JP2001194546A - 光配線フィルムの製造方法 - Google Patents
光配線フィルムの製造方法Info
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- JP2001194546A JP2001194546A JP2000002775A JP2000002775A JP2001194546A JP 2001194546 A JP2001194546 A JP 2001194546A JP 2000002775 A JP2000002775 A JP 2000002775A JP 2000002775 A JP2000002775 A JP 2000002775A JP 2001194546 A JP2001194546 A JP 2001194546A
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Abstract
ムの製造が可能な製造方法を提供する。 【解決手段】支持基板上に高分子の光配線層を形成して
剥離する、光配線フィルムの製造方法であって、支持基
板をガラスとする。また、支持基板の表面張力が0.5
N/m以下であることも含まれる。なお、剥離は支持基
板及び光配線フィルムを侵さない液体に浸けることによ
って行う。
Description
方法に関する。光配線フィルムは、光フレキシブル配線
基板として使用できるほか、光配線と電気配線とが混在
する光・電気配線基板や、光・電気フレキシブル配線基
板の基となるものである。
を作るために、CPUのクロック周波数は益々増大する
傾向にあり、現在では1GHzオーダーのものが出現す
るに至っている。この結果、コンピュータの中のプリン
ト基板上の銅による電気配線には高周波電流が流れる部
分が存在することになるので、ノイズの発生により誤動
作が生じたり、また電磁波が発生して周囲に悪影響を与
えることにもなる。
ト基板上の銅による電気配線の一部を光配線に置き換
え、電気信号の代わりに光信号を利用することが行われ
ている。なぜなら、光信号の場合は、ノイズ及び電磁波
の発生を抑えられるからである。
られていた。光ファイバは、光通信システムとして技術
がほぼ確立していたので、転用することは比較的容易で
あった。しかし、配線数が多くなると、光ファイバでの
接続は容易ではなく、光導波路での配線が検討されるよ
うになった。
様に石英系が用いられた。しかし、作製が容易なこと、
大面積化に対応しやすいことから、高分子導波路が検討
されるようになってきた。高分子導波路よりなる光配線
フィルムは、その可とう性から、フレキシブル配線とし
ての用途が有望視されている。また、電気配線基板と張
り合わせることで、光・電気配線基板を作製することが
できる。
は、図3に記載のように、シリコン基板を支持基板1と
して、クラッド2及びコア3が作製されており、その場
合、支持基板からの剥離に時間を要した。また、光配線
フィルムにキレツやカール等の不具合が起きやすかっ
た。さらに、シリコン基板を支持基板としているため、
その大きさや形状に制限があった。現在一般に入手でき
るサイズは最大でも直径300mm程度であり、しかも
円形に限定されてしまう。光配線フィルムや光・電気配
線基板は、通常長方形で使用されるので、周囲の部分が
無駄になり、使用効率が悪い。
4に記載のように、剥離層6付き支持基板1上にクラッ
ド2及びコア3を作製した後で剥離層をエッチング除去
することによって、作られていた。その場合、工程が多
く、作製時間がかかっていた。また、光配線フィルムに
キレツやカール等の不具合も起きやすかった。さらに、
エッチング工程が危険を伴うこと、支持基板を再利用で
きないこと(改めて剥離層を形成し直す必要があるこ
と)が問題であった。
術の状況に鑑みてなされたもので、より容易に剥離でき
る光配線フィルムの製造方法を提供することを課題とす
る。また、より大きく、長方形の光配線フィルムの製造
方法を提供することを課題とする。
めに、まず請求項1の発明は、支持基板上に高分子の光
配線層を形成して剥離する、光配線フィルムの製造方法
であって、該支持基板がガラスであることを特徴とする
光配線フィルムの製造方法としたものである。請求項2
の発明は、支持基板上に高分子の光配線層を形成して剥
離する、光配線フィルムの製造方法であって、該支持基
板の表面張力が0.5N/m以下であることを特徴とす
る光配線フィルムの製造方法としたものである。請求項
3の発明は、支持基板上に高分子の光配線層を形成して
剥離する、光配線フィルムの製造方法であって、該剥離
を、支持基板及び光配線フィルムを侵さない液体に浸け
ることによって行うことを特徴とする光配線フィルムの
製造方法としたものである。請求項4の発明は、上記高
分子がフッ素化ポリイミドであることを特徴とする光配
線フィルムの製造方法としたものである。請求項5の発
明は、上記液体が、水であることを特徴とする光配線フ
ィルムの製造方法としたものである。
下詳細に説明する。なお、本発明においては、剥離前の
支持基板に付いている状態を光配線層、剥離後の単独状
態を光配線フィルムと表記する。
の特徴は、図1のように、支持基板1としてガラスを使
用したことである。これにより、クラッド2及びコア3
が形成された光配線層の剥離が容易になり、従って光配
線フィルム5の製造を容易ならしめることに成功した。
また、大きさや形状の制約をゆるめることができる。
に示す。支持体1であるガラス基板上(図2(a) 参照)
に、クラッド2となる材料を塗布・ベークして下部クラ
ッドを形成する(図2(b) 参照)。次に、コア3となる
材料を塗布・ベークしてコア3を全面に形成する(図2
(c) 参照)。
ークし、導波路形状パターンのフォトマスクを用いて露
光・現像を行い、導波路形状のエッチングマスク4を形
