JP2001183462A - 物体検知装置 - Google Patents

物体検知装置

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JP2001183462A
JP2001183462A JP37094099A JP37094099A JP2001183462A JP 2001183462 A JP2001183462 A JP 2001183462A JP 37094099 A JP37094099 A JP 37094099A JP 37094099 A JP37094099 A JP 37094099A JP 2001183462 A JP2001183462 A JP 2001183462A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザーやミリ波よりなる電磁波を物体に向
けて送信し、その反射波を受信することにより前記物体
の距離および方位を検知する物体検知装置において、検
知エリアの数やビームの数を増加させることなくターゲ
ットの方位の分解能を高める。 【解決手段】 検知エリア内に複数のビームを送信し、
反射波が得られたビームから得たターゲットの距離の積
算値(距離データ加算バッファ)を前記反射波が得られ
たビームの数(距離データ数カウンタ)で除算し、ター
ゲットまでの距離を算出する。一方、反射波が得られた
ビームNo. (距離データNo. )の積算値を前記ビームの
数で除算することにより、ターゲットの中心に対応する
ビームNo.(距離データNo. )を算出し、検知エリア内
でのターゲットの相対的な位置(方位)を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザーやミリ波
よりなる電磁波を物体に向けて送信し、その反射波を受
信することにより前記物体の距離および方位を検知する
物体検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は自車の前方を走行する前走車、
標識や歩道橋のような固定物、路上の落下物等のターゲ
ットの距離や方位を検知するための物体検知装置の機能
を示すもので、車両の前部に設けたレーダー装置から前
方に送信される電磁波でターゲットを上下方向および左
右方向に走査し、ターゲットにより反射された反射波を
受信することにより自車を基準としたターゲットの距離
および方位を検知するようになっている。
【0003】例えば図14(A)に示す従来の物体検知
装置は、レーダー装置から前方に送信される電磁波が1
00m前方で幅28mの走査範囲に放射状に拡散するた
め、ターゲットの左右の方位を検知するための検知エリ
アを左右方向に56等分した場合には、自車の40m前
方では1本の検知エリアの幅が0.2mになってターゲ
ットの左右の方位の分解能が0.2mになるが、自車の
80m前方では1本の検知エリアの幅が0.4mになっ
てターゲットの左右の方位の分解能が0.4mに低下し
てしまう。その理由は後から詳述する。そこで、自車か
ら遠い位置での分解能を高めるべく、図14(B)に示
すように走査範囲を前述の2倍の112の検知エリアに
分割すれば、自車の40m前方では左右の方位の分解能
を0.1mに高め、自車の80m前方では左右の方位の
分解能を0.2mに高めることができる。
【0004】ところで、上記図14(A)の走査範囲を
ラジアンで表記した図15(A)に示すように、左右方
向の走査範囲である280mradを56等分した1本
の検知エリアの検知角が5mradであり、走査範囲を
1回走査する間に1680回の距離測定を行うとする
と、1本の検知エリアについて30回の距離測定が行わ
れることになる(図15(B)参照)。しかしながら、
図15(C)に示すように前記1680回の距離測定の
回数を変更せずに、検知エリアの数を56から112に
増加させると、1本の検知エリアについて15回の距離
測定しか行われなくなり、ターゲットの検知能力の低
下、ターゲットの距離測定精度の低下、検知エリア数の
増加による演算負荷の増加、近距離での分解能が必要以
上に高くなることによる無駄な演算負荷の増加等の問題
が発生する。
【0005】次に、図14(A)および図15(A),
(B)に示した従来技術において、ターゲットの左右の
方位の分解能を高められない理由を以下に説明する。
【0006】
【表1】
【0007】表1は、走査範囲の左端の検知エリア1の
距離計測データを示すものである。検知エリア1の距離
データNo. に対応する第1ビーム〜第30ビームのうち
の第4、第5、第6、第8、第9、第10,第11、第
25、第29ビームについて距離データが得られたとす
る。それら9個の距離データのうち第25ビームおよび
第29ビームの距離データは距離データが得られた他の
データと相互に離散した単独データであるため、ノイズ
データであると判断して除外する。そして、残りの第
4、第5、第6、第8、第9、第10、第11ビームの
7個の距離データは相互に纏まっており、かつ計測誤差
を考慮した範囲(例えば、±2mの範囲)内に収まって
いるため、これらをターゲットの距離データとして採用
する。
【0008】続いて、第4、第5、第6、第8、第9、
第10、第11ビームの7個の距離データを全て加算し
た結果を距離データ数7で除算することにより、自車か
らターゲットまでの距離を算出する。即ち、7個の距離
データの加算値は、80.2+80.8+79.2+8
1.3+80.1+82.2+78.6=562.4で
あり、これを7で除算した562.4÷7=80.34
が自車からターゲットまでの距離となる。図16におい
て、従来の手法では、ターゲットの方位は該ターゲット
が検知エリア1の中央に在ると仮定しており、走査範囲
は車体前方から左右にそれぞれ140mradであり、
