JP2009047258A - ヒンジ機構および携帯端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯端末の本体をしっかり掴んで簡単に開動作させることが可能なヒンジ機構および携帯端末を提供する。
【解決手段】携帯端末を構成する第1筐体と第2筐体とを枢動により折りたたみ開閉可能に接続するヒンジ機構に、前記第1筐体に固定される第1カムと、前記第2筐体に固定される第2カムと、前記第1カムおよび前記第2カムを同一の回転軸で相対回転可能に連結する連結部と、前記第1カムと前記第2カムの少なくとも一方を前記回転軸の軸心方向へ向けて付勢する押圧付勢手段と、前記第1カムと前記第2カムを相対回転させる回転付勢手段とを備え、前記第1カムと第2カムの互いの対向部に、前記第1カムと前記第2カムが前記押圧付勢手段で押圧されているときに係合して前記回転付勢手段による回転を係止し、かつ、前記押圧付勢手段の付勢力に逆らって逆方向に押されたときに回転係止を解除する係合手段を設けた。
【選択図】図2
【解決手段】携帯端末を構成する第1筐体と第2筐体とを枢動により折りたたみ開閉可能に接続するヒンジ機構に、前記第1筐体に固定される第1カムと、前記第2筐体に固定される第2カムと、前記第1カムおよび前記第2カムを同一の回転軸で相対回転可能に連結する連結部と、前記第1カムと前記第2カムの少なくとも一方を前記回転軸の軸心方向へ向けて付勢する押圧付勢手段と、前記第1カムと前記第2カムを相対回転させる回転付勢手段とを備え、前記第1カムと第2カムの互いの対向部に、前記第1カムと前記第2カムが前記押圧付勢手段で押圧されているときに係合して前記回転付勢手段による回転を係止し、かつ、前記押圧付勢手段の付勢力に逆らって逆方向に押されたときに回転係止を解除する係合手段を設けた。
【選択図】図2
Description
この発明は、例えば第1筐体と第2筐体が折りたたみ開閉可能に連結された携帯電話機やPDA等の携帯端末に用いられるようなヒンジ機構および携帯端末に関する。
従来、携帯電話機などの携帯端末では、クラムシェルタイプと呼ばれる折りたたみ開閉を行うヒンジ機構が多く用いられている。このような折りたたみ開閉を行うヒンジ機構として、ヒンジ部分の筐体側面に開動作用の押しボタンが設けられたヒンジユニットが提案されている(特許文献1参照)。このヒンジユニットは、押しボタンが押されるとロック機構が離脱し、コイルスプリングの自己解放トルクによって、閉状態から約150度開いた使用状態に移行する。これにより、閉状態からワンタッチで使用状態にできるとされている。
しかし、このヒンジユニットは、押しボタンが小さく押しづらいという問題点がある。また、閉状態のとき押しボタンにはコイルスプリングのトルクが常にかかっており、そのトルクに打ち勝つ強い力で押しボタンを押し込まなければ開かないという問題点がある。また、閉じた状態では、入力キーなどが配されている本体の底面と側面しか掴めないため、押しボタンを押して蓋体を開くときに本体の掴み方が不安定となる。このため、蓋体が開く勢いで携帯電話を落としてしまう可能性があるという問題点がある。
この発明は、上述の問題点に鑑み、携帯端末の本体をしっかり掴んで簡単に開動作させることが可能なヒンジ機構および携帯端末を提供し、利用者の利便性を向上することを目的とする。
この発明は、携帯端末を構成する第1筐体と第2筐体とを枢動により折りたたみ開閉可能に接続するヒンジ機構であって、前記第1筐体に固定される第1カムと、前記第2筐体に固定される第2カムと、前記第1カムおよび前記第2カムを同一の回転軸で相対回転可能に連結する連結部と、前記第1カムと前記第2カムの少なくとも一方を前記回転軸の軸心方向へ向けて付勢する押圧付勢手段と、前記第1カムと前記第2カムを相対回転させる回転付勢手段とを備え、前記第1カムと第2カムの互いの対向部に、前記第1カムと前記第2カムが前記押圧付勢手段で押圧されているときに係合して前記回転付勢手段による回転を係止し、かつ、前記押圧付勢手段の付勢力に逆らって逆方向に押されたときに回転係止を解除する係合手段を設けたヒンジ機構であることを特徴とする。
前記回転付勢手段は、回転させる方向へ直接力を加えるバネなどの弾性部材、あるいは、第1カムと第2カムを近づける方向へ押圧する弾性部材とこの押圧力によって回転力を生じる傾斜面を利用したカム形状とで構成するなど、回転付勢する適宜の手段で構成することができる。
この発明により、携帯端末の本体をしっかり掴んで簡単に開動作させることが可能な携帯端末を実現できるヒンジ機構を提供することができる。