成する(図2(d) 参照)。そして、反応性イオンエッチ
ングにより、コア3を導波路形状に加工する(図2(e)
参照)。エッチングマスク4であるシリコン含有レジス
トは、剥離液によって除去する。
ベークして上部クラッドを形成する(図2(f) 参照)。
最後に、水等の液体に浸すことによって、支持基板1か
ら剥離させて、光配線フィルム5を作製する(図2(g)
参照)。
ドが好適に用いられる。また、剥離の前あるいは後に熱
処理を行ってもよい。
コン含有レジストに限定するものではなく、クロムやア
ルミニウム等の金属をフォトエッチングして用いること
もできる。また、コア材料自体が感光性であれば、直接
パターニングできる。あるいは、電子線照射等で屈折率
を変化させることによって、コアとクラッドを形成して
もよい。
レキシブル配線、光・電気配線基板、光・電気フレキシ
ブル配線基板を作製できることは、既に述べた通りであ
る。
る。支持基板上に光配線原料を塗布する際には、材料は
まだ前駆体の状態(例えばポリアミック酸)である。こ
れをベークすることで光配線材料(例えばポリイミド)
に変化させるが、その際、表面張力が0.5N/m以上
の支持基板を用いると前駆体の一部が支持基板と強固な
結合を起こし、後の工程で剥離させることが困難とな
る。一方、表面張力が0.5N/m以下の支持基板を用
いると、前駆体との相互作用が弱く、後の工程で剥離し
易くなる。
た場合、界面活性剤を用いての洗浄直後の表面張力は、
ガス吸着法によれば、約0.08N/m、溶解熱法によ
れば、約0.26N/mと、何れも0.5N/m以下の
値であり、それを用いて容易にフィルム化することがで
きる。
るガラス基板上に、上述の方法により、フッ素化ポリイ
ミドの光配線層を形成した。水に浸すことにより、きれ
いにフィルム化できた。要した時間は約1時間であっ
た。
あるシリコン基板上に、上述の方法により、フッ素化ポ
リイミドの光配線層を形成した。水に浸すことによりフ
ィルム化できたが、数日を要した。フィルムには、若干
のキレツおよびカールが見られた。
成した後、上述の方法により、フッ素化ポリイミドの光
配線層を形成した。該金属を溶かすエッチャントに浸す
ことによりフィルム化できたが、数日を要した。フィル
ムには、キレツおよびカールが見られた。
明には、以下の効果がある。
と、液体に浸けることにより、光配線フィルムの製造が
容易になった。
とにより、大きなサイズの光配線フィルムや長方形の光
配線フィルムを製造できるようになった。
す説明図。
す断面図と上面図。
説明図。
説明図。
Claims (5)
- 【請求項1】支持基板上に高分子の光配線層を形成して
剥離する、光配線フィルムの製造方法であって、該支持
基板がガラスであることを特徴とする光配線フィルムの
製造方法。 - 【請求項2】支持基板上に高分子の光配線層を形成して
剥離する、光配線フィルムの製造方法であって、該支持
基板の表面張力が0.5N/m以下であることを特徴と
する光配線フィルムの製造方法。 - 【請求項3】支持基板上に高分子の光配線層を形成して
剥離する、光配線フィルムの製造方法であって、該剥離
を、支持基板及び光配線フィルムを侵さない液体に浸け
ることによって行うことを特徴とする請求項1〜2の何
れかに記載の光配線フィルムの製造方法。 - 【請求項4】上記高分子がフッ素化ポリイミドであるこ
とを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の光配線フ
ィルムの製造方法。 - 【請求項5】上記液体が、水であることを特徴とする請
求項3〜4の何れかに記載の光配線フィルムの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000002775A JP2001194546A (ja) | 2000-01-11 | 2000-01-11 | 光配線フィルムの製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000002775A JP2001194546A (ja) | 2000-01-11 | 2000-01-11 | 光配線フィルムの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001194546A true JP2001194546A (ja) | 2001-07-19 |
Family
ID=18531832
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000002775A Pending JP2001194546A (ja) | 2000-01-11 | 2000-01-11 | 光配線フィルムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001194546A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004287396A (ja) * | 2003-03-03 | 2004-10-14 | Hitachi Chem Co Ltd | 光導波路フィルム |
JP2006030294A (ja) * | 2004-07-12 | 2006-02-02 | Nitto Denko Corp | フレキシブル光導波路の製法 |
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-
2000
- 2000-01-11 JP JP2000002775A patent/JP2001194546A/ja active Pending
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