JP3418792B2 - 床下地材 - Google Patents

床下地材

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JP3418792B2 JP2000326029A JP2000326029A JP3418792B2 JP 3418792 B2 JP3418792 B2 JP 3418792B2 JP 2000326029 A JP2000326029 A JP 2000326029A JP 2000326029 A JP2000326029 A JP 2000326029A JP 3418792 B2 JP3418792 B2 JP 3418792B2
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外装又は内装用の
建築材料、特に床下地材または床材として利用される可
撓性及び寸法安定性に優れたシート状成形物に関する。
より詳細には、本発明は原料成分として従来から廃棄処
理が問題となっている焼却灰や火山灰等の灰を利用する
ことによって廃棄物の有効利用を図るとともに、上記可
撓性及び寸法安定性に加えて、遮音性および軽量性を備
えたシート状成形物に関する。特に本発明はかかるシー
ト状成形物の特性から、該シート状成形物の床下地材と
しての用途に関する。
【0002】なお、本発明でシート又はシート状成形物
とは、厚さ、硬さ(剛性)及び寸法等の程度を問わず一
般に建材業界でクロス、シート、ボード、パネル等と称
される板状物(薄板状物を含む)を全て包含する趣旨で
用いられる。
【0003】
【従来の技術】近年、健康並びに環境保全に対する意識
の向上から、床材、壁材、天井材及び屋根材などの外装
又は内装用建築材料からシックハウス症候群の原因源や
ダイオキシンの発生源となる有機系材料が排除される傾
向にあり、また十年保証住宅性能保証制度並びに平成1
2年の住宅性能表示制度の導入に先だって、遮音性、省
エネルギー性(断熱性、蓄熱性)、耐久性、防・耐火
性、採光・換気性、透湿性並びに防水性など、各用途
(適用場所)に応じて各種所望の性能を備えた建築材料
が求められている。
【0004】また、最近、衛生上および美感のよさから
床面をフローリングにすることが広く好まれるようにな
っているものの、マンションやアパートなどの集合住宅
においてフローリングを採用した場合、階上で発生した
騒音が下階に伝わりやすいという問題があり、この問題
を解消するためにフローリング等の表面仕上げ材の下地
材として様々な床下地材が検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、主として無
機質材から構成されるシート状成形物であって、優れた
可撓性並びに寸法安定性を備えることによってひび割れ
や変形等の不都合なく住宅家屋の動きに追従できる、建
材として有用なシート状成形物を提供することを目的と
する。より詳細には、本発明は、可撓性および寸法安定
性に加えて遮音性を備えることによって、床下地材とし
て有用なシート状成形物を提供することを目的とする。
【0006】また本発明は、近年廃棄が問題となってい
る灰の有効利用を図ることを目的とするものである。具
体的には本発明は、上記シート状成形物の原材料として
灰を用いることによって、可撓性および寸法安定性に加
えて、軽量性および遮音性といった床下地材として所望
の機能を備えたシート状成形物を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、火山灰の有
効利用並びに焼却灰のリサイクルを図ることを目指して
日夜研究を重ねていたところ、当該灰に樹脂成分、セメ
ントおよび水を混合した組成物をシート状の基材に積層
することによって、灰特有の脆弱性や崩壊性にもかかわ
らず、適度な耐久性を有し、所望の強度、可撓性、寸法
安定性及び耐ひび割れ性を備えたシート状成形物が調製
できることを見出した。また、発明者は、当該組成物か
らセメントを除いて灰と樹脂成分からシート状成形物を
作成した場合には、恐らくは樹脂の機能が発現せずに灰
の脆弱性が強く発現する結果として、シート状基材への
該組成物の付着性が著しく低下したり、シート状基材に
積層した組成物がパサパサに乾燥してひび割れしたり、
また得られたシート状成形物の可撓性が著しく低下する
等といった現象が生じることを確認した。従来よりセメ
ントは、配合対象物に硬度、強度および耐久性等を付与
することは知られているが、灰と樹脂に対するセメント
の作用、特にセメントがかかる灰と樹脂の含有組成物に
可撓性、寸法安定性および耐ひび割れ性を付与すること
は知られていない。
【0008】さらに発明者は、当該構成からなるシート
状成形物が、さらに床下地材として所望の遮音性および
弾性を備え、しかも軽量で作業性および施工性がよいこ
とを確認した。本発明はこれらの知見に基づいて完成さ
れたものである。
【0009】すなわち本発明は、下記(1)〜(5)に
掲げる床下地材である: (1)シート状基材の少なくとも一面に、灰100重量
部に対して合成樹脂若しくはゴムを成分とするバインダ
ーを10〜95重量部、及びセメントを3〜60重量部
の割合で含有する組成物からなる遮音材が積層され、シ
ート状成形物として接合一体化してなることを特徴とす
る床下地材。 (2)遮音材が、灰、バインダー及びセメントの総量1
00重量部あたり、灰を50〜87重量部、バインダー
を10〜47重量部、及びセメントを3〜40重量部の
割合で含む組成物からなるものである(1)記載の床下
地材。 (3)シート状基材の少なくとも一面に積層された遮音
材の表面が、凹凸部を有するものである(1)又は
(2)に記載の床下地材。 (4)加熱収縮率(JIS A 5705)が0.25%以下であ
ることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載
の床下地材。 (5)上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の床下地
材のシート状基材面側に、更に接着層および剥離層が積
層されてなる床下地材。
【0010】さらに本発明は、上記(1)乃至(5)の
いずれかに記載の床下地材のシート状基材面側に床仕上
げ材が積層されてなる床材である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる灰に
は、ゴミ(一般ゴミ、都市ゴミ),製紙スラッジ及び汚
泥(下水処理汚泥、し尿処理汚泥、産業用排水処理汚泥
等を含む)などの各種焼却灰、火力発電所などによって
