JP2001204898A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001204898A
JP2001204898A JP2000015403A JP2000015403A JP2001204898A JP 2001204898 A JP2001204898 A JP 2001204898A JP 2000015403 A JP2000015403 A JP 2000015403A JP 2000015403 A JP2000015403 A JP 2000015403A JP 2001204898 A JP2001204898 A JP 2001204898A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】停電検出の正確性を向上させる。 【解決手段】交流電圧監視回路62は、24V交流電源
51から24V交流電源を供給されるトランジスタ及び
抵抗等から構成されたレベル検出回路62a、レベル検
出回路62aの基準電圧を変更できるレベル調整回路6
2bと、レベル検出回路62aの出力と接続される、2
つのモノステーブルマルチバイブレータから構成された
タイマ回路62cと、タイマ回路62cのタイマ作動時
間を時定数を変更することで調整する、抵抗とコンデン
サから構成された時定数設定回路62dとを備えたもの
であり、タイマ回路62cから停電検出信号がパワーダ
ウンリセット回路65へ出力され、遊技状態に係るデー
タをバックアップするタイミングとなる停電検出信号つ
まりNMIを有効とする信号を交流波形に基づき出力
し、24V交流信号が1サイクル欠落したときを停電発
生時とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に関し、詳し
くは遊技の進行を司る主制御基板と、主制御基板以外の
サブ制御基板とを備えた遊技機に係わる。
【0002】
【従来の技術】遊技機、例えばパチンコ遊技機において
は、発射された遊技球が入賞口に入賞すると予め定めら
れた個数の遊技球を景品球として払い出すよう構成され
ている。遊技盤面上の各入賞口に入賞した遊技球は、セ
ーフ球タンクに一旦停留され、停留された遊技球はセン
サにより1個づつ検出され、所定個数の景品球としての
遊技球をモータ等の駆動装置により遊技者に払い出した
後、検出された遊技球はセーフ球タンクから排出され
る。この従来のパチンコ遊技機は、入賞した遊技球がセ
ーフ球タンクに停留され、景品球を払い出してから機外
に排出することから、停電等の不測の事態が生じても入
賞した遊技球がセーフ球タンクに停留されていることか
ら、遊技者に不利益を与えることがないという効果を有
していた。
【0003】しかしながら、前記従来のパチンコ遊技機
は、以下の課題を有していた。 (1)セーフ球タンクを備える必要のあることから構成
が嵩張る、複雑になる。 (2)停電等が発生したときには、払い出すべき景品球
数のデータが消滅することから、最大数の景品球を払い
出すことになり正確な景品球を払い出していない。例え
ば、入賞球1個に対して5個又は10個の景品球を払い
出すべき場合でも15個の景品球を払い出すことにな
る。 (3)パチンコ機は24V交流電源から供給される交流
電圧にはノイズが内在するほか、パチンコ機の稼動に伴
うノイズ、例えば、賞球排出に伴うノイズが主制御基板
及びサブ制御基板に供給される直流電源に重畳すること
から、直流電圧によって停電検出を行うと、正確な停電
検出が困難である場合が生じ得ると考えられる。
【0004】本発明の遊技機は、セーフ玉タンクによっ
て停電に備えることを止めて、バッテリでバックアップ
し、かつ、ノイズの影響を少なくすることを目的として
為されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、前記課題を解決す
るため、請求項1記載の発明は、遊技の進行を司る主制
御基板と、遊技者に景品を払い出す景品払い出し制御基
板を少なくとも含むサブ制御基板と、前記主制御基板及
びサブ制御基板に電源を供給する電源基板と、を含む遊
技機において、前記電源基板には交流電源が供給され、
該供給される交流電源の交流電圧の波形に基づいて停電
検出信号を生成する停電監視回路と、該停電監視回路の
停電検出信号の生成に起因して前記主制御基板及び前記
サブ制御基板の動作の停止を実行する動作停止手段と、
前記停電監視回路が前記停電検出信号を生成するタイミ
ングに起因して前記主制御基板及び前記景品払い出し制
御基板の遊技に係るデータを記憶保持する記憶保持手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0006】前記構成を有する請求項1に記載の遊技機
は、停電監視回路が交流電圧の波形に基づいて停電検出
を行っているので、前記課題を好適に解決できる。直流
電圧の波形に基づいて停電を検出する場合に比して、耐
ノイズ性、制御の正確性、迅速性に優位性が認められ
る。
【0007】ここでいう遊技機の電源は、例えばパチン
コ機では、一般的には、24V交流電源を供給し、各種
スイッチ及びランプ等に使用され、また、24V交流か
ら、ソレノイド等に使用される32V直流電源、各種ス
イッチ、リレー等に使用される12V直流電源、各種制
御基板、液晶駆動等に使用される5V直流電源を生成す
る構成である。
【0008】サブ制御基板とは、景品払い出し制御基板
を少なくとも含むものであって、パチンコ遊技機にあっ
ては図柄の変動表示を行う図柄制御基板等を含んでも良
い。景品払い出し制御基板とは、景品を払い出す駆動装
置を制御する基板であって、パチンコ遊技機では景品と
しての景品球(「賞品球」又は「賞球」ともいう。)を
払い出すモータ又はソレノイド等を駆動制御する基板を
いい、スロットル遊技機では景品としてのコインを払い
出すホッパーを駆動制御する基板をいう。
【0009】停電監視回路は交流電圧の波形に基づいて
停電検出信号を生成しているが、その生成態様として
は、所定値以上の波形変化、所定期間の電圧低下、電圧
の所定サイクルの欠落等を監視するものである。例え
ば、交流電圧のレベル検出回路、タイマ回路を備え、タ
イマが制限時間内に交流波形の立ち上がり又は立下りを
検出しない場合を、又は交流電圧に基づき所定基準電圧
が所定時間以上出力されない場合を、停電と判断する回
路等が挙げられる。
【0010】請求項2に記載の遊技機は、図柄作動口へ
の遊技球の入球に起因して図柄を変動表示させた後に停
止図柄を確定表示する図柄表示手段と、該変動表示の保
留記憶回数を表示する保留記憶回数表示手段と、前記電
源基板のパワーオン生成信号に起因して、前記遊技に係
るデータに基づいて、遊技を復旧させる復旧手段と、前
記パワーオン生成信号の生成に伴い、前記記憶保持手段
に記憶された停電直前の確定図柄及び保留記憶回数を表
示する表示手段を備えたことを特徴とする。
【0011】ここでいう動作停止手段は、主制御基板及
びサブ制御基板の動作の停止を一斉に実行し、復旧手段
が主制御基板及びサブ制御基板の動作を立ち上げるとき
には、サブ制御基板が主制御基板より早く立ち上がるよ
う制御するものが例示され、動作の停止を実行する手段
と、動作の立ち上げを実行する手段とを一体に構成して
も良く、別々に構成しても良い。更に、各サブ制御基板
の動作の立ち上げは、一斉に立ち上げても良く、優先順
位を設けて立ち上げても良い。また、主制御基板よりサ
ブ制御基板の動作を早く立ち上げる構成としては、電源
基板のリセット回路から立ち上げのための信号に時間差
を設けて出力する構成としても良く、或いは1つの立ち
上げのための信号を送信し、各基板に遅延回路を設けて
動作の立ち上げタイミングを異なるよう構成しても良
い。
【0012】前記構成を有する請求項2に記載の遊技機
