JP2001211712A - 芋等の移植機 - Google Patents

芋等の移植機

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JP2001211712A
JP2001211712A JP2000027809A JP2000027809A JP2001211712A JP 2001211712 A JP2001211712 A JP 2001211712A JP 2000027809 A JP2000027809 A JP 2000027809A JP 2000027809 A JP2000027809 A JP 2000027809A JP 2001211712 A JP2001211712 A JP 2001211712A
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Shiro Katsuno
勝野  志郎
Hajime Odagiri
小田切  元
Toyoyuki Takanami
豊幸 高浪
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01CPLANTING; SOWING; FERTILISING
    • A01C9/00Potato planters
    • A01C9/02Potato planters with conveyor belts

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Soil Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Sowing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトコンベアにより芋等を搬送していき圃
場に移植するようにした芋等の移植機において、芋等を
繰り出すベルトコンベアの1区画内に芋等が供給されな
かったり余分に供給されたりして、ベルトコンベアの作
動による芋等の繰り出しが不安定になるおそれがあり、
圃場に適正に芋等を移植できないおそれがある。 【解決手段】 ベルトコンベア34により芋等を搬送
し、搬送された芋等を圃場に植え付ける構成の芋等の移
植機において、前記ベルトコンベア34に芋等を供給す
る振動コンベア93を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ジャガイモ(馬
鈴薯)のような芋等を圃場に植付ける移植機に関するも
のである。
【0002】
【従来技術と発明が解決しようとする課題】この種従来
例としては、左右2輪の管理機に種芋を移送するベルト
コンベアを走行部に対して横方向に設けた芋の移植機が
ある。そして、この芋の移植機において、作業者が前記
ベルトコンベアの搬送面43を等間隔に仕切り板44で
区切った1区画毎に種芋を1個づつ載置することによ
り、ベルトコンベアが前記1区画毎に種芋を搬送してい
き圃場に移植するようになっている。ところが、上記従
来の芋の移植機は、作業者がベルトコンベアの1区画毎
に種芋を供給しなければならず、移植作業に手間を要
し、移植作業性に乏しいものである。
【0003】そこで、種芋を収容するホッパ内からベル
トコンベアの作動により種芋を繰り出し、前記ベルトコ
ンベアの1区画毎に種芋を搬送していき圃場に移植する
芋の移植機がある。然し乍ら、前記芋の移植機において
は、種芋を繰り出すベルトコンベアの1区画内に種芋が
供給されなかったり余分に供給されたりして、ベルトコ
ンベアの作動による種芋の繰り出しが不安定になるおそ
れがあり、圃場に適正に種芋を移植できないおそれがあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、請
求項1に係る発明は、主コンベア34により芋等を搬送
し、搬送された芋等を圃場に植え付ける構成の芋等の移
植機において、前記主コンベア34に芋等を供給する振
動コンベア93を設けたことを特徴とする芋等の移植機
とした。
【0005】また、請求項2に係る発明は、芋等を収容
するホッパ90内から振動コンベア93ヘ芋等が供給さ
れる構成とし、前記芋等を収容するホッパ90を主コン
ベア34の近くに配置したことを特徴とする請求項1に
記載の芋等の移植機とした。また、請求項3に係る発明
は、芋等を収容するホッパ90を主コンベア34の前側
へ配置したことを特徴とする請求項2に記載の芋等の移
植機とした。
【0006】また、請求項4に係る発明は、主コンベヤ
34に対して振動コンベア93を平面視で交差させて配
置したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
かに記載の芋等の移植機とした。また、請求項5に係る
発明は、振動コンベア93の移送方向における傾斜角度
を変更可能な傾斜調節機構83を設けたことを特徴とす
る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の芋等の移植
機とした。
【0007】また、請求項6に係る発明は、機体の左右
方向の略々中央に移植孔形成装置40、及び覆土装置4
1を前後に配置し、主コンベア34を機体の左右方向の
略々中央から左右一方側にかけて設け、主コンベア34
が配置される左右一方側に芋等を収容するホッパ90を
配置したことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいず
れかに記載の芋等の移植機とした。
【0008】また、請求項7に係る発明は、芋等を収容
するホッパ90において、振動コンベヤ93へ供給され
る芋等を収容する主収容部91と該主収容部91より低
位の副収容部92とを構成し、前記主収容部91と前記
副収容部92を連通させて構成したことを特徴とする請
求項2乃至請求項6のいずれかに記載の芋等の移植機と
した。
【0009】また、請求項8に係る発明は、振動コンベ
