JP2001191490A - 印刷機の刷版交換装置及び交換方法 - Google Patents

印刷機の刷版交換装置及び交換方法

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JP2001191490A
JP2001191490A JP2000002265A JP2000002265A JP2001191490A JP 2001191490 A JP2001191490 A JP 2001191490A JP 2000002265 A JP2000002265 A JP 2000002265A JP 2000002265 A JP2000002265 A JP 2000002265A JP 2001191490 A JP2001191490 A JP 2001191490A
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printing plate
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Tsuneo Obara
常雄 小原
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷機の刷版交換にあたり、刷版の差し替え
交換時における版押えローラによってもたらされる刷版
の汚れの発生を防止して、刷版交換時間を短縮し、印刷
作業能率を向上する。 【解決手段】 印刷機の刷版交換において、第1のアク
チュエータによりアームを押し下げて爪付きシャフトを
刷版の取り外し位置に回転せしめ、次いで第2のアクチ
ュエータにより前記シャフトの爪が刷版から外れかつ該
シャフトの回転がストッパ装置によりロックされる手前
までアームを押し下げて前記ストッパ装置による係止を
開放し、ばねの弾力により前記シャフトの爪を介して刷
版のくわえ側端を前記溝の壁面に押し付けることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、版胴の胴表面に形
成された開口部の一方側に前記刷版のくわえ側端を保持
するくわえ部が形成され他方側に前記刷版のくわえ尻端
を保持するくわえ尻部が形成された溝を該版胴の軸方向
に延設し、前記刷版のくわえ尻端に係合する爪を備え該
爪に係合された刷版を前記版胴に巻着させるシャフトを
前記溝内に設けてなる印刷機における刷版交換装置及び
交換方法に関する。
【従来の技術】
【0002】図9〜図11は、オフセット印刷機におけ
る刷版交換装置の従来技術の一例を示し、図9は刷版交
換装置の全体構成図、図10は版押えローラ近傍の構造
図、図11は版締め装置の構造図である。図9〜図11
において、2は版胴、57はゴム胴、6は該版胴の外周
に装着される刷版、100は印刷装置である。1は新版
保持装置であり、該新版保持装置1は前記版胴2に装着
前の刷版6の両側部位に配置され、ブラケット7,8、
該ブラケット8に支持された1組あるいは複数組のレバ
ー10、該レバー10に軸支されたローラ9等からな
る。前記新版保持装置1の下方には前記刷版のくわえ側
前端を支承する版受け11が設けられている。54はイ
ンキ溜、55はインキローラである。
【0003】3は版締め装置である。該版締め装置3に
おいて、版胴2の胴表面の一部に形成された開口部56
を有する筒状溝51には、爪12を有する爪付きシャフ
ト13が挿入されている。該筒状溝51のくわえ部3a
には、前記刷版6のくわえ側端6aが装着され、くわえ
尻部3bには前記刷版6のくわえ尻端6bが装着される
ようになっている。
【0004】前記爪付きシャフト13の軸端にはアーム
14が固定されている。また、図2に示すように、該ア
ーム14の他端にはピン15及びばね軸16を介して圧
縮ばね17が取り付けられ、該ばね軸16の下端はボー
ルブッシュ18に嵌合されて、該ばね軸16及び圧縮ば
ね17が取り付けられている。そして、該ばね軸16及
び圧縮ばね17は、図の鎖線のように前記アーム14の
揺動に従い前記ボールブッシュ18を支点として揺動す
るようになっている。また、該圧縮ばね17は、前記ア
ーム14及び爪付きシャフト13の爪12を介して前記
刷版6を版胴2に締める方向に付勢されている。
【0005】前記版胴2を支持しているフレームには、
該版胴2の周方向の所定位相位置2個所に対応して、前
記アーム14に接脱して該アーム14を押圧する油圧シ
リンダ19、20が配置されている。21は前記爪付き
シャフト13を所定の位相位置、即ち刷版6のくわえ側
端6a及びくわえ尻端6bを挿入するにあたって設定す
る爪12の最大開口位置、において固定するストッパ装
置であり、通常は図2に示すように軸部に組み込まれた
コイルばね38(該コイルばね38の作用力は前記圧縮
ばね17の作用力よりもはるかに小さく設定されてい
る)の弾力により反時計方向に回転するように付勢さ
れ、前記油圧シリンダ20を操作して該ストッパ装置2
1を解除できるようになっている。
【0006】4は版押えローラである。該版押えローラ
4は、図10に示すように、これを支持している軸の両
端を、支点軸22の廻りに回動するレバー23の一端に
支持されている。また、該レバー23の他端は、前記フ
レームに取り付けられたエアシリンダ24の出力端に連
結されている。従って、前記版押えローラ4は、前記エ
アシリンダ24の伸縮作動によってレバー23を介して
前記支点軸22を中心として揺動させることにより前記
版胴2の外周面に接脱可能となる。
【0007】前記油圧シリンダ19、20は油圧制御
弁、油圧配管等を介して油圧ポンプに接続される。ま
た、前記エアシリンダ24は空気圧制御装置、空気配管
