JP2001211730A - 脱穀機の選別制御装置 - Google Patents

脱穀機の選別制御装置

Info

Publication number
JP2001211730A
JP2001211730A JP2000027810A JP2000027810A JP2001211730A JP 2001211730 A JP2001211730 A JP 2001211730A JP 2000027810 A JP2000027810 A JP 2000027810A JP 2000027810 A JP2000027810 A JP 2000027810A JP 2001211730 A JP2001211730 A JP 2001211730A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sorting
dust
chaff
sensor
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000027810A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Izumi
浩二 泉
Junji Doihara
純二 土居原
Shin Futagami
伸 二神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2000027810A priority Critical patent/JP2001211730A/ja
Publication of JP2001211730A publication Critical patent/JP2001211730A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Threshing Machine Elements (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来型のチャフシ−ブは、穀粒センサの検出
情報に基づいて全面の選別帯板を回動し選別間隔を制御
調節していたから、穀粒選別側では最適の選別ができて
も、排塵選別側では選別不良が起って排塵ロスが増加す
る課題があった。 【解決手段】 本発明は、扱室1の排塵物を受継いで処
理する排塵処理室2と籾センサ4と排塵センサ5とを装
備した脱穀機6において、揺動選別棚8は、籾が多量に
流動する整粒選別域Aと藁屑が多量に流動する排塵選別
域Bとに位置するチャフシ−ブ9を設けた。チャフシ−
ブ9は、整粒選別域Aと排塵選別域Bの選別帯板10
a、10bが独立して選別間隔を制御調節可能に構成し
た。一方の選別帯板10bが排塵センサ5の検出情報
に、他方の選別帯板10aが籾センサ4に基づいて選別
間隔が制御される構成とした脱穀機の選別制御装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀機の選別制御
装置に関し、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から脱穀機は、上側に扱胴を軸架し
た扱室、二番処理室、排塵処理室がそれぞれ設けられ、
その下方に選別室を配置して構成されている。そして、
選別室は、その底部に選別上手側から圧風唐箕、一番移
送螺旋、二番移送螺旋の順に軸架して設けられ、それら
の上方に、揺動選別棚が揺動自由に支架して構成されて
いる。そして、揺動選別棚は、移送棚、チャフシ−ブ、
ストロ−ラックが上側に配置して設けられ、その下側に
グレンパンを設けて一体に構成されている。
【0003】そして、選別室は、前記圧風唐箕によって
起風された選別風と、揺動選別棚による揺動作用とによ
って、供給された脱穀後の選別物を、比重と形状(粒
大)による選別を行なう構成となっている。このように
して、脱穀機は、脱穀した穀粒を、一番物、二番物、排
塵物にそれぞれ選別分離しながら脱穀・選別作用を行な
うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、揺動選別棚のチ
ャフシ−ブは、相互の間に形成した選別間隔を調節可能
に、複数の選別帯板を配列して両側を揺動枠に枢着した
構成とし、穀粒センサによって検出した流動穀粒量に基
づいて上記選別間隔を制御調節する構成としていた。
【0005】このような従来型のチャフシ−ブは、扱室
の下方で下手方向の籾が多量に流動する整粒選別域と、
機体一側の排塵処理室の下方で藁屑が多量に流動する排
塵選別域とに渡って一体の選別帯板が配置され、選別間
隔を制御調節する構成となっていた。したがって、チャ
フシ−ブは、穀粒センサの検出情報に基づいて選別帯板
を回動して選別間隔を制御調節すると、一方の整粒選別
