JPH11145515A - GaN系半導体発光素子およびその製造方法 - Google Patents

GaN系半導体発光素子およびその製造方法

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JPH11145515A
JPH11145515A JP30767797A JP30767797A JPH11145515A JP H11145515 A JPH11145515 A JP H11145515A JP 30767797 A JP30767797 A JP 30767797A JP 30767797 A JP30767797 A JP 30767797A JP H11145515 A JPH11145515 A JP H11145515A
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mask
gan
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dislocation
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JP30767797A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Okagawa
広明 岡川
Yoichiro Ouchi
洋一郎 大内
Keiji Miyashita
啓二 宮下
Koichi Taniguchi
浩一 谷口
Kazuyuki Tadatomo
一行 只友
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転位線に電極材料が入り込むことを抑制し、
ショートの発生・発光特性の劣化を減少させる製造方法
を提供し、より長寿命のGaN系発光素子を提供するこ
と。 【解決手段】 ベース基板1を最下層とし、その上にG
aN系結晶からなる層を順次成長させ、発光層S2を含
む積層体Sを形成する。積層体のいずれかの層を転位線
制御層(図では層S4)とする。転位線制御層は、マス
ク層を設けた面に成長させた層であって、非マスク領域
11を成長の出発面とし、C軸方向への成長速度とC軸
に垂直な方向への成長速度との比を制御されてマスク層
上面を覆うまで成長してなる。転位線制御層によって転
位線L2の伝搬経路を制御し、それによって上部電極形
成面のうちの低転位とされた領域に上部電極を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GaN系半導体発
光素子とその製造方法に関するものであり、特に、転位
線と電極との接触を抑制する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】GaN系半導体発光素子(以下、「Ga
N系発光素子」とも呼んで説明する)は、GaN系結晶
材料を用いた半導体発光素子であって、近年高輝度のダ
イオード(LED)が実現されたのを機会に研究が活発
に行われており、半導体レーザの室温連続発振の報告も
聞かれる様になっている。これらGaN系発光素子を作
製する一般的な方法は、基板としてサファイアの単結晶
を用い、その上に低温でバッファー層を成長し、その後
GaN系結晶からなる発光部を形成するといった手順が
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】結晶基板上にGaN系
結晶層を成長させる場合、他の半導体の場合と同様、基
板とGaN系結晶との格子定数が整合しない(格子不整
合)状態では転位などの欠陥が発生する。また、転位
は、不純物の混入や多層膜界面での歪み等の要因によっ
ても発生する。これら発生した転位は、結晶層が成長す
るにつれて層の厚みが増しても上方側へ継承され、転位
線(貫通転位)と呼ばれる連続した欠陥部分となる。
【0004】GaN系発光素子、特にサファイア結晶を
基板として用いたものにおいては、基板とGaN系層と
の間に大きな格子不整合が存在するため転位密度が10
10cm-2以上にもなることが知られている。これら高密
度に発生する転位は、GaN系半導体を順次結晶成長さ
せて発光素子の積層構造を形成する場合にも、転位線と
なって上層へ伝搬し、遂には積層の最上面に到達する。
この最上面には電極が形成される。
【0005】GaN系発光素子の発光特性を劣化させ、
素子寿命を短くする原因として、ショートと呼ばれるp
n接合の短絡がある。この短絡は、発光層を貫通する転
位線に電極材料が入り込み、拡散することによって発生
すると言われている。
【0006】本発明の目的は、上記問題に鑑み、転位線
に電極材料が入り込むことを抑制し、ショートの発生を
減少させて、発光特性の劣化が少なく、より長寿命のG
aN系発光素子とその製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のGaN系発光素
子は、次の特徴を有するものである。 (1)GaN系結晶がC軸を厚み方向として成長可能な
ベース基板を最下層とし、その上に、GaN系結晶から
なり発光層を含む複数の層が順次成長し積み重なって積
層体が形成され、これにp型電極、n型電極が設けられ
た構成を有する半導体発光素子であって、両電極のうち
発光層よりも上層側に設けられる上部電極の形成面を除
いてその面よりも下層側の各層上面のいずれかの面に
は、マスク領域と非マスク領域とを形成するようにマス
ク層が設けられ、マスク層の材料はそれ自身の表面から
は実質的にGaN系結晶が成長し得ない材料であり、マ
スク層を覆う層は、非マスク領域を成長の出発面とし、
C軸方向への成長速度とC軸に垂直な方向への成長速度
との比を制御されてマスク層上面を覆うまで成長してな
る層であり、この層を転位線制御層と呼ぶとし、上部電
極形成面のうち、転位線制御層によって低転位とされた
領域内に、上部電極が設けられていることを特徴とする
GaN系半導体発光素子。
【0008】(2)C軸方向への成長速度とC軸に垂直
な方向への成長速度との比の制御が、マスク層の形成パ
