JP3458105B2 - ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた携帯式電子機器 - Google Patents

ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた携帯式電子機器

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JP3458105B2
JP3458105B2 JP2001044082A JP2001044082A JP3458105B2 JP 3458105 B2 JP3458105 B2 JP 3458105B2 JP 2001044082 A JP2001044082 A JP 2001044082A JP 2001044082 A JP2001044082 A JP 2001044082A JP 3458105 B2 JP3458105 B2 JP 3458105B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第一部材と第二部
材を枢着するヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた携帯
式電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、携帯式電子機器の典型例としての携帯式電話機にお
いては、携帯式電話機本体にフリップが開閉自在に取り
付けられたフリップタイプと、フリップなしの一体タイ
プとが知られている。一体タイプは、軽量化と利便性の
点で秀れているが、スイッチの誤動作防止,コンパクト
化,デザインの多様性などの点においてフリップタイプ
は秀れている。
【0003】このようなフリップを備えたタイプの携帯
式電子機器においては、フリップの開閉をワンタッチ式
に簡易に行うことが要望されている。
【0004】しかしながら、従来のヒンジ装置を、携帯
式電話機本体に対してのフリップの連結に応用した場
合、フリップの回動ロック機構やロックを解除するため
のボタンなどの駆動機構を、ヒンジ装置とは別途に必要
としていたため、部品点数が多くなり、またそのための
スペースを設ける必要がある等の問題が生じていた。
【0005】そこで、本出願人は国際公開されたWO
00/50780公報に示すように、ワンタッチで開閉
できる構成でありながら、開閉ロックのための別途の機
構を機器側に設けることを不要とし、携帯式電子機器の
構成の単純化,省スペース化に寄与し得るヒンジ装置を
開発した。
【0006】この装置では、例えば前述のようにフリッ
プタイプの携帯式電話機に適用した場合、このヒンジ装
置に設けた解除操作部(押込ボタン)を指で押すだけ
で、閉塞付勢されているフリップが自動的に一挙に開放
回動する構成としている。
【0007】この自動開閉機能を果たすヒンジ装置は、
閉塞付勢機能を果たしながらも、ワンタッチで自動開閉
する構造を実現する画期的なヒンジ装置であるが、この
一挙に自動開放させるための回動付勢機構は強力な付勢
力を生じるものとしなければならない。
【0008】例えば、フリップが重量のあるものであっ
た場合、これを開放するに十分なトルクを必要とする
し、またフリップは比較的軽量に設計できても、ノート
パソコンなどのLCD側となる開閉蓋などを自動回動さ
せる場合には、かなり強力なトルクを必要とする。従っ
て、この回動付勢機構としては様々な構成を採用できる
ものの、例えば簡易な構成として開放位置から閉塞位置
とすることで捩れ力が蓄えられるトルクバネを採用した
場合でも、このトルクを強大なものとすることには限界
があり、また限界まで強力に設計するにはバネの巻き構
造・材質の選定等コスト高にならざるを得ない。また、
逆にこのようなトルクバネによる回動付勢力を大きくす
ると、回動ロックのための係合付勢力もこれに勝る強力
なものとしなければならない。
【0009】本発明は、このような事情を考慮し、更に
改良を加えたものであり、閉塞付勢され、且つワンタッ
チ操作で自動的に開放回動するが、回動ロックのために
係合付勢している係合付勢機構(閉塞付勢するための係
合構造と係合付勢機構)を利用して、この係合付勢力を
回動付勢に変え、たとえ回動付勢機構(トルクバネ)自
体が強力でなくても、強力なトルクを生じ、重量のある
部材(例えば重いフリップ)でも、限界のあるトルクバ
ネだけに頼ることなく自動回動させることができる画期
的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた携帯式電子機
器を提供することを目的としている。
【0010】しかも、本発明はワンタッチ開閉操作部で
あるロック解除操作部を押込み操作して自動開放させる
場合、たとえこのロック解除操作部を押し続けていて
も、一旦離反移動した係合凸部若しくは係合凹部が自動
的に戻り移動可能となって係合付勢機構により係合付勢
され、この係合付勢と係合凸部若しくは係合凹部に形成
した傾斜カム面によって回動トルクが生じるように構成
し、ロック解除操作部を押し続けても自動的に強力な回
