JP2008104427A - 粉粒体供給装置付き苗移植機 - Google Patents

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木下  栄一郎
Shiro Katsuno
勝野  志郎
Masami Muranami
村並  昌実
Hideaki Kurose
英明 黒瀬
Hirotaka Doi
土井  宏貴
Nobuhiro Yamane
暢宏 山根
Minoru Matsuoka
実 松岡
Masahiro Takemoto
竹本  雅浩
Yoshihiko Okubo
大久保  嘉彦
Masao Inada
誠生 稲田
Kota Azuma
幸太 東
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Abstract

【課題】機体のバランスを良くして苗の植え付けの前工程で施肥などの粉粒体排出作業が円滑に行え、また、粉粒体供給装置などのメンテナンスが容易に行える粉粒体供給装置付き苗移植機の提供である。
【解決手段】機体の前進方向に向かって変速装置を有する走行部ミッションケース7の後方に植付部伝動装置を有する植付部伝動ケース30を配置し、更に植付部伝動ケース30の後方に苗植付具60及び苗供給装置4を配置する。また、機体の前進方向に向かって植付部伝動ケース30の前方には粉粒体供給装置82を配置し、走行部ミッションケース7の上方に粉粒体を貯留するタンク83及び粉粒体繰出部85を配置して、粉粒体移送管84を粉粒体繰出部85から走行部ミッションケース7の前方を経由させて圃場面の近傍位置まで延設したことで、機体のバランスが良くなり、各装置のメンテナンスが容易にできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、圃場にねぎなどの苗を植付ける苗移植機に関し、特に肥料などの粉粒体を施す作業を行う粉粒体供給装置を備えた苗移植機に関する。
例えば、ねぎなどの作物の苗を畑圃場に植付ける場合に、昇降駆動するリンク機構と連結して昇降動作する開閉可能なくちばし状の苗植付け体により行われる苗移植機が知られている。そして、通常は、苗の植え付け場所の周辺に、作物が生育するために必要な肥料も一緒に蒔く必要がある。そして、この施肥作業は、肥料の量が必要量のみで済むように、また植え付けと同時に施肥作業も効率的に行えるように、苗植付け体にホースを通して肥料を投入して行われていた。しかし、ホースが曲がると肥料が詰まり、スムーズに肥料が苗植付け体に投入できなかったり、うまく植え付け場所に施肥できないという問題があった。
そこで、下記特許文献1に示されるように、苗植付け体を縦に二等分して一方に苗を入れ、他方に肥料を入れることで、植え付けと同時に施肥作業が確実に行えるようにした構成が提案されている。
特開2006−14662号公報
上記特許文献1に示された苗移植機の構成によれば、苗植付け体に直接肥料を供給することで、苗を圃場に植え付ける際に、苗と共に肥料も植え付け場所に確実に投入することができる。
しかし、苗植付け体に肥料を供給するための肥料を入れておく施肥ホッパなどの肥料タンクが苗植付け体などがある苗植付装置の近辺に位置している。通常、苗植付装置付近には苗を苗植付装置に供給するための苗供給装置もあり、機体の後部にこれらの装置が集中すると機体の後方が重くなって、機体全体のバランスが悪くなる。また、これらの装置を配置するのに左右に均等に設けることも難しく、特に苗供給装置が左右に広がっている移植機の場合は、肥料タンクを苗植付け体の近くに配置すると、機体の左右のバランスも悪くなる。
そして、特許文献1に示された苗移植機の構成では、肥料タンクなどの施肥装置のメンテナンスの際に、近くにある苗植付装置などが邪魔になってメンテナンスが容易にできないなどの問題がある。一方、苗植付装置などのメンテナンスの際には反対に施肥装置が邪魔になってしまう。
そこで、本発明の課題は、機体のバランスを良くした粉粒体供給装置付きの苗移植機の提供である。また、本発明の課題は、施肥装置などの粉粒体供給装置や植付装置などのメンテナンスが容易に行える粉粒体供給装置付きの苗移植機の提供である。
上記本発明の課題は次の解決手段で解決される。
請求項1記載の発明は、エンジン(9)を搭載した機体を前進させる走行装置(1a)と、前記エンジン(9)からの動力を前記走行装置(1a)に伝達する伝動装置を収納した走行部ミッションケース(7)と、前記走行部ミッションケース(7)内の伝動装置からの動力が伝達される植付部伝動装置を有する植付部伝動ケース(30)と、前記植付部伝動ケース(30)内の植付部伝動装置からの動力により上下動しながら苗を圃場に植付ける苗植付け体(60)と、前記植付部伝動ケース(30)内の植付部伝動装置からの動力により複数の苗収容体(40)を機体の前進方向に向かって左右に周回させて該苗収容体(40)が収容する苗を所定の位置で前記苗植付け体(60)へ供給する苗供給装置(4)と、更に粉粒体を貯留するタンク(83)と該タンク(83)から粉粒体を繰り出す粉粒体繰出部(85)と該粉粒体繰出部(85)で繰り出された粉粒体を圃場面の近傍まで移送するための粉粒体移送管(84)とを備えた粉粒体供給装置(82)と、前記植付部伝動ケース(30)内の植付部伝動装置からの動力を前記粉粒体繰出部(85)へ伝達する繰出伝動機構(88)とを設けた粉粒体供給装置付き苗移植機において、機体の前進方向に向かって前記走行部ミッションケース(7)の後方に植付部伝動ケース(30)を、更に植付部伝動ケース(30)の後方に苗植付け体(60)及び苗供給装置(4)を配置し、機体の前進方向に向かって前記植付部伝動ケース(30)の前方に前記粉粒体供給装置(82)を配置し、前記走行部ミッションケース(7)の上方に前記タンク(83)及び粉粒体繰出部(85)を配置し、前記粉粒体移送管(84)を前記粉粒体繰出部(85)から走行部ミッションケース(7)の前方を経由させて圃場面の近傍位置まで延設した粉粒体供給装置付き苗移植機である。