等を介して空気供給源に接続されている。
【0008】前記のように構成された刷版交換装置にお
いて、新しい刷版6を装着するにあたっては、刷版交換
開始ボタンを操作して版胴2を回転させ、図9に示され
る刷版装着位置Paにて停止させる。次いで、図11に
示すように前記油圧シリンダ19を伸長させてアーム1
4を押し下げ、爪付きシャフト13を時計方向に回転さ
せて爪12を開口し、前記ストッパ装置21のストッパ
21sをアーム14のストッパ部14sに当接させて前
記爪付きシャフト13を固定する。
【0009】次いで、前記新版保持装置1に準備してい
た新しい刷版6のくわえ側端6aを版締め装置3のくわ
え部3aに引っ掛けた後、エアーシリンダ24を作動さ
せて前記版押えローラ4を版胴2に押し付けた状態に
し、該版胴2を図11において時計方向に回転させ、刷
版6を順次版胴2の外周面に沿って巻回させて行く。か
かる操作により版胴2を略1回転させ、前記刷版装着位
置Paを少し過ぎたストッパ位置で止める。
【0010】この時押えローラ4により押し付けられた
刷版6のくわえ尻端6bは版締め装置3のくわえ尻部3
bに挿入されており、前記ストッパ装置21のレバー2
1Lを前記油圧シリンダ19で押し下げ、ストッパ装置
21のストッパ21sをアーム14のストッパ部14s
から外してロック状態を解除する。さらに、前記爪付き
シャフト13は、前記ストッパ装置21の移動に従い、
前記圧縮ばね17の弾力によりアーム14を介して反時
計方向に回動せしめられ、爪12が刷版6のくわえ尻部
3bの折り曲げ部に係合し該刷版6に張力を付与した状
態で止まり、刷版6の装着が完了する。
【0011】印刷に使用した後の刷版6を取り外すにあ
たっては、刷版交換開始ボタンを操作して版胴2を回転
させて、図9に示す版取り外し位置Pbに停止せしめ
る。次いで、油圧シリンダ20を伸長させてアーム14
を押し、爪付きシャフト13を図11の矢印のように時
計方向に回転させると、該爪付きシャフト13は、アー
ム14のストッパ部14sがストッパ装置21のストッ
パ21sに当たる位置でロックされる。
【0012】この状態においては、前記爪付きシャフト
13の爪12は限度位置まで後退せしめられており、該
爪付きシャフト13はこの位置で待機する。この状態
で、図11に示すように自身のばね力によって版締め装
置3のくわえ尻部3bから飛び出している刷版6のくわ
え尻端6bを持ち、版取り外しボタンを押して前記版押
えローラ4により刷版6を版胴2の表面に押し付けなが
ら、該版胴2を反時計方向(図9の破線矢印方向)に回
転させ、刷版6を版胴2の外周面から繰り出して行き、
該刷版6の取り出しを完了する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の刷版交換装置にあっては、次のような問題点を有
している。 (1) 印刷後の刷版6を版胴2から取り外すにあたっ
て、刷版6のくわえ尻端6bを取り出す際において、爪
付きシャフト13の爪12が限度位置つまり最大開口位
置まで後退して 固定される構造となっているため、こ
の状態で版胴2を逆回転させ刷版6を繰り出して外すと
き、版胴2のくわえ部3aに掛かっている刷版6のくわ
え側端6aが弛んでしまい、版胴2の回転途中で該版胴
2のくわえ部3aから外れることがある。
【0014】かかる不具合の発生を回避するため、前記
刷版6を版胴2から取り外す際には、前記版押えローラ
4を作動させて刷版6を版胴2の外周面に押し付けて版
胴2を逆転させている。このため、かかる従来技術にあ
っては、印刷を終えてインキが付着している刷版6によ
って前記版押えローラ4の表面が汚され、次の新しい刷
版6を取り付ける際、該版押えローラ4によって新しい
刷版6が汚されてしまい、これを回避するため、新しい
刷版6を取り付ける前に前記版押えローラ4の清掃を行
うことを要する。
【0015】(2) また、前記版押えローラ4は、そ
の待機位置が前記版胴2の外周面の近傍であるため、印
刷中に飛散してきたインキミスト、紙粉等によりローラ
表面が汚され、前記(1)の場合と同様に、新しい刷版
6を取り付ける際、該版押えローラ4によって新しい刷
版6が汚されてしまう。
【0016】従って、かかる従来技術にあっては、前記
(1)、(2)によってもたらされる新しい刷版6表面
の汚れを除去するための清掃を、刷版6の差し替え交換
毎に行う必要があり、このため刷版交換時間が長くな
り、印刷作業能率が低下するという問題点を抱えてい
る。
【0017】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、刷
版の差し替え交換時における版押えローラによってもた
らされる刷版の汚れの発生を防止して、刷版交換時間を
短縮し、印刷作業能率を向上することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、請求項1記載の発明として、外周に薄板状
の刷版が巻装される版胴の軸方向に延設されて胴表面に
開口部を有し、該開口部の一方側に前記刷版のくわえ側
端を保持するくわえ部が形成され他方側に前記刷版のく
わえ尻端を保持する機構を収納するように形成された溝
と、該溝内に設けられるとともに前記刷版のくわえ尻端
に係合する爪を備え該爪に係合された刷版を前記版胴に
巻着させるシャフトと、該シャフトの端部に固定された
アームと、該アームの一端に連結されるとともに前記刷
版のくわえ尻端に係合した前記シャフトの爪を介して該
刷版を前記版胴に巻着させる方向に付勢されたばねと、
前記シャフトの爪が刷版の取り外し位置にあるとき該シ
ャフトの回転をロックするストッパ装置とを備えた印刷
