JP2001211739A - イチゴの栽培方法とそれに用いる栽培装置 - Google Patents

イチゴの栽培方法とそれに用いる栽培装置

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JP2001211739A
JP2001211739A JP2000028208A JP2000028208A JP2001211739A JP 2001211739 A JP2001211739 A JP 2001211739A JP 2000028208 A JP2000028208 A JP 2000028208A JP 2000028208 A JP2000028208 A JP 2000028208A JP 2001211739 A JP2001211739 A JP 2001211739A
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JP
Japan
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bed
strawberry
cultivation
runner
supporting material
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JP2000028208A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Takanashi
恒雄 高梨
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MIKADO IKUSHU NOJO KK
Original Assignee
MIKADO IKUSHU NOJO KK
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 子株を育成するための補助ベッドを設置する
必要があり、場所を取り、コスト高になりがちである。 【解決手段】 イチゴの栽培方法は、ベッドの内側から
外側下方に吸液性のある支持材を引き出して吊り下げ、
そのベッドに栽培中のイチゴの親株から発生するランナ
ーを前記支持材に沿って這わせ、そのランナーから発生
した子株を栽培用材と共に支持材に取付け、その子株に
支持材から給液して子株を育成する様にした。イチゴの
栽培装置は、イチゴの親株を栽培するベッドと、そのベ
ッドの内側から外側下方に引き出して吊り下げた吸液性
のある支持材と、ベッドに栽培中のイチゴの親株から発
生するランナーから発生した子株と共に前記支持材に取
付ける不織布、マット、ポットといった栽培用材を備え
る様にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイチゴの採苗方法の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イチゴは地面に栽培したり、高所(人の
背丈よりやや低め)に設けたベッドで栽培したりしてい
る。高所栽培する場合は図5のように足場用パイプを組
んだベンチ50の上に設置したベッド51にイチゴの株
52を植えて栽培する。いずれの栽培方法であっても栽
培中のイチゴの株(親株)52からはランナー(匍匐
枝)53が伸び、そのランナー53には子株(子苗)5
4ができる。
【0003】高所栽培のランナー53にできた子株(子
苗)54を採苗するには、従来は栽培中のベンチ50の
横にそれよりも少し背の低い補助ベンチ55を設け、そ
の上に設置した補助ベッド56中の培地57に子苗54
を植えて栽培し、補助ベッド56で成長した子苗54を
一株づつ分離して育苗ポット58に植え替え、子苗54
が育苗ポット58である程度成長したら畑とか高所ベッ
ド等の定植地に植え替えていた。
【0004】また、高所栽培のランナー53にできた子
株(子苗)54を採苗するには、ランナー53の発根部
分を不織布で包み、その不織布をステープルでランナー
53に止めておき、発根部分から成育した子苗54があ
る程度成長したら、ランナー53を不織布ごと切断して
子苗54を一株づつ育苗ポット58に植え替え、子苗5
4が育苗ポット58である程度成長したら畑とか高所ベ
ッド等の定植地に植え替える方法もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のイチゴの高所栽
培における採苗方法には次のような課題があった。 1.ベッド51と補助ベッド56の両者を設置しなけれ