ア93を着脱可能に設けたことを特徴とする請求項1乃
至請求項7のいずれかに記載の芋等の移植機とした。従
って、本発明の芋等の移植機は、芋等を振動コンベア9
3により移送し、前記振動コンベア93の移送終端部で
主コンベア34が受け継いで搬送し、主コンベア34に
より搬送した芋等を圃場に移植する。
【0010】更に、請求項2乃至請求項7に記載の芋等
の移植機においては、芋等を収容するホッパ90内から
芋等が振動コンベア93に供給され、前記振動コンベア
93により芋等を移送する。また、請求項5に記載の芋
等の移植機においては、傾斜調節機構83により振動コ
ンベア93の移送方向における傾斜角度を変更すること
により、振動コンベア93の移送速度が変更される。
【0011】また、請求項7に記載の芋等の移植機にお
いては、主収容部91より副収容部92を低位に構成し
且つ前記主収容部91と前記副収容部92を連通させて
いるので、前記副収容部92にある芋等が少なくなると
前記主収容部91にある芋等が前記副収容部92に転が
って移動し、芋等が前記副収容部92にいつも有る状態
となる。
【0012】
【発明の効果】よって、請求項1に記載の芋等の移植機
は、振動コンベア93により主コンベア34へ芋等を供
給するので、所定量づつ主コンベア34へ芋等が安定し
て供給され、圃場への芋等の移植の適正化を図ることが
できる。また、主コンベア34へ芋等を供給するコンベ
アを振動コンベア93としたので、該コンベア93の上
下幅を小さく構成でき、前記振動コンベア93を主コン
ベア34に対して重複させてもあまり高くすることなく
芋等の前記主コンベア34への供給の安定化を図ること
ができ、圃場への芋等の移植の適正化を図ることができ
る。
【0013】また、請求項2に記載の芋等の移植機は、
ホッパ90内から芋等が振動コンベア93に供給される
ので、作業者が逐次コンベアへ芋等を供給する手間が省
け、芋等の移植作業の容易化を図ることができる。ま
た、ホッパ90を主コンベア34の近くに配置している
ので、振動コンベア93から主コンベア34への芋等の
供給において不足や余剰があっても、作業者がホッパ9
0内の芋等を容易に主コンベア34へ供給することがで
き、圃場へ適正に芋等を移植することができる。
【0014】また、請求項3に記載の芋等の移植機は、
ホッパ90を主コンベア34の前側へ配置しているの
で、振動コンベア93から主コンベア34への種芋の供
給において不足や余剰があっても、作業者が主コンベア
34の後側から前方を向いた状態でホッパ90内の芋等
を主コンベア34へ供給することができ、この主コンベ
ア34への芋等の供給を容易に行え、圃場へ適正に芋等
を移植することができる。
【0015】また、請求項4に記載の芋等の移植機は、
主コンベヤ34に対して振動コンベア93を平面視で交
差させて配置しているので、主コンベヤ及び振動コンベ
アの芋等の移送方向を同方向に設けることによる機体の
一方向への増大化を抑え機体をコンパクトに構成できる
と共に、主コンベヤ及び振動コンベアが大部分で上下に
重複しないように構成でき、振動コンベア93から主コ
ンベア34への種芋の供給において不足や余剰があって
も、作業者は振動コンベア93が邪魔にならずに主コン
ベア34へ芋等を容易に供給でき、芋等の移植作業の容
易化を図ることができる。
【0016】また、請求項5に記載の芋等の移植機は、
傾斜調節機構83により振動コンベア93の移送速度を
変更できるので、前記振動コンベア93から主コンベア
34への芋等の供給を適正な状態に安定させることがで
き、圃場への芋等の移植の適正化を図ることができる。
【0017】また、請求項6に記載の芋等の移植機は、
主コンベア34を機体の左右方向の略々中央から左右一
方側にかけて設けると共に前記主コンベア34が配置さ
れる左右一方側にホッパ90を配置したので、振動コン
ベア93から主コンベア34への種芋の供給において不
足や余剰があっても、作業者が機体の左右一方側からホ
ッパ90内の芋等を主コンベア34へ容易に供給するこ
とができて芋等の移植作業の容易化を図ることができ、
圃場へ適正に芋等を移植することができる。
【0018】また、請求項7に記載の芋等の移植機は、
芋等がホッパ90内の副収容部92にいつも有る状態と
なるので、振動コンベア93から主コンベア34への芋
等の供給において不足や余剰があっても、前記副収容部
92であるホッパ90内の所定の位置から作業者が芋等
を取り出して主コンベア34へ供給すればよく、主コン
ベア34へ芋等を供給する作業が容易に行えて芋等の移
植作業の容易化を図ることができる。
【0019】また、請求項8に記載の芋等の移植機は、
振動コンベア93を着脱可能に設けているので、作業者
が主コンベア34へ直接芋等を供給して芋等の移植作業
を行いたいときに、振動コンベア93を機体から取り外
すことができ、作業者は前記振動コンベア93が邪魔に
なることがなく主コンベア34へ芋等を容易に供給で
き、芋等の移植作業の容易化を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態として、芋
等の移植機の一例であるジャガイモの移植機を図面に基
づき詳細に説明する。このジャガイモ移植機1は、左右
走行車輪2・2・3・3を有する走行部1aによって畝
Uを跨いだ状態で機体を進行させながら、植付部1bで
ジャガイモの種芋を畝Uの上面に植付ける構成となって
いる。作業者は、機体後方に設けた操縦ハンドル6で適
宜機体を操向操作すると共に、植付作業時には機体の側
方を歩きながら植付部1bへ苗を補給する。以下、各部
の構成について説明する。
【0021】走行部1aは、走行部ミッションケース7
の前部にエンジン9が配置されている。エンジン9の左
側面部には該エンジンの動力で駆動する油圧ポンプ10
が設けられている。また、エンジン9の上側には燃料タ
ンク11等が設けられ、その上部をボンネット12が覆
っている。走行部ミッションケース7の背面部に側面視
長方形の左右に長い連結フレーム13が一体に設けられ
