JP2001220518A - 無機質系硬化性組成物 - Google Patents

無機質系硬化性組成物

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JP2001220518A
JP2001220518A JP2000029299A JP2000029299A JP2001220518A JP 2001220518 A JP2001220518 A JP 2001220518A JP 2000029299 A JP2000029299 A JP 2000029299A JP 2000029299 A JP2000029299 A JP 2000029299A JP 2001220518 A JP2001220518 A JP 2001220518A
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coating
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Rikuo Himeno
陸男 姫野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】灰及びポリマー成分からなる硬化性組成物、及
びそれから調製される塗材を提供する。さらに該塗材か
ら調製される可撓性、寸法安定性、耐候性、軽量性、遮
音性、断熱性、難燃性などの性能を備え得る各種建材を
提供する。 【解決手段】灰及びポリマー成分からなる硬化性組成
物、さらに水を含有する塗材、該塗材を基材の一面また
は両面に塗布乃至は積層してなる各種建材として有用な
塗材塗布物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来から廃棄処理
が問題となっている焼却灰や火山灰等といった灰を無機
質素材として有効利用する方法を提供するものであっ
て、詳細には灰及びポリマー成分を主成分とする硬化性
組成物に関する。より詳細には、本発明は、水を混合し
た状態で各種建築物の壁や天井、並びに建材などの各種
被着体表面に塗布されて該被着体を美粧乃至は保護する
か、被着体に所望の機能を付与する塗材(被覆材)とし
て有用な硬化性組成物に関する。さらに本発明は当該塗
材(被覆材)を基材に被覆乃至は塗布して調製される塗
材塗布物に関する。
【0002】本発明の塗材は、被着体との付着性、追従
性及び耐候性等に優れているため建築塗材、特に建築用
仕上塗材として有用であり、また当該塗材から調製され
る塗材塗布物は目的に応じて断熱性、遮音性、防水性、
調湿性、撥水性、防かび性、軽量性、耐候性、難燃性等
の各種の機能を備えることが可能であるので、各種建材
(壁材、天井材、屋根用下葺材、床材、下地材など)と
して好適に使用することができる。
【0003】
【従来の技術】被着体を美粧若しくは保護するために、
従来から塗料や左官用材料などを含む各種の塗材(塗装
材)が用いられている。これらの塗材は、近年の健康や
環境保全に対する意識の向上により建築材料からシック
ハウス症候群の原因源やダイオキシンの発生源となる有
機系材料が排除される傾向にある現在も、製造や施工が
簡便である等の理由で、未だ有機質系のものが主流とな
っている。
【0004】一方、建築業界において、十年保証住宅性
能保証制度並びに住宅性能表示制度の導入にあたり、遮
音性、省エネルギー性(断熱性、蓄熱性)、耐久性、耐
候性、防・耐火性、通気性、調湿性並びに防水性など、
各用途に応じて各種所望の性能を備えた建築材料が求め
られている。また、環境問題や安全性の点からヒトや環
境に優しい低汚染性材料の使用、及び廃棄物リサイクル
など資源の有効利用が検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、無機質素材である灰を主成分として利用することに
よって、安全性の高い塗材、特に建築用塗材として有用
な硬化性組成物を提供することである。
【0006】本発明の第2の目的は、近年廃棄が問題と
なっている灰の有効利用法を提供することであり、具体
的には主成分として各種焼却灰や火山灰を用いて付着性
(塗工性、耐剥離性)、可撓性(耐ひび割れ性)等に優
れた塗材を提供することである。
【0007】本発明の第3の目的は、上記塗材を塗布し
て調製される塗装物、具体的には、優れた可撓性並びに
寸法安定性を備えることによってひび割れや変形等の不
具合を生じることなく、軽量で、住宅家屋の動きに追従
できる耐久性に優れた建材を提供することである。
【0008】さらに本発明の第4の目的は、各種建材
(床材、内装・外装壁材、天井材及び屋根下葺材、各種
下地材)の用途に応じて、防水性、透湿性(調湿性)、
遮音性、断熱性、難燃性、防カビ性、釘穴シール性など
の所望の機能を備え得る、建材及びその材料を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来の塗材
など建築用被覆材が抱えている上記問題を解決すべく日
夜研究を重ねていたところ、従来からその廃棄処理が問
題となっている焼却灰や火山灰などの各種灰とポリマー
成分を組み合わせることによって、灰の脆弱性や崩壊性
にかかわらず、所望の付着性(塗工性、耐剥離性)及び
可撓性(耐ひび割れ性)を有し、塗材として施工性及び
成膜性(被覆性)に優れた硬化性組成物が調製できるこ
とを見出し、さらに本発明者は当該灰及びポリマー成分
からなる硬化性組成物から形成される塗膜(被覆層)が
所望の撥水性を発揮することを見出した。本発明者は、
かかる知見に基づいて、さらに研究を重ねたところ、灰
及びポリマー成分を配合した材料に水を混合してなる塗
材から調製される塗材塗布物が、灰の脆弱性や崩壊性に
かかわらず所望の強度及び寸法安定性を備え、前述する
ように可撓性、耐ひび割れ性及び撥水性を有するだけで
なく、軽量であって且つ用途に応じて防水性、透湿性
(調湿性)、難燃性、断熱性、遮音性、釘穴シール性等
の所望の機能を持たせることができることを確認した。
【0010】本発明は、かかる知見に基づいて開発され
たものである。
【0011】すなわち本発明は、下記1.〜5.に掲げ
る硬化性組成物である: 1.灰及びポリマー成分を主成分とする硬化性組成物。 2.灰を固形換算で30〜90重量部の割合で含む1記
載の硬化性組成物。 3.灰が製紙スラッジの焼却灰であることを特徴とする
