JP2003245717A - パイプ体製造方法及びパイプ体 - Google Patents

パイプ体製造方法及びパイプ体

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JP2003245717A
JP2003245717A JP2002049556A JP2002049556A JP2003245717A JP 2003245717 A JP2003245717 A JP 2003245717A JP 2002049556 A JP2002049556 A JP 2002049556A JP 2002049556 A JP2002049556 A JP 2002049556A JP 2003245717 A JP2003245717 A JP 2003245717A
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pipe body
seam
wall portion
manufacturing
pair
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Takashi Kondo
崇史 近藤
Keiji Ishino
圭二 石野
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属プレートを折り曲げ加工してパイプ体を
製造する際の製造効率の向上を図る。 【解決手段】 平行な一対の辺を有する金属プレートを
複数の折り曲げ線に沿って折り曲げるとともに、一対の
辺を合わせ目として互いに接合させて、複数の構成壁部
からなる断面四角形のパイプ体を製造するパイプ体製造
方法において、合わせ目構成壁部5a,5b以外の残余
の構成壁部のうち、パイプ体を完成させたときに合わせ
目に対向した位置にくる一構成壁部を設定し、一構成壁
部の両側の折り曲げ線6dに溝部6Dを形成する。そし
て、この溝部6Dの深さを変えることにより、パイプ体
を完成させたときにパイプ体に生じるスプリングバック
力を調整して、合わせ目構成壁部5a,5bの端面5
c,5dを互いに密着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属プレートを曲
げ加工することによってパイプ体を製造するパイプ体製
造方法、及びその製造方法で製造されたパイプ体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、金属プレートを曲げ加工する
ことによってパイプ体、例えば、角柱パイプ体の製造を
行う技術として、特開平11−290940号公報に記
載のものが知られている。この公報に開示のものは、矩
形状の金属プレートを素材として、プレス加工によって
角柱パイプ体の成形を行っている。
【0003】この角柱パイプ体の加工方法は、金属プレ
ートを加工して一次中間成形品を成形する第1曲げ工程
と、この一次中間成形品を加工して二次中間成形品を成
形する第2曲げ工程と、二次中間成形品を加工して最終
成形品としての角柱パイプ体を成形するリストライク工
程とからなっている。
【0004】第1曲げ工程では、その金属プレートはそ
の幅方向両辺部が長さ方向の折り曲げ線に沿って直角に
折り曲げられる。これによって、互いに対向する2つの
フランジ部と、これら2つのフランジ部を連結する底板
部とからなる一次中間成形品が成形される。
【0005】第2曲げ工程では、その一次中間成形品の
底板部に長さ方向に沿って所定幅の凹部が形成されると
ともに、この凹部両端が内側に略直角に折り曲げられ
る。これによって、互いに対向する一対の側面構成壁部
を有しかつ断面が略U字状の二次中間成形品が成形され
る。
【0006】リストライク工程では、その二次中間成形
品の一対の側面構成壁部を互いに内側に向けて押圧する
ことにより、底板部に形成された前記凹部が逆方向に、
すなわち外方に向かって膨らんだ凸曲面に変形されると
ともに、一対のフランジ部の端面同士が突き合わされ、
最後にパイプ体全体が上下方向から押圧されて各面の構
成壁部が平坦状に成形される。これによって、最終成形
品としての角柱パイプ体が成形される。
【0007】この角柱パイプ体の加工方法によれば、上
記したように底板部は一旦凸曲面に変形され、その後、
平坦状に成形されるので、底板部にはスプリングバック
力が発生している。そして、このスプリングバック力に
よって、一対のフランジ部には互いに接近する方向の力
が作用するため、フランジ部の端面を溶接しなくても互
いに密着させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記凸曲面
の膨出量が小さすぎると、リストライク工程において、
最終成形品としての角柱パイプ体はフランジ部の端面同
士が密着せず、また逆に凸曲面の膨出量が大きすぎる
と、フランジ部の端面同士は密着するが、底板部が波打
った形状となってしまい平坦状にならない。
【0009】底板部凸曲面の膨出量と、スプリングバッ
ク力によるフランジ部の端面の戻り量とは相関関係があ
り、端面同士を密着させ、かつ側面の全てが一様に平坦
状なパイプ体を製造するためには、リストライク工程に
おいて、底板部凸曲面の膨出量を適度に調整する必要が
ある。
【0010】しかしながら、底板部凸曲面の膨出量は、
二次中間成形品における、底板部と該底板部両側の側面
構成壁部との角度、底板部の凹部凹み量、及び側面構成
壁部の幅などによって変化するために、その調整には多
くの時間を要し、上記従来の技術ではパイプ体を効率よ
く製造できないという問題がある。
【0011】また、上記従来の技術では、端面に平板部
を有する角柱パイプ体を製造する場合、第2曲げ工程で
凹部を形成すると平板部にも凹部が形成されてしまい、
この平板部の凹部を平坦状にするには、例えばリストラ
イク工程後にプレス工程が必要となるが、このプレス工
程時に平板部に歪み等が生じやすい。
【0012】本発明の課題は、金属プレートを折り曲げ
加工してパイプ体を製造する際の製造効率の向上を図る
とともに、平板部を有するパイプ体を容易に製造できる
パイプ体製造方法、及びその製造方法で製造されたパイ
プ体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、平行な一対の辺を有する
