JP2001171087A - 回転体の保護装置 - Google Patents

回転体の保護装置

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JP2001171087A
JP2001171087A JP35856599A JP35856599A JP2001171087A JP 2001171087 A JP2001171087 A JP 2001171087A JP 35856599 A JP35856599 A JP 35856599A JP 35856599 A JP35856599 A JP 35856599A JP 2001171087 A JP2001171087 A JP 2001171087A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーティングの品質または印刷の品質の向上
を図るとともに、回転体の表面に傷を付けることを防止
する。 【解決手段】 コーター胴4と圧胴5との対接部B点に
近接して第2の安全装置15の安全バー30が設けられ
ている。この安全バー30は、エアシリンダによって対
接部B点に対して近接または退避自在となっている。そ
して、前面カバー6の開閉によって作動するリミットス
イッチ55によって、エアシリンダが作動する。前面カ
バー6を開くと、安全バー30が対接部B点に近接し、
前面カバー6を閉じると、安全バー30が対接部B点か
ら退避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転機等において
回転体と回転体の対接部に近接して安全バーが設けられ
た回転体の保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の輪転機においては、回
転体のメンテナンス等に際し、工具類が互いに対接する
回転体と回転体の間に誤って挿入されると、回転体の表
面に傷が付くのでこれを保護するために、回転体と回転
体の対接部に近接して安全バーが設けられている。図7
は従来の回転体の保護装置を示す側面図である。同図を
用いてこれを説明する。
【0003】同図において、3は図示を省略したニス供
給装置からニスを受け取るニス着けローラ、4はニス着
けローラ3に対接し、周面に巻かれたゴムにニスが供給
されるコータ胴、5はコーター胴4に対接する圧胴であ
って、ニス着けローラ3とコーター胴4との対接部A点
に近接した位置と、コーター胴4と圧胴5との対接部B
点に近接した位置に、それぞれ第1の安全装置13と第
2の安全装置15が備えられている。第1の安全装置1
3には、コーター胴4の軸線方向に延在し左右のフレー
ムに回動自在に支持された断面U字状の安全バー20
と、この安全バー20の一端に固定されこの安全バー2
0と一体的に回動するカム23と、このカム23の周面
に圧接される作動子を有するリミットスイッチ25とが
備えられている。
【0004】また、第2の安全装置15には、コーター
胴4の軸線方向に延在し左右のフレームに回動自在に支
持された断面逆L字状の安全バー80と、この安全バー
80の一端に固定されこの安全バー80と一体的に回動
するカム81と、このカム81の周面に圧接される作動
子を有するリミットスイッチ82とが備えられている。
このような構成において、回転体のメンテナンス等に際
し、工具類がこれら第1および第2の安全装置13,1
5の安全バー20,80に接触すると、安全バー20,
80が回動するのでカム23,81も回動する。したが
って、カム23,81に圧接されている作動子を介して
リミットスイッチ25,82が作動し、回転体が停止す
るとともに、図示を省略した警報装置から警報が発せら
れ作業者に報知される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の回転体の保護装置においては、常に、第2の安
全装置15の安全バー80が圧胴5に近接した状態に保
持されているので、コーティング中または印刷中におい
て搬送された紙の紙尻が安全バー80に干渉するおそれ
があり、コーティング品質または印刷品質が低下すると
いうだけではなく、工具類等を互いに対接する回転体間
に誤って挿入することによってコーター胴4や圧胴5等
の回転体の表面に傷が付くという問題があった。
【0006】本発明は上記した従来の問題に鑑みなされ
たものであり、その目的とするところは、コーティング
の品質またが印刷の品質の向上を図るとともに、回転体
の表面に傷を付けることを防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、回転自在に支持された第1
の回転体と、この第1の回転体と対接し回転自在に支持
された第2の回転体と、これら第1の回転体と第2の回
転体との対接部の近傍に設けられ、この対接部に異物が
