JP2001218128A - マルチ画面合成装置 - Google Patents

マルチ画面合成装置

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JP2001218128A
JP2001218128A JP2000025293A JP2000025293A JP2001218128A JP 2001218128 A JP2001218128 A JP 2001218128A JP 2000025293 A JP2000025293 A JP 2000025293A JP 2000025293 A JP2000025293 A JP 2000025293A JP 2001218128 A JP2001218128 A JP 2001218128A
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video signal
memory
sub
signal
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Hitoshi Hasegawa
仁志 長谷川
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の子画面からなるチャンネルサーチなど
のマルチ画面合成装置において、動画表示時のメモリの
追い越しによる画質劣化を防ぐ。 【解決手段】 1画面分の容量の第1のメモリによっ
て、ぶれの無い静止画部を作成し、これとは独立して少
なくとも子画面の2画面分の容量を持つ第2のメモリに
よって、メモリ読み書きの追い越しの無い動画部を作成
し、動画部、静止画部とも劣化の無い高画質なマルチ画
面を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーテレビジョ
ン受像機におけるチャンネルサーチ画面などのような画
面内に複数の画面を表示するマルチ画面表示機能に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年のカラーテレビジョン受像機には、
1画面を複数の子画面に分割してそれぞれの子画面に異
なるチャンネルを順番に動画表示しながら、動画表示が
次の子画面に映った時には最後の静止画を残して表示す
るようにして、1つの画面で番組の一覧表示を行うチャ
ンネルサーチ機能が搭載されているものが多い。また、
入力系統を2つ持ち片方を親画面として縮小率を小さく
して大きな面積で表示し、画面上で余った部分にもう片
方の入力を用いた子画面を並べてチャンネルサーチを行
う機能を搭載したものもある。
【0003】図10は従来のチャンネルサーチ機能を実
現するためのブロック図の一例を示したものである。こ
の例では入力は525本インタレース走査のNTSC信
号、出力は入力信号を倍速変換した525本ノンインタ
レース走査信号とし、アスペクト比16:9の倍速表示
ワイドテレビに水平4画面、垂直3画面の計12個のア
スペクト比4:3の子画面ならべたマルチ画面表示を行
うこととする。図において、1はチューナで選局され、
YC分離されたNTSC映像信号を入力する映像信号入
力端子(以下、入力端子とする)、2は入力のNTSC
同期信号を入力する同期信号入力端子(以下、入力端子
とする)、3は上記入力信号とは非同期に独立した基準
NTSC同期信号を入力する基準同期信号入力端子(以
下、入力端子とする)である。
【0004】4は入力端子1より入力された映像信号を
入力端子2より入力される同期信号に同期して書き込
み、入力端子3より入力される基準同期信号に同期して
読み出すことで同期合わせを行うフレームメモリ、5は
映像信号の走査線変換、水平および垂直方向の間引き用
フィルタ、時分割多重された色差信号の並び替え、倍速
出力などの処理を行う映像信号処理部、28はフィルタ
処理などを施された映像信号を間引きながら子画面の位
置にしたがって書き込み、番組一覧表示画面を作成する
マルチ画面作成用メモリ、9は映像の出力端子、10は
入力された同期信号と基準同期信号から倍速表示用の出
力同期信号や各メモリの制御信号および映像信号処理部
のフィルタ係数や入出力タイミングなどの制御信号を発
生させる制御信号発生部、11は倍速出力同期信号の出
力端子である。
【0005】図2は実際の表示画面を説明する図である
とともに、図10に示したマルチ画面作成用メモリ28
内部の読み出し、書き込みの領域を説明する図である。
図2の12は実際に表示される全画面を表し、この中を
12個の子画面に分割する。13は動画子画面を表示す
る領域であり、この領域以外の子画面は静止画である。
【0006】次に各部の動作について説明する。図10
において、1から入力される映像信号はチューナで選局
されYC分離されたNTSC信号の輝度信号と、1画素
毎に時分割多重された色差信号とする。この映像信号は
同期合わせ用メモリ4に入力端子2から入力される同期
信号に同期して1フレーム分書き込まれ、メモリの読み
出しのタイミングを入力端子3から入力される基準同期
信号とすることで同期合わせが行われる。同期合わせを
行う理由は、チャンネルサーチを行う時に複数の子画面
に別々のチャンネルの番組を表示するためチャンネル切
替わり時の同期の不整合や無信号状態のチャンネルが入
力された時にも全体の表示が乱れないように常に安定し
た基準同期信号を基準に表示を行うためである。
【0007】映像信号処理部5での動作を説明する。入
力された映像信号を出力の子画面のサイズに合わせた間
引き時に折り返しが生じない様にLPFをかけると同時
に、インタレースからノンインタレースへの走査線変換
を行う水平および垂直フィルタ処理を行う。また、色差
信号は1画素おきにCb、Crが並ぶように多重されて
いるため間引き後にも同じ順序でCb、Crが並ぶよう
にあらかじめ並べ替え処理を行う。上記間引きおよび倍
速変換フィルタ処理と色差並び替え処理を施された信号
を、制御信号発生部からの制御信号にしたがって倍速タ
イミングで出力を行う。
【0008】マルチ画面作成用メモリ28は525本ノ
ンインタレース走査の1フレーム分の容量で、メモリ領
域を子画面に合わせた12個の領域に分割してこのうち
の1つの領域のみに映像信号処理部5の出力信号を書き
込み、全画面を読み出すという動作を行う。この書き込
み領域が図2の動画子画面表示領域13であり、この領
域を1つずつずらしていくのに合わせてチューナの選局
を変えていくようにしてチャンネルサーチの一覧表示機
能を実現している。
【0009】制御信号発生部10は入力同期信号と基準
同期信号から同期合わせ用メモリの入出力タイミング制
御信号、映像信号処理部5のフィルタ係数、色差並び替
えタイミング、倍速処理のタイミング制御信号、マルチ
画面作成用メモリ28の書き込みアドレス、入出力タイ
ミング制御信号、基準同期信号を倍速にした出力同期信
号を発生し、各ブロックを制御する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなマルチ画
面合成装置では動画子画面でメモリの読み書きの追越が
発生し、現在のフレームのデータを読み出す部分と1フ
レーム前のデータを読み出してしまう部分が生じ、特に
実際に動いている部分でこの不連続が見えてしまうとい
う問題があった。図3はメモリの読み書きの追越を説明
する図である。14は実際に子画面を書き込むメモリ上
のアドレスを示す書き込みポインタ(以下、ポインタ)、
15は全画面を読み出すための読み出しポインタを表
す。書き込みポインタ14は書き込み領域16に入力映
像信号を水平および垂直に間引いて書き込みながら1フ
レーム分の時間をかけて動く。
【0011】読み出しポインタ15は同じく1フレーム
分の時間をかけて全画面を読み出す。このため読み出し
ポインタ15が書き込みポインタ14を追い越し、メモ
リにデータを書き込む前に読み出しをしてしまうという
現象が発生する。このとき読み出されるデータは1フレ
ーム前に書き込まれたデータであるため、現在のフレー
ムのデータとの間に不連続が生じてしまうことになる。
また入力、出力ともインタレース信号の場合はメモリ読
み書きの追越が発生するとフィールドが反転し、斜め線
のがたつき、激しい垂直ジッタとなり画質が大幅に劣化
してしまう。
