JP2001200599A - 建築物及び外壁用通気水抜金物 - Google Patents

建築物及び外壁用通気水抜金物

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JP2001200599A JP2000012451A JP2000012451A JP2001200599A JP 2001200599 A JP2001200599 A JP 2001200599A JP 2000012451 A JP2000012451 A JP 2000012451A JP 2000012451 A JP2000012451 A JP 2000012451A JP 2001200599 A JP2001200599 A JP 2001200599A
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Shokusan Jutaku Sogo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバーハング状外壁部でも、建築物の美観
を損ねることなく、外壁内に形成した通気層を外気と通
気可能とし、侵入した雨水などの水を排出できる構造を
有する建築物、及びこのような用途に適した外壁通気水
抜金物を提供する。 【解決手段】 住宅1のバルコニー部3における外壁3
Aは、外壁下地材104とサイディングボード106と
の間に縦胴縁材105が介在して、通気層107が形成
されている。このバルコニー部3の下方では、サイディ
ングボード106と軒裏仕上材108とで通気層107
を外部につなげる流通間隙113を構成し、この部分に
第1面部12にスリット状貫通孔を、これに対向する第
2面部13に切り欠き20を設けた金具10が取り付け
られ、外気が金具10を通じて通気層107と流通す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁内に通気層を有
する外壁を備えた建築物、及び外壁の下端やその近傍に
設置して、通気層と外気との流通及び内部に侵入した水
を排出が可能な外壁通気水抜金物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建物の断熱性を高め、建物内
部から発散される水分や、侵入した雨水などを排出する
ため、外壁を壁内通気構造とした建築物が知られてい
る。この壁内通気構造を持つ建築物では、通常、建築物
の土台部から外壁を立ち上げ、土台部近傍の水切り部に
開けた開口から外気を取り入れ、軒天まで通気可能な構
造としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図1に
示す建築物(住宅)1の説明図に示すように、ポーチ部
2の上部外壁部2Aや、バルコニー部3周縁の周縁外壁
部3Aなど、階下部分(例えば1階部分)が無く、オー
バーハング状に建築物から突出する部分の外壁であるオ
ーバーハング状外壁部については、上記のような土台部
が存在しないので、外観を良好に維持しながら、オーバ
ーハング状外壁部内の通気層を通気可能とすることが困
難であった。本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであって、オーバーハング状外壁部でも、建築物の
外観を損ねることなく、外壁内に形成した通気層を外気
と通気可能とし、侵入した雨水などの水を排出できる構
造を有する建築物にある。また、このような用途に適し
た外壁通気水抜金物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】しかして
その解決手段は、下端が建物土台部につながらずにオー
バーハング状に形成され、外壁下地材と、外壁仕上材
と、上記外壁下地材と外壁仕上材との間に介在する胴縁
材と、を備えるオーバーハング状外壁部を有する建築物
であって、上記胴縁材は、上下方向に延び、上記外壁下
地材と外壁仕上材との間に通気層を形成する縦胴縁材で
あり、上記オーバーハング状外壁部は、上記通気層の下
端に、または上記通気層の下端より上記建築物の内側方
向に引き下がった位置に、外部に向けて開口する流通間
隙開口部を有し、上記通気層を外部につなげる流通間隙
と、外壁用通気水抜金物であって、断面略矩形筒状をな
し、上記矩形の第1辺をなす第1面部と、上記第1面部
と対向する第2面部と、上記第1面部と第2面部との間
を結び互いに対向する第3面部と第4面部とを有する筒
状部を含み、上記筒状部内と上記第1面部の外とを結ぶ
第1の流通路と、上記第2面部のうち、上記第1の流通
路を上記第2面部に垂直に投影した部分以外の部分に形
成され、上記筒状部内と上記第2面部の外とを結ぶ第2
の流通路と、を備え、上記第1面部を外部に向けて上記
流通間隙開口部内に位置する外壁用通気水抜金物と、を
備える建築物である。
【0005】本発明の建築物では、オーバーハング状外
壁部の縦胴縁材により通気層を形成し、さらに、流通間
隙開口部から流通間隙を通じて外気を流通させ、あるい
は水を排出することができる。ここで、流通間隙開口部
に取り付けた外壁用通気水抜金物は、第1の流通路から
第2の流通路を通じて通気層に外気を取り入れることが
できる。また、第2の流通路から第1の流通路を通じ
て、通気層内などに侵入した水を排出することができ
る。一方、第2の流通路が、第1の流通路を第2面部に
垂直に投影した部分以外の部分に形成されているので、
火災の場合や暴風雨時に第1の流通路から炎や雨水が侵
入したとしても、第2面部に当たるので、第2の流通路
を通って、通気層内などに直接火炎や雨水が侵入するの
を防ぐことができる。また、通気層に発生した結露水や
侵入した雨水は、外壁用通気水抜金物の第1流通路及び
第2流通路を通じて排出することもできる。
【0006】なお、オーバーハング状外壁部としては、
例えば、ポーチ部上方やバルコニー部の外壁部が挙げら
れる。また、外壁仕上材としては、例えば、サイディン
グボードや、タイル下地ボードとこれに取り付けた表面
タイルとを用いる乾式タイル、ラス板や下地板にモルタ
ル塗りしたもの、あるいはラス板や下地板に下地モルタ
ルとこれに表面タイルを取り付けた湿式タイルなどが挙
げられる。また、外壁用通気水抜金物(以下、単に金物
とも言う)に形成した第1の流通路及び第2の流通路
は、いずれも筒状部内と各面部の外とを結ぶものであれ
ば良く、例えば各面部に形成した貫通孔あるいは切り欠
きが挙げられる。
【0007】また、上記建築物であって、前記オーバー
ハング状外壁部は、その下面をなす軒裏仕上材を有し、
前記外壁下地材は、その下端が上記軒裏仕上材に当接
し、またはその下端が上記軒裏仕上材より上方に位置
し、前記外壁仕上材は、その下端が上記軒裏仕上材より
も下方まで張り下げられ、上記外壁仕上材の内側面と上
記軒裏仕上材の外側端面との間には、下方に向けて開口
する前記流通間隙開口部を含む前記流通間隙が形成さ
れ、前記外壁用通気水抜金物の前記第1面部の表面は、
上記軒裏仕上材の下面と略面一にされてなる建築物とす
ると良い。
【0008】本発明の建築物では、オーバーハング状外
壁部のうち、外壁仕上材の内側面と軒裏仕上材の外側端
面とで流通間隙及び流通間隙開口部が形成されるので、
これらは通気層の下方に位置する。従って、通気層への
外気の通気や通気層からの水の排出が容易である。しか
も、外壁仕上材の下端が、軒裏仕上材より下方に張り下
げられて延在しているので、外壁仕上材と軒裏仕上材と
の間の流通間隙開口部や、この流通間隙開口部に取り付
けられてなる外壁用通気水抜金物は、建築物を外側から
見た場合には、外壁仕上材に遮られて見えなくなる。ま
た、下から見上げた場合や室内側から見た場合にも、金
物の第1面部の表面が軒裏仕上材の下面と略面一にされ
ているので、目立たない。このため、建築物の美観を損
ねることがない。
【0009】なお、前記建築物であって、前記外壁用通
気水抜金物のうち、前記第2面部に形成された第2の流
通路は、前記第2面部と第3面部とがなす角部を越えて
上記第3面部に拡がる2−3拡大部、及び前記第2面部
と第4面部とがなす角部を越えて上記第4面部に拡がる
2−4拡大部の少なくともいずれかを有する建築物とす
るのが好ましい。このようにすると、外壁仕上材の内側
面あるいは軒裏仕上材の外側端面を伝って流れてきた水
を、2−3拡大部や2−4拡大部から容易に外壁用通気
水抜金物の筒状部内に流し入れ、第1の流通孔から外部
へ排出することができるからである。
【0010】また、前記建築物であって、前記外壁用通
気水抜金物は、前記第1面部の前記筒状部の軸に直交す
る方向の幅寸法を、前記縦胴縁材の厚さと略同一として
なる建築物とするのが好ましい。このようにすると、縦
胴縁材及び外壁用通気水抜金物の外側に外壁仕上材を取
り付ける際に、両者の厚さが同一になって外壁仕上材を
容易に取り付けられる上、外壁仕上材に歪みなどを生じ
難く、さらに外観良好にすることができる。
【0011】あるいは、前記建築物であって、前記オー
バーハング状外壁部は、その下面をなす軒裏仕上材を有
し、前記外壁下地材は、その下端が上記軒裏仕上材に当
接し、またはその下端が上記軒裏仕上材より上方に位置
し、前記外壁仕上材は、その下端が上記軒裏仕上材より
も下方に張り下げられると共に、上記軒裏仕上材の下面
より下方において内側方向に延びる内側延在部を有し、
上記外壁仕上材の内側延在部の上面と上記軒裏仕上材の
下面との間には、上記建築物の内側に向けて開口する前
