JP2509916Y2 - 脱穀機の選別装置 - Google Patents

脱穀機の選別装置

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JP2509916Y2
JP2509916Y2 JP1989069048U JP6904889U JP2509916Y2 JP 2509916 Y2 JP2509916 Y2 JP 2509916Y2 JP 1989069048 U JP1989069048 U JP 1989069048U JP 6904889 U JP6904889 U JP 6904889U JP 2509916 Y2 JP2509916 Y2 JP 2509916Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、コンバインに搭載、または定置式の脱穀機
に適用できる選別装置に関し、さらに詳しくは一番物漏
下部を通過した選別風の強弱を検出し、この検出により
一番物漏下部から一番穀粒受樋に向つて落下する一番物
の量を自動制御し、一番物の選別風が常に一定となるよ
うに制御できる脱穀機の自動選別装置に関する。
〔従来技術〕
この種の脱穀機の自動選別装置として従来から多くの
提案がなされている。これらの提案のうち、例えば実開
昭61-125239号公報により、脱穀機の扱室下方に、該扱
室からの漏下物を揺動移送しながら選別する揺動選別機
構を設け、この揺動選別機構に設けたグレンシーブに、
その一番物漏下面積が変更できる出没自在な遮蔽板を対
設し、この遮蔽板を、揺動選別機構上に漏下した一番物
の重量を検知する検知機構によつて前後に移動させる選
別装置が提案されている。
また、特公昭57-61366号公報により、選別風を吹き出
す唐箕の出口に、選別風の流速低下もしくは風圧増加を
検出する検出機構を設け、この検出結果に基づいて脱穀
装置への穀稈供給量を少なくする調節機構を作動せしめ
る構造の脱穀機も提案されている。
さらに、特開昭55-42541号公報により、扱室下方の揺
動選別機構に傾斜断面の横桟が多数並設されたチヤブシ
ーブを設け、このチヤブシーブの後方に設けた検出セン
サーにより横桟の傾斜角を調節するようにした自動選別
装置が提案されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上述した実開昭61-125239号公報のもの
は、揺動選別機構の始端側に作用する一番物の重量によ
り遮蔽板を前後に移動させる構造であるが、遮蔽板の移
動量は、容積重量が異なる籾と麦とで大幅に異なる上、
麦脱穀では麦粒と穀屑との比重差が大きく選別が比較的
に容易である反面、稲脱穀では籾粒と藁屑との比重差が
小さく選別が非常に困難であるという関係上、単に始端
側を移動する脱穀物の重量のみの検出で遮蔽板を移動さ
せても良好な選別ができないという欠点があつた。
また、特公昭57-61366号公報のものは、唐箕から吹き
出る選別風を一定に保つために穀桿の供給量、つまり、
縦搬送送装置の搬送速度またはコンバインの車速などを
制御する構造で、一番物漏下部を吹き抜けた選別風を、
該漏下物から落下する一番物の量に応じて直接制御でき
ないので、選別作用にムラが発生し易く、良好な選別が
できないという欠点があつた。
さらに、特開昭55-42541号公報のものは、チヤブシー
ブを構成する横桟の傾斜角を、チヤブシーブの後方に設
けた脱穀物検出センサーにより調節し、チヤブシーブを
漏下する一番物の量を調節するものであるが、回転数の
変動に起因する選別風が同時に調節されないから良好な
選別ができないという欠点があつた。
そこで、本考案は上述した従来の実情に鑑み、その問
題点を解消すべく創案されたもので、一番物漏下物を吹
き抜けた選別風の強弱を検出し、この検出により該漏下
部から落下する一番物の量を自動制御し、一番物漏下部
を吹き抜ける選別風の風速を常に一定に維持できる脱穀
機の選別装置を提供することを目的として実施するもの
である。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成する本考案は、無孔波型移送板と一番
