JP2001183431A - 試験装置および試験方法 - Google Patents

試験装置および試験方法

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JP2001183431A
JP2001183431A JP2000071439A JP2000071439A JP2001183431A JP 2001183431 A JP2001183431 A JP 2001183431A JP 2000071439 A JP2000071439 A JP 2000071439A JP 2000071439 A JP2000071439 A JP 2000071439A JP 2001183431 A JP2001183431 A JP 2001183431A
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test
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test pattern
analog signal
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JP2000071439A
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Yasuo Furukawa
靖夫 古川
Koji Asami
幸司 浅見
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Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易且つ安価に複数のアナログ信号を電気部
品に供給する、または、アナログ信号とデジタル信号と
を高精度に同期させて電気部品に供給することができる
試験装置を提供する。 【解決手段】 DUT100に供給する試験パターンを
規定するデータを記憶するパターンメモリ13Aと、パ
ターンメモリ13Aに格納されたデータに基づいて、D
UT100の複数の入力ピンに対して入力すべき複数の
試験パターンをデジタル信号で発生するパターン発生器
13と、複数の試験パターンの少なくとも1つの試験パ
ターンをアナログ信号に変換する第1フィルタ20B
と、アナログ信号の試験パターンを含む複数の試験パタ
ーンをDUT100に供給するピンエレクトロニクス1
9とを備えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の入力ピンを
有する電気部品を試験する試験装置および試験方法に関
し、特に、アナログ信号を入力する入力ピンを有する電
気部品を試験する試験装置および試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アナログ回路及びデジタル回路を
内部に有するIC(integrated circuit)等の電気部品
が生産されており、このようなアナログ回路及びデジタ
ル回路を有する電気部品を試験する試験装置(ミックス
ドシグナルテスタ)が知られている。
【0003】図1は、従来の試験装置の構成を示す図で
ある。この試験装置は、デジタル回路及びアナログ回路
を内部に有し、デジタル信号の入出力に使用される複数
のデジタルピンと、アナログ信号の入出力に使用される
アナログピンとを有する電気部品を試験対象物(DU
T)とする。図1に示すDUT100は、PGA(プロ
グラマブルゲインアンプ)、LPF(ローパスフィル
タ)、ADC(アナログデジタルコンバータ)、DAC
(デジタルアナログコンバータ)等のアナログ回路を含
む回路と、メモリインターフェースやCPU(central
processing unit)を含むロジック回路等のデジタル回
路と、DUT100の外部とアナログ回路との間のアナ
ログ信号の入出力に使用される複数のアナログピンAP
INと、DUT100の外部とデジタル回路との間のデ
ジタル信号の入出力に使用される複数のデジタルピンD
PINとを有する。
【0004】この試験装置は、クロック発生部101
と、パターン発生器103と、デジタルピンエレクトロ
ニクス105と、デジタルアナログ同期回路107と、
任意波形発生器(AWG:arbitrary wave generator)
109と、アナログピンエレクトロニクス111と、デ
ジタイザ113とを有する。クロック発生部101は、
所定のクロック信号を発生する。パターン発生器103
は、クロック発生部101が発生したクロック信号に基
づいてDUT100の複数のデジタルピンDPINに供
給する複数のデジタル信号の試験パターンを発生する。
【0005】デジタルピンエレクトロニクス105は、
パターン発生器103により発生された各デジタル信号
の試験パターンを、DUT100の所定の入力用のデジ
タルピンDPINに供給するとともに、DUT100の
出力用のデジタルピンDPINから出力信号を受け取
る。デジタルアナログ同期回路107は、パターン発生
器103と、AWG109との同期を取るための制御を
行う。AWG109は、所望の一種類のアナログ信号を
生成して出力する。
【0006】アナログピンエレクトロニクス111は、
信号線及び複数のスイッチSWを有し、スイッチSWを
切替ることにより、AWG109により生成されたアナ
ログ信号をDUT100の所定の入力用のアナログピン
APINに入力できるようになっていると共に、DUT
100の所定の出力用のアナログピンAPINから出力
されるアナログ信号をデジタイザ113に入力できるよ
うになっている。デジタイザ113は、DUT100か
ら出力されたアナログ信号に基づいて、周波数特性や群
