JP2001195315A - バックアップ記憶装置、メモリバックアップ方法、及び記憶媒体 - Google Patents

バックアップ記憶装置、メモリバックアップ方法、及び記憶媒体

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JP2001195315A
JP2001195315A JP2000001506A JP2000001506A JP2001195315A JP 2001195315 A JP2001195315 A JP 2001195315A JP 2000001506 A JP2000001506 A JP 2000001506A JP 2000001506 A JP2000001506 A JP 2000001506A JP 2001195315 A JP2001195315 A JP 2001195315A
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Mitsuo Nimura
光夫 仁村
Manabu Yamauchi
学 山内
智康 ▲吉▼川
Tomoyasu Yoshikawa
Naoto Watanabe
直人 渡辺
Ichiro Sasaki
一郎 佐々木
Keizo Isemura
圭三 伊勢村
Tomoshi Okawa
知志 大川
Noriaki Matsui
規明 松井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置の画像形成時に、揮発性メモリ
に記憶されていたバックアップされるべきデータが不揮
発性メモリに書き込まれることによる画像形成制御に与
える悪影響を削減する。 【解決手段】 揮発性メモリ57に複数のバックアップ
記憶領域59,60を設け、バックアップ対象データ
が、画像形成装置の状態(スタンバイ時、画像形成時)
に応じて、それらの複数のバックアップ記憶領域に別々
に格納される。そして、制御装置51が、該格納された
バックアップ対象データを、揮発性メモリ57からバッ
クアップ記憶領域毎に個別に異なるタイミングで不揮発
性メモリ58へ転送して書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックアップ記憶
装置、メモリバックアップ方法、及び記憶媒体に関し、
特に、揮発性記憶手段及び不揮発性記憶手段を備え、電
源断でも保存されるべきデータであるバックアップ対象
データを外部機器から受けて保存するバックアップ記憶
装置、当該バックアップ記憶装置に適用されるメモリバ
ックアップ方法、及び当該メモリバックアップ方法を実
行するプログラムを記憶した記憶媒体に関する。
【0002】上記バックアップ記憶装置は、例えば複写
機等の画像形成装置に搭載される。
【0003】
【従来の技術】従来、複写機等の画像形成装置では、画
像処理に関わる各補正値や操作者が設定した設定値等の
可変データが画像処理に利用される。例えば、コピー枚
数やプリント枚数のカウント値、各給紙段に格納されて
いる記録用紙のサイズや向きのデータなどである。
【0004】これらのデータを格納するバックアップ記
憶装置が画像形成装置に内蔵されている。バックアップ
記憶装置は外部からの電源供給がなくなった状態におい
てもそのデータを保持し、電源供給が再び行われた際
に、円滑に動作するようにしなければ成らない。
【0005】そのため画像形成装置に用いられているバ
ックアップ記憶装置は、外部からの電源供給が無い場合
でもデータを保持できるような工夫が必要となる。
【0006】ところで一方、システムに組み込まれた記
憶装置において、データの書き込み及び読み出しが可能
である半導体記憶装置が幅広く採用されている。
【0007】これら読み書き可能な半導体記憶装置とし
ては、ダイナミックRAM(Dynamic Random Access Me
mory、以下「DRAM」と記述)やスタティックRAM
(Static Random Access Memory、以下「SRAM」と
記述)などの揮発性メモリが用いられる。これらの揮発
性メモリは電源電圧の供給がなければ内部に蓄積された
データ内容を保持することは不可能である。しかし揮発
性メモリでは高速にデータの読み出し及び書き込みが可
能である特徴を有している。
【0008】これらの揮発性メモリを記憶装置としても
つシステムにおいては、外部からの電源供給が遮断され
ても、記憶装置に蓄積されているデータを保持するため
に、バックアップ電源をシステム内に保持する必要があ
り、コスト面で不利であった。
【0009】またバックアップ電源としては、電池やコ
ンデンサなどを使用するが、上記の揮発性メモリに電源
を供給可能な時間、つまりデータを保持可能な時間が有