ターン、結晶成長法、結晶成長時の雰囲気ガスの組合わ
せを選択することによってなされたものである上記
(1)記載のGaN系半導体発光素子。
【0009】(3)マスク層の形成パターンが、帯状の
マスク層を縞状に配置してなるストライプ状のマスクパ
ターンであり、該ストライプの長手方向はベース基板上
に形成されるGaN系結晶に対して〈11−20〉方向
に伸びており、非マスク領域を通った転位線が転位線制
御層で曲げられ、上部電極形成面では非マスク領域に対
応する領域が低転位領域となっている上記(1)記載の
GaN系半導体発光素子。
【0010】(4)マスク層の形成パターンが、帯状の
マスク層を縞状に配置してなるストライプ状のマスクパ
ターンであり、該ストライプの長手方向はベース基板上
に形成されるGaN系結晶に対して〈1−100〉方向
に伸びており、非マスク領域を通った転位線が転位線制
御層で曲げられることなく、上部電極形成面ではマスク
領域に対応する領域が低転位領域となっている上記
(1)記載のGaN系半導体発光素子。
【0011】(5)マスク層が、電流狭窄の役割を果し
ている上記(1)記載のGaN系半導体発光素子。
【0012】(6)上記マスク層により電流狭窄された
部分に対応する、発光層の部位が、低転位化されている
上記(5)記載のGaN系半導体発光素子。
【0013】本発明による製造方法は次の特徴を有する
ものである。 (7)GaN系結晶がC軸を厚み方向として成長可能な
ベース基板を最下層とし、その上に、GaN系結晶から
なり発光層を含む複数の層を順次成長し積み重ねて積層
体を形成し、これにp型電極、n型電極を設ける工程を
有する半導体発光素子の製造方法であって、両電極のう
ち発光層よりも上層側に設けた方の電極を上部電極と呼
び、積層体の各層上面のうち上部電極を設ける層上面全
体を上部電極形成面と呼ぶとし、上部電極形成面を除い
てその面よりも下層側の各層上面のいずれかの面に、マ
スク領域と非マスク領域とを形成するようにマスク層を
設け、マスク層の材料は、それ自身の表面からは実質的
にGaN系結晶が成長し得ない材料とし、マスク層を覆
う層の形成は、非マスク領域を成長の出発面とし、C軸
方向への成長速度とC軸に垂直な方向への成長速度との
比を制御してマスク層上面を覆うまで成長させることに
よって行い、この層を転位線制御層と呼ぶとし、非マス
ク領域を通って電極形成面に到達する転位線の伝搬経路
を、転位線制御層によって制御し、これによって上部電
極形成面のうち低転位とされた領域内に上部電極を設け
ることを特徴とするGaN系半導体発光素子の製造方
法。
【0014】(8)C軸方向への成長速度とC軸に垂直
な方向への成長速度との比の制御が、マスク層の形成パ
ターン、結晶成長法、結晶成長時の雰囲気ガスの組合わ
せを選択することによって行なう制御である上記(7)
記載のGaN系半導体発光素子の製造方法。
【0015】(9)マスク層の形成パターンを、帯状の
マスク層を縞状に配置してなるストライプ状のマスクパ
ターンとし、該ストライプの長手方向をベース基板上に
形成されるGaN系結晶に対して〈11−20〉方向に
伸びるものとし、非マスク領域を通った転位線を転位線
制御層で曲げ、上部電極形成面では非マスク領域に対応
する領域を低転位領域とするものである上記(7)記載
のGaN系半導体発光素子の製造方法。
【0016】(10)マスク層の形成パターンを、帯状
のマスク層を縞状に配置してなるストライプ状のマスク
パターンとし、該ストライプの長手方向をベース基板上
に形成されるGaN系結晶に対して〈1−100〉方向
に伸びるものとし、非マスク領域を通った転位線を転位
線制御層で曲げることなく、上部電極形成面ではマスク
領域に対応する領域を低転位領域とするものである上記
(7)記載のGaN系半導体発光素子の製造方法。
【0017】
【作用】本明細書では、GaN系結晶やサファイア基板
などの六方格子結晶の格子面を4つのミラー指数(hk
il)によって指定する場合があれば、記載の便宜上、
指数が負のときには、その指数の前にマイナス記号を付
けて表記するものとし、この負の指数に関する表記方法
以外は、一般的なミラー指数の表記方法に準じる。従っ
て、GaN系結晶の場合では、C軸に平行なプリズム面
(特異面)は6面あるが、例えば、その1つの面は(1
−100)と表記し、6面を等価な面としてまとめる場
合には{1−100}と表記する。また、前記{1−1
00}面に垂直でかつC軸に平行な面を等価的にまとめ
て{11−20}と表記する。また、(1−100)面
に垂直な方向は〔1−100〕、それと等価な方向の集
合を〈1−100〉とし、(11−20)面に垂直な方
向は〔11−20〕、それと等価な方向の集合を〈11
−20〉と表記する。但し、図面にミラー指数を記入す
る場合があれば、指数が負のときには、その指数の上に
マイナス記号を付けて表記し、ミラー指数の一般的な表
記方法に全て準じる。本発明でいう結晶方位は、全て、
ベース基板上に成長したGaN系結晶を基準とする方位
である。
【0018】「マスク領域」と「非マスク領域」は、共
にマスク層が形成される面内の領域である。マスク層の
上面の領域は、マスク領域に等しいものとみなし、同義
として説明に用いる。また、マスク領域の上方とは、マ
スク領域の垂直上方であり、非マスク領域の上方も同様
である。
【0019】また、当該GaN系半導体発光素子に設け
られるp型電極・n型電極のうち、発光層よりも上層側
に設けられる方の電極を上部電極と呼ぶ。これに対し
て、他方の電極を下部電極と呼ぶ。上部電極は、積層体
の層の上面全体に対して部分的に設けられるが、この層
の上面全体を上部電極形成面と呼ぶ。
【0020】また、マスク領域を垂直上方に向けて、上
方の各層の上面へ投影した場合のその面内の領域が、そ
の面においてマスク領域に対応する領域であり、以下そ
の対応する領域を、その面における「対応マスク領域」
と呼ぶ。同様に、上方の各層の上面において非マスク領
域に対応する領域を、その面における「対応非マスク領
域」と呼ぶ。
【0021】本発明者らは、先にGaN系結晶とサファ
イア結晶基板との格子定数及び熱膨張係数の違いに起因
