JP4035200B2 - 位置決め装置および露光装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体リソグラフィに用いる投影露光装置や、各種精密加工機あるいは各種精密測定器等に用いられる位置決め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体素子製造に用いられる露光装置として、いわゆるステッパと呼ばれる装置が知られている。このステッパは、基板例えば半導体ウエハを投影レンズ下でステップ移動させながら、原版例えばレチクル上に形成されているパターン像を投影レンズでウエハ上に縮小投影し、1枚のウエハ上の複数カ所に順次露光していくものである。ステッパは、解像度および重ね合わせ精度の性能面から露光装置の主流と見られている。
【0003】
図6は従来の露光装置における本体構造体およびウエハステージの搭載例を示す正面図である。
同図において、1はレチクルパターンを照明する照明部、2は転写すべきパターンを有するレチクル、3はレチクル2上に形成されたパターンをウエハ上に投影する投影レンズ、4は投影レンズを支持する鏡筒支持体である。5は不図示のウエハを載置するトップステージであり、θ方向、Z方向、α方向およびβ方向に移動可能な機能を有している。6はトップステージ5を搭載しX方向およびY方向に移動可能なXYステージ、8は上面に案内面を有しXYステージ6および可動ガイド7を静圧空気軸受け部を介してZ方向に非接触で支持するステージベースである。9はステージベース8を搭載し支持固定する定盤であり、鏡筒支持体4が一体的に結合されている。10はステージベース8を定盤9に一体的に支持固定するための座面である。11は鏡筒支持体4を支持するために4カ所に配置されたエアマウント、12はエアマウント11を介して装置全体を支持する基台である。33aは投影レンズ3とXYステージ6との相対位置を計測するためのレーザ干渉計、16aは投影レンズ3の焦点位置とウエハ上面間の距離を計測するフォーカス検出部の投光部、16bは同じくフォーカス検出部の受光部である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の露光装置において、XYステージ6の重量はステージベース8、座面10、定盤9および鏡筒支持体4を介してエアマウント11により支持される。そのため、XYステージ6が移動するとステージ自体の重量で鏡筒支持体4で支えられている装置全体のXY方向の重心位置が変化し、複数のエアマウント11の支持力の配分が変化する。こうした、支持力バランスの変化は、XYステージ6の位置および姿勢を計測するレーザ干渉計33aやフォーカスセンサ16a,16bの基準となっている鏡筒支持体を変化させ、ウエハの重ね合わせ精度等を劣化させる。
【0005】
今後搭載する半導体ウエハの大口径化に対応し、高速高精度のXYステージ6の要求を満たすためには、XYステージ6の軽量化と動特性の向上を図ると同時に鏡筒支持体4等の装置本体の剛性を上げる必要がある。しかし、構造体強化は装置の大型化やコストアップに繋がる。
【0006】
本発明は、上述の従来例における問題点に鑑みてなされたもので、ステージが大型化されても装置本体の高剛性化や大型化を抑えることが可能な位置決め装置およびそれを用いた露光装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明に係る第1の位置決め装置は、第1の物体(被測定物または被加工物等)を搭載するステージと、該第1の物体を第2の物体(測定手段または加工手段等)に対し位置決めすべく前記ステージを移動させるための移動手段と、該移動手段を支持する第1の基台と、前記第2の物体を支持するとともに前記第1の基台を搭載する定盤と、前記第1の基台と定盤との間に介装された支持手段と、前記定盤を支持する第2の基台と、前記定盤と第2の基台間に介装された振動除去手段と、前記第2の基台と前記定盤との間に介装された力発生手段と、前記支持手段の支持力バランスの変化を打ち消すように前記力発生手段の力を制御する制御手段とを具備し、前記力発生手段は前記支持手段の鉛直方向真下に配置されることを特徴とする。
