JP2001202700A - 音声情報記録媒体及び音声情報の再生方法 - Google Patents

音声情報記録媒体及び音声情報の再生方法

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JP2001202700A
JP2001202700A JP2000061205A JP2000061205A JP2001202700A JP 2001202700 A JP2001202700 A JP 2001202700A JP 2000061205 A JP2000061205 A JP 2000061205A JP 2000061205 A JP2000061205 A JP 2000061205A JP 2001202700 A JP2001202700 A JP 2001202700A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯型再生装置にも適した、切り替え再生が
可能な複数種類の音声情報列が記録された音声情報記録
媒体、及び該音声情報記録媒体を利用した音声情報の再
生方法を提供する。 【解決手段】 当該音声記録媒体上には、第1音声情報
列に属する区画のデータ(a1〜d1)と、該第1音声情報
列に属する区画と対をなし互いに切り替え対象となる第
2音声情報列の区画のデータ(a2〜d2)とから構成される
複数の再生単位情報列(A10〜D10)が音声再生の順に配置
されており、該再生単位情報列(A10〜D10)が記録された
当該音声記録媒体上の記録領域のおのおのには、互いに
切り替え対象として対をなす第1音声情報列に属する区
画のデータ(a1〜d1)と、第2音声情報列に属する区画
のデータ(a2〜d2)とが順次配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CD−ROM、
DVD、DAT等の媒体に少なくとも音声情報を含む種
々の情報が記録された音声情報記録媒体と、このような
音声情報記録媒体に予め記録された音声情報を再生する
再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、英会話等の語学の独習用、詩
吟の練習用、法律の独習用、その他の目的のために、磁
気テープ、CD−ROM、DVD、DAT等の記録媒体
に音声情報が記録された教材が種々提供されている。こ
こで、英会話の独習用の教材を例に説明すると、従来の
主な記録媒体は、例えば一連の英語の発声(音声情報)
が記録されてたカセットテープ(又はCD等)であり、
学習者はこのテープ教材とテキストとを組み合せて使用
していた。なお、このような教材には、初級用から上級
用まで種々のレベルが用意されている。
【0003】上述のような教材であっても、テープを聴
いているときに聴き取れない部分が出てくると、テープ
を巻き戻して再度聴き直すことはできる。また、何度も
繰り返し聴くことも可能である。しかしながら、特に外
国語学習などの場合、例え何度聴き直したとしても、聴
き取れない部分はあくまで聴き取れない場面に遭遇して
しまうのも事実である。そこで、日本国特許第2581
700号には、複数の区画に区分された上級者学習用に
適した第1音声情報列が記録された第1領域と、これら
各区画に対応した等価な区画からなる初級者学習用に適
した第2音声情報列が記録された第2領域と、該上級者
学習用及び初級者学習用の第1及び第2音声情報列の対
応する各区画の関係を、これら第1及び第2音声情報列
の各区画の記録媒体における記録位置で示す情報が記録
された第3領域とを、少なくとも備えたCD−ROM等
の音声情報記録媒体、及びこのような構造を備えた音声
情報記録媒体の切替え再生等を含む再生方法が提案され
ている。
【0004】一方、磁気テープ、CD−ROM、DV
D、DAT等に記録された人物音声や音楽を含む音響情
報を再生する再生装置には、該CD−ROM等のドライ
ブ機構や該音響情報の再生機構を一体化し、小型かつ軽
量の携帯型再生装置がある。このような携帯型再生装置
では、携帯性に優れた再生部により再生された音響情報
が、コード付きあるいはコードレスのイヤホンを介して
操作者に提供され、また、イヤホン側に該再生部を遠隔
制御するための操作部が設けられる場合がある。
【0005】一般に、遠隔制御用の操作部には、再生開
始、再生停止、再生早送り、及び再生巻戻し等を指示す
る複数のボタンが設けられており、上記操作者によるボ
タン操作に応じた制御信号が該操作部から再生部に送出
されることにより、該再生部の遠隔制御が行われる。こ
の操作部には、上記操作指示用の複数のボタンの他、視
覚的情報を表示するための液晶ディスプレイ等のフラッ
ト・ディスプレイが設けられる場合もある。また、この
操作部に適用された液晶ディスプレイには、例えば、再
生状態(動作モード)や再生されている音楽の曲番など
が表示される。
【0006】なお、上記再生部と操作部とが一体的に構
成された携帯型再生装置の場合、当該装置自体をカバン
に収納した状態で移動している操作者は、再生制御を指
示しようとする度にカバンから当該装置を取り出さなけ
ればならなくなる。このことは操作者の行動を制限し、
再生指示動作に煩わしさを与えてしまう。逆に、再生部
とそれを遠隔制御する操作部とが別体として構成された
携帯型再生装置では、操作者の行動を制限することなく
再生制御を可能にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、上述のように再
生部と操作部が分離され、かつ携帯性に優れた再生装置
の普及により、その利用方法も、該再生装置を携帯して
移動などの空き時間中に音楽CD等を再生するのが一般
的になってきた。また、該携帯型再生装置を、上記空き
時間中の語学学習等に利用するケースも増加してきた。
このような現状から、上記日本国特許第2581700
号に開示された音声情報記録媒体は、パーソナル・コン
ピュータ(デスクトップ・タイプやノートタイプを含
む)や携帯型の再生装置(CDプレイヤー等)などを利
用した、種々の再生形態が考えられるようになった。
【0008】特に、上記日本国特許第2581700号
に開示された音声情報記録媒体上の音声情報を携帯型再
生装置で再生する場合、該音声情報記録媒体としては上
記第1及び第2音声情報が記録されたCD−ROMやD
VDの利用が容易に考えられる。しかしながら、このよ
うな携帯型再生装置を利用して、上記第1音声情報列と
第2音声情報列とを区画単位で切り替えながら再生しよ
うとする場合、以下のような課題を解決する必要があ
る。
【0009】例えば、CD−ROMに記録された音響情
報の再生は、該CD−ROMを回転させながら読出ヘッ
ドを該回転するCD−ROMの半径方向に移動させ、該
CD−ROM上に記録された所望の音響データを読み出
すことにより行われる。このとき、上記第1及び第2音
声情報列の各区画がCD−ROM上の異なるトラック上
に記録されていると、切り替え再生の度に読出ヘッドの
移動が発生する。携帯型再生装置では、消費電力及びモ
ータ駆動音を低く抑えるため、上記CD−ROMの回転
速度は2倍速程度に制限されているのが現状であり、第
1及び第2音声情報列間の再生切り替えスピードには必
然的に限界がある。また、この読出ヘッドの移動は不測
の電力消費をもたらす。特に語学学習の場合、上記第1
及び第2音声情報列の区画間での切り替え要求が頻繁に
発生すると考えられ、携帯型再生装置の場合、この読出
ヘッドの頻繁な移動に起因した電力消費は、当該携帯型
再生装置の実質的な再生時間を著しく短縮させる可能性
がある。
【0010】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、携帯型再生装置にも適した、切
り替え再生が可能な複数種類の音声情報列が記録された
音声情報記録媒体、及び該音声情報記録媒体を利用した
音声情報の再生方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る音声情報
記録媒体は、携帯型再生装置のように所定の音声再生手
段で再生出力されるべき複数の単語列から構成された1
又は2以上の文に対応する少なくとも2種類の第1及び
第2音声情報列が記録された音声情報記録媒体であり、
これら音声情報列間での切り替え再生を可能にする構造
を備えている。このため、上記第1及び第2音声情報列
のうち一方の音声情報列は、音声再生の一単位(切り替
え再生の一単位でもある)として所定のタイミングで分
割された複数の音声情報の区画から構成された音声情報
列である。また、上記第1及び第2音声情報列のうち他
方の音声情報列は、該一方の音声情報列と等価でかつ遅
緩した発音で構成された音声情報列であって、該一方の
音声情報列の各区画の音声情報と等価な音声情報の区画
から構成された音声情報列である。
【0012】この発明に係る音声記録媒体上には、少な
くとも、上記第1音声情報列を構成する複数の区画から
選択された区画のデータと、該第1音声情報列に属する
区画と対をなし互いに切り替え対象となる上記第2音声
情報列に属する区画のデータとから構成される複数の再
生単位情報列が、音声再生の順に互いに隣接するよう配
置されている。さらに、これら再生単位情報列が記録さ
れた当該音声記録媒体上の記録領域のおのおのには、第
1音声情報列に属する区画のデータと、該第1音声情報
列に属する区画と対をなす第2音声情報列に属する区画
のデータとが順次配置されている。
【0013】以上のように切り替え対象となる各音声情
報列の区画同士を記録領域内に隣接して記録しておくこ
とにより、CDプレーヤーのような再生・駆動機構を有
する携帯型再生装置では、読出ヘッドの移動が発生しに
くくなり、消費電力を効果的に節約することができる。
【0014】なお、上記音声情報記録媒体に記録された
音声情報の再生方法は、該音声情報記録に記録されたデ
ータの読み込み動作と、該読み込まれたデータの再生動
作が並行して行われる。すなわち、データ読み込み動作
では、次に再生対象となる区画のデータを含む再生単位
情報列をメモり等に読み込み、この間、既にメモり等に
読み込まれている再生単位情報列から、第1及び第2音
声情報列のうち予め指示された音声情報列に属する区画
のデータを再生する。
【0015】また、上記第1音声情報列を構成する区画