動付勢(回動トルク)が生じ、効率良く簡易な構成で大
きな自動回動トルクが生じるワンタッチ自動開閉機構を
実現できる極めて画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置
を用いた携帯式電子機器を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0012】第一部材1と第二部材2とを枢着するヒン
ジ装置であって、この第一部材1,第二部材2のいずれ
か一方に対して回り止め状態に係合凸部6を設け、他方
に対して回り止め状態にこの係合凸部6に係合する係合
凹部7を設け、この係合凸部6と係合凹部7とが係合状
態のとき第一部材1と第二部材2とが回動ロックされる
ように構成し、この係合凸部6,係合凹部7の少なくと
も一方を係合離反方向にスライド移動自在に設けると共
に、この係合凸部6,係合凹部7の少なくとも一方を離
反方向に移動した際係合方向に付勢する係合付勢機構5
と、係合凸部6,係合凹部7の少なくとも一方を回動方
向に付勢する回動付勢機構9とを備え、前記係合付勢機
構5により前記係合凸部6と係合凹部7との係合は係脱
せず前記回動ロック状態が保持されるように構成し、前
記係合凸部6,係合凹部7のいずれか一方を前記係合付
勢機構5に抗して離反方向にスライド移動させることに
より、前記回動付勢機構9により係合凸部6,係合凹部
7のいずれか一方を自動的に回動させ前記第一部材1に
対して前記第二部材2を自動的に相対回動させるロック
解除操作部8を備えたヒンジ装置において、前記ロック
解除操作部8は、押込みボタン部8Aとこの押込みボタ
ン部8Aの押込み操作によって可動する可動軸19とから
構成し、前記押込みボタン部8Aの押込み操作によって
前記可動軸19が離反方向に可動して、この可動軸19の可
動と連動するように設けた前記係合凸部6若しくは係合
凹部7が、前記係合付勢機構5に抗して前記係合凸部6
と係合凹部7との係合が係脱する距離以上離反方向に連
動移動するように構成し、この離反移動によって前記回
動付勢機構9により前記係合凸部6と係合凹部7のいず
れか一方が所定角度回動して係合凸部6と係合凹部7と
の係合が係脱した際、前記ロック解除操作部8による解
除操作にかかわらず、前記可動軸19と前記係合凸部6若
しくは係合凹部7との前記連動が自動的に解除し再びこ
の係合凸部6若しくは係合凹部7が前記係合付勢機構5
による係合付勢力により係合方向に移動可能とする連動
解除機構22を設け、前記ロック解除操作部8を解除操作
することで、前記連動解除機構22により前記係合凸部
6,係合凹部7のいずれか一方が所定角度回動した後再
び係合凸部6と係合凹部7とが係合付勢されることによ
って係合凸部6,係合凹部7のいずれか一方に前記回動
付勢機構9と同方向の回動付勢力が生じる傾斜カム面13
を係合凸部6,係合凹部7のいずれか一方に設け、前記
連動解除機構22により係合付勢機構5によって前記係合
凸部6若しくは係合凹部7が係合方向に戻り移動可能と
なった際、前記傾斜カム面13を介して前記係合凸部6と
係合凹部7とが付勢接触するため、前記回動付勢機構9
と同方向に回動付勢力が生じ、前記回動付勢機構9及び
この傾斜カム面13による回動付勢力により前記係合凸部
6,係合凹部7のいずれか一方が自動的に回動し、前記
第一部材1に対して前記第二部材2が自動的に相対回動
するように構成したことを特徴とするヒンジ装置に係る
ものである。
【0013】また、前記可動軸19に沿って前記係合凸部
6,係合凹部7のいずれか一方を係合離反方向に移動自
在に設け、この係合凸部6若しくは係合凹部7に突き当
て受部24を設けると共に、前記可動軸19にこの突き当て
受部24に突き当てる突き当て連動部25を設け、この突き
当て受部24と突き当て連動部25とが突き当たることで前
記可動軸19の可動と連動して前記係合付勢機構5に抗し
て前記係合凸部6若しくは係合凹部7が離反方向に可動
軸19に沿って移動するように構成し、この離反移動によ
って前記回動付勢機構9により前記係合凸部6若しくは
前記係合凹部7が所定角度回動した際、前記突き当て受
部24と前記突き当て連動部25との突き当てが外れて前記
係合凸部6若しくは前記係合凹部7が前記係合付勢機構
5による係合付勢力によって可動軸19に沿って係合方向
に戻り移動するように前記連動解除機構22を構成したこ
とを特徴とする請求項1記載のヒンジ装置に係るもので
ある。
【0014】また、前記可動軸19の基部外周面の一部に
前記突き当て連動部25を設け、前記係合凸部6若しくは
係合凹部7の中心部に設けられ、前記可動軸19を挿通す
るスライド案内軸18に前記突き当て連動部25と突き当た
る前記突き当て受部24を設け、前記可動軸19に対して前
記係合凸部6若しくは係合凹部7が所定角度回動するま
では前記突き当て受部24と突き当て連動部25とは突き当
たる状態となり、所定角度回動することでたとえ押込み
ボタン部8Aを押し込んで可動軸19が可動し突き当った
状態であっても前記突き当て受部24が回動することで前
記突き当て連動部25から外れ、前記可動軸19による連動
