JP7341424B2 - 金属管成形装置 - Google Patents

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Description

ここに開示された技術は、金属管成形装置に関する技術分野に属する。
従来より、金属管を成形する際に、金属板をU字状に曲げて、その後、U字状に曲げられた金属板をU字開口側から押圧して円環状に加工する、所謂UO成形が広く用いられている。
例えば、特許文献1には、予め上側が開放するU字状に曲げられた金属製板材からなる被加工材の下側を収容する凹部を有する下型と、下型にセットされた被加工材の側面部を成形する2つの側部金型と、被加工材の上側部分を成形する中間金型とを備え、各側部金型で被加工材の両側面部をそれぞれ押圧した後、中間金型により被加工材の上側部分を成形する造管装置が開示されている。
特開2019-104025号公報
ところで、U字状に曲げられた金属板を円環状に加工する際には、該金属板をU字開口側から、半円状の凹面を有する金型で押圧するのが一般的である。このとき、金属板の端部のエッジにより前記金型の凹面が削り取られる摩耗(所謂かじり摩耗)の進行が懸念される。前記金型の凹面にかじり摩耗が進行すると、該凹面が変形して、最終的に成形される金属管の真円度が低下してしまうおそれがある。
特許文献1に記載の造管装置では、U字状の金属板の湾曲部に連続する一対の立壁部を、予め側部金型で接近させてU字開口を狭くすることで、かじり摩耗の量を減少させている。しかし、上型を3つに分割するため、各金型自体が複雑になるとともに、金型の分割部分のずれの管理が複雑になり、製造コストが増大するおそれがある。
ここに開示された技術は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、UO成形により金属板を円環状に加工する際の、金型のかじり摩耗を抑制するとともに、製造コストを出来る限り抑制することにある。
上記課題を解決するために、ここに開示された技術の第1の態様は、金属板をU字状に曲げられた予備加工品を、円環状に加工する円環加工装置を含む金属管成形装置を対象として、前記円環加工装置は、床面に設置された基台と、前記基台に対向して、該基台の上側に昇降可能に配置される昇降台と、前記基台上に固定され、上側にU字開口が向いた状態の前記予備加工品の下側部分が載置される凹部を有する第1成形型と、前記昇降台に固定され、前記第1成形型に載置された前記予備加工品を上側から押圧する第2成形型と、を備え、前記第2成形型は、第2成形型本体と、前記第2成形型本体に対して左右方向にスライド移動可能でありかつ断面四分円状の円弧状凹部をそれぞれ有しかつ水平方向に離間して配置されかつ前記予備加工品の上側部分を成形する一対の割型と、を有し、前記一対の割型は、割型本体と、前記割型本体の下側の部分に設けられかつ前記円弧状凹部を有する上側ダイと、をそれぞれ有し、前記第2成形型本体は、左右方向の中央に位置しかつ下端が前記上側ダイよりも上側に位置しかつ前記予備加工品とは接触しない中央突出部を有し、前記一対の割型は、前記予備加工品のU字開口を閉じるように、互いに接近する方向に移動して、該予備加工品の一対の上側端部を側方から押圧するとともに、前記昇降台の下降動作により該予備加工品を下側に向かって押圧し、前記中央突出部は、前記一対の割型が互いに接近する方向に移動して、前記上側ダイ同士が当接した状態で、前記各割型本体と当接しかつ該各割型本体から力が入力される、ことを特徴とする。
ここに開示された技術の第2の態様は、第1の態様において、前記一対の割型は、前記昇降台の下降動作により下降しながら、互いに接近する方向に移動することで、前記予備加工品の前記一対の上側端部を、側方から押圧すると同時に下側に向かって押圧するように構成されている、ことを特徴とする。
ここに開示された技術の第3の態様は、第1の態様において、前記一対の割型は、互いに接近する方向に移動して、前記予備加工品のU字開口を閉じるように、該予備加工品の一対の上側端部を側方から押圧した後、前記昇降台の下降動作により該予備加工品を下側に向かって押圧するように構成されている、ことを特徴とする。
ここに開示された技術の第4の態様は、第1又は第2の態様において、前記第1成形型には、前記昇降台の下降動作に伴い、前記一対の割型を互いに接近する方向に水平に移動させるカム部が設けられている、ことを特徴とする。
ここに開示された技術の第5の態様は、第1~第3の態様のいずれか1つにおいて、前記一対の割型を互いに接近する方向に移動させる割型駆動装置と、前記割型駆動装置の作動を制御する制御装置と、を更に備えることを特徴とする。
ここに開示された技術の第6の態様は、第1~第5の態様のいずれか1つにおいて、前記予備加工品における前記一対の上側端部は、互いに接近するように曲げられた先端湾曲部をそれぞれ有する、ことを特徴とする。