また、本発明に係る第2の位置決め装置は、第1の物体を搭載するステージと、該第1の物体を第2の物体に対し位置決めすべく前記ステージを移動させるための移動手段と、該移動手段を支持する第1の基台と、前記第2の物体を支持するとともに前記第1の基台を搭載する定盤と、前記第1の基台と定盤との間に介装された支持手段と、前記定盤を支持する第2の基台と、前記定盤と第2の基台間に介装された振動除去手段と、前記第2の基台と前記定盤との間に介装された力発生手段と、前記定盤を支持する前記振動除去手段の支持反力を常に一定にするように前記力発生手段の力を制御する制御手段とを具備し、前記支持手段が前記第1の基台を前記定盤に対し3カ所で支持固定し、前記制御手段は、前記ステージの移動の前後における位置座標に基づいて前記各固定部における荷重変動を算出し、この荷重変動を打ち消すように前記力発生手段を制御するものであることを特徴とする。
また、本発明に係る第3の位置決め装置は、第1の物体を搭載するステージと、該第1の物体を第2の物体に対し位置決めすべく前記ステージを移動させるための移動手段と、該移動手段を支持する第1の基台と、前記第2の物体を支持するとともに前記第1の基台を搭載する定盤と、前記第1の基台と定盤との間に介装された支持手段と、前記定盤を支持する第2の基台と、前記定盤と第2の基台間に介装された振動除去手段と、前記第2の基台と前記定盤との間に介装された力発生手段と、前記定盤を支持する前記振動除去手段の支持反力を常に一定にするように前記力発生手段の力を制御する制御手段とを具備し、前記支持手段により前記第1の基台を前記定盤に対し3カ所で支持固定し、前記力発生手段を鉛直方向で前記3カ所の各固定部の略中心を通る力を発生するよう配設されていることを特徴とする。
さらに、本発明に係る第4の位置決め装置は、第1の物体を搭載するステージと、第1の物体を第2の物体に対し位置決めすべく前記ステージを移動させるための移動手段と、該移動手段を支持する第1の基台と、該第1の基台を搭載する定盤と、前記第1の基台と定盤との間に介装された支持手段と、前記定盤を支持する第2の基台と、前記第2の基台と前記定盤との間に介装された力発生手段と、前記支持手段の支持力バランスの変化を打ち消すように前記力発生手段の力を制御する制御手段とを具備し、前記力発生手段は前記支持手段の鉛直方向真下近傍に配置されることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の位置決め装置は、半導体リソグラフィに用いる露光装置に好適に用いられる。本発明の実施の一形態の係る露光装置は、図1を参照しながら説明すると、露光用光学系3と被露光体であるウエハを搭載するステージ5と、ステージ5を露光用光学系3に対し移動させるための移動手段6と、移動手段6を支持する第1の基台8と、露光用光学系3を支持し第1の基台8を搭載する定盤9と、第1の基台8および定盤9間に介装した支持手段10と、前記定盤9を支持する第2の基台12と、前記定盤9および第2の基台12間に介装した振動除去手段11と、前記第2の基台12および前記定盤9間に介装した力発生手段13とを具備し、支持手段10が第1の基台8を定盤9に対し3カ所で支持固定し、力発生手段12が前記3カ所の固定部に対し、露光用光学系3の光軸方向に中心軸が略一致するように配設されている。さらに、定盤9を支持する振動除去手段11の支持反力を常に一定にするように力発生手段13の力を制御する制御手段51,53,55(図4参照)を具備する。力発生手段13は、例えば、空気シリンダやリニアモータである。
【0009】
【作用】
上記構成において、ウエハステージ5,6がXY方向に駆動されるとウエハステージの重量が移動し、ステージベース(第1の基台)8と定盤9の間に介装された支持手段の3カ所の支持力バランスが変化するが、定盤と第2の基台12の間に介装した力発生手段13により3カ所の支持力バランスの変化を打ち消すことにより、定盤9を支持する振動除去手段11の支持力バランスが変化しない。したがって、計測手段の基準となる定盤が変形せずに、高精度な位置決めが行なわれる。
【0010】
【実施例】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の特徴を最も良く表わす第1の実施例の装置の正面図、図2は図1のステージ部分の上面図である。
