JP2007114727A - ズームレンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】
プラスチックレンズを効果的に配することにより、特にデジタルカメラに適した、小型、高画質で安価なズームレンズを提供する。
【解決手段】
負レンズL1に、非球面を有するプラスチックレンズを用いることで、ガラスモールド非球面レンズを用いる場合に比べ製造コストを抑えている。プラスチックレンズは、射出成形の如き成形により作られるため、面形状が非球面であっても、球面に比べて作製が困難となることがなく、コストアップもほとんど無い。このため、各群にプラスチックレンズを用いている本発明では、各群の少なくとも1面が非球面を用いていることが望ましい。好ましくは両面非球面にすることで歪曲収差、非点収差を良好に補正できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ズームレンズに関し、特にデジタルスチルカメラ、もしくはビデオカメラ等に用いられ、変倍比が3倍程度のコンパクトな撮像素子用として好適なズームレンズに関する。
近年、パソコンの普及が進み、またパソコンを用いて画像データを扱うことも多くなり、画像データを取り込むためのデジタルスチルカメラ等の需要が増えてきている。このようなデジタルスチルカメラの普及に伴い、より安価なデジタルスチルカメラが求められてきており、撮像光学系にもより一層のコストダウンが要望されている。一方、光電変換素子の画素数は年々増加の傾向にあり、撮影光学系にはより高性能なものが求められているので、コストダウンと高性能化という、相反する要求に応えていく必要がある。このような需要に応えるためのCCD用ズームレンズとしては、以下の特許文献1,2にその例が見られる。
特開2002−372667号公報 特開2003−50352号公報
特許文献1で提案されているズームレンズは、第2群にプラスチックレンズを使用することにより低コスト化を図っている。しかし、構成レンズ中におけるプラスチックレンズの割合が少ないために、低コストを実現するには不十分である。一方、特許文献2で提案されているズームレンズは、各群にプラスチックレンズを使用することにより低コスト化を図っている。しかし、変倍比が2〜2.5倍程度と小さく、近年のズームレンズとしては光学仕様の改善に余地がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、プラスチックレンズを効果的に配することにより、特にデジタルカメラに適した、小型、高画質で安価なズームレンズを提供することを目的とする。
請求項1に記載のズームレンズは、物体側より、負の屈折力を有する第1レンズ群、正の屈折力を有する第2レンズ群、および、第3レンズ群の3つのレンズ群を有し、各レンズ群を光軸方向に移動させて変倍を行うズームレンズにおいて、前記第1レンズ群は、少なくとも1枚の負レンズと1枚の正レンズとを有し、前記第2レンズ群は物体側から順に、正の21レンズ、正の22レンズ、及び負の23レンズを有すると共に、前記第1レンズ群の最も物体側に1面以上の非球面を有する負のプラスチックレンズを配し、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第1レンズ群の最も物体側に配置されたプラスチックレンズの焦点距離f1a、全系の広角端での焦点距離をfwとしたとき
2.0 < |f1/fw| < 3.0 (1)
1.2< |f1a/fw| < 1.8 (2)
なる条件を満足することを特徴とする。
本発明のように負群先行の光学系の場合は、第1レンズ群の最も物体側に配置された負レンズ(1aという)の有効径が大きくなる傾向があるが、負レンズ1aの有効径を大きくすると歪曲収差が発生しがちとなる。その補正のためには、負レンズ1aを非球面形状に設計して歪曲収差を抑えることが考えられる。
しかるに、負レンズ1aを非球面を備えたガラスモールド非球面レンズとすることもできるが、一般的に、負レンズ1aのような大径で非球面形状の凹レンズを製作することは技術的に難しく、そのため製造コストがかかるという問題点がある。
そこで、本発明においては、負レンズ1aに、非球面を有するプラスチックレンズを用いることで、ガラスモールド非球面レンズを用いる場合に比べ製造コストを抑えている。プラスチックレンズは、射出成形の如き成形により作られるため、面形状が非球面であっても、球面に比べて作製が困難となることがなく、コストアップもほとんど無い。このため、各群にプラスチックレンズを用いている本発明では、各群の少なくとも1面が非球面を用いていることが望ましい。好ましくは両面非球面にすることで歪曲収差、非点収差を良好に補正できる。
さらに、本発明に係るズームレンズでは、各群に非球面を効果的に配置している事や、かつ前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第1レンズ群の最も物体側に配置されたプラスチックレンズの焦点距離f1a、全系の広角端での焦点距離をfwとしたとき
2.0 < |f1/fw| < 3.0 (1)
1.2< |f1a/fw| < 1.8 (2)
が成立するように構成されているので、低屈折率のプラスチック硝材を用いたことによって発生する収差を良好に補正できる。
ここで、条件式(1)は、第1レンズ群の屈折力を規定するものであり、かかる条件式(1)を満たすことにより、十分コンパクトでありながら良好な結像性能をズームレンズに与えることができる。条件式(1)の値がその下限を超えると、第1レンズ群で発生する諸収差が大きくなり、特に、広角端での歪曲収差、倍率色収差、望遠端での球面収差の良好な補正が困難になってしまう。逆に、条件式の値がその上限を超えると、第1レンズ群のパワーが弱くなりすぎるため、レンズ系全体のコンパクト化が困難になってしまう。
