JP2001183584A - ズームレンズ及び撮影装置 - Google Patents
ズームレンズ及び撮影装置Info
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- JP2001183584A JP2001183584A JP2000304843A JP2000304843A JP2001183584A JP 2001183584 A JP2001183584 A JP 2001183584A JP 2000304843 A JP2000304843 A JP 2000304843A JP 2000304843 A JP2000304843 A JP 2000304843A JP 2001183584 A JP2001183584 A JP 2001183584A
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Abstract
を採用しつつ、全変倍範囲、全フォーカス範囲にわたり
高い光学性能を有する大口径で高変倍比のズームレンズ
を提供することを目的とする。 【解決手段】 物体側より順に、正の屈折力の第1レン
ズ群、変倍時に移動する負の屈折力の第2レンズ群、変
倍時に移動する第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ
群を有するズームレンズにおいて、第1レンズ群は合焦
時固定の第11レンズ群と、合焦時に移動する正の屈折
力の第12レンズ群を有し、第11レンズ群は、物体側
より順に、少なくとも一つの第1正レンズ、少なくとも
一つの両レンズ面が凹形状の負レンズ、少なくとも一つ
の第2正レンズを有する。
Description
し、特に、テレビカメラ、ビデオカメラ、写真用カメラ
等に好適なズームレンズ及びズームレンズを備えた撮影
装置に関する。
うち、特に競技場等の屋外で使用される望遠ズームレン
ズにおいては、レンズ全体が小型で、しかも大口径比、
高変倍比、高性能のものが要望されている。ズームレン
ズとして変倍レンズ群より物体側に位置するレンズ群に
よりフォーカシング(合焦)を行う方式では、ズーミン
グ(変倍)とフォーカシングが独立に行えるため、移動
のための機構を簡略化でき、ズーミングによるピント移
動が生じず、一定の物体距離に対してはズーム位置によ
らず一定の繰り出し量でフォーカシングを行えるという
特徴を有している。
ら順に合焦用の正の屈折力の第1群(前玉レンズ群)、
変倍用の負の屈折力の第2群(バリエータ群)、変倍に
伴って変動する像面を補正するための正の屈折力の第3
群(コンペンセータ群)、開口絞り、そして結像用の正
の屈折力の第4群(リレーレンズ群)の4つのレンズ群
より成る所謂4群ズームレンズにおいて、第1群中の一
部のレンズ群を移動させてフォーカスを行う所謂インナ
ーフォーカス方式を採用したものが、例えば特開平7−
43611号公報に開示されている。同公報では4群ズ
ームレンズにおいて第1群を複数のレンズ群に分割し、
そのうち最も物体側のレンズ群をフォーカシング時に固
定とし、それより後方の像面側のレンズ群の一部をフォ
ーカシング時に移動させるインナーフォーカシングとし
ている。一般にインナーフォーカス方式のズームレンズ
は、第1群全体を移動させてフォーカスを行うズームレ
ンズに比べて、第1群の有効径が小さくなり、レンズ系
全体の小型化が容易となり、また近接撮影、特に極近接
撮影が容易となり、さらに比較的小型軽量のレンズ群を
移動させて行っているのでレンズ群の駆動力が小さくて
すみ、迅速な焦点合わせができる等の特徴を有してい
る。ズームレンズにおいて、大口径比(例えばFナンバ
ー1.8から3.3程度)、高変倍比(例えば変倍比6
0倍以上)で、しかも全変倍範囲及び全フォーカス範囲
にわたり高い光学性能を得るには各レンズ群の屈折力
(パワー)やレンズ構成、そして色消し分担等を適切に
設定する必要がある。
わたり収差変動が少なく高い光学性能を得るためには、
例えば各レンズ群のパワーを小さくして各レンズ群で発
生する収差量を小さくするか、または各レンズ群のレン
ズ枚数を増加させて収差補正上の自由度を増やすことが