は、前記課題を好適に解決できるとともに、前記パワー
オン生成信号の生成に伴い、前記記憶保持手段に記憶さ
れた停電直前の確定図柄及び保留記憶回数を表示するの
で、遊技者は停電前の確定図柄及び保留記憶回数を確認
することができる。ここで保留記憶回数は、図柄が変動
中に停電が発生した場合、変動中のものを1回の保留記
憶として加算した値を保留記憶回数とするのが好まし
い。例えば、保留記憶回数が2回と表示された状態で図
柄が変動中に停電した場合、停電からの復旧時に保留記
憶回数は3回と表示される。
【0013】請求項3に記載の遊技機は、図柄作動口へ
の遊技球の入球に起因して図柄を変動表示させた後に停
止図柄を確定表示する図柄表示手段と、該図柄表示手段
の停止図柄を大当り図柄とした後に大当り制御に移行
し、大当り期間中は遊技球の入賞が著しく容易となるよ
う大入賞口を所定時間又は所定個数入賞するまで開放し
た後に閉鎖する操作を所定回数繰り返す大当り制御手段
と、前記主制御基板又は図柄制御基板は、前記大入賞口
の開放中に停電が検出された場合、停電が検出されるタ
イミングに起因した途中までの制御を記憶し、停電の復
旧時に、前記大当り制御手段は前記途中からの制御を実
行するとともに、前記所定時間の残り時間又は前記所定
個数の残り入賞数に係るデータを表示する途中データ表
示手段を備えたことを特徴とする。
【0014】前記構成を有する請求項3に記載の遊技機
は、前記課題を好適に解決できるとともに、停電の復旧
時に、前記所定時間の残り時間又は前記所定個数の残り
入賞数に係るデータを表示するので、大入賞口の動作が
正確に復旧したか否かを確認することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施例を
図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、
下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の
技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはい
うまでもない。図1に示すように、本実施例のパチンコ
機10は、大きくは長方形の外枠11と前面枠12とか
らなり、外枠11の左隣に公知のカードリーダ(プリペ
イドカードユニット)13が設けられている。前面枠1
2は、左端上下のヒンジ14により外枠11に対し回動
可能に取り付けられている。前面枠12の下方には上皿
15が設けられ、この上皿15に貸出釦16、精算釦1
7及び残高表示部18が設けられている。カードリーダ
13のカード口19にプリペイドカードを挿入すると、
記憶された残高が残高表示部18に表示され、貸出釦1
6を押下すると遊技球の貸出しが実行され上皿15の払
い出し口より遊技球が排出される。
【0016】前面枠12には、窓状の金枠20が前面枠
12に対して解放可能に取り付けられている。この金枠
20には板ガラス21が二重にはめ込まれている。板ガ
ラス21の奥には遊技盤22が収納されている。上皿1
5の前面枠12下部には、下皿23が設けられ、下皿2
3の右側には発射ハンドル24が取り付けられている。
この発射ハンドル24の外周には、図示しない回動リン
グが擁され、時計方向に回動すれば遊技球を遊技盤22
上に発射することができる。上皿15と下皿23とは連
結されていて、上皿15が遊技球で満杯状態になれば下
皿23に遊技球を誘導するよう構成されている。
【0017】図2はパチンコ機10を裏側から見た裏面
図である。図示するように、前述した遊技盤22を脱着
可能に取り付ける機構盤26が前述した外枠11に収納
されている。この機構盤26には、上方から、球タンク
27、誘導樋28及び払出し装置29が設けられてい
る。この構成により、遊技盤22上の入賞口に遊技球の
入賞があれば球タンク27から誘導樋28を介して所定
個数の遊技球を払出し装置29により前述した上皿15
に排出することができる。また、機構盤26には主制御
基板30及び払出制御基板31が脱着可能に、遊技盤2
2には特別図柄表示装置32が、前面枠左下部には発射
制御基板33が、特別図柄表示装置32の左側に外部接
続端子基板42が、各々取り付けられている。
【0018】次に図3を用いて遊技盤22について説明
する。遊技盤22には、中央に特別図柄表示装置32を
構成するLCDパネルユニット(以下、「LCD」とい
う。)32a、その下部に第1種始動口としての普通電
動役物36、LCD32a上部の普通図柄表示装置3
7、普通図柄表示装置37に表示される図柄の変動開始
に用いられるLCD32aの左右の普通図柄作動ゲート
38及び39、普通電動役物36下部の大入賞口40、
盤面最下部のアウト口41、その他の各種入賞口、風車
及び図示しない遊技釘等が備えられている。この構成に
より、前述した発射ハンドル24を回動すれば発射制御
基板33により駆動される発射モータ33a(図4参
照)が駆動されて上皿15上の遊技球がガイドレールを
介して遊技盤22上に発射される。発射された遊技球が
各入賞口に入賞すれば遊技球は盤面裏面にセーフ球とし
て取り込まれ、入賞しなければアウト口41を介してア
ウト球として同様に盤面裏面に取り込まれる。
【0019】続いて前述したパチンコ機10の電気的構
成を図4のブロック図を用いて説明する。パチンコ機1
0の電気回路は、図示するように、前述した主制御基板
30、払出制御基板31、特別図柄表示装置32、発射
制御基板33、ランプ制御基板34及び音制御基板35
等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受
け渡しを行うために所謂中継基板等は記載していない。
【0020】主制御基板30は、遊技制御プログラムを
記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAM
を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論
理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイ
ッチ類及び各種アクチュエータ類との入出力を行うため
の外部入出力回路も設けられている。主制御基板30の
入力側には、第1種始動口スイッチ36a、普通図柄作
動スイッチ38a及び39a、役物連続作動スイッチ
(以下、単に「Vスイッチ」と呼ぶ)40a、カウント
スイッチ40b、満タンスイッチ43、補給スイッチ4
4、複数のその他入賞口スイッチ45、玉抜スイッチ4
6等が接続されている。また、出力側には、大入賞口ソ
レノイド40c、Vソレノイド40d、普通役物ソレノ
イド36b及び外部接続端子基板42等が接続されてい
る。
【0021】第1種始動口スイッチ36aは前述した遊
技盤22上の普通電動役物36内、普通図柄作動スイッ
チ38a及び39aは各々普通図柄作動ゲート38及び
39内、Vスイッチ40aは大入賞口40内の特定領域
内、同じくカウントスイッチ40bは大入賞口40
内、、満タンスイッチ43は下皿23内、補給スイッチ
44は球タンク27内、その他入賞口スイッチ45は普
通電動役物36及び大入賞口40以外の盤面上の各々の
入賞口、玉抜スイッチ46は払出し装置29の近傍に各
々取り付けられている。ここで、Vスイッチ40aは大
入賞口40内に入賞した遊技球が特別装置作動領域(以
下、「特別領域」という。)を通過したことを、カウン
トスイッチ40bは大入賞口40内に入賞する全ての遊
技球を、満タンスイッチ43は下皿23内に遊技球が満
タン状態になったことを、補給スイッチ44は球タンク
27内に遊技球が存在することを、その他入賞口スイッ
チ45は普通電動役物36及び大入賞口40以外の盤面
上の各々の入賞口に遊技球が入賞したことを、玉抜スイ
ッチ46は玉抜操作ボタンが押下されたことを各々検出