記流通間隙開口部を含む前記流通間隙が形成され、前記
外壁用通気水抜金物の前記第1面部の表面は、上記外壁
仕上材の内側延在部の内側端面と略面一にされてなる建
築物とすると良い。
【0012】建築物の外壁によっては、オーバーハング
状外壁部において、外壁仕上材を、その下端で建築物の
内側方向に延ばして内側延在部を形成して、外壁仕上材
を断面略L字状に形成する外装仕様を採用することがあ
る。本発明の建築物では、内側延在部の上面と軒裏仕上
材の下面との間を流通間隙とし、上記建築物の内側に向
けて開口する流通間隙開口部を形成する。つまり建築物
の内側向きに開口する流通間隙開口部から外気を通気層
に流通させる。このため、この建築物を外方から見た場
合には、流通間隙開口部やここに取り付ける外壁用通気
水抜金物は外方からは見えなくなり、建築物の外観をよ
り良好にできる。
【0013】なお、前記建築物であって、前記外壁用通
気水抜金物は、前記第4面部を下にして配置され、前記
第4面部から、この第4面部の表面と略面一で前記第2
面部を越えて延びる第4面延在部を備え、上記第4面部
と第4面延在部とがなす前記筒状部の軸に垂直な方向の
幅は、上記軸方向に一定の所定値を有し、前記外壁仕上
材の内側延在部上面と、上記外壁用通気水抜金物の第4
面部及び第4面延在部とを対向させてなる建築物とする
のが好ましい。
【0014】上記のように外壁仕上材に内側延在部を形
成する場合には、予め断面略L字状に成形した役物を用
いることが多い。ところで、このような役物では、水平
方向に延びる内側延在部自身を何らかの方法で保持しな
いと、内側延在部が、上下方向に延びる側壁部に片持ち
状に支えられることになるため、外壁用通気水抜金物と
内側延在部上面の間に隙間が空いたり、内側延在部(役
物)にあばれが発生する場合がある。これに対し、上記
のようにすると、内側延在部が第4面部及び第4面延在
部に固着されるため、両者間に隙間が生じず、内側延在
部を保持することができる。また、第4面部及び第4面
延在部を目地受材に代えてこれらと表面タイルとの間に
目地モルタルを充填することもできる。このようにする
と、目地受材が不要となり、施工性が向上し外観も良く
なる。なお、具体的な固着の例としては、第4面部及び
第4面延在部に接着剤やモルタルで役物の表面タイルの
内側延在部上面を貼り付けたり、接着剤でサイディング
ボードを貼り付けるなどが挙げられる。
【0015】あるいは、建築物であって、前記オーバー
ハング状外壁部は、その下方に下枠材を有し、前記外壁
下地材は、その下端が上記下枠材の下面と略面一にさ
れ、または上記下面より上方に位置し、前記外壁仕上材
は、少なくとも上記下枠材の外側面及び下面との間に、
上記通気層とつながる前記流通間隙を形成し、上記下枠
材の外側面、下面、及び内側面を囲むように延ばされて
なり、上記外壁仕上材のうち、上記下枠材の下方に位置
する下側延在部に、下方に向けて開口する前記流通間隙
開口部が形成され、前記外壁用通気水抜金物の前記第1
面部の表面は、上記外壁仕上材の下側延在部の下面と略
面一に、または上記下面より上位にされてなる建築物と
すると良い。
【0016】建築物の外壁によっては、オーバーハング
状外壁部において、下枠材を外壁仕上材で、断面略U字
状に囲む外装仕様を採用することがある。本発明の建築
物では、外壁仕上材のうち下枠材の下方に位置する下側
延在部に流通間隙開口部を形成している。これにより、
流通間隙開口部や此処に取り付ける外壁用通気水抜金物
の第1面部は外方から見え難くなり、あるいは外壁仕上
材の目地部と同様に見え、建築物の外観をより良好にで
きる。
【0017】なお、前記建築物であって、前記外壁仕上
材の前記下側延在部のうち前記外壁用通気水抜金物の第
3面部に当接する部分の厚さが、この第3面部の幅より
薄く、上記外壁用通気水抜金物は、前記筒状部内と前記
第3面部の外とを結び、一部が上記下側延在部の上面よ
り上方まで拡がる第3の流通路を備える建築物とするの
が好ましい。
【0018】外壁仕上材の下側延在部のうち第3面部に
当接する部分の厚さが、外壁用通気水抜金物の第3面部
の幅より薄い場合には、下側延在部のうち第3面部に当
接する部分が第2面部より低位となるため、ここに溜ま
った水のうち、この高さの差に相当する深さの水は、外
壁用通気水抜金物内に移動できないため、完全な排水が
難しい。これに対し、本発明の建築物では、第3面部
に、一部が上記下側延在部の上面より上方まで拡がる形
成された第3の流通路を備える。このため、上記のよう
な場合でもこの第3の流通路を通じて、水滴を外壁用通
気水抜金物内に移動させ、さらには、外部に排出するこ
とができる。
【0019】さらに他の解決手段は、断面略矩形筒状を
なし、上記矩形の第1辺をなす第1面部と、上記第1面
部と対向する第2面部と、上記第1面部と第2面部との
間を結び互いに対向する第3面部と第4面部とを有する
筒状部を含み、上記筒状部内と上記第1面部の外とを結
ぶ第1の流通路と、上記第2面部のうち、上記第1の流
通路を上記第2面部に垂直に投影した部分以外の部分に
形成され、上記筒状部内と上記第2面部の外とを結ぶ第
2の流通路と、を備える外壁用通気水抜金物である。
【0020】外壁内に通気層を設ける場合に、外壁の下
端付近で通気層につながる開口部に、この外壁用通気水
抜金物を取り付けると、第1流通路及び第2流通路を通
じて、通気層に外気を取り入れることができる。その
上、第2の流通路が、第1の流通路を第2面部に垂直に
投影した部分以外の部分に形成されているので、火災の
場合や暴風雨時に、万一第1の流通路から炎や雨水が侵
入したとしても、炎や雨水は第2面部に当たるので、通
気層内に直接火炎や雨水が侵入するのを防ぐことができ
る。また、通気層に発生した結露水や侵入した雨水は、
外壁用通気水抜金物の第2流通路を通じて外壁用通気水
抜金物に移動させ、さらに第1流通路を通じて外部に排
出することができる。
【0021】さらに、上記外壁用通気水抜金物であっ
て、前記第1の貫通孔は、前記第1面部と第3面部とが
なす角部を越えて上記第3面部に拡がる1−3拡大部、
及び前記第1面部と第4面部とがなす角部を越えて上記
第4面部に拡がる1−4拡大部の少なくともいずれかを
有する外壁用通気水抜金物とすると良い。
【0022】本発明の外壁用通気水抜金物では、第1の
流通路は、1−3拡大部及び1−4拡大部の少なくとも
いずれかを有する。従って、この外壁用通気水抜金物を
使用する際、筒状部内にたまった水(雨水や凝結水)
は、第3面部を下にして取り付けて使用した場合には、
この1−3拡大部を通じて外部に排出できる。また、第
4面部を下にして取り付けて使用した場合にはこの1−
4拡大部を通じて外部に排出できる。つまり、第1面部
を下にした場合だけでなく、第3面部または第4面部を
下にして場合でも、筒状部内に水が溜まることなく、容
易に排出することができる。
【0023】さらに、上記いずれかに記載の外壁用通気
水抜金物であって、前記第2の流通路は、前記第2面部
と第3面部とがなす角部を越えて上記第3面部に拡がる
2−3拡大部、及び前記第2面部と第4面部とがなす角
部を越えて上記第4面部に拡がる2−4拡大部の少なく
ともいずれかを有する外壁用通気水抜金物とすると良
い。
【0024】本発明の外壁用通気水抜金物では、第2の
流通路は、2−3拡大部及び2−4拡大部の少なくとも
いずれかを有する。従って、外壁用通気水抜金物を使用
する際、この第3面部を下にして取り付けて使用して
も、第3面部が接する面上にたまった水滴(雨水や凝結
水)は、この2−3拡大部を通じて外壁用通気水抜金物
の筒状部内に移動させることができる。また、この第4
面部を下にして取り付けて使用しても、第4面部が接す
る面上にたまった水滴(雨水や凝結水)は、この2−4
拡大部を通じて外壁用通気水抜金物の筒状部内に移動さ
せることができる。つまり、第2面部を上にした場合だ
けでなく、第3面部または第4面部を下(つまり第2面
部を横向き)にして場合でも、第3面部または第4面部
が接する面上に水が溜まることもなく、確実に排出する
ことができる。
【0025】さらに、第2面部を上にした場合でも、第
3面部や第4面部が接する面を伝って移動してきた水滴
が2−3拡大部や2−4拡大部によって、外壁用通気水
抜金物の筒状部内に入りやすくなる。なお、その後は第
1の流通路から水滴を排出することができる。
【0026】さらに、上記いずれかに記載の外壁用通気
水抜金物であって、前記第1の流通路は、前記筒状部の
軸に直交する方向に長いスリット状流通路であり、前記
第1面部には、上記筒状部の軸方向に、複数の上記スリ
ット状流通路が所定ピッチで列設されたスリット列設部
と、上記スリット状流通路が形成されない無孔部とが交
互に形成され、前記第2面部のうち上記無孔部に対応す
る位置に、それぞれ前記第2の流通路が形成されている
外壁用通気水抜金物とすると良い。
【0027】第1の流通路をあまり大きな開口とする
と、この第1流通路を通じて、虫やゴミが金物内、さら
には、第2流通路を通じて通気層内にも入り込む危険が
ある。また、金物内が見えすぎて外観上も好ましくな
い。従って、第1流通路は小さい方が好ましい、一方、
第1流通路が小さいと、第1流通路による筒状部の内外
間の空気や水の流通が悪くなる。これに対し、本発明の
金物では、スリット状流通路にして虫やゴミなどの侵入
をできるだけ防ぐとともに、スリット状流通路が所定ピ
ッチで列設されたスリット列設部を設けたので、このス
リット列設部のスリット状流通路(第1流通路)で筒状
