JP3693954B2 - ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば前記第一部材と第二部材との基端部同志を枢着して、双方が重合した閉塞状態から第一部材,第二部材のいずれか一方が所定開放角度まで回動した開放状態に開閉できるヒンジ装置、並びにヒンジ装置を用いた例えば携帯電話やノート形パソコンなどの電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
様々なヒンジ装置が提案されているが、携帯電話の本体とフリップやノート形パソコンの本体と蓋は、およそ次のような構成のヒンジ装置により枢着されている。
【0003】
取付ケース体内に回り止め状態にカム部を設け、このカム部は、前記取付ケース体内に設けた係合付勢バネに抗して取付ケース体内でスライド移動自在に設け、このカム部に対向して前記係合付勢バネによりカム部と付勢係合するカム係合部を相対回動自在に設け、このカム係合部若しくはカム係合部に設けた取付部を前記取付ケース体の一側に突出状態に設け、前記第一部材,第二部材に設けた互いに連通する取付孔のいずれか一方に前記取付ケース体を第一取付部として挿入して回り止め係止し、いずれか他方に前記カム係合部若しくはこれに設けた取付部を第二取付部として挿入して回り止め係合して、前記第一部材に対して前記第二部材を回動させると、前記係合付勢バネに抗して前記カム部を離反させつつカム部と前記カム係合部とが係脱して相対回動し、このカム部とカム係合部とが付勢係合した状態では前記第一部材に対する前記第二部材の回動位置が保持されるように構成している。
【0004】
従って、例えば係脱位置で回動する際には係合付勢バネによる回動抵抗により手を放した回動位置で停止保持するフリーストップを実現させることもでき、また所定角度開放した回動位置ではカム係合によって回動位置がロックされ、また重合閉塞した状態ではカム係合途中にあり、係合付勢バネによるカム係合しようとする力(回動付勢力)により閉じ付勢が生じるように構成することができる。
【0005】
一方、所定角度以上開放回動しないように第一部材若しくは第二部材の少なくとも一方に板状の過回動阻止部を突出状態に付設し、この過回動阻止部が、開放回動する第二部材の基部背面に当接するように構成し、第二部材の最大開放角度をこの過回動阻止部により設定する構造とする場合も多い。
【0006】
この場合、前記重合閉塞した状態で閉じ付勢が生じるようにすることと同様に、開放回動する第二部材が最大開放位置でふらつかないように開き付勢を生じさせるために、カム係合による回動ロック位置を、図3の一点鎖線の位置で示すように、この図3に示す過回動阻止部による最大開放位置よりやや超えた回動位置に設定し、この過回動阻止部に当接して最大開放位置にあるときには、まだカム係合途中で係合付勢バネによるカム係合しようとする回動付勢力によって開き付勢が生じるように構成することが好ましい。
【0007】
従って、従来このように構成するときには、このヒンジ装置を組み付けて第一部材と第二部材とを枢着する際、過回動阻止部を付設する前に、第一部材に対して第二部材をカム係合する位置まで開放して、ヒンジ装置の各(左右の)取付孔をこれに挿入する左右の取付部が互い相対回動していない無負荷状態となる位置、即ち、互いに連通して位相ズレのない状態となる位置にして、この各取付孔に各取付部を挿入して回り止め係合し、その後少なくとも少し戻し回動して(閉塞するまで戻り回動させても良い)前記板状の過回動阻止部をビスなどにより後付け付設することで、前記第二部材がこの過回動阻止部に突き当たるまで開き回動すれば、この最大開放位置で左右の取付部(及び双方の取付孔)は少し相対回動した状態(位相ズレが生じている状態)となってカム係合途中にあり開き付勢が生じるように組み付けることができる。
【0008】
このように微小部品であるヒンジ装置の一方の取付部に対して他方の取付部を少し手で回動して一方に対して他方が位相ズレしている取付孔に挿入することは事実上不可能であるため、従来は過回動阻止部に弾圧当接させるため(開き付勢を生じさせるように取り付けるため)には、過回動阻止部はヒンジ装置を組み付けた後の後付部品とされていた。
【0009】
本発明は、このような固定概念を打破し、予め過回動阻止部を付設していても、あるいは過回動阻止部を第一部材や第二部材に予め一体成形していても、この過回動阻止部に当接する最大開放位置で開き付勢が生じるように構成することができ、ヒンジ装置の組み付け作業を極めて容易に行え、量産性に秀れた極めて画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器を提供することを目的としている。
【0010】