必要となってくる。このため大口径比で高変倍比のズー
ムレンズを達成しようとすると、どうしても各レンズ群
間の空気間隔が大きくなったり、レンズ枚数が増加した
りするなどして、レンズ系全体が重厚長大化してくると
いう問題が生じてくる。更には、ハイビジョンのような
高精細な放送方式において、ズーム,フォーカス全域に
おいて高い光学性能を得るためには、特にズームの望遠
側やフォーカスによる収差変動を抑制しなければならな
い。このうち特に、軸上色収差や倍率色収差の変動や収
差量の絶対値そのものを極力抑制しなければ、高い解像
力を得ることができなくなってきている。このことと同
時に、特にズームレンズ全系の望遠端の焦点距離が撮影
有効画面サイズの60倍にも達するような望遠ズームレ
ンズにおいては、第1群(前玉群)の製造誤差が厳しく
なり、製品としての最終的な光学性能を達成することが
非常に困難となってくる。
示されているように、第1群を複数のレンズ群に分割
し、そのうち最も物体側のレンズ群をフォーカシング時
に固定とし、それより後方の像面側のレンズ群の一部を
フォーカシング時に移動させるインナーフォーカシング
において、固定群を少なくとも1つの負レンズと少なく
とも1つの正レンズにより構成し、前玉群内の収差をこ
の負レンズにより発散させている。この収差を発散させ
ているレンズ面、具体的には負レンズの像面側のレンズ
面と正レンズの物体側のレンズ面においては、前玉群内
の収差の発散作用が比重として非常に大きく占められて
いる。
ズ全系の望遠端の焦点距離が撮影有効画面サイズの60
倍にも達するような望遠ズームレンズにおいては、望遠
端の焦点距離に対して負レンズの像面側のレンズ面と正
レンズの物体側のレンズ面の曲率半径が小さくなってく
ると、これらの負レンズと正レンズは製造誤差が最終的
な光学性能に大きく影響する所謂効き玉となり、前玉群
の固定群の曲率半径、肉厚、空気間隔、屈折率等の製造
誤差が厳しくなり、製造が困難になるという可能性が起
こりうる。
収差の発散を固定群のみに集中させずに、複数箇所で分
担すればよい。そこでフォーカス移動群に凹レンズを追
加して収差を発散させることにより、固定群の収差分担
量を減らして製造誤差許容値を大きく緩和する事が可能
である。しかし、ズームレンズ全系の望遠端の焦点距離
が撮影有効画面サイズの60倍にも達し、尚かつ望遠端
Fナンバーが3.3程度の望遠・大口径ズームレンズに
おいては、フォーカス移動群に凹レンズを追加して収差
を発散させるとフォーカス移動群の重量が著しく増加す
るため迅速なフォーカシングが困難になりうる。
は、望遠側の収差やフォーカスによる収差に大きく関与
する第1群(前玉群)をいかに構成させるかが重要な要
素となってきている。
ズームレンズを採用しつつ、全変倍範囲,全フォーカス
範囲にわたり高い光学性能を有する大口径で高変倍比の
ズームレンズを提供することを目的とする。
の本願第1の発明は、ズームレンズが、物体側より順
に、正の屈折力の第1レンズ群、変倍時に移動する負の
屈折力の第2レンズ群、変倍時に移動する第3レンズ
群、正の屈折力の第4レンズ群を有し、第1レンズ群は
合焦時固定の第11レンズ群と、合焦時に移動する正の
屈折力の第12レンズ群を有し、第11レンズ群は、物
体側より順に、少なくとも一つの第1正レンズ、少なく
とも一つの両レンズ面が凹形状の負レンズ、少なくとも
一つの第2正レンズを有することを特徴としている。
ndとし、第1正レンズと第2正レンズのアッベ数を各
々νp11f,νp11rとしたとき、 1.75<nd 60<νp11f 90<νp11r なる条件を満足するようにさせてもよい。
る屈折率を各々ng,nF,nCとし、負レンズのアッ
ベ数をνn11としたとき、 Pg,d<1.36−0.00208×νn11 但し、Pg,d=(ng−nd)/(nF−nC) なる条件を満足するようにさせてもよい。
レンズのアッベ数の平均をνp12としたとき、 60<νp12 なる条件を満足するようにさせてもよい。
のみから成るようにさせてもよい。
うち、少なくとも一つの正レンズのアッベ数をνp31
としたとき、 70<νp31 なる条件を満足するようにさせてもよい。
