JP2001195130A - 位置決め装置、半導体露光装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

位置決め装置、半導体露光装置およびデバイス製造方法

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JP2001195130A JP2000002495A JP2000002495A JP2001195130A JP 2001195130 A JP2001195130 A JP 2001195130A JP 2000002495 A JP2000002495 A JP 2000002495A JP 2000002495 A JP2000002495 A JP 2000002495A JP 2001195130 A JP2001195130 A JP 2001195130A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動反力を床等に及ぼさないステージ装置を
構成する。また、第1移動体の可動範囲を所定の値に維
持できるようにする。 【解決手段】 基準面に沿って移動自在に支持された第
1および第2の移動体13、17、7と、第1および第
2移動体間で所定の方向の力を発生させる第1の駆動機
構15、16と、第1駆動機構を用いて第1移動体を所
望の位置に位置決めすべく制御する第1移動体制御系と
を備えた位置決め装置において、前記基準面と第2移動
体との間で前記所定方向と同方向の力を発生させる第2
の駆動機構23〜26と、第2駆動機構を用いて、第1
移動体制御系による制御に同期して第2移動体の位置を
制御する第2移動体制御系とを設ける。あるいは、第2
移動体をその前記基準面に沿った移動範囲内の任意の位
置で固定する第2移動体位置固定機構と、第2移動体の
前記所定方向の位置を計測する第2移動体位置計測系と
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体露光装置、
検査装置等に使用され、露光原版、被露光物、被検査物
等を所定の位置に位置決めする位置決め装置およびこれ
を用いた半導体露光装置ならびにこれを用いたデバイス
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子製造に用いられる露光
装置として、ステッパと呼ばれる装置とスキャナと呼ば
れる装置が知られている。ステッパは、ステージ装置上
の半導体ウエハを投影レンズ下でステップ移動させなが
ら、レチクル上に形成されているパターン像を投影レン
ズでウエハ上に縮小投影し、1枚のウエハ上の複数箇所
に順次露光していくものである。スキャナは、ウエハス
テージ上の半導体ウエハとレチクルステージ上のレチク
ルとを投影レンズに対して相対移動させ、走査移動中に
スリット状の露光光を照射し、レチクルパターンをウエ
ハに投影するものである。ステッパおよびスキャナは、
解像度および重ね合せ精度の性能面から露光装置の主流
とみられている。
【0003】図5は、従来の露光装置の一例を示す。こ
の露光装置は、工場の床に設置されるベースフレーム1
上に構成される。ベースフレーム1によって支持された
鏡筒定盤2には縮小露光系3および露光原版であるレチ
クルを搭載するレチクルステージ4、不図示のアライメ
ント光学系等が設けられている。鏡筒定盤2は、装置が
設置される床の振動の影響を排除するため、空気ばねな
どを用いた除振機構5上に載せられている。レチクルス
テージ4は、露光装置がステッパ型の場合は微少駆動さ
れるのみであるが、走査型の場合は後述するウエハステ
ージ6と同期をとりながら走査駆動される。
【0004】ベースフレーム1上にはウエハステージ定
盤7が置かれ、ウエハステージ定盤7はウエハステージ
6の水平方向のガイドの役割をする。ウエハステージ6
は水平面内でウエハを移動するべく、直交する2方向
(XおよびY方向とする)に運動可能な2つのステー
ジ、すなわちY方向に運動可能なYステージおよびその
上のX方向に運動可能なXステージで構成されている。
XおよびYステージとウエハステージ定盤7の間ならび
にXステージとYステージの間には静圧軸受けが構成さ
れており、運動方向には非常に低摩擦かつ運動平面の直
角方向には高剛性に支持されている。よって、Yステー
ジを駆動すると、XステージはYステージと一体となっ
て運動する。Yステージには磁石で構成されたリニアモ
ータの可動子が設けられており、この可動子と、ステー
ジ定盤7に設けられたリニアモータ固定子(コイルが構
成されている)との間で推力が発生することによりYス
テージが駆動する。Xステージには、同様にリニアモー
タ可動子が設けられており、この可動子と、Yステージ
に構成されたリニアモータ固定子との間で推力が発生す
る。Yステージに加わるXステージの駆動反力はステー
ジ定盤7に構成されたガイドで受けられるので、結果的
にXステージは定盤7に対してX方向に駆動される。
【0005】Xステージ上には、XY平面内の回転方向
およびXY平面の法線方向ならびにX軸周りの回転およ
びY軸周りの回転の各方向に微少位置決め可能な微動ス
テージ8が構成されている(ここでは詳細は省く)。露
光されるウエハは微動ステージ8上の不図示のウエハチ
ャックに載せられる。ウエハステージ6の位置計測には
高分解能のレーザ干渉計が用いられる。ウエハステージ
6の高精度の位置決めを行うために、不図示のステージ
制御系が構成されている。ステージ制御系は不図示の主
制御器から生成されるステージ位置目標値と前記レーザ
干渉計のウエハステージ位置計測値とに基づいて、ウエ
ハステージ6のアクチュエータに駆動指令信号を送る。
この駆動指令信号に基づき、ウエハステージ6の各リニ
アモータは不図示のリニアモータ駆動アンプにより所定
の方向に推力を発生する。
【0006】露光装置の性能の指標の1つとして、単位
時間当りのウエハ処理枚数(スループット)がある。ウ
エハステージ6の移動は、ウエハを交換する際、アライ
メント(ウエハと露光系の位置合せ)を行う際、ウエハ
の各ショット位置(露光される部位)を露光位置に移動
する際に行われ、1枚のウエハ処理においてウエハステ
ージ6の移動時間は大きな部分を占める。したがって、
スループット向上のためにはウエハステージ6のXY方
向移動に要する時間を短くすることが要求される。ウエ
ハステージの高速移動を行うには、移動速度を上げると
ともに加減速も大きくする必要がある。ウエハステージ
6の駆動力はウエハステージ6の質量と加速度の積で定
まり、その反力であるYステージ駆動反力はステージ定
盤7を介してベースフレーム1および床に伝わる。Xス
テージ駆動反力はYステージおよびステージ定盤7を介
してベースフレーム1および床に伝わる。ステージ駆動
反力が大きくなるとベースフレーム1や床が加振されて
しまい、ウエハステージ6自体の位置決め精度を悪化さ
せるばかりでなく、除振機構の性能に限度があるので鏡