金属プレートを該一対の辺と平行な複数の折り曲げ線に
沿って折り曲げるとともに、前記一対の辺を合わせ目と
して互いに接合させて、複数の構成壁部からなる断面多
角形のパイプ体を製造する際に、前記複数の構成壁部の
うち、前記パイプ体を完成させたときに前記合わせ目に
対向した位置にくる一構成壁部を設定し、該一構成壁部
の両側の折り曲げ線に溝部を形成するとともに、前記溝
部の深さを調整することにより、前記溝部に沿って前記
金属プレートを折り曲げて前記パイプ体を完成させたと
きに前記一構成壁部に生じるスプリングバック力を制御
しながら、前記一対の辺を互いに密着させることを特徴
としている。
【0014】また、請求項2に記載の発明は、平行な一
対の辺を有する金属プレートを該一対の辺と平行な複数
の折り曲げ線に沿って折り曲げるとともに、前記一対の
辺を合わせ目として互いに接合させ、複数の構成壁部か
らなる断面多角形のパイプ体を製造するパイプ体製造方
法において、前記金属プレートの一対の辺部のうち少な
くとも一方の辺部をその辺部に近い折り曲げ線に沿って
折り曲げることにより、前記合わせ目が属する合わせ目
構成壁部を形成する第1加工ステップと、前記合わせ目
構成壁部以外の残余の構成壁部のうち、前記パイプ体を
完成させたときに前記合わせ目に対向した位置にくる一
構成壁部を設定し、該一構成壁部の両側の折り曲げ線に
溝部を形成する第2加工ステップと、前記溝部に沿って
折り曲げ加工を行うことにより、前記合わせ目が非密着
状態で、前記一構成壁部と該一構成壁部に隣接する隣接
面構成壁部との成す角度が前記パイプ体を完成させたと
きの角度よりも大きな中間成形品を形成する第3加工ス
テップと、前記隣接面構成壁部に外力を加えて前記一構
成壁部に外方に向かって膨らんだ凸曲面部を形成すると
ともに、前記合わせ目構成壁部の端面同士を密着させる
第4加工ステップと、前記一構成壁部に外力を加えて前
記凸曲面部を平坦状に加工するとともに、前記平坦状に
加工した一構成壁部内に元の凸曲面形状に戻ろうとする
スプリングバック力を生じさせ、このスプリングバック
力によって前記合わせ目構成壁部の端面同士を密着させ
る第5加工ステップとを含むことを特徴としている。
【0015】上記各構成によれば、一構成壁部の両側の
折り曲げ線に形成する溝部の深さを調整するだけで、一
構成壁部に発生するスプリングバック力の大きさを制御
することが可能となる。その結果、中間成形品において
一構成壁部と隣接面構成壁部との角度や隣接成壁部の幅
などを考慮しながら一構成壁部の凸曲面部の膨出量を調
整する作業がなくなり、これによってパイプ体を効率良
く製造することが可能となる。また、端部に平板部が設
けられたパイプ体を製造する場合は、パイプ体となる部
分にだけ折り曲げ線に溝部を形成し、その溝部に沿って
折り曲げ加工を行う。このようにすれば、平板部に歪み
等を生じさせることなく、平板部付きパイプ体を容易に
製造できる。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記溝部の断面
形状を逆三角形に形成し、かつ前記溝部の深さを前記凸
曲面部の膨出量に応じて調整することを特徴としてい
る。
【0017】溝部の断面形状が逆三角形であれば、折り
曲げ加工が容易であるとともに溝部の加工も簡単であ
る。そして、溝部の深さは、凸曲面部の膨出量が過小の
ときは請求項4のように浅くし、凸曲面部の膨出量が過
大のときは請求項5のように深くする。
【0018】請求項6に記載の発明は、前記第3加工ス
テップでは、前記折り曲げ加工を行う前に、前記一構成
壁部に内方に向かって膨らんだ凹部を形成しておくこと
を特徴としている。
【0019】このように、一構成壁部に内方に向かって
膨らんだ凹部を形成すれば、完成品としてのパイプ体に
したときの一構成壁部の平面性を容易に確保できる。
【0020】合わせ目構成壁部の端面同士の合わせ目
は、パイプ体の任意の箇所に設定できる。すなわち、請
求項7のように、合わせ目構成壁部を互いに平坦状に突
き合わせて接合して、合わせ目をパイプ本体の側面に配
置しても良いし、請求項8のように、合わせ目構成壁部
を所定の角度を有して互いに接合し、合わせ目をパイプ
本体の稜部に配置しても良い。
【0021】本発明ではパイプ本体は、請求項9のよう
に断面形状が三角形、五角形、四角形、六角形、七角形
または八角形である。そして、パイプ体の断面形状が四
角形の場合、請求項10のように中間成形品における一
構成壁部と隣接面構成壁部との成す角度は鈍角であるの
が好ましい。
【0022】請求項11に記載の発明は、平行な一対の
辺を有する金属プレートが該一対の辺と平行な複数の折
り曲げ線に沿って折り曲げられ、かつ前記一対の辺が合
わせ目として互いに接合された、複数の構成壁部からな
る断面多角形のパイプ体において、前記複数の構成壁部
のうち、前記合わせ目に対向した位置にある一構成壁部
とその一構成壁部に隣接する隣接面構成壁部との間の折
り曲げ部内面に、切込みが入れられていることを特徴と
している。
【0023】パイプ本体端部には、請求項12のように
平板部が設けられていても良い。
【0024】また、合わせ目は、請求項13のようにパ
イプ本体の側面に配置されていても良いし、請求項14
のようにパイプ本体の稜部に配置されていても良い。
【0025】さらに、パイプ本体は、請求項15のよう
に断面形状が三角形、五角形、四角形、六角形、七角形
または八角形である。
【0026】請求項16に記載の発明は、シート状媒体
に画像形成を行う画像形成部と、画像形成された前記シ
ート状媒体を搬送する搬送部とを備えた画像形成装置に
おいて、画像形成装置本体のフレームに請求項11乃至
16のいずれか1項に記載のパイプ体を用いたことを特
徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。 (実施の形態1)本発明に係るパイプ体は図1及び図2
のように構成されている。図1、図2は各角柱パイプ体
の一例で、図1は角柱パイプ体の斜視図、図2はその側
面図である。この角柱パイプ体1は断面が四角形で、例
えば正方形である。この角柱パイプ体1は底面構成壁部
2、底面構成壁部2に隣接する一対の側面構成壁部3,
4、及び底面構成壁部2に対向する上面構成壁部5から
なっている。
