JP2000174334A - GaN系半導体素子の製造方法 - Google Patents

GaN系半導体素子の製造方法

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JP2000174334A
JP2000174334A JP34340598A JP34340598A JP2000174334A JP 2000174334 A JP2000174334 A JP 2000174334A JP 34340598 A JP34340598 A JP 34340598A JP 34340598 A JP34340598 A JP 34340598A JP 2000174334 A JP2000174334 A JP 2000174334A
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Masahiro Koto
雅弘 湖東
Yoichiro Ouchi
洋一郎 大内
Hiroaki Okagawa
広明 岡川
Kazuyuki Tadatomo
一行 只友
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクライブ・ブレーキングによって分断を行
う際の割れを制御し、GaN系結晶層の分断面の品質を
より向上させることができるGaN系半導体素子の製造
方法を提供すること。 【解決手段】 ベース基板1の一方の面上に、マスク領
域aと非マスク領域bとを形成するようにマスク層Mを
設ける。マスク領域aは、非マスク領域bで挟まれた帯
状部を少なくとも有するものとし、マスク層の材料は、
それ自身の表面からは実質的にGaN系結晶が成長し得
ない材料とする。非マスク領域を結晶成長の出発面とし
てマスク層を覆うまでGaN系結晶層を成長させ、さら
に素子を構成する層を積層して積層構造体とする。前記
帯状部のマスク層上に形成されている結晶の合流部dに
沿って積層構造体が割れるようにスクライブ・ブレーキ
ングを行い、積層構造体を分断する。即ち、マスク法と
スクライブ・ブレーキングとが互いに関連付けられた、
成長と分断を含む方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はGaN系半導体素子
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】GaN系半導体材料を用いた受光素子や
発光素子を製造する場合、サファイア結晶基板(ウエ
ハ)の上にGaN系結晶層や電極などを、ある層ではウ
エハ全面にわたって、またある層では繰り返しパターン
として成長・形成し、素子に含まれる積層構造をウエハ
の規模で形成した後、これを個々の素子へと分断する。
【0003】個々の素子に分断する方法の1つとして、
スクライブ・ブレーキングが知られている。スクライブ
・ブレーキングは、結晶基板の裏面(素子構造が形成さ
れる面とは反対側の面)に線状の切欠きを形成し、その
切欠きを割れの始点として割るという分断方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、サファイア結
晶基板とその上に成長したGaN系結晶の場合のよう
に、ベース基板の劈開面とGaN系結晶層の劈開面とは
必ずしも一致しないため、分断する際に平滑な面を得る
ことが困難であるという問題があった。最悪の場合は、
切欠きから発生させた割れ面(分断面)が素子内の重要
部分に至る場合もあり、スクライブ・ブレーキングは、
良好な分断のために種々のノウハウを必要とする加工で
あった。また、そのために、歩留りが悪かった。
【0005】特に、スクライブ・ブレーキングで得られ
る割れ面を、GaN系半導体レーザの共振器面として用
いる場合には、より平滑な割れ面でかつ正確な2面間距
離が必要となるために、非常に技術を要し、歩留りは極
めて低いものであった。
【0006】本発明の課題は、上記問題を解決し、スク
ライブ・ブレーキングによって分断を行う際の割れを制
御し、GaN系結晶層の分断面の品質をより向上させる
ことができるGaN系半導体素子の製造方法を提供する
ことである。
【0007】本発明でいう「GaN系材料」「GaN系
結晶」とは、式InX GaY AlZN(0≦X≦1、0
≦Y≦1、0≦Z≦1、X+Y+Z=1)で決定される
化合物半導体材料、およびその結晶を意味する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は次の特徴を有す
るものである。 (1)GaN系結晶が成長可能なベース基板の一方の面
上に、マスク領域と非マスク領域とを形成するようにマ
スク層を設け、前記マスク領域は、非マスク領域で挟ま