率が−1倍を含む領域内で変化し、その横倍率の変化を
Z2とし、第3レンズ群は、正の屈折力を有し、変倍の
際に結像倍率が−1倍を含む領域内で変化し、全系の望
遠端の焦点距離とFナンバーを各々fT、FNT、ズー
ム比をZ、撮影有効画面サイズをIS、第1レンズ群の
焦点距離をf1としたとき、 55<fT/IS 1.0<FN1 但し、FN1=f1/(fT/FNT) 10<Z2 0.17<Z2/Z なる条件を満足するようにさせてもよい。
ある望遠ズームレンズの広角端におけるレンズ配置図で
ある。
て、Fは正の屈折力の第1レンズ群(前玉レンズ群)で
あり、第1レンズ群Fは固定の第11群F11とフォー
カス用の正の屈折力の第12群F12の2つのレンズ群
より成っている。さらに、第11群F11は、正レンズ
LP11fと、両凹の形状を成す負レンズLN11と、
正レンズLP11rの独立した3つのレンズを有してい
る。無限遠物体から至近距離物体へのフォーカスは第1
2群F12を物体側へ移動させて行っている。
折力のバリエータであり、光軸上像面側へ単調に移動さ
せることにより、広角端(ワイド)から望遠端(テレ)
への変倍を行っている。第2レンズ群Vは変倍の際に結
像倍率が等倍(−1倍)を含む領域内で変化させてい
る。
ンペンセータであり、変倍に伴う像面変動を補正するた
めに光軸上物体側へ単調に移動している。
の屈折力のリレーレンズ群である。Gは色分解プリズム
や光学フィルターであり、図1ではガラスブロックとし
て示している。
側の第1レンズ群F全体で焦点あわせを行う所謂前玉フ
ォーカス方式は、各焦点距離において同一物体距離に対
しては第1レンズ群Fの繰り出し量が一定となるため、
レンズ鏡筒構造が簡単になるという特徴がある。
力を有し広画角を含むズームレンズにおいては、広角端
において至近距離物体に焦点合わせをする際、第1レン
ズ群Fが物体側へ移動するため、軸外光束を確保するた
めに第1レンズ群Fの有効径が増大し、また比較的重量
の重い第1レンズ群Fを移動させるため、駆動トルクが
増大し迅速なる合焦が難しくなってくる。
いては、前述したように、無限遠から近距離物体への焦
点合わせを第11群F11を固定とし第12群F12を
物体側へ移動させて行うインナーフォーカス方式を採用
することによって、第1レンズ群Fのレンズ有効径の増
大を防止しレンズ系全体の小型化を図り、さらに至近距
離の短縮化を図っている。
1fと、両凹の形状を成す負レンズLN11と、正レン
ズLP11rを有する構成にすることで、球面収差や色
収差等を良好に補正することができる。正レンズLP1
1f,負レンズLN11,正レンズLP11rはそれぞ
れ複数枚あっても、物体側から順に正レンズLP11
f,負レンズLN11,正レンズLP11rの順番であ
るならば、同様の効果が得られる。
成で、正レンズと負レンズによる色収差補正を複数箇所
で行うことができ、色消しの負担を軽減することができ
る。色消しの負担が急増すると、レンズの曲率半径が小
さくなるので、レンズの製造誤差が光学性能に大きく影
響する効き玉となり、結果的にレンズの曲率半径や、レ
ンズ肉厚、空気間隔等の製造誤差が厳しくなり、製造が
困難になるという状況が起こりうるが、上記の第11群
F11の構成により、その影響を防ぐことができる。
径と負レンズLN11の物体側曲率半径、負レンズLN
11の像面側曲率半径と正レンズLP11rの物体側曲
率半径を各々接近したものとし、できるだけ接合に近い
構成としている。これにより、広角側の軸外光線の通過
するスペースを削減できるので、前玉径を縮小できるな
どのコンパクト化を同時に達成することができる。
ンズLP11fを配置して、第1レンズ群F全体として
の主点が第1レンズ群Fの内部に入り込んでしまうこと
を抑制して、ズームレンズ全体の小型化を達成すること
もできる。
切にすることにより、変倍およびフォーカシングに伴う
球面収差や色収差等の諸収差の変動を減少させることが
でき、また色消しの負担も軽減することができ、インナ
ーフォーカス方式を採用するズームレンズの大口径化、
高変倍化、高性能化を達成することができる。
るより好ましい形態として、本実施形態では、以下に詳
