JP2001211986A - ロック機構付旋回アームユニット及びそれを用いたリフタユニット - Google Patents

ロック機構付旋回アームユニット及びそれを用いたリフタユニット

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JP2001211986A
JP2001211986A JP2000029658A JP2000029658A JP2001211986A JP 2001211986 A JP2001211986 A JP 2001211986A JP 2000029658 A JP2000029658 A JP 2000029658A JP 2000029658 A JP2000029658 A JP 2000029658A JP 2001211986 A JP2001211986 A JP 2001211986A
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JP2000029658A
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English (en)
Inventor
Masashi Shiba
雅司 芝
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Yogo Jukin Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Yogo Jukin Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣類等を掛けるハンガーバーが上下移動可能
とされることで、衣類等の収納スペースを有効利用する
とともに、衣類等の整理が容易に行えるリフタユニット
を提供し、さらにコンパクト化がなされたリフタユニッ
トの構成要素を提供する。 【解決手段】 ロック機構付旋回アームユニット2は、
アーム部材40の旋回面と交差する向きにおいて、アー
ム部材40に又はアーム部材40と一体的に回転する別
部材に形成されたアーム側係合部12と係合するロック
位置と、同じく係合解除される非ロック位置との間で進
退するロック部材が備えられる。ロック部材10がアー
ムの旋回半径方向に移動する機構とならず、旋回半径方
向のロック部材10の移動代が必要とならない。従っ
て、装置をコンパクトに構成でき、(特にアームの旋回
半径方向に関して機構がコンパクトとなり(例えば固定
ベース部小さくできる))、ひいては装置の取り付け場
所、取り付け対象の多様化に寄与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロック機構付旋回
アームユニット及びそれを用いたリフタユニット、例え
ば衣類等を掛けるハンガーバーが移動可能とされること
で衣類等の整理が容易に行えるリフタユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来において、例えば絵衣装等の衣類を
収納するために、衣装等が掛けられたハンガーを掛ける
バー(ハンガーバー)を有する衣装ダンスが広く提供さ
れている。このようなハンガーバー形式の衣装ダンス
は、衣装をハンガーに掛けた状態で収納するため、コー
ト等のある程度の長さを有する衣類も十分収納できるよ
うな高さ方向(鉛直方向)の収納スペースが必要とされ
る。従って吊り下げの基点となるハンガーバーの位置は
必然的に高位置となっていたため、例えば背の低い使用
者等でも収納が容易となるハンガーバーが望まれてい
た。このような背景において、高位置に固定されるハン
ガーバーを高位置から低位置に移動可能とするリフタユ
ニットが提案され、これによって使用時(衣類を掛ける
時)には低位置に下ろし、収納時には高位置に上げると
いったことが可能となった。具体的には、ハンガーバー
は旋回可能とされる2つのアーム部材の先端に取り付け
られ、そのアーム部材の旋回によって低位置、高位置と
2位置に移動可能とされる。
【0003】このようなリフタユニットにおいてハンガ
ーバーの移動機構及びロック機構は図13の説明図にて
簡易的に示されるようなものが一般的に使用されてい
る。ロック機構はアーム部材302を有するとともに、
そのアーム部材302がハンガーバーの両端に連結する
ようにそれぞれ備えられる。アーム部材302の先端に
連結する図示しないハンガーバーは、アーム部材302
が軸306を中心として回転することで高位置(アーム
部材302の実線位置)から低位置(破線位置)、又は
その逆方向へと移動可能とされる。低位置(破線位置)
においてはロック部材303にて係止されてその状態に
保持され、その保持状態を解除することで再度高位置に
移動させるといった方法が採られていた。そのようなロ
ック機構において、さらに機構のコンパクト化(特に軸
306を中心とする旋回半径方向のコンパクト化)や、
個々の部材への集中的な応力(例えば図13に示される
ような矢印305方向の圧縮応力)が生じないような改
善がなされればロック機構の操作性、耐久性は更に向上
することとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決すべき課
題は、旋回アームのロック機構のコンパクト化を図り、
ひいては衣類等の収納スペースを有効利用することがで
きる旋回アームユニットと、それを用いたリフタユニッ
トを提供し、さらにコンパクト化がなされたリフタユニ
ットの構成要素を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記のよ
うな課題を解決するために、本発明は、アーム部材が互
