JP2001200663A - 引戸用通し引手部材 - Google Patents

引戸用通し引手部材

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JP2001200663A
JP2001200663A JP2000008991A JP2000008991A JP2001200663A JP 2001200663 A JP2001200663 A JP 2001200663A JP 2000008991 A JP2000008991 A JP 2000008991A JP 2000008991 A JP2000008991 A JP 2000008991A JP 2001200663 A JP2001200663 A JP 2001200663A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付・接合のための加工を
最小にし、取付・接合後の後加工の必要が無く、引戸本
体に対して簡単に通し引手を設けることができる引戸用
通し引手部材を提供しようとするものである。 【構成】 引戸本体(d)の移動方向端
部(d01)(d02)の略全長に亘って挿入する取付部(a1)と、
該取付部(a1)よりも薄い厚みを有して取付部(a1)の移動
方向先端側でこれに沿って設けられる薄層連結部(a2)
と、該薄層連結部(a2)よりも厚く形成されかつ該薄層連
結部(a2)の移動方向先端側にこれの略全長に沿って設け
られる戸当たり部(a3)とからなり、上記取付部(a1)に係
止部(a10)を突出形成しておき、上記取付部(a1)を上記
移動方向端部(d01)(d02)に被せて嵌め込むと共に該係止
部(a10)を前記移動方向端部(d01)(d02)に係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅、小屋等の屋内開
口部を開閉し得る引戸の通し引手部材に関し、さらに詳
しくは、引戸本体に対して別体で取付可能な引戸用通し
引手部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、住宅、小屋等の屋内開口部を
開閉する引戸において通し引手をつける場合、引戸自体
に、直接、通し引手用の溝をモルダー加工したり、ま
た、框組により引戸を構成する時に通し引手を形成した
縦框部材を、本体部材とは別体で作製し、これらを接合
している。
【0003】しかしながら、上記前者の場合はラッピン
グ等の後処理が必要となり、また、後者の場合は縦框部
材と本体部材とを別体に作製する必要があって、これら
はいずれも工程が煩雑となり、加工性、生産性が低くな
るという欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みなされたもので、取付・接合のための加工を最小
にし、取付・接合後の後加工の必要が無く、引戸本体に
対して簡単に通し引手を設けることができる引戸用通し
引手部材を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かくして本願『請求項
1』に係る発明によれば、『引戸本体(d)の移動方向端
部(d01)(d02)に取付けられて引手を有する引戸を構成す
る引手部材であって、上記移動方向端部(d01)(d02)をそ
の端部辺の略全長に亘って挿入する取付部(a1)と、該取
付部(a1)よりも薄い厚みを有して該取付部(a1)の移動方
向先端側でかつ該取付部(a1)の略全長に沿って設けら
れ、引戸(D)の表裏の少なくともいずれかの側に引手用
溝部(a21)を構成する薄層連結部(a2)と、該薄層連結部
(a2)よりも厚く形成されかつ該薄層連結部(a2)の移動方
向先端側に該薄層連結部(a2)の略全長に沿って設けられ
る戸当たり部(a3)とからなり、上記取付部(a1)に前記移
動方向端部(d01)(d02)に係止される係止部(a10)が突出
形成されてなる引戸用通し引手部材 (A1)(A2)(A3)(A
4)』が提供される。
【0006】本願『請求項1』に係る発明によれば、取
付部(a1)に引戸本体(d)の移動方向端部(d01)(d02)を挿
入し、かつ、該取付部(a1)内に突出形成されている係止
部(a10)を上記端部(d01)(d02)に係止することにより、
上記端部(d01)(d02)に被さって引戸(D)を構成すると共
に取付部(a1)と戸当たり部(a3)との間でかつ該引戸(D)
の表裏の少なくともいずれかに上記薄層連結部(a2)によ
り移動方向端部(d01)(d02)に沿った引手用溝部(a21)が
構成され、これが通し引手(d4)となる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の引手部材(A1)(A2)(A3)(A
4)において、取付部(a1)は、引戸本体(d)の移動方向端
部(d01)(d02)をその端部辺の略全長に亘って挿入してこ
の端部(d01)(d02)に被さる様に構成される。また、該取
付部(a1)の溝の内幅(t1)は、引戸本体(d)の移動方向端
部(d01)(d02)の厚みと略同等に設定されることが好まし
い。従って、上記取付部(a1)に上記端部(d01)(d02)を挿
入したときは、該取付部(a1)を構成する部分の肉厚に相
当する段差が引戸本体(d)との間に生ずるので、上記肉
厚は出来るだけ薄く形成されることが好ましい。
【0008】本発明の引手部材(A1)(A2)(A3)(A4)におい
て、上記取付部(a1)に設けられる係止部(a10)は、移動