かつ各検知エリアの幅が5mradであることから、こ
の場合のターゲットの方位は自車の前方を基準として左
側に140−5/2=137.5mradとなる。
【0009】従って、自車位置を原点としたターゲット
の極座標T(R,θ)は、 T(R,θ)=(80.34m,137.5mrad) …(1) となる。これを自車位置を原点とし、車体前後方向を
X、車体左右方向をYとする直交座標(X,Y)に変換
すると、ターゲットの位置はX=80.34×cos
(137.5mrad)=79.58mとなり、Y=8
0.34×sin(137.5mrad)=11.01
mとなる。これらの小数点以下第2桁を切り捨てると、
ターゲットの最終的な位置座標Tは、 T(X,Y)=(79.5m,11.0m) …(2) で与えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものは、1本の検知エリア内で検知されたターゲッ
トが該検知エリアの左右方向中央位置に在るものと仮定
してターゲットの座標を算出しているので、図14の例
では自車位置の80m前方で0.4mの分解能を得るの
が限界であり、自車位置からターゲットまでの距離が増
加するに伴ってターゲットの左右の方位に大きな誤差が
発生する問題があった。
【0011】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、検知エリアの数やビームの数を増加させることなく
ターゲットの方位の分解能を高めることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載され発明によれば、多数のビームの
集合よりなる電磁波で物体を少なくとも一方向に走査
し、その反射波を受信することで物体の存在を検知する
物体検知装置において、電磁波のビーム毎に受信結果を
検知する検知手段と、隣接する受信信号が得られたビー
ムの受信結果を統合する受信結果統合手段と、受信結果
統合手段の統合結果に基づいて少なくとも物体の方位を
算出する演算手段とを備えたことを特徴とする物体検知
装置が提案される。
【0013】上記構成によれば、電磁波のビーム毎に受
信結果を検知し、隣接する受信信号が得られたビームの
受信結果を統合した結果に基づいて少なくとも物体の方
位を算出するので、受信信号が得られた特定のビームと
物体との関係に基づいて該物体の方位の分解能を高める
ことができる。
【0014】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記電磁波の走査範囲は複数
の検知エリアに分割されており、前記受信結果統合手段
は前記検知エリア毎に受信結果を統合することを特徴と
する物体検知装置が提案される。
【0015】上記構成によれば、電磁波の走査範囲を複
数に分割した検知エリア毎に受信結果を統合するので、
各検知エリア内の物体の方位を検知して分解能を更に高
めることができる。
【0016】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1または2の構成に加えて、前記受信結果統合手
段は複数の受信結果の平均値を求めるものであることを
特徴とする物体検知装置が提案される。
【0017】上記構成によれば、複数の受信結果の平均
値を求めることにより受信結果を統合するので、物体の
中心位置の方位を精密に検知することができる。
【0018】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項1または2の構成に加えて、前記受信結果統合手
段は複数の受信結果のうちの最小値および最大値の平均
値を求めるものであることを特徴とする物体検知装置が
提案される。
【0019】上記構成によれば、受信結果のうちの最小
値および最大値の平均値を求めることにより受信結果を
統合するので、方位の演算を簡略化して演算負荷を軽減
することができる。
【0020】また請求項5に記載された発明によれば、
請求項2〜4の何れかの構成に加えて、前記検知エリア
内に前記受信結果統合手段の複数の統合結果が得られた
とき、前記演算手段は距離が近いものから所定数の物体
を選択し、その物体の少なくとも方位を算出することを
特徴とする物体検知装置が提案される。
【0021】上記構成によれば、複数の統合結果が得ら
れたときに距離が近い物体から優先的に該物体の少なく
とも方位を算出するので、自車との接触の可能性が最も
高い物体の方位を確実に検知することができる。
【0022】また請求項6に記載された発明によれば、
請求項2〜5の何れかの構成に加えて、前記受信結果統
合手段は前記検知エリアにおけるビームの総数を求め、
このビームの総数に基づいて受信結果を統合することを
特徴とする物体検知装置が提案される。
【0023】上記構成によれば、検知エリアにおけるビ
ームの総数に基づいて受信結果を統合するので、検知エ
リア内に送信されるビームの総数が変化しても物体の方
位を支障なく検知することができる。
【0024】また請求項7に記載された発明によれば、
請求項2〜5の何れかの構成に加えて、前記受信結果統
合手段は前記検知エリアにおける走査開始から所定周期
でカウントを行ってカウント値を算出し、ビームの受信
結果と前記カウント値とに基づいて前記受信結果を統合
することを特徴とする物体検知装置が提案される。
【0025】上記構成によれば、ビームの受信結果と検
知エリアにおける走査開始から所定周期でカウントを行
ったカウント値とに基づいて受信結果を統合するので、
ビームを送信する時間間隔が不均一であっても物体の方
位を支障なく検知することができる。
【0026】また請求項8に記載された発明によれば、
請求項2〜7の何れかの構成に加えて、前記受信結果統
合手段は物体が検知された検知エリアの走査方向におけ
る両端の中間位置を求め、前記物体の距離が所定値以下
のときに前記演算手段は前記中間位置に基づき物体の方