域では穀粒量に応じた適正な選別間隔が得られて適確な
選別ができるが、他方の排塵選別域では適正な選別間隔
が得られず、選別不良となって機外への排塵ロスが増加
する課題があった。
【0006】また、深扱ぎ状態の時は、稈屑が多く発生
していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものであ
る。すなわち、請求項1記載の発明では、扱室1と、該
扱室1から排塵物を受継いで処理する排塵処理室2とを
設け、機体3内部を流動する籾量と排塵量とを検出する
籾センサ4と排塵センサ5とを装備した脱穀機6におい
て、選別室7に支架した揺動選別棚8は、籾が多量に流
動する整粒選別域Aと藁屑が多量に流動する排塵選別域
Bとに位置するチャフシ−ブ9を設け、該チャフシ−ブ
9は、選別間隔を自動調節する選別帯板10を配列する
に、整粒選別域Aの選別帯板10aと排塵選別域Bの選
別帯板10bとは独立して調節可能に構成し、該排塵選
別域Bの選別帯板10bは、前記排塵センサ5の検出情
報に基づいて選別間隔が制御され、前記整粒選別域Aの
選別帯板10aは、籾センサ4の検出情報に基づいて選
別間隔が制御される構成とした脱穀機の選別制御装置と
したものである。
【0008】請求項2記載の発明では、前記扱室1内に
穀稈が投入されるにあたり、穀稈が所定量以上深扱ぎ状
態になると、前記選別帯板10bと選別帯板10aのう
ち、排塵処理室側の選別帯板10bの方を速く動かすよ
うに制御される構成とした請求項1記載の脱穀機の選別
制御装置としたものである。
【0009】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したから、
請求項1記載の発明においては、チャフシ−ブ上の整粒
選別域と排塵選別域との全域において、揺動選別棚上の
被選別物の内容と量に応じた適確な揺動選別作用がで
き、排塵ロスを少なくして従来型の課題を解決した特徴
を有するものである。
【0010】請求項2記載の発明においては、深扱ぎ状
態が所定量以上となると、排塵処理室側に稈屑が多く発
生するが、排塵処理室側の選別帯板10bの方を速く動
かすようにしたので、稈屑と穀粒の選別を効率良く実行
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。まず、脱穀機6は、図3
および図4に示すように、扱胴11を内装軸架した扱室
1を上側に位置し、その下側には揺動可能に架設した揺
動選別棚8を設け、更に、その下方には選別方向の上手
側から順に、圧風唐箕12と、一番移送螺旋13と、二
番移送螺旋14とをそれぞれ配置した選別室7を設けて
構成している。そして、脱穀機6は、図3および図4に
示すように、扱室1の背後において、二番処理室15を
扱室1の始端部側に配置し、排塵処理室2を扱室1の終
端部分に重合し、更に、後方に延長して配置した構成と
している。
【0012】そして、二番処理室15は、図3に示すよ
うに、前記二番移送螺旋14で収集した二番物を二番揚
穀装置16によって揚穀して供給し、内部に軸架してい
る二番処理胴17により二番処理作用を行う構成として
いる。そして、排塵処理室2は、図3および図4に示す
ように、始端部に開口した取入口18を前記扱室1の終
端部に連通し、中間部分には、図3に示すように、処理
物の漏下枠19を張設して設け、終端部の排塵口20を
選別室7に開口し、排塵処理胴21を内装軸架して構成
している。そして、排塵処理室2は、扱室1で脱穀処理
されながら持ち回られて終端部分に達し、扱室1の排塵
口22から下方の選別室7に落下しなかった排塵物(未
処理物)を受け継いで排塵処理する構成としている。
【0013】そして、フィ−ドチエン23は、図3およ
び図4に仮想線で示すように、前記扱室1の扱口に沿わ
せて設け、株元を挾持した穀稈の穂部を扱口から扱室1
に挿入して脱穀させながら搬送する構成としている。2
4は排藁チエンを示す。つぎに、揺動選別棚8は、図
1、図2、図3に示すように、選別方向の上手側から移
送棚25、チャフシ−ブ9、ストロ−ラック26の順に
配置し、チャフシ−ブ9の下方に選別網27を設けて一
体的に枠組みし、揺動自由に支架して構成している。そ
して、移送棚25は、扱室1の排塵口22の下方まで延
長して設け、扱室1と二番処理室15から漏下してきた
被選別物をチャフシ−ブ9の方向に移送する構成として
いる。そして、寄せ板28は、図1および図2に示すよ
うに、移送棚25の上面に手前側へ傾斜させて設け、被
選別物を後述する整流選別域A側に寄せながら誘導する
構成としている。
【0014】そして、チャフシ−ブ9は、図1および図
2に示すように、複数の選別帯板10を選別間隔を隔て
て配列し、前記移送棚25から移送されて供給される被
