JP2001193034A - 除雪機の多段シュータ構造 - Google Patents
除雪機の多段シュータ構造Info
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Abstract
き、シュータのガタをなくし、コストを抑えることがで
きる除雪機の多段シュータ構造を提供する。 【解決手段】 除雪機の多段シュータ構造20は、下・
中・上段の各シュータ部21,30,35を第1、第2
ヒンジ23,33で連結し、下段シュータ部21にリン
ク支点O1を設け、上段シュータ部35にリンク作用点
O2を設け、リンク支点O1とリンク作用点O2とをリン
クプレート40で結び、リンクプレート40のばね50
で各シュータ部を21,30,35ほぼ一直線に保ち、
上段シュータ部35のみが折れ曲がるときのリンク作用
点O2の移動範囲をM、リンク支点O1と第2ヒンジ33
とを通る線を基準線Lとしたときに、基準線Lが移動範
囲Mのほぼ中間に位置する様に、リンク支点O1及び第
2ヒンジ33の位置を設定した。
Description
した雪を所望の投雪箇所まで案内する除雪機の多段シュ
ータ構造に関する。
で集め、集めた雪をブロアで吹き飛ばし、吹き飛ばした
雪をシュータで案内して所望箇所に投雪するものであ
る。雪の投雪方向や投雪距離は、シュータを旋回させる
ことやシュータを折り曲げることにより制御する。この
シュータに関して、例えば実公昭56−40898号公
報「小型除雪機における排雪装置」が知られている。こ
の技術を、次図で詳しく説明する。以下、排雪装置、す
なわち、シュータを説明する。
たシュータの折り曲げ状態を説明する側面図であり、
(a)はシュータ100を折り曲げない状態を示し、
(b)はシュータ100を僅かに折り曲げた状態を示
し、(c)はシュータ100を十分に折り曲げた状態を
示す。(a)において、シュータ100は、ばね101
の引張り作用で樋状体(以下、「中段シュータ部」とい
う)102及び先端樋状体(以下、「上段シュータ部」
という)103を復帰位置に保持する。
矢印aの如く牽引する。すると、止着杆(以下、「第1
リンク」という)105が第1枢着軸106を支点にし
て矢印bの如く回転することで、中段シュータ部102
が第1枢着軸106を支点にして第1リンク105と同
じ方向に揺動する。中段シュータ部102の第2枢着軸
107が中段シュータ部102と一体に移動することに
より、作動板(第2リンク)108が第3枢着軸109
を支点として矢印cの如く揺動する。
軸109を支点にして矢印cの如く揺動する。中段シュ
ータ部102及び上段シュータ部103を僅かに折り曲
げて投射角度を小さく設定することで、投雪距離を大き
して雪を遠くに投雪する。
如くさらに牽引することにより、中段シュータ部102
を矢印bの如く、かつ上段シュータ部103を矢印cの
如く十分に折り曲げる。シュータ100を十分に折り曲
げて投射角度を大きく設定することで、投雪距離を小さ
くして雪を除雪機の近くに投雪する。
0は、雪を遠くまで投雪したいときでも、(b)に示す
ように2つのシュータ部(中段シュータ部102及び上
段シュータ部103)を同時に折り曲げる構成になって
いる。このため、ブロアで吹き飛ばされた雪は、シュー
タ100の中段シュータ部102に当り、その後上段シ
ュータ部103に当って上段シュータ部103の先端か
ら白抜き矢印の如く投雪される。
タ部102及び上段シュータ部103の2部材に当るこ
とにより雪の勢いが抑えられる。加えて、シュータ10
0は雪を遠くに投雪するときでも、中段シュータ部10
2及び上段シュータ部103の2部材を折り曲げるの
で、シュータ100の全高が比較的低くなる。このよう
に、雪の勢いが抑えられ、かつシュータ100の全高が
低くなることで、投雪距離を十分に確保することは難し
い。
部102に取付けたので、例えば(a)の状態のとき上