【0012】このように、従来の構成ではマルチ画面の
動画部を劣化させずに表示させることは困難であった。
本発明は、動画部のメモリ読み書きの追い越しによる画
質劣化を抑え、動画部と静止画部両方の子画面を劣化無
く表示することが可能なマルチ画面合成装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るマルチ
画面合成装置は、1画面分の映像信号を記憶可能な記憶
容量を有し、1画面分の記憶領域は1画面を複数に分割
した複数の子画面の記憶領域に分割され、放送周波数を
所定の間隔で順次変化させて入力される映像信号を、映
像信号の放送周波数が変化するたびに、上記各子画面の
記憶領域ごとに順番に記憶していく第1のメモリ手段
と、子画面を1つ記憶するのに必要な記憶容量の少なく
とも2倍の記憶容量を有し、記憶領域は2分割されて、
交互に書き込み、読み出し領域に切り替わって上記入力
される映像信号を記憶していく第2のメモリ手段と、第
1のメモリ手段からの出力と第2のメモリ手段からの出
力のいずれか一方を選択して出力する出力選択手段と、
所定の間隔で放送周波数が順次変化して入力される映像
信号を順次上記第1のメモリの各記憶領域に書き込むと
ともに、上記入力される映像信号を上記第2のメモリ手
段の書き込み可能となっている領域に記憶させ、さら
に、上記第1のメモリに記憶された順に各子画面の映像
信号を読み出していくとともに、入力される映像信号の
放送周波数が変化するたびに、その放送周波数の変化し
た映像信号が表示される子画面の位置では、上記第2の
メモリ手段の読み出し可能な記憶領域から子画面の映像
信号を読み出し動画表示を行なうように制御する制御手
段とを備えたものである。
【0014】第2の発明に係るマルチ画面合成装置は、
親画面と複数の子画面とで1画面を構成する場合におい
て、親画面に表示される第1の映像信号と複数の子画面
に表示される第2の映像信号とを入力する映像信号入力
手段と、上記第1の映像信号を親画面として記憶する第
1の記憶領域と、放送信号が順次変化して入力される上
記第2の映像信号を記憶する複数の子画面の第2の記憶
領域とを有する第1のメモリ手段と、子画面を1つ記憶
するのに必要な記憶容量の少なくとも2倍の記憶容量を
有し、記憶領域は2分割されて、交互に書き込み、読み
出し領域に切り替わって上記第2の映像信号を記憶して
いく第2のメモリ手段と、第1のメモリ手段からの出力
と第2のメモリ手段からの出力のいずれか一方を選択し
て出力する出力選択手段と、第1の映像信号を上記第1
のメモリ手段の第1の記憶領域に記憶するとともに、所
定の間隔で放送周波数が順次変化して入力される第2の
映像信号を上記第2の記憶領域に順番に記憶していき、
書き込まれた映像情報が記憶領域の容量以上になったと
きは、すでに書き込まれた映像情報を順に更新しながら
書き込みを行ない、書き込まれた映像情報を読み出すと
きは、上記第1のメモリに記憶された親画面、各子画面
の映像情報を読み出していくとともに、入力される第2
の映像信号の放送周波数が変化するたびに、その放送周
波数の変化した映像信号が表示される子画面の位置で
は、上記第2のメモリ手段の読み出し可能な記憶領域か
ら子画面の映像信号を読み出し動画表示を行うように制
御する制御手段とを備えたものである。
【0015】第3の発明に係るマルチ画面合成装置にお
いて、第2のメモリ手段は、動画表示される子画面の大
きさに応じて、その子画面の少なくとも2倍の記憶容量
を有し、制御手段は、動画表示される子画面の大きさを
可変できるように制御することを特徴とする。
【0016】第4の発明に係るマルチ画面合成装置にお
いて、入力されるインターレース走査の映像信号に対し
て、映像信号の走査線補間、倍速変換処理を行なう映像
信号処理手段を備え、制御手段は、上記映像信号処理手
段で処理された映像信号を第1のメモリ手段、第2のメ
モリ手段へ書き込み、あるいは書き込まれた映像情報を
読み出すための倍速のメモリ制御信号を出力することを
特徴とする。
【0017】第5の発明に係るマルチ画面合成装置にお
いて、制御手段は、1画面分の情報を第1のメモリから
1フレーム分の時間で読み出しを行なうとともに、子画
面の大きさを全画面の水平方向に対して1/x、垂直方
向に対して1/yとしたとき、第2のメモリからの読み
出しを1/(x×y)フレーム分の時間で行なうように
制御することを特徴とする。
【0018】第6の発明に係るマルチ画面合成装置にお
いて、制御手段は、動画表示される子画面を水平方向に
A倍、垂直方向にB倍とするとき、第2のメモリからの
読み出しを(A×B)/(x×y)フレーム分の時間で
行うように制御することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るマルチ画面合
成装置を、その実施の一形態を示す図面に基づき具体的
に説明する。なお、図において、同一符号は従来のもの
と同一または相当のものを示す。
【0020】実施の形態1.次に、本発明に係る実施の
形態1について図面を参照して説明する。図1は本発明
に係る実施の形態1を示すブロック図である。本実施で
は入力を525本インタレース走査のNTSC信号、出
力を525本ノンインタレース走査の信号とし、アスペ
クト比16:9の倍速表示のワイドテレビジョン受像機
に水平4画面、垂直3画面の計12個のアスペクト比
4:3の子画面を並べるチャンネルサーチ機能を実現す
る一例とする。図において、1はチューナで選局された
信号および外部入力端子から入力された信号を選択し、
YC分離されたNTSC映像信号を入力する映像信号入
力端子(以下、入力端子とする)、2は上記入力のNT
SC同期信号を入力する同期信号入力端子(以下、入力
端子とする)、3は上記入力信号とは非同期に独立した
基準NTSC信号を入力する基準同期信号入力端子(以
下、入力端子とする)である。
【0021】4は入力端子1より入力された映像信号を
入力端子2より入力される同期信号に同期して書き込
み、入力端子3より入力される基準同期信号に同期して
読み出すことで同期合わせを行うフレームメモリ、5は
映像信号の走査線変換、水平および垂直方向の間引き用
フィルタ、時分割多重された色差信号の並び替え、倍速
出力などの処理を行う映像信号処理部、6はフィルタ処
理などを施された倍速の映像信号を間引きながら子画面
の位置にしたがって書き込み、12個の子画面のうち動
画表示となる1つの子画面を除く11個の静止画による
番組一覧表示画面を作成する第1のマルチ画面作成用メ
モリ、7は12個の子画面のうち動画を表示する1つの
子画面を作成する第2のマルチ画面作成用メモリであ
る。ここで、第1のマルチ画面作成用メモリ6は第1の
メモリ手段であり、第2のマルチ画面作成用メモリ7は
第2のメモリ手段でもある。
【0022】8は12個の子画面のうち動画となる1つ
の子画面については第2のマルチ画面作成用メモリ7の
出力を選択し、それ以外の11個の静止画子画面は第1
のマルチ画面作成用メモリ6の出力を選択して出力する
出力選択部、9は映像の出力端子、10は入力された同
期信号と基準同期信号から倍速表示用の出力同期信号や
各メモリの制御信号および映像信号処理部のフィルタ係
数や入出力タイミングなどの制御信号を発生させる制御
信号発生部、11は倍速出力同期信号の出力端子であ
る。ここで、出力選択部8は出力選択手段でもあり、ま
た制御信号発生部10は制御手段でもある。
【0023】次に各部の動作について説明する。図1に
おいて、入力端子1から入力される映像信号はチューナ
で選局されYC分離されたNTSC信号の輝度信号と、
1画素毎に時分割多重された色差信号とする。この映像
信号は同期合わせ用メモリ4に入力端子2から入力され
る同期信号に同期して1フレーム分書き込まれ、メモリ
の読み出しのタイミングを入力端子3から入力される基
準同期信号とすることで同期合わせが行われる。同期合
わせを行う理由は、チャンネルサーチを行う時に複数の
子画面に別々のチャンネルの番組を表示するためチャン
ネル切替わり時の同期の不整合や無信号状態のチャンネ
ルが入力された時にも全体の表示が乱れないように常に
安定した基準同期信号を基準に表示を行うためである。
【0024】入力端子1には、放送周波数が所定の間隔
で順次変化する映像信号が入力される。この放送周波数
