JPH09275243A - 窒化物半導体の結晶成長方法およびレーザ素子の共振面の形成方法 - Google Patents

窒化物半導体の結晶成長方法およびレーザ素子の共振面の形成方法

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JPH09275243A
JPH09275243A JP8344696A JP8344696A JPH09275243A JP H09275243 A JPH09275243 A JP H09275243A JP 8344696 A JP8344696 A JP 8344696A JP 8344696 A JP8344696 A JP 8344696A JP H09275243 A JPH09275243 A JP H09275243A
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nitride semiconductor
plane
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layer
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JP8344696A
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Shuji Nakamura
修二 中村
Yasunobu Sugimoto
康宜 杉本
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Nichia Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nichia Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 後に劈開によりチップを分離しやすくする方
法を提供し、特にレーザ素子を作製する際に、活性層の
端面に劈開により共振面が形成できる窒化物半導体の結
晶成長方法と、レーザ素子の共振面の形成方法とを提供
する。 【構成】 窒化物半導体のM面の内の少なくとも一つの
面が、サファイア基板のC面と平行になるように、窒化
物半導体の結晶をサファイア基板のA面上に成長させ、
サファイア基板をR面で劈開すると共に、前記窒化物半
導体のM面に活性層の共振面を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は窒化物半導体(InX
YGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)にの結晶成
長方法および窒化物半導体よりなるレーザ素子の共振面
の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】青色〜緑色領域に発光するLED(発光
ダイオード)、LD(レーザダイオード)等の発光素子
の材料として、窒化物半導体が知られている。最近この
材料を用いた青色、緑色LEDが実用化され、LDでは
410nmにおいて室温でのパルス発振が確認された。
【0003】窒化物半導体はサファイア基板の上に成長
されることが多く、サファイアは六方晶系(正確には菱
面体であるが、六方晶系で近似される。)であるため劈
開性がほとんどない。また窒化物半導体も同じく六方晶
系である。このためサファイア基板の上に成長された窒
化物半導体ウェーハを、劈開性を用いてチップ状に切断
するのは難しいという問題がある。
【0004】一方、LDでは活性層の端面には、光を共
振させるための共振器となる平滑な共振面を形成する必
要がある。窒化物半導体以外の材料よりなる赤外、赤色
の半導体レーザでは、Si、GaAs等の基板の劈開性
を利用してウェーハを劈開した劈開面が共振面とされる
ことが多い。しかし、前記のように窒化物半導体ウェー
ハは劈開性がないため、劈開によりレーザ素子の共振面
を作製するのは非常に困難であった。
【0005】窒化物半導体よりなるレーザ素子に共振面
を形成する方法の例として、例えば特開平8−6491
2号公報に、サファイア基板のR面に窒化物半導体を成
長させた後、その窒化物半導体のC面(0001)をエ
ッチングすることにより、共振面を得る方法が記載され
ている。しかし、エッチングではエッチングガスの種類
により、端面に凹凸が発生しやすいため、鏡面に近い平
滑面、あるいは互いに平行で基板に垂直な共振面を得る
ことは難しく、十分満足できるものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情を鑑みて成されたものであって、その目的とするとこ
ろは、サファイア基板上に窒化物半導体を成長させるに
あたり、後に劈開によりチップを分離しやすくする方法
を提供することにあり、特に窒化物半導体よりなるレー
ザ素子を作製する際に、活性層の端面に劈開により共振
面が形成できる窒化物半導体の結晶成長方法と、レーザ
素子の共振面の形成方法とを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の窒化物半導体の
結晶成長方法は、窒化物半導体のM面の内の少なくとも