方向端部(d01)(d02)の端面に対向する部位(a11)であっ
ても良く、また該端面の両側面に対向する部位(a12)(a1
2)であっても良い。また、係止部(a10)は、取付部(a1)
に沿って突条に形成されることが好ましい。この突条は
連続したものが好ましいが、別段これに限定されず断続
的に形成されていても良い。さらに、移動方向端部(d0
1)(d02)の端面に対向する部位(a11)に形成される場合は
その幅中央部に設けられることが好ましい。
【0009】本発明の引手部材(A1)(A2)(A3)(A4)におい
て、上記取付部(a1)の移動方向端部側には、該取付部(a
1)の略全長に沿って薄層連結部(a2)が設けられる。この
薄層連結部(a2)は上記取付部(a1)と後述する戸当たり部
(a3)との間に介在して、引手用溝部(a21)を形成する。
上記引手用溝部(a21)は、構成される引戸(D)の表裏の少
なくともいずれかの側に設けられれば良いが、表裏の何
れにも設けられることがより好ましい。
【0010】本発明の引手部材(A1)(A2)(A3)(A4)におい
て、これを構成する材質は、樹脂、金属、木質又はこれ
らの複合物等の何れであってもよいが、成形により簡単
かつ大量に製造できる点から、樹脂が最も好ましい。
【0011】本発明の引手部材(A1)(A2)(A3)(A4)の取付
対象となる引戸本体(d)は、当該分野で公知のものをそ
のまま用いることができる。例えば、枠材と面材(d2)と
が接着一体化されて構成されるものであっても良く、ま
た枠材と、芯材と、面材とが接着一体化されて構成され
るものであっても良い。上記面材(d2)には例えばMD
F、ハードボード等の木質繊維板や合板等が挙げられ、
上記芯材には例えば合板、LVL、MDF、パーティク
ルボード、集成材、ペーパーハニカム、あるいはこれら
の複合物等が挙げられる。
【0012】引戸本体(d)が枠材を有する場合、本発明
の引手部材(A1)(A2)(A3)(A4)の係止対象は、縦枠(d1)と
することが好ましい。
【0013】[実施例]以下、実施例により本発明を説
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0014】実施例1 図1は、本発明の引戸用通し引手部材の一例を適用した
引戸の正面概略図、図2は図1の引戸の平面概略図、図
3は本発明の引戸用通し引手部材の一例の断面構成説明
図、図4は図1の引戸の要部断面概略図である。
【0015】これらの図を参照しながら説明すると、引
戸(D)は、引戸本体(d)とこの引戸本体(d)の移動方向の
前・後の各端部(d01)(d02)にそれぞれ設けられた引戸用
通し引手部材(A1)(A1)とから構成されている。なお、引
戸用通し引手部材は、引戸本体の前・後の片側だけ使用
しても良い。
【0016】本例の引戸本体(d)は、縦枠(d1)及び横枠
(図示せず)からなる枠材と、これに接着一体化される
表裏の面材(d2)と、これらの面材間に設けられるハニカ
ム構造体(d3)とから主として構成されたフラッシュパネ
ルが用いられている。
【0017】従って、引戸本体(d)の移動方向端部(d01)
(d02)は、本例では縦枠(d1)及び面材(d2)で構成されて
おり、この縦枠(d1)の先端面(d11)には、後述する引戸
用通し引手部材(A1)を取付ける為の係止溝(d111)が設け
られている。なお、上記ハニカム構造体に替えて又はこ
れと併用して、合成樹脂発泡体、グラスウール、ロック
ウール等の断熱材が充填されていても良い。
【0018】引戸用通し引手部材(A1)は、図3に示す断
面構造を有するABS樹脂成形品からできており、引戸
本体(d)の厚みに相当する内幅(t1)を有する断面コ字状
の取付部(a1)と、この取付部(a1)の背面の中央部に連結
される薄層連結部(a2)と、上記取付部(a1)と同等の厚み
を有して上記薄層連結部(a2)に連結される戸当たり部(a
3)とから構成されている。
【0019】上記引戸用通し引手部材(A1)は、前記引戸
本体(d)と同等の長さを有するように設定されている。
従って、上記取付部(a1)は上記引戸本体(d)の端部(d01)
(d02)をその長さ方向に亘って挿入する事が出来る。な
お、上記取付部(a1)は、引戸本体(d)の端部〔(d01)又は
(d02)〕にしっかりと固定できるに十分な深さに構成さ
れている。
【0020】また、この取付部(a1)を構成する樹脂の厚
みは1.5mmに設定されている。従って、該取付部(a1)に
引戸本体(d)の端部を挿入したときに面材(d2)から樹脂
の厚みだけの段差が出来るが、この厚みが1.5mm程度な
ので違和感や支障は無い。
【0021】さらに、上記取付部(a1)の底面(a11)の幅
中央には、長さ方向全体に亘って設けられる係止突条(a
10)が形成されており、この係止突条(a10)の高さ(h)
は、本例では20mmに設定されている。また係止突条(a1
0)は図に示されるような段(a101)付き構造のもので、こ
れによって係止を確実なものとする。
【0022】なお、係止突条(a10)の設け方は上記のも
の限られず、例えば図5に示す引手部材(A2)のように取
付部(a1)の両溝縁部(a12)(a12)に設けられていても良
く、また、図6に示す引手部材(A3)のように取付部(a1)
の底面(a11)の中央部と両溝縁部(a12)(a12)とに設けら
れていても良い。
【0023】戸当たり部(a3)は、その先端面の中央部に
長さ方向全長に亘って緩衝材(a31)が設けられている。