限であるという問題もあった。
【0010】そこで、上記の揮発性メモリを採用するこ
とで生じる問題を解決する為に、データの書き換えが可
能な不揮発性メモリを採用することが考えられる。
【0011】従来、不揮発性メモリとしては、半導体製
造過程でデータを書き込んでしまいデータの消去が不可
能なマスクROM(Masked Read Only Memory)が一般
的であったが、近年、データを電気的に消去及び書き込
みすることが数百回から数万回可能なEEPROM(El
ectrically Erasable Programmable Read Only Memory)
などが市場に登場している。すなわち、こうしたEEP
ROMは、電源供給をすることなく内容データを保持す
ることが可能であり、バックアップ電源が不要となる利
点があり、またEEPROM内のデータを電気的に消去
したり、それに書き込みが可能であり、システムに実装
したままメモリ内容の変更が可能である。
【0012】しかし、EEPROMなどの不揮発性メモ
リに蓄えられるデータの内容を書き換える際に、DRA
MやSRAMに比べ、多くの時間が必要となる欠点があ
る。とくに高速なデータの更新が要求されるシステムの
場合では、不揮発性メモリをDRAMやSRAMと置き
換えて使用することは不向きであった。
【0013】そこで、揮発性メモリと不揮発性メモリの
両方を実装し、互いの欠点を補完したバックアップ記憶
装置がある。これは、システムが外部から電源電圧を供
給されている場合には、EEPROMなどの不揮発性メ
モリに蓄えられたデータの内容をDRAMやSRAMな
どの揮発性メモリに展開しており、システムよりデータ
の読み出し要求や書き込み要求がきた場合にはこの揮発
性メモリが対応する。一方、操作者からの電源オフ指令
があった場合などには、システムは揮発性メモリのデー
タのバックアップ要求をバックアップ記憶装置に送り、
該バックアップ記憶装置が電源オフ直前に、揮発性メモ
リに展開されていたバックアップされるべきデータを不
揮発性メモリに書き込む処理を行う。これによって、消
去されてはならないデータを電源供給が遮断されても保
持することが可能となる。
【0014】こうして、上述のようなバックアップ記憶
装置では、システムからの高速なデータの書き込み要求
や読み出し要求に対して揮発性メモリで対応し、一方、
外部から電源電圧の供給がない場合やバックアップ電源
装置がない場合でも、データの書換え可能な不揮発性メ
モリによってデータを保持することが可能となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述したよう
に、不揮発性メモリのデータ内容を書き換えるには多く
の時間を必要とし、そのため、EEPROM等の不揮発
性メモリを備えた従来のバックアップ記憶装置におい
て、電源オフ直前に揮発性メモリのデータを不揮発性メ
モリへ書き込むのでは時間がかかり過ぎる。そこで画像
形成装置では、電源オフ指令とは関係なく、システムが
バックアップ要求をバックアップ記憶装置に送り、揮発
性メモリに展開されていたバックアップされるべきデー
タが不揮発性メモリに書き込まれるようになっている。
【0016】しかしながら、画像形成装置において上記
バックアップ要求が画像形成時に発生し、それによっ
て、揮発性メモリに記憶されていたバックアップされる
べきデータがEEPROM等の不揮発性メモリに書き込
まれた場合、しかもそのデータ量が多量であった場合は
余計、画像形成時にも拘わらずバックアップ書き込み処
理に多くの時間が費やされる。その結果、画像形成を行
う他の制御処理に多大な影響を与えてしまい、画像を形
成する制御を妨げることになってしまうという問題点が
あった。
【0017】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、画像形成装置の画像形成時に、揮発性
メモリに記憶されていたバックアップされるべきデータ
が不揮発性メモリに書き込まれることによる画像形成制
御に与える悪影響を削減したバックアップ記憶装置、メ
モリバックアップ方法、及び記憶媒体を提供することを
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明によれば、揮発性記憶手段及び
不揮発性記憶手段を備え、電源断でも保存されるべきデ
ータであるバックアップ対象データを外部機器から受け
て保存するバックアップ記憶装置において、複数の記憶
領域を備え、外部機器から受け取ったバックアップ対象
データを、前記複数の記憶領域のうち前記外部機器の動
作状態に応じて決まる1つに記憶する揮発性記憶手段
と、書き込み及び読み出し可能な不揮発性記憶手段と、