1又は2記載の硬化性組成物。 4.ポリマー成分として、さらに撥水性樹脂を含有する
ことを特徴とする1乃至3のいずれかに記載の硬化性組
成物。
【0012】かかる硬化性組成物は、通常水を配合して
調製乃至は使用されるものであって、必要に応じて加温
乃至は加熱しながら、乾燥させることによって硬化する
性質を有するものである。
【0013】また本発明は上記の硬化性組成物及び水を
含有してなる塗材である。具体的にはかかる塗材には下
記の実施形態が含まれる。 a.灰、ポリマー成分及び水を主成分として含有する塗
材。 b.灰を固形換算で30〜90重量部の割合で含むa記
載の塗材。 c.灰100重量部に対してポリマー成分を10〜25
0重量部(固形換算)の割合で含むa又はbに記載の塗
材。 d.灰が製紙スラッジの焼却灰であることを特徴とする
a乃至cのいずれかに記載の塗材。 e.ポリマー成分として、さらに撥水性樹脂を含有する
ことを特徴とするa乃至dのいずれかに記載の塗材。
【0014】また、本発明は上記に掲げる塗材から形成
される塗膜(被覆層)を有する、例えば化粧材や建材等
の塗装物(塗材塗布物)に関する。
【0015】
【発明の実施の形態】(1)硬化性組成物 本発明の硬化性組成物は、灰とポリマー成分を主成分と
するものである。
【0016】本発明において用いられる灰には、ゴミ
(一般ゴミ、都市ゴミ),製紙スラッジ及び汚泥(下水
処理汚泥、し尿処理汚泥、産業用排水処理汚泥等を含
む)などの各種焼却灰、火力発電所などによって産出さ
れる石炭灰(フライアッシュ、クリンアッシュ)、練炭
の灰、各種火山灰などが広く包含される。また本発明で
使用される灰は、さらに無毒化、減量化(減容化)、多
孔質化及び脱色若しくは着色化などの種々の処理が施さ
れたものであってもよい。
【0017】使用される灰は上記の限りにおいて粒径な
どに特に制限されることはない。例えば、粒径は組成物
中の灰の分散性、最終調製物(製品)の性能や使用目的
に応じて適宜選択使用することができ、通常32メッシ
ュをパスするものを挙げることができる。好ましくは1
00メッシュパス、より好ましくは150メッシュ、更
に好ましくは250メッシュパスのものを挙げることが
できる。
【0018】硬化性組成物中に配合される灰の配合割合
は、特に制限されないが、固形換算で10〜90重量
部、好適には30〜90重量部となる範囲を挙げること
ができる。なお、廃棄物の有効利用の観点からは灰成分
が50重量部以上の割合で配合されることが好ましく、
かかる場合の灰成分の配合割合としては50〜90重量
部、好ましくは60〜80重量部の範囲を挙げることが
できる。
【0019】また本発明で用いられるポリマー成分は、
上記灰と混和性があるものであればよく、天然・合成ゴ
ム又は合成樹脂からなるものを挙げることができる。具
体的にはフェノール系樹脂、ユリア系樹脂、メラミン系
樹脂、フェノール・フルフラール樹脂やフルフリルアル
コール樹脂等のフラン系樹脂、不飽和ポリエステテル系
樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン樹脂などのケイ素系
樹脂、(ポリ)ウレタン系樹脂、キシレン系樹脂、トル
エン系樹脂及びアルキド系樹脂等の熱硬化性樹脂;並び
に塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、酢酸ビニ
ル系樹脂、ポリビニルエーテル、ポリビニルアルコー
ル、アクリル系樹脂、スチロール系樹脂、ポリスチレ
ン、スチレン−アクリロニトリル共重合体(AS系樹
脂)、ABS樹脂、AAS樹脂,ACS樹脂及びアクリ
ロニトリル−EPDM−スチレンターポリマー等のAX
S樹脂、メタクリル系樹脂、アクリル酸エステル系樹
脂、ポリエチレン、EVA樹脂(エチレン−酢酸ビニル
共重合体)、ポリプロピレン、プロピレン共重合体、フ
ッ素系樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボ
ネート、飽和ポリエステル及びポリフェニレンオキサイ
ド系樹脂などの熱可塑性樹脂などの各種ポリマー成分か
ら適宜選択して使用できる。なお、これらのポリマー成
分には具体的には、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ア
クリル−スチレン共重合体系樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体系樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体系樹
脂、エチレン−塩化ビニル共重合体系樹脂、酢酸ビニル
−ベオバ共重合体系樹脂、スチレン/ブタジエン系樹脂
が含まれる。
【0020】本発明で用いられるポリマー成分は、水溶
性若しくは水分散性であることが好ましく、さらには、
硬化性組成物中の灰同士の接着強度や硬化性組成物と被
着体(被塗布物)との接着強度を高め、その結果とし
て、塗工性に優れ、被塗布物表面に塗布・積層された塗
膜層(被覆層)のひび割れや剥がれを防止し、建材の靱
性を向上させる働きを有するものであることが好まし
い。
【0021】好ましいポリマー成分としては、アクリル
樹脂系(ポリアクリル酸エステル系、アクリル−スチレ
ン共重合体系等)、酢酸ビニル系(エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体系、酢酸ビニル−アクリル共重合体系、酢酸
ビニル−ベオバ共重合体系等)、スチレン/ブタジエン
系等の合成ポリマーを挙げることができる。
【0022】これらのポリマー成分は上記性質を有する
ものであれば、その分子量、重合度、粘度等を特に制限
するものではない。またこれらは1種単独で、または2
種以上を任意に組み合わせて用いることができる。また
灰に配合されるポリマー成分の形態は特に制限されず、
エマルジョンや水性ポリマーディスパージョン等の水性
乳濁もしくは分散形態、再乳化形粉末樹脂などの粉末形
態、液状ポリマーなどの液状等、いずれの態様であって
もよい。
【0023】ポリマー成分の配合割合は、当該硬化性組
成物に水を配合して調製される組成物が水性塗材として
要求される各種の性能(塗装作業性、成膜性、塗膜性能
等)を備えるような範囲であれば特に制限されず、硬化
性組成物100重量部(固形換算)あたり、10〜70
重量部、好ましくは10〜50重量部、より好ましくは