ており、この連結フレームの背面右端部に走行部1aと
操縦ハンドル6をつなぐメインフレーム14の前端部が
ボルトにて固着されている。メインフレーム14は、後
方に延び、途中で斜め上向きに湾曲し、そのまま植付部
1bの後方位置まで延びている。そして、その後端部に
操縦ハンドル6が周知の菊座を介して左右固定ねじ6b
・6bにて高さ調節自在に取り付けられている。この操
縦ハンドル6は、その後端部にグリップ6aが取り付け
られている。旋回時や路上走行時には、作業者が左右グ
リップ6a・6aを握って操縦する。尚、左右グリップ
6a・6aの高さを調節するには、左右固定ねじ6b・
6bを緩めて左右グリップ6a・6aの高さを作業者の
最適な高さに調節して、再び左右固定ねじ6b・6bを
締めれば良い。
【0022】走行部ミッションケース7の左右側面から
突出する回動筒部15・15に走行伝動ケース16・1
6が一体に取り付けられ、その走行伝動ケースの先端部
に駆動走行車輪である後輪2・2が軸支されている。ま
た、エンジン9の下側に前後方向のピボット軸17aを
中心に揺動自在に設けた前輪支持フレーム17の左右両
端部に前輪支持ロッド18・18が高さ調節可能に取り
付けられ、該ロッドの下端部に従動走行車輪である前輪
3・3が軸支されている。
【0023】走行部1aには機体に対し後輪2・2を上
下動させて機体位置を制御する機体制御機構が設けられ
ている。この機体制御機構は、走行部ミッションケース
7の上に配置した油圧バルブユニット20から後方に向
けて昇降アクチュエータとしての昇降シリンダ21が設
けられ、該シリンダのピストンロッドの先端部に機体左
右方向に長いアームとしての天秤杆22が上下方向の軸
まわりに回動自在に取り付けられている。ピストンロッ
ドは、前部が油圧バルブユニット20に支持され後部が
メインフレーム14と植付部支持フレーム30とに両端
が固着された取付部材23に支持されたガイド軸24に
沿って摺動するようになっている。天秤杆22の左右両
端部と、回動筒部15・15に固着したスイングアーム
25・25とが、連結体としての連結ロッド26・26
を介して連結されている。左側の連結ロッド26は、ロ
ーリングシリンダ27が組み込まれており、該シリンダ
を伸縮作動させることにより長さを変えられるようにな
っている。尚、植付部支持フレーム30の前端は、走行
部ミッションケース7と一体の連結フレーム13にボル
トにて固着されている。
【0024】昇降シリンダ21及びローリングシリンダ
27は、各々前記油圧ポンプ10から供給される作動油
を油圧バルブユニット20内の上下制御バルブ20aと
左右傾斜制御バルブ20bとで制御して作動させられ
る。昇降シリンダ21を伸縮作動させると、左右の後輪
2・2が同方向に同量だけ機体に対し上下動し、機体が
昇降する。また、ローリングシリンダ27を伸縮作動さ
せると、左右の後輪2・2が逆方向に同量だけ機体に対
し上下動し、機体が左右に傾斜する。
【0025】植付部1bは、その植付部フレーム31が
前記植付部支持フレーム30の後端にボルトにて固着さ
れて支持されていると共に、植付部フレーム31の右側
下部はメインフレーム14の中途部上にボルトにて固着
されて支持されている。一方、図3に示すように、取付
部材23に軸受23aにて支持された入力軸30aの前
端は、走行部ミッションケース7のPTO軸7aに自由
継手7bを介して連結されている。
【0026】このため、植付部支持フレーム30の前端
を連結フレーム13から外すと共に、植付部フレーム3
1の右側下部をメインフレーム14の中途部から外し、
入力軸30aとPTO軸7aとの間の自由継手7bを外
すことにより、走行部1aから植付部1bごと取り外せ
ることができ、植付部1bのメンテナンスが容易に行な
える。
【0027】側面視において、機体の前後長を必要以上
に長くすることなく、メインフレーム14及び植付部支
持フレーム30の上側に前記天秤杆22が移動するため
のスペースが確保されている。次に、植付部1bの構成
を更に詳述すると、ジャガイモの種芋aを移送する主コ
ンベアであるベルトコンベア34が、機体の進行方向と
直行する方向で、機体の前後方向で略中央近くに配置し
て、前記植付部フレーム31に設けられている。このベ
ルトコンベア34は、三個の回転ロール36・37・3
8により機体正面視で三角形の形状を描いて回転作動す
るように構成されており、ベルトコンベア34の右部の
垂直に下降移送する部位34aに対向させてU字状の案
内ガイド39を上下方向に設け、該案内ガイド39の前
方に畝上面に種芋を植付る溝を形成する移植孔形成装置
としての作溝器40を配置し、案内ガイド39の後方に
遊転自在に覆土装置としての左右覆土板41・41を設
けている。そして、前記回転ロール36は案内ガイド3
9の下端部に装着されており、この回転ロール36の位
置がベルトコンベア34の最下端となるようにして、こ
のベルトコンベア34の最下端から種芋aが落下するよ
うになっている。また、ベルトコンベア34の種芋が供
給されて載置される部位34bは、左端が右端よりも高
くなるように傾斜した状態に配設されている。尚、左右
覆土板41・41は、後述の支持体57に上下位置調節
自在に上部が支持された左右支持ロッド41a・41a
を介して回転自在に設けられている。
【0028】ここで、ベルトコンベア34の構成につい
て更に詳述すると、ベルトコンベア34は、搬送面43
を等間隔に仕切り板44で区切って種芋aが1個づつ載
置できるようになっている。また、ベルトコンベア34
はゴム製で形成されており、種芋aの損傷を回避するよ
うになっている。一方、各回転ロール36・37・38
は、ベルトコンベア34が機体正面視で三角形状になる
ように、左方上部と左方下部と右方上部の三箇所に設け
られている。そして、前記入力軸30aの後端に装着さ
れて駆動回転する駆動プーリー45及び植付部フレーム
31に設けられた従動プーリー47に掛け渡された伝動
ベルト35により、従動プーリー47が駆動回転され、