の分割タイミングは、例えば発音の節目に設定してもよ
い。この場合、該第1音声情報列を構成する各区画は可
変長の音声情報となり、上記第2音声情報列の各区画も
該第1音声情報列の各区画に対応して分割される。
【0016】しかしながら、上記第1及び第2音声情報
列を発音の節目で分割すると、各区画のデータ長に著し
い開きが生じる可能性があることは容易に想像できる。
特に、比較的短い区画の音声情報に続いて比較的長い区
画の音声情報を再生するケースも頻繁に生じるであろ
う。この発明に係る音声情報記録媒体に記録された音声
情報の再生は、上述のように、CDプレーヤー等の音声
再生装置において、音声情報が記録された媒体から一旦
メモりに再生用データを読み込んだ後に該読み込まれた
データの再生が行われるため、既にメモり等に読み込ま
れたデータの再生動作と、次に再生されるデータの読み
込み動作とが並行して行われる。したがって、比較的短
い区画の音声情報に続いて比較的長い区画の音声情報を
再生するケースでは、この比較的短い区画の再生動作と
比較的長い区画の読み込み動作が並行して行われること
になる。この場合、再生動作が終了しても読み込み動作
が終了してないという状況が発生する。これでは、連続
した音声の再生は実現できない(音切れの発生)。
【0017】そこで、上記第1音声情報列を発音の節目
で複数の分割単位(第1分割単位)に分割するととも
に、これら第1分割単位のおのおのを、さらに音声再生
の一単位として複数の音声単位(第1音声単位)に分割
するのが好ましい。この場合、該第1音声単位のおのお
のが、上記第1音声情報列に属する音声再生の一単位で
ある区画に相当する。一方、上記第2音声情報列も、そ
れぞれが上記第1音声情報列を構成する第1分割単位と
等価な複数の分割単位(第2分割単位)に分割し、さら
にこれら第2分割単位を音声再生の一単位として複数の
音声単位(第2音声単位)に分割する。ただし、互いに
等価な第1分割単位と第2分割単位のおのおのを構成す
る区画の数は、第1及び第2音声情報列間での切り替え
再生を可能にするため、同数である必要がある。各区画
を構成する音声単位の数は各分割単位ごとに設定するこ
とができるため、比較的短い分割単位の音声情報に続い
て比較的長い分割単位の音声情報を再生する場合であっ
ても、分割単位間における音声単位のデータ長の差を低
減することができる。換言すれば、各分割単位を構成す
る音声単位を音声再生の一単位とすることで、第1及び
第2音声情報列における分割単位間の音声単位のデータ
長の差、すなわち、データ読み込み時間とデータ再生時
間の差が低減され、音切れのない連続した音声再生が可
能になる。
【0018】さらに、この発明に係る音声記録媒体で
は、互いに切り替え対象となる区画同士が隣接して配置
されているので、上述の日本国特許第2581700号
に開示された音声情報記録媒体のような切り替え対象で
ある区画間の記録位置を対応付ける情報を記録するため
の第3領域を節約することも可能である。
【0019】例えば、上記第3領域の省略が可能な第1
の実施形態は、上記各再生単位情報列に属する区画(音
声再生の一単位)が可変長データであることを特徴とし
ている。すなわち、該各再生単位情報列が記録された当
該音声記録媒体上の記録領域のおのおのに、上記第1音
声情報列に属する可変長区画のデータと、該第1音声情
報列に属する可変長区画と対をなす上記第2音声情報列
に属する可変長区画のデータとの境界に区分コードが配
置されていることを特徴としている。
【0020】このような第1の実施形態に係る音声記録
媒体に記録された音声情報の再生方法では、上記第1音
声情報列の連続再生と上記第2音声の連続再生とで異な
る区画再生動作が行われる。
【0021】すなわち、第1音声情報列の連続再生で
は、音声再生の対象である再生単位情報列の先頭アドレ
スから区分コードが配置されたアドレスまでの該第1音
声情報列に属する区画のデータ(可変長データ)を再生
する区画再生動作が、該再生単位情報列のおのおのの先
頭アドレス情報を管理するアドレス・テーブルに基づい
て音声再生の対象となるべき再生単位情報列を順次特定
しながら繰り返し行われる。一方、上記第2音声情報列
の連続再生では、音声再生の対象である再生単位情報列
の先頭アドレスから上記区分コードのアドレスまでに記
録されている第1音声情報列に属する区画のデータを読
み飛ばし、該区分コードのアドレスから次に音声再生の
対象となるべき再生単位情報列の先頭アドレスまでの第
2音声情報列に属する区画のデータを再生する区画再生
動作が、上記アドレス・テーブルに基づいて音声再生の
対象となるべき再生単位情報列を順次特定しながら繰り
返される。
【0022】なお、上述の再生方法では、第2音声情報
列に属する各区画の音声再生が行われる度に隣接する第
1音声情報列に属する区画のデータが読み飛ばされるこ
とになる。この第1の実施形態に係る音声情報記録媒体
は、上記再生単位情報列が記録された当該音声記録媒体
上の記録領域のおのおのに、上記第2音声情報列に属す
る区画のデータに続いて、次に音声再生されるべき再生
単位情報列を構成している第2音声情報列に属する区画
のデータが記録された先頭アドレスを示すアドレス情報
が配置された構成であってもよい。
【0023】このように、第2音声情報列に属する区画
のデータに続いて次に音声再生されるべき再生単位情報
列に含まれる第2情報列に属する区画のデータのアドレ
ス情報を含めることで、第2音声情報列の連続再生は、
先に音声再生の対象であった再生単位情報列に含まれる
アドレス情報で示された先頭アドレスから第2音声情報
列に属する区画のデータを再生する区画再生動作によ
り、該再生中の音声データを含む再生単位情報列中のア
ドレス情報に基づいて次に音声再生されるべき第2音声
情報列に属する区画のデータの先頭アドレスを順次特定
しながら繰り返される。したがって、音声再生の対象で
ある再生単位情報列に含まれる第1音声情報列に属する
区画のデータを一旦読み込む必要がないので(区分コー
ドを検出する必要がない)、再生中音声がとぎれること
を極力回避することができる。
【0024】なお、各再生単位情報列にアドレス情報が
含まれるか否かに関わらず、第1の実施形態に係る音声
情報記録媒体に記録された音声情報を再生する方法にお
いて、上記第1音声情報列の再生中における該第1音声
情報列から上記第2音声情報列への切り替え再生は、ま
ず、該切り替え要求の発生タイミングと上記アドレス・
テーブルに基づいて該切り替え要求の対象となった第1
音声情報列に属する区画と該第1音声情報に属する区画
のデータを含む再生単位情報列を特定することにより行
われる。続いて、特定された再生単位情報列の先頭アド
レスから該再生単位情報列に含まれる区分コードまで特
定された第1音声情報列に属する区画のデータが読み飛
ばされ、該特定された再生単位情報列に含まれる区分コ
ードに続く第2音声情報列に属する区画のデータが再生
される。
【0025】逆に、第2音声情報列から第1音声情報列
への切り替え再生は、まず第2音声情報列の再生中に発
生した第1音声情報列への切り替え要求の発生タイミン
グにより切り替え対象となる再生単位情報列が特定でき
るので、該特定された再生単位情報列の先頭アドレスを
上記アドレス・テーブルから得、該特定された再生単位
情報列の先頭位置から記録されている第1音声情報列に
属する区画のデータを切り替え対象として再生すること
により行われる。
【0026】次に、上記第3領域の省略が可能な第2の
実施形態は、上記第1音声情報列に属する区画のデータ
が、元の音声を一定時間ごとに区切った固定長データで
あるとともに、該第1音声情報列に属する各区画と対を
なす上記第2音声情報列に属する区画のデータが、該第
1音声情報に属する区画のデータの再生時間が所定倍に
なるよう編集された固定長データであることを特徴とし
ている。したがって、上記各再生単位情報列が記録され
る当該音声記録媒体上の記録領域のおのおのにおいて、
上記第1音声情報列に属する区画おデータは、該第1音
声情報列に属する区画のデータと同じサイズの第1固定
長格納エリアに記録されるとともに、該第1音声情報列
に属する区画と対をなす上記第2音声情報列に属する区
画のデータは、該第1固定長格納エリアに続く格納エリ
アであって、該第2音声情報列に属する区画のデータと
同じサイズの第2固定長格納エリアに記録されることに
なる。
【0027】上述のような第2の実施形態に係る音声情
報記録媒体に記録された音声情報を再生する方法におい
て、上記第1音声情報列の連続再生は、音声再生の対象
である再生単位情報列が記録された当該音声記録媒体上
の記録領域のうち、上記第1固定長格納エリアに記録さ
れた第1音声情報列に属する区画のデータを再生する区
画再生動作が、該再生単位情報列おのおのの先頭アドレ
ス情報を管理するアドレス・テーブルに基づいて音声再
生の対象となるべき再生単位情報列を順次特定しながら
繰り返されることにより行われる。一方、上記第2音声
情報列の連続再生は、音声再生の対象である再生単位情
報列が記録された当該音声記録媒体上の記録領域のう
ち、上記第2固定長格納エリアに記録された第2音声情
報列に属する区画のデータを再生する区画再生動作が、
上記アドレス・テーブルから得られる音声再生の対象と
なるべき再生単位情報列の先頭アドレスと上記第1音声
情報列に属する区画のデータ長(第1固定長格納エリア
の格納可能な最大データ長と一致)とに基づいてその先
頭アドレスが算出される第2固定長格納エリアを順次特
定しながら繰り返されることにより行われる。
【0028】さらに、上記第3領域の省略が可能な第3
の実施形態では、上記第1音声情報列及び上記第2音声
情報列に属する各区画のデータは、いずれも可変長デー
タである。そして、上記各再生単位情報列が記録された
当該音声記録媒体上の記録領域のおのおのにおいて、上
記第1音声情報列に属する可変長区画のデータは、予め
確保された第1固定長格納エリアの先頭位置から記録さ
れているとともに、該第1音声情報列に属する可変長区
画のデータと対をなす上記第2音声情報列に属する可変
長区画のデータは、予め確保された第2固定長格納エリ
アの先頭位置から記録されている。このとき、上記第1
固定長格納エリアには、記録された上記第1音声情報列
に属する可変長区画のデータの終了位置に終了コードが