更に、条件式(2)は、負の焦点距離を有する第1レンズ群の負レンズ1aの焦点距離を規定しているものであり、かかる条件式(2)を満たすことにより、プラスチックレンズでありながらもコンパクト性と良好な光学性能を両立することができる。条件式(2)の値がその上限を超えて広角化すると、負レンズ1aのパワーが大きくなりすぎて、第1レンズ群内の球面収差、非点収差が補正過剰となり、変倍時の収差の変動が大きくなる。一方、条件式(2)の値がその下限を超えると、広角化には有利であるが、負レンズ1aのパワーが小さくなりすぎて、収差を補正するには第1レンズ群厚の増大を招き大型化する。
更に第2レンズ群は、物体側から順に、少なくとも正正負のレンズ配置を含むことにより、球面収差やコマ収差を良好に補正でき、負レンズの光線高を低くすることでペッツバール和を小さくして像面湾曲を抑えることが出来る。また、正レンズを2枚とする事により、各レンズの正のパワーを小さくできるので、この正レンズで発生する球面収差やコマ収差を小さくすることが出来る。さらに、組み立ての際のレンズ偏芯が生じても、それによる収差変動を小さく抑えることができ、良好な生産性を維持できる。
請求項2に記載のズームレンズは、請求項1に記載の発明において、前記第1レンズ群は、1枚の負レンズと1枚の正レンズのみで構成されることを特徴とする。
請求項3に記載のズームレンズは、請求項1に記載の発明において、前記第1レンズ群は、2枚の負レンズと1枚の正レンズのみで構成されることを特徴とする。
前記第1レンズ群は、物体側から順に、負レンズ(L1)と正レンズ(L2)の2枚構成、若しくは物体側から順に、負レンズ(L1)、負レンズ(L2)、正レンズ(L3)の3枚構成とすると好ましい。例えば、後述する第1実施例乃至第2実施例、第4実施例のように2枚構成にすることにより、レンズ厚や前玉系の小さいコンパクトな光学系とすることができ、更に後述する第3実施例のように3枚構成にすることで、負のパワーを分割して小さくでき、第1レンズ群で発生する負の歪曲収差等を良好に補正することが出来る。
請求項4に記載のズームレンズは、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記第1レンズ群の正レンズは、プラスチックレンズであることを特徴とする。
前記第1レンズ群の最も物体側に負の屈折力を有するプラスチックレンズを配した場合、温度・湿度による屈折率変化の影響でピントずれが生じてしまうことや、屈折率が低いため、ガラスと同程度の屈折率を得ようとすると、面の曲率半径を小さくしなければならず、レンズとして構成できなくなったり、収差発生量が大きくなり補正が困難となるなどの課題がある。
そこで、本発明に係るズームレンズでは、後述する第1実施例乃至第2実施例の様に、負レンズ(L1)と対になる正レンズ(L2)もプラスチック材料で作製することで、プラスチックレンズの合成パワーを小さくし、温度・湿度による屈折率変化の影響で生じるピントずれを小さくしている。更に後述する第3実施例も同様に、負レンズ(L1)と負レンズ(L2)と対になる正レンズ(L3)もプラスチックレンズとする事で温度変化による影響を少なくしている。
請求項5に記載のズームレンズは、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記第1レンズ群は、プラスチックレンズのみで構成されることを特徴とする。
請求項6に記載のズームレンズは、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記第2レンズ群の正の21レンズ、正の22レンズ、負の23レンズは、それぞれ研磨加工によるガラス球面レンズからなることを特徴とする。
さらに、正レンズ21を研磨加工によるガラス球面レンズで構成することにより、屈折率の高い硝材を選択できるので、光学系全体をコンパクト化することが可能である。
請求項7に記載のズームレンズは、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記第2レンズ群の正の21レンズは、以下の条件式を満足することを特徴とする。
0.5 < |f21/f2| < 1.5 (3)
但し、f21:正の21レンズの焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
条件式(3)は、第2レンズ群で最も物体側にある正の21レンズの屈折力を規定するもので、これを満たすことで、十分なるコンパクト化と良好な結像性能を得ることができる。条件式(3)の値がその上限を超えると、第2レンズ群のパワーが弱くなりすぎるため、光学系全体のコンパクト化が困難になってしまう。また、条件式(3)の値がその下限を超えると、正の21レンズのパワーが強くなりすぎ、球面収差及びコマ収差の補正が困難になり好ましくない。なお、以下の条件式を満たすとより好ましい。
0.8 < |f21/f2| < 1.2 (3’)
請求項8に記載のズームレンズは、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、前記第2レンズ群は、前記正の22レンズと前記負の23レンズを接合した接合レンズを有することを特徴とする。