するGaN系結晶層のクラック対策として、図6(a)
に示すように、ベース基板1上に、格子状にパターニン
グしたマスク層Mを設け、基板面が露出している非マス
ク領域11だけにGaN系結晶層30を成長させ、ベー
ス基板面全体に対してチップサイズのGaN系結晶層3
0を点在させることによって、クラックを防止すること
を提案している(特開平7−273367号公報)。
【0022】その後本発明者らがさらに研究を重ねた結
果、点在的に成長させたGaN系結晶層30をさらに成
長させると、図6(b)に示すように、厚さ方向(C軸
方向)だけでなく、各GaN系結晶層30からマスク層
M上へ向けての横方向(C軸に垂直な方向)へも成長が
行われることが確認された。しかも、横方向への成長速
度は、結晶方位によっては厚さ方向と同程度の高速な成
長が可能な場合もあり、結晶方位依存性が判明した。
【0023】このマスク層よりも上方への成長をさらに
進めると、厚み方向、横方向への成長がさらに継続さ
れ、図6(c)に示す如く、GaN系結晶は、マスク領
域12を完全に覆ってマスク層を埋め込み、非常に欠陥
の少ない平坦でクラックの無い大型且つ厚膜のGaN系
結晶層30が得られる事を見いだした。
【0024】このとき、GaN系結晶層30中に存在す
る転位線は、ベース基板を含む下地から継承するか、成
長界面で発生し、図6(c)に示す如く、単に非マスク
領域から上方へ伝搬していくものと考えられていた。
【0025】ところが、その後の本発明者等の研究によ
って、上記のようにマスク層を形成し該マスク層を埋め
込むまで結晶成長を行なう場合、マスク層の形成パター
ン、結晶成長法、結晶成長時の雰囲気ガスの組合わせを
選択することによって、その層において、転位線の上方
への伝搬方向を制御できることを見い出したのである。
この制御方法によって、非マスク領域からそれに隣接す
るマスク領域の上方へ、あるいは非マスク領域からその
まま上方へ、いずれの領域の上方へも転位線の継承方向
を意図的に変化させることができるようになった。
【0026】本発明では、上記のようにマスク層を埋め
込むまで成長させてなるGaN系結晶層を、発光素子の
積層体内の一層として設け、この層を、転位線の上方へ
の伝搬方向を制御する為の層(転位線制御層)として用
いた。即ち、転位線制御層で転位線の継承方向を変化さ
せて、上部電極形成面に低転位領域を形成し、その領域
内に上部電極を設ける構造とした。これによって転位線
と上部電極との接触が少なくなりショートの発生が抑制
される。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明による発光素子を製造方法
と共に説明する。本発明の発光素子は、図1に簡単な構
造の一例を示すように、ベース基板1を最下層とし、該
ベース基板上に、GaN系結晶からなる層を順次結晶成
長させて積み重ね、pn接合による発光層S2を含む積
層体Sを形成し、これに上部電極Xと下部電極Yを設け
て形成する。
【0028】同図の例は、p型、n型の導電型を形成す
るための加工上の理由から、ベース基板側をn型とし上
層側をp型とする一般的なp/n型の上下位置関係とな
っている。また、ベース基板には絶縁体(サファイア結
晶基板)を用いており、n−GaNクラッド層S1の上
面を露出させ、その面に下部電極Yを設けるという、G
aN系発光素子の一般的な電極の配置となっている。ま
た、同図の例では、上部電極(p型電極)が形成される
上部電極形成面は、積層体の最上面である。以下、本発
明の発光素子の他の態様を説明する場合にも、p/n型
の上下関係、電極の配置については、これと同様の例を
挙げて説明する。しかし、p/n型の上下が逆の態様
や、導電性を有するベース基板の場合にはベース基板に
下部電極を設ける態様なども、自由に選択してよい。
【0029】積層体Sは、図1の例では、ベース基板1
を最下層として、上へ順にn−GaNクラッド層S1、
InGaN発光層(活性層)S2、p−GaNクラッド
層S3、p−GaNコンタクト層S4の5層構造であ
る。本発明のGaN系発光素子では、上部電極形成面
(図1の例では、層S4の上面)を除いて、ベース基板
1の上面、各層S1〜S3の上面のいずれかの面に、マ
スク領域12と非マスク領域11とを形成するようにマ
スク層Mを設ける。マスク層Mを設ける面は1面だけに
限定されるものではなく、複数でもよい。図1の例で
は、マスク層Mが設けられた面は、p−GaNクラッド
層S3の上面である。この面の中央部分を通過する帯状
領域を非マスク領域として、その両サイドがマスク領域
となっている。
【0030】上部電極Xは、上部電極形成面のうち、対
応マスク領域12tまたは対応非マスク領域11t内に
設けるものとするが、図1の例では対応マスク領域12
t内に設けている。
【0031】p−GaNクラッド層S3の上面に形成し
たp−GaNコンタクト層S4は、非マスク領域11を
成長の出発面とし、C軸方向への成長速度とC軸に垂直
な方向への成長速度との比を制御されて、マスク層上面
を覆うまで成長してなる層であり、同図の例では、この
層S4が転位線制御層である。
【0032】ベース基板から上層へ多数伝搬した転位線
Lのなかには、マスク層Mによって上方への伝搬を止め
られた転位線L1と、非マスク領域を通って転位線制御
層S4内に入り上部電極形成面に到達した転位線L2が
ある。本発明の発光素子は、この上部電極形成面に到達
する転位線L2を、転位線制御層によって伝搬経路を制
御し、上部電極形成面に部分的な低転位領域を形成し、
その領域内に上部電極を設けるものである。図1の例で
は、転位線は転位線制御層によって直上方向に伝搬させ
られ、対応マスク領域が低転位となっており、この領域
内に上部電極が設けられている。これによって、転位線
に上部電極の材料が入り込むのが回避されている。
【0033】転位線制御層による転位線の伝搬方向の制
御について、次に説明する。転位線制御層となるGaN
系結晶層は、マスク層が設けられた面の非マスク領域か
ら結晶成長を開始する。このとき、GaN系結晶を成長
させるに際し、該GaN系結晶の、C軸方向への成長速
