JP4075239B2 - 曲がり框の製造方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、曲がりの製造方法に関し、具体的には、玄関や室内の段差部などに設けられて、高級で柔らかな感じを充分に醸しだして、意匠性を向上させるのに有用な曲がりの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の曲がりの製造方法としては、例えば、図4に示すごとく、タイルなどで形成された蹴込部(6)の上に框本体部分全体を構成する1本のムク材(1)が取り付けられていたものであり、床面のタイルと調和する同種の柄のタイルを貼着施工するなどして、高級感のある外観に仕上げようとしていたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような曲がりの製造方法においては、框本体部分全体が曲げ難いムク材(1)のみで構成されているために、このムク材(1)を充分に曲げるのは容易なものではなく、その結果、高級で柔らかな感じを充分に醸しだすことができ難いものであった。
【0004】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、簡単、かつ、充分に曲げられて、意匠性を確実に向上させることができる曲がりの製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る曲がり框の製造方法は、曲がり框本体(3)の天面および前面にそれぞれ中密度繊維板(2)を互いにその角部分で突き合うことなく配設貼着され、さらに、同角部分に外面を頃斜面とするムク材(1)が取り付ける曲がり框の製造方法であり、曲がり框本体(3)の角部分にムク材(1)が湾曲状に変形させた後に取り付けることを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に係る曲がり框の製造方法は、上記ムク材(1)が、ひご状に2本に分割されたムク分割材(1a)(1b)からなるものであることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に係る曲がり框の製造方法は、上記曲がり框本体(3)が、複数枚の合板(5)を積層して形成されたものであることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に係る曲がり框の製造方法は、上記曲がり框本体(3)が、長手方向に曲成されてなるものであることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項5に係る曲がり框の製造方法は、曲がり框本体(3)の角部分の位置にムク材(1)が、同曲がり框本体(3)の天面側の中密度繊維板(2)に取り付け貼着された後に、面取りされることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施形態に係る図面に基づいて詳しく説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る曲がり框を示した分解斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る曲がり框を示した断面図である。図3は、(a)、(b)ともに、本発明の一実施形態に係る曲がり框の製造方法を示した概略図である。
【0012】
本発明の曲がり框は、図1および図2に示すごとく、曲がり框本体(3)の天面および前面にそれぞれ中密度繊維板(2)を互いにその角部分で突き合うことなく配設貼着され、さらに、同角部分に外面を傾斜面とするムク材(1)が取り付けられているものである。
【0013】
上記曲がり框本体(3)は、いわゆる芯材をさしているものであり、框本体部分全体を構成しているものである。この曲がり框本体(3)としては、特に制限されるものではなく、曲がりやすい材質のものなど、必要に応じて様々なものを採用してもかまわないものである。曲がり框本体(3)として、一例を挙げると、合板などのような木製のものを使用することができるものである。
【0014】
特に、図1および図2に示すごとく、上記曲がり框本体(3)が、複数枚の合板(5)を積層して形成されたものであると、この複数枚の合板(5)を積層して形成された曲がり框本体(3)にてより一層簡単、かつ、確実に曲げることができるものとなり、大小様々な曲がりの框本体部分を必要に応じて形成することができるものとなり、その結果、意匠性をより一層確実に向上させることができるものとなる。
【0015】
上記合板(5)としては、複数であれば、図1および図2に示すごとき5枚を積層して形成されたものであってもかまわないし、その他図示された枚数以外でも必要に応じて様々な枚数に設定されるものである。
【0016】
上記中密度繊維板(2)は、図1および図2に示すごとく、上記曲がり框本体(3)の天面および前面にそれぞれ配設の上、貼着されているものである。この中密度繊維板(2)は、一般にMDFといわれているものである。そして、この中密度繊維板(2)どうしは、上記曲がり框本体(3)の天面および前面で形成された角部分で互いに突き合うことなく配設されているものである。
【0017】
なお、図1および図2に示すごとく、上記中密度繊維板(2)の上面に突き板(4)を配設の上、貼着することで、この突き板(4)にて化粧材としての役目を果たさせて、その結果、高級感を含めた意匠性を上げるような工夫がなされてもかまわないものである。
【0018】