物漏下部とからなる移送選別板により扱室から漏下した
一番物を揺動移送するようにした脱穀機において、前記
一番物漏下部に対して出没する閉塞板を前記一番物漏下
部に付設すると共に、前記一番物漏下部の上方に該一番
物漏下部を通過した選別風の風速を直接感知する風速検
出センサを設け、該センサからの検知信号を受けた制御
装置によって一番物漏下部を通過する選別風が設定値よ
り弱い場合は閉塞板を一番物漏下部から後退させ、選別
風が設定値よりも強い場合は閉塞板を一番物漏下部の方
に向かって突出するようにコントロールするようにした
ものである。
〔作用〕
上記のように、一番物漏下部に対して出没する閉塞板
を前記一番物漏下部に付設すると共に、前記一番物漏下
部の上方に該一番物漏下部を通過した選別風の風速を直
接感知する風速検出センサを設け、該センサからの検知
信号を受けた制御装置によって一番物漏下部を通過する
選別風が設定値より弱い場合は閉塞板を一番物漏下部か
ら後退させ、選別風が設定値よりも強い場合は閉塞板を
一番物漏下部の方に向かって突出するようにコントロー
ルするようにしたことにより、一番物漏下部を通過した
選別風が設定値より弱くなると、閉塞板が一番物漏下部
から後退して一番物漏下部の漏下面積が増大し、一番物
漏下部を通過した選別風の風速が定常状態に戻り、逆
に、一番物漏下部を通過した選別風が設定値より強くな
ると、閉塞板が一番物漏下部の方向に向かって突出して
一番物漏下部の漏下面積が縮小し、一番物漏下部を通過
した選別風の風速が定常状態に戻る。
これにより、一番物選別風路20を通り一番物漏下部13
を吹き抜ける選別風41の風速を略一定に保持でき、過不
足のない選別風41により一番物漏下部13上での選別を良
好に行い得る。
〔実施例〕
以下、本考案を一実施例として示す図面について説明
する。
第1図において、扱室1に回転自在に支承された扱胴
軸2には前部の低速回転胴3aと後部の高速回転胴3bとか
らなる扱胴3が装備されている。扱室1の前面に開口さ
れた扱口の外側にはフイードチエン4と挟扼レール5と
からなる穀稈挟持移送機構が設けられ、この穀稈挟持移
送機構の移送末端は脱穀済みの排藁を機外に搬送する排
藁搬送機構6の始端側に連通されている。
受網7下方から後述する排塵選別室9にわたる部位に
は揺動移送選別体10が配設され、この揺動移送選別体10
は、上段のチヤブシーブ11と、下段の無孔波型移送板12
および選別網13からなる移送選別板14とから構成されて
いる。この揺動移送選別体10は、その左右に設けた両側
壁と、左右両側に設けた機壁との間が前後に配設した揺
動アーム15および16により枢支連結されることによつ
て、前後および上下に煽動するよう架設されている。
上段のチヤブシーブ11と下段の移送選別板14との間に
は、第1シロツコフアン17の吹出口17aが開口され、ま
た選別網13の下方には第2シロツコフアン19からの選別
風が吹き抜ける一番物選別風路20が形成され、該風路20
の下方には揺動移送選別体10と一体に揺動し先端が上記
選別網13の末端に上端が間隔をあけて対峙された一番穀
粒戻し板21が設けられ、該風路20下方の機体に設けた一
番穀粒受樋22内には一番螺旋23が配設されている。
上記一番穀粒戻し板21下方の機体に設けた一番流穀板
24の先端下方には、第3シロツコフアン25からの選別風
が吹き抜ける二番物選別風路28が形成され、該風路28下
方の機体に設けた二番物受樋27内には二番物螺旋29が配
設されている。
上記揺動移送体10の後方には、一番穀粒戻し板21の後
方に配設され揺動移送選別体10と一体で揺動する二番物
移送板31とストロークラツク32とからなる二番物選別体
30が配設されている。この二番物選別体30の上方部位が
排塵選別室9に形成されているが、この排塵選別室9の
上方は機壁一側に配設された吸引フアン33の吸引側に連
通されている。
また、受網7の下方に配設した上段側のチヤブシーブ
11は、基端側の波型移送板8と、該波型移送板8に接続
され傾斜断面の横桟34aが所定間隔で以て多数並設され
