JP2006270685A - ラジオ受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 異なったタイプのアンテナに対応して、自動的にチューナの特性を設定できるラジオ受信機を提供する。
【解決手段】 ラジオ受信機に接続されたアンテナアンプ10を駆動するためのアンテナアンプ制御用出力回路5と、この制御用出力5に流れる電流を検出する電流検出回路9を設ける。制御用CPU2は、アンテナアンプ制御用出力回路5に流れる電流があらかじめ規定しておいたアンテナアンプ10の接続時と判断する電流値に達していない場合は、アンテナアンプを持たないアンテナアンプが接続されたと判断する。記憶装置7には、異なったタイプのアンテナごとにチューナに対する各設定値を格納する。制御用CPU2には、検出されたアンテナタイプに対応した設定値を記憶装置7から読み出して、ラジオチューナ1に書き込む特性値設定手段11を設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、異なるタイプのアンテナを装着することのできるラジオ受信機に関するものであり、特に、接続したアンテナのタイプに応じてチューナの特性を設定可能とした技術に係る。
一般に、車載用のカーラジオなどでは、その受信精度や外観上の理由から、ポールアンテナや硝子アンテナなどの異なったタイプのアンテナが使用されることが多い。例えば、車両に予め設けられているポールアンテナは、アンテナが外部に露出しており、しかも車体からの突出量を多く取れることから受信感度も優れているため、直接ラジオチューナに接続されることが多い。
一方、硝子アンテナは、車両の窓硝子の内面に貼り付けられるものであり、車両のスタイルに影響を与えないとか、空気抵抗がないなどの理由から好まれているが、その反面、ポールアンテナに比較すると受信感度が低い。そのため、硝子アンテナにおいては、アンテナとチューナとの間に増幅用のアンテナアンプを接続することが行われている。
このように、車載用のラジオ受信機のアンテナとしては、その受信感度に応じて、アンテナアンプの有無をはじめとして、特性の異なる複数種類のアンテナが使用されているため、アンテナを接続するチューナ側では、一例として次の(1) から(3) に示すようなチューナ特性を各タイプのアンテナに合わせて調整することで、最適なラジオリスニング環境を構築するようにしている。
(1) ソフトミュート
受信機などの受信信号が急になくなった場合などにおいて、受信信号にそれまで隠れていたノイズなどが発生するため、このノイズを消去するためにミュートをかけること。この場合、ミュートによって全く信号をゼロにするのではなく、例えば、50%信号をダウンするなど若干の信号が出るようなレベルのミュートをかけることが多い。
受信機などの受信信号が急になくなった場合などにおいて、受信信号にそれまで隠れていたノイズなどが発生するため、このノイズを消去するためにミュートをかけること。この場合、ミュートによって全く信号をゼロにするのではなく、例えば、50%信号をダウンするなど若干の信号が出るようなレベルのミュートをかけることが多い。
(2) Sメータレベル
電界強度に基づく受信レベルに基づき出力されるものであり、オートチューニング時における受信信号のサーチ停止などに使用される。
(3) ハイカットコントロール
高域周波数を除去することで、ノイズ等による雑音を低減する。
電界強度に基づく受信レベルに基づき出力されるものであり、オートチューニング時における受信信号のサーチ停止などに使用される。
(3) ハイカットコントロール
高域周波数を除去することで、ノイズ等による雑音を低減する。
このようなチューナ特性の調整方法として、従来では次のような手法が採用されていた。まず、車両側に設けられた制御装置(例えば、オーディオ制御用コンピュータ)との通信手段を持たないラジオ受信機や、特定のアンテナタイプとの接続を想定していないラジオ受信機においては、特定のアンテナタイプに最適化しないで、どのタイプでも許容できる設定を適用していた。しかし、この手法では、アンテナタイプに応じた最適なチューナ特性の調整は不可能であり、アンテナタイプによってはカーラジオの心地よいリスニング環境の構築という面でハードウェアの上限の性能を引き出していない設定となってしまう。
一方、車両側に制御装置が設けられた制御装置との間で通信機能を有しているラジオ受信機では、その制御装置を利用してチューナ特性の調整を手動で行っていた。図4は、このような従来技術の一例を示すものであって、このラジオ受信機Rにおいてラジオチューナ1は制御用CPU2に接続され、この制御用CPU2に、音声制御部3、音声増幅部4、アンテナアンプ制御用出力回路5、液晶ディスプレイなどの表示器6、記憶装置7及び操作部8が設けられている。