挿入されるのを規制する安全バーと、前記第1の回転体
と第2の回転体を覆う開閉自在なカバーとを備えた回転
体の保護装置において、前記安全バーを、前記カバーが
開放位置に位置しているときに前記第1の回転体と第2
の回転体との対接部側に近接した近接位置に位置付ける
とともに、前記安全カバーが覆う位置に位置していると
きに前記第1の回転体と第2の回転体との対接部から退
避した退避位置に位置付けるように支持したものであ
る。したがって、回転体が動作中は安全バーが回転体の
対接部から退避する。
【0008】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明において、前記カバーの開閉を検知する検知手
段と、この検知手段の検知によって前記安全バーを進退
させるアクチュエータとを備える。したがって、検知手
段によってカバーが閉じたことを検知されると、アクチ
ュエータによって安全バーが対接部から離間する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明に係る回転体の保護装
置を適用した枚葉輪転印刷機のコーティングユニットを
示す側面図、図2は図1におけるII矢視図、図3は図2
におけるIII 矢視図、図4は図2におけるIV矢視図であ
る。図1において、符号2で示すコーティングユニット
には、ニス着けローラ3と、ニス着けローラ3の表面に
ニスを供給する図示を省略したニス供給装置と、コータ
ー胴4と、圧胴5とが設けられている。
【0010】これらの各回転体3,4,5は、前面カバ
ー6、上面カバー7、背面カバー8およびステップ9に
よって覆われ、前面カバー6、上面カバー7およびステ
ップ9は図中二点鎖線で示すように開閉自在に支持され
ている。ニス着けローラ3とコーター胴4との対接部A
点の近傍には、第1の安全装置13が設けられ、コータ
ー胴4と圧胴5との対接部B点の近傍には、第2の安全
装置15が設けられている。
【0011】図3および図4において、コーター胴4の
周面の一部に形成した切欠部17には、コーター胴4の
周面に巻き着けられる図示を省略したブランケットの両
端をくわえる万力装置18が設けられている。第1の安
全装置13には、コーター胴4の軸線方向に延在し開口
20aを有する断面が略くの字状に形成された安全バー
20が備えられ、この安全バー20の両端には円板2
1,21が固着され、これら左右の円板21,21に
は、円筒状の制動部材22と円筒状のカム部材23がそ
れぞれ固定されている。この安全バー20の制動部材2
2とカム部材23は、左右のフレーム35に支持された
ベアリング(図示せず)を介してフレーム35に回動自
在に支持され、安全バー20がわずかな負荷によって回
動しないように、制動部材22の周面に形成された凹溝
(図示せず)にボールプランジャー24が圧接されてい
る。この状態で、安全バー20の開口20aがニス着け
ローラ3とコーター胴4との対接部A点を指向するよう
に安全バー20の姿勢が保持され、リミットスイッチ2
5の作動子25aが、カム部材23の周面に形成された
凹溝(図示せず)に圧接されている。
【0012】この状態において、工具等が安全バー20
に接触すると、ボールプランジャー24の圧接力に抗し
て安全バー20が回動するので、リミットスイッチ25
の作動子25aがカム23の凹溝から外れカム23の周
面に位置付けられる。したがって、リミットスイッチ2
5が作動し、回転体が停止するとともに、図示を省略し
た警報装置が鳴動し工具がコーター胴4とニス着けロー
ラ3との対接部A点に近接したことが作業者に報知され
るので、工具によってニス着けローラ3とコーター胴4
の表面を傷付けるようなことがない。以上説明した安全
バーを使用した回転体の保護装置については、従来から
広く知られている枚葉輪転印刷機の回転体の保護装置と
格別変わるところはない。
【0013】次に、本発明の特徴である第2の安全装置
15について説明する。この第2の安全装置15は、上
述した第1の安全装置13と同様に、コーター胴4の軸
線方向に延在し開口30aを有する断面が略くの字状に
形成された安全バー30が備えられ、この安全バー30
の両端には円板31,31が固着されている。これら左
右の円板31,31には、側面視C字状のカラー32,
32が固着され、これらカラー32,32にはボルトに
よって円筒状の制動部材33と円筒状のカム部材34と
がそれぞれ固定され、これら制動部材33とカム部材3
4の周面の一部には凹溝が設けられている。
【0014】左右のフレーム35,35には、ベース板
36,36が固定され、これらベース板36,36に
は、レール部材37が取り付けられ、このレール部材3
7とベース板36との間には、図2中上下方向に延在す
るガイド空間38が形成されている。40,40は左右
一対のアクチュエータとしてのエアシリンダであって、
左右のフレーム35,35にブラケットを介して固定さ