いに異なる第一角度位置と第二角度位置との間で旋回可
能となるように、該アーム部材の基端側が軸機構を介し
て直接又は他部材を関して間接的に取り付けられる固定
ベース部と、アーム部材の第二角度位置に対応する形で
固定ベース部に設けられ、アーム部材の旋回面と交差す
る向きにおいて、アーム部材に又は該アーム部材と一体
的に回転する別部材に形成されたアーム側係合部と係合
するロック位置と、同じく係合解除される非ロック位置
との間で進退するロック部材と、アーム部材を第一角度
位置から第二角度位置へ旋回移動させるに伴い、ロック
部材をロック位置に移動させてアーム側係合部と係合さ
せることによりアーム部材を第二角度位置にロック保持
させる一方、該第二角度位置にロック保持されたアーム
部材に予め定められたロック解除操作を加えることによ
り、ロック部材を非ロック位置へ移動させてアーム側係
合部との係合状態を解除させるロック作動機構と、第二
角度位置においてロック部材とアーム側係合部との係合
状態が解除されるに伴い、アーム部材を第一角度位置に
復帰させるために、アーム部材を第二角度位置から第一
角度位置に向かう方向に付勢する復帰付勢部材と、を備
えたロック機構付旋回アームユニットを提供する。
【0006】このように、アーム部材の旋回面と交差す
る向きにおいて、アーム部材に又は該アーム部材と一体
的に回転する別部材に形成されたアーム側係合部と係合
するロック位置と、同じく係合解除される非ロック位置
との間で進退するロック部材が備えられることで、ロッ
ク部材がアームの旋回半径方向に移動する機構となら
ず、旋回半径方向のロック部材の移動代を確保せずにす
む。従って、装置をコンパクトに構成でき、(特にアー
ムの旋回半径方向に関して機構がコンパクトとなる(例
えば固定ベース部小さくできる))、ひいては装置の取
り付け場所、取り付け対象の多様化に寄与する。
【0007】また本発明は、上記記載のロック機構付旋
回アームユニットを有し、アーム部材が上下に旋回可能
となるように固定ベース部を取付対象部に取り付ける取
付部と、アーム部材の先端側に取り付けられ、所望の物
品を着脱可能に保持するとともに、アーム部材が前記第
一角度位置に位置する状態にて上昇位置となり、第二角
度位置に位置する状態にて下降位置となる物品保持部と
を備えるリフタユニットを提供する。さらに、水平方向
に対向する1対の壁面を取付対象物として、そのそれぞ
れにロック機構付旋回アームユニットを互いに対向する
形にて取り付けるとともに、物品保持部として、それら
ロック機構付アーム部材の各アーム部材により両端部が
支持されるハンガーバーを備えることができる。
【0008】このように、2つの角度位置に移動可能と
されるアーム部材に物品保持部としてのハンガーバーを
備えることで、ハンガーバーを上昇位置又は下降位置に
変更可能となり、物品(特に衣類)の整理に大きく寄与
することとなる。例えば、背の低い使用者であっても、
下降位置にて衣類等を保持させる(例えばハンガーを掛
ける)ことができ収納作用が容易になる。また、衣類等
の保持状態にてハンガーバーを上昇位置に移動させるこ
とで通常スペースの使いにくい高位置部分に衣類等を収
納できることとなり、スペースの有効利用に寄与する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
示す実施例を参照しつつ説明する。図1又は図2に示さ
れるように、本発明の一例であるリフタユニット101
はロック機構付旋回アームユニット2と、アーム部材4
0が上下に旋回可能となるように固定ベース部5を取付
対象部に取り付ける取付部110と、アーム部材40の
先端側に取り付けられ、所望の物品を着脱可能に保持す
るとともに、アーム部材40が後述する第一角度位置に
位置する状態にて上昇位置となり、後述する第二角度位
置に位置する状態にて下降位置となる物品保持部を備え
る。そして、図2に示されるように、水平方向に対向す
る1対の壁面(図2、図3の例では衣装ダンス200の
側壁201、201が該当)を取付対象物として、その
それぞれにロック機構付旋回アームユニット2が互いに
対向する形にて取り付けられ、さらに、それらロック機
構付旋回アームユニット2の各アーム部材40により両
端部が支持されるハンガーバー100が物品保持部とし
て設けられる。
【0010】このように、物品保持部としてのハンガー
バー100を上昇位置又は下降位置と変更可能とするこ
とにより、ハンガーバー100が下降位置(図2、図3
に示されるハンガーバー100の破線にて示される位
置)にある状態の時に衣類等を吊り下げ、その吊り下げ
た状態にてレバー104を操作することで(又はハンガ
ーバー100を操作することで)ハンガーバー100を
上昇位置に移動させれば衣類等が高位置に掛けられるこ
ととなる。従って、上下方向のスペースを有効利用で
き、衣類の収納容量が増大することとなる。さらに、背
の低い使用者でもレバー104を引くことでハンガーバ
ー104を手の届く位置(即ち下降位置)に容易に移動
でき、また、下降位置から上昇位置に移動させることも
容易である。なお、下降位置から上昇位置に移動させる
場合には、レバーを一端所定量引き下げると、下降位置
でのロック状態が解除されてハンガーバー100を上昇
位置に押し上げようとする付勢力がロック機構付旋回ア
ームユニット2に生じることとなる。このようなロック
機構付旋回アームユニット2における付勢機構、又はレ
バー104の操作によるロック機構付旋回アームユニッ
ト2の作用等(このロック状態及びその解除等等)につ
いては後述する。
【0011】図4に示されるように、ロック機構付旋回
アームユニット2は、アーム部材40が互いに異なる第