このような従来技術においては、チューナ1に所定のアンテナが接続された場合に、そのアンテナに応じて、ユーザが表示器6に表示される内容に従い、操作部8を操作することにより専用の設定メニューを呼び出し、アンテナタイプを選択決定し、決定された内容の設定を不揮発性メモリー等の記憶装置7から呼び出して、ラジオチューナ1の設定及びアンテナアンプ制御用出力回路5のコントロール信号を制御する。しかし、この従来技術では、ユーザーによる設定を強要していることから設定の間違いが起こる可能性がある上に、ユーザが一々手作業で設定を行わねばならず、面倒であった。そのため、異なるアンテナのタイプに合わせてチューナ特性を自動的に設定することのできる技術が望まれていた。
さらに、アンテナとチューナ本体との適否を検出する技術として特許文献1のものがあるが、これもチューナ特性を自動的に設定するものではなかった。また、タイプの異なる複数のアンテナを切り替えて使用する受信機も特許文献2に記載されているが、これもチューナ特性の設定を自動化するものではなかった。
特開平9−148958公報
特開平5−316010公報
本発明は、以上の課題を解消するために提案されたものであり、その目的は、異なるアンテナ(例えば、アンテナアンプを必要とするアンテナと、アンテナアンプを必要とせずラジオ受信機に直接接続するアンテナ)で、どのようなアンテナが接続されたかを識別し、接続されたアンテナに合わせてチューナの各値を自動的に設定するようにしたラジオ受信機を提供することにある。
上述した目的を達成するために、請求項1の発明は、異なるタイプのアンテナを装着可能なチューナと、このチューナの機能制御を行う制御装置を備えたラジオ受信機において、前記制御装置が、アンテナのタイプに対応したチューナの特性値を記憶する記憶手段と、アンテナのタイプを検出する手段と、このアンテナタイプ検出手段によって検出したアンテナのタイプに対応した値を前記記憶手段から読み出して前記チューナの特性を設定する特性値設定手段とを有することを特徴とする。
請求項2の発明は、前記請求項1の発明において、前記異なるタイプのアンテナの一つがアンテナアンプを備えたものであり、前記アンテナタイプ検出手段がラジオ受信機にアンテナアンプを接続した場合におけるアンテナアンプ電流を検出するものであることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記特性値設定手段が、チューナのソフトミュートレベル、受信メータレベルまたはハイカット量の少なくとも一つを設定するものであることを特徴とする。
このような構成を有する本発明によれば、アンテナアンプ電流を検出するなどのアンテナタイプ検出手段により、チューナに特定の種類のアンテナが接続されていることを判別した場合に、このアンテナタイプに応じて、チューナのソフトミュートレベル、受信メータレベルまたはハイカット量などが記憶手段から読み出され、その値が特性値設定手段によりチューナに設定される。
以上述べたように、本発明のラジオ受信機によれば、アンテナのタイプに応じて自動的にチューナ特性が設定されるので、ユーザが特性値を手動でチューナに設定する必要がなくなりアンテナ取り付け時の作業性が向上するとともに、ラジオチューナの設定をアンテナタイプに合わせて最適化した良好なラジオリスニング環境の構築ができる。
続いて、本発明を実施するための最良の形態(以下「実施形態」という)について、図1から図3を参照して具体的に説明する。なお、前記図4に示した従来技術と同一の部分については同一の符号を付し、説明は省略する。
[1.構成]
本実施形態においては、図1に示すように、アンテナアンプ電流の検出回路9が設けられている。このアンテナアンプ電流は、ラジオ受信機に接続されたアンテナアンプ10を駆動するための電流であって、ラジオ受信機のアンテナアンプ制御用出力回路5がONされると、制御用CPU2が電流検出回路9の検出結果を確認できるようになっている。
本実施形態においては、図1に示すように、アンテナアンプ電流の検出回路9が設けられている。このアンテナアンプ電流は、ラジオ受信機に接続されたアンテナアンプ10を駆動するための電流であって、ラジオ受信機のアンテナアンプ制御用出力回路5がONされると、制御用CPU2が電流検出回路9の検出結果を確認できるようになっている。