れた帯状部を少なくとも有し、マスク層の材料は、それ
自身の表面からは実質的にGaN系結晶が成長し得ない
材料であり、非マスク領域を結晶成長の出発面としてマ
スク層を覆うまでGaN系結晶層を成長させて、ベース
基板を含む積層構造体とし、またはさらにGaN系半導
体素子を構成する層を積層したベース基板を含む積層構
造体とし、前記帯状部のマスク層上に形成されている結
晶の合流部に沿って積層構造体が割れるようにスクライ
ブ・ブレーキングを行い、積層構造体を分断する工程を
有することを特徴とするGaN系半導体素子の製造方
法。
【0009】(2)マスク層を、帯状のマスク領域と非
マスク領域とが交互にならんだストライプ状部分を有す
るパターンとして形成するものである上記(1)記載の
GaN系半導体素子の製造方法。
【0010】(3)帯状のマスク領域の長手方向が、マ
スク層を覆うGaN系結晶層の〈1−100〉方向、お
よび/または、〈11−20〉方向である上記(2)記
載のGaN系半導体素子の製造方法。
【0011】(4)GaN系半導体素子がGaN系発光
ダイオードである上記(1)記載のGaN系半導体素子
の製造方法。
【0012】(5)GaN系半導体素子がGaN系半導
体レーザであって、上記分断によって形成される面を、
該GaN系半導体レーザの共振器面として用いるもので
ある上記(1)記載のGaN系半導体素子の製造方法。
【0013】本明細書では、GaN系結晶やサファイア
基板などの六方格子結晶の格子面を4つのミラー指数
(hkil)によって指定する場合があれば、記載の便
宜上、指数が負のときには、その指数の前にマイナス記
号を付けて表記するものとし、この負の指数に関する表
記方法以外は、一般的なミラー指数の表記方法に準じ
る。従って、GaN系結晶の場合では、C軸に平行なプ
リズム面(特異面)は6面あるが、例えば、その1つの
面は(1−100)と表記し、6面を等価な面としてま
とめる場合には{1−100}と表記する。また、前記
{1−100}面に垂直でかつC軸に平行な面を等価的
にまとめて{11−20}と表記する。また、(1−1
00)面に垂直な方向は〔1−100〕、それと等価な
方向の集合を〈1−100〉とし、(11−20)面に
垂直な方向は〔11−20〕、それと等価な方向の集合
を〈11−20〉と表記する。但し、図面にミラー指数
を記入する場合があれば、指数が負のときには、その指
数の上にマイナス記号を付けて表記し、ミラー指数の一
般的な表記方法に全て準じる。本発明でいう結晶方位
は、全て、ベース基板上に成長したGaN系結晶を基準
とする方位である。
【0014】マスク層によって覆われた「マスク領域」
と、覆われていない「非マスク領域」とは、ともにベー
ス基板面内の領域である。マスク層の上面の領域は、マ
スク領域に等しいものとみなし、同義として説明に用い
る。
【0015】
【作用】GaN系結晶を低転位に成長させる方法の1つ
として、結晶成長させる基板面に部分的にマスクを設け
た状態で成長させる方法(Epitaxytial Lateral Overgr
owth、略してELOとも呼ばれる) が報告されている。
以下、このマスクを用いる方法を「マスク法」とよぶ。
本発明では、下記に説明するように、マスク法による結
晶成長過程で生じる特殊な現象に着目し、これとスクラ
イブ・ブレーキングとを組み合わせることによって、好
ましいスクライブ・ブレーキングを素子の製造工程に取
り入れたものである。
【0016】先ず、マスク法による結晶成長工程、その
効果、および本発明者等が着目した特殊な現象について
簡単に説明する。マスク法は、図4(a)に示すよう
に、先ず、GaN系結晶が成長可能なベース基板1上
に、GaN系結晶が成長し得ない材料(SiO2 など)
からなるマスク層Mを、特定のパターンを描いて形成す
る。そして、非マスク領域11を成長の出発面としてG
aN系結晶を成長させる。結晶がマスク層Mの高さまで
成長した後も結晶成長を継続すると、GaN系結晶は厚
さ方向に成長するだけでなく、図4(b)に示すよう
に、マスク層Mの上面に沿って横方向にも成長し、図4
(c)に示すように、マスク層Mを埋め込んで覆うGa
N系結晶層30となる。これが、マスク法によって得ら
れる結晶であり、GaN系結晶層30中の特定の部分に
は、転位線の伝搬の少ない低転位な部分が形成されてい
る。この低転位な部分がどこに形成されるかは、成長条
件によって異なる。
【0017】マスク法においてGaN系結晶がマスク層
上を覆う場合、図4(b)における中央のマスク層で見
られるように、マスク層の両側からGaN系結晶が覆い
始め、該マスク層上において両側から近づいたGaN系
結晶の成長面が、ほぼマスク層の中央で合流することに
なる。この結晶の合流部(合流の界面)には欠陥が多