述するような様々な条件を規定している。
材料に留意して、極めて高い光学性能を得るようにして
いる。
ズLN11のd線(587.56nm)に対する屈折率
をndとして条件式(1)の如く、第11群F11の正
レンズLP11fの材質のアッベ数をνp11fとして
条件式(2)の如く、第11群F11の正レンズLP1
1rの材質のアッベ数をνp11rとして条件式(3)
の如く設定している。
ズLP11rが複数ある場合、nd,νp11f,νp
11rは平均の値である。第11群F11の負レンズL
N11のd線に対する屈折率を条件式(1)のように高
屈折率のものとすることにより、望遠端の球面収差はも
ちろんのこと、広角側の像面湾曲や歪曲収差などの軸外
収差を補正することができる。条件式(1)から外れる
材質の負レンズLN11を用いると、上記諸収差の補正
が困難となる。また、正レンズLP11fと正レンズL
P11rの材質として、条件式(2),(3)のように
アッベ数が高く分散の小さいものを用いることにより、
軸上色収差の発生を抑制することができる。条件式
(2),(3)から外れる材質を用いると、軸上色収差
の発生を抑えることが困難となる。
が小さいと、正レンズと負レンズで1次の色消しを行う
場合、先にも述べたように、正レンズと負レンズによる
色消し部の負担が急増し曲率半径が急減に小さくなって
しまい、効き玉になってしまう場合がある。しかし、上
述の条件式(1),(2),(3)のように正レンズと
負レンズのアッベ数の差を大きくすることで、1次の色
消しをより容易にすることができ、かつ曲率半径をより
緩くすることができるので、前玉を構成するレンズが効
き玉になってしまうのを回避することができる。
(656.27nm),F線(486.13nm),g線
(435.83nm)等を含んだ、3つの波長について色
補正されたレンズをアポクロマートというが、このアポ
クロマートを達成するためには、正レンズと負レンズに
より構成し、それらのアッベ数を大きく離したことによ
る色収差補正の1次の色消しに加えて、部分分散比の値
がそろっている材質を用いることが必要となる。
C )に対する任意の2つの波長λ1−λ2 の部分分散
(nλ1−nλ2)の比である。
なされていれば色収差カーブは連続であるため、400
nmから700nmの可視域全般に対して残存色収差は
非常に小さくなる。
は部分分散比Pg,dを以下の条件式(4)のように制
限している。
C線に対する屈折率であり、νn11は、負レンズのア
ッベ数である。
うにすることで、1次の色消しをした場合に残存する軸
上色収差の2次スペクトルを抑制することが可能とな
る。条件式(4)の範囲から外れてしまうと、2次スペ
クトルの抑制が困難となる。
おいては、第12群F12を構成するすべての正レンズ
の材質のアッベ数νp12が以下の条件式(5)を満足
するように制限している。
容易にすることができ、かつ曲率半径をより緩くするこ
とができるので、第11群F11が効き玉になってしま
うのを回避できる。同時に、フォーカスによる軸上色収
差の変動を抑制している。条件式(5)を満足しない
と、第11群F11が効き玉になってしまう場合があ
り、また軸上色収差の変動の抑制が困難となる。
レンズを含ませないことで、軽量化が達成され、迅速な
フォーカシングを達成することができる。
及び制限条件を決定し、これらの光学配置及び制限条件
を満足することにより、所謂フローティング効果を得る
ことができる。フローティングとは、物体距離が変化し
て合焦する際に移動するレンズ群内のある任意の空気間
隔を繰り出しに応じて拡大、或いは縮小することによ
り、光線の通過する角度や高さを変化させて収差変動を
抑制するものである。
倍の変倍方式において、第3レンズ群Cは変倍時の軸上
色収差補正に関して特に望遠側の軸上色収差の補正に比
較的大きな影響力を有する。このため、第3レンズ群C
においては第3レンズ群Cを構成する正レンズのうち、
少なくとも1つの正レンズの材質のアッベ数νp31を
条件式(6)のように制限している。
せ、第1レンズ群Fの色消しの負担を軽減させることが
できる。
離とFナンバーを各々fT、FNT、撮影有効画面サイ
