JP2001191369A - 薄肉基板の成形金型及び成形された薄肉基板 - Google Patents

薄肉基板の成形金型及び成形された薄肉基板

Info

Publication number
JP2001191369A
JP2001191369A JP2000004115A JP2000004115A JP2001191369A JP 2001191369 A JP2001191369 A JP 2001191369A JP 2000004115 A JP2000004115 A JP 2000004115A JP 2000004115 A JP2000004115 A JP 2000004115A JP 2001191369 A JP2001191369 A JP 2001191369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stamper
mold
ring
thin
clearance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000004115A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Sudo
克典 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000004115A priority Critical patent/JP2001191369A/ja
Publication of JP2001191369A publication Critical patent/JP2001191369A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
    • B29C2045/2648Outer peripheral ring constructions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/34Moulds having venting means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】キャビティリングと相対するスタンパの間のク
リアランスをスタンパの厚さむらの影響を受けないで常
に一定にして、成形した薄肉基板の外周部にバリやヤケ
が生じることを防ぐ。 【解決手段】金型1を閉じたときに成形基板の外径を形
成するキャビティリング13の先端部をスタンパ8の外
周部に直接接触させ、ガス抜け用のクリアランス17を
スタンパ8の厚さむらやスタンパ8の種類に影響されず
に常に一定幅にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば光ディス
ク基板等の薄肉基板の成形金型及び成形された薄肉基
板、特にDVD等のように厚さが薄く形成された光ディ
スク基板等の良好な機械特性と高度な転写性を得ること
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から種類の光ディスクが読み取り専
用と追記用及び書換え用のそれぞれの用途に応じて利用
されている。この1枚の光ディスクに対してより大きな
容量の情報を搭載することが要求されるようになり、例
えばDVDやDVD以上の大きな容量の情報を搭載した
新たな光ディスクについての取り組みが進められてい
る。この光ディスクの大容量化に対する光ディスク基板
に関する取り組みとしては、CDやMOのように光ディ
スク基板の厚さが1.2mmであったのをDVDでは
0.6mmと薄くしている。また、光ディスク基板上に
情報を意味させたピット列や光ピックアップのトラッキ
ッングのための案内溝をより緻密に転写させている。
【0003】このような光ディスクに用いられる基板は
射出成形法あるいは射出圧縮成形法で成形して作製され
ている。この光ディスク基板の成形方法はいずれも金型
を閉止して形成したキャビティ内に溶融させた材料樹脂
を充填する。そして金型外へ取り出し可能な温度になる
まで溶融樹脂を金型内で冷却し固化させて所定の基板形
状にまで成形する。この光ディスク基板を成形するキャ
ビティ内には光ディスクに必要な情報がピット列あるい
は案内溝として刻み込まれているスタンパがセットされ
ており、溶融樹脂をキャビティ内へ充填してから固化さ
せるまでの工程中に成形される光ディスク基板上にスタ
ンパに刻まれた必要な情報を転写させる。金型内で成形
された光ディスク基板は金型内における冷却工程が完了
した後に金型外へ取り出され、成形以降の次工程へ受け
渡される。
【0004】通常の光ディスク基板を成形する金型1
は、図4の断面図に示すように、固定側金型2と可動側