前記揮発性記憶手段の複数の記憶領域のいずれかに前記
外部機器からアクセスがあったとき、該アクセスされた
記憶領域に記憶されているバックアップ対象データを前
記不揮発性記憶手段へ転送して書き込む書込手段とを有
することを特徴とする。
【0019】また、請求項6記載の発明によれば、複数
の記憶領域を持つ揮発性記憶手段と、書き込み及び読み
出し可能な不揮発性記憶手段とを備え、電源断でも保存
されるべきデータであるバックアップ対象データを外部
機器から受けて保存するバックアップ記憶装置に適用さ
れるメモリバックアップ方法において、外部機器から受
け取ったバックアップ対象データを、前記揮発性記憶手
段の複数の記憶領域のうち前記外部機器の動作状態に応
じて決まる1つに記憶する記憶ステップと、前記揮発性
記憶手段の複数の記憶領域のいずれかに前記外部機器か
らアクセスがあったとき、該アクセスされた記憶領域に
記憶されているバックアップ対象データを前記不揮発性
記憶手段へ転送して書き込む書込ステップとを有するこ
とを特徴とする。
【0020】さらに、請求項9記載の発明によれば、複
数の記憶領域を持つ揮発性記憶手段と書き込み及び読み
出し可能な不揮発性記憶手段とを備えるバックアップ記
憶装置に適用されるメモリバックアップ方法をプログラ
ムとして記憶した、コンピュータにより読み出し可能な
記憶媒体において、前記メモリバックアップ法が、外部
機器から受け取ったバックアップ対象データを、前記揮
発性記憶手段の複数の記憶領域のうち前記外部機器の動
作状態に応じて決まる1つに記憶する記憶ステップと、
前記揮発性記憶手段の複数の記憶領域のいずれかに前記
外部機器からアクセスがあったとき、該アクセスされた
記憶領域に記憶されているバックアップ対象データを前
記不揮発性記憶手段へ転送して書き込む書込ステップと
を有することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0022】図1は、本発明が適用される画像形成装置
の内部構成を示す図である。
【0023】この画像形成装置は、本体画像出力部10
と、本体画像入力部11と、自動原稿送り装置12と、
ソータ13とを備えている。本体画像入力部11は、原
稿から原稿画像を読み取って画像データを作成する。本
体画像出力部10は、本体画像入力部11で作成された
画像データを基に原稿画像を記録用紙に形成して出力す
る。自動原稿送り装置12は、本体画像入力部11の上
部に装着され、原稿を自動送りして本体画像入力部11
に原稿を供給する。ソータ13は、本体画像出力部10
から排出された画像が形成された用紙を複数のビンに仕
分けする。
【0024】この画像形成装置はディジタル複写機であ
り、本体画像入力部11のCCD(撮像素子)26によ
り原稿画像が画像データに変換され、必要な画像処理が
行われた後、画像メモリに蓄えられる。その画像データ
が本体画像出力部10に転送され、本体画像出力部10
において画像が再生され記録用紙に転写される。
【0025】本体画像入力部11は、上面の原稿台に積
載された原稿を照射しながら副走査方向に移動する光源
21を備える。光源21は光学系モータ(図示せず)か
ら駆動され、図1の左右方向(副走査方向)に往復移動
する。光源21から発生した光は原稿により反射され、
その反射光がミラー22、23、24及びレンズ25を
介してCCD26に伝送される。ミラー22は光源21
と一体的に速度vで移動され、ミラー23、24は、ミ
ラー22と同じ移動方向に速度v/2で移動される。C
CD26は主走査方向(図1の紙面に垂直な方向)に複
数の素子が並んだ構成となっており、該複数の素子に照
射された光を各素子が電気信号に変換する。それらの電
気信号を主走査方向に走査し、一次元のディジタル信号
(画像データ)が得られる。この主走査方向の走査に加
え、光源21、ミラー22〜24等が副走査方向に移動
することによって、二次元のディジタル信号(画像デー
タ)が得られる。
【0026】これらの本体画像入力部11における各調
整値はバックアップ記憶装置(図示せず)により記憶さ
れるべきものである。
【0027】読み込まれた原稿の画像データには、種々
の補正処理とユーザの希望する画像処理が加えられ、画
像メモリ(図示せず)に蓄積される。
【0028】これらの画像処理装置(図示せず)におけ
る各調整値もバックアップ記憶装置により記憶されるべ
きものである。
【0029】本体画像出力部10は画像メモリに蓄積さ
れた画像データを読み出し、ディジタル信号からアナロ
グ信号に再変換し、さらに露光制御部(図示せず)によ
り該アナログ信号が適正な出力値に増幅され、光学照射
部27により光信号に変換される。その光信号はスキャ
ナー28、レンズ29及びミラー30を伝播して、感光