産出される石炭灰(フライアッシュ、クリンアッシュ、
シンダーアッシュなど)、練炭の灰、各種火山灰などが
広く包含される。また本発明で使用される灰は、さらに
無毒化、減量化(減容化)、多孔質化および脱色若しく
は着色化などの種々の処理が施されたものであってもよ
い。好ましくは、ゴミ,製紙スラッジ及び汚泥などの各
種焼却灰、火力発電所などによって産出される石炭灰で
あり、より好ましくはゴミ,製紙スラッジ及び汚泥など
の焼却灰である。なお、これらの灰は1種単独で使用さ
れても、また2種以上を任意に組み合わせて使用するこ
ともできる。また、本発明において、上記灰に代えて、
灰を溶融化するか若しくは上記各種ゴミや汚泥を溶融処
理して得られるスラグおよびその粉砕物を使用すること
もできる。
【0012】使用される灰は上記の限りにおいて粒径な
どに特に制限されることはない。例えば、粒径は組成物
中の灰の分散性、最終調製物(製品)の性能や使用目的
に応じて適宜選択使用することができる。具体的には、
篩い法において、使用する灰の少なくとも9割が32メ
ッシュをパスするもの、好ましくは少なくとも9割が1
00メッシュをパスするもの、より好ましくは少なくと
も9割が150メッシュをパスするもの、更に好ましく
は少なくとも9割が250メッシュをパスするような粒
度を有する灰を好適なものとして例示することができ
る。
【0013】灰の配合割合は、特に制限されないが、遮
音材を構成する組成物100重量部(灰、バインダーお
よびセメントの総重量、固形分)に含まれる配合割合と
して10〜90重量部、好適には30〜90重量部とな
る範囲を挙げることができる。なお、廃棄物の有効利用
の観点からは灰成分が50重量部以上の割合で配合され
ることが好ましく、かかる場合の灰成分の配合割合とし
ては50〜90重量部、好ましくは50〜87重量部、
より好ましくは60〜80重量部、さらに好ましくは7
0〜75重量部の範囲を挙げることができる。
【0014】本発明で用いられる合成樹脂成分またはゴ
ム成分はバインダーとして使用されるものであり、灰及
びセメントと混和性があるものであれば特に制限されな
い。
【0015】一般に合成樹脂には、フェノール系樹脂、
ユリア系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール・フルフラ
ール樹脂やフルフリルアルコール樹脂等のフラン系樹
脂、不飽和ポリエステテル系樹脂、エポキシ系樹脂、シ
リコーン樹脂などのケイ素系樹脂、(ポリ)ウレタン系
樹脂、キシレン系樹脂、トルエン系樹脂及びアルキド系
樹脂等の熱硬化性樹脂;並びに塩化ビニル系樹脂、塩化
ビニリデン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルエー
テル、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、スチロ
ール系樹脂、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体(AS系樹脂)、ABS樹脂、AAS樹脂,
ACS樹脂及びアクリロニトリル−EPDM−スチレン
ターポリマー等のAXS樹脂、メタクリル系樹脂、アク
リル酸エステル系樹脂、ポリエチレン、EVA樹脂(エ
チレン−酢酸ビニル共重合体)、ポリプロピレン、プロ
ピレン共重合体、フッ素系樹脂、ポリアミド、ポリアセ
タール、ポリカーボネート、飽和ポリエステル及びポリ
フェニレンオキサイド系樹脂などの熱可塑性樹脂があ
る。中でも、本発明においては灰及びセメントと混和性
のある合成樹脂が好ましく、このようなものとして水溶
性若しくは水分散性を有する合成樹脂を好適に挙げるこ
とができる。なお、これらの合成樹脂としては、具体的
にはアクリル樹脂、アクリル−スチレン共重合体樹脂、
ビニル樹脂、スチレン/ブタジエン樹脂が含まれる。
【0016】尚、ここでアクリル樹脂としては(メタ)
アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)ア
クリルアミド類、及び(メタ)アクリロニトリルよりな
る群から選択されるいずれか少なくとも1種をモノマー
成分として構成される重合体(ホモポリマーまたはコポ
リマー)を挙げることができる。かかるモノマー成分と
して具体的には、上記範疇に含まれるものであって商業
的に入手可能なものであればよく、特に制限されない。
好ましくは、 (i)アクリル酸、メタアクリル酸: (ii)アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル:
例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸
n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸t-ブ
チル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸n−オクチル、
アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリ
ル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸パルミチルまた
はアクリル酸シクロヘキシル等のアルキル基の炭素数が
1〜18のアクリル酸アルキルエステル;メタアクリル酸
メチル、メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸n−プ
ロピル、メタアクリル酸イソプロピル、メタアクリル酸
n−ブチル、メタアクリル酸イソブチル、メタアクリル
酸t−ブチル、メタアクリル酸ヘキシル、メタアクリル
酸n−オクチル、メタアクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、メタアクリル酸ラウリル、メタアクリル酸ステアリ
ル、メタアクリル酸パルミチル及びメタアクリル酸シク
ロヘキシル等のアルキル基の炭素数が1〜18程度のメタ
アクリル酸アルキルエステル;アクリル酸ヒドロキシエ
チル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒド
ロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、ア
クリル酸ヒドロキシブチル、メタクリル酸ヒドロキシブ
チル等のように(メタ)アクリル酸の側鎖に水酸基を有
するアルキルエステル;アクリル酸メトキシブチル、メ
タクリル酸メトキシブチル、アクリル酸メトキシエチ