この発明の態様として、前記第1カムを前記第1筐体に固定する第1固定部を、前記回転軸の軸心方向一端に設け、前記第2カムを前記第2筐体に固定する第2固定部を、前記回転軸の回転半径方向に突出形成することができる。
これにより、回転軸を第1筐体側に位置させて、第2筐体とヒンジ機構の取り付け部分の占有体積を小さくすることができる。
これにより、回転軸を第1筐体側に位置させて、第2筐体とヒンジ機構の取り付け部分の占有体積を小さくすることができる。
またこの発明の態様として、ヒンジ機構全体を被覆するカバー体を備え、該カバー体に、前記第1固定部を前記回転軸の軸心方向に突出許容する第1孔と、前記第2固定部を前記回転軸の回転半径方向に突出許容する第2孔とを備え、該第2孔を、前記第2カムが前記押圧付勢手段の付勢力に逆らって前記第1カムと離間する方向へ移動可能な大きさに形成することができる。
これにより、第1カムが固定された第1筐体と第2カムが固定された第2筐体をスライド移動させて開動アシストする携帯端末について、スライド時に隙間が発生しない構成を容易に実現可能となる。
またこの発明の態様として、前記第1カムと前記回転軸とを一体化し、前記第2カムに、前記回転軸を挿通する挿通孔と、該挿通孔に連通して前記回転軸を挿通する筒状部を備えることができる。
これにより、こじりによる変形を防止することができ、また回転動作時の付勢力の損失を削減することができる。
これにより、こじりによる変形を防止することができ、また回転動作時の付勢力の損失を削減することができる。
またこの発明は、前記ヒンジ機構と前記第1筐体と前記第2筐体とを備え、前記第1筐体と前記第2筐体の少なくとも一方に、画像を表示する表示手段と入力操作を許容する入力手段の少なくとも一方を備えた携帯端末とすることができる。
これにより、携帯端末の本体をしっかり掴んで簡単に開動作させることが可能な携帯端末を提供することができる。
これにより、携帯端末の本体をしっかり掴んで簡単に開動作させることが可能な携帯端末を提供することができる。
この発明の態様として、前記表示手段が備えられた前記第1筐体または第2筐体の側面に、前記回転軸と平行な回転軸で前記ヒンジ機構の回転と別個に独立して回転する回転体を備えることができる。
これにより、利用者が回転体を押圧していても携帯端末の開動作を妨げず、良好な操作性を得ることができる。
これにより、利用者が回転体を押圧していても携帯端末の開動作を妨げず、良好な操作性を得ることができる。
この発明により、携帯端末の本体をしっかり掴んで簡単に開動作させることが可能なヒンジ機構および携帯端末を提供し、利用者の利便性を向上することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は、正面右上から見た開状態の携帯電話機1の斜視図を示し、図2は、閉状態の携帯電話機1の分解右側面図を示し、図3は、正面右上から見たヒンジ装置10の分解斜視図を示し、図4は、正面右上から見たヒンジ装置10の斜視図を示し、図5は、閉状態の携帯電話機1の縦断右側面図を示し、図6は、右後ろ上方から見た携帯電話機1の部分斜視図を示し、図7はカム面の構成説明図を示す。
図1に示すように、携帯電話機1は、上筐体2と下筐体4とが、それぞれの連結筐体3により折りたたみ開閉可能に接続されている。この連結筐体3は、上筐体2に対しては、接続部分の折りたたみ内側面(図1の上面)に突出するように接続され、下筐体4に対しては、接続部分の端面中央に設けられた凹部4a内に嵌まり込むように接続されている。
上筐体2には、液晶ディスプレイなどの表示装置D、および音声出力用のスピーカSが折りたたみ内側面に設けられている。下筐体4には、押下ボタンなどの入力装置I、および集音用のマイクMが折りたたみ内側面に設けられている。
連結筐体3は、図2に示すように、下筐体用カム軸60、上筐体用カムパイプ40、押圧バネ35、回動バネ30、および下筐体用固定プレート20で構成されるヒンジ装置10と、このヒンジ装置10を被覆するカバーとなるハウジング15とにより構成されている。
ハウジング15は、内部に円筒形の孔18を備えており、この孔18の一端側に下筐体4の枢軸5が挿通される。また、この孔18には、ヒンジ装置10が挿通される。ハウジング15の上面は平面に形成されており、この平面部分にスライド許容孔16が形成されている。このスライド許容孔16には、ヒンジ装置10の上筐体用カムパイプ40に設けられた上筐体固定板42が枢軸方向にスライド移動可能に通される。