請求項1記載の発明によれば、機体の前進方向に向かって植付部伝動ケース(30)の前方に粉粒体供給装置(82)を設けることで、機体のバランスが良くなり、安定性が良好となる。また、走行部ミッションケース(7)の上方に粉粒体を貯留するタンク(83)及び粉粒体繰出部(85)を配置することにより、作業者は、苗植付け体(60)及び苗供給装置(4)が邪魔にならずに、機体の前方からタンク(83)への粉粒体の補給や粉粒体繰出部(85)のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、粉粒体移送管(84)を走行部ミッションケース(7)の前方を経由させて設けたので、粉粒体移送管(84)が繰出伝動機構や植付部伝動ケース(30)に干渉せず、さらには植付部伝動ケース(30)内の植付部伝動装置から苗植付け体(60)並びに苗供給装置(4)への伝動機構等に干渉せず、例えば施肥作業などの粉粒体の供給作業を円滑に行える。
本発明を実施するための最良の形態を図面と共に説明する。
図1には、本実施形態のねぎなどの移植用の苗移植機の全体構造図の側面図を示し、図2には、図1の平面図を示す。
この苗移植機は、後輪2、2と前輪3、3を有する走行部1aによって圃場面に機体を進行させながら、苗供給装置4、苗植付装置5等からなる植付部1bでねぎの苗(イ)を圃場に植付ける構成となっている。作業者は、機体後方に設けた操縦ハンドル6で適宜機体を操向操作すると共に、植付作業時には機体側方を歩きながら苗供給装置4へ苗(イ)を補給する。以下、各部の構成について説明する。なお、苗移植機の前進方向を前、後進方向を後といい、前進方向に向いて左側、右側をそれぞれ左、右という。
まず、走行部1aについて説明する。
走行部ミッションケース7の前側にエンジン9が配置されており、エンジン9の左側面部には該エンジン9の動力で駆動する油圧ポンプ10が設けられている。また、エンジン9の上側には燃料タンク11等が設けられ、その上側をボンネット12が覆っている。走行部ミッションケース7の背面部に側面視長方形の左右に長い連結フレーム13が一体に設けられており、この連結フレーム13の背面右端部に走行部1aと操縦ハンドル6をつなぐメインフレーム14の前端部が固着連結されている。メインフレーム14は、植付部1bの平面視右側を通って後方に延び、途中で斜め上向きに湾曲し、そのまま植付部1bの後方位置まで延びている。そして、その後端部に操縦ハンドル6が固着して取り付けられている。
走行部ミッションケース7の左右側面から突出する回動筒部15、15に走行伝動ケース16、16が一体に取り付けられ、その走行伝動ケース16、16の先端部に駆動走行車輪である後輪2、2が軸支されている。
一対の前輪3、3は、エンジン9の下方の左右中央位置から左右に伸びる支持軸20に取り付けた前輪支持フレーム(図示せず)の左右両側部の下方に延びるアーム部分17aの下端部側方に固定した車軸17に回転自在に取り付けている。アーム部分17aは機体に対する上下支持位置を変更可能な取付穴を有し、その上下支持位置を変えることで、前輪3の接地高さを調節できる。
走行部1aには機体に対して後輪2、2を上下動させて機体位置を制御する機体制御機構が設けられている。この機体制御機構は、接地体28の接地面28aが圃場面に対する機体の高さを検出する感知リンク機構29を介して油圧バルブユニット35により昇降シリンダ21を作動制御するものである。なお、接地体28はメインフレーム14から支持されて設けられている。
走行部ミッションケース7の上に配置した油圧バルブユニット35には、その後方に向けて昇降シリンダ21が設けられ、該シリンダ21のピストンロッド21aの先端部に天秤杆22が上下方向の軸まわりに回動自在に取り付けられている。ピストンロッド21aは、油圧バルブユニット35とメインフレーム14に取り付けた取付部材(図示せず)とに支持されたガイド軸(図示せず)に沿って摺動するようになっている。
天秤杆22の左右両端部と回動筒部15、15に固着したスイングアーム25、25が連結ロッド26、26を介してそれぞれ連結している。左側の連結ロッド26は、ローリングシリンダ27が組み込まれており、該シリンダ27を伸縮作動させることにより長さを変えられるようになっている。
昇降シリンダ21及びローリングシリンダ27は、前記油圧ポンプ10から供給される作動油を油圧バルブユニット35内の制御バルブ(図示せず)で制御して作動させられる。昇降シリンダ21を伸縮作動させると、天秤杆22が前後し、スイングアーム25が昇降シリンダ21と連結されているので、天秤杆22の前後動作に連動して上下動して、これと一体の左右の後輪2、2が同方向に同量だけ、機体に対し上下動し、機体が昇降する。また、ローリングシリンダ27を伸縮作動させると、左右一方(左側)の後輪2のみが機体に対して上下動し、機体が左右に傾斜する。
