JP2002011160A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2002011160A
JP2002011160A JP2000265057A JP2000265057A JP2002011160A JP 2002011160 A JP2002011160 A JP 2002011160A JP 2000265057 A JP2000265057 A JP 2000265057A JP 2000265057 A JP2000265057 A JP 2000265057A JP 2002011160 A JP2002011160 A JP 2002011160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
power failure
signal
terminal
game
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000265057A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002011160A5 (ja
JP4759794B2 (ja
Inventor
Makoto Hoya
誠 保谷
Tatsunori Taketomi
辰徳 武臣
Hiromasa Suzuki
浩正 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP2000265057A priority Critical patent/JP4759794B2/ja
Publication of JP2002011160A publication Critical patent/JP2002011160A/ja
Publication of JP2002011160A5 publication Critical patent/JP2002011160A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4759794B2 publication Critical patent/JP4759794B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 停電が解消した場合に停電により終了した遊
技の制御を確実に再開することができる遊技機を提供す
ること。 【解決手段】 停電信号21が出力された後、前段の単
安定マルチバイブレータMM1からワンショットのロウ
パルスが出力される9msの間は、リセット信号22の
出力が待機されるので、停電の発生時にその9msの
間、停電処理(停電時における遊技の終了処理)を実行
することができる。よって、遊技の終了処理を完了した
後に遊技の動作を停止させることができる。また、停電
が解消した場合には、停電監視回路20から各制御基板
C,H,D,S,L,Bへリセット信号22が出力され
るので、停電により終了した遊技の制御を確実に再開す
ることができる。よって、停電時間の極めて短い瞬停な
どが発生しても、パチンコ機の動作を継続することがで
きるのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ機やス
ロットマシンなどの遊技機に関し、特に、停電が解消し
た場合に停電により終了した遊技の制御を確実に再開す
ることができる遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 パチンコ機などに代表される遊技機
は、主に、遊技の制御を行う主制御基板と、その主制御
基板から送信される各種コマンドに基づいて動作する払
出制御基板や表示用制御基板、効果音制御基板、ランプ
制御基板などと、これらに接続される表示装置や払出装
置、遊技球の発射装置などの各種装置によって構成され
ている。発射装置によって遊技領域へ打ち込まれた遊技
球が入賞口へ入賞すると、その入賞信号を主制御基板が
検出して、主制御基板から払出制御基板へ賞球の払い出
し個数が指示される。この指示により払出制御基板によ
って払出装置が制御され、賞球の払い出しが行われる。
【0003】賞球の払い出しが完了する前に停電が発生
すると、停電が解消しても、停電前の入賞に対する賞球
の払い出しを行うことはできない。このため、遊技機の
電源をバックアップして、停電時においても遊技機へ駆
動電圧を供給し遊技機が継続して動作できるようにする
ことも考えられるが、長時間に及ぶ停電ではバックアッ
プ電源もダウンするので、単に、遊技機の電源をバック
アップするだけでは対応できない。
【0004】これに対し、停電時における遊技状態を記
憶しておき、停電が解消した場合にその記憶しておいた
遊技状態を復帰して停電前の状態から遊技を続行させれ
ば、停電前の入賞に対する賞球の払い出しを停電の解消
後に行うことができる。遊技の制御は刻々と進行するの
で、1つの遊技状態を記憶するためには、制御の終了処
理を行って、制御の進行を停止させなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、停電
の発生により制御の終了処理を行うと、その停電が停電
時間の極めて短い瞬停などの場合には、各制御基板の駆
動電圧は停電中においても正常動作範囲の電圧値を維持
するので、停電が解消しても、各制御基板にリセットが
かからず、各制御基板は制御を再開することができない
という問題点があった。即ち、停電時間が極めて短い瞬
停などの場合には、遊技機が動作を停止してしまうとい
う問題点があった。
【0006】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、停電が解消した場合に停電により
終了した遊技の制御を確実に再開することができる遊技
機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機は、停電の発生時に停電信号
を出力する停電監視手段と、遊技の制御を行うと共に、
前記停電監視手段から出力される停電信号を入力すると
その遊技の制御の終了処理を実行する制御手段と、前記
停電監視手段による停電信号の出力後に停電が解消した
場合、前記制御手段による遊技の制御を再開させるた
め、その制御手段へリセット信号を出力するリセット手
段とを備えている。
【0008】この請求項1記載の遊技機によれば、停電
が発生すると、停電監視手段から停電信号が出力され、
その停電信号が制御手段に入力されると、制御手段によ
って遊技の制御の終了処理が実行されて、遊技の制御が
終了する。停電が解消すると、リセット手段から制御手
段へリセット信号が出力され、停電により終了した遊技
の制御が再開される。
【0009】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。本実施例で
は、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチン
コ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。
なお、本発明を第3種パチンコ遊技機や、コイン遊技
機、スロットマシン等の他の遊技機に用いることは、当
然に可能である。
【0010】図1は、本実施例のパチンコ機Pの遊技盤
の正面図である。遊技盤1の周囲には、打球が入賞する
ことにより5個から15個の球が払い出される複数の入
賞口2が設けられている。また、遊技盤1の中央には、
複数種類の識別情報としての図柄などを表示する液晶
(LCD)ディスプレイ3が設けられている。このLC
Dディスプレイ3の表示画面は横方向に3分割されてお
り、3分割された各表示領域において、それぞれ右から
左へ横方向にスクロールしながら図柄の変動表示が行わ
れる。
【0011】LCDディスプレイ3の下方には、図柄作
動口(第1種始動口)4が設けられ、打球がこの図柄作
動口4を通過することにより、前記したLCDディスプ
レイ3の変動表示が開始される。図柄作動口4の下方に
は、特定入賞口(大入賞口)5が設けられている。この
特定入賞口5は、LCDディスプレイ3の変動後の表示
結果が予め定められた図柄の組み合わせの1つと一致す
る場合に、大当たりとなって、打球が入賞しやすいよう
に所定時間(例えば、30秒経過するまで、あるいは、
打球が10個入賞するまで)開放される。
【0012】この特定入賞口5内には、Vゾーン5aが
設けられており、特定入賞口5の開放中に、打球がVゾ
ーン5a内を通過すると、継続権が成立して、特定入賞
口5の閉鎖後、再度、その特定入賞口5が所定時間(又
は、特定入賞口5に打球が所定個数入賞するまで)開放
される。この特定入賞口5の開閉動作は、最高で16回
(16ラウンド)繰り返し可能にされており、開閉動作
の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与さ
れた状態(特別遊技状態)である。
【0013】また、遊技盤1およびその周辺の各所に
は、複数のランプ7が配設されている。これらのランプ
7は遊技の内容に応じて点灯又は消灯して、遊技の興趣
を盛り上げると共に、遊技の進行状況を遊技者に表示す
る。
【0014】図2は、パチンコ機Pの電気的な構成を概
略的に示したブロック図である。図2に示すように、パ
チンコ機Pは、停電監視回路20を有すると共に、主制
御基板Cに、複数の制御基板H,D,S,Lが接続され
て構成されている。主制御基板Cは、遊技内容の制御を
行うためのものであり、この主制御基板Cに接続された
各種スイッチSWから出力される信号と、主制御基板C
内に設けられるカウンタ値などとに基づいて、各制御基
板H,D,S,Lへ制御コマンドを送信して遊技の制御
を行っている。
【0015】主制御基板Cには、ワンチップマイコンと
してのMPU11が搭載されている。MPU11は、演
算装置としてのCPUと、制御プログラムを記憶するR
OMと、制御プログラムの実行時に各種のデータを書き
替え可能に記憶するRAM12と、タイマ割り込み回路
