JP2001196959A - デジタル放送受信機のボリューム制御方法 - Google Patents

デジタル放送受信機のボリューム制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボリュームのアップ操作をしても、音量を所定
音量に制限し、突然、大音量が出力されることが無いよ
うにする。 【解決手段】最大音量値Vmaxを予め最大音量値メモリ2
5aに設定しておき、ボリューム28の操作があった
時、ボリュームの操作量ΔVを計測し、ついで、操作量
に応じた音量値ΔV+V→Vを算出して、音量値Vと前記最
大音量値Vmaxを比較し、設定音量値が最大音量値よりも
大きい場合、表示部に警告表示をすると共に、音量Vを
該最大音量値Vmaxに制限する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル放送受信機
のボリューム制御方法に係わり、特に、最大音量値を設
定しておき、ボリューム操作で設定された音量値が、予
め設定してある最大音量値よりも大きい場合に音量を該
最大音量値に制限したり、又は、ボリューム操作を無効
にする、デジタル放送受信機のボリューム制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のデジタル放送受信機の構成
図である。図中11はアンテナ、12は所望のデジタル
放送信号を受信し、該信号に含まれる高能率符号データ
(MPEGデータ等)を復元して出力するデジタル放送
受信部、13は入力されたアナログの音声信号を増幅し
て出力するアンプ、14は音声を出力するスピーカ、1
5は受信機を制御するプロセッサ(CPU)、16は受
信局の周波数等を表示する表示部、17は音量を調整す
るボリュームである。デジタル放送受信部12は図示す
るように、RF部12a、A/D変換器12b、復調部
12c、エラー訂正部12d、MPEG部12e、D/
A変換器12f等を備えている。RF部12aはデジタ
ル放送信号を受信してベースバンド信号を出力し、A/
D変換器12bはベースバンドのアナログ信号をデジタ
ルデータに変換する。復調部12cはデジタルデータに
復調処理を施してMPEGデータ等を出力する。エラー
訂正部12dは復調データにエラー訂正処理を施し、M
PEG部12eはエラー訂正部から入力するMPEGデ
ータ等を元のデジタル音声データに変換する。D/A変
換器12fはデジタルの音声データをアナログの音声信
号に変換する。
【0003】図9は従来のボリューム制御のフローチャ
ートである。まず、ボリューム17(図8)の操作があ
るか、否かをCPU15により判定し(ステップ90
1)、操作が無い時はステップ901の処理を継続す
る。一方、ボリューム17の操作があった時はCPU1
5により、ボリューム17の操作量計測を行い(ステッ
プ902)、ついで前記操作量に応じた音量値を算出し
(ステップ903)、算出した音量値をアンプ13へ送
信する(ステップ904)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のデジタル放送受
信機は、受信状態が悪くなると、音声を出力できなくな
る。かかる場合、ユーザーはボリューム操作により音量
を上げてしまうことがある。これは、ボリュームが低い
ので音声が聞こえないのか、正常な受信をしていないの
で音声が聞こえないのか、判断できないためである。と
ころで、ボリューム操作により音量を上げた状態で、正
常受信が可能になると、突然、大音量を出力し、ユーザ
ーを驚かせ、車載用の場合は安全運転上の問題があっ
た。以上より、本発明の目的は、正常受信不可能時にボ
リュームのアップ操作をしても、音量を所定音量に制限
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明によ
れば、最大音量値を設定しておき、ボリュームの設定操
作があった時、設定音量値と前記最大音量値を比較し、
設定音量値が最大音量値よりも大きい場合は、音量を該
最大音量値に制限することにより達成される。上記課題