が順次変化する映像信号を子画面に表示していく。子画
面への表示は、放送周波数が変化するたびに別の子画面
に表示をしていき、その表示は動画面表示となってい
る。このように次々と子画面に、異なる放送周波数の映
像信号を表示していき、チャンネルサーチの表示を行な
う。この点については、後述する実施の形態2について
も同様である。
【0025】映像信号処理部5での動作を説明する。入
力された映像信号を出力の子画面のサイズに合わせた間
引き時に折り返しが生じない様にLPFをかけると同時
に、インタレースからノンインタレースへの走査線変換
を行う水平および垂直フィルタ処理を行う。本実施の形
態では水平方向に1/4、垂直方向には2/3に間引く
ことになる。このとき垂直方向のフィルタの係数はイン
タレースからノンインタレースへの変換による垂直方向
の重心位置のずれを考慮した係数を選ぶ必要がある。ま
た、色差信号は1画素おきにCb、Crが並ぶように多
重されているため間引き後にも同じ順序でCb、Crが
並ぶようにあらかじめ並べ替え処理を行う。上記間引き
および倍速変換フィルタ処理と色差並び替え処理を施さ
れた信号を、制御信号発生部からの制御信号に従って倍
速タイミングで出力を行う。
【0026】図1の第1のマルチ画面作成用メモリ6は
525本ノンインタレース走査の1フレーム分の容量
で、メモリ領域を子画面に合わせた12個の領域に分割
してこのうちの1つの領域のみに映像信号処理部の出力
信号を書き込み、全画面を読み出すという動作を行う。
第1のマルチ画面作成用メモリ6に入力される映像信号
は放送周波数が順次変化する。図2は実際の表示画面を
説明する図であるとともに、第1のマルチ画面作成用メ
モリ6内部の読み書きの領域を説明する図である。図2
の12は実際に表示される全画面を表し、この中を12
の子画面に分割する。13は動画子画面を表示する領域
であり、この領域以外の子画面は静止画である。この書
き込み領域を1つずつ移動していくのに合わせてチュー
ナの選局を変えていくことによって、移動直前に書き込
まれた画面が移動後に静止画として残っていき、チャン
ネルサーチの一覧表示機能を実現している。第1のマル
チ画面作成用メモリ6のデータは1画面分だけなので静
止画がぶれることは無い。
【0027】この時の動画子画面位置の移動順序の一例
として、左上から始めて右に1つずつ移動して右端まで
移動した後、1つ下の段の左端に移動し、以後順に左か
ら右、上から下へと移動させ、最下段の右端まで移動し
た後は最上段の左端に戻るという表示順序が考えられ
る。各子画面位置における動画の表示時間も任意である
が、実際には全チャンネルの内容をなるべく早く確認す
る事を考慮に入れて1秒あるいはそれ以下に設定して、
その設定した時間毎に動画子画面位置を順次移動させて
いくようにする。
【0028】図3は第1のマルチ画面作成用メモリ6の
読み書きのポインタの動作を説明する図である。図にお
いて、14はメモリに子画面を書き込むポインタ、15
は全画面を読み出すポインタである。子画面用の書き込
みポインタ14は入力映像信号を水平および垂直方向に
間引きながら、書き込み領域16で1フレーム分の時間
をかけて書き込みを行なう。
【0029】本実施の形態では、メモリに書き込まれる
画像データは倍速変換されたNTSC信号であるため、
入力の1フィールドが倍速変換された信号での1フレー
ムとなるので、1/60秒が1フレーム分の時間とな
る。読み出しポインタ15は同じく1フレーム分の時間
をかけて、第1のマルチ画面作成用メモリ6から全画面
を読み出す。このため、読み出しポインタ15が第1の
マルチ画面作成用メモリ6からの読み出しにかかる時間
と同じ時間をかけてデータを間引きながら書き込みを行
なう書き込みポインタ14の移動速度は、読み出しポイ
ンタ15の移動速度に比べて遅くなる。この結果、動画
表示領域では読み出しポインタが書き込みポインタを追
い越し、メモリにデータを書き込む前に読み出してしま
う現象が発生してしまう。この時読み出されるデータは
1フレーム前に書き込まれたデータであるため、現在の
フレームのデータとの間に不連続が生じてしまうことに
なる。
【0030】図1の第2のマルチ画面作成用メモリ7は
上記動画子画面領域の2画面分の容量で、1フレーム分
の時間をかけて子画面1画面分のサイズ、すなわち本実
施の形態では1/12に間引きながら書き込みを行な
い、読み出しは書き込んだデータを読み出す位置にした
がって設定されたタイミングで間引かずに読み出してい
く。すなわち、元の1画面の1/12の画素数のデータ
を、書き込みは1フレーム分の時間をかけて書き込み、
読み出しは1/12フレーム分の時間で読み出すことに
なる。このままでは、上記した通りメモリの読み書きの
追い越しが起こり画質が劣化してしまうが、書き込みと
読み出しのポインタを上記動画子画面領域の1画面分ず
らして常に異なるフレームのデータを異なる記憶領域に
おいて読み書きするように動作させることにより、メモ
リ読み書きの追い越しが発生しない動画子画面を作成す
ることができる。
【0031】図4はこの時の動作を説明する図である。
図4の(a)、(b)は、第2のマルチ画面作成用メモ
リの記憶領域が読み出し・書き込み領域の交互に切り替
わる様子を示し、図4(c)は最終的な表示画面と動画
子画面を読み出す位置を制御する制御信号を示したもの
である。図において、20は水平方向の読み出し位置を
決める制御信号であり、21は垂直方向の読み出し位置
を決める制御信号である。書き込み領域、読み出し領域
はそれぞれ上記動画子画面領域の1画面分である。図4
(a)に示した書き込み・読み出し領域は、図4(b)
に示すように次のフレームでは、書き込みが行なわれて
いた領域は読み出し領域となり、読み出しが行なわれて
いた領域は書き込み領域となる。このように、第2のマ
ルチ画面作成用メモリ7では、書き込み・読み出し領域
は1フレームごとに切り替わる。
【0032】書き込みポインタ14は1フレーム分の時
間をかけてデータを間引きながら上記動画子画面領域の
1画面分を書き込み領域に書き込む。読み出しポインタ
14は読み出し領域の中を図4の(c)の20,21に
よって表される制御信号にしたげって、この信号がHiの
期間のみデータを間引かずに読み出す。制御信号20は
元のノンインタレースの1画面を基準とした水平方向の
制御信号であり、制御信号21は同じく垂直方向の読み
出し位置を決める制御信号である。この結果上記動画子
画面領域1画面分の読み出しにかかる時間は1/12フ
レーム分である。1フレーム、すなわち入力NTSC信
号のフィールドごとに図4(a)と図4(b)の読み出
し・書き込み状態を交互に行なうように読み書きのポイ
ンタ14、15を制御している。したがって、メモリ7
からの映像情報の読み出しと書き込みの速度は異なる
が、読み出し、書き込みはそれぞれ異なる記憶領域で行
なわれるので(同じ記憶領域から同時に読み出しと書き
込みを行なうことはない)、メモリからの映像情報の読
み出しが書き込みを追い越してしまうことを防ぐことが
できる。
【0033】図1の出力選択部8には、第1のマルチ画
面作成用メモリ6の出力と第2のマルチ画面作成用メモ
リ7の出力が入力される。複数の子画面からなる1画面
において、動画子画面を表示する領域では第2のマルチ
画面作成用メモリの映像情報を出力し、それ以外の静止
画子画面を表示する領域では第1のマルチ画面作成用メ
モリからの映像情報を選択して出力する。出力選択部8
から出力された映像信号は、図5(c)に示すような表
示画面となる。出力選択部8の制御を説明する図であ
る。図5の20は水平方向の選択制御信号であり、21
は同じく垂直方向の制御信号である。
【0034】図4(c)の表示画面において、動画子画
面の位置は制御信号20,21により制御され、具体的
には、制御信号20,21がHiのときのみ第2のマルチ
画面作成用メモリ7の出力を選択し、Lowのときには第
1のマルチ画面作成用メモリ6の出力を選択するように
制御することで、図4(c)に示す表示画面の網掛け部
分の動画子画面部分は追い越しの無い動画を表示して、
メモリの読み書きの追い越しが生じている第1のマルチ
画面合成用メモリ6からの出力を隠すことになり、ま
た、動画子画面の部分以外はぶれの無いきれいな静止画
を表示することができる。