エンジン9の後部のミッションケース7内にはエンジン9の出力軸が入り込んでおり、エンジン9の出力軸からミッションケース7内の伝動機構にエンジン動力が伝達される構成となっている。ミッションケース7の左右両側部に走行伝動ケース16、16を回動支点16bを中心に回動自在に取り付け、この走行伝動ケース16、16の回動支点16bにミッションケース7から左右両外側方に延出させた回動筒部15、15の先端が入り込んで走行伝動ケース16、16内の伝動機構に走行用の動力を伝達している。そして、走行用の動力は走行伝動ケース16、16内の伝動機構を介して機体後方側に伸びてその後端側側方に突出する車軸18、18に伝動し、後輪2、2が駆動回転する。
次に植付部1bの構成を説明する。
連結フレーム13の上面に走行部ミッションケース7内の変速装置(図示せず)から動力が伝動される植付部伝動装置(図示せず)を有する植付部ミッションケース30の下部が固着され、該植付部ミッションケース30の上部に第一植付伝動ケース31の基部が固着され、更に該第一植付伝動ケース31の先端部に第二植付伝動ケース32の基部が固着されている。そして、第一植付伝動ケース31と第二植付伝動ケース32に後述する苗植付装置5の作動機構が連結されている。苗植付装置5の苗植付具60は、走行部1aよりも後側に位置している。また、植付部ミッションケース30に基部を固着した上部フレーム34に苗載台55が取り付けられ、苗供給装置4は苗載台55の後方に配置され、また苗供給装置4と苗載台55は苗植付具60の上方に位置するように配置されている。
図3には、図1の苗移植機の走行部と植付部の連結部分の斜視図を示す。
図3に示すように、植付部ミッションケース30の入力軸30aは該ケース30の下端部から前方に突出しており、これを走行部ミッションケース7のPTO取出部7aに挿入することにより、該PTO取出部7a内の走行部側の軸(図示せず)に伝動連結するようになっている。また、植付部ミッションケース30は、前記連結フレーム13にボルト38、…によって着脱自在に取り付けられている。このため、ボルト38、…を外し、PTO取出部7aから入力軸30aを抜くことにより、走行部1aから植付部1bごと取り外すことができ、植付部1bのメンテナンスが容易に行える。
側面視において、植付部ミッションケース30は連結フレーム13から後方上向きに設けられ、且つ第一植付伝動ケース31は植付部ミッションケース30の上端部から後方下向きに設けられ、且つ第二植付伝動ケース32は第一植付伝動ケース31の下端部から水平後方に設けられている。この構成とすることにより、機体の前後長を必要以上に長くすることなく、第二植付伝動ケース32の下側に前記天秤杆22が移動するためのスペースが確保されている。
また、平面視において、植付部ミッションケース30は、連結フレーム13の右端部に固着されており、昇降シリンダ21と天秤杆22と右側の連結ロッド26の間に形成される機体制御機構の右側空間部を通って上方に延びている。そして、第一植付伝動ケース31は植付部ミッションケース30の左側、第二植付伝動ケース32は第一植付伝動ケース31のさらに左側に配置されている。ローリングシリンダ27が設けられていない分だけ左側空間部よりも右側空間部の方が広いので、植付部ミッションケース30を右側に配置するのが好ましい。
また、植付部ミッションケース30、第一植付伝動ケース31及び第二植付伝動ケース32を左右に振り分けて配置することにより、左右の重量バランスが良好となる。
次に苗供給装置4と苗植付装置5の説明をする。
苗植付装置5は、先端が下方に向かうくちばし状の前後苗植付け体からなる苗植付具60と、該苗植付具60の下端部が圃場面より上方となる位置と圃場面より下方となる位置とに苗植付具60を上下動させるリンク機構45と、くちばし状の苗植付具60の下端部が閉じて上方から苗を受け入れて内側に苗を収容可能とする閉状態と苗植付具60の下端部が前後に開いて内側に収容した苗を下方に放出可能とする開状態とに苗植付具60を開閉する開閉機構(図示せず)を備えている。
なお、植付部ミッションケース30内に内装した植付部伝動装置の伝動機構には、リンク機構45及び苗植付具60をその昇降動最上位の位置で、又はその近傍位置で設定時間停止させる間欠駆動機構と、リンク機構45及び苗植付具60の昇降動を停止させるクラッチ機構とを備えている。間欠駆動機構によって停止する時間は、該間欠駆動機構が備える変速機構によって調節され、この調節によって苗植付具60による苗植付株間が変更調節されるようになっている。
そして、リンク機構45は、苗植付具60の前側に設けた左右方向の軸19の左右中間部に回動自在に連結する昇降アーム46を備える。詳細は省略するが、昇降アーム46が揺動しながら昇降動し、その結果、苗植付具60の下端部が側面視で上下に長い略三日月形状の軌跡X(図1)でそれぞれ昇降動する。
苗供給装置4はスプロケット42,42の一方の回転軸42aと第二植付伝動ケース32と自在継ぎ手43a及び伝動軸43bを介して連結することでエンジン9からの動力を伝動して左右のスプロケット42,42を回転駆動させて苗供給カップ40を周回移動させる移動機構61を備えている。またスプロケット42,42は図示しないラチェットアームなどの回動規制部材により、植付部ミッションケース30内の植付部伝動装置の駆動機構から前記伝動軸43bを介して間欠的に駆動制御され、順次苗供給カップ40をスプロケット42,42により回動する。