筒定盤2にも振動が伝わり、露光精度に影響を与えてし
まう。また、露光装置に隣接して設置される他の装置へ
も振動の影響を及ぼしてしまう。
【0007】ベースフレーム1および床にステージ駆動
反力を与えない方法として、図6のような従来技術が知
られている。定盤9が床上に水平方向に運動自由に支持
されており、ステージ10が定盤9上に水平方向に運動
自由に支持されている。定盤9とステージ10の間にf
なる駆動力が作用したとする。このときステージ10の
質量をm、定盤9の質量をMとすると、ステージ10に
は加速度α=f/mが作用し、定盤9にはステージ10
とは反対方向に加速度β=f/Mが作用する。すなわ
ち、質量の逆比でステージ10と定盤9が運動する。こ
の場合、駆動反力は各々の加速度となって相殺された形
となり、床には伝わらない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図6の構成の場合、ス
テージ10は定盤9と常に相対的に動くので、系の外か
ら見たステージ10の位置、例えば床を計測基準とした
際のステージ10の位置と、ステージ10と定盤9との
相対的位置は常にある決まった関係になければならな
い。すなわち、図7に示すように、計測系基準11を基
準とするステージ10のY方向変位Ysと定盤9のY方
向変位Ybには、数3式の関係が常に成立していなけれ
ばならない。
【0009】
【数3】 しかし、数3式の関係は理想状態においてのみ成立する
ものであり、容易に崩れ得る。ステージ10は、計測系
の位置測定信号に基づいてフィードバック制御を行え
ば、所望の位置に位置決めすることができる。これに対
して定盤9は完全に受動的であり、ステージ10の駆動
反力によって運動するのみである。
【0010】定盤系には、数3式の関係を崩す要因とし
て、次のような外乱が考えられる。まず、定盤9を床上
に水平方向に移動自由に支持するガイドには摩擦が存在
するが、この摩擦が移動方向により異なることが考えら
れる。また、駆動コイルの配線などがばね系として作用
する。さらに、定盤9を支持する床面が完全な水平面と
は限らない。ステージ10の静止時に定盤9が床の低い
方へ変位してしまうほどの傾斜は無いとしても、ステー
ジ10の運動方向により定盤9の移動する距離が異なっ
てくる。さらに、ステージ10が加速の小さな低速移動
をした場合、ステージ10の駆動反力が定盤9の静止摩
擦よりも小さいときには定盤9は全く動かない。よっ
て、ステージ10の低速移動を繰り返し行うことによっ
て、ステージ10と定盤9との数3式による位置関係は
ずれてしまう。極端な場合、図8のような状態となり、
ステージ10は、+Y方向にはそれ以上移動できなくな
ってしまう。
【0011】そこで本発明は、上記問題点を克服して数
3式を常に成立させ、駆動反力を床等に及ぼさないステ
ージ装置等の位置決め装置およびこれを用いた半導体露
光装置ならびにこれを用いたデバイス製造方法を提供す
ることを課題としている。また、移動ステージとステー
ジ定盤が所定の相対位置関係を維持し、移動ステージの
可動範囲を所定の値に維持できるようにすることを課題
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明の第1の位置決め装置は、基準面に沿って移
動自在に支持された第1および第2の移動体と、前記第
1および第2移動体間で所定の方向の力を発生させる第
1の駆動機構と、前記基準面と第2移動体との間で前記
所定方向と同方向の力を発生させる第2の駆動機構と、
前記第1駆動機構を用いて前記第1移動体を所望の位置
に位置決めすべく制御する第1移動体制御系と、前記第
2駆動機構を用いて、前記第1移動体制御系による制御
に同期して前記第2移動体の位置を制御する第2移動体
制御系とを具備することを特徴とする。
【0013】第2の位置決め装置は、第1の位置決め装
置において、前記第1移動体の質量をm、前記第1移動
体制御系による制御における目標位置指令値をYs、前
記第2移動体の質量をM、前記第2移動体の位置制御に
おける目標位置指令値をYbとすれば、これらの間には
次式の関係があることを特徴とする。
【0014】
【数4】 第3の位置決め装置は、第2の位置決め装置において、
前記関係を満足する任意の初期位置に前記第1および第
2移動体を移動させる初期位置駆動手段を備え、この手
段は、前記初期位置への移動を、前記第2移動体を静止
させ、前記第1移動体を移動することにより行うもので
あることを特徴とする。
【0015】第4の位置決め装置は、第1〜第3のいず
れかの位置決め装置において、前記所定方向における前
記第1移動体の位置を計測する第1移動体位置計測系
と、前記所定方向における前記第2移動体の位置を計測
する第2移動体位置計測系とを備え、前記第1移動体制
御系は前記第1移動体位置計測系の計測結果および目標
位置指令値に基づいて前記第1駆動機構を駆動制御する
ことにより前記第1移動体の位置制御を行うものであ
り、前記第2移動体制御系は前記第2移動体位置計測系
の計測結果および前記位置指令値に応じた位置指令値に
基づいて前記第2駆動機構を駆動制御することにより前
記第2移動体の位置制御を行うものであることを特徴と
する。
【0016】第5の位置決め装置は、基準面に沿って移
動自在に支持された第1および第2の移動体と、前記第
1および第2移動体間で所定の方向の力を発生させる第
1の駆動機構と、前記第2移動体をその前記基準面に沿
った移動範囲内の任意の位置で固定する第2移動体位置
固定機構と、前記第2移動体の前記所定方向の位置を計
測する第2移動体位置計測系と、前記第1駆動機構を用
いて前記第1移動体を所望の位置に位置決めすべく制御
する第1移動体制御系とを具備することを特徴とする。
【0017】第6の位置決め装置は、第5の位置決め装
置において、前記第2移動体位置固定機構による前記第
2移動体の固定を行った状態において、前記第1移動体
の質量m、前記第1移動体の位置Ys、前記第2移動体
の質量M、および前記第2移動体の位置Ybが次式の関
係を満たすように前記第1移動体を位置決めし、その
後、前記第2移動体の固定を解除する初期位置駆動を行
う制御手段を備えることを特徴とする。
【0018】
【数5】 第7の位置決め装置は、第6の位置決め装置において、
前記関係が満たされているか否かを判定する判定手段を
有することを特徴とする。
【0019】第8の位置決め装置は、第7の位置決め装
置において、前記制御手段は、前記判定手段により前記
関係が満たされていないと判断されたときに前記初期位
置駆動を再度行うものであることを特徴とする。
【0020】第9の位置決め装置は、第5〜第8のいず
れかの位置決め装置において、前記所定方向における前
記第1移動体の位置を計測する第1移動体位置計測系を
備え、前記第1移動体制御系は前記第1移動体位置計測
系の計測結果および目標位置指令値に基づいて前記第1
駆動機構を駆動制御することにより前記第1移動体の位
