JP2001212615A - パイプ体の製造方法、製造装置、これらにより製造されたパイプ体及びこのパイプ体を用いた画像形成装置 - Google Patents

パイプ体の製造方法、製造装置、これらにより製造されたパイプ体及びこのパイプ体を用いた画像形成装置

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JP2001212615A
JP2001212615A JP2000027841A JP2000027841A JP2001212615A JP 2001212615 A JP2001212615 A JP 2001212615A JP 2000027841 A JP2000027841 A JP 2000027841A JP 2000027841 A JP2000027841 A JP 2000027841A JP 2001212615 A JP2001212615 A JP 2001212615A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属プレートをプレス成形により加工して溶
接することなくパイプ体を製造する場合であっても、量
産時にばらつきなく安定して隙間の目立たないパイプ体
を製造することのできるパイプ体の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 本発明に係るパイプ体の製造方法では、
互いに平行な一対の端面5c,5dを有する金属プレー
トをこの一対の端面5c,5dと平行な直線に沿って四
箇所で折り曲げるとともにこの一対の端面5c,5dを
接合させ、かつ、側壁部3,4に内側に向かって凸とな
るように凸部3a,4aを設けてこの凸部3a,4aに
生じるスプリングバック力f1によりその端面5c,5
dを密着させることによって、断面が長方形状のパイプ
体1を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属プレートを曲
げ加工することによって断面が多角形状のパイプ体を製
造するパイプ体の製造方法、製造装置、製造されたパイ
プ体及びこのパイプ体を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、断面が多角形状のパイプ体を
製造する技術として、特公平7−34936号公報、特
開平11−290940号公報に記載のものが知られて
いる。
【0003】その特公平7−34936号公報において
は、金属プレートをロール成形して角パイプ状とした後
に、金属プレートの合わせ目(すなわち、金属プレート
の幅方向両端縁をなす一対の辺同士)を溶接してパイプ
体を製造している。
【0004】また、特開平11−290940号公報に
おいては、矩形状の金属プレートを素材として、プレス
加工(曲げ加工)により断面が長方形状のパイプ体を製
造している。この製造方法は、金属プレートの幅方向両
端部(一対の辺部)を長さ方向に沿って折り曲げ略直角
に起立させることにより一次成形品を成形する第1曲げ
工程と(図4参照)、その一次成形品の未折曲げ部(図
4における符号9)の中央部分を上方に凸となるように
湾曲させ、かつ、この中央部分に対して両側部分を略直
角に折り曲げ起立させることにより二次成形品を成形す
る第2曲げ工程と(図6参照)、その二次成形品の一対
の側壁部(図6における符号3,4)を互いに内側に向
けて押圧することにより、金属プレートの一対の辺同士
(図6においては符号5c,5dで表される端面同士)
を突き合わせるリストライク工程とからなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特公平
7−34936号公報に記載のパイプ体の製造方法で
は、ロール成形後に金属プレートの一対の辺同士を溶接
する必要があるが、一般にロール成形及び溶接にはコス
トがかかるほか、溶接時に生じる金属の熱ひずみにより
製品の精度が劣化するという問題がある。
【0006】一方、特開平11−290940号公報に
記載のパイプ体の製造方法では、溶接を伴わずプレス成
形のみによってパイプ体を製造することができるが、こ
のように製造されたパイプ体については金属プレートの
一対の辺同士の接合部に隙間が目立つことが多く、その
一対の辺同士が密着したパイプ体を量産時にばらつきな
く安定して製造することは難しい。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、金属プレートをプレス成形により加工して溶接す
ることなくパイプ体を製造する場合であっても、量産時
にばらつきなく安定して隙間の目立たないパイプ体を製
造することのできるパイプ体の製造技術を提供すること
を課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、互いに平行な一対の辺を有する
金属プレートを該一対の辺と平行な直線に沿って複数箇
所で折り曲げるとともに該一対の辺同士を接合させるこ
とにより、断面が多角形状のパイプ体を製造するパイプ
体の製造方法であって、前記金属プレートの前記多角形
のいずれかの辺に対応する面に該多角形の内側に向かっ
て凸となるように凸部を設け、該凸部に生じるスプリン
グバック力によって前記一対の辺同士を密着させること
を特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載のパイ
プ体の製造方法において、前記多角形はその一辺に前記
一対の辺の接合部が形成される四角形であり、前記接合
部が形成される辺と隣接する辺に対応する面に前記凸部
を設けることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項2に記載のパイ
プ体の製造方法において、前記凸部を前記接合部が形成
される辺と対向する辺に対応する面の近くに設けること