たチヤブシーブ部34とから形成され、このチヤブシーブ
部34の末端は上記一番穀粒戻し板21の上端上方まで延長
されている。排塵選別室9の上方には、吸引フアン33の
吸引口33aに連通する吸引誘導風路35を内設するための
隔壁室36が設けられ、この隔壁室36と、扱室1終端との
間には四番口37が形成され、この四番口37の下方には、
二番物選別体30の上方に向けて斜めに傾斜する四番物流
板39がチヤブシーブ11の上方を閉塞する一まで延設され
ている。
この四番物流板39の下端には、一番物選別風路20を通
り選別網13を吹き抜けた主選別風41の風速を検出する羽
根車形式の風速検出センサ40が配設されているが、この
風速検出センサ40は、上記主選別風41とチヤブシーブ11
と移送選別板14との間を通りチヤブシーブ部41を吹き抜
けた補助選別風43との合流風が通過する位置に設けても
よく、この風速検出センサ40の前方には、該センサ40の
逆転を阻止する阻止板39aが対設されている。
また、第4図に示す如く、フイードチエン4の終端側
を駆動する駆動スプロケツト44は、伝動軸45に固定され
ているが、この伝動軸45には、フイードチエン4と挟扼
レール5とで株元側が挟持された排藁の穂先側に刺さつ
ている穀粒を下方の四番口37内に落下せしめるための刺
り粒落しロータ46が固定されている。この刺り粒落しロ
ータ46は、第5図〜第6図に示す如く伝動軸45の軸芯か
ら放射方向に延びる6枚の羽根板46aが一体的に結合さ
れ、この各羽根板46aは株元側に対応する部位が小径、
穂先側に対応する部位が大径となるよう長さ方向に沿つ
て略テーパー状に形成されている。
この羽根板46aを設けただけの構造では、回転する刺
さり粒落しロータ46が、フイードチエン4と挟扼レール
5とにより挟持搬送される排藁の穂先側を下側から叩く
だけで、排藁の密度が高い株元側に入り込んでいる刺り
粒の回収率が低いという欠点があるが、この欠点は、刺
り粒落しロータ46の長さ方向にわたり少なくとも株元側
に並設した大径突起板47と小径突起板49とを設け、この
両突起47、49が密度が高い排藁の株元側を押し開くよう
突入し、刺り粒を落下させて回収率を向上させることで
解消できる。つまり、両突起板47、49は伝動軸45の軸芯
に対し直交方向に突出する板体から構成されると共に、
羽根板46aの外径よりも大径に構成され、排藁内に突入
し易いので、排藁の株元側に突入し押し開くように作用
する。
また、第3図に示す如く、扱室1の終端側に開口され
た送塵口51の外側には、後方の延びる処理胴室52の始端
側が接続され、この処理胴室52内には回転自在な処理胴
53が内装され、この処理胴室52の終端側に設けた排塵口
54は、二番物選別体30の一側上方に開口されている。
第2図にその詳細を示す如く、無孔波型移送板12の後
側に設けた傾斜板12aに固定のモータ取付板55aには、正
逆転モータ55が固定され、この正逆転モータ55の減速部
56bに支承され後方に延びる駆動軸56の後端には所定長
さにわたるねじ部57が設けられている。このねじ部57に
螺合された移動杆59は、選別網13の上方を前後に移動し
上面が無孔波型移送板に形成された閉塞板60の基端側下
面に固定され、上記駆動軸56の中途部は、減速部56bと
移動杆59との間で無孔波型移送板12の下面に固定される
ブラケツト61に回転自在に支承され、これらで閉塞板60
の駆動機構58が構成されている。
さらに、上記駆動機構58は、その正逆転モータ55と先
に述べた風速検出センサ40とが電線62および63によりマ
イコン65に接続されており、このマイコン65は電源64に
接続されているが、風速検出センサ40が検出した風速n
と予め設定された所定風速Nとを比較し、制御信号を駆
動機構58に送り出すよう構成され、麦と稲とで設定風速
Nを切換えできるようになつている。
したがつて、風速検出センサ40が所定風速Nよりも弱
い検出風速n、つまり、選別網13上の脱穀物が多くなつ
た場合のN>nを検出すると、マイコン65の制御信号に
よりモータ55が正転方向に回転駆動され、回転する駆動