請求項9に記載のズームレンズは、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記第2レンズ群は、最も像側に少なくとも一面に非球面を有するプラスチックレンズを配置することを特徴とする。
第2レンズ群の最も像側に非球面レンズを配置する事で、非点収差を良好に補正できる。またこのレンズをプラスチック化することにより、射出成形による非球面付加の容易化やレンズ全系の軽量化が達成できる。前記正の21レンズを含めた第2レンズ群中の上記非球面レンズ以外のレンズを研磨加工によるガラス球面レンズとすることにより、モールド成形によるガラスモールドレンズ、射出成形によるプラスチックレンズよりも製造時の曲率半径誤差やうねり誤差を小さく抑えることができ、良好な光学性能を確保することができる。
なお、第2レンズ群の最も物体側に物体側に、強い凸面を向けた正レンズ21を配置することで、第1レンズ群で発散された軸外光線の屈折角を抑えて、軸外諸収差が極力発生しない様にできる。
請求項10に記載のズームレンズは、請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、前記第2レンズ群の焦点距離をf2としたときに、以下の条件式を満足することを特徴とする。
1.5 < |f2/fw| < 2.5 (4)
条件式(4)は、第2レンズ群の屈折力を規定するもので、これを満たすことでコンパクト性と良好な光学性能を両立することができる。条件式(4)の値がその上限を超えると、第2レンズ群のパワーが小さくなり過ぎ、変倍に必要な第2レンズ群の移動量が大きくなってしまうため、コンパクト性が失われてしまい、逆に条件式(4)の値がその下限を超えると第2レンズ群のパワーが大きくなりすぎ、この群で発生する諸収差が大きくなってしまう。なお、以下の条件式を満たすとより好ましい。
1.6 < |f2/fw| < 2.0 (4’)
請求項11に記載のズームレンズは、請求項1〜10のいずれかに記載の発明において、前記第3レンズ群は、正の屈折力を有することを特徴とする。
請求項12に記載のズームレンズは、請求項1〜11のいずれかに記載の発明において、前記第3レンズ群は、少なくとも1枚のプラスチックレンズを有することを特徴とする。
請求項13に記載のズームレンズは、請求項1〜12のいずれかに記載の発明において、前記第3レンズ群は、1枚の正レンズで構成されることを特徴とする。
請求項14に記載のズームレンズは、請求項1〜13のいずれかに記載の発明において、前記第3レンズ群の焦点距離をf3としたときに、以下の条件を満足することを特徴とする。
2.0 < |f3/fw| < 5.0 (5)
条件式(5)は、第3レンズ群の屈折力を規定するもので、これを満たすことにより、十分なるコンパクト化と良好な結像性能を得ることができる。条件式(5)の値がその上限を超えると、バックフォーカスが増大し、また、フォーカシングの際の第3レンズ群の移動量が増大し、全長が長くなるので好ましくない。一方、条件式(5)の値がその下限を超えると、第3レンズ群で発生する歪曲収差、像面湾曲が大きくなり、第3レンズ群に非球面を用いても補正が困難になる。なお、以下の条件式を満たすとより好ましい。
2.2 < |f3/fw| < 3.0 (5’)
請求項15に記載のズームレンズは、請求項1〜14のいずれかに記載の発明において、前記第各レンズ群は、少なくとも1枚のプラスチックレンズを有し、該プラスチックレンズは少なくとも1面以上の非球面を有することを特徴とするので、ズームレンズの低コスト化を図れる。
請求項16に記載のズームレンズは、請求項1〜15のいずれかに記載の発明において、広角側から望遠側への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が減少し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が増大するように、前記各レンズ群の間隔を変化させ変倍することを特徴とする。
請求項17に記載のズームレンズは、請求項1〜16のいずれかに記載の発明において、前記第3レンズ群は、広角側から望遠側への変倍に際し、光軸上を物体側に単調に移動することを特徴とする。
第3レンズ群は、広角側から望遠側の変倍に際し、光軸上を物体側へ移動することで、第3レンズ群にも変倍作用を持たせることができ、第2レンズ群のパワーもしくは移動量を小さく抑えることができる。
請求項18に記載のズームレンズは、請求項1〜17のいずれかに記載の発明において、前記第1レンズ群もしくは第3レンズ群を光軸方向に移動させることにより、無限遠物体から近距離物体におけるフォーカシングを行うことを特徴とする。
本発明にかかるズームレンズを用いて無限遠物体から近距離物体を撮影する場合には、第1レンズ群もしくは第3レンズ群を移動させることでフォーカシングを行っている。本発明のように第1レンズ群ないし第3レンズ群をガラスより軽いプラスチックレンズのみで構成することで、ズーミングやフォーカシングで第1レンズ群ないし第3レンズ群を移動させる際の駆動機構に与える負荷が少なくてすむ。さらに、第3レンズ群がプラスチックで作成された正レンズ1枚で構成すると、駆動機構に与える負荷を最も小さくすることができる。
請求項19に記載のズームレンズは、請求項1〜18のいずれかの発明において、変倍比が2.8倍以上であることを特徴とする。
なお、本発明にかかるズームレンズと撮像素子との間に配置される赤外カットフィルターを、ローパスフィルターの表面にコート処理を施した反射型とすることにより、吸収型の赤外カットフィルターを別途にレンズ系を挿入する必要がなくなり、光軸方向の厚みを薄くすることが出来、各レンズ群、フィルターを近接させてカメラボディに格納する際、よりコンパクトな格納が可能となる。
