JP2001191361A - 表皮付き樹脂成形品の成形方法及び成形装置 - Google Patents

表皮付き樹脂成形品の成形方法及び成形装置

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JP2001191361A
JP2001191361A JP2000006702A JP2000006702A JP2001191361A JP 2001191361 A JP2001191361 A JP 2001191361A JP 2000006702 A JP2000006702 A JP 2000006702A JP 2000006702 A JP2000006702 A JP 2000006702A JP 2001191361 A JP2001191361 A JP 2001191361A
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pressure
resin
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Masato Mizuno
正人 水野
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KTX Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29L2031/3005Body finishings
    • B29L2031/3041Trim panels

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低圧射出成形又はスタンピング成形と高圧射
出成形とを一つの成形装置で切り替えて行い、表皮付き
樹脂成形品を歩留まりよく効率的に成形する。 【解決手段】 第一分割型10に表皮8をセットする。
第一分割型10と第二分割型20とを型締めし、スライ
ドコア31の前面により表皮8の縁部8aを凸条13に
押さえ付けるとともに、第一キャビティとそれ以外の第
二キャビティ52とに区切り、第一キャビティにスタン
ピング成形した樹脂53により低圧成形部2を成形する
と同時に表皮8の裏側に一体化させる。スライドコア3
1を第二分割型20側へ変位させ、該変位によりできた
空間54を第二キャビティ52に連続させ、第二キャビ
ティ52に高圧射出成形した樹脂55により高圧成形部
を成形すると同時に、該高圧成形部の縁部を低圧成形部
2の縁部に融着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面の一部に布、
軟質シート等の表皮を備えた樹脂成形品を成形する方法
及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のドア内装用樹脂成形品に
おいては、成形品表面の一部に布、軟質シート等の表皮
を設けて、成形品の見栄えや触感を高めることが行われ
ている。表皮の縁部は、成形品表面の溝部に位置させ
て、見えなくするのが普通である。このような表皮付き
樹脂成形品を得るには、成型後の成形品表面に表皮を
手作業で貼り付ける方法と、射出成形型に表皮をセッ
トして、該表皮の裏側に樹脂を射出成形することにより
インサート成形する方法とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の方
法では、手作業で表皮の縁部を成形品表面の溝部に押し
込みながら貼り付けるのに、相当な熟練を要するととも
に、多大な手間と時間がかかっていた。
【0004】また、上記の方法では、樹脂が射出成形
時の流動により表皮の縁部をめくり、表側に入り込んで
成形不良になることがあった。また、表皮が布である場
合、高圧で射出成形すると樹脂が布を浸透してしまうた
め、低圧で射出成形するか又はスタンピング成形する必
要があるが、低圧射出成形又はスタンピング成形だけで
大型のドア内装用樹脂成形品を成形することは、樹脂の
流動性や充填性の点で無理であった。
【0005】そこで、樹脂成形品のうち表皮の裏側に位
置する低圧成形部を低圧射出成形型で低圧射出成形し又
はスタンピング成形型でスタンピング成形した後、表皮
の無い高圧成形部を高圧射出成形型で高圧射出成形する
と同時に低圧成形部に融着させることが考えられる。し
かし、低圧射出成形型又はスタンピング成形型で低圧成
形部にキャビティを作るには、分割型にシャーエッジ
(立て壁)を設ける必要があるため、高い精度が要求さ
れるとか、その精度が低いと低圧射出成形時又はスタン
ピング成形時にバリが生じるとかという問題があった。