く、特に、合流部のなかでもマスク層表面に近い部分に
は、図1(b)に示すように、完全に合流していない部
分(結晶で充填されない微小な空間部分)が下部に残
る。これは、成長するGaN系結晶層の歪みや応力、成
長形状等の影響によるものと考えられる。
【0018】本発明者等は、この合流部が欠陥によって
脆弱であることに着目し、しかも、下部に残った空間部
分とその上方に続く欠陥が割れの誘発と割れ方向の誘導
に好ましい形状であることを見いだし、この部分をスク
ライブ・ブレーキングでの分断に用いるという技術思想
に至った。この空間部分は、図1(b)に示すように、
形状が上方に向いた鋭角なくさび状であり、切欠きとし
て好ましく作用する。さらにその先端から上方に向かっ
て欠陥が続く部分があるために、より好ましく割れ方向
が誘導される。本発明では、これを実際の分断に好まし
く適用し得るよう、マスク層の形成パターンと素子の分
断面とを一致させている。即ち、本発明では、マスク法
とスクライブ・ブレーキングとが、互いに関連付けられ
不可分に結びつけられていると言え、マスク法ではスク
ライブ・ブレーキングを想定したマスクパターンを形成
し、スクライブ・ブレーキングではマスク法で形成され
たマスクパターンに従うものとなっている。
【0019】これによって、制御が困難であったスクラ
イブ・ブレーキングによる劈開面の進行を、マスク層上
の合流部で制御することができ、意図した分断面が容易
に得られる。また、従来の劈開面にくらべ、より平滑で
正確な面を簡単かつ確実に得ることも可能となり、Ga
N系半導体レーザの共振器面を劈開で形成することも容
易になる。
【0020】
【発明の実施形態】以下、図面を参照しながら、本発明
の実施形態について説明する。説明に用いる素子はGa
N系の発光ダイオード(LED)であって、1つの素子
を囲む分断面は4面である。先ず、図1(a)に示すよ
うに、ベース基板1の一方の面上に、マスク領域aと非
マスク領域bとが形成されるようにマスク層Mを設け
る。このとき、マスク層の形成パターンは、マスク領域
aが非マスク領域bによって挟まれた帯状部を少なくと
も有するパターンとする。これは、上記作用の説明で述
べたように、マスク層上に結晶の合流部を形成するため
である。図1の例では、マスク層の帯状部は、紙面に垂
直な方向を長手方向として延びている。図1(a)で
は、図中の3つのマスク層が全て、非マスク領域によっ
て挟まれたマスク領域を形成している。マスク層の材料
は、上記マスク法の説明で述べたとおり、それ自身の表
面からは実質的にGaN系結晶が成長し得ない材料であ
る。
【0021】次に、図1(b)に示すように、非マスク
領域を結晶成長の出発面としてマスク層を覆うまでGa
N系結晶層S1を成長させる。図1(b)は、1つのマ
スク層を拡大している。このとき、マスク層上には、結
晶の合流部dが形成されている。この合流部dも、マス
ク層の長手方向に沿って、紙面に垂直な方向に長く延び
るものとなる。さらに、図2に示すように、GaN系半
導体素子を構成するための結晶層S2、S3を成長さ
せ、必要な形状加工や、電極P1、P2などの形成を行
ない、多数の素子構造がウエハ上面が拡張する方向に繰
り返して連なったウエハ規模の積層構造体を形成する。
【0022】素子構造の形成の際には、図2に示すよう
に、素子と素子との間にある分断面となるべき面(設計
上の面)Dが、マスク層上の結晶の合流部dと一致する
ように、素子構造の繰り返しパターンをマスク層の形成
パターンに位置決めして形成する。換言すれば、上記面
Dに必ず1つのマスク層の合流部dが対応し得るよう
に、予め、マスク層の形成パターンを、素子構造の繰り
返しパターンと同期するように形成しておく。ただし、
ウエハ上に形成した素子構造に決まった素子の形状やパ
ターンがなく、切断の結果ではじめて素子の外形が決定
されるような場合は、マスク層の形成パターンとスクラ
イブ・ブレーキングとの関係だけを着目すればよい。
【0023】次に、図1(c)および図2に示すよう
に、スクライブ・ブレーキングによって、ベース基板の
裏面に線状の切欠きを入れ、前記帯状部のマスク層上に
形成されている結晶の合流部に存在する合流の界面に沿
って、即ち、その帯状部の中心線を通る平面で積層構造
体を分断する。図2の例では、この分断によって、素子
の2面が得られる。その後に、またはこのスクライブ・
ブレーキングの前に、他の方向の2面の分断を行い、個
々の素子への分断を完了する。必要に応じて種々の追加
加工を施し、素子を完成させる。スクライブ・ブレーキ
ングを行なう工程は、素子の構成要素が全てそろった後
の最終分断時だけでなく、ベース基板上にマスク層を覆
うGaN系結晶層を形成した後は、どの工程で行なって
もよい。
【0024】本発明の製造方法には、素子の最外周の側