部内外の空気や水分を効率よく流通させることができ
る。また、第2流通路を無孔部に対応する部分に形成し
たので、スリット状流通路同士のピッチに影響されるこ
となく、所望の寸法の第2流通路を形成することができ
る。さらに、第1流通路を筒状部の軸に直交する方向に
長いスリット状に形成したので、例えば、この外壁用通
気水抜金物を建築物の外壁に施工する際、定尺寸法で余
りが生じた場合に、このスリット状流通路の部分で切断
すると、容易に切断することができる。
【0028】また上記外壁用通気水抜金物であって、前
記スリット列設部同士のピッチは、上記外壁用通気水抜
金物を取り付ける外壁において、その間に通気層を形成
する縦胴縁材同士のピッチよりも小さい外壁用通気水抜
金物とすると良い。
【0029】本発明の外壁用通気水抜金物では、スリッ
ト列設部同士のピッチが縦胴縁材同士のピッチよりも小
さいので、ある縦胴縁材とこれに隣り合う縦胴縁材との
間、つまりこの間に形成される通気層の幅内に、確実に
少なくとも1つのスリット列設部が位置することにな
り、また、通気層の幅内に、無孔部に対応して形成され
る第2の流通路も少なくとも1つ確実に位置することに
なる。このため、この外壁用通気水抜金物を通じて、通
気層と外部とを確実につないで、外気を流通させ、侵入
水を排出させることができる。
【0030】さらに、上記外壁用通気水抜金物であっ
て、前記スリット状流通路は、少なくとも第1面部と第
3面部とがなす角部及び第1面部と第4面部とがなす角
部にまで拡がっており、前記列設されたスリット状流通
路の前記所定ピッチをPとし、前記スリット状流通路の
前記軸方向寸法をJDとしたとき、外壁用通気水抜金物
の一方の端部から最も近い前記スリット状流通路までの
寸法をXが、P−JD/2と略等しい外壁用通気水抜金
物とすると良い。
【0031】例えば、外壁用通気水抜金物を建築物の外
壁に施工する際、外壁の幅が広く、金物の定尺寸法では
不足の場合、2つ以上の外壁用通気水抜金物を継いで使
用することになる。この際、金物同士の接続部分が線状
に見えると、外観上好ましくない。これに対し、本発明
の外壁用通気水抜金物では、上記XがP−JD/2と略
等しい関係にされている。従って、2つの金物をスリッ
ト状流通路の軸方向寸法JDの分だけ間隔を空けて配置
することで、この継ぎ目部分を外観上スリット状流通路
と似た形態にすることができるため、継ぎ目部分が目立
たず、外観を良好にできる。
【0032】さらに、上記いずれかに記載の外壁用通気
水抜金物であって、前記筒状部内と前記第3面部の外と
を結ぶ第3の流通路、及び前記筒状部内と前記第4面部
の外とを結ぶ第4の流通路の少なくともいずれかを備え
る外壁用通気水抜金物とすると良い。
【0033】外壁用通気水抜金物に第1の流通路及び第
2の流通路が形成されていても、侵入水がこれらの流通
路を通じて排出しにくい場合がある。例えば、第1面部
を下にして、第3面部の上下方向寸法(第1面部−第2
面部間寸法)より厚みの薄いサイディングボードなどの
外壁仕上材の端面に第3面部に当接させ、外壁仕上材の
下面と第1面部の表面とを略面一にして用いる場合が考
えられる。この場合には、第2面部より低位となる外壁
仕上材の上面に溜まった水滴が第3面部と第2面部とが
なす角部を越えて第2面部上に流れない限り、外壁用通
気水抜金物内に移動できないため、完全な排水が難し
い。これに対し、本発明の外壁用通気水抜金物では、第
3面部に形成された第3の流通路、あるいは第4面部に
形成された第4の流通路を備える。このため、上記のよ
うな場合でもこの第3の流通路を通じて、また、第4面
部に外壁仕上材を当接させた場合には第4の流通路を通
じて、水滴を外壁用通気水抜金物内に移動させ、さらに
は、外部に排出することができる。
【0034】さらに、第3面部及び第4面部には、それ
ぞれ、釘、ネジなどの取付部材を挿通可能な取付貫通孔
を互いに対応する位置に形成しておくのが好ましい。こ
のようにしておくと、取付部材を第3面部及び第4面部
の取付貫通孔に挿通し、他の部材にこの外壁用通気水抜
金物を固定することができる。また、上記第3面部や第
4面部の取付貫通孔と、第3の流通路や第4の流通路と
を共用とするとさらに好ましい。
【0035】さらに、上記いずれかに記載の外壁用通気
水抜金物であって、前記第4面部から、この第4面部と
略面一で前記第2面部を越えて延びる第4面延在部を備
え、上記第4面延在部には、釘、ネジなどの取付部材を
挿通可能な取付貫通孔を備える外壁用通気水抜金物とす
ると良い。
【0036】本発明の外壁用通気水抜金物では、第4面
延在部を形成し、この第4面延在部に取付貫通孔を備え
るので、釘などの取付部材をこの取付貫通孔に挿通し
て、他の部材に打ち付けるなどすることで、この外壁用
通気水抜金物を容易に固定することができる。
【0037】さらに、上記いずれかに記載の外壁用通気
水抜金物であって、前記第4面部から、この第4面部と
略面一で前記第2面部を越えて延びる第4面延在部を備
え、上記第4面部と第4面延在部とがなす前記軸に垂直
な方向の幅は、上記軸方向に一定の所定値を有する外壁
用通気水抜金物とすると良い。
【0038】本発明の外壁用通気水抜金物では、第4面
部と第4面延在部とは、軸方向に一定の所定値を有す
る。つまり、軸方向に、第3面部よりも第4面延在部の
分だけ幅広とされた一定の幅を有している。このため、
この金物を他の部材に取り付け、さらに、この第4面部
と第4面延在部に、例えば、タイルを接着剤やモルタル
を介して取り付けるなど、外壁仕上材またはその一部を
確実に取り付けることができる。また、タイル用の目地
モルタルの目地受材の代わりとして用い、目地受材の施
工を省略することもできる。
【0039】さらに、上記いずれかに記載の外壁用通気
水抜金物であって、所定形状に成形された1枚の金属板
を折曲成形してなる外壁用通気水抜金物とすると良い。
【0040】本発明の外壁用通気水抜金物は、所定形状
に成形された1枚の金属板を折曲成形してなる。このた
め、プレス打ち抜きなどによって、第1,第2の流通路
を形成するなど所定形状に成形した金属板を、折り曲げ
るだけで容易に成形できるから、軽量で極めて安価な外
壁用通気水抜金物とすることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の第1の実
施形態にかかる建築物、及びこの建築物の外壁に使用す
る外壁用通気水抜金物について、図面を参照しつつ説明
する。2階建ての住宅1は、そのポーチ部2の上方にも
部屋を形成したため、躯体がポーチ部上方に張り出した
オーバーハング状とされている。このため、ポーチ部2
の上部に形成される上部外壁部2Aは、住宅1の土台か
ら立ち上がらない構造となる。また、2階の部屋(図中
左端)からオーバーハング状に張り出して形成されたバ
ルコニー部3についても、その周縁の周縁外壁部3Aに
ついては、同様に住宅1の土台から立ち上がらない構造
となる。本実施形態では、これらの外壁についても外壁
内通気をさせるため、上部外壁部2A、周縁外壁部3A
などオーバーハング状外壁部に、以下に説明する構造を
適用する。なお、以下の説明では、バルコニー部3に適
用した例を示す。
【0042】まず、上記外壁部に使用する外壁用通気水
抜金物10について図2及び図3を参照して説明する。
この金物10は、図2の(a)部分斜視図及び(b)断
面図に示すように、長さ1980mmの長尺で略筒状の
部材である。この金物10は、厚さ0.3mmのステン
レス鋼板を略d字状に折曲成形したものであり、軸AX
方向に長い断面略矩形状(W1=13mm、W3=16
mm)の筒状部11を有する。この筒状部11は4つの
面をなす部分、即ち、第1面部12、この第1面部11
に対向する第2面部13、第1面部12と第2面部13
の間を結び、互いに対向する第3面部14と第4面部1
5とを有する。さらに、この金物10は、第4面部15
と面一で、第4面部15から第2面部13を越えて延び
る幅19mmの第4面延在部16をも有している。従っ
て、第4面部15と第4面延在部16とを合わせた幅W
5は、W5=35mmである。
【0043】第1面部12には、軸AXに直交する方向
(図2(a)中上下方向)に長い、幅JD=1.5mm
のスリット状貫通孔17(第1の流通路)が、軸AX方
向に複数個(本実施形態では11ヶ)所定ピッチP=1
0mmで列設されたスリット列設部18と、スリット状
貫通孔17が列設されていない無孔部19とが交互に形
成されている。このスリット列設部18同士のピッチ、
つまりスリット列設部18と無孔部19の繰り返し間隔
は、220mmとされている。一方、第2面部13のう
ち、スリット状貫通孔17を第2面部13に垂直に投影
した部分以外の部分、具体的にはスリット列設部18で
はなく、無孔部19に対向する部分に、比較的大きな略
コ字状の切り欠き20(第2の流通路)を設けている。
このため、図2(a)に示すように、第1面部12側か
らスリット状貫通孔17を通じて、筒状部11内に入っ
た空気は、筒状部11内で軸AX方向にそって移動し、
切り欠き20を通じて第2面部13の外方へ移動する。
このように、この金物10では、第1面部12と第2面
部13との間で通気が可能となる。
【0044】一方、この金具を外壁に適用した場合に
は、例えば、火災や暴風雨時などにおいて、スリット状
貫通孔17から炎や雨水が筒状部11内に侵入したとし
ても、スリット状貫通孔17に対応した部分には、切り
欠き20が形成されていないので、炎や雨水は第2面部
13に当たる。このため、切り欠き20を通って、外壁