ここに開示された技術の第1の態様によると、予備加工品の一対の上側端部を側方から押圧することにより、該一対の上側端部を、U字開口を閉じるように変位させることができる。つまり、一対の上側端部は、従来のように、金型の凹部を摺動してU字開口を閉じるように変位するのではなく、側方からの押圧力により変位する。一対の上側端部がU字開口を閉じるように変位する際には、該一対の上側端部は僅かに下側に倒れるように変位する。これにより、一対の上側端部のエッジが割型の円弧状凹部を摺動して、該円弧状凹部が削り取られることが抑制される。この結果、UO成形により金属板を円環状に加工する際の金型のかじり摩耗を抑制することができる。
また、第2成形型において、実際に予備加工品を押圧する部分の分割数は2つであるため、装置の構成が簡易化されるとともに、各金型の分割部分のずれの管理が容易になり、製造コストを出来る限り抑制することができる。
ここに開示された技術の第2の態様によると、金型のかじり摩耗を抑制しつつ、効率良く予備加工品を円環状に成形することができる。これにより、金属管の生産性が向上されて、結果として製造コストを抑制することができる。
ここに開示された技術の第3の態様によると、予備加工品のU字開口を閉じるように一対の上側端部を変位させた後に、該予備加工品を下側に向かって押圧するため、一対の上側端部のエッジが割型の円弧状凹部を摺動する量を効果的に抑制することができる。これにより、金型のかじり摩耗をより効果的に抑制することができる。
ここに開示された技術の第4の態様によると、昇降台の下降動作に伴い、各割型を互いに接近させることができるため、各割型を移動させる駆動源を別途用意する必要がなく、製造コストをさらに効果的に抑制することができる。
ここに開示された技術の第5の態様によると、各割型を水平方向に移動させるタイミングを制御することができるため、予備加工品の一対の上側端部が割型の円弧状凹部に出来る限り接触しないような状態にしてから、予備加工品を下側に押圧するようにできる。これにより、金型のかじり摩耗を一層効果的に抑制することができる。
ここに開示された技術の第6の態様によると、一対の上側端部のそれぞれに先端湾曲部が形成されているため、各先端湾曲部の曲面と割型の円弧状凹部とをそれぞれ接触させるようにすることができる。これにより、一対の上側端部のエッジが割型の円弧状凹部に接触しないようにすることができるため、金型のかじり摩耗をより一層効果的に抑制することができる。
例示的な実施形態1に係るO曲げ装置の断面図であって、上型が上死点の位置にある状態を示す。 U曲げ装置の断面図であって、上型が上死点の位置にある状態を示す。 U曲げ装置の動作図であって、金属板を下型に載置した状態を示す。 U曲げ装置の動作図であって、パンチが金属板を押圧しながら下型の凹部に進入した状態を示す。 U曲げ装置の動作図であって、図4の状態から各湾曲形成部により各立壁部が押圧された状態を示す。 O曲げ装置の動作図であって、予備加工品が第1成形型に載置された状態を示す。 O曲げ装置の動作図であって、図6の状態から割型が予備加工品に接触した状態を示す。 O曲げ装置の動作図であって、図7の状態からO曲げが完了した状態を示す。 実施形態2に係るO曲げ装置の動作図であって、予備加工品が第1成形型に載置された状態を示す。 実施形態2に係るO曲げ装置の動作図であって、図9の状態から昇降台が下降した状態を示す。 実施形態2に係るO曲げ装置の動作図であって、図10の状態から各割型が左右方向に移動した状態を示す。 実施形態2に係るO曲げ装置の動作図であって、図11の状態から上型を下降させた状態を示す。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
(実施形態1)
図1及び図2は、本実施形態1に係る金属管成形装置1の断面図を示す。この金属管成形装置1は、平板状の金属板100をU字状に曲げるU曲げ装置10と、該U曲げ装置10によりU字状に曲げられた金属板100を、円環状に、特に断面O字状に加工するO曲げ装置50(円環加工装置)とを有する。図1はO曲げ装置50であり、図2はU曲げ装置10を示す。尚、以下の説明では、金属板100をU字状に曲げる加工を単にU曲げ加工といい、金属板100をO字状に曲げる加工を単にO曲げ加工という。また、以下の説明では、U曲げ加工後の金属板100を予備加工品150ということがある。また、以下の説明では、上下方向及び左右方向について各図面に示す矢印に従って説明するが、これは実施の使用状態における方向を限定するものではない。
本実施形態1において、加工対象となる金属板100は、例えば鋼板などである。具体的には、金属板100は、高張力鋼板等の板材を用いることができる。最終的に、得られる金属管Pは、例えば自動車のプロペラシャフト等に用いられる。
〈U曲げ装置〉
図2に示すように、U曲げ装置10は左右対称に構成されている。U曲げ装置10は、床面Fに設置された基台11と、基台11に対向して、該基台11の上側に昇降可能に配置される昇降台12とを有する。基台11上には、下型20が固定される一方、昇降台12には上型30が固定されている。また、下型20には、金属板100を左右から押圧する一対のスライド型40を有する。