【0011】
図において、2は転写すべきパターンを有するレチクル、1はレチクル2を照明する照明部、3はレチクル2上に形成されたパターンをウエハ上に投影する投影レンズ、4は投影レンズを支持する鏡筒支持体である。5は不図示のウエハを載置するトップステージであり、θ方向、Z方向、α方向およびβ方向に移動可能な機能を有している。6はトップステージ5を搭載しX方向およびY方向に移動可能なXYステージ、7はXYステージ6を静圧エア軸受け部を介してY方向に非接触で支持しX方向に移動可能なように案内する可動ガイド、8は上面に案内面を有しXYステージ6および可動ガイド7を静圧エア軸受け部を介してZ方向に非接触で支持するステージベース、21はステージベース8に一体的に取り付けられ可動ガイド7を静圧エア軸受け部を介してX方向に非接触で支持しY方向に移動可能なように案内するヨーガイドである。22はXYステージ6をX方向に駆動するリニアモータの固定子である。このリニアモータは固定子が可動ガイド7に固定され、不図示の可動子はXYステージ6に取り付けられている。23aおよび23bは可動ガイド7をY方向に駆動するリニアモータの固定子であり、相互に対向するようにステージベース8に配置固定されている。24aおよび24bは可動ガイド7をY方向に駆動するリニアモータの可動子であり、相互に対向するように可動ガイド7に取り付けられている。9はステージベース8を搭載する定盤、10はステージベース8を定盤9に一体的に支持固定するための座面である。座面10は、後述するように、ステージベース8と定盤9間の3カ所に配置される。定盤9と鏡筒支持体4は一体的に結合されている。11は鏡筒支持体4を支持するために4カ所に配置されたエアマウントであり、12はエアマウント11を介して装置全体を支持する基台である。エアマウント11は、基台12から鏡筒支持体4および定盤9に伝わる振動を絶縁する。13は座面10の真下(Z軸方向)近傍に配置されたエアシリンダであり、基台12に固定され、定盤9にZ方向の力を与える。エアシリンダ13は剛性がほとんどないため基台12の振動を定盤9に伝えない。
【0012】
33aは投影レンズ3とXYステージ6との相対位置を計測するためのレーザ干渉計、16aは投影レンズ3の焦点位置とウエハ上面間の距離を計測するフォーカス検出部の投光部、16bは同じくフォーカス検出部の受光部である。これらの投光部16aと受光部16bは各々投影レンズ3に固定されている。
【0013】
図3は、本実施例の露光装置のXYステージ用測定系(レーザ計測システム)の配置を示す斜視図であり、図1のトップステージ5の周辺のレーザ干渉計33a等の部分を詳細に表わした図である。
【0014】
同図において、31は光源であるレーザヘッド、32aおよび32bは図1のトップステージ5に取り付けられた反射ミラー、33aはX方向を計測する干渉計、33bはY方向を計測する干渉計、33cはトップステージ5のヨーイングすなわち投影レンズの光軸に対するθ方向を計測する干渉計である。34a,34b,34cは干渉縞を電気信号に変換するレシーバであり、34aはX方向用、34bはY方向用、34cはθ方向用である。
【0015】
図4は本実施例の制御系のシステム図である。同図において、51は図3で示したX,Y,θレーザ測定システムであり、トップステージ5が搭載されたXYステージ6の位置を測定する。53はXYステージ6およびトップステージ5の位置信号をフィードバックし各駆動軸に所定の動作指令を行なうコントローラである。56はコントローラ53の指令信号を基に図2のリニアモータ固定子22および23a,23bのコイル部に電流を流しXYステージ6をドライブするドライバ、55はコントローラ53からの指令により図1中のエアシリンダ13をドライブするドライバ、57はトップステージ5の各駆動軸をドライブするドライバである。
【0016】
上記構成において、まず露光すべきウエハ(図示しない)をトップステージ5に載置し、コントローラ53からXYステージ6およびトップステージ5に駆動信号を与え、上記ウエハを投影レンズ3下の所定の位置および姿勢に駆動する。ここで上記ウエハの、X方向、Y方向、Z方向および各軸の回転方向(それぞれα方向、β方向、θ方向)の目標とする位置に対する偏差が、レーザ計測システムおよびフォーカス検出システムの出力を基にコントローラ53により計算され、各々の駆動部にフィードバックされ、ウエハは所定の位置、姿勢に位置決め制御される。そして露光後、次の所定の位置に移動し露光するという動作を繰り返す。