を特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項1に記載のパイ
プ体の製造方法において、前記多角形はその一辺に前記
一対の辺の接合部が形成される四角形であり、前記接合
部が形成される辺と対向する辺に対応する面に前記凸部
を設けることを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、請求項1に記載のパイ
プ体の製造方法において、前記多角形はその一辺に前記
一対の辺の接合部が形成される三角形、五角形、六角形
又は八角形であり、前記接合部が形成される辺以外のい
ずれかの辺に対応する面に前記凸部を設けることを特徴
とする。
【0013】請求項6の発明は、請求項2乃至請求項5
のいずれか1項に記載のパイプ体の製造方法において、
前記金属プレートを前記直線に沿って前記多角形の各頂
点の角度に合わせて折り曲げるとともに、前記接合部が
形成される辺以外のいずれかの辺に対応する面を前記多
角形の内側に向かって凸となるように湾曲させて中間成
形品を成形し、該中間成形品の湾曲した面以外の面であ
って前記接合部が形成される辺以外の辺に対応する面に
外力を加えることにより、前記湾曲した面の湾曲を取り
除きつつ前記一対の辺同士を接合させるとともに前記凸
部を形成することを特徴とする。
【0014】請求項7の発明は、請求項6に記載のパイ
プ体の製造方法において、前記金属プレートを前記多角
形のいくつかの頂点の角度に合わせて折り曲げ断面凹状
とし、前記金属プレートを加圧する内部加圧パンチ部材
をその凹状の内部に進入させ、該内部加圧パンチ部材に
より前記湾曲した面を形成するとともに前記金属プレー
トを前記多角形の残余の頂点の角度に合わせて折り曲
げ、前記一対の辺同士の間を通して前記内部加圧パンチ
部材を引き抜くことにより前記中間成形品を成形するこ
とを特徴とする。
【0015】請求項8の発明は、請求項1に記載のパイ
プ体の製造方法において、前記多角形はその一頂点に前
記一対の辺の接合部が形成されることを特徴とする。
【0016】請求項9の発明は、互いに平行な一対の辺
を有する金属プレートを該一対の辺と平行な直線に沿っ
て複数箇所で折り曲げるとともに該一対の辺同士を接合
させることにより、断面が多角形状のパイプ体を製造す
るパイプ体の製造装置であって、前記金属プレートの前
記多角形のいずれかの辺に対応する面に該多角形の内側
に向かって凸となるように凸部を形成する凸部形成手段
を備え、前記凸部に生じるスプリングバック力によって
前記一対の辺同士を密着させることを特徴とする。
【0017】請求項10の発明は、請求項9に記載のパ
イプ体の製造装置において、前記多角形はその一辺に前
記一対の辺の接合部が形成される四角形であり、前記凸
部形成手段は前記接合部が形成される辺と隣接する辺に
対応する面に前記凸部を形成することを特徴とする。
【0018】請求項11の発明は、請求項10に記載の
パイプ体の製造装置において、前記凸部形成手段は前記
凸部を前記接合部が形成される辺と対向する辺に対応す
る面の近くに形成することを特徴とする。
【0019】請求項12の発明は、請求項9に記載のパ
イプ体の製造装置において、前記多角形はその一辺に前
記一対の辺の接合部が形成される四角形であり、前記凸
部形成手段は前記接合部が形成される辺と対向する辺に
対応する面に前記凸部を形成することを特徴とする。
【0020】請求項13の発明は、請求項9に記載のパ
イプ体の製造装置において、前記多角形はその一辺に前
記一対の辺の接合部が形成される三角形、五角形、六角
形又は八角形であり、前記凸部形成手段は前記接合部が
形成される辺以外のいずれかの辺に対応する面に前記凸
部を形成することを特徴とする。
【0021】請求項14の発明は、請求項10乃至請求
項13のいずれか1項に記載のパイプ体の製造装置にお
いて、前記金属プレートを前記直線に沿って前記多角形
の各頂点の角度に合わせて折り曲げるとともに前記接合
部が形成される辺以外のいずれかの辺に対応する面を前
記多角形の内側に向かって凸となるように湾曲させてな
る中間成形品がセットされる加工装置本体と、該加工装
置本体にセットされた前記中間成形品の湾曲した面以外
の面であって前記接合部が形成される辺以外の辺に対応
する面に外力を加えるパンチ部材とを備え、前記凸部形
成手段は前記パンチ部材に設けられ、該パンチ部材は前
記湾曲した面の湾曲を取り除きつつ前記一対の辺同士を
接合させるとともに、前記凸部形成手段により前記外力
を加える面に前記凸部を形成することを特徴とする。
【0022】請求項15の発明は、互いに平行な一対の
辺を有する金属プレートを該一対の辺と平行な直線に沿
って複数箇所で折り曲げるとともに、該一対の辺同士を
接合させることにより製造された断面が多角形状のパイ
プ体であって、前記金属プレートの前記多角形のいずれ
かの辺に対応する面に該多角形の内側に向かって凸とな
るように凸部が設けられ、該凸部に生じるスプリングバ
ック力によって前記一対の辺同士が密着していることを
特徴とする。
【0023】請求項16の発明は、請求項15に記載の
パイプ体において、前記多角形はその一辺に前記一対の
辺の接合部が形成された四角形であり、前記接合部が形
成された辺と隣接する辺に対応する面に前記凸部が設け
られたことを特徴とする。
【0024】請求項17の発明は、請求項16に記載の
パイプ体において、前記凸部が前記接合部が形成された
辺と対向する辺に対応する面の近くに設けられたことを
特徴とする。
【0025】請求項18の発明は、請求項15に記載の
パイプ体において、前記多角形はその一辺に前記一対の
辺の接合部が形成された四角形であり、前記接合部が形
成された辺と対向する辺に対応する面に前記凸部が設け
られたことを特徴とする。
【0026】請求項19の発明は、請求項15に記載の
パイプ体において、前記多角形はその一辺に前記一対の
辺の接合部が形成された三角形、五角形、六角形又は八