このように、苗植付装置5に苗を供給する苗供給装置4は、苗を上方から受け入れて内側に苗を収容する複数の苗供給カップ40、…と、該苗供給カップ40、…を苗植付具60の上方を通過するように周回移動させる移動機構61と、苗植付具60の上方位置で苗供給カップ40の底部を開放して内側に収容した苗を落下させて苗植付具60に苗を供給する開閉機構などを備えている。
苗植付装置5は、苗植付具60を左右に設定間隔で複数体並べて配備した複数条植の構成としている。本例では、苗植付具60を左右に設定間隔で二体並べて配備した二条植えの構成としている。
苗植付装置5の移動機構61の作動と同期して苗供給カップ40はその取付間隔分づつ間欠的に回転し、各苗供給カップ40の底部の開閉自在なシャッタ(図示せず)が特定位置で開放することで苗植付装置5(の先端が尖ったカップ状の苗植付具60)へ供給された苗を溝に植え付けることができる。なお、カップ状の苗植付具60が図1の一点鎖線Xに示す軌跡で動き、その上死点近傍で苗供給カップ40から苗を受け取りながら、その下死点近傍で開き、中の苗が溝に植え付けられる。
苗植付装置5の前側には育苗トレイ(図示せず)を載せられる苗載台55が設けられている。苗載台55は、上部フレーム34から前方に突設した図示しない取付棒を介して取り付けられ、育苗トレイを水平に支持するように設けられている。
人手により、苗載台55に載置されている育苗トレイのポットに入れられた苗(イ)を各苗供給カップ40、…に補給する。移動機構61により苗の入った苗供給カップ40が苗供給位置まで回転移動すると、シャッタ(図示せず)が開き苗が苗植付装置5の苗植付具60の中に落下する。
また苗植付位置の後方には、左右一対の鎮圧輪80、80が設けられている。この鎮圧輪80、80は、下部ほど互いの間隔が狭くなるように斜めに取り付けられ、ロッド92に遊嵌させた重り81によって下向きに付勢されており、機体の進行に伴って圃場面を転動し、苗が植付けられた後の苗移植穴の周囲の土を崩落させて穴を埋め戻すと共に、その跡を軽く鎮圧するようになっている。
また、ロッド92はメインフレーム14の前後中間部に固着した支持枠(図示せず)に上下に揺動自在に支持された揺動フレーム87の後端部に取り付けられている。圃場面の凹凸に応じて鎮圧輪80、80が機体に対し上下動すると、その鎮圧輪80、80の上下動により接地体28が圃場面を検出して感知リンク機構29を介して油圧バルブユニット35内の昇降用油圧バルブ(図示せず)に伝えられ、揺動フレーム87の角度が元に戻る方向に昇降シリンダ21を作動させる。これにより、圃場面から機体までの高さを一定に維持するように機体を昇降制御する。
更に、メインフレーム14の後部には鎮圧輪固定レバー90が回動自在に支持され、鎮圧輪固定レバー90は鎮圧輪80、80を非接地状態まで上昇させた位置で固定するものである。
揺動フレーム87は機体の右側に配置されているので、機体の左側を歩行する作業者がこの揺動フレーム87に接触することがなく、確実な鎮圧を行えると共に、機体の昇降を正確に行える。
操縦ハンドル6は両端が後方に延びる平面視略コ字形をしており、その両端部にグリップ6a、6aが取り付けられている。旋回時や路上走行時には、作業者がグリップ6a、6aを握って操縦する。操縦ハンドル6は機体の左右中心から右側にずらせて設けられているので、畝の右側の溝を歩行しながらハンドル操作や苗補給作業を行いやすく、また、機体の左側を歩行しながら苗補給作業を行う時に邪魔にならない。
グリップ6a、6aの下側にはサイドクラッチレバー100、100が設けられている。また、操縦ハンドル6の基部には操作パネル101が設けられ、該操作パネル101に、苗供給装置4及び苗植付装置5へ伝動する植付クラッチの入・切操作と機体の昇降操作をする植付昇降レバー102、メインクラッチの入・切操作をするメインクラッチレバー103等が設けられている。なお、前輪3が駆動輪で、前後輪3、2が共に上下するタイプの苗移植機では、ハンドル6を持ち上げて後輪2を圃場から浮かせて前輪3で機体を旋回させる。
そして、本実施形態によれば、図1に示すように、肥料を貯留する肥料タンク83と該肥料タンク83から肥料を繰り出す肥料繰出部85と該肥料繰出部85で繰り出された肥料を圃場面の近傍まで移送するための肥料移送管84とを備えた施肥装置82を設けている。本構成の施肥装置82は、肥料に限らず、例えば薬剤などの粉粒体を散布する場合にも使用できる。
そして、走行部ミッションケース7の後方に植付部伝動ケース30を配置しており、更に植付部伝動ケース30の後方に苗植付具60及び苗供給装置4を配置している。
更に、施肥装置82は植付部伝動ケース30の前方に位置し、走行部ミッションケース7の上方には肥料タンク83及び肥料繰出部85が配置され、植付部伝動ケース30内の植付部伝動装置からの動力は伝動軸88を介して肥料繰出部85へ伝達される。また、肥料繰出部85の下方に連結した肥料移送管84を前記肥料繰出部85から走行部ミッションケース7の前方を経由させて圃場面の近傍位置まで延設している。
このように、走行部ミッションケース7の上方に肥料タンク83及び肥料繰出部85を配置することにより、作業者は、苗植付具60及び苗供給装置4が邪魔にならずに、機体の前方から肥料タンク83への肥料補給や肥料繰出部85のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、肥料移送管84を走行部ミッションケース7の前方を経由させて設けたので、肥料移送管84が伝動軸88などの繰出伝動機構や植付部伝動ケース30や植付部伝動ケース30内の植付部伝動装置から苗植付具60並びに苗供給装置4への伝動機構等に干渉せず、施肥作業を円滑に行える。