金型3を有する。固定側金型2はスタンパ側温調プレー
ト4の中心に樹脂を供給するためのスプルーブッシュ5
が設けられ、スプルーブッシュ5の外側に光ディスク基
板のクランプエリアを形成するスタンパ押え6が設けら
れている。スタンパ側温調プレート4の外周部には突き
当てリング31と芯合せ用リング7が設けられている。
このスタンパ側温調プレート4の表面にスタンパ8が取
り付けてある。可動側金型3は鏡面側温調プレート9の
中心に光ディスク基板の中心穴を形成するためのカット
パンチ10と成形した光ディスク基板を突き出すための
フローティングパンチ11が設けられ、フローティング
パンチ11の外側に光ディスク基板のクランプエリアを
形成するブッシュ12が設けられている。鏡面側温調プ
レート9の外周部には光ディスク基板の外径を形成する
キャピティリング32が設けられ、鏡面側温調プレート
9とキャピティリング32の外側に可動側の芯合せ用リ
ング14が設けられている。キャビティリング32は可
動側金型3の開閉方向と平行に摺動可能になっており、
キャビティリング32と鏡面側温調プレート9の間にリ
テーナ15を組み込むことでキャビティリング32と鏡
面側温調プレート9間のかじりを防止している。また。
キャビティリング32は突きだし機構16により金型開
閉方向と同じ方向に押し出されている。
【0005】キャピティリング32と相対するスタンパ
8との間には、図5の部分拡大図に示すように、クリア
ランス33が設けられている。これは基板成形におい
て、300℃以上に加熱された樹脂から熱を受けたスタ
ンパ8の膨張による延びに干渉しないようにすること及
びキャビティ19に充填される樹脂により押し出される
キャビティ19内部の空気を外部へ逃がすガスベントの
働きをするためである。このクリアランス33が大きい
と成形基板の外周にバリが発生し、逆に小さいとキャビ
ティ19内の空気が外部へ排出されずに圧縮加熱される
ことにより成形基板の外周部にヤケが生じたり、スタン
パの延びと干渉したりする。これらを防止するため、ク
リアランス33の幅の許容幅は厳しく管理されている。
DVD等の厚さが薄い基板では成形時の圧力が高くなる
のでさらにこの管理幅が狭くなっている。このクリアラ
ンス33を形成するため、突き当てリング31をスタン
パ8の外周部にスタンパ面より設定クリアランス高さだ
け高くなるように設け、この突き当てリング31にキャ
ビティリング32を当てることにより、スタンパ8とキ
ャビティリング32の間にクリアランス33を形成する
ようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このクリアランス33
は突き当てリング31とスタンパ8との高さの差により
設定され、スタンパ8の厚さが厚くなれば、クリアラン
ス33の幅は狭くなり、スタンパ8の厚さが薄くなれば
クリアランス33の幅は広くなる。スタンパ8の厚さに
合わせてクリアランス33の幅を一定にするには、スタ
ンパ8の厚さに応じて突き当てリング31の高さ調整や
突き当てリング31の交換が必要になり、クリアランス
33の幅の調整は容易でなかった。
【0007】また、例えば特開平7−243028号公
報に示された金型は、基板外径を形成する外周ホルダと
可動側鏡面が嵌合する構造の金型において、成形された
基板の外縁部にバリが発生することを防止するため、成
形された基板の外縁部に面取り部あるいは段差部を形成
する型体を外周ホルダに押し当てた状態で可動側鏡面を
型閉方向に移動してキャビティ内の樹脂を圧縮成形する
ようにしている。しかしながら、この構造の金型であっ
てもスタンパと外周ホルダの間にはスタンパの熱膨張に
よる延びを吸収するクリアランスが必要であり、このク
リアランスを一定にする必要があるが、クリアランスを
一定に調整する方法は示されていない。
【0008】この発明はかかる短所を改善し、キャビテ
ィリングと相対するスタンパの間のクリアランスをスタ
ンパの厚さむらの影響を受けないで常に一定にすること
ができる薄肉基板の成形金型及び成形された薄肉基板を
提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る薄肉基板
の成形金型は、金型を閉じたときに成形基板の外径を形
成するキャビティリングの先端部を転写用型の外周部に
直接接触させることを特徴とする。
【0010】上記キャビティリングの先端外周部に複数
の凸部又は複数の溝を有する突起部を設け、凸部又は突
起部の高さをキャビティリングの内周部と転写用型との
間に一定幅のガス抜け用のクリアランスが形成されるよ
うに定める。
【0011】また、上記凸部又は突起部の縁を面取り又
はR付けすると良い。
【0012】さらに、複数の凸部を半球状に形成した
り、突起部を半円状の断面で形成しても良い。