は、デジタル放送受信時、正常に放送を受信可能な状態
であるか、否かを判定し、正常受信不能状態の時、ボリ
ューム操作を無効にすることにより達成される。上記課
題は、デジタル放送受信時、正常に放送を受信可能な状
態であるか、否かを判定し、正常受信不能状態の時、ボ
リューム操作により設定された音量値と予め設定してあ
る最大音量値を比較し、設定音量値が最大音量値よりも
大きい場合は、音量を該最大音量値に制限することによ
り達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】(A)本発明の第1実施例 (a)デジタル放送受信機の構成 図1は本発明第1実施例のデジタル放送受信機の構成図
である。図中、21はアンテナ、22は所望のデジタル
放送信号を受信し、該信号に含まれる高能率符号データ
(例えばMPEGデータ)を復元して出力するデジタル
放送受信部、23は入力されたアナログの音声信号を増
幅して出力するアンプ、24は音声を出力するスピー
カ、25は受信機を制御するプロセッサ(CPU)、2
6は受信局の周波数等を表示する表示部、27は出力す
る最大の音量を設定するための最大音量値設定キー、2
8は音量を調整するボリュームである。デジタル放送受
信部22は図示するように、RF部22a、A/D変換
器22b、復調部22c、エラー訂正部22d、MPE
G部22e、D/A変換器22f等を備えている。RF
部22aはデジタル放送信号を受信してベースバンド信
号を出力し、A/D変換器22bはベースバンドのアナ
ログ信号をデジタルデータに変換する。復調部22cは
デジタルデータに復調処理を施してMPEGデータを出
力する。エラー訂正部22dは復調データにエラー訂正
処理を施し、MPEG部22eはエラー訂正部から入力
するMPEGデータを元のデジタル音声データに変換す
る。D/A変換器22fはデジタルの音声データをアナ
ログの音声信号に変換する。又、CPU25は、最大音
量値メモリ25a、現在音量値メモリ25bを備えてい
る。最大音量値メモリ25aは、最大音量値設定キー2
7とボリューム28の操作により設定する最大音量値Vm
axを記憶するメモリ、現在音量値メモリ25bは現在出
力している音量値Vを記憶するメモリである。
【0007】(b)最大音量値設定フローチャート 図2は最大音量値設定のフローチャートである。まず、
CPU25(図1)は、所定時間毎に設定キー27が押
されたか、否かを判定し(ステップ201)、押されて
いない時は処理を終了する。一方、押された場合はボリ
ューム28の操作が行われたか、否かを判定する(ステ
ップ202)。ボリューム28の操作が行われない場合
はボリューム操作が行われるのを待つ。ボリューム操作
が行われた場合はボリューム28の操作量ΔVを計測す
る(ステップ203)。次に、ステップ203での操作
量ΔVに応じた音量値ΔV+V→Vを算出し(ステップ20
4)、音量値Vをアンプ23へ送信する(ステップ20
5)。しかる後、ボリューム操作が終了したか、否かを
判定し(ステップ206)、終了していない時は、ステ
ップ203以降の処理を繰り返す。一方、ボリューム操
作が終了した場合は、設定キー27が押されたか、否か
を判定し(ステップ207)、押されていない時は押さ
れるのを待つ。一方、押された場合は、現在の音量値を
最大音量値V→Vmaxとして最大音量値メモリ25aに記
憶する(ステップ208)。
【0008】(c)本発明の第1実施例フローチャート 図3は本発明の第1実施例フローチャートである。ま
ず、CPU25(図1)は所定時間毎にボリューム28
の操作が行われたか、否かを判定し(ステップ30
1)、操作が行われない場合は処理を終了する。一方、
ボリューム操作が行われた場合はボリューム28の操作
量ΔVを計測し(ステップ302)、操作量ΔVに応じた
音量値ΔV+V→Vを算出する(ステップ303)。次に、
音量値Vが、予め設定してある最大音量値Vmaxよりも大
きいか、否かを判定し(ステップ304)、小さい時は
音量値Vをそのままアンプに送信する(ステップ30
7)。一方、大きい時は表示部26に前記最大音量値Vm