この従動プーリー47と一体に回転する支軸46に回転
ロール37が固定されている。従って、回転ロール37
が入力軸30aから伝動ベルト35にて動力が伝達され
て駆動回転する駆動ロールになっている。尚、48はテ
ンションプーリーであって、後述の植付昇降レバー64
により操作ワイヤ49を介して伝動ベルト35を張って
動力を伝える状態と緩めて動力を伝えない状態とに切替
操作できるように構成されている。また、駆動プーリー
45がベルトコンベア34の駆動部になっている。尚、
ベルトコンベアの左端部の回転ロ−ル38と一体回転す
る従動スプロケットを前記回転ロ−ル38の前側に設け
ており、前記従動プーリー47と一体に回転する支軸4
6から該軸46と一体回転する駆動スプロケット87、
チェ−ン88を介して前記従動スプロケット99へ伝動
される構成となっている。これにより、ベルトコンベア
34の駆動力の向上を図っている。
【0029】尚、ベルトコンベア34の搬送面43の裏
面50側に凸状リブ51を突設し、この凸状リブ51が
各回転ロール36・37・38の表面に嵌合するよう
に、各回転ロール36・37・38に凹状溝52を設け
れば、ベルトコンベア34が安定して回転し、良好な種
芋の植付作業が行なえる。尚、67は、ベルトコンベア
34の左端部の上方を覆うように植付部フレーム31の
左端部に設けられたカバー体である。
【0030】そして、左右覆土板41・41の後方に
は、土が付着し難い樹脂製の鎮圧輪53が設けられてい
る。前記植付部フレーム31には支持体57が水平に後
方に向けて延設されて固定されており、鎮圧輪53は、
支持体57に支持軸54にて回動自在に支持されたL字
状回動アーム55の中途部に支持軸56にて遊転自在に
設けられていると共に、該支持軸56に下端部が連繋さ
れた支持ロッド56aが支持体57に対して上下動自在
に支持されている。そして、該支持ロッド56に遊嵌さ
せたスプリング58によって下向きに付勢されており、
機体の進行に伴って畝面を転動し、種芋が植付けられ左
右覆土板41・41にて覆土された種芋の植付位置の畝
上面を鎮圧するようになっている。尚、59は回動アー
ム55の後端部に設けたスクレーパであって、鎮圧輪5
3に付着した土を鎮圧輪53の表面から掻き落とすもの
である。また、支持体57より上方に突出した部位に
は、上下方向に複数の孔が形成されており、ヘアピン6
0を各孔の何れかを選択して挿すことにより、鎮圧輪5
3の上下方向の高さ位置を複数段階に変更できるように
なっている。よって、この複数段階の変更により、鎮圧
力を段階的に調節できるようになっている。
【0031】70は畝上面を検出するセンサであって、
該センサ70が上下回動すると、その回動をリンク機構
71にて上下制御バルブ20aに伝え、センサ70の角
度が元に戻る方向に昇降シリンダ21を作動させる。こ
れにより、畝の上面から機体までの高さを一定に維持す
るように機体を昇降制御し、畝の高さ変更に係わらず常
に種芋の植付深さが一定になるように制御され、植付後
の種芋の発芽が良好で成育が良い。
【0032】また、上記センサ70はメインフレーム1
4に左側が軸支された回動軸72に後端部が固着され先
端が前方に向けて延設されたアーム73に軸74にて回
動自在に軸支されている。そして、回動軸72は植付深
さ調節レバー75の基部が連繋されており、植付深さ調
節レバー75を係合ガイド76の調節係合部に係合係止
して固定状態にすると、回動軸72は回動が固定され、
従って、アーム73の軸74は上下高さが固定されるの
で、センサ70は畝上面に摺接しながらその軸74回り
に回動して、上記のように畝の高さ変更に係わらず常に
種芋の植付深さが一定になるように制御される。そし
て、植付深さ調節レバー75を係合ガイド76の調節係
合部に対して位置調節して係合係止して固定状態にする
ことにより、アーム73の軸74の上下高さ位置を調節
できるので、畝に対する機体高さを制御する基準位置を
自由に設定できるので、機体に固定されている作溝器4
0が畝に形成する溝深さが自由に変更でき、従って、種
芋の植付深さが調節できる。最後に、植付深さ調節レバ
ー75の実際の操作に就き説明すると、植付深さ調節レ
バー75を係合ガイド76の調節係合部の機体後側に操
作して係合させれば、アーム73の先端に設けた軸74
は上動するので、作溝器40が畝に形成する溝深さは浅
くなって浅植えとなる。逆に、植付深さ調節レバー75
を係合ガイド76の調節係合部の機体前側に操作して係
合させれば、アーム73の先端に設けた軸74は下動す
るので、作溝器40が畝に形成する溝深さは深くなって
深植えとなる。
【0033】なお、油圧バルブユニット20内の左右傾
斜制御バルブ20bは左右傾斜検出用の振り子61の動
きに連動して切り替わるようになっており、機体が左右
に傾斜するとローリングシリンダ27が適宜作動し、機
体を左右水平に戻すように制御する。
【0034】操縦ハンドル6のグリップ6a・6aの下
側には、サイドクラッチレバー62・62が設けられて
いる。また、操縦ハンドル6の基部には操作パネル63
が設けられ、該操作パネル63に、前記テンションプー
リー48を操作ワイヤ49を介して操作する植付昇降レ
バー64とメインクラッチの入・切操作をするメインク
ラッチレバー65等が設けられている。
【0035】66は走行部ミッションケース7内の変速
歯車機構を操作して前進路上走行速度と前進植付速度と
後進と中立とに変速操作できる変速操作レバーであっ
て、前部が走行部ミッションケース7の左側面に設けた
変速アーム66aに連繋されており、前記機体正面視で
三角形の形状を描いて回転作動するベルトコンベア34
の三角形の空間部を貫通して後方に延び、その操作握り
部66bは左右覆土板41・41及び鎮圧輪53を支持
する支持体57の左端より右側位置に配設されている。
【0036】そして、通常の植付作業時には、変速操作
レバー66を前進植付速度にし、植付昇降レバー64を
種芋の植付深さが一定になる上下制御状態で植付部1b