また、従来このようなヒンジ装置は、例えば第一部材,第二部材に設けた取付孔を連通状態に配設し、一方側から前記ヒンジ装置を一挙に挿入して、一方の取付孔に取付ケース体を回り止め係合し、他方の取付孔にカム係合部若しくはこれに設けた取付部を回り止め係合した後、抜け外れないように外部からヒンジ装置をネジ止め固定していた。
【0011】
そのため、ヒンジ装置を組み込んだ後(組み込み部、即ち取付孔に挿入した後)、別部品(ビスやピンなど)にて固定しなければならないため、取付が厄介でワンタッチ取付できない。
【0012】
本発明は、更にこのような問題をも解決したもので、少なくとも係合する一方のカム部は係合付勢バネに抗してスライド移動する構造であることに着目し、他方のカム係合部もこのカム部と共にバネに抗してスライド移動するように改良して、取付ケース体の一方に突出しているカム係合部若しくはこれに設ける取付部を没動移動するように改良することで、ヒンジ装置の取付を別部品により固定せずともこの没動と自動復帰戻動によりワンタッチで取り付けでき、更に極めて取付作業性に秀れ、実用性に秀れた画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0014】
相対回動自在に構成した一端側の第一取付部1を第一部材A若しくは第二部材Bに設けた取付孔3,4に回り止め状態に嵌合し、他端側の第二取付部2を第二部材B若しくは第一部材Aに設けた取付孔3,4に回り止め状態に嵌合して、第一部材Aに対して第二部材Bを重合閉塞した状態から所定角度まで開放回動するように枢着するヒンジ装置であって、前記第一部材Aに対して前記第二部材Bが前記所定角度以上開放回動することを阻止する過回動阻止部5を設け、この過回動阻止部5により開放回動が阻止された最大開放位置においては、前記第一取付部1に対して前記第二取付部2が相対回動した状態となり開放回動方向に開き付勢されるように構成したヒンジ装置において、前記過回動阻止部5に当接させ前記第一部材Aに対して前記第二部材Bを最大開放位置としたとき、前記第一部材Aに設けた取付孔3,4と前記第二部材Bに設けた取付孔4,3とは、その一方に対して他方が相対的に回動した位置となるように設定して、この夫々の取付孔3,4に夫々前記取付部1,2を回り止め係合した際、前記開き付勢が生じるように設定すると共に、少なくとも一方の取付孔3,4の入口部6は、一方の取付部1,2を差し込み係合することで回り止め係合されている他方の取付部2,1に対してこの一方の取付部1,2が自動的に回動しつつ奥の係合孔部に案内係合する形状に構成したことを特徴とするヒンジ装置に係るものである。
【0015】
また、少なくとも前記一方の取付孔3,4の入口部6に、互いに相対回動していない無負荷状態の前記取付部1,2の一方を差し込み係合することで自動的にこの一方の取付部1,2が、回り止め係合されている他方の取付部2,1に対して回動して奥の相対回動した位置に設定した係合孔部に回り止め係合する誘い込み案内面6を形成したことを特徴とする請求項1記載のヒンジ装置に係るものである。
【0016】
また、前記過回動阻止部5に当接させ前記第一部材Aに対して前記第二部材Bを最大開放位置としたとき、前記第一部材Aに設けた取付孔3,4と前記第二部材Bに設けた取付孔4,3とは、その一方に対して他方が相対的に回動した位置となるように設定し、この最大開放位置において前記一方の取付孔3,4に前記第一取付部1若しくは前記第二取付部2を挿入して回り止め係合し、他方の取付孔4,3に前記第二取付部2若しくは前記第一取付部1を挿入して回り止め係合する際、自動的にこの一方の取付部1,2が、回り止め係合されている他方の取付部2,1に対して回動して奥の相対回動した位置に設定した係合孔部に回り止め係合する誘い込み案内面6を前記他方の取付孔4,3の入口部6に形成したことを特徴とする請求項2記載のヒンジ装置に係るものである。
【0017】
また、前記第一取付部1と前記第二取付部2とは、回動支軸7を介して互いに相対回動し、且つ係合付勢バネ8により互いにカム係合するカム部9とカム係合部10とにより連結され、前記第一取付部1に対して第二取付部2を回動することで前記係合付勢バネ8に抗してカム係合が係脱して前記カム部9が前記カム係合部10に対して相対回動するように構成し、このカム係合途中での前記係合付勢バネ8による係合付勢力が前記最大開放位置での開き付勢となるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒンジ装置に係るものである。
【0018】
また、取付ケース体11内に回り止め状態に前記カム部9を設け、このカム部9は、前記取付ケース体11内に設けた前記係合付勢バネ8に抗して取付ケース体11内でスライド移動自在に設け、このカム部9に対向して前記係合付勢バネ8によりカム部9と付勢係合する前記カム係合部10を設け、このカム係合部10若しくはカム係合部10に設けた取付部を前記取付ケース体11の一側に突出状態に設けて、前記取付ケース体11を前記第一取付部1,前記第二取付部2のいずれか一方の取付部1,2とし、この取付ケース体11の一方に突出状態に設けた前記カム係合部10若しくはカム係合部10に設けた取付部を前記他方の取付部2,1としたことを特徴とすることを特徴とする請求項4記載のヒンジ装置に係るものである。