段シュータ部103や第2リンク108にばね101の
ばね力がかからない。従って、除雪作業中に上段シュー
タ部103や第2リンク108が振動して騒音が発生す
る。さらに、中段シュータ部102及び上段シュータ部
103を折り曲げるために、第1リンク105及び第2
リンク108の2個のリンクを使用するので、部品点数
が多くなり、そのことがコストアップの要因になる。
に大きく確保することができ、シュータのガタをなく
し、コストを抑えることができる除雪機の多段シュータ
構造を提供することにある。
に請求項1は、下段シュータ部に第1ヒンジを介して中
段シュータ部を折曲げ可能に載せ、この中段シュータ部
に第2ヒンジを介して上段シュータ部を折曲げ可能に載
せ、前記下段シュータ部に且つ前記第1ヒンジの近傍に
リンクプレートの下部を支えるリンク支点を設け、前記
上段シュータ部にリンクプレート上部の長孔に嵌まるリ
ンク作用点を設け、中段シュータ部を迂回させる形で下
段シュータ部と上段シュータ部とを前記リンクプレート
で結び、このリンクプレートの下部と下段シュータ部と
に弾性部材を掛け渡し、この弾性部材の引張り作用で前
記リンクプレートを介して、下段シュータ部、中段シュ
ータ部及び上段シュータ部をほぼ一直線に保ち、下段シ
ュータ部にケーブルの中継支点、上段シュータ部にケー
ブルの一端を結びつけ、ケーブルの基部側を引くことで
先ず上段シュータ部が折れ曲がり、更にケーブルを引く
ことで上段シュータ部・中段シュータ部共に折れ曲がる
除雪機の多段シュータ構造であって、前記上段シュータ
部のみが折れ曲がるときのリンク作用点の移動範囲を
M、前記リンク支点と第2ヒンジとを通る線を基準線L
としたときに、この基準線Lが前記移動範囲Mのほぼ中
間に位置する様に、リンク支点及び第2ヒンジの位置を
設定したことを特徴とする。
る様にリンク支点及び第2ヒンジの位置を設定した。こ
のため、リンク作用点をリンクプレートの長孔の軌跡に
沿って移動させることにより、第2ヒンジを静止させた
状態で上段シュータ部のみを折り曲げる。従って、ブロ
アで吹き飛ばされた雪を、上部シュータのみに当てるだ
けで上部シュータの先端から投雪する。加えて、中段シ
ュータ部を折り曲げないで、上段シュータ部のみを折り
曲げることで、シュータの全高を比較的高く保つ。
上段シュータ部とを結び、リンクプレートに弾性部材を
取付けた。この弾性部材の引張り力をリンクプレート、
上段シュータ部、中段シュータ部にかけて各々の部材を
確実に保持する。これで、各除雪作業中に各々の部材が
振動することを防ぐ。さらに、上段シュータ部及び中段
シュータ部の折り曲げをリンクプレートのみで操作する
構成にした。リンクプレートを1本にすることで部品点
数を減らす。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る多段シュータ構造を備
えた除雪機の側面図である。除雪機10は、車体フレー
ム11と、車体フレーム11に取付けたクローラ12
と、車体フレーム11の後端に取付けたハンドルポスト
13と、ハンドルポスト13に取付けたハンドル14
と、車体フレーム11に搭載したエンジン15と、エン
ジン15で駆動する駆動軸16と、駆動軸16の先端に
連結することで雪を集めるオーガ17と、オーガ17の
後方で駆動軸16に連結することでオーガ17で集めた
雪を吹き飛ばすブロア18と、オーガ17及びブロア1
8のケース19に旋回自在に取付けることでブロア18
で吹き飛ばした雪を案内する多段シュータ構造20とか
らなる。
構造の斜視図である。除雪機の多段シュータ構造20
は、ケース19(図1に示す)に旋回自在に下段シュー
タ部21を取付け、下段シュータ部21に第1ヒンジ2
3を介して中段シュータ部30を折曲げ可能に載せ、こ
の中段シュータ部30に第2ヒンジ33を介して上段シ
ュータ部35を折曲げ可能に載せ、下段シュータ部21
に且つ第1ヒンジ23の近傍にリンクプレート40の下