ル、メタクリル酸メトキシエチル、アクリル酸エトキシ
ブチル、メタクリル酸エトキシブチル等のように(メ
タ)アクリル酸の側鎖にアルコキシル基を有するアルキ
ルエステル;アクリル酸アリルやメタクリル酸アリル等
の(メタ)アクリル酸のアルケニルエステル;アリルオ
キシエチルアクリレートやアリルオキシエチルメタクリ
レート等の(メタ)アクリル酸のアルケニルオキシアル
キルエステル;アクリル酸グリシジル、メタアクリル酸
グリシジル、並びにアクリル酸メチルグリシジルやメタ
アクリル酸メチルグリシジル等のようにアクリル酸の側
鎖にエポキシ基を有するアルキルエステル;アクリル酸
ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエ
チル、アクリル酸メチルアミノエチル、メタクリル酸メ
チルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸のモノ−又は
ジ−アルキルアミノアルキルエステル;側鎖としてシラ
ン基またはアルコキシシラン基を有する(メタ)アクリ
ル酸エステル; (iii)アクリルアミド類またはメタクリルアミド類:例
えばアクリルアミド;メタクリルアミド;N−メチロー
ルアクリルアミド及びN−メチロールメタクリルアミド
等のようにメチロール基を有する(メタ)アクリルアミ
ド;N−アルコキシメチロールアクリルアミド(例え
ば、N−イソブトキシメチロールアクリルアミド等)、
及びN−アルコキシメチロールメタクリルアミド(例え
ば、N−イソブトキシメチロールメタクリルアミド等)
等のようにアルコキシメチロール基を有する(メタ)ア
クリルアミド;N−ブトキシメチル(メタ)アクリルア
ミドなどのアルコキシアルキル基を有する(モノ)アク
リルアミドなど、 (iv)アクリロニトリル、メタクリロニトリル等、の各種
のアクリル系単量体を挙げることができる。
【0017】これらのアクリル系単量体は単独で、また
は二種以上を任意に混合して使用することができる。す
なわち、アクリル樹脂は、例えば上記に例示する各種の
モノマー成分の1種単独から構成されるホモポリマーで
あっても2種以上の任意の組み合わせからなるコポリマ
ーであってもよい。ただし、上記のアクリル系単量体以
外のビニル系単量体を用いることを妨げるものではな
い。
【0018】またビニル樹脂としては、酢酸ビニル、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、乳酸ビニル、酪酸ビニル、
ピバル酸ビニル、V酸(versatic acid)ビニル及び安
息香酸ビニルよりなる群から選択されるいずれか少なく
とも1種をモノマー成分として含有する重合体を挙げる
ことができる。具体的には酢酸ビニル、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、乳酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビ
ニル、V酸(versaticacid)ビニル若しくは安息香酸ビ
ニルをモノマー成分として構成される各種のホモポリマ
ー、または上記に掲げるモノマー成分の少なくとも2種
を任意に組み合わせて構成されるコポリマー、上記のモ
ノマー成分と上記以外の他のモノマー成分からなる共重
合体を挙げることができる。かかる他のモノマー成分と
しては、上記のモノマー成分と共重合体を形成するもの
であれば特に制限されず、(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、
(メタ)アクリル酸アミド、マレイン酸またはそのエス
テル、フマール酸またはそのエステル、エチレン等を挙
げることができる。これらのモノマー成分は酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、乳酸ビニル、酪酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニル、V酸(versatic acid)ビニ
ルまたは安息香酸ビニルと一種単独で、または二種以上
を任意に混合して使用することができる。具体的には、
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、酢酸ビニル−アク
リル共重合体樹脂、エチレン−塩化ビニル共重合体樹
脂、酢酸ビニル−ベオバ共重合体樹脂等が例示できる。
【0019】またゴム成分としては、天然ゴム、スチレ
ンブタジエンゴム、ニトリルブタジエンゴム、クロロプ
レンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム等を例示す
ることができる。
【0020】これらの合成樹脂成分またはゴム成分は、
その分子量、重合度、粘度等を特に制限するものではな
く、本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択して用い
ることができる。またこれらは1種単独で、または2種
以上を任意に組み合わせて用いることができる。また灰
およびセメントに配合される樹脂成分またはゴム成分の
形態は特に制限されず、エマルジョン、水性ポリマーデ
ィスパージョン、再乳化形粉末樹脂、液状ポリマーのい
ずれの形態であってもよい。好ましくはエマルジョンの
形態で用いられる。かかるエマルジョンとしては、本発
明で得られるシート状成形物が所望の可撓性(弾力
性)、寸法安定性、耐衝撃性、耐ひび割れ性を有し、さ
らに好ましくは耐候性を備えるものであれば、特に制限
されない。
【0021】例えば、樹脂エマルジョンには(メタ)ア
クリル系エマルジョン、酢酸ビニル系エマルジョン、塩
化ビニリデン系エマルジョン、塩化ビニル系エマルジョ
ン、SBR系エマルジョン、エポキシ系エマルジョン等
が、またゴムのエマルジョンとしてはSBR(スチレン
ブタジエンゴム)エマルジョン、NBR(ニトリルブタ
ジエンゴム)エマルジョンが含まれる。なお、これらの
樹脂やゴムの分子量や重合度等は、得られるシート状成
形物が上記特性を有するものであれば特に制限されず、
適宜選択することができる。これらのエマルジョンは、
1種単独で用いてもまた必要に応じて2種以上を任意に
組み合わせて使用することもできる。
【0022】なお、(メタ)アクリル系エマルジョンに
は、(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸エステ
ルを主成分とするものが含まれ、例えば(メタ)アクリ
ル酸メチルとの共重合体のエマルジョン、(メタ)アク
リル−スチレン共重合体エマルジョン、(メタ)アクリ