角形であり、前記接合部が形成された辺以外のいずれか
の辺に対応する面に前記凸部が設けられたことを特徴と
する。
【0027】請求項20の発明は、請求項15に記載の
パイプ体において、前記多角形はその一頂点に前記一対
の辺の接合部が形成されたことを特徴とする。
【0028】請求項21の発明は、互いに平行な一対の
辺を有する金属プレートを該一対の辺と平行な直線に沿
って複数箇所で折り曲げるとともに該一対の辺同士を接
合させることにより製造された断面が多角形状のパイプ
体によって、そのフレームが構成されている画像形成装
置であって、前記パイプ体の前記多角形のいずれかの辺
に対応する面に該多角形の内側に向かって凸となるよう
に凸部が設けられ、該凸部に生じるスプリングバック力
によって前記一対の辺同士が密着していることを特徴と
する。
【0029】上記請求項1、請求項9又は請求項15の
発明によれば、パイプ体の断面形状である多角形のいず
れかの辺に対応する面に多角形の内側に向かって凸とな
るように凸部を設け、この凸部の変形が弾性的に回復す
る際に生じるスプリングバック力によって金属プレート
の一対の辺同士を密着させることになるので、金属プレ
ートをプレス成形により加工して溶接することなくパイ
プ体を製造する場合であっても、量産時にばらつきなく
安定して隙間の目立たないパイプ体を製造することがで
きる。
【0030】また、請求項2乃至請求項5、請求項10
乃至請求項13、請求項16乃至請求項19のいずれか
の発明によれば、金属プレートの一対の辺の接合部が多
角形の一辺上に形成される際に、この接合部が形成され
る辺と異なる辺に対応する面に凸部を設けることになる
ので、例えば凸部を多角形の外側から加圧して形成する
場合に、その加圧力の影響により一対の辺同士がずれて
接合に支障をきたす等の事態を防止することができる。
とりわけ請求項3、請求項11又は請求項17の発明に
よれば、断面が四角形のパイプ体について、接合部が形
成される辺と隣接する辺に対応する面上であって、その
接合部が形成される辺と対向する辺に対応する面の近く
に凸部を設けることになるので、凸部に生じるスプリン
グバック力により金属プレートの一対の辺同士を効率的
に密着させることができるという効果も得られる。
【0031】さらに、請求項6、請求項7又は請求項1
4の発明によれば、多角形の内側に向かって凸となるよ
うに湾曲した面を有して一対の辺同士が離間した状態に
ある中間成形品を成形し、その湾曲した面の湾曲を取り
除きつつ一対の辺同士を接合させるように外力を加えて
パイプ体を製造することになるので、製造されたパイプ
体の各面の平坦性を、事後的に大幅な修正加工を施すこ
となく容易に確保することができる。
【0032】請求項8又は請求項20の発明によれば、
金属プレートの一対の辺の接合部が多角形の一頂点上に
形成されることになるので、多角形の辺上、すなわち、
パイプ体のいずれかの面に接合部が形成される場合に比
べて、接合部の存在を目立ち難くすることができる。
【0033】請求項21の発明によれば、画像形成装置
のフレームに請求項15に係るパイプ体が用いられるこ
とになるので、そのフレームを低コストかつ高品質、高
精度に製造することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0035】[断面が四角形状のパイプ体の製造]図1
は断面が長方形状のパイプ体の概略構成を示す斜視図で
あり、図2はそのパイプ体の断面形状を示す正面図であ
る。このパイプ体1は、図2に示す長方形の各辺に対応
する四つの面(構成壁部)として、底壁部2、底壁部2
に隣接する一対の側壁部3,4、及び底壁部2に対向す
る上壁部5を有している。
【0036】側壁部3,4にはそれぞれパイプ体1の内
側に向かって凸となるように凸部3a,4aが複数形成
されている。上壁部5は一対の合わせ目構成壁部5a,
5bがそれぞれの端面5c,5dで互いに密着してな
り、上壁部5の中央には合わせ目(接合部)5eが形成
されている。側壁部3,4に形成された凸部3a,4a
は、その合わせ目5e及びパイプ体1の軸線を通る中心
線O1に対して左右対称をなしている。
【0037】このパイプ体1は、図3に示す互いに平行
な一対の辺6e,6eを有する矩形状の金属プレート6
を素材として、プレス加工により成形される。金属プレ
ート6にはあらかじめネジ穴6a,6aが適宜箇所に形
成され、このネジ穴6a,6aは、パイプ体1を後述の
フレームとして用いる際に取付用の係合部(パイプ体1
に他のパイプ体等を取り付ける場合に、又はパイプ体1
を他の部材に取り付ける場合に用いられる係合部)とし
て使用される。なお、このような係合部としてネジ穴6
a,6aの代わりに切欠き等が形成されていてもよい。
【0038】そのプレス加工においては、まず、第1加
工ステップとして、一対の辺6e,6eと同方向に延び
る折曲げ線6c,6cに沿って、金属プレート6の辺部
6b,6bを直角(90°)に折り曲げ起立させる。こ
れにより、その辺部6b,6bが一対の合わせ目構成壁
部5a,5bをなし、図4に示す断面凹状の一次中間成
形品8が成形される。なお、図4において符号9は未折
曲げ部、符号6d,6dは後に未折曲げ部9を折り曲げ
る際の基準となる折曲げ線であり、金属プレート6の寸
法、折曲げ線6c及び折曲げ線6dの位置は、プレス加
工による金属の伸び量を考慮して決定されている。
【0039】この一次中間成形品8のプレス加工には、
例えば図5に示すプレス装置10を使用する。プレス装
置10は第一固定プレート11と第一加圧パンチ部材1
2と可動プレート12’とから概略構成され、第一固定
プレート11には一次中間成形品8の外形状(合わせ目
構成壁部5a,5bの外形状)に対応する形状の周壁1
1aに囲まれてなる凹所13が設けられている。また、
第一加圧パンチ部材12は一次中間成形品8の内形状に
対応する形状を有し、凹所13に対して図示を略す油圧
シリンダ装置により上下動するようになっている。可動