20〜40重量部の範囲から適宜選択することができ
る。なお、硬化性組成物に配合される灰100重量部あ
たりの配合割合としては、通常10〜250重量部の範
囲から適宜選択することができ、好ましくは10〜15
0重量部、より好ましくは20〜100重量部、さらに
好ましくは30〜80重量部の範囲を挙げることができ
る。
【0024】また本発明においてはポリマー成分とし
て、上記ポリマー成分に代えて若しくはそれと併せて撥
水性樹脂を使用することができる。撥水性樹脂としては
従来公知の樹脂がいずれも使用でき、例えばポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、ポリクロロトリフルオ
ロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
フッ化ビニル、エチレン−フルオロエチレン交互共重合
体及びポリフッ化アクリル等のフッ素系樹脂;ジメチル
ポリシロキサン,ジメチルハイドロジェンポリシロキサ
ン又はジメチルポリシロキサンを主骨格とする各種重合
体、ジメチルハイドロジェンポリシロキサンを主骨格と
する各種重合体等のシリコン系樹脂;その他、パラフィ
ン系撥水性樹脂、スチレン/ブタジエンラテックス系撥
水性樹脂などを挙げることができる。
【0025】これらの樹脂もまたその形態を特に問うも
のではなく、例えばエマルジョン若しくは水性ディスパ
ージョン形態、粉末若しくは粒子状形態、液状形態のい
ずれであることができる。好ましくは水性ディスパージ
ョン形態または粉末若しくは粒子状形態であり、より好
ましくは粉末若しくは粒子状形態である。粉末若しくは
粒子状形態の撥水性樹脂を使用する場合、その粒径は用
途に応じて適宜選択でき、通常0.1〜100μm、好
ましくは0.1〜50μm、より好ましくは1〜10μ
mの範囲から選択使用することができる。なお、これら
の粉末若しくは粒子状形態の撥水性樹脂に代えて若しく
はその一部として、シリカや各種細骨材等の粉末若しく
は粒子状の無機質担体を撥水剤で撥水処理したものを使
用することもできる。
【0026】これらの撥水性樹脂を配合する場合、その
配合割合は用途や付与する機能に応じて適宜選択するこ
とができ、特に制限されることなく、硬化性組成物10
0重量部あたり、固形換算で通常1〜70重量部の範囲
から選択される。具体的には、一例として、硬化性組成
物あたりの固形換算として1〜40重量部、好ましくは
5〜30重量部、より好ましくは10〜20重量部の範
囲を例示することができる。
【0027】本発明の硬化性組成物は、上記灰及びポリ
マー成分を主成分とするものであって、これらの成分を
有するものであれば特に制限されるものではないが、必
要に応じて、更に顔料や各種の添加剤を配合することが
できる。
【0028】顔料としては、水性塗料に用いられるもの
であれば特に制限されず、いずれの顔料をも採用するこ
ともできるが、好ましくは無機顔料である。かかる無機
顔料としては、酸化チタン,亜鉛華,リトポン,アンチ
モン白等の白色顔料:カーボンブラックや酸化鉄等の黒
色顔料:カドミウムレッド,べんがら,モリブデンレッ
ド等の赤色顔料:黄鉛,チタンイエロー,カドミウムイ
エロー,酸化鉄等の黄色顔料:酸化クロムやチタンコバ
ルトグリーン等の緑色顔料:群青などの青色顔料:タル
ク,カオリンクレー,水酸化アルミニウム,炭酸カルシ
ウム,ベントナイトなどの体質顔料を例示することがで
きる。本発明の硬化性組成物中に配合する顔料の割合は
特に制限されず、所望の色彩(明度、色度、彩度)に応
じて適宜選択調整することができる。
【0029】上記添加剤としては、例えばベントナイ
ト、珪藻土、酸性白土、カオリン、イソライト、ゼオラ
イト等の無機材料;珪砂、寒水砂、パーライト,バーミ
キュライト,シラス球、汚泥焼成骨材などの再生骨材等
の無機骨材(細骨材);アルミニウムステアレート、メ
チルセルロース、ポリビニルアルコール、ケイ酸系、カ
ゼイン酸ソーダ等、建築用吹付材や塗料などに一般に使
用される増粘剤やシックナー;リグニン系、ナフタレン
系、メラニン系、カルボン酸系などの減水剤又は流動化
剤;フライアッシュ、シリカフューム、ポゾラン、高炉
スラグ、ケイ酸質微粉末、鉱物質微粉末などのセメント
混和剤;水酸化カルシウム、炭酸カルシウム及び水酸化
マグネシウム等の各種金属塩;オクチルアルコール、グ
リコール誘導体、シクロヘキサン、シリコン、プルロニ
ック系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル等の各種消泡剤;その他、レオロジー調整
剤、分散剤、界面活性剤、湿潤剤、可塑剤、防腐剤、防
カビ剤などを例示することができる。
【0030】(2)塗材 本発明の硬化性組成物は、前述するように灰を主にフィ
ラーとして、ポリマー成分を主にバインダーとして含有
するものであって、水を配合して混合した後、必要に応
じて加温・加熱しながら、乾燥させることによって硬化
する性質を有するものである。
【0031】しかるに本発明は前述する硬化性組成物に
水を配合してなる塗材を提供する。当該塗材は、施工現
場で上記硬化性組成物に水を配合することによって用時
調製用塗材として調製されるものであっても、また工場
などで予め水を配合して一液式水性塗材(塗料)として
提供されるものであってもよい。
【0032】本発明の塗材は、前述する灰とポリマー成
分を主成分とする硬化性組成物に水を配合して、塗材の
常套方法、例えば塗材調合機器(ミキサー、シェーカ
ー、ミル、ニーダーなど)などを用いて各成分を混合す
ることにより、灰及びポリマー成分を水中に分散させ
て、液状、スラリー状、ペースト状またはパテ状等の各
種形態の塗材として調製することができる。
【0033】この際、塗材は、例えばスプレー塗り(エ
アスプレー、エアレススプレーなど)、刷毛塗り、ロー
ラー塗り、パテ塗り、コート塗り、ディッピングなどの
各種塗装(塗工)方法に応じて所望の粘度を有するよう
に調製することが好ましく、塗装作業性(塗工性)、レ
ベリング、塗膜外観等を考慮して好ましい粘度範囲を適
宜選択調製することができる。通常、常温で100〜6
0000センチポイズの範囲となるように調製される。
例えば、液状の塗材の粘度としては、刷毛塗り、ローラ
ー塗りまたはスプレー塗りに適するように常温で300
〜3000センチポイス、好ましくは500〜2000