機の刷版交換装置において、フレームに支持され前記ア
ームを押し下げて前記シャフトを前記刷版の取り外し位
置に回転せしめる第1のアクチュエータと、前記シャフ
トの爪が前記刷版から外れかつ該シャフトの回転が前記
ストッパ装置によりロックされる手前まで前記アームを
押し下げる第2のアクチュエータとを備え、該第2のア
クチュエータが前記アームを押し下げた後復元したと
き、前記シャフトの爪が前記刷版のくわえ側端を前記溝
の壁面に押し付けるように構成されたことを特徴とする
印刷機の刷版交換装置を提案する。
【0019】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明に係る刷版交換装置を使用する方法の発明に係
り、外周に薄板状の刷版が巻装される版胴の軸方向に、
該版胴の胴表面に形成された開口部の一方側に前記刷版
のくわえ側端を保持するくわえ部が形成され他方側に前
記刷版のくわえ尻端を保持する機構を収納するように形
成された溝を延設し、前記刷版のくわえ尻端に係合する
爪を備え該爪に係合された刷版を前記版胴に巻着させる
シャフトを前記溝内に設け、該シャフトの端部にはアー
ムを固定し、前記刷版のくわえ尻端に係合した前記シャ
フトの爪を介して該刷版を前記版胴に巻着させる方向に
付勢されたばねを前記アームの一端に連結し、前記シャ
フトの爪が刷版の取り外し位置にあるとき該シャフトの
回転をロックするストッパ装置を備えた印刷機の刷版交
換方法において、第1のアクチュエータにより前記アー
ムを押し下げて前記シャフトを前記刷版の取り外し位置
に回転せしめ、次いで第2のアクチュエータにより前記
シャフトの爪が前記刷版から外れかつ該シャフトの回転
が前記ストッパ装置によりロックされる手前まで前記ア
ームを押し下げて前記ストッパ装置による係止がなされ
ない状態で、前記ばねの弾力により前記シャフトの爪を
介して前記刷版のくわえ側端を前記溝の壁面に押し付け
ることを特徴とする。
【0020】かかる発明によれば,刷版の取り外し時に
おいて、該刷版のくわえ尻端が筒状の溝の外側に出るの
に続いて、前記第2のアクチュエータを元に戻すと、前
記ばねの弾力が爪付きのシャフトに伝達され、該シャフ
トが反時計方向に回転せしめられ、該シャフトの爪が刷
版のくわえ側端をの前記溝の内面に押し付ける。
【0021】従って、かかる発明によれば、刷版のくわ
え側端が、前記爪付きのシャフトの爪によって前記溝の
内面に押し付けられているので、従来技術のように版押
えローラにより刷版を版胴に押し付けなくても刷版のく
わえ側端が前記溝の内面から外れることはない。従っ
て、本発明によれば、印刷済みの刷版を版胴から取り外
す際には、前記版押えローラによる押し付けは不要とな
る。
【0022】これにより、該版押えローラの表面が印刷
済みのインキで汚されることがなく、よって、新しい刷
版の装着時に該刷版を押さえる前記版押えローラによっ
て刷版が汚されるのが阻止され、該版押えローラの清掃
の必要が無く、刷版交換の作業性が向上する。
【0023】また、刷版の取り外し時に、刷版の端部を
ツールバランサのクリップでくわえて外すことが可能と
なるので、作業工数が低減される。
【0024】請求項3記載の発明は、外周に薄板状の刷
版が巻装される版胴の軸方向に延設されて胴表面に開口
部を有し、該開口部の一方側に前記刷版のくわえ側端を
保持するくわえ部が形成され他方側に前記刷版のくわえ
尻端を保持する機構を収納するよう形成された溝と、該
溝内に設けられるとともに前記刷版のくわえ尻端に係合
する爪を備え該爪に係合された刷版を前記版胴に巻着さ
せるシャフトとを備えた印刷機の刷版交換装置におい
て、前記シャフトの外周に固定された係止片と、前記シ
ャフトに相対回転可能に嵌装され、前記係止片が嵌合さ
れるとともに該係止片との当接面が形成された軸受溝を
有する軸受体と、該軸受体に固定され該軸受体が一定量
回転したとき前記刷版のくわえ側端を前記溝の壁面に押
し付ける突起部と、前記軸受体の一端に連結され前記突
起部が前記刷版のくわえ側端を前記溝の壁面に押し付け
る方向に付勢されたばねとを備え、前記シャフトを回転
させてシャフトの爪が係合していた刷版のくわえ尻部か
ら離脱するとき前記係止片により前記軸受溝の当接面を
押圧し、該軸受体を回転させ前記突起部が押圧していた
前記刷版のくわえ部から離脱するように構成されたこと
を特徴とする。
【0025】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明に係る刷版交換装置を使用する方法の発明に係り、外
周に薄板状の刷版が巻装される版胴の軸方向に、該版胴
の胴表面に形成された開口部の一方側に前記刷版のくわ
え側端を保持するくわえ部が形成され他方側に前記刷版
のくわえ尻端を保持する機構を収納するように形成され
た溝を延設し、前記刷版のくわえ尻端に係合する爪を備
え該爪に係合された刷版を前記版胴に巻着させるシャフ
トを前記溝内に設けてなる印刷機の刷版交換方法におい
て、前記刷版の装着時あるいは取り外し時には、前記シ
ャフトに相対回転可能に嵌装された軸受体に連結された
ばねの弾力により、軸受体の一端部を介して前記刷版の
くわえ側端を前記溝の壁面に押し付け該くわえ側端を固
定し、前記刷版のくわえ尻側端を前記版胴から外すとき
には、前記シャフトを回転させて該シャフトの外周に固
定された係止片により前記軸受体を押圧し、該軸受体を
前記刷版のくわえ側端を壁面に押圧した状態から離脱す
るように回転させることを特徴とする。
【0026】かかる発明によれば、刷版の取り外し時に
おいて、突起部が、ばねの弾力により刷版のくわえ側端