下型20は、下型本体21と、下型本体21の左右方向の中央に設けられた加工ダイ22を有する。加工ダイ22は、上側から下側に向かってU字状に凹むU字状凹部23を有する。U字状凹部23は、図2に示すように、上下方向に平行に真っ直ぐに伸びる一対の縦面部と、各縦面部の下側端部から互いに接近するように湾曲する一対の湾曲底面部とを有する。
加工ダイ22のU字状凹部23の左右方向の中央には、該U字状凹部23の下端部から上側に突出したカウンターパンチ24が配設されている。カウンターパンチ24の上面は、下側に向かって凹んでいる。より具体的には、カウンターパンチ24の上面の形状は、カウンターパンチ24の上面が、U字状凹部23の湾曲底面部と同じ高さ位置になったときに、一対の湾曲底面部と連続する形状をなしている。
下型20の左右方向の中央には、カウンターパンチ24と連結された下側エアシリンダ25が内蔵されている。下側エアシリンダ25は、カウンターパンチ24を上側に向かって付勢する。また、下側エアシリンダ25は、カウンターパンチ24が上型30により押圧されるときに、衝撃を吸収するクッションの役割を果たす。カウンターパンチ24が上型30のパンチ32により押圧されたときには、下側エアシリンダ25のシリンダロッド25aが、シリンダケース内に移動することで、カウンターパンチ24が下側に移動する。
下型本体21の左右方向の端部には、上側に向かって突出する一対のストッパ部26がそれぞれ設けられている。詳しくは後述するが、各ストッパ部26は、一対のスライド型40が互いに離れるように左右方向に移動する際に、各スライド型40が過度に移動しないように、各スライド型40の移動を制限するための部分である。
上型30は、上型本体31と、上型本体31の左右方向の中央部分を上下に貫通するように配置されたパンチ32とを有する。
パンチ32は、ブロック状の本体部33と、本体部33の下面から下側に延びるロッド部34と、ロッド部34の下端部に設けられた押圧部35と、本体部33の上面から上側に向かってそれぞれ延びる一対のガイドピン36とを有する。ロッド部34は、本体部33の左右方向の中央に設けられている。一対のガイドピン36は、本体部33の左右方向の両側端部にそれぞれ設けられている。
押圧部35は、加工ダイ22のU字状凹部23に進入して金属板100を押圧する部分である。押圧部35は、断面が略長円形をなしている。具体的には、押圧部35の周面は、加工ダイ22のU字状凹部23に対応する外縁形状をなす下面部35aと、下面部の左右の上側端部から上側に真っ直ぐ延びる一対の側面部35bと、各側面部の上側端部から上側に向かって互いに接近するように湾曲した一対の上面部35cとを有する。尚、図2では、便宜上、一対の側面部35bのうち左側の側面部35bのみ符号を記載し、一対の上面部35cのうち右側の上面部35cのみ符号を記載している。
上型本体31の左右方向の中央には、本体部33と連結された上側エアシリンダ38が内蔵されている。上側エアシリンダ38は、パンチ32を下側に向かって付勢する。また、上側エアシリンダ38は、押圧部3が金属板100を押圧するときに、金属板100からの反発荷重を吸収するクッションの役割を果たす。パンチ32と加工ダイ22とで金属板100を挟持した状態で昇降台12を下降させたときには、上側エアシリンダ38のシリンダロッド38aがシリンダケース内に移動して、パンチ32が上型本体31に対して相対移動する。
上型本体31の左右方向の両側部分には、一対のカム部39がそれぞれ下側に向かって突設されている。図1に示すように、一対のカム部39は左右対称となるように形成されている。詳しくは、左側のカム部39のカム面39aは、右側に向かって上側に傾斜している。一方で、右側のカム部39のカム面39aは、左側に向かって上側に傾斜している。詳しくは後述するが、各カム部39は、昇降台12の下降動作に伴い、各スライド型40の湾曲形成部42を互いに接近させるように、水平方向(左右方向)に移動させる部分である。各カム部39の大きさは、金属板100をパンチ32と加工ダイ22とで挟持した後で、スライド型40が移動を開始するような大きさに設定されている。
一対のスライド型40は、図1に示すように、下型20に設けられている。図5に示すように、金属板100がパンチ32によりU字状凹部23に向かって押圧されたときには当該金属板100に、上下方向に延びた一対の立壁部101が形成される。各スライド型40は、この立壁部101を左右方向から押圧する金型である。
左側のスライド型40は、右側にスライド移動可能になっていて、図示しない付勢装置により、左側に付勢されるように構成されている。