置制御を行うものであることを特徴とする。
【0021】第10の位置決め装置は、第4または第9
の位置決め装置において、前記第1移動体位置計測系に
よる位置計測の基準は前記基準面から振動絶縁された構
造体に設けられていることを特徴とする。
【0022】第11の位置決め装置は、第4または第9
の位置決め装置において、前記第1移動体位置計測系に
よる位置計測の基準は前記基準面に設けられていること
を特徴とする。
【0023】第12の位置決め装置は、第4〜第11の
いずれかの位置決め装置において、前記第2移動体位置
計測系による位置計測の基準は前記基準面から振動絶縁
された構造体に設けられていることを特徴とする。
【0024】第13の位置決め装置は、第4〜第11の
いずれかの位置決め装置において、前記第2移動体位置
計測系による位置計測の基準は前記基準面に設けられて
いることを特徴とする。
【0025】第14の位置決め装置は、第1〜第13の
いずれかの位置決め装置において、前記第1および第2
移動体はいずれも前記基準面上に支持されていることを
特徴とする。
【0026】第15の位置決め装置は、第1〜第13の
いずれかの位置決め装置において、前記第2移動体は前
記基準面上に支持されており、前記第1移動体は前記第
2移動体上に支持されていることを特徴とする。
【0027】第16の位置決め装置は、第1〜第15の
いずれかの位置決め装置において、前記所定方向は、相
互に直交する2軸方向であることを特徴とする。
【0028】第17の位置決め装置は、第1〜第16の
いずれかの位置決め装置において、前記第1移動体は移
動ステージであり、前記第2移動体はステージ定盤また
は前記第1駆動機構を構成するリニアモータの固定子で
あることを特徴とする。
【0029】本発明の第1の半導体露光装置は、第1〜
第17のいずれかの位置決め装置を搭載したことを特徴
とする。
【0030】第2の半導体露光装置は、第1の半導体露
光装置において、前記位置決め装置は露光されるウエハ
を位置決めするために使用されるものであることを特徴
とする。
【0031】第3の半導体露光装置は、第1または第2
の半導体露光装置において、前記位置決め装置は露光に
使用するレチクルを位置決めするために使用されるもの
であることを特徴とする。
【0032】そして、本発明のデバイス製造方法は、第
1〜第3のいずれかの露光装置を用意する工程と、この
露光装置を用い、その位置決め装置における第1移動体
の移動による反力を第2移動体によって常に吸収しなが
ら露光を行うことによりデバイスを製造する工程とを具
備することを特徴とする。
【0033】これら本発明の構成において、第1移動体
を位置決め制御する際、第1移動体からの反力は、第2
移動体が第1移動体の移動位置に対して一定の位置関係
となるように第2移動体を移動させようとする。その
際、従来は、第2移動体とガイド間の摩擦等の外乱の影
響により、必ずしも前記一定の位置関係とはならなかっ
た。これに対し、本発明の第1の位置決め装置およびそ
の構成を含むものにおいては、第2移動体を第1移動体
の位置決め制御に同期して位置決め制御する第2移動体
制御系を具備しているため、この第2移動体制御系によ
り、前記一定の位置関係が確保されるように第2移動体
の位置が制御される。その際、特に上記数4式が成立す
るような制御が行われると、前記摩擦等の外乱がまった
くない場合に反力によって第1移動体が位置する理想的
な位置に第2移動体の位置が制御され、これによって、
第1移動体からの反力が第2移動体により完全に吸収さ
れることになる。
【0034】本発明の第5の位置決め装置およびその構
成を含むものにおいては、第1移動体および第2移動体
が所定の位置関係、たとえば数5式を満足するような位
置関係にある場合は、従来と同様に、第1移動体からの
反力は、第2移動体が第1移動体の移動位置に対してそ
のような位置関係を満足するように第2移動体を移動さ
せることにより吸収される。しかし、このような位置関
係が崩れ、第2移動体の移動範囲が第2移動体の移動ス
トロークの範囲内に収まらなくなると、第1移動体から
の反力を吸収できなくなる。そのような事態に陥る可能
性は、第2移動体位置計測系により第2移動体の前記所
定方向の位置を計測することにより未然に検出される。
そして、これが検出された場合には、第2移動体位置固
定機構により第2移動体を固定しながら、第1移動体の
位置をたとえば前記数5式のような位置関係となるよう
に調整することにより、前記事態に陥る可能性が排除さ
れる。
【0035】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るウエハステー
ジの上面図、図2はその正面図である。図3はこのウエ
ハステージを搭載した露光装置の正面図である。これら
の図に示すように、ウエハステージ6を支持するステー
ジ定盤7は、静圧軸受けを介して床上に剛に設置された
露光装置のベースフレーム1上に設けられている。ベー
スフレーム1の上面は鏡面加工されており、ステージ定
盤7の底の静圧軸受け12によりステージ定盤7は水平
方向にほとんど摩擦が無く移動自由に案内されている。
ステージ定盤7上にはウエハステージ6を構成するYス
テージ13が設けられている。Yステージ13の底面お
よびヨー方向ガイド面には与圧磁石と静圧軸受け12で
構成された高剛性の静圧案内が設けられている。ステー
ジ定盤7の上面およびステージ定盤7に固着されたヨー
方向ガイド14のステージ側面は鏡面加工されており、
Yステージ13はステージ定盤7に対してY方向に移動
自由に案内されている。
【0036】ステージ定盤7にはY方向に2本のYリニ
アモータ固定子(コイルからなる)15が設置されてい
る。Yステージ13はYリニアモータ可動子(磁石より
なる)16との間を連結板で固定されており、リニアモ
ータによる推力でY方向に駆動力を得る。このY方向駆
動力の反力は、リニアモータ固定子15を介してステー
ジ定盤7に伝わる。Yステージ13を囲むようにXステ
ージ17が設置されており、Xステージ17の底にはY
ステージ13と同様に静圧案内が構成されている。ま
た、Xステージ17とYステージ13との間には静圧軸
受けからなる静圧案内が構成されており、Xステージ1
7はYステージ13に沿ってX方向に移動し、Yステー
ジ13がY方向に移動するとXステージ17はYステー
ジ13に追従して移動する。Yステージ13上にはX方
向に設けられたXリニアモータ固定子(コイルよりな
る)があり、Xステージ17に設けられたXリニアモー
タ可動子(磁石よりなる)とによりX方向に推力を発生
するXリニアモータが構成されている。Xリニアモータ
の駆動力はXステージ17を駆動するとともに、その反
力は、Yステージ13およびヨー方向ガイド14を介し
てステージ定盤7に伝わる。
【0037】Xステージ17上にはXY平面内の回転で
あるωz方向、Z方向、およびXY軸の各々の軸周りの
