JP2001220302A - シロアリ抑制法 - Google Patents

シロアリ抑制法

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JP2001220302A
JP2001220302A JP2000383609A JP2000383609A JP2001220302A JP 2001220302 A JP2001220302 A JP 2001220302A JP 2000383609 A JP2000383609 A JP 2000383609A JP 2000383609 A JP2000383609 A JP 2000383609A JP 2001220302 A JP2001220302 A JP 2001220302A
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termite
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alkylsulfinyl
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Davis Smith Frisbie
フリスビー・デイビス・スミス
Ricky Hunter
リッキー・ハンター
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Rohm and Haas Co
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/72Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms
    • A01N43/74Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms five-membered rings with one nitrogen atom and either one oxygen atom or one sulfur atom in positions 1,3
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シロアリ防除用の5−カルボキサニリド−ビ
ス−トリフルオロメチル−チアゾールの提供。 【解決手段】a)式: 【化1】 [式中、 1)各Rは独立してハロ、ハロ(C−C)アルキ
ル、ハロ(C−C)アルコキシ、ニトロ、シアノ、
ペンタハロサルファ、ハロメチルチオ、ハロエチルチ
オ、(C−C)アルキルスルフィニル、ハロ(C
−C)アルキルスルフィニル、(C−C)アルキ
ルスルホニル、またはハロ(C−C)アルキルスル
ホニルである;2)nは2から5である]の化合物また
はその塩の1またはそれ以上;および b)許容される担体を含む殺シロアリ有効量の組成物を
シロアリまたはシロアリの居所に適用することを含むシ
ロアリを防除する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、シロアリまたはシロアリが生息
している場所を5−カルボキサニリド−ビス−トリフル
オロメチル−チアゾール殺菌剤で処理することによりシ
ロアリを抑制する方法に関する。本発明はさらにシロア
リにより引き起こされる被害を抑制する方法ならびにシ
ロアリ害耐性の物品にも関する。
【0002】木材保護産業は、木材を破壊する昆虫、特
にシロアリから防御する製品を必要としている。米国だ
けでも、年間のシロアリによる被害はおよそ14億ドル
にのぼる。現在、シロアリまたはシロアリにより引き起
こされる被害を抑制するためのもっとも有効な薬剤は銅
−クロム−砒素(CCA)またはクロルピリフォス、合
成ピレスロイド類およびアルドリンなどの殺虫剤であ
る。しかしながら、これらの物質は有効なシロアリ抑制
(許容される環境的影響および低い哺乳類毒性を兼ね備
えたシロアリに対する残存活性)に必要な生物学的およ
び物理化学的性質の組み合わせを有さない。したがっ
て、シロアリの抑制に用いることができ、現在用いられ
ている物質の望ましくない特性を有さない新規物質が必
要とされている。
【0003】米国特許第5045554号は、たとえ
ば、リゾクトニア(Rhizoctonia)、スクレ