プレート12’は第一加圧パンチ部材12の上下動に伴
い第一固定プレート11の周壁11aに対して摺動する
ように、図示を略す他の油圧シリンダ装置に接続されて
いる。
【0040】その第一加圧パンチ部材12及び可動プレ
ート12’が上方に位置する状態で固定プレート11よ
りもHだけ高い位置にある可動プレート12’上に金属
プレート6を載置し(図5(a))、第一加圧パンチ部
材12を下降させてこれと可動プレート12’とで金属
プレート6を挟持し加圧することにより、一次中間成形
品8が成形される(図5(b))。
【0041】次いで、第2加工ステップとして、一対の
辺6e,6eと同方向に延びる折曲げ線6d,6dに沿
って一次中間成形品8の未折曲げ部9を直角に折り曲げ
るとともに、その折曲げ線6d,6dに挟まれる部分を
上方に向かって凸となるように湾曲させ、合わせ目構成
壁部5a,5b以外の残余の構成壁部である底壁部2と
側壁部3,4とを形成する。これにより、図6、図7に
示すように、中間成形品としての二次中間成形品14が
成形される。
【0042】この二次中間成形品14のプレス加工に
は、例えば図8に示すプレス装置17を使用する。プレ
ス装置17は、凹所18を有する第二固定プレート19
と、内部加圧パンチ部材としての第二加圧パンチ部材2
0と、可動プレート20’とから概略構成されている。
凹所18は二次中間成形品14の外形状(側壁部3,4
の外形状)に対応する形状の周壁19aに囲まれてな
る。第二加圧パンチ部材20は凹所18に対して図示を
略す油圧シリンダ装置により上下動し、その下部には二
次中間成形品14の底壁部2の内形状と側壁部3,4の
下部内形状とに対応する形状のパンチ部20aが設けら
れている。可動プレート20’は第二加圧パンチ部材2
0の上下動に伴い第二固定プレート19に対して摺動す
るように、図示を略す他の油圧シリンダ装置に接続され
ている。この可動プレート20’の上面20a’は、二
次中間成形品14の底壁部2の外形状と対応する形状に
仕上げられている。
【0043】その第二加圧パンチ部材20及び可動プレ
ート20’が上方に位置する状態で固定プレート19よ
りもH’だけ高い位置にある可動プレート20’上に一
次中間成形品8を載置し(図8(a))、第二加圧パン
チ部材20を下降させて一次中間成形品8の凹状内部に
進入させ、第二加圧パンチ部材20のパンチ部20a及
び可動プレート20’の上面20a’により未折曲げ部
9を挟持し加圧することによって、二次中間成形品14
が成形される(図8(b))。この二次中間成形品14
のプレス装置17からの取外しは、第二加圧パンチ部材
20を上昇させて加圧状態を解除した後に、二次中間成
形品14を長手方向(図8における紙面垂直方向)に引
き抜くことによって行う。但し、例えば図9に示すよう
に底壁部2の湾曲を大きくした場合や、図10に示すよ
うに底壁部2に対する側壁部3,4の長さの割合が大き
い場合には、第二加圧パンチ部材20を上昇させるだけ
でこれを一対の辺6e,6eの間を通して引き抜くこと
ができる。これにより、二次中間成形品14を長手方向
に引き抜くという作業工程を省くことができ、成形作業
の効率化、作業スペースの狭小化を図ることができる。
【0044】なお、図11に示すプレス装置を使用する
ことによって、図12に示す底壁部2が平坦な(湾曲し
ていない)二次中間成形品を成形してもよいが、このと
き底壁部2と側壁部3,4とのなす角度θ1は鈍角とな
り、これは後述の第三加圧パンチ部材により直角とする
必要がある。また、パイプ体1が完成したときの底壁部
2の平坦性を考慮すると、あるいは、二次中間成形品1
4のプレス装置17からの取外しが第二加圧パンチ部材
20を上昇させるだけで済むことを考慮すると、底壁部
2は図6、図7に示すように湾曲していることが好まし
い。但し、図6、図7では湾曲状態にある底壁部2は中
央の平坦部2bとその両側の湾曲部2c,2cと平坦部
2a,2aとからなっているが(図6(b)参照)、湾
曲の態様はこれに限られるものではない。
【0045】次に、その二次中間成形品14を完成品と
してのパイプ体1に成形するために、図13に示すプレ
ス成形装置(加工装置本体)21を使用する。このプレ
ス成形装置21は下型(固定型)22と上型(可動型)
23とから概略構成され、下型22は第三固定プレート
24を有し、上型23は図示を略すシリンダ装置により
上下動する可動プレート25を有している。
【0046】第三固定プレート24には一対のストッパ
ー部材26,26と、パンチ部材としての第三加圧パン
チ部材27,27とが設けられている。この一対の第三
加圧パンチ部材27,27は図13中左右方向に延びる
図示を略す摺動レール上にスライド可能に設けられ、図
示を略すカム機構により互いに接近する方向又は離反す
る方向に連動して移動するようになっている。また、同
図に示すように下型22と上型23とが分離している状
態では、第三加圧パンチ部材27,27は図示を略すス
プリング部材によって互いに離反する方向に付勢されて
いる。
【0047】第三加圧パンチ部材27,27の互いに相
対向する面には、二次中間成形品14の側壁部3,4を
加圧するパンチ面27b,27bがそれぞれ形成されて
いる。各パンチ面27bには、凸部形成手段としての突
起部27cが長手方向(図13における紙面垂直方向)
に複数並んで設けられている。
【0048】可動プレート25には、第三加圧パンチ部
材27,27を駆動するための駆動部材29,29が設
けられるとともに、一対の合わせ目構成壁部5a,5b
を加圧するための第四加圧パンチ部材30が設けられて
いる。駆動部材29,29の下部内側にはテーパー部2
9a,29aが形成され、第三加圧パンチ部材27,2
7の上部外側にはテーパー部29a,29aと係合する
テーパー部27a,27aが形成されている。
【0049】二次中間成形品14は、第3加工ステップ
として、まず、底壁部2が下向きとなるように第三加圧