と、フリーランニングカウンタと、ウォッチドッグタイ
マと、チップセレクトロジックなどとの各種の回路をワ
ンチップに内蔵したものであり、これらの回路の他に、
パチンコ機Pの遊技の制御(大当たりの有無を決定する
制御)に使用される乱数を発生するための乱数発生回路
や、このMPU11に固有の識別番号(ID番号)を記
憶してその識別番号を所定の操作により出力するID出
力回路を有している。
【0016】MPU11には、電源断時においてもバッ
クアップ電圧が供給されている。よって、停電などの発
生によって電源がオフされても、MPU11のRAM1
2のデータは保持(バックアップ)される。RAM12
には、賞球の払い出し残数が記憶されるので、停電時に
おいても賞球の払い出し残数を記憶し続けて、停電の解
消後に残りの賞球の払い出しを行うことができる。な
お、本実施例のRAM12は、その全データがバックア
ップされており、前記した賞球の払い出し残数以外のデ
ータもバックアップされる。しかし、必ずしもRAM1
2の全データをバックアップする必要はなく、全データ
のバックアップに代えて、RAM12の一部分のデータ
のみをバックアップするように構成しても良いのであ
る。
【0017】払出制御基板Hは、各種スイッチSWから
出力される信号や主制御基板Cから送信される制御コマ
ンドに基づいて、賞球や貸し球の払出制御を行うもので
あり、主制御基板Cの他に、遊技盤1内の遊技領域へ球
を発射するための発射モータ10を制御する発射制御基
板Bと、賞球や貸し球を払い出すための払出モータ9と
が接続されている。
【0018】この払出制御基板HのRAM13には、電
源断時においてもバックアップ電圧が供給されている。
よって、停電などの発生によって電源がオフされた場合
にも、RAM13のデータは保持(バックアップ)され
る。RAM13には、賞球や貸し球の払い出し残数が記
憶されるので、停電時にもこれらを記憶し続けて、停電
の解消後に残りの賞球や貸し球を払い出すことができ
る。なお、本実施例のRAM13は、前記したMPU1
1のRAM12の場合と同様に、その全データがバック
アップされているので、賞球や貸し球の払い出し残数以
外のデータもバックアップされる。しかし、必ずしもR
AM13の全データをバックアップする必要はなく、全
データのバックアップに代えて、RAM13の一部分の
データのみをバックアップするように構成しても良い。
【0019】主制御基板Cおよび払出制御基板Hにバッ
クアップされるデータは、パチンコ機Pの裏面側に設け
られたクリアスイッチ(図示せず)を押下することによ
り、消去(クリア)することができる。なお、かかるバ
ックアップデータのクリアは、そのクリアが誤って行わ
れないように、クリアスイッチが所定のタイミングで操
作された場合に限り行われるようにされている。例え
ば、クリアスイッチを操作した状態で電源が投入された
場合や、クリアスイッチを操作した状態で電源がオフさ
れた場合、クリアスイッチが所定時間内に複数回操作さ
れた場合、或いは、クリアスイッチを2以上設け、その
クリアスイッチが所定の順序で若しくは同時に操作され
た場合に、バックアップデータのクリアを行うようにし
ている。
【0020】表示用制御基板Dは、主制御基板Cから送
信される制御コマンドに基づいて、LCDディスプレイ
3の変動表示を制御するためのものである。効果音制御
基板Sは、主制御基板Cから送信される制御コマンドに
基づいて、遊技の進行に合わせた効果音をスピーカ6か
ら出力するためのものであり、ランプ制御基板Lは、主
制御基板Cから送信される制御コマンドに基づいて、各
ランプ7の点灯及び消灯を制御するためのものである。
【0021】これら主制御基板Cと各制御基板H,D,
S,Lとの間には、入力及び出力が固定的なバッファ8
がそれぞれ接続されている(図2では1つのみ図示して
いる)。よって、主制御基板Cと各制御基板H,D,
S,Lとの送受信は、主制御基板Cから各制御基板H,
D,S,Lへの一方向にのみ行われ、各制御基板H,
D,S,Lから主制御基板Cへ行うことはできない。
【0022】停電監視回路20は、電源のオフ時または
停電の発生時に、停電信号21を主制御基板Cおよび払
出制御基板Hへ出力すると共に、電源のオン時又は停電
信号21の出力後の所定条件下においてリセット信号2
2を各制御基板C,H,D,S,L,Bへ出力するため
の回路である。図3を参照して、この停電監視回路20
の詳細を説明する。
【0023】図3は、停電監視回路20の概略的な機能
を示した回路図である。説明を容易にするために、機能
の説明に影響しない抵抗やコンデンサ、ダイオードなど
の各素子については、その表記を省略している。
【0024】停電監視回路20は、電源回路(図示せ
ず)の+33ボルト(以下「+33V」と称す)の出力
電圧を入力する電圧検出器25を有しており、この電圧
検出器25の出力端には、シュミットトリガタイプのバ
ッファBF1が接続されている。バッファBF1の出力
端は、2入力アンドAD1の一端と、D形フリップフロ
ップFFのD端子とに、それぞれ接続されている。この
電圧検出器25は、具体的には、富士通株式会社製のM
B3761で構成され、電源回路から出力される+33
Vの電圧を監視して、これが略22ボルト以下に下がっ
た場合に、停電の発生(電源のオフを含む。以下同様)
と判断し、その出力をロウからハイに切り替える。この
出力の切替によって、後述するように、停電信号21が
主制御基板C及び払出制御基板Hへ出力される。
【0025】なお、停電の発生時には、遊技の制御の進
行を止めて制御の終了処理を実行する必要があるので、
この終了処理が完了するまでの間、制御系の駆動電圧で
ある+5ボルト(以下「+5V」と称す)の出力が電源
回路によって維持されなければならない。このため本実
施例では、かかる終了処理のための時間が十分に確保で
きるように(具体的には9ms以上の時間が確保できる
ように)、+33Vの電圧が略22ボルト以下に下がっ
た時点で停電信号21を出力するように構成している。
終了処理の処理時間や+5Vの出力が維持される時間は
機械の種類によって異なるので、当然のことながら、本
実施例において停電信号21の出力契機とした略22ボ
ルトの電圧値も機械の種類によって上下する。
【0026】また、停電監視回路20は、電源回路(図
示せず)の+5Vの出力電圧を入力するリセットIC2
6を有しており、このリセットIC26の出力端には、
シュミットトリガタイプのバッファBF2が接続されて
いる。バッファBF2の出力端は、2つの2入力アンド
AD1,AD3の一端と、2つの単安定マルチバイブレ
ータMM1,MM2のCLR端子とに、それぞれ接続さ
れている。リセットIC26は、電源回路から制御系の
駆動電圧である+5Vの電圧が出力された後、所定時間
(本実施例では9ms)ロウを出力し、その後、ハイ出
力を維持するものである。後述するように、電源のオン
時においては、このリセットIC26の出力がリセット
信号22として、各制御基板C,H,D,S,L,Bへ
出力される。
【0027】電圧検出器25とリセットIC26との出
力を、バッファBF1,BF2を介して入力するアンド
AD1の出力端は、シュミットトリガタイプのインバー
タIV1,IV2の入力端と、前段の単安定マルチバイ
ブレータMM1のB端子と、フリップフロップFFのC
LR端子とに、それぞれ接続されている。インバータI
V1,IV2の出力は、停電信号21として、主制御基
板C及び払出制御基板Hへそれぞれ出力される。また、
単安定マルチバイブレータMM1のQバー端子は、後段
の単安定マルチバイブレータMM2のB端子に接続さ
れ、そのQバー端子は、フリップフロップFFのCK端
子と、2入力のアンドAD2の一端とに接続されてい
る。フリップフロップFFのQバー端子は、2入力のア
ンドAD2の他端に接続されている。
【0028】単安定マルチバイブレータMM1,MM2
は、いずれもHC221のICで構成されている。図4
にその真理値表を示すように、CLR端子にハイ信号が
入力されている状態ではQバー端子から常時ハイ信号を
出力しており、その状態でB端子の入力信号がロウから
ハイへ立ち上がると、Qバー端子の出力を一定時間(本
実施例では9ms)ロウとする。即ち、Qバー端子から
9msのワンショットのロウパルスが出力される。本実
施例では、Qバー端子からのロウパルスの出力時間が9
msになり、かつ、図4の真理値表に示す動作をするよ
うに、単安定マルチバイブレータMM1,MM2の他の
端子を接続している。なお、Qバー端子からワンショッ
トのロウパルスが出力されている間にB端子へ入力され
る信号が変化しても、その変化は無視されて、Qバー端
子の出力パルスに影響を与えない。図4において、表中
の「X」マークは、入力信号の状態を問わないことを示
している。
【0029】また、フリップフロップFFは、HC74
のICで構成されている。図5にその真理値表を示すよ
うに、CLR端子にロウ信号が入力されている状態では
Qバー端子からハイ信号を出力し、CLR端子及びD端
子にハイ信号が入力されている状態でCK端子の入力信
号がロウからハイへ立ち上がると、Qバー端子の出力を
ロウとするものである。なお、図5において、表中の
「X」マークは、入力信号の状態を問わないことを示し
ている。
【0030】後段の単安定マルチバイブレータMM2の
Qバー端子とフリップフロップFFのQバー端子とに接
続されるアンドAD2の出力端は、2入力のアンドAD
3の一端に接続されている。前記した通り、このアンド
AD3のもう1つの入力端には、バッファBF2を介し
てリセットIC26の出力信号が入力される。また、こ
のアンドAD3の出力端には、5つのバッファBF3〜
BF8が接続されており、これら5つのバッファBF3
〜BF8の出力は、リセット信号22として、各制御基
板C,H,D,S,L,Bへそれぞれ出力される。
【0031】次に、図6から図8を参照して、停電監視
回路20の動作、即ち、停電信号21とリセット信号2
2との出力動作について説明する。図6は、パチンコ機
Pの電源がオンされ安定動作した後で、停電が発生した