本発明において「プラスチックレンズ」とは、プラスチック材料を母材とし、プラスチック材料中に小径の粒子を分散させた素材から成形され、かつプラスチックの体積比が半分以上のレンズも含むものとし、さらにその表面に反射防止や表面強度の向上を目的としてコーティング処理を行った場合も含むものとする。
本発明によれば、プラスチックレンズを効果的に配することにより、特にデジタルカメラに適した、小型、高画質で安価なズームレンズを提供することができる。
図1を参照して、本発明の実施の形態にかかるズームレンズを搭載した撮像装置100について説明する。図1は、撮像装置100のブロック図である。
図1に示すように、撮像装置100は、ズームレンズ101と、固体撮像素子102と、A/D変換部103と、制御部104と、光学系駆動部105と、タイミング発生部106と、撮像素子駆動部107と、画像メモリ108と、画像処理部109と、画像圧縮部110と、画像記録部111と、表示部112と、動作部113とを備えて構成される。
ズームレンズ101は、被写体像を固体撮像素子102の撮像面に結像させる機能を有する。固体撮像素子102は、CCDやCMOS等の撮像素子であり、入射光をR、G、B毎に光電変換してそのアナログ信号を出力する。A/D変換部103は、アナログ信号をデジタルの画像データに変換する。
制御部104は、撮像装置100の各部を制御する。制御部104は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を含み、ROMから読み出されてRAMに展開された各種プログラムと、CPUとの協働で各種処理を実行する。
光学系駆動部105は、制御部104の制御により、変倍、合焦(後述する第2レンズ群G2、第3レンズ群G3の移動)、露出等において、ズームレンズ101を駆動制御する。タイミング発生部106は、アナログ信号出力用のタイミング信号を出力する。撮像素子駆動部107は、固体撮像素子102を走査駆動制御する。
画像メモリ108は、画像データを読み出し及び書き込み可能に記憶する。画像処理部109は、画像データに各種画像処理を施す。画像圧縮部110は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の圧縮方式により、撮像画像データを圧縮する。画像記録部111は、図示しないスロットにセットされた、メモリカード等の記録メディアに画像データを記録する。
表示部112は、カラー液晶パネル等であり、撮影後の画像データ、撮影前のスルー画像、各種操作画面等を表示する。動作部113は、レリーズボタン、各種モード、値を設定するための各種操作キーを含み、ユーザにより操作入力された情報を制御部104に出力する。
ここで、撮像装置100における動作を説明する。被写体撮影では、被写体のモニタリング(スルー画像表示)と、画像撮影実行とが行われる。モニタリングにおいては、ズームレンズ101を介して得られた被写体の像が、固体撮像素子102の受光面に結像される。ズームレンズ101の撮影光軸後方に配置された固体撮像素子102が、タイミング発生部106、撮像素子駆動部107によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力としてのアナログ信号を1画面分出力する。
このアナログ信号は、RGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後に、A/D変換部103でデジタルデータに変換される。そのデジタルデータは、画像処理部109により、画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理が行なわれて、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb、Cr(画像データ)が生成されて画像メモリ108に格納され、定期的にその信号が読み出されてそのビデオ信号が生成されて、表示部112に出力される。
この表示部112は、モニタリングにおいては電子ファインダとして機能し、撮像画像をリアルタイムに表示することとなる。この状態で、随時、ユーザの動作部113を介する操作入力に基づいて、光学系駆動部105の駆動によりズームレンズ101の変倍、合焦、露出等が設定される。
このようなモニタリング状態において、静止画撮影を行ないたいタイミングで、ユーザが動作部113のレリーズボタンを操作することにより、静止画像データが撮影される。レリーズボタンの操作に応じて、画像メモリ108に格納された1コマの画像データが読み出されて、画像圧縮部110により圧縮される。その圧縮された画像データが、画像記録部111により記録メディアに記録される。
なお、上記各実施の形態及び各実施例における記述は、本発明に係る好適なズームレンズ及び撮像装置の一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記各実施の形態及び各実施例において、ズームレンズを搭載した撮像装置として、デジタルスチルカメラの例を説明したがこれに限定されるものではなく、ビデオカメラや、撮像機能付の携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)等の少なくとも撮像機能を有する携帯端末等の機器としてもよい。
以下に、図1の撮像装置100に用いることができるズームレンズの実施例を示すが、これに限定されるものではない。各実施例に使用する記号は下記の通りである。又、以下の表に示すレンズデータにおいて、*1,*2,*3,・・・は、プラスチックレンズであることを示す。