面のうちの1以上の面の分断が、上記説明の合流部での
分断であればよい。例えば、素子の最外周の側面が4面
あれば、1面だけを本発明の製造方法に従って割り、残
りの3面はマスク層に関係なく従来法で割るか他の切削
法を適用するなどであってもよく、4面とも本発明の製
造方法に従って割ってもよい。また、本発明の製造方法
に則した分断による分断面は、素子と素子との分断面だ
けでなく、素子にならず捨てる部分と素子との分断面な
どであってよく、限定されない。
【0025】ベース基板は、GaN系結晶が成長可能な
ものであればよいが、マスク法によって高品質なGaN
系結晶を成長させるには、最初の基礎となる結晶基板上
にバッファ層を形成した2層構造、さらにGaN系結晶
の薄膜を形成した3層構造をベース基板とするのが好ま
しい態様である。その場合の、最初の基礎となる結晶基
板としては、例えば、従来からGaN系結晶を成長させ
る際に汎用されている、サファイア、水晶、SiC等か
らなる結晶基板が挙げられる。なかでも、サファイアの
C面、A面、6H−SiC基板、特にC面サファイア基
板が好ましい。また、バッファ層としては、ZnO、M
gOなどの堆積膜や、AlN、GaNなどのGaN材料
の低温成長層が挙げられる。上記表層のGaN系結晶
は、GaNやAlGaNなど、素子の材料構成に応じて
決定すればよい。
【0026】また、本発明者等の研究によれば、最初の
基礎となる結晶基板だけを用いてベース基板とし、該結
晶基板上に直接マスク層を形成し、露出した結晶基板面
を出発面としてGaN系結晶を成長させてもよい。この
場合、マスク層によって基板面における核発生が制限さ
れ、結果的に、非マスク領域に露出した結晶基板面では
核発生密度が高くなる。よって、GaN系結晶の成長初
期段階においては、非マスク領域での2次元成長が促進
されて高品質な結晶が成長し得るのである。
【0027】マスク層は、それ自身の表面からは実質的
にGaN系結晶が成長し得ない材料を用いる。このよう
な材料としては、例えば非晶質体が例示され、さらにこ
の非晶質体としてSi、Ti、Ta、Zr等の窒化物や
酸化物等が例示される。特に、耐熱性に優れると共に成
膜及びエッチング除去が比較的容易なSiNX や、Si
1-X X 膜が好適に使用できる。マスク層の厚みは限
定されないが、通常50nm〜500nm程度が好まし
い。
【0028】マスク層の形成パターンは、GaN系結晶
の成長のしかたや、転位線の伝搬のしかたに大きな影響
を与える重要なものである。特に、マスク領域と非マス
ク領域との比率や、マスク領域と非マスク領域との境界
線の方向が重要である。この境界線の方向について説明
する。
【0029】マスク領域と非マスク領域との境界線をG
aN系結晶の〈11−20〉方向に伸びる直線とする場
合、ファセット面である{1−101}面がこの境界線
を越えて横方向に成長する面として確保され、横方向へ
の成長速度は遅くなる。横方向成長速度に対しC軸方向
の成長速度が速いため、{1−101}面などの斜めフ
ァセットが形成され易い。よってピラミッド状の形状が
先ず形成されてから平坦化する。このため平坦に埋め込
むにはある程度の厚みが必要となる。
【0030】逆に、マスク領域と非マスク領域との境界
線をGaN系結晶の〈1−100〉方向に伸びる直線と
する場合、GaN系結晶の{11−20}面または{1
1−22}面が、この境界線を越え、マスク層の上面に
沿って横方向に成長する面として確保される。これらの
面はオフファセット面であるため、ファセット面である
{1−101}面に比べて、GaN系結晶は横方向に高
速に成長する。横方向成長速度が速くなると、{1−1
01}面などの斜めファセットが形成され難い。その結
果平坦に埋め込むのが〈11−20〉に比べ薄くて済
む。
【0031】上記マスク層の形成パターンの効果を最も
顕著に現す一例として、ストライプ状のパターンが挙げ
られる。ストライプ状のパターンは、帯状のマスク領域
と帯状の非マスク領域とが交互に並ぶパターンである。
ストライプ状のパターンでは、2本の非マスク領域に挟
まれたマスク領域全てが、本発明でいう「非マスク領域
で挟まれた帯状部」となる。また帯状部の長手方向が、
上記したマスク領域と非マスク領域との境界線の方向で
あり、GaN系結晶の〈1−100〉方向、〈11−2
0〉方向が重要となる。
【0032】マスク層の形成パターンをストライプ状の
パターンとする場合、1つの素子内に何本のマスク層を
含めるかは、素子の幅、マスク法に基づくマスク領域の
幅、非マスク領域の幅に応じて決定すればよい。例え
ば、サファイア結晶基板を用いたGaN系LEDの場
合、図2に示す方向の素子の幅Wは、通常200μm〜
10000μmである。一方、マスク領域の幅は、0.