するためのものである。また、出力側に接続された大入
賞口ソレノイド40cは大入賞口40内、Vソレノイド
40dは大入賞口40内の特別領域、普通役物ソレノイ
ド36bは普通電動役物36の開閉に各々使用されるも
のである。
【0022】特別図柄表示装置32は、前述したLCD
32aと、このLCD32aを駆動制御する図柄表示装
置制御基板(以下、単に「図柄制御基板」(「画像制御
基板」ともいう。)という。)32b、最大4個まで始
動記憶数を表示する特別図柄始動記憶表示装置32c
(図3参照)及びバックライト及びインバータ基板等の
付属ユニットから構成されている。図柄制御基板32b
は、前述した主制御基板30と同様8ビットワンチップ
マイコンを中心とした論理演算回路として構成されてい
る。
【0023】払出制御基板31は、主制御基板30と同
様マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構
成され、その入力回路には賞球払出スイッチ31a及び
貸玉払出スイッチ31bが接続され、出力回路には玉切
モータ31c及び玉貸モータ31dが接続されている。
また、払出制御基板31には、前述したカードリーダ1
3が双方向に接続され、カードリーダ13にはCR精算
表示基板47が接続されている。賞球払出スイッチ31
aは、主制御基板30にも接続されている。玉切モータ
31c及び玉貸モータ31dは、前述した払出し装置2
9に設けられ、誘導樋28から供給される遊技球を下方
に所定個数流下させるものである。玉切モータ31cか
ら払い出される遊技球は賞球払出スイッチ31aにより
検出され、玉貸モータ31dから払い出される遊技球は
貸玉払出スイッチ31bにより検出される。CR精算表
示基板47は、前述した上皿15の貸出釦16、精算釦
17及び残高表示部18等から構成されている。尚、C
R精算表示基板47を払出制御基板31に接続する構成
としても良い。
【0024】前記構成により主制御基板30から賞球払
い出し指令のデータが送信されると、このデータを受信
した払出制御基板31は、未払の賞球データに送信され
たデータが示す賞球個数を加算して新たな賞球データと
して記憶し、所定個数の遊技球を賞球として払い出した
後に賞球払出スイッチ31aにより検出された遊技球を
記憶した賞球データから減算処理を実行して新たな賞球
データとし、この賞球データの値が零になるまで払い出
し処理を実行する。一方、CR精算表示基板47の貸出
釦16を押下すると、100円の場合はカードリーダ1
3から払出制御基板31に1パルスの信号が送信され、
500円の場合には5パルスの信号が送信される。払出
制御基板31は、1パルスの信号に対して25個の遊技
球が貸玉払出スイッチ31bにより検出されるまで玉貸
モータ31dを駆動制御して貸し玉を払い出す処理を実
行する。
【0025】発射制御基板33は、遊技者が操作する発
射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aを駆
動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッ
チ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハン
ドル24に内蔵されたタッチスイッチ24aがオン状態
のときタッチランプ48を点灯させるためのものであ
る。タッチスイッチ24aは発射ハンドル24に内蔵さ
れ遊技者が発射ハンドル24に触れていることを検出す
る。
【0026】ランプ制御基板34は主としてトランジス
タ等の駆動素子から構成されており、主制御基板30か
らの指令を受けて普通図柄保留ランプ及び普通図柄用L
EDを備えた普通図柄表示装置37、大当りランプやエ
ラーランプ等のランプ類及びLED等の各種ランプ類を
点灯表示させるためのものである。
【0027】音制御基板35は音源IC及びアンプ等か
ら構成されており、主制御基板30の指令を受けてスピ
ーカ49を駆動制御するためのものである。
【0028】前述した特別図柄表示装置32、払出制御
基板31、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び
音制御基板35への送信は、主制御基板30からのみ送
信することができるよう一方向通信の回路として構成さ
れている。この一方向通信の回路は、インバータ回路又
はラッチ回路を用いて具現化することができる。
【0029】前記主制御基板30、払出制御基板31、
図柄制御基板32b、発射制御基板33、ランプ制御基
板34及び音制御基板35等へは、図5、図6に示すよ
うに、電源基板50から各種電源が供給されている。電
源基板50は、24V交流電源51と接続され、24V
交流電源51と接続するダイオードブリッジ回路52,
53、ダイオードブリッジ回路52と接続する全波24
V生成回路54及びDC32V生成回路55、ダイオー
ドブリッジ回路53と接続するDC12V生成回路56
及びDC5V生成回路57、更に、DC5V生成回路5
7と接続されてコンデンサによりDC5Vのバックアッ
プ電源を生成するVBB電源生成回路58を備え、各制
御基板に必要な電源を供給するよう構成されている。V
BB電源生成回路58は、主制御基板30と払出制御基
板31に接続されバックアップ電源を供給している。
【0030】ここで、図6に示すように、電源基板50
には、パワーオンリセット回路61、交流電圧監視回路
62、タイマ1回路63、タイマ2回路64及びパワー
ダウンリセット回路65が備えられている。交流電圧監
視回路62の出力側は、主制御基板30のCPU66の
強制割り込み端子NMI及び払出制御基板31のCPU
67の強制割り込み端子NMIに接続されている。主制
御基板30のCPU66のリセット端子RESには、パ
ワーダウンリセット回路65とタイマ2回路64とがオ
ア回路68を介して接続されている。払出制御基板31
のCPU67のリセット端子RESには、パワーダウン
リセット回路65とタイマ1回路63とがオア回路69
を介して接続されている。図柄制御基板32bのCPU
70のリセット端子RESには、パワーダウンリセット
回路65とパワーオンリセット回路61とがオア回路7
1を介して接続されている。同様に、発射制御基板3
3、ランプ制御基板34及び音制御基板35の各CPU
72,74,76にも、パワーダウンリセット回路65
とパワーオンリセット回路61とがオア回路73,7
5,77を介して接続されている。尚、VBB電源生成
回路58は、主制御基板30のCPU66のバックアッ
プ端子VBB、及び払出制御基板31のCPU67のバ
ックアップ端子VBBに接続されている。
【0031】パワーオンリセット回路61は、図7に示
すように、電圧監視IC8、抵抗器R38、R39及び
40、バイパスコンデンサC22及びC23等から構成
されている。電圧監視IC8の入力端子であるVS端子
には、抵抗器R39とR40とで分圧したDC12Vの
電源が供給され、出力端子であるRESET端子は、抵
抗器R38でDC5Vにプルアップされている。前記構
成により電圧監視IC8の出力端子であるRESET端
子は、DC12V電源の電圧が7.20〜7.75V以
下に低下すると、出力するリセット信号1を、ハイレベ
ルからロウレベルに変化させる。
【0032】タイマ1回路63は、パワーオンリセット
回路61が出力するリセット信号1を、ハイレベルから
ロウレベルに変化させたときから所定時間(本具体例で
は、100ms)経過後に出力するリセット信号2をハ
イレベルからロウレベルに変化させる遅延回路として構
成されている。タイマ2回路64は、パワーオンリセッ
ト回路61が出力するリセット信号1を、ハイレベルか
らロウレベルに変化させたときから所定時間(本具体例
では、300ms)経過後に出力するリセット信号3を