度とC軸に垂直な方向への成長速度との比を制御するこ
とによって、結晶がマスク層よりも高く成長する時の結
晶表面の形態を、大きく分ければ、次の(1)、(2)
のように変化させることができる。
【0034】(1)C軸方向への成長速度の比をより大
きくとれば、結晶表面の形態は、図4(a)に示すよう
に、先ずピラミッド状となる。このように成長させるこ
とによって、転位線L2の伝搬を、非マスク領域上方か
ら、隣接するマスク領域の上方に屈曲させることができ
る。さらに結晶成長を続けると、図4(b)に示すよう
に、隣合ったマスク領域からの結晶同士が合流し、平坦
な上面の状態へと向かう。このとき転位線は、結晶同士
の合流面に沿って上方に向かい、上部電極形成面では主
として対応マスク領域に到達する。
【0035】(2)C軸に垂直な方向への成長速度の比
をより大きくとれば、結晶成長時の表面の形態は、図5
(a)に示すように、最初から上面が平坦な台形のよう
に成長する。このように成長させることによって、転位
線L2を同図のように、上方に向かって直線的に伝搬さ
せることができる。この場合さらに結晶成長を続ける
と、図5(b)に示すように、隣合ったマスク領域から
の結晶同士が合流し、平坦な上面の状態は維持され、結
晶層の厚みが増す。このとき転位線はそのまま継続して
上方へ向かい、上部電極形成面では主として対応非マス
ク領域に到達する。
【0036】上記C軸方向(厚み方向)への成長速度
と、C軸に垂直な方向(横方向)への成長速度との比を
制御するための要素は、マスク層の形成パターン、結晶
成長法、結晶成長時の雰囲気ガスであり、これらをいか
に組合せるかが重要である。その選択によって、転位線
制御層は上記(1)、(2)のように結晶成長し、その
結果、転位線の伝搬方向が選択できるのである。
【0037】転位線の伝搬方向を制御するためのマスク
の形成パターンは、マスク領域の外形線の方向、即ちマ
スク領域と非マスク領域との境界線の方向が重要であ
る。マスク領域と非マスク領域との境界線を〈11−2
0〉方向の直線とする場合、ファセット面である{1−
100}面がこの境界線を越えて横方向に成長する面と
して確保され、横方向への成長速度は遅くなる。横方向
成長速度に対しC軸方向の成長速度が速いため、{1−
101}面などの斜めファセットが形成され易い。よっ
て上記(1)のようにピラミッド状の形状が先ず形成さ
れてから平坦化する。このため平坦に埋め込むにはある
程度の厚みが必要となる。
【0038】逆に、マスク領域と非マスク領域との境界
線を〈1−100〉方向に伸びる直線とする場合、Ga
N系結晶の{11−20}面が、この境界線を越え、マ
スク層の上面に沿って横方向に成長する面として確保さ
れる。{11−20}面はオフファセット面であるた
め、ファセット面である{1−100}面に比べて、G
aN系結晶は上記(2)のように横方向に高速に成長す
る。横方向成長速度が速くなると、{1−101}面な
どの斜めファセットが形成され難い。その結果平坦に埋
め込むのが〈11−20〉に比べ薄くて済む。
【0039】上記マスクパターンの効果を最も顕著に現
すパターンの一例として、ストライプ状のマスクパター
ンが挙げられる。ストライプ状のマスクパターンは、帯
状のマスク層を縞状に配置したパターンである。従っ
て、帯状のマスク領域と帯状の非マスク領域とが交互に
並ぶ。このストライプ(即ち、各帯)の長手方向が、上
記したマスク領域と非マスク領域との境界線の方向であ
る。図1の例は、マスク層をストライプ状のマスクパタ
ーンとして形成し、ストライプの長手方向を〈1−10
0〉方向とした例である。マスクパターンは、ストライ
プ状だけに限定されず、境界線を考慮して任意のパター
ンとしてもよい。
【0040】結晶成長法としては、HVPE、MOCV
Dが挙げられる。特に、厚膜を作製する場合は成長速度
の速いHVPEが好ましく、また、薄膜の場合はMOC
VDが好ましい。
【0041】雰囲気ガスはH2 、N2 、Ar、He等が
挙げられるが、成長速度を制御するにはH2 、N2 が好
ましく用いられる。H2 リッチな雰囲気ガス中で成長を
行った場合、C軸方向の成長速度が速くなる。特に、マ
スク領域と非マスク領域との境界線の方向を〈11−2
0〉方向の直線とする場合(横方向に遅い場合)の組合
せでは、上記(1)のように、顕著にピラミッド状の形
状が先ず形成されてから平坦化する。このため平坦に埋
め込むにはある程度の厚みが必要となる。
【0042】一方、N2 リッチな雰囲気ガス中で成長を
行った場合、H2 リッチな雰囲気の場合に比べ、C軸方
向の成長速度が遅くなるため、相対的に横方向成長速度
が速くなる。マスクパターンとの組合せによって横方向
への成長をより高速にした場合、上記(2)の態様とな
り、転位線をそのまま上方に伝搬させ得る。
【0043】MOCVDによる結晶成長は、主にH2
ッチ雰囲気下で行われる場合が多い。例えば、 III族ガ
スとして、キャリアガス水素10(L)+有機金属バブ
リング用水素100(cc)。V族ガスとして、キャリ
アガス水素5(L)+アンモニア5(L)。この場合、
水素濃度は75%であり、これがH2 リッチの一例であ
る。この場合、窒素濃度は0%である。
【0044】MOCVDによる結晶成長でいうと、上記
の III族キャリアガスを窒素に変えた場合の窒素濃度は
約50%である。また、V族キャリアガスのみを窒素に
変えた場合の窒素濃度は約25%である。よって、本発
明では、MOCVDによる結晶成長において、窒素濃度
が25%程度以上をN2 リッチとする。
【0045】ベース基板は、GaN系結晶がC軸を厚さ
方向として成長可能なものであればよく、例えば、従来
からGaN系結晶を成長させる際に汎用されている、サ
ファイア、水晶、SiC等を用いてもよい。なかでも、
サファイアのC面、A面、6H−SiC基板、特にC面
サファイア基板が好ましい。またこれら材料の表面に、
GaN系結晶との格子定数や熱膨張係数の違いを緩和す
るためのZnO、MgOやAlN等のバッファー層を設
けたものであっても良く、さらにはGaN系結晶の薄膜