また、高圧射出成形型で高圧射出成形する時に、樹脂が
表皮の表側に入り込むという不良は解決できなかった。
また、低圧成形部と高圧成形部とは端面同志の融着とな
るため、接合強度が十分とれないという問題もあった。
【0006】本発明の目的は、上記課題を解決し、低圧
射出成形又はスタンピング成形と高圧射出成形とを一つ
の成形装置で切り替えて行うことができ、高精度が要求
されるシャーエッジが不要で、バリ等の不良が生じるお
それもほとんどなく、歩留まりよく効率的に表皮付き樹
脂成形品を成形することができる方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、次のような手段をとった。 (1)表成形面を備えた第一分割型の該表成形面の一部
に表皮をセットする工程と、第一分割型と裏成形面を備
えた第二分割型とを型締めし、第二分割型から第一分割
型側へ変位させたスライドコアの前面により表皮の縁部
を第一分割型に押さえ付けるとともに、表成形面と裏成
形面との間に形成されるキャビティを該スライドコアに
より表皮の裏側の第一キャビティとそれ以外の第二キャ
ビティとに区切り、第一キャビティにスタンピング成形
又は低圧射出成形した樹脂により成形品の低圧成形部を
成形すると同時に、該低圧成形部を表皮の裏側に一体化
させる工程と、スライドコアを第二分割型側へ変位さ
せ、該変位によりできた空間を第二キャビティに連続さ
せ、第二キャビティに高圧射出成形した樹脂により成形
品の高圧成形部を成形すると同時に、該高圧成形部の縁
部を低圧成形部の縁部に融着させる工程とを含む表皮付
き樹脂成形品の成形方法。
【0008】(2)表皮をセットする表成形面を備えた
第一分割型と、裏成形面を備えた第二分割型と、第一分
割型及び第二分割型を型締め及び型開きする型駆動装置
と、低圧成形部を成形する工程では、スライドコアを第
二分割型から第一分割型側へ変位させて表皮の縁部を第
一分割型に押さえ付けるとともに、表成形面と裏成形面
との間に形成されるキャビティを表皮の裏側の第一キャ
ビティとそれ以外の第二キャビティとに区切り、高圧成
形部を成形する工程では、スライドコアを第二分割型側
へ変位させ、該変位によりできた空間を第二キャビティ
に連続させるスライドコア装置と、低圧成形部を成形す
る工程で、第一キャビティにスタンピング成形用又は低
圧射出成形用の樹脂を射出するゲートと、高圧成形部を
成形する工程で、第二キャビティに高圧射出成形用の樹
脂を射出するゲートとを備えた表皮付き樹脂成形品の成
形装置。
【0009】上記(1)の成形方法又は(2)の成形装
置において、第一分割型は表成形面の一部の縁に凸条を
備え、表皮をセットする工程では該凸条に表皮の縁部を
乗り上げさせ、低圧成形部を成形する工程ではスライド
コアの前面により表皮の縁部を凸条に押さえ付けること
が好ましい。
【0010】また、スライドコアの前面は凸条と対峙す
るだけでなく凸条の直ぐ隣りに位置する表成形面の端領
域とも対峙するようにその面積と位置とが設定され、低
圧成形部を成形する工程では樹脂をスライドコアの前面
のうち表成形面の端領域と対峙する部分にも充填させ、
高圧成形部を成形する工程では樹脂を低圧成形部の裏面
の端領域を含む縁部に対し融着させることが好ましい。
【0011】さらに、スライドコアの前面は小凹部を備
え、低圧成形部を成形する工程では樹脂を小凹部にも入
り込ませて小凸部を形成し、高圧成形部を成形する工程
では樹脂を小凸部と係合させることが好ましい。
【0012】表皮は、特に限定されないが、織布、不
織布、起毛布等の布、熱可塑性樹脂シート、熱可塑性
エラストマシート(TPE)等の軟質シート、等を例示
できる。
【0013】なお、低圧射出成形と高圧射出成形におけ
る「低圧」又は「高圧」は、各射出圧が相対的に低い又
は高いという意味であり、特定の圧力値に限定されるも
のではない。また、スタンピング成形時の樹脂圧は、高
圧射出成形時の射出圧より常に低い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車のドア内装
用樹脂成形品の成形方法及び成形装置に具体化した実施
形態について、図面に基づいて説明する。
【0015】図1は本実施形態で成形されたドア内装用
樹脂成形品1を示し、図2は図1のII−IIにおける
断面図であり、図3は図2のIII矢示部を成形時に使
用するスライドコアと共に示す斜視図である。このドア
内装用樹脂成形品1は、表面に表皮8(例えば布)を設
けてスタンピング成形された中央部の低圧成形部2と、
表面に表皮9(例えばTPOシート)を設けてスタンピ
ング成形された上部の低圧成形部3と、低圧成形部2の