軸56のねじ部57により閉塞板60が選別網13上から無孔波
型移送板12内に徐々に退避し、選別網13の漏下面積が拡
大されるので、選別網13を吹き抜ける選別風41が次第に
強くなるが、風速検出センサ40が所定風速N=nを検出
すると、マイコン65の制御信号によりモータ55の回転が
停止され、閉塞板60がその位置に停止するので、選別網
13を吹き抜ける選別風41に過不足が生じない一番物の良
好な選別を、選別網13上で行うことができる。
また、風速検出センサ40が所定風速Nよりも強い検出
風速n、つまり、選別網13上の脱穀物が少なくなつた場
合のN<nを検出すると、マイコン65の制御信号により
モータ55が逆転方向に回転駆動され、回転する駆動軸56
のねじ部57により閉塞板60が停止位置から選別網13上に
向けて徐々に突出し、選別網13の漏下面積が縮小される
ので、選別網13を吹き抜ける選別風41が次第に弱くなる
が、風速検出センサ40が所定風速N=nを検出すると、
マイコン65の制御信号によりモータ55の回転が停止さ
れ、閉塞板60がその位置に停止するので、選別網13を吹
き抜ける選別風41に過不足が生じない良好な一番物の選
別を、選別網13上で行うことができる。
また、上段のチヤブシーブ部34を構成する各横桟34a
は、横桟34a上方の上方支点軸34bと下方の下方支点軸34
cとが夫々設けられ、その各上方支点軸34bは左右両側に
設けられ前後方向に延びる支持板66に夫々回動自在に位
置決めされると共に、その各下方支点軸34cは左右両側
に設けられ前後方向に延びる移動板67に夫々回動自在に
位置決めされており、上記支持板66は選別体10の両側壁
に夫々固定されるが、移動板67は前後方向に摺動自在と
なるよう選別体10の両側壁に夫々案内されている。この
移動板67は、スプリング68を介して後方側に向けて付勢
され、その後端がストツパ68aに接当した位置がチヤブ
シーブ34を構成する横桟34aの最大漏下角度となるよう
夫々規制されており、各横桟43の高さ方向には、高さの
低い突起34dが夫々設けられている。
上記移動杆59に一端が枢支連結されたボーデンワイヤ
69の他端は、無孔波型移送板8の下方に支点軸71を支点
にして揺動自在に設けたベルクランク70の下方側に枢支
連結されており、さらにベルクランク70の上方側は、左
右両側の移動板67を横方向に連結固定する連結軸72の長
さ方向略中央部に回動自在に連結される連結ロツド73の
他端に枢支連結することで、上段のチヤブシーブ部34は
選別網13上を出没する閉塞板60の作動に連動して、漏下
面が拡縮できるようになつている。
つまり、閉塞板60が実線で示す矢印方向に移動し選別
網13の漏下面積が縮小された場合には、チヤブシーブ34
の移動板67が実線で示す矢印方向に移動し、各横桟34a
の傾斜角を夫々緩傾斜に変位させるので、チヤブシーブ
34から漏下する脱穀物の量が少なくなるよう制御される
が、逆に閉塞板60が点線で示す矢印方向に移動し選別網
13の漏下面積が拡大された場合には、チヤブシーブ34の
移動板67が点線で示す矢印方向に移動し、各横桟34aの
傾斜角を夫々急傾斜に変位させるので、チヤブシーブ34
から漏下する脱穀物の量が多くなるよう制御される。
実施例では、チヤブシーブ34と閉塞板60との連動構成
を示しているが、チヤブシーブ34はその横桟34aの角度
を一定に維持し、閉塞板60のみを出没するよう構成して
もよい。
以上のように構成された脱穀機Sにおいて、穀稈の株
元部をフイードチエン4と挟扼レール5とに挟持移送
し、穂部を供給口から扱室1に挿入すると、扱胴3によ
つて脱穀処理された穀粒および小さい藁屑等の脱穀物
は、受網7から上段のチヤブシーブ11上に落下して篩選
別されながら後端まで移行するが、チヤブシーブ11の横
桟43a間から漏下した脱穀物は無孔波型移送板12により
比重選別されながら選別網13に移行して風選および篩選
別を受けて一番穀粒は一番穀粒受樋22に落入する。
一方、チヤブシーブ11上に残留した脱穀物は、後端か
ら二番物選別体30上に投擲されて選別網13の後端から移
行した二番物を含む藁屑に合流し、ストローラツク32に