ル−酢酸ビニル共重合体エマルジョン等を挙げることが
できる。酢酸ビニル系エマルジョンとしては、酢酸ビニ
ル単独重合体エマルジョン、バーサチック酢酸ビニル
(ベオバ)やエチレンとの共重合体エマルジョン等が含
まれる。塩化ビニリデン系エマルジョンとしては、塩化
ビニリデンと塩化ビニルとの共重合体エマルジョンが含
まれる。塩化ビニル系エマルジョンには塩化ビニルと酢
酸ビニルとの共重合体エマルジョンが含まれる。
【0023】樹脂エマルジョンとして好ましくはアクリ
ル系エマルジョンを挙げることができる。これには、好
適なものとしてアニオン性のアクリル系エマルジョンが
含まれる。尚、かかるアクリル系エマルジョンとして、
簡便には市販のエマルジョンを使用することもできる。
【0024】上記バインダーと灰の配合割合は特に制限
されず、使用するバインダーの種類や建材の用途に応じ
て、所望の機能を発揮するように適宜選択調整すること
ができる。例えば灰100重量部に対するバインダーの
配合割合として5〜400重量部、好ましくは5〜10
0重量部、より好ましくは5〜40重量部程度の範囲を
挙げることができる。具体的には、シート状成形物を床
下地材として調製する場合は、灰100重量部に対する
バインダーの配合割合として、固形換算で10〜95重
量部、好ましくは20〜70重量部、より好ましくは2
0〜60重量部、さらに好ましくは30〜60重量部程
度の範囲を挙げることができる。また、シート状成形物
を構成する組成物(灰、バインダー及びセメント)の総
量100重量部に含まれるバインダーの割合は、固形換
算で通常5〜40重量部、好適には5〜30重量部、よ
り好ましくは5〜20重量部となるように適宜選択して
使用される。具体的には、シート状成形物を床下地材と
して調製する場合は、灰、バインダー及びセメントの総
量100重量部(固形分)に含まれるバインダーは、固
形換算で通常10〜47重量部、好ましくは10〜35
重量部、より好ましくは10〜25重量部、さらに好ま
しくは15〜25重量部程度の範囲を挙げることができ
る。
【0025】本発明において用いられるセメントは、種
類を特に制限するものではなく、たとえば、ケイ酸石灰
質セメント(例えばポルトランドセメント、高炉セメン
ト,シリカセメントまたはフライアッシュセメント等の
混合セメント)、アルミン酸石灰質セメント、ケイ酸ア
ルミン酸石灰質セメント、リン酸セメントなどが広く例
示される。好ましくはケイ酸石灰質セメントであり、中
でも好ましくはポルトランドセメントである。またポル
トランドセメントには、普通ポルトランドセメント、早
強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメン
ト、中庸熱ポルトランドセメント、特殊ポルトランドセ
メントのいずれもが包含され、その種の別を何ら問うも
のではない。好ましくは普通若しくは早強ポルトランド
セメントである。これらのセメントは1種単独で使用し
ても、また2種以上を任意に組み合わせて使用すること
もできる。
【0026】セメントと灰の配合割合は特に制限され
ず、使用する建材の用途に応じて所望の機能を発揮する
ように適宜選択調整することができる。具体的には、例
えば灰100重量部に対するセメントの配合割合として
5〜500重量部、好ましくは5〜140重量部、より
好ましくは5〜60重量部程度の範囲を挙げることがで
きる。より具体的には、シート状成形物を床下地材とし
て調製する場合は、灰100重量部に対するセメントの
配合割合として3〜60重量部、好ましくは3〜40重
量部、より好ましくは3〜25重量部、更に好ましくは
3〜15重量部程度の範囲を挙げることができる。ま
た、シート状成形物を構成する組成物(灰、バインダー
及びセメント)100重量部(固形分)に含まれるセメ
ントの配合割合として固形換算で3〜40重量部、好ま
しくは3〜30重量部、より好ましくは3〜20重量
部、更に好ましくは3〜15重量部の範囲を挙げること
ができる。
【0027】なお、必要に応じて、上記灰並びにセメン
トといった無機質材にさらに一般にセメントに用いられ
る骨材などのフィラー成分を配合することもできる。骨
材は特に制限されず、当業界で通常使用されるものを広
く使用でき、例えば珪砂,寒水砂,川砂、砕石粉等の天
然骨材;陶磁器片やガラス粒等の着色骨材、パーライ
ト,バーミキュライト,シラス球、シラスヒューム、シ
ラスバルーン等の軽量骨材、及び汚泥焼成骨材などの再
生骨材等の人工骨材等を挙げることができる。但し、こ
れらに限定されることはなく、骨材と同様な機能を担う
骨材相当物を使用することもできる。またこれらの骨材
は、一種単独で使用してもまた2種以上を任意に組み合
わせて用いてもよい。
【0028】なお、本発明で用いられる遮音材には、本
発明の効果を損なわない限り、上記成分に加えて他の成
分を配合してもよく、例えばベントナイト、珪藻土、酸
性白土、カオリン、イソライト、ゼオライト等の無機充
填材;アルミニウムステアレート、メチルセルロース、
ポリビニルアルコール、ケイ酸およびその塩、カゼイン
酸ソーダ等の建材の製造に一般的に使用される増粘剤、
シックナー及び各種混和剤;リグニン系、ナフタレン
系、メラニン系、カルボン酸系などの一般にセメントに
使用される減水剤又は流動化剤;フライアッシュ、シリ
カフューム、ポゾラン、高炉スラグ、珪酸質微粉末、鉱
物質微粉末などのセメント混和材;カーボンブラック、
群青、酸化チタン、酸化鉄、亜鉛華、セラミック顔料等
の各種顔料;炭素粉末等の電磁波吸収材;水酸化カルシ
ウム、炭酸カルシウムおよび水酸化マグネシウムなどの
各種金属塩;オクチルアルコール、グリコール誘導体、
シクロヘキサン、シリコン、界面活性剤、ポリオキシエ
チレンアルキレンフェニルエーテル等の各種消泡剤;そ
の他、レオロジー調整剤、分散剤、界面活性剤、湿潤
剤、可塑剤、木酢液や竹酢液等の天然抗菌剤を含む各種
抗菌・殺菌剤、防腐剤、防かび剤等、その他の添加剤を
挙げることができる。
【0029】本発明のシート状成形物(床下地材)は、
上記の少なくとも灰、バインダー及びセメントからなる
成分を水とともに混練りしてペースト状ないしはスラリ
ー状に調製した後、シート状基材の少なくとの一方の表
面に塗布、積層若しくは含浸させ、次いで乾燥固化する
ことによって調製できる。
【0030】各成分の混練り方法は、特に制限されない
が、万能混合機、ニーダ、強制練りミキサーなどの各種
機械を利用して各成分が十分に混合するように混ぜるこ
とが好ましい。
【0031】混合した組成物をシート状基材に積層する
方法は特に制限されず、灰、バインダー、セメント及び