01μm〜20μmと広範囲であり、非マスク領域の幅
もマスク領域の幅に対して種々の値をとる。これらどの
ような組み合わせの場合でも、図2に示すように、分断
すべき面には必ずマスク層の中心線を対応させ、欠陥部
分で分断できるようにする。
【0033】マスク層の形成パターンとして、格子状の
パターンがある。このパターンも、上記ストライプ状の
パターンと同様、帯状のマスク領域と帯状の非マスク領
域とが交互にならんだストライプ状部分を有するパター
ンの一種である。図3は、格子状のパターンに、一点鎖
線で素子の外形の1つを重ね合わせた図である。同図の
例では、〈1−100〉方向のマスク層M1、M2と、
〈11−20〉方向のマスク層M3、M4とによって1
つの素子の外周4面の分断面に対応させている。このよ
うな態様によって、素子のチップ化を簡単に行うことが
できる。
【0034】スクライブ・ブレーキング自体に関する、
切欠きの深さ、切欠きの断面形状、荷重など、割るため
の種々の技術、およびスクライブ・ブレーキング自体を
実施するための工具や装置などは公知のものを用いてよ
い。また、ここでいう切欠きとは、取り去られて残った
空間を指すだけではなく、鋭利な工具が入って押し分け
られた状態や、切欠きと等価に作用する脆弱な状態を含
む。即ち、工具を入れると同時にそのまま割っていくよ
うな剪断的、破断的な手法や、割れを誘発するような脆
弱部を形成しそこから割るというような手法をも含め
て、割ることを意図する位置に割れの誘発部分を形成し
てそこから割るという原理を有する分断方法は、本発明
でいうスクライブ・ブレーキングに含まれる。本発明に
おけるスクライブ・ブレーキングの工程では、スクライ
ブ・ブレーキング自体の割るためのノウハウが重要なの
ではなく、マスク法と関連させた切欠きの線の方向と、
切欠きの線の位置が重要である。
【0035】C面サファイア結晶基板上にGaN系結晶
を成長させた場合、サファイア結晶のa軸と、GaN系
結晶のa軸とは、互いにC軸を共通軸としてこれを中心
に30°回転方向にずれた関係となる。従って、サファ
イア結晶をM面で劈開すると、GaN系結晶はA面で、
逆に、サファイア結晶をA面で劈開すると、GaN系結
晶はM面で劈開されることになる。このような場合は、
マスク層の直下に対応する直線とすればよい。
【0036】マスク層の帯状部の長手方向をGaN系結
晶GaNの〈1−100〉方向と一致させ、C面サファ
イア結晶基板の裏面から、マスク層の直下に対応する直
線に沿ってスクライブ・ブレーキングを行うことで、マ
スク上の欠陥を起点としてGaN系結晶はA面に沿って
劈開され、平滑な面が得られる。
【0037】一方、マスク層の帯状部の長手方向をGa
N系結晶の〈11−20〉方向と一致させ、C面サファ
イア結晶基板の裏面から、マスク層の直下に対応する直
線に沿ってスクライブ・ブレーキングを行うことで、G
aN系結晶はM面に沿って劈開されることになる。この
M面に沿った劈開面は、最も得られやすく、割れ面の平
滑性が特に好ましい。従って、GaN系半導体レーザの
共振器面を得る場合には、マスク層の帯状部の長手方向
をこの方向とするのが好ましい。
【0038】本発明の製造方法によって製造されるGa
N系半導体素子は、発光ダイオードや半導体レーザなど
の発光素子、フォトダイオードなどの受光素子のほか、
分断を必要とする全てのGaN系の素子が含まれる。
【0039】
【実施例】実施例1 本実施例では、マスク層の形成パターンを、〈1−10
0〉方向を長手方向とするストライプ状のパターンと
し、図2に示すように、GaN系LEDを含む積層構造
体を形成し、スクライブ・ブレーキングによって分断し
た。
【0040】〔ベース基板の製作〕図1(a)に示すよ
うに、2インチのC面サファイア結晶基板ウエハ1aを
MOCVD装置内に配置し、水素雰囲気下で1100℃
まで昇温し、サーマルエッチングを行った。その後、窒
素雰囲気に切り替え、温度を500℃まで下げ、Ga原
料としてトリメチルガリウム(TMG)、N原料として
アンモニアを流し、GaN低温バッファ層1bを成長さ
せ、さらに、1000℃に昇温し、原料として、TM
G、アンモニア、ドーパントとしてのシランを流し、厚
さ3μmのn型GaN層1cを成長させ、ベース基板1