パンチ部材27,27の対向空間28にセットされる
(図13)。この状態から矢印A1で示すように上型2
3を下降させると、駆動部材29,29のテーパー部2
9a,29aが第三加圧パンチ部材27,27のテーパ
ー部27a,27aに係合し、第三加圧パンチ部材2
7,27が上記スプリング部材の付勢力に抗して互いに
接近する方向に駆動される(図14)。これにより、第
三加圧パンチ部材27,27のパンチ面27b,27b
が側壁部3,4と合わせ目構成壁部5a,5bとの境を
なす屈曲部31a,31bに当接し、側壁部3,4がそ
のパンチ面27b,27bにより加えられる外力によっ
て互いに接近する方向に加圧される。
【0050】第三加圧パンチ部材27,27が互いに接
近する方向にさらに駆動されると、底壁部2の湾曲が取
り除かれつつ端面5c,5dが接近して最終的には密着
し、上壁部5が形成される(図15)。また、このと
き、突起部27cにより側壁部3,4の底壁部2に近い
場所(少なくとも、側壁部3,4の高さ方向中央よりも
下側の箇所)には凸部3a,4aが形成される。
【0051】続いて、第4加工ステップとして上型23
をさらに下降させると、第三加圧パンチ部材27,27
のテーパー部27a,27aと駆動部材29,29のテ
ーパー部29a,29aとの係合が解除され、第三加圧
パンチ部材27,27がその位置に停止する。この状態
で(すなわち、側壁部3,4に対する加圧力を維持した
状態で)上型23を下降させると、第四加圧パンチ部材
30が上壁部5に当接して上壁部5が加圧される(図1
6)。この第四加圧パンチ部材30の加圧によって、上
壁部5及び底壁部2をより確実に平坦化することができ
るが、この第4加工ステップは必ずしも必須ではない。
【0052】そして、上型23を上昇させて下型22と
分離させると、第三加圧パンチ部材27,27が再度互
いに離反する方向に移動して、完成したパイプ体1を得
る。
【0053】図17はこのようにして製造されたパイプ
体の説明図、図18は比較のために示す凸部を有しない
パイプ体の説明図である。この図18に示すパイプ体
1’は、第3加工ステップにおいて凸部を形成しなかっ
た点以外は図17に示すパイプ体1と同様に製造され、
そのパイプ体1’のパイプ体1と対応する部分にはパイ
プ体1と同じ符号を付している。
【0054】一般に、プレス加工(曲げ加工)により工
作物に変形を与えるとスプリングバック(その加工力を
除去した後に工作物の有する弾性によって変形が多少元
に戻る現象)が生じるため、パイプ体1及びパイプ体
1’の各底壁部2はそのスプリングバックに伴い発生す
る応力(スプリングバック力)によって図18に鎖線で
示すように湾曲面に戻ろうとする傾向がある。すなわ
ち、第三加圧パンチ部材27,27による外力が取り除
かれた後、合わせ目構成壁部5a,5bの端面5c,5
dは互いに離れる傾向にあるため、同図に示すパイプ体
1’において溶接等を行うことなくその端面5c,5d
間の隙間を確実に防止することは困難である。
【0055】一方、本実施の形態に係る方法により製造
された図17に示すパイプ体1には凸部3a,4aが形
成され、この凸部3a,4aの箇所には同図に示すよう
にスプリングバック力f1が生じるため、このスプリン
グバック力f1が底壁部2に生じるスプリングバック力
を相殺し、あるいはそれ以上の大きさをもって合わせ目
5eを閉じるように作用することにより、溶接等を行う
ことなく端面5c,5dを密着させて隙間を防止するこ
とができる。具体的には、底壁部2に生じるスプリング
バック力のみによって端面5c,5d間が開く量をδ1
とし(図19(a)参照)、スプリングバック力f1の
みによって端面5c,5d間が閉じる量をδ2とすると
(但し、端面5c,5dは互いに干渉せずに自由に移動
し得るものとする。図19(b)参照)、δ1≦δ2と
なるときに端面5c,5dは密着する。
【0056】また、その凸部3a,4aを底壁部2の近
く、つまり合わせ目5eから遠い側に設けているので、
図20に示すように合わせ目構成壁部5の近く、つまり
合わせ目5eから近い側に設けるよりも効率的に端面5
c,5d間が閉じる方向の力を作用させることができ
る。さらに、凸部3a,4aは合わせ目5eに対して左
右対称位置にあるので、その端面5c,5d間が閉じる
方向の力をバランスよく作用させることができる。
【0057】この実施の形態に係るパイプ体の製造装置
は、従来から使用されている汎用のプレス機に突出部2
7c,27cを設けるだけで構成することができるの
で、既存の設備を有効に利用し設備投資を抑制しつつ製
品の精度向上を図ることができる。なお、そのパイプ体
の製造装置のプレス成形装置21では、合わせ目構成壁
部5a,5bからなる上壁部5とは異なる面(側壁部
3,4)に凸部を形成するので、この凸部形成のための
加圧力の影響により合わせ目構成壁部5a,5bがずれ
て上壁部5がうまく形成されない等の事態は防止され
る。
【0058】以上の例では、上壁部5の中央に合わせ目
5eを形成することとしたが、図21に示すように、断
面の一頂点近傍である上壁部5と側壁部3との境界付近
に合わせ目5eを形成してもよい。また、凸部を側壁部
3,4に設けるのではなく、底壁部2に設けることとし
てもよい。このような場合には、例えば図22に示すよ
うに、第三加圧パンチ部材27,27ではなく固定プレ
ート22に突起部を設け(突起部22a)、第四加圧パ
ンチ部材30で上方から加圧する際に底壁部2の中央に
凸部2aを形成すればよい。さらに、複数の凸部3a,
4aを図1に示すように点状に設けるのではなく、より
少ない数(一つでもよい。)の線状の凸部をパイプ体1
の長手方向に沿って設けてもかまわない。
【0059】[断面が他の多角形状のパイプ体の製造]
図23は断面が三角形状のパイプ体の製造方法を、図2
4は断面が五角形状のパイプ体の製造方法を、図25は
断面が六角形状のパイプ体の製造方法を、図26は断面