センチポイズ、より好ましくは700〜1300センチ
ポイズ、さらに好ましくは800〜1000センチポイ
ズの範囲を挙げることができる。またパテ状の塗材の粘
度としては、制限されないが、常温で20000〜60
000センチポイズ、好ましくは30000〜5000
0センチポイズ、より好ましくは40000〜5000
0センチポイズの範囲を挙げることができる。
【0034】本発明の塗材は、各種建築物の天井や壁
(内・外壁)等の構成部材の塗装乃至は保護被覆、並び
に無機基材や有機基材からなる各種建築基材や建築下地
材の塗装乃至は保護被覆のために使用することができ
る。また、本発明の塗材は常法に従って塗装した後に、
着色ないしは模様付けなどによりさらに意匠仕上げを施
すこともできる。
【0035】(3)塗材塗布物 上述する灰、ポリマー成分及び水を主成分として含有す
る本発明の塗材は、それ自身をシート状、パネル状若し
くはボード状等(以下、全てを総してシート状という)
に成形後、乾燥固化してシート状成形体として調製する
こともできるが、基材に塗布、含浸若しくは積層被覆
し、次いで乾燥固化することによって、基材と一体化し
たシート状積層体として調製することもできる。これに
より、該塗材を構成する成分(灰、ポリマー成分)が一
体となって基材に強固に付着・結着し、曲げ強度、引張
り強度、寸法安定性または耐クラッキング等に優れたシ
ート状成形物が提供できる。
【0036】従って、本発明は、灰及びポリマー成分を
固形成分の主成分とする前記塗材を基材に塗布して形成
される積層体からなるシート状の塗布成形物である。な
お、積層の態様は特に制限されず、基材の一面に上記塗
材から形成される被覆組成物が積層されてなるもの並び
に基材両面に該被覆組成物が積層されてなるもののいず
れであってもよい。
【0037】本発明で用いられる基材は、一般に建築材
料に使用されるものであれば特に制限されず、使用目的
(用途並びにその用途に要求される性能)に応じて、
紙、各種繊維からなる不織布または織布(以下、繊維質
シートという)、及び各種ボードやパネル等から適宜選
択することができる。なお、かかる基材は表面がシーラ
ー処理、撥水処理、着色処理などの各種処理がなされて
いてもよい。
【0038】紙としては、和紙、洋紙(上質紙、中質
紙)、クラフト紙、薄葉紙、裏打紙、樹脂含浸紙等、い
ずれのものをも用いることができる。好ましくは、難燃
処理を施した紙であって壁紙の施工に適したもの、例え
ば難燃性裏打紙や不燃紙等である。
【0039】繊維質シートとしては、例えば天然繊維;
ガラス繊維;またはポリプロピレン、アクリル、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリアミド、ビニロン等の合成繊維
などを構成素材として得られる多孔性の織布や不織布、
編み物等を挙げることができる。なお、上記素材は、1
種単独で用いられても、また2種以上を任意で組み合わ
せて用いることもできる。これらの繊維質シート基材の
坪量(単位面積あたりの重量)は特に制限されないが、
10〜200g/m2、好ましくは30〜100g/
2、より好ましくは50〜80g/m2の範囲を挙げる
ことができる。
【0040】ボードとしては、通常外装及び内装用建築
材料(壁材、天井材、屋根材、各種下地材等)として用
いられるボードを広く用いることができる。具体的に
は、木質板、合板、中密度繊維板、プラスチック板、セ
メントモルタル、コンクリート板、PCパネル、ALC
パネル、石綿スレート、石膏ボード、パーティクルボー
ド、発泡セメントボード、木片セメント板、ケイ酸カル
シウムボードなどを例示することができる。好ましく
は、石膏ボード、石膏パーティクルボード、木質板、中
密度繊維板、プラスチック板等である。
【0041】なお、これらの基材の大きさや形状は、最
終塗布物の用途(例えば、建材)並びに適用する対象に
応じて適宜選択することができる。
【0042】基材への塗材の塗布、含浸ないしは積層方
法は、特に制限されず、ロールコーターやフローコータ
ー、ハケやロール等を用いる塗付け方法及びスプレーや
各種ガンを用いた吹きつけ方法を挙げることができる。
一例として圧縮空気を用いたスプレー塗装によれば、例
えば、まず適量の水で適当な粘度に調製した塗材のスプ
レー液若しくはスラリーを基材の一面に吹き付ける。こ
の吹き付けによって、本発明の塗材は基材表面に塗膜を
形成し基材と一体化する。この際、塗材に含まれるポリ
マー成分が灰成分を強固に結合させるとともに、塗材を
基材表面に抱合させて、塗膜層と基材を一体化する。こ
れにより層間剥離が防止できる。次いで、基材に塗布さ
れた塗材を乾燥、硬化させる。かかる方法は、基材に塗
材を塗布後、自然乾燥、通風乾燥、除湿乾燥、高湿度下
除湿乾燥、蒸気乾燥等に供することにより簡便に行うこ
とができる。
【0043】本発明の塗材から形成される塗膜(被覆
層)の厚さは、基材の塗布面が十分に被覆される厚さで
あれば特に制限されない。例えば、膜厚として少なくと
も0.5mm以上の厚さ、好ましくは0.3mm以上、
より好ましくは0.2mm以上の厚さを挙げることがで
きるが、コスト、塗装作業性及び成膜性、並びに塗膜の
物性や機能等に応じて、通常0.1〜50mm、0.5
〜40mm、1〜30mm、2〜10mm、2〜5m
m、並びに3〜5mm等の任意の厚さに調製することが
できる。
【0044】本発明の塗布物(シート状成形物)は、前
述するように灰、ポリマー成分及び水を含有する組成物
から成形固化されて調製されるものであっても、またか
かる組成物を基材に塗布して調製されるもの、すなわち
灰及びポリマー成分が被覆層として基材と一体化成形さ
れた積層体であってもよく、さらにこれらの塗布物(シ
ート状成形物)の一面若しくは両面にさらに所望の加工
処理が施されたものであってもよい。
【0045】かかる加工処理としては、塗料や顔料など
による着色化、所望の印刷が施されていてもよい透明ま
たは半透明のシート・フィルムによる被覆・積層化、保
護シートやフィルム(保護層)による被覆・積層化、印
刷部を有する可撓性シートやフィルムによる被覆・積層
並びにその上から更に透明又は半透明のシート・フィル
ムが被覆・積層化されてなる各種の化粧加工などが例示
できるが、これらに限定されることなく建材の用途や使
用箇所に応じて任意の加工処理(例えば、意匠仕上げ、