を表層に有するものでもよい。
【0046】ベース基板は、成長させるGaN系結晶と
なるべく格子定数が近く且つ熱膨張係数ができるだけ近
いものを選択することが、転位などの欠陥を本来的に少
なくする点及びクラック等をより生じにくくする点で望
ましい。また、後述するマスク層の薄膜形成の際におけ
る高熱やエッチングに対する耐性に優れることが好まし
い。このような点から、ベース基板は、少なくともその
表層がInX GaY AlZ N(0≦X≦1、0≦Y≦
1、0≦Z≦1、X+Y+Z=1)からなるものが好ま
しい。具体的には、サファイア基板上に、MOVPE法
によりZnOやAlN等のバッファー層、次いでGaN
又はGaAlNの薄層を順次成膜したものが好適に用い
得る。このようなベース基板であれば、該ベース基板上
に成長させるGaN系結晶内に新たに発生する転位の密
度を低く抑える事が出来、良好な結晶性を得ることがで
きる。
【0047】積層体の層数は限定されない。発光のメカ
ニズムに直接関係する層だけを挙げるならば、単純なp
n接合構造による2層、ダブルヘテロ接合構造による3
層など公知の構造が挙げられる他、発光層の形態とし
て、超格子構造を有するSQW(Single Quantum wel
l)、MQW (Multi Quantum well) 、量子ドットなどで
もよい。上記発光に関係する層に加えて、図1に示すよ
うにダブルヘテロ接合構造の上層としてコンタクト層
(=転位線制御層)S4を加えた4層、図2(b)、
(c)に示すようにダブルヘテロ接合構造のクラッド層
S1を転位線制御層とすべく下側にクラッド層S1と同
様の層S5を加えた4層などが挙げられ、さらに、図3
に示すように、上部電極形成面の直下で転位線を止める
ためのマスク層を含む層、反射層などの種々の機能層を
加えてもよい。これら積層体のなかのどの層を転位線制
御層とするか、即ち、上部電極形成面以外のどの面にマ
スク層を設けるかは自由である。また、転位線制御層は
複数層あってもよい。
【0048】積層体中における転位線制御層の位置と、
上部電極の位置と、該転位線制御層によって制御された
転位線の方向との組み合わせの他の例を図2に示す。
【0049】図2(a)は、図1と同様、ダブルヘテロ
接合構造(S1〜S3)の上層に転位線制御層S4を加
えた4層の積層体の例であって、マスク層が設けられた
面は、p−GaNクラッド層S3の上面である。この面
の中央部分が非マスク領域であり、その両サイドがマス
ク領域となっている。上部電極Xは、積層体Sの最上面
のうち、対応非マスク領域11t内に設けられている。
非マスク領域を通った転位線L2は、転位線制御層S4
で曲げられて対応マスク領域12tに到達し、上部電極
Xとの接触が減少している。
【0050】図2(b)は、ダブルヘテロ接合構造(S
1〜S3)のうちの下側のn−クラッド層S1が転位線
制御層であり、その下側にクラッド層S1と同様のn−
クラッド層S5が加えられた4層の積層体の例である。
n−GaNクラッド層S5の上面の中央部分が非マスク
領域であり、その両サイドがマスク領域となっている。
上部電極Xは、積層体Sの最上面のうち、対応マスク領
域12t内に設けられている。非マスク領域を通った転
位線L2は、転位線制御層S1で曲げられることなく、
そのまま非マスク領域の上方で対応非マスク領域11t
に到達し、上部電極Xとの接触が減少している。
【0051】図2(c)は、図2(b)と同様の4層の
積層体の例である。上部電極Xは、積層体Sの最上面の
うち、対応非マスク領域11tに設けられている。非マ
スク領域を通った転位線L2は、転位線制御層S1で曲
げられて、対応マスク領域12tに到達し、上部電極X
との接触が減少している。
【0052】図1、図2の態様では、マスク層が電流狭
窄構造を構成しており、さらに、発光層の電流狭窄対応
部位を低転位化した、好ましい態様である。図2(c)
に示す例では、マスク層によって中央の非マスク領域に
電流を集中させる電流狭窄構造を構成しており、これに
よって、発光層S2の中央部分S21を発光の中心とし
ている。さらに、転位線L2の方向を隣のマスク領域の
上方へ曲げて、発光の中心部分を低転位とし、さらにそ
の上の対応非マスク領域に電極を設ける構造としてい
る。この構造によって、発光部・電極が低転位領域に対
応し、寿命特性に優れ、発光効率の高い素子とすること
ができる。
【0053】図3に示す例では、発光層S2における発
光の中心部を、発光層の中央部を帯状(図3では紙面に
垂直な帯状)に横切る部分S21となり得るように、そ
の発光の中心部の帯状に対応する帯状領域を非マスク領
域としてマスク層Mを形成し、かつこれを覆う層S6を
形成している。さらに、非マスク領域を通る転位線を転
位線制御層によって曲げ、発光の中心部S21を低転位
部分としている。ここまでの態様は図2(c)と同様で
ある。図3の例では、これに加えてさらに、発光層S2
と上部電極形成面(層S6の上面)との間に、光の透過
を妨げないよう発光の中心部に対応する帯状部分を非マ
スク領域として第2のマスク層M2を設けている。第2
のマスク層の材料は、下層側からの転位線の伝搬を止め
得る材料であり、これによって、上部電極形成面は全面
が低転位領域となっている。従って、上部電極Xは、発
光の中心部から発せられた光を妨げない任意の位置(図
3の例では、第2のマスク層M2の上方、即ち、対応マ
スク領域内)に設けることができ、素子の光度がさらに
向上する。
【0054】マスク層は、それ自身の表面からは実質的
にGaN系結晶が成長し得ない材料を用いる。このよう
な材料としては、例えば非晶質体が例示され、さらにこ
の非晶質体としてSi、Ti、Ta、Zr等の窒化物や
酸化物、即ち、SiO2 、SiNX 、SiO1-X X
TiO2 、ZrO2 等が例示される。特に、耐熱性に優
れると共に成膜及びエッチング除去が比較的容易なSi
X や、SiO1-X X 膜が好適に使用できる。また、
図3に示すように、第2のマスク層を設けて転位線の伝
搬を止める場合、該マスク層の材料は、転位線の伝搬を
止め得るものであればよい。