図1に示すように、ロール形状の肥料繰出部85の両端にアーム89を設けており、肥料繰出部85の回転軸85aにアーム89の一端を連結させている。アーム89の他端は植付部伝動ケース30からの動力を伝達する伝動軸88に連結させている。このように、植付部伝動ケース30からの動力が伝動軸88を介してアーム89から肥料繰出部85の伝動系に伝達されて回転軸85aを回転させると、伝動軸88は矢印F方向に揺動し、アーム89が矢印E方向に揺動する。そして肥料繰出部85は間欠的に一方向に回転し、肥料を繰り出すような構成である。
また、肥料移送管84を固定支持する支持部材95を前輪3、3の内側で支持軸20の適宜位置から前側へ延びる支持アーム(図示せず)の前端部に設け、肥料移送管84の排出口84aの位置を固定している。肥料移送管84は、上下に伸びる構成とし、排出口84aの高さを調節できるようにすれば、肥料の散布跡を調整できる。例えば、肥料移送管84を蛇腹状にしたり、又は二本の移送管として一方の移送管を他方の移送管にねじ込む構造とし、長さが調節できるようにすればよい。または、肥料移送管84を複数の移送管からなる構成として、これら移送管同士を接続可能とし、移送管を取り付けたり取り外し足りすることで長さが調節できるようにしても良い。
そして、排出口84aを支持部材95により高い位置に固定すれば排出口84aから圃場面までの距離が長くなるため、肥料が圃場に薄く広がって散布跡の面積は広くなるが、排出口84aを支持部材95により低い位置になるように固定すれば排出口84aから圃場面までの距離が短くなるため、肥料が圃場に広がらず一箇所に集中して蒔かれて散布跡の面積は狭くなる。
支持部材95によって肥料移送管84のどの位置でも固定出来るようにし、圃場面に対する排出口84aの上下位置で散布跡を調整することで、苗の植付位置の近傍へ局所的に施用したり、圃場全面に均一に散布したりすることができ、苗の種類や圃場状態など目的に応じた肥料散布が可能となる。
なお、図2に示すように、肥料の散布箇所は、2条植え用の苗移植機の中心ラインP上に散布すると良い。中心ラインP上に散布することで、2株分の肥料を1度に散布しても、左右の一方が多く、他方が少なくなるという左右間での散布ムラが生じない。
図4には、本発明の他の実施形態による苗移植機の側面図を示し、図5には図4の苗移植機の平面図を示す。なお、図4と図5において、図1や図2等で示す同一部材は同一符号を付して、その説明は省略する。また、図4の丸枠部分には、作溝体70の斜視図を示す。
ねぎなどの苗を移植する場合は、根が深いことから土中に深く植え付ける必要があるため、植付部分の土を掘って溝を形成させて、その溝に苗を植え付けて土を寄せるという植え付け作業がなされている。そして、圃場面を作溝しながら苗を植える場合は、作溝体70を機体前端中央部に設けて作溝(溝切りと言う場合がある)と同時に移植するような構成にすれば良い。
図4に示すように、作溝体70の支点部70bに支持部材97を溶着させて、該支持部材97を支持軸20の適宜位置から前側へ延びる取付部材98の前端部に着脱自在に取付ける。支持部材97にはホースホルダー96を溶接固着させて肥料移送管84を支持する。そして、支持部材97に複数の取付穴を設け、取付部材98に取り付ける際の穴の位置を変えることで作溝体70の上下位置を調節可能とすれば、溝の深さを調節できる。
そして、図4に示すように、作溝体70を苗植付装置5よりも前方に配置することで、作溝体70により溝切りした後に苗をその溝に移植でき、溝切り後に苗を移植するという一連の作業を容易にスムーズに行える。
肥料を散布する場合に、散布箇所が作溝体70と苗の植付箇所の間になるように肥料移送管84の排出口84aを配置すれば、作溝体70で溝を形成させた後、該溝に肥料を散布して苗を植え付けるという一連の操作が容易に行える。
なお、本明細書中の全ての苗移植機では、肥料に代えて薬剤を貯めておき、当該薬剤を供給する構成としても良い。
本構成を採用することにより、1台の苗移植機で溝切りと苗の移植を同時に行えるため、苗移植機の構成が簡素となる。そして、溝切りと苗の移植という一連の作業を容易に行うことができる。
また、作溝体70は取り外し可能なため、平床植え(S)と溝植え(T)の両方の移植方式が可能となる。
また、作溝体70とホースホルダー96は支持部材97を介して一体化した構成であるため、作溝体70の溝切り深さによらず、溝底と肥料の吐出口の高さは一定となり、均一な散布が可能となる。
図6には、本発明の参考例によるねぎなどの苗移植機の側面図を示し、図7には図6の苗移植機の平面図を示す。また、作溝体70が苗植付具60により苗の植付直前の位置にあるから、その上方に肥料タンク83を位置させて、肥料移送管84の傾斜度や屈曲度を極力抑えて適正に施肥できるようにしている。
そして、図6に示すように、接地体28の接地面28aと苗植付装置5との間に作溝体70を配置すると良い。この場合は、苗植付具60により苗の植付直前で作溝、施肥できるので、溝に対する苗の植付位置の適正化、及び植付位置と施肥位置との位置関係の適正化が図れる。
図8には、図6の作溝体70付近の斜視図を示す。