場合(電源がオフされた場合を含む)の停電監視回路2
0のタイミングチャートである。
【0032】まず、電源のオンにより、+5Vの電圧が
上昇し、正常動作範囲の電圧に達すると(+5V正
常)、各ICはそれぞれの初期状態の信号を出力する。
リセットIC26も動作を開始し、9msの間ロウ信号
を出力した後で、ハイ信号を出力する(BF2の出力参
照)。この出力は、リセット信号22として、アンドA
D3及び各バッファBF3〜BF8を介して、各制御基
板C,H,D,S,L,Bへ出力され、このリセット信
号22の立ち上がりにより、各制御基板C,H,D,
S,L,Bが動作を開始する。即ち、9msのリセット
信号22が各制御基板C,H,D,S,L,Bに入力さ
れることにより、パチンコ機Pが動作を開始する。
【0033】停電が発生すると(又は電源がオフされる
と)、まず、+33Vの出力電圧が徐々に低下を開始す
る。これが略22V以下に下がると、電圧検出器25の
出力がロウからハイとなり、バッファBF1の出力がハ
イになる。この間、+5Vの出力電圧は正常値を維持し
ているので、リセットIC26はハイを出力しており、
バッファBF2の出力はハイとなっている。よって、バ
ッファBF1の出力がハイになると、アンドAD1の出
力はロウからハイへ立ち上がり、インバータIV1,I
V2の出力は、逆にハイからロウへ立ち下がる。これが
停電信号21として、データをバックアップ可能に記憶
する主制御基板Cおよび払出制御基板Hへ出力される。
【0034】また、アンドAD1の出力が立ち上がる
と、単安定マルチバイブレータMM1のCLR端子には
ハイ信号が入力されているので、そのQバー端子から9
msの間ロウを維持するワンショットのロウパルスが出
力される。この9msのロウパルスの立ち上がりで、更
に、後段の単安定マルチバイブレータMM2のQバー端
子から9msの間ロウを維持するワンショットのロウパ
ルスが出力され、これによりアンドAD2の一方の入力
がロウとなるので、アンドAD2の出力がハイからロウ
に変化する。その結果、アンドAD3の出力もハイから
ロウとなり、バッファBF3〜BF8を介して、リセッ
ト信号22が各制御基板C,H,D,S,L,Bへ出力
される。
【0035】このリセット信号22の出力から9msが
経過するタイミング、即ち、単安定マルチバイブレータ
MM2のQバー端子の出力がロウからハイへ立ち上がる
タイミングで、停電が継続していればバッファBF1の
出力はハイのままである。よって、アンドAD1の出力
もハイなので、フリップフロップFFのD端子及びCL
R端子にはハイ信号が入力されているので、そのCK端
子へ入力される単安定マルチバイブレータMM2のQバ
ー端子の出力が立ち上がると、フリップフロップFFの
Qバー端子の出力はロウとなる。このQバー端子の出力
はアンドAD2に入力されるので、停電が継続している
間は、単安定マルチバイブレータMM2のQバー端子の
出力がロウからハイへ変わっても、アンドAD2の出力
はロウを維持し、その結果、リセット信号22は、停電
が継続する間ロウを出力し続ける。
【0036】このように、停電信号21が出力された
後、前段の単安定マルチバイブレータMM1からワンシ
ョットのロウパルスが出力される9msの間は、リセッ
ト信号22の出力が待機されるので、停電の発生時にそ
の9msの間、停電処理(停電時における遊技の終了処
理)を実行することができる。よって、遊技の終了処理
を完了した後に遊技の動作を停止させることができるの
で、停電の解消後には、停電前の状態から遊技を正常に
再開することができる。
【0037】図7は、停電時間の極めて短い瞬停が発生
した場合の停電監視回路20のタイミングチャートであ
る。図7に示すような瞬停の発生時においても、本実施
例の停電監視回路20によれば、9msの停電処理(遊
技の終了処理)の時間と、9msのリセット信号22の
出力時間とを確保することができるのである。
【0038】停電の発生後、後段の単安定マルチバイブ
レータMM2のQバー端子から9msのワンショットの
ロウパルスが出力されている間に停電が解消し、+33
Vの出力電圧が+22Vより大きくなると、電圧検出器
25の出力はハイからロウへ立ち下がる。その結果、バ
ッファBF1の出力もハイからロウへ立ち下がり、アン
ドAD1の出力がロウとなる。すると、インバータIV
1,IV2の出力は、逆にロウからハイへ立ち上がり、
これにより停電信号21の出力が解除される。
【0039】アンドAD1の出力はフリップフロップF
FのCLR端子へも入力されているので、アンドAD1
の出力がロウとなると、フリップフロップFFのQバー
端子の出力は、CK端子へ入力される信号に拘わらず常
にハイとなる。よって、単安定マルチバイブレータMM
2のQバー端子の出力がロウからハイへ立ち上がるタイ
ミングで、アンドAD2の出力はハイとなり、その結
果、アンドAD3の出力もハイとなって、バッファBF
3〜BF8を介して、各制御基板C,H,D,S,L,
Bへ出力されていたリセット信号22が解除される。
【0040】ここで、リセット信号22は、後段の単安
定マルチバイブレータMM2のQバー端子の出力がロウ
になることにより出力されるが、かかるQバー端子の出
力は9msの間維持されるので、停電が極めて短時間で
解消しても、リセット信号22の出力時間を最低9ms
確保することができる。よって、瞬停などの発生時にお
いても、各制御基板C,H,D,S,L,Bに確実にリ
セットをかけることができるのである。
【0041】なお、図3の回路図から明らかなように、
前段の単安定マルチバイブレータMM1のQバー端子か
らワンショットのロウパルスが出力されている間に停電
が解消しても、2つの単安定マルチバイブレータMM
1,MM2からは、それぞれ9msのワンショットのロ
ウパルスが出力される。よって、上記の場合と同様に、
9msの停電処理(遊技の終了処理)の時間と、9ms
のリセット信号22の出力時間とを確保することができ
るのである。この場合、停電信号21の出力時間は停電
の継続時間に応じて長短するが、主制御基板C及び払出
制御基板Hは、停電信号21の立ち下がりで停電処理を
開始するように構成しているので、停電信号21の出力
時間が短くなっても、停電処理(停電時における遊技の
終了処理)を確実に実行することができるのである。
【0042】同様に、前段の単安定マルチバイブレータ
MM1のQバー端子からワンショットのロウパルスが出
力されている間に、停電の発生と解消とが繰り返されて
も、即ち、バッファBF1の出力がハイとロウとで繰り
返し変化しても、この単安定マルチバイブレータMM
1,MM2がワンショットのロウパルスを出力している
間における入力信号の変化は無視されるので、2つの単
安定マルチバイブレータMM1,MM2からは、それぞ
れ9msのワンショットのロウパルスが出力される。よ
って、上記の場合と同様に、停電の発生と解消とが繰り
返されても、9msの停電処理(遊技の終了処理)の時
間と、9msのリセット信号22の出力時間とを確保す
ることができるのである。
【0043】図8は、停電信号21の出力時間が18m
s以上となる場合の停電監視回路20のタイミングチャ
ートである。図8に示すように、本実施例の停電監視回
路20によれば、リセット信号22は、停電が継続する
間、その出力が維持される。
【0044】停電の発生後、後段の単安定マルチバイブ
レータMM2のQバー端子から9msのワンショットの
ロウパルスが出力された後、即ち、単安定マルチバイブ
レータMM2のQバー端子の出力がロウからハイへ立ち
上がるタイミングで、停電が継続していればバッファB
F1の出力はハイのままである。よって、アンドAD1
の出力もハイなので、フリップフロップFFのD端子及
びCLR端子にはハイ信号が入力されているので、その
CK端子へ入力される単安定マルチバイブレータMM2
のQバー端子の出力が立ち上がると、フリップフロップ
FFのQバー端子の出力はロウとなる。このQバー端子
の出力はアンドAD2に入力されるので、停電が継続し
ている間は、単安定マルチバイブレータMM2のQバー
端子の出力がロウからハイへ変わっても、アンドAD2
の出力はロウを維持し、その結果、リセット信号22
は、停電が継続する間ロウを出力し続ける。
【0045】その後、+33Vの出力電圧が+22Vよ
り大きくなって、停電が解消すると、電圧検出器25の
出力がハイからロウへ立ち下がり、その結果、アンドA
D1の出力もロウとなる。すると、インバータIV1,
IV2の出力は、逆にロウからハイへ立ち上がり、これ
により停電信号21の出力が解除される。
【0046】また、停電の解消によりバッファBF1の
出力がロウとなると、アンドAD1の出力もロウとな
り、フリップフロップFFのCLR端子の入力がロウと
なるので、フリップフロップFFのQバー端子の出力は
ハイとなる。前記した通り、このとき既に、後段の単安
定マルチバイブレータMM2のQバー端子の出力はハイ
となっているので、アンドAD2の出力もハイとなり、
アンドAD3の出力も同様にハイとなって、バッファB
F3〜BF8を介して、各制御基板C,H,D,S,
L,Bへ出力されていたリセット信号22が解除される
のである。
【0047】このように、リセット信号22は、9ms
出力された場合であっても、停電が継続する場合にはそ
の出力が維持される。よって、停電中における遊技の再
開を防止して、停電の解消後に遊技の制御を再開するこ
とができるのである。
【0048】以上説明したとおり、本実施例のパチンコ
機Pによれば、停電が解消した場合には、その停電の解
消が制御系の駆動電圧(+5V)がダウンする前であっ
ても、停電監視回路20から各制御基板C,H,D,
S,L,Bへリセット信号22を出力することができる
ので、停電により終了した遊技の制御を確実に再開する
ことができる。よって、停電時間の極めて短い瞬停など
が発生しても、パチンコ機Pの動作を継続することがで
きる。
【0049】次に、図9から図12を参照して、第2実
施例の停電監視回路30について説明する。第2実施例
の停電監視回路30は、前記した第1実施例の停電監視