部41を支えるリンク支点O1(図3に示す)となる下
ピン42を設け、上段シュータ部35にリンクプレート
上部45の長孔47に嵌まるリンク作用点O2(図3に
示す)となる上ピン46を設け、中段シュータ部30を
迂回させる形で下段シュータ部21と上段シュータ部3
5とをリンクプレート40で結び、このリンクプレート
40の下部41と下段シュータ部21とに弾性部材(ば
ね)50を掛け渡し、ばね50の引張り作用でリンクプ
レート40を介して、下段シュータ部21、中段シュー
タ部30及び上段シュータ部35をほぼ一直線に保つも
のである。
下段シュータ部21にケーブル52の中継支点O3とな
るケーブル用ブラケット27を取り付け、上段シュータ
部35にケーブル52の一端(インナワイヤ先端)54
aを結びつけ、ケーブル52の基部側を引くことで先ず
上段シュータ部35が折れ曲がり、更にケーブル52を
引くことで上段シュータ部35及び中段シュータ部30
が共に折れ曲がるものである。
略コ字型の部材で、背壁22aの上端に第1ヒンジ23
を介して中段シュータ部30の背壁31aの下端を連結
し、左右の側壁22b,22cのボルト24,24を中
段シュータ部30の左右のガイド孔32,32に差し込
み、右側壁22cの上端に支点用ブラケット25を備
え、右側壁22cの下端にばね用ブラケット26を取付
け、左側壁22bの略中央に中継支点O3となるケーブ
ル用ブラケット27を備える。
21の右側壁22cに基端を取付け、リンク支点O1と
なる下ピン42を差し込む孔25aを先端に形成したも
のである。ばね用ブラケット26は、下段シュータ部2
1の右側壁22cに基端を取付け、ばねの下端を掛ける
孔26aを先端に形成したものである。
ように略コ字型に形成し且つ左右の側壁31b,31c
を下段シュータ部21の左右の側壁22b,22cの外
側に配置し、左右の側壁31b,31cの下端に各々左
右のガイド孔32,32を形成し、背壁31aの上端に
第2ヒンジ33を介して上段シュータ部35の背壁36
aの下端を連結し、左右の側壁31b,31cのボルト
34,34を上段シュータ部35のガイド孔37,37
に差込む。
ように略コ字型に形成し且つ左右の側壁36b,36c
を中段シュータ部30の左右の側壁31b,31cの外
側に配置し、左右の側壁36b,36cの下端に各々左
右のガイド孔37,37を形成し、右側壁36cの上端
に作用点用ブラケット38を備え、左側壁36bの下端
にケーブル用ブラケット39を備える。作用点用ブラケ
ット38は、上段シュータ部35の右側壁36cに基端
を取付け、リンク作用点O2となる上ピン46を差し込
む孔38aを先端に形成したものである。
した部材で、下部41にリンク支点O1となる下ピン4
2を差し込む孔43を形成し、下部41の後端にばねの
上端を掛ける凹部44を形成し、上部45にリンク作用
点O2となる上ピン46を差し込む長孔47を形成した
ものである。
1の凹部44に上端を掛け、ばね用ブラケット26の孔
26aに下端を掛けることにより、リンクプレート40
の下段41と下段シュータ部21とに掛け渡したもので
ある。このばね50の引張り作用でリンクプレート40
を介して、下段シュータ部21、中段シュータ部30及
び上段シュータ部35をほぼ一直線に保つ。
となるケーブル用ブラケット27にアウタチューブ53
の先端をナット56,56で取付け、アウタチューブ5
3の内部に収納したインナワイヤ54の先端54aをピ
ン57を介してケーブル用ブラケット39に取付けたも
のである。インナワイヤ54の基部側を引くことで、先
ず上段シュータ部35を折り曲げ、更にインナワイヤ5
4を引くことで上段シュータ部35及び中段シュータ部
30を共に折り曲げる。なお、58はピンの抜けを防止
するためのピンである。
構造の側面図である。除雪機の多段シュータ構造20
は、第2ヒンジ33を静止させて上段シュータ部35の
みが折れ曲がるときのリンク作用点O2の移動範囲を
