JP2001220295A - サファイヤ基板 - Google Patents
サファイヤ基板Info
- Publication number
- JP2001220295A JP2001220295A JP2000033243A JP2000033243A JP2001220295A JP 2001220295 A JP2001220295 A JP 2001220295A JP 2000033243 A JP2000033243 A JP 2000033243A JP 2000033243 A JP2000033243 A JP 2000033243A JP 2001220295 A JP2001220295 A JP 2001220295A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plane
- sapphire substrate
- semiconductor
- gan
- sapphire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
ガリウム系化合物半導体等をエピタキシャル成長させ、
かつ、歩留りを向上させることのできるサファイヤ基板
を提供すること。 【解決手段】 サファイヤ基板1は、半導体をエピタキ
シャル成長させる際に用いるサファイヤ基板であって、
エピタキシャル成長させる面をq面2とする。これによ
り、r面およびa面を劈開面とすることができ、略直方
体の素子を得ることができる。
Description
板に関し、特に、半導体をエピタキシャル成長させる際
に用いるベース基板としての薄板状サファイヤ基板に関
する。
る基板材料として様々なものが案出されている。例え
ば、サファイヤ(Al2O3)、スピネル、ニオブ酸リ
チウム、ガリウム酸ネオジウム、シリコン(Si)、6
H−SiC、ZnO、GaAs等が挙げられる。このうち、
青色発光素材として近年特に注目されているGaNに代
表されるIII族窒化物半導体や窒化ガリウム系化合物半
導体等(以降においてGaN等と称することとする)を
結晶成長させる基板として、もっとも広く用いられてい
る基板材料は、前記の単結晶サファイヤ基板である。
の格子定数が比較的近似しているため、GaN等をサフ
ァイヤ上でエピタキシャル成長させやすく、かつ、格子
定数が近似している成長可能な基板の中ではもっとも価
格が安いためである。
に結晶成長させる。図4は、従来のサファイヤ基板の一
例を示す概略図であり、図に示すように、サファイヤ基
板11は、c面12を結晶成長面としているのが一般的であ
る。また、GaN等の結晶成長後のスクライビングの便
宜等のため、オリフラ13をa面に平行に設けている。
されたc面12を結晶成長面とするサファイヤ基板11を用
いて、GaN等の単結晶を成長させ、これにより青色発
光素子等を得ていた。
技術では以下の問題点があった。半導体が積層したサフ
ァイヤ基板11は、次工程でパターニングやエッチング等
の処理が施され、最後にスクライビングにより個々の素
子に分断される。例えば青色発光素子を得る場合は0.3m
m×0.3mm程度の大きさの直方体にスクライビングして素
子を分断する。
ヤ基板の各結晶面との関係を示す図である。図に示すよ
うに、スクライビングに際しては、オリフラ13のつけら
れているa面と、これに直交するm面に沿って格子状に
スクライビングが行われる。なお、図において記号14の
点線は、スクライビングによってa軸に沿って形成され
た仮想断面(a軸方向溝)を、また記号15の点線は、同
じくスクライビングによってm軸に沿って形成された仮
想断面(m軸方向溝)を示す。
ング後、押圧ローラーを用いてサファイヤ基板11に面荷
重をかけることにより個々に分割される。この時、従来
では、サファイヤ基板11は図6に示した様々な割れ方を
することとなる。その一例を図6に示す。図6は基板の
割れ方の各パターンを示す説明図であり、このうち、同
図(a1)〜(d1)は平面図を、同図(a2)〜(d2)は同図(a1)〜
(d1)のそれぞれに対応した正面図を示している。
は、仮想断面として予定していたa面に沿って素子を基
板平面に垂直に分断することができるが、m軸方向溝15
に関しては、仮想断面と予定していたm面に沿って素子
が基板平面に垂直に分断される他に、例外なくr面に沿
っても素子が分断される場合が多々ある(同図(b1)、(b
2)、(c1)、(c2)、(d1)および(d2)参照)。これは前記m面
の劈開の方向性が弱く、反対にr面の劈開性が高いため
に生じるものである。
一部が分断されると、発光素子としての発光面積が小さ
くなるという不具合の他(同図(b1)および(b2)参照)
に、GaN等の積層後に行ったパターニングやエッチン
グ等で加工された部分までも破壊するという不具合も生
じる。また、分断後の素子の形状が一定いておらず、ハ
ンドリング等も含めて後加工が困難となる。すなわち、
従来形体のサファイヤ基板は、分断工程において素材基
板のもつ劈開性の強弱(方向性)により、分割された素
子等の形状バラツキが大きく(歩留りが低く)なる場合
があるという大きな問題点があった。
て、GaNに代表されるIII族窒化物半導体や窒化ガリウ
ム系化合物半導体等をエピタキシャル成長させ、かつ、
作成された素子等の歩留りを向上させることのできるサ
ファイヤ基板を提供することを目的とする。
めに、請求項1に記載のサファイヤ基板は、半導体をエ
ピタキシャル成長させる際に用いるサファイヤ基板の前
記エピタキシャル成長させる面をq面としたことを特徴
とする。
は、請求項1に記載のサファイヤ基板において、オリフ
ラをa面もしくはr面に設けたことを特徴とする。
は、請求項1または2に記載のサファイヤ基板におい
て、前記半導体が、III族窒化物半導体もしくは窒化ガ
リウム系化合物半導体であることを特徴とする。
を参照しながら詳細に説明する。図1は本実施の形態に
係るサファイヤ基板の外観概略図である。図に示したよ
うに、サファイヤ基板1はq面2を結晶成長面とし、オ
リフラ3をr面に平行に設けている。すなわち、本実施