可動が解除されるように前記連動解除機構22を構成した
ことを特徴とする請求項2記載のヒンジ装置に係るもの
である。
【0015】また、前記ロック解除操作部8の押込みボ
タン部8A及び可動軸19は戻りバネ12によって戻り付勢
されると共に回り止め状態に設け、押込みボタン部8A
の押込み解除操作を止めたとき、元の位置に復帰するよ
うに構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
1項に記載のヒンジ装置に係るものである。
【0016】また、前記係合凹部7の凹部内を前記係合
凸部6が係合する係合部分とし、この係合凹部7の凹部
間の頂面部を、係合凸部6が相対回動移動する方向に下
がり傾斜した傾斜面に形成して前記傾斜カム面13を形成
したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
載のヒンジ装置に係るものである。
【0017】また、前記第一部材1と前記第二部材2と
の基端部同志を枢着して、双方が重合した閉塞状態から
第一部材1,第二部材2のいずれか一方を所定開放角度
まで回動した開放状態に開閉できるヒンジ装置であっ
て、少なくとも前記閉塞状態のとき、前記係合凸部6と
前記係合凹部7とが係合した前記回動ロック状態とな
り、前記回動付勢機構9による回動付勢力よりも、前記
係合付勢機構5によって前記係合凸部6と前記係合凹部
7とが係合しようとするカム力が大きくなるように設定
して前記第一部材1に対して前記第二部材2が所定回動
角度までは閉塞付勢されるように構成し、前記ロック解
除操作部8の操作によって前記係合凸部6に対して係合
凹部7が前記所定開放角度まで自動的に回動して前記第
一部材1に対して前記第二部材2が自動的に相対回動す
るように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいず
れか1項に記載のヒンジ装置に係るものである。
【0018】また、前記第一部材1と第二部材2との基
端部同志を枢着して、双方が重合した閉塞状態から第一
部材1,第二部材2のいずれか一方を所定開放角度まで
回動した開放状態に開閉できるヒンジ装置であって、前
記所定開放角度においては、前記係合凸部6と前記係合
凹部7とが再び係合して前記回動ロック状態となるよう
に構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
項に記載のヒンジ装置に係るものである。
【0019】また、第一部材1と第二部材2とを枢着す
るヒンジ装置であって、前記第一部材1に連結する第一
連結部3と、前記第二部材2に連結する第二連結部4と
を備え、この第一連結部3と第二連結部4とに前記係合
付勢機構5により係合付勢される係合凸部6とこの係合
凸部6に係合する係合凹部7とを設け、この係合凸部6
と係合凹部7とが係合状態となることで、前記第一連結
部3と第二連結部4とが回動ロックされて前記第一部材
1と、前記第二部材2とが回動ロックされるように構成
し、この係合凸部6,係合凹部7の少なくとも一方を前
記係合付勢機構5に抗して離反方向にスライド移動自在
に設け、この係合付勢機構5によって係合状態にある係
合凸部6,係合凹部7の少なくとも一方をこの係合付勢
機構5に抗して離反させることで前記係合が係脱して前
記回動ロック状態が解除されるロック解除操作部8を設
け、前記係合凸部6,係合凹部7の少なくとも一方を回
動付勢する回動付勢機構9を設けると共に、前記係合凸
部6と係合凹部7の凹凸係合形状を、前記回動付勢機構
9によって回動付勢されていても、前記係合付勢機構5
により係合付勢されていることで係合凸部6と係合凹部
7との係合カム力が勝りこの係合が保持されて前記回動
ロック状態が保持されるように構成して、前記ロック解
除操作部8の操作によって、前記係合付勢機構5による
係合付勢を解除することにより、前記回動付勢機構9に
よって、係合凸部6に対して係合凹部7が係脱する位置
まで自動的に回動し、更に連動解除機構22により再び係
合付勢されることで前記傾斜カム面13によって回動付勢
機構9と同一方向に回動付勢力が生じて、所定開放角度
まで自動的に相対回動して停止するように構成したこと
を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のヒン
ジ装置に係るものである。
【0020】また、前記請求項1〜8のいずれか1項に
記載のヒンジ装置を枢着部に設けたことを特徴とするヒ
ンジ装置を用いた携帯式電子機器に係るものである。
【0021】また、前記第一部材1若しくは前記第二部
材2としての本体部と、これに重合する前記第二部材2
若しくは前記第一部材1としての蓋部若しくはフリップ
とを重合状態から所定開放角度まで開閉できるように枢
着する枢着部に、前記請求項1〜8のいずれか1項に記
載のヒンジ装置を用いたことを特徴とする請求項9記載
のヒンジ装置を用いた携帯式電子機器に係るものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0023】係合凸部6と係合凹部7とが係合すること