【0019】
また、前記取付ケース体11の一側に配設された前記カム係合部10若しくはカム係合部10に設けた前記取付部を、前記取付ケース体11内に向かって前記係合付勢バネ8に抗して前記カム部9と共にスライド移動自在に設け、このスライド移動と前記係合付勢バネ8による復帰戻動によって前記カム係合部10若しくは前記取付部を前記第一部材A,第二部材Bの前記いずれか一方の取付孔3,4に挿入して回り止め係合するように構成したことを特徴とする請求項5記載のヒンジ装置に係るものである。
【0020】
また、前記第一部材A若しくは前記第二部材Bに設けた一方の取付孔3,4に前記第一取付部1若しくは前記第二取付部2として前記取付ケース体11を回り止め係合するように構成し、この一方の取付孔3,4と連通する前記他方の取付孔4,3に前記第二取付部2若しくは前記第一取付部1として前記カム係合部10若しくはカム係合部10に設けた取付部を回り止め係合するように構成し、前記取付ケース体11を前記一方の取付孔3,4に挿入係合した後、前記カム係合部10若しくは前記カム係合部10に設けた取付部を前記取付ケース体11内に向かって前記係合付勢バネ8に抗して前記カム部9と共にスライド移動させた状態で、前記双方の取付孔3,4を連通状態とし、前記カム係合部10若しくは前記カム係合部10に設けた取付部が前記係合付勢バネ8により復帰戻動することによって前記他方の取付孔4,3に挿入係合して、前記第一部材Aと前記第二部材Bとの枢着部に取り付けられるように構成したことを特徴とする請求項6記載のヒンジ装置に係るものである。
【0021】
また、前記過回動阻止部5は、前記第一部材A若しくは前記第二部材Bに、前記第二部材B若しくは前記第二部材Bの背部若しくは基部に当接又は互いに設けた過回動阻止部5同志が当接し得るように一体突出形成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のヒンジ装置に係るものである。
【0022】
また、請求項1〜8のいずれか1項に記載のヒンジ装置を前記第一部材Aと前記第二部材Bとの枢着部に設けたことを特徴とするヒンジ装置を用いた電子機器に係るものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0024】
例えば第一部材Aと第二部材Bとの基部同志をヒンジ装置Hを用いて枢着する場合、この第一部材Aと第二部材Bに設けた夫々の取付孔4,3を連通状態に配設して、この一方の取付孔3にはヒンジ装置Hの第一取付部1として例えば取付ケース体11を回り止め状態に係合し、他方の取付孔4にはヒンジ装置Hの第二取付部2として例えばカム係合部10若しくはカム係合部10に設けた取付部を回り止め状態に係合して組み付ける。
【0025】
一方、この取付孔3,4が相対回動した状態になく全く位相がズレていなければ、単にヒンジ装置Hの両端部(第一取付部1と第二取付部2)とを夫々挿入して係合すれば、回り止めされることとなるが、取付孔3,4が相対回動した状態にあり、位相がズレていていわば少しねじれた位置関係にある場合、組み付け時の無負荷状態のヒンジ装置Hは、第一取付部1と第二取付部2とは何ら位相がズレていないわけであるから、単に挿入係合することができず、取付孔3,4の位相ズレに対応して第一取付部1に対して第二取付部2を少し回動させて取付孔3,4に挿入しなければならない。
【0026】
しかし、ヒンジ装置Hは微小部品である場合が多く、また戻り付勢されるためこの場合事実上取り付けできない。
【0027】
この点本発明は、少なくとも一方の取付孔3,4の入口部6は、一方の取付部1,2を差し込み係合することで、回り止め係合している他方の取付部2,1に対してこの一方の取付部1,2が自動的に回動しつつ奥の係合孔部に案内係合する形状に構成している。具体的には、互いに相対回動していない無負荷状態の前記取付部1,2の一方を差し込み係合することで自動的にこの一方の取付部1,2が、回り止め係合している他方の取付部2,1に対して回動して奥の相対回動した位置に設定した係合孔部に回り止め係合する誘い込み案内面6を入口部6に形成しているため、単に第一取付部1若しくは第二取付部2を挿入するだけで、手で回動調整することなく、誘い込み案内面6により自動的に所定量だけ相対回動して回り止め係合することとなる。
【0028】