ドラム31上に照射され、静電による潜像が形成され
る。この潜像はトナーにより画像を形成し、本体内を搬
送されてくる記録用紙上に転写される。さらに定着ロー
ラ32により記録用紙上に定着されて、画像データが記
録され、ソータ13に送られる。
【0030】これらの本体画像出力部10における各調
整値はバックアップ記憶装置(図示せず)により記憶さ
れるべきものである。
【0031】ソータ13は本体画像出力部10の左側に
設置されている装置であり、本体画像出力部10から出
力された記録紙を排紙トレイ33に仕分けして排紙する
処理を行う。排紙トレイ33は本体制御部(図示せず)
により制御され、画像が記録された記録用紙が該制御部
の指示する排紙トレイに排出される。
【0032】給紙トレイ34、35は本体下部にあり、
記録用紙をある程度蓄積しておくことが可能である。本
体制御部により、給紙トレイ34、35から記録用紙が
搬送され画像出力が行われる。給紙デッキ36は本体画
像出力部10の右側に設置されている装置で、記録用紙
を大量に蓄積しておくことが可能である。給紙トレイ3
4、35と同様に本体制御部により制御され、記録用紙
を給送する。
【0033】給紙トレイ34、35には操作者により紙
がセットされるが、その際、紙のサイズや向きの設定が
行われる。この設定データはバックアップ記憶装置によ
り記憶されるべきものである。
【0034】本体画像出力部10の右側に手差しトレイ
37が設置されている。手差しトレイ37は、操作者が
少数の任意種類のコピー用紙を給紙するときに使用され
る。またこの手差しトレイ37は、OHPシートや厚
紙、はがきサイズ紙など特殊な記録用紙を給紙する場合
にも使用される。
【0035】給紙ローラ38、39、40、41、42
は紙搬送ローラであり、各ローラは画像出力処理におけ
る給紙を行う際、記録用紙を実際に搬送する役割を担っ
ている。
【0036】なお、バックアップ記憶装置にとって、上
述の各調整値、設定データの他、コピー枚数のカウント
値やプリント枚数のカウント値が格納対象とされる。バ
ックアップ記憶装置は画像形成装置内に設けられる。
【0037】図2は、画像形成装置内の画像形成装置制
御部43とバックアップ記憶装置44との間で行われる
要求命令やデータの送受信を示す図である。
【0038】画像形成装置制御部43によりバックアッ
プ記憶装置44へのデータの書き込み、バックアップ記
憶装置44からの読み出しが行われる場合、バックアッ
プ記憶装置44内の制御装置(図3)は、高速に読み書
き可能である揮発性メモリに対して書き込み、読み出し
処理を行う。
【0039】一方、揮発性メモリから不揮発性メモリヘ
のバックアップ処理は、画像形成装置制御部43からバ
ックアップ記憶装置44へバックアップ処理要求が送ら
れ、これによって、バックアップ記憶装置44内の制御
装置によって実行される。
【0040】図3は、バックアップ記憶装置44の構成
を示すブロック図である。
【0041】51はプロセッサで構成される制御装置で
ある。制御装置51の図中のブロック内に記載される各
手段52,55,56は該プロセッサで行われる処理に
よって実現される機能を示している。57は読み書き可
能な揮発性メモリであり、DRAMで構成される。58
は不揮発性メモリであり、EEPROMで構成される。
揮発性メモリ57の記憶領域は複数のブロックに分割さ
れ、それらのうち、例えば2つのブロックがバックアッ
プ領域(A,B)59,60である。同様に、不揮発性
メモリ58の記憶領域も複数のブロックに分割され、そ
れらのうち、例えば2つのブロックがスタンバイ時領域
(A')61、画像形成時領域(B')62である。
【0042】前述のように、揮発性メモリ57にはDR
AMが使用されている。DRAMの記憶原理は、各ビッ
トをコンデンサで構成し、コンデンサに電荷を蓄積する
か否かで情報を記憶するものである。すなわちコンデン
サに電荷が溜まっていれば“1”、溜まっていなければ
“0”(またはその逆でも可)と情報を表現するデバイ
スである。なお、コンデンサに蓄積されている電荷は時
間が経つにつれて減少してしまい、情報を保持できなく
なってしまう。従ってDRAMにおいては一定周期でコ
ンデンサに電荷を蓄えなおす作業(リフレッシュ)を行
う必要がある。逆にいえばリフレッシュ作業以外ではD
RAMに電力を供給する必要が無く、低電力で大量の情
報を保持可能なデバイスである。
【0043】またDRAMの特徴として、比較的高速な
読み出し動作、書き込み動作が可能である。そのためシ
ステムのCPUやASIC等でのデータの一時保管に広
く利用されている。
【0044】なお、揮発性メモリとしてはSRAMも広
く利用されている。SRAMはフリップフロップの様に
トランジスタを複数個組み合わせて1ビット分の情報を