M、リンク支点O1と第2ヒンジ33とを通る線を基準
線Lとしたときに、この基準線Lが移動範囲Mのほぼ中
間に位置する様に、リンク支点O1及び第2ヒンジ33
の位置を設定したものである。
リンクプレート40で下段シュータ部21と上段シュー
タ部35とを結び、リンクプレート40と下段シュータ
部21とにばね50を掛け渡して下段シュータ部21、
中段シュータ部30及び上段シュータ部35をほぼ一直
線に保つ構成にした。このため、ばね50の引張り力を
リンクプレート40、上段シュータ部35、中段シュー
タ部30にかけることができる。従って、除雪作業中に
各々の部材が振動することを抑えることができるので、
ガタによる騒音の発生を防ぐことができる。
部30及び上段シュータ部35をほぼ一直線に保つため
に、上段シュータ部35のガイド孔37の下端を中段シ
ュータ部30のボルト34に当接し、中段シュータ部3
0のガイド孔32の下端を下段シュータ部21のボルト
24に当接する。
は、上段シュータ部35及び中段シュータ部30の折り
曲げを1本のリンクプレート40のみで操作する構成に
した。従来の2本のリンクを1本にすることにより、部
品点数を減らすことができる。従って、コストアップを
抑えることができる。
用を説明する。図4は本発明に係る除雪機の多段シュー
タ構造の第1作用説明図であり、下段シュータ部21
(図3に示す)、中段シュータ部30及び上段シュータ
部35をほぼ一直線に保った位置p1、上段シュータ部
35のみの折り曲げた位置p2、上段シュータ部35及
び中段シュータ部30を共に途中まで折り曲げた位置p
3、上段シュータ部35及び中段シュータ部30を共に
最大に折り曲げた位置p4を示す。
点として矢印の方向に揺動することにより、リンクプ
レート40の長孔47は半径r1の円弧c1に沿って移
動する。また、中段シュータ部30は第1ヒンジ23を
支点として矢印の方向に揺動することにより、第2ヒ
ンジ33は半径r2の円弧c2に沿って移動する。さら
に、上段シュータ部35は第2ヒンジ33を支点として
矢印の方向に揺動することにより、リンク作用点O2
となる上ピン46は半径r3の円弧c3に沿って移動す
る。ここで、上段シュータ部35の上ピン46をリンク
プレート40の長孔47に配置したので、上ピン46は
半径r1の円弧c1から最大s1ずれるだけで、円弧c
1に沿って移動する。
1〜位置p2(すなわち、移動範囲M)を移動する場
合、リンクプレート40は位置p1で基準線Lの後方に
位置し、位置p2で基準線Lの前方に位置する。すなわ
ち、リンクプレート40は第2ヒンジ33を越えるよう
に揺動する。従って、上段シュータ部35の上ピン46
の円弧c3はリンクプレート40の長孔47の円弧c1
から最大s1ずれるだけに抑えることができ、このずれ
s1はリンクプレート40の長孔47で吸収することが
できる。このため、第2ヒンジ33を静止させた状態
で、上段シュータ部35のみを折り曲げることができ
る。
2に到達した場合、上段シュータ部35の上ピン46の
円弧c3とリンクプレート40の長孔47の円弧c1と
が交差して、円弧c3が円弧c1から大きくずれる。こ
のずれを補正するために、第2ヒンジ33を静止状態か
ら円弧c2に沿って矢印の如く移動させて、上段シュ
ータ部35の上ピン46をリンクプレート40の長孔4
7の円弧c1に沿って移動させる。
タ部30の第1ヒンジ23は、円弧c1の中心であるリ
ンクプレート40のリンク支点O1より前方にs2ずれ
ている。このため、円弧c2が前方に近づくにしたがっ
て円弧c1との間隔が狭くなる。この間隔の変化を補正
するために、上段シュータ部35の上ピン46と第2ヒ
ンジ33を結んだ線L1は、上段シュータ部35の上ピ
ン46が位置p2から位置p4に近づくにしたがって傾
斜が大きくなる。一例として、位置p3の線L1は位置
p2の線L1と比べて傾斜が大きい。このことは、中段