で第一部材1と第二部材2とは回動ロックされる。この
係合凸部6と係合凹部7は、少なくとも係脱しようとす
る場合にはいずれかが係合付勢機構5に抗して離反方向
に移動しなければならないため少なくともこの係合付勢
機構5による戻り押圧力によって、回動付勢機構9によ
り回動付勢されていても係合凸部6と係合凹部7とが係
合した回動ロック状態は保持される。
【0024】即ち、例えば第一部材1と第二部材2とが
重合した閉塞状態において、係合凸部6と係合凹部7と
が係合した状態となるようにした場合、係合付勢機構5
により係合付勢されている係合凸部6と係合凹部7との
係合カム力によって例えば少なくとも係合凸部6と係合
凹部7とが係脱する位置まで回動しない限り閉塞付勢さ
れることとなる。
【0025】この係合付勢されている回動ロック状態に
おいて、ロック解除操作部8を操作すると、例えば押込
ボタンとしたロック解除操作部8の押し込みボタン部8
Aを押し込み操作すると、可動軸19が可動してこれと連
動する係合凸部6若しくは係合凹部7が離反方向に移動
し、これにより回動付勢機構9により回動付勢されてい
る係合凸部6若しくは係合凹部7が回動して、前記回動
ロック状態が解除される。
【0026】即ち、押込みボタン部8Aの押込み操作に
よって可動軸19が離反方向に可動して、この可動軸19の
可動と連動するように設けた前記係合凸部6若しくは係
合凹部7が、係合付勢機構5に抗して係合凸部6と係合
凹部7との係合が係脱する距離以上離反方向に移動す
る。この離反移動によって回動付勢機構9により係合凸
部6と係合凹部7のいずれか一方が所定角度回動して係
合凸部6と係合凹部7との係合が係脱した際、可動軸19
と係合凸部6若しくは係合凹部7との連動が解除され、
前記離反移動した係合凸部6若しくは係合凹部7が係合
付勢機構5によって係合方向に戻り移動可能となり、再
び係合付勢され、係合凸部6若しくは係合凹部7に形成
した傾斜カム面13を介して付勢接触する。この係合付勢
機構5により傾斜カム面13に付勢接触することで、前記
回動付勢機構9と同方向に回動付勢力が生じ、この回動
付勢機構9及びこの傾斜カム面13による回動付勢力によ
り係合凸部6,係合凹部7のいずれか一方が回動付勢機
構9の回動付勢力のみにたよることなく、強い回動トル
クによって一挙に自動的に回動し、前記第一部材1に対
して前記第二部材2が自動的に一挙に相対回動する。
【0027】従って、閉塞付勢され、且つワンタッチ操
作で自動的に開放回動するが、回動ロックのために係合
付勢している係合付勢機構5(閉塞付勢するための係合
構造と係合付勢機構5)を利用して、この係合付勢力を
自動的に回動付勢に変え、例え回動付勢機構9(トルク
バネ)自体が強力でなくても、強力な回動トルクが生
じ、重量のある部材(例えばフリップ)でも自動回動さ
せることができる画期的なヒンジ装置となる。言い換え
れば、回動付勢機構9を強力としないことで、コスト安
となり、また回動ロックも簡易に実現でき、しかも、そ
れでいて大きな自動回動トルクも生じることとなる構成
を容易に実現できる。
【0028】しかも、本発明はロック解除操作部8を押
し続けていても、一旦離反移動して係合凸部6若しくは
係合凹部7が自動的に戻り移動可能となって係合付勢機
構5により係合付勢され、この係合付勢と係合凸部6若
しくは係合凹部7に形成した傾斜カム面13によって回動
トルクが生じるため、ロック解除操作部8を押し続けて
も回動付勢機構9のみに頼らず、加えて大きな回動トル
クが生じ、効率良く簡易な構成で大きな自動回動トルク
が生じる自動回動機構が実現できる極めて画期的なヒン
ジ装置となる。
【0029】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0030】本実施例は、図面に示すように携帯式電話
機に適用した場合のもので、本体部を第一部材1とし、
フリップを第二部材2とし、本体部1とフリップ2とが
重合した閉塞状態からフリップ2を例えば120度まで
回動した開放状態(通話位置)とすることができる枢着
構造に本発明のヒンジ装置を適用している。
【0031】即ち、前記第一部材1と前記第二部材2と
の基端部同志を枢着して、双方が重合した閉塞状態にお
いては、係合付勢機構5により係合付勢されたいる係合
凸部6と係合凹部7とが係合することで閉塞付勢されて
回動ロック状態となって、ロック解除操作部8(リリー
スボタン)を押し操作すると、回動ロック状態が解除さ
れ、たとえ押し続けていても、また例え回動付勢機構9
として設けるトルクバネ9が強力でなくても閉塞付勢の
ための係合付勢機構5の係合付勢によって大きな回動付
勢力が生じ、重い第二部材2(フリップ2)であっても
一挙に自動回動させるに十分な強力な回動トルクが生じ
るワンタッチ自動開放式のヒンジ装置を実現した構成と
している。
【0032】本実施例では、本体部1の基部に取付孔14
を設け、フリップ2の基部にもこれと連通状態に隣接す
る取付孔15を設け、この取付孔14,取付孔15に軸状パー
ツとして構成した本発明のヒンジ装置を挿着する構成と
している。
【0033】フリップ2(第二部材2)には、前記取付