内の通気層などに直接火炎や雨水が侵入するのを防ぐこ
とができる。また、通気層に発生した結露水や侵入した
雨水を、金物10の切り欠き20及びスリット状貫通孔
17を通じて排出することもできる。なお、スリット状
貫通孔17の幅JDを1.5mmと狭くしたのは、スリ
ット状貫通孔17を通って虫やゴミが筒状部11内や外
壁内に入り込むのを、できるだけ防ぐため、及び、取付
後に外部から金具10の内部があまり見えないようにす
るためである。
【0045】また、第3面部14には、軸AXに直交す
る方向(図2(a)中、左上−右下方向)に長い長孔2
1(第3の流通路)が所定間隔で形成されている。ま
た、第4面部15には、釘NAなどを挿通して、この金
物10を固着するための釘孔22が、長孔21と対向す
る位置に所定間隔で形成されている。従って、図2
(a)から容易に理解できるように、この長孔21は釘
NAを挿通する釘孔としての役割を果たす。
【0046】さらに、第4面延在部16は、図2(a)
から容易に理解できるように、軸AXに沿って一定幅を
有し、釘NAなどを挿通してこの金物10を固着するた
めの釘孔23が、所定間隔で形成されている。
【0047】この金物10は、図3に示すステンレス鋼
からなる金属板30を、破線で示す折り線31,32,
33でそれぞれ90度ずつ折り曲げて形成したものであ
る。この金属板30には、上記したスリット状貫通孔1
7や、切り欠き20、長孔21、釘孔22,23がプレ
ス打ち抜きなどで所定位置に形成されている。
【0048】ここで、スリット状貫通孔17の形状を詳
細に見ると、スリット状貫通孔17は、第1面部12と
なる折り線32と33とに囲まれた領域内だけではな
く、折り線32を越えて、第3面部14となる折り線3
2と31とに囲まれた領域にまで延びている。このた
め、折曲加工後には、図2(a)に示すように、第1面
部12と第3面部14とがなす1−3角部24を越えて
第3面部14に拡がる1−3拡大部17Aが形成され
る。また、スリット状貫通孔17は、折り線33を越え
て、第4面部15及び第4面延在部16となる折り線3
3よりも外側(図中上方向)の領域にまで延びている。
このため、折曲加工後には、図2(a)に示すように、
第1面部12と第4面部15とがなす1−4角部25を
越えて第4面部15に拡がる1−4拡大部17Bが形成
されている。なお、このように1−3拡大部17A及び
1−4拡大部17Bを形成した理由については後述す
る。
【0049】また、切り欠き20についても、第2面部
13となる折り線31より外側(図中下方)の領域内だ
けではなく、折り線31を越えて、第3面部14となる
折り線32と31とに囲まれた領域にまで延びている。
このため、折曲加工後には、図2(a)に示すように、
第2面部13と第3面部14とがなす2−3角部26を
越えて第3面部14に拡がる2−3拡大部20Aが形成
されている。また、第2面部13となる折り線31より
外側(図中下方)の領域の幅を、第1面部12となる折
り線32と33とに囲まれた領域の幅よりも小さくして
おく。即ち、金具10において、第1面部12の幅W1
(=13mm)よりも第2面部13の幅W2(=11m
m)を小さくして、第2面部13と第4面部15との間
に、間隙27が生じるようにしておく。この間隙27に
より、金具10あるいは建築物の歪みを吸収させること
ができる。なお、このように2−3拡大部20Aを形成
した理由については後述する。
【0050】さらに、この金属板30及びこれを折り曲
げ成型した金物10では、スリット状貫通孔17の幅J
D=1.5mm(軸AX方向寸法、つまり図3中左右方
向寸法)、及びスリット状貫通孔17同士のピッチP=
10mmに対し、金属板30の一方の端辺30Tからこ
れに最も近いスリット状貫通孔17までの距離Xを、P
−JD/2=9.25mmにほぼ等しいX=9.0mm
としている。なお、このような寸法関係にした理由につ
いても後述する。
【0051】次いで、本実施形態にかかる住宅1におけ
る、バルコニー部3の周縁外壁部3Aの構造について、
図4〜図6を参照しつつ説明する。図4はバルコニー部
3の断面図であり、図5は外壁内通気の様子を説明する
ため、外壁仕上材を除去した状態を示す説明図である。
図6は金具近傍の構造及び通気層内の水を排出する様子
を示す説明図である。バルコニー部3は、梁101、下
枠材102、上枠材103を有し、それらの外側面に、
板状の外壁下地材104を張り、さらにその外側面10
4Aに上下方向に長い、厚さTH(=13mm)の縦胴
縁材105を所定ピッチTP(=455mm)で形成
し、外壁仕上材であるサイディングボード106を張り
付けてなる。また内側面の上方にも、外壁下地材109
を張り、縦胴縁材110を所定間隔で形成し、サイディ
ングボード111を張り付けてなる。なお、上部には、
これらを保護する笠木112を形成してなる。
【0052】このような構造のバルコニー部3において
は、外壁下地材104とサイディングボード106との
間のうち、縦胴縁材105同士の間に空間が形成され
る。この空間は横方向に延びる部材(例えば横胴縁材)
がないため、上下方向に空気や湿気、あるいは水滴が移
動可能な通気層107である。なお、図4に示すように
下方から取り入れられた外気は、この通気層107から
笠木112内を経由して、バルコニー部3の内側で、笠
木112とサイディングボード111との隙間から、あ
るは外壁下地材109とサイディングボード111との
通気層116を通じて排気することができる。
【0053】さて、外気を取り入れ、あるいは水を排出
するための構造について説明する。本実施形態のバルコ
ニー部3では、図5に示すように、下枠材102の下面
102Aにその上面108Bが接するように形成された
軒裏仕上材108と外壁下地材104とが、軒裏仕上材
108の上面108Bに外壁下地材104の下端面10
4Dが当接している。また、サイディングボード106
の下端面106Dは、軒裏仕上材108よりも下方まで
張り下げられている。このため、サイディングボード1
06の内側面106Bと軒裏仕上材108の外側端面1
08Cとの間には、通気層107を外部につなげる流通
間隙113が形成され、この流通間隙113は、下方に
向けて開口する流通間隙開口部113Pを含む。
【0054】本実施形態では、この流通間隙開口部11
3Pに、前記した金具10を配設している。具体的に
は、第1面部12を下に、また、第4面部15及び第4
面延在部16を内向き、即ち、軒裏仕上材108の外側
端面108C及び外壁下地材104の外側面104Aに
当接させて、第1面部12の表面12Aが軒裏仕上材1
08の下面108Aと略面一となるようにしている。本
実施形態では、釘NAを釘孔23(図2参照)に挿通
し、外壁下地材104及び下枠材102に打ち付けて金
具10を取り付けている。なお、第1面部12の幅W1
を、縦胴縁材105の厚さTHと等しい値(13mm)
にしているため、縦胴縁材105の外側面と金具10の
外側面(第3面部14)の間に段差ができないので、容
易にかつ縦胴縁材105や金具10との隙間無くサイデ
ィングボード106を取り付けることができた。
【0055】また、縦胴縁材105を所定ピッチTP
(=455mm)で形成したのに対し、上記したよう
に、金具10において、スリット列設部18同士のピッ
チ(スリット列設部18と無孔部19との繰り返し間
隔)を220mm、つまり、縦胴縁材105の所定ピッ
チTPより小さくしている。このため、縦胴縁材105
で仕切られる各通気層107の幅内に、少なくとも1つ
のスリット列設部18が位置することになる。従って、
いずれの通気層107についても、金物10(スリット
列設部18)を通じて外部とつなげることができる。ま
た、無孔部19に対応する位置に形成される切り欠き2
0についても、各通気層107の幅内に、少なくとも1
つの切り欠き20が位置することになる。従って、いず
れの通気層107についても、金物10(切り欠き2
0)を通じて外気を取り入れ、水を外部に排出すること
ができる。
【0056】本実施形態では、このような構造としたの
で、図5に示すように、金具10の第1面部12から流
入した外気は、通気層107との間を流通することがで
き、前記したように、笠木112内を通じてバルコニー
部3の内側に排気することができる。また、通気層10
7に侵入した雨水や凝結によって生じた水などの水滴
は、外壁下地材104の外側面104Aやサイディング
ボード106の内側面106Bを伝わって、金具10の
切り欠き20から筒状部11に入り、さらに、スリット
状貫通孔17を通じて、容易に排出できる。しかも、こ
の住宅1の外方から見た場合、金具10は、張り下げら
れたサイディングボード106に遮られて見え難くされ
ている。また、下から見上げた場合あるいは室内側から
見た場合にも、金具10の第1面部表面12Aは軒裏仕
上材108の下面108Aと略面一となっているので、
目立つことが無い。従って、バルコニー部3、さらには
住宅1の美観を損ねることがない。
【0057】前記したように、金具10では、切り欠き
20に第3面部14まで拡がる2−3拡大部20Aを形
成している。このため、図6に示すように、水滴Mがサ
イディングボード106の内側面106Bを伝って下降
して来たとき、2−3拡大部20Aによって、水滴Mが
筒状部11内により容易に移動させることができる。従
って、より確実に排水をすることが出来るようになる。
一方、外壁下地材104の外側面104A及び第4面延