この上筐体固定板42は、上筐体2に設けられた固定溝2aに装着固定される。これにより、上筐体用カムパイプ40は、上筐体2と一体になってスライド移動および回転する。
また、下筐体4には、下筐体用固定プレート20が非回転に固定される。そして、下筐体用固定プレート20には、下筐体用カム軸60が非回転に固定される。従って、下筐体用カム軸60は、下筐体4に非回転に固定され、下筐体4と一体になって回転する。
また、下筐体4には、下筐体用固定プレート20が非回転に固定される。そして、下筐体用固定プレート20には、下筐体用カム軸60が非回転に固定される。従って、下筐体用カム軸60は、下筐体4に非回転に固定され、下筐体4と一体になって回転する。
図3に示すように、下筐体用固定プレート20は、略円盤形を有しており、周面に左右対称の固定凸部21が設けられている。この固定凸部21の1つには、回動バネ30の係止端32(図2参照)が取り付けられる係止孔23が設けられている。また、中央には、小判型の挿通孔22が設けられている。
回動バネ30は、コイル状に巻かれた弦巻バネであり、両端に係止端31,32が設けられている。係止端31は、上筐体用カムパイプ40の上筐体固定板42に設けられた図示省略する係止孔に装着される。係止端32は、下筐体用固定プレート20の係止孔23に装着される。これにより、回動バネ30は、上筐体用カムパイプ40の上筐体固定板42と、下筐体用固定プレート20とを相対的に回転させる方向へ付勢する。
押圧バネ35は、コイル状に巻かれた弦巻バネであり、両端部分が平面となるように形成されている。この押圧バネ35は、下筐体用固定プレート20と上筐体用カムパイプ40の上筐体固定板42とを両者が離間する方向(軸心方向の一方向)へ付勢する。この付勢により、下筐体用固定プレート20の固定凸部21と上筐体用カムパイプ40のカムベース44とが近づく方向へ押圧される。
上筐体用カムパイプ40は、板状の上筐体固定板42の片面側に円筒形のパイプ部41を備え、上筐体固定板42の他方の片面側にカムベース44を備えている。上筐体固定板42には、上筐体2にネジ止め等により固定するための孔43が設けられている。カムベース44は、上筐体固定板42と反対側の面に、開状態係止斜面45、回動許容平面46、回動補助斜面47、および閉状態吸い込み係止斜面48が連続して円形配置されている。従って、これらのカム面(45〜48)には、下筐体用カム軸60のカム突起65が係合しつつ移動する。また、上筐体用カムパイプ40は、パイプ部41、上筐体固定板42、およびカムベース44を貫く挿通孔49が設けられている。この挿通孔49には、下筐体用カム軸60の枢軸63が挿通される。下筐体用カム軸60の内面と枢軸63の外周面との隙間は、両者が相対的に回転可能でガタつかない程度に微小に設定されている。
下筐体用カム軸60は、円柱形の枢軸63の一端にプレート固定部61が設けられ、他端にカム突起65が設けられている。プレート固定部61は、断面小判型に形成されており、下筐体用固定プレート20の挿通孔22に挿通されてEリング11で固定される。これにより、下筐体用固定プレート20と下筐体用カム軸60は互いに相対回転しないように固定され、一体化する。カム突起65は、カムベース44の各カム面(45〜48)に当接する。これにより、回転係止、回転許容、および回転補助を行う。下筐体用カム軸60のカム突起65が設けられている端部中央には、支持孔67が形成されている。この支持孔67には、下筐体4の枢軸5の先端に設けられた支持突起5aが挿通される。これにより、下筐体用カム軸60は支持突起5aで安定して支持される。
これらの構成要素を組み合わせたヒンジ装置10は、図5に示すように携帯電話機1に組み込まれる。このとき、図示するように外部から視認できる部分がハウジング15のみとなり、良好な美観を得ることができる。ハウジング15を図示省略すると、図6に示すように、ヒンジ装置10が下筐体4に装着される。この図6では図示省略されているが、下筐体用カム軸60に固定された下筐体用固定プレート20が下筐体4に固定され、下筐体用カム軸60の支持孔67が下筐体4の支持突起5aに支持される。従って、下筐体用カム軸60は下筐体4に確実に固定される。
図8は、閉状態とスライド状態の携帯電話機1の説明図であり、図9は、閉状態(0度)と、回動途中状態(45度)と、全開状態(165度)とを説明する説明図である。