配置されているとともに、上記第2固定長格納エリアに
は、記録された上記第2音声情報列に属する可変長区画
のデータの終了位置に終了コードが配置されている。
【0029】この第3の実施形態に係る音声情報記録媒
体に記録された音声情報の再生方法において、上記第1
音声情報列の連続再生は、音声再生の対象である再生単
位情報列が記録された当該音声記録媒体上の記録領域の
うち、上記第1固定長格納エリアの先頭アドレスから該
第1固定長格納エリアに配置されている上記終了コード
のアドレスまでの第1音声情報列に属する区画のデータ
を再生する区画再生動作が、該再生単位情報列おのおの
の先頭アドレス情報を管理するアドレス・テーブルに基
づいて音声再生の対象となるべき再生単位情報列を順次
特定しながら繰り返されることにより行われる。一方、
上記第2音声情報列の連続再生は、音声再生の対象であ
る再生単位情報列が記録された当該音声記録媒体上の記
録領域のうち、上記第2固定長格納エリアの先頭アドレ
スから該第2固定長格納エリアに配置されている終了コ
ードのアドレスまでの第2音声情報列に属する区画のデ
ータを再生する区画再生動作が、上記アドレス・テーブ
ルから得られる音声再生の対象となるべき再生単位情報
列の先頭アドレスと上記第1固定長格納エリアの格納可
能な最大データ長とに基づいてその先頭アドレスが算出
される第2固定長格納エリアを順次特定しながら繰り返
されることにより行われる。
【0030】なお、第2及び第3の実施形態のいずれも
場合も、第1音声情報列から第2音声情報列への切り替
え再生では、まず、上記第1音声情報列の再生中に発生
した切り替え要求の発生タイミングと上記アドレス・テ
ーブルに基づいて該切り替え要求の対象となった第1音
声情報列に属する区画と該第1音声情報に属する区画の
データを含む再生単位情報列が特定される。続いて、特
定された再生単位情報列の先頭アドレスと上記第1固定
長格納エリアの格納可能な最大データ長から、該特定さ
れた再生単位情報列が記録された当該音声情報記録媒体
上の記録領域の一部を構成する第2固定長格納エリアの
先頭アドレスが算出され、該算出された先頭アドレスか
ら特定された第1音声情報に属する区画のデータと対を
なす第2音声情報列に属する区画のデータが再生される
ことにより行われる。ただし、第2音声情報列から第1
音声情報列への切り替え再生は、上述の第1の実施形態
における切り替え再生動作と同様である。
【0031】なお、この明細書において、当該音声情報
記録媒体上の記録領域おのおのは、個々の再生単位情報
列が記録される該音声記録媒体のデータ記録可能な有効
領域のうちの一領域であって、読出ヘッドのトラック間
移動が発生しないように連続して確保された領域をい
う。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る音声情報記
録媒体及び音声情報の再生方法の各実施形態を、図1〜
図14を用いて説明する。なお、図中の同一要素、同一
部分については同一符号を付して重複する説明を省略す
る。
【0033】まず、この発明に係る音声情報記録媒体に
記録されるべき音声情報列の典型的な構造を図1を用い
て説明する。
【0034】この発明に係る音声情報記録媒体で記録さ
れる情報は、映画における出演者の会話、日常の生活環
境における会話等のように、長さの異なる複数のセンテ
ンス(文)から構成され、また、各センテンス(各会話
者の音声情報)の間に、音声が再生されていない状況、
雑音のみが再生されている状況、音楽(BGM)のみが
再生されている状況等のランダムに発生する無音声期間
が存在し得る一連の音声情報列である。すなわち、当該
音声情報記録媒体には、基本的に、所定の音声再生手段
で再生出力されるべき複数の単語列から構成された1又
は2以上の文に対応する音声情報列であって、発音の節
目でそれぞれ分割された音声情報ごとに可変長の区画
(以下、セグメントという)、元の音声を一定時間ごと
に区切った固定長のセグメントに区分された音声情報列
等が記録される。
【0035】一般にネイティブスピーカーの英会話で
は、1センテンスは概ね3秒程度で発声されるため、記
録されるべき音声情報列を構成するセグメントを決定す
る発音の節目を各センテンスの間に設定することで、図
1(a)、(b)あるいは(d)に示されたように、音
声情報列を構成する可変長セグメント621、622、
799をそれぞれ構成するのが妥当である。なお、会話
中のセンテンスの中には図1(c)に示されたように、
極端に短いセンテンスも含まれるが、このセンテンスも
1つのセグメント701を構成する。一方、図1(e)
に示されたように、極端に長いセンテンスの場合には、
接続詞や関係詞等の前が発音の節目となるため、図1
(e)に示されたようなセンテンスでは、連続する2つ
のセグメント801、802で構成するのが妥当であ
る。したがって、可変長セグメントで音声情報列を構成
する場合、記録されるべき音声情報列のセグメントは、
発声上の区切り(息継ぎ位置)又は言語上(文法上)の
なんらかの区切りにもとづいて分割された音声情報の記
録単位とするのが好ましい。
【0036】なお、この発明に係る音声情報記録媒体に
は、等価な意味内容であるがナチュラル・スピードで発
声された第1音声情報列と、はっきりかつゆっくりと発
声された第2音声情報列の、少なくとも2種類の音声情
報列が記録されている。また、当該音声情報記録媒体に
は、その他の音声情報列、例えば上記音声情報列が英会
話音声データであれば、その解説音声や文字情報を上記
音声情報列に関連づけて記録されていてもよい。また、
上述のように上記音声情報列を分割すると、該音声情報
列を構成する各セグメントは可変長データとなるが、元
の音声を一定時間ごとに区切った固定長のセグメントデ
ータで第1音声情報列を構成するとともに、該第1音声
情報列の各セグメントの再生時間が所定倍になるように
編集された固定長のセグメントで第2音声情報列を構成
してもよい。
【0037】図2には、この発明に係る音声記録媒体に
記録されるべき音声情報列のうち、それぞれ可変長セグ
メントに分割された上記第1音声情報列A及び第2音声
情報列Bの構造が示されている。
【0038】上記第1音声情報列Aは、例えばネイティ
ブスピーカが自然な速さで話す英語の音声情報からな
り、この音声情報列は上述されたように発音の節目(セ
ンテンスの終りやセンテンス中の一息つける、発生上あ
るいは文法上の区切り)で複数の可変長セグメント62
1a、622aに分割されている。上記第2音声情報列
Bは、第1音声情報列Aの内容と等価な意味内容である
が別の音声情報であり、例えば単語を区切って話すゆっ
くりとした速さの英語の音声情報である。なお、この第
2音声情報列Bも、複数の可変長セグメント621b、
622bから構成されている。
【0039】ここで重要なことは、上記第1及び第2音
声情報列A、Bは、それぞれ複数の可変長セグメント6
21a、622a、621b、622bに区分されてい
るが、互いにセグメントごとにその意味内容が対応して
いることである。例えば、第1音声情報列Aのt番目
(図1(a)では621番目)のセグメントがネイティ
ブスピーカの話す”It's not much of a problem.”で
あるときは、第2音声情報列Bのt番目のセグメントは
各単語を区切って話す”It is not much of a proble
m.”となる。ただし、第2音声情報列Bと対応した内容
でかつ別の音声情報からなるということは、言語上は同
一の意味で発声の異なるものであることを示している。
【0040】この発明に係る音声情報記録媒体は、携帯
型再生装置のように所定の音声再生手段で再生出力され
るべき複数の単語列から構成された1又は2以上の文に
対応する少なくとも2種類の第1及び第2音声情報列が
記録された音声情報記録媒体であり、これら音声情報列
間での切り替え再生を可能にする構造を備えている。こ
のため、上記第1音声情報列Aは、所定のタイミングで
分割された各音声情報を音声再生の一単位(切り替え再
生の一単位でもある)として、該分割された音声情報ご
とにセグメントに区分された音声情報列であり、上記第
2音声情報列Bは、該第1音声情報列と等価でかつ遅緩
した発音で構成された音声情報列であって、該第1音声
情報列の各セグメントの音声情報と等価な音声情報ごと
に区画に区分された音声情報列である。
【0041】この発明に係る音声記録媒体上には、少な
くとも、上記第1音声情報列Aを構成するセグメントの
うち1つのセグメントと、該第1音声情報列Aのセグメ
ントと対をなし互いに切り替え対象となる上記第2音声
情報列Bのセグメントとから構成される複数の再生単位
情報列が、音声再生の順に互いに隣接するよう配置され
ている。さらに、各再生単位情報列が記録された当該音
声記録媒体上の記録領域のおのおのには、上記第1音声
情報列Aのセグメントと、該第1音声情報列Aの該セグ
メントと対をなす第2音声情報列Bのセグメントとが順
次配置されている。なお、第1音声情報列のセグメント
と第2音声情報列のセグメントの配置順序は逆でもよ
い。また、当該音声情報記録媒体には、記録されている
上記各再生単位情報列それぞれの先頭アドレスを示すア
ドレス・テーブルが予め記録されている。
【0042】次に、この発明に係る音声情報記録媒体に
記録された音声情報の再生装置、特に携帯型再生装置の
構造を図3〜図5を用いて説明する。
【0043】図3は、この発明に係る音声情報記録媒体
に記録された音声情報を再生するための携帯型再生装置
の外観を示す図であり、図4は、図3に示された携帯型
再生装置のうち操作部の詳細な外観を示す図である。
【0044】図3に示されたように、携帯型再生装置
は、CD−ROMのような再生専用の外部記録媒体に記
録された音声等の情報を再生するための携帯型再生部1
0と、該携帯型再生部10とコード20を介して電気的
に接続されるとともに、該携帯型再生部10における再
生制御を遠隔からリアルタイムで指示するための操作部
20を備えている。また、当該再生装置は、学習者が再
生部を携帯しながら再生音声が聞けるよう、該携帯型再
生部10の再生音声がコード30、31を介してイヤホ
ン40に出力される。なお、イヤホン40は赤外線ポー
トを利用したコードレスのイヤホンであってもよい。
【0045】操作部20は、外部記録媒体に記録されて