が八角形状のパイプ体の製造方法をそれぞれ示す。これ
ら各図において、(a)は二次中間成形品をプレス成形
装置にセットした状態を、(b)は第三加圧パンチ部材
により加圧して凸部を形成している状態を、(c)は完
成した多角形状のパイプ体を示し、図中の各符号は上記
断面四角形(長方形)状のパイプ体の製造における各要
素と対応している。すなわち、1はパイプ体、2は二次
中間成形品14の段階で湾曲している面、3,4は凸部
3a,4aが形成される面、5a,5bは合わせ目構成
壁部、5c,5dは端面、5は合わせ目5eを有する
面、24は第三固定プレート、27は第三加圧パンチ部
材、27cは突起部をそれぞれ示し、また、5’はパイ
プ体の2,3,4,5で表される面以外の他の面を示し
ている。各パイプ体1は凸部3a,4a、合わせ目5e
を含めて左右対称であり、その凸部3a,4aに生じる
スプリングバック力によって端面5c,5dが密着して
いる。
【0060】[製造されたパイプ体の使用例]上記のよ
うに製造されたパイプ体1は、例えば図27(a)、
(b)に示すように、画像形成装置としてのファックス
兼用複写機のフレーム(支持部材)に用いられる。すな
わち、パイプ体1には載置フレーム39が取り付けられ
てフレームとしての片持ち式フレーム体38が構成さ
れ、その載置フレーム39には図示を略すスキャナーユ
ニット等が載置される。このように片持ち式フレーム体
38にパイプ体1を用いることにより、複写機のフレー
ムを低コストかつ高品質、高精度に製造することができ
る。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
9又は請求項15の発明によれば、パイプ体の断面形状
である多角形のいずれかの辺に対応する面に多角形の内
側に向かって凸となるように凸部を設け、この凸部の変
形が弾性的に回復する際に生じるスプリングバック力に
よって金属プレートの一対の辺同士を密着させることに
なるので、金属プレートをプレス成形により加工して溶
接することなくパイプ体を製造する場合であっても、量
産時にばらつきなく安定して隙間の目立たないパイプ体
を製造することができる。
【0062】また、請求項2乃至請求項5、請求項10
乃至請求項13、請求項16乃至請求項19のいずれか
の発明によれば、金属プレートの一対の辺の接合部が多
角形の一辺上に形成される際に、この接合部が形成され
る辺と異なる辺に対応する面に凸部を設けることになる
ので、例えば凸部を多角形の外側から加圧して形成する
場合に、その加圧力の影響により一対の辺同士がずれて
接合に支障をきたす等の事態を防止することができる。
とりわけ請求項3、請求項11又は請求項17の発明に
よれば、断面が四角形のパイプ体について、接合部が形
成される辺と隣接する辺に対応する面上であって、その
接合部が形成される辺と対向する辺に対応する面の近く
に凸部を設けることになるので、凸部に生じるスプリン
グバック力により金属プレートの一対の辺同士を効率的
に密着させることができるという効果も得られる。
【0063】さらに、請求項6、請求項7又は請求項1
4の発明によれば、多角形の内側に向かって凸となるよ
うに湾曲した面を有して一対の辺同士が離間した状態に
ある中間成形品を成形し、その湾曲した面の湾曲を取り
除きつつ一対の辺同士を接合させるように外力を加えて
パイプ体を製造することになるので、製造されたパイプ
体の各面の平坦性を、事後的に大幅な修正加工を施すこ
となく容易に確保することができる。
【0064】請求項8又は請求項20の発明によれば、
金属プレートの一対の辺の接合部が多角形の一頂点上に
形成されることになるので、多角形の辺上、すなわち、
パイプ体のいずれかの面に接合部が形成される場合に比
べて、接合部の存在を目立ち難くすることができる。
【0065】請求項21の発明によれば、画像形成装置
のフレームに請求項15に係るパイプ体が用いられるこ
とになるので、そのフレームを低コストかつ高品質、高
精度に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパイプ体を示す斜視図である。
【図2】図1のパイプ体を示す正面図である。
【図3】図1、図2のパイプ体の製造に用いる金属プレ
ートを示す平面図である。
【図4】一次中間成形品を示す正面図である。
【図5】図4の一次中間成形品の成形に用いるプレス装
置を示し、(a)は金属プレートを可動プレートに載置
した状態の説明図、(b)はその金属プレートを加圧し
た状態の説明図である。
【図6】二次中間成形品を示す正面図であり、(a)は
その全体図、(b)は部分拡大図である。
【図7】図6の二次中間成形品を示す斜視図である。
【図8】図6、図7の二次中間成形品の成形に用いるプ
レス装置を示し、(a)は一次中間成形品を可動プレー
トに載置した状態の説明図、(b)はその一次中間成形
品を加圧した状態の説明図である。
【図9】二次中間成形品及びその成形に用いるプレス装
置の他の例を示す説明図である。
【図10】本発明に係るパイプ体の他の例を示す正面図
である。
【図11】二次中間成形品の成形に用いるプレス装置の
さらに他の例を示す説明図である。
【図12】図11のプレス装置により成形された二次中
間成形品を示す正面図である。
【図13】図6、図7の二次中間成形品をプレス成形装
置にセットした状態を示す説明図である。
【図14】プレス成形装置にセットした二次中間成形品
の屈曲部に第三加圧パンチ部材が当接した状態を示す説
明図である。
【図15】プレス成形装置において第三加圧パンチ部材
の駆動が完了した状態を示す説明図である。
【図16】プレス成形装置において第四加圧パンチ部材
が上壁部を加圧した状態を示す説明図である。
【図17】図1、図2のパイプ体に生じるスプリングバ
ックを説明するための模式図である。
【図18】凸部を有しないパイプ体に生じるスプリング
バックを説明するための模式図である。
【図19】図17のパイプ体についてスプリングバック