耐汚性処理、耐摩耗性処理、耐薬品性処理、防水性処
理、滑り止め処理、撥水処理及び水はけ処理等)を施す
ことができる。また、本発明の塗布物は、例えば厚さ
0.5〜50mm、好ましくは0.5〜20mm程度の
ボード若しくはパネルとして調製した後、その一面に、
必要に応じて剥離可能な態様で、フローリング材、絨毯
材、タイル材、木質パネル及び畳材などの各種床材を被
覆貼着若しくは積層加工することもでき、各種床材の裏
張り材料(バッカー材)として使用することもできる。
【0046】本発明の塗布物(シート状成形物)は、予
め建築物の施工面に接着剤を付しておき、該面に貼付・
被着することもできるが、貼付・被着施工時の作業効率
や薄物の取り扱い性を考慮して、予め被覆層もしくは基
材表面に所望の接着剤を塗布して接着層を設けておくこ
ともできる。なお当該接着層の接着部は、基材の一面全
部に形成されても、またその一部に形成されてもよい。
かかる場合、本発明の塗布物が使用されるまで、該接着
層が剥離フィルム等の剥離層で保護されていることが好
ましい。なお接着層に使用される接着剤は、特に制限さ
れず、該シート成形物を適用する建築物の施工面に適し
た接着剤のいずれもが使用できる。剥離フィルムとして
は、制限はされないが、例えばポリエチレンフィルムや
表面加工した紙類を挙げることができる。
【0047】本発明の塗材から形成される塗布物(シー
ト状成形物)は、塗材の優れた付着性や可撓性に基づい
て、塗膜がひび割れたり剥離したりせず、所望の強度と
追従性を備えており、また後述する実験例で示すよう
に、所望の寸法安定性を備えるものである。また本発明
の塗布物(シート状成形物)は、かさ比重が0.4〜
0.7となるように調製でき、軽量性に優れたものであ
る。
【0048】本発明の塗布物は、上記性質に加えて、防
水性、透湿性(調湿性)、釘穴シール性、並びに灰の性
質に基づいて断熱性、遮音性、難燃性及び防カビ性を備
えることができ、かかる種々の機能に応じて各種の建材
(内装用・外装用壁材、天井材、屋根用下葺材、床材、
床用下地材(バッカー材、フリーアクセスフロアー材)
など)として調製することができる。
【0049】例えば本発明によれば、灰及びポリマー成
分の配合割合や基材の種類及びシート状成形物の厚さ等
を適宜調整することにより、後述する実施例で示すよう
に透湿度が少なくとも30g/m2・24h(JIS Z 020
8-1976)、耐水圧が少なくとも100cm/cm2(JIS
L 1092)を満たすシート状成形物を調製することがで
きる。好ましい透湿度は50g/m2・24h以上であ
る。より具体的には好ましい透湿度として30〜350
g/m2・24h、50〜350g/m2・24h、10
0〜350g/m2・24hの範囲を挙げることができ
る。
【0050】かかるシート状成形物は透湿性防水シート
として用いることができ、特にその軽量性から屋根用下
葺材として有用である。屋根用下葺材としては家屋への
負担や施工時の労力を考えて、通常1kg/m2以下と
軽量であることが好ましいが、上記本発明のシート状成
形物によれば0.8kg/m2以下、好ましくは0.6k
g/m2以下といった軽量化が可能である。また、かか
るシート状成形物を屋根用下葺材として用いる場合、厚
さとして0.3〜5mm、好ましくは0.4〜3mm、
より好ましくは0.5〜2mmを好適に例示することが
できる。なお、かかる透湿性防水シート(屋根用下葺
材)は、さらに一層優れた撥水性を発揮するように調製
することができる。
【0051】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は、水を配合する
ことによって簡単に塗材(塗料)として調製することが
できるものである。かかる水の配合は、予め工場などで
行い灰、ポリマー成分及び水が混合した一液式塗料(塗
材)として市場に提供することもできるが、施工現場で
用時行うこともできる。前者の場合、現場での調合の手
間が省け、また塗装後残ったものは再び容器に戻して貯
蔵できる利点を有する。一方、後者の場合、硬化性組成
物をそのまま乾燥固体状態で市場に提供できるので、軽
くて嵩張らず運搬や配送の省力化が図れるだけでなく、
液状塗料を収容する缶等の耐水性容器が不要となるた
め、廃棄物処理の問題が生じないという利点がある。
【0052】本発明の硬化性組成物及びそれから調製さ
れる塗材は、主に無機質素材から調製されるものである
ため、「化学物質過敏症」や「シックハウス症候群」等
が問題となっている今日において人や環境に優しい塗材
として有用である。また本発明の塗材は、従来より廃棄
処理が問題となっている灰を主成分とするものであり、
廃棄物の有効利用の観点からも有用である。
【0053】本発明の塗材は、日本工業規格のJIS A 69
09-1995で規定される建築用仕上塗材(少なくとも内装
又は外装合成樹脂エマルショ系薄付塗材)に要求される
品質を満たしているため、品質の保証された建築塗材と
して市場に供給することができる。
【0054】さらに上記塗材を塗布して調製される本発
明の塗材塗布物(シート状成形物)は、前述するように
無機質材を主成分とするため、シックハウス症候群など
の疾病の心配がなく健康面において安全性の高いもので
あるとともに、灰本来の脆弱性にかかわらず可撓性及び
寸法安定性があるため家屋の揺れや動きに追従すること
ができ、ひび割れや変形などが生じにくく耐久性に優れ
るものである。
【0055】また、本発明のシート状成形物は、鋸やカ
ッター等によって容易に切断できるため、所定形状への
加工が簡単で、所望の用途や使用場所に応じて外装及び
内装用建築材料(パネル/クロス/シート/ボード等)
として調製することができる。
【0056】また本発明のシート状成形物は、各種の焼
却灰や火山灰を利用しているため、上記可撓性並びに寸
法安定性に加えて、灰そのものの性質に基づいて、軽量
にして、遮音性、断熱性、耐候性又は難燃性を備えるこ
とができ、かかる性質に基づいて各種の建材(天井材、
壁材(内装・外装)、床材、下地材(バッカー材、フリ
ーアクセスフロアー材))として調製できる。
【0057】また、本発明のシート状成形物は可撓性並
びに寸法安定性に加えて、適度な耐水性、透湿性、撥水
性並びに耐候性を備えるように調製できる。とりわけか
かるシート状成形物は、基材として可撓性のあるシート
基材(例えば、繊維質シート基材)を使用し、厚さ0.