回路20が有する各機能に加え、次の機能を有してい
る。
【0050】第1に、リセット信号22は、停電信号2
1の出力後、所定時間(本実施例では9ms)長く出力
されるように構成されている。これにより、停電信号2
1の解除後に確実にリセット信号22を出力して(リセ
ット信号22を立ち上げて)、各制御基板C,H,D,
S,L,Bをリセットする(動作させる)ことができ
る。
【0051】第2に、停電信号21の出力をラッチし
て、停電信号21が短時間の間に繰り返し出力されるこ
とを防止している。停電信号21が出力されると、主制
御基板C及び払出制御基板Hでは、NMI(ノンマスカ
ブル割込)処理によって停電処理(停電時における遊技
の終了処理)が実行される。この停電信号21が短時間
のうちに繰り返し出力されると、NMI処理のネストが
増大し、スタックオーバー等の問題を引き起こしてしま
う。また、停電処理が繰り返し実行されると、本来予定
している停電処理の実行時間(本実施例では9ms)を
超えて停電処理が実行される場合が生じ、かかる場合に
は停電処理の実行途中でリセット信号22が出力され、
停電処理が途中で終わってしまう。すると、停電の解消
後に、制御を正常に復帰することができず、パチンコ機
Pを正常に動作させることができないという問題があ
る。そこで、これらの問題を解消するために、停電信号
21の出力をラッチして、停電信号21が短時間の間に
繰り返し出力されることを防止している。
【0052】なお、第1実施例の停電監視回路20で
は、電圧検出器25により+33ボルトの出力電圧が略
22ボルト以下に下がった場合に停電の発生と判断した
が、これに対し、第2実施例の停電監視回路30では、
かかる電圧検出器25に代えて停電検出IC31を用
い、その停電検出IC31により全波整流された交流の
電圧波を監視し、その交流の電圧波が途絶えた場合に停
電の発生と判断するようにしている。以下、前記した第
1実施例と同一の部分には同一の符号を付してその説明
は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0053】図9は、第2実施例の停電監視回路30の
概略的な機能を示した回路図である。説明を容易にする
ために、機能の説明に影響しない抵抗やコンデンサ、ダ
イオードなどの各素子については、その表記を省略して
いる。
【0054】停電監視回路30は、電源回路(図示せ
ず)の全波整流された+24ボルトの交流波(以下「+
24VB」と称す)を入力する停電検出IC31を有し
ている。この停電検出IC31は、具体的には、三菱電
機株式会社製のM5297Pで構成され、電源回路から
出力される+24VBの全波整流波形を監視して、これ
が途絶えた場合に、停電の発生(電源のオフを含む。以
下同様)と判断し、その出力をハイからロウに切り替え
る。この停電検出IC31の出力端には、シュミットト
リガタイプのインバータIV11が接続されており、こ
のインバータIV11の出力端は、2入力アンドAD1
1の一端に接続されている。
【0055】また、停電監視回路30は、電源回路(図
示せず)の+5Vの出力電圧を入力するリセットIC2
6を有している。このリセットIC26は、電源回路か
ら制御系の駆動電圧である+5Vの電圧が出力された
後、所定時間(第2実施例では18ms)ロウを出力
し、その後、ハイ出力を維持するものである。リセット
IC26の出力端には、シュミットトリガタイプのバッ
ファBF11が接続されており、バッファBF11の出
力端は、2つの2入力アンドAD11,AD12の一端
と、HC221のICで構成される3つの単安定マルチ
バイブレータMM11,MM12,MM13のCLR端
子とに、それぞれ接続されている。
【0056】アンドAD11の出力端は、HC74のI
Cで構成されるフリップフロップFF11のCLR端子
と、同じくフリップフロップFF12のCK端子と、単
安定マルチバイブレータMM11のB端子とに、それぞ
れ接続されている。
【0057】フリップフロップFF12は、前記した通
りCK端子がアンドAD11の出力端に接続されるほ
か、D端子が+5Vに、CLR端子がアンドAD13の
出力端および2入力アンドAD14の一端に、Qバー端
子がその2入力アンドAD14の他端に、それぞれ接続
されている。図5の真理値表に示すように、フリップフ
ロップFF12は、CLR端子にハイが入力された状態
で、CK端子の入力が立ち上がると、Qバー端子の出力
がロウとなる。これによりアンドAD14からロウ信号
が出力される。このロウ信号は、停電信号21として、
シュミットトリガタイプのバッファBF12,BF13
を介して、主制御基板C及び払出制御基板Hへそれぞれ
出力される。
【0058】なお、フリップフロップFF12のQバー
端子のロウ出力は、CLR端子にロウが入力されるまで
維持(ラッチ)される。よって、アンドAD13の出力
がロウになるまでの間に、停電検出IC31が停電発生
の検出と停電解消の検出とを繰り返し検出したり或いは
ノイズなどの影響によってアンドAD11の出力がハイ
/ロウを繰り返しても、Qバー端子の出力はロウを維持
するので、アンドAD14のロウ出力、即ち停電信号2
1が、繰り返し出力されることを防止することができ
る。これにより、主制御基板C及び払出制御基板Hでの
NMI(ノンマスカブル割込)処理を、ネストの増大に
よるスタックオーバー等の問題を引き起こすことなく、
正常に実行することができる。また、停電処理が繰り返
し実行されることを防止して、単安定マルチバイブレー
タMM11のQバー端子から9msのロウパルスが出力
されている間に、その停電処理を確実に終了させること
ができるのである。
【0059】単安定マルチバイブレータMM11は、前
記した通りB端子がアンドAD11の出力端に、CLR
端子がバッファBF11の出力端に、それぞれ接続され
るほか、Qバー端子が後段の単安定マルチバイブレータ
MM12のB端子に接続されている。また、後段の単安
定マルチバイブレータMM12は、前記した通りCLR
端子がバッファBF11の出力端に接続されるほか、Q
端子がフリップフロップFF11のCK端子に、Qバー
端子が2入力アンドAD12の他端に、それぞれ接続さ
れている。フリップフロップFF11のCLR端子は、
前記した通りアンドAD11の出力端に接続されてお
り、D端子は+5Vに、Qバー端子はアンドAD13の
一端に、それぞれ接続されている。また、アンドAD1
3の他端には、アンドAD12の出力端が接続されてい
る。
【0060】よって、停電検出IC31により停電が検
出され、アンドAD11の出力がハイとなると、まず、
前段の単安定マルチバイブレータMM11のQバー端子
から9msのワンショットのロウパルスが出力され、そ
の立ち上がりのタイミングで、後段の単安定マルチバイ
ブレータMM12のQ端子から9msのワンショットの
ハイパルスが、Qバー端子から9msのワンショットの
ロウパルスが、それぞれ出力される。単安定マルチバイ
ブレータMM12のQ端子からワンショットのハイパル
スが出力されることにより、フリップフロップFF11
のQバー端子の出力がロウとなり、アンドAD13の出
力もロウとなる。
【0061】単安定マルチバイブレータMM13は、H
C221のICで構成されており、前記した通りそのC
LR端子はバッファBF11の出力端に接続されるほ
か、B端子はアンドAD14の出力端に、Qバー端子は
フリップフロップFF13のCK端子に、それぞれ接続
されている。また、フリップフロップFF13は、HC
74のICで構成されており、そのD端子は+5Vに、
CLR端子はアンドAD12の出力端に、Q端子は5つ
のバッファBF3〜BF8に、それぞれ出力されてい
る。前記した第1実施例と同様に、これら5つのバッフ
ァBF3〜BF8の出力は、リセット信号22として、
各制御基板C,H,D,S,L,Bへそれぞれ出力され
る。
【0062】次に、図10から図12を参照して、第2
実施例の停電監視回路30の動作、即ち、停電信号21
とリセット信号22との出力動作について説明する。図
10は、パチンコ機Pの電源がオンされ安定動作した後
で、停電が発生した場合(電源がオフされた場合を含
む)の停電監視回路30のタイミングチャートである。
【0063】まず、電源のオンにより、+5Vの電圧が
上昇し、正常動作範囲の電圧に達すると(+5V正
常)、各ICはそれぞれの初期状態の信号を出力する。
これと共に、リセットIC26も動作を開始し、リセッ
トIC26に設定された所定時間(本実施例では約18
ms)の間ロウ信号を出力した後で、ハイ信号を出力す
る(ア)。このハイ信号はバッファBF11を介して、
アンドAD12へ入力され、そのアンドAD12の出力
をハイとする。すると、アンドAD13の出力もハイと
なり、更に、アンドAD14の出力もハイとなる。この
ように、アンドAD14の出力がハイとなることにより
(ア)、停電信号21の出力状態が解除される。
【0064】停電信号21の出力状態が解除されると、
即ち、アンドAD14の出力がハイとなると、単安定マ
ルチバイブレータMM13のB端子の入力が立ち上が
る。このとき、そのCLR端子にはハイ信号が入力され
ているので、図4の真理値表に示す通り、Qバー端子か
ら9msの間ロウを維持するワンショットのロウパルス
が出力される。フリップフロップFF13のCLR端子
には、アンドAD12の出力であるハイ信号が入力され
ているので、図5の真理値表に示す通り、該9msのロ
ウパルスの立ち上がり時に、フリップフロップFF13
のQ端子の出力がハイとなる(イ)。これがリセット信
号22の立ち上がりとして、各バッファBF3〜BF8
を介して、各制御基板C,H,D,S,L,Bへ出力さ
れ、各制御基板C,H,D,S,L,B(即ちパチンコ
機P)が動作を開始する。このように、リセット信号2
2は、停電信号21の解除から9ms経過後に立ち上が
るので、停電状態を確実に解除した後に、各制御基板
C,H,D,S,L,Bを動作させることができる。
【0065】停電が発生すると(又は電源がオフされる
と)、交流電圧を全波整流して生成している+24VB