ロチウム(Sclerotium)、およびコルチシウ
ム(Corticium)、ならびにアルテルナリア
(Alternaria)およびスピロチカ(Spir
othica)などの担子菌亜門(Basidiomy
cetes)などの植物真菌性疾患を抑制するために、
好ましくは茎葉スプレーとして植物に施用した場合に有
用な置換5−カルボキサニリドチアゾール類の一種を開
示している。このような5−カルボキサニリドチアゾー
ルは著しい殺虫活性を有しないことが知られている。本
発明者らはこれらの5−カルボキサニリドチアゾール類
には殺シロアリ剤として驚くほど有効なものがあること
を見出した。
【0004】本発明は、シロアリまたはシロアリの居所
に、式I:
【0005】
【化10】
【0006】[式中、各Rは独立して、ハロ(好ましく
はクロロ、ブロモ、またはヨードである)、ハロ(C
−C)アルキル(好ましくはハロ(C−C)アル
キル、より好ましくはペルハロメチル、最も好ましくは
トリフルオロメチル)、ハロ(C−C)アルコキシ
(好ましくはハロ(C−C)アルコキシ、より好ま
しくはペルハロメトキシ、最も好ましくはトリフルオロ
メトキシ)、ニトロ、シアノ、ペンタハロサルファ(好
ましくはペンタフルオロサルファ)、ハロメチルチオ、
ハロエチルチオ、(C−C)アルキルスルフィニ
ル、ハロ(C−C )アルキルスルフィニル、(C
−C)アルキルスルホニル、またはハロ(C
)アルキルスルホニルであり;nは2から5である
(好ましくは、2から4、より好ましくは3から4、最
も好ましくは3である)]の化合物またはその塩の1ま
たはそれ以上を含む、殺シロアリ有効量の組成物を施用
することを含むシロアリを抑制する方法を提供する。式
Iの化合物の塩としては、強塩基の塩、好ましくは水酸
化ナトリウムまたはカリウム、ジアザビシクロウンデセ
ン、またはジアザビシクロノナンとの反応から得られる
塩があげられ、より好ましくは水酸化ナトリウムまたは
カリウムとの反応から形成される塩である。好ましく
は、各Rは独立して、ハロ、ハロアルキル、またはハロ
アルコキシである。好ましくは、R基のうち少なくとも
1つ、より好ましくは少なくとも2つはオルトおよび/
またはパラ位にある。
【0007】「居所(locus)」とは、シロアリが
発見される環境または式Iの化合物が放出されてシロア
リと接触するようになる環境を意味する。このような居
所としては、材木、材木をベースとする構造物、建築物
の基礎および柱、木材および木材製品、土壌、作物、牧
草地、森林(木および倒木)、セルロースおよびセルロ
ースベースの材料、シロアリの巣、ワイヤーおよびケー
ブルのコーティング材料などがあげられる。「殺シロア
リ有効量」とは、所望の程度のシロアリ抑制を提供する
化合物の量を意味する。
【0008】「カルボキサニリド(carboxani
lido)」とは、C−NH−CO−を意味す
る。「アルキル」とは、特記しない限り直鎖または分枝
鎖(C −C)アルキルを意味する。「置換アリー
ル」とは、1またはそれ以上の水素が他の置換基で置換
されているアリール基を意味する。「親油性」とは水性
溶媒よりも有機溶媒に親和性を有することを意味する。
「活性成分」とは式Iの化合物および/または殺虫活性
を有する他の化合物を意味する。
【0009】本発明において用いる場合、すべてのパー
センテージは特記しない限り重量パーセントである。す
べてのパーセンテージ範囲は両端の値を含む。すべての
比は重量比であり、すべての比の範囲は両端の値を含
む。
【0010】本発明のさらなる態様は、シロアリの居所
に前記のような式Iの化合物の1またはそれ以上を含む
殺シロアリ有効量の組成物を施用することを含む、シロ
アリ害を抑制する方法を提供する。本発明の第三の態様
はシロアリ害耐性の製品を提供する。
【0011】式Iの化合物を殺シロアリ剤として使用す
ることの利点は、低処理量での有効性とシロアリに対す
る非忌避効果(non−repellent effe
ct)にある。シロアリ処理についての公知の方法で
は、シロアリを殺し、他のシロアリが処理された場所に
直ちに再侵入することを防ぐことができる比較的高い化
学物質濃度の物理的バリアを作るために比較的多量の殺
シロアリ剤を使用する必要がある。本発明は多数のシロ
アリを少量であるが有効量の式Iの殺シロアリ化合物の