3〜5mm程度に調製することによって、例えば屋根用
下葺材等の透湿性防水シートとして好適に調製すること
ができる。かかるシート状成形物は、雨水等をはじき、
それらが屋根材や壁面を通じて構造物内部に侵入するこ
とを防止できるとともに、建物や建築部材の内部から水
分を水蒸気として速やかに通過させて大気中に放出する
ことができる。このため、家屋の湿気による傷みを防止
できるとともに、衛生的な住環境を提供することができ
る。またかかるシート状成形物は所望の釘穴シール性を
備えることができるので、釘打ちしても該釘打部からの
侵水を防止することができる。またかかるシート状成形
物は、実用上必要な強度と可撓性を発揮するため、シー
トの施工面が局面をなしている場合であっても容易に該
面に沿ってシートを施工することができる。さらに当該
シート状成形物は、所望の引張強度と伸縮性を備えるよ
うに調製できるので、建築物の壁面に使用するパネル間
の接続部の透湿性防水テーピング材として使用すること
ができる。
【0058】
【実施例】以下、本発明の内容を以下の実施例及び試験
例を用いて具体的に説明する。ただし、これらの実施例
等は本発明の一態様にすぎず、本発明はこれらの例に何
ら限定されるものではない。実施例1 焼却灰 60.0 アクリル系樹脂エマルジョン(固形分) 32.0 酸化チタン 6.5 増粘剤 0.3 消泡剤 0.3 防腐剤 0.9 全 量 100.0重量部 上記成分を水とともに塗料用ミキサーに入れて撹拌する
ことにより固形分及びポリマー成分を水に安定に分散さ
せて、一液型塗材(粘度1000cps(25℃)B型粘
度計)を調製した。尚、上記アクリル系樹脂エマルジョ
ンは固形分を50重量%の割合で含むものを使用し、焼
却灰は製紙スラッジを焼却して得られる製紙スラッジ焼
却灰を用いた。
【0059】 実施例2 焼却灰 55.0 アクリル系樹脂粉末 39.0 ポリテトラフルオロエチレン微粒子(3μm) 4.5 増粘剤 0.3 消泡剤 0.3 防腐剤 0.9 全 量 100.0重量部 上記成分を混合して本発明の硬化性組成物を調製した。
次いでこの組成物に、最終製品の粘度が1200cps
(25℃、B型粘度計)となるように、水を配合して塗料
調合用ミキサーに入れて撹拌することにより固形分及び
樹脂成分を水に安定に分散させて、本発明の塗材を調製
した。なお、焼却灰として製紙スラッジの焼却灰をさら
に焼成等して無毒化処理を施したものを使用した。
【0060】実施例3 基材として、下記の性質を有するガラス繊維混在ポリプ
ロピレン熱圧着タイプ・スパンボンド不織布を用いた: 引張強度 タテ×ヨコ 25×25 kgf/2.5cm(試験方法JIS L-1096) 引張伸度 タテ×ヨコ 60×60 % (試験方法JIS L-1096) 引裂強度 タテ×ヨコ 15×15 kgf (試験方法JIS L-1096) 坪量 100 g/m2 (試験方法JIS L-1096) 厚み 0.5 mm (試験方法JIS L-1085) かかる基材の一面に実施例2で調製した塗材を被覆厚さ
が2mmとなるように、ナイフコーターを用いて塗布施
工した。これを室温25℃の低湿度恒温室内で20時間
放置して乾燥させ、次いで得られたシート状成形物を切
断して450mm×450mm四方のシートを得た(2
0検体)。かくして得られたシートは、いずれもクラッ
ク(欠け、ひび割れ)、剥離、表面上の異常な凹凸など
といった欠陥を生じていなかった。また該シートは、上
記基材が有する引張強度、引裂強度及び引張伸度を損な
うことなく、さらに可撓性及び寸法安定性(保形性)に
優れており、引張ったり、筒状に巻いたり、90度以上
に折り曲げてもひび割れや亀裂がみられなかった。
【0061】実施例4 上記実施例3で使用した基材を用いて、その一面に実施
例1で調製した塗材を被覆厚さが5mmとなるように、
ナイフコーターを用いて塗布施工した。これを室温25
℃の低湿度恒温室内で24時間放置して乾燥させ、次い
で得られたシート状成形物を切断して450mm×45
0mm四方のシートを得た(20検体)。かくして得ら
れたシート状成形物は、いずれもクラック(欠け、ひび
割れ)、剥離、表面上の異常な凹凸などといった欠陥を
生じていなかった。
【0062】試験例1 実施例1及び2で調製した塗材について、(1)初期乾燥
によるひび割れ抵抗性、(2)付着強さ、(3)耐洗浄性、
(4)耐衝撃性、(5)耐アルカリ性(A法)、(6)耐変退色
性、(7)難燃性、(8)温冷繰返し作用に対する抵抗性、
(9)透水性(A法)及び(10)耐候性(A法)について調
べた。なお各項目の試験方法並びに評価は、全て日本工
業規格JIS A 6909-1995に規定されている方法に準拠し
た。
【0063】(1) 初期乾燥によるひび割れ抵抗性(JIS
A 6909-1995の6.9) 本発明の塗材を厚さ4mmのフレキシブル板(300×150
mm、JIS A 5430)に塗工厚さ3mmとなるように塗布し
て試験体とし、これを直ちに風速3m/s±10%に調
整した風洞内に入れて気流に平行になるように置き、6
時間後に試験体を取り出して、表面のひび割れの発生の
有無を目視で調べた。ひび割れが認められない場合を
「良好」、認められる場合を「不良」とした。
【0064】(2) 付着強さ(JIS A 6909-1995の6.10) 標準状態試験 基板の表面に塗材を塗工厚さ3mmとなるように塗布
し、養生室に14日間静置して試験体を調製した。試験
体を養生室内に水平に静置し、塗材塗布面に接着剤を塗
り、上部引張り用鋼製ジグを静かに載せ、軽くすりつけ
るように接着し、その上に質量1kgのおもりを載せて2
4時間静置した後、おもりを取り除き、試験体面に対し
て鉛直方向に引張力を加えて、最大引張荷重[T(N)]を求
めた。次いで付着強さを下記の式によって算出した。 <式> 付着強さ(N/mm2)=T/1600 なお、上記基板は、モルタル(JIS R 5201の10.4)を70
×70×20mm内寸法の金属性型枠を用いて成形し、20±2
℃、湿度80%の状態で24時間静置した後、脱型し、その
後6日間20±2℃の水中で養生し、更に7日間以上養生
室で静置した後、研磨紙で成形時の下面を十分に研磨し
て調製したものを使用した。
【0065】 浸水後試験 底に砂をひいた水槽内に、上と同様にして調製した試験
体を塗面を上にして水平に置き、試験体の基板の上面が
水面から5mm程度現れるように注水した。その状態で
10日間経過した後、試験体を取り出して、試験体の側
面を下にして、50±3℃の恒温器中で24時間乾燥
し、次いで養生室に24時間静置した。このように調製
した試験体を用いて前述の標準状態試験と同様にして付