axを超過した旨の警告を表示し(ステップ305)、つ
いで現在の音量Vを最大音量値Vmaxに制限し(V=Vma
x)、V(=Vmax)を新しい音量値として(ステップ30
6)、アンプに送信する(ステップ307)。以上のよ
うにすれば、ユーザーが不用意にボリュームを上げて
も、音量は最大音量値に制限されるので、大音量を出力
せず、運転に支障をきたさない。
【0009】(B)本発明の第2実施例 (a)デジタル放送受信機の構成 図4は本発明第2実施例のデジタル放送受信機の構成図
であり、図1と同一のブロックには、同一の番号を付し
ている。異なる点は、(1)CPU25内の最大音量値
メモリと、最大音量値設定キーが削除された点、(2)
RF部22aから受信電界強度検出信号RSSI、復調
部22cからフレーム同期検出信号FSS、エラー訂正
部22dからエラー訂正状況信号ECCをそれぞれ取り
出して、CPU25に入力している点である。尚、正常
に放送を受信しておらず、音声が出力されていなけれ
ば、(1)受信電界強度検出信号RSSIのレベルが設
定レベル以下となり、あるいは、(2)フレーム同期検
出信号FSSがフレームの同期が取れないことを示し、
あるいは、(3)エラー訂正状況信号ECCがエラーが
多く訂正しきれないことを示す。従って、いずれかが検
出された時、正常に放送を受信していないと判定する。
【0010】(b)本発明の第2実施例フローチャート 図5は本発明第2実施例のフローチャートである。ま
ず、CPU25(図4)は所定時間毎にボリューム28
の操作が行われたか、否かを判定し(ステップ50
1)、操作が行われない場合は処理を終了する。一方、
ボリューム操作が行われた場合はボリューム28の操作
量ΔVを計測し(ステップ502)、操作量ΔVに応じた
音量値ΔV+V→Vを算出する(ステップ503)。次に、
電界強度検出信号RSSI、フレーム同期検出信号FS
S、エラー訂正状況信号ECCを参照して、デジタル放
送受信部22が正常に放送を受信しているか、否かを判
定する(ステップ504)。正常に放送を受信している
時は、音量値Vをアンプに送信し(ステップ505)、
処理を終了する。一方、正常に放送を受信していない場
合は、ボリューム操作が無効である旨の警告を表示し
(ステップ506)、ボリューム操作を無効にする(ス
テップ507)。以上のようにすれば、正常に放送を受
信しておらず、音声が出力されていない時、ユーザーが
ボリュームを上げてもボリューム操作は無効となるの
で、正常受信が可能になった場合に、突然、大音量を出
力しないので、運転に支障をきたさない。
【0011】(C)本発明の第3実施例 (a)デジタル放送受信機の構成 図6は本発明第3実施例のデジタル放送受信機の構成図
であり、図1と同一のブロックには、同一の番号を付し
ている。異なる点はRF部22aから受信電界強度検出
信号RSSI、復調部22cからフレーム同期検出信号
FSS、エラー訂正部22dからエラー訂正状況信号E
CCを取り出して、CPU25に入力している点であ
る。正常に放送を受信しているか、否か判定する基準
は、第2実施例と同様である。
【0012】(b)本発明の第3実施例フローチャート 図7は本発明第3実施例のフローチャートである。ま
ず、CPU25(図6)は所定時間毎にボリューム28
の操作が行われたか、否かを判定し(ステップ70
1)、操作が行われない場合は処理を終了する。一方、
ボリューム操作が行われた場合はボリューム28の操作
量ΔVを計測し(ステップ702)、操作量ΔVに応じた
音量値ΔV+V→Vを算出する(ステップ703)。次に、
電界強度検出信号RSSI、フレーム同期検出信号FS
S、エラー訂正状況信号ECCを参照してデジタル放送
受信部22が正常に放送を受信しているか、否かを判定
する(ステップ704)。正常に放送を受信している時
は、音量値Vをアンプに送信し(ステップ708)、処
理を終了する。一方、正常に放送を受信していない場合
は、音量値Vが、予め設定してある最大音量値Vmaxより
も大きいか、否かを判定する(ステップ705)。音量