この場合、アンテナアンプ制御用出力回路5は、アンテナアンプ10をラジオ受信時にONさせ、受信が停止時(ラジオオフや他のモードになった場合)にOFFとなるように制御するものであり、アンテナアンプ10のないポールアンテナなどのチューナ1に直接接続するアンテナでは、この制御用出力回路5が動作しないために、制御用出力回路5に電流が流れないので、電流が流れるアンテナアンプ10を備えたアンテナとを区別することができる。
前記制御用CPU2は、アンテナアンプ制御用出力回路5に流れる電流があらかじめ規定しておいたアンテナアンプ10の接続時と判断する電流値に達していない場合は、アンテナアンプを持たないアンテナアンプが接続されたと判断する。すなわち、本実施形態における電流検出回路9とこの制御用CPU2とが、本発明におけるアンテナタイプの検出手段を構成している。
前記記憶装置7には、従来技術と同様に、異なったタイプのアンテナごとにチューナに対する各設定値(ソフトミュートレベル、Sメーターレベル、ハイカット量等)が格納されている。また、前記制御用CPU2には、検出されたアンテナタイプに対応した設定値を前記記憶装置7から読み出して、これをラジオチューナ1に書き込む特性値設定手段11が設けられている。
[2.作用]
前記のような構成を有する本実施形態において、チューナ特性値の設定は、図2のフローチャートの各ステップ及び図3(A)(B)の接続図に示すように行われる。
前記のような構成を有する本実施形態において、チューナ特性値の設定は、図2のフローチャートの各ステップ及び図3(A)(B)の接続図に示すように行われる。
まず、アンテナの接続前の状態では、制御用CPU2は、ラジオ受信機Rの音声制御部3によりミュートをかけておくことにより、アンテナ接続作業時やチューナの特性設定時に、雑音がスピーカから出力されないようにしておく。これは、いずれのアンテナを接続した場合でも同様である。
この状態で、図3(A)のように、ラジオ受信機Rにアンテナアンプを持たないポールアンテナPAを接続した場合、アンテナアンプがないため制御用回路5をオンしても(ステップ1)、制御用回路5に電流が流れることがなく、そのため電流検出回路9が所定の電流値を検出することがない(ステップ2のNO)。
そのため、制御用CPU2は、アンテナアンプがないポールアンテナがラジオ受信機Rに接続されていると判断し、記憶装置7より事前に保存してあるポールアンテナ用の設定値(ソフトミュートレベル、Sメーターレベル、ハイカット量等)を呼び出し(ステップ3)、制御用CPU2とラジオチューナとを接続しているBUSを介してチューナ1にこの値を設定する(ステップ5)。その後、音声制御部3のミュートを解除し(ステップ6)、音声出力可能としてラジオ受信機Rの聴取を開始する。
次に、図3(B)のように、ラジオ受信機Rにアンテナアンプ10を有する硝子アンテナGAを接続した場合は、このアンテナアンプ10の接続によりアンテナアンプ制御用出力回路5に流れる電流を電流検出回路9により検出し、この検出電流値があらかじめ規定しておいたアンテナアンプ接続時と判断する電流値の範囲に合致している場合は、制御用CPU2はアンテナアンプを有する硝子アンテナGAが接続されたと判断する(ステップ2のYES)。
そして、制御用CPU2は、記憶装置7より事前に保存してあるアンテナアンプ用設定値(ソフトミュートレベル、Sメーターレベル、ハイカット量等)を呼び出し(ステップ4)、BUSを通してラジオチューナ1にこの値を設定する(ステップ5)。その後、音声制御部3のミュートを解除し(ステップ6)、音声出力可能としてラジオ受信機Rの聴取を開始する。
[3.効果]
以上の通り、本実施形態によれば、ラジオ受信機Rから出力するアンテナアンプ10への制御信号に流れる電流値を電流検出回路9で観測することにより、接続されているアンテチタイプを識別し、それぞれのアンテナタイプに合った設定を適用することにより、ラジオ受信機に対するアンテナの取り付けのみで、ラジオチューナの設定をアンテナタイプに合わせて最適化できる。その結果、アンテナ取り付け時におけるユーザのチューナ特性設定の手間がなくなり、設定値の誤入力も解消される。
以上の通り、本実施形態によれば、ラジオ受信機Rから出力するアンテナアンプ10への制御信号に流れる電流値を電流検出回路9で観測することにより、接続されているアンテチタイプを識別し、それぞれのアンテナタイプに合った設定を適用することにより、ラジオ受信機に対するアンテナの取り付けのみで、ラジオチューナの設定をアンテナタイプに合わせて最適化できる。その結果、アンテナ取り付け時におけるユーザのチューナ特性設定の手間がなくなり、設定値の誤入力も解消される。