いている学習用音声を再生している再生部10を学習者
の手元で遠隔制御するため、入力手段(複数のボタン
類)や出力手段(液晶ディスプレイ)が設けられてい
る。
【0046】図4に示されたように、操作部20には、
上記入力手段として、イヤホン40から出力される再生
音声のボリュームを制御するためのボタン21、再生さ
れる音声情報の選択等を指示するための選択ボタン2
2、特定音声の繰り返し再生を指示するためのリピート
・ボタン23、既に再生された音声を再度聞いたり、再
生されるべき音声をスキップするための操作ボタン2
4、25、再生動作を中断等するために再生部10に対
して割込信号を送出するためのストップ・ボタン26、
及び電源ボタン27が設けられている。また、上記出力
手段としては、液晶ディスプレイ等のフラットパネル2
8が設けられており、フラットパネル28には再生中の
音声や解説を文字(視覚情報)で示したり、記録されて
いる音声情報のシーケンシャル・ナンバー280、セッ
トされている外部記録媒体を特定するためのIDナンバ
ー281等が表示される。なお、上述のボタン22〜2
6は、当該携帯型再生装置で再生される音声情報の種
類、例えばナチュラルスピードの第1音声情報列、はっ
きりと発声された第2音声情報列、日本語による解説音
声等の選択機能が割り当てられる。
【0047】具体的に上記携帯型再生装置は、主に音声
を主体とした継続的かつ変則的な繰り返し学習に好適な
構造を備えているが、以下の説明では、外国語学習用の
コンピュータ内蔵携帯型CDプレイヤーを指向した装置
として説明する。
【0048】図5は、上記携帯型再生装置の構造を示す
ブロック図である。
【0049】図5に示されたように、携帯型再生装置の
再生部10は、セットされた外部記録媒体としてのCD
−ROM1から所望の音声データ(セグメント)を読み
出すためのCDドライブ180を備えている。また、再
生部10は、装置全体を制御するためのCPU100
(制御部)、該CPU100で実行されるプログラムが
格納させたROM110、CD−ROM1のTOC(Ta
ble of Contents:各再生単位情報列の先頭アドレスを
示すアドレス・テーブルに相当)情報を展開して保持し
ておく記録手段であるとともにCD−ROM1から読み
出される音声データのバッファでもあるRAM120、
操作部20とCPU100とのデータ授受を行うための
ハンドセット・インターフェース(以下、ディスクI/
Fという)130、CDドライブ180から読み出され
た音声のディジタル・データをアナログ音声データに変
換するためのD/Aコンバータ140、該D/Aコンバ
ータ140から出力されたアナログ音声データを増幅し
てイヤホン40へ出力する増幅回路141(以下、AM
Pという)、AMP141からのアナログ音声データを
外部スピーカ等へ出力するための出力ポート142、電
源回路150、外部電源からの直流電圧を得るための電
源ポート151、及びCPU100からCDドライブ1
80への制御信号の出力、該CDドライブ180からD
/Aコンバータ140への音声データの出力を行うディ
スク・インターフェース170(以下、ディスクI/F
という)を備えている。
【0050】なお、CPU100で実行されるプログラ
ムは、必ずしもROM110に格納しておく必要はな
く、予めCD−ROM1に記録しておいたプログラムを
該CD−ROM1が装着された時点でRAM120へロ
ードするような実施形態であってもよい。また、上記R
AM120には、実際にセットされたCD−ROM1上
における各再生単位情報列のアドレス情報が格納され
る。
【0051】上記CDドライブ180には、CD−RO
M1を回転させるためのモータ181と、読出ヘッド1
83、及び該読出ヘッド183をCD−ROM1の半径
方向に移動させるための移動機構182が、少なくとも
設けられている。
【0052】一方、操作部20は、コード30により再
生部10と電気的に接続されており、再生部10におけ
る再生制御を遠隔からリアルタイムで指示するための構
造を備えている。具体的には、操作部20は、ハンドセ
ットI/F130を介してCPU100に対して学習者
等の操作内容を制御信号として伝達するための入力手段
200(複数のボタン群)と、CPU100からの表示
データをフラット・パネル28に表示させるための表示
部210を含む出力手段とを備えている(図4参照)。
さらに、この操作部20にはコード31を介してイヤホ
ン40が接続されており、AMP142で増幅されたア
ナログ音声データがイヤホン40から出力されるよう構
成されている。
【0053】特に、上記操作部20の入力手段200
は、図4に示されたように、CD−ROM1内の各種音
声情報列の再生指示を行うための複数種類の入力ボタン
が設けられている。一方、上記操作部20の表示部21
0は、少なくとも再生部10において再生されている音
声データを特定するための情報280等をフラット・デ
ィスプレイ28へ表示する。
【0054】以上のような構造を備えた再生装置により
再生可能な第1音声情報列A及び第2音声情報列は、例
えば発音の節目で分割された可変長データとすることが
できる。
【0055】図6(a)には、可変長のセグメント
1、b1、c1、d1から構成された第1音声情報列A
と、可変長のセグメントa2、b2、c2、d2から構成さ
れた第2音声情報列Bの基本的なデータ構造が示されて
いる。また、この発明に係る音声情報記録媒体には、図
6(b)に示されたように、上記第1及び第2音声情報
列A、Bの互いに切り替え対象となるセグメント同士が
対にされた再生単位情報列A10、B10、C10、D
10が順次再生順に配置される。
【0056】このような構造を備えた再生単位情報列A
10、B10、C10、D10が記録された音声情報記
録媒体から、予め指示された情報列の音声を再生する場
合、該音声情報記録に記録されたデータの読み込み動作
と、該読み込まれたデータの再生動作が並行して行われ
る。すなわち、データ読み込み動作では、次に再生対象
となる区画のデータを含む再生単位情報列をメモり等に
読み込み、この間、既にメモり等に読み込まれている再
生単位情報列から、第1及び第2音声情報列のうち予め
指示された音声情報列に属する区画のデータを再生す
る。このように切り替え対象となる各音声情報列のセグ
メント同士(a1とa2)、(b1とb2)、(c1
2)、(d1とd2)を記録領域内に隣接して記録して
おくことにより、CDプレーヤーのような再生・駆動機
構を有する携帯型再生装置では、読出ヘッドの移動が発
生しにくくなり、消費電力を効果的に節約することがで
きる。
【0057】ただし、上記第2音声情報列Bは、上記第
1音声情報列Aと同じ内容(等価)であって、該第1音
声情報列Aよりも遅緩された音声情報列であるため、必
然的に各セグメントのデータ長も対応する第1音声情報
列Aに属するセグメントのデータ長よりも長くなる。し
たがって、これら可変長のセグメントの対で構成される
再生単位情報列A10、B10、C10、D10間のデ
ータ長の差は、第1音声情報列Aにおける各セグメント
のデータ長の差や第2音声情報列Bにおける各セグメン
トのデータ長の差よりも大きくなってしまう。
【0058】特に、比較的短いセグメントの音声情報に
続いて比較的長いセグメントの音声情報を再生する場
合、この比較的短いセグメントの音声再生動作と比較的
長いセグメントの読み込み動作が並行して行われること
となり、音声再生動作が終了しても次に再生されるべき
データの読み込み動作が終了してないという状況が発生
する。これでは、連続した音声の再生は実現できない
(音切れの発生)。
【0059】図7は、上述の音声再生の動作中に音切れ
が生じる状況について説明するための図である。なお、
このケースでは第1及び第2音声情報列A、Bのおのお
のにおいて、セグメントb1、b2のデータ長が続くセグ
メントc1、c2のデータ長に比較して著しく短くなって
いると仮定する。この場合、セグメントb1、b2の対で
構成された再生単位情報列B10のデータ長と次にメモ
り等に読み込まれる再生単位情報列C10のデータ長と
の差はさらに大きくなっている。また、予め操作者は再
生対象として第1音声情報列を指示しているものとす
る。
【0060】一般に、1つの音声データを再生する場
合、読み込みに要する時間よりも再生に要する時間の方
が長くなる傾向があるが、読み込んでいる音声データと
再生している音声データが異なる場合には、各音声デー
タのデータ長の差が音切れを発生させる場合がある。す
なわち、図7に示されたように、先頭の再生単位情報列
A10が読み込まれた後、該再生単位情報列A10に含
まれる音声情報列のうち予め指示された第1音声情報列
Aのセグメントa1が再生される。このセグメントa1
再生中に次の再生単位情報列B10が読み込まれる。こ
の再生単位情報列B10の読み込みはセグメントa1
再生中に終了してしてしまうので、該セグメントa1
音声再生が終了し次第、次のセグメントb1の再生が行
われる。ところが、このセグメントb1の音声再生中に
再生単位情報列C10の読み込みが行われると、該セグ
メントb1のデータ長が著しく短いために、該セグメン
トb1の音声再生が終了しても再生単位情報列C10の
読み込みが終了していないという事態が発生してしまう
(音切れの発生)。
【0061】そこで、上記第1音声情報列Aを発音の節
目で複数のセグメントa1〜d1(分割単位)に分割する
とともに、これらセグメントa1〜d1のおのおのを、さ
らに音声再生の一単位として複数のサブセグメントa
1-1〜a1-3、b1-1〜b1-3(音声単位)に分割しておく
のが好ましい。図8(a)には、それぞれ複数のサブセ
グメントから構成された第1及び第2音声情報列A、B
の構造が示されている。第1音声情報列Aは、セグメン
トa1がサブセグメントa1-1〜a1-3に3分割され、セ
グメントb1がサブセグメントb1-1〜b1-2に2分割さ
れ、セグメントc1がサブセグメントc1-1〜c1-5に5
分割されることにより、音声再生の一単位となる各サブ
セグメントのデータ長の差が低減された構造を備える。
一方、第2音声情報列Bも、セグメントa2がサブセグ
メントa2-1〜a2-3に3分割され、セグメントb2がサ
ブセグメントb2-1〜b2-2に2分割され、セグメントc