れ、進退自在なロッド41には移動子42が取り付けら
れ、この移動子42には貫挿孔42aが設けられ、ガイ
ド空間38によって上下に移動自在にガイドされてい
る。
【0015】43はベアリングであって、このベアリン
グ43の内輪に軸着された軸43aは移動子42の貫挿
孔42a内に圧入されて移動子42に固定されており、
ベアリング43の外輪には上述した円筒状の制動部材3
3とカム部材34のそれぞれの内周が固定されている。
したがって、上述した安全バー30はベアリング43を
介して回動自在に支持され、かつエアシリンダ40のロ
ッド41の進退動作によって、ガイド空間38内を上下
する移動子42に追従して図2中上下に移動自在であ
る。そして、上下に移動することにより、コーター胴4
と圧胴5との対接部B点に近接した図1中実線で示す位
置と、対接部B点から離間した図中二点鎖線で示す退避
した位置に位置付けられる。
【0016】上述した左右の移動子42,42には、こ
れら移動子42,42とで上述したレール部材37を挟
持する左右一対の中間部材44,45がボルトによって
固定されている。左側の中間部材44には、ボールプラ
ンジャー46を保持するホルダ47が取り付けられ、安
全バー30がわずかな負荷によって回動しないように、
ボールプランジャー46は制動部材33の凹溝に圧接さ
れている。この状態で、安全バー30の開口30aがコ
ーター胴4と圧胴5の対接部B点を指向するように安全
バー30の姿勢が保持されている。
【0017】右側の中間部材45には、支持板49を介
してリミットスイッチ50が取り付けられ、このリミッ
トスイッチ50の作動子51は、安全バー30の開口3
0aが対接部B点を指向するよう安全バー30の姿勢が
保持されているときに、カム部材34の周面に形成され
た凹溝(図示せず)に圧接されている。したがって、工
具等が安全バー30に接触して、安全バー30がボール
プランジャー46の付勢力に抗して回動すると、リミッ
トスイッチ50が作動し、回転体の回転が停止するとと
もに、図示を省略した警報手段が警報を発する。
【0018】上述した前面カバー6の裏面側には、この
前面カバー6の開閉に連動して前記エアシリンダ40の
ロッド41を進退させるリミットスイッチ55が設けら
れている。すなわち、前面カバー6の回転中心であっ
て、前面カバー6の開閉に追従して一体的に回転する回
転支軸56には、円筒状のカム部材57が軸着され、こ
のカム部材57の周面の一部には凹部(図示せず)が設
けられている。
【0019】リミットスイッチ55はブラケット(図示
せず)を介してコーティングユニット2内に固定され、
このリミットスイッチ55には、カム部材57の周面に
圧接された進退自在な作動子(図示せず)が備えられて
いる。この作動子は、前面カバー6が閉じられるとカム
部材57の凹部に対接し、リミットスイッチ55からエ
アシリンダ40のロッド41を後退させる信号が送出さ
れる。一方、前面カバー6が開かれると、作動子はカム
部材57の凹部から外れてカム部材57の周面に対接
し、リミットスイッチ55からエアシリンダ40のロッ
ド41を前進させる信号が送出される。
【0020】次に、このように構成された回転体の保護
装置における回転体の保護動作を説明する。コーティン
グを行うために、前面カバー6、上面カバー7、背面カ
バー8およびステップ9を閉じ、これらカバー6,7,
8およびステップ9によってコーティングユニット2の
回転体3,4,5を覆う。前面カバー6を閉じると、リ
ミットスイッチ55の作動子にカム部材57の凹部が対
接するので、エアシリンダ40のロッド41が後退し、
図2中移動子42を介して安全バー30が上方に移動し
て二点鎖線で示す位置に位置付けられる。
【0021】すなわち、第2の安全装置15の安全バー
30は、図1中圧胴5とコーター胴4との対接部B点に
近接した実線で示す位置から対接部B点から離間した二
点鎖線で示す退避した位置に位置付けられる。このよう
に第2の安全装置15の安全バー30が対接部B点から
退避することにより、コーティング動作によって圧胴5
の爪(図示せず)にくわえられて搬送される紙が安全バ
ー30によって干渉されるようなことがない。このた
め、コーティング物に傷が付くことが防止され、コーテ
ィングの品質が向上するとともに、安全バー30の誤動
作も防止できる。また、安全バー30が対接部B点から
退避することにより、対接部B点の前方が開放されるの
で、紙の流れを目視によって確認することができ、この
ため紙詰まり等に迅速に対応できる。
【0022】コーティングが終了してメンテナンスを行
うために前面カバー6を開くと、カム部材57が回動し
カム部材57の凹部がリミットスイッチ55の作動子か
ら外れ、作動子がカム部材57の周面に対接する。した
がって、エアシリンダ40のロッド41が前進し、図2
中移動子42を介して安全バー30が下方に移動して実