【0028】上面構成壁部5は一対の合わせ目構成壁部
5a,5bからなっている。一対の合わせ目構成壁部5
a,5bはその端面5c,5dが互いに密着されて、上
面構成壁部5の中央に合わせ目5eが形成されている。
また角柱パイプ体1には、底面構成壁部2と側面構成壁
部3とが交わる角部(折り曲げ部)の内面に切込み6
D’,6D’が入れられている。切込み6D’,6D’
が入れられた理由については後述する。
【0029】次に、角柱パイプ体1の製造方法について
説明する。
【0030】角柱パイプ体1の製造には図3に示す矩形
状の金属プレート6を素材として用いる。この金属プレ
ート6は、鉄、銅、アルミニウムまたはステンレス鋼な
ど塑性加工可能な金属で形成されている。そして、角柱
パイプ体1はプレス加工によって成形される。その金属
プレート6にはあらかじめ取り付け用のネジ穴6a,6
aが適宜箇所に形成されている。そのネジ穴6a,6a
は、パイプ体1を複写機等にフレームとして組み付ける
際に利用される。
【0031】角柱パイプ体1を製造する際には、最初に
一次中間成形品が成形され、さらに一次中間成形品から
二次中間成形品が成形される。そして最後に、二次中間
成形品から完成品の角柱パイプ体1が製造される。
【0032】まず、一次中間成形品の成形について説明
する。図3に示した金属プレート6をプレス加工して、
図4のような形状の一次中間成形品8を成形する。この
成形工程が第1加工ステップである。すなわち、この第
1加工ステップにおいて、金属プレート6は、両側端の
辺6e,6eに平行な折り曲げ線6c,6cに沿って直
角に折り曲げられ、一対の辺部6d,6dが起立する。
起立した一対の辺部6d,6dは、図4に示すように合
わせ目構成壁部5a,5bとなる。また、辺6e,6e
は合わせ目構成壁部5a,5bのそれぞれの端面5c,
5dとなる。
【0033】起立した一対の辺部6d,6dは高さが互
いに等しく、かつ図4の紙面垂直方向に延びている。図
5は、この一次中間成形品8の斜視図である。なお、図
4、図5において、符号9は未折り曲げ部である。
【0034】この一次中間成形品8のプレス加工には、
例えば、図6(a)に示すプレス装置10が用いられ
る。このプレス装置10は固定プレート11と加圧パン
チ部材12と可動プレート12’とから概略構成されて
いる。可動プレート12’は固定プレート11の凹所1
3に摺動可能に設けられている。
【0035】その可動プレート12’は図示を略すプレ
ス装置本体の油圧によって鉛直方向上方に付勢されてい
る。金属プレート6は可動プレート12’に載置されて
いる。その金属プレート6は、固定プレート11に対し
て距離Hだけ離れて浮いている。その可動プレート1
2’の上方には加圧パンチ部材12’が対向されてい
る。
【0036】一次中間成形品8は、加圧パンチ部材12
を下降させ、金属プレート6を可動プレート12’と加
圧パンチ部材12とで図6(b)に示すように挟持しつ
つ加圧することによって成形される。
【0037】さらに、第2加工ステップとして、図7に
示すように、折り曲げ線6d,6dに沿って溝部6D,
6Dが形成される。溝部6D,6Dは、図8に拡大して
示すように、断面形状が逆三角形で深さDを有してい
る。この深さDは色々と調整可能であり、このことにつ
いては後述する。
【0038】次に、二次中間成形品の成形について説明
する。第3加工ステップとして、一次中間成形品8は未
折り曲げ部9が溝部6D,6Dに沿って折り曲げられ
る。これによって、図9(a)、図10に示す二次中間
成形品14が成形される。金属プレート6の寸法、溝部
6D,6D(つまり折り曲げ線6d,6d)の位置は、
プレス加工による金属プレート6の延び量を見越して設
計されている。
【0039】これによって、合わせ目構成壁部5a,5
b以外の残余の構成壁部として底面構成壁部2に対応す
る一構成壁部15と、この底面構成壁部2に隣接して一
対の側面構成壁部3,4に対応する一対の隣接面構成壁
部16,16が形成される。なお、二次中間成形品14
においては、合わせ目5eは非密着状態である。
【0040】一構成壁部15には、図9(a)、図10
に示すように、内方に向かって膨らんだ凹部15Aが形
成されている。その凹部15Aは、図9(b)に拡大し
て示すように、平坦部15a,15bと湾曲部15cと
からなる。湾曲部15cは平坦部15aと平坦部15b
との間に位置し、平坦部15aは隣接面構成壁部16に
隣接している。
【0041】その平坦部15aと隣接面構成壁部16と
の成す角度θ1は、図1に示す角柱パイプ体1を完成さ
せたときの底面構成壁部2と一対の側面構成壁部3,4
との成す角度θ(図2参照)よりも大きい。ここでは、
角度θは90度であり、角度θ1は鈍角とされている。
【0042】本実施の形態では、図9、図10に示すよ
うに、一構成壁部15に凹部15Aが形成された二次中
間成形品14を用いて角柱パイプ体1を製造するように
しているが、図11に示すように、一構成壁部15に凹
部が形成されていない、つまり一構成壁部15が平坦状
の二次中間成形品14から角柱パイプ体1を製造するこ
ともできる。
【0043】しかし、二次中間成形品14に凹部15A
を形成した方が、後述するプレス成形装置を用いて底面
構成壁部2を成形したときのその平面性を確保するうえ
で望ましい。また、角度θ1が同一の場合、この凹部1
5Aを設けることによって、合わせ目構成壁部5a,5
bの開き量を大きくできる。
【0044】図9、図10に示した二次中間成形品14
のプレス加工には、例えば、図12(a)に示すプレス
装置17が用いられる。そのプレス装置17は固定プレ
ート19と加圧パンチ部材20と可動プレート20’と
から概略なっている。可動プレート20’は固定プレー
ト19の凹所18に摺動可能に設けられ、図示を略すプ
レス装置本体の油圧により鉛直方向上方に付勢されてい
る。
【0045】その固定プレート19の凹所周壁19aは
テーパ形状にされている。その凹所周壁19aと固定プ
レート19の上面との成す角度は略θ1に等しい。加圧
パンチ部材20はパンチ部20aを有する。パンチ部2
0aの周壁20bは凹所周壁19aに対応する形状とさ
れている。
【0046】パンチ部20aの下面は、二次中間成形品
14の一構成壁部15の形状を成形できるように、上方
に向かって凹曲面形状とされている。可動プレート2