に動力が伝動される操作位置にし、メインクラッチレバ
ー65をメインクラッチが入となるように操作して、左
右前輪3・3と左右後輪2・2を畝溝に沿わせて機体を
進行させる。そして、ベルトコンベア34の仕切り板4
4で区切られた一区画にそれぞれ1個づつ種芋aが供給
されると、該種芋aは、ベルトコンベア34で右方向に
搬送され、つづいて回転ロール37を境に縦方向に角度
を変え回転ロール36まで移送される。ここで、案内ガ
イド39は、回転ロール37の位置においてベルトコン
ベア34が左右方向から縦方向に角度をかえた時、ベル
トコンベア34に載置された種芋aが落下するのを防止
する。そして、種芋aは、ベルトコンベア34の下端終
端から作溝器40で掘られた畝の溝内に落下する。その
後、左右覆土板41・41で覆土され、鎮圧輪53で覆
土された種芋の植付位置の畝上面が鎮圧される。
【0037】この時、ベルトコンベア34の下端終端が
作溝器40近傍にあり、作溝器40近傍で種芋aを畝に
落下させることができるので、種芋aの形状、重量にか
かわりなく、落下時間を一定に保ち、種芋aの植付け間
隔のバラツキを減少させ、均一な種芋aの植付け作業が
行なえる。
【0038】ところで、42は植付ける種芋aを収納す
る容器を載置する為の種芋収納容器載置台であって、機
体の前後方向の中央でベルトコンベア34の前方に配置
されており、通常、前部よりも後部が低く且つ左側より
も右側が低くなるように傾斜して設けられている。この
種芋収納容器載置台42は、四角枠状に構成されてお
り、メインフレーム14に上下方向の回動軸回りに回動
可能に設けた載置台支持フレ−ム81に取り付けられて
いる。
【0039】前記載置台支持フレ−ム81は、断面が円
形のパイプで構成され、上部が左右方向に向けられた構
成となっている。そして、前記載置台支持フレ−ム81
の上部には、種芋収納容器載置台42に固着した載置台
取付基部42aを設けており、種芋収納容器載置台42
を取り付けた構成となっている。該載置台取付基部42
aは、左右方向の断面が円形のパイプで構成され、載置
台支持フレ−ム81を内部に挿入して取り付けた構成と
なっている。また、載置台支持フレ−ム81には、該フ
レ−ム81から前側に延びるように該フレ−ム81に固
着した載置台傾斜調節用フレ−ム82を設けている。こ
の載置台傾斜調節用フレ−ム82の前端部には、載置台
傾斜調節機構83を設けている。該載置台傾斜調節機構
83は、上下方向の軸回りに回転する調節ハンドル84
と該調節ハンドル84と一体回転する螺旋部85とを備
えて構成され、載置台傾斜調節用フレ−ム82に対して
上下移動しないように設けられると共に、種芋収納容器
載置台42の前端部に前記螺旋部85を介して螺合して
いる。従って、前記調節ハンドル84を回動操作するこ
とにより、種芋収納容器載置台42の前端部が載置台傾
斜調節用フレ−ム82に対して上下移動し、前記種芋収
納容器載置台42が左右方向へ向く載置台支持フレ−ム
81の上部に対して回動して、該載置台42の前後傾斜
姿勢を変更する構成となっている。
【0040】次に、このジャガイモ移植機1において、
一例として、上方が開放された直方体形状の種芋コンテ
ナ86に種芋を充填し、前記種芋コンテナ86を種芋収
納容器載置台42に載置して種芋を植付ける作業につい
て説明する。作業者は、左後輪2の後方のベルトコンベ
ア34の後側で且つ左右覆土板41・41及び鎮圧輪5
3の支持体57と操縦ハンドル6の左側方部分に構成さ
れる空間部A(左後輪2の後方の畝溝)を歩きながら、
前方にある種芋収納容器載置台42に載置された種芋収
納容器から種芋aを取り出し、ベルトコンベア34の種
芋が載置される部位34bに仕切り板44で区切られた
一区画毎に1個づつ種芋aを置いて供給する。これによ
り、種芋aがベルトコンベア34により搬送されて該コ
ンベア34の下端終端から落下して植付けられていく。
【0041】このとき、作業者がこの空間部A(左側の
後輪2が走行する畝Uと畝Uとの間)を歩きながら種芋
を置く作業を行う際、ベルトコンベア34,作溝器40
及び左右覆土板41等の隙間から畝面が見えるので、植
付状況を監視しながら作業が行なえる。また、種芋収納
容器載置台42は、前部よりも後部が低く且つ左側より
も右側が低くなるように傾斜して設けられているので、
種芋収納容器載置台42に載置された種芋コンテナ86
の後方右側(作業者の右手側)が最も低い状態となり、
種芋コンテナ86内の種芋は後方右側にいつも有る状態
(種芋コンテナ86内の作業者から離れた前方左側の種
芋は順次後方右側に転がってくる)となるから、作業者
は種芋収納容器載置台42に載置された種芋コンテナ8
6から容易に種芋aを取り出してベルトコンベア34に
置く作業が行なえ作業能率がとても良い。
【0042】更に、載置台傾斜調節機構83の調節ハン
ドル84を回動操作することにより種芋収納容器載置台
42の前後傾斜姿勢を変更して種芋コンテナ86の傾斜
姿勢を変更できるので、種芋コンテナ86内で作業者が
取り出し易い位置に種芋が適確に転がってくるように調
節することができ作業能率を向上させばかりでなく、不
要に後方(作業者の手前側)に種芋が転がってくるのを
抑えることができ、不要に種芋が転がることによる該種
芋の損傷を抑制することができる。また、傾斜地で種芋
の植付作業を行うとき、圃場の傾斜に伴って機体が傾斜
するために種芋コンテナ86の傾斜姿勢も変化するが、
載置台傾斜調節機構83の調節ハンドル84を回動操作
することにより、種芋コンテナ86内で作業者が取り出
し易い位置に種芋が適確に転がってくるように種芋コン
テナ86の傾斜姿勢を調節することができ、傾斜地にお
いても作業能率を向上させることができる。尚、前記載
置台傾斜調節機構83は種芋収納容器載置台42の前後
傾斜姿勢を変更可能にしたものであるが、種芋収納容器
載置台42の左右傾斜姿勢を変更可能にしてもよい。
【0043】また、ベルトコンベア34の左端部にカバ
ー体67を設けているので、ベルトコンベア34が回転