着強さを求めた。
【0066】(3) 耐洗浄性(JIS A 6909-1995の6.14) 本発明の塗材を厚さ4mmのフレキシブル板(430×170
mm、JIS A 5430)に塗工厚さ3mmとなるように塗布
し、養生室に14日間静置して試験体を調製した。試験
体を洗浄試験機の試験台に塗付け面を上向きにして水平
に固定し、表面をブラシで約4.41N(450g)の荷重
をかけながら往復させて擦り、擦った中央部分(長さ10
0mmの部分)の表面のはがれ及び摩耗による基板の露出
の有無を目視によって調べた。300回のブラシ往復で中
央部分の塗膜の剥がれ及び摩耗による基板素地の露出が
認められない場合を「300回の洗浄に耐える」として評
価を「良好」とし、また100回の往復で剥がれ及び基板
素地の露出が認められない場合を「100回の洗浄に耐え
る」として評価を「良」とし、剥がれ又は基板素地の露
出が認められた場合を「不良」とした。
【0067】(4) 耐衝撃性(JIS A 6909-1995の6.15) 本発明の塗材を厚さ4mmのフレキシブル板(300×150
mm、JIS A 5430)に塗工厚さ3mmとなるように塗布
し、養生室に14日間静置して試験体を調製した。かか
る試験体を水平に保持し、該表面に砂上全面支持方法
(JIS A 1408)に従って、球形おもりW2-500を高さ30cm
から落下させて表面のひび割れ、著しい変形及び基板と
のはがれの有無を目視で調べた。なお、かかる試験は試
験体1個について5cm以上離れた3箇所で実施した。表
面のひび割れ、著しい変形及び基板とのはがれが認めら
れない場合を「良好」、表面に若干の変形があるものの
表面のひび割れやはがれのない場合を「良」、表面のひ
び割れ、著しい変形及び基板とのはがれが認められる場
合を「不良」とした。
【0068】(5) 耐アルカリ性(A法)(JIS A 6909-1
995の6.16) 本発明の塗材を厚さ4mmのフレキシブル板(150×50m
m、JIS A 5430)に塗工厚さ3mmとなるように塗布
し、養生室に7日間静置した後、裏面及び側面をエポキ
シ樹脂で塗り包み、更に養生室に3日間静置して試験体
を調製した。これを水酸化カルシウム飽和溶液(20±2
℃)中に垂直にして浸漬し、一定時間後に取り出し、直
ちに水で洗浄して、水気をふき取った後、試験室に3時
間静置した後、表面のひび割れ、膨れ、剥がれ及び軟化
溶出の有無を目視で調べるとともに、くもり及び変色の
程度を試験溶液に浸さない部分と比較して評価した。
【0069】24時間浸漬した試験体の塗膜に膨れ、割
れ、剥がれ及び軟化溶出を認めず、浸さない部分と比べ
てくもりや変色が著しくない場合を、「24時間浸漬した
場合に異常がない」として評価を「良好」、12時間浸
漬した試験体について上記の異常がない場合を「12時間
浸したとき異常がない」として評価を「良」とし、また
この場合に上記の一つでも異常がある場合を「不良」と
して評価した。
【0070】(6) 耐変退色性(JIS A 6909-1995の6.2
3) 本発明の塗材を厚さ4mmのフレキシブル板(150×50m
m、JIS A 5430)に塗工厚さ3mmとなるように塗布
し、養生室に7日間静置したものを試験体とした。紫外
線カーボンフェードメータを用い、ブルースケールを使
用しない場合の試験方法(JIS K 7102)によって試験体
を48時間露光した後、暗室に24時間静置して、JIS L
0804に規定するグレースケールと比較するとともに、ひ
び割れ及び剥がれの有無を目視によって調べた。ひび割
れ及び剥がれがなく変色がグレースケール3号以上の場
合を「良好」とし、ひび割れ及び剥がれが認められる
か、若しくは変色がグレースケール3号より低い場合を
「不良」とした。
【0071】(7) 難燃性(JIS A 6909-1995の6.24) 本発明の塗材を厚さ10mmの0.8PAパーライト板(220×
220mm、JIS A 5430)に塗工厚さ3mmとなるように塗
布し、養生室に7日間静置したものを試験体とした。こ
れについてJIS A 1321-1994に規定する表面試験を行っ
て、単位面積あたりの発煙係数(CA)から難燃性の等
級を定めた。
【0072】(8) 温冷繰返し作用に対する抵抗性(JIS
A 6909-1995の6.11) 上記付着強さ試験に使用したものと同じ基板を用い、該
基板の表面に塗材を塗工厚さ3mmとなるように塗布
し、養生室に14日間静置して試験体とした。該試験体
を20±2℃の水中に18時間浸漬した後、直ちに−20±3
℃の恒温器中で3時間冷却し、次いで50±3℃の別の恒
温器中で3時間加温し、この24時間を1サイクルとす
る操作を10回繰り返した後、試験室に2時間静置し、
塗膜の剥がれ、ひび割れ及び膨れの有無を目視によって
調べるとともに、変色及び光沢低下の程度を処理を施さ
なかった試験体を比較した。試験体の表面に剥がれ、ひ
び割れ及び膨れがなく、且つ著しい変色及び光沢低下が
ない場合を「良好」とし、剥がれ、ひび割れ、膨れ、著
しい変色、著しい光沢低下のいずれか少なくとも一つが
認められた場合を「不良」として評価した。
【0073】(9) 透水性(A法)(JIS A 6909-1995の
6.12) 厚さ4mmのフレキシブル板(390×190mm、JIS A 543
0)の表面の四方周囲をテープ材で被って、塗布面が330
×130mmの大きさになるようにして該面に本発明の塗材
を塗り付け、テープ材を除いた後、養生室で14日間静
置したものを試験体とした。かかる試験体をJIS A 5406
に規定する空洞ブロックA種(390×190×100mm)の面
に載せ、透水試験装置に取り付けた後、シリンダ内に20
±2℃の清水を200mmの目盛まで入れて、その時の水頭
の高さと60分間経過した後の水頭の高さと差を求めた。
このようにして3試験体から得られた値の平均値を求め
た。
【0074】(10) 耐候性(A法)(JIS A 6909-1995の
6.19) 本発明の塗材を厚さ4mmのフレキシブル板(150×50m
m、JIS A 5430)の表面に塗工厚さ3mmとなるように
塗布し、養生室に7日間静置したものを試験体とした。
当該試験体に、JIS K 5400の9.8.1(サンシャインカー
ボンアーク灯式)によって、250時間照射した後、該試
験体と照射しない試験体とをグレースケール(JIS L 08
04)を用いてJIS Z 8723によって、変色の程度を比較す
るとともに、表面のひび割れ及び剥がれの有無を目視に
よって調べた。ひび割れ及び剥がれがなく変色がグレー
スケール3号以上の場合を「良好」とし、ひび割れ及び
剥がれが認められるか、若しくは変色がグレースケール