0’の上面20’aはそのパンチ部20aの下面の形状
に対応して上方に向かって凸面形状とされている。
【0047】一次中間成形品8は可動プレート20’に
載置される。このとき、溝部6D,6Dがパンチ部20
aのエッジ20d,20dの位置に合致するように一次
中間成形品8が載置される。また、可動プレート20’
が上方に付勢されているので、一次中間成形品8は固定
プレート19に対して隙間H’を開けて浮いた状態とな
っている。この状態で、加圧パンチ部材20を下降さ
せ、一次中間成形品8を可動プレート20’と加圧パン
チ部材20とによって挟持しつつ加圧する。これによっ
て、図12(b)に示すように二次中間成形品14が成
形される。このとき、一次中間成形品8は、パンチ部2
0aのエッジ20dに押圧されながら溝部6D,6Dの
所で折れ曲がり、溝部6D,6Dは押し潰されて切込み
6D’,6D’となる。
【0048】次に、加圧パンチ部材20を上昇させ、プ
レス装置17から二次中間成形品14を取り出す。この
場合、加圧パンチ部材20のパンチ部20aの径が二次
中間成形品14の合わせ目構成壁部5a,5b間の距離
(端面5c,5d間の距離)よりも大きいので、加圧パ
ンチ部材20を二次中間成形品14よりも上方に上昇さ
せることができない。そこで本実施の形態では、図12
の紙面垂直方向に二次中間成形品14を引き抜いて、二
次中間成形品14をプレス装置17から取り外す。
【0049】図11に示す二次中間成形品14を製作す
る場合には、図13に示すようにパンチ部20aの下面
20c及び可動プレート部材20’の上面20’aが平
坦な構成のプレス装置17を用いれば良い。この場合
も、溝部6D,6Dは、パンチ部20aのエッジ20d
に押圧されて折れ曲がり、さらに押し潰されて切込み6
D’,6D’となる。
【0050】次に、二次中間成形品14を加工して最終
成形品としての角柱パイプ体1を成形するリストライク
工程について説明する。このリストライク工程では、図
14に示すようなプレス成形装置21が使用される。こ
のプレス成形装置21は下型(固定型)22と上型(可
動型)23とからなっている。下型22は固定プレート
24を有し、上型23は可動プレート25を有する。固
定プレート24には一対のストッパ部材26,26と一
対の加圧パンチ部材27,27が設けられている。
【0051】この加圧パンチ部材27,27は摺動レー
ル(図示を略す)上にスライド可能に設けられ、図示を
略すスプリング部材によって互いに離間する方向に付勢
されている。この加圧パンチ部材27,27は互いに離
間・接近する方向に摺動レール上を可動される。図10
に示す二次中間成形品14は一構成壁部15が下向きに
なるようにして、加圧パンチ部材27,27の対向空間
28にセットされる。
【0052】可動プレート25には、加圧パンチ部材2
7,27を駆動するための駆動部材29,29が取り付
けられ、また一対の合わせ目構成壁部5a,5bを上方
から加圧するための加圧パンチ部材30が取り付けられ
ている。
【0053】その駆動部材29,29の下端部にはテー
パ部29a,29aが形成され、加圧パンチ部材27,
27の上端部にはテーパ部29a,29aと係合するテ
ーパ部27a,27aが形成されている。
【0054】図14には、下型22と上型23とが離間
されて二次中間成形品14が対向空間28にセットされ
た状態が示されている。上型23が矢印A1で示すよう
に下降すると、図15に示すように、駆動部材29,2
9のテーパ部29a,29aと加圧パンチ部材27,2
7のテーパ部27a,27aとが係合する。駆動部材2
9,29のテーパ部29a,29aと加圧パンチ部材2
7,27のテーパ部27a,27aとはカム機構を構成
しており、駆動部材29,29が下方に移動すると、加
圧パンチ部材27,27は互いに接近する方向に移動す
る。
【0055】二次中間成形品14は平坦部15aと隣接
面構成壁部16との成す角度θ1が鈍角に形成されてい
るので、隣接面構成壁部16と合わせ目構成壁部5a
(又は5b)との間の屈曲部31が最外側の位置にあ
り、加圧パンチ部材27,27が互いに接近する方向に
移動すると、図15に示すように、加圧パンチ部材2
7,27のパンチ面27b,27bが屈曲部31,31
に当接する。
【0056】加圧パンチ部材27,27は互いに接近す
る方向に更に移動する。すると、屈曲部31,31はパ
ンチ面27b,27b上を上方に向かって滑り、その結
果、一対の隣接面構成壁部16,16が起立していく。
一対の隣接面構成壁部16,16が起立していくと、切
込み6D’,6D’や一構成壁部15に応力が集中し、
特に一構成壁部15には、一構成壁部を下方向へ変形さ
せようとする力が作用する。そしてやがて、図16に示
すように、一構成壁部15には下方に向かって外方に膨
らんで凸曲面部32が形成される。
【0057】なお、本実施の形態では、加圧パンチ部材
27,27のパンチ面27b,27bが左右の屈曲部3
1,31に同時に当接し、かつ一対の隣接面構成壁部1
6,16を同速度で加圧するように設定されている。
【0058】そして、上型23が更に下降すると、図1
7に示すように、駆動部材29,29はそのテーパ部2
9a,29aが加圧パンチ部材27,27のテーパ部2
7a,27aから外れ、駆動部材29,29のテーパ部
29a,29aと加圧パンチ部材27,27のテーパ部
27a,27aとの係合が解除され、加圧パンチ部材2
7,27の移動が停止する。このとき、合わせ目構成壁
部5a,5bの端面同士が互いに密着し、合わせ目5e
を有する上面構成壁部5が形成されるとともに、一対の
側面構成壁部3,4が形成される。また、このときの加
圧パンチ部材27,27間の距離は角パイプ体1の幅寸
法に略等しくなっている。
【0059】以上のように二次中間成形品14をプレス
成形装置21にセットして、加圧パンチ部材27,27
によって二次中間成形品14に加圧する工程は、第4加
工ステップである。
【0060】この第4加工ステップでは、加圧パンチ部
材30はまだ一対の合わせ目構成壁部5a,5bに当接
していない。図18(a)にはその一対の側面構成壁部
3,4と合わせ目5eが密着された上面構成壁部5とを
有する二次中間成形品14が示されている。この状態
で、加圧パンチ部材27,27が互いに離間する方向に