位を求めることを特徴とする物体検知装置が提案され
る。
【0027】上記構成によれば、物体の距離が所定値以
下のときに、物体が検知された検知エリアの両端の中間
位置に基づき物体の方位を求めるので、方位の分解能が
既に充分に高い近距離の物体について、方位の演算を簡
略化して演算負荷を軽減することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0029】図1〜図9は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は物体検知装置のブロック図、図2は物体検
知装置の斜視図、図3は走査方式の説明図、図4および
図5は距離計測処理部の各バッファの構成を示す図、図
6は作用を説明するフローチャートの第1分図、図7は
作用を説明するフローチャートの第2分図、図8は作用
を説明するフローチャートの第3分図、図9はターゲッ
トの移動軌跡の検知結果を示す図である。
【0030】図1〜図3に示すように、例えば前走車よ
りなるターゲットの距離および方位を検知するための物
体検知装置は、送光部1と、送光走査部2と、受光部3
と、受光走査部4と、距離計測処理部5とから構成され
る。送光部1は、送光レンズを一体に備えたレーザーダ
イオード11と、レーザーダイオード11を駆動するレ
ーザーダイオード駆動回路12とを備える。送光走査部
2は、レーザーダイオード11が出力したレーザーを反
射させる送光ミラー13と、送光ミラー13を上下軸1
4周りに往復回動させるモータ15と、モータ15の駆
動を制御するモータ駆動回路16とを備える。送光ミラ
ー13から出るレーザービームは左右幅が制限されて上
下方向に細長いパターンを持ち、それが所定周期で左右
方向に走査される。
【0031】受光部3は、受光レンズ17と、受光レン
ズ17で収束させた反射波を受けて電気信号に変換する
フォトダイオード18と、フォトダイオード18の出力
信号を増幅する受光アンプ回路19とを備える。受光走
査部4は、ターゲットからの反射波を反射させて前記フ
ォトダイオード18に導く受光ミラー20と、受光ミラ
ー20を左右軸21周りに往復回動させるモータ22
と、モータ22の駆動を制御するモータ駆動回路23と
を備える。受光ミラー20によって前記所定周期よりも
短い周期で上下方向に走査される受光エリアは、上下幅
が制限されて左右方向に細長いパターンを持つ。
【0032】距離計測処理部5は、送信されたビームの
反射波のそれぞれの受信結果から距離および方位のデー
タを得る検知手段24と、検知手段24で得た複数のデ
ータを後述する手法で取捨選択して統合する受信結果統
合手段25と、受信結果統合手段25で統合したデータ
に基づいて目的とするターゲットの距離および方位を算
出する演算手段26と、前記送光部1、送光走査部2、
受光部3、受光走査部4、検知手段24、受信結果統合
手段25および演算手段26を制御する制御回路27と
を備える。
【0033】而して、前記図16に示したように、走査
範囲は自車の正面の方向を基準として左右に各140m
radの角度を持ち、その走査範囲は各5mradの角
度を有して左右方向に分割された56個の検知エリアか
らなり、各々の検知エリアには各々30本のビームが含
まれる。従って、走査範囲を1回走査する間に1680
本のビームによる距離測定が行われることになる。
【0034】前述したように、走査範囲の最も左側に位
置する検知エリア1において、30本のビームにより得
られたターゲットのデータが表1に示される。本実施例
では、「従来の技術」の欄で説明した手法と異なる手法
で表1のデータを処理することにより、ターゲットの方
位を一層精密に検知するようになっている。
【0035】即ち、従来と同様に9個の距離データのう
ち第25ビームおよび第29ビームの距離データは距離
データが得られた他のデータと相互に離散した単独の距
離データであるため、それらはノイズデータであると判
断して除外する。また同様にして、纏まった第4、第
5、第6、第8、第9、第10、第11ビームの7個の
距離データの平均値を算出し、その平均値を自車位置か
らターゲットまでの距離(80.34m)とする。
【0036】続いて、ターゲットの方位を検知する。第
4、第5、第6、第8、第9、第10、第11ビームの
7本のビームの番号の加算値は、4+5+6+8+9+
10+11=53であり、これをビーム数7で除算した
7.57がターゲットの中央に対応するビームの番号に
なる。ビーム1本の幅は5/30mradであるため、
ビーム7.57本分の幅は(5/30)×7.57=
1.3mradになり、従って、自車位置の前方を基準
としたターゲットの方位は走査範囲の左端から右側に
1.3mrad離れた方位、つまり自車の前方から左側
に138.7mradの方位がターゲットの正確な方位
になる。
【0037】このようにして得られたターゲットの極座
標T(R,θ)=(80.34m,138.7mra
d)を直交座標T(X,Y)に変換すると、ターゲット
の位置はX=80.34×cos(138.7mra
d)=79.57mとなり、Y=80.34×sin
(138.7mrad)=11.11mとなる。これら
の小数点以下第2桁を切り捨てると、ターゲットの最終
的な位置座標Tは、T(X,Y)=(79.5m,1
1.1m)で与えられる。
【0038】而して、自車位置を原点としたターゲット
の極座標T(R,θ)は、 T(R,θ)=(80.34m,138.7mrad) …(3) で与えられ、これを変換した直交座標T(X,Y)は、 T(X,Y)=(79.5m,11.1m) …(4) で与えられる。
【0039】(1)式および(3)式を比較すると明ら
かなように、従来の手法を採用した(1)式のθ座標は
単に検知エリア1の中央位置をターゲットの方位として
いるのに対し、(3)式のθ座標は検知エリア1内の実