在部16を伝って下降してきた水滴Mは、第2面部13
と第4面部15との間の間隙27を通じて、容易に筒状
部11内に移動させることができる。従って、この点か
らもより確実に排水をすることが出来るようになる。
【0058】次いで、この金具10を流通間隙開口部1
13Pに取り付ける際の手法について説明する。金具1
0は、長尺(1980mm)であるが、バルコニー部3
などの大きさによっては、2つ以上の金具10を継いで
使用する必要がある場合がある。このような場合には、
図7に示すようにすると良い。即ち、一方の金具10−
1の端面10−1Tと他方の金具10−2の端面10−
2Sとの間に、スリット状貫通孔17の幅JDと略等し
い寸法(CD≒1.5mm)の間隙KGを設けるように
配置する。すると、前記したように(図3参照)、金属
板30及びこれから成形した金具10は、端面10−1
T近傍において、端面10−1Tに最も近いスリット状
貫通孔17までの距離Xを、P−JD/2=9.25m
mにほぼ等しいX=9.0mmとしているので、この間
隙KGは、第1面部12側から見ると、スリット状貫通
孔17と近似して見えるから、列設されたスリット状貫
通孔17の1つであるように見える。このため、2つの
金具10−1と10−2とを継ぎ合わせていることが、
判り難くなり、外観をさらに良好にできる。
【0059】一方、定尺(1980mm)よりも短い金
具10が必要になるときもある。この場合には、スリッ
ト状貫通孔17の部分で切断すると、少なくとも第1面
部12については切断する必要が無くなるので、容易に
切断することができる。
【0060】(実施形態2)次いで第2の実施形態につ
いて、図8〜図10を参照しつつ説明する。上記実施形
態1では、バルコニー部3の下部で、サイディングボー
ド106の下端を軒裏仕上材108より下方まで張り下
げる手法の外壁に本発明の住宅1に適用した。これに対
し、本実施形態2では、バルコニー3の下部で、サイデ
ィングボードの下端を軒裏仕上材より下方まで張り下げ
ると共に、軒裏仕上材の下面より下方において内側方向
に延びる内側延在部を形成する点で異なる。従って、異
なる部分を中心に説明し、同様な部材には同一番号を付
し、同様な部分の説明は省略あるいは簡略化する。
【0061】図8はバルコニー部3の断面図であり、図
9は外壁内通気の様子を説明するため、外壁仕上材を除
去した状態を示す説明図である。また、図10は金具近
傍の構造及び通気層内の水を排出する様子を示す説明図
である。バルコニー部3は、梁101、下枠材102、
上枠材103を有し、その外側面に外壁下地材104を
張り、さらにその外側面104Aに厚さTH(=13m
m)の縦胴縁材105を所定ピッチTP(=455m
m)で形成し、外壁仕上材であるサイディングボード2
06を張り付けてなる。また内側面の上方にも、外壁下
地材109を張り、縦胴縁材110を所定間隔で形成
し、サイディングボード111を張り付けて、外壁下地
材104の外側面104Aとサイディングボード20
6,208の内側面206B,208Bとの間に通気層
207を形成してなる。なお、上部には、これらを保護
する笠木112を形成してなる。
【0062】但し、本実施形態では、サイディングボー
ドを下方に張り下げるとともに、周縁外壁部3Aの外観
をL字状に折り曲げた形状とするため、平板状のサイデ
ィングボード206の下方に、他のサイディングボード
として、断面略L字状のL型ボード208を備える。こ
のL型ボード208は、本実施形態のバルコニー部など
角部に用いる役物であり、図8及び図10より容易に理
解できるように、軒裏仕上材108の下面108Aより
下方において住宅1の内側方向(図中右方向)に延びる
内側延在部208Lを有する。しかも、この内側延在部
208Lの上面208LBと軒裏仕上材108の下面1
08Aとの間には、前記した縦胴縁材105と同様の間
隔(=455mm)及び厚さ(=13mm)の通気胴縁
材209が介在している。このため、内側延在部208
Lの上面208LBと軒裏仕上材108の下面108A
との間には、通気層207を外部につなげる流通間隙2
10が形成されることになる。なお、この流通間隙21
0は、内側方向(図中右方向)に向けて開口する流通間
隙開口部210Pを含む。
【0063】本実施形態では、この流通間隙開口部21
0Pに、実施形態1で使用した金具10を配設してい
る。具体的には、図10に示すように、第1面部12を
外部、具体的には住宅1の内側方向(図中右方向)に向
け、また、第4面部15及び第4面延在部16を上向
き、即ち軒裏仕上材108の外側端面108Cに当接さ
せて、第1面部12の表面12Aが、L型ボード208
の内側延在部208Lの内側端部208LTと略面一と
なるようにしている。本実施形態では、釘NAを釘孔2
3(図2参照)に挿通し、軒裏仕上材108及び下枠材
102に打ち付けて金具10を取り付けている。なお、
第1面部12の幅W1を、縦胴縁材105の厚さTH、
従って通気胴縁材209の厚さと等しい値(13mm)
にしているため、通気胴縁材209の下面と金具10の
下面(第3面部14)との間に段差が生じないので、容
易にかつ通気胴縁材209や金具10との隙間無くL型
ボード208(内側延在部208L)を取り付けること
ができた。
【0064】本実施形態では、このような構造としたの
で、図9に示すように、流通間隙開口部210P、つま
り金具10の第1面部12から流入した外気は、流通間
隙210及び通気層107との間を流通することがで
き、前記したように、笠木112内を通じてバルコニー
部3の内側に排気することができる。また、通気層20
7に侵入した雨水や凝結によって生じた水などの水滴
は、外壁下地材104の外側面104Aやサイディング
ボード206の内側面206B、さらにはL型ボード2
08の内側面208B及び内側延在部208Lの上面2
08LBを伝わって、金具10の切り欠き20から筒状
部11に入り、さらに、スリット状貫通孔17を通じ
て、容易に排出できる。しかも、この住宅1の外方から
見た場合、金具10は、張り下げられたL型ボード20
8に遮られて見え難くされている。従って、バルコニー
部3、さらには住宅1の外観を損ねることがない。
【0065】また、前記したように、金具10では、第
1面部12に形成したスリット状貫通孔17に、第3面
部14まで拡がる1−3拡大部17Aを形成している。
このため、図10に示すように、水MがL型ボード20
8の上面208LBから金具10の筒状部11に入った
後、1−3拡大部17Aによって、水Mを外部により容
易に移動させることができる。従って、より確実に排水
をすることが出来るようになる。
【0066】(実施形態3)次いで第3の実施形態につ
いて、図11、図12を参照しつつ説明する。上記実施
形態1,2では、バルコニー部3の周縁外壁部3Aに、
外壁仕上材としてサイディングボード106,206,
208を用いた。これに対し、本実施形態3では、乾式
タイル仕上とするため、外壁仕上材として、タイル下地
ボード及びこれに張り付けられた表面タイルを用いる点
で異なる。従って、異なる部分を中心に説明し、同様な
部材には同一番号を付し、同様な部分の説明は省略ある
いは簡略化する。
【0067】図11はバルコニー部3の断面図であり、
図12は金具近傍の構造及び通気層内の水を排出する様
子を示す説明図である。バルコニー部3は、実施形態
1,2と同様に、梁101、下枠材102、上枠材10
3を有し、その外側面に外壁下地材104を張り、さら
にその外側面104Aに厚さTH(=13mm)の縦胴
縁材105を所定ピッチTP(=455mm)で形成し
ている。また内側面の上方にも、外壁下地材109を張
り、縦胴縁材110を所定間隔で形成している。
【0068】但し、本実施形態では、実施形態1,2の
サイディングボードに代えて、所定間隔の凹凸306
A,313Aを横縞状に形成したタイル下地材306,
313と、このタイル下地材306,313に接着剤及
び目地モルタル309,314で固着された表面タイル
308,310,315を有する。なお、表面タイル3
08,310,315の裏面308B,310B,31
5Bに形成した凹凸が、タイル下地材306,313の
凹凸306Aが噛み合って、所定位置に位置決めされ
る。これにより、外壁下地材104の外側面104Aと
タイル下地材306の内側面306Bとの間に通気層3
07が形成される。同様に、外壁下地材109とタイル
下地材313との間に通気層316が形成される。ま
た、バルコニー部3の上部には、実施形態1,2と同様
に、これらを保護する笠木112が形成されている。
【0069】また、本実施形態3でも、実施形態2と同
様に、タイル下地ボード309を下方に張り下げるとと
もに、周縁外壁部3Aの外観をL字状に折り曲げた形状
とするため、最も下方の表面タイルに、断面略L字状の
L型表面タイル310を用いる。このL型表面タイル3
10は、本実施形態のバルコニー部など角部に用いる役
物であり、図11及び図12より容易に理解できるよう
に、軒裏仕上材108の下面108Aより下方におい
て、住宅1の内側方向(図中右方向)に延びる内側延在
部310Lを有する。しかも、この内側延在部208L
の上面208LBと軒裏仕上材108の下面108Aと
の間には、通気層307を外部につなげる流通間隙31
2が確保されている。なお、この流通間隙312は、内
側方向(図中右方向)に向けて開口する流通間隙開口部
312Pを含む。
【0070】本実施形態では、この流通間隙開口部31