3号より低い場合を「不良」とて評価した。
【0075】結果を表1に示す。
【0076】
【表1】
【0077】また、実施例1及び2で調製した塗材をそ
れぞれ容器(金属製容器)に充填し、−5±2℃の恒温
器に18時間いれ、次いで養生室にとりだし6時間静置
した後、塗材をかき混ぜながら塊の有無や塗材の性状を
目視で調べた。その結果、塊は認められず、また塗材溶
液の著しい分離や凝集も認められなかった。
【0078】以上の試験結果から、本発明の塗材は、建
築用仕上塗材、少なくとも内装用若しくは外装用の合成
樹脂エマルション系薄付仕上塗材として要求される品質
(JIS A6909-1995)を満たしており、建築用塗材として
有用であることが確認された。
【0079】試験例2 耐水圧試験 実施例3で調製したシートをJIS L 1092「繊維製品の防
水性試験法」(A法(低水圧法)静水圧法)に従って試
験をして、その防水性、耐水性を測定した。試験は、実
施例3で調製したシートから約20cm×20cmの試
験片を4枚ずつ切り取り、耐水試験器(WP−5P、株
式会社大栄化学精器製作所製)に試験片の表面が水にあ
たるように取り付け、1分間に60±3cm/分の割合
で水圧を加え、試験片の裏面側に3箇所から水が出たと
きの水圧を測ることによって行った。なお、水滴が現れ
てから大きくならない非常に小さい水滴は計算にいれな
い。結果は4回の実験のいずれも100cm/cm2
上の値が得られた。
【0080】試験例3 透湿性試験 実施例3で調製したシートの透湿性を、JIS Z 0208-197
6「防湿包装材料の透湿試験方法(カップ法)」に従っ
て測定した。具体的には、まず透湿カップ内に吸湿剤
(塩化カルシウム)を入れ、この透湿カップの口に直径
70mmに裁断した本発明のシート(試料)をのせて、
パッキン及びリングを蝶ナットで固定した後、透湿カッ
プと試料の接合部をビニル粘着テープでシールして試験
体とした。この試験体を40±2℃、90±5%RHの
恒温恒湿装置内に所定時間放置した。1時間後に試験体
を取り出し、質量を測定し、測定後再び恒温恒湿装置内
に置き、4時間後に取り出して質量を測定し、次式によ
り、透湿度を、シート(1m 2当たり)を通過した水蒸
気の質量(g)として求めた。 <式> 透湿度(g/m2・24h)=240×(a2−a1)/
4h×s a2−a1:試験を行った最後の2つの秤量間隔・増加質
量の合計(g) 4h :4時間 s :透湿面積(cm2) その結果、本発明のシート状成形物は3回の実験とも3
0g/m2・24h以上の透湿度を示した。
【0081】試験例4 耐沸騰水試験 実施例3で調製したシートの試験片(100mm×10
0mm)を沸騰水の中に1時間浸し、その後取り出して
外観上の変化をみた。処理後のシートには、膨れや浮
き、亀裂やチェッキング、被覆層の剥離、層間剥離な
ど、いずれも観察されなかった。
【0082】試験例5 耐温水試験 実施例3で調製したシートの試験片(100mm×10
0mm)を70℃の温水の中に12時間浸し、その後取
り出して外観上の変化をみた。処理後のシートには、膨
れや浮き、亀裂やチェッキング、被覆層の剥離、層間剥
離など、いずれも観察されなかった。
【0083】試験例6 釘穴シール性試験 9mm厚さのベニヤ板に実施例3で調製したシートを貼
り、これに直径2mm、長さ38mmの真ちゅう製釘を
板を貫通して20mm出るように打ち付けた。この釘を
中心として内径40mmの透明塩化ビニル製パイプを置
いて周囲をシールした後、高さ150mmまで水を入れ
21±1℃の条件で24時間静置し、釘穴からの漏水の
有無を目視によって観察した。この試験を試料10個に
ついて行ったが、いずれの試料も漏水は観察されなかっ
た。
【0084】試験例7 寸法安定性試験 実施例4で調製した20検体のシート状成形物につい
て、加熱収縮試験(JISA 1454の6.9)並びに上反り試験
(0℃及び20℃条件下で1ヶ月間放置)を行った。加
熱収縮試験の結果、本発明のシート状成形物は流れ方向
及び幅方向の収縮率とも0.1%以下であり(20検体
の平均)、床タイルに要求される収縮率0.25%以下
を遙かに下回る値であった。また比較例として同様にし
て行った市販の塩化ビニル樹脂製の床材の収縮率は流れ
方向0.1%及び幅方向0.9%であり、このことから
本発明のシート状成形物は従来の塩化ビニル樹脂製の床
材と同等若しくはそれ以上の寸法安定性を備えているこ
とが判明した。
【0085】また上反り試験の結果、0℃及び20℃条
件下のいずれの場合も反りは認められず、これらの結果
は本発明のシート状成形物の寸法安定性(保形性)を保
証するものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA36 BA02 CA15 CC03 CC17 DA03 DA10 DA11 4J002 AA011 BD122 BD132 BD142 BD152 BD162 BG021 BG082 CP032 CP042 DM006 4J038 EA011 HA566 KA08 MA08 NA03 NA04 NA05 NA07 NA14 NA15 PB05 PC04 PC06 PC10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】灰及びポリマー成分を主成分とする硬化性
    組成物。
  2. 【請求項2】灰を固形換算で30〜90重量部の割合で
    含む請求項1記載の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】灰が製紙スラッジの焼却灰であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の硬化性組成物。
  4. 【請求項4】ポリマー成分として、さらに撥水性樹脂を
    含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の硬化性組成物。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の硬化性
    組成物及び水を含有してなる塗材。
  6. 【請求項6】灰100重量部に対してポリマー成分を1
    0〜250重量部(固形換算)の割合で含むものである
    請求項5に記載の塗材。
  7. 【請求項7】請求項5又は6に記載の塗材を基材に塗布
    乃至は被覆して調製される塗材塗布物。
  8. 【請求項8】建材である請求項7記載の塗材塗布物。
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