【0035】図1の制御信号発生部10について説明す
る。制御信号発生部は図1の入力同期信号入力端子2か
らの同期信号と3の基準同期信号入力端子3からの基準
同期信号から各ブロックを制御するタイミング信号と出
力の同期信号を発生する。ここで同期信号とは水平同期
信号、垂直同期信号、クロックを指し、入力同期信号は
前段のチューナで選局された映像信号に対応したもので
チャンネルごとに異なるタイミングのNTSC同期信号
である。基準同期信号は上記入力時信号とは無関係に常
に一定したタイミングを保つフリーランのNTSC同期
信号であり、出力同期信号は上記基準同期信号と同期し
た倍速の水平周期、倍速のクロックからなる同期信号で
ある。
【0036】図1の同期合わせ用メモリ4に送るタイミ
ング信号はメモリの書き込みを入力同期信号に、読み出
しを基準同期信号に合わせた信号であり、映像信号処理
部5に送るタイミング信号は入力は基準同期信号に、出
力は倍速の出力同期信号に合わせた信号である。さら
に、映像信号処理部5に送るタイミング信号は、子画面
作成および走査線変換用の水平、垂直フィルタの係数切
換え、色差信号並び替えタイミングを制御する信号であ
る。第1のマルチ画面作成用メモリ6に送るタイミング
信号は動画子画面の書き込み位置を先に示した動画子画
面の表示順序にしたがって指定し、水平、垂直に間引き
ながら書き込むタイミングと全画面を読み出す読み出し
タイミングを制御する信号である。第2のマルチ画面作
成用メモリ7に送るタイミング信号は第1のマルチ画面
作成用メモリ6の子画面動画部分を制御する信号と同じ
間引き率で書き込みを行う書き込みタイミングと、書き
込み領域とは動画子画面の1画面分離れた読み出し領域
を子画面動画を表示する位置に合わせて間引かずに読み
出す読み出しタイミングを制御する信号である。出力選
択部8に送るタイミング信号は、上記動画子画面を表示
する領域では第2のマルチ画面作成用メモリ7の出力
を、それ以外の静止画子画面を表示する領域では第1の
マルチ画面作成用メモリ6の出力を選択して出力するよ
うに制御を行う信号である。
【0037】ここで、第1のマルチ画面作成用メモリ6
に動画子画面を書き込む位置と、第2のマルチ画面作成
用メモリ7から動画子画面を読み出す位置と、出力選択
部で第2のマルチ画面作成用メモリの出力を選択する制
御信号は同一のタイミングであり、図4(c)の20,
21によって表されるものとする。したがって、制御信
号20,21がHiとなる期間によって、表示画面におけ
る動画子画面の位置を示すことができる。これらの信号
を先に示した動画子画面の表示順序にしたがって制御す
る、すなわち、制御信号20,21がHiとなる期間を変
化させて制御することで、表示画面の中で動画子画面の
位置を順次ずらしていくことができ、本実施の形態のチ
ャンネルサーチ機能を実現することができる。また、本
実施の形態とは異なる表示順序の場合も図4(c)に示
した制御信号20,21をその時の表示順序にしたがっ
て変化させて制御すれば良い。
【0038】以上のように、本実施の形態によれば子画
面動画部分のメモリ読み書きの追い越しを画面上で見せ
ずに、さらに静止画の一覧表示部分のぶれも無いきれい
なチャンネルサーチ画面を合成することが可能となる。
【0039】なお、本実施の形態では入力を525本イ
ンタレース走査のNTSC信号、出力を倍速の525本
ノンインタレース走査の信号としたが、入出力の信号の
フォーマットはこれに限定されるものでは無く、同じ構
成で入出力のフォーマットに合わせたメモリ容量と制御
信号を発生させることで対応が可能である。
【0040】また、本実施の形態では全体の画面を水平
4画面、垂直3画面の計12個の子画面に分割する方法
を示したが、同じ構成で子画面の水平、垂直の間引き率
を変えて1画面中の子画面の数を任意に選ぶことも可能
である。
【0041】実施の形態2.本発明の実施の形態2につ
いて説明する。本実施の形態の各ブロックの構成は実施
の形態1と同じで、図1に示すものであるが、映像信号
処理部5、第2のマルチ画面作成用メモリ7、出力選択
部8の働きなどが異なる。ここでは、入力を525本イ
ンタレース走査のNTSC信号、出力を525本ノンイ
ンタレース走査の信号とし、アスペクト比16:9の倍
速表示のワイドテレビジョン受像機に水平4画面、垂直
3画面の計12個のアスペクト比4:3の子画面を並べ
るチャンネルサーチ機能を実現する例とするが、図1の
映像信号処理部5の子画面動画部用の水平、垂直フィル
タ係数、色差信号並び替え順序と第2のマルチ画面作成
用メモリ7の容量および出力選択部8の制御タイミング
を連動させて可変にすることで、実際の表示画面上で子
画面動画部の表示位置、サイズを任意に選ぶことができ
るようにするものである。
【0042】図5(c)は本実施の形態の最終的な表示
画面を表す図である。子画面動画部のサイズが他の静止
画の子画面のサイズより大きく拡大されており、映像の
内容を大きなサイズで確認することができる。具体的な
使用例としては、実施の形態1に示したすべて同じサイ
ズによるチャンネルサーチを行い、静止画による一覧表
示画面を作成した後に視聴者がその中から拡大して視聴
したいと思ったチャンネルをリモコンの操作キーなどを
使用して選択し、拡大表示を行うことが考えられる。こ
の時拡大表示するチャンネルは視聴者が任意に選ぶこと
が可能で、上記一覧表示画面の中の選択されたチャンネ
ルの静止画、あるいは動画子画面が表示されていた位置
に拡大した動画子画面の表示を行って、元の一覧表示画
面のうちどの位置の画面を拡大しているのかが分かるよ
うにする。この拡大された動画子画面表示は視聴者が解
除するまでその表示を続けることとする。
【0043】次に各ブロックの動作について説明する
が、子画面動画部の制御方法以外は実施の形態1と同様
であるため、ここでは実施の形態1と異なる部分のみを
図1をもとに説明する。映像信号処理部5では静止画部
の子画面作成用の処理は実施の形態1と同様であるが、
子画面動画部のサイズ、すなわち水平、垂直の間引き率
を変えたフィルタ処理を行う。また、水平の間引き率が
異なるため色差信号の並び替えの順序もこれに合わせた
設定にする。
【0044】第2のマルチ画面作成用メモリ7は拡大さ
れた動画子画面の2画面分の容量が少なくとも必要であ
り、書き込みと読み出しのタイミングも動画子画面のサ
イズに合わせた制御を行う。具体的には図6に示すよう
に、入力信号と動画子画面領域の大きさの比率から決ま
る間引き率にしたがって間引きながら元の1フレーム分
の時間をかけて書き込み領域にデータを書き込み、図6
の(c)に示す動画子画面領域の表示位置を設定する制
御信号20,21に合わせて、第2のマルチ画面作成用
メモリ7の読み出し領域からデータを間引かずに読み出
す。
【0045】ここで、動画子画面の拡大後の大きさにつ
いて考えてみる。まず、動画子画面の拡大を行なう前は
1画面が水平方向にx画面、垂直方向にy画面の計x×
y個の子画面に分割されているとする。たとえば、図5
の場合はx=4,y=3となっており、計12個の子画
面に分割されている。ここで、元のノンインターレース
の1画面全体に対する各子画面の間引き率を水平方向に
1/x、垂直方向に1/yとすると、各子画面の1画面
の画素数は元の1画面の画素数の1/(x×y)とな
る。また、動画子画面の画素数も元の1画面の画素数の
1/(x×y)となる。動画子画面の大きさが変わらな
ければ、第2のマルチ画面作成用メモリ7に対して、1
画面の画素数の1/(x×y)のデータを1フレーム分
の時間をかけて書き込み、1/(x×y)フレーム分の
時間で読み出すことになる。
【0046】ここで、元の1画面に対して1/(x×
y)の大きさの動画子画面を水平方向にA倍、垂直方向
にB倍すると、動画子画面の面積はA×B倍されること
になる。拡大されたあとの動画子画面の画素数は、元の
1画面の画素数の(A×B)/(x×y)となる。した
がって、このデータを第2のマルチ画面作成用メモリ7
に対して、1フレーム分の時間をかけて書き込み、(A
×B)/(x×y)フレーム分の時間で読み出すことに
なる。実施の形態1で説明したように、このままではメ
モリの読み書きの速度が異なり追い越しが発生してしま
うが、書き込み領域と読み出し領域を常に異なる領域に