水からなるペーストないしはスラリーをナイフコータ
ー、ロールコーター、コンマコーラー、フローコータ
ー、スプレー、ディッピング等の常法で基材に塗布、吹
き付け乃至含浸する方法を例示することができる。一例
としてナイフコーターを用いた塗布方法の場合、適量の
水で適当な粘度に調製した上記組成物(以下、被覆組成
物ともいう)をシート状基材の一面若しくは両面に塗工
することによって行うことができる。この場合、水の配
合量は、調製されるペーストまたはスラリーの粘度がお
およそ3000〜8000cps(25±3℃、B型粘
度計)程度になるように調整されることが好ましい。こ
のような塗布方法によって、被覆組成物はシート状基材
の表面に被覆層を形成するとともに、基材の繊維間や孔
間隙を介して内部に含浸され、一定時間乾燥固化するこ
とにより基材と一体化成形される。
【0032】乾燥固化の方法も特に制限されず、例えば
自然乾燥、通風乾燥、除湿乾燥、高湿度下除湿乾燥等を
適宜使用することができる。なお、かかる乾燥工程は常
温下で実施できるが、加温処理若しくは冷却処理を適宜
組み合わせて行うこともできる。乾燥時間を短縮する目
的からは、加温しながら乾燥することが好ましく、かか
る乾燥温度としては40〜150℃、好ましくは80〜
120℃を例示することができる。
【0033】このようにして得られる本発明のシート状
成形物及びそれからなる床下地材は、被覆組成物とシー
ト状基材とが強度に結合して一体化してなり、収縮クラ
ックや反り、ひび割れ、剥離などの欠陥を生じることな
く、所望の強度と可撓性を備えている。なお、かかる被
覆組成物の基材への付着性並びに耐ひび割れ性は、当該
組成物に配合されるセメントによって発現するものであ
る。すなわち、被覆組成物の基材への実用性ある付着性
及び耐ひび割れ性、更には得られるシート状成形物の実
用性ある可撓性は、灰及びバインダーに加えてセメント
を配合することによって初めて得られるものである。か
かる事実から、この理論に拘束されるものではないが、
セメントは灰と合成樹脂又はゴム成分からなるバインダ
ーとの馴染み(相溶性、混和性)をよくし、また互いの
機能を発揮させる役割を担うキー成分であると考えられ
る。
【0034】また、本発明においては、後述する実施例
で示すように、へこみ量が20℃で0.25mm以上、4
5℃で1.20mm以下(JIS A 1454の6.5);残留へこ
み率が8.0%以下(JIS A 1454の6.6);加熱による
長さ変化率が流れ方向及び幅方向ともに0.25%以
下、好ましくは0.15%以下、より好ましくは0.1
%以下(JIS A 1454の6.7);加熱減量率が0.5%以
下(JIS A 1454の6.9)といった性能を満たして、優れ
た寸法安定性を備えるシート状成形物(床下地材)を調
製することができる。
【0035】本発明で用いられるシート状基材は、一般
に建築材料に使用されるシート状の基材であれば特に制
限されず、使用目的(用途並びにその用途に要求される
性能)に応じて、紙及び各種繊維からなる不織布または
織布(以下、繊維質シートという)等から適宜選択する
ことができる。
【0036】紙としては、和紙、洋紙(上質紙、中質
紙)、クラフト紙、薄葉紙、裏打紙、樹脂含浸紙等、い
ずれのものをも用いることができる。好ましくは、難燃
処理を施した紙であって壁紙の施工に適したもの、例え
ば難燃性裏打紙や不燃紙等である。繊維質シートとして
は、例えば天然繊維;ガラス繊維;またはポリプロピレ
ン、アクリル、ナイロン、ポリエステル、ポリアミド、
ビニロン等の合成繊維などを構成素材として得られる多
孔性の織布や不織布、編み物等を挙げることができる。
なお、上記素材は、1種単独で用いられても、また2種
以上を任意で組み合わせて用いることもできる。これら
の繊維質シート基材の坪量(単位面積あたりの重量)は
特に制限されないが、10〜100g/m2、好ましく
は30〜80g/m2、より好ましくは50〜70g/
2の範囲を挙げることができる。
【0037】かくして調製されるシート状成形物は、建
材用途に応じて0.3〜50mm、1〜20mm、1〜
10mm、2〜5mm、並びに3〜5mm等の任意の厚
さに調製することができる。床下地材として使用する場
合は、制限されないが、通常0.3〜8mm、好ましく
は0.3〜6mm、より好ましくは0.5〜5mmの厚
さを選択することができる。また、かかるシート状成形
物は一層単体で床下地材として使用されてもよいし、ま
た二層もしくはそれ以上を積層した複数層の形態で使用
されてもよい。
【0038】また本発明のシート状成形物は、シート状
基材の少なくとも一面に形成された遮音材(被覆組成
物)の表面が平坦状であってもよいが、エンボスなどに
よって多数の凹凸部を形成していても、また切溝、波形
等のすじ状凹凸部を形成していてもよい。凹凸部を有す
ることによってより高い遮音性を備えることができる。
【0039】本発明のシート状成形物は、上記シート状
基材表面にさらに接着層を備えることもできる。なお、
接着層はシート状基材表面の全面に亘って形成されてい
てもよいが、部分的(周縁部、点状、線状、格子状)に
設けられていても良い。接着層の形成は、例えば変性酢
酸ビニル系接着剤、ゴム系接着剤、エポキシ系接着剤、
およびウレタン系接着剤など従来公知の接着剤若しくは
接着テーブ(接着材)を用いて行うことができるが、好
ましくは接着対象物を剥離可能な状態で接着できるよう
な接着剤(材)を用いることが好ましい。特に床下地材
の場合、接着層を有することによって建築物への現場施
工(床仕上げ材の装着)が簡単に且つ短時間にできると
いう利点があり、また剥離可能な接着層を有することに
よって、必要なときには当該床下地材と床仕上げ材等の
接着対象物とを容易に剥離することができるので、両者
をリサイクルしやすいという利点がある。
【0040】接着層を有する場合、シート状成形物(床
下地材)は使用されるまで該接着層が剥離層で保護され
ていることが好ましい。剥離層としては、剥離フィルム
(シート)や離型紙として一般に使用されているもので
あればよく、制限はされないが、例えばポリエチレンフ
ィルムや表面加工した紙類を挙げることができる。
【0041】本発明のシート状成形物は、軽量であると
ともに、シート状基材に積層された灰、バインダー及び
セメントから基本的に構成される組成物に基づいて、可
撓性、遮音性及び適度な弾性を備えており、床下地材と
して有用である。また当該シート状成形物は、必要に応
じてさらに上記接着層を介して、シート状基材表面側に
床仕上げ材を積層することによって床材として調製する
ことができる。
