JP2001213667A - 気相成長装置用部材 - Google Patents

気相成長装置用部材

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JP2001213667A
JP2001213667A JP2000021253A JP2000021253A JP2001213667A JP 2001213667 A JP2001213667 A JP 2001213667A JP 2000021253 A JP2000021253 A JP 2000021253A JP 2000021253 A JP2000021253 A JP 2000021253A JP 2001213667 A JP2001213667 A JP 2001213667A
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glassy carbon
dispersed
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phase growth
growth apparatus
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Kunihiro Fujitsuka
公仁弘 藤塚
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Tokai Carbon Co Ltd
Original Assignee
Tokai Carbon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐酸化性、耐蝕性に優れ、パーティクルの発
生や汚染が少なく、長期間に亘って安定に使用すること
のできる気相成長装置用部材を提供する。 【解決手段】 ガラス状カーボンの組織中に、0.5〜
15重量%の範囲でSiが原子レベルで均一な連続相と
して分散複合した組織性状を備えるSi分散ガラス状カ
ーボンからなる気相成長装置用部材。この組織性状は透
過型電子顕微鏡(TEM) の観察によっても粒状組織が識別
できない組織状態である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ICやLSI等の
半導体デバイスの製造工程における、例えばウエハ面に
気相反応により成膜する際のサセプタ、基板ホルダ等の
ウエハ支持具、あるいはプラズマCVDにおける平行平
板電極として用いられる気相成長装置用部材に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造においては、Si
の単結晶膜やSiO2 の絶縁膜等を形成するために、化
学的気相成長法(CVD法)や物理的気相成長法(PV
D)に基づいた各種気相成長装置により成膜されてい
る。例えば、Siウエハに酸化膜や窒化膜等の絶縁膜を
成膜する場合には、サセプタにウエハを載置して加熱
し、反応ガスを供給して気相反応させてウエハ面上に気
相成長により成膜する方法が採られている。
【0003】このサセプタや基板ホルダ等のウエハ支持
具、平行平板電極には化学的安定性に優れていることが
必要であり、発生する不純物による汚染がなく、またパ
ーティクルによる得率低下を防止するために、従来から
カーボン基材にSiC膜やガラス状カーボン膜をコーテ
ィングしたものが使用されてきた。
【0004】しかしながら、SiC膜やガラス状カーボ
ン膜部分にはピンホールが形成され易く、ピンホールか
ら発生するクラックによりカーボン基材から不純物が放
出されたり、パーティクル発生の原因となり、熱処理中
のウエハを汚染して製品不良を招くこととなる。また、
ウエハ支持具自身にも成膜されることが避けられず、酸
洗浄によって除去する際にエッチングされたり、表面が
徐々に侵食されて、使用寿命が尽きる欠点がある。
【0005】これらの欠点を解決するために、特開平9
−2895号公報にはウエハ表面に気相成長膜を形成す
る気相成長装置において、サセプタの全体をガラス状カ
ーボンで形成したことを特徴とするガラス状カーボン製
サセプタが提案されている。また、特開平9−6397
3号公報にはウエハ保持体に支持されたウエハの下方に
ヒータを設け、このヒータの少なくとも下向きの熱を反
射する反射板を設け、上記反射板をガラス状カーボンで
形成することを特徴とする気相成長装置が開示されてい
る。
【0006】ガラス状カーボンは、熱硬化性樹脂を炭化
して得られる巨視的に無孔組織の三次元網目構造を呈す
るガラス質の硬質炭素質物で、高強度、化学的安定性、
ガス不透過性、耐摩耗性、堅牢性などに優れ、不純物が
少ない等の特徴を有しており、各種工業部材として広い
用途分野で有用されている。また、近年では組織から微
小な炭素粒子がパーティクルとして離脱することのない
非汚染性の材質性状に着目して、シリコンウエハのプラ
ズマエッチング用電極やイオン注入装置用部材等、汚染
を嫌う半導体分野で好適に用いられている。
【0007】しかしながら、ガラス状カーボンは一般の