上記ムク材(1)は、図1および図2に示すごとく、上記曲がり框本体(3)の天面および前面で形成された角部分に取り付けられるものである。このムク材(1)は、いわゆる表面を張り物にしたり集成して作られたものではなく、1つの材質でできている木製のものである。そして、このムク材(1)は、外面を傾斜面とするように配設されてから、貼着にて取り付けられるものである。
【0019】
本発明は、このような構成をとることによって、框本体部分全体が曲げやすい材質のものを曲がり框本体(3)として採用することができ、従来のように框本体部分全体が曲げ難いムク材(1)のみで構成されるようなことをなくすことができ、しかも、この曲がり框本体(3)の天面および前面にそれぞれ中密度繊維板(2)を互いにその角部分で突き合うことなく配設貼着することで、クラックの防止や表面強度の向上などをはかることができるものである。そして、曲がり框本体(3)の天面および前面で形成された角部分に外面を傾斜面とするムク材(1)が取り付けられたことで、傾斜面とする際の面取り自体が簡単であり、ムク材(1)が本来持つ高級感をも損なわせることなく、その上、大小様々な曲がり框を必要に応じて形成することができるものとなり、簡単、かつ、充分に曲げられて、意匠性を確実に向上させることができるものである。
【0020】
また、図1および図2に示すごとく、上記ムク材(1)が、ひご状に2本に分割されたムク分割材(1a)(1b)からなるものであると、ひご状に2本に分割されたムク分割材(1a)(1b)にて曲げ難いムク材(1)が適当な曲げやすいムク材(1)とすることができるものであり、その結果、曲がり框本体(3)の天面および前面で形成された角部分においても、より一層簡単、かつ、確実に曲げることができるものとなり、大小様々な曲がり框を必要に応じて形成することができるものとなる。すなわち、意匠性をより一層確実に向上させることができるものとなる。
【0021】
具体的には、上記ムク材(1)が、ひご状に2本に分割された第1のムク分割材(1a)と第2のムク分割材(1b)とからなるものであり、図2に示すごとく、前面側に断面略三角形状の第2のムク分割材(1b)が配設の上、貼着され、次に、この第2のムク分割材(1b)の後面側に断面略台形状の第1のムク分割材(1a)が配設の上、貼着されているものである。
【0022】
さらに、図1および図2に示すごとく、上記曲がり框本体(3)が、長手方向に曲成されてなるものであると、この長手方向に曲成されてなる曲がり框本体(3)にて大小様々な曲がりの框本体部分を必要に応じて形成することができるものであり、短手方向に曲成されてなる曲がり框本体(3)よりもバリエーションに富んだ曲がりの框本体部分を形成されるものである。すなわち、意匠性をより一層確実に向上させることができるものとなる。
【0023】
なお、本発明の曲がり框の製造方法中密度繊維板(2)や曲がり框本体(3)などのそれぞれの部材が配設貼着の前に曲げられてもかまわないし、配設貼着の後に曲げられてもかまわず、特に制限されるものではないが、特に、図1に示すごとく、ムク材(1)は配設貼着の前に予曲げておく方が、より一層自由自在に曲げやすいものでる。
【0024】
本発明の曲がり框によると、図1および図2に示すごとく、曲がり框本体(3)の天面および前面にそれぞれ中密度繊維板(2)を互いにその角部分で突き合うことなく配設貼着され、さらに、同角部分に外面を傾斜面とするムク材(1)が取り付けられたので、框本体部分全体が曲げやすい材質のものを曲がり框本体(3)として採用することができ、従来のように框本体部分全体が曲げ難いムク材(1)のみで構成されるようなことをなくすことができ、しかも、この曲がり框本体(3)の天面および前面にそれぞれ中密度繊維板(2)を互いにその角部分で突き合うことなく配設貼着することで、クラックの防止や表面強度の向上などをはかることができるものである。そして、曲がり框本体(3)の天面および前面で形成された角部分に外面を傾斜面とするムク材(1)が取り付けられたことで、傾斜面とする際の面取り自体が簡単であり、ムク材(1)が本来持つ高級感をも損なわせることなく、その上、大小様々な曲がり框を必要に応じて形成することができるものとなり、簡単、かつ、充分に曲げられて、意匠性を確実に向上させることができるものである。
【0025】
なお、上記ムク材(1)の面取りは、上述のように予め曲がり框本体(3)の天面および前面で形成された角部分に外面を傾斜面とするムク材(1)が取り付けられたことで完結されたものであってもかまわないし、ムク材(1)が中密度繊維板(2)に取り付け貼着された後に、面取りされるものであってもかまわないものであり、その点では制限されないものである。
【0026】
特に、本発明の曲がり框の製造方法は、図3の(a)および(b)に示すごとく、曲がり框本体(3)の角部分の位置にムク材(1)が、同曲がり框本体(3)の天面側の中密度繊維板(2)に取り付け貼着された後に、面取りされるものである。
【0027】
具体的には、図3の(a)に示すごとく、中密度繊維の大板(7)から曲線形状の中密度繊維板(2)を必要に応じた枚数抜き取り、同図3の(b)に示すごとく、抜き取った中密度繊維板(2)にムク材(1)を配設してプレス型(8)にてプレスして貼着するものである。そして、この抜き取った中密度繊維板(2)にムク材(1)を配設貼着してなる部材を曲がり框本体(3)の天面側として、同ムク材(1)は、面取りされるものである。
【0028】
なお、上述したように、上記中密度繊維板(2)の上面に突き板(4)を配設の上、貼着することで、この突き板(4)にて化粧材としての役目を果たさせて、その結果、高級感を含めた意匠性を上げるような工夫がなされてもかまわないものである。
【0029】