【0042】よって、本発明はまた、前述する床下地材
のシート状基材面側に床仕上げ材が積層されてなる床材
を提供するものである。
【0043】床下地材と床仕上げ材とは、接着剤(材)
や溶融等によって非可逆的に貼着されていてもよいし、
また前述するように必要に応じて剥離できるように剥離
可能な接着剤(材)を用いて可逆的に貼着されていても
よい。
【0044】ここで用いられる床仕上げ材は、一般に床
仕上げ材(又は床材、床表面材)として使用されるもの
であれば特に制限されず、例えば合板、木質板、中密度
繊維板、プラスチック板、パーティクルボード、コルク
板、ケイ酸カルシウムボード等の床ボード(床フローリ
ング材);カーペット又は絨毯等の編布、織布若しくは
不織布からなる床マット;ビニル床シート、ゴムシート
およびリノリウムシートなどの床シート(合成樹脂シー
ト);ビニル床タイル(合成樹脂床タイル)、アスファ
ルトタイル、ゴムタイル、陶磁器質タイルおよび石材タ
イルなどの床タイル;畳等を挙げることができる。
【0045】これらの床仕上げ材は、表面が化粧若しく
は保護加工されていてもよく、例えば塗料や顔料などに
よる着色化、所望の印刷が施されていてもよい透明また
は半透明のシート・フィルムによる被覆・積層化、保護
シートやフィルム(保護層)による被覆・積層化、並び
にその他各種の加工処理(例えば、意匠仕上げ、耐汚性
処理、耐摩耗性処理、耐薬品性処理、防水性処理および
滑り止め処理等)を例示することができる。
【0046】このように本発明の床材は、可撓性と寸法
安定性に加えて軽量性、遮音性および適度な弾性を備え
たシート状成形物(床用下地材)の表面(シート状基材
表面側)にカーペット、絨毯およびフローリング用板材
などが貼着積層されてなるものであって、歩行が良好で
且つ遮音性に優れた床材として提供することができる。
【0047】
【実施例】以下、本発明の内容を以下の実施例および試
験例を用いて具体的に説明する。ただし、これらの実施
例等は本発明の一態様にすぎず、本発明はこれらの例に
何ら限定されるものではない。実施例1 基材として、下記の性質を有するポリプロピレン熱圧着
タイプ・スパンボンド不織布(坪量100 g/m2(試験
方法JIS L-1096)、厚み0.5mm(試験方法JISL-108
5))を用いた: 引張強度 タテ×ヨコ 25×25 kgf/2.5cm(試験方法JIS L-1096) 引張伸度 タテ×ヨコ 60×60 % (試験方法JIS L-1096) 引裂強度 タテ×ヨコ 15×15 kgf (試験方法JIS L-1096) 坪量 60 g/m2 (試験方法JIS L-1096) 厚み 0.26 mm (試験方法JIS L-1085) 透水係数 2.8×10-2cm/sec (試験方法JIS A-1218)。
【0048】下記の処方からなる無機質材及び樹脂材を
下記の割合で混合してこの中に水を粘度が5000〜7000cp
s(25℃)程度になるように適量入れて混練りし、ペー
スト状の被覆組成物を調製した。かかる被覆組成物を上
記シート状基材の一表面に、被覆厚さが4mmとなるよ
うに、ナイフコーターを用いて塗布施工した。 <被覆組成物> (a)無機質材 灰(汚泥焼却灰) 100重量部 普通ポルトランドセメント 60重量部 (b)樹脂材 アクリル系樹脂エマルジョン(固形換算) 40重量部 得られたシート状成形物を切断して450mm×450
mm四方のパネルとして、これを室温25℃の低湿度恒
温室内で20時間放置乾燥させ、シート状成形物(パネ
ル)を得た(20検体)。
【0049】(1) かくして得られたシート状成形物
(パネル、20検体)は、いずれもクラック(欠け、ひ
び割れ)、剥離、表面上の異常な凹凸などといった欠陥
を生じていなかった。
【0050】(2) 次いで、得られた20検体のシート
状成形物について、加熱収縮試験(JIS A 1454の6.9)
並びに上反り試験(0℃及び20℃条件下で1ヶ月間放
置)を行った。加熱収縮試験の結果、本発明のシート状
成形物は流れ方向及び幅方向の収縮率とも0.1%以下
であり(20検体の平均)、床タイルに要求される収縮
率0.25%以下を遙かに下回る値であった(JIS A570
5)。また比較例として同様にして行った市販の塩化ビ
ニル樹脂製の床材の収縮率は流れ方向0.1%及び幅方
向0.9%であり、このことから本発明のシート状成形
物は従来の塩化ビニル樹脂製の床材と同等若しくはそれ
以上の寸法安定性を備えていることが判明した。
【0051】また上反り試験の結果、0℃及び20℃条
件下のいずれの場合も反りは認められず、この結果は本
発明のシート状成形物の保形性を保証するものであっ
た。
【0052】(3) 上記の1検体について、JIS A1
454(1998)の規格に従って、へこみ試験(20℃及び
45℃)(6.5)、残留へこみ試験(6.6)、加熱減量試
験(6.9)、及び汚染性試験(6.10)を行った。その結
果、本発明のパネルのへこみ量は20℃で0.25mm以
上、45℃で1.20mm以下;残留へこみ率は8.0%
以下;加熱減量率は0.5%以下であり、汚染性試験
(JIS A 1454の6.10)においても著しい色・光沢の変化
及び膨れは観察されなかった。
【0053】実施例2 下記の処方からなる各成分を粘度が5000〜7000cps(25
℃)程度となるように混練りして調製した被覆組成物を
用いて、実施例1と同様にシート状基材の一表面に厚さ
2mmとなるようにナイフコーターで塗布して、実施例
1と同様にしてシート状成形物を調製した。 <被覆組成物処方> 灰 100重量部 普通ポルトランドセメント 50重量部 アクリル−スチレン系樹脂エマルジョン(固形分) 30重量部 水 適 量 かくして得られたシート状成形物は反りなどを生じてお
らず、また被覆層もひび割れやクラック等の欠陥が認め
られなかった。
【0054】実施例3 下記の処方からなる原材料を粘度が5000〜7000cps(25
℃)程度になるように混練りして調製した被覆組成物
を、底部にシート状基材を敷いたパネルの型枠に充填し
てシート状成形物となし、これを乾燥空気(湿度55
%)が循環する25℃の恒温室内で48時間乾燥させ、
脱枠して本発明のシート状成形物(厚さ:15mm(試
験方法JIS L-1085))を得た(450mm×450m
m)。 <被覆組成物処方> 灰 100重量部 普通ポルトランドセメント 50重量部 骨材 10重量部 アクリル−スチレン系樹脂エマルジョン(固形分) 30重量部 水 適 量 かくして得られたシート状成形物は、いずれもクラック
や反りなどの欠陥がなく、また可撓性に優れていた。