一角度位置(A位置)と第二角度位置(B位置)との間
で旋回可能となるように、アーム部材40の基端側が軸
機構(固定ベース部5に固定される軸26を中心軸とし
てアーム部材40を旋回可能とする機構)を介して直接
又は他部材を関して間接的に取り付けられる固定ベース
部5が備えられる。この実施例では、図6に示されるよ
うに、アーム部材40はそのアーム部材40に固定され
る前記他部材としてのアーム支持部材25(なお、アー
ム部材40とアーム支持部材25は一体的に形成するよ
うにしてもよい)を有する。図5に示されるように、ア
ーム支持部材25に形成される孔29と固定ベース部5
に固定される軸26とが嵌合するとともに、アーム支持
部材25が軸26を中心として回動可能に設けられる。
【0012】なお、アーム支持部材25に形成される軸
26と、その挿通用の孔29との間には軸受部材26a
を設け、軸26との摺動を良好にすることができる。こ
の実施例では、軸受部材26aとしては、ポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂のような潤滑性樹脂にて構成された
カラー状のすべり軸受部材とされているが、球軸受ある
いは転がり軸受等を用いてもよい。また、軸26は固定
ベース部5に形成されて突起する軸固定部5aを貫通す
るとともにその軸固定部5aにて固定される。その固定
方法としては、加締めあるいは締結部材(ビス、ボルト
等)、溶接等にを例示できる。本実施例では、板状の固
定ベース5にプレス加工等により凸状の軸固定部5aが
形成され、アーム支持部材25は、その片側の板面にお
いて軸固定部5aに、筒状の軸受部材26aに形成され
たフランジ状の張出部26fを介して摺動可能に当接し
ている。そして、軸26が、アーム支持部材25及び軸
固定部5aを貫くとともに、その先端部がワッシャ26
bを介して加締められることで、軸方向の移動が拘束さ
れ、回転方向の移動のみが許容されるようになってい
る。
【0013】次に、図4に示すように、ロック機構付旋
回アームユニット2にはロック部材10が設けられてい
る。このロック部材10は、アーム部材40の第二角度
位置(図4のB位置)に対応する形で固定ベース部5に
設けられ、アーム部材40の旋回面と交差する向きにお
いて、アーム部材40に又はアーム部材40と一体的に
回転する別部材に形成されたアーム側係合部12と係合
するロック位置と、同じく係合解除される非ロック位置
との間で進退するようになっている。また、ロック部材
10は、アーム部材40の旋回方向にスライド可能とな
るように固定ベース部5に取り付けられている。そし
て、固定ベース部5には、ロック部材10のスライド方
向SLへの移動は許容し、アーム部材40の旋回半径方
向への移動は拘束するガイド部材23が設けられてい
る。
【0014】この実施例ではロック部材10は、アーム
部材40の旋回周方向に沿って配置される円弧状セグメ
ント形態をなし、ガイド部材として、その円弧状セグメ
ントの内縁及び外縁に沿って1対のガイド凸状部23,
23が形成されている(以下、単にガイド部材23とも
称する)。これらガイド部材23は、ロック部材10の
移動方向を決定するレールとして機能している。ロック
部材10は、前述の通り、アーム部材40の旋回面と交
差する向き(ここでは直交する向き(紙面と直交する向
き))においてが進退可能とされるとともに、アーム部
材40の旋回半径方向への移動が拘束されている。これ
により、ロック部材10の移動代を確保するために、ア
ーム旋回半径方向のスペースが少なくてすみ、取付ベー
ス部5の小型化に寄与している。従って、図7に示され
るようなロック機構付旋回アームユニット2の端部に備
えられる円形の端部ユニット70を小さくする(即ち、
円の径を小さくする)ことができるため、コンパクトで
ありつつ効果的な装置構成となる。
【0015】なお、ガイド部材23は、図8に示すよう
に、旋回における外周側となる外周壁23bと内周側と
なる内周壁23aによって溝状に形成することができ
る。内周壁23aは例えば絞り加工等により、固定ベー
ス部5を薄肉部材として形成するとともにその底部の一
部を底部に対して、例えばほぼ直角に切り起こすように
底部と一体的に形成することができる。このようにガイ
ド部材23と固定ベース部とを一体的に形成することで
部材数を削減することができる。また、固定ベース部5
を貫通するとともに固定ベース部5にて一体的に固定さ
れる固定軸部材14は、その下端を締結部材、溶接、か
しめ等にて一体的に固定される。
【0016】図4に戻り、ロック機構付旋回アームユニ
ット2にはロック作動機構が形成されている。このロッ
ク作動機構は、アーム部材40を第一角度位置(図4、
A位置)から第二角度位置(図4、B位置)へ旋回移動
させるに伴い、ロック部材10をロック位置に移動させ
てアーム側係合部12と係合させることによりアーム部
材40を第二角度位置にロック保持させる一方、第二角
度位置にロック保持されたアーム部材40に予め定めら
れたロック解除操作を加えることにより、ロック部材1
0を非ロック位置へ移動させてアーム側係合部12との
係合状態を解除させるものである。さらに、第二角度位
置においてロック部材10とアーム側係合部12との係
合状態が解除されるに伴い、アーム部材40を第一角度
位置に復帰させるために、アーム部材40を第二角度位
置から第一角度位置に向かう方向に付勢する復帰付勢部
材、ここでは渦巻きばね31が備えられる。渦巻きばね
31は、一端が軸26に固定される一方、他端側は、ア
ーム支持部材25に形成されたばね係止部27に結合さ
れ、アーム部材40を第二角度位置Bに向けて旋回する