選別物と上方の排塵処理室2から落下してくる排塵物と
を選別する構成としている。そして、チャフシ−ブ9
は、移送棚25の終端部から供給される被選別物を選別
する領域を整流選別域Aとし、上方の排塵処理室2から
落下してくる排塵物を選別する領域を排塵選別領域Bと
して区分している。そして、整流選別域Aと排塵選別領
域Bとは、実施例の場合(図1参照)、奥側の寄せ板2
8aの終端部から選別方向下手側に延長した仮想直線
(c−c)を境にして区分した構成としている。
【0015】そして、選別帯板10は、図1および図2
に示すように、整流選別域Aと排塵選別領域Bとでそれ
ぞれ独立して回動するように、境界部分(c−c)を連
結支軸29によって連結して一体とし、両側を左右の揺
動枠30、30’に回動自由に支持して構成している。
このように、選別帯板10は、整流選別域Aの選別帯板
10aと排塵選別領域Bの選別帯板10bとは、上述の
ように、上部を枢着支持し、その下部を円弧形状の長孔
31(図2参照)を通して整流側連杆32と排塵側連杆
33とに連結し、選別間隔を調節可能に構成している。
そして、整流側連杆32は、整流制御モ−タ34に操作
ワイヤ−35を介して連結し、排塵側連杆33は、排塵
制御モ−タ36に操作ワイヤ−37を介して連結した構
成としている。なお、38はそれぞれの連杆32、33
とを復帰させる復帰スプリングを示す。
【0016】そして、整流選別域Aの選別帯板10a
は、図2に示すように、排塵選別領域Bの選別帯板10
bに比較して、選別間隔を狭くする側を基準位置として
セットし、一番移送螺旋13に排塵物が落下しない配慮
をしている。このようにすることによって、一番穀粒
は、夾雑物の混入が少なくなる。
【0017】また、上記選別帯板10aと選別帯板10
bとは、選別間隔の開度を作業条件に応じて、予め、設
定できる構成としており、例えば、深扱ぎ作業では、排
塵物が多くなるから、選別帯板10aの選別間隔より選
別帯板10bの選別間隔を広くセットして作業を行なう
ことができる(図2参照)。
【0018】そして、揺動選別棚8は、選別方向の最も
下手側にストロ−ラック26を設け、チャフシ−ブ9の
後部から送られた排塵物(ほとんどが藁屑)をラック上
で揺動して二番物を選別して落下する構成としている。
39は吸引排塵装置である。つぎに、籾センサ4は、図
3に示すように、排藁チエン24の下側に沿わせて設け
た挟持杆40の上下動を検出する位置に設け、機外に搬
出する排藁量(排藁の層厚)から籾量を検出し、前記整
流制御モ−タ34に検出情報を入力する構成としてい
る。なお、籾センサ4は、上述した実施例の構成にこだ
わることはなく、二番処理室15内の上部に設け、二番
処理胴17が跳ね上げる穀粒の量を検出する構成でもよ
い。
【0019】つぎに、排塵センサ5は、図3に示すよう
に、発信器5aと受信器5bとを一組として排塵処理室
2の下方の排塵物の落下通路に取り付けて設け、排塵量
を検出できる構成としている。そして、排塵センサ5
は、検出情報を排塵制御モ−タ36に入力する構成とし
ている。
【0020】以上のように構成された脱穀機6の作用を
説明する。まず、エンジンを始動して機体の回転各部を
駆動しながら、フィ−ドチエン23に穀稈を供給して脱
穀作業を開始する。すると、穀稈は、株元がフィ−ドチ
エン23に挾持されて搬送されながら穂先部分が扱口か
ら扱室1に供給され、回転している扱胴11により脱穀
作用を受ける。そして、脱穀物は、回転している扱胴1
1によって持ち回られて、更に、脱粒処理作用を受けな
がら選別網から選別室7に漏下して揺動選別棚8に達し
揺動選別作用を受ける。
【0021】そして、被選別物は、移送棚25上のラッ
ク形状面によって棚先方向に移送されるが、そのとき、
扱室1や二番処理室15から漏下した穀粒を多く含んだ
ものは、寄せ板28(図1参照)によって整流選別域A
側に寄せられてチャフシ−ブ9に達する。
【0022】一方、扱室1内の未処理物は、回転してい
る扱胴11により持ち回られながら下手側に移動し、選
別室7に漏下せずに扱室1の終端部分に達したものが、
排塵口27から選別室1に落下する。そして、まだ扱室
1に残る排塵物は、扱胴11による持ち回り回転によっ
て、取入口18から排塵処理室2に送り込まれる。この
ようにして排塵処理室2に送り込まれた排塵物は、排塵
処理胴21による処理作用を受けて移送され、漏下枠1
9から落下しないものが終端部分の排塵口20から選別
室7に排塵される。
【0023】このように脱穀作業が行われているとき、
籾センサ4は、排藁の層厚によって下方に押し下げられ
る挟持杆40の移動量を検出し、情報を整流制御モ−タ
34に入力する。又、排塵センサ5は、発信器5aと受
信器5bとの作用によって排塵量を検出して情報を排塵
制御モ−タ36に入力している。