回転方向であるωxとωy方向に微少移動可能な微動ス
テージ8が構成されている。この微動ステージ8の構成
は例えば特開平8−229759号公報に記載のような
構成となっている。微動ステージ8のXY方向はXステ
ージ17と高剛性に結合された構成である。微動ステー
ジ8上には微動ステージ8のXY方向変位を測定するた
めのX干渉計ミラー19およびY干渉計ミラー20が設
置されている。これらのミラーを用いて鏡筒定盤2すな
わちウエハステージXレーザ干渉計基準22等を計測基
準とするレーザ干渉計により微動ステージ8のXY方向
変位が計測される。これらの干渉計によりωz、ωxお
よびωy方向の計測も行えるが、ここでは詳細な説明は
省略する。
【0038】ステージ定盤7のX方向のおよそ重心位置
の延長線上には、Y方向のステージ定盤7駆動用のY定
盤リニアモータ可動子(コイルからなる)23が設けら
れ、X方向にはステージ定盤7のY方向の重心位置を挟
む形に配置された2つのX定盤リニアモータ可動子(コ
イルからなる)24が設けられている。これらはベース
フレーム1に設置されたY定盤リニアモータ固定子(磁
石)25およびX定盤リニアモータ固定子(磁石)26
とともに、ステージ定盤7をそれぞれYおよびX方向に
駆動する推力を発生する。また、X定盤リニアモータ可
動子24およびX定盤リニアモータ固定子26で構成さ
れる2つのX定盤リニアモータの差分値により、XY平
面の回転方向に対してモーメントを発生させることがで
きる。ステージ定盤7のXY方向およびXY平面の回転
方向の変位は2つのXステージ定盤レーザ干渉計27お
よびYステージ定盤レーザ干渉計28で計測される。こ
れらのステージ定盤レーザ干渉計の計測基準はステージ
計測と同様に鏡筒定盤2、すなわちこれに固定されたス
テージ定盤X干渉計基準51およびステージ定盤Y干渉
計基準52である。ステージ定盤7にはXおよびYステ
ージ定盤レーザ干渉計27および28用のX定盤レーザ
干渉計ミラー29およびY定盤レーザ干渉計ミラー30
が設置されている。
【0039】なお、各定盤リニアモータは推力方向と直
角方向には定盤の動きに対して十分に余裕を持って設置
されている。すなわち、ステージ定盤7がX方向に移動
してもY定盤リニアモータの固定子25と可動子23が
接触することはなく、ステージ定盤7がY方向に移動し
てもX定盤リニアモータの固定子26と可動子24が接
触することはない。
【0040】図4はウエハステージ6の制御系の構成図
である。微動ステージ8の部分は省略してある。図中の
主制御器31は装置全体の動作を制御する部分である。
図4の点線内がウエハステージ6の制御系の構成であ
る。このウエハステージ制御系は主制御器31との間で
ウエハステージ位置指令やウエハステージ位置計測値な
どの通信を行うが、ここではその説明は省略する。図中
のウエハステージX制御系32は、主制御器31より得
たウエハステージ駆動指令、ウエハステージX位置指令
器33から得た位置目標値、およびウエハステージXレ
ーザ干渉計信号34より、適宜ステージ加速力のフィー
ドフォワード制御および位置目標に対するフィードバッ
ク制御を行い、Xリニアモータ35を駆動してXステー
ジ17の位置決めを行う。ウエハステージY制御系36
もウエハステージX制御系32と同様にして、ウエハス
テージ駆動指令、ウエハステージY位置指令器37から
得た位置目標値、およびウエハステージYレーザ干渉計
信号38により2つのYリニアモータ39を駆動してY
ステージ13の位置決め制御を行う。この際、Xステー
ジ17の移動により、Yステージ13、Xステージ17
および微動ステージ8の全体、すなわちY方向に移動す
る移動体質量の重心が移動する。ウエハステージY制御
系36はXステージ17の位置情報に基づいて、2つの
Yリニアモータ39の合力がY方向移動体質量の重心位
置に推力を及ぼすように各Yリニアモータ39の出力の
制御も行う。
【0041】ステージ定盤Y制御系40はステージ定盤
Y位置指令器41より得たステージ定盤7のY位置目標
値とステージ定盤7のY変位信号42に基づいてフィー
ドバック制御を行い、ステージ定盤Yリニアモータ43
を駆動してステージ定盤7のY方向の位置決めを行う。
ステージ定盤X制御系44も同様に、ステージ定盤X位
置指令器45からのX位置目標値と、ステージ定盤7の
2つのX変位信号46に基づいてステージ定盤7のX方
向の位置決めを行う。この際、2つのステージ定盤X変
位信号46の差分値と2つの変位計27間の間隔とによ
りステージ定盤7のXY平面内での回転方向(ωz)の
変位が計測される。ステージ定盤X制御系44は、2つ
のステージ定盤Xリニアモータ21への制御入力によ
り、この回転方向の変位を零に位置決めすることも行
う。このステージ定盤のωz方向の運動を生じさせるモ
ーメントは、ウエハステージ6の移動により生じる。す
なわちウエハステージ6とステージ定盤7が相対的に動
くことにより、ウエハステージ6のリニアモータの推力
の作用点がステージ定盤7の重心位置とずれてモーメン
トが発生する。ステージ定盤X制御系44は、ウエハス
テージ6の位置情報とウエハステージ6の駆動情報に基
づいてこのモーメントを算出し、2つのステージ定盤X
リニアモータ21にモーメントを打ち消すべくフィード
フォワード制御を行う。このモーメント打ち消し力は各
ステージ定盤Xリニアモータの固定子26を介してベー
スフレーム1に伝わるが、さほど大きくないため、ベー
スフレーム1や床を加振するには至らないので問題は無
い。
【0042】次に、本発明の主眼であるステージ定盤7
のXY方向の位置決め制御について説明する。ステージ
定盤X位置指令器45およびステージ定盤Y位置指令器
41で生成される各方向のステージ定盤7の位置目標値
XbおよびYbは、次なる関係を満たしている。
【0043】
【数6】 この数6式の意味することは、ウエハステージ6のリニ
アモータに推力が発生した場合、ウエハステージ6とス
テージ定盤7が、ウエハステージ6ヘの作用力とステー
ジ定盤7への反力によって各々の質量の逆比で運動する
ようにステージ定盤7を位置決めすることである。ステ
ージ定盤7とウエハステージ6との間およびベースフレ
ーム1とステージ定盤7との間に全く摩擦が無く、完全
な水平面状にベースフレーム1面およびステージ定盤7
面が構成されている理想的な状態であれば、数6式は自
動的に成立する。しかし、静圧軸受けを用いてもわずか
ではあるが摩擦があり、案内面が完全に水平であるとは
限らない。また、リニアモータ駆動用の配線などが移動
体に対してバネとして作用する。そこで、本実施例では
これらの外乱を打ち消すべく、数6式に従ってステージ
定盤7を能動的に位置決めするようにしているのであ
る。これらの外乱を抑制する力はわずかであるので、ス
テージ定盤リニアモータ43および21が発生する力も
小さくて済み、その反力も小さいので、ベースフレーム
1や床を加振してしまうことはない。
【0044】次に、本実施例の装置における電源投入時