蓄積するデバイスである。トランジスタのオンオフ状態
のみで情報を記憶するためDRAMよりもさらに高速の
読み出し動作、書き込み動作が可能である。しかしDR
AMに比べ記憶容量が小さく、また消費電力が大きいと
いうデメリットがある。
【0045】本実施の形態においては、揮発性メモリ5
7としてDRAMを採用し、バックアップ記憶装置44
に外部から電力が供給されているときに動作して、外部
から送られるデータの読み出し要求、書き込み要求に応
える。
【0046】不揮発性メモリ58には、前述のようにE
EPROMが用いられている。EEPROMの記憶原理
は、各ビットをフローティングゲート型電界効果トラン
ジスタで構成し、該電界効果トランジスタは、どこにも
接続されていないフローティングゲートに蓄えられた電
荷により1ビットの情報を記憶する。フローティングゲ
ート型電界効果トランジスタに加える電圧によりフロー
ティングゲートに電荷を溜めたり、電荷を逃がしたりす
ることができる。すなわち電気的にメモリ内の情報を消
去したり、書き込んだりすることが可能な不揮発性メモ
リデバイスである。なお、EEPROMは、上述のDR
AMやSRAMと比ベデータの書き込み時間が遅いとい
う欠点を持つ。
【0047】本実施の形態においてはこのEEPROM
を不揮発性メモリ58として使用し、その内部領域をブ
ロック分割する構成となっている。また外部からバック
アップ記憶装置44へ供給される電源が遮断された場
合、データをこの不揮発性メモリ58に蓄積するように
する。
【0048】制御装置51は上記の揮発性メモリ57及
び不揮発性メモリ58の動作制御を行う。すなわち、画
像形成装置が画像形成を行っていないとき(非画像形成
時)に、画像形成装置制御部43から揮発性メモリ57
へバックアップ対象データが送られた場合、該バックア
ップ対象データはバックアップ記憶領域(A)59に格
納される。バックアップ記憶領域(A)59にデータ書
き込みが行われた場合、機器状態選択手段52が、状態
1(スタンバイ時=非画像形成時)と判断して、状態1
モード53を選択する。この選択に従い、バックアップ
要求手段55が状態1モードのバックアップ要求をバッ
クアップ制御手段56に送る。この要求を受けたバック
アップ制御手段56は、揮発性メモリ57のバックアッ
プ記憶領域(A)59内のデータ(一部あるいは全部)
を不揮発性メモリ58のスタンバイ時領域(A')61
ヘ転送して書き込む。
【0049】また、画像形成装置が画像形成を行ってい
るとき(画像形成時)に、画像形成装置制御部43から
揮発性メモリ57へバックアップ対象データが送られた
場合、該バックアップ対象データはバックアップ記憶領
域(B)60に格納される。バックアップ記憶領域
(B)60にデータ書き込みが行われた場合、機器状態
選択手段52が、状態2(画像形成時)と判断して、状
態2モード54を選択する。この選択に従い、バックア
ップ要求手段55が状態2モードのバックアップ要求を
バックアップ制御手段56に送る。この要求を受けたバ
ックアップ制御手段56は、揮発性メモリ57のバック
アップ記憶領域(B)60内のデータ(一部あるいは全
部)を不揮発性メモリ58の画像形成時領域(B')6
2ヘ転送して書き込む。
【0050】なおここでは、画像形成装置の状態がスタ
ンバイ時と画像形成時の2つの場合を例にして説明した
が、画像形成装置の状態が3つ以上あって、揮発性メモ
リ57及び不揮発性メモリ58にそれぞれ対応する記憶
領域が存在し、制御装置51に状態1モード、状態2モ
ード以外の状態モードが存在する場合も本発明を適用で
きる。
【0051】図4は、バックアップ記憶装置44の制御
装置51の制御手順を示すフローチャートである。
【0052】まず、ステップS20で、画像形成装置制
御部43から揮発性メモリ57のバックアップ記憶領域
へのアクセスがあった否かを判別して、アクセスがあっ
た場合ステップS21へ進む。
【0053】ステップS21で、機器状態選択手段52
が、画像形成装置制御部43から揮発性メモリ57のバ
ックアップ記憶領域(A)59へのアクセスであるか否
かを判断する。バックアップ記憶領域(A)59へのア
クセスであれば、ステップS22へ進んで、機器状態選
択手段52が、画像形成が行われていないスタンバイ時
(=非画像形成時)と判断して、状態1モード53を選
択する。
【0054】ステップS21で、揮発性メモリ57のバ
ックアップ記憶領域(A)59へのアクセスではないと
判断されたときは、ステップS25へ進み、画像形成装
置制御部43から揮発性メモリ57のバックアップ記憶
領域(B)60へのアクセスであるか否かを判断する。
バックアップ記憶領域(B)60へのアクセスであれ