とした。
【0041】MOCVD装置から試料を取り出し、ベー
ス基板の上面にスパッタリングにより厚さ0.1μmの
SiO2 膜を形成し、これをフォトリソグラフィー技術
およびエッチング技術を用いて、ストライプ状パターン
のSiO2 マスク層とした。このストライプの帯の長手
方向は、GaN結晶の〈1−100〉方向であり、マス
ク領域の帯の幅は5μm、非マスク領域の帯の幅は5μ
m、図2に現れた素子の幅Wは350μmである。従っ
て、素子幅を決定する2本のマスク層に挟まれた、分断
に関係ないマスク層の本数は34本である。ただし、図
2は説明のための模式図であって、本実施例のマスク層
の本数とは一致していない。
【0042】この試料をMOCVD装置内に戻し、窒素
雰囲気、温度1000℃として、TMG、アンモニア、
シランを流し、非マスク領域を結晶成長の出発面として
n型GaNを結晶成長させ、該結晶層が上記マスク層を
覆い、さらに表面が平坦になるまで成長させ、層S1と
した。このn型GaN結晶層は、ベース基板面からの厚
さが7μmであった。この層S1は、図2に示すよう
に、n型電極用のコンタクト層でありかつn型クラッド
層となる層である。
【0043】さらに、原料として、トリメチルインジウ
ム(TMI)、TMG、アンモニア、シランを流して、
厚さ0.05μmのIn0.2 Ga0.8 N活性層S2を形
成し、続いて、原料として、TMG、アンモニア、ビス
シクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を流
して、厚さ0.5μmのp型GaNクラッド層S3を形
成し、その後、雰囲気ガスを窒素のみにして室温まで徐
冷し、ウエハの外形まで均一な厚さのGaN系結晶層が
ダブルヘテロ接合された構造を得た。
【0044】上記p型GaNクラッド層の上面に厚さ2
000ÅのSiO2 レジスト膜をスパッタリングにより
形成し、これをフォトリソグラフィーによってレジスト
パターンとし、ドライエッチングによって部分的にn型
GaN結晶層S1が露出するまでエッチングした(深さ
1μm)。
【0045】〔電極形成〕フォトリソグラフィーによっ
てp型電極用パターンを形成し、電子ビーム蒸着によ
り、厚さ50ÅのNi膜、厚さ100ÅのAu膜を順次
形成し、そして、リフトオフによりp型の透光性電極を
形成した。同様にして、n型コンタクト層上面に、厚さ
200ÅのTi層、その上に厚さ2300ÅのAl層を
形成し、n型電極とした。更に各電極のオーミック性を
得るため、600℃×10minにて電極アニールし
た。
【0046】p型層のボンディング電極は、前記と同様
にして厚さ500ÅのNi層、厚さ1500ÅのAu層
を形成し、リフトオフによりボンディング電極とした。
【0047】〔スクライブ・ブレーキングによる素子分
離〕素子分離は、C面サファイア結晶基板の裏面側より
顕微鏡で観察しながら、分断部に対応するマスク層のス
トライプに裏面で対応する直線に沿って、裏面をスクラ
イブし、その後、スクライブ部に荷重をかけてブレーキ
ングした。更に、マスク層と直交する方向で任意の場所
に間隔が350μmでスクライブ・ブレーキングし、正
方形状の素子分離をおこなった。
【0048】〔評価〕素子分離後、GaN系結晶層での
分断面を観察した結果、SiO2 マスク層上の欠陥部を
起点として分断面が発生しており、成長させたGaN系
結晶層のA面に沿った形で、平滑な面が得られていた。
【0049】実施例2 本実施例では、ベース基板上に形成するSiO2 マスク
層のストライプの長手方向を、成長させるGaN系結晶
の〈11−20〉方向になるように形成したこと以外
は、実施例1と同様に積層構造体を形成し、スクライブ
・ブレーキングによって分断した。素子分離を行った結
果、分断面は、SiO2 マスク層上の欠陥部を起点とし
て成長させたGaN系結晶層のM面に沿った形で平滑な
面が得られていた。
【0050】実施例3 本実施例では、SiO2 マスク層の形成パターンを、図
3に示すような、GaN系結晶の〈1−100〉方向お
よび〈11−20〉方向に沿うマスク層からなる格子形
状を作製したこと以外は、実施例1と同様に積層構造体
を形成し、スクライブ・ブレーキングによって分断し