線で示す位置に位置付けられる。
【0023】すなわち、第2の安全装置15の安全バー
30は、図1中圧胴5とコーター胴4との対接部B点か
ら離間した二点鎖線で示す位置から対接部B点に近接し
た実線で示す位置に位置付けられる。このように第2の
安全装置15が対接部B点に近接した位置に位置付けら
れることにより、メンテナンス中に工具等を対接部B点
に誤って近づけると、この第2の安全装置15の安全バ
ー30に接触するので、安全バー30が回動する。
【0024】したがって、リミットスイッチ50が作動
し、回転体が停止するとともに、図示を省略した警報手
段が作動し、工具が対接部B点に近づいたことを作業者
に報知されるので、回転体の表面に傷を付けるようなこ
とがない。また、安全バー30を対接部B点に対して近
接または退避させるのに、前面カバー6の開閉に連動し
て作動するリミットスイッチ55と、このリミットスイ
ッチ55によって作動するエアシリンダ40とによって
行ったので、構造が簡素化される。
【0025】なお、前面カバー6の開閉動作に連動して
第2の安全装置15を対接部B点から近接または退避自
在としたが、上面カバー7やステップ9の開閉動作に連
動させてもよい。
【0026】図5および図6は本発明の第2の実施の形
態を示し、図5は要部を一部破断して示す正面図、図6
は側面図で、同図(a)は下部側を示し、同図(b)は
上部側を示す。上述した第1の実施の形態においては、
安全バー30の進退を、前面カバー6の開閉により動作
するリミットスイッチ55と、このリミットスイッチ5
5の動作により作動するエアシリンダ40とによって行
っている。これに対して、この第2の実施の形態におい
ては、安全バー30の進退を、前面カバー6およびステ
ップ9の開閉に連動するリンク部材を介して行った点に
特徴を有する。
【0027】図5において、左右のフレーム35,35
(一方のフレーム35は図示せず)には、上下一対のス
ペーサ60,61を介して囲い壁62が取り付けられ、
これらスペーサ60,61および囲い壁62によって、
移動子42を上下に移動自在に支持するガイド空間63
が形成されている。このガイド空間63内には、下方の
スペーサ61と移動子42との間に圧縮コイルばね64
が弾装され、この圧縮コイルばね64の弾発力によって
移動子42が常時上方に付勢されている。囲い壁62に
はガイド窓62aが設けられ、このガイド窓62aには
軸43aが貫挿され、軸43aがこのガイド窓62aの
範囲内を上下に移動自在に支持されており、安全バー3
0がコーター胴4と圧胴5との対接部B点に対して近接
または退避自在となっている。
【0028】図6(a)において、66は開閉自在なス
テップ9の回動支軸であって、ステップ9の開閉動作と
一体的に回動し、この回動支軸66にはレバー67の一
端が軸着され、このレバー67の他端にはリンク部材6
8の一端が枢着されている。70は第1の作動レバーで
あって、フレーム35に植設された軸69に基端部が回
動自在に支持され、略中央部にリンク部材68の他端が
枢着され、揺動端部が圧縮コイルばね64の弾発力に抗
して軸43aに圧接されている。
【0029】このような構成において、ステップ9を開
くと、回動支軸66が図中反時計方向に回動し、レバー
67がこの回動支軸66と一体的にこの回動支軸66を
回動中心として反時計方向に回動するので、リンク部材
68が右方に移動する。したがって、第1の作動部材7
0が軸69を回動中心として図中時計方向に回動し、軸
43aを圧縮コイルばね64の弾発力に抗して下方に移
動させるので、安全バー30がコーター胴4と圧胴5と
の対接部B点に近接する。
【0030】同図(b)において、72は開閉自在な前
面カバー6の回動支軸であって、前面カバー6の開閉動
作と一体的に回動し、この回動支軸72にはレバー73
の一端が軸着され、このレバー73の他端にはリンク部
材74の一端が枢着されている。76は第2の作動レバ
ーであって、フレーム35に植設された軸75に基端部
が回動自在に支持され、略中央部にリンク部材74の他
端が枢着され、揺動端部が圧縮コイルばね64の弾発力
に抗して軸43aに圧接されている。
【0031】このような構成において、前面カバー6を
開くと、回動支軸72が図中時計方向に回動し、レバー
73がこの回動支軸72と一体的にこの回動支軸72を
回動中心として時計方向に回動するので、リンク部材7
4が下方に移動する。したがって、第2の作動部材76
が軸75を回動中心として図中反時計方向に回動し、軸
43aを圧縮コイルばね64の弾発力に抗して下方に移
動させるので、安全バー30がコーター胴4と圧胴5と
の対接部B点に近接する。
【0032】次に、このように構成された第2の実施の
形態における回転体の保護動作を説明する。コーティン
グ動作を行うために、図6に示すように、前面カバー6
とステップ9を共に閉じると、軸43aが圧縮コイルば