移動すると、一構成壁部15の凸曲面部32には元の形
状(つまり凹部15A)に戻ろうとするスプリングバッ
ク力が生じる。このスプリングバック力は、図18
(b)に示すように、一対の側面構成壁部(一対の隣接
面構成壁部)3,4にスプリングバック力f1,f1と
して作用する。その結果、合わせ目構成壁部5a,5b
の端面5c,5dが離間され、合わせ目5eが開くこと
となる。この合わせ目5eの開き量をδ1とする。
【0061】駆動部材29,29のテーパ部29a,2
9aと加圧パンチ部材27,27のテーパ部27a,2
7aとの係合が解除され、加圧パンチ部材27,27の
移動が停止した状態で、上型23を下降させると、一側
の駆動部材29は加圧パンチ部材27とストッパ部材2
6との間に、また他側の駆動部材29も加圧パンチ部材
27とストッパ部材26との間にそれぞれ挿入される。
このように駆動部材29が加圧パンチ部材27とストッ
パ部材26との間に挿入されることにより、加圧パンチ
部材27,27はロックされ移動不可能となる。
【0062】加圧パンチ部材27,27がロックされた
状態で上型23を更に下降させると、図19に示すよう
に、加圧パンチ部材30が一対の合わせ目構成壁部5
a,5bに当接し、この合わせ目構成壁部5a,5bが
加圧される。この加圧パンチ部材30の加圧による反力
によって、凸曲面部32が固定プレート24によって加
圧変形されて平坦化され、底面構成壁部2が形成され
る。この加工ステップが第5加工ステップである。な
お、このときの加圧パンチ部材30と固定プレート24
間の距離は角パイプ体1の高さ寸法に略等しくなってい
る。
【0063】次に、上型23を上昇させると、加圧パン
チ部材30が一対の合わせ目構成壁部5a,5bから離
間するとともに、駆動部材29,29と加圧パンチ部材
27,27との係合が解除される。加圧パンチ部材2
7,27は図示を略すスプリング部材によって付勢され
ており、駆動部材29,29と加圧パンチ部材27,2
7との係合が解除されると、加圧パンチ部材27,27
は互いに離間する方向へそれぞれ移動する。これによっ
て、図1、図2に示す角柱パイプ体1が成形される。
【0064】図20はこのようにして成形された角柱パ
イプ体1の作用の説明図である。図20に示すように、
角柱パイプ体1の底面構成壁部2は、破線で示すように
元の凸曲面部32に戻ろうとするスプリングバック力f
2が働いている。
【0065】これによって、合わせ目構成壁部5a,5
bが互いに接近する方向(閉じられる方向)の力が与え
られる。このスプリングバック力f2に基づく合わせ目
5eの閉じ量δ2を、スプリングバック力f1に基づく
合わせ目5eの開き量δ1に等しくするか、または開き
量δ1より僅かに大きく設定すれば、加圧パンチ部材2
7,27による側面構成壁部3,4への外力を取り去っ
たとしても、合わせ目5e同士の密着状態が保たれる。
【0066】このようにして成形された角柱パイプ体1
の底面構成壁部2の角部の内面と側面構成壁部3,4の
角部の内面との成す角度(平坦部15aと側面構成壁部
3,4の成す角度)θ3は、二次中間成形品14を形成
するときの加工硬化によって、図21に拡大して示すよ
うに、二次中間成形品14の一構成壁部15と隣接面構
成壁部16との成す角度θ1に保たれたままとなる。
【0067】ところで、本実施の形態では上述したよう
に、第2加工ステップにおいて一次中間成形品8に溝部
6D,6Dが形成される。溝部6D,6Dの深さD(図
8参照)は、スプリングバック力f1による合わせ目5
eの開き量δ1及びスプリングバック力f2による合わ
せ目5eの閉じ量δ2に応じて調整される。
【0068】例えば、開き量δ1>閉じ量δ2のとき
は、角柱パイプ体1は合わせ目5eが密着せず開いてし
まっているので、この場合は溝部6D,6Dの深さDを
浅くする。溝部6D,6Dの深さDを浅くすると、溝部
6D,6D付近の曲げに対する強度は比較的大きいまま
であるから、加圧パンチ部材27,27で隣接面構成壁
部16,16を加圧したときに、その加圧力が一構成壁
部15にも作用して、その分、凸曲面部32の膨出量が
大きくなる。これにより、閉じ量δ2は増大して開き量
δ1に等しくなるか、開き量δ1よりも僅かに大きくな
る。その結果、角柱パイプ体1の合わせ目5eを密着さ
せることができる。
【0069】逆に開き量δ1<閉じ量δ2(特に開き量
δ1<<閉じ量δ2)のときは、角柱パイプ体1の合わ
せ目5eは密着しているが、底面構成壁部2が波打った
形状となって平坦状にならないので、この場合は溝部6
D,6Dの深さDを深くする。溝部6D,6Dの深さD
を深くすると、溝部6D,6D付近の曲げに対する強度
が小さくなるので、加圧パンチ部材27,27で隣接面
構成壁部16,16を加圧したときに、その加圧力の一
構成壁部15への影響が少なくなって、凸曲面部32の
膨出量が小さくなる。これにより、閉じ量δ2は減少し
て開き量δ1よりも僅かに大きいか、開き量δ1に等し
くなる。その結果、角柱パイプ体1の合わせ目5eを密
着させることができる。
【0070】本実施の形態によれば、溝部6D,6Dの
深さDを調整するだけで、合わせ目5eが密着した角柱
パイプ体1を製造することができ、角柱パイプ体1の製
造効率を向上させることが可能となる。 (実施の形態2)次に、本発明の実施の形態2について
説明する。本実施の形態では、図22に示すような角柱
パイプ体1を製造する。この角柱パイプ体1は、底面構
成壁部2、側面構成壁部3,4、及び合わせ目5eが属
する合わせ目構成壁部5a,5bを有している。また、
この角柱パイプ体1には開口端1aに平板部1bが突出
して設けられ、この平板部1bの中央にネジ穴1cが形
成されている。
【0071】この角柱パイプ体1の製造には、図23に
示す金属プレート6が用いられる。この金属プレート6
には、両側端の辺6e,6eに平行な折り曲げ線6c,
6c及び6d,6dが設定されている。
【0072】そして、角柱パイプ体1を製造する場合、
まず第1加工ステップとして、折り曲げ線6c、6cに
沿って折り曲げ加工が行われる。これにより、辺部6
b,6bが起立して、一次中間成形品8が成形される。
この第1加工ステップには図6に示したプレス装置10
を用いることができる。
【0073】次に、第2加工ステップとして、図24に