2Pに、実施形態1,2で使用した金具10を配設して
いる。具体的には、図12に示すように、第1面部12
を外部、具体的には住宅1の内側方向(図中右方向)に
向け、また、第3面部14を上向き、即ち軒裏仕上材1
08の外側端面108Cに当接させて、第1面部12の
表面12Aが、L型表面タイル310の内側延在部31
0Lの内側端部310LTと略面一となるようにしてい
る。本実施形態では、釘NAを釘孔22及び長孔21
(図2参照)に挿通し、軒裏仕上材108及び外壁下地
材104に打ち付けて金具10を取り付けている。な
お、第4面部15及び第4面延在部16は下側に位置
し、これらは比較的広い幅(35mm)の平面を形成し
ている。第4面部15と第4面延在部16は、L型表面
タイル310の内側延在部310Lとの間に充填される
目地モルタル311の受けとなる。これにより目地受材
を内側延在部310lの上部に設けておく必要が無くな
り、施工が容易になるとともに、目地受材が不要となっ
た分、軒裏仕上材108からの下がり寸法を小さくする
ことができ、外観も向上させることができる。なお、タ
イル下地ボード306を張り付ける際、先に金具10を
固定しておけば、その下端面306Dを第4面延在部1
6に当接させることで、位置決めに役立てることができ
る。
【0071】本実施形態では、このような構造としたの
で、流通間隙開口部312P、つまり金具10の第1面
部12から流入した外気は、流通間隙312及び通気層
307との間を流通することができ、前記したように、
笠木112内を通じてバルコニー部3の内側に排気する
ことができる。また、通気層307に侵入した雨水や凝
結によって生じた水などの水滴は、外壁下地材104の
外側面104Aやタイル下地ボード306の内側面30
6B、第4面延在部16及び第4面部15の上面を伝わ
って、金具10の切り欠き20から筒状部11に入り、
さらに、スリット状貫通孔17を通じて、容易に排出で
きる。しかも、この住宅1の外方から見た場合、金具1
0は、張り下げられたL型ボード208に遮られて見え
難くされている。従って、バルコニー部3、さらには住
宅1の外観を損ねることがない。
【0072】また、前記したように、金具10では、第
1面部12に形成したスリット状貫通孔17に、第4面
部15まで拡がる1−4拡大部17Bを形成している。
このため、図12に示すように、水Mが金具10の筒状
部11に入った後、1−4拡大部17Bによって、水M
を外部により容易に移動させることができる。従って、
より確実に排水をすることが出来るようになる。
【0073】(実施形態4)次いで第4の実施形態につ
いて、図13,図14を参照しつつ説明する。上記実施
形態1では、バルコニー部3の下部で、サイディングボ
ード106の下端を軒裏仕上材108より下方まで張り
下げる手法の外壁に本発明の住宅1に適用した。また、
実施形態2では、バルコニー3の下部で、サイディング
ボードの下端を軒裏仕上材より下方まで張り下げると共
に、軒裏仕上材の下面より下方において内側方向に延び
る内側延在部を形成した。これに対し、本実施形態で
は、ポーチ部2の上部外壁部2Aに関するものである
点、及び、その下部で、下枠材の外側面、下面、及び内
側面を囲むように形成する点で異なる。従って、異なる
部分を中心に説明し、同様な部材には同一番号を付し、
同様な部分の説明は省略あるいは簡略化する。
【0074】図13は、住宅1におけるポーチ部2の上
部の断面図であり、図14は金具近傍の構造及び通気層
内の水を排出する様子を示す説明図である。ポーチ部2
の上部に位置する上部外壁部2Aは、梁101、下枠材
102、桁401を有し、それらの外側面に外壁下地材
404を張り、さらにその外側面404Aに縦胴縁材4
05を所定ピッチで形成し、外壁仕上材であるサイディ
ングボード406を張り付けて、外壁下地材404の外
側面404Aとサイディングボード406の内側面40
6Bとの間に通気層407を形成してなる。なお、この
軒天部分には、垂木402が形成され、サイディングボ
ード406の上方には、水平または勾配に軒天仕上材4
03が張られている。
【0075】但し、本実施形態では、サイディングボー
ドを下方に張り下げるとともに、下枠材102の周りの
外観を、サイディングボードで囲んだ形状とするため、
平板状のサイディングボード406の下方に、実施形態
2と同様の断面略L字状のL型ボード408を備え、さ
らに、下枠材102の内側(図中右側)にも、L型ボー
ド408と向き合うように、断面略L字状のL型ボード
411を備える。これにより、下枠材102の外側面1
02C、下面102A、内側面102Dが、外壁仕上材
であるL型ボード408,411で囲まれる。これらの
L型ボード408,411は、本実施形態のポーチ部な
ど角部に用いる役物であり、図13及び図14より容易
に理解できるように、下枠材102の下方において、住
宅1の内側方向(図中右方向)に延びる内側延在部40
8L、あるいは外側方向(図中左方向)に延びる外側延
在部411Lを有する。これらの内側延在部408Lと
外側延在部411Lとは、下枠材102の下方に延在す
る下側延在部を構成している。なお、内側延在部408
Lの内側端面408LTと外側延在部411Lの外側端
面411LTとの間には、後述するように、金物10が
介在するので、その第1面部12の幅W1(13mm)
分だけ、間隔が空けられている。また、内側延在部40
8Lの下面408LAと外側延在部411Lの下面41
1LAとは、ほぼ面一に取り付けられる。
【0076】また、内側延在部408Lの上面408L
Bと、下枠材102の下面102A及び外壁下地材40
4の下端面404Dとの間には、前記した、実施形態2
の通気胴縁材209よりも厚い通気胴縁材409(間隔
455mm)が所定間隔で介在している。このため、内
側延在部408Lの上面408LBと、下枠材102の
下面102A及び外壁下地材404の下端面404Dと
の間には、通気層407を外部につなげる流通間隙41
0が形成されることになる。なお、この流通間隙410
は、内側延在部408Lの内側端面408LTと外側延
在部411Lの外側端面411LTとの間に形成され、
下方に向けて開口する流通間隙開口部410Pを含む。
また、外側延在部411Lの上面411LBと、下枠材
102の下面102Aとの間には、通気胴縁材409と
同じ厚さの中間材412が介在している。
【0077】本実施形態でも、この流通間隙開口部41
0Pに、実施形態1〜3で使用した金具10を配設して
いる。具体的には、図14に示すように、第1面部12
を外部、具体的には下方に向け、また、第4面部15及
び第4面延在部16を内側方向(図中右方向)に向け、
外側延在部411Lの外側端面411LTと中間材41
2の外側面412Aに当接させて、第1面部12の表面
12Aが、L型ボード408の内側延在部408Lの下
面408LA及びL型ボード411の外側延在部411
Lの下面411LAと略面一となるようにしている。
【0078】なお、本実施形態では、金具10の第3面
部14の幅W3(図中上下方向寸法図2(b)参照)
が、内側延在部408Lの厚さより大きいため、第2面
部13が内側延在部408Lの上面408LBより上位
に位置することになる。しかし、前記したように、金具
10の第3面部14には長孔21が形成されており、こ
の長孔21の一部が内側延在部408Lの上面408L
Bより上方まで拡がっている。つまり、長孔21の一部
が上面408LBの上に出ている。このため、図14に
示すように、L型ボード408のうち内側延在部408
Lの上面408LBから、水Mをこの長孔21を通じて
金具10の筒状部11内に容易に移動させることができ
る。また、本実施形態では、釘NAを釘孔23(図2参
照)に挿通し、中間材411に打ち付けて金具10を取
り付けている。
【0079】本実施形態では、このような構造としたの
で、流通間隙開口部410P、つまり金具10の第1面
部12から流入した外気は、流通間隙410及び通気層
407との間を流通することができ、屋根裏に排気する
ことができる。また、通気層407に侵入した雨水や凝
結によって生じた水などの水滴は、外壁下地材404の
外側面404Aやサイディングボード406の内側面4
06B、さらにはL型ボード408の内側面408B及
び内側延在部408Lの上面408LBを伝わって、金
具10の長孔21から筒状部11に入り、さらに、スリ
ット状貫通孔17を通じて、容易に排出できる。しか
も、この住宅1の外方から見た場合、金具10は、張り
下げられたL型ボード408と411との間に位置する
ので、見え難くされている。従って、ポーチ部2、さら
には住宅1の外観を損ねることがない。なお、金具10
の第1面部12の表面12Aを、L型ボード408,4
11の内側延在部408Lの下面408LAや外側延在
部411Lの下面411LAよりも、上位にしても良
い。このようにすると、さらに住宅1の外方から金具1
0が見え難くなるからである。
【0080】(実施形態5)次いで第5の実施形態につ
いて、図15,図16を参照しつつ説明する。本実施形
態5は、上記実施形態4と同様に、ポーチ部2の上部外
壁部2Aに関するものであり、その下部で、下枠材の外
側面、下面、及び内側面を囲むように形成する。但し、
本実施形態5では、実施形態3と同様にタイル仕上とす
るため、外壁仕上材として、タイル下地ボードあるいは
目地受材とこれに張り付けられた表面タイルとを用いる
点で異なる。従って、異なる部分を中心に説明し、同様