孔15を介して回り止め形状としたケージング4を第二連
結部4として固定し、このケージング4の一端側を閉塞
する閉塞部3を第一連結部3として前記取付孔14を介し
て本体部1(第一部材1)に固定している。
【0034】また、この第一連結部3(閉塞部3)の内
側先端部には、前記第二連結部4(ケージング4)内に
配される係合凸部6を固定している。
【0035】また、ケージング4の他端側には閉塞部17
を設け、この閉塞部17の内側には、前記係合凸部6と対
向し、互いに係合する係合凹部7を設け、この係合凹部
7は、ケージング4内に回り止め状態に設けると共に、
ケージング4に設けた案内溝16に沿って係合離反方向に
スライド移動自在に設けている。
【0036】また、この係合凹部7と前記閉塞部17との
間のケージング4内には、係合方向に付勢するコイルバ
ネ5を係合付勢機構5として設けている。
【0037】また、一方係合凸部6の基部には、トルク
バネ9を回動付勢機構9として設けて、ケージング4を
回動付勢することで、係合凸部6に対して係合凹部7を
回動付勢するように構成している。
【0038】この回動付勢機構9は、開放状態から閉塞
状態にすることにより捩れが蓄えられて、回動トルクが
生じるように構成している。
【0039】また、係合凹部7の中央には係合凸部6の
中央係合軸20に係合するスライド案内軸18を設けて、前
記係合凹部7のスライド移動をガイドすると共に、この
スライド案内軸18を筒状とし、ロック解除操作部8の可
動軸19を挿通し係合凹部7と連結し、係合凹部7はこの
可動軸19をガイドとして係合方向に移動可能となるよう
に構成している。
【0040】更に、具体的に説明すると、ロック解除操
作部8は、押込みボタン部8Aとこの押込みボタン部8
Aの押込み操作によって可動する可動軸19とから構成
し、この解除操作による可動軸19の可動によって、前記
係合凸部6の中央係合軸17内を貫通して連結されている
係合凹部7がこの可動と連動して、離反方向に移動する
ように構成すると共に、この離反移動により前記回動付
勢機構9により所定角度前記係合凹部7が回動するよう
に構成している。またこの係合凹部7が回動して係合凸
部6から係脱すると、前記ロック解除操作部8による解
除操作にかかわらず、前記可動軸19と係合凹部7との前
記連動が自動的に解除し再び係合凹部7が係合付勢機構
5による係合付勢力により係合方向に戻り移動可能とな
る連動解除機構22を設けている。即ち、この連動解除機
構22により前記ロック解除操作部8を解除操作すること
で、前記係合凹部7が所定角度回動した後再び係合凸部
6と係合凹部7とが係合付勢されるように構成し、また
係合凹部7に前記回動付勢機構9と同方向の回動付勢力
が生じる傾斜カム面13を係合凹部7に設けている。
【0041】従って、本実施例では、前記押込みボタン
部8Aの押込み操作によって前記可動軸19が離反方向に
可動して、この可動軸19の可動と連動するように設けた
前記係合凹部7が、係合付勢機構5に抗して係合凸部6
と係合凹部7との係合が係脱する距離以上離反方向に移
動するように構成し、この離反移動によって回動付勢機
構9により係合凹部7が所定角度回動して係合凸部6と
係合凹部7との係合が係脱した際、可動軸19と係合凹部
7との連動が解除され、前記離反移動した係合凹部7が
係合付勢機構5によって係合方向に戻り移動可能となる
ように構成し、この際前記傾斜カム面13を介して前記係
合凸部6と係合凹部7とが付勢接触するため、前記回動
付勢機構9と同方向に回動付勢力が生じ、前記回動付勢
機構9及びこの傾斜カム面13による回動付勢力により係
合凹部7が自動的に回動し、前記第一部材1に対して前
記第二部材2が自動的に相対回動するように構成してい
る。
【0042】更に具体的に説明すれば、この係合凸部6
若しくは係合凹部7に突き当て受部24を設けると共に、
可動軸19にこの突き当て受部24に突き当てる突き当て連
動部25を設け、この突き当て受部24と突き当て連動部25
とが突き当たることで前記可動軸19の可動と連動して係
合付勢機構5に抗して係合凹部7が離反方向に可動軸19
に沿って移動するように構成し、この離反移動によって
回動付勢機構9により係合凹部7が所定角度回動した
際、前記突き当て受部24と前記突き当て連動部25との突
き当てが外れて係合凹部7が係合付勢機構5による係合
付勢力によって可動軸19に沿って係合方向に戻り移動可
能となるように構成している。即ち、可動軸19の基部外
周面の一部に前記突き当て連動部25を設け、係合凹部7
の中心部に設けられ、前記可動軸19を挿通するスライド
案内軸18の外周一部に前記突き当て連動部25と突き当た
る前記突き当て受部24を設け、可動軸19に対して係合凹
部7が所定角度回動するまでは突き当て受部24と突き当
て連動部25とは突き当たった状態となり、所定角度回動
することでたとえ押込みボタン部8Aを押し込んで可動
軸19が可動している途中或いは可動し終えた位置に押し
込まれたまま(突き当った状態)であっても係合凹部7
の回動によって前記突き当て受部24が回動することで前