[4.他の実施形態]
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、アンテナアンプの電流値の検出に代えて、アンテナアンプ10に内蔵したメモリなどに識別コードを記憶させておき、この識別コードをラジオ受信機側の検出手段により読み込んで、識別コードに対応した設定値を記憶装置7から読み出すこともできる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、アンテナアンプの電流値の検出に代えて、アンテナアンプ10に内蔵したメモリなどに識別コードを記憶させておき、この識別コードをラジオ受信機側の検出手段により読み込んで、識別コードに対応した設定値を記憶装置7から読み出すこともできる。
1:ラジオチューナ
2:制御用CPU
3:音声制御部
4:音声増幅部
5:アンテナアンプ制御用出力回路
6:表示器
7:記憶装置
8:操作部
9:電流検出回路
10:アンテナアンプ
11:特性値設定手段
2:制御用CPU
3:音声制御部
4:音声増幅部
5:アンテナアンプ制御用出力回路
6:表示器
7:記憶装置
8:操作部
9:電流検出回路
10:アンテナアンプ
11:特性値設定手段
Claims (3)
- 異なるタイプのアンテナを装着可能なチューナと、このチューナの機能制御を行う制御装置を備えたラジオ受信機において、
前記制御装置が、アンテナのタイプに対応したチューナの特性値を記憶する記憶手段と、アンテナのタイプを検出する手段と、このアンテナタイプ検出手段によって検出したアンテナのタイプに対応した値を前記記憶手段から読み出して前記チューナの特性を設定する特性値設定手段とを有することを特徴とするラジオ受信機。 - 前記異なるタイプのアンテナの一つがアンテナアンプを備えたものであり、
前記アンテナタイプ検出手段がラジオ受信機にアンテナアンプを接続した場合におけるアンテナアンプ電流を検出するものであることを特徴とする請求項1に記載のラジオ受信機。 - 前記特性値設定手段が、チューナのソフトミュートレベル、受信メータレベルまたはハイカット量の少なくとも一つを設定するものであることを特徴とする請求項1または2に記載のラジオ受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005087766A JP2006270685A (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | ラジオ受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005087766A JP2006270685A (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | ラジオ受信機 |
Publications (1)
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Family
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Family Applications (1)
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JP2005087766A Pending JP2006270685A (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | ラジオ受信機 |
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JP (1) | JP2006270685A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009246546A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | マルチモード通信装置 |
WO2011102139A1 (ja) * | 2010-02-19 | 2011-08-25 | パナソニック株式会社 | ラジオ受信機 |
-
2005
- 2005-03-25 JP JP2005087766A patent/JP2006270685A/ja active Pending
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