ところに実際に来させ、該化合物と接触させ、運ばせる
ことによりシロアリの集団を有効に駆除する。
【0012】式Iの化合物は、土壌、任意の木材または
セルロースベースの材料、またはシロアリが訪れるかま
たは居住している地域などの種々の場所に施用すること
ができる。このような目的に関して、式Iの化合物は製
造されたままの原体もしくは純品、または配合組成物と
して用いることができる。固体組成物としては、たとえ
ば、典型的には10から90%、好ましくは50から9
0%の活性成分、2から10%の分散剤、10%までの
安定剤および/または他の添加剤、たとえば浸透剤、固
着剤、および界面活性剤、ならびに固体不活性担体、た
とえばクレー、シリカ、あるいは天然または合成担体な
どを含有する水和剤(wettablepowde
r);水和剤と類似の組成を有するが分散剤を含まず、
通常0.5から10%の活性成分を含む濃縮物として通
常配合される粉剤;たとえば凝集または含浸技術により
調製され、水和剤よりも大きく、1〜2ミリメートルま
でのサイズである、たとえば0.01から80%の活性
成分と、0から10%の添加剤、たとえば安定剤、界面
活性剤、徐放性改質剤、および結合剤を含む粒剤;たと
えば活性成分をセルロースベースの物質または他の添加
剤と組み合わせることにより調製される0.01から2
5%の活性成分を含むバイト(bite)があげられ
る。液体組成物としては、たとえば典型的には0.01
から99.9%の活性成分、許容される担体、および1
またはそれ以上のアジュバントを含む水性または溶媒ベ
ースの溶液、乳剤、乳濁液、懸濁濃縮物、およびフロワ
ブル(flowable)があげられる。より典型的に
は、このような液体組成物は1.0から85%の活性成
分を含む。
【0013】本発明において用いる場合、「担体」と
は、式Iの化合物と配合されて居所への適用を容易にす
るかまたは式Iの化合物の保存、運搬、または取り扱い
を容易にする任意の物質を意味する。担体は、固体また
は液体であるが、圧縮されて液体になる物質であっても
よい。殺虫組成物の配合物において典型的に使用可能な
任意の担体を用いることができる。適当な固体担体とし
ては、たとえば、天然および合成クレーおよび珪酸塩、
塩、たとえば炭酸カルシウムおよび硫酸アンモニウム、
炭素ベースの物質、たとえば活性炭、ビチューメン、硫
黄、天然および合成樹脂、ワックス、寒天、肥料、セル
ロースベースの物質、たとえばおがくずおよびトウモロ
コシの穂軸、およびその混合物があげられる。適当な液
体担体としては、たとえば、水、アルコール、ケトン、
エーテル、芳香族および脂肪族炭化水素、石油留分、塩
素化炭化水素、極性有機液体、およびその混合物があげ
られる。固体および液体担体の組み合わせも用いること
ができる。
【0014】特に噴霧可能な配合物の場合に、1または
それ以上のアジュバント、たとえば湿潤剤、展着剤、分
散剤、固着剤、接着剤、乳化剤などを農業実施例に従っ
て配合するのが通常望ましい。このような当業界で通常
用いられるアジュバントは、McCutcheon’s
Emulsifiers and Detergen
ts、McCutcheon’s Emulsifie
rs and Detergents/Functio
nal Materials, and McCutc
heon’s Functional Materia
ls(すべてMcCutcheon Division
of MC PublishingCompany
(New Jersey)により毎年出版)およびFa
rm Chemicals Handbook(Mei
ster PublishingCompany(Oh
io)により出版)に記載されている。
【0015】殺シロアリ組成物はまた、処理される場所
および処理法に応じて、たとえば除草、殺虫、または殺
菌特性を有するさらなる活性化合物などの他の成分を含
むことができる。
【0016】シロアリを防除するために式Iの化合物を
施用する方法は、該化合物を前記のような組成物の形態
においてシロアリについて処理される場所または地域、
たとえばすでにシロアリの侵入または攻撃を受けたかま
たはシロアリの侵入から防御しようとする土壌、材木に
施用することを含む。活性成分はシロアリの侵入に対抗
する所望の作用を得ることができる量において施用され
る。この量は、たとえば用いた担体、施用法および条