【0013】また、キャビティリングの先端外周部に設
けた複数の凸部又は突起部の表面に潤滑機能を有する薄
膜を形成することが望ましい。
【0014】この発明に係る薄肉基板は上記の薄肉基板
の成形金型により成形されたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明の光ディスク基板を成形
する金型は固定側金型と可動側金型を有する。固定側金
型はスタンパ側温調プレートの中心に樹脂を供給するた
めのスプルーブッシュが設けられ、スプルーブッシュの
外側に光ディスク基板のクランプエリアを形成するスタ
ンパ押えが設けられている。スタンパ側温調プレートの
外周部には芯合せ用リングが設けられている。このスタ
ンパ側温調プレートの表面にスタンパが取り付けてあ
る。可動側金型は鏡面側温調プレートの中心に光ディス
ク基板の中心穴を形成するためのカットパンチと成形し
た光ディスク基板を突き出すためのフローティングパン
チが設けられ、フローティングパンチの外側に光ディス
ク基板のクランプエリアを形成するブッシュが設けられ
ている。鏡面側温調プレートの外周部にはスタンパの外
周端部に突き当てられて光ディスク基板の外径を形成す
るキャピティリングが設けられ、鏡面側温調プレートと
キャピティリングの外側には可動側の芯合せ用リングが
設けられている。
【0016】キャビティリングは可動側金型の開閉方向
と平行に摺動可能になっており、キャビティリングと鏡
面側温調プレートの間にリテーナを組み込むことでキャ
ビティリングと鏡面側温調プレート間のかじりを防止し
ている。このキャビティリングは突きだし機構により金
型開閉方向と同じ方向に押し出される。キャピティリン
グのスタンパに突き当たる先端部の外周部にはキャピテ
ィリングの全周にわたり複数個、例えば3個以上の凸部
を有し、スタンパとキャピティリングの先端内周部でガ
ス抜け用のクリアランス形成する。この凸部の内周側の
先端の縁の部分には面取りあるいはR付けしてある。
【0017】この金型で光ディスク基板を成形するとき
に、キャビティ内に充填された樹脂により押し出される
空気はクリアランスを通り、キャピティリングの全周に
わたり複数個設けられた凸部の間を通りキャビティの外
へ排気される。この際、キャピティリングの先端部に設
けた凸部の高さを適切に設定しておくことにより、成形
された光ディスク基板の外周端にバリが発生することを
防ぐことができる。また、凸部の先端の縁の部分に面取
りあるいはR付けしてあるから、加熱された樹脂からの
熱によるスタンパの膨張による延びに対して凸部がひっ
かかり抵抗になることなくスタンパの延びを逃がすこと
ができる。
【0018】このキャピティリングの凸部とスタンパに
より形成するクリアランスは、凸部をスタンパに突き当
てて形成しているから、クリアランスの幅はスタンパの
厚さに関係なく凸部の高さで定まる。したがって凸部の
高さを所定のクリアランスの幅に応じて定めておくこと
により、スタンパの厚さむらやスタンパの種類に影響さ
れずにクリアランスの幅を常に一定にすることができ
る。
【0019】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の構成を示す断面
図である。図に示すように、光ディスク基板を成形する
金型1は固定側金型2と可動側金型3を有する。固定側
金型2はスタンパ側温調プレート4の中心に樹脂を供給
するためのスプルーブッシュ5が設けられ、スプルーブ
ッシュ5の外側に光ディスク基板のクランプエリアを形
成するスタンパ押え6が設けられている。スタンパ側温
調プレート4の外周部には芯合せ用リング7が設けられ
ている。このスタンパ側温調プレート4の表面にスタン
パ8が取り付けてある。可動側金型3は鏡面側温調プレ
ート9の中心に光ディスク基板の中心穴を形成するため
のカットパンチ10と成形した光ディスク基板を突き出
すためのフローティングパンチ11が設けられ、フロー
ティングパンチ11の外側に光ディスク基板のクランプ
エリアを形成するブッシュ12が設けられている。鏡面
側温調プレート9の外周部にはスタンパ8の外周端部に
突き当てられて光ディスク基板の外径を形成するキャピ
ティリング13が設けられ、鏡面側温調プレート9とキ
ャピティリング13の外側には可動側の芯合せ用リング
14が設けられている。キャビティリング13は可動側
金型3の開閉方向と平行に摺動可能になっており、図2
の部分詳細図に示すように、キャビティリング13と鏡
面側温調プレート9の間にリテーナ15を組み込むこと
でキャビティリング13と鏡面側温調プレート9間のか
じりを防止している。また。キャビティリング13は突
き出し機構16により金型開閉方向と同じ方向に押し出
される。キャピティリング13のスタンパ8に突き当た