遅延等を測定して解析する。
【0007】図2は、従来の試験装置の任意波形発生器
の構成を示す図である。任意波形発生器109は、CP
U(central processing unit)109Aと、波形メモ
リ109Bと、シーケンス制御部109Cと、フルスケ
ール用デジタルアナログ変換器(フルスケール用DA
C)109Dと、オフセット用デジタルアナログ変換器
(オフセット用DAC)109Eと、デジタルアナログ
変換器(DAC)109Fと、ローパスフィルタ(LP
F)109Gと、アンプ109Hと、ATT(attenuat
or:電圧減衰器)109Iと、校正用測定部109Jと
を有する。
【0008】この任意波形発生器109では、CPU1
09Aの制御に従って、以下の動作が実行される。ま
ず、シーケンス制御部109Cが、クロック発生部10
1から出力されるクロック信号及びデジタルアナログ同
期回路107による制御に基づいて、波形メモリ109
Bからデータを順次取り出して、DAC109Fに出力
する。DAC109Fは、フルスケール用DAC109
Dから出力されたゲイン信号及びクロック発生部101
から出力されるクロック信号に基づいて波形メモリ10
9Bから入力されたデータを所定の形式のデータに変換
してLPF109Gに出力する。
【0009】LPF109Gは、DAC109Fから入
力されたデータにフィルタリング処理を施してアンプ1
09Hに出力する。アンプ109Hは、LPF109G
から出力されたアナログ信号に、オフセット用DAC1
09Eから出力されたオフセットを加えてATT109
Iに出力する。ATT109Iは、アナログ信号の電圧
を所定の範囲に減衰させる調整を行って、アナログピン
エレクトロニクス111に出力する。このATT109
Iから出力されたアナログ信号は、校正用測定部109
Jにより測定される。なお、校正用測定部109Jによ
る測定結果は、信号の校正に用いられる。
【0010】図3は、従来の試験装置におけるアナログ
信号の発生手順を示す図である。まず、DUT100に
供給する所望のアナログ信号の波形を選定し(S10
0)、アナログ信号をサンプリングする場合のサンプリ
ング周波数fsを決定する(S102)。サンプリング
周波数fsは、一般的には、前記アナログ信号の波形の
周期を、波形メモリ109Bに格納可能なメモリ長で除
算して求められる。次いで、選定したアナログ信号を発
生させておき、決定したサンプリング周波数fsに従っ
てサンプリングし、サンプリングにより得られたデータ
を波形メモリ109Bに格納しておく(S104)。そ
して、アナログ信号を発生すべき場合に、波形メモリ1
09Bからデータを繰り返して取り出して、アナログ信
号を出力させる(S106)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな電気部品を試験する場合において、複数のアナログ
信号を同時に電気部品に供給することや、デジタル信号
とアナログ信号とを同期させて電気部品に供給すること
が要請されている。
【0012】しかしながら、上記した従来の試験装置に
おいて、複数のアナログ信号を同時に電気部品に供給す
る場合には、任意波形発生器を複数備える必要があり、
試験装置が大きくなってしまうとともに、試験装置に多
大なコストが掛かるといった問題が生じる。また、上記
した従来の試験装置のように、デジタル信号とアナログ
信号とを同期させるためには、デジタルアナログ同期回
路を備える必要がある。このデジタルアナログ同期回路
は複雑な構成であり、試験装置に多大なコストが掛かる
という問題が生じる。また、このデジタルアナログ同期
回路によってもデジタル信号とアナログ信号とを高精度
に同期させて電気部品に供給することができないといっ
た問題も生じる。
【0013】また、試験装置においては、電気部品に対
して、アナログ信号とデジタル信号とを発生するタイミ
ングを容易に調整できるようにすることも要請されてい
る。
【0014】そこで、本発明は上記の課題を解決するこ
とのできる試験技術を提供することを目的とする。この
目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組
み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更な
る有利な具体例を規定する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一形態は、複数の入力ピンを有する電気部
品の電気的試験をする試験装置であって、前記電気部品
に供給する試験パターンを規定するデータに基づいて、
前記電気部品の前記複数の入力ピンに対して入力すべき
複数の試験パターンをデジタル信号で発生するパターン
発生器と、前記複数の試験パターンの少なくとも1つに
ついて発生されたデジタル信号をアナログ信号に変換す
る第1フィルタとを含む。この構成により、前記アナロ
グ信号の試験パターンを含む複数の試験パターンが前記
電気部品に供給される。この装置は、前記試験パターン
を規定するデータを記憶するパターンメモりを含んでも
よい。
【0016】前記パターンメモリは、前記電気部品にア
ナログ信号として供給される前記試験パターンを規定す
るデータ、及び電気部品にデジタル信号として供給され
る前記試験パターンを規定するデータを記憶してもよ
い。
【0017】本装置は、前記電気部品に供給される前記
アナログ信号の試験パターン、及び前記デジタル信号の
試験パターンを同一の時間軸に関するグラフとして表示
する表示部を更に備えてもよい。また、前記アナログ信
号の試験パターン及び前記デジタル信号の試験パターン
を前記電気部品に供給すべき時刻を設定する供給時刻設