f:焦点距離
F:Fナンバー
ω:半画角
r:レンズ各面の曲率半径
d:レンズ厚、または、レンズ間隔
nd:屈折率(d線に対する)
νd:アッベ数
各実施例において非球面の形状は、面の頂点を原点とし、光軸方向にX軸をとり、光軸と垂直方向の高さをhとして以下の「数1」で表す。
Figure 2007114727
なお、これ以降(表のレンズデータを含む)において、10のべき乗数(たとえば2.5×10-02)をE(たとえば2.5E−02)を用いて表すものとする。
(実施例1)
実施例1にかかるズームレンズのレンズデータを表1に示す。また図2に、実施例1にかかるズームレンズの断面図を示し、図3に、実施例1にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図を示す。ここで、図3(A)は広角端の収差図である。図3(B)は中間の収差図である。図3(C)は望遠端の収差図である。尚、以降の収差図において、球面収差図では、実線がd線、点線がg線を表し、非点収差図では、実線がサジタル像面、点線がメリジオナル像面を表すものとする。
Figure 2007114727
実施例1のズームレンズは、光軸に沿って物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りS、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、および、第3レンズ群G3を有している。第1レンズ群G1は、物体側より順に負レンズL1(負レンズ1aともいう)と正レンズL2を有している。第2レンズ群G2は、物体側から順に、正レンズL3(21レンズともいう)、正レンズL4(22レンズともいう)と負レンズL5(23レンズともいう)の接合された接合レンズL45と、レンズL6を有する。第3レンズ群G3は、正レンズL7のみからなる。負レンズL1、レンズL6、正レンズL7は、ポリオレフィン系のプラスチックレンズであり、正レンズL2は、ポリエステル系のプラスチックレンズである。一方、正レンズL3,正レンズL4,負レンズL5は研磨加工によるガラス球面レンズである。また、第3レンズ群G3と固体撮像素子CCDの撮像面との間には、光学面に赤外線カットコートを施したローパスフィルタLPFと、固体撮像素子CCDの撮像面を覆うシールガラスSGが配置されている。なお、本実施例では非球面の位置を上記のように配置しているが、これに限定することはない。
広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G1が、矢印Aに示すごとく、まず像側へと移動し、その後物体側へと移動し、第2レンズ群G2が、矢印Bに示すごとく物体側へと移動し、第3レンズ群G3が、矢印Cに示すごとく物体側へと移動する。広角側から望遠側への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が増大するように、各レンズ群の間隔を変化させることもできる。又、合焦に際しては、第1レンズ群G1又は第3レンズ群G3が光軸方向に移動するようになっている。
(実施例2)
実施例2にかかるズームレンズのレンズデータを表2に示す。また図4に、実施例2にかかるズームレンズの断面図を示し、図5に、実施例2にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図を示す。ここで、図5(A)は広角端の収差図である。図5(B)は中間の収差図である。図5(C)は望遠端の収差図である。
Figure 2007114727
実施例2のズームレンズは、光軸に沿って物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りS、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、および、第3レンズ群G3を有している。第1レンズ群G1は、物体側より順に負レンズL1(負レンズ1aともいう)と正レンズL2を有している。第2レンズ群G2は、物体側から順に、正レンズL3(21レンズともいう)、正レンズL4(22レンズともいう)と負レンズL5(23レンズともいう)の接合された接合レンズL45と、レンズL6を有する。第3レンズ群G3は、正レンズL7のみからなる。負レンズL1、レンズL6、正レンズL7は、ポリオレフィン系のプラスチックレンズであり、正レンズL2は、ポリエステル系のプラスチックレンズである。一方、正レンズL3,正レンズL4,負レンズL5は研磨加工によるガラス球面レンズである。また、第3レンズ群G3と固体撮像素子CCDの撮像面との間には、光学面に赤外線カットコートを施したローパスフィルタLPFと、固体撮像素子CCDの撮像面を覆うシールガラスSGが配置されている。なお、本実施例では非球面の位置を上記のように配置しているが、これに限定することではない。
広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G1が、矢印Aに示すごとく、まず像側へと移動し、その後物体側へと移動し、第2レンズ群G2が、矢印Bに示すごとく物体側へと移動し、第3レンズ群G3が、矢印Cに示すごとく物体側へと移動する。広角側から望遠側への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が増大するように、各レンズ群の間隔を変化させることもできる。又、合焦に際しては、第1レンズ群G1又は第3レンズ群G3が光軸方向に移動するようになっている。