記突き当て連動部25から外れ、前記可動軸19による連動
可動が解除され、係合凹部7が係合付勢機構5により戻
り移動可能となるように前記連動解除機構22を構成して
いる。言い換えると、係合凹部7の回動によって係脱し
係合凹部7の傾斜カム面13に係合凸部6が当接する回動
位置でちょうどまで係合凹部7が回動することによって
連動が解除し、係合凸部6と係合凹部7とが傾斜カム面
13を介して付勢当接し、回動付勢機構に加えて回動付勢
力が生じるように設置している。
【0043】また、ロック解除操作部8の押込みボタン
部8A及び可動軸19は戻りバネ12によって戻り付勢され
ると共に可動軸19を回り止め状態に設け、押込みボタン
部8Aの押込み解除操作を止めたとき、元の位置に復帰
するように構成している。
【0044】また、この係合凹部7は、180度対称位
置にV字状の凹部を形成し、この凹部を係合凸部6が係
合する係合部分とし、この係合凹部7の凹部間の頂面部
を、係合凸部6が移動する方向に下がり傾斜した傾斜面
に形成して前記傾斜カム面13を形成している。
【0045】尚、本発明は、本実施例に限られるもので
はなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るもの
である。
【0046】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、閉
塞付勢され、且つワンタッチ操作で自動的に開放回動す
るが、回動ロックのために係合付勢している係合付勢機
構(閉塞付勢するための係合構造と係合付勢機構)を利
用して、この係合付勢力を回動付勢に変え、たとえ回動
付勢機構(トルクバネ)自体が強力でなくても、強力な
トルクを生じ、重量のある部材(例えば重いフリップ)
でも、限界のあるトルクバネだけに頼ることなく自動回
動させることができる画期的なヒンジ装置並びにヒンジ
装置を用いた携帯式電子機器となる。
【0047】しかも、本発明はワンタッチ開閉操作部で
あるロック解除操作部を押込み操作して自動開放させる
場合、たとえこのロック解除操作部を押し続けていて
も、一旦離反移動した係合凸部若しくは係合凹部が自動
的に戻り移動可能となって係合付勢機構により係合付勢
され、この係合付勢と係合凸部若しくは係合凹部に形成
した傾斜カム面によって回動トルクが生じるように構成
し、ロック解除操作部を押し続けても自動的に強力な回
動付勢(回動トルク)が生じ、効率良く簡易な構成で大
きな自動回動トルクが生じるワンタッチ自動開閉機構を
容易な構成で実現できる極めて画期的なヒンジ装置並び
にヒンジ装置を用いた携帯式電子機器となる。
【0048】また、請求項2から9記載の発明において
は、更に簡単な構成で本発明を容易に実現できることと
なる極めて実用性に秀れたヒンジ装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の使用状態の説明斜視図である。
【図2】本実施例の説明斜視図である。
【図3】本実施例の説明分解斜視図である。
【図4】本実施例の係合凸部6とロック解除操作部8と
に設けた連動解除機構22を示す説明分解斜視図である。
【図5】本実施例の閉塞付勢された閉塞状態での説明断
面図である。
【図6】本実施例の係合凸部6と係合凹部7と連動解除
機構22との関係を示すもので、(A)閉塞状態、(B)
ロック解除操作部8を押動操作することで回動付勢機構
9により係合凹部7が係脱回動する状態、(C)連動解
除機構22により可動軸19による連動可動が解除され、回
動付勢機構9と傾斜カム面13とによる回動付勢力によっ
て係合凹部7が自動回動する状態での要部の拡大説明断
面図である。
【図7】本実施例の係合凸部6と係合凹部7と連動解除
機構22との関係を示すもので、(D)再び係合凸部6と
係合凹部7とが係合する状態、(E)再係合した開放位
置での回動ロック状態(押し込みボタン部から手を放し
元の位置に復帰させた状態)を示す拡大説明断面図であ
る。
【符号の説明】 1 第一部材 2 第二部材 3 第一連結部 4 第二連結部 5 係合付勢機構 6 係合凸部 7 係合凹部 8 ロック解除操作部 8A 押し込みボタン部 9 回動付勢機構 12 戻りバネ 13 傾斜カム面 18 スライド案内軸 19 可動軸 22 連動解除機構 24 突き当て受部 25 突き当て連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−139793(JP,A) 特開 平8−125725(JP,A) 特開 平8−298538(JP,A) 特開2002−89542(JP,A) 特開2000−161336(JP,A) 特開2001−251396(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 11/10 H05K 5/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一部材と第二部材とを枢着するヒンジ
    装置であって、この第一部材,第二部材のいずれか一方
    に対して回り止め状態に係合凸部を設け、他方に対して