周囲であって且つ低圧成形部3の下側において表面に表
皮を設けることなく高圧で射出成形された高圧成形部4
と、を備えたものである。表皮8,9の各縁部8a,9
aは、低圧成形部2,3と高圧成形部4との境界部に形
成された溝部5に入り込むように位置している。
【0016】このドア内装用樹脂成形品1は、図4〜図
11に示すような、成形装置及び成形方法により成形さ
れる。なお、ドア内装用樹脂成形品1は自動車用樹脂成
形品としては大型に属し、その成形装置全体を示すこと
は紙面サイズの関係上困難である。そこで、ここでは成
形装置と成形方法との図示及び説明を、中央部の低圧成
形部2の一部とその上側に位置する高圧成形部4とを成
形する部分に絞って行うこととする(他の部分も基本的
には同じである。)。
【0017】まず、図4に基づいて成形装置の構造を説
明すると、この成形装置はいわゆる横開きの分割型装置
であって、横向きの表成形面11,12を備えた第一分
割型10と、表成形面11,12に対峙する横向きの裏
成形面21,22を備えた第二分割型20と、第二分割
型20に仕組まれたスライドコア装置30と、同じく第
二分割型20に仕組まれたエジェクタ装置40と、第一
分割型10及び第二分割型20のいずれか一方又は両方
を横方向に駆動して型締め及び型開きする型駆動装置
(図示略)とを含む。
【0018】スライドコア装置30は、前面に小凹部3
2と段部33とが形成されたスライドコア31と、第二
分割型20を横方向に貫通してスライドコア31を支持
するコア支持ピン34と、第二分割型20の裏側でコア
支持ピン34の基端を保持するコア押上げプレート35
と、コア押上げプレート35を左右に駆動するアクチュ
エータ(例えば流体圧シリンダ)(図示略)とからな
る。
【0019】エジェクタ装置40は、第二分割型20を
横方向に貫通するエジェクタピン41と、第二分割型2
0の裏側でエジェクタピン41の基端を保持するエジェ
クタ押上げプレート42と、エジェクタ押上げプレート
42を左右に駆動するアクチュエータ(例えば流体圧シ
リンダ)(図示略)とからなる。
【0020】第一分割型10において、低圧成形部2の
表側を形作る下側の表成形面11と、高圧成形部4の表
側を形作る上側の表成形面12との境界に、前記溝部5
を形成するための凸条13が設けられている。表成形面
11は、表皮8が例えば布の場合はシボ無しでよいが、
表皮8が例えば熱可塑性シートの場合はシボ無しとシボ
有りとがあり得、シボ有りとすればスタンピング成形時
に熱可塑性シートにシボを賦形することができる。
【0021】また、第二分割型20において、低圧成形
部2の裏側を形作る下側の裏成形面21と、高圧成形部
4の裏側を形作る上側の裏成形面22との境界に、前記
スライドコア31が収まるガイド穴23が設けられてい
る。そして、スライドコア31の前面は、凸条13と対
峙するだけでなく凸条13の直ぐ隣りに位置する表成形
面11の端領域とも対峙するように、その面積と位置と
が設定されている。
【0022】さらに、第二分割型20には、表成形面1
1と裏成形面21との間に形成されるキャビティにスタ
ンピング成形用の樹脂を注入するためのバルブゲート2
4と、表成形面12と裏成形面22との間に形成される
キャビティに高圧射出成形用の樹脂を高圧で射出するた
めのバルブゲート25とが設けられている。
【0023】さて、ドア内装用樹脂成形品1は、上記成
形装置を使用して、次のような工程を経て成形される。 (1)表皮セット工程 図4に示すように、第一分割型10の表成形面11に表
皮8をセットし、凸条13に表皮8の縁部8aを乗り上
げさせる。表皮8は予備成形されていない平板なもので
もよいが、図示例のように表成形面11に合わせて予備
成形されたものでもよい。
【0024】(2)低圧成形工程 図5及び図6(a)に示すように、第一分割型10と第
二分割型20とを途中まで型締めし、表成形面11と裏
成形面21とを完全な型締め時よりも広い間隔(例えば
約10mm間隔)にする。このとき、スライドコア31
はガイド穴23の奥に退入している。
【0025】続いて、図6(b)及び図7に示すよう
に、第二分割型20から第一分割型10側へ変位させた
(第一分割型10に向かう方向に変位させた、の意味で
ある)スライドコア31により表皮8の縁部8aを凸条
13に押さえ付けるとともに、表成形面11,12と裏
成形面21,22との間に形成されるキャビティを、該
スライドコア31により、表皮8の裏側(表成形面11
と裏成形面21との間)の第一キャビティ51とそれ以
外(表成形面12と裏成形面22との間)の第二キャビ