閉状態のとき、携帯電話機1は、図8(A)に示すように上筐体2と下筐体4がずれなくピタリと重なった状態で係止している。このとき、図7に示したように下筐体用カム軸60のカム突起65は、カムベース44の閉状態吸い込み係止斜面48に当接している。この閉状態吸い込み係止斜面48は急激な斜面であり、また押圧バネ35によりカムベース44へ下筐体用カム軸60が押圧されている。このため、回動バネ30の回動付勢力がかかっていても、カム突起65は閉状態吸い込み係止斜面48を乗り越えることができない。
図8(B)に示すように、利用者の手によって上筐体2と下筐体4が回転軸と平行に押圧されると、上筐体2と下筐体4がスライド移動する。このとき、図5に矢印Yで示すように、上筐体用カムパイプ40のカムベース44が下筐体用カム軸60のカム突起65から離間する方向へ移動する。そうすると、カム突起65はカムベース44の閉状態吸い込み係止斜面48での係止から開放されて閉状態吸い込み係止斜面48を乗り越える。
乗り越えた後は、回動バネ30の付勢力によって図9(C)に示すように回動を始める。このとき、利用者による上筐体2と下筐体4の押圧が停止されると、押圧バネ35の付勢力によってカム突起65がカムベース44の回動補助斜面47に当接する。そして、回動補助斜面47の傾斜と押圧バネ35の付勢力によって、上筐体用カムパイプ40と上筐体用カムパイプ40の回動、すなわち上筐体2と下筐体4の回動が補助される。
回動が90°を超えて、カム突起65が回動許容平面46に当接すると、その後は、これまでの回動の勢いと、回動バネ30の付勢力によってさらに回動する。
そして、カム突起65が開状態係止斜面45に差し掛かると、開状態係止斜面45の傾斜と押圧バネ35の付勢力による吸い込みが働き、図7に示した165°の角度で、図9(D)に示すように全開状態となって停止する。このとき、ハウジング15に形成された回転係止突起15aが、下筐体4の底面(重ね合わせ外側の面)に当接して回転係止する。これにより、全開状態での角度を安定させることができる。
開状態から閉状態へ戻すときは、利用者の手によって上筐体2と下筐体4が閉方向に回動される。ここで、カム突起65が開状態係止斜面45を乗り越える時に適度なクリック感が得られる。そして、カム突起65が閉状態吸い込み係止斜面48に差し掛かると、後は閉状態吸い込み係止斜面48の傾斜と押圧バネ35の付勢力による吸い込み機能が働き、上筐体2と下筐体4が完全閉状態まで自然に移行する。
以上の構成および動作により、利用者は、上筐体2と下筐体4を横方向にスライド移動させるだけで、携帯電話機1を全開状態にすることができる。特に、例えば右手で下筐体4を下から掴み、親指で上筐体2をスライド移動させたときに、右手親指で下筐体4の上面(上面のうち重なっていない部分)を抑えられる。このため、上筐体2が勢い良く開いても、下筐体4をしっかりと保持しておくことができ、携帯電話機1を落としてしまうことを防止できる。
利用者が押圧できるのは、従来例のような小さなボタンではなく、上筐体2の側面全体であるから、携帯電話機1は、押圧しやすく良好な操作性を提供できる。
また、従来例のような押圧用ボタンが不要なため、シンプルで美しい外観の携帯電話機1を提供することができる。
また、従来例のような押圧用ボタンが不要なため、シンプルで美しい外観の携帯電話機1を提供することができる。
また、カムベース44とカム突起65とを係合させて回転係止しておくための押圧バネ35と、自動回転動作を実現する回動バネ30とを別構成としたため、利用者が上筐体2と下筐体4とをスライド移動させるために必要な押圧バネ35に逆らう手動押圧力を小さくすることができる。また押圧バネ35と回動バネ30とを別構成にしたことにより、上筐体2と下筐体4の自動開動をしっかりと実現できる。
また、ヒンジ装置10がハウジング15内に収まっているため、携帯電話機1の外観をシンプルで美しくすることができ、また外観デザインの設計自由度を高めることができる。
また、上筐体2をスライドさせた際、連結筐体3と上筐体2が面接触している接続面間で相対的にスライド移動する。このため、下筐体4の凹部4a内における連結筐体3の位置が変化せず、スライド移動による隙間の発生を防止できる。これにより、シンプルで美しい外観の携帯電話機1を提供でき、また携帯電話機1の外観デザインの設計自由度を高めることができる。
また、上筐体用カムパイプ40のパイプ部41内に下筐体用カム軸60の枢軸63内に挿通し、この挿通されている長さをパイプ部41内径以上に十分長くしたため、スライド移動にこじりが生じることを防止して安定移動させることができ、滑らかに回動させることができる。