示すように、折り曲げ線6d,6d上に溝部6D,6D
を形成する。溝部6D,6Dの断面形状は図8と同様に
逆三角形であり、その深さDは任意の大きさに設定され
る。
【0074】引き続いて第3加工ステップを実行して、
図25に示す二次中間成形品14を成形するが、本実施
の形態では、この第3加工ステップには図12に示した
プレス装置17を用いず、図13に示したプレス装置1
7を用いる。その理由は、本実施の形態における一次中
間成形品8には平板部1bが設けられており、図12に
示したプレス装置17を用いてプレス成形を行うと、平
板部1bにも凹部15A(図9(a)参照)が形成され
てしまい、この凹部15Aを後工程で平坦状に修正しよ
うとすると、平板部1bに歪み等が生じる恐れがあるか
らである。
【0075】上記のようにして成形された二次中間成形
品14は、平板部1bの部分を除いて図11と同様な断
面形状に形成され、さらに図14のプレス成形装置21
にセットされてプレス成形される。このプレス成形にお
いて、二次中間成形品14の隣接面構成壁部16,16
を加圧パンチ部材27,27で加圧する第4加工ステッ
プ、及び二次中間成形品14の合わせ目構成壁部5a,
5bを加圧パンチ部材30で加圧する第5加工ステップ
は、実施の形態1と同様である。
【0076】本実施の形態においても、第2加工ステッ
プにおいて形成される溝部6D,6Dの深さDが、合わ
せ目5eの開き量及び閉じ量に応じて調整される。すな
わち、開き量>閉じ量のときは溝部6D,6Dの深さD
を浅くし、逆に開き量<閉じ量(特に開き量<<閉じ
量)のときは溝部6D,6Dの深さDを深くする。
【0077】本実施の形態によれば、端面に平板部1b
を有する角柱パイプ体1を効率良く製造することができ
る。 (実施の形態3)次に、本発明の実施の形態3について
説明する。本実施の形態では、図26に示す角柱パイプ
体50を製造する。図27は図26の角柱パイプ体50
を別の角度から見た図である。また、図28は二次中間
成形品51を示しており、図29は図28の二次中間成
形品51を別の角度から見た図である。
【0078】この角柱パイプ体50には両端面に略三角
形状の平坦部52,53が設けられ、両平坦部52,5
3は略中央の折り曲げ線54で直角に折り曲げられてい
る。この角柱パイプ体50は1枚の金属プレートから構
成され、長手方向(図の左右方向)に沿って中央部に角
柱パイプ本体55が形成されている。
【0079】角柱パイプ本体55は断面が矩形状をなし
ており、実施の形態2で示した製造手順に従って製造さ
れる。すなわち、角柱パイプ体50を展開した形に切断
された金属プレートを、第1加工ステップとして、図6
のプレス装置10でプレス加工し、角柱パイプ本体55
の合わせ目構成壁部55a,55bを起立させて一次中
間成形品を成形する。そして、第2加工ステップとして
折り曲げ線54,56上に溝部(図示省略)を形成す
る。
【0080】次に、第3加工ステップとして、図13の
プレス装置17でプレス加工して二次中間成形品51を
成形する。以降の第4加工ステップ及び第5加工ステッ
プは実施の形態2の場合と同様である。
【0081】本実施の形態においても、第2加工ステッ
プにおいて、折り曲げ線54,56上に形成される溝部
の深さが合わせ目55eの開き量及び閉じ量に応じて調
整される。すなわち、開き量>閉じ量のときは溝部の深
さを浅くし、逆に開き量<閉じ量(特に開き量<<閉じ
量)のときは溝部の深さを深くする。
【0082】また、本実施の形態では、第3加工ステッ
プにおいて、図13のプレス装置17を用いてプレス加
工を行っているので、平坦部52,53に図9(a)の
ような凹部15Aが形成されることがない。 (実施の形態4)次に、本発明の実施の形態4について
説明する。本実施の形態では、角柱パイプ体の断面が四
角形(矩形)ではなく、他の形状の多角形の例である。
【0083】図30は断面が三角形のパイプ体の製造方
法を、図31は断面が五角形の角柱パイプ体1の製造方
法を、図32は断面が六角形の角柱パイプ体1の製造方
法を、図33は断面が八角形の角柱パイプ体1の製造方
法をそれぞれ示す。これらの各図において、(a)は二
次中間成形品をプレス成形装置にセットした状態を、
(b)は加圧パンチ部材により加圧している状態を、
(c)は完成した多角形状の角柱パイプ体1を示し、図
中の各符号は上記断面四角形(矩形)の角柱パイプ体の
製造における各要素と対応している。
【0084】すなわち、1は角柱パイプ体、2は二次中
間成形品14の底面構成壁部、3,4は側面構成壁部、
5a,5bは合わせ目構成壁部、5c,5dは合わせ目
構成壁部5a,5bのそれぞれの端面、5は上面構成壁
部、24は固定プレート、27は加圧パンチ部材をそれ
ぞれ示している。5’は底面構成壁部2、側面構成壁部
3,4、及び上面構成壁部5以外の構成壁部を示してい
る。
【0085】また、本実施の形態の角柱パイプ体1に
は、底面構成壁部2と側面構成壁部3との間の折れ曲が
り部、及び底面構成壁部2と側面構成壁部4との間の折
れ曲がり部に、切込み6D’,6D’が入れられ、各角
柱パイプ体1は合わせ目5eがスプリングバック力によ
って密着している。
【0086】なお、図示してないが角柱パイプ体は断面
が七角形であっても良い。 (実施の形態5)次に、本発明の実施の形態5について
説明する。本実施の形態1乃至4に示した角柱パイプ体
は、図34に示すような画像形成装置60に使用され
る。この画像形成装置60は、シート状媒体である用紙
61に画像形成を行う画像形成部62と、画像形成され
た用紙61を搬送する搬送部63とを備えている。この
ような画像形成装置60の本体はフレーム構造をなし、
このフレーム構造に実施の形態1乃至4に示した角柱パ
イプ体1又は50が使用されている。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中間成形品に形成する溝部の深さを変えるだけで、パイ
プ体に発生するスプリングバック力の大きさを調整する
ことが可能となる。その結果、合わせ目を容易に密着さ
せることが可能となり、パイプ体を効率良く製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に実施の形態1による角柱パイプ体の外
観斜視図である。