割り当て、入力NTSC信号のフィールドごとに図5の
(a)と(b)の状態を交互に取ることで、読み出しが
可能となる領域、書き込みが可能となる領域を交互に切
り替え、メモリの読み書きの追い越しを防いでいる。第
2のマルチ画面作成用メモリ7に対する映像データの書
き込み、読み出しのスピード、また、読み出し領域、書
き込み領域を交互に切り替えるなどの制御は制御信号発
生部により行なわれる。
【0047】選択出力部8は図5に示すような最終表示
画面を合成するために、拡大された動画子画面の表示位
置を示す水平方向の制御信号20と垂直方向の制御信号
21にしたがって拡大された動画子画面表示を行う。こ
れらの制御信号はノンインタレースの1画面全体を基準
としたタイミングで、上記した視聴者が任意に選んだチ
ャンネルの拡大位置にしたがって、そのタイミングが制
御される。このようにして、動画子画面の大きさを変化
させて表示を行なっている。
【0048】以上のように、本実施の形態によれば静止
画子画面から構成される一覧表示とは独立に任意の位
置、サイズの動画子画面を表示することが可能になる。
このとき、表示される拡大された動画子画面は第2のマ
ルチ画面作成用メモリ7のデータであり、それ以外の静
止画子画面から構成される一覧表示は第1のマルチ画面
作成用メモリのデータであるので、拡大された動画子画
面表示を続けていても一覧表示画面は常に保存され同じ
内容が表示され続ける。
【0049】なお本実施の形態では、入力を525本イ
ンタレース走査のNTSC信号、出力を倍速の525本
ノンインタレース走査の信号としたが、入出力の信号の
フォーマットはこれに限定されるものでは無く、同じ構
成で入出力のフォーマットに合わせたメモリ容量と制御
信号を発生させることで対応が可能である。
【0050】また、本実施の形態では第1のマルチ画面
作成用メモリ6によって作成される静止子画面の表示方
法を実施の形態1に示したのと同じ全体の画面を水平4
画面、垂直3画面の計12個に分割する方法を示した
が、同じ構成で子画面の水平、垂直の間引き率を変えて
1画面中の子画面の数を任意に選ぶことも可能である。
【0051】実施の形態3.本発明の実施の形態3を図
面を参照して説明する。図6は本発明の第3の実施の形
態を示すブロック図であり、図7は最終的な表示形態を
説明する図である。本実施の形態では異なる2系統の5
25本インタレース走査のNTSC信号を入力し、52
5本ノンインタレース走査の信号として出力するアスペ
クト比16:9の倍速表示のワイドテレビジョン受像機
において、第1の入力を親画面としてアスペクト比4:
3のまま、ワイド画面の垂直は525本で上下一杯に水
平位置は左端一杯に表示し、第2の入力を右側の余白部
分に垂直に3画面のアスペクト比4:3の子画面として
並べ、そのうちの1つの子画面を動画として順に動画子
画面位置を移動させ、さらに移動直前の最後の画像を静
止画として移動前の子画面に残すことでチャンネルサー
チ機能を実現する例とする。このときの動画子画面位置
の移動順序の一例として、上から順に1つずつ下へと移
動させ、最下段まで移動した後は最上段に戻るという表
示順序が考えられる。各動画子画面の表示時間に関して
は、実施の形態1と同様に任意ではあるが1秒、あるい
はそれ以下に設定して、順次動画表示位置を切り換えて
いく。
【0052】図において、1はチューナで選局された信
号および外部入力端子から入力された信号を選択し、Y
C分離された第1のNTSC映像信号を入力する入力端
子、2は上記第1の入力のNTSC同期信号を入力する
入力端子、22は上記第1の入力とは異なるチューナで
選局された信号および外部入力端子から入力された信号
を選択し、YC分離された第2のNTSC映像信号を入
力する入力端子、23は上記第2の入力のNTSC同期
信号を入力する入力端子、4は22より入力された第2
の映像信号を23より入力される第2の同期信号に同期
して書き込み、入力端子2より入力される第1の同期信
号に同期して読み出すことで同期合わせを行うフレーム
メモリ、5は上記第1の映像信号を親画面、第2の映像
信号を子画面とするように、第1の映像信号の走査線補
間、第2の映像信号の水平および垂直方向の間引き用フ
ィルタ、時分割多重された色差信号の並び替え、親画面
と子画面の倍速出力などの処理を行う映像信号処理部で
ある。ここで、入力端子1と入力端子22は第1、第2
の映像信号を入力するための映像信号入力手段の一例で
ある。
【0053】24は上記第1の映像信号の走査線補間処
理に必要なフィールドおよびフレーム遅延信号を生成す
るためのフィールド遅延メモリ、6はそれぞれ独立して
制御可能な2つの書き込みポインタを持ち、一方を倍速
変換処理された親画面の映像信号の書き込みに、もう一
方を間引き用フィルタ処理、色差信号並び替え処理、倍
速変換処理された子画面の映像信号を間引きながら動画
子画面の位置にしたがって書き込み、親子を合わせて全
画面を読み出して常に動画の親画面と3画面の子画面に
よるマルチ画面を作成する第1のマルチ画面作成用メモ
リ、7は3個の子画面のうち動画を表示する1つの子画
面を作成する第2のマルチ画面作成用メモリである。第
1のマルチ画面作成用メモリ6は、入力端子1から入力
される第1の映像信号を記憶するための第1の記憶領域
を有し、さらに入力端子22から入力される第2の映像
信号を記憶するための第2の記憶領域を有する。ここ
で、第1のマルチ画面作成用メモリ6は第1のメモリ手
段でもあり、第2のマルチ画面作成用メモリ7は第2の
メモリ手段でもある。
【0054】8は3個の子画面のうち動画となる1個の
子画面については第2のマルチ画面作成用メモリ7の出
力を選択し、それ以外の2個の静止画子画面と親画面は
第1のマルチ画面作成用メモリ6の出力を選択して出力
する出力選択部、9は映像の出力端子、10は入力され
た第1の同期信号と第2の同期信号から倍速表示用の出
力同期信号や各メモリの制御信号および映像信号処理部
のフィルタ係数や入出力タイミングなどの制御信号を発
生させる制御信号発生部、11は倍速出力同期信号の出
力端子である。ここで、出力選択部8は出力選択手段で
あり、制御信号発生部は制御手段でもある。
【0055】次に各部の動作について説明する。図7に
おいて、入力端子1および入力端子22から入力される
映像信号はチューナで選局されYC分離されたNTSC
信号の輝度信号と、1画素毎に時分割多重された色差信
号とする。入力端子22から入力される第2の映像信号
は同期合わせ用メモリ4に入力端子23から入力される
第2の同期信号に同期して1フレーム分書き込まれ、メ
モリの読み出しのタイミングを入力端子2から入力され
る第1の同期信号とすることで同期合わせが行われる。
同期合わせを行う理由は、チャンネルサーチを行う時に
複数の子画面に別々のチャンネルの番組を表示するため
チャンネル切替わり時の同期の不整合や無信号状態のチ
ャンネルが入力された時に子画面の水平および垂直同期
が外れてしまわないようにするためである。
【0056】ここでは、入力端子1にはチューナにより
選局された任意の放送周波数の映像信号が入力され、親
画面に表示される。この親画面にはユーザが自由に選局
した放送周波数の映像信号を表示することができる。ま
た、入力端子22には、放送周波数が所定の間隔で順次
変化する映像信号が入力される。この放送周波数が順次
変化する映像信号を子画面に表示していく。子画面への
表示は、放送周波数が変化するたびに別の子画面に表示
をしていき、その表示は動画面表示となっている。この
ように次々と子画面に、異なる放送周波数の映像信号を
表示していき、チャンネルサーチの表示を行なう。この
ように、子画面の表示位置と放送周波数を順次変化させ
てチャネルサーチを行なっている。
【0057】映像信号処理部5での動作を説明する。入
力された第1の映像信号を親画面として、フィールド遅
延メモリ24を使用して走査線補間を行い、ノンインタ
レース信号へと倍速変換処理を行う。同時に、16:9
のアスペクト比を持つワイド画面に、4:3のアスペク
ト比で表示をするために水平方向に3/4倍に圧縮する
ためのLPF処理を行うと同時に1画素おきにCb、C
rが多重されている色差信号が水平圧縮後も同じ順序で
並ぶように色差信号の並び替え処理を行う。
【0058】また、入力された第2の映像信号を出力の