ハイレベルからロウレベルに変化させる遅延回路として
構成されている。
【0033】交流電圧監視回路62は、図8に示すよう
に、24V交流電源51から24V交流電源を供給され
るトランジスタ及び抵抗等から構成されたレベル検出回
路62a、レベル検出回路62aの基準電圧を変更でき
るレベル調整回路62bと、レベル検出回路62aの出
力と接続される、2つのモノステーブルマルチバイブレ
ータから構成されたタイマ回路62cと、タイマ回路6
2cのタイマ作動時間を時定数を変更することで調整す
る、抵抗とコンデンサから構成された時定数設定回路6
2dとを備えたものであり、タイマ回路62cから停電
検出信号がパワーダウンリセット回路65へ出力される
ようになっている。即ち、遊技状態に係るデータをバッ
クアップするタイミングとなる停電検出信号つまりNM
Iを有効とする信号を交流波形に基づき出力する。ここ
では24V交流信号が1サイクル欠落したときを停電発
生時とする。レベル検出回路62aは交流波形をカレン
ト・スイッチ又はトリガ・レベル等で基準レベルと比較
し、矩形波とされたトリガ信号Bを生成する。レベル調
整回路62bにより可変抵抗を調節することにより、A
C24V電源の停電検出レベルを任意に調整されたディ
ジタル波形に変換することができ、広い範囲で停電検出
レベルを設定することができる。
【0034】図9の通り、レベル検出回路62aからタ
イマ回路62cへディジタル化されたトリガ信号Bが入
力されると、タイマ回路62cは時定数設定回路62d
で設定される、トリガ信号Bのパルス幅より短かい制限
時間信号C、及び、その時定数設定回路62dによって
設定されるトリガ信号Bのパルス幅より長い停電検出信
号Dが現われる。すなわち、時定数設定回路62dは再
トリガ可能であるため、トリガ信号Bが周期的に安定し
て入力されていれば、出力側には、常にトリガされたハ
イレベルの出力信号を出し続けることになる。一方、ト
リガ信号Bに図中点線で示す通り欠けが生じると(AC
電源が1サイクル欠ける)、制限時間信号Cは、ノント
リガ状態となるため、その出力もハイレベルからロウレ
ベルとなり、停電検出信号Dがハイレベルからロウレベ
ルとなる。このことにより、AC電源の周期抜けを検出
することができる。また、トリガ信号B中にノイズ成分
Nが存在する場合(24VAC電源にノイズが重畳され
ているとき)は、ノイズ成分Nがタイマ回路62cに対
し再トリガ可能であるから、ノイズ部分に対応する制限
時間信号Cの出力はハイレベルを継続する。その結果、
AC電源のノイズを除去し、AC電源が安定するまでの
間、リセット信号を出力できるという効果がある。尚、
トリガ信号Bの立ち上がりからの経過時間が制限時間以
内に生じたか否かを判断するようにしているが、例え
ば、交流電圧周期の1.5倍〜1.9倍の任意の設定時
間内に1つでもパルスが来ていない場合には停電とする
ことで良い。電圧で監視するよりは正確と考えられる。
又、交流電圧の周期は50Hz又は60Hzのいずれか
に応じてスイッチ等によって適宜変更が可能である。更
に、トリガ信号Bの立ち下がりに応答して制限時間信号
Cを発生させても良い。
【0035】パワーダウンリセット回路65は、交流電
圧監視回路62が出力する停電検出信号を、ハイレベル
からロウレベルに変化させたときから所定時間(本具体
例では、100ms)経過後に出力するCPUリセット
信号4をハイレベルからロウレベルに変化させる遅延回
路として構成されている。
【0036】前記構成により、パチンコ機10に電源が
投入されたときの主制御基板30、払出制御基板31、
払出制御基板31以外のその他のサブ制御基板、即ち、
図柄制御基板32b、発射制御基板33、ランプ制御基
板34及び音制御基板35、の各々のCPUの動作又は
制御動作の立ち上がり状態を、図10に示すタイミング
チャートに従って説明する。パチンコ機10に電源が投
入されると、電源基板50によりDC32V、DC12
V、DC5V、バッテリバックアップ電源(VBB)が
それぞれ生成される。この生成された各電源は各制御基
板に供給されるが、パワーオンリセット回路61、タイ
マ1回路63及びタイマ2回路64の働きにより図柄制
御基板32bを含む各サブ制御基板、払出制御基板31
及び主制御基板30は次のように動作の立ち上げ処理を
行う。
【0037】図10に示すように、電源基板50に電源
が投入されると(ポイントP1)、DC32V、DC1
2V、DC5V各電源の電圧は各々放物線を描いて漸次
0Vから32V、12V、5Vに立ち上がる。この漸次
立ち上がるDC12V電源の電圧が、パワーオンリセッ
ト電圧を示す基準値LV2(ポイントP2)になってか
ら所定時間T1経過後にNMI制御信号がセットされ
る。その間にDC32Vは遊技機部品保証電圧レベルに
達し、その後、DC32Vはバックアップ開始電圧に達
する。パワーオンリセット回路61は、DC12V電源
が基準値LV2になっても直ちにリセット制御信号を出
力するわけではなく、バックアップ電源VBBによるバ
ックアップ開始のタイミングより後に立ち上がるよう本
具体例では、パワーオンリセット時間T2=約100m
s後にパワーオンリセット回路61の出力信号であるリ
セット制御信号がロウレベルからハイレベルとなるとと
もに(ポイントP3)、払出制御基板31を除く図柄制
御基板32b等の各サブ制御基板に対し、CPUリセッ
ト信号1がロウレベルからハイレベルとなり(ポイント
P3)、リセット状態を解除し制御に係る動作を立ち上
げる。即ち、払出制御基板31を除く全てのサブ制御基
板について、電源基板50からのリセット信号を直接各
CPUのリセット端子に入力することとし、遅延時間は
設定していない。
【0038】タイマ1回路63は、DC12V電源の電
圧が基準値LV2になってからT3=約200ms経過
後、即ち、パワーオンリセット回路61の出力するCP
Uリセット信号1がロウレベルからハイレベルになって
から100ms経過後に出力するCPUリセット信号2
をロウレベルからハイレベルとする(ポイントP4)。
これは、払出制御基板31でのリセット信号遅延時間及
びセキュリティーチェック時間を考慮して設定したもの
である。リセット信号2を入力する払出制御基板31の
CPU67は、CPUリセット信号2がハイレベルとな
ったときから約320msの時間をかけて正常なプログ
ラムであるか否かのセキュリィティチェックを実行し、
この後に払い出し等に係る制御を実行する。従って、払
出制御基板31のCPU67は、DC12V電源の電圧
が基準値LV2になってから約520ms後に動作を立
ち上げることになる。
【0039】タイマ2回路64は、DC12V電源の電
圧が基準値LV2になってから約400ms経過後、即
ち、パワーオンリセット回路61の出力するCPUリセ
ット信号1がロウレベルからハイレベルになってからT
4=300ms経過後に出力するCPUリセット信号3
をロウレベルからハイレベルとする(ポイントP5)。
これは、主制御基板30でのリセット信号遅延時間及び
セキュリティーチェック時間を考慮して設定したもので
ある。CPUリセット信号3を入力する主制御基板30
のCPU66は、CPUリセット信号3がハイレベルと
なったときから約200msの時間をかけて正常なプロ
グラムであるか否かのセキュリィティチェックを実行
し、この後に入賞検知等に係る制御を実行する。従っ
て、主制御基板30のCPU66は、DC12V電源の
電圧が基準値LV2になってから約600ms後に動作
を立ち上げることになる。
【0040】これより、主制御基板30のCPU66が
ROMに書き込まれたプログラムに従って遊技の制御を
実行開始するときには、各サブ制御基板は既に遊技の制
御を実行している。この結果、電源投入後直ちに、主制
御基板30のCPU66が各サブ制御基板にデータを送