を版締め装置のくわえ部に押し付けられて刷版のくわえ
側端が前記くわえ部に固定された状態となっているの
で、版胴を反時計方向に回転させても途中で刷版が外れ
ることがなく、従来技術のように、印刷済みの刷版を版
胴から取り外す際に、版押えローラでの押し付けは不要
となり、該版押えローラの表面が印刷済みのインキで汚
されることがなくなる。
【0027】また、刷版の装着後,常に前記突起部によ
り刷版のくわえ側端を版締め装置に固定できるので、装
着された刷版のずれが無く、刷版の装着精度が高くな
る。
【0028】請求項5記載の発明は、外周に薄板状の刷
版が巻装される版胴の軸方向に延設されて胴表面に開口
部を有し、該開口部の一方側に前記刷版のくわえ側端を
保持するくわえ部が形成され他方側に前記刷版のくわえ
尻端を保持する機構を収納するよう形成された溝と、該
溝内に設けられるとともに前記刷版のくわえ尻端に係合
する爪を備え該爪に係合された刷版を前記版胴に巻着さ
せるシャフトとを備えた印刷機の刷版交換装置におい
て、アクチュエータに連結されて該アクチュエータによ
り前記版胴の外周に着脱される版押えローラと、前記ア
クチュエータに連動されて、前記版押えローラが前記版
胴に当接したとき前記版押えローラの覆いを開放し、前
記版押えローラが前記版胴から離脱したとき前記版押え
ローラを覆うように構成された可動カバーとを備えたこ
とを特徴とする。
【0029】かかる発明によれば、アクチュエータによ
る版押えローラの非作動、作動操作と連動して、版押え
ローラの非作動時には可動カバーを閉じて版押えローラ
の汚れを阻止し、版押えローラの作動時には可動カバー
を開く、という可動カバーの開閉操作を自動的に行なう
ことのより、版押えローラの汚れを確実に防止すること
ができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
【0031】図1は本発明の実施形態に係るオフセット
印刷機における刷版交換装置の全体構成図、図2は版締
め装置の正面構造図、図3は版締め装置の側面構造図、
図4は版押えローラ近傍の正面構造図でローラ作動状態
を示す図、図5はローラ作動状態を示す図4対応図、図
6は版締め装置の第1実施例の作用説明図、図7は版締
め装置の第2実施例の正面構造図、図8は版締め装置の
第2実施例の作用説明図である。
【0032】図1〜図3において、2は版胴、57はゴ
ム胴、6は該版胴の外周に装着される刷版、100は印
刷装置である。1は新版保持装置であり、該新版保持装
置1は前記版胴2に装着前の刷版6の両側部位に配置さ
れ、ブラケット7,8、該ブラケット8に支持された1
組あるいは複数組のレバー10、該レバー10に軸支さ
れたローラ9等からなる。前記新版保持装置1の下方に
は前記刷版のくわえ側前端を支承する版受け11が設け
られている。54はインキ溜、55はインキローラであ
る。また、5は旧版取出装置、30は該旧版取出装置の
ツールバランサ、31は該旧版取出装置5取り付け用の
支持ブラケットである。28は使用済みの刷版6の端部
を掴むためのクリップ、29は該クリップ保持用のワイ
ヤである。
【0033】3は版締め装置である。該版締め装置3に
おいて、版胴2の胴表面の一部に形成された開口部56
を有する筒状溝51には、爪12を有する爪付きシャフ
ト13が挿入されている。該筒状溝51のくわえ部3a
には、前記刷版6のくわえ側端6aが装着され、くわえ
尻部3bには前記刷版6のくわえ尻端6bが装着される
ようになっている。
【0034】前記爪付きシャフト13の軸端にはアーム
14が固定されている。また、図2に示すように、該ア
ーム14の他端にはピン15及びばね軸16を介して圧
縮ばね17が取り付けられ、該ばね軸16の下端はブラ
ケット39に支持されたボールブッシュ18に嵌合され
て、該ばね軸16及び圧縮ばね17が取り付けられてい
る。そして、該ばね軸16及び圧縮ばね17は、図の鎖
線のように前記アーム14の揺動に従い前記ボールブッ
シュ18を支点として揺動するようになっている。ま
た、該圧縮ばね17は、前記アーム14及び爪付きシャ
フト13の爪12を介して前記刷版6を版胴2に締める
方向に付勢されている。
【0035】前記版胴2を支持しているフレーム59に
は、該版胴2の周方向の所定位相位置2個所に対応し
て、前記アーム14に接脱して該アーム14を押圧する
油圧シリンダ19,20が配置されている。21は前記
爪付きシャフト13を所定の位相位置、即ち刷版6のく
わえ側端6a及びくわえ尻端6bを挿入するにあたって
設定する爪12の最大開口位置において固定するストッ
パ装置であり、通常は図2に示すように軸部に組み込ま
れたコイルばね38(該コイルばね38の作用力は前記
圧縮ばね17の作用力よりもはるかに小さく設定されて
いる)の弾力により反時計方向に回転するように付勢さ
れ、前記油圧シリンダ19を操作して該ストッパ装置2
1を解除できるようになっている。
【0036】前記油圧シリンダ19、20は油圧制御
弁、油圧配管等を介して油圧ポンプに接続される。ま
た、前記エアシリンダ24は空気圧制御装置、空気配管
等を介して空気供給源に接続されている。以上の構成は
図9〜図11に示される従来技術と同様である。本発明
においては、版締め装置3及び版押えローラ4の周辺を
改良している。
【0037】即ち、本発明においては、前記版取り外し
位置Pbに設けられた油圧シリンダ20、及び前記スト
ッパ装置21の構成及び作動態様を次のように構成して
いる。該油圧シリンダ20は、これを伸長させてアーム
14を押し、爪付きシャフト13を時計方向に回転さ
せ、該爪付きシャフト13の爪12が前記刷版6から外
れ、かつ前記アーム14のストッパ部14sがストッパ