【0055】実施例4 下記の処方からなる原材料を粘度が5000〜7000cps(25
℃)程度となるように混練りして、ペースト状の被覆組
成物を調製した。かかる被覆組成物を実施例1で使用し
た繊維質シート状基材の一表面にナイフコーターを用い
て塗布施工した。次いで塗布表面に水蒸気をあてながら
除湿し(20℃)、80℃の温風のもとで数分間乾燥さ
せた。
【0056】 <被覆組成物処方> 灰 100重量部 普通ポルトランドセメント 60重量部 アクリル−スチレン系樹脂エマルジョン(固形分) 40重量部 水 適 量 次いで、その裏面に同じ処方の組成物を同様にスプレー
塗布し、蒸気存在下で除湿乾燥して、本発明のシート状
成形物を調製した。得られたシートの厚さは、1mm
(試験方法JIS L-1085)であった。また該シートは、上
記シート基材が有する引張強度、引裂強度及び引張伸度
も殆ど損なうことなく、さらに可撓性及び寸法安定性
(保形性)に優れており、引張ったり90度以上に折り
曲げてもひび割れや亀裂がみられなかった。
【0057】実施例5 下記の処方からなる原材料を粘度が3000〜7000cps(25
℃)程度となるように混練りして調製した被覆組成物を
用いて、実施例1で使用するシート状基材と同じシート
状基材の一表面に、塗布乾燥重量が640g/m2とな
る割合でスプレーガンを用いて吹き付け塗布し、塗布表
面に水蒸気をふき当てながら、20℃下で除湿器を使用
して乾燥させた。次いで、その裏面のシート基材上にア
クリル系の接着剤を塗布した。更に該接着層をポリエチ
レン製の剥離フィルムで覆って、片面のみに被覆層を有
するシート状成形物を調製した。 <被覆組成物処方> 灰 100重量部 普通ポルトランドセメント 55重量部 骨材(珪砂8号) 15重量部 アクリル−スチレン系樹脂エマルジョン(固形分) 40重量部 水 適 量 得られたシートは、厚さが0.8mm(試験方法JIS L-
1085)であり、また実施例4と同様に優れた引張強度、
引張伸度、引裂強度、可撓性及び寸法安定性を有してい
た。
【0058】実施例6 下記の処方からなる各成分を粘度が5000〜7000cps(25
℃、B型粘度計)程度となるように混練りして調製した
被覆組成物を用いて、実施例1記載のシート状基材の一
表面に厚さ4mmとなるようにナイフコーターで塗布施
工した。 <被覆組成物処方> 灰(製紙スラッジの焼却灰) 60重量部 普通ポルトランドセメント 10重量部 アクリル樹脂エマルジョン(固形分) 30重量部 水 適 量 これを120℃の恒温室内で5〜数十分間放置乾燥させ、
得られたシート状成形物を切断して900mm×900mm四
方のパネルを得た(4検体)。かくして得られたシート
状成形物(パネル、4検体)は、いずれもクラック(欠
け、ひび割れ)、剥離、表面上の異常な凹凸などといっ
た欠陥を生じていなかった。
【0059】実施例7 下記の処方からなる各成分を粘度が5000〜7000cps(25
℃、B型粘度計)程度となるように混練りして調製した
被覆組成物を用いて、実施例1記載のシート状基材の一
表面に厚さ2mmとなるようにナイフコーターで塗布施
工した。 <被覆組成物処方> 灰(製紙スラッジの焼却灰) 75重量部 普通ポルトランドセメント 5重量部 アクリル樹脂エマルジョン(固形分) 20重量部 水 適 量 これを実施例6と同様に100℃の恒温室内で10〜数十分
間放置乾燥させ、次いで切断して900mm×900mm四方
のパネルを得た。かくして得られたシート状成形物は、
いずれもクラック(欠け、ひび割れ)、剥離、表面上の
異常な凹凸などといった欠陥を生じていなかった。この
シート状成形物のシート状基材の一表面に剥離可能な接
着材として両面テープを格子状に付着し、この上から上
記パネルと同じ大きさの離型紙を貼着して該接着面を保
護した。
【0060】試験例1 耐水圧試験 実施例4で調製したシート状成形物をJIS L 1092「繊維
製品の防水性試験法」(A法(低水圧法)静水圧法)に
従って試験をして、その防水性、耐水性を測定した。試
験は、実施例4で調製したシートから約20cm×20
cmの試験片を4枚ずつ切り取り、耐水試験器(WP−
5P、株式会社大栄化学精器製作所製)に試験片の表面
が水にあたるように取り付け、1分間に60±3cm/
分の割合で水圧を加え、試験片の裏面側に3箇所から水
が出たときの水圧を測ることによって行った。なお、水
滴が現れてから大きくならない非常に小さい水滴は計算
にいれない。結果は4回の実験のいずれも100cm/
cm2以上の値が得られた。
【0061】試験例2 透湿性試験 実施例4で調製したシート状成形物の透湿性を、JIS Z
0208-1976「防湿包装材料の透湿試験方法(カップ
法)」に従って測定した。具体的には、まず透湿カップ
内に吸湿剤(塩化カルシウム)を入れ、この透湿カップ
の口に直径70mmに裁断した本発明のシート(試料)
をのせて、パッキン及びリングを蝶ナットで固定した
後、透湿カップと試料の接合部をビニル粘着テープでシ
ールして試験体とした。この試験体を40±2℃、90
±5%RHの恒温恒湿装置内に所定時間放置した。1時
間後に試験体を取り出し、質量を測定し、測定後再び恒
温恒湿装置内に置き、4時間後に取り出して、質量を測
定し、次式により、透湿度を、防水シート(1m2当た
り)を通過した水蒸気の質量(g)として求めた。 <式> 透湿度(g/m2・24h)=240×(a2−a1)/4h×s a2−a1:試験を行った最後の2つの秤量間隔・増加質量の合計(g) 4h :4時間 s :透湿面積(cm2) その結果、本発明のシート状成形物は3回の実験とも1
50g/m2・24h以上の透湿度を示した。
【0062】試験例3 耐沸騰水試験 実施例4で調製したシート状成形物の試験片(100m
m×100mm)を沸騰水の中に1時間浸し、その後取
り出して外観上の変化をみた。処理後のシートには、膨
れや浮き、亀裂やチェッキング、被覆層の剥離、層間剥
離など、いずれも観察されなかった。
【0063】試験例4 耐温水試験 実施例4で調製したシート状成形物の試験片(100m
m×100mm)を70℃の温水の中に12時間浸し、
その後取り出して外観上の変化をみた。処理後のシート
には、膨れや浮き、亀裂やチェッキング、被覆層の剥
離、層間剥離など、いずれも観察されなかった。
【0064】試験例5 釘穴シール性試験 9mm厚さのベニヤ板に実施例4で調製したシート状成
形物を貼り、これに直径2mm、長さ38mmの真ちゅ
う製釘を板を貫通して20mm出るように打ち付けた。
この釘を中心として内径40mmの透明塩化ビニル製パ
イプを置いて周囲をシールした後、高さ150mmまで