ズをIS、第1レンズ群Fの焦点距離をf1としたと
き、条件式(7)及び(8)を満足するようにして、大
口径望遠ズームレンズを達成している。また、第2レン
ズ群Vの横倍率の変化をZ2、ズーム比をZとしたと
き、条件式(9)及び(10)を満足することにより、
変倍部の適切なパワー配置を達成している。
とフォーカス移動のための第12群F12により構成
し、ズームレンズのパワー配置、レンズの材質、収差分
担を適切に設定して、ズーム全域及びフォーカス全域で
の諸収差、特に球面収差と軸上色収差を良好に補正しつ
つ、製造難易度の軽減、小型軽量化、フォーカスの高速
化を実現している。
実施例を示す表である。Riは物体側より順に第i番目
のレンズ面の曲率半径、Diは物体側より第i番目のレ
ンズ厚及び空気間隔、Niとνiは各々物体側より第i
番目のレンズの材質の屈折率とアッベ数である。本数値
実施例において、最終の1つのレンズ面はフェースプレ
ートやフィルター等のガラスブロックである。
を越え、R1からR12は第1レンズ群F(フォーカス
群)である。このうちR1からR6はズーミング、フォ
ーカスに際して固定である第11群F11(フォーカス
固定群)である。R7からR12は合焦作用を有する第
12群F12(フォーカス移動群)である。R1からR
12によりバリエータVに対する物点を結ぶ作用を有す
る第1レンズ群Fを成し、第1レンズ群F全体は正のパ
ワーを有する。
イドからテレへの変倍に際し、像面側へ単調に移動し、
途中で結像倍率−1倍(等倍)を通過するバリエータV
である。R22からR33はコンペンセータCで、主に
変倍に伴う像点補正の作用を有しかつ変倍作用も有す
る。
イドからテレへの変倍に際し、広角端基準位置から物体
側へ単調に移動する。SP(R34)は絞りである。
ーレンズ群Rであり、R52からR53は色分解プリズ
ムと等価なガラスブロックである。
画面サイズISに対するズームレンズ全系の望遠端焦点
距離fT比をfT/ISと定義したとき、本数値実施例
では、fTが660、ISが11であるので、fT/I
S=60である。また、Z2は12.2であり、Zは6
6である。
FのFナンバーをFN1=(fT/FNT)と定義した
とき、本実施例ではFN1=1.185である。
第1レンズ群では球面収差や軸上色収差の補正のために
第11群F11(フォーカス固定群)に1つの正レンズ
と1つの負レンズと1つの正レンズを配置し、第12群
F12(フォーカス移動群)に3つの正レンズを用いて
分担させて補正している。
ができるだけシンプルでブロックの厚みが小さい方がズ
ーム全系の小型化や駆動系の省電力化等に好ましい。こ
のため、第1レンズ群Fは、できるだけレンズ枚数を少
なくすることが望まれる。
のFナンバーFN1は非常に明るいものとなり、加えて
前玉のパワー分担も強いものとなるため、ズーミング、
フォーカスによる球面収差、軸上色収差等を補正するこ
とが難しくなってくる。
の第11群に材質の屈折率が非常に高い負レンズを用
い、同時に第11群中に材質のアッベ数が非常に大きい
正レンズを用いることにより、球面収差と軸上色収差の
発生を抑制している。このとき第11群内の負レンズの
像面側の曲率半径と、第11群内にあって負レンズより
像面側にある正レンズの物体側曲率半径がともに、ズー
ムレンズ全系の望遠端焦点距離の0.5倍以上と非常に
緩く形成されており、製造難易度も比較的抑制すること
ができている。第11群内の負レンズの像面側の曲率半
径と、第11群内にあって負レンズより像面側にある正
レンズの物体側曲率半径がともに、ズームレンズ全系の
望遠端焦点距離の0.3倍程度を下回るようであると製
造難易度は上昇し、加工限界の精度を越えてしまう可能
性がある。
散比は、 (ng−nd)−(nF−nC)=1.269 となっている。
線としてe線を用いた場合の値である。d線を用いた場
合の第11群F11の負レンズL11の屈折率の値は、
nd=1.79952である(S−LAH52,OHA
RA)。
可変焦点距離との関係を示す表である。焦点距離は、1
0.00から660.00まで可変である。
(10.00),(24.88),(66.68),
(360.00),(660.00)とした場合の本数