左側のスライド型40は、スライド型本体41と、スライド型本体41の右下部分に設けられた湾曲形成部42とを有する。湾曲形成部42は、図6に示すように、立壁部101を実際に左側から押圧する部分であり、該立壁部101の先端部101aに、右側に湾曲した先端湾曲部103を形成する。湾曲形成部42は、押圧部35の上面部35cの形状に対応するように凹んだ湾曲凹面部42aを有する。湾曲凹面部42aの曲率は、加工ダイ22の湾曲底面部の曲率と略同じである。
左側のスライド型40の左上面には、左側のカム部39のカム面39aに沿って延びるように形成された係合面43が形成されている。具体的には、係合面43は、右側に上側に向かって傾斜している。左側のカム部39のカム面39aと係合面43とが係合した状態で、昇降台12が下降したときには、左側のスライド型40に右方向の力が作用する。この右方向の力により、該スライド型40が右方向へ移動する。そして、湾曲形成部42が金属板100の立壁部101と当接したときには、前記右方向の力により、立壁部101をパンチ32に押し付けて、該立壁部101を押圧する。
右側のスライド型40の構成については、左側のスライド型40と左右対称になっているため、詳細な説明を省略する。右側のスライド型40の作動については、右側のカム部39のカム面39aと右側のスライド型の係合面43とが係合した状態で、昇降台12が下降したときには、右側のスライド型40に左方向の力が作用する。この左方向の力により、該スライド型40が左方向へ移動する。そして、湾曲形成部42が金属板100の立壁部101と当接したときには、前記左方向の力により、立壁部101をパンチ32に押し付けて、該立壁部101を押圧する。
〈O曲げ装置〉
図1に示すように、O曲げ装置50は、左右対称に構成されている。O曲げ装置50は、床面Fに設置された基台51と、基台51に対向して、該基台51の上側に昇降可能に配置される昇降台52とを有する。基台51上には、第1成形型70が固定される一方、昇降台52には第2成形型80が固定されている。
第1成形型70は、第1成形型本体71と、第1成形型本体71の左右方向の中央に設けられた下側ダイ72を有する。
第1成形型本体71の左右方向の両側端部には、上側に向かって延びる側壁部が形成されている。左側の側壁部の右側及び右側の側壁部の左側には、カム部73がそれぞれ設けられている。左側のカム部73のカム面73aは右側に向かって下側に傾斜している。右側のカム部73のカム面73aは左側に向かって下側に傾斜している。このカム部73は、昇降台52の下降動作に伴い、後述する一対の割型90を互いに接近する方向に水平に移動させるカム部である。
下側ダイ72は、上側から下側に向かって半円状に凹んだ半円状凹部72aを有する。半円状凹部72aには、上側にU字開口が向いた状態の予備加工品150の底壁部102(予備加工品の下側部分、図6参照)が載置される。
第2成形型80は、第1成形型70の下側ダイ72に載置された予備加工品150を上側から押圧する金型である。第2成形型80は、第2成形型本体81と、第2成形型本体81に対して左右方向にスライド移動可能に設けられた一対の割型90とを有する。
第2成形型本体81は、左右方向の両側端部に、下側に向かって延びる端側ストッパ部82を有する。また、第2成形型本体81は、左右方向の中央に、下側に向かって突出する中央突出部83を有する。図1に示すように、中央突出部83は、各端側ストッパ部82よりも下側まで突出している。詳しくは後述するが、各端側ストッパ部82は、一対の割型90が互いに離れるように左右方向に移動する際に、各割型90が過度に移動しないように、各割型90の移動を制限するための部分である。また、中央突出部83は、割型90の後述する上側ダイ92同士が当接する際に、上側ダイ92同士の当接部分に過剰に力が集中しないように、割型90の力を受ける部分である。
一対の割型90は、互いに水平方向(左右方向)に離間して配置されかつ予備加工品150の上側部分を成形する。具体的には、一対の割型90は、予備加工品150のU字開口を閉じるように、該予備加工品150の一対の先端部101aを側方から押圧するとともに、昇降台52の下降動作により該予備加工品150を下側に向かって押圧する。
左側の割型90は、右側にスライド移動可能になっていて、図示しない付勢装置により、左側に付勢されるように構成されている。左側の割型90は、左側の端側ストッパ部82により、左側への移動を制限されている。左側の割型90は、割型本体91と、割型本体91の右下部分に設けられた上側ダイ92とを有する。
左側の割型本体91は、左下の部分に、左側のカム部73のカム面73aと係合する係合面91aを有する。左側のカム部73のカム面73aと係合面91aとが係合した状態で、昇降台52が下降したときには、左側の割型90に右方向の力が作用する。この右方向の力により、左側の割型90が右側の割型90に接近するように右方向へ移動する。
左側の上側ダイ92は、断面四分円状の円弧状凹部92aを有する。この円弧状凹部92aは、図8に示すように、下側ダイ72の半円状凹部72aと協働して1つの円形を形成するように構成されている。