一つの面が、サファイア基板のC面と平行になるよう
に、窒化物半導体の結晶をサファイア基板のA面上に成
長させることを特徴とする。
【0008】また本発明のレーザ素子の共振面の形成方
法は、窒化物半導体のM面の内の少なくとも一つの面が
サファイア基板のC面と平行となるように、活性層を含
む窒化物半導体をサファイア基板のA面上に成長させた
後、前記サファイア基板をR面で劈開すると共に、前記
窒化物半導体のM面に活性層の共振面を形成することを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1にサファイアおよび窒化物半
導体単結晶の面方位を示すユニットセル図を示す。前記
のようにサファイアおよび窒化物半導体とも正確には菱
面体構造であるが、図1に示すように六方晶系で近似で
きる。また、図2にサファイアのA面上に成長させた窒
化物半導体の結晶構造を示す模式図を示す。図2はサフ
ァイアのA面を主面としてその結晶形状を六角柱状で示
し、サファイアA面上に成長させる窒化物半導体の結晶
をC軸配向した六角柱状の形状で示した模式図である。
【0010】本発明の成長方法によると、窒化物半導体
はサファイア基板のA面に成長させる。A面とは面方位
で示すと、例えば
【外1】 と表すことができる。A面には図1に示す六角形の各頂
点に沿って6種類の面方位で表すことができるが、全て
同一面を示しているため本明細書では(外1)面がA面
全ての面方位を示しているものとする。
【0011】次にA面上の窒化物半導体は、図1で示す
C軸配向した六角柱状の結晶構造の半導体が成長され
る。窒化物半導体のM面とは図1に示す六角柱の側面の
一つがM面に相当し、例えば
【外2】 と表すことができる。M面には図1を見ても分かるよう
に6種類の面方位で表すことができるが、全て同一面を
示しているため、本明細書では(外2)面がM面全ての
面方位を示しているものとする。
【0012】図2に示すように、本発明の成長方法で
は、サファイアのA面の上に成長させた窒化物半導体の
M面の内の少なくとも一つの面が、サファイア基板のC
面と平行になるように成長させている。このように窒化
物半導体を成長させると、窒化物半導体の結晶性もよく
なる。重要なことには、六方晶系である窒化物半導体の
M面のいずれかが、サファイア基板のR面の位置と近似
してくる。このため基板をR面で劈開すると、R面と近
似した窒化物半導体のM面が劈開され、その劈開により
窒化物半導体のM面に鏡面に近い平滑面が得られる。な
お、R面とは、図1の面方位で示すと、例えば
【外3】 と表すことができる。R面には図に示す六角形の各頂点
に沿って6種類の面方位で表すことができるが、全て同
一面を示しているため、本明細書では(外3)面がR面
全ての面方位を示しているものとする。
【0013】図3は窒化物半導体側から見た結晶の構造
を示す模式図である。サファイアC面(0001)に対
して、サファイアR面はおよそ57.6゜に相当する。
一方、サファイアのA面に、サファイア基板のC面と窒
化物半導体のM面とが平行になるように窒化物半導体を
成長させることにより、窒化物半導体結晶にはサファイ
アのR面と近似した第2のM面ができる。つまりサファ
イアのR面と窒化物半導体の第2のM面とが成す角度は
わずか2.4゜しかなくなる。そのため、レーザ素子を
作製する際、サファイアのR面を劈開すると同時に、窒
化物半導体がM面で劈開されて、劈開面が鏡面均一とな
るため、容易に共振面を形成することができる。
【0014】[実施例1]図4は本発明の一実施例に係
るレーザ素子の構造を示す模式的な断面図であり、以
下、本発明の方法の具体例をこの図を元に説明する。ま
た実施例の方法はMOVPE(有機金属気相成長法)に
よりLD素子を作成しているが、本発明の方法はMOV
PE法だけではなく、例えばMBE(分子線気相成長
法)、HDVPE(ハライド気相成長法)等の他の知ら
れている窒化物半導体の気相成長法を用いて成長させる
こともできる。
【0015】A面を主面とし、オリエンテーションフラ
ット(オリフラ)面をC面とするサファイア基板1を、
MOVPE装置の反応容器内に設置した後、原料ガスに
TMG(トリメチルガリウム)と、アンモニアを用い、
温度500℃でサファイア基板1の表面にGaNよりな
るバッファ層2を200オングストロームの膜厚で成長
させる。このバッファ層2は基板と窒化物半導体との格
子不整合を緩和する作用があり、他にAlN、AlGa
N等を成長させることも可能である。このバッファ層を
成長させることにより、基板の上に成長させるn型窒化
物半導体の結晶性が良くなることが知られており、特に
GaN、AlGaNとすると窒化物半導体の結晶性がよ
くなり、また成長させる窒化物半導体のM面がサファイ
アのC面と平行になりやすい傾向にある。
【0016】続いて温度を1050℃に上げ、原料ガス
にTMG、アンモニア、ドナー不純物としてSiH
4(シラン)ガスを用いて、SiドープGaNよりなる
n型コンタクト層3を4μmの膜厚で成長させる。
【0017】次に温度を750℃まで下げ、原料ガスに
TMG、TMI(トリメチルインジウム)、アンモニ
ア、不純物ガスにシランガスを用い、SiドープIn0.