(実施例3)
実施例3にかかるズームレンズのレンズデータを表3に示す。また図6に、実施例3にかかるズームレンズの断面図を示し、図7に、実施例3にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図を示す。ここで、図7(A)は広角端の収差図である。図7(B)は中間の収差図である。図7(C)は望遠端の収差図である。
Figure 2007114727
実施例3のズームレンズは、光軸に沿って物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りS、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、および、第3レンズ群G3を有している。第1レンズ群G1は、物体側より順に負レンズL1(負レンズ1aともいう)と、負レンズL2と、正レンズL3を有している。第2レンズ群G2は、物体側から順に、正レンズL4(21レンズともいう)、正レンズL5(22レンズともいう)と負レンズL6(23レンズともいう)の接合された接合レンズL56と、レンズL7を有する。第3レンズ群G3は、正レンズL8のみからなる。負レンズL1、負レンズL2、レンズL7、正レンズL8は、ポリオレフィン系のプラスチックレンズであり、正レンズL3は、ポリエステル系のプラスチックレンズである。一方、正レンズL4,正レンズL5,負レンズL6は研磨加工によるガラス球面レンズである。また、第3レンズ群G3と固体撮像素子CCDの撮像面との間には、光学面に赤外線カットコートを施したローパスフィルタLPFと、固体撮像素子CCDの撮像面を覆うシールガラスSGが配置されている。なお、本実施例では非球面の位置を上記のように配置しているが、これに限定することではない。
広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G1が、矢印Aに示すごとく、まず像側へと移動し、その後物体側へと移動し、第2レンズ群G2が、矢印Bに示すごとく物体側へと移動し、第3レンズ群G3が、矢印Cに示すごとく物体側へと移動する。広角側から望遠側への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が増大するように、各レンズ群の間隔を変化させることもできる。又、合焦に際しては、第1レンズ群G1又は第3レンズ群G3が光軸方向に移動するようになっている。
(実施例4)
実施例4にかかるズームレンズのレンズデータを表4に示す。また図8に、実施例4にかかるズームレンズの断面図を示し、図9に、実施例4にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図を示す。ここで、図9(A)は広角端の収差図である。図9(B)は中間の収差図である。図9(C)は望遠端の収差図である。尚、以降の収差図において、球面収差図では、実線がd線、点線がg線を表し、非点収差図では、実線がサジタル像面、点線がメリジオナル像面を表すものとする。
Figure 2007114727
実施例4のズームレンズは、光軸に沿って物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りS、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、および、第3レンズ群G3を有している。第1レンズ群G1は、物体側より順に負レンズL1(負レンズ1aともいう)と正レンズL2を有している。第2レンズ群G2は、物体側から順に、正レンズL3(21レンズともいう)、正レンズL4(22レンズともいう)と負レンズL5(23レンズともいう)の接合された接合レンズL45と、レンズL6を有する。第3レンズ群G3は、正レンズL7のみからなる。負レンズL1、レンズL6、正レンズL7は、ポリオレフィン系のプラスチックレンズである。一方、正レンズL2,正レンズL3,正レンズL4,負レンズL5は研磨加工によるガラス球面レンズである。また、第3レンズ群G3と固体撮像素子CCDの撮像面との間には、光学面に赤外線カットコートを施したローパスフィルタLPFと、固体撮像素子CCDの撮像面を覆うシールガラスSGが配置されている。なお、本実施例では非球面の位置を上記のように配置しているが、これに限定することはない。
広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G1が、矢印Aに示すごとく、まず像側へと移動し、その後物体側へと移動し、第2レンズ群G2が、矢印Bに示すごとく物体側へと移動し、第3レンズ群G3が、矢印Cに示すごとく物体側へと移動する。広角側から望遠側への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が増大するように、各レンズ群の間隔を変化させることもできる。又、合焦に際しては、第1レンズ群G1又は第3レンズ群G3が光軸方向に移動するようになっている。
上記実施例において、実施例1、2では、負レンズL1、正レンズL2,負レンズL6、正レンズL7に、実施例3では、負レンズL1、負レンズL2、正レンズL3,レンズL7、正レンズL8に、実施例4では、負レンズL1、レンズL6,正レンズL7にプラスチックレンズを使用しているが、プラスチック材料は温度変化時の屈折率変化が大きいため、周囲温度が変化した際に、撮像レンズ全系の像点位置が変動してしまうという問題を抱えてしまう。ズームレンズの場合、フォーカス群を光軸方向に移動させ、像点位置の変動を補正するのが普通であるので、温度変化時の像点位置変動そのものは問題とならない。しかし、フォーカス群を移動させることにより、色収差や像面湾曲などの収差劣化を招くおそれがある。このような場合には、例えば実施例1において、負のレンズL1と正のレンズL2とで温度変化時の像点位置変動をある程度相殺するような屈折力配分とすることで、この温度特性の問題を軽減することができる。