な部材には同一番号を付し、同様な部分の説明は省略あ
るいは簡略化する。
【0081】図15は、住宅1におけるポーチ部2の上
部の断面図であり、図16は金具近傍の構造及び通気層
内の水を排出する様子を示す説明図である。ポーチ部2
の上部に位置する上部外壁部2Aは、梁101、下枠材
102、桁401を有し、その外側面に外壁下地材40
4を張り、さらにその外側面404Aに縦胴縁材405
を所定ピッチで形成し、外壁仕上材であるタイル下地ボ
ード506及び表面タイル508を張り付けて、外壁下
地材404の外側面404Aとタイル下地ボード506
の内側面506Bとの間に通気層507を形成してな
る。なお、この軒天部分には、垂木402が形成され、
タイル下地ボード506及び表面タイル508の上方に
は、水平または勾配に軒天仕上材403が張られてい
る。
【0082】但し、本実施形態では、下枠材102の周
りの外観を、表面タイルで囲んだ形状とするため、タイ
ル下地ボード506に接着剤及び目地モルタル509で
表面タイル508を貼り付けるとともに、下方には、実
施形態3と同様の断面略L字状のL型表面タイル510
を備え、さらに、下枠材102の内側(図中右側)に
も、L型表面タイル510と向き合うように、断面略L
字状のL型表面タイル512を備える。これにより、下
枠材102の外側面102C、下面102A、内側面1
02Dが、外壁仕上材であるL型表面タイル510,5
12で囲まれる。これらのL型表面タイル510,51
2は、本実施形態のポーチ部など角部に用いる役物であ
り、図15及び図16より容易に理解できるように、下
枠材102の下方において、住宅1の内側方向(図中右
方向)に延びる内側延在部510L、あるいは外側方向
(図中左方向)に延びる外側延在部512Lを有する。
なお、内側延在部510Lの内側端面510LTと外側
延在部512Lの外側端面512LTとの間には、後述
するように、金物10が介在するので、その第1面部1
2の幅W1(13mm)分だけ、間隔が空けられてい
る。また、内側延在部510Lの下面510LAと外側
延在部512Lの下面512LAとは、ほぼ面一に取り
付けられる。
【0083】また、下枠材102の下面102A及びこ
れと面一になる外壁下地材404の下端面404Dに
は、通気胴縁材514が所定を保って形成されている。
さらに、この通気胴縁材514と内側延在部510Lの
間には目地受材511が、同様に通気胴縁材514と外
側延在部512Lの間には、目地受材513が介在し、
目地受材511,513と、内側延在部510L及び外
側延在部512Lとの間は、それぞれ目地モルタル51
6,517が充填され、互いに接合されている。なお、
目地受材511の内側端面511Tと目地受材513の
外側端面513Tとの間も、金具10の第1面部12の
幅W1(13mm)分だけ間隔が空けられている。
【0084】このため、目地受材511の上面511B
及び目地受材513の上面513Bと、下枠材102の
下面102A及び外壁下地材404の下端面404Dと
の間、さらに、目地受材511の内側端面511Tと目
地受材513の外側端面513Tとの間、内側延在部5
10Lの内側端面510LTと外側延在部512Lの外
側端面512LTとの間には、通気層507を外部につ
なげる流通間隙515が形成されることになる この流通間隙515は、内側延在部510Lの内側端面
510LTと外側延在部512Lの外側端面512LT
との間に形成され、下方に向けて開口する流通間隙開口
部515Pを含む。目地受材511と内側延在部510
L、及び目地受材513と外側延在部512Lとは、下
枠材102の下方に位置する下側延在部を構成する。
【0085】本実施形態でも、この流通間隙開口部51
5Pに、実施形態1〜4で使用した金具10を配設して
いる。具体的には、図16に示すように、第1面部12
を外部、具体的には下方に向け、また、第4面部15及
び第4面延在部16を外内側方向(図中左方向)に向
け、内側延在部510Lの外側端面510LTと目地受
材511の内側端面511Tに当接させて、第1面部1
2の表面12Aが、L型表面タイル510の内側延在部
510Lの下面510LA及びL型表面タイル512の
外側延在部512Lの下面512LAと略面一となるよ
うにしている。また、本実施形態では、釘NAを釘孔2
3(図2参照)に挿通し、目地受材511に打ち付けて
金具10を取り付けている。
【0086】本実施形態では、このような構造としたの
で、流通間隙開口部515P、つまり金具10の第1面
部12から流入した外気は、流通間隙515及び通気層
507との間を流通することができ、屋根裏に排気する
ことができる。また、通気層507に侵入した雨水や凝
結によって生じた水などの水滴は、外壁下地材404の
外側面404Aやタイル下地ボード506の内側面50
6B、さらには目地受材511の上面511B及び内側
端面511Tを伝わって、金具10の筒状部11に入
り、さらに、スリット状貫通孔17を通じて、容易に排
出できる。しかも、この住宅1の外方から見た場合、金
具10は、張り下げられたL型表面タイル510と51
3との間に位置するので、見え難くされている。従っ
て、ポーチ部2、さらには住宅1の外観を損ねることが
ない。なお、金具10の第1面部12の表面12Aを、
L型表面タイル510,512の内側延在部510Lの
下面510LAや外側延在部512Lの下面512LA
よりも、上位にしても良い。このようにすると、さらに
住宅1の外方から金具10が見え難くなるからである。
【0087】また、図16に示すように、前記したよう
に、金具10には第2面部13と第4面部15との間に
間隙27が形成されている。このため、目地受材511
の内側端面511Tを伝って下降してきた水滴Mは、こ
の間隙27を通じて容易に筒状部11内に移動させるこ
とができる。また、金具10には、切り欠き20に第3
面部14まで拡がる2−3拡大部20Aをも形成してい
る。このため、目地受材513の外側端面513Tを伝
って下降してきた水滴Mも、この2−3拡大部20Aに
よって、筒状部11内により容易に移動させることがで
きる。従って、より確実に排水をすることが出来る。
【0088】以上において、本発明の金物及び建築物を
実施形態1〜5に即して説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもな
い。例えば、金物10を予め所定位置に貫通孔や切り欠
きを形成した金属板30を折曲成形して形成したが、引
き抜き、鋳造その他の手法によって形成しても良い。但
し、上記したように、金属板を折り曲げ成形して金具を
形成すると、軽量で、製造容易なため安価にできるメリ
ットがある。また、上記では、第4面延在部16を長さ
方向全体にわたって備え、断面略d字状の金具10を用
いたが、金具の取付等を考慮し第4面延在部を形成しな
いもの、あるいは、第4面延在部を長さ方向適当箇所に
設けたものとしても良い。
【0089】また、上記各実施形態においては、外壁仕
上として、サイディングボード106、あるいはタイル
下地材306とこれに張り付けた表面タイル308など
からなる乾式タイルを施工した乾式工法のものを示した
が、縦胴縁材110等にラス板や骨材を入れた紙板など
の下地板を張り付け、さらにモルタル塗りを施したり、
ラス板や下地板に接着モルタルを介して表面タイルを貼
り付けるなどの湿式工法適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】住宅(建築物)におけるオーバーハング状外壁
部を例を示す説明図である。
【図2】外壁用通気水抜金物の、(a)は部分斜視図、
(b)は断面図である。
【図3】折曲加工により図2に示す外壁用通気水抜金物
とする金属板の端部を示す部分平面図である。
【図4】実施形態1にかかる外壁構造を有するバルコニ
ー部の断面図である。
【図5】実施形態1にかかり、図4に示す外壁内の通気
の様子を示す説明図である。
【図6】実施形態1にかかり、金具近傍の構造及び通気
層内の水を排出する様子を示す説明図である。
【図7】実施形態1にかかり、2つの金物を継ぐ場合の
施工の仕方を示す説明図である。
【図8】実施形態2にかかる外壁構造を有するバルコニ
ー部の断面図である。
【図9】実施形態2にかかり、図8に示す外壁内の通気
の様子を示す説明図である。
【図10】実施形態2にかかり、金具近傍の構造及び通
気層内の水を排出する様子を示す説明図である。
【図11】実施形態3にかかる外壁構造を有するバルコ
ニー部の断面図である。
【図12】実施形態3にかかり、通気層あるいは流通間
隙内の水を排出する様子、及び金物と外壁仕上材との固
着の様子を示す説明図である。
【図13】実施形態4にかかる外壁構造を有するポーチ
部の断面図である。
【図14】実施形態4にかかり、通気層あるいは流通間
隙内の水を排出する様子、及び金物と外壁仕上材との固
着の様子を示す説明図である。
【図15】実施形態5にかかる外壁構造を示す断面図で
ある。
【図16】実施形態4にかかり、通気層あるいは流通間
隙内の水を排出する様子、及び金物と外壁仕上材との固
着の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 住宅(建築物) 2 ポーチ部 2A 上部外壁部(オーバーハング状外壁部) 3 バルコニー部 3A 周縁外壁部 (オーバーハング状外壁部) 10 外壁用通気水抜金物 12 第1面部 13 第2面部 14 第3面部 15 第4面部 16 第4面延在部 17 スリット状貫通孔(第1の流通路) 20 切り欠き(第2の流通路) 21 長孔(第3の流通路) 101 梁 102 下枠材 104,404 外壁下地材 105,405 縦胴縁材 106,206,406 サイディングボード(外壁仕