ことにより、軸26に巻き取られる形で弾性変形する一
方、アーム部材への旋回付勢力を解除することにより弾
性復帰して、これを第一角度位置Aに戻す役割を果た
す。
【0017】この実施例において、ロック作動機構は、
第二角度位置にてロック状態にあるアーム部材40に対
しロック解除操作として、第一角度位置へ旋回するのと
反対方向への旋回操作を加えることにより、ロック部材
10とアーム側係合部12との係合状態を解除する機構
として構成されている(図4においては、反時計回りに
アーム部材40を旋回させることにより係合状態が解除
される)。
【0018】図9(a)に示されるように、ロック部材
10は板状に形成され、その後方部分には凸状のアーム
側係合部12を出入りさせるための板厚方向の係合孔部
32が形成される。アーム側係合部12は、その先端部
に突出軸線方向に関して外側に張り出す形で係合張り出
し部としてのフランジ12aが形成されている。そし
て、アーム側係合部12の先端部が反対側に突出する位
置まで係合孔部32に進入する(即ち、図10(a)に
示される状態となるまでアーム側係合部12が係合孔部
32内を進入する)ことにより、図10(b)に示すよ
うに係合孔部32の後方側縁部32aは、係合張り出し
部としてのフランジ12aを係合させるロック用係合部
として作用する。また、順方向スライド移動用係合部3
3が、ロック用係合部と反対側において係合孔部32に
隣接する位置に、例えばロック部材10の板面から突出
する形態にて形成されている。この実施例では、順方向
スライド用突出部33は、係合孔部32の側から切り起
こされた切り起こし突出部として形成されている。この
ようにすると、係合孔部32の形成、及び順方向スライ
ド用突出部33の形成等の加工が容易となる。
【0019】なお、ロック部材10がロック付勢モード
(アーム側係合部12が係合孔部32内に進入する方向
へロック部材10が付勢されるモード)において、アー
ム部材40の順方向旋回に伴いアーム側係合部12がロ
ック用係合部(後方側縁部32a)と干渉しないよう
に、ロック部材10の揺動方向におけるロック用係合部
の形成高さ位置が、順方向係合部の形成高さ位置よりも
低く設定されている。図9(b)に示されるように、ア
ーム側係合部12の下端部となるフランジ12aはロッ
ク付勢モードにおいて順方向スライド用突出部33の側
壁34に当接する高さに設定されるため、順方向係合部
よりも低く設定されるロック用係合部とは干渉しないこ
ととなる。
【0020】また、図9に示されるように、アーム部材
40の旋回面と交差する向きにおいて、ロック部材10
を一方向に弾性付勢するロック弾性部材としてのコイル
ばね20が設けられる。そして、前記したロック作動機
構は、コイルばね20(ロック弾性部材)の弾性付勢力
を用いてアーム側係合部12とロック部材10とを係合
状態となすものであり、また、アーム側係合部12とロ
ック部材10との係合解除のために、ロック弾性部材と
してのコイルばね20の弾性付勢力に抗してロック部材
10を非ロック位置側に移動させるロック部材移動機構
を有している。このロック部材移動機構は、アーム部材
40の旋回操作に伴うアーム側係合部12の移動力を、
ロック部材10を非ロック位置に向かわせる付勢力に変
換するものとして機能する。
【0021】ロック作動機構は、ロック弾性部材のとし
てのコイルばね20の一方向の弾性付勢力を、ロック部
材10のロック位置に向けての弾性付勢力となすロック
付勢モードと、同じくロック部材10の非ロック位置に
向けての弾性付勢力となす非ロック付勢モードとの間で
切り換える機構を備えている。
【0022】図4を用いて既に説明した通り、ロック部
材10は固定ベース部5に対し、アーム部材40の旋回
方向に沿ってスライド可能に配置されている。そして、
図9に示すように、ロック部材10は、自身の表面から
突出形成された揺動支点部18において、固定ベース部
5に対し位置固定に設けられた支点受け部14aによ
り、ロック位置と非ロック位置との間で進退するために
揺動可能に支持される。一方、ロック部材10を挟んで
支点受け部14aと反対側には、前述のロック弾性部材
としてのコイルばね20が配置されている。このコイル
ばね20は、スライド方向においてロック部材10の揺
動支点部18に関する第一側(揺動支点部18に関して
係合孔部32側)を付勢した場合(図10(a)に示さ
れるような場合)にはロック付勢モードとなり、これと
は逆の第二側(係合孔部32とは逆側)を付勢した場合
(即ち図9(a)に示されるような場合)には非ロック
付勢モードとなるように、当該ロック部材10のいずれ
か一方の側を選択的に付勢する。
【0023】ロック部材10は、アーム側係合部12を
介してアーム部材40と一体的にスライド移動するよう
になっており、そのスライド移動に伴い揺動支点部18
とロック弾性部材としてのコイルばね20との相対的な
位置関係が入れ替わる。これにより、ロック弾性部材と
してのコイルばね20によるロック部材10の付勢側が
反転し、ロック付勢モードと非ロック付勢モードとが切
り替わる。
【0024】また、固定ベース部5のアーム部材40の
旋回面と対向する基面部BPからは、固定軸部材14が
突設され、ロック部材10に対してそのスライド方向に
孔設された長孔状のスライド孔30に挿通されている。
そして、基面部BPとロック部材10との間において固
定軸部材14の外側には、ロック部材10のスライド孔
両縁部を付勢する形にてコイルばね20が、ロック部材
10のスライド移動を許容した状態で圧縮状態にて配置
される。
【0025】そして、スライド孔30において固定軸部
材14のロック弾性部材が位置するのと反対側に突出す