件、組成物が場所にフィルムの形態で存在するかまたは
バイトなどのばらばらの粒子で存在するか、フィルムの
厚さまたは粒子のサイズ、シロアリ侵入の程度をはじめ
とする多くの要因に依存する。一般に、防御される場所
での式Iの化合物の有効量は、組成物の全重量に基づい
て0.001から1.0%のオーダーである。有効量
は、状況によっては当業者によって容易に決定され、同
じ基準に基づいて、低くて0.0001%または高くて
2%である。
【0017】式Iの化合物は土壌においてシロアリに対
抗するために用いることができ、これにより処理された
土壌の上に建てられた任意の材木ベースの構造物または
処理された土壌により囲まれるかまたは土壌中または土
壌上に位置する作物、牧草地、森林、および他のセルロ
ースベースの物質を間接的に防御することができる。適
当な土壌ベースのシロアリの抑制は、土壌中に殺シロア
リ有効量の式Iの化合物を提供することにより得られ
る。このような方法で用いるために、活性成分は適当に
は0.01グラムから10キログラム/ヘクタールの割
合で土壌表面上に散布されるか、土壌表面下に施用され
る。前記の組成物に加えて、この用法に関しては、式I
の化合物は木製支柱に含浸させた化合物として配合でき
る。散布施用に加えて、式Iの組成物はバンド(ban
d)、あぜ溝、または側方施肥(side−dres
s)技術によるか、または土壌ドレンチとして、その後
に混合するかまたは混合せずに施用することができる。
【0018】式Iの化合物はさらに、シロアリ害から防
御しようとする物質上または物質中に直接施用する事が
できる。このような物質または製品は従ってシロアリ害
に耐性である。たとえば、材木は、組み合わせて構造物
または建築物にする前、途中、または後に処理すること
ができ、これにより材木をシロアリ害から防御し、すで
に受けているシロアリの侵入に対処する。材木処理に関
して、式Iの化合物は任意に浸透剤、たとえばパラフィ
ン系炭化水素、2−エトキシエタノール、またはメチル
イソブチルケトン、および/または抗ブルーム剤(an
ti−bloom agent)、たとえばジブチルフ
タレートまたはo−ジクロロベンゼンを含むことができ
る。材木処理組成物はさらに任意に殺菌剤、他の殺虫
剤、およびまたは顔料を含むことができる。このような
用途に関して、式Iの化合物またはその組成物はたとえ
ば材木の表面に施用される塗料、染料、または天然木着
色剤などのコーティング中に混入することができる。
【0019】材木上または材木中への施用は、公知技
術、たとえば材木を液体組成物中に浸漬させること、ス
プレーまたはブラッシングによる塗装、ディッピング、
または組成物の材木中への注入により行うことができ
る。このような施用に関して、組成物中の式Iの化合物
の濃度は、材木中または材木上に有効量の式Iの化合物
を提供できる量でなければならない。
【0020】木材または材木は、たとえばLowery
エンプティーセル法およびフルセル法などの加圧処理、
真空処理、熱および冷浴処理、熱処理、および冷浸漬処
理(cold−soak treatment)などの
周知の方法を用いて式Iの化合物を含浸させることがで
きる。
【0021】式Iの化合物は米国特許第5045554
号(特に4〜15欄参照)に開示されている標準法によ
り、5−カルボニルクロリド置換基を有する2,4−ビ
ス−トリフルオロメチル置換チアゾールを適当に置換さ
れたアニリンと適当な溶媒中昇温下で反応させることに
より調製される。たとえば: 2,4−ビス−トリフルオロメチルチアゾール−5−カ
ルボン酸塩化物の調製 工程1 − トリフルオロチオアセトアミドの調製 機械式攪拌機、窒素導入口、添加漏斗および温度計を備
えた1Lの四つ口丸底フラスコ(RBF)に、トリフル
オロアセトアミド(56.0グラム(g)、1.0当
量、0.495モル)および100gのローソン試薬
(Lowesson’s reagent)を添加し、
続いて500ミリリットル(mL)のテトラヒドロフラ
ンを添加した。反応混合物を2時間沸点に加熱した。溶
媒をロータリーエバポレーションにより注意深く除去し
て、86gの粗生成物を得た。この物質を高真空下(1
mmHg未満)kugelrohr蒸留により蒸留し
て、54gの淡黄色液状のトリフルオロアセトアミドを
得た(収率84%)。