装置21のストッパ21sに当たりロックされる手前ま
で前記アーム14を押し下げるように構成される。
【0038】また、本発明においては、前記油圧シリン
ダ20を前記により前記アーム14の押し下げ位置まで
押し下げた後該油圧シリンダ20を戻すと、前記圧縮ば
ね17の弾力によりアーム14を介して前記爪付きシャ
フト13が図2において反時計方向に回転して、該爪付
きシャフト13の爪 12が前記刷版6のくわえ側端6
aを前記筒状溝51の壁面つまり前記くわえ部3aの内
面に押し付けるように構成されている。
【0039】また、4は版押えローラである。該版押え
ローラ4は、図4〜図5に示すように、これを支持して
いる軸の両端を、支点軸22の廻りに回動するレバー2
3の一端に支持されている。また、該レバー23の他端
は、前記フレーム59に取り付けられたエアシリンダ2
4の出力端に連結されている。従って、前記版押えロー
ラ4は、前記エアシリンダ24の伸縮作動によってレバ
ー23を介して前記支点軸22を中心として揺動させる
ことにより前記版胴2の外周面に接脱可能となる。
【0040】前記版押えローラ4にはカバー27が装着
されている。該カバー27はフレーム59に固定された
固定カバー25と、対をなす可動カバー27a、27b
とにより構成されている。前記可動カバー27a、27
bは、前記固定カバー25の両端部に、該可動カバー2
7a、27bを閉じる方向に付勢されたスプリング蝶番
26を介して取り付けられている。
【0041】また、53は前記版押えローラ4を支持す
る軸であり、該軸53の外周の版締め装置3側には当て
板40が固着されている。そして、前記可動カバー27
a、27bは、図4に示すように、前記エアシリンダ2
4により前記版押えローラ4が前記版胴2に当接したと
き、前記当て板40の外周面が可動カバー27a、27
bの自由端に当接し、前記スプリング蝶番26の弾力に
抗して該可動カバー27a、27bを押し開き、図5に
示すように、前記版押えローラ4が後退すると前記スプ
リング蝶番26の弾力により閉じるように構成されてい
る。
【0042】かかる構成からなる刷版交換装置におい
て、新しい刷版6を装着するにあたっては、刷版交換開
始ボタンを操作して版胴2を回転させ、図1に示される
刷版装着位置Paにて停止させる。次いで、図2に示す
ように前記刷版装着位置Paに設置された油圧シリンダ
19を伸長させてアーム14を押し下げ、爪付きシャフ
ト13を時計方向に回転させて爪12を開口し、最大開
口位置にて前記ストッパ装置21のストッパ21sをア
ーム14のストッパ部14sに当接させて前記爪付きシ
ャフト13を固定し、この状態を保持する。
【0043】次いで、図6の(A)に示すように、前記
新版保持装置1に準備していた新しい刷版6のくわえ側
端6aを版締め装置3のくわえ部3aに引っ掛けた後、
エアーシリンダ24を作動させて前記版押えローラ4を
版胴2に押し付けた状態にし、該版胴2を図2において
時計方向に回転させ、刷版6を順次版胴2の外周面に沿
って巻回させて行く。かかる操作により版胴2を略1回
転させ、前記刷版装着位置Paを少し過ぎたストッパ位
置で止める。
【0044】次いで、図6(B)に示すように、刷版6
のくわえ尻端6bを版締め装置3のくわえ尻部3bに挿
入した後、前記ストッパ装置21のレバー21(図11
参照)を前記油圧シリンダ19で押し下げ、ストッパ装
置21のストッパ21sをアーム14のストッパ部14
sから外してロック状態を解除する。さらに、前記爪付
きシャフト13は、前記ストッパ装置21の移動に従
い、前記圧縮ばね17の弾力によりアーム14を介して
反時計方向に回動せしめられ、爪12が刷版6のくわえ
尻部側3bの折り曲げ部に係合し該刷版6に張力を付与
した状態で止まり、刷版6の装着が完了する。以上に示
した刷版6の装着動作は従来技術と同様である。
【0045】印刷に使用した後の刷版6を取り外すにあ
たっては、刷版交換開始ボタンを操作して版胴2を回転
させて、図1に示す版取り外し位置Pbに停止せしめ
る。次いで、油圧シリンダ20を伸長させてアーム14
を押し、爪付きシャフト13を時計方向に回転させ、こ
れの完全開の手前で止めると、前記刷版6のくわえ尻端
6aの折り曲げ部が爪付きシャフト13の爪12から外
れ、図6(C)に示されるように、該刷版6のくわえ尻
端6aは筒状溝51の外側に出る。
【0046】続いて前記油圧シリンダ20を元に戻す
と、前記圧縮ばね17の弾力がアーム14を介して爪付
きシャフト13に伝達され、該爪付きシャフト13が反
時計方向に回転せしめられ、該爪付きシャフト13の爪
12が刷版6のくわえ側端6aをのくわえ部3aの内面
に押しつける。この状態で刷版6のくわえ尻端6bをク
リップ28で挟み(図1参照)、前記版胴2から繰り出
されてくる印刷済みの刷版6をツールバランサ30によ
り持ち上げる態勢にしておく。そして、版外しボタンを
押して前記版胴2を反時計方向に回転させて刷版6を前
記版胴2から繰り出す。
【0047】この際において、前記のように、刷版6の
くわえ側端6aが、前記爪付きシャフト13の爪12に
よって前記くわえ部3aの内面に押し付けられているの
で、従来技術のように前記版押えローラ4により刷版6
を版胴2に押し付けなくても刷版6のくわえ側端6aが
前記くわえ部3aから外れることはない。従って、本発
明においては、印刷済みの版版6を版胴2から取り外す
際には、前記版押えローラ4での押し付けは不要とな
る。これにより、該版押えローラ4の表面が印刷済みの
インキで汚されることがなく、よって、新しい刷版6の
装着時に、該刷版6を押さえる前記版押えローラ4によ