右側の割型90の構成については、左側の割型90と左右対称になっているため、詳細な説明を省略する。右側の割型90の作動については、右側のカム部73のカム面73aと右側の割型90の係合面91aとが係合した状態で、昇降台52が下降したときには、右側の割型90に左方向の力が作用する。この左方向の力により、右側の割型90が左側の割型に接近するように左方向へ移動する。
〈金属管の成形方法〉
次に、金属管成形装置1により、金属板100から金属管Pを成形する方法について説明する。
まず、図3に示すように、金属板100を型開き状態の下型20と上型30との間に搬入する。金属板100は、左右方向の中央部分がU字状凹部23の上に位置するように下型20上に載置される。このとき、各スライド型40は、初期位置に位置した状態となっている。また、カウンターパンチ24は下側エアシリンダ25により、U字状凹部23の湾曲底面部よりも上側に突出した状態となっている。
次に、図3の状態から昇降台12を下降動作させて、図4に示すように、金属板100を、パンチ32の押圧部35により、U字状凹部23に向かって押圧する。そして、パンチ32の押圧部35と加工ダイ22(厳密には、加工ダイ22とカウンターパンチ24)とで金属板100を挟持した状態にする。これにより、金属板100には、左右に対向しかつ上下方向に伸びる一対の立壁部101と、各立壁部の下側の各端部を連結しかつ湾曲する底壁部102が形成される。各立壁部101の先端部101aは、加工ダイ22よりも上側にそれぞれ突出した状態となる。このとき、各スライド型40と上型30の各カム部39とは、まだ接触していない。つまり、各スライド型40は、まだ水平方向(左右方向)には移動していない。これは、各カム部39の大きさを調整することで可能となる。
次に、図4の状態から昇降台12を下降させて、上型30の各カム部39により各スライド型40を押圧することで、各スライド型40を互いに接近させるように水平方向(左右方向)に移動させる。そして、図5に示すように、各スライド型40の湾曲形成部42により、各立壁部101の先端部101aを、押圧部35の上面部35cに向かってそれぞれ押圧する。これにより、各立壁部101の先端部101aが、各上面部35cと各湾曲形成部42の湾曲凹面部42aとでそれぞれ挟持されて、各上面部35cに沿って曲げられる。この結果、各立壁部101の先端部101aに、互いに接近するように湾曲した先端湾曲部103が形成される。各先端湾曲部103の曲率は、底壁部102の曲率と略同じである。これにより、金属板100が予備加工品150に加工される。尚、この先端湾曲部103の曲率と底壁部102の曲率とを比較したときの略同じとは、曲率が同じか又は僅かに小さい範囲である。
次いで、図5の状態から昇降台12を上昇させて、上型30を離型させる。このとき、予備加工品150の立壁部101は、スプリングバックにより互いに離れるように移動する。これにより、予備加工品150のU字開口が開いて、パンチ32の押圧部35が離型できるようになる。そして、上型30を上死点まで上昇させた後は、予備加工品150を下型20から取り出す。尚、各スライド型40は、各ストッパ部26により左右方向の移動が規制されて、初期位置に戻って待機した状態となる。
以上により、U曲げ加工が完了する。U曲げ加工が完了した後は、O曲げ装置50により予備加工品150にO曲げ加工が施される。
まず、図6に示すように、第1成形型70の下側ダイ72に予備加工品150をセットする。予備加工品150は、底壁部102が下側ダイ72に収容されかつU字開口が上側を向くようにセットされる。
次に、図6の状態から昇降台52を下降させる。これにより、図7に示すように、左右の割型90は、第1成形型70の各カム部73により左右方向の力を受けて、下側に移動するとともに、互いに接近する方向に移動する。このとき、各割型90における上側ダイ92の円弧状凹部92aと各先端湾曲部103の曲面とが当接する。これにより、左右の割型90は、昇降台52の下降動作により下降しながら、互いに接近する方向に移動することで、予備加工品150の一対の先端湾曲部103を、側方から押圧すると同時に下側に向かって押圧する。図7に示すように、各割型90の上側ダイ92が互いに接近するように移動するときには、予備加工品150における一対の先端部101aは、U字開口が狭くなるように変位する。このとき、一対の先端湾曲部103は、更に僅かに下側に変位する。
また、図7に示すように、各割型90の上側ダイ92が互いに当接したときには、各上側ダイ92の円弧状凹部92aが協働して1つの半円状凹部が形成される。図7に示すように、上側ダイ92同士が当接したタイミングでは、各上側ダイ92と下側ダイ72との間には、所定の長さの隙間が形成された状態となる。