【0022】工程2 − クロロトリフルオロアセト酢
酸エチルの調製:磁気攪拌機、窒素導入口、温度計およ
びガスバブラーを備えた500mLの三口RBFに20
0gのトリフルオロアセト酢酸エチルを供給した。アセ
トン/氷浴を用いて、反応容器を0〜10℃に冷却し、
この温度で塩素ガスをガスバブラーを通して、反応を5
から15℃に保つことができる速度で反応容器に添加し
た。反応混合物中に黄色が残るまで塩素ガスを添加し
た。反応溶液を室温に戻し、30℃に加熱すると気体が
放出されした。気体の放出が停止すると、得られた混合
物から226gの生成物が得られた(収率95%)。
【0023】工程3 − 2,4−ビス−トリフルオロ
メチル−5−チアゾールカルボン酸エチルの調製 機械式攪拌機、還流冷却器、温度計および添加漏斗を備
えた3Lの四つ口RBFに、358gのクロロトリフル
オロアセト酢酸エチル(1.64モル)、2,2,2−
トリフルオロチオアセトアミドおよび1000mLのア
セトニトリルを添加した。この混合物に、331.9g
のトリエチルアミン(2.0当量、3.28モル)を
2.5時間かけて滴下した。添加中、温度を30〜38
℃に保ち、添加が完了したら、反応物を還流温度に2時
間加熱し、一夜室温で撹拌した。反応混合物を濾過し、
得られた濾液をロータリーエバポレーションにより濃縮
して油状固体を得、これを1500mLの酢酸エチル中
に溶解させた。これを2×500mLの水、1×500
mLのブラインで洗浄し、ロータリーエバポレーション
により濃縮して、356.6gの2,4−ビス−トリフ
ルオロメチル−5−チアゾールカルボン酸エチルを得、
これを蒸留により精製した。
【0024】工程4 − 2,4−ビス−トリフルオロ
メチルチアゾール−5−カルボン酸の調製 1Lの四つ口RBFに100mLのTHFおよび50m
Lの水中2,4−ビス−トリフルオロメチル−5−チア
ゾールカルボン酸エチル(23.8g、1.0当量、8
1.2ミリモル)を添加した。反応混合物を20℃に冷
却し、10%NaOH溶液(32.5g、1.0当量、
81.2ミリモル)を添加した。氷浴を5分後にはず
し、混合物を4時間撹拌した。反応完了後(薄層クロマ
トグラフィーにより確認)、100mLのエーテルと1
00mLの水を添加した。水性相を分離し、濃HClで
酸性にし、エーテルで抽出し、エーテルをロータリーエ
バポレーションにより除去して固体を得、これを水で洗
浄し、真空濾過した。固体を真空オーブン中で乾燥し
て、16.5g(収率76.7%)の褐色固体の生成物
を得た(融点=98〜101℃)。
【0025】工程5 − 2,4−ビス−トリフルオロ
メチルチアゾール−5−カルボン酸塩化物の調製:N
下で500mLの一口RBFに25mLのクロロホルム
および1mLのジメチルホルムアミド(DMF)中2,
4−ビス−トリフルオロメチルチアゾール−5−カルボ
ン酸(31.5g、1.0当量、0.119モル)を添
加した。この溶液にチオニルクロリド(28.3g、
2.0当量、0.24モル)を添加した。反応物を次に
還流温度で6時間加熱した。反応を室温に冷却し、ロー
タリーエバポレーションにより30℃で濃縮して溶媒を
除去した。クロロホルムを添加し(3×25mL)、添
加するたびにロータリーエバポレーションにより濃縮し
て、29.8g(収率88.4%)の褐色油状の生成物
を得た。
【0026】アニリンカップリング反応 化合物1 : N−(2,4,6−トリクロロフェニ
ル)−2,4−ビス−トリフルオロメチルチアゾール−
5−カルボキサニリドの調製:250mLの一口RBF
に窒素雰囲気下で30mLのトルエン中2,4−ビス−
トリフルオロメチルチアゾール−5−カルボン酸塩化物
(25.8g、1.0当量、91.0ミリモル)、次に
2,4,6−トリクロロアニリン(17.9g、1.0
当量、91.0ミリモル)を添加した。混合物を還流温
度で6時間気液クロマトグラフィー(GLC)によりモ
ニターしながら加熱した。反応が完了したら、反応系を
室温に冷却した。残存するトルエンを蒸発させた後冷却
すると暗色固体が形成された。暗色固体を塩化メチレン
で洗浄し、真空濾過し、さらにヘキサンで洗浄して、3
3.2g(収率82.2%)のオフホワイトの固体生成
物を得た(融点=180〜182℃)。
【0027】化合物2: 2’−ブロモ−4’,6’−