際のターゲットの方位を表しているため、その精度が
1.2mrad向上していることが分かる。そして
(1)式および(3)式の極座標を直交座標に変換した
(2)式および(4)式を比較すると明らかなように、
Y座標の値が0.1m異なっていて本実施例の手法の方
が高い精度が得られることが分かる。
【0040】次に、距離計測処理部5において行われる
前記ターゲットの位置座標Tの算出過程を、図4および
図5に基づいて説明する。
【0041】受光部3から距離計測処理部5の検知手段
24に入力された検知エリア1の第1ビーム、第2ビー
ム、第3ビーム…の距離データは、受信結果統合手段2
5の「エリアNo. 」の欄に「1」として記憶され、「エ
リア起点角」の欄には走査領域の左端位置である「−
0.14rad」が入力され、「エリア分解能」の欄に
は1つの検知エリアの幅である「0.005rad」が
記憶され、「最後の距離データNo. 」の欄には検知エリ
ア1の30本のビームの最後のビームNo. である「3
0」が入力される。「最後の距離データNo. 」である3
0は本実施例では固定値である。
【0042】また距離計測処理部5の受信結果統合手段
25には複数の距離算出バッファが設けられており、最
初に検知された「距離データ」がその「距離データNo.
」(つまりビームの番号4)と共に「バッファ1」に
記憶される。その次に得られた距離データ(ここではN
o. 5のデータ)が、既に距離データが記憶されたバッ
ファ(ここではバッファ1)の距離データに対して±2
m以内の場合は同一のバッファ(ここではバッファ1)
に距離データNo. と共に距離データが記憶される。即
ち、距離データNo. 5,6,8,9,10,11の距離
データは距離データNo. 4の距離データに対して全て±
2m以内であるので、バッファ1に記憶されることにな
る。
【0043】また得られた距離データが既に距離データ
が記憶されたバッファ(ここではバッファ1)内の距離
データに対して±2m以内になければ、新しいバッファ
に距離データNo. と共に距離データが記憶される。即
ち、距離データNo. 25の距離データは距離データNo.
と共にバッファ2に記憶される。このように既に記憶さ
れている距離データに対して±2m以内ではないデータ
が得られる度に新しいバッファに記憶されることにな
る。よって、距離データNo. 29の距離データは、既に
データが記憶されているバッファ1,2の距離データの
何れとも±2m以内のデータではないので、新しいバッ
ファ3に記憶されることとなる。
【0044】図4の実施例ではバッファ1〜Nのうち、
距離データが記憶されたバッファについて、先ず距離デ
ータが1つしかない単独データのバッファ(ここではバ
ッファ2,3)のデータをノイズデータと見なして削除
する。そして距離計測処理部5の演算手段26は残った
バッファのうち、自車から距離が最も近いデータが記憶
されたバッファ(ここではバッファ1)のデータを「タ
ーゲット候補バッファ」として採用してターゲットの距
離および方位の検知を行う(図5参照)。その理由、自
車に最も近いターゲットが自車と接触する可能性が最も
高いため、その挙動を充分に把握する必要があるためで
ある。
【0045】続いて、図5においてターゲットの方位を
検知する。距離計測処理部5の受信結果統合手段25
は、「距離データNo. 加算バッファ」で「ターゲット候
補バッファ」に記憶された距離データNo. を加算して加
算値53を得、更に「距離データ数カウンタ」で距離デ
ータ数を加算して加算値7を得、更に距離データNo. の
加算値53を距離データ数の加算値7で除算して距離デ
ータNo. 平均値7.57を得る。そして実際のターゲッ
トの検知エリア1内の位置である前記7.57を検知エ
リア1内のビーム数30で除算することにより、ターゲ
ットの検知エリア1内の相対的な位置0.25を得る。
この値「0.25」は、検知エリア1の左右方向の幅の
左端から25%位置(左端から1.25mradの位
置)にターゲットが存在していることを示しており、従
ってターゲットの方位θは自車の前方から左側に140
−1.25=138.75mrad(小数点以下第2桁
を切り捨てて138.7mrad)となる。
【0046】続いて、図5においてターゲットの距離を
検知する。「ターゲット候補バッファ」に記憶された7
つの距離データを「距離データ加算バッファ」で加算し
て加算値562.4を得、これを距離データ数の加算値
7で除算して距離データ平均値80.34を得る。而し
て、距離計測処理部5の演算手段26は、ターゲットの
局座標T(R,θ)=(80.34m,138.7mr
ad)を直交座標に変換し、小数点以下第2桁を切り捨
てることにより、ターゲットの前後位置X=79.5
m、左右位置Y=11.1mを得る。
【0047】次に、上記作用を図6〜図8のフローチャ
ートを参照しながら更に詳細に説明する。
【0048】先ず、ステップS1で、検知エリア1の3
0本のビーム毎に距離データNo. および距離データを読
み込む。続いてステップS2で、読み込んだ距離データ
の値が存在するか否かを判断し、ターゲットからの反射
波が受信されたために距離データの値が存在すれば、ス
テップS3で、読み込んだ距離データの±2m以内の距
離データがある距離算出バッファがあるか否かを判断
し、該当する距離算出バッファがあれば、ステップS4
で、読み込んだ距離データNo. と距離データとを、±2
m以内の距離データがある距離算出バッファに追加す
る。一方、前記ステップS3で、該当する距離算出バッ
ファがなければ、ステップS5で、読み込んだ距離デー
タNo. と距離データとを、新しい距離算出バッファに追
加する。そしてステップS6で、検知エリア1内の30
本のビームの全てについてのデータの読み込みを完了す
ると、ステップS7に移行して最後の距離データNo.