ば、ステップS26へ進んで、機器状態選択手段52
が、画像形成が行われている画像形成時と判断して、状
態2モード54を選択する。なお、ステップS25で、
バックアップ記憶領域(B)60へのアクセスではない
と判断されれば、ステップS21戻る。
【0055】次にステップS24において、バックアッ
プ要求手段55が状態1モードまたは状態2モードのバ
ックアップ要求をバックアップ制御手段56に出力す
る。それを受けたバックアップ制御手段56は、状態1
モードのバックアップ要求を受ければ、揮発性メモリ5
7のバックアップ記憶領域(A)59のデータ(一部あ
るいは全部)を不揮発性メモリ58のスタンバイ時領域
(A')61ヘ書き込み、一方、状態2モードのバック
アップ要求を受ければ、揮発性メモリ57のバックアッ
プ記憶領域(B)60のデータ(一部あるいは全部)を
不揮発性メモリ58のスタンバイ時領域(B')62ヘ
書き込む。これによってバックアップ対象データの不揮
発性メモリ58への格納が完了し、ステップS20へ戻
る。
【0056】以上のように、揮発性メモリ57に複数の
バックアップ記憶領域が設けられ、バックアップ対象デ
ータが、画像形成装置の状態(スタンバイ時、画像形成
時)に応じて、それらの複数のバックアップ記憶領域に
別々に格納される。そして、該格納されたバックアップ
対象データが、揮発性メモリ57からバックアップ記憶
領域毎に個別に不揮発性メモリ58へ転送されて書き込
まれる。
【0057】このように、バックアップ対象データが揮
発性メモリ57から不揮発性メモリ58へ転送され書き
込まれる処理が、揮発性メモリ57のバックアップ記憶
領域毎に個別に異なるタイミングにおいて行われるの
で、各個別の処理に要する時間は、従来のように、多量
のバックアップ対象データが一度に全部、揮発性メモリ
57から不揮発性メモリ58へ転送され書き込まれる処
理に比べ短縮される。したがって、画像形成装置が画像
形成を行っている最中において本発明のバックアップ対
象データの転送、書き込みが行われても、画像形成を行
う他の制御処理に悪影響を与える度合が減少する。
【0058】なお、本発明を、複数の機器(例えば、ホ
ストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリ
ンタ等)から構成されるシステムに適用しても、あるい
は1つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシ
ミリ装置等)に適用してもよい。
【0059】また、前述した実施形態の機能を実現する
ソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体
を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムある
いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記
憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行
することによっても、本発明が達成されることは言うま
でもない。
【0060】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が、前述の実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
が本発明を構成することになる。
【0061】プログラムコードを供給するための記憶媒
体として、例えば、フロッピィディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0062】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
前述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に
含まれることは言うまでもない。
【0063】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現さ
れる場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、複
数の記憶領域を持つ揮発性記憶手段と書き込み及び読み
出し可能な不揮発性記憶手段とを備えるバックアップ記
憶装置において、外部機器から受け取ったバックアップ
対象データを、前記揮発性記憶手段の複数の記憶領域の
うち前記外部機器の動作状態に応じて決まる1つに記憶
し、前記揮発性記憶手段の複数の記憶領域のいずれかに
前記外部機器からアクセスがあったとき、該アクセスさ
れた記憶領域に記憶されているバックアップ対象データ