また最近では、プラスチック材料中に無機微粒子を混合させ、プラスチック材料の温度変化を小さくできることが分かってきた。詳細に説明すると、一般に透明なプラスチック材料に微粒子を混合させると、光の散乱が生じ透過率が低下するため、光学材料として使用することは困難であったが、微粒子の大きさを透過光束の波長より小さくすることにより、散乱が実質的に発生しないようにできる。プラスチック材料は温度が上昇することにより屈折率が低下してしまうが、無機粒子は温度が上昇すると屈折率が上昇する。そこで、これらの温度依存性を利用して互いに打ち消しあうように作用させることにより、屈折率変化がほとんど生じないようにすることができる。具体的には、母材となるプラスチック材料に最大長が20ナノメートル以下の無機粒子を分散させることにより、屈折率の温度依存性のきわめて低いプラスチック材料となる。例えばアクリルに酸化ニオブ(Nb25)の微粒子を分散させることで、温度変化による屈折率変化を小さくすることができる。
ここで、屈折率の温度変化について詳細に説明する。屈折率の温度変化Aは、ローレンツ・ローレンツの式に基づいて、屈折率nを温度tで微分することにより、数2で表される。
Figure 2007114727
プラスチック素材の場合は、一般に式中第1項に比べ第2項の寄与が小さく、ほぼ無視できる。例えば、PMMA樹脂の場合、線膨張係数αは7×10-5であり、上記式に代入すると、A=−1.2×10-4[/℃]となり、実測値とおおむね一致する。
具体的には、従来は−1.2×10-4[/℃]程度であった屈折率の温度変化Aを、絶対値で8×10-5[/℃]未満に抑えることが好ましい。好ましくは絶対値で6×10-5[/℃]未満にすることが好ましい。
本発明で適用可能なプラスチック材料の屈折率の温度変化A(=dn/dT)を表5に示す。
Figure 2007114727
ここで、実施例1のズームレンズを例にとり、上記微粒子を分散させたプラスチックレンズを使用した場合と使用しない場合の温度変化時のバックフォーカス変化量の違いを示す。
温度による屈折率ndの変化を表6に示す。また、常温(20[℃])に対し+30[℃]上昇時の広角端・望遠端それぞれのバックフォーカス変化量(ΔfBW、ΔfBT)、−30[℃]下降時の広角端・望遠端それぞれのバックフォーカス変化量(ΔfBW、ΔfBT)を表6に示す。
Figure 2007114727
ここで、比較のために本実施例のズームレンズ系において、全てのプラスチックレンズを上記粒子を含まないプラスチックレンズとした場合の、温度による屈折率ndの変化と、常温(20[℃])に対し+30[℃]上昇時の広角端・望遠端それぞれのバックフォーカス変化量(ΔfBW、ΔfBT)、−30[℃]下降時の広角端・望遠端それぞれのバックフォーカス変化量(ΔfBW、ΔfBT)を、表7,表8に示す。
Figure 2007114727
Figure 2007114727
以上の結果より、上記微粒子を全く含まない場合と比較し、第1レンズL1及び第2レンズL2、第6レンズL6、第7レンズL7に上記微粒子を分散させたプラスチック材料を使用し、A=−6×10−5[/℃]の場合は、望遠端での温度変化時のバックフォーカス変化量(ΔfBT)が半分以下まで抑えられていることが分かる。
また、第1レンズL1及び第2レンズL2、第6レンズL6、第7レンズL7それぞれに異なった屈折率の温度変化Aの値を持つ上記粒子を分散させたプラスチック材料を使用してもよく、その場合は、それぞれのレンズの温度変化時の像点位置変動の寄与の大きさを考慮して、最適なAの値を選択することによって、撮像レンズ全体で温度変化時の像点位置変動がまったく生じないようにすることも可能となる。実施例2,3、4についても同様である。
上述した実施例に対応する式(1)〜(5)の値を、表9にまとめて示す。
Figure 2007114727
撮像装置100のブロック図である。 実施例1にかかるズームレンズの断面図である。 実施例1にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図を示す。 実施例2にかかるズームレンズの断面図である。 実施例2にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図を示す。 実施例3にかかるズームレンズの断面図である。 実施例3にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図を示す。 実施例4にかかるズームレンズの断面図である。 実施例4にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図を示す。
符号の説明
100 撮像装置
101 ズームレンズ
102 固体撮像素子
103 変換部
104 制御部
105 光学系駆動部
106 タイミング発生部
107 撮像素子駆動部
108 画像メモリ
109 画像処理部
110 画像圧縮部
111 画像記録部
112 表示部
113 動作部
113 操作部
G1〜G3 レンズ群
L1〜L7 レンズ
LPF ローパスフィルタ
S 開口絞り
SG シールガラス
CCD 固体撮像素子