【0024】そして、整流選別域Aの選別帯板10a
は、上記籾センサ4からの検出情報に基づいて駆動され
る整流制御モ−タ34から操作ワイヤ−35、整流側連
杆32を介して上側を回動支点にして下側が長孔31に
沿って回動し、選別間隔が制御調節される。このとき、
整流側連杆32は、閉まり側には操作ワイヤ−35に引
かれて閉まり、開き側には復帰スプリング38が作用す
る。
【0025】一方、排塵選別域Bの選別帯板10bは、
上記排塵センサ5の検出情報に基づいて、排塵制御モ−
タ36、操作ワイヤ−37、排塵側連杆33を介して、
選別間隔が制御調節される。このときも、復帰スプリン
グ38は、開き側に作用している。
【0026】このように、チャフシ−ブ9は、図1およ
び図2で解るように、整流選別域Aの選別帯板10aと
排塵選別域Bの選別帯板10bとがそれぞれ独立して選
別間隔の調節が行われ、それぞれに供給される被選別物
の内容とその量とに応じた選別制御が適確に行われる。
そして、被選別物は、下方から吹き上がる選別風の作用
も受けながら、一番物、二番物に分かれて落下し、チャ
フシ−ブ9から落下しない長藁等の藁屑が棚先方向に移
動して、ストロ−ラック26に達する。そして、藁屑等
は、揺動作用によって更に選別作用を受けながら吸引排
塵装置39に達する。
【0027】以上のように、被選別物は、揺動選別作用
と選別風による風選作用との共同作用を受けながら選別
されて、一番物(精粒)、二番物、排塵物とに選別分離
され、一番物は一番移送螺旋13に落下して収集されて
機外に収穫され、二番物は二番移送螺旋14から二番揚
穀装置16によって揚穀されて二番処理室15に還元さ
れて二番処理作用を受け、排塵物は、ストロ−ラック2
6に達した藁屑が棚先から吸引排塵装置39によって機
外に排塵される。
【0028】別実施例1 つぎに、別実施例1を図5および図6に基づいて説明す
る。別実施例1は、二番還元率を適正値に保持すること
によって高い選別性能を維持せんとするものである。
【0029】まず、脱穀機50は、図6に示すように、
排藁部の挟持杆51に穀粒センサ52を設け、排藁の層
厚に応じて上下作動する移動量に基づいて穀粒の流量を
検出する構成としている。そして、二番センサ53は、
図6に示すように、二番揚穀筒54の排出口の近傍に設
け、二番処理室55に供給される二番物の量を検出する
構成としている。
【0030】そして、コントロ−ラ56は、図5に示す
ように、入力側に上記した穀粒センサ52と二番センサ
53とを接続して検出情報を入力する構成としている。
そして、コントロ−ラ56は、図5に示すように、出力
側にチャフシ−ブ制御モ−タ57と唐箕制御モ−タ58
とを接続して構成している。
【0031】そして、コントロ−ラ56は、マイクロコ
ンピュ−タを利用した制御手段であって、予め、基準値
等の基礎デ−タを記憶させており、穀粒センサ52と二
番センサ53とから入力される検出情報に基づいて二番
還元率を算出する機能を備えた構成としている。そし
て、コントロ−ラ56は、機体内の穀粒流量が少量(基
準流量に比較して)のとき、二番還元率を基準値より高
くする制御を行なうように制御信号を出力する構成とし
ている。そして、コントロ−ラ56は、穀粒流量が基準
流量に比較して多くなれば、二番還元率を低く抑える方
向に制御信号を出力する構成としている。
【0032】そして、チャフシ−ブ制御モ−タ57は、
従来から公知のように、チャフシ−ブ59の選別間隔
を、広く、又は、狭く制御調節するアクチュエ−タであ
って、二番還元率を高くする場合には選別間隔を広くし
て二番還元量を増やす構成としている。そして、唐箕制
御モ−タ58は、既に公知であるように、圧風唐箕60
の吸気口を調節板の調節により広く、又は、狭くして、
選別風量を制御調節する構成としている。そして、唐箕
制御モ−タ58は、二番還元率を高くする場合には選別
風量を少なくし、逆に、二番還元率を低くする場合には
選別風量を多く送り込むように調節する構成としてい
る。なお、別実施例1の圧風唐箕60の制御機構は、付
随的な構成であって、チャフシ−ブ59のみの制御で充
分目的を達成できる。
【0033】従来の装置は、脱穀機50の内部に穀粒流
量が少ないときには、一番移送螺旋61に枝梗の混入量
が増加して一番穀粒の品質を落とし、又、二番還元率が
高くなり過ぎると、当然、循環穀粒が増えて脱ぷの原因
となる等の弊害があった。別実施例1は、上記した従来
装置の弊害を解消して、二番還元率を常に適正に保持し
て選別性能を向上したものである。
【0034】別実施例2 つぎに、別実施例2を、前述した本件発明の添付図・図
3を参照にして、図7に基づいて説明する。別実施例2
は、図3で説明した吸引排塵装置39の排塵筒65の改
良に関するものである。