を前記不揮発性記憶手段へ転送して書き込む。
【0065】これにより、このバックアップ記憶装置が
画像形成装置に搭載されている場合、画像形成時に、揮
発性メモリに記憶されていたバックアップされるべきデ
ータが不揮発性メモリに書き込まれることによる画像形
成制御に与える悪影響を削減できる。すなわち、バック
アップ対象データが揮発性記憶手段から不揮発性記憶手
段へ転送され書き込まれる処理が、揮発性記憶手段の記
憶領域毎に個別に異なるタイミングにおいて行われるの
で、各個別の処理に要する時間は、従来のように、多量
のバックアップ対象データが一度に全部、揮発性記憶手
段から不揮発性記憶手段へ転送され書き込まれる処理に
比べ短縮される。したがって、画像形成装置が画像形成
を行っている最中において本発明のバックアップ対象デ
ータの転送、書き込みが行われても、画像形成を行う他
の制御処理に悪影響を与える度合が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の内部構成を
示す図である。
【図2】画像形成装置内の画像形成装置制御部とバック
アップ記憶装置との間で行われる要求命令やデータの送
受信を示す図である。
【図3】バックアップ記憶装置の構成を示すブロック図
である。
【図4】バックアップ記憶装置の制御装置の制御手順を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
43 画像形成装置制御部(外部機器) 44 バックアップ記憶装置 51 制御装置(書込手段) 52 機器状態選択手段 53 状態1モード 54 状態2モード 55 バックアップ要求手段 56 バックアップ制御手段 57 揮発性メモリ(揮発性記憶手段) 58 不揮発性メモリ(不揮発性記憶手段) 59 バックアップ領域(A) 60 バックアップ領域(B) 61 スタンバイ時領域(A') 62 画像形成時領域(B')
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲吉▼川 智康 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 渡辺 直人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐々木 一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 伊勢村 圭三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大川 知志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松井 規明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C087 BB16 BC02 BC07 BD41 BD47 BD53 DA10 5B018 GA04 HA35 KA03 LA07 MA23 NA02 PA03 QA05 RA11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性記憶手段及び不揮発性記憶手段を
    備え、電源断でも保存されるべきデータであるバックア
    ップ対象データを外部機器から受けて保存するバックア
    ップ記憶装置において、 複数の記憶領域を備え、外部機器から受け取ったバック
    アップ対象データを、前記複数の記憶領域のうち前記外
    部機器の動作状態に応じて決まる1つに記憶する揮発性
    記憶手段と、 書き込み及び読み出し可能な不揮発性記憶手段と、 前記揮発性記憶手段の複数の記憶領域のいずれかに前記
    外部機器からアクセスがあったとき、該アクセスされた
    記憶領域に記憶されているバックアップ対象データを前
    記不揮発性記憶手段へ転送して書き込む書込手段とを有
    することを特徴とするバックアップ記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記不揮発性記憶手段は、前記揮発性記
    憶手段の前記複数の記憶領域と対応する複数の記憶領域
    を備え、 前記書込手段は、前記アクセスされた記憶領域に記憶さ
    れているバックアップ対象データを、該アクセスされた
    記憶領域に対応する前記不揮発性記憶手段の記憶領域へ
    転送して書き込むことを特徴とする請求項1記載のバッ
    クアップ記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記外部機器は画像形成装置であり、 前記外部機器の動作状態は、少なくとも前記画像形成装
    置が画像を形成している状態及び画像を形成していない