る部分には、支点受け部14aが半径方向外向きに張り
出す形にて取り付けられている。他方、支点受け部14
aに対向するロック部材10のスライド孔30の両縁部
には、その支点受け部14aに向けて突出する形で揺動
支点部18が一体形成されている。
【0026】アーム側係合部12は、アーム部材40の
固定ベース部5に面している側において、ロック部材1
0に向けて突出する形で形成されている。また、第一角
度位置(図4:A位置)から第二角度位置(図4:B位
置)へ向かう方向を順方向、これと反対方向を逆方向と
して、その順方向を基準としてロック部材10の揺動支
点部18よりも後方側の部分(以下、後方部分という)
には、アーム部材40を順方向に旋回移動させたとき
に、アーム部材40の旋回に伴いロック部材10を順方
向にスライド移動させるためにアーム側係合部12と係
合する順方向スライド移動用係合部33と、順方向スラ
イド移動用係合部33に対し所定の間隔をおいて逆方向
側に、アーム部材40のロック保持のためにアーム側係
合部12と係合するロック用係合部32aとが形成され
る。
【0027】図9(a)に示されるように、ロック用係
合部32aとアーム側係合部12とが非係合の状態にお
いては、スライド孔30の前端縁位置にて規定される後
方限界位置までロック部材10が後退することで、コイ
ルばね20がロック部材10の揺動支点部18よりも前
方側の部分(以下、前方部分という)に対応して位置
し、非ロック付勢モードとなる。これにより、ロック用
係合部32aの位置する後方部分が非ロック位置に退避
する。
【0028】一方、その状態からアーム部材40を順方
向旋回させると、アーム側係合部12と順方向スライド
移動用係合部33とが係合し、ロック部材10が、スラ
イド孔30の後端縁位置にて規定される前方限界位置ま
で前進する。その結果、コイルばね20がロック部材1
0の後方部分に対応する位置まで相対移動してロック付
勢モードとなり、ロック部材10の後方部分がロック位
置に向けて移動する。従って、アーム部材40の順方向
旋回により、図9(b)、(c)と係合状態を変化させ
た後、図10(a)に示されるようなロック付勢モード
となる。このとき、図4の渦巻きばね31は、軸26に
巻き込まれる形で弾性変形する。
【0029】図10(a)に示されるように、アーム側
係合部12が係合孔部32に挿入されてフランジ12が
ロック用係合部よりも低位置となった状態でアーム部材
40が逆方向に移動すると、アーム側係合部12がロッ
ク用係合部32aと係合する。そして、その係合状態に
おいて、渦巻きばね31(図4)が部分的に弾性復帰す
ることにより、アーム部材40が逆方向に少し旋回し、
アーム側係合部12とロック用係合部との係合状態が維
持されたまま、ロック部材10が後退方向にスライドし
てロック付勢モードから非ロック付勢モードに切り換
る。従って、図10(b)に示されるように、非ロック
付勢モードの状態、即ちロック部材10の第二側が付勢
された状態において、フランジ12aとロック係合部が
係合した状態となる。
【0030】そして、図10(b)に示される係合状態
においてアーム部材40に対しロック解除操作として、
順方向旋回操作を加えることにより、図10(c)に示
されるように、ロック部材10とアーム側係合部12と
の係合状態が解除され、ロック部材10の後方部分が非
ロック位置に退避する。即ち、アーム部材40が係合孔
部32内にて旋回方向における順方向に移動し、アーム
側係合部12とロック用係合部との係合状態が解除され
ることでロックが解除される。そして、ロックが解除さ
れると、アーム部材40の逆方向の回転が許容され、図
4に示されるA位置に移動可能となる(また、図2にお
いてはアーム部材の移動に伴いハンガーバー100の破
線位置への移動可能となる)。
【0031】ロック状態が解除されたアーム部材40は
第一角度位置に復帰するように、復帰付勢部材としての
渦巻きばね31による付勢力が作用して図4のA位置方
向へと回転し、図1ないし図3に示されるリフタユニッ
トにおいてはハンガーバー100の上昇位置に移動す
る。なお、この上昇位置における位置決めは、位置決め
部材を例えばアーム部材40に当接させることで行うこ
とができる。このような位置決め部材の設置例として
は、例えば図7に示されるような固定ベース部5の一部
に一体的に形成される台座60にピン、締結部材、その
他突出可能な部材等を取り付けて位置決め部材とし、そ
の位置決め部材を固定ベース部5よりカバー部材71側
に突出させるようにできる。このようにすると、第一角
度位置に至ったアーム部材40がさらに復帰付勢部材と
しての渦巻きばねによる付勢によって逆方向に回転する
のを、旋回面側に突出する位置決め部材によってアーム
部材を係止させ、アーム部材40の回転限度を規定する
ことができる。これにより図2又は図3にて実線で示さ
れるような上昇位置に至ったアーム部材40及びハンガ
ーバー100はその上昇位置にて位置決めされ、保持さ
れることとなる。
【0032】なお、図4、図5に示されるように、アー
ム部材40の旋回方向に回転可能なカバー部材71が固
定ベース部5を覆う形で配置され、そのカバー部材71
の内側には、軸機構と、ロック部材10と、軸機構の回
転軸線周りにおいてカバー部材と一体的に回転するとと
もに、ロック部材10に向けて突出する形でアーム側係
合部12が形成される。なお、アーム支持部25aには
カバー部材71と一体的に固定するための固定部61が
備えられ、例えばカバー部材71を貫通するビス62等
の締結部材によって固定部61とカバー部材71とを固
定することで、カバー部材71とアーム支持部25aと