ばならないためため、広い場所を必要とし、コスト高に
なる。 2.ベッド51と補助ベッド56の両者に水や養液を灌
水しなければならず、作業が面倒であり、管理に手間が
かかる。また、養液の使用量が多くなり、コスト高にな
る。 3.子株54を補助ベッド56から育苗ポット58へ移
植し、更に育苗ポット57から定植地へと合計2回植え
替えをしなければならないので手間がかかる。しかも植
え替えにより根が損傷するためイチゴの成育に好ましく
ない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、補助ベ
ッドを設置する必要がなく、給水管理に手間がかから
ず、子株を育苗ポットに植え替える必要もなく、手間の
かかからないイチゴの採苗方法を提供することにある。
【0007】本発明のイチゴの栽培方法は、ベッド1の
内側から外側下方に吸液性のある支持材2を引き出して
吊り下げ、そのベッド1に栽培中のイチゴの親株3から
発生するランナー4を前記支持材2に沿って這わせ、そ
のランナー4から発生した子株5を不織布、マット、ポ
ットといった栽培用材6と共に支持材2に取付け、その
子株5に支持材2から給液して子株5を育成する様にし
たものである。
【0008】本発明のイチゴの栽培装置は、イチゴの親
株3を栽培するベッド1と、そのベッド1の内側から外
側下方に引き出して吊り下げた吸液性のある支持材2
と、ベッド1に栽培中のイチゴの親株3から発生するラ
ンナー4から発生した子株5と共に前記支持材2に取付
ける不織布、マット、ポットといった栽培用材6を備え
たものである。
【0009】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明のイチゴの
栽培装置の第1の実施形態を図1、図2に基づいて詳細
に説明する。この実施形態の栽培装置は図1に示すよう
に幅数10cm〜数m、長さ数10mのベンチ20の上
にベッド1を設けてある。ベッド1は長さ数mのベッド
部材40を複数個一列に並べて連結して構成されてい
る。ベッド部材40は発泡樹脂とか他の材料により形成
されている。ベッド1の内側には防水シート21が敷か
れてベッド部材40同士の継ぎ目からの水漏れを防ぎ、
防水シート21の内側に通孔22が多数形成された敷板
とか、すのこ等の敷設体23を配置して、敷設体23と
ベッド1の底との間に空間24を設けてある。敷設体2
3の上からベッド1の側壁25の内面に防根シート26
を敷いてある。防根シート26は液体、気体は通すが植
物の根は通さない材質のシートである。また、ベッド1
の側壁25の内面からベッド1の外側まで支持材2を引
き出して垂れ下げてある。支持材2には麻製の網(ネッ
ト)、目の粗い布、綿製の紐、糸、不織布といった吸液
性のあるものが適する。ベッド1の防根シート26の内
側には天然あるいは人工の培土27が充填されている。
培土27には軽量なものが適する。
【0010】前記栽培装置を使用してイチゴのランナー
から苗を採るには次のようにする。ベッド1内に培土2
7を入れ、それにイチゴの親株3を定植する。親株3か
ら伸びたランナー4をベッド1の側壁25を乗り越えさ
せて下方に垂れ下げ、支持材2に沿わせる。この場合、
支持材2に栽培用材6をテープやホッチキス30等で止
めておく。図1、図2では栽培用材6として吸水性のあ
る紙製のポット、例えば、出願人のメルポットを使用
し、そのポット6内に培土を入れて子株(子苗)5を植
える。
【0011】図1において、ベッド1の培土27に供給
されてベッド1内の空間24に溜った水や養液は、排出
路31から流出してベッド1の側方下部に設置してある
受路32に溜り、そこから養液タンクへ回収される。こ
の場合、前記支持材2の下端部33を受路32内に導入
しておくことにより、受路32内の養液が支持材2の毛
細管現象で吸い上げられて栽培用材6内の培土に供給さ
れる。栽培用材6内の子苗5はその養液から養分を吸収
して成育する。子苗5が定植可能な状態迄成育したら、
ランナー4を切断して子苗5を栽培用材6ごと採り出し
て畑とか水耕栽培施設等に定植する。
【0012】(実施形態2)本発明のイチゴの栽培装置
の第2の実施形態を図3に示す。これは基本的には図1
に示すものと同じであり、異なるのは支持材2の上端部
34をベッド1内の空間24内に導入し、下端部33を
ベッド1の側方下部に配置した受路32の上方に配置し
たものである。この実施例ではベッド1の空間24内に
溜った水や養液は、排出路31から流出してベッド1の