シュータ部30が折れ曲がるとともに上段シュータ部3
5も折れ曲がることを示す。
の多段シュータ構造の第2作用説明図である。(a)に
おいて、ばね50の引張力がリンクプレート40にかか
ることにより上段シュータ部35の上ピン46に矢印
の如く復帰力がかかる。上段シュータ部35のガイド孔
37の下端を中段シュータ部30のボルト34に当接
し、中段シュータ部30のガイド孔32の下端を下段シ
ュータ部21のボルト24に当接することで、下段シュ
ータ部21、中段シュータ部30及び上段シュータ部3
5をほぼ一直線に保つ。
54を矢印の如く牽引することにより、第2ヒンジ3
3を静止させた状態で上段シュータ部35のみを矢印
の如く折り曲げる。このとき、上段シュータ部35の上
ピン46が位置p1から位置p2まで矢印の如く円弧
c3上を移動する。上段シュータ部35の上ピン46の
円弧c3はリンクプレート40の長孔47の円弧c1か
らs1(図4に示す)ずれるだけであり、このずれs1
はリンクプレート40の長孔47で吸収する。
り曲げることができる。従って、ブロアで吹き飛ばされ
た雪を、上部シュータ35のみに当てるだけで上部シュ
ータ35の先端から投雪することができる。加えて、中
段シュータ部30を折り曲げないで、上段シュータ部3
5のみを折り曲げるだけなので、シュータの全高を比較
的高く保つことができる。従って、雪の投雪距離を十分
に大きく確保することができる。
ピン46が位置p2に到達すると、第2ヒンジ33が円
弧c2に沿って矢印の如く移動する。これで、中段シ
ュータ部30が第1ヒンジ23を支点にして矢印の如
く折れ曲がる。このとき、上段シュータ部35の上ピン
46を円弧c1に沿って引続き矢印の如く移動する。
の多段シュータ構造の第3作用説明図であり、(a)は
上段シュータ部35の上ピン46が位置p3に到達した
状態を示し、(b)は上段シュータ部35の上ピン46
が位置p4に到達した状態を示す。(a)において、円
弧c2の中心となる第1ヒンジ23は、円弧c1の中心
となるリンク支点O1より前方にs2ずれている。
矢印の如く移動すると、第2ヒンジ33は円弧c1に
近づく。このため、上段シュータ部35の上ピン46と
第2ヒンジ33を結んだ線L1は、上段シュータ部35
の上ピン46が位置p2から位置p4に近づくにしたが
って傾斜が大きくなる。従って、中段シュータ部30を
矢印の如く折り曲げるとともに上段シュータ部35を
矢印の如く折り曲げることができる。
げるとともに上段シュータ部35も折り曲げることがで
きるので、ブロアで吹き飛ばした雪をスムーズに案内し
て所望箇所に効率よく投雪することができる。
イド孔32の上端が下段シュータ部21のボルト24に
当ることにより、中段シュータ部30が静止する。同時
に上段シュータ部35も静止する。位置p2〜位置p4
間を、中段シュータ部30を折り曲げるとともに上段シ
ュータ部35も折り曲げることで、位置p4において上
段シュータ部35を十分に折り曲げることができる。従
って、雪の投雪距離を小さく抑えることができる。
タ部のみを折り曲げる方法として、先ず上段シュータ部
のみを折り曲げ、次に中段シュータ部のみを折り曲げる
方法も考えられる。次図に、この方法を多段シュータ構
造の比較例として説明する。
タ構造(比較例)の折り曲げ状態を説明する側面図であ
る。(a)は、上段シュータ部110を第2ヒンジ11
1を支点として中段シュータ部112の頂部112aに
当るまで折り曲げた状態を示す。(b)は、中段シュー
タ部112を第1ヒンジ113を支点としてガイド孔1
14の上端が下段シュータ部115のボルト116に当
るまで折り曲げた状態を示す。
シュータ部110及び中段シュータ部112を(b)の
状態まで折り曲げることが要求される。この要求を満た
すためには、上段シュータ部110を(a)の段階で十
分に折り曲げる必要がある。しかし、(a)の段階で上
段シュータ部110を折り曲げすぎると、中段シュータ