値Vが最大音量値Vmaxより小さい時は、音量値Vをアンプ
に送信し(ステップ708)、処理を終了し、一方、音
量値Vが最大音量値Vmaxより大きい場合は、ボリューム
操作が最大音量設定値を超過した旨の警告を表示する
(ステップ706)。ついで、現在の音量Vを最大音量
値Vmaxに制限し(V=Vmax)、V(=Vmax)を新しい音量値
として(ステップ707)、アンプに送信する(ステッ
プ708)。以上のようにすれば、正常に放送を受信し
ていない時、ユーザーがボリュームを上げても、音量を
予め設定した最大音量値に制限するので、正常受信が可
能になった場合に、突然、大音量を出力しないので、車
載用の場合等で運転に支障をきたさない。
【0013】
【発明の効果】以上、本発明によれば、最大音量値を設
定しておき、ボリュームの設定操作があった時、設定音
量値と前記最大音量値を比較し、設定音量値が最大音量
値よりも大きい場合は、音量を該最大音量値に制限する
ので、正常な受信をしている、いないに関わらず、ボリ
ュームのアップ操作をしても、音量を所定音量に制限す
ることができる。又、本発明によれば、デジタル放送受
信時、正常に放送を受信可能な状態であるか、否かを判
定し、正常受信不能状態の時、ボリューム操作を無効に
するので、突然大音量を出力しないようにすることがで
き、ユーザーを驚かせることも無くなる。又、本発明に
よれば、デジタル放送受信時、正常に放送を受信可能な
状態であるか、否かを判定し、正常受信不能状態の時、
ボリューム操作により設定された音量値と予め設定して
ある最大音量値を比較し、設定音量値が最大音量値より
も大きい場合は、音量を該最大音量値に制限するので、
正常受信不可能時にボリュームのアップ操作をして、正
常受信が可能になっても、突然、大音量を出力しないよ
うにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例のデジタル放送受信機構成図
である。
【図2】最大音量値設定のフローチャートである。
【図3】本発明第1実施例のフローチャートである。
【図4】本発明第2実施例のデジタル放送受信機構成図
である。
【図5】本発明第2実施例のフローチャートである。
【図6】本発明第3実施例のデジタル放送受信機構成図
である。
【図7】本発明第3実施例のフローチャートである。
【図8】従来のデジタル放送受信機構成図である。
【図9】従来のボリューム制御のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
22・・デジタル放送受信部 25a・・最大音量値メモリ 28・・ボリューム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル放送を受信するデジタル放送受
    信機のボリューム制御方法において、 最大音量値を設定しておき、ボリュームの設定操作があ
    った時、設定音量値と前記最大音量値を比較し、 設定音量値が最大音量値よりも大きい場合は、音量を該
    最大音量値に制限する、 ことを特徴とするデジタル音声放送受信機のボリューム
    制御方法。
  2. 【請求項2】 デジタル放送を受信するデジタル放送受
    信機のボリューム制御方法において、 デジタル放送受信時、正常に放送を受信可能な状態であ
    るか、否かを判定し、 正常受信不能状態の時、ボリューム操作を無効にする、
    ことを特徴とするデジタル放送受信機のボリューム制御
    方法。
  3. 【請求項3】 デジタル放送を受信するデジタル放送受
    信機のボリューム制御方法において、 デジタル放送受信時、正常に放送を受信可能な状態であ
    るか、否かを判定し、 正常受信不能状態の時、ボリューム操作により設定され
    た音量値と予め設定してある最大音量値を比較し、 設定音量値が最大音量値よりも大きい場合は、音量を該
    最大音量値に制限する、 ことを特徴とするデジタル放送受信機のボリューム制御
    方法。
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