図8に示すように、作溝体70が溶接固着された肥料移送管84の先端部を取付部材107の中に嵌入させて、取付部材107に設けられた複数の穴107bの一つにアーム104の一端部を入れて、アーム104の他端部をメインフレーム14に溶接固着した取付片108の穴に入れる。そして、アーム104を挿入する取付部材107の穴107bの位置を変えることで、取付部材107の先端部の肥料排出口107aの高さ位置を変えることができる。
肥料排出口107aを、図8に示すように斜めにカットすることで、矢印K方向に肥料が案内され、排出される。したがって、作溝体70の後方側に肥料を案内して排出させることができる。一方、肥料排出口107aが水平にカットされている場合は、肥料が作溝体70先端の溝切り部70a裏面に当たってその部分に付着する場合がある。この場合は、肥料が有効に散布されない。しかし、本構成を採用することにより、作溝体70の幅が広い後方側に肥料を案内できるため、作溝体70裏面に肥料が付着することなく肥料を有効に散布できる。
図9には本実施例の苗移植機の操作ハンドル6部分の平面図を示すが、肥料の散布箇所は、2条植え用の苗移植機の左右の中心ラインP上に散布すると良い。中心ラインP上に散布することで、2株分の肥料を1度に散布しても、左右の一方が多く、他方が少なくなるという左右間での散布ムラが生じない。そして、同時に2条を隣に、すなわち左右交互に植える2条植え(千鳥植え)としている。
図10(a)には、図1の野菜移植機とは別実施例の苗移植機の苗植付具60が圃場面に達した場合の要部側面図を示し、図10(b)には図10(a)のA−A線断面矢視図を示す。図10(c)には、前記苗移植機1に苗倒れ防止ガイド63を備えた場合の苗倒れ防止ガイド63の平面図を示し、図10(d)には、苗倒れ防止ガイド63を備えた場合の苗植付具60周辺の斜視図を示す。
図10(a)は、千鳥植え(苗2株を千鳥で同時に植える)の苗植付具60を示すものであり、2株の苗を仕切る仕切り板77が左右中央に固定され、この仕切り板77の左右に設けた開閉体(植付け体)60aが回動して圃場に苗を植え付ける構成である。要部平面図を図10(b)に示す千鳥植えの苗植付具は、仕切り板77の左右の開閉体60aの前後位置をずらせているため、カップの膨らみ部分60bも前後にずれている。
そして、苗が倒れるのを防止する苗倒れ防止ガイド63を苗植付具60の下部周囲に設け、図10(c)に示すように、苗倒れ防止ガイド63の先端部分の形状を苗植付具60のカップ形状に合わせると良い。このようにすると、苗植付具60がカップ仕切り板77の左右に開いて上昇する時に、苗倒れ防止ガイド63が苗植付具60のカップ形状に沿っていることから苗植付具60の外側に付着している土をこすり落とすことができる。すなわち、苗倒れ防止ガイド63は苗植付具60の外側に付着している土を落とすスクレーパーの役目をする。
また、苗倒れ防止ガイド63は矢印G方向の左右に揺動するようにして苗植付具60の開きに応じてトルクスプリング105の耐荷重以上で開くような構成とすれば良い。図10(d)に示すように、苗倒れ防止ガイド63の基部側にトルクスプリング105を設けると、苗植付具60が開いた場合に苗倒れ防止ガイド63が左右に広がろうとしてトルクスプリング105に荷重がかかる。そして、トルクスプリング105の耐荷重以上に力が加わると、苗倒れ防止ガイド63が左右に広がる。
本構成を採用することにより、苗倒れ防止ガイド63によって苗植付具60の外側に付着している土を確実に刮ぎ落とすことができる。
また、苗倒れ防止ガイド63が内側に入り込むと、苗植付具60が下降してきたとき、左右の苗倒れ防止ガイド63の間が狭くなって苗植付具60が通過しにくくなるので、苗倒れ防止ガイド63のストッパーボルト106を内側の苗倒れ防止ガイド63の先端部に設けると良い。苗倒れ防止ガイド63がストッパーボルト106に固定されているため、内側に入り込むのを防ぐことができる。また、苗植付具60の開き量によっても内側の苗倒れ防止ガイド63が内側に入り込む度合いを変えられるように、ストッパーボルト106を緩めたり、もしくは締めたりすることで調整できる調整式にすると良い。
図11には、本発明の参考例による苗移植機の側面図を示し、図12には、図11の苗移植機の平面図を示す。
本参考例では、苗の植え付ける際の植付姿勢矯正装置110を設けた苗移植機の例を示している。図12に示すように、植付姿勢矯正装置110は、苗植付具60の後側を囲っており、苗植付時に苗の後側から土を寄せて苗が倒れるのを防いでいる。
また、メインフレーム14の外側に鎮圧輪80の揺動フレーム87を設けている。苗植付具60の周囲に植付姿勢矯正装置110を配置しているため、メインフレーム14の内側には揺動フレーム87を通すためのスペースがないが、このようにメインフレーム14の外側で植付姿勢矯正装置110の側方位置に揺動フレーム87を設けることで、植付姿勢矯正装置110が邪魔にならずに鎮圧輪80を装備でき、これらの配置スペースのコンパクト化が図れる。
図13(a)には、図12の鎮圧輪80付近の拡大図を示し、図13(b)には図13(a)の背面図を示す。