    回り止め状態にこの係合凸部に係合する係合凹部を設
    け、この係合凸部と係合凹部とが係合状態のとき第一部
    材と第二部材とが回動ロックされるように構成し、この
    係合凸部,係合凹部の少なくとも一方を係合離反方向に
    スライド移動自在に設けると共に、この係合凸部,係合
    凹部の少なくとも一方を離反方向に移動した際係合方向
    に付勢する係合付勢機構と、係合凸部,係合凹部の少な
    くとも一方を回動方向に付勢する回動付勢機構とを備
    え、前記係合付勢機構により前記係合凸部と係合凹部と
    の係合は係脱せず前記回動ロック状態が保持されるよう
    に構成し、前記係合凸部,係合凹部のいずれか一方を前
    記係合付勢機構に抗して離反方向にスライド移動させる
    ことにより、前記回動付勢機構により係合凸部,係合凹
    部のいずれか一方を自動的に回動させ前記第一部材に対
    して前記第二部材を自動的に相対回動させるロック解除
    操作部を備えたヒンジ装置において、前記ロック解除操
    作部は、押込みボタン部とこの押込みボタン部の押込み
    操作によって可動する可動軸とから構成し、前記押込み
    ボタン部の押込み操作によって前記可動軸が離反方向に
    可動して、この可動軸の可動と連動するように設けた前
    記係合凸部若しくは係合凹部が、前記係合付勢機構に抗
    して前記係合凸部と係合凹部との係合が係脱する距離以
    上離反方向に連動移動するように構成し、この離反移動
    によって前記回動付勢機構により前記係合凸部と係合凹
    部のいずれか一方が所定角度回動して係合凸部と係合凹
    部との係合が係脱した際、前記ロック解除操作部による
    解除操作にかかわらず、前記可動軸と前記係合凸部若し
    くは係合凹部との前記連動が自動的に解除し再びこの係
    合凸部若しくは係合凹部が前記係合付勢機構による係合
    付勢力により係合方向に移動可能とする連動解除機構を
    設け、前記ロック解除操作部を解除操作することで、
    記連動解除機構により前記係合凸部,係合凹部のいずれ
    か一方が所定角度回動した後再び係合凸部と係合凹部と
    が係合付勢されることによって係合凸部,係合凹部のい
    ずれか一方に前記回動付勢機構と同方向の回動付勢力が
    生じる傾斜カム面を係合凸部,係合凹部のいずれか一方
    に設け、前記連動解除機構により係合付勢機構によって
    前記係合凸部若しくは係合凹部が係合方向に戻り移動可
    能となった際、前記傾斜カム面を介して前記係合凸部と
    係合凹部とが付勢接触するため、前記回動付勢機構と同
    方向に回動付勢力が生じ、前記回動付勢機構及びこの傾
    斜カム面による回動付勢力により前記係合凸部,係合凹
    部のいずれか一方が自動的に回動し、前記第一部材に対
    して前記第二部材が自動的に相対回動するように構成し
    ことを特徴とするヒンジ装置。
  2. 【請求項2】 前記可動軸に沿って前記係合凸部,係合
    凹部のいずれか一方を係合離反方向に移動自在に設け、
    この係合凸部若しくは係合凹部に突き当て受部を設ける
    と共に、前記可動軸にこの突き当て受部に突き当てる突
    き当て連動部を設け、この突き当て受部と突き当て連動
    部とが突き当たることで前記可動軸の可動と連動して前
    記係合付勢機構に抗して前記係合凸部若しくは係合凹部
    が離反方向に可動軸に沿って移動するように構成し、こ
    の離反移動によって前記回動付勢機構により前記係合凸
    部若しくは前記係合凹部が所定角度回動した際、前記突
    き当て受部と前記突き当て連動部との突き当てが外れて
    前記係合凸部若しくは前記係合凹部が前記係合付勢機構
    による係合付勢力によって可動軸に沿って係合方向に戻
    り移動るように前記連動解除機構を構成したことを特徴
    とする請求項1記載のヒンジ装置。
  3. 【請求項3】 前記可動軸の基部外周面の一部に前記突
    き当て連動部を設け、前記係合凸部若しくは係合凹部の
    中心部に設けられ、前記可動軸を挿通するスライド案内
    軸に前記突き当て連動部と突き当たる前記突き当て受部
    を設け、前記可動軸に対して前記係合凸部若しくは係合
    凹部が所定角度回動するまでは前記突き当て受部と突き
    当て連動部とは突き当たる状態となり、所定角度回動す
    ることでたとえ押込みボタン部を押し込んで可動軸が可
    動し突き当った状態であっても前記突き当て受部が回動
    することで前記突き当て連動部から外れ、前記可動軸に
    よる連動可動が解除されるように前記連動解除機構を構
    成したことを特徴とする請求項2記載のヒンジ装置。
  4. 【請求項4】 前記ロック解除操作部の押込みボタン部
    及び可動軸は戻りバネによって戻り付勢されると共に回
    り止め状態に設け、押込みボタン部の押込み解除操作を