を一体的に回転することができる。カバー部材71は軸
26を回転軸とする回転のみが許容された状態で備えら
れ、軸26の軸方向の移動は拘束される。そして、アー
ム部材40の基端側が結合部材を介して結合されるアー
ム支持部材25と、アーム部材40の順方向旋回に伴い
アーム支持部材を介して巻き取り形態で弾性変形する復
帰付勢部材としての渦巻きばね31とが収容される。な
お結合部材はアーム部材40とアーム支持部材25とを
結合する部材(螺子、リベット、溶接等の種々の結合形
態を用いることができる)として構成することができ、
このような結合部材と一体的にアーム側係合部12を形
成することができる。即ち、図6に示されるように、ア
ーム側結合部12によってアーム部材40とアーム支持
部材25とを前記種々の結合形態を用いて結合すること
ができ、これにより構成の簡素化、部材数の削減等に寄
与する。
【0033】図11はロック部材10の変形例について
示している。このロック部材10は、係合孔部32(図
9等)によるものではなく、順方向スライド移動用係合
部(この場合、順方向のスライド移動は係合して行うも
のでなく、側壁34がアーム側係合部の当接によって押
し出されてスライド移動するものであるが、順方向スラ
イド移動用係合部の概念はこの側壁34のように当接の
みでスライド移動させる部分を含むものとする)とロッ
ク係合部とが別々に形成されている。なお、フック部4
1に形成される凹部43内にアーム側係合部12のフラ
ンジ12aが挿入されてフック部41とアーム側係合部
12との係合状態(即ち、図10(b)に示されるもの
と、同様なロック状態)とされる。なお、図10(c)
のようなロック解除の場合には、フランジ12aが凹部
43から抜けて同様にロック状態が解除されることとな
る。
【0034】図12はロック機構についての変形例につ
いて示している。この変形例においては、固定軸部材1
4の端部のフランジ14bの内面を基面部BPとみるこ
とができる。そして、「基面部BPからの固定軸部材1
4の突設」とは、このように基面部BPを形成するフラ
ンジ14bから固定ベース部5側に向うように固定軸部
材14が備えられ、その固定軸部材14の固定ベース部
5側に突設する端部が固定ベース5に固定される形態を
も概念的に含むこととする。そして、上述した形態と同
様に、アーム部材40の旋回面と対向する形で形成され
た基面部から固定軸部材14が突設され、ロック部材1
0に対してそのスライド方向に孔設された長孔状のスラ
イド孔30にその固定軸部材14が挿通され、基面部と
ロック部材10との間において固定軸部材14の外側に
は、ロック部材10のスライド孔両縁部を付勢する形に
てロック弾性部材としてのコイルばね20が、ロック部
材10のスライド移動を許容した状態で圧縮状態にて配
置される。
【0035】さらに、図12の変形例においては、固定
軸部材14の軸線方向中間位置において、ロック部材1
0と固定ベース部5との間にフランジ状の支点受け部1
4aが備えられることとなるが、ロック機構としての作
用は図9及び図10に示される例と同様とできる。即
ち、ロック部材10のスライド移動に伴い揺動支点部1
8とロック弾性部材としてのコイルばね20との相対的
な位置関係が入れ替わることにより、ロック弾性部材と
してのコイルばね20によるロック部材10の付勢側が
反転し、ロック付勢モードと非ロック付勢モードとが切
り替わるようになっている。なお、この変形例において
ロック付勢モードにおいては、揺動支点部18に対して
係合孔部32側がコイルばね20によって押し出され、
非ロック付勢モードでは係合孔部32とは逆側がコイル
ばね20によって押し出されることとなる。なお、支点
受け部14aは、固定ベース部5の板面上に溶接される
ウェルドナットにて構成してよく、固定軸部材14をボ
ルトにて構成し、これを該ウェルドナットにねじ込むこ
とで固定ベース部5に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリフタユニットの一例を示す正面図。
【図2】リフタユニットの実施の一態様を示す説明図。
【図3】図2の側面図。
【図4】本発明のロック機構付旋回アームユニットの一
例を示す平面一部断面図。
【図5】図4のロック機構付旋回アームユニットの要部
を示す一部断面図。
【図6】アーム部材を示す平面図及び側面一部断面図
【図7】ロック機構付旋回アームユニットの内部を説明
する説明図。
【図8】図7のA−A断面を示す矢視断面図。
【図9】ロック機構について説明する説明図。
【図10】ロック機構について説明する説明図。
【図11】ロック部材の変形例を示す図。
【図12】ロック機構の変形例を示す説明図。
【図13】従来のロック機構について簡易的に説明する
説明図。
【符号の説明】 2 ロック機構付旋回アームユニット 5 固定ベース部 10 ロック部材 12 アーム側係合部 12a フランジ (係合張り出し部) 14 固定軸部材 14a 支点受け部 23 ガイド部材 25 アーム支持部材 26 軸 30 スライド孔 31 渦巻きばね (復帰付勢部材) 32 係合孔部 32a ロック用係合部 33 順方向スライド移動用係合部 40 アーム部材 71 カバー部材 100 ハンガーバー 101 リフタユニット

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーム部材が互いに異なる第一角度位置
    と第二角度位置との間で旋回可能となるように、該アー
    ム部材の基端側が軸機構を介して直接又は他部材を関し
    て間接的に取り付けられる固定ベース部と、 前記アーム部材の前記第二角度位置に対応する形で前記