って刷版6が汚されるのが阻止される。
【0048】また、図5に示すように、前記版押えロー
ラ4が待機位置に後退すると、前記可動カバー27a、
27bが、前記スプリング蝶番26の弾力により閉じて
版押えローラ4を覆うので、前記版押えローラ4が、印
刷中に飛散してくるインキやインキミストあるいは紙粉
等によって汚されるのが回避される。
【0049】また、前記版押えローラ4の作動時には、
図4に示すように、前記エアシリンダ24により前記版
押えローラ4が前記版胴2に当接せしめられると、前記
当て板40の外周面が可動カバー27a、27bの自由
端に当接し、前記スプリング蝶番26の弾力に抗して該
可動カバー27a、27bを押し開く。従って、本発明
においては、エアシリンダ24による版押えローラ4の
非作動、作動操作と連動して、版押えローラ4の非作動
時には可動カバー27a、27bを閉じて版押えローラ
4の汚れを阻止し、版押えローラ4の作動時には可動カ
バー27a、27bを開く、という可動カバー27a、
27b開閉操作を自動的に行なって、版押えローラ4の
汚れを防止することができる。
【0050】次に、図3,図7、図8により本発明に係
る版締め装置の第2実施例を説明する。図3及び図7に
おいて、32は版締め用の爪付きシャフトである。該爪
付きシャフト32の前記刷版6の軸方向両側には、該刷
版6の幅よりも外側に該シャフト32に対して回動可能
でかつ軸方向には固定された軸受34が嵌挿されてい
る。該軸受34の一端には圧縮ばね37が取り付けら
れ、該軸受34は該圧縮ばね37の弾力により前記シャ
フト32の廻りを反時計方向に回動するように付勢され
ている。
【0051】前記軸受34の前記シャフト32への嵌合
面には軸受溝35が刻設され、また、前記シャフト32
の外周には該軸受溝35に円周方向に隙間を存して嵌ま
り合うピン36が固設されている。33は前記軸受34
に固設された突起で、該突起33は軸受34から刷版6
側の軸方向に突設され、その内周面が前記シャフト32
の外周面と摺動可能となっている。また、該突起33は
前記軸受34とともに、前記圧縮ばね37の弾力により
前記シャフト32の廻りを反時計方向に回動し、前記刷
版6のくわえ側端6aを前記くわえ部3aの内面に常時
押し付けるように付勢されている。
【0052】前記ピン36は、前記軸受34の軸受溝3
5及び突起33と次のような位置関係になるように設置
されている。即ち、図8(A)に示す刷版6の装着時に
は、圧縮ばね37の弾力により軸受34及び軸受溝35
が反時計方向に回転しようとするが、前記シャフト32
に固定されたピン36が軸受溝35の時計方向面に当接
してこれを係止することにより、前記突起33と刷版6
のくわえ側端6aとの間に隙間を形成し、該刷版6の装
着を可能とする。
【0053】刷版6の装着後、前記シャフト32が反時
計方向に若干回動されると,図8(B)に示すように、
前記ピン36が軸受溝35の時計方向面から離れ、前記
突起33は前記圧縮ばね37の弾力により軸受34とと
もに反時計方向に回動されて、刷版6のくわえ側端6a
を押さえる。以降さらに前記シャフト32が反時計方向
に回動されると、前記シャフト32の爪12が刷版6の
くわえ尻端6bに当たった状態で止まり,ピン36の反
時計方向への移動も止まる。そして、前記突起33が刷
版6のくわえ側端6aに当たって止められているため、
ピン36と軸受溝35とが両側に隙間を形成した状態
で、前記爪12が刷版6のくわえ尻端6bを引張り、前
記のように突起33が刷版6のくわえ側端6aを押さえ
た状態となる。
【0054】刷版6の取り外し時には、図8(C)に示
すように、ピン36と軸受溝35とは両側に隙間を形成
した状態のままとなっており、前記爪付きシャフト13
を時計方向に回転させることにより刷版6のくわえ尻端
6bは爪12から外れるが、前記突起33は、前記圧縮
ばね37の弾力により刷版6のくわえ側端6aを前記く
わえ部3aに押し付ける状態となっている。
【0055】かかる第2実施例において、印刷後、使用
済みの 刷版6を版胴2から取り外す際には、刷版交換
開始ボタンを操作して版胴2を所定の位相つまり版取り
外し位置Pbに回転移動して停止させる。次いで,前記
油圧シリンダ20を伸長させてアーム14を押し、爪付
きシャフト13を時計方向に回転させ、これの完全開の
手前で止めると、図8(C)に示すように、ストッパ装
置21でロックされない状態で刷版6のくわえ尻端6b
が爪12から外れるが、前記突起33が、前記圧縮ばね
37の弾力により刷版6のくわえ側端6aを前記くわえ
部3aに常に押し付ける状態となる。
【0056】次いで前記油圧シリンダ20を元に戻す
と、前記圧縮ばね17の弾力がアーム14を介して爪付
きシャフト13に伝達され、該爪付きシャフト13が反
時計方向に回転せしめられ、、図8(C)の2点鎖線の
状態となるが、前記突起33が、前記のように、前記圧
縮ばね37の弾力により刷版6のくわえ側端6aを前記
くわえ部3aに押し付ける状態となっており、刷版6の
くわえ側端6aはくわえ部3aに固定されている。
【0057】この状態で版締め装置3から飛び出した刷
版6のくわえ尻端6bをクリップ28で挟み(図1参
照)、前記版胴2から繰り出されてくる印刷済みの刷版
6をツールバランサ30により持ち上げる態勢にし、版
外しボタンを押して前記版胴2を反時計方向に回転させ
て刷版6を前記版胴2から繰り出す。
【0058】かかる刷版6の取り外し時において、前記
突起33が、前記圧縮ばね37の弾力により刷版6のく
わえ側端6aを版締め装置3くわえ部3aに押し付けら
れて刷版6のくわえ側端6aが前記くわえ部3aに固定
された状態となっているので、従来技術のように、印刷