して左端部でその回転方向が回転ロール38にて変更さ
れる際に、ベルトコンベア34に付着した土や泥等が上
方に飛んで空間部Aにいる作業者にかかるのを防止して
いる。このカバー体67により、作業者は、ベルトコン
ベア34に種芋を置く作業が容易に行なえて能率的であ
る。
【0044】また、平面視で機体中央に対してベルトコ
ンベア34が突出して配設された側と反対側に操縦ハン
ドル6を変位して設けたので、ベルトコンベア34の後
方に作業者が作業をする空間部Aを広くとることがで
き、畝間を通る後輪2の後方で作業者は畝間を安心して
容易に歩きながら、作業者は該空間部Aにてベルトコン
ベア34への芋等の供給作業が容易に行なえて移植作業
性及び移植作業能率が良い。
【0045】ところで、図11及び図12に示すよう
に、種芋収納容器載置台42には、前述の種芋コンテナ
86とは異なる種芋繰出ホッパ90を載置することがで
きる。この種芋繰出ホッパ90は、前部の主種芋収容部
91と右後部の副種芋収容部92とを備えて構成され
る。前記種芋繰出ホッパ90内の左端には、該ホッパ9
0と一体の種芋移送樋93を設けている。尚、該種芋移
送樋93が、種芋を移送する振動コンベアとなる。前記
主種芋収容部91の底板91aと前記種芋移送樋93の
右端とは、連接されている。そして、前記副種芋収容部
92の底板92aは、前記主種芋収容部91の底板91
aより間隔をとって低位置に設けられ、前記種芋移送樋
93よりも低位に配置されている。尚、副種芋収容部9
2と種芋移送樋93との間は、前記主種芋収容部91の
底板91aよりも高い仕切り部94が構成されている。
また、主種芋収容部91及び副種芋収容部92の底板9
1a,92aと種芋移送樋93は、種芋収納容器載置台
42に種芋繰出ホッパ90を載置した状態で、通常、後
側が低い傾斜姿勢となる。従って、種芋収納容器載置台
42に種芋繰出ホッパ90を載置すると、該ホッパ90
内の種芋は、先ず自重により低位にある副種芋収容部9
2に所定量供給され、副種芋収容部92に主種芋収容部
91の底板91aの高さまで供給されるとそれ以上の前
記副種芋収容部92に入らない余剰分が主種芋収容部9
1に供給される。また、種芋繰出ホッパ90を載置した
状態で、種芋収納容器載置台42の側面に設けた固定用
ボルト95により前記種芋収納容器載置台42に種芋繰
出ホッパ90を固着する構成となっている。
【0046】前記種芋移送樋93は、断面が下半円形状
で種芋一個分の大きさより左右方向(移送方向と垂直な
方向)において若干広幅に構成されている。この種芋移
送樋93は、前後に延設して設けられると共に、後端部
が副種芋収容部82より後位に突出している。また、前
記種芋移送樋93の後端部の下面には、振動発生装置9
6を設けている。この振動発生装置96は、種芋移送樋
93の後端部の下面に取り付けた振動用ロッド97及び
該振動用ロッド97の他端が取り付けられた振動用ア−
ム98を備えている。前記振動用ア−ム98は、ベルト
コンベア34の左端部の回転ロール38すなわち従動ス
プロケット99と一体回転する駆動カム100が回転駆
動することにより、振動用ア−ム98と一体の従動カム
ア−ム101が揺動して、上下に揺動する構成となって
いる。尚、前記従動カムア−ム101の先端に設けたカ
ムロ−ラ101aが、前記駆動カム100に当接するよ
うになっている。従って、振動用ア−ム98の揺動によ
り、振動用ロッド98が上下に往復作動して種芋移送樋
93に上下の駆動力を伝達し、種芋移送樋93を上下に
振動させるようになっている。尚、振動用ア−ム98及
び従動カムア−ム101は、前記従動スプロケット99
の回動軸102を支持する機体側の支持部材103に固
着された前方に延びる回動支点軸104に装着され、前
記回動支点軸104回りに回動する構成となっている。
【0047】次に、前述の種芋繰出ホッパ90に種芋を
充填し、前記種芋繰出ホッパ90を種芋収納容器載置台
42に載置して種芋を植付ける作業について説明する。
尚、植付作業を開始するにあたり、固定用ボルト95に
より種芋繰出ホッパ90を種芋収納容器載置台42に固
着すると共に、種芋移送樋93の下面に設けられた振動
発生装置96の振動用ア−ム98及び従動カムア−ム1
01を機体側の回動支点軸104に装着する。そして、
変速操作レバー66を前進植付速度にし、植付昇降レバ
ー64を種芋の植付深さが一定になる上下制御状態で植
付部1bに動力が伝動される操作位置にし、メインクラ
ッチレバー65をメインクラッチが入となるように操作
して、機体を進行させる。すると、種芋繰出ホッパ90
の主種芋収容部91から種芋が自重により種芋移送樋9
3の前部に供給され、振動発生装置96の駆動により種
芋繰出ホッパ90ごと種芋移送樋93が上下に振動す
る。この種芋移送樋93の振動により、種芋移送樋93
上で前後一列に並んだ種芋が種芋移送樋93の下位側す
なわち後側へ徐々に移送されていく。尚、種芋繰出ホッ
パ90の振動により、主種芋収容部91から種芋が種芋
移送樋93の前部に転がり、種芋移送樋93へ種芋が安
定して供給される構成となっている。そして、前記種芋
移送樋93で移送される種芋は、種芋移送樋93の移送
終端部(後端部)でベルトコンベア34の左端部に供給
され、以降はベルトコンベア34の回転に伴って該ベル
トコンベア34の仕切り板44で区切られた一区画にそ
れぞれ1個づつ種芋aが連続的に且つ自動的に供給され
る。以下前述のものと同様に、種芋aがベルトコンベア
34により搬送されて該コンベア34の下端終端から落
下して植付けられていく。
【0048】作業者は、左後輪2の後方のベルトコンベ
ア34の後側で且つ左右覆土板41・41及び鎮圧輪5
3の支持体57と操縦ハンドル6の左側方部分に構成さ
れる空間部A(左後輪2の後方の畝溝)を歩きながら、
種芋繰出ホッパ90の主種芋収容部91から種芋移送樋
93、ないしはベルトコンベア34への種芋移送状態を
監視し、また種芋の植付状態を監視する。そして、種芋
移送樋93からべルトコンベア34の仕切り板44で区