からの装置立上げの流れを図13のフローチャートを基
に説明する。装置の電源を投入し、干渉計のリセットを
行う(ステップ1)。この時点で干渉計の信号(位置変
化)は得ることはできるが、干渉計は相対センサである
ため、ステージ定盤7やステージ6の絶対位置は不明で
ある。
【0045】まず、ステージ定盤7の原点位置駆動を行
う(ステップ2)。ステージ定盤7の駆動用のリニアモ
ータは単相コイルを用いているので、可動子と固定子が
如何なる位置関係にあっても、コイルに一定電流を流す
ことで一定の推力を発生させることができる。干渉計に
よりステージ定盤7の速度を監視しながら低速の一定速
度で、X定盤リニアモータ24,26およびY定盤リニ
アモータ23,25によってステージ定盤7を+Xおよ
び+Y方向に送る。X定盤リニアモータ24,26およ
びY定盤リニアモータ23,25の近傍には不図示のリ
ミットスイッチ(フォトスイッチ)があり、ステージ定
盤7の動きによってこれらのリミットスイッチを切った
時点で干渉計のリセットを行い、ステージ定盤7を停止
する。ステージ定盤7の位置を計測する全てのレーザ干
渉計のリセットを行った時点で、ステージ定盤7の位置
サーボをかける(ステップ3)。
【0046】次にステージ定盤7を初期位置へ駆動する
(ステップ4)。ステージ定盤7の初期位置としてZ軸
周りの回転方向は零位置とする。XY方向位置はXYス
テージ13,17のストローク範囲内で数6式を満たす
位置であれば任意で良い。ステージ定盤7を初期位置へ
移動した後は、この初期位置を目標値とした位置サーボ
をかけて固定しておく。
【0047】次にウエハステージ6の初期化を行う。こ
の初期化動作は公知の手法を用いて行う(ステップ
5)。ウエハステージ6の初期化が完了すれば、計測基
準に対するウエハステージ6の絶対値が計測でき、位置
サーボを構成して任意の位置にウエハステージ6を移動
することができる。
【0048】次に数6式を満たす位置ヘウエハステージ
6を移動する(ステップ6)。この際、ステージ定盤7
は初期位置に固定されているので、ウエハステージ6の
駆動反力は、ステージ定盤7およびステージ定盤7駆動
用のリニアモータを介してベースフレーム1に伝わる。
しかし、ウエハステージ6の初期位置駆動は頻繁には行
われず、また加速度もさほど必要とされない。よって、
ウエハステージ6の初期位置駆動の反力がベースフレー
ム1や床に伝わっても問題となることはない。
【0049】このウエハステージ6の初期位置駆動の完
了以降は、ウエハステージ6を駆動する場合は、ウエハ
ステージX位置指令、ウエハステージY位置指令、ステ
ージ定盤X位置指令、およびステージ定盤Y位置指令の
値を目標値として、ウエハステージ6およびステージ定
盤7の位置決めを行う(ステップ7)。以上のステージ
系の初期化動作が完了した後は常に数6式が満たされる
ので、この初期化動作は装置立上げ時に1回だけ行えば
よい。
【0050】数6式を満たす位置に駆動する初期位置駆
動の際、ウエハステージ6の位置を固定しておいてステ
ージ定盤7を動かすことも考えられる。しかし、この方
法は前述した方法に比べて不利である。ステージ定盤7
の計測系の初期化とウエハステージ6との同期駆動を行
う際は、ステージ定盤7の駆動用のリニアモータにはさ
ほど大きな力は必要とされない。ステージ定盤7の計測
系の初期化の際は低速で駆動し、ウエハステージ6との
同期駆動を行う際はステージ定盤7系の摩擦力等を補正
するだけだからである。したがって、小さなリニアモー
タですみ、コストを抑えることができる。初期位置駆動
を、ステージ定盤7を高速に動かして行うにはそれなり
の大きさのリニアモータが必要とされ、前述した利点を
打ち消してしまう。これに対してウエハステージ6のリ
ニアモータは本来、高速でウエハステージ6を駆動する
ためのものなので、大出力の仕様となっている。よっ
て、初期位置駆動の際はステージ定盤7の位置を固定し
ておき、ウエハステージ6を移動することが望ましい。
【0051】なお、本発明は上述実施例に限らず適宜変
形して実施することができる。たとえば、上述において
はステージ定盤7の位置計測基準を鏡筒定盤2とした
が、この代わりに、ベースフレーム1としてもよい。こ
の場合、ウエハステージ6の位置計測基準は鏡筒定盤2
であり、ステージ定盤7の計測基準とは異なっている。
鏡筒定盤2はベースフレーム1上に除振機構5を介して
保持されている。鏡筒定盤2とベースフレーム1の相対
位置は除振機構5に設けられている位置決め機構により
管理されているが、その精度は数〜数十μmのオーダで
ある。したがってステージ定盤7が数6式を満たすよう
に位置決めされていても、厳密にはステージ6との相対
位置には鏡筒定盤2の位置決め誤差が含まれている。本
発明の趣旨はステージ6とステージ定盤7の位置関係を
常に所定の関係に保ち、ステージ6の可動範囲を所望の
値にすることであるから、ステージ6とステージ定盤7
の位置関係の誤差は、数十〜数百μmに入っていれば十
分である。よって、前述したベースフレーム1と鏡筒定
盤2の相対位置の位置決め誤差は問題にならない。
【0052】また、上述実施例ではステージ6として、
XYの2軸ステージの構成を示したが、1軸のステージ
でも構わない。また、ステージ6およびステージ定盤7
のアクチュエータとしてリニアモータを用いたが、他の
アクチュエータでもよい。例えば、ACモータとボール
ネジの組み合せが考えられる。その際、回転軸部にエン
コーダを設け、ボールネジのリードと回転数からステー
ジ定盤7の位置を測定してもよい。また、上述において
はステージ6およびステージ定盤7の位置計測系にはレ
ーザ干渉計を用いたが、前述したように他の計測器を用
いてもよい。また、上述実施例ではウエハステージ6に
ついて本発明を適用した場合の構成を示したが、全く同
様にしてレチクルステージにも適用することができる。
【0053】また、上述実施例ではステージ定盤7はベ
ースフレーム1上に水平面内において回転自由に支持さ
れていたが、水平方向の直動ガイド上に設けても構わな
い。上述実施例ではステージ定盤7に作用するモーメン
トはステージ定盤リニアモータを介してベースフレーム
1に作用したが、直動ガイドを設ける場合は直動ガイド
を介して直接ベースフレームに作用する。
【0054】図9および10は本発明の他の実施例を示
す上面図および正面図である。Yステージ13、Xステ
ージ17、および微動ステージ8は図1のものと全く同
様である。ステージ定盤7は定盤Y方向ガイド55によ
りステージ定盤支持盤56上でY方向に移動自由に案内
されている。ステージ定盤支持盤56は定盤X方向ガイ
ド57によりベースフレーム上でX方向に移動自由に案
内されている。定盤Y方向ガイド55および定盤X方向
ガイド57は各々2本のリニアガイドで構成されてお
り、所定方向には移動自由に、案内方向と直行する方向
には高剛性に支持されている。定盤X方向ガイド57お
よび定盤Y方向ガイド55の近傍には不図示のアブソリ