従って、過回動阻止部5を取り付けて過回動阻止部5により最大開放位置を決定し、この過回動阻止部5に突き当たった最大開放位置において開き付勢が生じ、例えば開放回動する第二部材Bが過回動阻止部5に弾圧(付勢)当接するように構成する場合、従来のように過回動阻止部5を予め取り付けると、ヒンジ装置Hは取り付けできなかったが、本発明は、たとえ過回動阻止部5を予め取り付けて、過回動阻止部5に第二部材Bが当接した状態で各取付孔3,4が相対回動した位置にあっても、例えば過回動阻止部5に突き当たった最大開放位置において前記誘い込み案内面6により従来通り単に挿入するだけでヒンジ装置Hの第一取付部1,第二取付部2を互いに相対回動した位相ズレ状態にある取付孔3,4に回り止め係合することができ、ヒンジ装置Hを過回動阻止部5を取り付けた後でも組み付けることができる。
【0029】
従って、過回動阻止部5を予め取り付けても、過回動阻止部5を第一部材A若しくは第二部材Bに一体成形しても、ヒンジ装置Hを組み付けることができ、組み付け作業性が極めて向上し、また、過回動阻止部5を一体成形しておけば、部品点数も減り、作業工程も減り、一層作業能率が向上,量産性も向上する。
【0030】
また、この取付孔3,4への組み付けは、従来通り連通した取付孔3,4の一側から一挙にヒンジ装置Hを挿入して回り止め係合(少なくとも一方の取付孔3,4に対しては誘い込み案内面6により、挿入によって少し自動的に回動しながら挿入係合)しても良いが、次のようなワンタッチ係合方式を採用しても良い。
【0031】
即ち、例えばヒンジ装置Hは、取付ケース体11内に回り止め状態にカム部9を設け、このカム部9は、前記取付ケース体11内に設けた係合付勢バネ8に抗して取付ケース体11内でスライド移動自在に設け、このカム部9に対向して前記係合付勢バネ8によりカム部9と付勢係合するカム係合部10を設け、このカム係合部10若しくはカム係合部10に設けた取付部を前記取付ケース体11の一側に突出状態に設けた構成とし、前記第一部材Aに対して前記第二部材Bを回動させると、前記係合付勢バネ8に抗して前記カム部9が離反しつつカム部9と前記カム係合部10とが係脱して相対回動し、このカム部9とカム係合部10とが付勢係合した状態では前記第一部材Aに対する前記第二部材Bの回動位置が保持されるように構成した場合、例えば、前記取付ケース体11の一側に配設された前記カム係合部10若しくはカム係合部10に設けた前記取付部を、前記取付ケース体11内に向かって前記係合付勢バネ8に抗して前記カム部9と共にスライド移動自在に設け、このスライド移動による没動と前記係合付勢バネ8による復帰戻り突出動によって前記カム係合部10若しくは取付部を前記他方の取付孔4,3に回り止め状態に係合するように構成する。
【0032】
従って、例えば、第一取付部1として取付ケース体11を一方の取付孔3に挿入して回り止め係合した後、第二取付部2としてカム係合部10若しくは前記取付部を前記取付ケース体11内に向かって前記係合付勢バネ8に抗して前記カム部9と共にスライド移動させて没動させつつ、前記一方の取付孔3と前記他方の取付孔4とを連通状態となるように第一部材A,第二部材Bの基部同志を組み合せ、前記カム係合部10若しくは前記取付部が前記係合付勢バネ8による復帰戻動により再び突出することによって、前記他方の取付孔4に前記カム係合部10若しくは前記取付部が突出係合して、前記第一部材Aと前記第二部材Bとの枢着部にヒンジ装置Hがワンタッチで取り付けられることとなる。
【0033】
従って、取付ケース体11の一方に突出しているカム係合部10若しくはこれに設ける取付部を、カム部9と同様に係合付勢バネ8に抗して没動移動するように構成することで、ヒンジ装置Hの取付を別部品により固定せずともこの没動と自動復帰戻動によりワンタッチで取り付けでき、極めて取付作業性に秀れ、実用性に秀れた画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器となる。
【0034】
しかも、本発明は、前述のように例えば他方の取付孔4の入口部6に誘い込み案内面6を形成して、この戻り突出動により突出部が誘い込み案内面6に案内されて自動的に回動して回り止め係合することで、一方の取付孔3とこの他方の取付孔4とは位相ズレしていても自動的にその分回動して回り止め係合されることとなる。即ち、過回動阻止部5を予め取り付けしておいても予め一体成形しておいても、例えばこの過回動阻止部5に当接した最大開放位置において一方の取付孔3に第一取付部1を回り止め係合した後、突出動する他方の第二取付部2が案内されて所定角度回動して少し位相ズレしている他方の取付孔4に回り止め係合するように誘い込み案内面6を形成することで、一層スピーディーにヒンジ装置Hを組み付けることができ、組み付け作業性が極めて向上し、また、過回動阻止部5を一体成形しておけば、部品点数も減り、一層作業能率が向上,量産性も向上する。
【0035】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0036】