    状態であることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のバックアップ記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記揮発性記憶手段はDRAMであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のバックアップ記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記不揮発性記憶手段はEEPROMで
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載のバックアップ記憶装置。
  6. 【請求項6】 複数の記憶領域を持つ揮発性記憶手段
    と、書き込み及び読み出し可能な不揮発性記憶手段とを
    備え、電源断でも保存されるべきデータであるバックア
    ップ対象データを外部機器から受けて保存するバックア
    ップ記憶装置に適用されるメモリバックアップ方法にお
    いて、 外部機器から受け取ったバックアップ対象データを、前
    記揮発性記憶手段の複数の記憶領域のうち前記外部機器
    の動作状態に応じて決まる1つに記憶する記憶ステップ
    と、 前記揮発性記憶手段の複数の記憶領域のいずれかに前記
    外部機器からアクセスがあったとき、該アクセスされた
    記憶領域に記憶されているバックアップ対象データを前
    記不揮発性記憶手段へ転送して書き込む書込ステップと
    を有することを特徴とするメモリバックアップ方法。
  7. 【請求項7】 前記不揮発性記憶手段は、前記揮発性記
    憶手段の前記複数の記憶領域と対応する複数の記憶領域
    を備え、 前記書込ステップは、前記アクセスされた記憶領域に記
    憶されているバックアップ対象データを、該アクセスさ
    れた記憶領域に対応する前記不揮発性記憶手段の記憶領
    域へ転送して書き込むことを特徴とする請求項6記載の
    メモリバックアップ方法。
  8. 【請求項8】 前記外部機器は画像形成装置であり、 前記外部機器の動作状態は、少なくとも前記画像形成装
    置が画像を形成している状態及び画像を形成していない
    状態であることを特徴とする請求項6または請求項7に
    記載のメモリバックアップ方法。
  9. 【請求項9】 複数の記憶領域を持つ揮発性記憶手段と
    書き込み及び読み出し可能な不揮発性記憶手段とを備え
    るバックアップ記憶装置に適用されるメモリバックアッ
    プ方法をプログラムとして記憶した、コンピュータによ
    り読み出し可能な記憶媒体において、 前記メモリバックアップ法が、 外部機器から受け取ったバックアップ対象データを、前
    記揮発性記憶手段の複数の記憶領域のうち前記外部機器
    の動作状態に応じて決まる1つに記憶する記憶ステップ
    と、 前記揮発性記憶手段の複数の記憶領域のいずれかに前記
    外部機器からアクセスがあったとき、該アクセスされた
    記憶領域に記憶されているバックアップ対象データを前
    記不揮発性記憶手段へ転送して書き込む書込ステップと
    を有することを特徴とする記憶媒体。
  10. 【請求項10】 前記不揮発性記憶手段は、前記揮発性
    記憶手段の前記複数の記憶領域と対応する複数の記憶領
    域を備え、 前記書込ステップは、前記アクセスされた記憶領域に記
    憶されているバックアップ対象データを、該アクセスさ
    れた記憶領域に対応する前記不揮発性記憶手段の記憶領
    域へ転送して書き込むことを特徴とする請求項9記載の
    記憶媒体。
  11. 【請求項11】 前記外部機器は画像形成装置であり、 前記外部機器の動作状態は、少なくとも前記画像形成装
    置が画像を形成している状態及び画像を形成していない
    状態であることを特徴とする請求項9または請求項10
    に記載の記憶媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007022006A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Sato Corp プリンタ
US20110236049A1 (en) * 2010-03-23 2011-09-29 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus

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