る先端部には、スタンパ8とキャピティリング13の先
端内周部で一定幅のクリアランス17が形成されるよう
に、キャピティリング13の先端外周部の全周にわたり
複数個、例えば3個以上の凸部18を有する。凸部18
の先端の縁の部分には面取りあるいはR付けしてある。
【0020】この金型1を成形機に取り付け、固定側の
芯合せ用リング7と可動側の芯合せ用リング14により
固定側金型2と可動側金型3の中心軸が一致するように
閉じられる。その後、スプルーブッシュ5より溶融した
樹脂を高圧力でスタンパ8を有するキャビティ19内に
充填して冷却し固化させてから可動側金型3を移動して
金型1を開いて成形した光ディスク基板を取り出す。こ
の光ディスク基板を成形するときに、キャビティ19内
に充填された樹脂により押し出される空気はクリアラン
ス17を通り、キャピティリング13の全周にわたり複
数個設けられた凸部18の間を通りキャビティ19の外
へ排気される。この際、キャピティリング13の先端部
に設けた凸部18の高さを適切に設定しておくことによ
り、成形された光ディスク基板の外周端にバリが発生す
ることを防ぐことができる。また、凸部18の先端の縁
の部分に面取りあるいはR付けしてあるから、300℃
以上に加熱された樹脂からの熱によるスタンパ9の膨張
による延びに対して凸部18がひっかかり抵抗になるこ
となくスタンパ8の延びを逃がすことができる。さら
に、スタンパ8に接触する凸部18の部分が鈍角に当た
るため、スタンパ8やキャピティリング13にストレス
をあたえず、スタンパ8や金型1の寿命を長くすること
ができる。
【0021】このキャピティリング13の凸部18とス
タンパ8により形成するクリアランス17は、凸部18
をスタンパ8に突き当てて形成しているから、クリアラ
ンス17の幅Wはスタンパ8の厚さに関係なく凸部18
の高さで定まる。したがって凸部18の高さをクリアラ
ンス17の幅Wに応じて定めておくことにより、スタン
パ8の厚さむらやスタンパ8の種類に影響されずにクリ
アランス17の幅Wを常に一定にすることができる。
【0022】上記実施例はキャピティリング13の凸部
18の先端の縁の部分に面取りあるいはR付けした場合
について説明したが、凸部18の先端を半球状にしても
良い。このように凸部18の先端を半球状にすることに
より、キャピティリング13とスタンパ8を点接触さ
せ、熱によるスタンパ9の膨張による延びをより容易に
逃がすことができ、キャビティリング13とスタンパ8
に与えるストレスを小さくしてキャビティリング13と
スタンパ8の寿命を長くすることができる。
【0023】また、上記実施例はキャピティリング13
の全周にわたり複数個、例えば3個以上の凸部18を設
けた場合について説明したが、図3の部分斜視図に示す
ように、キャピティリング13の先端の外周部の全周に
断面が半円状又は台形状の突起部20を設け、突起部2
0の一部に複数個の切欠き溝21を設けても良い。この
場合もキャビティ19内に充填された樹脂により押し出
される空気はクリアランス17を通り、複数の切欠き溝
21の間を通ってキャビティ19の外へ排気される。こ
の切欠き溝21の深さは突起部20の高さと同じか、突
起部20の高さの途中までであっても良い。また、切欠
き溝21の幅は任意の幅で良く、この切欠き溝21の深
さと幅によりキャビティ19から抜ける樹脂ガスの流量
を制御することができる。
【0024】さらに、キャビティリング13のスタンパ
8に突き当たる凸部18又は突起部20の表面に例えば
硫化モリブデン(MoS)やTiN,DLCなどPVD
やCVD,プラズマCVDやスパッタリングにより薄膜
を形成すると良い。このようにキャビティリング13の
凸部18又は突起部20の表面に潤滑機能を有する薄膜
を形成することにより、スタンパ8とキャビティリング
13の間に滑りが生じ、熱によるスタンパ9の膨張によ
る延びをより容易に逃がすことができる。特に、DLC
は摩擦係数が0.1と小さく、スパッタリングにより形
成されるため、膜の強度は他のPVDなどの成膜法によ
る膜より強度が高く寿命を長くすることができる。
【0025】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、金型を
閉じたときに成形基板の外径を形成するキャビティリン
グの先端部を転写用型の外周部に直接接触させるように
したから、ガス抜け用のクリアランスを転写用型の厚さ
むらや転写用型の種類に影響されずに形成することがで
きる。
【0026】また、キャビティリングの先端外周部に複
数の凸部又は複数の溝を有する突起部を設け、凸部又は
突起部の高さをキャビティリングの内周部と転写用型と
の間に一定幅のガス抜け用のクリアランスが形成される
ように定めることにより、ガス抜け用のクリアランスを