ュートエンコーダが設けられており、ベースフレームに
対するステージ定盤支持盤56のX方向位置、およびス
テージ定盤7のステージ定盤支持盤56に対するY方向
位置が測定される。ベースフレームに対してステージ定
盤支持盤56は前述したように定盤X方向ガイド57に
より案内されているので、ステージ定盤支持盤56はY
方向にはほとんど変位せず、前述したY方向のアブソリ
ュートエンコーダによる計測値はベースフレームに対す
るステージ定盤7のY方向位置とみなすことができる。
【0055】ステージ定盤7は位置固定機構62で固定
できるようになっており、位置固定機構62は図11の
ような構成を有する。すなわち、本体58がベースフレ
ーム上に設置されており、ステージ定盤7の上方にアー
ム59が張り出している。アーム59の先端には電磁石
60が設けられている。電磁石60のステージ定盤7面
に相対する面は高精度に仕上げられており、電磁石60
を励磁しない場合の電磁石60面はステージ定盤7面に
対して数μmの間隙を保持している。この状態におい
て、ステージ定盤7のストロークの範囲では、ステージ
定盤7面と電磁石60面が接触することはない。また、
アーム59および電磁石60は、ステージの如何なる位
置においても物理的に干渉しない位置に設けられてい
る。電磁石60を励磁すると、アーム59に設けられた
ヒンジ61により電磁石60が下方に移動してステージ
定盤7面を吸着する。アーム59にはZ方向をかわす前
述のヒンジ61が設けられているが、ヒンジ61はXY
方向には剛に構成されている。よって、電磁石60を励
磁すると、ステージ定盤7はベースフレームに剛に構成
された状態となる。
【0056】この構成のステージ系の働きを、図12の
フローチャートを基に説明する。装置に電源を投入する
以前には、X、Yおよび微動ステージ17、13、8な
らびにステージ定盤7のXY方向位置は不明である。電
源を投入すると(ステップ11)、ステージ定盤7のア
ブソリュートエンコーダにより、べースフレームに対す
るステージ定盤7の絶対位置が計測できる(ステップ1
2)。この時点でステージ定盤位置固定機構62の電磁
石60を励磁し、ステージ定盤7をベースフレームに対
して固定しておく(ステップ13)。X、Yステージ1
7、13および微動ステージ8は公知の手法により適宜
初期化されて駆動可能となる(ステップ14)。ステー
ジ定盤7をベースフレームに対して固定したまま、X、
Yステージ17、13を駆動し、次の数7式が成立する
状態にする(ステップ15)。
【0057】
【数7】 ただし、ステージ定盤7の計測値(アブソリュートエン
コーダの値)とX、Yステージ17、13の計測値(干
渉計の値)の原点、方向および次元は統一しておく。数
7式が成立した状態となった時点で、ステージ定盤位置
固定機構62の電磁石60の励磁を解消する(ステップ
16)。以降、ステージ定盤7はベースフレームに対し
てXY方向に移動自由になるので、X、Yステージ1
7、13を駆動する際は、その反力によりステージ定盤
7はステージとは逆方向に、およそ質量の逆比の割合で
運動する。したがってベースフレームにはステージの駆
動反力が伝わらず、ベースフレームや床を加振してしま
うことはない。ステージの位置や駆動パターンによって
は、ステージ定盤7にZ軸周りのモーメント力が作用す
る。このモーメント力はステージ定盤X方向ガイド57
およびステージ定盤Y方向ガイド55によりベースフレ
ームに伝わるが、この力は小さいので、ベースフレーム
や床を問題となるほど加振してしまうことはない。この
状態において所望のウエハ処理などの装置オペレーショ
ンを行う(ステップ17および18)。
【0058】ステージ駆動を続けていくと、ステージ定
盤7のガイドに存在するわずかな摩擦により、ステージ
位置とステージ定盤7の位置が、数7式からずれてく
る。このずれが大きくなると、ステージ定盤7がステー
ジ定盤7のガイドのストロークリミットに接触し、ステ
ージ反力がベースフレームに伝わってしまう。そこで、
ステージ定盤7の位置を常に監視しておき、数7式から
大きく外れてきたと判断した場合は(ステップ19)次
の動作を行う。すなわち、ステージ定盤位置固定機構6
2の電磁石60を励磁してステージ定盤7をその位置で
固定し(ステップ21)、そしてX、Yステージ17、
13を適宜駆動して数7式を満たす位置に動かす(ステ
ップ22)。この復帰動作を終えた後、ステージ定盤位
置固定機構62の電磁石60を開放し、通常のステージ
駆動を行う(ステップ23)。復帰動作時にはステージ
定盤7がベースフレームに固着されるので、ステージ反
力がベースフレームに伝わる。ただし、この動作はさほ
ど頻繁に行うものではないので、ステージの加速度は小
さくてもよい。よって、床を加振してしまうことはな
い。この復帰動作はウエハ露光中の一連の動作中ではな
く、ウエハのロット間等で行うのが望ましい。したがっ
て、ステージ定盤7のストロークは余裕を大きくしてお
く。以降、ウエハオペレーション終了の判断をし(ステ
ップ20)、適宜装置オペレーションを再開しまたは終
了する(ステップ24)。
【0059】この構成のステージ系を用いれば、ステー
ジ定盤7にアクチュエータを用いることなく、簡易な方
法で床に振動を与えないステージ駆動を達成することが
できる。なお、ここでは、ステージ定盤X方向ガイド5
7およびステージ定盤Y方向ガイド55に安価なリニア
ガイドを用いたが、静圧案内などの他のガイド構成を用
いてもよい。
【0060】<デバイス製造方法の実施例>次に上記説
明した露光装置を利用したデバイス製造方法の実施例を
説明する。図14は微小デバイス(ICやLSI等の半
導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マ
イクロマシン等)の製造のフローを示す。ステップ31
(回路設計)ではデバイスのパターン設計を行う。ステ
ップ32(マスク製作)では設計したパターンを形成し
たマスクを製作する。一方、ステップ33(ウエハ製
造)ではシリコンやガラス等の材料を用いてウエハを製
造する。ステップ34(ウエハプロセス)は前工程と呼
ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラ
フィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次
のステップ35(組立て)は後工程と呼ばれ、ステップ
34において作製されたウエハを用いて半導体チップ化
する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボン
ディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工
程を含む。ステップ36(検査)ではステップ35で作
製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テス