本参考例によれば、前後方向にスライド可能な揺動フレーム87aを設け、鎮圧輪80を前後方向にスライドできる構成としている。すなわち、図13(a)に示すように、揺動フレーム87bの一端部(右端部)に角チューブ111を固着しており、更に角チューブ111が角棒材112とスライド可能に係合しており、角チューブ111と平面視コの字型の揺動フレーム87aが溶接固着により一体化した構成である。角チューブ111が角棒材112の長手方向を前後に動くことで、この前後移動を調節することにより、該角棒材112のスライド領域は角棒材112の長さで決まり、スライド位置の固定は角チューブ111に設けたセットボルト111aで行う。角チューブ111と一体化した揺動フレーム87aも前後方向にスライドする。
左右の鎮圧輪80、80の回転軸80a、80aはそれぞれ軸受けを介して揺動フレーム87aに連結しているため、左右の鎮圧輪80、80も前後方向にスライドする。したがって、左右の鎮圧輪80、80の前後調節が同時にできる構成である。鎮圧輪80を前後方向にスライドできるので、苗の移植後の周囲の土を崩落させて穴を埋め戻し、その跡を軽く鎮圧するという土かけ、鎮圧効果を高めることができる。土質により土が崩れやすいときや苗自身の強度不足により苗が倒れやすいとき、鎮圧輪80をできるだけ苗植付具側に近づけて、植付直後にすばやく鎮圧して苗の倒れを防止する。一方、その必要が無いときは、鎮圧輪80と苗植付具60とをある程度離して、苗植付具60が持ち上げる土が鎮圧輪80にかからないようにする。また、苗の種類によって鎮圧輪80のスライド幅を調節することで、多様な鎮圧方法が可能である。
図14(a)には、本発明の参考例による苗移植機の側面図を示し、図14(b)には、図14(a)の苗倒れ防止部材115a、115b付近の平面図を示す。
本参考例によれば、鎮圧輪80、80の揺動フレーム87aの左右両側から、2本の棒材の苗倒れ防止部材115a、115bを溶接固着して内側に向けて苗を支え、苗の倒れを防ぐ構成としている。また、棒材ではなく、苗を面で支えられるように板材でも良い。これら2本の苗倒れ防止部材115a、115bは、葉の部分よりも下側に位置するように設けると良い。苗倒れ防止部材115a、115bが葉部にかかると、かえって苗を倒してしまうおそれがある。しかし、本構成を採用することにより、葉部は苗倒れ防止部材115a、115bと干渉しないため、苗の倒れを防ぐことができ、また、葉部が損傷しにくい。
また、図14(b)には苗倒れ防止部材115a、115b付近の平面図を示すが、この図に示すように、2本の苗倒れ防止部材115a、115bの間隔を、鎮圧輪80、80に向けて、すなわち後方ほど狭くなるように設けることで、徐々に苗を左右の鎮圧輪80、80の間に案内することができ、苗が鎮圧輪80、80と干渉して倒れるようなことを防止できる。
図15には、本発明の参考例による苗移植機の側面図を示し、図16には図15の苗移植機の平面図を示す。図16において、結合部材116の揺動フレーム87側と連結している箇所は、鎮圧輪80の軸である。
また、図17には、図15に示す植付姿勢矯正装置110の斜視図を示す。本参考例によれば、植付姿勢矯正装置110と鎮圧輪80、80の揺動フレーム87を結合部材116により結び、苗の植え付け箇所を囲んだ構成である。
植付姿勢矯正装置110は、図15〜図17に示すように、苗植付具60の先端部の周囲に位置し、また、図17の苗倒れ防止部材110a、110b、土寄せ部材120などは全て一体的に固着されており、苗が倒れるのを防いでいる。また、苗を植え付けた後に植え付けた苗に後側から土を寄せる装置である。
そして、図15、図16に示すように、苗の左右方向に結合部材116があることで、苗の横方向の倒れを防止できる。
植付姿勢矯正装置110と鎮圧輪80、80の揺動フレーム87aを結ぶ結合部材116a、116bとしてゴム材を用いると、植付姿勢矯正装置110は前後にスイングするため、植付姿勢矯正装置110と鎮圧輪80との距離が変わるのに対応できる。
そして、図17に示すように、植付姿勢矯正装置110の土寄せ部材120を斜めに傾けて取り付けると、苗を植え付けた後に土寄せ部材120が苗植付具60に対して前側に移動することにより、土は上記土寄せ部材120に当たって斜め前内側に寄せられる。
図18には、本発明の参考例による苗移植機の側面図を示す。図19(a)には、図18の苗移植機のガイド棒121付近の平面図を示し、図19(b)には、図18の苗移植機の板123付近の背面図を示す。
本参考例によれば、図15〜図17に示す植付姿勢矯正装置110にガイド棒121を設置して苗の倒れを防止する構成である。また、接地板28を延ばし、接地板28からガイド棒121を出す構成としても良い。また、揺動フレーム87に棒状部材123の上端部を取り付け、該棒状部材123の下部に板124を設けると、苗が倒れない程度に深く植えた後で、該板124により苗の植え付け場所の圃場面にある余分な土を除くことが可能となる。板124は棒状部材123の下部に溶接固着し、棒状部材123の上端部はボルト125などにより揺動フレーム87に連結させればよい。
本構成を採用することにより、揺動フレーム87に取り付けた棒状部材123下部の板124により余分な土を除くことで、苗の植え付け場所の圃場面を浅く整えることが可能である。
なお、前記各参考例では、図1や図4に示す本発明の実施形態のように施肥装置82を植付部伝動ケース30の前方に設けたが、設けなくても良い。
本発明の苗移植機は、ねぎなどの野菜苗に限らず、その他の苗を植え付ける苗移植機としても利用可能性がある。