次いで、図7の状態から昇降台52を更に下降させる。これにより、図8に示すように、予備加工品150は、各上側ダイ92の円弧状凹部92a及び下側ダイ72の半円状凹部72aに押し付けられて、O字状に曲げ変形される。このとき、各割型90は、中央突出部83により案内されることで、左右方向にずれることなく、真っ直ぐ下側に移動することができる。その後、昇降台52を上昇させて、各割型90を含めて第2成形型80を離型させる。これにより、O曲げ加工が完了する。
以上により、金属板100から金属管Pが成形される。金属管Pが成形された後は、各先端湾曲部103の突き合わせ部分を、図示しない溶接装置により溶接して、金属管Pが完成する。
前述のように、本実施形態1では、左右の割型90を互いに接近するように水平方向に移動させることで、予備加工品150の一対の先端湾曲部103(つまり先端部101a)を、側方からの押圧力によりU字開口を閉じるように変位させることができる。一対の先端湾曲部103がU字開口を閉じるように変位する際には、該一対の先端部101aは僅かに下側に倒れるように変位する。これにより、一対の先端湾曲部103のエッジが割型90の円弧状凹部92aを摺動して、該円弧状凹部92aが削り取られることが抑制される。この結果、UO成形により金属板100を円環状に加工する際の、O曲げ装置50の金型(特に、割型90の上側ダイ92)のかじり摩耗を抑制することができる。
したがって、本実施形態1では、O曲げ装置50は、床面Fに設置された基台51と、基台51に対向して、該基台51の上側に昇降可能に配置される昇降台52と、基台51上に固定され、上側にU字開口が向いた状態の予備加工品150の底壁部102が載置される半円状凹部72aを有する第1成形型70と、昇降台52に固定され、第1成形型70に載置された予備加工品150を上側から押圧する第2成形型80と、を備え、第2成形型80は、断面四分円状の円弧状凹部92aをそれぞれ有しかつ水平方向に離間して配置されかつ予備加工品150の上側部分を成形する一対の割型90を有し、一対の割型90は、予備加工品150のU字開口を閉じるように、該予備加工品150の一対の先端湾曲部103(つまり先端部101a)を側方から押圧するとともに、昇降台52の下降動作により該予備加工品150を下側に向かって押圧する。これにより、予備加工品150における一対の先端湾曲部103は、従来のように、金型の凹部を摺動してU字開口を閉じるように変位するのではなく、一対の割型90による側方からの押圧力により変位する。一対の先端湾曲部103がU字開口を閉じるように変位する際には、該一対の先端湾曲部103は僅かに下側に倒れるように変位する。これにより、一対の先端湾曲部103のエッジが割型90の円弧状凹部92aを摺動して、該円弧状凹部92aが削り取られることが抑制される。この結果、UO成形により金属板100を円環状に加工する際の、O曲げ装置50の金型のかじり摩耗を抑制することができる。
また、第2成形型80において、割型90の分割数は2つであるため、装置の構成が簡易化されるとともに、各割型90の分割部分のずれの管理が容易になり、製造コストを出来る限り抑制することができる。
また、本実施形態1では、一対の割型90は、昇降台52の下降動作により下降しながら、互いに接近する方向に移動することで、予備加工品150の一対の先端湾曲部103を、側方から押圧すると同時に下側に向かって押圧するように構成されている。これにより、O曲げ装置50の金型のかじり摩耗を抑制しつつ、効率良く予備加工品150を円環状(断面O字状)に成形することができる。これにより、金属管Pの生産性が向上されて、結果として製造コストを抑制することができる。
また、本実施形態1では、第1成形型70には、昇降台52の下降動作に伴い、一対の割型90を互いに接近する方向に水平に移動させるカム部73が設けられている。昇降台52の下降動作に伴い、各割型90を互いに接近させることができるため、各割型90を移動させる駆動源を別途用意する必要がなく、製造コストをさらに効果的に抑制することができる。
また、本実施形態1では、予備加工品150における一対の先端部101aは、互いに接近するように曲げられた先端湾曲部103をそれぞれ有する。これにより、割型90の円弧状凹部92aと各先端湾曲部103の曲面とをそれぞれ接触させるようにすることができる。この結果、一対の先端部101aのエッジが割型90の円弧状凹部92aに接触しないようにすることができるため、O曲げ装置50の金型のかじり摩耗をより一層効果的に抑制することができる。
(実施形態2)
以下、実施形態2について詳細に説明する。以下の説明において実施形態1と共通の部分については、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態2では、O曲げ装置250の構成が前記実施形態1とは異なる。具体的には、本実施形態2に係るO曲げ装置250は、割型90をカム部により移動させるのではなく、割型駆動装置253により移動させる点で、前記実施形態1とは異なる。
割型駆動装置253は、図9に示すように、一対の割型90に対応して、左右に1つずつ設けられている。各割型駆動装置253は、例えば流体シリンダで構成することができる。