2がサブセグメントc2-1〜c2-5に5分割されることに
より、音声再生の一単位となる各サブセグメントのデー
タ長の差が低減された構造を備える。なお、第1及び第
2音声情報列A、B間において切り替え対象のずれを防
止するため、対応するセグメント間ではサブセグメント
の分割数を一致させる必要がある。また、分割されるサ
ブセグメントのデータ長は、各サブセグメントの音声再
生時間よりも各再生単位情報列の読み込み時間の方が短
くなるよう設定されなければならない。
【0062】以上のように第1及び第2音声情報列A、
Bをデータ長格差の小さい同数のサブセグメントで構成
することにより、音声記録媒体に順次記録される再生単
位情報列A20〜A23、B21〜B22、C21〜C
25は、図8(b)に示されたように、それぞれ上記第
1及び第2音声情報列A、Bを構成するサブセグメント
の対で構成される。この実施形態では、第1音声情報列
Aにおけるサブセグメント間のデータ長の差、及び第2
音声情報列Bにおけるサブセグメント間のデータ長の差
はいずれも低減されているているので、再生単位情報列
間のデータ長の差も低減される。
【0063】したがって、図8(b)に示されたような
構造を備えた再生単位情報列A21〜A23、B21〜
B22、C21〜C25が再生順に配置された情報記録
媒体に基づいて音声再生を行う場合、図9に示されたよ
うに、各再生単位情報列の読み込み動作と指示された音
声情報列(図9の例では第1音声情報列が指示されてい
る)の再生動作を並行して実施しても、各サブセグメン
トの音声再生が終了している時点では、既に次に再生さ
れるべきサブセグメントを含む再生単位情報列の読み込
み動作は終了しており、図7に示されたような再生中の
音切れの発生を効果的に防止することができる。
【0064】さらに、この発明に係る音声記録媒体で
は、互いに切り替え対象となる区画同士が隣接して配置
されているので、上述の日本国特許第2581700号
に開示された音声情報記録媒体のような切り替え対象と
なるセグメント間の記録位置を対応付ける情報を記録す
るための第3領域を節約することも可能である。以下、
該第3領域を省略した各実施形態について説明する。な
お、以下の各実施形態では、切り替え対象となる第1及
び第2音声情報列の各データを、上述のように発音の節
目等で分割されたセグメントとして説明されているが、
音切れ防止のために上述のようにさらに細分化されたサ
ブセグメントを切り替え対象として各再生単位情報列を
構成することも可能である。
【0065】(第1の実施形態)以下、対応するセグメン
トをそれらの記録位置で示す領域が省略可能な構造を備
えた音声情報記録媒体の第1の実施形態、及び該第1の
実施形態に係る音声情報記録媒体に記録された音声情報
の再生方法について説明する。
【0066】まず、第1の実施形態に係る音声情報記録
媒体は、図10(a)に示されたように、それぞれが可
変長データである複数の再生単位情報列が再生順に隣接
して記録されている。各再生単位情報列が記録された当
該音声情報記録媒体上の記録領域のおのおのには、上記
第1音声情報列Aの可変長セグメント621a、622
a、623aと、該第1音声情報列Aの可変長セグメン
トと対をなす第2音声情報列Bの可変長セグメント62
1b、622b、623bが順次配列されている。ま
た、各再生単位情報列が記録された当該音声情報記録媒
体上の記録領域おのおのには、上記第1音声情報列Aの
セグメント621a、622a、623aと、上記第2
音声情報列Bのセグメント621b、622b、623
bとの境界に区分コード50a、50b、50cが配置
されている。
【0067】上記各再生単位情報列が記録された当該音
声情報記録媒体上の記録領域おのおのには、該再生単位
情報列を構成する第2音声情報列のセグメントに続い
て、次に音声再生されるべき再生単位情報列に含まれる
第2情報列Bのセグメントの先頭アドレスを示すアドレ
ス情報60a、60b、60cを配置してもよい。
【0068】当該音声情報記録媒体には、上述の第1及
び第2音声情報列A、Bとともに、日本語の解説音声情
報列や文字情報列などの他の情報列を記録することも可
能である。この場合、当該音声記録媒体は、日本国特許
第2581700号に開示された音声情報記録媒体のよ
うに、上記第1及び第2音声情報列A、Bの各セグメン
トと他の情報列との関連を、これら各情報列の記録位置
で示す情報が記録された領域を別途備えてもよい。ま
た、文字情報列等を関連する第1及び第2音声情報列
A、Bのセグメント対とともに各再生単位情報列を構成
するように該第1及び第2音声情報列A、Bのセグメン
トに続けて配置するようにしてもよい。具体的には、図
10(b)に示されたように、再生順に再生単位情報列
A1と再生単位情報列B1が隣接して記録されている場
合、該再生単位情報列A1の記録領域において、互いに
切り替え対象となっている第1情報列Aのセグメント6
21aと第2音声情報列Bのセグメント621bに続い
て、これら各セグメント621a、621bに関連する
文字情報列等621−1、621−2を配置し、該再生
単位情報列B1の記録領域において、互いに切り替え対
象となっている第1情報列Aのセグメント622aと第
2音声情報列Bのセグメント622bに続いて、これら
各セグメント622a、622bに関連する文字情報列
等622−1、622−2を配置するこことにより、こ
れら文字情報列と対応する音声情報列間の記録位置で示
す記録領域分だけ節約することができる。
【0069】上述のような第1の実施形態に係る音声記
録媒体に記録された音声情報の種々の再生方法を図11
〜図13に示されたフローチャートを用いて説明する。
【0070】図11(a)は、第1の実施形態に係る音
声記録媒体に記録された音声情報列のうち、第1音声情
報列Aを連続して再生する再生動作を説明するためのフ
ローチャートである。この第1音声情報列Aの連続再生
動作では、該再生単位情報列おのおのの先頭アドレス情
報を管理するアドレス・テーブル500を参照して、音
声再生の対象である再生単位情報列A1の先頭アドレ
ス、すなわち第1音声情報列Aのセグメント621a
(以下、第1音声情報列Aの各セグメントを第1セグメ
ントという)の先頭位置を特定する(ステップST
1)。そして、該先頭アドレスから第1セグメントを読
み出し(ステップST2)、区分コード50aが検出さ
れるまで、該読み出された第1セグメントの音声再生を
行う(ステップST4)。区分コード50aが検出され
ると(ステップST3)、次に音声再生の対象となるべ
き再生単位情報列B1の先頭アドレス(セグメント62
2aの先頭位置)を上記アドレス・テーブル500を参
照して特定し、所定の割り込み要求があるまで上述の再
生動作を繰り返していく。
【0071】次に、図11(b)は、第1の実施形態に
係る音声記録媒体に記録された音声情報列のうち、第2
音声情報列Bを連続して再生する再生動作を説明するた
めのフローチャートである。この第2音声情報列Bの連
続再生動作では、該再生単位情報列おのおのの先頭アド
レス情報を管理するアドレス・テーブル500を参照し
て、音声再生の対象である再生単位情報列A1の先頭ア
ドレス、すなわち第1音声情報列Aのセグメント621
a(以下、第2音声情報列Bの各セグメントを第2セグ
メントという)の先頭位置を特定する(ステップST
5)。そして、該先頭アドレスから順次第1セグメント
を読み飛ばし(ステップST6)、区分コード50aが
検出された時点で(ステップST7)、第2セグメント
621bを読み込みながら(ステップST8)、該第2
セグメント621bの音声再生を行う(ステップST1
0)。第2セグメント621bが終了すると(ステップ
ST9)、再度アドレス・テーブル500を参照して次
に音声再生の対象となるべき再生単位情報列B1の先頭
アドレス(セグメント622aの先頭位置)を特定し、
所定の割り込み要求があるまで上述の再生動作を繰り返
していく。
【0072】なお、上述の再生方法では、第2音声情報
列Bの各セグメント(第2セグメント)の音声再生が行
われる度に隣接する第1セグメントの読み飛ばしが行わ
れることになる。この第1の実施形態に係る音声情報記
録媒体は、上述のように上記各再生単位情報列が記録さ
れた当該音声記録媒体上の記録領域のおのおのに、上記
第2セグメントに続いて、次に音声再生されるべき再生
単位情報列を構成している第2セグメントが記録された
先頭アドレスを示すアドレス情報が配置された構成であ
ってもよい。このように、音声再生される第2セグメン
トに続いて次に音声再生されるべき第2セグメントのア
ドレス情報を含めることで、第2音声情報列の連続再生
は、先に音声再生の対象であった再生単位情報列に含ま
れるアドレス情報で示された先頭アドレスから第2セグ
メントを再生していく区画再生動作が、該再生中の第2
セグメントを含む再生単位情報列中のアドレス情報に基
づいて次に音声再生されるべき次の第2セグメントの先
頭アドレスを順次特定しながら繰り返されることにな
る。この構成によれば、音声再生の対象である再生単位
情報列に含まれる第1セグメントを読み飛ばす必要がな
いので(区分コードを検出する必要がない)、再生中音
声がとぎれることを極力回避することができる。
【0073】なお、各再生単位情報列にアドレス情報が
含まれるか否かに関わらず、この第1の実施形態に係る
音声情報記録媒体に記録された音声情報を再生する方法
において、上記第1音声情報列Aの再生中における該第
1音声情報列Aから上記第2音声情報列Bへの切り替え
再生は、図12のフローチャートに示されたように行わ
れる。
【0074】すなわち、再生中の第1音声情報列Aから
第2音声情報列Bへの切り替え要求(割り込み要求)が
発生すると、まず、該切り替え要求の発生タイミングと
上記アドレス・テーブル500に基づいて該切り替え要
求の対象となった第1セグメント621aと該第1セグ
メント621aを含む再生単位情報列A1が特定される
(ステップST11)。なお、切り替え対象の特定は、
特開平5−224581号公報に開示されたように、次
の音声情報が再生されてから時間Δt経過するまでに切
り替え指示が発生した場合には前の再生単位情報列に含
まれる第1セグメントを切り替え対象と判断し、該時間
Δt経過後は現在再生中の第1セグメントを切り替え対
象と判断してもよい。また、日本国特許第298319