【0055】マスク層は、例えば真空蒸着、スパッタ、
CVD等の方法により基板全表面を覆うように形成した
後、通常のフォトリソグラフィー技術によって光感光性
レジストのパターニングを行い、エッチングによって基
板の一部を露出させる等の手段で形成される。なお、厚
さは限定されないが、通常50nm〜500nm程度と
される。
【0056】積層体の材料に用いられるGaN系結晶
は、式InX GaY AlZ N(0≦X≦1,0≦Y≦
1,0≦Z≦1,X+Y+Z=1)で決定される化合物
半導体である。特に、GaN系発光素子として有用なも
のとしてはGaN、InGaNなどが挙げられる。
【0057】
【実施例】実施例1 本実施例では、図1に示す態様、即ち、転位線制御層が
発光層よりも上層側にある態様のGaN系発光素子を実
際に製作した。 〔ベース基板の形成〕最も基礎の結晶基板としてはサフ
ァイアC面基板を用いた。まずこのサファイア基板をM
OCVD装置内に配置し、水素雰囲気下で1100℃ま
で昇温し、サーマルエッチングを行った。その後温度を
500℃まで下げAl原料としてトリメチルアルミニウ
ム(以下TMA)、N原料としてアンモニアを流し、A
lN低温バッファー層を30nm成長させ、ベース基板
1を得た。
【0058】〔ダブルヘテロ接合構造の形成〕温度を1
000℃に昇温しGa原料としてトリメチルガリウム
(TMG)を、N原料としてアンモニアを、ドーパント
としてシランを流し、n−GaNクラッド層S1を3μ
m成長させた。その後、成長雰囲気ガスを水素から窒素
に変えアンモニアを流した条件下で700℃まで成長温
度を下げた。700℃に安定した後、In原料としての
トリメチルインジュウム(TMI)、TMG、アンモニ
アを流しInGaN活性層S2を3nm成長させた。な
おこのときのTMG、TMIのバブリングは窒素で行っ
た。その後1000℃まで昇温し、成長雰囲気ガスを窒
素から水素に変え、TMG、アンモニア、およびドーパ
ントとしてビスシクロペンタジエニルマグネシウム(C
p2Mg)を流し、p−GaNクラッド層S3を0.1
μm成長させ、ダブルヘテロ接合構造とした。
【0059】〔マスク層の形成〕この試料をMOCVD
装置から取出し、スパッタリング装置にて厚さ100n
mのストライプ状のSiO2 マスク層を形成した。Si
2 マスク層の長手方向は、p−GaNクラッド層S3
の上面の結晶方位に対し〈1−100〉方向になるよう
に形成した。また、p−GaNクラッド層S3の上面の
うち、中央部分を非マスク領域とし、その両側をマスク
領域とした。
【0060】〔転位線制御層の形成〕この試料をMOC
VD装置内に配置し、水素雰囲気下で、1000℃まで
昇温しTMG、アンモニア及びドーパント原料としてビ
スシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を
流し、p型GaN結晶をマスク層の上面を覆うよう5μ
m成長させ、p−GaNコンタクト層(=転位線制御
層)S4とした。このとき、GaN結晶はC軸に垂直な
方向(横方向)に高速成長し、非マスク領域から転位線
制御層に入った転位線L2は曲げられることなく、その
まま上方に伝搬し、対応マスク領域が低転位の領域とな
った。
【0061】〔電極の形成〕上記のようにして得られた
サンプルをドライエッチングにより、n−GaNクラッ
ド層S1の上面を露出させ、下部電極Yを形成した。ま
た、上部電極形成面(=コンタクト層S4の上面)のう
ち対応マスク領域内に上部電極Xを形成し、LEDとし
た。
【0062】実施例1の態様に対する比較例1として、
図1における対応非マスク領域内に上部電極を設けたこ
と以外は、実施例1とまったく同様にLEDを形成し、
両者の光度と寿命を比較した。光度の測定条件は以下の
実施例も同様である。両LEDを、To−18ステム台
にマウントし、20mAでの光度の測定を行ったとこ
ろ、実施例1のサンプルが150mcd、比較例1のサ
ンプルが120mcdを示した。また、素子寿命は、実
施例1のサンプルが5000hr、比較例1のサンプル
が500hrであった。このことから、低転位の領域に
上部電極を設けた本発明の態様が、充分に長寿命化の効
果を示すことがわかる。
【0063】実施例2 本実施例では、図2(a)に示す態様のGaN系発光素
子を製作した。転位線制御層が発光層よりも上層側にあ
る点では実施例1と同様であり、上部電極が対応非マス
ク領域内に設けられている点では実施例1と異なる。製
造方法は、次の点以外は実施例1と全く同様である。 マスク層の長手方向を、p−GaNクラッド層S3の
上面の結晶方位に対し〈11−20〉方向になるように
形成し、転位線制御層の成長速度はC軸方向(層厚方
向)の成長速度の比率を大とした。 上部電極を、対応非マスク領域内に形成するものとし
た。転位線制御層をC軸方向へ高速成長させたことによ
り、図2(a)に示すように、非マスク領域から転位線
制御層に入った転位線L2は、マスク領域の側へ曲げら
れ、対応非マスク領域が低転位の領域となっている。
【0064】実施例2の態様に対する比較例2として、
図2(a)における対応マスク領域12t内に上部電極
を設けたこと以外は、実施例2とまったく同様にLED
を形成し、両者の性能を比較した。その結果、光度は、
実施例2のサンプルが120mcd、比較例2のサンプ
ルが150mcd、また、素子寿命は、実施例2のサン
プルが5000hr、比較例2のサンプルが500hr
であった。本実施例の比較では、外界に放出される光
を、上部電極が遮る位置に在るかどうかの差によって、
光度の点では、比較例の方が実施例よりも高い値を示し
た。
【0065】実施例3 本実施例では、図2(b)に示す態様のGaN系発光素
子を製作した。本実施例の態様は、転位線制御層が発光
層よりも下層側(クラッド層)にある点で実施例1、2
と異なる。しかし、上部電極が対応マスク領域内に設け
られている点、転位線が曲げられることなくそのまま上
方に伝搬し対応非マスク領域に到達している点では実施
例1と同様である。製造方法は、次に示すように、実施
例1におけるp−GaNコンタクト層S4が無くなり、