    固定ベース部に設けられ、前記アーム部材の旋回面と交
    差する向きにおいて、前記アーム部材に又は該アーム部
    材と一体的に回転する別部材に形成されたアーム側係合
    部と係合するロック位置と、同じく係合解除される非ロ
    ック位置との間で進退するロック部材と、 前記アーム部材を前記第一角度位置から前記第二角度位
    置へ旋回移動させるに伴い、前記ロック部材を前記ロッ
    ク位置に移動させて前記アーム側係合部と係合させるこ
    とにより前記アーム部材を前記第二角度位置にロック保
    持させる一方、該第二角度位置にロック保持されたアー
    ム部材に予め定められたロック解除操作を加えることに
    より、前記ロック部材を前記非ロック位置へ移動させて
    前記アーム側係合部との係合状態を解除させるロック作
    動機構と、 前記第二角度位置において前記ロック部材と前記アーム
    側係合部との係合状態が解除されるに伴い、前記アーム
    部材を前記第一角度位置に復帰させるために、前記アー
    ム部材を前記第二角度位置から前記第一角度位置に向か
    う方向に付勢する復帰付勢部材と、 を備えたことを特徴とするロック機構付旋回アームユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記ロック作動機構は、前記第二角度位
    置にてロック状態にある前記アーム部材に対し前記ロッ
    ク解除操作として、前記第一角度位置へ旋回するのと反
    対方向への旋回操作を加えることにより、前記ロック部
    材と前記アーム側係合部との係合状態を解除するもので
    ある請求項1記載のロック機構付旋回アームユニット。
  3. 【請求項3】 前記アーム部材の旋回面と交差する向き
    において、前記ロック部材を一方向に弾性付勢するロッ
    ク弾性部材が設けられ、 前記ロック作動機構は、前記ロック弾性部材の弾性付勢
    力を用いて前記アーム側係合部と前記ロック部材とを係
    合状態となすものであり、かつ、前記アーム側係合部と
    前記ロック部材との係合解除のために、前記ロック弾性
    部材の弾性付勢力に抗して前記ロック部材を前記非ロッ
    ク位置側に移動させるロック部材移動機構を備える請求
    項1又は2に記載のロック機構付旋回アームユニット。
  4. 【請求項4】 前記ロック部材移動機構は、前記アーム
    部材の旋回操作に伴う前記アーム側係合部の移動力を、
    前記ロック部材を前記非ロック位置に向かわせる付勢力
    に変換するものである請求項3記載のロック機構付旋回
    アームユニット。
  5. 【請求項5】 前記ロック作動機構は、前記ロック弾性
    部材の前記一方向の弾性付勢力を、前記ロック部材の前
    記ロック位置に向けての弾性付勢力となすロック付勢モ
    ードと、同じく前記ロック部材の前記非ロック位置に向
    けての弾性付勢力となす非ロック付勢モードとの間で切
    り換える機構を備えている請求項4記載のロック機構付
    旋回アームユニット。
  6. 【請求項6】 前記ロック部材は前記固定ベース部に対
    し、前記アーム部材の旋回方向に沿ってスライド可能に
    配置されるとともに、自身の表面から突出形成された揺
    動支点部において、前記固定ベースに対し位置固定に設
    けられた支点受け部により、前記ロック位置と前記非ロ
    ック位置との間で進退するために揺動可能に支持される
    一方、 前記ロック部材を挟んで前記支点受け部と反対側には前
    記ロック弾性部材が、スライド方向においてロック部材
    の前記揺動支点部に関する第一側を付勢した場合には前
    記ロック付勢モードとなり、これとは逆の第二側を付勢
    した場合には非ロック付勢モードとなるように、当該ロ
    ック部材のいずれか一方の側を選択的に付勢する形で配
    置され、 前記ロック部材は、前記アーム側係合部を介して該アー
    ム部材と一体的にスライド移動するようになっており、
    そのスライド移動に伴い前記揺動支点部と前記ロック弾
    性部材との相対的な位置関係が入れ替わることにより、
    前記ロック弾性部材による前記ロック部材の付勢側が反
    転し、前記ロック付勢モードと前記非ロック付勢モード
    とが切り替わるようになっている請求項5記載のロック
    機構付旋回アームユニット。
  7. 【請求項7】 前記固定ベース部に対し、前記アーム部
    材の旋回面と対向する形で形成された基面部から固定軸
    部材が突設され、前記ロック部材に対してそのスライド
    方向に孔設された長孔状のスライド孔にその固定軸部材
    が挿通され、 前記基面部と前記ロック部材との間において前記固定軸
    部材の外側には、ロック部材のスライド孔両縁部を付勢
    する形にて前記ロック弾性部材が、該ロック部材のスラ
    イド移動を許容した状態で圧縮状態にて配置され、 前記スライド孔において前記固定軸部材のロック弾性部
    材が位置するのと反対側に突出する部分には、前記支点
    受け部が半径方向外向きに張り出す形にて取り付けられ
    る一方、該支点受け部に対向する前記ロック部材のスラ
    イド孔両縁部には、その支点受け部に向けて突出する形
    で前記揺動支点部が一体形成されている請求項6記載の
    ロック機構付旋回アームユニット。
  8. 【請求項8】 前記アーム側係合部は、前記アーム部材
    の前記固定ベース部に面している側において、前記ロッ
    ク部材に向けて突出する形で形成されており、また、前