子画面のサイズに合わせた間引き時に折り返しが生じな
い様にLPFをかけると同時に、インタレースからノン
インタレースへの走査線変換を行う水平および垂直フィ
ルタ処理を行う。本実施の形態では水平方向に1/4、
垂直方向には2/3に間引くことになる。このとき垂直
方向のフィルタの係数はインタレースからノンインタレ
ースへの変換による垂直方向の重心位置のずれを考慮し
た係数を選ぶ必要がある。また、色差信号は間引き後に
も同じ順序でCb、Crが並ぶように並び替え処理を行
う。上記走査線補間処理、間引きおよび倍速変換フィル
タ処理と色差並び替え処理を施された親画面映像信号と
子画面映像信号を、制御信号発生部からの制御信号にし
たがって倍速タイミングで出力を行う。
【0059】図6の第1のマルチ画面作成用メモリ6は
525本ノンインタレース走査の1フレーム分の容量
で、メモリ領域をアスペクト比4:3の親画面領域とそ
の余白部分を垂直方向に3分割した子画面領域に分割し
て、それぞれを独立した書き込みポインタを使用してデ
ータの書き込みを行う。子画面領域については3個のう
ちの1つの領域のみに映像信号処理部の子画面用出力信
号を書き込み、全画面を読み出すという動作を行う。
【0060】図7は実際の表示画面を説明する図である
とともに、第1のマルチ画面作成用メモリ6内部の読み
出し・書き込みの領域を説明する図である。図7に示す
ように親画面となる第1の入力は画面の左側に動画表示
される。さらに、子画面となる第2の入力は、親画面の
となりで3つ縦に並んだ子画面領域において、図7に示
す網掛け部分の書き込み領域を上から下へ1つずつ移動
させていくのに合わせてチューナの選局を変えていくこ
とにより、移動直前に書き込まれた画面が書き込み領域
の移動後に移動前の子画面に静止画として残っていき、
チャンネルサーチの一覧表示機能を実現している。第1
のマルチ画面作成用メモリ6のデータは1画面分だけな
ので静止画がぶれることは無い。
【0061】図8は第1のマルチ画面作成用メモリ6の
読み出し・書き込みポインタの動作を説明する図であ
る。図において、25は第1のマルチ画面作成用メモリ
6に親画面を書き込むための書き込みポインタ、26は
子画面を書き込むための書き込みポインタ、27は全画
面を読み出すポインタを表す。親画面書き込みポインタ
25は水平方向には3/4に間引きながら、すなわち読
み出しポインタ27に対して3/4の速度で、また垂直
方向には間引きをせずに、すなわち読み出しポインタと
同じ速度で書き込みを行う。このとき書き込みに対し読
み出しのタイミングを1ラインだけ遅らせるようにすれ
ば、垂直方向の読み書きの速度は同一のため読み書きの
追い越しは起こらず劣化の無い動画親画面が作成される
ことになる。
【0062】これに対し、子画面については、子画面書
き込みポインタ26は書き込み領域に入力映像信号を水
平および垂直に間引いて書き込みながら1フレーム分の
時間をかけて動く。読み出しポインタ27は同じく1フ
レーム分の時間をかけて全画面を読み出す。すなわち、
子画面については、元の1フレーム(全画面)の1/1
2の画素数のデータを、書き込みは1フレーム分の時間
で書き込み、読み出すときは1/12フレーム分の時間
で読み出すことになる。したがって、読み出しポインタ
の方が書き込みポインタよりも速く動くので、読み出し
ポインタが書き込みポインタを追い越し、メモリにデー
タを書き込む前に読み出してしまう現象が発生してしま
う。このとき読み出されるデータは1フレーム前に書き
込まれたデータであるため、現在のフレームのデータと
の間に不連続が生じてしまうことになる。
【0063】図6の第2のマルチ画面作成用メモリ7は
上記1つの動画子画面領域の2画面分の容量を持ち、記
憶領域は2つの領域に分割されている。書き込みポイン
タ26は1フレーム分の時間をかけて子画面サイズ、す
なわち本実施の形態では1/12に間引きながら書き込
みを行ない、読み出しポインタ27は読み出し領域の中
を図7の制御信号20,21によって表される制御信号
にしたがって、この信号がHiの期間のみデータを間引か
ずに、すなわち1/12フレーム分の時間をかけて第2
のマルチ画面作成メモリ7からの読み出しを行なう。2
0は元のノンインタレースの1画面を基準とした水平方
向の制御信号であり、21は同じく垂直方向の制御信号
である。
【0064】このとき、書き込みと読み出しのポインタ
を上記動画子画面領域の1画面分ずらして、常に異なる
フィールドのデータを読み書きするように動作させるこ
とにより、メモリ読み書きの追い越しが発生しない動画
子画面を作成することができる。これは、第2のマルチ
画面作成用メモリ7の2分割された記憶領域で、読み出
し領域と書き込み領域を交互に切り替えて、書き込みの
行なわれていない領域から読み出しを行なうようにして
いるからである。具体的な動作は実施の形態1,2の第
2のマルチ画面作成用メモリの動作で説明したものと同
様である。
【0065】図6の出力選択部8は、第1のマルチ画面
作成用メモリ6と第2のマルチ画面作成用メモリ7のど
ちらかの出力を選択し、映像信号として出力する。出力
選択部8には、第1のマルチ画面作成用メモリ6の出力
と第2のマルチ画面作成用メモリ7の出力の2つが入力
され、動画子画面を表示する領域では第2のマルチ画面
作成用メモリ7の出力を、それ以外の動画親画面領域と
静止画子画面を表示する領域は第1のマルチ画面作成用
メモリからの出力を選択して出力する。各子画面では、
受信される放送周波数が変化するたびに、表示部分を1
つずつ移動させて動画表示を行う。放送周波数が変化し
て、動画表示が行なわれるときは第2のマルチ画面作成
用メモリ7からデータの読み出しが行なわれる。このよ
うに、入力される映像信号の放送周波数の変化に合わせ
て、動画表示される子画面の位置も移動していく。具体
的には図7に示した制御信号20,21にしたがって、
これらの信号がLowの時には第1のマルチ画面作成用メ
モリ6の出力を選択し、Hiの時には第2のマルチ画面作
成用メモリの出力を選択するように制御する。
【0066】図6の制御信号発生部10について説明す
る。制御信号発生部10は、第1の入力同期信号入力端
子2からの同期信号と第2の同期信号入力端子23から
の同期信号とから各ブロックを制御するタイミング信号
と出力の同期信号を発生する。ここで同期信号とは水平
同期信号、垂直同期信号、クロックを指し、第1、第2
の入力同期信号はそれぞれ別々の前段のチューナで選局
された映像信号に対応したNTSC同期信号である。
【0067】制御信号発生部10から出力されるタイミ
ング信号について説明する。同期合わせ用メモリ4に送
られるタイミング信号は、メモリの書き込みを第2の入
力同期信号に合わせ、読み出しを第1の同期信号に合わ
せた信号である。映像信号処理部5に送られるタイミン
グ信号は入力は第1の同期信号に合わせ、出力は倍速の
出力同期信号に合わせた信号である。さらに、親画面の
走査線補間用のフィルタ係数設定、水平圧縮用LPFの
係数設定、色差信号並び替えタイミングを制御する信号
と子画面作成および走査線変換用の水平、垂直フィルタ
の係数切換え、色差信号並び替えタイミングを制御する
信号である。
【0068】制御信号発生部10からフィールド遅延用
メモリ24に送られる信号は親画面の走査線変換に使用
するフィールドおよびフレーム遅延信号を生成するため
のタイミング制御信号である。第1のマルチ画面作成用
メモリ6に送られるタイミング信号は動画親画面の書き
込み位置を指定し、水平に3/4に間引きながら書き込
むタイミングを制御する信号と動画子画面の書き込み位
置を指定し、水平、垂直に間引きながら書き込むタイミ
ングと全画面を読み出す読み出しタイミングを制御する
信号である。第2のマルチ画面作成用メモリ7に送られ
るタイミング信号は、第1のマルチ画面作成用メモリ6
の子画面動画部分を制御する信号と同じ間引き率で書き
込みを行う書き込みタイミングと、書き込み領域とは動
画子画面の1画面分離れた読み出し領域を子画面動画を
表示する位置に合わせて間引かずに読み出す読み出しタ
イミングとを制御する信号である。
【0069】出力選択部8に送るタイミング信号は、上
記動画子画面を表示する領域では第2のマルチ画面作成
用メモリ7の出力を選択し、それ以外の動画親画面を表