カーボン材と同様に耐酸化性が充分でなく、特に高温酸
化雰囲気中では速やかに酸化が進行して物性を損ねる炭
素材固有の材質的欠点がある。したがって、上記のガラ
ス状カーボン製サセプタ(特開平9−2895号公報)
や反射板をガラス状カーボンで形成した気相成長装置
(特開平9−63973号公報)においても、酸化消耗
により使用寿命が短縮化する問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者はガ
ラス状カーボンの組織を改良することにより耐酸化性能
を向上させ、気相成長装置用の部材として好適に用いる
ことのできるガラス状カーボンについて鋭意研究を進め
た結果、ガラス状カーボン材の組織中に一定量のSiを
原子レベルで均一に分散含有させると、耐酸化性や耐蝕
性等の化学的安定性が向上し、気相成長装置用部材とし
て好適に使用できることを確認した。
【0009】本発明は上記の知見に基づいて開発された
もので、その目的は耐酸化性及び耐蝕性に優れ、パーテ
ィクルの発生や汚染が少なく、長期間に亘って安定に使
用することができる気相成長装置用部材を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明に係る気相成長装置用部材は、ガラス状カー
ボンの組織中に、0.5〜15重量%の範囲でSiが原
子レベルで均一な連続相として分散複合した組織性状を
備えるSi分散ガラス状カーボンからなることを構成上
の特徴とし、この原子レベルのSiがガラス状カーボン
組織中に均一な連続相として分布する組織性状とは、実
質的にSiとCとからなる組織中に粒界が存在せず、透
過型電子顕微鏡(TEM) の観察によっても粒状組織が観察
されず、Si成分が識別できない組織状態をいう。
【0011】
【発明の実施の形態】ガラス状カーボンは巨視的に無孔
組織の三次元網目構造を呈する外観上ガラスに似た硬質
炭素質物質で、高強度、化学的安定性、ガス不透過性、
耐摩耗性に優れ、不純物が少ない等の特徴を有している
が、このガラス状カーボンの組織中にSiを分散複合化
させるとガラス状カーボンの組織が強化され、耐酸化性
や耐蝕性の向上を図ることができる。
【0012】本発明の気相成長装置用部材を構成するS
i分散ガラス状カーボンは、ガラス状カーボンの組織中
にSiが原子レベルで均一に分散してカーボン成分と複
合した組織構造からなり、原子レベルのSiがガラス状
カーボン組織中に均一な連続相として分布する組織性状
を備える点に特徴がある。
【0013】このSi分散ガラス状カーボンの組織性状
は、ガラス状カーボンの組織中にSi成分が微粒子状態
で分散することなく、組織中にSiとCの粒界が存在し
ない連続固溶相を呈した組織状態、すなわち、巨視的に
はガラス状カーボン単独の組織構造と実質的な相違はな
いが、微視的にはガラス状カーボン組織の一部がSiに
置換結合された複合形態を示している。
【0014】したがって、その組織構造は、具体的には
Si分散ガラス状カーボンの組織中に実質的に黒鉛構造
以外の結晶構造が存在せず、X線回折法によるパターン
解析により金属Si及びSi化合物に帰属する回折線が
検出されず、透過型電子顕微鏡(TEM) の観察によっても
粒状組織が識別できない組織状態を備えている点に特徴
がある。
【0015】ガラス状カーボンの組織中に分散するSi
は、ガラス状カーボンの組織を強化してパーティクルの
脱落を抑止し、耐酸化性、耐蝕性の向上に機能するもの
であり、分散複合量はガラス状カーボン中に0.5〜1
5重量%の量比に設定する。Siの分散複合量が0.5
重量%を下回る場合にはガラス状カーボンの組織強化及
び耐酸化性や耐蝕性の向上効果が認められず、一方15
重量%を越えるとガラス状カーボンの組織中に原子レベ
ルで均一な連続相として分散複合化させることが困難と
なる。好ましくは、分散複合化するSiの量比は2〜1
0重量%の範囲に設定される。
【0016】ガラス状カーボン組織中にSiを分散複合
化する場合、ガラス状カーボンを製造する原料樹脂中に
Si粉末やSiC粉末を加えて混合し、成形、硬化した
のち焼成炭化する方法では、ガラス状カーボン組織中に
Si成分がナノレベル、マイクロレベルで凝集した組織
性状のSi分散ガラス状カーボンしか得られない。この
ようなSi成分が凝集して分散している組織性状ではガ
ラス状カーボンの組織強化を充分に図ることができず、
また耐酸化性や耐蝕性も充分に向上させることができな
くなり、パーティクルも発生し易くなる。
【0017】本発明の気相成長装置用部材を構成するS
i分散ガラス状カーボンは、ガラス状カーボンの原料と
なる熱硬化性樹脂に有機シラン化合物を添加混合して成
形、硬化したのち、常法にしたがって非酸化性雰囲気下
に800℃以上の温度で焼成炭化することにより製造す
ることができる。熱硬化性樹脂としては、例えばフェノ
ール系樹脂、フラン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリカ
ルボジイミド系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ピ
レン−フェナントレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、
エポキシ系樹脂あるいはこれらの混合樹脂等が用いら
れ、特に焼成したときに残留する残炭率が45重量%以
上のフェノール系樹脂、フラン系樹脂もしくはこれらの
混合樹脂等が好ましく使用される。
【0018】熱硬化性樹脂に添加混合する有機シラン化
合物としては1分子中に1〜3個のSi原子を含む、例
えば下記の一般式で表される有機シラン化合物を用いる
ことが好ましい。但し、下記一般式においてR1 〜R4
はC、H、O、N、Siのいずれかを含む有機官能基で
ある。なお、1分子中のSi原子の数が3を越えるとS
i原子の凝集が起こり易くなり、Siを原子レベルで均
一な連続相として分散させることが困難となる。
【0019】
【0020】これらの1分子中に1〜3個のSi原子を
含む有機シラン化合物として具体的には、例えば下記の
ものを例示することができる。 (1)1分子中に1個のSi原子を含む有機シラン化合
物;3−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、N−(2-アミノエチル)−3−アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエト
キシシラン、等。 (2)1分子中に2個のSi原子を含む有機シラン化合
物;ヘキサメチルジシロキサン、ヘキサメチルジシラザ
ン、等。 (3)1分子中に3個のSi原子を含む有機シラン化合
物;(3-グリドキシプロピル)ビス(トリメチルシロキ
サン)メチルシラン、ヘキサメチルシクロトリシロキサ
ン、オクタメチルトリシロキサン等。
【0021】これらの有機シラン化合物を熱硬化性樹脂
液に滴下し、攪拌混合して均一な混合樹脂溶液を調製す
る。有機シラン化合物は熱硬化性樹脂との相溶性が高い
ので容易に均一な混合樹脂溶液を調製することができ、
混合樹脂溶液を所定の形状に成形後、加熱硬化し、非酸
化雰囲気中、800℃の温度、好ましくは1000〜2
500℃の温度範囲で焼成炭化することによりSi分散
ガラス状カーボンが製造される。
【0022】このようにして製造されたSi分散ガラス
状カーボンは、そのまま、あるいは必要に応じて表面を
バフ研磨やダイヤモンドラッピングにより表面平滑性を
高めて気相成長装置用部材として使用に供される。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して具
体的に説明する。
【0024】実施例1 有機シラン化合物として3−グリシドキシプロピルメチ
ルジメトキシシランを用い、フェノール樹脂中に滴下し
ながら1時間攪拌混合した。その後、緩やかな流動状態
で45時間放置して均一な混合溶液を調製した。この混
合樹脂溶液を成形型に注入し、真空装置内に入れて真空
脱泡したのち、70℃に加熱し、最終的に180℃の温
度で硬化した。この硬化成形体を窒素雰囲気中で2℃/
hrの昇温速度で1000℃まで加熱して焼成炭化した。
得られた焼成体をCl2 /Arの混合ガス雰囲気中で2
000℃に加熱して高純度化処理した。
【0025】このようにしてSi分散ガラス状カーボン
を製造し、ICP発光分析及び原子吸光法により不純物
濃度を測定し、また灰分法(JIS M8812 に準じて灰化
し、JIS R6124 に準拠)によりSi含有量を測定した。
その結果、Siを除く元素は検出限界以下であり、分散
複合化したSi量は1.1重量%であった。また、TE
M観察により組織観察を行ったが、組織内の粒子の存在
は確認されなかった。次いで、バフ研磨して表面平滑化
したのち、直径400mm、厚さ5mmの円板状に加工して
プラズマCVD装置用電極板を作製した。
【0026】この電極板をプラズマCVD装置にセット
して、反応ガス;TEOS、O2 、C2 6 、反応チャ
ンバー内のガス圧;65Pa、電源周波数;13.5MHz
の条件でシリコンウエハに絶縁膜の成膜処理を行った。
200時間処理後の電極板の厚さを測定して電極消耗量
を求め、また64MビットDRAMを製造したときの製
品歩留りを求めた。更に、HF/HNO3 水溶液中に浸
漬して超音波洗浄したのち250℃で乾燥する酸洗浄処
理を20回繰り返し行った後の重量減少率を測定した。
これらの結果を表1に示した。
【0027】実施例2〜3 有機シラン化合物として実施例1と同じ、3−グリシド
キシプロピルメチルジメトキシシランを用い、異なる量
比でフェノール樹脂中に滴下しながら1時間攪拌混合し
た他は、全て実施例1と同一の方法、条件によりSi分
散ガラス状カーボンを製造してCVD装置用電極板を作
製し、電極消耗量、製品歩留り、重量減少率等を測定し
て、得られた結果を表1に併載した。
【0028】実施例4 有機シラン化合物としてテトラエトキシシランを用い、
フェノール樹脂中に滴下量を変えて攪拌混合した他は、
全て実施例1と同一の方法、条件によりSi分散ガラス