の形態に係るサファイヤ基板は、半導体をエピタキシャ
ル成長させる面がc面ではなくq面としている。なお、
図ではオリフラ3をr面に平行に設けているが、使用の
態様によってはa面と平行にオリフラを設けても同様で
ある。
面、q面との関係について説明する。図2はサファイヤ
単位胞と、a面、r面およびq面との関係を説明する概
略斜視図である。また図3は、r面とq面との交差角度
を説明する説明図である。
001)と表す場合、図においてa面5は(11−2
0)と、r面6は(10−12)と、q面7は(10−1
5)と表せる。なお、上記各面は、軸の採り方により他
の表記となる場合もあるが、ここでは上記の面を代表と
して説明する。
r面6とq面7は90.16°の交差角を有する。すなわち、
q面7を結晶成長面に選択することで、q面7と垂直に交
わるa面5と、a面5には垂直にq面7には略垂直に交わ
るr面6とを劈開面とするサファイヤ基板1を得ることが
できる。
縦横の線を直交させることができ、かつ、これらの線に
沿ってq面に略垂直に素子を分断することが可能とな
る。従って、このq面を結晶成長面とするサファイヤ基
板は、素子の分断(分割)にとって、非常に優れた性質
を有するといえる。
基板、特に、c面を結晶成長面としたサファイヤ基板が
選択された理由は、前述したように、c面がGaN等を
エピタキシャル成長させやすいという特質を有するから
である。しかしながら、本願発明者らは、この新規なq
面2を結晶成長面とするサファイヤ基板1(図1参照)を
用いて、GaN等をMOCVD法によりエピタキシャル
成長させる思考実験を繰り返しおこなったところ、Ga
N等はサファイヤq面2に対しても良好にエピタキシャ
ル成長することが実験により確認された。
基板1をスクライビングし、分断したところ、予定して
いた通りa面およびr面が劈開面となり、m面が劈開面
として選択されることがきわめて少ないことが確認され
た。
んど同一の形状、表面積を有するので、個々の形状のバ
ラツキもなく一定であり、これにより分断後の各種加工
工程の作業効率がよくなり、ひいては、個々の素子にお
いて、発光特性等の各種物性のバラツキが少ない製品と
することが可能となった。
ヤ基板は、q面を結晶成長面とするので、GaNに代表
されるIII族窒化物半導体や窒化ガリウム系化合物半導
体等をエピタキシャル成長させ、かつ、作成された素子
の分断(分割)も良好におこなうことができ、最終的な
歩留りを飛躍的に向上させることができる。
ある。
の関係を説明する斜視図である。
る説明図である。
と各結晶面との関係を示す図である。
す説明図である。
3)
一部が分断されると、発光素子としての発光面積が小さ
くなるという不具合の他(同図(b1)および(b2)参照)
に、GaN等の積層後に行ったパターニングやエッチン
グ等で加工された部分までも破壊するという不具合も生
じる。また、分断後の素子の形状が一定しておらず、ハ
ンドリング等も含めて後加工が困難となる。すなわち、
従来形体のサファイヤ基板は、分断工程において素材基
板のもつ劈開性の強弱(方向性)により、分割された素
子等の形状バラツキが大きく(歩留りが低く)なる場合
があるという大きな問題点があった。
基板、特に、c面を結晶成長面としたサファイヤ基板が
選択された理由は、前述したように、c面がGaN等を
エピタキシャル成長させやすいという特質を有するから
である。しかしながら、本願発明者らは、この新規なq
面2を結晶成長面とするサファイヤ基板1(図1参照)を
用いて、GaN等をMOCVD法によりエピタキシャル
成長させる試行実験を繰り返しおこなったところ、Ga
N等はサファイヤq面2に対しても良好にエピタキシャ
ル成長することが実験により確認された。
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体をエピタキシャル成長させる際に
用いるサファイヤ基板であって、前記エピタキシャル成
長させる面をq面としたことを特徴とするサファイヤ基
板。 - 【請求項2】 オリフラをa面もしくはr面に設けたこ
とを特徴とする請求項1に記載のサファイヤ基板。 - 【請求項3】 前記半導体は、III族窒化物半導体もし
くは窒化ガリウム系化合物半導体であることを特徴とす
る請求項1または2に記載のサファイヤ基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000033243A JP2001220295A (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | サファイヤ基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000033243A JP2001220295A (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | サファイヤ基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001220295A true JP2001220295A (ja) | 2001-08-14 |
Family
ID=18557747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000033243A Pending JP2001220295A (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | サファイヤ基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001220295A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004315314A (ja) * | 2003-04-17 | 2004-11-11 | Namiki Precision Jewel Co Ltd | サファイヤ基板及びその製造方法 |