【図2】図1に示す角柱パイプ体の側面図である。
【図3】図1、図2に示す角柱パイプ体の素材となる金
属プレートの平面図である。
【図4】一次中間成形品の側面図である。
【図5】一次中間成形品の外観斜視図である。
【図6】一次中間成形品のプレス加工に用いるプレス装
置の一例を示しており、(a)は金属プレートを可動プ
レートに載置した状態の図、(b)はその金属プレート
を加圧して一次中間成形品を製造した状態の図である。
【図7】折り曲げ線に溝部が形成された一次中間成形品
の側面図である。
【図8】溝部の拡大図である。
【図9】二次中間成形品を示しており、(a)はその側
面図、(b)は折れ曲がり部の部分拡大図である。
【図10】二次中間成形品の外観斜視図である。
【図11】他の例による二次中間成形品の側面図であ
る。
【図12】図9、図10の二次中間成形品のプレス加工
に用いるプレス装置を示しており、(a)は一次中間成
形品を可動プレートに載置した状態の図、(b)はその
一次中間成形品を加圧して二次中間成形品を製造した状
態の図である。
【図13】図11の二次中間成形品のプレス加工に用い
るプレス装置を示した図である。
【図14】最終製品である角柱パイプ体を製造するプレ
ス成形装置に、図9の二次中間成形品をセットした状態
を示した図である。
【図15】セットされた二次中間成形品の隣接面構成壁
部を加圧している状態を示した図である。
【図16】二次中間成形品の隣接面構成壁部への加圧に
より一構成壁部に凸曲面部が形成された状態を示した図
である。
【図17】二次中間成形品の隣接面構成壁部への加圧が
終了した状態の図である。
【図18】側面構成壁部に生じるスプリングバック力に
基づく二次中間成形品の合わせ目の開きを説明してお
り、(a)は合わせ目が密着した状態の図、(b)は合
わせ目が開いた状態の図である。
【図19】図14のプレス成形装置によって、最終製品
である角柱パイプ体が成形された状態を示した図であ
る。
【図20】図19に示す角柱パイプ体の作用を説明する
説明図である。
【図21】図14のプレス成形装置によって形成された
角柱パイプ体の角部の角度を説明する部分拡大図であ
る。
【図22】本発明に実施の形態2による角柱パイプ体の
外観斜視図である。
【図23】図22に示す角柱パイプ体の素材となる金属
プレートの平面図である。
【図24】図22に示す角柱パイプ体の一次中間成形品
の外観斜視図である。
【図25】図22に示す角柱パイプ体の二次中間成形品
の外観斜視図である。
【図26】本発明に実施の形態3による角柱パイプ体の
外観斜視図である。
【図27】図26に示す角柱パイプ体を別の角度から見
たときの外観斜視図である。
【図28】図26に示す角柱パイプ体の二次中間成形品
の外観斜視図である。
【図29】図28に示す二次中間成形品を別の角度から
見たときの外観斜視図である。
【図30】本発明に実施の形態4による断面が三角形の
角柱パイプ体の製造方法を示しており、(a)は二次中
間成形品をプレス成形装置にセットした状態の図、
(b)は加圧パンチ部材により加圧している状態の図、
(c)は完成した角柱パイプ体の図である。
【図31】本発明に実施の形態4による断面が五角形の
角柱パイプ体の製造方法を示しており、(a)は二次中
間成形品をプレス成形装置にセットした状態の図、
(b)は加圧パンチ部材により加圧している状態の図、
(c)は完成した角柱パイプ体の図である。
【図32】本発明に実施の形態4による断面が六角形の
角柱パイプ体の製造方法を示しており、(a)は二次中
間成形品をプレス成形装置にセットした状態の図、
(b)は加圧パンチ部材により加圧している状態の図、
(c)は完成した角柱パイプ体の図である。
【図33】本発明に実施の形態4による断面が八角形の
角柱パイプ体の製造方法を示しており、(a)は二次中
間成形品をプレス成形装置にセットした状態の図、
(b)は加圧パンチ部材により加圧している状態の図、
(c)は完成した角柱パイプ体の図である。
【図34】本発明に実施の形態5による画像形成装置の
概略構成図である。
【符号の説明】
1 角柱パイプ体 1b 平板部 2 底面構成壁部 3,4 側面構成壁部 5 上面構成壁部 5a,5b 合わせ目構成壁部 5e 合わせ目 6 金属プレート 6D 溝部 6D’ 切込み 8 一次中間成形品 14 二次中間成形品 15 一構成壁部 16 隣接面構成壁部 32 凸曲面部 50 角柱パイプ体 52,53 平坦部 55 角柱パイプ本体 55a,55b 合わせ目構成壁部 55e 合わせ目
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月5日(2002.3.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来から、金属プレートを曲げ加工する
ことによってパイプ体、例えば、角柱パイプ体の製造を
行う技術として、特開2001−286934号公報に
記載のものが知られている。この公報に開示のものは、
矩形状の金属プレートを素材として、プレス加工によっ
て角柱パイプ体の成形を行っている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】第2曲げ工程では、その一次中間成形品の
底板部に長さ方向に沿って所定幅の凹部が形成されると
ともに、この凹部両端が内側折り曲げられる。これに
よって、互いに対向する一対の側面構成壁部を有しかつ
断面が略U字状の二次中間成形品が成形される。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行な一対の辺を有する金属プレートを
    該一対の辺と平行な複数の折り曲げ線に沿って折り曲げ
    るとともに、前記一対の辺を合わせ目として互いに接合
    させて、複数の構成壁部からなる断面多角形のパイプ体
    を製造する際に、 前記複数の構成壁部のうち、前記パイプ体を完成させた
    ときに前記合わせ目に対向した位置にくる一構成壁部を
    設定し、該一構成壁部の両側の折り曲げ線に溝部を形成
    するとともに、前記溝部の深さを調整することにより、
    前記溝部に沿って前記金属プレートを折り曲げて前記パ
    イプ体を完成させたときに前記一構成壁部に生じるスプ
    リングバック力を制御しながら、前記一対の辺を互いに