1Ga0.9Nよりなるクラック防止層4を500オングス
トロームの膜厚で成長させる。このクラック防止層4は
Inを含むn型の窒化物半導体、好ましくはInGaN
で成長させることにより、次に成長させるAlを含む窒
化物半導体よりなるn型光閉じこめ層4を厚膜で成長さ
せることが可能となる。LDの場合は、光閉じ込め層、
光ガイド層となる層を、例えば0.1μm以上の膜厚で
成長させる必要がある。従来ではGaN、AlGaN層
の上に直接厚膜のAlGaNを成長させると、後から成
長させたAlGaNにクラックが入るので素子作製が困
難であったが、このクラック防止層が次に成長させる光
閉じこめ層にクラックが入るのを防止することができ
る。しかも次に成長させる光閉じこめ層を厚膜で成長さ
せても膜質良く成長できる。なおこのクラック防止層4
は100オングストローム以上、0.5μm以下の膜厚
で成長させることが好ましい。100オングストローム
よりも薄いと前記のようにクラック防止として作用しに
くく、0.5μmよりも厚いと、結晶自体が黒変する傾
向にある。なお、このクラック防止層4は成長方法、成
長装置によっては省略することもできるが、レーザ素子
を作製する上では成長させる方が望ましい。
【0018】次に、温度を1050℃にして、原料ガス
にTEG、TMA(トリメチルアルミニウム)、アンモ
ニア、不純物ガスにシランガスを用いて、Siドープn
型Al0.3Ga0.7Nよりなるn型光閉じこめ層5を0.
5μmの膜厚で成長させる。
【0019】続いて、原料ガスにTMG、アンモニア、
不純物ガスにシランガスを用い、Siドープn型GaN
よりなるn型光ガイド層6を500オングストロームの
膜厚で成長させる。
【0020】次に原料ガスにTMG、TMI、アンモニ
アを用いて活性層7を成長させる。活性層は温度を75
0℃に保持して、まずノンドープIn0.2Ga0.8Nより
なる井戸層を25オングストロームの膜厚で成長させ
る。次にTMIのモル比を変化させるのみで同一温度
で、ノンドープIn0.01Ga0.95Nよりなる障壁層を5
0オングストロームの膜厚で成長させる。この操作を5
回繰り返し、最後に井戸層を成長させ総膜厚375オン
グストロームの膜厚の多重量子井戸構造よりなる活性層
7を成長させる。
【0021】活性層7成長後、温度を1050℃にして
TMG、TMA、アンモニア、アクセプター不純物源と
してCp2Mg(シクロペンタジエニルマグネシウム)
を用い、Mgドープp型Al0.2Ga0.8Nよりなるp型
キャップ層8を100オングストロームの膜厚で成長さ
せる。このp型キャップ層8は1μm以下、さらに好ま
しくは10オングストローム以上、0.1μm以下の膜
厚で成長させることにより、InGaNよりなる活性層
が分解するのを防止するキャップ層としての作用があ
り、また活性層の上にAlを含むp型窒化物半導体より
なるp型キャップ層48を成長させることにより、発光
出力が格段に向上する。逆に活性層に接するp層をGa
Nとすると素子の出力が約1/3に低下してしまう。こ
れはAlGaNがGaNに比べてp型になりやすく、ま
たp型キャップ層48成長時に、InGaNが分解する
のを抑える作用があるためと推察されるが、詳しいこと
は不明である。このp型キャップ層8の膜厚は1μmよ
りも厚いと、層自体にクラックが入りやすくなり素子作
製が困難となる傾向にある。なおこのp型キャップ層8
も省略可能である。
【0022】次に温度を1050℃に保持しながら、T
MG、アンモニア、Cp2Mgを用いMgドープp型G
aNよりなるp型光ガイド層9を500オングストロー
ムの膜厚で成長させる。この第二のp型光ガイド層9は
InGaN、GaNとすることにより次のAlを含む光
閉じこめ層を結晶性良く成長できる。