Claims (19)

  1. 物体側より、負の屈折力を有する第1レンズ群、正の屈折力を有する第2レンズ群、および、第3レンズ群の3つのレンズ群を有し、各レンズ群を光軸方向に移動させて変倍を行うズームレンズにおいて、前記第1レンズ群は、少なくとも1枚の負レンズと1枚の正レンズとを有し、前記第2レンズ群は物体側から順に、正の21レンズ、正の22レンズ、及び負の23レンズを有すると共に、前記第1レンズ群の最も物体側に少なくとも1面以上の非球面を有する負のプラスチックレンズを配し、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第1レンズ群の最も物体側に配置されたプラスチックレンズの焦点距離f1a、全系の広角端での焦点距離をfwとしたとき
    2.0 < |f1/fw| < 3.0 (1)
    1.2< |f1a/fw| < 1.8 (2)
    なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第1レンズ群は、1枚の負レンズと1枚の正レンズのみで構成されることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記第1レンズ群は、2枚の負レンズと1枚の正レンズのみで構成されることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  4. 前記第1レンズ群の正レンズは、プラスチックレンズであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  5. 前記第1レンズ群は、プラスチックレンズのみで構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 前記第2レンズ群の正の21レンズ、正の22レンズ、負の23レンズは、それぞれ研磨加工によるガラス球面レンズからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  7. 前記第2レンズ群の正の21レンズは、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のズームレンズ。
    0.5 < |f21/f2| < 1.5 (3)
    但し、f21:正の21レンズの焦点距離
    f2:第2レンズ群の焦点距離
  8. 前記第2レンズ群は、前記正の22レンズと前記負の23レンズを接合した接合レンズを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  9. 前記第2レンズ群は、最も像側に少なくとも一面に非球面を有するプラスチックレンズを配置することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  10. 前記第2レンズ群の焦点距離をf2としたときに、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のズームレンズ。
    1.5 < |f2/fw| < 2.5 (4)
  11. 前記第3レンズ群は、正の屈折力を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  12. 前記第3レンズ群は、少なくとも1枚のプラスチックレンズを有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  13. 前記第3レンズ群は、1枚の正レンズで構成されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  14. 前記第3レンズ群の焦点距離をf3としたときに、以下の条件を満足することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のズームレンズ。
    2.0 < |f3/fw| < 5.0 (5)
  15. 前記第各レンズ群は、少なくとも1枚のプラスチックレンズを有し、該プラスチックレンズは少なくとも1面以上の非球面を有することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  16. 広角側から望遠側への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が減少し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が増大するように、前記各レンズ群の間隔を変化させ変倍することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  17. 前記第3レンズ群は、広角側から望遠側への変倍に際し、光軸上を物体側に単調に移動することを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  18. 前記第1レンズ群もしくは第3レンズ群を光軸方向に移動させることにより、無限遠物体から近距離物体におけるフォーカシングを行うことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  19. 変倍比が2.8倍以上であることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載のズームレンズ。
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