側方下部に設置してある受路32に溜り、そこから養液
タンクへ回収されると同時に、空間24内の水や養液が
支持材2を伝って受路32に落下する。このため、支持
材2内の子苗5はその養液から養分を吸収して成育す
る。子苗5が定植可能な状態迄成育したら、ランナー4
を切断して子苗5を栽培用材6ごと採り出して畑とか水
耕栽培施設等に定植する。
【0013】(実施形態3)栽培用材6としては他のも
のを使用することができる。例えば図4の様に不織布と
か保水性のある布等の栽培用材6を使用することもでき
る。これらを使用する場合は、子苗5の根の部分を不織
布とか保水性のある布等の栽培用材6で包み、その栽培
用材6を支持材2にテープやホッチキス30等で止めて
子苗5を支持材2に固定する。
【0014】
【発明の効果】本発明のイチゴの栽培方法及び装置は次
のような効果がある。 1.子株を育成するための補助ベッドを設置する必要が
ないので、場所を取らず、コストも安価になる。 2.栽培用材が吸水性があるため子株に自動給水され、
子苗への灌水管理も不要となり、しかも子苗が成長し易
くなる。 3.親株に供給される水や養液が有効活用される。 4.栽培用材にポットを使用すれば、そのポットで子苗
がある程度成長したときにポットごとランナーから切り
取って、子苗をそのポットに植えたまま地上で育成し、
定植に適する状態まで成長してから、そのポットから子
苗を採り出して定植すれば良く、従来の様に補助ベッド
からポットに移植する必要がないため、子苗の根の損傷
が従来よりも少なくなり、定植後の子苗の成育が良好に
なる。また、一旦ポットに移し替える手間も省ける。 5.栽培用材としてのポットが土に埋めると自然に腐食
するものである場合は、ポットごと定植することもでき
るため、定植による子苗の根の損傷が全く無くなり、定
植後の子苗の成育が特に良好になる。 6.栽培用材に不織布とか、紙シート等の様に給水性が
あり、また、土に埋めると腐食する性質のものを使用す
れば、子株をその栽培用材ごと定植することができるの
が、子苗が全く損傷せず、子苗の成長に特に好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1のイチゴの栽培装置を使用したイ
チゴの栽培方法の一例を示す説明図。
【図2】図1のイチゴの栽培方法の部分拡大説明図。
【図3】本発明の第2のイチゴの栽培装置を使用したイ
チゴの栽培方法の一例を示す説明図。
【図4】他の栽培用材を用いたイチゴの栽培方法を示す
説明図。
【図5】従来のイチゴの栽培方法を示す説明図。
【符号の説明】
1 ベッド 2 支持材 3 親株 4 ランナー 5 子株 6 栽培用材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベッド(1)の内側から外側下方に吸液性
    のある支持材(2)を引き出して吊り下げ、そのベッド
    (1)に栽培中のイチゴの親株(3)から発生するラン
    ナー(4)を前記支持材(2)に沿って這わせ、そのラ
    ンナー(4)から発生した子株(5)を不織布、マッ
    ト、ポットといった栽培用材(6)と共に支持材(2)
    に取付け、その子株(5)に支持材(2)から給液して
    子株(5)を育成することを特徴とするイチゴの栽培方
    法。
  2. 【請求項2】イチゴの親株(3)を栽培するベッド
    (1)と、そのベッド(1)の内側から外側下方に引き
    出して吊り下げた吸液性のある支持材(2)と、ベッド
    (1)に栽培中のイチゴの親株(3)から発生するラン
    ナー(4)から発生した子株(5)と共に前記支持材
    (2)に取付ける不織布、マット、ポットといった栽培
    用材(6)を備えたことを特徴とするイチゴの栽培装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011101629A (ja) * 2009-11-11 2011-05-26 Nunobiki Shisetsu Engei Kumiai 高設栽培装置
KR20150101268A (ko) * 2014-02-26 2015-09-03 은덕기 딸기 모종 증식방법 및 증식도구
KR101815572B1 (ko) * 2017-05-24 2018-02-22 태광에이텍 주식회사 딸기 자묘용 육묘포트 수납 포켓 매트

Cited By (4)

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