4号に記載されたように、各セグメント中に境界位置識
別情報を付加しておき、セグメントの先頭からこの境界
位置までのセグメント前半部分で切り替え要求が発生し
た場合に前の再生単位情報列に含まれる第1セグメント
を切り替え対象と判断し、該境界位置以降のセグメント
後半部分で切り替え要求が発生した場合には現在再生中
の第1セグメントを切り替え対象と判断してもよい。こ
のような対象特定のアルゴリズムは、切り替え対象の特
定のみならず、リピート再生指示が発生した場合のリピ
ートすべき対象特定のためのアルゴリズムにも適用でき
る。
【0075】そして、アドレス・テーブル500を参照
して特定された再生単位情報列A1の先頭アドレスを得
(ステップST12)、該特定された再生単位情報列A
1の先頭アドレスから該再生単位情報列A1に含まれる
区分コード50aまで特定された第1セグメント621
aを読み飛ばしていく(ステップST13)。区分コー
ド50aが検出されると(ステップST14)、該特定
された再生単位情報列A1に含まれる区分コード50a
に続く第2セグメント621bが読み出され(ステップ
ST15)、該第2セグメント621bが終了するか、
あるいは次に再生されるべき第2セグメント622bの
先頭アドレスを示すアドレス情報60aが検出されるま
で順次読み出された第2セグメント621aの音声再生
が行われる(ステップST17)。該第2セグメント6
21bの終了あるいは次に再生されるべき第2セグメン
ト622bの先頭アドレスを示すアドレス情報60aが
検出されると(ステップST16)、再度図11(b)
のフローチャートに従って第2セグメントの音声再生が
繰り返される。
【0076】逆に、再生中の第2音声情報列Bから第1
音声情報列Aへの再生切り替えは、図13のフローチャ
ートに従って行われる。すなわち、第2音声情報列Bの
再生中に発生した第1音声情報列Aへの切り替え要求の
発生タイミングにより切り替え対象となる再生単位情報
列A1が特定される(ステップST18)。なお、この
再生単位情報列を特定するアルゴリズムは上述のよう
に、特開平5−224581号公報や日本国特許第29
83194号に記載されたアルゴリズムに従って行うこ
とができる。
【0077】ステップST18において切り替え対象が
第1セグメント621aであると特定されると、該特定
された再生単位情報列の先頭アドレスを上記アドレス・
テーブル500から得(ステップST19)、該特定さ
れた再生単位情報列A1の先頭位置から区分コード50
aが検出されるまで第1セグメント621aを順次読み
込み(ステップST20)、該読み込まれた第1セグメ
ント621aの音声再生が行われる(ステップST2
2)。区分コード50aが検出されると(ステップST
21)、図11(a)のフローチャートに従って、次に
再生されるべき再生単位情報列B1に含まれる第1セグ
メント622aの区画再生動作が繰り返される。
【0078】(第2の実施形態)図14(a)は、対応
するセグメントをそれら記録位置で示す領域が省略可能
な構造を備えた音声情報記録媒体の第2の実施形態の構
成を概念的に示す図である。この第2の実施形態では、
再生単位情報列A2、B2、C2が、再生順に隣接して
当該記録媒体に記録されている点、及び各再生単位情報
列A2、B2、C2が、少なくとも、互いに切り替え対
象となる第1及び第2音声情報列A、Bの各セグメント
を対にして構成されている点は、上述の第1の実施形態
と同様である。ただし、この第2の実施形態では、上記
第1音声情報列Aの各第1セグメント700a、701
a、702aが、元の音声を一定時間ごとに区切った固
定長データ(bバイト)であるとともに、該第1セグメ
ント700a、701a、702aと対をなす上記第2
音声情報列Bの各第2セグメント700b、701b、
702bが、該第1セグメント700a、701a、7
02aの再生時間が所定倍、例えば2倍程度になるよう
編集された固定長データ(2bバイト)であることを特
徴としている。したがって、上記各再生単位情報列A
2、B2、C2が記録される当該音声記録媒体上の記録
領域のおのおのにおいて、上記第1セグメント700
a、701a、702aは、該第1セグメント700
a、701a、702aと同じサイズの第1固定長格納
エリア(bバイト)に記録されるとともに、該第1セグ
メント700a、701a、702aと対をなす上記第
2セグメント700b、701b、702bは、該第1
固定長格納エリアに続く格納エリアであって、該第2セ
グメント700b、701b、702bと同じサイズの
第2固定長格納エリア(2bバイト)に記録されること
になる。
【0079】このような第2の実施形態に係る音声情報
記録媒体に記録された音声情報を再生する方法におい
て、上記第1音声情報列Aの連続再生では、まず、音声
再生の対象である再生単位情報列A2が記録された当該
音声記録媒体上の記録領域のうち、上記第1固定長格納
エリアに記録された第1セグメント700aを再生する
区画再生動作が行われる。以降に続く再生単位情報列B
2における第1セグメント701aの再生、再生単位情
報列C2における第1セグメント702aの再生は、順
次、予め該再生単位情報列A2、B2、C2おのおのが
記録された当該音声情報記録媒体上の先頭アドレス情報
を管理するアドレス・テーブルに基づいて音声再生の対
象となるべき再生単位情報列を順次特定しながら行われ
われる(図11(a)のフローチャート参照)。
【0080】一方、上記第2音声情報列Bの連続再生で
は、まず、音声再生の対象である再生単位情報列A2が
記録された当該音声記録媒体上の記録領域のうち、上記
第2固定長格納エリアに記録された第2セグメント70
0bを再生する区画再生動作が行われる。この第2セグ
メント700bの先頭アドレスは、上記アドレス・テー
ブルから得られる音声再生の対象となるべき再生単位情
報列A2の先頭アドレスと上記第1セグメント700a
のデータ長(bバイト)とに基づいてその先頭アドレス
が算出される。以降に続く再生単位情報列B2における
第2セグメント701bの再生、再生単位情報列C2に
おける第2セグメント702bの再生も、同様に、上記
アドレス・テーブルに基づいて音声再生の対象となるべ
き再生単位情報列の先頭アドレスとそれに含まれる第1
セグメントのデータ長から各セグメント701b、70
2bの先頭アドレスを算出しながら行われる。
【0081】なお、この第2の実施形態では、再生単位
情報列A2、B2、C2が記録される記録領域は、全て
固定長の格納エリアで構成されているので、現在の読出
ヘッドの位置から各エリアの固定長分だけ加算すること
により、順次音声再生の対象となるべき再生単位情報列
の先頭アドレスを得ることができる。このため、上述の
ようなアドレス・テーブルを有さない構成であっても音
声再生が行える。また、この第2の実施形態に係る音声
情報記録媒体においても、第1及び第2音声情報列A、
Bの他、日本語による解説音声や文字情報等を記録する
ことは可能であり、その際、第1の実施形態として説明
された形態の他、種々の形態が実現可能である。
【0082】次に、第1音声情報列Aから第2音声情報
列Bへの切り替え再生では、まず、上記第1音声情報列
Aの再生中に発生した切り替え要求の発生タイミングと
上記アドレス・テーブルに基づいて該切り替え要求の対
象となった第1セグメント700aと該第1セグメント
700aを含む再生単位情報列A2が特定される。この
切り替え対象を特定するアルゴリズム及びリピート対象
を特定するアルゴリズムは上記第1の実施形態の場合と
同様である。続いて、特定された再生単位情報列A2の
先頭アドレスを上記第1セグメント700aのデータ長
から、該特定された再生単位情報列A2が記録された当
該音声情報記録媒体上の記録領域の一部を構成する第2
固定長格納エリアの先頭アドレスが算出され、該算出さ
れた先頭アドレスから特定された第1セグメント700
aと対をなす第2セグメント700bが再生されること
により行われる。ただし、第2音声情報列Bから第1音
声情報列Aへの切り替え再生は、上述の第1の実施形態
における切り替え再生動作と同様である。
【0083】(第3の実施形態)図14(b)は、対応
するセグメントをそれらの記録位置で示す領域を省略可
能な構造を備えた音声情報記録媒体の第3の実施形態の
構造を概略的に示す図である。この第3の実施形態にお
いて、上記第1音声情報列A及び第2音声情報列の区画
データは、いずれも第1の実施形態と同様に可変長デー
タである。ただし、これら第1及び第2音声情報列A、
Bの互いに切り替え対象となるセグメントが対になって
いる各再生単位情報列A3、B3が記録された当該音声
記録媒体上の記録領域において、上記第1音声情報列A
の可変長の第1セグメント800a、801aは、予め
確保された第1固定長格納エリア(aバイト)の先頭位
置から記録されているとともに、該第1セグメント80
0a、801aとそれぞれ対をなす上記第2音声情報列
Bの可変長の第2セグメント800b、801bは、予
め確保された第2固定長格納エリア(bバイト)の先頭
位置から記録されている。また、再生単位情報列A3に
隣接して記録されている再生単位情報列B3も同様に、
第1セグメント801a、該第1セグメント801aと
対をなす第2セグメント801bが、それぞれaバイト
の第1固定長格納エリア及びbバイトの第2固定長格納
エリアに記録されている。
【0084】なお、この第3の実施形態では、固定長の
格納エリアに可変長のセグメントが記録するため、再生
単位情報列A3、B3の第1固定長格納エリアおのおの
には、記録された上記第1セグメント800a、800
1aそれぞれの終了位置に終了コード70a、70bが
配置されている。また、再生単位情報列A3、B3の第
2固定長格納エリアおのおのには、記録された上記第2
セグメント800b、801bそれぞれの終了位置に終
了コード80a、80bが配置されている。
【0085】この第3の実施形態に係る音声情報記録媒
体に記録された音声情報の再生方法において、上記第1
音声情報列Aの連続再生では、まず、音声再生の対象で
ある再生単位情報列A3が記録された当該音声記録媒体
上の記録領域のうち、上記第1固定長格納エリアの先頭
アドレスから該第1固定長格納エリアに配置されている