図10は、実施例2における開状態の携帯電話機1Aの斜視図を示し、図11は、閉状態の携帯電話機1Aの説明図を示す。
この実施例2の携帯電話機1Aは、実施例1と上下逆に構成されている。すなわち、ヒンジ装置10が内蔵される連結筐体3は、上筐体4Aに形成された凹部4a内に嵌まり込むように接続され、下筐体2Aの重ね合わせ内面側に突出するように接続される。
この実施例2の携帯電話機1Aは、実施例1と上下逆に構成されている。すなわち、ヒンジ装置10が内蔵される連結筐体3は、上筐体4Aに形成された凹部4a内に嵌まり込むように接続され、下筐体2Aの重ね合わせ内面側に突出するように接続される。
上筐体4Aには、液晶ディスプレイなどの表示装置D、および音声出力用のスピーカSが折りたたみ内側面に設けられている。そして、上筐体4Aの一側面には、円盤形の回転部材80が設けられている。この回転部材80は、連結筐体3内のヒンジ装置10の回転軸と同じ軸か、あるいは平行な軸で回転するように、上筐体4Aのカバーケースに対して回転自在に取り付けられている。この回転部材80は、上筐体4Aと下筐体2Aの開閉回動と独立して正逆いずれにも自由に回転する。
その他の構成は、実施例1と同一であるので、同一の構成要素に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
以上の携帯電話機1Aにより、開動作時の操作性をより高めることができる。すなわち、利用者は、図11(A)に示す閉状態から右手のみで開動作させようとするとき、下筐体2Aを下から掴み、図11(B)に示すように、上筐体4Aの右側面を親指等で左に押すことになる。このとき、上筐体4Aの右側面に設けられた回転部材80を親指で押せば、上筐体4Aから親指を離さなくとも、カム突起65がカムベース44の閉状態吸い込み係止斜面48を乗り越えた時点で、上筐体4Aが自由に回動することになる。このため、実施例1よりもさらに良好な操作性を得ることができ、利用者の利便性をより向上させることができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の携帯端末は、実施形態の携帯電話機1に対応し、
以下同様に、
第2筐体は、上筐体2および下筐体2Aに対応し、
第1筐体は、下筐体4および上筐体4Aに対応し、
カバー体は、ハウジング15に対応し、
第2孔は、スライド許容孔16に対応し、
第1孔は、孔18に対応し、
第1固定部は、下筐体用固定プレート20に対応し、
回転付勢手段は、回動バネ30に対応し、
押圧付勢手段は、押圧バネ35に対応し、
第2カムは、上筐体用カムパイプ40に対応し、
筒状部は、パイプ部41に対応し、
第2固定部は、上筐体固定板42に対応し、
互いの対向部は、カムベース44およびカム突起65の対向面に対応し、
係合手段は、カム面45〜48およびカム突起65に対応し、
第1カムは、下筐体用カム軸60に対応し、
軸心方向一端は、プレート固定部61に対応し、
連結部は、パイプ部41および枢軸63に対応し、
回転体は、回転部材80に対応し、
表示手段は、表示装置Dに対応し、
入力手段は、入力装置Iに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明の携帯端末は、実施形態の携帯電話機1に対応し、
以下同様に、
第2筐体は、上筐体2および下筐体2Aに対応し、
第1筐体は、下筐体4および上筐体4Aに対応し、
カバー体は、ハウジング15に対応し、
第2孔は、スライド許容孔16に対応し、
第1孔は、孔18に対応し、
第1固定部は、下筐体用固定プレート20に対応し、
回転付勢手段は、回動バネ30に対応し、
押圧付勢手段は、押圧バネ35に対応し、
第2カムは、上筐体用カムパイプ40に対応し、
筒状部は、パイプ部41に対応し、
第2固定部は、上筐体固定板42に対応し、
互いの対向部は、カムベース44およびカム突起65の対向面に対応し、
係合手段は、カム面45〜48およびカム突起65に対応し、
第1カムは、下筐体用カム軸60に対応し、
軸心方向一端は、プレート固定部61に対応し、
連結部は、パイプ部41および枢軸63に対応し、
回転体は、回転部材80に対応し、
表示手段は、表示装置Dに対応し、
入力手段は、入力装置Iに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