ジクロロ−2,4−ビス−トリフルオロメチル−1,3
−チアゾール−5−カルボキサニリドの調製 窒素雰囲気下の125mLの一口フラスコに10mLの
トルエン中1.0g(1.0当量、3.5ミリモル)の
2,4−ビス−トリフルオロメチル−1,3−チアゾー
ル−5−カルボン酸塩化物および0.85g(1.0当
量、3.5ミリモル)の2−ブロモ−4,6−ジクロロ
アニリンを添加した。混合物を還流下で6時間加熱し
た。混合物を冷却し、溶媒を除去すると、固体残渣が得
られた。残渣を塩化メチレンでトリチュレート(tri
turate)し、続いてヘキサンで洗浄して、1.1
gの白色/ピンク色固体の生成物を得た(融点=179
〜182℃、収率63.9%)(NMR(H、300
MHz:7.5(d、1H);7.6(d、1H);
7.7(s、1H))。
【0028】以下の化合物を同様にして調製した:
【0029】
【表1】
【0030】実施例1 式Iの化合物をアメリカ木材保護協会標準規格AWPA
E1−97(本発明の一部として参照される)に記載
された標準的評価法を用い、有害なシロアリ種レチクリ
テルミス(Reticulitermes)を用いて評
価した。この反復試験において、化合物で処理した湿っ
た砂およびマツ(southern yellow p
ine)ウッドブロックを入れた容器を用いた。シロア
リを試験容器中に入れ、4週間後に容器を分解し、ウッ
ドブロックをシロアリ害について評価した。シロアリ死
虫率も評価した。
【0031】この評価の結果は以下の通りである:
【0032】
【表2】
【0033】=クロルピリフォス kg/m=1平方メートルあたりのキログラム数
【0034】実施例2 地下働き蟻(subterranean worker
termites)レチクリテルミス・ラルビペス
(Reticulitermes lalvipes)
をCarolina Biological Supp
ly Co.から購入した。昆虫を試験開始前に運送
品、腐ったウッドチップおよび湿ったペーパータオルと
ともに暗生育室中で13℃で3日間保管した。この遅延
時間はシロアリを試験条件に慣れさせ、弱い個体を排除
するためであった。
【0035】試験した化合物(それぞれ100mg)を
10mLの純エタノール(脱水、200proof)中
に溶解させて、10000ppmの溶液を得た。溶液を
連続的に10倍に希釈して、1000、100、10、
および1ppmの希釈度を達成した。純セルロースファ
イバーフィルターパッドに1mLの各試験サンプルを含
浸させ、ファルコンペトリ皿(50×9mm滅菌ポリス
チレン)中に入れた。加えて、マツウッドチップ(約1
2×12×4mm)を試験溶液に30秒間浸し、濾紙上
にのせた。処理した濾紙およびウッドチップから溶媒を
24時間蒸発させた。翌日、5匹のシロアリをフィルタ
ーパッド上にのせ、ペトリ皿の上蓋をしっかり閉めた。
各処理について3回の反復試験を行った。
【0036】ペトリ皿中のシロアリを13℃の生育室に
戻した。上皿表面が結露するほど湿度は高く、これによ
りシロアリに水が供給された。ペトリ皿を処理後2、
4、および8日に生育室から短時間取り出して生きてい
るシロアリ数を計測した。データをシロアリの防除(駆
虫)率(%)で表した。
【0037】この評価の結果は以下の通りである。
【0038】
【表3】
【0039】これらのデータからは三置換化合物が二置
換化合物よりもすぐれた活性を示すことがわかる。デー
タからフェニル環のオルトおよびパラ位での置換により
最適の活性が得られることもわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リッキー・ハンター アメリカ合衆国ペンシルバニア州19138, フィラデルフィア,イースト・リッテンハ ウス・ストリート・1018

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)式: 【化1】 [式中、 1)各Rは独立してハロ、ハロ(C−C)アルキ
    ル、ハロ(C−C)アルコキシ、ニトロ、シアノ、
    ペンタハロサルファ、ハロメチルチオ、ハロエチルチ
    オ、(C−C)アルキルスルフィニル、ハロ(C
    −C)アルキルスルフィニル、(C−C)アルキ
    ルスルホニル、またはハロ(C−C)アルキルスル