    密着させることを特徴とするパイプ体製造方法。
  2. 【請求項2】 平行な一対の辺を有する金属プレートを
    該一対の辺と平行な複数の折り曲げ線に沿って折り曲げ
    るとともに、前記一対の辺を合わせ目として互いに接合
    させ、複数の構成壁部からなる断面多角形のパイプ体を
    製造するパイプ体製造方法において、 前記金属プレートの一対の辺部のうち少なくとも一方の
    辺部をその辺部に近い折り曲げ線に沿って折り曲げるこ
    とにより、前記合わせ目が属する合わせ目構成壁部を形
    成する第1加工ステップと、 前記合わせ目構成壁部以外の残余の構成壁部のうち、前
    記パイプ体を完成させたときに前記合わせ目に対向した
    位置にくる一構成壁部を設定し、該一構成壁部の両側の
    折り曲げ線に溝部を形成する第2加工ステップと、 前記溝部に沿って折り曲げ加工を行うことにより、前記
    合わせ目が非密着状態で、前記一構成壁部と該一構成壁
    部に隣接する隣接面構成壁部との成す角度が前記パイプ
    体を完成させたときの角度よりも大きな中間成形品を形
    成する第3加工ステップと、 前記隣接面構成壁部に外力を加えて前記一構成壁部に外
    方に向かって膨らんだ凸曲面部を形成するとともに、前
    記合わせ目構成壁部の端面同士を密着させる第4加工ス
    テップと、 前記一構成壁部に外力を加えて前記凸曲面部を平坦状に
    加工するとともに、前記平坦状に加工した一構成壁部内
    に元の凸曲面形状に戻ろうとするスプリングバック力を
    生じさせ、このスプリングバック力によって前記合わせ
    目構成壁部の端面同士を密着させる第5加工ステップ
    と、 を含むことを特徴とするパイプ体製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のパイプ体製造方法にお
    いて、 前記溝部の断面形状を逆三角形に形成し、かつ前記溝部
    の深さを前記凸曲面部の膨出量に応じて調整することを
    特徴とするパイプ体製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のパイプ体製造方法にお
    いて、 前記溝部の深さは、前記凸曲面部の膨出量が過小のとき
    は浅くすることを特徴とするパイプ体製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のパイプ体製造方法にお
    いて、 前記溝部の深さは、前記凸曲面部の膨出量が過大のとき
    は深くすることを特徴とするパイプ体製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のパイプ体製造方法にお
    いて、 前記第3加工ステップでは、前記折り曲げ加工を行う前
    に、前記一構成壁部に内方に向かって膨らんだ凹部を形
    成しておくことを特徴とするパイプ体製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載のパイプ体製造方法にお
    いて、 前記合わせ目構成壁部を互いに平坦状に突き合わせて接
    合し、前記合わせ目を前記パイプ体の側面に配置したこ
    とを特徴とするパイプ体製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載のパイプ体製造方法にお
    いて、 前記合わせ目構成壁部を所定の角度を有して互いに接合
    し、前記合わせ目を前記パイプ体の稜部に配置したこと
    を特徴とするパイプ体製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項2に記載のパイプ体製造方法にお
    いて、 前記パイプ体は断面形状が三角形、五角形、四角形、六
    角形、七角形または八角形であることを特徴とするパイ
    プ体製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のパイプ体製造方法に
    おいて、 前記パイプ体の断面形状が四角形の場合、前記中間成形
    品における一構成壁部と前記隣接面構成壁部との成す角
    度は鈍角であることを特徴とするパイプ体製造方法。
  11. 【請求項11】 平行な一対の辺を有する金属プレート
    が該一対の辺と平行な複数の折り曲げ線に沿って折り曲
    げられ、かつ前記一対の辺が合わせ目として互いに接合
    された、複数の構成壁部からなる断面多角形のパイプ体
    において、 前記複数の構成壁部のうち、前記合わせ目に対向した位
    置にある一構成壁部とその一構成壁部に隣接する隣接面
    構成壁部との間の折り曲げ部内面に、切込みが入れられ
    ていることを特徴とするパイプ体。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のパイプ体におい
    て、 パイプ本体端部に平板部が設けられていることを特徴と
    するパイプ体。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12に記載のパイプ体
    において、 前記合わせ目がパイプ本体の側面に配置されていること
    を特徴とするパイプ体。
  14. 【請求項14】 請求項11又は12に記載のパイプ体
    において、 前記合わせ目がパイプ本体の稜部に配置されていること
    を特徴とするパイプ体。
  15. 【請求項15】 請求項11又は12に記載のパイプ体
    において、 パイプ本体は断面形状が三角形、五角形、四角形、六角
    形、七角形または八角形であることを特徴とするパイプ
    体。
  16. 【請求項16】 シート状媒体に画像形成を行う画像形
    成部と、画像形成された前記シート状媒体を搬送する搬
    送部とを備えた画像形成装置において、 画像形成装置本体のフレームに請求項11乃至16のい
    ずれか1項に記載のパイプ体を用いたことを特徴とする
    画像形成装置。
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