信しても、各サブ制御基板は本来の制御を実行している
ので確実にデータを受信することができる。
【0041】次にパチンコ遊技機10への電源投入が停
電等によって遮断されるときの動作を、図11に示すタ
イミングチャートに従って説明することにする。パチン
コ遊技機10への電源投入が停電により遮断されると、
交流電圧Aは低下しゼロとなるとともに、各DC32
V、DC12V、DC5Vは図11の通り低下する。電
源基板50の交流電圧監視回路62の停電検出信号D
は、ハイレベルからロウレベルに変化する。パワーダウ
ンリセット回路65により、NMI制御信号がリセット
され、DC32Vがバックアップ開始電圧レベルVに低
下すると(ポイントP6)、NMI制御信号がリセット
され、DC32Vが遊技機部品保証電圧レベルV1に低
下する。NMI制御信号のリセットから、所定時間T5
(約100ms後)経過後に、リセット制御信号及び各
基板CPUリセット信号がリセットされる(ポイントP
7)。これは、ソフト処理の時間を考慮し、停電検出信
号を検知してから一定時間経過後に、強制リセット信号
を出力するためである。これにより、主制御基板30の
CPU66、払出制御基板31のCPU67、図柄制御
基板32bのCPU70、その他サブ制御基板は、一斉
に動作を停止させる。その後にDC32Vはスイッチン
グ電源IC最低駆動電圧レベルV2に達し、DC5Vが
CPU動作保証最低電圧レベルV3となり、ゼロレベル
に減衰する。従って、主制御基板30のCPU66、及
び払出制御基板31のCPU67の各強制割り込み端子
NMIがロウレベルとなり、CPU66及び67にノン
マスカブルインターラプトがかかり、主制御基板30及
び払出制御基板31の各NMI状態を停止させ、更に所
定時間経過後に各制御基板のCPUの動作状態を停止さ
せる。これにより、主制御基板30のCPU66は、現
状のゲーム状態を示すデータを待避し、その後RAMへ
のアクセスを禁止することができる。又、払出制御基板
31のCPU67は、現状の賞球払い出し状態及び玉貸
しの払い出し状態を示すデータを待避し、その後RAM
へのアクセスを禁止することができる。
【0042】交流電圧監視回路62が出力する停電検出
信号Dがハイレベルからロウレベルに変化する信号の立
ち下げ時から約100ms後に出力するCPUリセット
信号をハイレベルからロウレベルに変化させる(ポイン
トP7)。ここで、前述したように、主制御基板30及
び払出制御基板31各々のRAMはバッテリバックアッ
プされており、電源遮断時もRAMに記憶されたデータ
は所定時間(本具体例では、約3日間)記憶保持され
る。
【0043】前述したように、電源投入が遮断される場
合、各制御基板が一斉にリセットされる。しかも、交流
電圧監視回路62が出力する停電検出信号Dがハイレベ
ルからロウレベルに変化してから約100ms後に必ず
リセットされる。これにより、制御の統一化を図ること
ができ、主制御基板30が動作を停止しているにも係わ
らず発射モータ33aが駆動しているという弊害を未然
に防止することができる。
【0044】次に前述した構成を有する本具体例の動作
を、電源投入時及び電源遮断時について説明し、電源投
入後から電源が遮断されるまでの処理は従来と同様なの
で詳細な説明は割愛する。ここでは、便宜上先ず、電源
遮断時の処理を図12に示すフローチャートに従って説
明することにする。図12に示すフローチャートは、主
制御基板30のCPU66及び払出制御基板31のCP
U67により実行される処理であり、各々のCPUの強
制割り込み端子NMIがハイレベルからロウレベルに変
化する信号の立ち下げ時に実行される処理である。CP
U66及びCPU67により実行される処理が本ルーチ
ンに移行すると、先ず、RAMの複数の所定領域に所定
値55Hを書き込む処理が為される(ステップS10
0)。書き込まれる所定値は、如何なる値でも良いが、
1バイト中の各々のビットが交互に「1」と「0」とに
なる55H又はAAHが好ましい。
【0045】RAMの所定領域に所定値が書き込まれた
後、データの待避が実行される(ステップS110)。
このデータの待避処理は、主制御基板30では現状のゲ
ームの進行状況、例えば、高確率中であるか否か、大当
り中であるか否か、大入賞口40が開口中であるか否
か、特別図柄表示装置32で図柄変動中であるか否か、
保留記憶中であるか否か、保留記憶が何個あるか否か、
乱数が抽出中か否か、未払い賞球数、未払い貸し球数等
のゲームの進行状況を示す各データをRAMの所定領域
に書き込む処理である。一方、払出制御基板31では、
現状の賞球個数の払い出し状態及び貸し球の払い出し状
態を示す各データをRAMの所定領域に書き込む処理で
ある。この待避処理は、現状の状態を常にRAMの所定
領域に書き込むアルゴリズムであれば、特にこの処理を
実行する構成としなくても良い。データの待避が実行さ
れると、次にRAMへのアクセスが禁止される(ステッ
プS120)。
【0046】このRAMへのアクセス禁止処理は、電源
電圧の不安定な状態でのRAMへの書き込みを禁止する
ことにより、待避するデータの正確性及び確実性を高め
るためである。RAMへのアクセスが禁止されると、リ
セット端子RESがロウレベルに低下するのを待つ処理
が実行される(ステップS130)。リセット端子RE
Sがロウレベルに低下すると(ステップS130:Ye
s)、処理はリターンに抜ける。本具体例では、強制割
り込みが実行されると、その後に電源が復旧してもパワ
ーダウンリセット回路65により必ず所定時間後にリセ
ット処理が実行される。これにより、電源が不安定な状
態で強制割り込みの実行と復旧処理とが交互に繰り返さ
れるという弊害を未然に防止することができる。
【0047】ここで、本具体例では、交流電圧監視回路
62が出力する停電検出信号Dがハイレベルからロウレ
ベルに変化してから約100ms後にCPUリセット信
号を出力するよう構成したが、この100msの時は次
のようにして算出されたものである。払出制御基板31
のCPU67は、強制割り込み端子NMIがロウレベル
になったときから前述した停電処理ルーチンを実行する
が、このとき玉切モータ31c及び玉貸モータ31dの
駆動も停止する。これらのモータの駆動が停止する直前
に払い出された遊技球があるときには、この落下中の遊
技球を賞球払出スイッチ31a又は貸玉払出スイッチ3
1bにより検知する必要がある。従って、モータの駆動
を停止したときに落下中の遊技球を各検出スイッチによ
り必ず検出できる時間を確保する必要がある。一方、こ
の時間をあまり長く確保すると、IC駆動用の5V電源
の電圧が低下し各検出スイッチにより検出できなくなる
可能性がある。そこで、この両者の兼ね合いにより本具
体例では約100msと設定したのである。従って、各
モータから検出スイッチまでの距離及び電圧の低下状態
から適宜変更しても良い。要は、強制割り込み端子NM
IがロウレベルになったときからICの駆動が保障され
ている時間内に落下中の遊技球を検出する時間を確保す
る構成とすれば良い。
【0048】次に電源投入時の処理について説明する。
電源が投入され、セキュリティチェックが終了すると、
主制御基板30のCPU66は、図13に示す「電源投
入時ルーチン」を実行する。このルーチンは、リセット
端子RESがロウレベルからハイレベルに変化する信号
の立ち上げ時に1回だけ実行される。このルーチンに処
理が移行すると、通常時か否か判断される(ステップS
150)。本具体例では、DC5Vのバックアップ電源
は、前述したように、コンデンサにより約3日間CPU
66及びCPU67のRAMに記憶されたデータを記憶
保持するよう構成されている。このため、停電から復旧
したときや通常の営業状態で朝に電源を投入したときに
は、RAMの所定領域に書き込まれた値は記憶保持され