(本実施例では30)を記憶する。
【0049】続くステップS8で、距離算出バッファ内
の距離データを読み込み、続くステップS9で、読み込
んだ距離データが2個以上あればステップS10に移行
し、そこで今回読み込んだ複数の距離データの最小値が
ターゲット候補バッファ内の複数の距離データの最小値
よりも小さいか否かを判断し、今回読み込んだ距離デー
タの最小値の方が小さければ、ステップS11で、今回
読み込んだ距離算出バッファを新たにターゲット候補バ
ッファとして更新する。そしてステップS12で、全て
の距離算出バッファ内の距離データを読み込むと、ステ
ップS13に移行する。
【0050】以上のようにして、距離データが最も小さ
いターゲットの距離データが含まれるターゲット候補バ
ッファが選択されると、ステップS13で、ターゲット
候補バッファ内の距離データNo. を読み込み、更にステ
ップS14で、距離データNo. 加算バッファに距離デー
タNo. を加算した後に、ステップS15で、距離データ
数カウンタをインクリメントする。そしてステップS1
6で、ターゲット候補バッファ内の距離データNo. を全
て読み込むと、ステップS17に移行する。
【0051】続くステップS17で、距離データNo. 加
算バッファの加算値を距離データ数カウンタのカウント
値で除算することにより、距離データNo. の平均値を算
出する。続くステップS18で、距離データNo. の平均
値を最後の距離データNo. で除算することにより、検知
エリア1内のターゲットの方位を算出する。続くステッ
プS19で、ターゲット候補バッファ内の距離データを
読み込み、更にステップS20で、前記読み込んだ距離
データを距離データ加算バッファに加算する。そしてス
テップS21でターゲット候補バッファ内の距離データ
を全て読み込むと、ステップS22で、距離データ加算
バッファで加算した加算値を距離データ数カウンタのカ
ウント値で除算して距離データ平均値を算出する。
【0052】而して、ステップS23で、前記ステップ
S22で算出したターゲットの距離データ平均値と、前
記ステップS18で算出した検知エリア1内のターゲッ
トの方位とに基づいてターゲットのY座標を算出し、続
くステップS24で前記Y座標の小数点以下2桁目を切
り捨ててターゲットの最終的なY座標を算出する。また
ステップS25で、前記ステップS22で算出したター
ゲットの距離データ平均値と、前記ステップS18で算
出した検知エリア1内のターゲットの方位とに基づいて
ターゲットのX座標を算出し、続くステップS26で前
記X座標の小数点以下2桁目を切り捨ててターゲットの
最終的なX座標を算出する。
【0053】
【表2】
【0054】表2および図9には、ターゲットが自車正
面方向に対して徐々に左方から右方に移動した場合の4
回の走査でターゲットの移動軌跡をトレースした結果が
示される。図9から明らかなように、従来の手法(図9
(A)参照)ではターゲットが左右に蛇行する不自然な
移動軌跡を示しているが、本実施例の手法(図9(B)
参照)ではターゲットの移動軌跡が、実際のターゲット
の移動を表す自然なものとなっている。
【0055】次に、図10に基づいて本発明の第2実施
例を説明する。
【0056】図10(A)の三角波は、右下がりのライ
ンが左から右への走査を示し、右上がりのラインが右か
ら左への走査を示しており、両ラインの傾きは走査速度
を示している。この場合には走査速度が常に一定である
ため、ビームの出力間隔が一定であると仮定すると、例
えば検知エリア1でも検知エリア23でも各30回の測
定が行われる。一方、図10(B)のサイン波は傾き
(つまり走査速度)が周期的に変化しているため、例え
ば走査速度(ラインの傾き)が小さい検知エリア1で3
0回の測定が行われても、走査速度(ラインの傾き)が
大きい検知エリア23で20回の測定しか行われないこ
とになる。
【0057】このように1つの検知エリアでの測定回数
が変化する場合には、その検知エリアにおける最後の距
離データNo. を記憶することにより、検知エリア内のタ
ーゲットの位置を正しく測定することができる。
【0058】即ち、第1実施例を示す図4の「最後の距
離データNo. 」の欄、および図6のフローチャートのス
テップS7で固定値である「30」を記憶する代わり
に、本実施例では、距離計測処理部5の受信結果統合手
段25が、その検知エリア毎に最後の距離データNo.