上記終了コード70aのアドレスまでの第1セグメント
800aを再生する区画再生動作が行われる。第1固定
長格納エリアの先頭アドレス(第1セグメント800a
の先頭位置)は、再生単位情報列A3、B3おのおのの
先頭アドレス情報を管理するアドレス・テーブルに基づ
いて特定される。さらに、再生単位情報列B3の第1セ
グメント801aの再生動作も上述のように行われ、以
降順次隣接して記録されている各再生単位情報列の第1
セグメントの区画再生動作が繰り返される。
【0086】一方、上記第2音声情報列Aの連続再生で
は、音声再生の対象である再生単位情報列A3が記録さ
れた当該音声記録媒体上の記録領域のうち、上記第2固
定長格納エリアの先頭アドレスから該第2固定長格納エ
リアに記録されている終了コード80aのアドレスまで
の第2セグメント800bを再生する区画再生動作が行
われる。この第2固定長格納エリアの先頭アドレスは、
上記アドレス・テーブルから得られる再生単位情報列A
3の先頭アドレスと上記第1固定長格納エリアの格納可
能な最大データ長(aバイト)とに基づいて算出され
る。さらに、再生単位情報列B3の第1セグメント80
1aの再生動作も上述のように行われ、以降順次隣接し
て記録されている各再生単位情報列の第2セグメントの
区画再生動作が繰り返される。
【0087】なお、この第3の実施形態では、再生単位
情報列A3、B3が記録される記録領域は、全て固定長
の格納エリアで構成されているので、現在の読出ヘッド
の位置から各エリアの固定長分だけ加算することによ
り、順次音声再生の対象となるべき再生単位情報列の先
頭アドレスを得ることができる。このため、上述のよう
なアドレス・テーブルを有さない構成であっても音声再
生が行える。また、この第3の実施形態に係る音声情報
記録媒体おいても、第1及び第2音声情報列A、Bの
他、日本語による解説音声や文字情報等を記録すること
は可能であり、その際、第1の実施形態として説明され
た形態の他、種々の形態が実現可能である。
【0088】次に、第1音声情報列Aから第2音声情報
列Bへの切り替え再生では、まず、上記第1音声情報列
Aの再生中に発生した切り替え要求の発生タイミングと
上記アドレス・テーブルに基づいて該切り替え要求の対
象となった第1セグメント800アと該第1セグメント80
0aを含む再生単位情報列A3が特定される。この切り
替え対象を特定するアルゴリズム及びリピート対象を特
定するアルゴリズムは上記第1の実施形態の場合と同様
である。続いて、特定された再生単位情報列A3の先頭
アドレスと上記第1固定長格納エリアの格納可能な最大
データ長から、該特定された再生単位情報列A3記録さ
れた当該音声情報記録媒体上の記録領域の一部を構成す
る第2固定長格納エリアの先頭アドレスを算出し、該算
出された先頭アドレスから特定された第1セグメント8
00aと対をなす第2セグメント800bが再生される
ことにより行われる。ただし、第2音声情報列Bから第
1音声情報列Aへの切り替え再生は、上述の第1の実施
形態における切り替え再生動作と同様である。
【0089】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、切り替
え対象となる各音声情報列の区画同士が記録領域内に隣
接して配置されるので、CDプレーヤーのような再生・
駆動機構を有する携帯型再生装置では、読出ヘッドの移
動が発生しにくくなり、消費電力を効果的に節約できる
という効果がある。また、このような構成により、当該
音声情報記録媒体上において少なくとも切り替え対象で
ある区画間の記録位置を対応付ける情報を記録するため
の領域を節約できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る音声情報記録媒体に記録される
べき音声情報列の典型例を概念的に説明するための図で
ある。
【図2】この発明に係る音声情報記録媒体に記録される
べき第1音声情報列と第2音声情報列とを概念的に説明
するための図である。
【図3】この発明に係る音声記録媒体に記録された音声
情報を再生するための携帯型再生装置の外観を示す図で
ある。
【図4】図3に示された携帯型再生装置のうち操作部の
詳細な外観を示す図である。
【図5】この発明に係る音声記録媒体に記録された音声
情報を再生するための携帯型再生装置の構造を示すブロ
ック図である。
【図6】(a)は、第1音声情報列と第2音声情報列の
基本的なデータ構造を示す図であり、(b)は、(a)
に示された第1及び第2音声情報列のセグメントから構
成された再生単位情報列のデータ構造を示す図である。
【図7】図6(b)に示されたデータ構造を有する再生
単位情報列の再生動作(音切れが発生する場合)を説明
するための概念図である。
【図8】(a)は、第1音声情報列と第2音声情報列の
応用例のデータ構造を示す図であり、(b)は、(a)
に示された第1及び第2音声情報列のサブセグメントか
ら構成された再生単位情報列のデータ構造を示す図であ
る。
【図9】図8(b)に示されたデータ構造を有する再生
単位情報列の再生動作を説明するための概念図である。
【図10】対応するセグメントをそれら記録位置で示す
領域を省略可能な構造を備えた音声情報記録媒体の第1
の実施形態の構造を概念的に説明するための図である。
【図11】第1の実施形態に係る音声情報記録媒体の再
生動作のうち、第1音声情報列の連続再生動作(a)と
第2音声情報列の連続再生動作(b)を、それぞれ説明
するためのフローチャートである。
【図12】第1の実施形態に係る音声情報記録媒体の再
生動作のうち、第1音声情報列から第2音声情報列への
切り替え再生動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図13】第1の実施形態に係る音声情報記録媒体の再
生動作のうち、第2音声情報列から第1音声情報列への
切り替え再生動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図14】(a)は、対応するセグメントをそれら記録
位置で示す領域を省略可能な構造を備えた音声情報記録
媒体の第2の実施形態の構造を概念的に説明するための
図であり、(b)は、対応するセグメントをそれら記録
位置で示す領域を省略可能な構造を備えた音声情報記録
媒体の第3の実施形態の構造を概念的に説明するための
図である。
【符号の説明】
50a、50b、50c…区分コード、60a、60
b、60c…アドレス情報、621a、622a、62
3a、a1、b1、c1、d1…第1音声情報列のセグメン
トデータ、621b、622b、623b、a2、b2
2、d2…第2音声情報列のセグメントデータ、a1-1
〜a1-3、b1-1〜b12、c1-1〜c1-5、d1-1…第1
音声情報列のサブセグメントデータ、a2-1〜a2-3、b
2-1〜b22、c2-1〜c2-5、d2-1…第2音声情報列の
サブセグメントデータ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB05 BC03 CC04 DE14 DE38 DE49 FG19 5D066 DA03 SA07 SB11 SC01 SE01 SG12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の音声再生手段で再生出力されるべ
    き複数の単語列から構成された1又は2以上の文に対応
    する少なくとも2種類の第1及び第2音声情報列が記録
    された音声情報記録媒体であって、 前記第1及び第2音声情報列のうち一方の音声情報列
    は、それぞれが音声再生の一単位として所定のタイミン
    グで分割された複数の音声情報の区画から構成された音
    声情報列であるとともに、前記第1及び第2音声情報列
    のうち他方の音声情報列は、該一方の音声情報列と等価
    でかつ遅緩した発音で構成された音声情報列であって、
    それぞれが該一方の音声情報列の各区画の音声情報と等
    価な音声情報の区画から構成された音声情報列であり、 当該音声記録媒体上には、少なくとも、前記第1音声情
    報列を構成する複数の区画から選択された区画のデータ
    と、該第1音声情報列の区画と対をなし互いに切り替え
    対象となる前記第2音声情報列に属する区画のデータと
    から構成される複数の再生単位情報列が、音声再生の順
    に隣接して配置されており、 前記再生単位情報列が記録された当該音声記録媒体上の
    記録領域のおのおのには、前記第1音声情報列に属する
    区画のデータと、該第1音声情報列に属する区画と対を
    なす前記第2音声情報列に属する区画のデータとが順次
    配置されていることを特徴とする音声情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記第1音声情報列は、発音の節目で区
    切られた複数の第1分割単位から構成されるとともに、
    該第1分割単位のおのおのは、音声再生の一単位である
    前記第1音声情報列に属する区画に相当する複数の第1
    音声単位から構成され、 前記第2音声情報列は、前記第1音声情報列を構成する
    第1分割単位と等価な第2分割単位から構成されるとと
    もに、該第2分割単位のおのおのは、対応する等価な第
    1分割単位を構成する第1音声単位と同じ数の第2音声
    単位から構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の音声情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記再生単位情報列が記録された当該音
    声記録媒体上の記録領域のおのおのには、前記第1音声
    情報列に属する区画のデータと、該第1音声情報列に属
    する区画と対をなす前記第2音声情報列に属する区画の
    データとの境界に、区分コードが配置されていることを
    特徴とする請求項1又は2記載の音声情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記再生単位情報列が記録された当該音
    声記録媒体上の記録領域のおのおのには、前記第2音声
    情報列に属する区画のデータに続いて、次に音声再生さ