本実施例は、携帯電話の本体とディスプレイ部となるフリップとの枢着部に本発明のヒンジ装置Hを設けた場合を示しているが、フリップ(第二部材2)の基部に貫通していない取付凹部ともいえる取付孔3を設け、操作キーを有する本体(第一部材1)の基部に貫通している取付孔4を設け、この双方の取付孔3,4が連通するように本体(第一部材1)とフリップ(第二部材2)との基部同志を組み合わせ、この連通する取付孔3,4に棒状のヒンジ装置Hが挿入配設されるように構成している。
【0037】
この第二部材Bの取付孔3はヒンジ装置Hの第一取付部1(取付ケース体11)が挿入されて回り止め係合され、第一部材Aの取付孔4には回り止め状態にヒンジ装置Hの第二取付部2(カム係合部6)が挿入されて回り止め係合されるように構成している。
【0038】
この本実施例のヒンジ装置Hについて更に説明する。
【0039】
取付ケース体11内に回り止め状態にカム部9を設け、このカム部9は、前記取付ケース体11内に設けた係合付勢バネ8に抗して取付ケース体11内でスライド移動自在に設け、このカム部9に対向して前記係合付勢バネ8によりカム部9と付勢係合するカム係合部10を設け、このカム係合部10を前記取付ケース体11の一側に突出状態に設けている。本実施例では、このカム係合部10から取付ケース体11内へ配される回動支軸7によりカム係合部10とカム部9とが相対回動自在に設けられ、またカム係合部10に取付部を設けてはいなく、取付ケース体11の内方側にカム部9と係合する係合部を設けたカム係合部10の反対側が取付ケース体11一側から突出するように構成し、この突出部分が前記取付孔4に回り止め状態に挿入係合するように構成している。
【0040】
従って、前記第一部材Aに対して前記第二部材Bを回動させると、前記係合付勢バネ8に抗して前記カム部9が離反しつつカム部9とカム係合部10とが係脱して回動支軸7を軸に相対回動し、このカム部9とカム係合部10とが付勢係合した状態では前記第一部材Aに対する前記第二部材Bの回動位置が保持されるように構成している。
【0041】
即ち、本実施例では、第一部材A(本体)に対して第二部材B(フリップ)を閉塞状態から開放状態へと回動させると、第二部材Bの回動に伴って回り止め状態に取付孔3に係合している取付ケース体11が回動し、この取付ケース体11に回り止め状態に内装されているカム部9がカム係合部10に対して回動する。このカム係合部10は第一部材Aの取付孔4に回り止め状態に固定されている。
【0042】
そして、カム係合部10に対してカム部9が回動する際には、カム部9は取付ケース体11内において係合付勢バネ8に抗してカム係合部10から離反移動しつつカム係合が係脱してすり合わせ状態で回動する。このカム係合の形状や係合付勢バネ8の押圧力の設定によっては、係脱回動位置で手を放せばその位置で第二部材B(フリップ)が停止するフリーストップが実現できるように構成することもでき、また係脱した後再びすり合わせ面の傾斜によってカム係合しようとする回動付勢力が生じるように構成しても良い。
【0043】
即ち、第一部材Aと第二部材Bを少し回動した回動範囲ではカム係合部が係脱しきらずに戻り閉じ付勢力が生じるように構成し、この回動範囲を超えて回動すると、カム係合が係脱するが、すり合わせ面の傾斜によって再びカム係合しようと開き付勢力が生じ、自動的に開き回動し、再びカム係合することで開放位置がこのカム係合によって保持されるように構成することもできる。
【0044】
また、第一部材Aと第二部材Bとが重合閉塞した状態では、完全にカム部9とカム係合部10とがカム係合せず、係合途中位置となるように設定することで閉塞状態においても閉じ付勢が生じるように構成することもできる。
【0045】
本実施例では、このようなヒンジ装置Hにおいて、前記取付ケース体11の一側に配設された前記カム係合部10を、前記取付ケース体11内に向かって前記係合付勢バネ8に抗して前記カム部9と共にスライド移動自在に設け、このスライド移動による没動と前記係合付勢バネ8による復帰戻り突出動によって前記カム係合部10を前記第一部材Aの取付孔4に回り止め状態に自動係合するように構成している。
【0046】
即ち、前記取付ケース体11を前記取付孔3に底部が突き当たるまで挿入して、この孔形状とケース本体形状の設定により回り止め係合した後、この取付孔3から突出している前記カム係合部10を前記取付ケース体11内に向かって前記係合付勢バネ8に抗して前記カム部9と共にスライド移動させて没動しつつ、この取付孔3と他方の取付孔4とを連通状態となるように第一部材Aと第二部材Bとの基部同志を組み合せ、これにより前記カム係合部10が前記係合付勢バネ8により復帰戻動して再び突出することによって、前記他方の取付孔4に前記カム係合部10が自動係合して(取付孔4の孔形状とカム係合部10の外形状の設定により回り止め状態に係合して)、前記第一部材Aと前記第二部材Bとの枢着部にヒンジ装置Hがワンタッチで取り付けられるように構成している。
【0047】