部112まで案内された雪が矢印の如く上段シュータ部
110に当って効率よく投雪することができない。
うに上段シュータ部100の折り曲げ量を小さく抑える
ことが考えられるが、これでは中段シュータ部112を
折り曲げたときに、(b)の想像線で示すように上段シ
ュータ部100の折り曲げ量が不足する。このため、雪
の投雪距離を小さく抑えることができない。
部100のみを折り曲げ、次に中段シュータ部112の
みを折り曲げる方法では、上段シュータ部100を好適
に折り曲げることができない。
タ構造(実施例)の折り曲げ状態を説明する側面図であ
り、実施の形態を示す。(a)は、上段シュータ部35
を第2ヒンジ33を支点として折り曲げることにより、
上段シュータ部35の上ピン46が位置p2に到達した
状態を示す。上部シュータ部35の折り曲げ量を比較的
小さく抑えることができるので、中段シュータ部30ま
で案内された雪の勢いを衰えさせないで矢印の如く上段
シュータ部35で案内して効率よく投雪することができ
る。
継続させながら中段シュータ部30を第1ヒンジ23を
支点として折り曲げることにより、上段シュータ部35
の上ピン46が位置p4に到達した状態を示す。中段シ
ュータ部30を折り曲げるとともに上段シュータ部35
も折り曲げることができるので、上段シュータ部35を
十分に折り曲げることができる。このため、雪の投雪距
離を小さく抑えることができる。
部35のみを折り曲げ、次に中段シュータ部30を折り
曲げるとともに上段シュータ部35も折り曲げることに
より、上段シュータ部35を好適に折り曲げることがで
きる。
部30及び上段シュータ部35をほぼ一直線(折り曲げ
る前の状態)に保つために弾性部材として引張ばね50
を使用した例を説明したが、その他に圧縮ばねを使用し
てもよい。また、弾性部材に代えて油圧シリンダや空圧
シリンダを使用してもよい。油圧・空圧シリンダを使用
することで、折曲げ用のケーブル52を不要にすること
もできる。
タ部30及び上段シュータ部35を各々ガイド孔32,
37の端部をボルト24,34に当てることで略一直線
に静止させた例を説明したが、その他にストッパで中段
シュータ部30及び上段シュータ部35を静止させても
よい。また、前記実施の形態では、折曲げ用のケーブル
52の中継支点O3を下段シュータ部21に備えた、下
段シュータ部21が旋回しない構成の場合は、除雪機本
体のケースに取付けてもよい。
する。請求項1は、基準線Lが移動範囲Mのほぼ中間に
位置する様にリンク支点及び第2ヒンジの位置を設定し
た。このため、リンク作用点をリンクプレートの長孔の
軌跡に沿って移動させることにより、第2ヒンジを静止
させた状態で上段シュータ部のみを折り曲げることがで
きる。従って、ブロアで吹き飛ばされた雪を、上部シュ
ータのみに当てるだけで上部シュータの先端から投雪す
ることができる。
で、上段シュータ部のみを折り曲げるだけなので、シュ
ータの全高を比較的高く保つことができる。このよう
に、雪を上部シュータのみに当てるだけにすることがで
き、かつシュータの全高を比較的高く設定することがで
きるので、雪の投雪距離を十分に大きく確保することが
できる。
上段シュータ部とを結び、リンクプレートと下段シュー
タ部とに弾性部材を掛け渡して下段シュータ部、中段シ
ュータ部及び上段シュータ部をほぼ一直線に保つ構成に
した。このため、弾性部材の引張り力をリンクプレー
ト、上段シュータ部、中段シュータ部にかけることがで
きる。従って、除雪作業中に各々の部材が振動すること
を抑えることができるので、ガタによる騒音の発生を防
ぐことができる。
部の折り曲げを1本のリンクプレートのみで操作する構
成にしたので、部品点数を減らすことができる。従っ
て、コストアップを抑えることができる。
の側面図
図
図
作用説明図
作用説明図
作用説明図
げ状態を説明する側面図
げ状態を説明する側面図
を説明する側面図
ュータ部、23…第1ヒンジ、27…ケーブル用ブラケ