ティ52とに区切る。そして、バルブゲート24から第
一キャビティ51に所定量のスタンピング成形用の樹脂
53(例えばポリプロピレン樹脂)を注入する。
【0026】続いて、図8及び図9(a)に示すよう
に、第一分割型10と第二分割型20とを完全に型締め
し、樹脂53を押圧して第一キャビティ51に充填(ス
タンピング成形)させ、該樹脂53により成形品1の低
圧成形部2を成形すると同時に、該低圧成形部2を表皮
8の裏側に一体化させる。
【0027】このとき、スライドコア31は表皮8の縁
部8aを凸条13に押さえ付て第一キャビティ51の端
をシールした状態のまま、若干第二分割型20側へ押し
込まれる。従って、スライドコア31は、樹脂53の流
れを止め、樹脂53が第一キャビティ51から第二キャ
ビティ52への漏れるのを防止することができる。従っ
て、高精度が要求されるシャーエッジが不要であるとと
もに、バリ等の不良が生じるおそれがほとんどない。な
お、このシールは無用なガス等は通過できるように設定
されているため、ガス残留による欠陥を防止することも
できる。
【0028】なお、樹脂53は、スライドコア31の前
面のうち表成形面11の端領域と対峙する部分にも充填
される。また、樹脂53は、スライドコア31の前面の
小凹部32にも入り込み、低圧成形部2の縁部には小凸
部2bが形成される。
【0029】(3)高圧成形工程 図9(b)及び図10に示すように、スライドコア31
を第二分割型20側へ変位させ(第二分割型20内に奥
まる方向に変位させ、の意味である)、該変位によりで
きた空間54を第二キャビティ52に連続させ、バルブ
ゲート25から第二キャビティ52に高圧射出成形した
樹脂55(例えばポリプロピレン樹脂)により成形品1
の高圧成形部4を成形すると同時に、該高圧成形部4の
縁部を低圧成形部2の裏面の端領域2aを含む縁部に融
着させる。
【0030】すなわち、図3に示すように、樹脂55
は、スライドコア31の前面のうち表成形面11の端領
域と対峙する部分にも流れて充填され、低圧成形部2の
裏面の端領域2aを含む縁部に対し広い接合面積でもっ
て融着されるため、低圧成形部2と高圧成形部4との接
合強度が高くなる。また、樹脂55は低圧成形部2の小
凸部2bと係合するため、さらに低圧成形部2と高圧成
形部4との接合強度が高くなる。
【0031】また、このとき表皮8の縁部は低圧成形部
2の縁部の剛性により支えられているので(バックアッ
プ)、樹脂55が表皮8をめくって表側に入り込むこと
がなく、成形不良を防止することができる。
【0032】(4)脱型工程 図11に示すように、第一分割型10と第二分割型20
とを型開きし、第二分割型20から突出させたエジェク
タピン41により、成形品1を脱型する。このとき、ス
ライドコア31をエジェクタピン41と同様に突出させ
ることにより、低圧成形部2と高圧成形部4との接合部
を変形させることなく脱型させることができる。
【0033】本実施形態の成形装置は、上記のように低
圧成形部2と高圧成形部4とを切り替えて成形すること
ができるだけでなく、成形品1全体を高圧射出成形する
こともできる。後者の場合、スライドコア31はキャビ
ティを区切らない所定位置に止めておくことになる。
【0034】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変
更して具体化することもできる。 (1)低圧成形工程のスタンピング成形に代えて、低圧
射出成形を行うこと。この場合、第一分割型10と第二
分割型20とは同工程の最初から完全に型締めし、バル
ブゲート24から第一キャビティ51に所定量の低圧射
出成形用の樹脂を低圧で注入する。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る成形
方法又は成形装置によれば、低圧射出成形又はスタンピ
ング成形と高圧射出成形とを一つの成形装置で切り替え
て行うことができ、高精度が要求されるシャーエッジが
不要で、バリ等の不良が生じるおそれもほとんどなく、
歩留まりよく効率的に樹脂成形品を成形することができ
る、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の成形方法で成形された
ドア内装用樹脂成形品の正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図2のIII矢示部の拡大斜視図である。
【図4】同成形装置を使用した成形品の成形方法におい
て表皮をセットするときの断面図である。
【図5】続いて途中まで型締めしたときの断面図であ
る。
【図6】スライドコアで表皮を押さえ付けるときの拡大