済みの版版6を版胴2から取り外す際には、前記版押え
ローラ4での押し付けは不要となり、該版押えローラ4
の表面が印刷済みのインキで汚されることがなくなる。
【0059】前記により、版胴2を略1回転させた後、
前記版取り外し位置Pbにおいて油圧シリンダ20を伸
長作動させ、爪付きシャフト32を反転させ前記ストッ
パ装置21が作動する最大開口位置まで後退させて待機
させる(図8(A)参照)。これによって、前記刷版6
のくわえ側端6aが解放され、使用済み刷版の取り外し
を完了する。か かる第2実施例においては、刷版6の
装着後,常に前記突起33により刷版6のくわえ側端6
aを版締め装置3くわえ部3aに固定できるので、装着
された刷版6のずれが無く、刷版6の装着精度が高くな
る。
【0060】
【発明の効果】以上記載のごとく、請求項1〜2の発明
によれば、刷版のくわえ側端が、前記爪付きのシャフト
の爪によって前記溝の内面に押し付けられているので、
従来技術のように版押えローラにより刷版を版胴に押し
付けなくても刷版のくわえ側端が前記溝の内面から外れ
ることはない。従って、本発明によれば、印刷済みの刷
版を版胴から取り外す際には、前記版押えローラによる
押し付けは不要となる。
【0061】これにより、該版押えローラの表面が印刷
済みのインキで汚されることがなく、よって、新しい刷
版の装着時に該刷版を押さえる前記版押えローラによっ
て刷版が汚されるのが阻止され、該版押えローラの清掃
の必要が無く、刷版交換の作業性が向上する。
【0062】請求項3〜4のように構成すれば、刷版の
取り外し時において、突起部が、ばねの弾力により刷版
のくわえ側端を版締め装置のくわえ部に押し付けられて
刷版のくわえ側端が前記くわえ部に固定された状態とな
っているので、版胴を反時計方向に回転させても途中で
刷版が外れることがなく、従来技術のように、印刷済み
の刷版を版胴から取り外す際に、版押えローラでの押し
付けは不要となり、該版押えローラの表面が印刷済みの
インキで汚されることがなくなる。
【0063】また、刷版の装着後,直ちに前記突起部に
より刷版のくわえ側端を版締め装置に固定できるので、
装着された刷版のずれが無く、刷版の装着精度が高くな
る。。
【0064】請求項5のように構成すれば、アクチュエ
ータで可動カバーの開閉操作を自動的に行なうことによ
り、版押えローラの汚れを確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施形態に係るオフセット印
刷機における刷版交換装置の全体構成図である。
【図2】 版締め装置の正面構造図である。
【図3】 版締め装置の側面構造図である。
【図4】 版押えローラ近傍の正面構造図でローラ作動
状態を示す図である。
【図5】 ローラ作動状態を示す図4対応図である。
【図6】 版締め装置の第1実施例の作用説明図であ
る。
【図7】 版締め装置の第2実施例の正面構造図であ
る。
【図8】 版締め装置の第2実施例の作用説明図であ
る。
【図9】 オフセット印刷機における従来の刷版交換装
置の全体構成図である。
【図10】 従来の版押えローラ近傍の構造図である。
【図11】 従来の版締め装置の構造図である。
【符号の説明】
1 新版保持装置 2 版胴 3 版締め装置 3a くわえ部 3b くわえ尻部 4 版押えローラ 5 旧版取出装置 6 刷版 6a くわえ側端 6b くわえ尻端 12 爪 13 爪付きシャフト 14 アーム 17 圧縮ばね 18 ボールブッシュ 19 油圧シリンダ 20 油圧シリンダ 21 ストッパ装置 22 支点軸 23 レバー 24 エアシリンダ 25 固定カバー 26 スプリング蝶番 27 カバー 27a、27b 可動カバー 28 クリップ 30 ツールバランサ 32 爪付きシャフト 33 突起 34 軸受 35 軸受溝 36 ピン 37 圧縮ばね 38 コイルばね 51 筒状溝 56 開口部 59 フレーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に薄板状の刷版が巻装される版胴の
    軸方向に延設されて胴表面に開口部を有し、該開口部の
    一方側に前記刷版のくわえ側端を保持するくわえ部が形
    成され他方側に前記刷版のくわえ尻端を保持する機構を
    収納するように形成された溝と、該溝内に設けられると
    ともに前記刷版のくわえ尻端に係合する爪を備え該爪に
    係合された刷版を前記版胴に巻着させるシャフトと、該
    シャフトの端部に固定されたアームと、該アームの一端
    に連結されるとともに前記刷版のくわえ尻端に係合した
    前記シャフトの爪を介して該刷版を前記版胴に巻着させ
    る方向に付勢されたばねと、前記シャフトの爪が刷版の
    取り外し位置にあるとき該シャフトの回転をロックする
    ストッパ装置とを備えた印刷機の刷版交換装置におい
    て、フレームに支持され前記アームを押し下げて前記シ
    ャフトを前記刷版の取り外し位置に回転せしめる第1の
    アクチュエータと、前記シャフトの爪が前記刷版から外
    れかつ該シャフトの回転が前記ストッパ装置によりロッ
    クされる手前まで前記アームを押し下げる第2のアクチ
    ュエータとを備え、該第2のアクチュエータが前記アー
    ムを押し下げた後復元したとき、前記シャフトの爪が前
    記刷版のくわえ側端を前記溝の壁面に押し付けるように
    構成されたことを特徴とする印刷機の刷版交換装置。
  2. 【請求項2】 外周に薄板状の刷版が巻装される版胴の
    軸方向に、該版胴の胴表面に形成された開口部の一方側