【0017】
XYステージ6の移動は、所定の速度曲線に倣うようにコントローラ53からリニアモータドライバ56に指令信号が与えられ、リニアモータが前記指令信号に応じた駆動力を発生することにより行なわれる。XYステージ6がストローク範囲内でXY方向に移動し、XYステージ6、トップステージ5および可動ガイド7の位置が変わると、ステージベース8で支持する重量のバランスが変わり、3カ所の座面10にかかる支持荷重配分が変化する。このとき、前記支持荷重変化に応じた反対方向(Z方向)の力がエアシリンダ13から定盤9に与えられるように、コントローラ53からはエアシリダドライバ55に指令信号が与えられる。
【0018】
図5は本実施例のシリンダ部分配置の上面図である。同図において、10(10a,10b,10c)はステージベース6を支持する各々の座面である。13(13a,13b,13c)は前記座面の真下(Z方向)近傍に配置され、定盤9に力を与える各々のエアシリンダである。
【0019】
R1 、R2 、R3 はエアシリンダ13が定盤9に与える付加荷重を、L1 、L2 は各支持点間長さを表わす。GはXYステージ6、トップステージ5および可動ガイド7といったステージ可動部分全体の重心であり、任意の位置における前記ステージ重心の位置を座標(x,y)で表わしている。こうした構成において、ステージ可動部全体の重量をWとし、これが付加荷重R1 、R2 、R3 と釣り合うとすると、各付加荷重は(1)式で表わされる。
【0020】
【数1】
ここで、ステージ可動部の重心Gの位置(x,y)が(xa ,ya )から(xb ,yb )の範囲内で変わるとすると、座面10a,10b,10cの支持荷重変化ΔR1 、ΔR2 、ΔR3 は、各付加荷重R1 、R2 、R3 の最大値と最小値の差であり、(2)式のようになる。
【0021】
【数2】
ΔR1 、ΔR2 、ΔR3 のうち最も大きい値をWR とし、この荷重が付加荷重R1 、R2 、R3 と釣り合うとすると、(1)式は(3)式のように表される。
【0022】
【数3】
したがって、ステージの位置指令信号からステージ可動部の重心位置を計算し(3)式に当てはめることにより簡単に各付加荷重R1 、R2 、R3 を求めることができる。
【0023】
本実施例の特徴としては、XYステージ6がXY方向に駆動されると、ステージ可動部の重量が移動し、ステージベース6と定盤9の間に介装された3カ所の座面10の支持力バランスが変化するが、座面10の真下近傍の定盤9と基台12の間に介装した3カ所のエアシリンダ13により、前記支持力バランスの変化を打ち消す。したがって、装置全体を支持するエアマウント11の支持力バランスが変化せずに、計測手段の基準となる鏡筒支持体4が変形せず、例えば投影レンズ3と干渉計33a間の距離変動等が無く、再現性の高い高精度な位置決めが行なわれる。
【0024】
本実施例においては、エアシリンダ13の付加荷重をステージの位置により計算で求めているが、エアマウント11の支持力の検出手段を設け、エアシリンダ13の付加荷重R1 、R2 、R3 をその力信号を基にフィードバック制御して、鏡筒支持体4の変形を押さえるようにしても良い。
【0025】
また、力発生手段としてエアシリンダ13を座面10の真下近傍の定盤9と基台12の間に介装しているが、これがリニアモータであっても同等の効果が得られる。
【0026】
以上のように本発明の露光装置によれば、ウエハステージがXY方向に駆動されるとウエハステージの重量が移動し、ステージベース(第1の基台)と定盤の間に介装された3カ所の座の支持力バランスが変化するが、定盤と第2の基台の間に介装した力発生手段により3カ所の支持力バランスの変化を打ち消すことにより、鏡筒支持体および定盤(装置本体構造体)を支持する振動除去手段の支持力バランスが変化しない。したがって、計測手段の基準となる定盤および鏡筒支持体が変形せずに、高精度な位置決めが行なわれる。