1…携帯電話機、2…上筐体、2A…下筐体、4…下筐体、4A…上筐体、10…ヒンジ装置、15…ハウジング、16…スライド許容孔、18…孔、20…下筐体用固定プレート、30…回動バネ、35…押圧バネ、40…上筐体用カムパイプ、41…パイプ部、42…上筐体固定板、44…カムベース、45〜48…カム面、49…挿通孔、60…下筐体用カム軸、61…プレート固定部、63…枢軸、65…カム突起、80…回転部材、D…表示装置、I…入力装置
Claims (6)
- 携帯端末を構成する第1筐体と第2筐体とを枢動により折りたたみ開閉可能に接続するヒンジ機構であって、
前記第1筐体に固定される第1カムと、
前記第2筐体に固定される第2カムと、
前記第1カムおよび前記第2カムを同一の回転軸で相対回転可能に連結する連結部と、
前記第1カムと前記第2カムの少なくとも一方を前記回転軸の軸心方向へ向けて付勢する押圧付勢手段と、
前記第1カムと前記第2カムを相対回転させる回転付勢手段とを備え、
前記第1カムと第2カムの互いの対向部に、前記第1カムと前記第2カムが前記押圧付勢手段で押圧されているときに係合して前記回転付勢手段による回転を係止し、かつ、前記押圧付勢手段の付勢力に逆らって逆方向に押されたときに回転係止を解除する係合手段を設けた
ヒンジ機構。 - 前記第1カムを前記第1筐体に固定する第1固定部を、前記回転軸の軸心方向一端に設け、
前記第2カムを前記第2筐体に固定する第2固定部を、前記回転軸の回転半径方向に突出形成した
請求項1記載のヒンジ機構。 - ヒンジ機構全体を被覆するカバー体を備え、
該カバー体に、
前記第1固定部を前記回転軸の軸心方向に突出許容する第1孔と、
前記第2固定部を前記回転軸の回転半径方向に突出許容する第2孔とを備え、
該第2孔を、前記第2カムが前記押圧付勢手段の付勢力に逆らって前記第1カムと離間する方向へ移動可能な大きさに形成した
請求項2記載のヒンジ装置。 - 前記第1カムと前記回転軸とを一体化し、
前記第2カムに、前記回転軸を挿通する挿通孔と、該挿通孔に連通して前記回転軸を挿通する筒状部を備えた
請求項1、2または3記載のヒンジ装置。 - 請求項1から4のいずれか1つに記載のヒンジ機構と前記第1筐体と前記第2筐体とを備え、
前記第1筐体と前記第2筐体の少なくとも一方に、画像を表示する表示手段と入力操作を許容する入力手段の少なくとも一方を備えた
携帯端末。 - 前記表示手段が備えられた前記第1筐体または第2筐体の側面に、前記回転軸と軸心を共にする回転軸で前記ヒンジ機構の回転と別個に自由に回転する回転体を備えた
請求項5記載の携帯端末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007214739A JP2009047258A (ja) | 2007-08-21 | 2007-08-21 | ヒンジ機構および携帯端末 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007214739A JP2009047258A (ja) | 2007-08-21 | 2007-08-21 | ヒンジ機構および携帯端末 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011086692A1 (ja) * | 2010-01-15 | 2011-07-21 | 株式会社 ストロベリーコーポレーション | ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器 |
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-
2007
- 2007-08-21 JP JP2007214739A patent/JP2009047258A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011086692A1 (ja) * | 2010-01-15 | 2011-07-21 | 株式会社 ストロベリーコーポレーション | ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器 |
KR20190002717U (ko) * | 2018-04-20 | 2019-10-30 | (주)유윈씨앤티 | 장식물 결합체를 이용한 스마트폰 거치수단 |
KR200490546Y1 (ko) | 2018-04-20 | 2019-11-28 | (주)유윈씨앤티 | 장식물 결합체를 이용한 스마트폰 거치수단 |
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