上げ材) 107,207,307,407,507 通気層 108 軒裏仕上材 208L,310L 内側延在部 408L,510L 内側延在部(下側延在部) 411L,512L 外側延在部(下側延在部) 113,210,312,410,515 流通間隙 113P,210P,312P,410P,515P
流通間隙開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 兼正 愛知県名古屋市中村区井深町9番41号 佐 藤工業株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DA02 DH00 FA00 FA04 FA19 GA12 GA67 HA01 HB03 HF18 JA01 KA03 LA04 LA12 NA07 NB00 NC01 ND11

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端が建物土台部につながらずにオーバー
    ハング状に形成され、 外壁下地材と、 外壁仕上材と、 上記外壁下地材と外壁仕上材との間に介在する胴縁材
    と、を備えるオーバーハング状外壁部を有する建築物で
    あって、 上記胴縁材は、上下方向に延び、上記外壁下地材と外壁
    仕上材との間に通気層を形成する縦胴縁材であり、 上記オーバーハング状外壁部は、 上記通気層の下端に、または上記通気層の下端より上記
    建築物の内側方向に引き下がった位置に、外部に向けて
    開口する流通間隙開口部を有し、上記通気層を外部につ
    なげる流通間隙と、 外壁用通気水抜金物であって、 断面略矩形筒状をなし、上記矩形の第1辺をなす第1面
    部と、上記第1面部と対向する第2面部と、上記第1面
    部と第2面部との間を結び互いに対向する第3面部と第
    4面部とを有する筒状部を含み、 上記筒状部内と上記第1面部の外とを結ぶ第1の流通路
    と、 上記第2面部のうち、上記第1の流通路を上記第2面部
    に垂直に投影した部分以外の部分に形成され、上記筒状
    部内と上記第2面部の外とを結ぶ第2の流通路と、を備
    え、 上記第1面部を外部に向けて上記流通間隙開口部内に位
    置する外壁用通気水抜金物と、を備える建築物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の建築物であって、 前記オーバーハング状外壁部は、その下面をなす軒裏仕
    上材を有し、 前記外壁下地材は、その下端が上記軒裏仕上材に当接
    し、またはその下端が上記軒裏仕上材より上方に位置
    し、 前記外壁仕上材は、その下端が上記軒裏仕上材よりも下
    方まで張り下げられ、 上記外壁仕上材の内側面と上記軒裏仕上材の外側端面と
    の間には、下方に向けて開口する前記流通間隙開口部を
    含む前記流通間隙が形成され、 前記外壁用通気水抜金物の前記第1面部の表面は、上記
    軒裏仕上材の下面と略面一とされてなる建築物。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の建築物であって、 前記オーバーハング状外壁部は、その下面をなす軒裏仕
    上材を有し、 前記外壁下地材は、その下端が上記軒裏仕上材に当接
    し、またはその下端が上記軒裏仕上材より上方に位置
    し、 前記外壁仕上材は、その下端が上記軒裏仕上材よりも下
    方に張り下げられると共に、上記軒裏仕上材の下面より
    下方において内側方向に延びる内側延在部を有し、 上記外壁仕上材の内側延在部の上面と上記軒裏仕上材の
    下面との間には、上記建築物の内側に向けて開口する前
    記流通間隙開口部を含む前記流通間隙が形成され、 前記外壁用通気水抜金物の前記第1面部の表面は、上記
    外壁仕上材の内側延在部の内側端面と略面一にされてな
    る建築物。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の建築物であって、 前記オーバーハング状外壁部は、その下方に下枠材を有
    し、 前記外壁下地材は、その下端が上記下枠材の下面と略面
    一にされ、または上記下面より上方に位置し、 前記外壁仕上材は、少なくとも上記下枠材の外側面及び
    下面との間に、上記通気層とつながる前記流通間隙を形
    成し、上記下枠材の外側面、下面、及び内側面を囲むよ
    うに延ばされてなり、 上記外壁仕上材のうち、上記下枠材の下方に位置する下
    側延在部に、下方に向けて開口する前記流通間隙開口部
    が形成され、 前記外壁用通気水抜金物の前記第1面部の表面は、上記
    外壁仕上材の下側延在部の下面と略面一に、または上記
    下面より上位にされてなる建築物。
  5. 【請求項5】断面略矩形筒状をなし、上記矩形の第1辺
    をなす第1面部と、上記第1面部と対向する第2面部
    と、上記第1面部と第2面部との間を結び互いに対向す
    る第3面部と第4面部とを有する筒状部を含み、 上記筒状部内と上記第1面部の外とを結ぶ第1の流通路
    と、 上記第2面部のうち、上記第1の流通路を上記第2面部
    に垂直に投影した部分以外の部分に形成され、上記筒状
    部内と上記第2面部の外とを結ぶ第2の流通路と、を備
    える外壁用通気水抜金物。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の外壁用通気水抜金物であ
    って、 前記第1の貫通孔は、前記第1面部と第3面部とがなす
    角部を越えて上記第3面部に拡がる1−3拡大部、及び
    前記第1面部と第4面部とがなす角部を越えて上記第4
    面部に拡がる1−4拡大部の少なくともいずれかを有す
    る外壁用通気水抜金物。
  7. 【請求項7】請求項5または請求項6に記載の外壁用通
    気水抜金物であって、 前記第2の流通路は、前記第2面部と第3面部とがなす
    角部を越えて上記第3面部に拡がる2−3拡大部、及び
    前記第2面部と第4面部とがなす角部を越えて上記第4
    面部に拡がる2−4拡大部の少なくともいずれかを有す
    る外壁用通気水抜金物。
  8. 【請求項8】請求項5〜請求項7のいずれかに記載の外
    壁用通気水抜金物であって、 前記第1の流通路は、前記筒状部の軸に直交する方向に
    長いスリット状流通路であり、 前記第1面部には、上記筒状部の軸方向に、複数の上記
    スリット状流通路が所定ピッチで列設されたスリット列
    設部と、上記スリット状流通路が形成されない無孔部と
    が交互に形成され、 前記第2面部のうち上記無孔部に対応する位置に、それ
    ぞれ前記第2の流通路が形成されている外壁用通気水抜
    金物。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の外壁用通気水抜金物であ
    って、 前記スリット列設部同士のピッチは、 上記外壁用通気水抜金物を取り付ける外壁において、そ
    の間に通気層を形成する縦胴縁材同士のピッチよりも小
    さい外壁用通気水抜金物。
  10. 【請求項10】請求項8または請求項9に記載の外壁用
    通気水抜金物であって、 前記スリット状流通路は、少なくとも第1面部と第3面
    部とがなす角部及び第1面部と第4面部とがなす角部に
    まで拡がっており、 前記列設されたスリット状流通路の前記所定ピッチをP
    とし、 前記スリット状流通路の前記軸方向寸法をJDとしたと
    き、 外壁用通気水抜金物の一方の端部から最も近い前記スリ
    ット状流通路までの寸法をXが、P−JD/2と略等し
    い外壁用通気水抜金物。
  11. 【請求項11】請求項5〜請求項10のいずれかに記載
    の外壁用通気水抜金物であって、 前記筒状部内と前記第3面部の外とを結ぶ第3の流通
    路、及び前記筒状部内と前記第4面部の外とを結ぶ第4
    の流通路の少なくともいずれかを備える外壁用通気水抜
    金物。
  12. 【請求項12】請求項5〜請求項11のいずれかに記載
    の外壁用通気水抜金物であって、 前記第4面部から、この第4面部の表面と略面一で前記
    第2面部を越えて延びる第4面延在部を備え、 上記第4面延在部には、取付部材を挿通可能な取付貫通
    孔を備える外壁用通気水抜金物。
  13. 【請求項13】請求項5〜請求項12のいずれかに記載
    の外壁用通気水抜金物であって、 前記第4面部から、この第4面部の表面と略面一で前記
    第2面部を越えて延びる第4面延在部を備え、 上記第4面部と第4面延在部とがなす前記軸に垂直な方
    向の幅は、上記軸方向に一定の所定値を有する外壁用通
    気水抜金物。
  14. 【請求項14】請求項5〜請求項13のいずれかに記載
    の外壁用通気水抜金物であって、 所定形状に成形された1枚の金属板を折曲成形してなる
    外壁用通気水抜金物。
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