水を入れ21±1℃の条件で24時間静置し、釘穴から
の漏水の有無を目視によって観察した。この試験を試料
10個について行ったが、いずれの試料も漏水は観察さ
れなかった。
【0065】試験例6 遮音性試験 実施例6で調製したシート状成形物のシート状基材面に
接着剤を介してフローリング材(木質板)を貼着して床
材を作成した。また、実施例7で調製したシート状成形
物の離型紙を剥がして、シート状基材面上の接着面にフ
ローリング材(木質板)を貼着して床材を作成した。
【0066】これらの床材について、防音床材の床衝撃
音レベル測定法であるJIS A 1418-1995 (軽量衝撃源使
用)の方法に準拠して遮音性試験を行った。具体的に
は、床材を木質板面を上にしてコンクリートスラブ(15
0mm厚)の上に敷設し、タッピングマシンを用いて木質
板上に所定の衝撃音を発生させコンクリートスラブ裏面
に到達した衝撃音をマイクロフォンで捕らえて、その強
さを測定することにより、遮音性の評価を行った。その
結果、実施例6および7で調製したシート状成形物を床
下地材とする床材の遮音等級は、JIS A 1419-1992の基
準に従って、それぞれL−55およびL−50であっ
た。
【0067】
【発明の効果】本発明のシート状成形物は、灰やセメン
トといった無機質材を主な成分とするため、シックハウ
ス症候群などの疾病の心配が少なく健康面において安全
性の高いものであるとともに、可撓性及び寸法安定性が
あるため家屋の揺れや動きに追従することができ、ひび
割れや変形などが生じにくく耐久性に優れるものであ
る。
【0068】また、当該シート状成形物は、鋸やカッタ
ー等によって容易に切断できるため、所定形状への加工
が簡単で、所望の用途や使用場所に応じて適宜調製する
ことができる。
【0069】また当該シート状成形物は材料として焼却
灰や火山灰を有効利用したものであり、これによれば、
灰とセメント及び樹脂等のバインダーとを水とともに混
合して、これをシート状基材と一体化してシート状に成
形後、乾燥固化することにより、焼結加工を要すること
なく簡単に材料夫々を凝結固化することができ、灰その
ものの性質に基づいて、軽量にして遮音性に富んだ建材
が調製できる。当該シート状成形物は、上記性質に加え
て可撓性並びに寸法安定性を有しており、また適度な耐
衝撃性と強度を備えるように調製できる。従って、本発
明のシート状成形物は床下地材として有用である。
【0070】特に請求項3にかかる床下地材は、遮音材
の表面に凹凸部が形成されていることによって、床下地
材と床基盤面との接触面積が低減される結果、床下地材
に伝達された衝撃音が床基盤層に伝達されにくく、より
一層遮音性又は衝撃音振動防止効果に優れるものであ
る。
【0071】また本発明の床下地材は、適度な硬度を有
するため沈み込みが少なく、このため床仕上げ材として
カーペットや絨毯等の比較的柔軟な基材を用いた場合で
あっても、良好な歩行感を確保することができる。
【0072】さらに請求項5にかかる床下地材は、予め
シート状基材面に接着層を備えるため、施工現場で接着
剤(材)を用いて貼着する方法よりも作業性が良く、作
業環境を良好に維持できるという利点がある。すなわ
ち、当該床下地材によれば、(i)現場で接着剤(材)を
使用する必要がなく、離型紙等の剥離層を剥がしてその
上に床仕上げ材を押圧敷設するだけで、床下地材と床仕
上げ材とを一体化施工することができるため、遮音性を
備えた床面の施工が現場で極めて簡単に実施でき、また
(ii)現場で接着剤(材)を用いないため、作業環境が悪
くならない。また、当該接着層は剥離層で保護されてい
るため、床基盤面に床下地材を遮音材を下面にして(す
なわち剥離層を上面にして)施工した後でも、当該剥離
層を剥がさない限りは、該剥離層の上を自由に歩いて他
の作業ができるという利点がある。
【0073】さらに、接着層として剥離可能な接着層を
採用する場合は、必要に応じて損傷又は汚れた部分の床
仕上げ材だけを取り外して取り替え可能であり、また廃
棄時には床下地材と床仕上げ材の両者を分離・分別して
リサイクルしやすいという利点もある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−214859(JP,A) 特開 昭57−192442(JP,A) 特開 昭54−141015(JP,A) 特開 平10−140702(JP,A) 特開 平10−18466(JP,A) 特開 平6−65970(JP,A) 特開 平6−65867(JP,A) 実開 昭62−106995(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/18 601 E04F 15/18 602 B32B 1/00 - 35/00 E04B 1/62 - 1/99 G01K 11/00 - 13/00 D06N 1/00 - 7/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状基材の少なくとも一面に、灰10
    0重量部に対して合成樹脂若しくはゴムを成分とするバ
    インダーを10〜95重量部、及びセメントを3〜60
    重量部の割合で含有する組成物からなる遮音材が積層さ
    れ、シート状成形物として接合一体化してなることを特
    徴とする床下地材。
  2. 【請求項2】遮音材が、灰、バインダー及びセメントの
    総量100重量部あたり、灰を50〜87重量部、バイ
    ンダーを10〜47重量部、及びセメントを3〜40重
    量部の割合で含む組成物からなるものである請求項1記
    載の床下地材。
  3. 【請求項3】シート状基材の少なくとも一面に積層され
    た遮音材の表面が、凹凸部を有するものである請求項1
    又は2に記載の床下地材。
  4. 【請求項4】加熱収縮率(JIS A 5705)が0.25%以
    下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の床下地材。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の床下地
    材のシート状基材面側に、更に接着層および剥離層が積
    層されてなる床下地材。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかに記載の床下地
    材のシート状基材面側に床仕上げ材が積層されてなる床
    材。
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