力の影響を分離して、かつ、強調して示し、(a)は底
壁部に生じるスプリングバック力の影響を示す模式図、
(b)は凸部に生じるスプリングバック力の影響を示す
模式図である。
【図20】上壁部の近くに凸部を有するパイプ体に生じ
るスプリングバックを説明するための模式図である。
【図21】本発明に係るパイプ体のさらに他の例を示す
正面図である。
【図22】凸部を底壁部に形成する場合のパイプ体の製
造例を示す説明図である。
【図23】断面が三角形のパイプ体の製造方法を示し、
(a)は二次中間成形品をプレス成形装置にセットした
状態を、(b)は第三加圧パンチ部材により加圧して凸
部を形成している状態を、(c)は完成したパイプ体を
示す説明図である。
【図24】断面が五角形のパイプ体の製造方法を示し、
(a)は二次中間成形品をプレス成形装置にセットした
状態を、(b)は第三加圧パンチ部材により加圧して凸
部を形成している状態を、(c)は完成したパイプ体を
示す説明図である。
【図25】断面が六角形のパイプ体の製造方法を示し、
(a)は二次中間成形品をプレス成形装置にセットした
状態を、(b)は第三加圧パンチ部材により加圧して凸
部を形成している状態を、(c)は完成したパイプ体を
示す説明図である。
【図26】断面が八角形のパイプ体の製造方法を示し、
(a)は二次中間成形品をプレス成形装置にセットした
状態を、(b)は第三加圧パンチ部材により加圧して凸
部を形成している状態を、(c)は完成したパイプ体を
示す説明図である。
【図27】本発明に係る複写機のフレームを示し、
(a)はその斜視図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 パイプ体 2 底壁部(接合部が形成される辺と対向する辺に
対応する面) 3,4 側壁部(接合部が形成される辺と隣接する辺に
対応する面) 3a,4a 凸部 5 上壁部(接合部が形成される辺に対応する面) 5e 合わせ目(接合部) 6 金属プレート 6c,6d 折曲げ線(直線) 6e,6e 一対の辺 8 一次中間成形品 14 二次中間成形品(中間成形品) 21 プレス成形装置(加工装置本体) 27 第三加圧パンチ部材(パンチ部材) 27c 突起部(凸部形成手段) 30 第四加圧パンチ部材(内部加圧パンチ部材) 38 片持ち式フレーム体(フレーム) f1 スプリングバック力

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに平行な一対の辺を有する金属プレー
    トを該一対の辺と平行な直線に沿って複数箇所で折り曲
    げるとともに該一対の辺同士を接合させることにより、
    断面が多角形状のパイプ体を製造するパイプ体の製造方
    法であって、 前記金属プレートの前記多角形のいずれかの辺に対応す
    る面に該多角形の内側に向かって凸となるように凸部を
    設け、該凸部に生じるスプリングバック力によって前記
    一対の辺同士を密着させることを特徴とするパイプ体の
    製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のパイプ体の製造方法にお
    いて、 前記多角形はその一辺に前記一対の辺の接合部が形成さ
    れる四角形であり、前記接合部が形成される辺と隣接す
    る辺に対応する面に前記凸部を設けることを特徴とする
    パイプ体の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のパイプ体の製造方法にお
    いて、 前記凸部を前記接合部が形成される辺と対向する辺に対
    応する面の近くに設けることを特徴とするパイプ体の製
    造方法。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のパイプ体の製造方法にお
    いて、 前記多角形はその一辺に前記一対の辺の接合部が形成さ
    れる四角形であり、前記接合部が形成される辺と対向す
    る辺に対応する面に前記凸部を設けることを特徴とする
    パイプ体の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のパイプ体の製造方法にお
    いて、 前記多角形はその一辺に前記一対の辺の接合部が形成さ
    れる三角形、五角形、六角形又は八角形であり、前記接
    合部が形成される辺以外のいずれかの辺に対応する面に
    前記凸部を設けることを特徴とするパイプ体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記
    載のパイプ体の製造方法において、 前記金属プレートを前記直線に沿って前記多角形の各頂
    点の角度に合わせて折り曲げるとともに、前記接合部が
    形成される辺以外のいずれかの辺に対応する面を前記多
    角形の内側に向かって凸となるように湾曲させて中間成
    形品を成形し、 該中間成形品の湾曲した面以外の面であって前記接合部
    が形成される辺以外の辺に対応する面に外力を加えるこ
    とにより、前記湾曲した面の湾曲を取り除きつつ前記一
    対の辺同士を接合させるとともに前記凸部を形成するこ
    とを特徴とするパイプ体の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のパイプ体の製造方法にお
    いて、 前記金属プレートを前記多角形のいくつかの頂点の角度
    に合わせて折り曲げ断面凹状とし、前記金属プレートを
    加圧する内部加圧パンチ部材をその凹状の内部に進入さ
    せ、該内部加圧パンチ部材により前記湾曲した面を形成
    するとともに前記金属プレートを前記多角形の残余の頂
    点の角度に合わせて折り曲げ、前記一対の辺同士の間を
    通して前記内部加圧パンチ部材を引き抜くことにより前