の電圧が0ボルトにダウンしたまま、上昇しなくなる
(ウ)。かかる状態が所定時間継続すると、停電検出I
C31の出力がハイからロウとなり(エ)、インバータ
IV11の出力がハイとなる。この間、+5Vの出力電
圧は正常値を維持しているので、リセットIC26はハ
イを出力しており、バッファBF11の出力はハイとな
っている。よって、インバータIV11の出力がハイに
なると、アンドAD11の出力はロウからハイへ立ち上
がり、フリップフロップFF12のCK端子へ立ち上が
り信号が入力される。このときアンドAD13の出力は
ハイとなっており、フリップフロップFF12のCLR
端子にはハイ信号が入力されているので、アンドAD1
1の出力がハイとなるタイミング、即ち、停電検出IC
31の出力がロウとなるタイミングで、フリップフロッ
プFF12のQバー端子の出力がロウとなり、その結
果、アンドAD14の出力もロウとなって、停電信号2
1が主制御基板Cおよび払出制御基板Hへ出力される。
この停電信号21の出力により、両制御基板C,Hにお
いて、停電処理(停電時における遊技の終了処理)が開
始される。
【0066】一方、停電検出IC31の出力がロウとな
り(エ)、その結果、インバータIV11の出力がハイ
となり、更に、アンドAD11の出力がハイとなると、
そのアンドAD11のハイ信号は、単安定マルチバイブ
レータMM11のB端子に立ち上がり信号として入力さ
れる。この時、単安定マルチバイブレータMM11のC
LR端子にはハイ信号が入力されているので、アンドA
D11の出力の立ち上がりに応じて、そのQバー端子か
ら9msの間ロウを維持するワンショットのロウパルス
が出力される。
【0067】この9msのロウパルスが出力されている
間は、後段の単安定マルチバイブレータMM12のQバ
ー端子の出力はハイを維持するので、アンドAD12の
出力もハイを維持する。よって、フリップフロップFF
13のQ端子の出力はハイが維持され、その結果、フリ
ップフロップFF13のQ端子からのロウ信号の出力、
即ちリセット信号22の出力が禁止される。従って、主
制御基板Cおよび払出制御基板Hでは、単安定マルチバ
イブレータMM11のQバー端子からワンショットのロ
ウパルスが出力される9msの間はリセット信号22が
出力されず、確実に停電処理を実行することができる。
【0068】単安定マルチバイブレータMM11のQバ
ー端子から出力される9msのロウパルスが立ち上がる
と(オ)、その立ち上がり信号は、後段の単安定マルチ
バイブレータMM12のB端子へ入力されているので、
その後段の単安定マルチバイブレータMM12のQ端子
からは9msのワンショットのハイパルスが、一方、Q
バー端子からは9msのワンショットのロウパルスが、
それぞれ出力される。Qバー端子からロウパルスが出力
されると、アンドAD12の出力もロウとなり、その結
果、フリップフロップFF13のCLR端子の入力がロ
ウとなって、そのQ端子の出力がロウとなる。これによ
り、各バッファBF3〜BF8を介して、リセット信号
22が各制御基板C,H,D,S,L,Bへ出力され
る。このリセット信号22は、少なくとも単安定マルチ
バイブレータMM12のQバー端子から9msのロウパ
ルスが出力されている間は継続して出力されるので、各
制御基板C,H,D,S,L,Bへ確実にリセットをか
けることができる。
【0069】また、アンドAD12の出力がロウとなる
と(オ)、アンドAD13の出力もロウとなる。その結
果、フリップフロップFF12のQバー端子の出力はハ
イとなるが、既にアンドAD13の出力はロウとなって
いるので、アンドAD14の出力はロウを維持し、停電
信号21の出力を継続する。
【0070】なお、単安定マルチバイブレータMM12
のQバー端子から出力されるロウパルスが立ち上がる
と、アンドAD12の出力はハイとなるが、そのとき、
フリップフロップFF11のQバー端子の出力はロウと
なっているので、アンドAD13の出力はロウを維持す
る。従って、アンドAD14から出力される停電信号2
1はロウを維持する。
【0071】しかも、この停電信号21は、リセット信
号22をコントロールする(本実施例では9ms長く出
力させる)単安定マルチバイブレータMM13のB端子
に入力されているが、かかる停電信号21はロウのまま
変化しないので、単安定マルチバイブレータMM13の
Qバー端子の出力はハイを維持し、その結果、フリップ
フロップFF13のCLR端子の入力がロウからハイに
変化しても、そのQ端子の出力、即ちリセット信号22
の出力はロウの状態を維持し続ける。
【0072】このように、停電信号21が出力された
後、単安定マルチバイブレータMM11のQバー端子か
らワンショットのロウパルスが出力される9msの間
は、リセット信号22の出力が待機されるので、停電の
発生時に9msの間、停電処理(停電時における遊技の
終了処理)を実行することができる。よって、遊技の終
了処理を完了した後に遊技の動作を停止させることがで
きるので、停電の解消後には、停電前の状態から遊技を
正常に再開することができる。
【0073】また、停電信号21は、ラッチ回路として
のフリップフロップFF11を介して出力されるので、
停電検出IC31の出力がロウとなり、アンドAD11
の出力がハイとなって、その結果、一旦フリップフロッ
プFF12のQバー端子の出力がロウとなって停電信号
21が出力された後は、その停電信号21は、フリップ
フロップFF12のCLR端子の入力がハイの状態から
ロウとなり更にハイに変化するまでは解除されない。よ
って、その間に、停電検出IC31の出力がハイ/ロウ
を繰り返しても、停電信号21が繰り返し出力されるこ
とはない。従って、停電信号21の繰り返し出力による
NMI処理のネストの増大とそれに伴うスタックオーバ
ーを回避して、かつ、停電処理が繰り返し実行されるこ
とを防止して、パチンコ機Pを正常に動作させることが
できるのである。
【0074】図11は、停電時間の極めて短い瞬停が発
生した場合の停電監視回路30のタイミングチャートで
ある。図11に示すような瞬停の発生時においても、第
2実施例の停電監視回路30によれば、9msの停電処
理(遊技の終了処理)のための時間と、9msのリセッ
ト信号22の出力時間とを確保することができる。ま
た、その18ms(9msの停電処理のための時間と9
msのリセット信号22の出力時間との合計18ms)
の間に、停電検出IC31による停電発生の検出と停電
解消の検出とが複数回繰り返された場合にも、停電信号
21の出力を1回に止めることができる。更に、停電信
号21の解除とほぼ同時にリセット信号22を立ち上げ
るのではなく、停電信号21の解除後、9ms経過後に
リセット信号22を立ち上げているので、停電信号21
を確実に解除した後で、各制御基板C,H,D,S,
L,Bにリセットをかけ、各制御基板C,H,D,S,
L,Bを正常に始動することができる。
【0075】停電の発生後、前段の単安定マルチバイブ
レータMM11のQバー端子から9msのワンショット
のロウパルスが出力されている間に停電が解消し、停電
検出IC31の出力がロウからハイへ立ち上がると
(カ)、インバータIV11の出力はハイからロウへ立
ち下がる。その結果、アンドAD11の出力はロウとな
るが、このときアンドAD13の出力はハイとなってい
るので、フリップフロップFF12のラッチ状態は変化
せず、そのQバー端子のロウ出力は維持される。よっ
て、アンドAD14のロウ出力はそのまま維持され、そ
の結果、停電信号21は出力されたままとなる。
【0076】その後、前段の単安定マルチバイブレータ
MM11のQバー端子の出力が立ち上がると(キ)、そ
の立ち上がり信号は、後段の単安定マルチバイブレータ
MM12のB端子へ入力されているので、その後段の単
安定マルチバイブレータMM12のQ端子からは9ms
のワンショットのハイパルスが、一方、Qバー端子から
は9msのワンショットのロウパルスが、それぞれ出力
される。Qバー端子からロウパルスが出力されると、ア
ンドAD12の出力もロウとなり、その結果、フリップ
フロップFF13のCLR端子の入力がロウとなって、
そのQ端子の出力がロウとなる。これによりリセット信
号22が、各バッファBF3〜BF8を介して、各制御
基板C,H,D,S,L,Bへ出力される。このリセッ
ト信号22は、フリップフロップFF13のCLR端子
にロウが入力され続ける、少なくとも単安定マルチバイ
ブレータMM12のQバー端子から9msのロウパルス
が出力されている間は、継続して出力される。
【0077】また、アンドAD12の出力がロウとなる
と(キ)、アンドAD13の出力もロウとなり、フリッ
プフロップFF12のQバー端子の出力はハイとなる。
しかし、既にアンドAD13の出力はロウとなっている
ので、アンドAD14の出力はロウを維持し、停電信号
21の出力を継続する。
【0078】単安定マルチバイブレータMM12のQバ
ー端子から出力されるロウパルスが立ち上がると
(ク)、アンドAD12の出力はハイとなる。このと
き、停電の解消により、インバータIV11の出力がロ
ウとなっているので、アンドAD11の出力もロウとな
っている。よって、フリップフロップFF11のQバー
端子の出力はハイにリセットされているので、アンドA
D12の出力がハイとなるタイミングで、アンドAD1
3の出力もハイとなり、その結果、アンドAD14の出
力もハイとなって、停電信号21の出力は解除される。
【0079】停電信号21が解除されると、即ちアンド
AD14の出力がロウからハイに立ち上がると、単安定
マルチバイブレータMM13のB端子への入力信号も立
ち上がり、その結果、単安定マルチバイブレータMM1
3のQバー端子から9msの間ロウを維持するワンショ
ットのロウパルスが出力される。
【0080】このワンショットのロウパルスの立ち上が
り時には、既にアンドAD12の出力はハイに復帰して
おり、フリップフロップFF13のCLR端子にはハイ
信号が入力されているので、かかる単安定マルチバイブ
レータMM13のQバー端子の出力が立ち上がるタイミ