    記第一角度位置から前記第二角度位置へ向かう方向を順
    方向、これと反対方向を逆方向とし、その順方向を基準
    として前記ロック部材の前記揺動支点部よりも後方側の
    部分(以下、後方部分という)には、 前記アーム部材を順方向に旋回移動させたときに、該ア
    ーム部材の旋回に伴いロック部材を順方向にスライド移
    動させるために前記アーム側係合部と係合する順方向ス
    ライド移動用係合部と、 前記順方向スライド移動用係合部に対し所定の間隔をお
    いて逆方向側に、アーム部材のロック保持のために前記
    アーム側係合部と係合するロック用係合部とが形成さ
    れ、 前記ロック用係合部と前記アーム側係合部とが非係合の
    状態において、前記スライド孔の前端縁位置にて規定さ
    れる後方限界位置まで前記ロック部材が後退しているこ
    とにより、前記ロック弾性部材が前記ロック部材の前記
    揺動支点部よりも前方側の部分(以下、前方部分とい
    う)に対応して位置することにより前記非ロック付勢モ
    ードとなり、前記ロック用係合部の位置する後方部分が
    前記非ロック位置に退避する一方、 その状態から前記アーム部材を順方向旋回させ、前記ア
    ーム側係合部とが前記順方向スライド移動用係合部との
    係合により、前記スライド孔の後端縁位置にて規定され
    る前方限界位置まで前記ロック部材を前進させること
    で、前記ロック弾性部材が前記ロック部材の後方部分に
    対応する位置まで相対移動して前記ロック付勢モードと
    なり、前記ロック部材の後方部分が前記ロック位置に向
    けて移動するようになっている請求項7記載のロック機
    構付旋回アームユニット。
  9. 【請求項9】 前記アーム側係合部が前記ロック用係合
    部と係合した状態において、前記復帰付勢部材により前
    記アーム部材が逆方向に旋回することにより、前記アー
    ム側係合部と前記ロック用係合部との係合状態が維持さ
    れたまま、前記ロック部材が後退方向にスライドして前
    記ロック付勢モードから前記非ロック付勢モードに切り
    換り、 その状態において前記アーム部材に対し前記ロック解除
    操作として、順方向旋回操作を加えることにより、前記
    ロック部材と前記アーム側係合部との係合状態が解除さ
    れるとともに、前記ロック部材の後方部分が前記非ロッ
    ク位置に退避するようになっている請求項8記載のロッ
    ク機構付旋回アームユニット。
  10. 【請求項10】 前記ロック部材は板状に形成され、そ
    の後方部分には凸状の前記アーム側係合部を出入りさせ
    るための板厚方向の係合孔部が形成されるとともに、 前記アーム側係合部は、その先端部に突出軸線方向に関
    して外側に張り出す形で係合張り出し部が形成されてお
    り、先端部が反対側に突出する位置まで前記係合孔部に
    進入することにより、該係合孔部の後方側縁部を前記ロ
    ック用係合部としてこれに前記係合張り出し部を係合さ
    せるものであり、 また、前記順方向スライド移動用係合部は、前記ロック
    用係合部と反対側において係合孔部に隣接する形で形成
    されている請求項8又は9に記載のロック機構付旋回ア
    ームユニット。
  11. 【請求項11】 前記ロック部材が前記ロック付勢モー
    ドにおいて、前記アーム部材の順方向旋回に伴い前記ア
    ーム側係合部が前記ロック用係合部と干渉しないよう
    に、前記ロック部材の揺動方向における前記ロック用係
    合部の形成高さ位置が、前記順方向スライド移動用係合
    部の形成高さ位置よりも低く設定されている請求項8な
    いし10のいずれかに記載のロック機構付旋回アームユ
    ニット。
  12. 【請求項12】 前記固定ベース部には、前記ロック部
    材のスライド方向の移動は許容し、前記アーム部材の旋
    回半径方向への移動は拘束するガイド部材が設けられて
    いる請求項8ないし11のいずれかに記載のロック機構
    付旋回アームユニット。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のロック機構付旋
    回アームユニットと、 前記アーム部材が上下に旋回可能となるように前記固定
    ベース部を取付対象部に取り付ける取付部と、 前記アーム部材の先端側に取り付けられ、所望の物品を
    着脱可能に保持するとともに、前記アーム部材が前記第
    一角度位置に位置する状態にて上昇位置となり、前記第
    二角度位置に位置する状態にて下降位置となる物品保持
    部と、 を備えたことを特徴とするリフタユニット。
  14. 【請求項14】 水平方向に対向する1対の壁面を前記
    取付対象物として、そのそれぞれに前記ロック機構付旋
    回アームユニットが互いに対向する形にて取り付けら
    れ、前記物品保持部は、それらロック機構付アーム部材
    の各アーム部材により両端部が支持されるハンガーバー
    である請求項13記載のリフタユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5748435Y2 (ja) * 1978-04-15 1982-10-23
JPS58141107A (ja) * 1982-02-16 1983-08-22 余合住金産業株式会社 洋服タンス

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