n−GaNクラッド層S5が加えられた点以外は実施例
1と全く同様である。 ベース基板上に、n−GaNクラッド層S5を2μm
形成し、その上面にマスク層Mを形成した。 マスク層Mが埋め込まれるまで、さらにn−GaNク
ラッド層S1を5μm形成し、この部分の層を転位線制
御層とした。転位線制御層の成長速度は、実施例1と同
様、C軸に垂直な方向(横方向)の成長速度の比率を大
とした。転位線制御層をC軸に垂直な方向へ高速成長さ
せたことにより、実施例1と同様、非マスク領域から転
位線制御層に入った転位線L2は曲げられることなく、
そのまま上方に伝搬し、対応マスク領域が低転位の領域
となっている。
【0066】実施例3の態様に対する比較例3として、
図2(b)における対応非マスク領域11t内に上部電
極を設けたこと以外は、実施例3とまったく同様にLE
Dを形成し、両者の性能を比較した。その結果、光度
は、実施例3のサンプルが80mcd、比較例3のサン
プルが60mcd、また、素子寿命は、実施例3のサン
プルが10000hr、比較例3のサンプルが2000
hrであった。本実施例は、実施例1、2と比較して、
マスク層による電流狭窄の効果が低いため光度が低くな
るが、その代わりに長寿命となっている。一般に電流狭
窄を強めて光度を高めると寿命が低下する関係にある。
【0067】実施例4 本実施例では、図2(c)に示す態様のGaN系発光素
子を製作した。転位線制御層が発光層よりも下層側にあ
る点では実施例3と同様であり、上部電極が対応非マス
ク領域内に設けられている点では実施例3とは異なり、
実施例2と同様である。製造方法は、次の点以外は実施
例3と全く同様である。 マスク層の長手方向を、p−GaNクラッド層S3の
上面の結晶方位に対し〈11−20〉方向になるように
形成し、転位線制御層の成長速度はC軸方向(層厚方
向)の成長速度の比率を大とした。 上部電極を、対応非マスク領域に形成するものとし
た。転位線制御層をC軸方向へ高速成長させたことによ
り、実施例2と同様、非マスク領域から転位線制御層に
入った転位線L2は、マスク領域の側へ曲げられ、対応
非マスク領域が低転位の領域となっている。
【0068】実施例4の態様に対する比較例4として、
図2(c)における対応マスク領域12t内に上部電極
を設けたこと以外は、実施例4とまったく同様にLED
を形成し、両者の性能を比較した。その結果、光度は、
実施例4のサンプルが60mcd、比較例4のサンプル
が80mcd、また、素子寿命は、実施例4のサンプル
が10000hr、比較例4のサンプルが2000hr
であった。
【0069】実施例5 本発明の好ましい態様の実施例として図3に示す態様の
GaN系発光素子を製作した。本実施例の態様は、転位
線制御層が発光層よりも下層側(クラッド層)にあり、
発光層の発光の中心部が低転位となっている点までは実
施例4の態様と同様である。本実施例では、さらに、p
−GaNクラッド層の上面のうち、転位線制御層によっ
て高密度の転位領域とされた部分に、SiO2 を材料と
して、厚さ100nmの第2のマスク層M2を形成し、
転位線の伝搬を抑制した。さらにp型GaN結晶を第2
のマスク層M2の上面を覆うよう2μm成長させ、p−
GaNコンタクト層S6とした。さらに、実施例1と同
様に、上部電極X、下部電極Yを形成し、LEDとし
た。
【0070】この発光素子は、発光の中心部、上部電極
が共に低転位であり、しかも上部電極が光の外界への放
出を妨害しない構造であるため、光度が180mcdと
高い。また、強い電流狭窄構造による劣化はあるが、転
位線に電極材料が入り込むことが充分に抑制され、素子
寿命が7000hrと長く、光度と寿命共に好ましい性
能の発光素子であることがわかった。
【0071】
【発明の効果】本発明のGaN系発光素子の製造方法
は、転位線制御層によって転位線の伝搬方向を制御し、
上部電極形成面を部分的に低転位とし、その部分に上部
電極を形成する方法である。これによって得られた発光
素子は、転位線に電極材料が入り込むことが抑制され、
ショートの発生が減少し、発光特性の劣化が少なく、よ
り長寿命のGaN系発光素子となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のGaN系発光素子の構造の一例を示す
断面図である。図1、図2では説明のために、各層の厚
み・幅の比などを誇張して示しており、実際の比率とは
異なる。また、他の層と区別するために、電極、発光
層、マスク層にハッチングを施している。図1における
積層体の結晶方位は、紙面に垂直な方向が〈1−10
0〉方向であり、マスク層のストライプは紙面に垂直な
方向に伸びている。
【図2】本発明のGaN系発光素子の構造の他の例を示
す断面図である。積層体の結晶方位は、図2(a)、
(c)では紙面に垂直な方向が〈11−20〉方向であ
り、図2(b)では紙面に垂直な方向が〈1−100〉
方向である。各々、マスク層のストライプは紙面に垂直
な方向に伸びている。
【図3】本発明のGaN系発光素子の構造の好ましい例
を示す断面図である。
【図4】転位線制御層を成長させるに際し、C軸方向へ
の成長速度の比をより大きくとった場合の、GaN系結
晶の成長状態、転位線の伝搬方向を模式的に示す図であ
る。
【図5】転位線制御層を成長させるに際し、C軸に垂直
な方向への成長速度の比をより大きくとった場合の、G
aN系結晶の成長状態、転位線の伝搬方向を模式的に示
す図である。
【図6】マスク層上へのGaN系結晶の成長を示す模式
図である。
【符号の説明】
1 ベース基板 11 非マスク領域 11t 対応非マスク領域 12 マスク領域 12t 対応マスク領域 L、L1、L2 転位線 M マスク層 S 積層体 S1 n−GaNクラッド層 S2 InGaN発光層 S3 p−GaNクラッド層 S4 p−GaNコンタクト層(=転位線制御層) X 上部電極 Y 下部電極
フロントページの続き (72)発明者 谷口 浩一 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 只友 一行 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GaN系結晶がC軸を厚み方向として成