【0027】
また、ステージ移動に伴う装置本体(鏡筒支持体および定盤)の変形を抑えることができるため、ウエハの大型化に伴いウエハステージが大型化されても装置本体の高剛性化、大型化によるコストアップを抑えることができる。
【0028】
【デバイス生産方法の実施例】
次に上記説明した露光装置を利用したデバイスの生産方法の実施例を説明する。
図7は微小デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造のフローを示す。ステップ1(回路設計)ではデバイスのパターン設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では設計したパターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコンやガラス等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0029】
図8は上記ウエハプロセスの詳細なフローを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では上記説明した位置決め装置を有する露光装置によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施例ではこの繰り返しの各プロセスにおいて、安定かつ高精度な位置決めを行なうことで、プロセスに影響を受けず正確な露光を可能としている。
【0030】
本実施例の露光装置を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度のデバイスを低コストに製造することができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、ステージが駆動されるとステージの重量が移動し、第1の基台と定盤の間に介装された3カ所の座面の支持力バランスが変化するが、定盤と第2の基台の間に介装した力発生手段により3カ所の支持力バランスの変化を打ち消すことにより、第2の物体および定盤を支持する振動除去手段の支持力バランスが変化しない。したがって、計測や加工の基準となる定盤や第2の物体が変形せずに、高精度な位置決めが行なわれる。
【0032】
また、ステージ移動に伴う装置本体(第2の物体および定盤)の変形を抑えることができるため、第1の物体の大型化に伴いステージが大型化されても装置本体の高剛性化、大型化によるコストアップを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る露光装置の正面図である。
【図2】 図1の装置のステージ部分を示す上面図である。
【図3】 図1の装置のレーザ計測システムの配置を示す斜視図である。
【図4】 図1の装置の制御系のシステム構成図である。
【図5】 図1の装置のシリンダ部分の配置を示す上面図である。
【図6】 従来例の露光装置を示す正面図である。
【図7】 微小デバイスの製造の流れを示す図である。
【図8】 図7におけるウエハプロセスの詳細な流れを示す図である。
【符号の説明】
1:照明部、2:レチクル、3:投影レンズ(第2の物体)、4:鏡筒支持体、5:トップステージ、6:XYステージ(移動手段)、7:可動ガイド、8:ステージベース(第1の基台)、9:定盤、10,10a,10b,10c:座面(支持手段)、11:エアマウント(振動除去手段)、12:基台(第2の基台)、13,13a,13b,13c:エアシリンダ(力発生手段)。
Claims (12)
- 第1の物体を搭載するステージと、該第1の物体を第2の物体に対し位置決めすべく前記ステージを移動させるための移動手段と、該移動手段を支持する第1の基台と、前記第2の物体を支持するとともに前記第1の基台を搭載する定盤と、前記第1の基台と定盤との間に介装された支持手段と、前記定盤を支持する第2の基台と、前記定盤と第2の基台間に介装された振動除去手段と、前記第2の基台と前記定盤との間に介装された力発生手段と、前記支持手段の支持力バランスの変化を打ち消すように前記力発生手段の力を制御する制御手段とを具備し、前記力発生手段は前記支持手段の鉛直方向真下に配置されることを特徴とする位置決め装置。