ている。これにより、通常時と判断されたときには、復
旧処理(ステップS160)が実行され処理はリターン
に抜ける。主制御基板30及び払出制御基板31は停電
時の記憶されたデータから処理を実行し、他の基板は初
期状態から実行する。尚、停電前のデータは主制御基板
30から各種基板に送信される。
【0049】復旧処理では、主制御基板30のCPU6
6は、待避したゲームの進行を示すデータから通常の処
理を実行するための準備を実行し、各サブ制御基板に停
電から復旧したことを知らせるコマンドコードを送信す
る。このコマンドコードを受信した図柄制御基板32b
は、LCD32aの画面上に「停電復旧処理実行」、
「停電前のゲーム内容から続行しています」等のメッセ
ージを表示する処理を行う。或いは、音制御基板35
は、音声により停電があったことを報知する。この後、
CPU66は、図14に示す周知の「メインルーチン」
を2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行する。
このメインルーチンは、本処理と残余処理からなり、詳
細は略すが、正常割り込みが否かの判定(S200)、
処理設定(S210)、乱数更新処理(S220)、各
入力処理(S230)、当否判定処理(S240)、画
像出力処理(S250)、各出力処理(S260)、外
れ図柄乱数更新処理(S270)の各処理が実行され
る。これにより、主制御基板30のCPU66は、停電
発生時には、停電前のゲームの進行状態から続行してゲ
ームの制御を司ることができ、遊技者に不測の不利益や
違和感を与えることがない。一方、前記ステップS15
0において通常時でないとの否定判断が為されると初期
設定処理(ステップS170)を実行しリターンに抜け
る。通常時でない場合としては、3日間以上電源を遮断
していた場合や、コンピュータの暴走等によりRAMに
書き込まれたデータが変化した場合が考えられる。これ
らの場合には、RAMの所定領域に書き込まれた所定値
は、記憶保持されることなく所定値とは異なった値とな
っている。初期設定処理では、RAMの値をクリアす
る、各サブ制御基板に初期データを送信する等の処理が
実行される。
【0050】一方、払出制御基板31のCPU67は、
電源が投入されセキュリティチェックが終了すると、図
15に示す「メインルーチン」を実行する。このルーチ
ンでは、前述したステップS150の処理と同様の処理
により、通常時か否か判定され(ステップS300)、
通常時との肯定判定が為されると、記憶保持されたデー
タに基づき玉切モータ31cを駆動制御して賞球の払い
出しを実行し(ステップS310)、玉貸モータ31d
を駆動制御して貸し玉の払い出しを実行する(ステップ
S320)。これにより、停電発生時に未払の賞球デー
タがあれば、停電復旧後に記憶保持されたデータに基づ
き賞球の払い出しが実行される。同様に、停電発生時に
未払の玉貸データがあれば、停電復旧後に記憶保持され
たデータに基づき玉貸しの払い出しが実行される。これ
により、停電が発生しても遊技者に不利益を与えること
はない。前記ステップS300の判定処理により、通常
時でないとの否定判定が為されると、初期設定(ステッ
プS330)が実行された後に通常の処理が実行され
る。
【0051】図16に示す始動記憶復旧サブルーチン
は、図13に示すS160の復旧処理のサブルーチンで
あり、まず処理を開始すると、主制御基板30は始動中
に停電したか否かを判定する(ステップS400)。Y
ES(始動中)ならステップS410へ、NO(始動中
でない)ならリターンに抜ける。次に、主制御基板30
は、ステップS410でメモリに記憶された停電直前の
確定表示図柄をLCD32aに表示するとともに、図1
8(a)の通り始動記憶数を特別図柄始動記憶表示装置
32cに表示し、更に音制御基板35からスピーカ49
へ音無し信号を送信し、スピーカ49を鳴動しないよう
に設定する。続いて、主制御基板30は図18(b)の
通りLCD32aにおいて特別図柄の始動を開始し(ス
テップS420)、処理はリターンに抜ける。これによ
って、遊技者は停電直前の確定図柄が当りであったの
か、外れであったのか、高確率図柄であったのか否かを
視認可能となる。
【0052】図17に示す大当り中処理データ復旧サブ
ルーチンは、図13に示すS160の復旧処理のサブル
ーチンであり、まず処理を開始すると、主制御基板30
は大当り中に停電したか否かを判定する(ステップS5
00)。YES(大当り中)ならステップS510へ、
NO(大当り中でない)ならリターンに抜ける。次に、
主制御基板30は、大入賞口40が開口中に停電したか
否かを判定する(ステップS510)。YES(開口
中)ならステップS520へ、NO(開口中でない)な
らステップS530へ移行する。ステップS520でメ
モリに記憶された停電直前のラウンド残り回数、ラウン
ド残り時間及び残り入賞可能個数をLCD32aに表示
するとともに、音制御基板35からスピーカ49へも出
力し、ステップS530へ移行する。例えば、5ラウン
ドの途中で開口開始から20秒経過し7個入賞した時点
で停電したとすると、図19(a)の通り「ラウンド残
り回数はあと5回です」「残り10秒です」「残り入賞
可能個数は3球です」表示される。復帰した場合、30
秒経過時点又は10球入賞した時点で大入賞口40は閉
口する。上記メッセージに代えて、「ラウンドは11回
消化しています」「開口から20秒経過しています」
「既に7球入賞しています」等、同様な効果を生じるメ
ッセージでも良い。続いて、主制御基板30は遊技球が
発射されている状態か否かを判定する(ステップS53
0)。例えば、タッチスイッチ24aがオンしているか
否か、アウト口41を遊技球が通過したか否か等、適宜
の手段によって、遊技球が発射状態か否かを判定する。
YES(発射状態)ならステップS540へ、NO(発
射状態でない)ならステップS550へ移行する。これ
によって、遊技者が遊技の意思があるのか否かを確認す
る。続いて、主制御基板30は、ステップS540にお
いて、遊技者が発射ハンドル24にタッチしていると判
断し、大当り中の大入賞口開放の途中からの制御を実行
すると共に、図柄制御基板32bに途中からの制御を実
行する信号を出力する。一方、ステップS550では、
遊技者が発射ハンドル24にタッチしていないと判断し
図19(b)の通り、「早く発射ハンドルにタッチして
ください」のメッセージをLCD32aに表示するとと
もに、音制御基板35からスピーカ49に出力する。続
いてステップS560では、復旧処理開始から所定時間
(例えば2,3時間)経過後しているか否かを判定す
る。YES(所定時間経過)ならステップS570へ、
NO(所定時間経過前)ならリターンに抜ける。S57
0では、客が帰ったものと判断し、データは不用である
ので、データをクリアし、リターンに抜ける。
【0053】ここで、本具体例では、交流電圧監視回路
62は、DC12V電源の電圧を監視するよう構成した
が、DC32V電源の電圧を監視する構成としても良
い。斯かる構成では、強制割り込み信号であるバックア
ップ信号をいち早く立ち下げることができ、制御に時間
的余裕を持たせることができる。一方、電源投入時にも
同様の動作タイミングとなる。斯かる電源基板50の構
成では、DC32V監視回路によりバックアップ信号を
主制御基板30及び払出制御基板31の各CPUのNM
I端子に出力する構成とし、DC32V監視回路が出力
するバックアップ信号が立ち下がってから所定時間経過
後に制御を停止するリセット信号をリセット信号生成回
路より一斉に各制御基板に送信する構成とする。一方、
DC5Vの電圧を監視するパワーオンリセット生成回路
より一斉に各制御基板に制御の動作を立ち上げるリセッ
ト信号を出力し、各制御基板に遅延回路を設けて図柄制
御基板32bを含むサブ制御基板、払出制御基板31、