本発明は、このような製造方法をとることによって、框本体部分全体が曲げやすい材質のものを曲がり框本体(3)として採用することができ、従来のように框本体部分全体が曲げ難いムク材(1)のみで構成されるようなことをなくすことができ、しかも、この曲がり框本体(3)の天面および前面にそれぞれムク材(1)を介することで中密度繊維板(2)を互いにその角部分で突き合うことなく配設できて、クラックの防止や表面強度の向上などをはかることができるものである。また、ムク材(1)が本来持つ高級感をも損なわせることなく、その上、大小様々な曲がり框を必要に応じて形成することができるものとなり、簡単、かつ、充分に曲げられて、意匠性を確実に向上させることができるものである。
【0030】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る曲がり框の製造方法によると、框本体部分全体が曲げやすい材質のものを曲がり框本体(3)として採用することができ、従来のように框本体部分全体が曲げ難いムク材(1)のみで構成されるようなことをなくすことができ、しかも、この曲がり框本体(3)の天面および前面にそれぞれ中密度繊維板(2)を互いにその角部分で突き合うことなく配設貼着することで、クラックの防止や表面強度の向上などをはかることができるものである。そして、曲がり框本体(3)の天面および前面で形成された角部分に外面を傾斜面とするムク材(1)が取り付けられたことで、傾斜面とする際の面取り自体が簡単であり、ムク材(1)が本来持つ高級感をも損なわせることなく、その上、大小様々な曲がり框を必要に応じて形成することができるものとなり、簡単、かつ、充分に曲げられて、意匠性を確実に向上させることができるものである。
【0031】
本発明の請求項2に係る曲がり框の製造方法によると、請求項1記載の場合に加えて、ひご状に2本に分割されたムク分割材(1a)(1b)にて曲げ難いムク材(1)が適当な曲げやすいムク材(1)とすることができるものであり、その結果、曲がり框本体(3)の天面および前面で形成された角部分においても、より一層簡単、かつ、確実に曲げることができるものとなり、大小様々な曲がり框を必要に応じて形成することができるものとなる。すなわち、意匠性をより一層確実に向上させることができるものとなる。
【0032】
本発明の請求項3に係る曲がり框の製造方法によると、請求項1または請求項2記載の場合に加えて、この複数枚の合板(5)を積層して形成された曲がり框本体(3)にてより一層簡単、かつ、確実に曲げることができるものとなり、大小様々な曲がりの框本体部分を必要に応じて形成することができるものとなり、その結果、意匠性をより一層確実に向上させることができるものとなる。
【0033】
本発明の請求項4に係る曲がり框の製造方法によると、請求項1ないし請求項3何れか記載の場合に加えて、この長手方向に曲成されてなる曲がり框本体(3)にて大小様々な曲がりの框本体部分を必要に応じて形成することができるものであり、短手方向に曲成されてなる曲がり框本体(3)よりもバリエーションに富んだ曲がりの框本体部分を形成されるものである。すなわち、意匠性をより一層確実に向上させることができるものとなる。
【0034】
本発明の請求項5に係る曲がり框の製造方法によると、框本体部分全体が曲げやすい材質のものを曲がり框本体(3)として採用することができ、従来のように框本体部分全体が曲げ難いムク材(1)のみで構成されるようなことをなくすことができ、しかも、この曲がり框本体(3)の天面および前面にそれぞれムク材(1)を介することで中密度繊維板(2)を互いにその角部分で突き合うことなく配設できて、クラックの防止や表面強度の向上などをはかることができるものである。また、ムク材(1)が本来持つ高級感をも損なわせることなく、その上、大小様々な曲がり框を必要に応じて形成することができるものとなり、簡単、かつ、充分に曲げられて、意匠性を確実に向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る曲がり框を示した分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る曲がり框を示した断面図である。
【図3】(a)、(b)ともに、本発明の一実施形態に係る曲がり框の製造方法を示した概略図である。
【図4】一従来例に係る曲がり框を用いて、取り付けた様子を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 ムク材
1a 第1のムク分割材
1b 第2のムク分割材
2 中密度繊維板
3 曲がり框本体
5 合板

Claims (5)

  1. 曲がり框本体の天面および前面にそれぞれ中密度繊維板を互いにその角部分で突き合うことなく配設貼着され、さらに、同角部分に外面を傾斜面とするムク材が取り付ける曲がり框の製造方法であり、曲がり框本体の角部分にムク材が湾曲状に変形させた後に取り付けることを特徴とする曲がりの製造方法。
  2. 上記ムク材が、ひご状に2本に分割されたムク分割材からなるものであることを特徴とする請求項1記載の曲がりの製造方法。
  3. 上記曲がり框本体が、複数枚の合板を積層して形成されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の曲がりの製造方法。
  4. 上記曲がり框本体が、長手方向に曲成されてなるものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3何れか記載の曲がりの製造方法。
  5. 曲がり框本体の角部分の位置にムク材が、同曲がり框本体の天面側の中密度繊維板に取り付け貼着された後に、面取りされることを特徴とする曲がり框の製造方法。
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