ット、30…中段シュータ部、33…第2ヒンジ、35
…上段シュータ部、39…中継支点(ケーブル用ブラケ
ット)、40…リンクプレート、41…下部、42…下
ピン、45…リンクプレート上部(上部)、46…上ピ
ン、47…長孔、50…弾性部材(ばね)、52…ケー
ブル、54…インナワイヤ、54a…ケーブルの一端
(インナワイヤの先端)、O1…リンク支点、O2…リン
ク作用点、O3…中継支点、M…移動範囲、L…基準
線。
Claims (1)
- 【請求項1】 下段シュータ部に第1ヒンジを介して中
段シュータ部を折曲げ可能に載せ、この中段シュータ部
に第2ヒンジを介して上段シュータ部を折曲げ可能に載
せ、前記下段シュータ部に且つ前記第1ヒンジの近傍に
リンクプレートの下部を支えるリンク支点を設け、前記
上段シュータ部にリンクプレート上部の長孔に嵌まるリ
ンク作用点を設け、中段シュータ部を迂回させる形で下
段シュータ部と上段シュータ部とを前記リンクプレート
で結び、このリンクプレートの下部と下段シュータ部と
に弾性部材を掛け渡し、この弾性部材の引張り作用で前
記リンクプレートを介して、下段シュータ部、中段シュ
ータ部及び上段シュータ部をほぼ一直線に保ち、 下段シュータ部にケーブルの中継支点、上段シュータ部
にケーブルの一端を結びつけ、ケーブルの基部側を引く
ことで先ず上段シュータ部が折れ曲がり、更にケーブル
を引くことで上段シュータ部・中段シュータ部共に折れ
曲がる除雪機の多段シュータ構造であって、 前記上段シュータ部のみが折れ曲がるときのリンク作用
点の移動範囲をM、前記リンク支点と第2ヒンジとを通
る線を基準線Lとしたときに、この基準線Lが前記移動
範囲Mのほぼ中間に位置する様に、リンク支点及び第2
ヒンジの位置を設定したことを特徴とする除雪機の多段
シュータ構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000008289A JP4234871B2 (ja) | 2000-01-17 | 2000-01-17 | 除雪機の多段シュータ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000008289A JP4234871B2 (ja) | 2000-01-17 | 2000-01-17 | 除雪機の多段シュータ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001193034A true JP2001193034A (ja) | 2001-07-17 |
JP4234871B2 JP4234871B2 (ja) | 2009-03-04 |
Family
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4234871B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019027155A (ja) * | 2017-07-31 | 2019-02-21 | 本田技研工業株式会社 | 除雪機 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102691274A (zh) * | 2012-05-18 | 2012-09-26 | 浙江亚特电器有限公司 | 扫雪机出雪筒上下喷口连接结构 |
-
2000
- 2000-01-17 JP JP2000008289A patent/JP4234871B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2019027155A (ja) * | 2017-07-31 | 2019-02-21 | 本田技研工業株式会社 | 除雪機 |
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