【0023】続いて、TMG、TMA、アンモニア、C
p2Mgを用いてMgドープAl0.3Ga0.7Nよりなる
p型光閉じこめ層10を0.5μmの膜厚で成長させ
る。
【0024】続いて、TMG、アンモニア、Cp2Mg
を用い、Mgドープp型GaNよりなるp型コンタクト
層11を0.5μmの膜厚で成長させる。
【0025】以上のようにして窒化物半導体を積層した
ウェーハを反応容器から取り出し、ウェーハの一端を顕
微鏡で観察すると、六角柱状の窒化物半導体が成長して
おり、しかもサファイアのオリフラ面(C面)に対し、
その六角形の一辺(M面)が平行となっていた。なお、
ウェーハの端部ではバッファ層の厚さが薄くなる傾向に
あるため、窒化物半導体の結晶の形状を観察しやすい傾
向にある。
【0026】次に、ウェーハを反応性イオンエッチング
(RIE)装置にて、最上層のp型コンタクト層11か
ら選択エッチを行い、負電極20を形成すべきn型コン
タクト層3の表面を露出させる。なおエッチング形状
は、後に形成する共振器の方向(窒化物半導体のM面)
に対して垂直なストライプ状とし、ストライプ幅は10
μmとする。
【0027】次に、p型コンタクト層11の上から同じ
くRIEにより、選択メサエッチを行い、p型コンタク
ト層11、p型光閉じこめ層12を2μm幅のストライ
プ状にエッチングしてリッジ形状とする。
【0028】図4に示すように、p型コンタクト層11
にはNiとAuよりなるストライプ状の正電極30を形
成し、先に露出させたn型コンタクト層3にはTiとA
lよりなるストライプ状の負電極20を形成する。
【0029】以上のようにしたウェーハのサファイア基
板を80μmの厚さになるまで研磨する。研磨後、研磨
面のサファイア基板のR面に相当する位置にダイヤモン
ドポイントカッターで傷を設けた後、その傷からウェー
ハを劈開してバー状のウェーハを作製する。このよう
に、サファイア基板の裏面側からブレークする(割る)
ことにより、窒化物半導体が剥がれることなく、また窒
化物半導体がM面から劈開できる。好ましくはサファイ
アを150μm以下、10μm以上の厚さに研磨して薄
くすることが望ましい。10μmよりも薄いとウェーハ
が研磨中に割れやすくなり、150μmよりも厚いと劈
開しにくくなる傾向にある。以上のようにして劈開され
た窒化物半導体面の活性層の位置に相当する面にはM面
が露出されており、レーザの共振面となるほぼ鏡面に近
い面で、かつ基板に対して垂直で互いに平行な面が得ら
れていた。なお、窒化物半導体層側から劈開するとその
窒化物半導体が剥がれやすくなる傾向にある。
【0030】後は常法に従って、対向する共振面に誘電
体多層膜を形成し、ストライプ状の電極に平行な位置で
ウェーハを分割して、500μm角のレーザチップとす
る。このレーザチップをヒートシンクに設置し、常温で
連続発振させたところ、閾値電流0.1A、10Vで4
10nmのレーザ発振を示した。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
ると、従来では困難であったサファイア基板の上に成長
させた窒化物半導体を劈開することができるため、レー
ザ素子の共振面を形成する上で非常に都合がよい。従っ
て、鏡面に近い劈開面が得られるため、その劈開面を活
性層の共振面とすると、容易にレーザ発振する。また本
明細書では、主としてレーザ素子について述べたが、窒
化物半導体を用いたLED、受光素子にも適用でき本発
明の産業上の利用価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るレーザ素子の構造を
示す模式断面図。
【図2】 図1のレーザ素子の形状を示す斜視図。
【図3】 本発明の他の実施例に係るレーザ素子の構造