(例えば、20)を記憶する。そして図7のフローチャ
ートのステップS18で、距離データNo. 平均値7.5
7を30で除算する代わりにその検知エリア毎に最後の
距離データNo. (例えば、20)で除算することによ
り、該検知エリア内のターゲットの位置を測定すること
ができる。
【0059】つまり、検知エリア内の最後の距離データ
No. が変化しても、その最後の距離データNo. に対する
距離データNo. 平均値の関係を計算することにより、検
知エリア内のターゲットの位置を測定することができ
る。
【0060】次に、図11に基づいて本発明の第3実施
例を説明する。
【0061】並走する複数台の車両が同じ時間間隔でビ
ームを送信する場合、他車が送信したビームの反射波と
自車が送信したビームの反射波とを識別できなくなる場
合がある。従って、図11(A)の三角波状の走査の場
合にも図11(B)のサイン波状の走査の場合にも、ラ
ンダムな時間間隔でビームを送信することにより、自車
が送信したビームの反射波を識別することができる。
【0062】
【表3】
【0063】第1実施例の表1と第3実施例の表3とを
比較すると明らかなように、表1では左欄の30個の
「距離データNo. 」に対応して右欄の「距離データ」を
記憶しているが、表3では左欄の30個の「エリア内位
置カウンタ値」に対応して右欄の距離データを記憶して
いる。距離計測処理部5の受信結果統合手段25は所定
時間間隔でカウントを行うカウンタを持ち、「エリア内
位置カウンタ値」の欄には各々のビームの送信が終了し
た時点でのカウント値が記憶される。本実施例では第1
ビームが送信された時点でのカウンタ値は6であり、第
2ビームが送信された時点でのカウンタ値は9であり、
第3ビームが送信された時点でのカウンタ値は13であ
り、最後の第30ビームが送信された時点でのカウンタ
値は154であり、その間隔はビームが送信される時間
間隔に応じてランダムになる。
【0064】このように1つの検知エリアでビームがラ
ンダムな時間間隔で出力される場合には、「距離データ
No. 」に代えて「エリア内位置カウンタ値」を記憶する
ことにより、検知エリア内のターゲットの位置を正しく
測定することができる。
【0065】即ち、図7〜図9のフローチャートの「距
離データNo. 」を「エリア内位置カウンタ値」で置き換
え、「距離データNo. 平均値」を「エリア内位置カウン
タ値平均値」で置き換えることにより、第1実施例と同
様にして該検知エリア内のターゲットの位置を測定する
ことができる。この場合、第1実施例の「距離データN
o. 平均値」の代わりに「エリア内位置カウンタ値平均
値」が得られ、この「エリア内位置カウンタ値平均値」
はランダムなビームの送信間隔の影響を考慮したもので
あるため、検知エリア1内のターゲットの方位を正しく
示している。
【0066】そして「エリア内位置カウンタ値」の最大
値である154は5mradに相当するため、(5/1
54)mradに「エリア内位置カウンタ値平均値」を
乗算してターゲットの方位を知ることができる。具体的
には、表3において7本のビームのエリア内位置カウン
タ値の加算値は20+25+29+45+46+49+
55=269であり、これをデータ数の7で除算した3
8.4が「エリア内位置カウンタ値平均値」となる。従
って、検知エリア1の幅である5mradに(38.4
/154)を乗算した1.2mradが検知エリア1の
左端からのターゲットの方位となり、自車の前方を基準
としたターゲットの方位は140−1.2=138.8
mradとなる。
【0067】次に、図12に基づいて本発明の第4実施
例を説明する。
【0068】前述したように、車体前方に送信されるビ
ームが100m前方で幅28mに拡散する場合、ターゲ
ットの左右の方位を検知するための検知エリアを左右方
向に56等分すると、自車の80m前方では1本の検知
エリアの幅が0.4mになってターゲットの左右の方位
の分解能が0.4mになる。一方、自車の30m前方で
は1本の検知エリアの幅が0.15mになってターゲッ
トの左右の方位の分解能が0.15mになり、実用上充
分な分解能が確保される。従って、自車とターゲットと
の距離の大小に関わらず前記第1〜第3実施例の手法で
ターゲットの方位の検知精度を高めると、近距離のター
ゲットに対しては分解能が過剰になり、距離計測処理部
5に不必要な演算負荷を強いることになる。そこで、本
実施例では、例えば30m未満の近距離のターゲットに
対しては、距離計測処理部5の演算手段26が従来の手
法、つまり検知エリア内で検知されたターゲットが該検
知エリアの中央位置に存在するものと仮定し、例えば3
0m以上の遠距離のターゲットに対しては前記第1〜第
3実施例の手法を採用して検知エリア内のターゲットの
位置を精密に検知するようにしている。
【0069】この実施例によれば、ターゲットの方位の
検知精度を実用上支障のない程度に確保しながら、距離
計測処理部5の演算負荷を軽減するとともに演算時間を
短縮することができる。
【0070】次に、表1に基づいて本発明の第5実施例
を説明する。