    ホニルである; 2)nは2から5である]の化合物またはその塩の1ま
    たはそれ以上;および b)許容される担体を含む殺シロアリ有効量の組成物を
    シロアリまたはシロアリの居所に適用することを含むシ
    ロアリを防除する方法。
  2. 【請求項2】 式: 【化2】 の化合物またはその塩において; a)各Rは独立して、クロロ、ブロモ、ヨード、ハロ
    (C−C)アルキル、またはハロ(C−C)ア
    ルコキシであり; b)nは3から4である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 式: 【化3】 の化合物またはその塩において; a)各Rは独立して、クロロ、ブロモ、トリフルオロメ
    チル、またはトリフルオロメトキシであり; b)nは3であり; c)R基がオルトおよびパラ位にある請求項2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 式: 【化4】 の化合物またはその塩において、各Rがクロロである請
    求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 a)式: 【化5】 [式中、 1)各Rは独立してハロ、ハロ(C−C)アルキ
    ル、ハロ(C−C)アルコキシ、ニトロ、シアノ、
    ペンタハロサルファ、ハロメチルチオ、ハロエチルチ
    オ、(C−C)アルキルスルフィニル、ハロ(C
    −C)アルキルスルフィニル、(C−C)アルキ
    ルスルホニル、またはハロ(C−C)アルキルスル
    ホニルである; 2)nは2から5である]の化合物またはその塩の1ま
    たはそれ以上;および b)許容される担体を含む殺シロアリ有効量の組成物を
    シロアリの居所に施用することを含むシロアリ害を抑制
    する方法。
  6. 【請求項6】 式: 【化6】 の化合物またはその塩において a)各Rは独立してクロロ、ブロモ、トリフルオロメチ
    ル、またはトリフルオロメトキシであり; b)nは3であり; c)R基がオルトおよびパラ位にある請求項5記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 a)0.01から99.9重量%の、
    式: 【化7】 [式中、 1)各Rは独立してハロ、ハロ(C−C)アルキ
    ル、ハロ(C−C)アルコキシ、ニトロ、シアノ、
    ペンタハロサルファ、ハロメチルチオ、ハロエチルチ
    オ、(C−C)アルキルスルフィニル、ハロ(C
    −C)アルキルスルフィニル、(C−C)アルキ
    ルスルホニル、またはハロ(C−C)アルキルスル
    ホニルである; 2)nは2から5である]の化合物またはその塩の1ま
    たはそれ以上;および b)許容される担体を含む殺シロアリ組成物。
  8. 【請求項8】 式: 【化8】 の化合物またはその塩において a)各Rは独立してクロロ、ブロモ、トリフルオロメチ
    ル、またはトリフルオロメトキシであり; b)nは3であり; c)R基がオルトおよびパラ位にある請求項7記載の組
    成物。
  9. 【請求項9】 シロアリの居所が、材木、材木ベースの
    構造物、建物の基礎、建物の柱、木材、木材製品、土
    壌、作物、牧草地、森林、セルロース、セルロースベー
    スの物質、シロアリの巣、またはワイヤーおよびケーブ
    ルのコーティング材料である請求項1または5記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 物品、ならびに式: 【化9】 [式中、 1)各Rは独立してハロ、ハロ(C−C)アルキ
    ル、ハロ(C−C)アルコキシ、ニトロ、シアノ、
    ペンタハロサルファ、ハロメチルチオ、ハロエチルチ
    オ、(C−C)アルキルスルフィニル、ハロ(C
    −C)アルキルスルフィニル、(C−C)アルキ
    ルスルホニル、またはハロ(C−C)アルキルスル
    ホニルである; 2)nは2から5である]の化合物またはその塩の1ま
    たはそれ以上を含むシロアリ害耐性の物品。
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