WO2007100038A1 (ja) * | 2006-03-01 | 2007-09-07 | Rohm Co., Ltd. | 発光素子及びこの発光素子の製造方法 |
US7919815B1 (en) | 2005-02-24 | 2011-04-05 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. | Spinel wafers and methods of preparation |
JP2017038066A (ja) * | 2010-01-19 | 2017-02-16 | シャープ株式会社 | 機能素子およびその製造方法 |
-
2000
- 2000-02-10 JP JP2000033243A patent/JP2001220295A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004315314A (ja) * | 2003-04-17 | 2004-11-11 | Namiki Precision Jewel Co Ltd | サファイヤ基板及びその製造方法 |
JP4630970B2 (ja) * | 2003-04-17 | 2011-02-09 | 並木精密宝石株式会社 | サファイヤ基板及びその製造方法 |
US7919815B1 (en) | 2005-02-24 | 2011-04-05 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. | Spinel wafers and methods of preparation |
WO2007100038A1 (ja) * | 2006-03-01 | 2007-09-07 | Rohm Co., Ltd. | 発光素子及びこの発光素子の製造方法 |
JP2007234908A (ja) * | 2006-03-01 | 2007-09-13 | Rohm Co Ltd | 発光素子及びこの発光素子の製造方法 |
JP2017038066A (ja) * | 2010-01-19 | 2017-02-16 | シャープ株式会社 | 機能素子およびその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100809209B1 (ko) | 비극성 m면 질화물 반도체 제조방법 | |
KR101429837B1 (ko) | 기능 소자 및 그의 제조방법 | |
WO2003072856A1 (fr) | Procede de production de semi-conducteur a base d'un compose nitrure du groupe iii | |
JP2008047864A (ja) | 窒化物系半導体発光素子の製造方法 | |
JP2007116152A (ja) | 扁平な側面を有するa面窒化物半導体単結晶基板 | |
US7825008B2 (en) | Method of fabricating light emitting device and thus-fabricated light emitting device | |
JP5060732B2 (ja) | 発光素子及びこの発光素子の製造方法 | |
JPH08153931A (ja) | 窒化ガリウム系化合物半導体レーザ素子の製造方法 | |
JP3262080B2 (ja) | 半導体発光素子 | |
JP2000174393A (ja) | Iii族窒化物半導体およびその製造方法、およびiii族窒化物半導体装置 | |
JP2001220295A (ja) | サファイヤ基板 | |
US10276747B2 (en) | Substrate wafer and manufacturing method of a III-nitride semiconductor device | |
KR20050104454A (ko) | 실리콘기판 상에 질화물 단결정성장방법, 이를 이용한질화물 반도체 발광소자 및 그 제조방법 | |
CN102208497A (zh) | 一种硅衬底上半极性、非极性GaN复合衬底的制备方法 | |
EP2020691A2 (en) | III-Nitride semiconductor light emitting device | |
JP2011077265A (ja) | Iii族窒化物半導体の製造方法 | |
JP3462370B2 (ja) | GaN系結晶成長用基板およびその用途 | |
JP2003037069A (ja) | Iii族窒化物系化合物半導体の製造方法 | |
US20050003632A1 (en) | Method for cutting a sapphire substrate for a semiconductor device | |
JP2000269605A (ja) | 窒化ガリウム結晶を有する積層体およびその製造方法 | |
JP2000174334A (ja) | GaN系半導体素子の製造方法 | |
KR20000066759A (ko) | 질화갈륨 반도체 레이저 다이오드의 기판 제조방법 | |
JPH09275243A (ja) | 窒化物半導体の結晶成長方法およびレーザ素子の共振面の形成方法 | |
JP2004315314A (ja) | サファイヤ基板及びその製造方法 | |
US20240139883A1 (en) | Method for processing gallium oxide substrate |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070823 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090414 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090424 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090828 |