た。〈1−100〉方向のストライプは、実施例1と同
じ仕様であり、〈11−20〉方向のストライプは、マ
スク層M3、M4の中心間距離(即ち、素子の他方の
幅)が350μmである。
【0051】図3に示す素子の外周4面に対応するSi
2 マスク層M1〜M4に沿ってスクライブ・ブレーキ
ングを行った結果、ほぼ設計どおりのチップ化が歩留ま
りよくできた。また分断面は4面いずれも平滑なもので
あった。
【0052】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、マスク
法とスクライブ・ブレーキングとを一体不可分に関連づ
けることによって、スクライブ・ブレーキングの際の割
れをマスク層で制御することができ、素子の重要な部分
に入り込むようなことが低減される。また、その分断面
はより平滑となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を説明するために、各工程を
示した図である。
【図2】本発明の製造方法において、工程中で形成され
るGaN系発光素子の積層構造体を示す模式図である。
【図3】本発明において、マスク層の形成パターンを格
子状とする場合の一例を示す模式図であって、ベース基
板面を見たときの図である。
【図4】マスク法を説明する図である。
【符号の説明】
1 ベース基板 M マスク層 S1 GaN系結晶層 d 合流部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡川 広明 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 只友 一行 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 5F041 AA41 CA04 CA23 CA33 CA34 CA40 CA46 CA65 CA74 CA76

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GaN系結晶が成長可能なベース基板の
    一方の面上に、マスク領域と非マスク領域とを形成する
    ようにマスク層を設け、前記マスク領域は、非マスク領
    域で挟まれた帯状部を少なくとも有し、マスク層の材料
    は、それ自身の表面からは実質的にGaN系結晶が成長
    し得ない材料であり、 非マスク領域を結晶成長の出発面としてマスク層を覆う
    までGaN系結晶層を成長させて、ベース基板を含む積
    層構造体とし、またはさらにGaN系半導体素子を構成
    する層を積層して、ベース基板を含む積層構造体とし、 前記帯状部のマスク層上に形成されている結晶の合流部
    に沿って積層構造体が割れるようにスクライブ・ブレー
    キングを行い、積層構造体を分断する工程を有すること
    を特徴とするGaN系半導体素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 マスク層を、帯状のマスク領域と非マス
    ク領域とが交互にならんだストライプ状部分を有するパ
    ターンとして形成するものである請求項1記載のGaN
    系半導体素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 帯状のマスク領域の長手方向が、マスク
    層を覆うGaN系結晶層の〈1−100〉方向、および
    /または、〈11−20〉方向である請求項2記載のG
    aN系半導体素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 GaN系半導体素子がGaN系発光ダイ
    オードである請求項1記載のGaN系半導体素子の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 GaN系半導体素子がGaN系半導体レ
    ーザであって、上記分断によって形成される面を、該G
    aN系半導体レーザの共振器面として用いるものである
    請求項1記載のGaN系半導体素子の製造方法。
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