断面図である。
【図7】スタンピング成型用の樹脂を注入するときの断
面図である。
【図8】完全に型締めして樹脂を押圧し、低圧成形部を
スタンピング成形するときの断面図である。
【図9】スライドコアを変位させて高圧成形部を高圧射
出成形するときの拡大断面図である。
【図10】同じく高圧成形部を高圧射出成形したときの
断面図である。
【図11】型開きして成形品を脱型するときの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ドア内装用樹脂成形品 2 低圧成形部 2a 端領域 2b 小凸部 3 低圧成形部 4 高圧成形部 5 溝部 8 表皮 8a 縁部 9 表皮 10 第一分割型 11 表成形面 12 表成形面 13 凸条 20 第二分割型 21 裏成形面 22 裏成形面 23 ガイド穴 24 バルブゲート 25 バルブゲート 30 スライドコア装置 31 スライドコア 32 小凹部 33 段部 51 第一キャビティ 52 第二キャビティ 53 樹脂 54 空間 55 樹脂

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表成形面を備えた第一分割型の該表成形
    面の一部に表皮をセットする工程と、 第一分割型と裏成形面を備えた第二分割型とを型締め
    し、第二分割型から第一分割型側へ変位させたスライド
    コアの前面により表皮の縁部を第一分割型に押さえ付け
    るとともに、表成形面と裏成形面との間に形成されるキ
    ャビティを該スライドコアにより表皮の裏側の第一キャ
    ビティとそれ以外の第二キャビティとに区切り、第一キ
    ャビティにスタンピング成形又は低圧射出成形した樹脂
    により成形品の低圧成形部を成形すると同時に、該低圧
    成形部を表皮の裏側に一体化させる工程と、 スライドコアを第二分割型側へ変位させ、該変位により
    できた空間を第二キャビティに連続させ、第二キャビテ
    ィに高圧射出成形した樹脂により成形品の高圧成形部を
    成形すると同時に、該高圧成形部の縁部を低圧成形部の
    縁部に融着させる工程とを含む表皮付き樹脂成形品の成
    形方法。
  2. 【請求項2】 表皮をセットする表成形面を備えた第一
    分割型と、 裏成形面を備えた第二分割型と、 第一分割型及び第二分割型を型締め及び型開きする型駆
    動装置と、 低圧成形部を成形する工程では、スライドコアを第二分
    割型から第一分割型側へ変位させて表皮の縁部を第一分
    割型に押さえ付けるとともに、表成形面と裏成形面との
    間に形成されるキャビティを表皮の裏側の第一キャビテ
    ィとそれ以外の第二キャビティとに区切り、高圧成形部
    を成形する工程では、スライドコアを第二分割型側へ変
    位させ、該変位によりできた空間を第二キャビティに連
    続させるスライドコア装置と、 低圧成形部を成形する工程で、第一キャビティにスタン
    ピング成形用又は低圧射出成形用の樹脂を射出するゲー
    トと、 高圧成形部を成形する工程で、第二キャビティに高圧射
    出成形用の樹脂を射出するゲートとを備えた表皮付き樹
    脂成形品の成形装置。
  3. 【請求項3】 第一分割型は表成形面の一部の縁に凸条
    を備え、表皮をセットする工程では該凸条に表皮の縁部
    を乗り上げさせ、低圧成形部を成形する工程ではスライ
    ドコアの前面により表皮の縁部を凸条に押さえ付ける請
    求項1又は2記載の表皮付き樹脂成形品の成形方法又は
    成形装置。
  4. 【請求項4】 スライドコアの前面は凸条と対峙するだ
    けでなく凸条の直ぐ隣りに位置する表成形面の端領域と
    も対峙するようにその面積と位置とが設定され、低圧成
    形部を成形する工程では樹脂をスライドコアの前面のう
    ち表成形面の端領域と対峙する部分にも充填させ、高圧
    成形部を成形する工程では樹脂を低圧成形部の裏面の端
    領域を含む縁部に対し融着させる請求項3記載の表皮付
    き樹脂成形品の成形方法又は成形装置。
  5. 【請求項5】 スライドコアの前面は小凹部を備え、低
    圧成形部を成形する工程では樹脂を小凹部にも入り込ま
    せて小凸部を形成し、高圧成形部を成形する工程では樹
    脂を小凸部と係合させる請求項1、2、3又は4記載の
    表皮付き樹脂成形品の成形方法又は成形装置。
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