【0035】従来から吸引排塵装置39は、脱穀機6内
部の排塵物を吸引して機外に排塵するとき、濡れ扱ぎ等
で排塵物が水分を含む(又は濡れた状態)と付着し易い
状態になって、排塵筒65の内壁に付着して順次蓄積
し、筒内が詰まってしまうことがある。
【0036】このように、吸引排塵装置39は、排塵筒
65の先端部分から詰まってくると、機外への排塵作用
が不能となるから、脱穀作業ができない状態になる。ま
ず、別実施例2の排塵筒65は、図7に示すように、基
部を球面状の支持面66に支持して支持軸67を回動支
点に上下に揺動可能に支持している。そして、連動装置
68は、上部を吸引ファン軸69の偏芯位置に連結した
ロット70と、前記支持軸67に固着した揺動ア−ム7
1とを連結して連動可能に構成している。
【0037】したがって、排塵筒65は、脱穀作業中に
吸引排塵装置39が作動すると、吸引ファン軸69の回
転運動がロット70と揺動ア−ム71とから構成されて
いる連動装置68によって往復振動に変換されて伝わり
振動する。別実施例2は、以上の構成によって、濡れ扱
ぎ作業にあたっても排塵筒65に排塵物が詰まることが
ほとんどなく、正常に脱穀作業を続けることができる。
【0038】別実施例3 つぎに、別実施例3を、前述した本件発明の添付図・図
3を参照にして、図8に基づいて説明する。別実施例3
は、上述の別実施例2と同様に、図3で説明した吸引排
塵装置39の排塵筒65に排塵物の詰まりが発生したと
きの対応に関するものである。
【0039】まず、吸引排塵装置39は、図8に示すよ
うに、上部の吸引モ−タ76からベルト変速装置77を
介して変速可能に伝動する吸引ファン75を設けて構成
している。そして、テンションプ−リ78は、制御作動
機79によって矢印イに示すように、ベルト80を張り
側又は緩み側に移動制御する構成としている。そして、
割プ−リ81は、吸引ファン軸69に軸着して設け、上
記テンションプ−リ78とベルト80との作用(張力)
を受けて変径して変速する構成としている。
【0040】そして、詰まりセンサ82は、図8に示す
ように、排塵筒65の内部に装備し、排塵物の詰まりを
検出し、信号を制御作動機79に入力する構成としてい
る。そして、制御作動機79は、実施例の場合、詰まり
センサ82が詰まりを検出するとその詰まりの度合いに
応じて高速に変速する構成としている。なお、実施例の
ベルト変速装置77に代えて、従来から公知の有段変速
装置を使用することは自由である。
【0041】そして、別実施例3は、詰まりセンサ82
が詰まりを検出して吸引ファン75を、順次高速に変速
して、最高速に達しても詰まりが解消しないときには、
最後の手段として吸引モ−タ76を自動停止できる構成
としている。このとき、脱穀機6を駆動しているエンジ
ンは、吸引モ−タ76を自動停止に関連して停止する構
成としている。
【0042】別実施例3は、以上述べたように構成する
ことによって、排塵筒65の詰まりを解消しながら脱穀
作業ができ、最悪の場合でも、駆動源(吸引モ−タ7
6)を自動停止して脱穀機6の安全を確保できる特徴を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、要部の平面図であ
る。
【図2】本発明の実施例であって、要部の切断側面図で
ある。
【図3】本発明の実施例であって、切断側面図である。
【図4】本発明の実施例であって、切断平面図である。
【図5】本発明の別実施例1であって、コントロ−ラの
ブロック図である。
【図6】本発明の別実施例1であって、切断側面図であ
る。
【図7】本発明の別実施例2であって、作用を示す側面
図である。
【図8】本発明の別実施例3であって、側面図である。
【符号の説明】
1 扱室 2 排塵処理室 3 機体 4 籾センサ 5 排塵センサ 6 脱穀機 7 選別室 8 揺動選別棚 9 チャフシ−ブ 10 選別帯板 10a 整粒選別域Aの選別帯板 10b 排塵選別域
Bの選別帯板 A 整粒選別域 B 排塵選別
域。
フロントページの続き Fターム(参考) 2B095 AA01 AA02 AA07 AA12 BA03 BA11 BA21 BA25 BA29 BA35 BB29 CA02 CA09 CB21 EA02 GA02 GA07 GA09 GA11 GA17 GB08 GB09 4D021 FA07 GA02 GA07 GA23 GA27 GB02 HA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扱室1と、該扱室1から排塵物を受継い
    で処理する排塵処理室2とを設け、機体3内部を流動す
    る籾量と排塵量とを検出する籾センサ4と排塵センサ5
    とを装備した脱穀機6において、選別室7に支架した揺
    動選別棚8は、籾が多量に流動する整粒選別域Aと藁屑