状カーボンを製造してCVD装置用電極板を作製し、電
極消耗量、製品歩留り、重量減少率等を測定して、得ら
れた結果を表1に併載した。
【0029】実施例5 有機シラン化合物として3−アミノプロピルトリエトキ
シシランを用い、フェノール樹脂中に滴下量を変えて攪
拌混合した他は、全て実施例1と同一の方法、条件によ
りSi分散ガラス状カーボンを製造してCVD装置用電
極板を作製し、電極消耗量、製品歩留り、重量減少率等
を測定して、得られた結果を表1に併載した。
【0030】実施例6 有機シラン化合物として(3−グリドキシプロピル)ビ
ス(トリメチルシロキサン)メチルシランを用い、フェ
ノール樹脂中に滴下量を変えて攪拌混合した他は、全て
実施例1と同一の方法、条件によりSi分散ガラス状カ
ーボンを製造してCVD装置用電極板を作製し、電極消
耗量、製品歩留り、重量減少率等を測定して、得られた
結果を表1に併載した。
【0031】比較例1 有機シラン化合物を滴下混合することなくフェノール樹
脂のみを用いてガラス状カーボンを製造した他は、実施
例1と同一の方法、条件によりCVD装置用電極板を作
製し、電極消耗量、製品歩留り、重量減少率等を測定し
た。得られた結果を表1に併載した。
【0032】比較例2〜3 有機シラン化合物として実施例1と同じ、3−グリシド
キシプロピルメチルジメトキシシランを用い、量比を変
えてフェノール樹脂中に滴下しながら1時間攪拌混合し
た他は、全て実施例1と同一の方法、条件によりSi分
散ガラス状カーボンを製造してCVD装置用電極板を作
製し、電極消耗量、製品歩留り、重量減少率等を測定し
た。得られた結果を表1に併載した。
【0033】比較例4 カーボン基材にCVD法によりSiC被膜を成膜してC
VD装置用電極板を作製し、電極消耗量、製品歩留り、
重量減少率等を測定した。得られた結果を表1に併載し
た。
【0034】比較例5 カーボン基材にフェノール樹脂を塗布して70℃に加熱
し、最終的に180℃の温度で硬化したのち、窒素雰囲
気中で2℃/hrの昇温速度で1000℃まで加熱して焼
成炭化した。次いで、Cl2 /Arの混合ガス雰囲気中
で2000℃に加熱して高純度化処理し、実施例1と同
一の方法、条件によりCVD装置用電極板を作製し、電
極消耗量、製品歩留り、重量減少率等を測定した。得ら
れた結果を表1に併載した。
【0035】
【表1】
【0036】表1の結果から、ガラス状カーボンの組織
中に0.5〜15重量%のSiが原子レベルで分散複合
し、TEM観察によって粒状組織が観察されない組織性
状を示すSi分散ガラス状カーボンで作製した実施例1
〜6のプラズマCVD装置用電極板は、電極消耗量が少
なく、製品歩留りが高く、また酸洗浄処理による重量減
少率も低位にあり、電極板として優れた性能を有してい
ることが判る。これに対して、ガラス状カーボン単体で
電極板を作製した比較例1、ガラス状カーボン膜をコー
ティングした比較例5では、電極消耗量及び重量減少率
ともに大きく、またパーティクル発生により製品歩留り
も低位にある。また、カーボン基材にSiC膜を成膜し
た比較例4では電極消耗量及び重量減少率は小さいもの
のパーティクル発生による製品歩留りの低下が著しい。
一方、ガラス状カーボン組織中に分散複合したSi量が
多い比較例2では粒状組織が現れ、電極消耗量及び重量
減少率は低位にあるものの、パーティクル発生による製
品歩留りの低下が認められる。また、Si分散量が少な
い比較例3では、その効果が小さく、電極消耗量、重量
減少率が大きく、製品歩留りが低下している。
【0037】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の気相成長装置用
部材によれば、ガラス状カーボンの組織中に0.5〜1
5重量%の範囲でSiが原子レベルで均一な連続相とし
て分散し、透過型電子顕微鏡 (TEM)による観察によって
も粒状組織が識別できない組織状態に分散複合化した組
織性状を備えたSi分散ガラス状カーボンで形成されて
おり、耐酸化性や耐蝕性等の化学的安定性が向上し、ま
たパーティクルの発生を抑制するこが可能となる。した
がって、ICやLSI等の半導体デバイスの製造工程に
おける、例えばウエハ面に気相反応により成膜する際の
サセプタ、基板ホルダ等のウエハ支持具、プラズマCV
Dにおける平行平板電極等として、長期に亘って、安定
に使用することのできる長寿命の気相成長装置用部材を
提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス状カーボンの組織中に、0.5〜
    15重量%の範囲でSiが原子レベルで均一な連続相と
    して分散複合した組織性状を備えるSi分散ガラス状カ
    ーボンからなることを特徴とする気相成長装置用部材。
  2. 【請求項2】 組織性状が透過型電子顕微鏡(TEM) の観
    察によって粒状組織が識別できない組織状態である、請
    求項1記載の気相成長装置用部材。
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