【0071】前記第1実施例では、ターゲットの方位を
検知すべく距離データが得られた第4、第5、第6、第
8、第9、第10、第11ビームの7個の距離データN
o. (ビーム番号)の加算値を、4+5+6+8+9+
10+11=53により算出し、これをビーム数7で除
算した7.57をターゲットの中央に対応するビームの
番号として求めていた。本第5実施例は上記演算過程を
簡略化したもので、距離計測処理部5の受信結果統合手
段25は、7本のビームの番号を加算する代わりに、最
初の距離データNo. である4(最小値)と、最後の距離
データNo. である11(最大値)との平均値(4+1
1)/2=7.5をターゲットの中央に対応する距離デ
ータNo. とするものである。この第5実施例と前記第1
実施例との間の誤差は、7.57−7.5=0.02で
あり、検知エリアの幅の僅かに2%に過ぎない。
【0072】尚、第4、第5、第6、第8、第9、第1
0、第11ビームの7個の距離データの加算値である8
0.2+80.8+79.2+81.3+80.1+8
2.2+78.6=562.4を7で除算してターゲッ
トまでの距離80.34mを算出する代わりに、最初の
第4ビームの距離データである80.2と最後の第11
ビームの距離データである78.6との平均値79.4
mをターゲットまでの距離として算出することも考えら
れる。しかしながら、この手法を採用すると、最初の距
離データあるいは最後の距離データが他の距離データに
対して大きく外れているような場合に誤差が大きくなる
ため、この手法は採用しない。
【0073】次に、図13に基づいて本発明の第6実施
例を説明する。
【0074】前記第1〜第5実施例によれば、ターゲッ
トの方位の検知精度が高まるため、それまで56分割し
ていた走査範囲を半分の28分割にしても0.1mの分
解能を得ることが可能になり、走査範囲の分割数を減少
させたことにより距離計測処理部5の演算負荷を軽減す
ることができる。
【0075】しかしながら、走査範囲を28分割すると
1つの検知エリアの幅が5mradから10mradに
増加するため、1つの検知エリア内に複数のターゲット
が存在する可能性が高くなる。前記第1〜第5実施例で
は、1つの検知エリア内で自車からの距離が最も小さい
ターゲットのデータをターゲット候補バッファに記憶し
ているが、本第6実施例では自車からの距離が近い順に
複数(例えば、2個あるいは3個)のターゲットをそれ
ぞれ第1、第2…ターゲット候補バッファに記憶し、そ
れぞれのターゲットについて距離および方位を算出する
ようにしている。これにより、検知エリア数を減らして
演算負荷を軽減しながら複数のターゲットを確実に検知
することが可能になる。
【0076】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0077】例えば、実施例の物体検知装置はレーザー
を用いているが、レーザーに代えてミリ波等の他の電磁
波を用いることができる。
【0078】また実施例では自車の真っ直ぐ前方と斜め
前方とで左右方向の分解能を同一にしているが、自車の
真っ直ぐ前方の分解能を高く設定し、自車の斜め前方の
分解能を低く設定してもよい。
【0079】また実施例ではターゲットの左右の方位の
分解能を高めるものであるが、上下(高さ方向)の方位
の分解能を高めるものにも適用可能である。
【0080】また実施例ではターゲットの方位を検知す
る際にビームを1本ずつ独立して扱っているが、複数本
のビームを纏めたものとを1単位のビームとして扱うこ
とも可能である。
【0081】また実施例では検知エリア1内でのターゲ
ットの方位について説明したが、他の検知エリアの方位
も既知であるため(図15参照)、その検知エリア内で
のターゲットの方位についても同様にして検知可能であ
る。
【0082】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、電磁波のビーム毎に受信結果を検知し、隣接
する受信信号が得られたビームの受信結果を統合した結
果に基づいて少なくとも物体の方位を算出するので、受
信信号が得られた特定のビームと物体との関係に基づい
て該物体の方位を分解能を高めることができる。
【0083】また請求項2に記載された発明によれば、
電磁波の走査範囲を複数に分割した検知エリア毎に受信
結果を統合するので、各検知エリア内の物体の方位を検
知して分解能を更に高めることができる。
【0084】また請求項3に記載された発明によれば、
複数の受信結果の平均値を求めることにより受信結果を
統合するので、物体の中心位置の方位を精密に検知する
ことができる。
【0085】また請求項4に記載された発明によれば、
受信結果のうちの最小値および最大値の平均値を求める
ことにより受信結果を統合するので、方位の演算を簡略
化して演算負荷を軽減することができる。
【0086】また請求項5に記載された発明によれば、
複数の統合結果が得られたときに距離が近い物体から優
先的に該物体の少なくとも方位を算出するので、自車と
の接触の可能性が最も高い物体の方位を確実に検知する