O曲げ装置250は、図9に示すように、第2成形型80の第1成形型70に対する上下方向の位置を検知する位置センサ254が設けられている。位置センサ254は、例えば赤外線レーダで構成されていて、第1成形型70との相対距離を測ることで第2成形型80の位置を検知する。位置センサ254は、昇降台52の昇降動作により、第2成形型80と一緒に上下動する。尚、位置センサ254は、接触センサで構成されていてもよい。この場合、第1成形型70に位置センサ254が接触する接触部を設けて、位置センサ254と該接触部とが接触したときに、第1成形型70の上下方向の位置が分かるようにする必要がある。
O曲げ装置250は、図9に示すように、各割型駆動装置253を作動制御する制御装置255を有する。本実施形態2において、制御装置255は、周知のマイクロコンピュータをベースとするコントローラーであって、プログラムを実行する中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)と、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)により構成されてプログラム及びデータを格納するメモリと、電気信号の入出力をする入出力バスとを備えている。各割型駆動装置253だけでなく昇降台52の昇降動作も制御する。制御装置255は、位置センサ254からのセンサ信号が入力されるようになっている。制御装置255は、位置センサ254からのセンサ信号に基づいて、昇降台52及び各割型駆動装置253を作動制御する。
次に、本実施形態2に係るO曲げ装置250により、予備加工品350から金属管Pを成形する方法について説明する。
まず、図9に示すように、第1成形型70の下側ダイ72に予備加工品350をセットする。予備加工品350は、底壁部102が下側ダイ72に収容されかつU字開口が上側を向くようにセットされる。この予備加工品350は、前記実施形態1における予備加工品350とは異なり、一対の立壁部301の先端部301aに先端湾曲部が形成されていない。
次に、図9の状態から昇降台52を下降させる。そして、図10に示すように、制御装置255は、第1成形型70と第2成形型80との間の距離が所定距離Lに近づくにつれて、一対の割型90を互いに近づく方向に移動させるように、各割型駆動装置253を作動させる。そして、図11に示すように、第1成形型70と第2成形型80との間の距離が所定距離Lになったときには、各割型90の上側ダイ92同士が当接する。尚、この所定距離Lは、一対の割型90の上側ダイ92と予備加工品350の一対の先端部301aとが、僅かに接触しかつ水平方向(左右方向)に重複する距離である。また、上側ダイ92同士が当接したか否かは、例えば、割型駆動装置253にかかる負荷に基づいて検知することができる。
続いて、制御装置255は、図11の状態から昇降台52を更に下降させる。これにより、図12に示すように、予備加工品350は、各上側ダイ92の円弧状凹部92a及び下側ダイ72の半円状凹部72aに押し付けられて、O字状に曲げ変形される。その後、昇降台52を上昇させて、各割型90を含めて第2成形型80を離型させる。これにより、O曲げ加工が完了する。
以上により、金属板100から金属管Pが成形される。金属管Pが成形された後は、各先端部301aの突き合わせ部分を、図示しない溶接装置により溶接して、金属管Pが完成する。
したがって、本実施形態2に係るO曲げ装置250は、一対の割型90を互いに接近する方向に移動させる割型駆動装置253と、割型駆動装置253の作動を制御する制御装置255とを有する。これにより、各割型90を水平方向に移動させるタイミングを制御することができるため、予備加工品250の一対の先端部301aが割型90の円弧状凹部92aに出来る限り接触しないような状態にしてから、予備加工品250を下側に押圧するようにできる。この結果、O曲げ装置250の第2成形型80のかじり摩耗を効果的に抑制することができる。
(その他の実施形態)
ここに開示された技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、前述の実施形態1では、第1成形型70に設けたカム部73により割型90を水平方向に移動させていた。これに限らず、実施形態1のように、予備加工品150の一対の先端部101aを、側方から押圧すると同時に下側に向かって押圧するような構成であっても、実施形態2のように、一対の割型駆動装置253と制御装置255により割型90を水平方向に移動させてもよい。
また、前述の実施形態2では、一対の先端部301aに先端湾曲部が設けられていない予備加工品350を加工の対象としていた。これに限らず。実施形態1のように、一対の先端部101aに先端湾曲部103が設けられた予備加工品150を加工の対象としてもよい。