主制御基板30の順に制御の動作を立ち上げる構成とす
る。即ち、動作の立ち上げは、電源基板50が出力する
1つのリセット信号に基づき各制御基板の動作に時間差
を設ける構成とする。また、ここで24V交流電圧を全
波整流してもよく、所定基準電圧が所定時間以上出力さ
れない場合に停電とする構成でもよい。
【0054】(実施形態の効果)以上、詳細に説明した
本具体例によると、24V交流電源51の交流波形に基
づいて停電検出信号Dを検出しているので、交流電圧へ
のノイズによる悪影響を排除でき停電時の電源制御の正
確性を期すことが出来る。又、払出制御基板31及び図
柄制御基板32bを含むサブ制御基板及び主制御基板3
0は、制御動作を停止する前に、交流電圧監視回路62
が出力する停電検出信号Dに従ってデータを待避させて
いるので、記憶保持されるデータの正確性及び確実性を
確保することができる。これにより、電源基板50によ
り主制御基板30及びサブ制御基板に電源を投入すると
きには、電源基板50のリセット回路によりサブ制御基
板が主制御基板30より早く立ち上げられ、電源が遮断
されるときには、電源基板50のリセット回路により主
制御基板30及びサブ制御基板が一斉に動作の停止が実
行され、一層制御が正確となる。即ち、主制御基板30
が動作を開始するときには、サブ制御基板は既に動作を
開始しており、主制御基板30が動作を停止するときに
は、サブ制御基板も同時期に動作を停止する。これによ
り、主制御基板30が一方的に送信するデータをサブ制
御基板が受信しないことを未然に防ぐことができる。例
え、データの送信中に停電が発生し送信処理が途中で終
了しても、主制御基板30はデータが完全に受信されて
いないことが判っているので、停電復旧後に再度、同じ
データを送信することができる。また、電源が遮断され
るときには各制御基板は一斉に動作を停止する構成なの
で、主制御基板30が動作を停止するときには、他の制
御基板が動作を続行していることはなく制御の統一を図
ることができるという優れた効果も有する。更に、各制
御基板に個々にリセット回路を備えた場合は、同じタイ
ミングで動作の立ち上げ又は動作の終了を実行するよう
構成しても、部品の値の誤差等により必ずしも同じタイ
ミングになることは困難であるが、本発明では電源基板
50のリセット回路により又は電源基板50のリセット
回路の出力する信号に基づいて動作の立ち上げ又は動作
の停止を実行する構成なので、前記課題を解決してタイ
ミングを統一することができるという優れた効果を有す
る。リセットのタイミング等は電源基板50だけをチェ
クすれば各制御基板でのタイミングを判定することがで
き検査効率を高めることができ、又、部品点数の削減を
図ることができるという効果も有する。主制御基板30
及び払出制御基板31が、停電時にデータを記憶保持す
るバックアップRAMを備えて構成されているので、停
電復旧後には、記憶保持されたデータに基づき主制御基
板30は停電前のゲーム内容を続行することができ、ま
た、払出制御基板31は停電前の払い出し状態から続行
して景品の払い出し処理を続行することができる。バッ
クアップRAMにより記憶保持動作を開始するときに
は、主制御基板30及び払出制御基板31が一斉に動作
を開始するので制御の統一を図ることができる。この結
果、例えば、電源遮断時の直前に主制御基板30から払
出制御基板31に送信される入賞データ等が記憶保持さ
れたか否かの問題を発生させることなく、正確な景品払
い出しを行うことができるという優れた効果を有する。
バックアップRAMにより記憶保持を実行されれば、主
制御基板30及びサブ制御基板の動作の停止が必ずリセ
ット回路により実行される。これにより、瞬時の停電に
より電圧が低下しバックアップRAMにより記憶保持が
実行された後、電源が復旧することにより主制御基板3
0及びサブ制御基板が動作を直ちに再開するということ
はなく、一旦動作を停止した後、電源投入時からの処理
を手順通りに実行することができるという優れた効果を
有する。この結果、制御の統一を一層図ることができ
る。
【0055】
【発明の効果】請求項1乃至3記載の発明によれば、交
流電源の交流波形に基づいて停電を検出し、払出制御基
板及び図柄制御基板を含むサブ制御基板及び主制御基板
は、1つの電源基板によりリセットされて制御動作の立
ち上げを実行し、また制御動作の停止を実行するよう構
成されている。これにより、ノイズによる影響を排除
し、電源制御、記憶保持等の正確性を期すことが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した遊技機10を示す外観斜視図
である。
【図2】遊技機10を裏面からみた裏面図である。
【図3】遊技機10の遊技盤22の構成を示す正面図で
ある。
【図4】遊技機10の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図5】電源基板50から電源を供給する構成を示すブ
ロック図である。
【図6】電源基板50と主制御基板30及び各サブ制御
基板との関係を示すブロック図である。
【図7】パワーオンリセット回路61の構成を示す回路
図である。
【図8】交流電圧監視回路62の構成を示す回路図であ
る。
【図9】交流電圧監視回路62の動作を示すタイミング
チャートである。
【図10】電源投入時の状態を示すタイミングチャート
である。
【図11】電源遮断時の状態を示すタイミングチャート
である。
【図12】「停電処理ルーチン」での処理を示すフロー
チャートである。
【図13】「電源投入時ルーチン」での処理を示すフロ
ーチャートである。
【図14】主制御基板30の「メインルーチン」で行わ
れる処理を示すフローチャートである。
【図15】払出制御基板31の「メインルーチン」で行
われる処理を示すフローチャートである。
【図16】電源投入時ルーチンの復旧処理のうちの「始
動記憶復旧サブルーチン」を示すフローチャートであ
る。
【図17】電源投入時ルーチンの復旧処理のうちの「大
当り中処理データ復旧サブルーチン」を示すフローチャ
ートである。
【図18】(a)は始動記憶復旧サブルーチンでのLC
Dパネルユニット32aにおける初期表示態様を示す説
明図、(b)は変動中の表示態様を示す説明図である。
【図19】(a)は大当り中処理データ復旧サブルーチ
ンでのLCDパネルユニット32aにおける初期表示態
様を示す説明図、(b)は遊技状態でないとの判断がな
された場合の表示態様を示す説明図である。
【符号の説明】
10…パチンコ機 13…カードリーダ(プリペイド
カードユニット) 22…遊技盤 24…発射ハンドル 24a…タッチスイッチ 24b…発射停止スイッチ 30…主制御基板 31…払出制御基板 31a…賞球払出スイッチ 31b…貸玉払出スイ
ッチ 31c…玉切モータ 31d…玉貸モータ 32…特別図柄表示装置 32a…LCDパネルユ
ニット(LCD) 32b…図柄表示装置制御基板(図柄制御基板) 33…発射制御基板 33a…発射モータ 34…
ランプ制御基板 35…音制御基板 36…普通電動役物(始動口) 36a…第1種始動スイッチ 37…普通図柄表示
装置 40…大入賞口 40a…役物連続作動スイッチ
(VSW) 40b…カウントスイッチ(カウントSW) 45…その他入賞口スイッチ 46…玉抜スイッチ 47…CR精算表示基板 48…タッチランプ 49…スピーカ 50…電源基板 61…パワーオンリセット回路 62…交流電圧監視
回路 63…タイマ1回路 64…タイマ2回路 65…パワーダウンリセット回路 66,67,70,72,74,76…CPU(ワンチ
ップマイコン) 68,69,71,73,75,77…オア回路
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月14日(2000.12.