転写用型の厚さむらや転写用型の種類に影響されずに常
に一定幅にすることができ、成形した薄肉基板の外周部
にバリやヤケが生じることを防ぐことができる。
【0027】さらに、凸部又は突起部の縁を面取り又は
R付けすることにより、加熱された樹脂からの熱による
転写用型の膨張による延びに対して凸部や突起部がひっ
かかり抵抗になることなく転写用型の延びを逃がすこと
ができるとともに転写用型やキャビティリングにストレ
スをあたえず、転写用型や金型の寿命を長くすることが
できる。
【0028】また、キャビティリングの先端外周部に半
球状にした複数の凸部又は断面を半円状にした突起部を
設けることにより、転写用型の延びをより容易に逃がす
ことができ、転写用型や金型の寿命をより長くすること
ができる。
【0029】さらに、キャビティリングの先端外周部に
設けた複数の凸部又は突起部の表面に潤滑機能を有する
薄膜を形成することにより、転写用型とキャビティリン
グの間に滑りを生じさせることができ、熱による転写用
型の膨張による延びをより容易に逃がすことができる。
【0030】また、この金型で成形した薄肉基板は外周
部にバリやヤケが生ぜず、良好な機械特性と高度な転写
性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の構成を示す断面図である。
【図2】上記実施例の部分詳細図である。
【図3】他の実施例のキャピティリングの構成を示す部
分斜視図である。
【図4】従来例の構成を示す断面図である。
【図5】従来例の部分詳細図である。
【符号の説明】
1;金型、2;固定側金型、3;可動側金型、4;スタ
ンパ側温調プレート、5;スプルーブッシュ、6;スタ
ンパ押え、7;芯合せ用リング、8;スタンパ、9;鏡
面側温調プレート、10;カットパンチ、11;フロー
ティングパンチ、12;ブッシュ、13;キャピティリ
ング、14;芯合せ用リング、15;リテーナ、16;
突き出し機構、17;クリアランス、18;凸部、1
9;キャビティ、20;突起部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉基板の成形金型において、金型を閉
    じたときに成形基板の外径を形成するキャビティリング
    の先端部を転写用型の外周部に直接接触させることを特
    徴とする薄肉基板の成形金型。
  2. 【請求項2】 上記キャビティリングの先端外周部に複
    数の凸部又は複数の溝を有する突起部を設け、凸部又は
    突起部の高さをキャビティリングの内周部と転写用型と
    の間に一定幅のガス抜け用のクリアランスが形成される
    ように定めた請求項1記載の薄肉基板の成形金型。
  3. 【請求項3】 上記凸部又は突起部の縁を面取り又はR
    付けした請求項2記載の薄肉基板の成形金型。
  4. 【請求項4】 上記キャビティリングの先端外周部に半
    球状にした複数の凸部又は断面を半円状にした突起部を
    有する請求項2記載の薄肉基板の成形金型。
  5. 【請求項5】 上記キャビティリングの先端外周部に設
    けた複数の凸部又は突起部の表面に潤滑機能を有する薄
    膜を形成した請求項1乃至4のいずれかに記載の薄肉基
    板の成形金型。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかの薄肉基板の
    成形金型を用いて成形されたことを特徴とする薄肉基
    板。
JP2000004115A 2000-01-13 2000-01-13 薄肉基板の成形金型及び成形された薄肉基板 Pending JP2001191369A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000004115A JP2001191369A (ja) 2000-01-13 2000-01-13 薄肉基板の成形金型及び成形された薄肉基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000004115A JP2001191369A (ja) 2000-01-13 2000-01-13 薄肉基板の成形金型及び成形された薄肉基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001191369A true JP2001191369A (ja) 2001-07-17

Family