ングで、フリップフロップFF13のQ端子の出力がハ
イとなり、リセット信号22が立ち上がる。
【0081】図12は、停電信号21の出力時間が18
ms以上となる場合の停電監視回路30のタイミングチ
ャートである。図12に示すように、本実施例の停電監
視回路30によれば、停電信号21は、停電が継続する
間その出力が維持されると共に、リセット信号22は、
その停電信号21の出力解除後、更に9msの間、その
出力が維持される。
【0082】停電の解消により、停電検出IC31の出
力がロウからハイへ立ち上がると(サ)、インバータI
V11の出力はハイからロウへ立ち下がり、その結果、
アンドAD11の出力はロウとなる。アンドAD11の
出力がロウとなると、フリップフロップFF11のCL
R端子への入力もロウとなり、フリップフロップFF1
1のQバー端子からハイ信号が出力される。このとき、
アンドAD12の出力は既にハイとなっているので、ア
ンドAD13の出力はハイとなり、フリップフロップF
F12のQバー端子のハイ出力と相まって、アンドAD
14の出力がハイとなる。よって、停電信号21の出力
後、18ms以上経過して停電が解消した場合には、そ
の停電の解消と共に停電信号21の出力が解除される。
【0083】停電信号21が解除されると、即ちアンド
AD14の出力がロウからハイに立ち上がると、単安定
マルチバイブレータMM13のB端子への入力信号も立
ち上がり、その結果、単安定マルチバイブレータMM1
3のQバー端子から9msの間ロウを維持するワンショ
ットのロウパルスが出力される。
【0084】このワンショットのロウパルスの立ち上が
り時には(シ)、アンドAD12の出力はハイになって
おり、フリップフロップFF13のCLR端子にはハイ
信号が入力されているので、かかる単安定マルチバイブ
レータMM13のQバー端子の出力が立ち上がるタイミ
ングで、フリップフロップFF13のQ端子の出力がハ
イとなり、リセット信号22が立ち上がる。このよう
に、リセット信号22は、停電信号21の解除後、単安
定マルチバイブレータMM13で設定された9ms経過
後に立ち上がるので、停電信号21を確実に解除した後
で、各制御基板C,H,D,S,L,Bにリセットをか
け、各制御基板C,H,D,S,L,Bを正常に始動す
ることができる。
【0085】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0086】例えば、上記実施例では、停電信号21
は、停電時においてもデータを保持可能(バックアップ
可能)に構成された主制御基板Cおよび払出制御基板H
へのみ出力されたが、この停電信号21を他の制御基板
D,S,L,Bへ出力するようにしても良い。
【0087】また、請求項1記載の停電監視手段として
は、複数の電子部品により構成された停電監視回路2
0,30のみならず、これらの機能を1チップに内蔵し
た1つのICである停電監視ICや、ソフト制御による
停電監視処理によって、代替しても良い。同様に、請求
項1記載のリセット手段としては、停電監視回路20,
30の一部として、複数の電子部品により構成されたも
ののみならず、これらの機能を1チップに内蔵した1つ
のICであるリセットICや、ソフト制御によるリセッ
ト処理によって、代替しても良い。更に、請求項1記載
の制御手段としては、主制御基板Cや払出制御基板Hな
どの制御基板のみならず、その機能をソフト制御によっ
て達成するもので代替しても良い。
【0088】本発明を上記実施例とは異なるタイプのパ
チンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりす
ると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当た
り状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるよ
うなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称さ
れる)として実施しても良い。また、大当たり図柄が表
示された後に、所定の領域に球を入賞させることを必要
条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施し
ても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀
球、スロットマシン、いわゆるパチンコ機とスロットマ
シンとが融合した遊技機などの各種遊技機として実施す
るようにしても良い。
【0089】なお、スロットマシンは、例えばコインを
投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバー
を操作することにより図柄が変動され、ストップボタン
を操作することにより図柄が停止されて確定される周知
のものである。従って、スロットマシンの基本概念とし
ては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示
した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、
始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して
識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばス
トップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経
過することにより、識別情報の変動が停止され、その停
止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条
件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特
別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」とな
り、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例と
して挙げられる。
【0090】また、パチンコ機とスロットマシンとが融
合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図
柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手
段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないも
のが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)
に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操
作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボ
タンの操作に起因して、或いは、所定時間経過すること
により、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄
がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊
技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者に
は、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
【0091】以下に本発明の変形例を示す。停電の発生
時に停電信号を出力する停電監視回路と、遊技の制御を
行うと共に、前記停電監視回路から出力される停電信号
を入力するとその遊技の制御の終了処理を実行する制御
基板と、前記停電監視回路による停電信号の出力後に停
電が解消した場合、前記制御基板による遊技の制御を再
開させるため、その制御基板へリセット信号を出力する
リセット回路とを備えていることを特徴とする遊技機
0。なお、停電監視回路は、複数の電子部品を個々に組
み合わせて構成しても良いし、それらを1チップに内蔵
したICで構成しても良い。同様に、リセット回路も、
複数の電子部品を個々に組み合わせて構成しても良い
し、それらを1チップに内蔵したICで構成しても良
い。
【0092】遊技機0において、前記停電監視回路によ
る停電信号の出力後、前記制御基板による終了処理が終
了するまでの間(或いは、停電信号の出力後所定時
間)、前記リセット回路はリセット信号の出力を待機す
ることを特徴とする遊技機1。リセット信号が出力され
ると制御の進行が停止するが、このリセット回路は、停
電信号の出力後、制御基板による終了処理が終了するま
での間(或いは、停電信号の出力後所定時間)、リセッ
ト信号の出力を待機するので、停電発生時において、遊
技の終了処理を完了した後に遊技の動作を停止すること
ができる。よって、停電解消後には、停電前の状態から
遊技を再開することができる。
【0093】遊技機0又は1において、前記リセット回
路はリセット信号の出力を所定時間維持するものである
ことを特徴とする遊技機2。停電時間の極めて短い瞬停
などの場合にも、リセット信号は所定時間出力されるの
で、制御基板に確実にリセットをかけることができる。
よって、停電により終了処理がなされた遊技の制御を、
その停電の解消後に再開することができる。
【0094】遊技機1又は2において、前記停電監視回
路による停電信号の出力後、前記制御基板による終了処
理が終了した後であっても(或いは、停電信号の出力後
所定時間を経過した後であっても)、前記リセット回路
は、前記停電監視回路による停電信号が出力されている
間はリセット信号を出力し続けることを特徴とする遊技
機3。制御基板のリセット処理はリセット信号の出力後
に開始されるが、リセット回路は、停電信号が出力され
ている間、即ち停電中は、リセット信号の出力を維持す
るので、停電中における遊技の制御の再開を防止して、
その停電の解消後に遊技の制御を再開することができ