ト等の検査を行う。こうした工程を経て、半導体デバイ
スが完成し、これが出荷(ステップ37)される。
【0061】図15は上記ウエハプロセス(ステップ3
4)の詳細なフローを示す。ステップ41(酸化)では
ウエハの表面を酸化させる。ステップ42(CVD)で
はウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップ43(電極
形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ス
テップ44(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち
込む。ステップ45(レジスト処理)ではウエハにレジ
ストを塗布する。ステップ46(露光)では上記説明し
た露光装置によってマスクの回路パターンをウエハの複
数のショット領域に並べて焼付露光する。ステップ47
(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ48
(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削
り取る。ステップ49(レジスト剥離)ではエッチング
が済んで不要となったレジストを取り除く。これらのス
テップを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に
回路パターンが形成される。本実施例の製造方法を用い
れば、従来は製造が難しかった大型のデバイスを低コス
トで製造することができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
2移動体を第1移動体の位置決め制御に同期して位置決
め制御する第2移動体制御系を設けるようにしたため、
位置決め装置が設置されている床等ヘ第1移動体の駆動
反力がかからないように第2移動体の位置を制御して、
床を加振して第1移動体の位置決め制御を悪化させたり
他の装置へ振動の影響を与えるのを防止することができ
る。また、第1移動体と第2移動体の相対位置関係が常
に所望の状態を満たすように第2移動体の位置を制御し
て、いかなる第1移動体の動きに対しても第1移動体の
可動範囲を所望の値にすることができる。また、第2移
動体を固定する第2移動体位置固定機構および第2移動
体の位置を計測する第2移動体位置計測系を備えている
ため、第1および第2移動体間の位置関係が崩れ、第1
移動体からの反力を吸収できなくなるような事態に陥る
可能性を未然に検出し、回避することができる。したが
って常に第1移動体の移動による反力を第2移動体によ
って吸収できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るウエハステージの上
面図である。
【図2】 図1のウエハステージの正面図である。
【図3】 図1のウエハステージを搭載した露光装置の
正面図である。
【図4】 図1のウエハステージの制御系の構成図であ
る。
【図5】 従来の露光装置の一例を示す図である。
【図6】 従来の位置決めステージの一例を示す図であ
る。
【図7】 従来の位置決めステージの説明図である。
【図8】 従来の位置決めステージの問題点を示す図で
ある。
【図9】 本発明の他の実施例を示す上面図である。
【図10】 図9の装置の正面図である。
【図11】 図9の装置の位置固定機構の構成を示す図
である。
【図12】 図9の装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図13】 図1の装置における電源投入時からの装置
立上げの流れを示すフローチャートである。
【図14】 本発明の露光装置を利用できるデバイス製
造方法を示すフローチャートである。
【図15】 図14中のウエハプロセスの詳細なフロー
チャートである。
【符号の説明】
1:ベースフレーム、2:鏡筒定盤、3:縮小露光系、
4:レチクルステージ、5:除振機構、6:ウエハステ
ージ、7:ウエハステージ定盤、8:微動ステージ、
9:定盤、10:ステージ、11:計測系基準、12:
静圧軸受け、13:Yステージ、14:ヨー方向ガイ
ド、15:Yリニアモータ固定子、16:Yリニアモー
タ可動子、17:Xステージ、19:X干渉計ミラー、
20:Y干渉計ミラー、21:ステージ定盤リニアモー
タ、22:ウエハステージXレーザ干渉計基準、23:
Y定盤リニアモータ可動子、24:X定盤リニアモータ
可動子、25:Y定盤リニアモータ固定子、26:X定
盤リニアモータ固定子、27:Xステージ定盤レーザ干
渉計、28:Yステージ定盤レーザ干渉計、29:X定
盤レーザ干渉計ミラー、30:Y定盤レーザ干渉計ミラ
ー、31:主制御器、32:ウエハステージX制御系、
33:ウエハステージX位置指令器、34:ウエハステ
ージXレーザ干渉計信号、35:Xリニアモータ、3
6:ウエハステージY制御系、37:ウエハステージY
位置指令器、38:ウエハステージYレーザ干渉計信
号、39:Yリニアモータ、40:ステージ定盤Y制御
系、41:ステージ定盤Y位置指令器、42:Y変位信
号、43:ステージ定盤Yリニアモータ、44:ステー
ジ定盤X制御系、45:ステージ定盤X位置指令器、4
6:ステージ定盤X変位信号、51:ステージ定盤X干
渉計基準、52:ステージ定盤Y干渉計基準、53: ウ
エハステージレーザ干渉計光軸、54:ステージ定盤X
レーザ干渉計光軸、55:定盤Y方向ガイド、56:ス
テージ定盤支持盤、57:定盤X方向ガイド、58:本
体、59:アーム、60:電磁石、61:ヒンジ、6
2:ステージ定盤位置固定機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 CA07 JA32 JA45 KA06 LA08 MA27 MA33 5F046 BA04 BA05 CC01 CC02 CC04 CC13 CC16 5H303 AA06 BB02 BB09 BB12 BB20 CC01 DD04 EE03 EE07 FF08 GG13 HH01 HH07 QQ08

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準面に沿って移動自在に支持された第
    1および第2の移動体と、前記第1および第2移動体間
    で所定の方向の力を発生させる第1の駆動機構と、前記
    基準面と第2移動体との間で前記所定方向と同方向の力
    を発生させる第2の駆動機構と、前記第1駆動機構を用
    いて前記第1移動体を所望の位置に位置決めすべく制御
    する第1移動体制御系と、前記第2駆動機構を用いて、
    前記第1移動体制御系による制御に同期して前記第2移
    動体の位置を制御する第2移動体制御系とを具備するこ
    とを特徴とする位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記第1移動体の質量をm、前記第1移