切られた一区画に種芋が供給されなかったときは、種芋
繰出ホッパ90の右後部の副種芋収容部92から種芋を
取り出してベルトコンベア34の種芋が載置される部位
34bの種芋が供給されていない区画へ供給する。ま
た、種芋移送樋93からベルトコンベア34の前記一区
画に複数個の種芋が供給されたときは、ベルトコンベア
34の種芋が載置される部位34bから余分な種芋を取
り出して種芋繰出ホッパ90へ戻す。また、種芋移送樋
93からベルトコンベア34の前記一区画に種芋が供給
されなかったり複数個供給されたりしたとき、必要に応
じて、載置台傾斜調節機構83の調節ハンドル84を回
動操作して種芋収納容器載置台42ひいては種芋繰出ホ
ッパ90の種芋移送樋93の前後傾斜姿勢を変更するこ
とにより、前記種芋移送樋93を前上がりに傾斜させる
ほど該種芋移送樋93における種芋の移送速度が速くな
り、逆に種芋移送樋93の前上がりを緩傾斜にするほど
該種芋移送樋93における種芋の移送速度が遅くなり、
前記種芋移送樋93における種芋の移送速度を調節する
ことができる。また、前記載置台傾斜調節機構83によ
り、種々の大きさの種芋に対応できる。
【0049】尚、前記種芋移送樋93における種芋の移
送速度を調節する手段として、振動発生装置96に伝動
する駆動カム100又は振動発生装置96の従動カムア
−ム101を交換することにより、振動発生装置96に
よる上下の揺動ストロ−クや揺動の周期を変更して行う
構成としてもよい。また、従動カムア−ム101の回動
支点軸104の位置を変更することにより、振動発生装
置96による上下の揺動ストロ−クや揺動の周期を変更
して行う構成としてもよい。
【0050】また、前記振動発生装置96による振動に
より種芋繰出ホッパ90を振動させ主種芋収容部91か
ら種芋移送樋93へ種芋が安定して供給されようにして
おり、前記主種芋収容部91から前記種芋移送樋93へ
の種芋を供給するための機構を格別に要さない。
【0051】尚、種芋繰出ホッパ90及び種芋移送樋9
3は、種芋収納容器載置台42の側面に設けた固定用ボ
ルト95により機体に固定される構成としたが、機体に
対して若干のガタ(融通部)を設けて取り付けた構成と
してもよい。これにより、振動発生装置96により、種
芋繰出ホッパ90及び種芋移送樋93に振動を安定して
発生させることができる。
【0052】また、作業者が前記空間部A(左側の後輪
2が走行する畝Uと畝Uとの間)を歩きながら種芋を置
く作業を行う際、種芋繰出ホッパ90が邪魔にならずに
ベルトコンベア34,作溝器40及び左右覆土板41等
の隙間から畝面が見えるので、植付状況を監視しながら
作業が行なえる。
【0053】また、作業者が直接ベルトコンベア34ヘ
種芋を供給するとき、主種芋収容部91より低位の副種
芋収容部92を種芋繰出ホッパの右後部に設けているの
で、種芋繰出ホッパ90内の種芋は右後部の前記副種芋
収容部92にいつも有る状態(種芋繰出ホッパ90内の
作業者から離れた主種芋収容部91にある種芋は順次副
種芋収容部92に転がってくる)となるから、作業者は
前記副種芋収容部92から容易に種芋aを取り出してベ
ルトコンベア34に置く作業が行なえ作業性が向上す
る。
【0054】更に、載置台傾斜調節機構83の調節ハン
ドル84を回動操作することにより種芋繰出ホッパ90
の傾斜姿勢を変更できるので、作業者が取り出し易い必
要量の種芋が副種芋収容部92に適確に転がってくるよ
うに調節することができ、不要に前記副種芋収容部92
に種芋が転がってくるのを抑えることができ、不要に種
芋が転がることによる該種芋の損傷を抑制することがで
きるばかりでなく、主種芋収容部91における種芋の不
足を抑制することができ、前記主種芋収容部91から種
芋移送樋93への種芋の供給の安定化を図ることができ
る。また、傾斜地で種芋の植付作業を行うとき、圃場の
傾斜に伴って機体が傾斜するために種芋繰出ホッパ90
の傾斜姿勢も変化するが、載置台傾斜調節機構83の調
節ハンドル84を回動操作することにより、主種芋収容
部91と副種芋収容部92とに種芋が適正に配分される
ように種芋繰出ホッパ90の傾斜姿勢を調節することが
でき、傾斜地においても作業性を向上させることができ
る。
【0055】また、ベルトコンベア34の左端部にカバ
ー体67を設けているので、ベルトコンベア34が回転
して左端部でその回転方向が回転ロール38にて変更さ
れる際に、ベルトコンベア34に付着した土や泥等が上
方に飛んで、空間部Aにいる作業者にかかるのを防止し
ている。このカバー体67により、作業者は、空間部A
で作業が行なえる。
【0056】また、平面視で機体中央に対してベルトコ
ンベア34が突出して配設された側と反対側に操縦ハン
ドル6を変位して設けたので、ベルトコンベア34の後
方に作業者が作業をする空間部Aを広くとることがで
き、畝間を通る後輪2の後方で作業者は畝間を安心して
容易に歩きながら、作業者は該空間部Aにて作業が容易
に行なえて移植作業性が良い。
【0057】また、上下幅の小さい種芋移送樋93によ
りベルトコンベア34へ種芋を供給するようにしたの
で、種芋繰出ホッパ90が高い位置に配置されず、作業
者が前記空間部Aにて作業を行う際、該ホッパ90が遮
ることによる作業者の前方視界の悪化を抑えることがで
きる。
【0058】また、種芋移送樋93によりベルトコンベ
ア34へ種芋が自動的に供給されるので、作業者は操縦
ハンドル6を把持して機体の後方を歩きながら作業をし
てもよい。このとき、種芋繰出ホッパ90が機体の左右
中央より左側に設けられているので、種芋繰出ホッパ9
0が遮ることによる作業者の前方視界の悪化を抑えるこ
とができる。同様に、畝の終端等で機体を旋回させると
きや路上走行しているとき、種芋繰出ホッパ90が機体
の左右中央より左側に設けられているので、操縦ハンド
ル6を把持して機体の後方を歩く作業者の前方視界の悪
化を抑えることができる。
【0059】また、作業者が直接ベルトコンベア34へ
種芋を供給して移植作業を行うべく種芋繰出ホッパ90