従って、取付ケース体11の一方に突出しているカム係合部10を没動移動するように改良することで、ヒンジ装置Hの取付を別部品により固定せずともこの没動と自動復帰戻動によりワンタッチで取り付けでき、極めて取付作業性に秀れ、実用性に秀れた画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器となる。
【0048】
また、本実施例では、互いに係合する前記カム部9と前記カム係合部10とを貫通する前記回動支軸7を前記取付ケース体11内の軸方向に配設し、この回動支軸7の一端側に設けられた前記カム係合部10を反対側へ押動することでこの回動支軸7と共に移動し、且つこのカム係合部10と係合するカム部9と共に前記係合付勢バネ8に抗して前記取付ケース体11内へ向かって移動し、前記取付ケース体11の一端側から突出する前記カム係合部10を没動方向に移動できるように構成している。
【0049】
具体的には、前記回動支軸7の一端部に前記取付ケース体11内方向への移動を阻止する係止部13に係止させて前記カム係合部10を被嵌し、このカム係合部10を貫通した前記回動支軸7の貫通先端部を嵌しめて抜け止め部14を形成して係止し、この回動支軸7とカム係合部10をスライド方向に対して固定状態としている。
【0050】
従って、カム係合部10と回動支軸7とは一体となって取付ケース体11内へ没動スライド移動することとなる。尚、この際この回動支軸7の反対側への突出を許容する逃げ凹部15を前記取付孔3の挿入底部側に設けている。
【0051】
本実施例は、このような取付孔3,4の一方の取付孔4(係合部10が係合する前記他方の取付孔4)の入口部6に、第二取付部2(カム係合部10)が戻り復帰突出動によりこの取付孔4に差し込み係合することで、第一取付部1(取付ケース体11)に対して、この第二取付部2(カム係合部10)が自動的に回動しつつ奥の係合孔部に案内係合するように構成している。
【0052】
即ち、本実施例では、第一部材Aに対して第二部材Bが所定角度以上開放回動することを阻止する過回動阻止部5を設け、この過回動阻止部5により開放回動が阻止された最大開放位置においては、前記第一取付部1に対して前記第二取付部2が相対回動した状態となり開放回動方向に開き付勢されるように構成し、前記過回動阻止部5に当接させ前記第一部材Aに対して前記第二部材Bを最大開放位置としたとき、前記第一部材Aに設けた取付孔3と前記第二部材Bに設けた取付孔4とは、その一方に対して他方が相対的に回動した位置となるように設定して、この最大開放位置での夫々の取付孔3,4に夫々の前記取付部1,2を回り止め係合した際、前記開き付勢が生じるように設定するが、前記第二取付部2(カム係合部10)が戻り復帰突出動により差し込み係合される取付孔4の入口部6に、互いに相対回動していない無負荷状態の(組み付け時の)前記第二取付部2を差し込み係合することで自動的にこの第一取付部1が、既に取付孔3に回り止め係合している第一取付部1に対して回動して奥の相対回動した位置に設定した係合孔部に回り止め係合する誘い込み案内面6を形成している。
【0053】
具体的には、本実施例では、最大開放位置で取り付けを行なうように設定しており、誘い込み案内面6を設ける取付孔4の取付孔3に対する位相ズレはわずかであり、わずかだけ回動させて取付孔4の係合孔部に回り止め係合すれば良いため、入口部と奥の係合孔部とは位相(向き)を変えず、単に取付孔4の入口部の角縁を面取りしてテーパ面を形成し、入口部を径大として誘い込みできるようにしている。即ち、本実施例の誘い込み案内面6は単に入口を径大とするテーパ面とし、このテーパ面に押圧させることで少し回動して奥の係合孔部に回り止め係合するように構成している。尚、もちろんスムーズに案内されて回り止め係合するように、特に回動量を大きく設定しなければならないケースにおいては、入口部6自体の位相(向き)は挿入される取付部に合わせ、誘い込み案内面6を単なるテーパ面とせず、スムーズに回動しながら回り止め係合するように少し捩れ湾曲した誘導テーパ面としても良い。
【0054】
また、前記過回動阻止部5は、前記第一部材Aの基部及び前記第二部材Bの基部から板状に一体突出形成し、この先端部同志が互いに当接して図2に示す最大開放位置までしか第二部材Bが回動し得ないよう構成している。そして、本実施例では、この予め過回動阻止部5を一体形成した第一部材A,第二部材Bの基部を取付孔3,4が連通するように組み合わせるようにするもので、この組み合わせる前に第二部材Bの取付孔3に取付ケース体11を挿入して回り止めし、
カム係合部10を取付ケース体11内に向かって前記係合付勢バネ8に抗して前記カム部9と共にスライド移動させて没動させつつ、前記一方の取付孔3と前記他方の取付孔4とを連通状態となるように第一部材A,第二部材Bの基部同志を組み合せ、前記カム係合部10が前記係合付勢バネ8による復帰戻動により再び突出することによって、前記他方の取付孔4に前記カム係合部10が突出係合して、前記第一部材Aと前記第二部材Bとの枢着部にヒンジ装置Hがワンタッチで取り付けられることとなる。