を示す模式断面図。
【図4】 本発明の他の実施例に係るレーザ素子の構造
を示す模式断面図。
【符号の説明】
1・・・・サファイア基板 2・・・・バッファ層 3・・・・n型コンタクト層 4・・・・クラック防止層 5・・・・n型光閉じこめ層 6・・・・n型光ガイド層 7・・・・活性層 8・・・・p型キャップ層 9・・・・p型光ガイド層 10・・・・p型光閉じこめ層 11・・・・p型コンタクト層 20・・・・負電極 30・・・・正電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】図3は窒化物半導体側、即ちサファイアA
面側から見た結晶の面方位を示す図である。サファイア
C面(0001)に対して、サファイアR面はおよそ5
7.6゜に相当する。一方、サファイアのA面に、サフ
ァイア基板のC面と窒化物半導体のM面とが平行になる
ように窒化物半導体を成長させることにより、窒化物半
導体結晶にはサファイアのR面と近似した第2のM面が
できる。つまりサファイアのR面と窒化物半導体の第2
のM面とが成す角度はわずか2.4゜しかなくなる。そ
のため、レーザ素子を作製する際、サファイアのR面を
劈開すると同時に、窒化物半導体がM面で劈開されて、
劈開面が鏡面均一となるため、容易に共振面を形成する
ことができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 サファイアおよび窒化物半導体単結晶の面方
位を示すユニットセル図。
【図2】 サファイアのA面上に成長させた窒化物半導
体の結晶構造を示す模式図。
【図3】 窒化物半導体側から見た結晶の面方位を示す
図。
【図4】 本発明の一実施例に係るレーザ素子の構造を
示す模式断面図。
【符号の説明】 1・・・・サファイア基板 2・・・・バッファ層 3・・・・n型コンタクト層 4・・・・クラック防止層 5・・・・n型光閉じこめ層 6・・・・n型光ガイド層 7・・・・活性層 8・・・・p型キャップ層 9・・・・p型光ガイド層 10・・・・p型光閉じこめ層 11・・・・p型コンタクト層 20・・・・負電極 30・・・・正電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化物半導体のM面の内の少なくとも一
    つの面が、サファイア基板のC面と平行になるように、
    窒化物半導体の結晶をサファイア基板のA面上に成長さ
    せることを特徴とする窒化物半導体の結晶成長方法。
  2. 【請求項2】 窒化物半導体のM面の内の少なくとも一
    つの面が、サファイア基板のC面と平行となるように、
    活性層を含む窒化物半導体をサファイア基板のA面上に
    成長させた後、前記サファイア基板をR面で劈開すると
    共に、前記窒化物半導体のM面に活性層の共振面を形成
    することを特徴とするレーザ素子の共振面の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記劈開は、窒化物半導体を形成してい
    ないサファイア基板側のR面に相当する位置に傷を設け
    てブレイクする手段により行われることを特徴とする請
    求項2に記載の共振面の形成方法。
JP8344696A 1996-04-05 1996-04-05 窒化物半導体の結晶成長方法およびレーザ素子の共振面の形成方法 Pending JPH09275243A (ja)

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Cited By (6)

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