る。
【0095】遊技機0から3のいずれかにおいて、前記
停電監視回路による停電信号の出力後、前記制御基板に
よる終了処理が終了するまでの間に(或いは、停電信号
の出力後所定時間内に)、その停電信号が複数回出力さ
れた場合にも、前記リセット回路はリセット信号の出力
を1回だけ行うものであることを特徴とする遊技機4。
【0096】遊技機0から3のいずれかにおいて、前記
停電監視回路は停電信号の出力を所定時間維持するもの
であることを特徴とする遊技機5。停電信号を出力した
後は、少なくとも停電処理(遊技の終了処理)が行われ
る時間内での停電信号の繰り返し出力を禁止することに
より、たとえ停電時間の極めて短い瞬停などが繰り返さ
れる場合であっても、停電処理が繰り返し実行されるこ
とを防止することができる。よって、停電処理の重複実
行を防止して、所定時間内に停電処理を終了させること
ができると共に、停電処理後の戻り先番地を記憶するス
タックのスタックオーバーの発生を回避して、遊技機を
正常に動作させることができる。
【0097】遊技機5において、前記停電監視回路はラ
ッチ回路を備えており、前記停電信号はそのラッチ回路
を介して出力されることを特徴とする遊技機6。ラッチ
回路にクリア信号が入力されるまで、停電信号の出力は
維持される。なお、ラッチ回路としては、図9のフリッ
プフロップFF12が例示される。
【0098】遊技機6において、前記ラッチ回路のクリ
ア信号は、少なくとも停電処理の実行時間経過後に出力
されることを特徴とする遊技機7。
【0099】遊技機0から7のいずれかにおいて、前記
リセット回路は、前記リセット信号の出力を、前記停電
信号の出力が解除された後、所定時間以上維持するもの
であることを特徴とする遊技機8。リセット信号を停電
信号が出力される期間以上出力することにより、即ちリ
セット信号の解除を停電信号の解除が行われた後に行う
ことにより、停電信号が確実に解除された状態で、制御
基板における制御を開始することができる。よって、制
御基板における制御を正常に開始させることができる。
【0100】遊技機8において、前記リセット回路は、
前記リセット信号の出力期間を、前記停電信号の解除を
契機として延長するリセット信号出力延長回路を備えて
いることを特徴とする遊技機9。なお、このリセット信
号出力延長回路としては、停電信号21の解除を契機と
して作動する単安定マルチバイブレータMM13が例示
される。
【0101】遊技機0から9のいずれかにおいて、図柄
等を表示する表示装置と、有価価値(景品球やコインの
みならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)
の払い出しを行う払出装置と、効果音を発する発音装置
と、点灯し又は消灯するランプと、遊技の制御を行う主
制御基板と、その主制御基板から送信されるコマンドに
基づいて前記表示装置の表示を制御する表示用制御基板
と、前記主制御基板から送信されるコマンドに基づいて
前記払出装置を制御して有価価値の払い出しを行わせる
払出制御基板と、前記主制御基板から送信されるコマン
ドに基づいて前記発音装置から効果音を発せさせる効果
音制御基板と、前記主制御基板から送信されるコマンド
に基づいて前記ランプの点灯又は消灯を制御するランプ
制御基板とを備えており、前記停電監視回路は、停電信
号を前記主制御基板(及び前記払出制御基板)へ出力す
るものであり、前記リセット回路は、リセット信号をす
べての制御基板へそれぞれ出力するものであることを特
徴とする遊技機10。
【0102】遊技機10において、前記主制御基板(及
び払出制御基板)は、停電時においても所定のデータを
バックアップ可能(保持可能)に構成されていることを
特徴とする遊技機11。
【0103】遊技機11において、停電時においてバッ
クアップ(保持)されるデータをクリアするためのクリ
アスイッチ(リセットスイッチ)を備えていることを特
徴とする遊技機12。なお、かかるクリアスイッチによ
るバックアップデータのクリアは、例えば、次の場合に
行うことができる。(1)クリアスイッチが操作された
場合。(2)クリアスイッチを操作した状態で電源が投
入された場合。(3)クリアスイッチを操作した状態で
電源がオフされた場合。この場合には、終了処理におい
てバックアップデータのクリアが行われるか、或いは、
終了処理においては電源オフ時にクリアスイッチが操作
されたことを記憶しておき、次の電源投入時にバックア
ップデータをクリアするようにしても良い。(4)クリ
アスイッチが所定時間内に複数回操作された場合。
(5)クリアスイッチを2以上設け、そのクリアスイッ
チが所定の順序で、或いは、同時に操作された場合。
【0104】請求項1記載の遊技機または遊技機0から
12のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であ
ることを特徴とする遊技機13。中でも、パチンコ機の
基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンド
ルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊
技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は
作動口を通過)することを必要条件として、表示装置に
おいて変動表示されている識別情報が所定時間後に確定
停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発
生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入
賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入
賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球の
みならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)
が付与されるものが挙げられる。
【0105】請求項1記載の遊技機または遊技機0から
12のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシン
であることを特徴とする遊技機14。中でも、スロット
マシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる
識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する
可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバ
ー)の操作に起因して、或いは、所定時間経過すること
により、識別情報の変動が停止され、その停止時の確定
識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、
遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態
発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒
体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0106】請求項1記載の遊技機または遊技機0から
12のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とス
ロットマシンとを融合させたものであることを特徴とす
る遊技機15。中でも、融合させた遊技機の基本構成と
しては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表
示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備
え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因
して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例え
ばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時
間経過することにより、識別情報の変動が停止され、そ
の停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必
要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させ
る特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を
使用すると共に、前記識別情報の変動開始に際しては所
定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多
くの球が払い出されるように構成されている遊技機」と
なる。
【0107】
【発明の効果】 本発明の遊技機によれば、停電が解消
すると、リセット手段から制御手段へリセット信号が出
力されるので、停電により終了した遊技の制御を確実に
再開することができるという効果がある。よって、停電
時間の極めて短い瞬停などが発生しても、遊技機の動作
を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるパチンコ機の遊技盤
の正面図である。
【図2】 パチンコ機の電気的な構成を概略的に示した
ブロック図である。
【図3】 停電監視回路の概略的な機能を示した回路図
である。
【図4】 HC221のICで構成される単安定マルチ
バイブレータの真理値表を示した図である。
【図5】 HC74のICで構成されるD形フリップフ
ロップの真理値表を示した図である。
【図6】 パチンコ機の電源がオンされ安定動作した後
で停電が発生した場合の停電監視回路のタイミングチャ
ートである。
【図7】 停電時間の極めて短い瞬停が発生した場合の