ね64の弾発力によって上方に移動するので、安全バー
30はコーター胴4と圧胴5の対接部B点から退避す
る。したがって、上述した第1の実施の形態と同様に、
コーティング動作によって圧胴5の爪(図示せず)にく
わえられて搬送される紙が安全バー30によって干渉さ
れるようなことがない。このため、コーティング物に傷
が付くことが防止され、コーティングの品質が向上する
とともに、回転体の表面に傷を付けることも防止でき
る。また、安全バー30が対接部B点から退避すること
により、対接部B点の前方が開放されるので、紙の流れ
を目視によって確認することができ、このため紙詰まり
等に迅速に対応できる。
【0033】一方、メンテナンス等のために、前面カバ
ー6またはステップ9のいずれか一方を開くと、第2の
作動部材76または第1の作動部材70のいずれか一方
が、圧縮コイルばね64の弾発力に抗して軸43aを下
方に押し下げるので、安全バー30がコーター胴4と圧
胴5の対接部B点に近接する。したがって、メンテナン
ス中に工具等を対接部B点に誤って近づけても、工具等
がコーター胴4や圧胴5の表面に接触する前にこの第2
の安全装置15の安全バー30に接触するので、安全バ
ー30が回動する。このため、リミットスイッチ50が
作動し、回転体が停止するとともに、図示を省略した警
報手段が作動し、工具が対接部B点に近づいたことを作
業者に報知されるので、回転体の表面に傷を付けるよう
なことがない。なお、本実施の形態においては、コーテ
ィング装置に用いた例を開示したが、版胴−ゴム胴−圧
胴や版胴−ゴム胴−ゴム胴−版胴等からなる印刷ユニッ
トに用いてもよく、回転体をコーター胴4,圧胴5等の
印刷胴としたが、インキローラや給水ローラ等のローラ
であってもよく、また、印刷機以外の複写機やプリンタ
ー等のローラとしてもよく、種々の設計変更が可能であ
る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、コーティングまたは印刷動作中に紙が安全
バーに干渉することがないので、コーティングまたは印
刷の品質が向上するとともに、回転体の表面に傷を付け
るようなこともない。また、コーティングまたは印刷時
の紙の流れの状態を目視によって確認できるので、紙詰
まり等に迅速に対応できる。
【0035】また、請求項2に係る発明によれば、リン
ク機構等が不要になるので、構造が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る回転体の保護装置を適用した枚
葉輪転機の印刷ユニットを示す側面図である。
【図2】 図1におけるII矢視図である。
【図3】 図2におけるIII 矢視図である。
【図4】 図2におけるIV矢視図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態の要部を示す正面
図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態の要部を示す側面
図であって、同図(a)は前面カバーの部分を示し、同
図(b)はステップの部分を示す。
【図7】 従来の回転体の保護装置の側面図である。
【符号の説明】
2…コーティングユニット、3…ニス着けローラ、4…
コーター胴、5…圧胴、6…前面カバー、9…ステッ
プ、13…第1の安全装置、15…第2の安全装置、2
0,30…安全バー、40…エアシリンダ、50,55
…リミットスイッチ、63…圧縮コイルばね、70…第
1の作動部材、76…第2の作動部材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持された第1の回転体と、
    この第1の回転体と対接し回転自在に支持された第2の
    回転体と、これら第1の回転体と第2の回転体との対接
    部の近傍に設けられ、この対接部に異物が挿入されるの
    を規制する安全バーと、前記第1の回転体と第2の回転
    体を覆う開閉自在なカバーとを備えた回転体の保護装置
    において、前記安全バーを、前記カバーが開放位置に位
    置しているときに前記第1の回転体と第2の回転体との
    対接部側に近接した近接位置に位置付けるとともに、前
    記安全カバーが覆う位置に位置しているときに前記第1
    の回転体と第2の回転体との対接部から退避した退避位
    置に位置付けるように支持したことを特徴とする回転体
    の保護装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転体の保護装置におい
    て、前記カバーの開閉を検知する検知手段と、この検知
    手段の検知によって前記安全バーを進退させるアクチュ
    エータとを備えたことを特徴とする回転体の保護装置。
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