    が多量に流動する排塵選別域Bとに位置するチャフシ−
    ブ9を設け、該チャフシ−ブ9は、選別間隔を自動調節
    する選別帯板10を配列するに、整粒選別域Aの選別帯
    板10aと排塵選別域Bの選別帯板10bとは独立して
    調節可能に構成し、該排塵選別域Bの選別帯板10b
    は、前記排塵センサ5の検出情報に基づいて選別間隔が
    制御され、前記整粒選別域Aの選別帯板10aは、籾セ
    ンサ4の検出情報に基づいて選別間隔が制御される構成
    とした脱穀機の選別制御装置。
  2. 【請求項2】 前記扱室1内に穀稈が投入されるにあた
    り、穀稈が所定量以上深扱ぎ状態になると、前記選別帯
    板10bと選別帯板10aのうち、排塵処理室側の選別
    帯板10bの方を速く動かすように制御される構成とし
    た請求項1記載の脱穀機の選別制御装置。
JP2000027810A 2000-02-04 2000-02-04 脱穀機の選別制御装置 Pending JP2001211730A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000027810A JP2001211730A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 脱穀機の選別制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000027810A JP2001211730A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 脱穀機の選別制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001211730A true JP2001211730A (ja) 2001-08-07

Family

ID=18553332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000027810A Pending JP2001211730A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 脱穀機の選別制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001211730A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114273209A (zh) * 2021-12-16 2022-04-05 徐州市帝龙新型墙体材料有限公司 一种钢筋混凝土剪力墙施工用高效节能原料筛分装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114273209A (zh) * 2021-12-16 2022-04-05 徐州市帝龙新型墙体材料有限公司 一种钢筋混凝土剪力墙施工用高效节能原料筛分装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002262649A (ja) コンバイン
JP2949022B2 (ja) 脱穀装置における揺動選別装置
JP2001211730A (ja) 脱穀機の選別制御装置
JP3814210B2 (ja) コンバインの二番処理装置
JPH0630647A (ja) コンバインの揺動選別体フィン間隔調節制御装置
JP3573664B2 (ja) 脱穀機の選別装置
JP2003265025A (ja) 搭載用脱穀機の揺動選別装置
JP2509916Y2 (ja) 脱穀機の選別装置
JPH09191755A (ja) 脱穀選別装置
JPS6218195Y2 (ja)
JP2001269047A (ja) 脱穀装置の揺動選別装置
JP3210441B2 (ja) 脱穀機の脱穀処理制御装置
JPH10191767A (ja) 穀粒選別装置
JPH088599Y2 (ja) 脱穀機における穀稈の塵芥堆積防止装置
JP4010194B2 (ja) 脱穀装置
JP2001016963A (ja) 脱穀機の揺動選別装置
JP2836143B2 (ja) 脱穀機の2番処理選別装置
JPH0731269A (ja) 脱穀機における揺動選別装置
JP2000139180A (ja) 脱穀機の選別制御装置
JPS5926833Y2 (ja) 脱穀装置における選別装置
JPH0445481Y2 (ja)
JPH0380017A (ja) 脱穀装置の選別制御装置
JPS61293315A (ja) 脱穀選別装置
JP3257642B2 (ja) 脱穀機の選別排塵装置
JPS6124048Y2 (ja)