【0024】前記取付部(a1)と上記戸当たり部(a3)とが
薄層連結部(a2)によって連結されているので、図に示す
ように、該薄層連結部(a2)の表裏両側に上記取付部(a1)
の全長に沿う各引手用溝部(a21)が形成されることにな
る。
【0025】なお、上記薄層連結部(a2)を厚み方向の片
側によせて前記取付部(a1)と上記戸当たり部(a3)とを連
結すれば、図7に示す引手部材(A4)のように、表裏いず
れかの側のみに引手用溝部(a21)が形成されることとな
るが、これも本発明に含まれることは言うまでもない。
【0026】以上の構成の引戸用通し引手部材(A1)の引
戸本体(d)への装着について説明する。まず、取付部(a
1)を引戸本体(d)の前・後各端部(d01)(d02)に被せるよ
うにしてこの取付部(a1)の凹溝内に引戸本体(d)の各端
部(d01)(d02)を挿入していく。
【0027】ある程度挿入したとき、取付部(a1)に突出
している係止突条(a10)が、引戸本体(d)の縦枠(d1)の先
端面(d11)に形成されている係止溝(d111)に挿入され
る。そしてさらに挿入を続けると、取付部(a1)の底部に
引戸本体(d)の縦枠(d1)の先端面(d11)が当接すると共
に、係止突条(a10)が係止溝(d111)内に完全に挿入され
て該突条表面に形成されている段部(a101)がアンカ効果
を発揮してしっかりと係止されることとなり、これによ
って引手部材(A1)は引戸本体(d)に確実に固定されて引
戸(D)が完成される。尚、引手部材を固定する場合、取
付部内面と引戸本体の端部との間に接着剤を併用しても
良い。
【0028】そして引戸(D)の完成と同時に、その表裏
両側に通し引手(d4)が設けられることとなる。従って、
従来のように通し引手を後加工する必要がない。また、
戸当たり部(a3)の先端面に緩衝材(a31)を設けておくこ
とにより、気密性・消音性を高めることが出来る。
【0029】なお、本実施例においては、引戸用通し引
手部材(A1)を引戸本体(d)に装着した後、さらにラッピ
ングシート(b)が設けられているが、これは必要に応じ
てなされる任意なものである。
【0030】
【発明の効果】本願『請求項1』に係る発明によれば、
引手用溝部を構成した引手部材を引戸本体に装着する構
成なので、従来のように、通し引手を後加工する必要が
なく、引戸の完成と同時に簡単に通し引手を設けること
が出来るので、加工性・生産性が頗る良好となる。
【0031】また、引手部材において、その表裏のいず
れか又は表裏ともに引手用溝部を構成したものを用意す
ることができ、用途に応じて片面のみに通し引手が設け
られた引戸又は両面に通し引手が設けられた引戸を提供
することが出来る。
【0032】さらに、本発明の引戸用通し引手部材を樹
脂成形により構成すれぱ、簡単にかつ多量に同一のもの
を生産することができる。また、着色も簡単で、引戸本
体との配色を任意に選択することができ、意匠性を高め
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の引戸用通し引手部材の一例を装着した
引戸の正面概略図
【図2】図1の引戸の平面概略図
【図3】図1に用いた引戸用通し引手部材の断面構成説
明図
【図4】図1の引戸の要部断面概略図
【図5】本発明の引戸用通し引手部材の変形例の図3相
当図
【図6】本発明の引戸用通し引手部材の他の変形例の図
3相当図
【図7】本発明の引戸用通し引手部材のさらに他の例の
図3相当図
【符号の説明】
(A1)〔(A2)(A3)(A4)〕…引戸用通し引手部材 (D)…引戸 (a1)…取付部 (a2)…薄層連結部 (a3)…戸当たり部 (a10)…係止突条 (a11)…取付部底面 (a12)…取付部縁部 (a21)…引手用溝部 (b)…ラッピングシート (d)…引戸本体 (d01)(d02)…移動方向端部 (d1)…縦枠 (d2)…面材 (d3)…ハニカム構造体 (d4)…通し引手

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸本体の移動方向端部に取付
    けられて引手を有する引戸を構成する引手部材であっ
    て、 上記移動方向端部をその端部辺の略全長に亘って挿入す
    る取付部と、該取付部よりも薄い厚みを有して該取付部
    の移動方向先端側でかつ該取付部の略全長に沿って設け
    られ、引戸の表裏の少なくともいずれかの側に引手用溝
    部を構成する薄層連結部と、該薄層連結部よりも厚く形
    成されかつ該薄層連結部の移動方向先端側に該薄層連結
    部の略全長に沿って設けられる戸当たり部とからなり、 上記取付部に前記移動方向端部に係止される係止部が突
    出形成されてなる引戸用通し引手部材。
  2. 【請求項2】 取付部、薄層連結部及び戸当た
    り部が樹脂成形により一体的に構成されてなる請求項1
    に記載の引戸用通し引手部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007169912A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Okamura Corp 引違い引戸構造
JP2015200135A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 アトムリビンテック株式会社 引手及び引戸

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