    長可能なベース基板を最下層とし、その上に、GaN系
    結晶からなり発光層を含む複数の層が順次成長し積み重
    なって積層体が形成され、これにp型電極、n型電極が
    設けられた構成を有する半導体発光素子であって、 両電極のうち発光層よりも上層側に設けられる上部電極
    の形成面を除いてその面よりも下層側の各層上面のいず
    れかの面には、マスク領域と非マスク領域とを形成する
    ようにマスク層が設けられ、マスク層の材料はそれ自身
    の表面からは実質的にGaN系結晶が成長し得ない材料
    であり、 マスク層を覆う層は、非マスク領域を成長の出発面と
    し、C軸方向への成長速度とC軸に垂直な方向への成長
    速度との比を制御されてマスク層上面を覆うまで成長し
    てなる層であり、この層を転位線制御層と呼ぶとし、 上部電極形成面のうち、転位線制御層によって低転位と
    された領域内に、上部電極が設けられていることを特徴
    とするGaN系半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 C軸方向への成長速度とC軸に垂直な方
    向への成長速度との比の制御が、マスク層の形成パター
    ン、結晶成長法、結晶成長時の雰囲気ガスの組合わせを
    選択することによってなされたものである請求項1記載
    のGaN系半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 マスク層の形成パターンが、帯状のマス
    ク層を縞状に配置してなるストライプ状のマスクパター
    ンであり、該ストライプの長手方向はベース基板上に形
    成されるGaN系結晶に対して〈11−20〉方向に伸
    びており、非マスク領域を通った転位線が転位線制御層
    で曲げられ、上部電極形成面では非マスク領域に対応す
    る領域が低転位領域となっている請求項1記載のGaN
    系半導体発光素子。
  4. 【請求項4】 マスク層の形成パターンが、帯状のマス
    ク層を縞状に配置してなるストライプ状のマスクパター
    ンであり、該ストライプの長手方向はベース基板上に形
    成されるGaN系結晶に対して〈1−100〉方向に伸
    びており、非マスク領域を通った転位線が転位線制御層
    で曲げられることなく、上部電極形成面ではマスク領域
    に対応する領域が低転位領域となっている請求項1記載
    のGaN系半導体発光素子。
  5. 【請求項5】 マスク層が、電流狭窄の役割を果してい
    る請求項1記載のGaN系半導体発光素子。
  6. 【請求項6】 上記マスク層により電流狭窄された部分
    に対応する、発光層の部位が、低転位化されている請求
    項5記載のGaN系半導体発光素子。
  7. 【請求項7】 GaN系結晶がC軸を厚み方向として成
    長可能なベース基板を最下層とし、その上に、GaN系
    結晶からなり発光層を含む複数の層を順次成長し積み重
    ねて積層体を形成し、これにp型電極、n型電極を設け
    る工程を有する半導体発光素子の製造方法であって、両
    電極のうち発光層よりも上層側に設けた方の電極を上部
    電極と呼び、積層体の各層上面のうち上部電極を設ける
    層上面全体を上部電極形成面と呼ぶとし、 上部電極形成面を除いてその面よりも下層側の各層上面
    のいずれかの面に、マスク領域と非マスク領域とを形成
    するようにマスク層を設け、マスク層の材料は、それ自
    身の表面からは実質的にGaN系結晶が成長し得ない材
    料とし、 マスク層を覆う層の形成は、非マスク領域を成長の出発
    面とし、C軸方向への成長速度とC軸に垂直な方向への
    成長速度との比を制御してマスク層上面を覆うまで成長
    させることによって行い、この層を転位線制御層と呼ぶ
    とし、 非マスク領域を通って電極形成面に到達する転位線の伝
    搬経路を、転位線制御層によって制御し、これによって
    上部電極形成面のうち低転位とされた領域内に上部電極
    を設けることを特徴とするGaN系半導体発光素子の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 C軸方向への成長速度とC軸に垂直な方
    向への成長速度との比の制御が、マスク層の形成パター
    ン、結晶成長法、結晶成長時の雰囲気ガスの組合わせを
    選択することによって行なう制御である請求項7記載の
    GaN系半導体発光素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 マスク層の形成パターンを、帯状のマス
    ク層を縞状に配置してなるストライプ状のマスクパター
    ンとし、該ストライプの長手方向をベース基板上に形成
    されるGaN系結晶に対して〈11−20〉方向に伸び
    るものとし、非マスク領域を通った転位線を転位線制御
    層で曲げ、上部電極形成面では非マスク領域に対応する
    領域を低転位領域とするものである請求項7記載のGa
    N系半導体発光素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 マスク層の形成パターンを、帯状のマ
    スク層を縞状に配置してなるストライプ状のマスクパタ
    ーンとし、該ストライプの長手方向をベース基板上に形
    成されるGaN系結晶に対して〈1−100〉方向に伸
    びるものとし、非マスク領域を通った転位線を転位線制
    御層で曲げることなく、上部電極形成面ではマスク領域
    に対応する領域を低転位領域とするものである請求項7
    記載のGaN系半導体発光素子の製造方法。
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