    動体制御系による制御における目標位置指令値をYs、
    前記第2移動体の質量をM、前記第2移動体の位置制御
    における目標位置指令値をYbとすれば、これらの間に
    は次式の関係があることを特徴とする請求項1に記載の
    位置決め装置。 【数1】
  3. 【請求項3】 前記関係を満足する任意の初期位置に前
    記第1および第2移動体を移動させる初期位置駆動手段
    を備え、この手段は、前記初期位置への移動を、前記第
    2移動体を静止させ、前記第1移動体を移動することに
    より行うものであることを特徴とする請求項2に記載の
    位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記所定方向における前記第1移動体の
    位置を計測する第1移動体位置計測系と、前記所定方向
    における前記第2移動体の位置を計測する第2移動体位
    置計測系とを備え、前記第1移動体制御系は前記第1移
    動体位置計測系の計測結果および目標位置指令値に基づ
    いて前記第1駆動機構を駆動制御することにより前記第
    1移動体の位置制御を行うものであり、前記第2移動体
    制御系は前記第2移動体位置計測系の計測結果および前
    記位置指令値に応じた位置指令値に基づいて前記第2駆
    動機構を駆動制御することにより前記第2移動体の位置
    制御を行うものであることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の位置決め装置。
  5. 【請求項5】 基準面に沿って移動自在に支持された第
    1および第2の移動体と、前記第1および第2移動体間
    で所定の方向の力を発生させる第1の駆動機構と、前記
    第2移動体をその前記基準面に沿った移動範囲内の任意
    の位置で固定する第2移動体位置固定機構と、前記第2
    移動体の前記所定方向の位置を計測する第2移動体位置
    計測系と、前記第1駆動機構を用いて前記第1移動体を
    所望の位置に位置決めすべく制御する第1移動体制御系
    とを具備することを特徴とする位置決め装置。
  6. 【請求項6】 前記第2移動体位置固定機構による前記
    第2移動体の固定を行った状態において、前記第1移動
    体の質量m、前記第1移動体の位置Ys、前記第2移動
    体の質量M、および前記第2移動体の位置Ybが次式の
    関係を満たすように前記第1移動体を位置決めし、その
    後、前記第2移動体の固定を解除する初期位置駆動を行
    う制御手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の
    位置決め装置。 【数2】
  7. 【請求項7】 前記関係が満たされているか否かを判定
    する判定手段を有することを特徴とする請求項6に記載
    の位置決め装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記判定手段により前
    記関係が満たされていないと判断されたときに前記初期
    位置駆動を再度行うものであることを特徴とする請求項
    7に記載の位置決め装置。
  9. 【請求項9】 前記所定方向における前記第1移動体の
    位置を計測する第1移動体位置計測系を備え、前記第1
    移動体制御系は前記第1移動体位置計測系の計測結果お
    よび目標位置指令値に基づいて前記第1駆動機構を駆動
    制御することにより前記第1移動体の位置制御を行うも
    のであることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項
    に記載の位置決め装置。
  10. 【請求項10】 前記第1移動体位置計測系による位置
    計測の基準は前記基準面から振動絶縁された構造体に設
    けられていることを特徴とする請求項4または9に記載
    の位置決め装置。
  11. 【請求項11】 前記第1移動体位置計測系による位置
    計測の基準は前記基準面に設けられていることを特徴と
    する請求項4または9に記載の位置決め装置。
  12. 【請求項12】 前記第2移動体位置計測系による位置
    計測の基準は前記基準面から振動絶縁された構造体に設
    けられていることを特徴とする請求項4〜11のいずれ
    か1項に記載の位置決め装置。
  13. 【請求項13】 前記第2移動体位置計測系による位置
    計測の基準は前記基準面に設けられていることを特徴と
    する請求項4〜11のいずれか1項に記載の位置決め装
    置。
  14. 【請求項14】 前記第1および第2移動体はいずれも
    前記基準面上に支持されていることを特徴とする請求項
    1〜13のいずれか1項に記載の位置決め装置。
  15. 【請求項15】 前記第2移動体は前記基準面上に支持
    されており、前記第1移動体は前記第2移動体上に支持
    されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか
    1項に記載の位置決め装置。
  16. 【請求項16】 前記所定方向は、相互に直交する2軸
    方向であることを特徴とする請求項1〜15のいずれか
    1項に記載の位置決め装置。
  17. 【請求項17】 前記第1移動体は移動ステージであ
    り、前記第2移動体はステージ定盤または前記第1駆動
    機構を構成するリニアモータの固定子であることを特徴
    とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の位置決め
    装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれかの位置決め
    装置を搭載したことを特徴とする半導体露光装置。
  19. 【請求項19】 前記位置決め装置は露光されるウエハ
    を位置決めするために使用されるものであることを特徴
    とする請求項18に記載の半導体露光装置。
  20. 【請求項20】 前記位置決め装置は露光に使用するレ
    チクルを位置決めするために使用されるものであること
    を特徴とする請求項18または19に記載の半導体露光
    装置。
  21. 【請求項21】 請求項18〜20のいずれかの露光装
    置を用意する工程と、この露光装置を用い、その位置決
    め装置における第1移動体の移動による反力を第2移動
    体によって常に吸収しながら露光を行うことによりデバ
    イスを製造する工程とを具備することを特徴とするデバ
    イス製造方法。
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