ことができる。
【0087】また請求項6に記載された発明によれば、
検知エリアにおけるビームの総数に基づいて受信結果を
統合するので、検知エリア内に送信されるビームの総数
が変化しても物体の方位を支障なく検知することができ
る。
【0088】また請求項7に記載された発明によれば、
ビームの受信結果と検知エリアにおける走査開始から所
定周期でカウントを行ったカウント値とに基づいて受信
結果を統合するので、ビームを送信する時間間隔が不均
一であっても物体の方位を支障なく検知することができ
る。
【0089】また請求項8に記載された発明によれば、
物体の距離が所定値以下のときに、物体が検知された検
知エリアの両端の中間位置に基づき物体の方位を求める
ので、方位の分解能が本来定に高い近距離の物体につい
て、方位の演算を簡略化して演算負荷を軽減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物体検知装置のブロック図
【図2】物体検知装置の斜視図
【図3】走査方式の説明図
【図4】距離計測処理部の各バッファの構成を示す図
【図5】距離計測処理部の各バッファの構成を示す図
【図6】作用を説明するフローチャートの第1分図
【図7】作用を説明するフローチャートの第2分図
【図8】作用を説明するフローチャートの第3分図
【図9】ターゲットの移動軌跡の検知結果を示す図
【図10】ビームの送信間隔を異ならせた実施例を説明
する図
【図11】ビームの送信間隔を不等間隔にした実施例を
説明する図
【図12】ターゲットの距離に応じて分解能を変化させ
た実施例の説明図
【図13】1つの検知エリア内で複数のターゲットを検
知する実施例の説明図
【図14】検知エリアの分割とターゲットの分解能との
関係を説明する図
【図15】検知エリアとビームの本数との関係を説明す
る図
【図16】ターゲットの方位の定義を説明する図
【符号の説明】
5 距離計測処理部 24 検知手段 25 受信結果統合手段 26 演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G005 DA04 5H180 AA01 BB15 CC03 LL01 LL04 5J070 AB01 AC02 AC13 AE01 AF03 AG01 AK22 5J084 AA02 AA05 AA10 AB01 AC02 BA04 BA11 BA36 BB02 BB21 EA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のビームの集合よりなる電磁波で物
    体を少なくとも一方向に走査し、その反射波を受信する
    ことで物体の存在を検知する物体検知装置において、 電磁波のビーム毎に受信結果を検知する検知手段と、 隣接する受信信号が得られたビームの受信結果を統合す
    る受信結果統合手段と、 受信結果統合手段の統合結果に基づいて少なくとも物体
    の方位を算出する演算手段と、を備えたことを特徴とす
    る物体検知装置。
  2. 【請求項2】 前記電磁波の走査範囲は複数の検知エリ
    アに分割されており、前記受信結果統合手段は前記検知
    エリア毎に受信結果を統合することを特徴とする、請求
    項1に記載の物体検知装置。
  3. 【請求項3】 前記受信結果統合手段は複数の受信結果
    の平均値を求めるものであることを特徴とする、請求項
    1または2に記載の物体検知装置。
  4. 【請求項4】 前記受信結果統合手段は複数の受信結果
    のうちの最小値および最大値の平均値を求めるものであ
    ることを特徴とする、請求項1または2に記載の物体検
    知装置。
  5. 【請求項5】 前記検知エリア内に前記受信結果統合手
    段の複数の統合結果が得られたとき、前記演算手段は距
    離が近いものから所定数の物体を選択し、その物体の少
    なくとも方位を算出することを特徴とする、請求項2〜
    4の何れかに記載の物体検知装置。
  6. 【請求項6】 前記受信結果統合手段は前記検知エリア
    におけるビームの総数を求め、このビームの総数に基づ
    いて受信結果を統合することを特徴とする、請求項2〜
    5の何れかに記載の物体検知装置。
  7. 【請求項7】 前記受信結果統合手段は前記検知エリア
    における走査開始から所定周期でカウントを行ってカウ
    ント値を算出し、ビームの受信結果と前記カウント値と
    に基づいて前記受信結果を統合することを特徴とする、
    請求項2〜5の何れかに記載の物体検知装置。
  8. 【請求項8】 前記受信結果統合手段は物体が検知され
    た検知エリアの走査方向における両端の中間位置を求
    め、前記物体の距離が所定値以下のときに前記演算手段
    は前記中間位置に基づき物体の方位を求めることを特徴
    とする、請求項2〜7の何れかに記載の物体検知装置。
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