    に前記刷版のくわえ側端を保持するくわえ部が形成され
    他方側に前記刷版のくわえ尻端を保持する機構を収納す
    るように形成された溝を延設し、前記刷版のくわえ尻端
    に係合する爪を備え該爪に係合された刷版を前記版胴に
    巻着させるシャフトを前記溝内に設け、該シャフトの端
    部にはアームを固定し、前記刷版のくわえ尻端に係合し
    た前記シャフトの爪を介して該刷版を前記版胴に巻着さ
    せる方向に付勢されたばねを前記アームの一端に連結
    し、前記シャフトの爪が刷版の取り外し位置にあるとき
    該シャフトの回転をロックするストッパ装置を備えた印
    刷機の刷版交換方法において、第1のアクチュエータに
    より前記アームを押し下げて前記シャフトを前記刷版の
    取り外し位置に回転せしめ、次いで第2のアクチュエー
    タにより前記シャフトの爪が前記刷版から外れかつ該シ
    ャフトの回転が前記ストッパ装置によりロックされる手
    前まで前記アームを押し下げて前記ストッパ装置による
    係止がなされない状態で、前記ばねの弾力により前記シ
    ャフトの爪を介して前記刷版のくわえ側端を前記溝の壁
    面に押し付けることを特徴とする印刷機の刷版交換方
    法。
  3. 【請求項3】 外周に薄板状の刷版が巻装される版胴の
    軸方向に延設されて胴表面に開口部を有し、該開口部の
    一方側に前記刷版のくわえ側端を保持するくわえ部が形
    成され他方側に前記刷版のくわえ尻端を保持する機構を
    収納するよう形成された溝と、該溝内に設けられるとと
    もに前記刷版のくわえ尻端に係合する爪を備え該爪に係
    合された刷版を前記版胴に巻着させるシャフトとを備え
    た印刷機の刷版交換装置において、前記シャフトの外周
    に固定された係止片と、前記シャフトに相対回転可能に
    嵌装され、前記係止片が嵌合されるとともに該係止片と
    の当接面が形成された軸受溝を有する軸受体と、該軸受
    体に固定され該軸受体が一定量回転したとき前記刷版の
    くわえ側端を前記溝の壁面に押し付ける突起部と、前記
    軸受体の一端に連結され前記突起部が前記刷版のくわえ
    側端を前記溝の壁面に押し付ける方向に付勢されたばね
    とを備え、前記シャフトを回転させてシャフトの爪が係
    合していた刷版のくわえ尻部から離脱するとき前記係止
    片により前記軸受溝の当接面を押圧し、該軸受体を回転
    させ前記突起部が押圧していた前記刷版のくわえ部から
    離脱するように構成されたことを特徴とする印刷機の刷
    版交換装置。
  4. 【請求項4】 外周に薄板状の刷版が巻装される版胴の
    軸方向に、該版胴の胴表面に形成された開口部の一方側
    に前記刷版のくわえ側端を保持するくわえ部が形成され
    他方側に前記刷版のくわえ尻端を保持する機構を収納す
    るように形成された溝を延設し、前記刷版のくわえ尻端
    に係合する爪を備え該爪に係合された刷版を前記版胴に
    巻着させるシャフトを前記溝内に設けてなる印刷機の刷
    版交換方法において、前記刷版の装着時あるいは取り外
    し時には、前記シャフトに相対回転可能に嵌装された軸
    受体に連結されたばねの弾力により、軸受体の一端部を
    介して前記刷版のくわえ側端を前記溝の壁面に押し付け
    該くわえ側端を固定し、前記刷版のくわえ尻側端を前記
    版胴から外すときには、前記シャフトを回転させて該シ
    ャフトの外周に固定された係止片により前記軸受体を押
    圧し、該軸受体を前記刷版のくわえ側端を壁面に押圧し
    た状態から離脱するように回転させることを特徴とする
    印刷機の刷版交換方法。
  5. 【請求項5】 外周に薄板状の刷版が巻装される版胴の
    軸方向に延設されて胴表面に開口部を有し、該開口部の
    一方側に前記刷版のくわえ側端を保持するくわえ部が形
    成され他方側に前記刷版のくわえ尻端を保持する機構を
    収納するよう形成された溝と、該溝内に設けられるとと
    もに前記刷版のくわえ尻端に係合する爪を備え該爪に係
    合された刷版を前記版胴に巻着させるシャフトとを備え
    た印刷機の刷版交換装置において、アクチュエータに連
    結されて該アクチュエータにより前記版胴の外周に着脱
    される版押えローラと、前記アクチュエータに連動され
    て、前記版押えローラが前記版胴に当接したとき前記版
    押えローラの覆いを開放し、前記版押えローラが前記版
    胴から離脱したとき前記版押えローラを覆うように構成
    された可動カバーとを備えたことを特徴とする印刷機の
    刷版交換装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109334218A (zh) * 2018-10-09 2019-02-15 青州蒙特机械有限公司 用于卫星式柔版印刷机的版辊自动更换设备
CN113635667A (zh) * 2021-07-06 2021-11-12 上海巴洛特新材料研究有限公司 一种四套色金属面辊涂印花系统

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CN109334218A (zh) * 2018-10-09 2019-02-15 青州蒙特机械有限公司 用于卫星式柔版印刷机的版辊自动更换设备
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