14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】しかしながら、前記従来のパチンコ遊技機
は、以下の課題を有していた。 (1)セーフ球タンクを備える必要のあることから構成
が嵩張、複雑になる。 (2)停電等が発生したときには、払い出すべき景品球
数のデータが消滅することから、最大数の景品球を払い
出すことになり正確な景品球を払い出していない。例え
ば、入賞球1個に対して5個又は10個の景品球を払い
出すべき場合でも15個の景品球を払い出すことにな
る。 (3)パチンコ機は24V交流電源から供給される交流
電圧にはノイズが内在するほか、パチンコ機の稼動に伴
うノイズ、例えば、賞球排出に伴うノイズが主制御基板
及びサブ制御基板に供給される直流電源に重畳すること
から、直流電圧によって停電検出を行うと、正確な停電
検出が困難である場合が生じ得ると考えられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】請求項3に記載の遊技機は、請求項1又は
2記載の遊技機において、図柄作動口への遊技球の入球
に起因して図柄を変動表示させた後に停止図柄を確定表
示する図柄表示手段と、該図柄表示手段の停止図柄を大
当り図柄とした後に大当り制御に移行し、大当り期間中
は遊技球の入賞が著しく容易となるよう大入賞口を所定
時間又は所定個数入賞するまで開放した後に閉鎖する操
作を所定回数繰り返す大当り制御手段と、を備え、前記
主制御基板又は図柄制御基板は、前記大入賞口の開放中
に停電が検出された場合、停電が検出されるタイミング
に起因した途中までの制御を記憶し、停電の復旧時に、
前記大当り制御手段は前記途中からの制御を実行すると
ともに、前記所定時間の残り時間又は前記所定個数の残
り入賞数に係るデータを表示する途中データ表示手段を
備えたことを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】復旧処理では、主制御基板30のCPU6
6は、待避したゲームの進行を示すデータから通常の処
理を実行するための準備を実行し、各サブ制御基板に停
電から復旧したことを知らせるコマンドコードを送信す
る。このコマンドコードを受信した図柄制御基板32b
は、LCD32aの画面上に「停電復旧処理実行」、
「停電前のゲーム内容から続行しています」等のメッセ
ージを表示する処理を行う。或いは、音制御基板35
は、音声により停電があったことを報知する。この後、
CPU66は、図14に示す周知の「メインルーチン」
を2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行する。
このメインルーチンは、本処理と残余処理からなり、詳
細は略すが、正常割り込み否かの判定(ステップS2
00)、初期設定(ステップS210)、乱数更新処理
ステップS220)、各入力処理(ステップS23
0)、当否判定処理(ステップS240)、画像出力処
理(ステップS250)、各出力処理(ステップS26
0)、外れ図柄乱数更新処理(ステップS270)の各
処理が実行される。これにより、主制御基板30のCP
U66は、停電発生時には、停電前のゲームの進行状態
から続行してゲームの制御を司ることができ、遊技者に
不測の不利益や違和感を与えることがない。一方、前記
ステップS150において通常時でないとの否定判断が
為されると初期設定処理(ステップS170)を実行し
リターンに抜ける。通常時でない場合としては、3日間
以上電源を遮断していた場合や、コンピュータの暴走等
によりRAMに書き込まれたデータが変化した場合が考
えられる。これらの場合には、RAMの所定領域に書き
込まれた所定値は、記憶保持されることなく所定値とは
異なった値となっている。初期設定処理では、RAMの
値をクリアする、各サブ制御基板に初期データを送信す
る等の処理が実行される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技の進行を司る主制御基板と、 遊技者に景品を払い出す景品払い出し制御基板を少なく
    とも含むサブ制御基板と、 前記主制御基板及びサブ制御基板に電源を供給する電源
    基板と、 を含む遊技機において、 前記電源基板には交流電源が供給され、該供給される交
    流電源の交流電圧の波形に基づいて停電検出信号を生成
    する停電監視回路と、 該停電監視回路の停電検出信号の生成に起因して前記主
    制御基板及び前記サブ制御基板の動作の停止を実行する
    動作停止手段と、 前記停電監視回路が前記停電検出信号を生成するタイミ
    ングに起因して前記主制御基板及び前記景品払い出し制
    御基板の遊技に係るデータを記憶保持する記憶保持手段
    と、 を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】図柄作動口への遊技球の入球に起因して図
    柄を変動表示させた後に停止図柄を確定表示する図柄表
    示手段と、 該変動表示の保留記憶回数を表示する保留記憶回数表示
    手段と、 前記電源基板のパワーオン生成信号に起因して、前記遊
    技に係るデータに基づいて、遊技を復旧させる復旧手段
    と、 前記パワーオン生成信号の生成に伴い、前記記憶保持手
    段に記憶された停電直前の確定図柄及び保留記憶回数を
    表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の遊技機。
  3. 【請求項3】図柄作動口への遊技球の入球に起因して図
    柄を変動表示させた後に停止図柄を確定表示する図柄表
    示手段と、 該図柄表示手段の停止図柄を大当り図柄とした後に大当
    り制御に移行し、大当り期間中は遊技球の入賞が著しく
    容易となるよう大入賞口を所定時間又は所定個数入賞す
    るまで開放した後に閉鎖する操作を所定回数繰り返す大
    当り制御手段と、 前記主制御基板又は図柄制御基板は、 前記大入賞口の開放中に停電が検出された場合、停電が
    検出されるタイミングに起因した途中までの制御を記憶
    し、停電の復旧時に、前記大当り制御手段は前記途中か
    らの制御を実行するとともに、前記所定時間の残り時間
    又は前記所定個数の残り入賞数に係るデータを表示する
    途中データ表示手段を備えたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の遊技機。
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