- 第1の物体を搭載するステージと、該第1の物体を第2の物体に対し位置決めすべく前記ステージを移動させるための移動手段と、該移動手段を支持する第1の基台と、前記第2の物体を支持するとともに前記第1の基台を搭載する定盤と、前記第1の基台と定盤との間に介装された支持手段と、前記定盤を支持する第2の基台と、前記定盤と第2の基台間に介装された振動除去手段と、前記第2の基台と前記定盤との間に介装された力発生手段と、前記定盤を支持する前記振動除去手段の支持反力を常に一定にするように前記力発生手段の力を制御する制御手段とを具備し、前記支持手段が前記第1の基台を前記定盤に対して3カ所で支持固定し、前記制御手段は、前記ステージの移動の前後における位置座標に基づいて前記各固定部における荷重変動を算出し、この荷重変動を打ち消すべく前記力発生手段を制御するものであることを特徴とする位置決め装置。
- 第1の物体を搭載するステージと、該第1の物体を第2の物体に対し位置決めすべく前記ステージを移動させるための移動手段と、該移動手段を支持する第1の基台と、前記第2の物体を支持するとともに前記第1の基台を搭載する定盤と、前記第1の基台と定盤との間に介装された支持手段と、前記定盤を支持する第2の基台と、前記定盤と第2の基台間に介装された振動除去手段と、前記第2の基台と前記定盤との間に介装された力発生手段と、前記定盤を支持する前記振動除去手段の支持反力を常に一定にするように前記力発生手段の力を制御する制御手段とを具備し、前記支持手段が前記第1の基台を前記定盤に対し3カ所で支持固定し、前記力発生手段は鉛直方向で前記3カ所の各固定部の略中心を通る力を発生するよう配設されていることを特徴とする位置決め装置。
- 前記力発生手段が前記各鉛直軸にそれぞれの中心軸を略一致して配置した3個のエアシリンダであることを特徴とする請求項3記載の位置決め装置。
- 前記力発生手段が前記各鉛直軸にそれぞれの中心軸を略一致して配置した3個のリニアモータであることを特徴とする請求項3記載の位置決め装置。
- 露光用光学系と、被露光体を搭載するステージと、該ステージを前記露光用光学系に対し移動させるための移動手段と、該移動手段を支持する第1の基台と、前記露光用光学系を支持し第1の基台を搭載する定盤と、前記第1の基台および定盤間に介装された支持手段と、前記定盤を支持する第2の基台と、前記定盤および第2の基台間に介装された振動除去手段と、前記第2の基台および前記定盤間に介装された力発生手段とを具備し、前記支持手段が前記第1の基台を前記定盤に対し3ケ所で支持固定し、前記力発生手段が前記3ケ所の固定部に対し、露光用光学系の光軸方向に中心軸が略一致するように配設されたことを特徴とする露光装置。
- 前記定盤を支持する前記振動除去手段の支持反力を常に一定にするように前記力発生手段の力を制御する制御手段を具備したことを特徴とする請求項6記載の露光装置。
- 前記力発生手段が空気シリンダであることを特徴とする請求項6または7記載の露光装置。
- 前記力発生手段がリニアモータであることを特徴とする請求項6または7記載の露光装置。
- 請求項6〜9のいずれかに記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、露光した前記基板を現像する工程とを有することを特徴とするデバイス製造方法。
- 第1の物体を搭載するステージと、第1の物体を第2の物体に対し位置決めすべく前記ステージを移動させるための移動手段と、該移動手段を支持する第1の基台と、該第1の基台を搭載する定盤と、前記第1の基台と定盤との間に介装された支持手段と、前記定盤を支持する第2の基台と、前記第2の基台と前記定盤との間に介装された力発生手段と、前記支持手段の支持力バランスの変化を打ち消すように前記力発生手段の力を制御する制御手段とを具備し、前記力発生手段は前記支持手段の鉛直方向真下近傍に配置されることを特徴とする位置決め装置。
- 前記支持手段が前記第1の基台を前記定盤に対し3カ所で支持固定し、前記力発生手段は鉛直方向で前記3カ所の各固定部の略中心を通る力を発生するよう配設されていることを特徴とする請求項11記載の位置決め装置。
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