また、前述の実施形態2では、制御装置255は、昇降台52を下降させると同時に一対の割型90を互いに近づく方向に移動させるように、各割型駆動装置253を作動させていた。これに限らず、各割型駆動装置253を作動させずに、第1成形型70と第2成形型80との間の距離が所定距離Lになったときに、昇降台52の下降動作を一時的に停止させて、その後、一対の割型90を互いに近づく方向に移動させるように、各割型駆動装置253を作動させてもよい。
また、前述の実施形態では、O曲げ加工の際に円柱状の中子を用いていなかったが、該円柱状の中子を用いてもよい。これにより、金属管Pの真円度を一層向上せることができる。
前述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本開示の範囲を限定的に解釈してはならない。本開示の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本開示の範囲内のものである。
ここに開示された技術は、金属板をU字状に曲げられた予備加工品を、円環状に加工する円環加工装置を含む金属管成形装置として有用である。
1 金属管成形装置
50 O曲げ装置(円環加工装置)
51 基台
52 昇降台
70 第1成形型
72a 半円状凹部
73 カム部
80 第2成形型
90 割型
92a 円弧状凹部
100 金属板
101a 先端部(予備加工品の上側端部)
102 底壁部(予備加工品の下側部分)
103 先端湾曲部
150 予備加工品
250 O曲げ装置(円環加工装置)
253 割型駆動装置
255 制御装置
301a 先端部(予備加工品の上側端部)
350 予備加工品
P 金属管

Claims (6)

  1. 金属板をU字状に曲げられた予備加工品を、円環状に加工する円環加工装置を含む金属管成形装置であって、
    前記円環加工装置は、
    床面に設置された基台と、
    前記基台に対向して、該基台の上側に昇降可能に配置される昇降台と、
    前記基台上に固定され、上側にU字開口が向いた状態の前記予備加工品の下側部分が載置される凹部を有する第1成形型と、
    前記昇降台に固定され、前記第1成形型に載置された前記予備加工品を上側から押圧する第2成形型と、
    を備え、
    前記第2成形型は、
    第2成形型本体と、
    前記第2成形型本体に対して左右方向にスライド移動可能でありかつ断面四分円状の円弧状凹部をそれぞれ有しかつ水平方向に離間して配置されかつ前記予備加工品の上側部分を成形する一対の割型と、
    を有し、
    前記一対の割型は、
    割型本体と、
    前記割型本体の下側の部分に設けられかつ前記円弧状凹部を有する上側ダイと、
    をそれぞれ有し、
    前記第2成形型本体は、左右方向の中央に位置しかつ下端が前記上側ダイよりも上側に位置しかつ前記予備加工品とは接触しない中央突出部を有し、
    前記一対の割型は、前記予備加工品のU字開口を閉じるように、互いに接近する方向に移動して、該予備加工品の一対の上側端部を側方から押圧するとともに、前記昇降台の下降動作により該予備加工品を下側に向かって押圧し、
    前記中央突出部は、前記一対の割型が互いに接近する方向に移動して、前記上側ダイ同士が当接した状態で、前記各割型本体と当接しかつ該各割型本体から力が入力されることを特徴とする金属管成形装置。
  2. 請求項1に記載の金属管成形装置において、
    前記一対の割型は、前記昇降台の下降動作により下降しながら、互いに接近する方向に移動することで、前記予備加工品の前記一対の上側端部を、側方から押圧すると同時に下側に向かって押圧するように構成されていることを特徴とする金属管成形装置。
  3. 請求項1に記載の金属管成形装置において、
    前記一対の割型は、互いに接近する方向に移動して、前記予備加工品のU字開口を閉じるように、該予備加工品の一対の上側端部を側方から押圧した後、前記昇降台の下降動作により該予備加工品を下側に向かって押圧するように構成されていることを特徴とする金属管成形装置。
  4. 請求項1又は2に記載の金属管成形装置において、
    前記第1成形型には、前記昇降台の下降動作に伴い、前記一対の割型を互いに接近する方向に水平に移動させるカム部が設けられていることを特徴とする金属管成形装置。
  5. 請求項1~3のいずれか1つに記載の金属管成形装置において、
    前記円環加工装置は、
    前記一対の割型を互いに接近する方向に移動させる割型駆動装置と、
    前記割型駆動装置の作動を制御する制御装置と、
    を更に備えることを特徴とする金属管成形装置。
  6. 請求項1~5のいずれか1つに記載の金属管成形装置において、
    前記予備加工品における前記一対の上側端部は、互いに接近するように曲げられた先端湾曲部をそれぞれ有することを特徴とする金属管成形装置。
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