    れるべき再生単位情報列を構成している第2音声情報列
    に属する区画のデータが記録された先頭アドレスを示す
    アドレス情報が配置されていることを特徴とする請求項
    3記載の音声情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記第1音声情報列に属する区画のデー
    タは、元の音声を一定時間ごとに区切った固定長データ
    であるとともに、該第1音声情報列に属する区画と対を
    なす前記第2音声情報列に属する区画のデータは、該第
    1音声情報に属する区画のデータの再生時間が所定倍に
    なるよう編集された固定長データであり、 前記再生単位情報列が記録された当該音声記録媒体上の
    記録領域のおのおのにおいて、前記第1音声情報列に属
    する区画のデータは、該第1音声情報列に属する区画の
    データと同じサイズの第1固定長格納エリアに記録さ
    れ、該第1音声情報列に属する区画と対をなす前記第2
    音声情報列に属する区画のデータは、該第1固定長格納
    エリアに続く格納エリアであって、該第2音声情報列に
    属する区画のデータと同じサイズの第2固定長格納エリ
    アに記録されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の音声情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記第1音声情報列に属する区画のデー
    タと前記第2音声情報列に属する区画のデータは、いず
    れも可変長データであり、 前記再生単位情報列が記録された当該音声記録媒体上の
    記録領域のおのおのにおいて、前記第1音声情報列に属
    する可変長区画のデータは、予め確保された第1固定長
    格納エリアの先頭位置から記録されているとともに、該
    第1音声情報列に属する可変長区画と対をなす前記第2
    音声情報列に属する可変長区画のデータは、予め確保さ
    れた第2固定長格納エリアの先頭位置から記録されてお
    り、 前記第1固定長格納エリアには、記録された前記第1音
    声情報列に属する可変長区画のデータの終了位置に終了
    コードが配置されているとともに、前記第2固定長格納
    エリアには、記録された前記第2音声情報列に属する可
    変長区画のデータの終了位置に終了コードが配置されて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の音声情報記
    録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2記載の音声情報記録媒体
    に記録された音声情報の再生方法であって、 前記音声情報記録媒体に記録された前記複数の再生単位
    情報列を順次読み込むとともに、 前記読み込まれた再生音声情報列に含まれる少なくとも
    第1及び第2音声情報列のうち予め指示された音声情報
    列に属する区画のデータを、次に音声再生の対象となる
    音声情報列を含む再生音声情報列の読み込み動作と並行
    して再生する音声情報の再生方法。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の音声情報記録媒体に記録
    された音声情報の再生法方であって、 前記第1音声情報列の連続再生では、音声再生の対象で
    ある再生単位情報列の先頭アドレスから前記区分コード
    が配置されたアドレスまでの前記第1音声情報列に属す
    る区画のデータを再生する区画再生動作を、該再生単位
    情報列のおのおのの先頭アドレス情報を管理するアドレ
    ス・テーブルに基づいて音声再生の対象となるべき再生
    単位情報列を順次特定しながら繰り返し、 前記第2音声情報列の連続再生では、音声再生の対象で
    ある再生単位情報列の先頭アドレスから前記区分コード
    のアドレスまでに記録されている前記第1音声情報列に
    属する区画のデータを読み飛ばし、該区分コードのアド
    レスから次に音声再生の対象となるべき再生単位情報列
    の先頭アドレスまでの前記第2音声情報列に属する区画
    のデータを再生する区画再生動作を、前記アドレス・テ
    ーブルに基づいて音声再生の対象となるべき再生単位情
    報列を順次特定しながら繰り返す音声情報の再生方法。
  9. 【請求項9】 請求項4記載の音声情報記録媒体に記録
    された音声情報の再生法方であって、 前記第1音声情報列の連続再生では、音声再生の対象で
    ある再生単位情報列の先頭アドレスから前記区分コード
    が配置されたアドレスまでの前記第1音声情報列に属す
    る区画のデータを再生する区画再生動作を、該再生単位
    情報列おのおのの先頭アドレス情報を管理するアドレス
    ・テーブルに基づいて音声再生の対象となるべき再生単
    位情報列を順次特定しながら繰り返し、 前記第2音声情報列の連続再生では、先に音声再生の対
    象であった再生単位情報列に含まれるアドレス情報で示
    された先頭アドレスから第2音声情報列に属する区画の
    データを再生する区画再生動作を、該再生中の第2音声
    情報列を含む再生単位情報列中のアドレス情報に基づい
    て次に音声再生されるべき第2音声情報列に属する区画
    のデータの先頭アドレスを順次特定しながら繰り返す音
    声情報の再生方法。
  10. 【請求項10】 前記第1音声情報列の再生中に発生し
    た該第1音声情報列の再生から前記第2音声情報列の再
    生への切り替え要求に対し、該切り替え要求の発生タイ
    ミングと前記アドレス・テーブルに基づいて該切り替え
    要求の対象となった第1音声情報列に属する区画と該第
    1音声情報に属する区画のデータを含む再生単位情報列
    を特定し、 前記特定された再生単位情報列の先頭アドレスから該再
    生単位情報列に含まれる区分コードまで前記特定された
    第1音声情報列に属する区画のデータを読み飛ばし、 前記特定された再生単位情報列に含まれる区分コードに
    続く第2音声情報列に属する区画のデータを再生するこ
    とを特徴とする請求項8又は9記載の音声情報の再生方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項5記載の音声情報記録媒体に記
    録された音声情報の再生法方であって、 前記第1音声情報列の連続再生では、音声再生の対象で
    ある再生単位情報列が記録された当該音声記録媒体上の
    記録領域のうち、前記第1固定長格納エリアに記録され
    た第1音声情報列に属する区画のデータを再生する区画
    再生動作を、該再生単位情報列のおのおのの先頭アドレ
    ス情報を管理するアドレス・テーブルに基づいて音声再
    生の対象となるべき再生単位情報列を順次特定しながら
    繰り返し、 前記第2音声情報列の連続再生では、音声再生の対象で
    ある再生単位情報列が記録された当該音声記録媒体上の
    記録領域のうち、前記第2固定長格納エリアに記録され
    た第2音声情報列に属する区画のデータを再生する区画
    再生動作を、前記アドレス・テーブルから得られる音声
    再生の対象となるべき再生単位情報列の先頭アドレスと
    前記第1固定長格納エリアの格納可能な最大データ長と
    に基づいてその先頭アドレスが算出される第2固定長格
    納エリアを順次特定しながら繰り返す音声情報の再生方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項6記載の音声情報記録媒体に記
    録された音声情報の再生法方であって、 前記第1音声情報列の連続再生では、音声再生の対象で
    ある再生単位情報列が記録された当該音声記録媒体上の
    記録領域のうち、前記第1固定長格納エリアの先頭アド
    レスから該第1固定長格納エリアに配置されている前記
    終了コードのアドレスまでの第1音声情報列に属する区
    画のデータを再生する区画再生動作を、該再生単位情報
    列のおのおのの先頭アドレス情報を管理するアドレス・
    テーブルに基づいて音声再生の対象となるべき再生単位
    情報列を順次特定しながら繰り返し、 前記第2音声情報列の連続再生では、音声再生の対象で
    ある再生単位情報列が記録された当該音声記録媒体上の
    記録領域のうち、前記第2固定長格納エリアの先頭アド
    レスから該第2固定長格納エリアに配置されている終了
    コードのアドレスまでの第2音声情報列に属する区画の
    データを再生する区画再生動作を、前記アドレス・テー
    ブルから得られる音声再生の対象となるべき再生単位情
    報列の先頭アドレスと前記第1固定長格納エリアの格納
    可能な最大データ長とに基づいてその先頭アドレスが算
    出される第2固定長格納エリアを順次特定しながら繰り
    返す音声情報の再生方法。
  13. 【請求項13】 前記第1音声情報列の再生中に発生し
    た該第1音声情報列の再生から前記第2音声情報列の再
    生への切り替え要求に対し、該切り替え要求の発生タイ
    ミングと前記アドレス・テーブルに基づいて該切り替え
    要求の対象となった第1音声情報列に属する区画と該第
    1音声情報に属する区画のデータを含む再生単位情報列
    を特定し、 前記特定された再生単位情報列の先頭アドレスと前記第
    1固定長格納エリアの格納可能な最大データ長から、該
    特定された再生単位情報列が記録された当該音声情報記
    録媒体上の記録領域の一部を構成する第2固定長格納エ
    リアの先頭アドレスを算出し、 前記算出された先頭アドレスから前記特定された第1音
    声情報に属する区画と対をなす第2音声情報列に属する
    区画のデータを再生することを特徴とする請求項11又
    は12記載の音声情報の再生方法。
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