示する領域と静止画子画面を表示する領域では第1のマ
ルチ画面作成用メモリ6からの出力を選択して出力する
ように制御を行う信号である。ここで、第1のマルチ画
面作成用メモリ6に動画子画面を書き込む位置と、第2
のマルチ画面作成用メモリ7からの動画子画面を読み出
す位置と、出力選択部で第2のマルチ画面作成用メモリ
の出力を選択する制御信号は同一のタイミングであり、
図7の制御信号20,21によって表されるものとす
る。これらの信号を先に示した動画子画面の表示順序に
したがって制御することで、動画子画面を表示するとき
の第1のマルチ画面作成用メモリ6、第2のマルチ画面
作成用メモリ7からのデータの読み出しの切り替え、さ
らに、それぞれのメモリでの書き込み・読み出しのスピ
ードやタイミングの決定、出力選択部8の切り替えなど
を行なうことができ、本実施の形態のチャンネルサーチ
機能を実現することができる。
【0070】以上のように、本実施の形態によれば動画
親画面部分のメモリ読み書きの追い越しも無く、子画面
動画部分のメモリ読み書きの追い越しも見せずに静止画
の一覧表示部分のぶれも無いきれいなチャンネルサーチ
画面を合成することが可能となる。
【0071】なお、本実施の形態では入力を525本イ
ンタレース走査のNTSC信号、出力を倍速の525本
ノンインタレース走査の信号としたが、入出力の信号の
フォーマットはこれに限定されるものでは無く、同じ構
成あるいは簡略化した構成で入出力のフォーマットに合
わせたメモリ容量と制御信号を発生させることで対応が
可能である。たとえば、入出力とも525本ノンインタ
レース走査の信号の場合、5の映像信号処理部での走査
線補間処理は不要となり、24のフィールド遅延用メモ
リも不要となる。
【0072】また、本実施の形態では全体の画面をアス
ペクト比4:3の親画面と垂直に並べた3画面の子画面
に分割する方法を示したが、同じ構成のまま図9に示す
ように親画面の水平圧縮率を1/2として、本実施の形
態と同じ間引き率の子画面を水平に2つ、垂直に3つの
計6画面にすることも可能である。動画子画面の移動順
序の一例としては、左上から開始し右に移動した後、1
段下の左に移動するというように左から右、上から下に
移動し最下段の右端まで移動した後はまた最上段の左端
に戻る順序を取ることが考えられる。この動画子画面位
置の制御は図10のノンインタレースの1画面全体を基
準とする水平および垂直方向の制御信号20,21によ
って行われ、これらの制御信号をこれまでの実施の形態
で説明したのと同様に子画面動画位置にしたがって動か
すことでチャンネルサーチを実現することができる。さ
らに子画面の水平、垂直の間引き率を変えて子画面の数
を任意に選ぶことも可能である。
【0073】また、実施の形態2で説明したように本実
施の形態と同じ構成で第2のマルチ画面合成用メモリの
容量と映像信号処理部、出力選択部の制御を変更するこ
とで親画面や子画面静止画部の内容に影響を与えること
無く子画面動画部のサイズ、位置を任意に変化させるこ
とも可能である。このとき、拡大された動画子画面の映
像データについては、実施の形態2と同様に第2のマル
チ画面作成用メモリ7に対して書き込み、読み出しが行
なわれる。書き込みについては、子画面の初期の大きさ
が1画面に対して、水平方向に1/x、垂直方向に1/
yされており、さらにこの子画面を水平方向にA倍、垂
直方向にB倍するときは、1画面の画素数の(A×B)
/(x×y)のデータを1フレーム分の時間をかけて行
なう。読み出しについては、(A×B)/(x×y)フ
レーム分の時間で読み出すことになる。画面上で拡大さ
れた動画子画面が表示される位置については、制御信号
20,21がHiとなる期間によって決められ、制御信号
20,21がHiとなる期間に上記の読み出しスピードで
第2のマルチ画面作成用メモリ7から読み出しを行うこ
とで、画面上の所定の位置に動画子画面を表示すること
が可能となる。
【0074】なお、実施の形態1、2、3において、チ
ャンネルサーチにおける子画面の表示位置の順序は、自
由に決めることができる。たとえば、図2の場合、上段
の子画面で左から右、次に下の段に移り右から左、さら
に下の段に移り左から右へと表示位置を変えることもで
きる。図9の場合は、子画面において、上から下へ、次
に隣の子画面に移り、下から上へ表示位置を変えるよう
にしても良い。
【0075】
【発明の効果】第1の発明によれば、1画面分の映像信
号を記憶可能な記憶容量を有し、1画面分の記憶領域は
1画面を複数に分割した複数の子画面の記憶領域に分割
され、放送周波数を所定の間隔で順次変化させて入力さ
れる映像信号を、映像信号の放送周波数が変化するたび
に、上記各子画面の記憶領域ごとに順番に記憶していく
第1のメモリ手段と、子画面を1つ記憶するのに必要な
記憶容量の少なくとも2倍の記憶容量を有し、記憶領域
は2分割されて、交互に書き込み、読み出し領域に切り
替わって上記入力される映像信号を記憶していく第2の
メモリ手段と、第1のメモリ手段からの出力と第2のメ
モリ手段からの出力のいずれか一方を選択して出力する
出力選択手段と、所定の間隔で放送周波数が順次変化し
て入力される映像信号を順次上記第1のメモリの各記憶
領域に書き込むとともに、上記入力される映像信号を上
記第2のメモリ手段の書き込み可能となっている領域に
記憶させ、さらに、上記第1のメモリに記憶された順に
各子画面の映像信号を読み出していくとともに、入力さ
れる映像信号の放送周波数が変化するたびに、その放送
周波数の変化した映像信号が表示される子画面の位置で
は、上記第2のメモリ手段の読み出し可能な記憶領域か
ら子画面の映像信号を読み出し動画表示を行なうように
制御する制御手段とを備えたことにより、第1、第2の
メモリ手段で読み出し・書き込みによる追い越しの生じ
ない動画子画面と静止画子画面による高画質なマルチ画
面を合成し一画面上に表示することが可能となる。
【0076】第2の発明によれば、親画面と複数の子画
面とで1画面を構成する場合において、親画面に表示さ
れる第1の映像信号と複数の子画面に表示される第2の
映像信号とを入力する映像信号入力手段と、上記第1の
映像信号を親画面として記憶する第1の記憶領域と、放
送信号が順次変化して入力される上記第2の映像信号を
記憶する複数の子画面の第2の記憶領域とを有する第1
のメモリ手段と、子画面を1つ記憶するのに必要な記憶
容量の少なくとも2倍の記憶容量を有し、記憶領域は2
分割されて、交互に書き込み、読み出し領域に切り替わ
って上記第2の映像信号を記憶していく第2のメモリ手
段と、第1のメモリ手段からの出力と第2のメモリ手段
からの出力のいずれか一方を選択して出力する出力選択
手段と、第1の映像信号を上記第1のメモリ手段の第1
の記憶領域に記憶するとともに、所定の間隔で放送周波
数が順次変化して入力される第2の映像信号を上記第2
の記憶領域に順番に記憶していき、書き込まれた映像情
報が記憶領域の容量以上になったときは、すでに書き込
まれた映像情報を順に更新しながら書き込みを行ない、
書き込まれた映像情報を読み出すときは、上記第1のメ
モリに記憶された親画面、各子画面の映像情報を読み出
していくとともに、入力される第2の映像信号の放送周
波数が変化するたびに、その放送周波数の変化した映像
信号が表示される子画面の位置では、上記第2のメモリ
手段の読み出し可能な記憶領域から子画面の映像信号を
読み出し動画表示を行うように制御する制御手段とを備
えたことにより、動画子画面については、第1、第2の
メモリ手段で読み出し・書き込みによる追い越しの生じ
ない動画子画面の表示を行なうことができ、一画面上
に、親画面と動画子画面表示と静止画子画面による高画
質なマルチ画面を合成して表示することが可能となる。
【0077】第3の発明によれば、第2のメモリ手段
は、動画表示される子画面の大きさに応じて、その子画
面の少なくとも2倍の記憶容量を有し、制御手段は、動
画表示される子画面の大きさを可変できるので、動画表
示される子画面を任意の大きさにすることができ、動画
子画面の視認性を良くすることができる。また、静止画
画面部のデータに影響を与えずに、動画子画面部のサイ
ズ、位置を自由に選ぶことができる。
【0078】第4の発明によれば、入力されるインター
レース走査の映像信号に対して、映像信号の走査線補