値実施例の望遠ズームレンズの収差図である。
えた撮影装置を図9に示す。図中、1は本実施形態のズ
ームレンズを用いた撮影光学系、2はCCD等の光電変
換手段、3は撮影装置本体(筐体)である。このように
本実施形態の防振レンズ群を備えたズームレンズを撮影
装置の撮影光学系に適用することで、コンパクトで高い
光学性能を備えた撮影装置が実現できる。
フォーカス方式の4群ズームレンズにおいて、第1レン
ズ群をフォーカス固定群とフォーカス移動群に分割し、
フォーカス固定群中のレンズの配置を適切に設定するこ
とにより、変倍及びフォーカシングに伴う球面収差,色
収差の変動を少なくすることができ、また色消しの負担
を軽減することができ、全変倍範囲,全フォーカス範囲
にわたり高い光学性能を有する大口径で高変倍比のズー
ムレンズを提供することができる。
距離との関係を示す表
物体距離12.0mの収差図
物体距離12.0mの収差図
物体距離12.0mの収差図
0、物体距離12.0mの収差図
0、物体距離12.0mの収差図
Claims (8)
- 【請求項1】 物体側より順に、正の屈折力の第1レン
ズ群、変倍時に移動する負の屈折力の第2レンズ群、変
倍時に移動する第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ
群を有するズームレンズにおいて、 前記第1レンズ群は合焦時固定の第11レンズ群と、合
焦時に移動する正の屈折力の第12レンズ群を有し、 前記第11レンズ群は、物体側より順に、少なくとも一
つの第1正レンズ、少なくとも一つの両レンズ面が凹形
状の負レンズ、少なくとも一つの第2正レンズを有する
ことを特徴とするズームレンズ。 - 【請求項2】 前記負レンズのd線に対する屈折率をn
dとし、前記第1正レンズと前記第2正レンズのアッベ
数を各々νp11f,νp11rとしたとき、 1.75<nd 60<νp11f 90<νp11r なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の
ズームレンズ。 - 【請求項3】 前記負レンズのg線,F線,C線に対す
る屈折率を各々ng,nF,nCとし、前記負レンズの
アッベ数をνn11としたとき、 Pg,d<1.36−0.00208×νn11 但し、Pg,d=(ng−nd)/(nF−nC) なる条件を満足することを特徴とする請求項1または2
に記載のズームレンズ。 - 【請求項4】 前記第12レンズ群を構成する全ての正
レンズのアッベ数の平均をνp12としたとき、 60<νp12 なる条件を満足することを特徴とする請求項1から3の
いずれかに記載のズームレンズ。 - 【請求項5】 前記第12レンズ群は、複数の正レンズ
のみから成ることを特徴とする請求項1から4のいずれ
かに記載のズームレンズ。 - 【請求項6】 前記第3レンズ群を構成する正レンズの
うち、少なくとも一つの正レンズのアッベ数をνp31
としたとき、 70<νp31 なる条件を満足することを特徴とする請求項1から5の
いずれかに記載のズームレンズ。 - 【請求項7】 前記第2レンズ群は、変倍の際に結像倍
率が−1倍を含む領域内で変化し、その横倍率の変化を
Z2とし、前記第3レンズ群は、正の屈折力を有し、変
倍の際に結像倍率が−1倍を含む領域内で変化し、全系
の望遠端の焦点距離とFナンバーを各々fT、FNT、
ズーム比をZ、撮影有効画面サイズをIS、前記第1レ
ンズ群の焦点距離をf1としたとき、 55<fT/IS 1.0<FN1 但し、FN1=f1/(fT/FNT) 10<Z2 0.17<Z2/Z なる条件を満足することを特徴とする請求項1から6の
いずれかに記載のズームレンズ。 - 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載のズー
ムレンズと、このズームレンズを保持する筐体とを有し
ていることを特徴とする撮影装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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