ID=18532934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000004115A Pending JP2001191369A (ja) 2000-01-13 2000-01-13 薄肉基板の成形金型及び成形された薄肉基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001191369A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007063747A1 (ja) * 2005-11-29 2007-06-07 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. 金型装置及び鏡面盤
NL2000919C2 (nl) * 2007-10-10 2009-04-14 Axxicon Moulds Eindhoven Bv Inrichting en werkwijze voor het vervaardigen van een informatiedrager.

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007063747A1 (ja) * 2005-11-29 2007-06-07 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. 金型装置及び鏡面盤
JP2007144880A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Seikoh Giken Co Ltd 金型装置及び鏡面盤
NL2000919C2 (nl) * 2007-10-10 2009-04-14 Axxicon Moulds Eindhoven Bv Inrichting en werkwijze voor het vervaardigen van een informatiedrager.

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4741689A (en) Injection mold for an optical disk
US6514437B1 (en) Stamper protecting layer for optical disk molding apparatus, optical disk molding apparatus and optical disk molding method using the stamper protecting layer
JP2001191369A (ja) 薄肉基板の成形金型及び成形された薄肉基板
JP4105573B2 (ja) 金型部品および金型装置
EP1188536B1 (en) Molding die apparatus, method for molding disc substrate, and disc-shaped recording medium
JP5067664B2 (ja) 光学素子用成形金型及び光学素子
JPH1186352A (ja) 薄物ディスク基板の成形方法およびその成形用金型
EP1245363B1 (en) Stamper for forming at least a data recording region on an optical recording substrate, optical recording substrate, and methods for producing such a stamper
JP2006327147A (ja) プラスチックレンズの成形方法およびプラスチックレンズ
JP2004074727A (ja) 光ディスク基板の成形金型及び光ディスク
JP2006150854A (ja) 光ディスク成形用金型装置
JP3383387B2 (ja) 光ディスク用基板及びこの光ディスク用基板の成形用金型
JPH05307769A (ja) 光ディスク基板、光ディスク基板の製造装置および製造方法
JP2002283405A (ja) 光ディスク成形用金型装置
JP2000263615A (ja) 光情報記録媒体基板の成形金型
JP3558530B2 (ja) 情報記録用基板の成形方法及び成形型
EP1418035B1 (en) Metal mold for forming disk substrate
JP3922471B2 (ja) 光ディスク基板成形用金型
JPH0825434A (ja) ディスク用基板の成形方法
JPH10193400A (ja) ディスク基板成形用金型及びディスク基板
JPH08207083A (ja) 光ディスクの成型方法および成型用金型
JPH09109211A (ja) 光記録媒体の製造方法
JPH0981970A (ja) 光ディスク
JPH10166400A (ja) ディスク成形用型
JP2000254944A (ja) 光ディスク基板成形用金型