【0055】
この際、本実施例では、第一部材Aに対して第二部材Bを過回動阻止部5に当接する最大開放位置でカム係合部10が係合する際、誘い込み案内面6により挿入不能とならず、自動的にカム係合部10が少しだけ回動して奥の少し位相ズレしている取付孔4の係合孔部に回り止め係合されるように構成している。
【0056】
従って、取付ケース体11の一方に突出しているカム係合部10を、カム部9と同様に係合付勢バネ8に抗して没動移動するように構成することで、ヒンジ装置Hの取付を別部品により固定せずともこの没動と自動復帰戻動によりワンタッチで取り付けでき、しかも、一層スピーディーにヒンジ装置Hを組み付けることができ、組み付け作業性が極めて向上し、また、過回動阻止部5を一体成形しておけば、部品点検も減り、作業能率が向上,量産性も向上する。
【0057】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【0058】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、予め過回動阻止部を付設していても、あるいは過回動阻止部を第一部材や第二部材に予め一体成形していても、この過回動阻止部に当接する最大開放位置で開き付勢が生じるように構成することができ、ヒンジ装置の組み付け作業を極めて容易に行え、量産性に秀れた極めて画期的なヒンジ装置となる。
【0059】
また、請求項2,3記載の発明においては、一層容易に本発明を実現でき、一層容易に取り付けでき、極めて実用性に秀れたヒンジ装置となる。
【0060】
また、請求項4,5記載の発明においては、一層簡易な構成で本発明を容易に実現でき、極めて実用性に秀れたヒンジ装置となる。
【0061】
また、請求項6記載の発明においては、少なくとも係合する一方のカム部は係合付勢バネに抗してスライド移動する構造であることに着目し、他方のカム係合部もこのカム部と共にバネに抗してスライド移動するように改良して、取付ケース体の一方に突出しているカム係合部若しくはこれに設ける取付部を没動移動するように改良することで、ヒンジ装置の取付を別部品により固定せずともこの没動と自動復帰戻動によりワンタッチで取り付けでき、更に極めて取付作業性に秀れ、実用性に秀れた画期的なヒンジ装置となる。
【0062】
また、請求項7記載の発明においては、一層簡易な構成で本発明を容易に実現でき、極めて実用性に秀れたヒンジ装置となる。
【0063】
また、請求項8記載の発明においては、一層簡易に構成でき、特にまた過回動阻止部を一体成形しておけば、部品点数も減り、作業工程も減り、一層作業能率が向上,量産性も向上する極めて画期的なヒンジ装置となる。
【0064】
また、請求項8記載の発明においては、前記作用・効果を発揮する画期的なヒンジ装置を用いた電子機器となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の使用状態を示す説明斜視図である。
【図2】本実施例の使用状態を示す背部から見た説明斜視図である。
【図3】本実施例の使用状態を示す説明側面図である。
【図4】本実施例のワンタッチ取付手順を示す取付時の作動説明図である。
【図5】本実施例の取付時のカム係合部が没動する前と没動した状態での説明斜視図である。
【図6】本実施例の取付時の要部の拡大説明斜視図である。
【図7】本実施例の取付時の要部の拡大説明図である。
【図8】本実施例の取付時のカム係合部が突出係合する直前の拡大説明側面図である。
【図9】本実施例のカム係合部が突出係合した取付完了時の拡大説明側面図である。
【図10】本実施例の回動位置ロック状態の説明断面図である。
【図11】本実施例の回動途中での説明断面図である。
【図12】本実施例の取付時のカム係合部が没動する前と没動した状態での説明断面図である。
【図13】本実施例の分解斜視図である。
【符号の説明】
A 第一部材
B 第二部材
1 第一取付部
2 第二取付部
3 取付孔
4 取付孔
5 過回動阻止部
6 入口部,誘い込み案内面
7 回動支軸
8 係合付勢バネ
9 カム部
10 カム係合部
11 取付ケース体
Claims (9)
- 相対回動自在に構成した一端側の第一取付部を第一部材若しくは第二部材に設けた取付孔に回り止め状態に嵌合し、他端側の第二取付部を第二部材若しくは第一部材に設けた取付孔に回り止め状態に嵌合して、第一部材に対して第二部材を重合閉塞した状態から所定角度まで開放回動するように枢着するヒンジ装置であって、前記第一部材に対して前記第二部材が前記所定角度以上開放回動することを阻止する過回動阻止部を設け、この過回動阻止部により開放回動が阻止された最大開放位置においては、前記第一取付部に対して前記第二取付部が相対回動した状態となり開放回動方向に開き付勢されるように構成したヒンジ装置において、前記過回動阻止部に当接させ前記第一部材に対して前記第二部材を最大開放位置としたとき、前記第一部材に設けた取付孔と前記第二部材に設けた取付孔とは、その一方に対して他方が相対的に回動した位置となるように設定して、この夫々の取付孔に夫々前記取付部を回り止め係合した際、前記開き付勢が生じるように設定すると共に、少なくとも一方の取付孔の入口部は、一方の取付部を差し込み係合することで回り止め係合されている他方の取付部に対してこの一方の取付部が自動的に回動しつつ奥の係合孔部に案内係合する形状に構成したことを特徴とするヒンジ装置。