及び種芋移送樋93を取り外すときは、種芋収納容器載
置台42の側面に設けた固定用ボルト95を弛めて前記
種芋収納容器載置台42から種芋繰出ホッパ90と種芋
移送樋93とを一体で取り外せばよく、前記種芋繰出ホ
ッパ90及び前記種芋移送樋93を容易に取り外せる。
【0060】尚、このジャガイモ移植機1は、ベルトコ
ンベア34が機体左右方向の一側に突出して機体の左右
方向のバランスが悪くなることを、左右後輪2を上下動
する昇降シリンダ21、作溝器40、及び左右覆土板4
1を機体平面視で機体左右方向の略々中央に前後に配置
することにより、左右方向のバランスが改善されて、走
行性能及び植付性能の良い移植機を得ることができ、良
好なる移植作業が行なえる。また、昇降シリンダ21、
作溝器40、及び左右覆土板41を機体平面視で機体左
右方向の略々中央に前後に配置することにより、機体全
体を効率の良い簡潔な構成とすることができて、小型軽
量の機体構成となって機体の操縦操作性が良く能率の良
い移植作業が行なえる。
【0061】尚、左右後輪2と左右前輪3との4輪構成
の走行部であるから、機体が前後方向に大きく傾いたり
するようなことが無くて走行安定性が良く、苗植付深さ
が更に安定し良好な移植作業が行なえる。また、上記実
施例ではジャガイモの移植機について説明したが、ジャ
ガイモ以外の如何なる芋の移植機に適用しても良く、更
には、芋以外でもベルトコンベア34に置くことができ
るものであれば、如何なる移植機に適用しても良い。ま
た、上記の実施例では、畝に植付ける例を説明したが、
平坦な圃場に植付けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ジャガイモ移植機の平面図である。
【図2】ジャガイモ移植機の側面図である。
【図3】走行部と植付部の連結部分の斜視図である。
【図4】案内ガイドとベルトコンベアとの関係を示す正
面図である。
【図5】案内ガイドとベルトコンベアとの関係を示す斜
視図である。
【図6】ベルトコンベアと三個の回転ロールを示す作用
説明図である。
【図7】他の実施例を示すベルトコンベアと回転ロール
の作用説明図である。
【図8】油圧回路図である。
【図9】種芋コンテナを搭載した状態のジャガイモ移植
機の平面図である。
【図10】種芋コンテナを搭載した状態のジャガイモ移
植機の側面図である。
【図11】種芋繰出ホッパを搭載した状態のジャガイモ
移植機の平面図である。
【図12】種芋繰出ホッパを搭載した状態のジャガイモ
移植機の側面図である。
【図13】振動発生装置及びその周辺を示す後側から見
た斜視図である。
【符号の説明】
1…ジャガイモ移植機、34…ベルトコンベア(主コン
ベア)、40…作溝器(移植孔形成装置)、41…覆土
板、83…載置台傾斜調節機構、90…種芋繰出ホッ
パ、91…主種芋収容部、92…副種芋収容部、93…
種芋移送樋(振動コンベア)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高浪 豊幸 熊本県上益城郡益城町平田字深迫2550 株 式会社ヰセキ九州内 Fターム(参考) 2B054 AA05 AA06 AA15 BA03 BB01 CA03 CB02 CB03 CB15 DA07 DB04 DB09 DC02 DC09 DD09 DD10 DD18 DE02 EA05 EA13 EA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主コンベア34により芋等を搬送し、搬
    送された芋等を圃場に植え付ける構成の芋等の移植機に
    おいて、前記主コンベア34に芋等を供給する振動コン
    ベア93を設けたことを特徴とする芋等の移植機。
  2. 【請求項2】 芋等を収容するホッパ90内から振動コ
    ンベア93ヘ芋等が供給される構成とし、前記芋等を収
    容するホッパ90を主コンベア34の近くに配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の芋等の移植機。
  3. 【請求項3】 芋等を収容するホッパ90を主コンベア
    34の前側へ配置したことを特徴とする請求項2に記載
    の芋等の移植機。
  4. 【請求項4】 主コンベヤ34に対して振動コンベア9
    3を平面視で交差させて配置したことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載の芋等の移植機。
  5. 【請求項5】 振動コンベア93の移送方向における傾
    斜角度を変更可能な傾斜調節機構83を設けたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の芋等
    の移植機。
  6. 【請求項6】 機体の左右方向の略々中央に移植孔形成
    装置40、及び覆土装置41を前後に配置し、主コンベ
    ア34を機体の左右方向の略々中央から左右一方側にか
    けて設け、主コンベア34が配置される左右一方側に芋
    等を収容するホッパ90を配置したことを特徴とする請
    求項2乃至請求項5のいずれかに記載の芋等の移植機。
  7. 【請求項7】 芋等を収容するホッパ90において、振
    動コンベヤ93へ供給される芋等を収容する主収容部9
    1と該主収容部91より低位の副収容部92とを構成
    し、前記主収容部91と前記副収容部92を連通させて
    構成したことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいず
    れかに記載の芋等の移植機。
  8. 【請求項8】 振動コンベア93を着脱可能に設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    の芋等の移植機。
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