    止めたとき、元の位置に復帰するように構成したことを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒンジ
    装置。
  5. 【請求項5】 前記係合凹部の凹部内を前記係合凸部が
    係合する係合部分とし、この係合凹部の凹部間の頂面部
    を、係合凸部が相対回動移動する方向に下がり傾斜した
    傾斜面に形成して前記傾斜カム面を形成したことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒンジ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第一部材と前記第二部材との基端部
    同志を枢着して、双方が重合した閉塞状態から第一部
    材,第二部材のいずれか一方を所定開放角度まで回動し
    た開放状態に開閉できるヒンジ装置であって、少なくと
    も前記閉塞状態のとき、前記係合凸部と前記係合凹部と
    が係合した前記回動ロック状態となり、前記回動付勢機
    構による回動付勢力よりも、前記係合付勢機構によって
    前記係合凸部と前記係合凹部とが係合しようとするカム
    力が大きくなるように設定して前記第一部材に対して前
    記第二部材が所定回動角度までは閉塞付勢されるように
    構成し、前記ロック解除操作部の操作によって前記係合
    凸部に対して係合凹部が前記所定開放角度まで自動的に
    回動して前記第一部材に対して前記第二部材が自動的に
    相対回動するように構成したことを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか1項に記載のヒンジ装置。
  7. 【請求項7】 前記第一部材と第二部材との基端部同志
    を枢着して、双方が重合した閉塞状態から第一部材,第
    二部材のいずれか一方を所定開放角度まで回動した開放
    状態に開閉できるヒンジ装置であって、前記所定開放角
    度においては、前記係合凸部と前記係合凹部とが再び係
    合して前記回動ロック状態となるように構成したことを
    特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のヒンジ
    装置。
  8. 【請求項8】 第一部材と第二部材とを枢着するヒンジ
    装置であって、前記第一部材に連結する第一連結部と、
    前記第二部材に連結する第二連結部とを備え、この第一
    連結部と第二連結部とに前記係合付勢機構により係合付
    勢される係合凸部とこの係合凸部に係合する係合凹部と
    を設け、この係合凸部と係合凹部とが係合状態となるこ
    とで、前記第一連結部と第二連結部とが回動ロックされ
    て前記第一部材と、前記第二部材とが回動ロックされる
    ように構成し、この係合凸部,係合凹部の少なくとも一
    方を前記係合付勢機構に抗して離反方向にスライド移動
    自在に設け、この係合付勢機構によって係合状態にある
    係合凸部,係合凹部の少なくとも一方をこの係合付勢機
    構に抗して離反させることで前記係合が係脱して前記回
    動ロック状態が解除されるロック解除操作部を設け、前
    記係合凸部,係合凹部の少なくとも一方を回動付勢する
    回動付勢機構を設けると共に、前記係合凸部と係合凹部
    凹凸係合形状を、前記回動付勢機構によって回動付勢
    されていても、前記係合付勢機構により係合付勢されて
    いることで係合凸部と係合凹部との係合カム力が勝りこ
    の係合が保持されて前記回動ロック状態が保持されるよ
    うに構成して、前記ロック解除操作部の操作によって、
    前記係合付勢機構による係合付勢を解除することによ
    り、前記回動付勢機構によって、係合凸部に対して係合
    凹部が係脱する位置まで自動的に回動し、更に連動解除
    機構により再び係合付勢されることで前記傾斜カム面に
    よって回動付勢機構と同一方向に回動付勢力が生じて、
    所定開放角度まで自動的に相対回動して停止するように
    構成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項
    に記載のヒンジ装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項1〜8のいずれか1項に記載
    のヒンジ装置を枢着部に設けたことを特徴とするヒンジ
    装置を用いた携帯式電子機器。
  10. 【請求項10】 前記第一部材若しくは前記第二部材と
    しての本体部と、これに重合する前記第二部材若しくは
    前記第一部材としての蓋部若しくはフリップとを重合状
    態から所定開放角度まで開閉できるように枢着する枢着
    部に、前記請求項1〜8のいずれか1項に記載のヒンジ
    装置を用いたことを特徴とする請求項9記載のヒンジ装
    置を用いた携帯式電子機器。
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