- 少なくとも前記一方の取付孔の入口部に、互いに相対回動していない無負荷状態の前記取付部の一方を差し込み係合することで自動的にこの一方の取付部が、回り止め係合されている他方の取付部に対して回動して奥の相対回動した位置に設定した係合孔部に回り止め係合する誘い込み案内面を形成したことを特徴とする請求項1記載のヒンジ装置。
- 前記過回動阻止部に当接させ前記第一部材に対して前記第二部材を最大開放位置としたとき、前記第一部材に設けた取付孔と前記第二部材に設けた取付孔とは、その一方に対して他方が相対的に回動した位置となるように設定し、この最大開放位置において前記一方の取付孔に前記第一取付部若しくは前記第二取付部を挿入して回り止め係合し、他方の取付孔に前記第二取付部若しくは前記第一取付部を挿入して回り止め係合する際、自動的にこの一方の取付部が、回り止め係合されている他方の取付部に対して回動して奥の相対回動した位置に設定した係合孔部に回り止め係合する誘い込み案内面を前記他方の取付孔の入口部に形成したことを特徴とする請求項2記載のヒンジ装置。
- 前記第一取付部と前記第二取付部とは、回動支軸を介して互いに相対回動し、且つ係合付勢バネにより互いにカム係合するカム部とカム係合部とにより連結され、前記第一取付部に対して第二取付部を回動することで前記係合付勢バネに抗してカム係合が係脱して前記カム部が前記カム係合部に対して相対回動するように構成し、このカム係合途中での前記係合付勢バネによる係合付勢力が前記最大開放位置での開き付勢となるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒンジ装置。
- 取付ケース体内に回り止め状態に前記カム部を設け、このカム部は、前記取付ケース体内に設けた前記係合付勢バネに抗して取付ケース体内でスライド移動自在に設け、このカム部に対向して前記係合付勢バネによりカム部と付勢係合する前記カム係合部を設け、このカム係合部若しくはカム係合部に設けた取付部を前記取付ケース体の一側に突出状態に設けて、前記取付ケース体を前記第一取付部,前記第二取付部のいずれか一方の取付部とし、この取付ケース体の一方に突出状態に設けた前記カム係合部若しくはカム係合部に設けた取付部を前記他方の取付部としたことを特徴とすることを特徴とする請求項4記載のヒンジ装置。
- 前記取付ケース体の一側に配設された前記カム係合部若しくはカム係合部に設けた前記取付部を、前記取付ケース体内に向かって前記係合付勢バネに抗して前記カム部と共にスライド移動自在に設け、このスライド移動と前記係合付勢バネによる復帰戻動によって前記カム係合部若しくは前記取付部を前記第一部材,第二部材の前記いずれか一方の取付孔に挿入して回り止め係合するように構成したことを特徴とする請求項5記載のヒンジ装置。
- 前記第一部材若しくは前記第二部材に設けた一方の取付孔に前記第一取付部若しくは前記第二取付部として前記取付ケース体を回り止め係合するように構成し、この一方の取付孔と連通する前記他方の取付孔に前記第二取付部若しくは前記第一取付部として前記カム係合部若しくはカム係合部に設けた取付部を回り止め係合するように構成し、前記取付ケース体を前記一方の取付孔に挿入係合した後、前記カム係合部若しくは前記カム係合部に設けた取付部を前記取付ケース体内に向かって前記係合付勢バネに抗して前記カム部と共にスライド移動させた状態で、前記双方の取付孔を連通状態とし、前記カム係合部若しくは前記カム係合部に設けた取付部が前記係合付勢バネにより復帰戻動することによって前記他方の取付孔に挿入係合して、前記第一部材と前記第二部材との枢着部に取り付けられるように構成したことを特徴とする請求項6記載のヒンジ装置。
- 前記過回動阻止部は、前記第一部材若しくは前記第二部材に、前記第二部材若しくは前記第二部材の背部若しくは基部に当接又は互いに設けた過回動阻止部同志が当接し得るように一体突出形成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のヒンジ装置。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載のヒンジ装置を前記第一部材と前記第二部材との枢着部に設けたことを特徴とするヒンジ装置を用いた電子機器。
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