本発明の実施形態の苗移植機の側面図である。 図1の苗移植機の平面図である。 図1の苗移植機の走行部と植付部の連結部分の斜視図である。 本発明の他の実施形態による苗移植機の側面図である。 図4の苗移植機の平面図である。 本発明の参考例による苗移植機の側面図である。 図6のねぎ平床移植機の平面図である。 図6の作溝体付近の斜視図である。 図1の苗移植機の平面図である。 図10(a)は、図1の苗移植機の苗植付具が圃場面に達した場合の要部側面図であり、図10(b)は図10(a)のA−A線断面矢視図である。図10(c)は、図1や図4などに示した苗移植機に苗倒れ防止ガイドを備えた場合の苗倒れ防止ガイドの平面図であり、図10(d)は、苗倒れ防止ガイドを備えた場合の苗植付具周辺の斜視図である。 本発明の参考例による苗移植機の側面図である。 図11の苗移植機の平面図である。 図13(a)は、図12の鎮圧輪付近の拡大図であり、図13(b)は図13(a)の背面図である。 図14(a)は、本発明の参考例による苗移植機の側面図であり、図14(b)は、図14(a)の苗倒れ防止部材付近の平面図である。
本発明の参考例である苗移植機の側面図である。
本発明の参考例による苗移植機の側面図である。 図15の苗移植機の平面図である。 図15に示す植付姿勢矯正装置の斜視図である。 本発明の参考例による苗移植機の側面図である。 図19(a)は、図18の苗移植機のガイド棒付近の平面図であり、図19(b)は、図18の苗移植機の板付近の背面図である。
符号の説明
1a 走行部 1b 植付部
2 後輪 3 前輪
4 苗供給装置 5 苗植付装置
6 操縦ハンドル 6a グリップ
7 走行部ミッションケース 7a PTO取出部
9 エンジン 10 油圧ポンプ
11 燃料タンク 12 ボンネット
13 連結フレーム 14 メインフレーム
15 回動筒部
16 走行伝動(チェーン)ケース
16b 回動支点 17 車軸
17a アーム部 18 車軸
19 軸 20 支持軸
21 昇降シリンダ 21a ピストンロッド
22 天秤杆 25 スイングアーム
26 連結ロッド 27 ローリングシリンダ
28 接地体 28a 接地面
29 感知リンク機構 30 植付部ミッションケース
30a 入力軸 31 第一植付伝動ケース
32 第二植付伝動ケース 34 上部フレーム
35 油圧バルブユニット 38 ボルト
40 苗供給カップ 42 スプロケット
42a 回転軸
43a 自在継ぎ手 43b 伝動軸
45 リンク機構 46 昇降アーム
55 苗載台 60 苗植付具
60a 開閉体 60b 膨らみ部分
61 移動機構 63 苗倒れ防止ガイド
70 作溝体 70a 溝切り部
70b 支点部 77 カップ支切り板
80 鎮圧輪 80a 回転軸
81 重り 82 施肥装置
83 肥料タンク 84 肥料移送管
84a 排出口 85 肥料繰出部
85a 回転軸 87 揺動フレーム
88 伝動軸 89 アーム
90 鎮圧輪固定レバー 92 ロッド
95 支持部材 96 ホースホルダー
97 支持部材 98 取付部材
100 サイドクラッチレバー 101 操作パネル
102 植付昇降レバー 103 メインクラッチレバー
104 アーム 105 トルクスプリング
106 ストッパーボルト 107 取付部材
107a 肥料排出口 107b 穴
108 取付片 110 植付姿勢矯正装置
111 角チューブ 111a セットボルト
112 角棒材 115 苗倒れ防止部材
116 結合部材 120 土寄せ部材
121 ガイド棒 123 棒状部材
124 板 125 ボルト

Claims (1)

  1. エンジン(9)を搭載した機体を前進させる走行装置(1a)と、
    前記エンジン(9)からの動力を前記走行装置(1a)に伝達する伝動装置を収納した走行部ミッションケース(7)と、
    前記走行部ミッションケース(7)内の伝動装置からの動力が伝達される植付部伝動装置を有する植付部伝動ケース(30)と、
    前記植付部伝動ケース(30)内の植付部伝動装置からの動力により上下動しながら苗を圃場に植付ける苗植付け体(60)と、
    前記植付部伝動ケース(30)内の植付部伝動装置からの動力により複数の苗収容体(40)を機体の前進方向に向かって左右に周回させて該苗収容体(40)が収容する苗を所定の位置で前記苗植付け体(60)へ供給する苗供給装置(4)と、
    粉粒体を貯留するタンク(83)と該タンク(83)から粉粒体を繰り出す粉粒体繰出部(85)と該粉粒体繰出部(85)で繰り出された粉粒体を圃場面の近傍まで移送するための粉粒体移送管(84)とを備えた粉粒体供給装置(82)と、
    前記植付部伝動ケース(30)内の植付部伝動装置からの動力を前記粉粒体繰出部(85)へ伝達する繰出伝動機構(88)と
    を設けた粉粒体供給装置付き苗移植機において、
    機体の前進方向に向かって前記走行部ミッションケース(7)の後方に植付部伝動ケース(30)を、更に植付部伝動ケース(30)の後方に苗植付け体(60)及び苗供給装置(4)を配置し、機体の前進方向に向かって前記植付部伝動ケース(30)の前方に前記粉粒体供給装置(82)を配置し、前記走行部ミッションケース(7)の上方に前記タンク(83)及び粉粒体繰出部(85)を配置し、前記粉粒体移送管(84)を前記粉粒体繰出部(85)から走行部ミッションケース(7)の前方を経由させて圃場面の近傍位置まで延設したことを特徴とする粉粒体供給装置付き苗移植機。
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