停電監視回路のタイミングチャートである。
【図8】 停電信号の出力時間が18ms以上となる場
合の停電監視回路のタイミングチャートである。
【図9】 第2実施例における停電監視回路の概略的な
機能を示した回路図である。
【図10】 第2実施例において、パチンコ機の電源が
オンされ安定動作した後で停電が発生した場合の停電監
視回路のタイミングチャートである。
【図11】 第2実施例において、停電時間の極めて短
い瞬停が発生した場合の停電監視回路のタイミングチャ
ートである。
【図12】 第2実施例において、停電信号の出力時間
が18ms以上となる場合の停電監視回路のタイミング
チャートである。
【符号の説明】
20,30 停電監視回路(停電監視手段およびリ
セット手段) 21 停電信号 22 リセット信号 26 リセットIC 31 停電検出IC C 主制御基板(制御手段) H 払出制御基板(制御手段) D 表示用制御基板 S 効果音制御基板 L ランプ制御基板 B 発射制御基板 P パチンコ機(遊技機)
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 浩正 名古屋市千種区春岡通7丁目49番地 株式 会社ジェイ・ティ内 Fターム(参考) 2C088 BC56 BC58 EA10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 停電の発生時に停電信号を出力する停電
    監視手段と、 遊技の制御を行うと共に、前記停電監視手段から出力さ
    れる停電信号を入力するとその遊技の制御の終了処理を
    実行する制御手段と、 前記停電監視手段による停電信号の出力後に停電が解消
    した場合、前記制御手段による遊技の制御を再開させる
    ため、その制御手段へリセット信号を出力するリセット
    手段とを備えていることを特徴とする遊技機。
JP2000265057A 2000-04-26 2000-09-01 遊技機 Expired - Lifetime JP4759794B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000265057A JP4759794B2 (ja) 2000-04-26 2000-09-01 遊技機

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-125106 2000-04-26
JP2000125106 2000-04-26
JP2000125106 2000-04-26
JP2000265057A JP4759794B2 (ja) 2000-04-26 2000-09-01 遊技機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010233282A Division JP2011050750A (ja) 2000-04-26 2010-10-18 遊技機

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002011160A true JP2002011160A (ja) 2002-01-15
JP2002011160A5 JP2002011160A5 (ja) 2007-10-18
JP4759794B2 JP4759794B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=26590798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000265057A Expired - Lifetime JP4759794B2 (ja) 2000-04-26 2000-09-01 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4759794B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001353330A (ja) * 2000-06-15 2001-12-25 Fuji Shoji:Kk 弾球遊技機
US7251207B2 (en) 2002-10-30 2007-07-31 Ricoh Company, Ltd. Multi-level data processing method and apparatus
CN111726469A (zh) * 2019-03-22 2020-09-29 株式会社理光 数据处理装置及方法、图像读取装置、图像形成装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011050750A (ja) * 2000-04-26 2011-03-17 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11300018A (ja) * 1998-04-21 1999-11-02 Takeshi Ezaki 弾球遊技機
JP2001046602A (ja) * 1999-08-06 2001-02-20 Heiwa Corp 遊戯機及び遊戯機の制御装置
JP2001198329A (ja) * 2000-01-18 2001-07-24 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2001204898A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Takao:Kk 遊技機
JP2001218948A (ja) * 1999-12-02 2001-08-14 Heiwa Corp 遊技機の制御装置、払出制御部の電源断制御方法及び遊技機
JP2001259129A (ja) * 2000-03-17 2001-09-25 Daiman:Kk 遊技機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11300018A (ja) * 1998-04-21 1999-11-02 Takeshi Ezaki 弾球遊技機
JP2001046602A (ja) * 1999-08-06 2001-02-20 Heiwa Corp 遊戯機及び遊戯機の制御装置
JP2001218948A (ja) * 1999-12-02 2001-08-14 Heiwa Corp 遊技機の制御装置、払出制御部の電源断制御方法及び遊技機
JP2001198329A (ja) * 2000-01-18 2001-07-24 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2001204898A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Takao:Kk 遊技機
JP2001259129A (ja) * 2000-03-17 2001-09-25 Daiman:Kk 遊技機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001353330A (ja) * 2000-06-15 2001-12-25 Fuji Shoji:Kk 弾球遊技機
US7251207B2 (en) 2002-10-30 2007-07-31 Ricoh Company, Ltd. Multi-level data processing method and apparatus
CN111726469A (zh) * 2019-03-22 2020-09-29 株式会社理光 数据处理装置及方法、图像读取装置、图像形成装置
US11429141B2 (en) 2019-03-22 2022-08-30 Ricoh Company, Ltd. Data processing device, image reading apparatus, image forming apparatus, and data processing method

Also Published As

Publication number Publication date
JP4759794B2 (ja) 2011-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002210136A (ja) 遊技機
JP2002085656A (ja) 遊技機
JP2007236980A (ja) 遊技機
JP4724897B2 (ja) 遊技機
JP2002011160A (ja) 遊技機
JP6315075B2 (ja) 遊技機
JP2001321532A5 (ja)
JP5652521B2 (ja) 遊技機
JP2006167486A (ja) 弾球遊技機
JP5994831B2 (ja) 遊技機
JP4608734B2 (ja) 遊技機
JP5668747B2 (ja) 遊技機
JP4576663B2 (ja) 遊技機
JP6061042B2 (ja) 遊技機
JP6090483B2 (ja) 遊技機
JP5900568B2 (ja) 遊技機
JP5637179B2 (ja) 遊技機
JP5725051B2 (ja) 遊技機
JP2001321496A5 (ja)
JP5979287B2 (ja) 遊技機
JP5700002B2 (ja) 遊技機
JP2002224350A (ja) 遊技機
JP2018134552A (ja) 遊技機
JP2002136725A (ja) 遊技機
JP2002239121A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070831

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110523

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4759794

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term