間、倍速変換処理を行なう映像信号処理手段と、制御手
段は、上記映像信号処理手段で処理された映像信号を第
1のメモリ手段、第2のメモリ手段へ書き込み、あるい
は書き込まれた映像情報を読み出すための倍速のメモリ
制御信号を出力するので、第1、第2のメモリ手段での
読み出し・書き込みによる追い越しの生じない動画子画
面と静止画子画面による高画質なマルチ画面を合成して
一画面上にノンインターレースの映像として表示するこ
とができる。
【0079】第5の発明によれば、制御手段は、1画面
分の情報を第1のメモリから1フレーム分の時間で読み
出しを行なうとともに、子画面の大きさを全画面の水平
方向に対して1/x、垂直方向に対して1/yとしたと
き、第2のメモリからの読み出しを1/(x×y)フレ
ーム分の時間で行なうように制御するので、第1のメモ
リ手段、第2のメモリ手段からのデータの読み出しを適
切に行なうことができ、動画子画面と複数の静止画の子
画面を合成して、一画面を表示することができる。
【0080】第6の発明によれば、制御手段は、動画表
示される子画面を水平方向にA倍、垂直方向にB倍する
とき、第2のメモリからの読み出しを(A×B)/(x
×y)フレーム分の時間で行なうように制御するので、
第1のメモリ手段、第2のメモリ手段からデータの読み
出しを適切に行なうことができ、複数の子画面からなる
一画面中において、動画子画面の大きさを変えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1および実施の形態2を
説明するブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の最終表示画面を説明
する図であるとともに、第1のマルチ画面作成用メモリ
内部の読み書きの領域を説明する図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の第1のマルチ画面作
成用メモリの動作を説明する図である。
【図4】 本発明の実施の形態1における第1、第2の
マルチ画面作成用メモリおよび出力選択部の制御を説明
する図である。
【図5】 本発明の実施の形態2における第1、第2の
マルチ画面作成用メモリおよび出力選択部の制御を説明
する図である。
【図6】 本発明の実施の形態3を説明するブロック図
である。
【図7】 本発明の実施の形態3の最終表示画面を説明
する図である。
【図8】 本発明の実施の形態3の第1のマルチ画面作
成用メモリの動作を説明する図である。
【図9】 本発明の実施の形態3の応用例を示す図であ
る。
【図10】 従来のマルチ画面合成装置を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 映像信号入力端子、 2 同期信号入力端子、3
基準同期信号入力端子、 4 同期合わせ用メモ
リ、5 映像信号処理部、 6 第1のマルチ画面作
成用メモリ、7 第2のマルチ画面作成用メモリ、
8 出力選択部、9 映像信号出力端子、 10 制
御信号発生部、11 同期信号出力端子。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1画面分の映像信号を記憶可能な記憶容
    量を有し、1画面分の記憶領域は1画面を複数に分割し
    た複数の子画面の記憶領域に分割され、 放送周波数を所定の間隔で順次変化させて入力される映
    像信号を、映像信号の放送周波数が変化するたびに、上
    記各子画面の記憶領域ごとに順番に記憶していく第1の
    メモリ手段と、 子画面を1つ記憶するのに必要な記憶容量の少なくとも
    2倍の記憶容量を有し、記憶領域は2分割されて、交互
    に書き込み、読み出し領域に切り替わって上記入力され
    る映像信号を記憶していく第2のメモリ手段と、 第1のメモリ手段からの出力と第2のメモリ手段からの
    出力のいずれか一方を選択して出力する出力選択手段
    と、 所定の間隔で放送周波数が順次変化して入力される映像
    信号を順次上記第1のメモリの各記憶領域に書き込むと
    ともに、 上記入力される映像信号を上記第2のメモリ手段の書き
    込み可能となっている領域に記憶させ、 さらに、上記第1のメモリに記憶された順に各子画面の
    映像信号を読み出していくとともに、 入力される映像信号の放送周波数が変化するたびに、そ
    の放送周波数の変化した映像信号が表示される子画面の
    位置では、 上記第2のメモリ手段の読み出し可能な記憶領域から子
    画面の映像信号を読み出し動画表示を行なうように制御
    する制御手段とを備えたことを特徴とするマルチ画面合
    成装置。
  2. 【請求項2】 親画面と複数の子画面とで1画面を構成
    する場合において、 親画面に表示される第1の映像信号と複数の子画面に表
    示される第2の映像信号とを入力する映像信号入力手段
    と、 上記第1の映像信号を親画面として記憶する第1の記憶
    領域と、放送信号が順次変化して入力される上記第2の
    映像信号を記憶する複数の子画面の第2の記憶領域とを
    有する第1のメモリ手段と、 子画面を1つ記憶するのに必要な記憶容量の少なくとも
    2倍の記憶容量を有し、この記憶領域は2分割されて、
    交互に書き込み、読み出し領域に切り替わって上記第2
    の映像信号を記憶していく第2のメモリ手段と、 第1のメモリ手段からの出力と第2のメモリ手段からの
    出力のいずれか一方を選択して出力する出力選択手段
    と、 第1の映像信号を上記第1のメモリ手段の第1の記憶領
    域に記憶するとともに、所定の間隔で放送周波数が順次
    変化して入力される第2の映像信号を上記第2の記憶領
    域に順番に記憶していき、書き込まれた映像情報が記憶
    領域の容量以上になったときは、すでに書き込まれた映
    像情報を順に更新しながら書き込みを行ない、 書き込まれた映像情報を読み出すときは、 上記第1のメモリに記憶された親画面、各子画面の映像
    情報を読み出していくとともに、 入力される第2の映像信号の放送周波数が変化するたび
    に、その放送周波数の変化した映像信号が表示される子
    画面の位置では、 上記第2のメモリ手段の読み出し可能な記憶領域から子
    画面の映像信号を読み出し動画表示を行うように制御す
    る制御手段とを備えたことを特徴とするマルチ画面合成
    装置。
  3. 【請求項3】 第2のメモリ手段は、動画表示される子
    画面の大きさに応じて、その子画面の少なくとも2倍の
    記憶容量を有し、 制御手段は、動画表示される子画面の大きさを可変でき
    るように制御することを特徴とする請求項1、または2
    記載のマルチ画面合成装置。
  4. 【請求項4】 入力されるインターレース走査の映像信
    号に対して、映像信号の走査線補間、倍速変換処理を行
    なう映像信号処理手段と、 制御手段は、上記映像信号処理手段で処理された映像信
    号を第1のメモリ手段、第2のメモリ手段へ書き込み、
    あるいは書き込まれた映像情報を読み出すための倍速の
    メモリ制御信号を出力することを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかひとつに記載のマルチ画面合成装置。
  5. 【請求項5】 制御手段は、1画面分の情報を第1のメ
    モリから1フレーム分の時間で読み出しを行なうととも
    に、 子画面の大きさを全画面の水平方向に対して1/x、垂
    直方向に対して1/yとしたとき、 第2のメモリからの読み出しを1/(x×y)フレーム
    分の時間で行なうように制御することを特徴とする請求
    項1、または2記載のマルチ画面合成装置。
  6. 【請求項6】 制御手段は、動画表示される子画面を水
    平方向にA倍、垂直方向にB倍とするとき、第2のメモ
    リからの読み出しを(A×B)/(x×y)フレーム分
    の時間で行うように制御することを特徴とする請求項5
    記載のマルチ画面合成装置。
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