    記中間成形品を成形することを特徴とするパイプ体の製
    造方法。
  8. 【請求項8】請求項1に記載のパイプ体の製造方法にお
    いて、 前記多角形はその一頂点に前記一対の辺の接合部が形成
    されることを特徴とするパイプ体の製造方法。
  9. 【請求項9】互いに平行な一対の辺を有する金属プレー
    トを該一対の辺と平行な直線に沿って複数箇所で折り曲
    げるとともに該一対の辺同士を接合させることにより、
    断面が多角形状のパイプ体を製造するパイプ体の製造装
    置であって、 前記金属プレートの前記多角形のいずれかの辺に対応す
    る面に該多角形の内側に向かって凸となるように凸部を
    形成する凸部形成手段を備え、前記凸部に生じるスプリ
    ングバック力によって前記一対の辺同士を密着させるこ
    とを特徴とするパイプ体の製造装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載のパイプ体の製造装置に
    おいて、 前記多角形はその一辺に前記一対の辺の接合部が形成さ
    れる四角形であり、前記凸部形成手段は前記接合部が形
    成される辺と隣接する辺に対応する面に前記凸部を形成
    することを特徴とするパイプ体の製造装置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のパイプ体の製造装置
    において、 前記凸部形成手段は前記凸部を前記接合部が形成される
    辺と対向する辺に対応する面の近くに形成することを特
    徴とするパイプ体の製造装置。
  12. 【請求項12】請求項9に記載のパイプ体の製造装置に
    おいて、 前記多角形はその一辺に前記一対の辺の接合部が形成さ
    れる四角形であり、前記凸部形成手段は前記接合部が形
    成される辺と対向する辺に対応する面に前記凸部を形成
    することを特徴とするパイプ体の製造装置。
  13. 【請求項13】請求項9に記載のパイプ体の製造装置に
    おいて、 前記多角形はその一辺に前記一対の辺の接合部が形成さ
    れる三角形、五角形、六角形又は八角形であり、前記凸
    部形成手段は前記接合部が形成される辺以外のいずれか
    の辺に対応する面に前記凸部を形成することを特徴とす
    るパイプ体の製造装置。
  14. 【請求項14】請求項10乃至請求項13のいずれか1
    項に記載のパイプ体の製造装置において、 前記金属プレートを前記直線に沿って前記多角形の各頂
    点の角度に合わせて折り曲げるとともに前記接合部が形
    成される辺以外のいずれかの辺に対応する面を前記多角
    形の内側に向かって凸となるように湾曲させてなる中間
    成形品がセットされる加工装置本体と、該加工装置本体
    にセットされた前記中間成形品の湾曲した面以外の面で
    あって前記接合部が形成される辺以外の辺に対応する面
    に外力を加えるパンチ部材とを備え、前記凸部形成手段
    は前記パンチ部材に設けられ、該パンチ部材は前記湾曲
    した面の湾曲を取り除きつつ前記一対の辺同士を接合さ
    せるとともに、前記凸部形成手段により前記外力を加え
    る面に前記凸部を形成することを特徴とするパイプ体の
    製造装置。
  15. 【請求項15】互いに平行な一対の辺を有する金属プレ
    ートを該一対の辺と平行な直線に沿って複数箇所で折り
    曲げるとともに、該一対の辺同士を接合させることによ
    り製造された断面が多角形状のパイプ体であって、 前記金属プレートの前記多角形のいずれかの辺に対応す
    る面に該多角形の内側に向かって凸となるように凸部が
    設けられ、該凸部に生じるスプリングバック力によって
    前記一対の辺同士が密着していることを特徴とするパイ
    プ体。
  16. 【請求項16】請求項15に記載のパイプ体において、 前記多角形はその一辺に前記一対の辺の接合部が形成さ
    れた四角形であり、前記接合部が形成された辺と隣接す
    る辺に対応する面に前記凸部が設けられたことを特徴と
    するパイプ体。
  17. 【請求項17】請求項16に記載のパイプ体において、 前記凸部が前記接合部が形成された辺と対向する辺に対
    応する面の近くに設けられたことを特徴とするパイプ
    体。
  18. 【請求項18】請求項15に記載のパイプ体において、 前記多角形はその一辺に前記一対の辺の接合部が形成さ
    れた四角形であり、前記接合部が形成された辺と対向す
    る辺に対応する面に前記凸部が設けられたことを特徴と
    するパイプ体。
  19. 【請求項19】請求項15に記載のパイプ体において、 前記多角形はその一辺に前記一対の辺の接合部が形成さ
    れた三角形、五角形、六角形又は八角形であり、前記接
    合部が形成された辺以外のいずれかの辺に対応する面に
    前記凸部が設けられたことを特徴とするパイプ体。
  20. 【請求項20】請求項15に記載のパイプ体において、 前記多角形はその一頂点に前記一対の辺の接合部が形成
    されたことを特徴とするパイプ体。
  21. 【請求項21】互いに平行な一対の辺を有する金属プレ
    ートを該一対の辺と平行な直線に沿って複数箇所で折り
    曲げるとともに該一対の辺同士を接合させることにより
    製造された断面が多角形状のパイプ体によって、そのフ
    レームが構成されている画像形成装置であって、 前記パイプ体の前記多角形のいずれかの辺に対応する面
    に該多角形の内側に向かって凸となるように凸部が設け
    られ、該凸部に生じるスプリングバック力によって前記
    一対の辺同士が密着していることを特徴とする画像形成
    装置。
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