て二番選別され、二番物は二番物受樋27に落入し、藁屑
は吸引フアン33から機外に搬出される。
また、扱室1内で発生した長い藁や穂切れ等は、送塵
口51から処理胴室52内に誘導され、処理胴53により処理
された穀粒や切藁等は処理胴室52の下方の受網から下方
のチヤブシーブ11上に落下するが、処理胴室52の後端ま
で移行した長藁等は排塵口54から吸引フアン33に向けて
二番物選別体30上に放出され、落下する間に比重選別お
よび風選される。
〔考案の効果〕
上記のように、本考案は、一番物漏下部に対して出没
する閉塞板を前記一番物漏下部に付設すると共に、前記
一番物漏下部の上方に該一番物漏下部を通過した選別風
の風速を直接感知する風速検出センサを設け、該センサ
からの検知信号を受けた制御装置によって一番物漏下部
を通過する選別風が設定値より弱い場合は閉塞板を一番
物漏下部から後退させ、選別風が設定値よりも強い場合
は閉塞板を一番物漏下部の方に向かって突出するように
コントロールするようにしたので、一番物漏下部を通過
した選別風が設定値より弱くなると、閉塞板が一番物漏
下部から後退して一番物漏下部の漏下面積が増大し、一
番物漏下部を通過した選別風の風速が定常状態に戻り、
これとは逆に、一番物漏下部を通過した選別風が設定値
より強くなると、閉塞板が一番物漏下部の方向に向かっ
て突出して一番物漏下部の漏下面積が縮小し、一番物漏
下部を通過した選別風の風速が定常状態に戻り、一番物
漏下部を吹き抜ける選別風の風速をほぼ一定に保持する
ことができる。
従って、本考案によれば、常時、ほぼ一定の風速を有
する選別風によって一番物の選別をムラなく、効率的に
行うことができる。
特に、本考案は、上記のように、一番物漏下部の上方
に設けた風速検出センサによって一番物漏下部を通過し
た選別風の風速を直接感知するので、一番物漏下部を通
過した選別風の風速、換言すれば、一番物漏下部上に乗
っている一番物の物量の大小によって閉塞板を精度良く
コントロールすることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は脱穀機の側面
断面図、第2図は閉塞板位置とチヤブシーブの横桟位置
とが最大漏下量となる状態を示す要部の拡大側面図、第
3図は脱穀機の横断平面図、第4図は刺さり粒落しロー
タの伝動機構を示す平面図、第5図は刺さり粒落しロー
タの平面図、第6図は刺さり粒落しロータの正面図であ
る。 S……脱穀機、1……扱室、3……扱胴、7……受網、
10……無孔揺動移送体、11……チヤブシーブ、12……無
孔波型移送板、13……一番物漏下部(選別網)、14……
移送選別板、20……一番物選別風路、22……一番穀粒受
樋、34……チヤブシーブ、34a……横桟、40……検出機
構(風速検出センサ)、60……閉塞板、55……正逆転モ
ータ、56……駆動軸、56a……減速部、57……ねじ部、5
8……駆動機構、59……移動杆、62……電線、63……電
線、64……電源、65……マイコン、66……支持板、67…
…移動板、69……ボーデンワイヤ、70……ベルクラン
ク、71……支点軸、73……連結ロツド。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】無孔波型移送板と一番物漏下部とからなる
    移送選別板により扱室から漏下した一番物を揺動移送す
    るようにした脱穀機において、前記一番物漏下部に対し
    て出没する閉塞板を前記一番物漏下部に付設すると共
    に、前記一番物漏下部の上方に該一番物漏下部を通過し
    た選別風の風速を直接感知する風速検出センサを設け、
    該センサからの検知信号を受けた制御装置によって一番
    物漏下部を通過する選別風が設定値より弱い場合は閉塞
    板を一番物漏下部から後退させ、選別風が設定値よりも
    強い場合は閉塞板を一番物漏下部の方に向かって突出す
    るようにコントロールするようにした脱穀機の選別装
    置。
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