定部を更に備えもよい。その場合、前記パターン発生器
は、前記供給すべき時刻に基づいて前記試験パターンを
発生してもよい。
【0018】本装置は、クロック信号を発生するクロッ
ク発生器を備えてもよい。その場合、前記パターン発生
器は、前記クロック信号に基づいて、前記複数の試験パ
ターンを発生してもよい。
【0019】前記パターンメモリは、前記電気部品にア
ナログ信号として供給される前記試験パターンを規定す
るデータを、自己の1つのアドレスについて1ビットず
つ格納してもよい。その場合、前記パターン発生器は、
前記クロック信号に基づいて、前記各アドレスに格納さ
れた1ビットのデータを順次読み出して前記試験パター
ンを発生してもよい。前記パターンメモリは、前記電気
部品に供給すべきアナログ信号の前記試験パターンを、
所定のサンプリングクロックに従ってデジタル変換して
得られるビット列を記憶してもよい。前記パターンメモ
リは、シグマデルタ変調を含むデジタル変換により得ら
れるビット列を記憶してもよい。前記サンプリングクロ
ックは、前記クロック信号のm/n(ただしm,nはm
>0、n>1なる整数)の周波数としてもよく、たとえ
ば、1/nとしてもよい。
【0020】本装置は、前記サンプリングクロックと同
一周波数のジッタ低減用信号を発生するジッタ低減信号
発生器と、前記ジッタ低減用信号に同期して、少なくと
も1つの前記デジタル信号の試験パターンを出力するラ
ッチ回路とを備えてもよい。このラッチ回路は、たとえ
ばフリップフロップでもよい。その場合、前記第1フィ
ルタは、前記ラッチ回路により出力された前記試験パタ
ーンをアナログ信号に変換してもよい。前記ラッチ回路
は、前記ジッタ低減用信号に基づいて、前記試験パター
ンを差動出力してもよい。その場合、前記第1フィルタ
は、前記差動出力された前記試験パターンをアナログ信
号に変換してもよい。
【0021】本装置は、前記ラッチ回路により出力され
たデジタル信号の前記試験パターンの電圧レベルを調整
して出力するドライバをもってもよい。その場合、前記
第1フィルタは、前記ドライバにより出力された前記試
験パターンをアナログ信号に変換してもよい。
【0022】本装置は、前記パターン発生器で発生され
た前記デジタル信号の試験パターン、または、前記第1
フィルタにより前記デジタル信号の試験パターンから変
換された前記アナログ信号の試験パターンのいずれかを
選択して前記電気部品に提供する選択回路を有してもよ
い。
【0023】本装置は、前記第1フィルタと特性が異な
り、かつ前記パターン発生器で発生された前記デジタル
信号の前記試験パターンをアナログ信号に変換する第2
フィルタと、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタ
により変換された前記アナログ信号の試験パターンのい
ずれかを前記電気部品に提供するフィルタ切替部とを含
んでもよい。
【0024】前記電気部品が供給される前記試験パター
ンのオフセットに関するオフセット信号を出力する場
合、前記第1フィルタは、前記オフセット信号に基づい
て、出力する前記アナログ信号の電圧レベルを調整して
もよい。前記電気部品が、供給される前記試験パターン
のオフセットを規定するオフセット信号を入力するとき
は、本装置は、前記オフセット信号を前記電気部品に供
給するオフセット信号発生部を更に備えてもよい。その
場合、前記第1フィルタは、前記オフセット信号に基づ
いて、出力する前記アナログ信号の電圧レベルを調整し
てもよい。
【0025】本装置は、前記電気部品に供給すべき前記
アナログ信号の試験パターンを入力する入力部と、入力
された前記アナログ信号の試験パターンを、所定のサン
プリングクロックに従ってデジタル変換してビット列を
得るコンバータと、デジタル変換により得られた前記ビ
ット列の格納処理を実行する試験パターン格納制御部と
を含んでもよい。このコンバータは、シグマデルタ変調
を含むデジタル変換を行ってもよい。また、前記サンプ
リングクロックは、前記クロック信号のm/n(ただし
m,nはm>0、n>1なる整数)の周波数であてもよ
い。
【0026】一方、本発明の試験方法は、複数の入力ピ
ンを有する電気部品の電気的試験をする方法である。あ
る形態では、前記電気部品に供給する試験パターンを規
定するデータに基づいて、前記複数の入力ピンに入力す
べき複数の試験パターンをデジタル信号で発生する段階
と、前記複数の試験パターンの少なくとも1つについて
発生されたデジタル信号をアナログ信号に変換する段階
と、前記アナログ信号に関する試験パターンを含む複数
の試験パターンを前記電気部品に供給する段階とを備え
る。前記電気部品に供給される前記アナログ信号の試験
パターン及び前記デジタル信号の試験パターンを同一の
時間軸に関するグラフとして表示する段階を更に備えて
もよい。前記アナログ信号の試験パターン及び前記デジ
タル信号の試験パターンを前記電気部品に供給すべき時
刻を設定する段階を更に備えてもよい。前記変換する段
階は、前記電気部品について定まる、前記試験パターン
のオフセット値を参照して前記アナログ信号の電圧レベ
ルを調整する段階を含んでもよい。
【0027】本発明の試験方法の別の形態は、電気部品
に含まれるアナログ回路を試験するための信号と、前記
電気部品に含まれるデジタル回路を試験するための信号
を単一のタイミング信号をもとにデジタルデータの形で
生成する第1段階と、前記デジタルデータのうち前記ア
ナログ回路を試験するための信号に相当する部分をアナ
ログ信号に変換する第2段階と、前記デジタル回路を試
験するための信号に相当する部分については前記デジタ
ルデータを、前記アナログ回路を試験するための信号に
相当する部分については前記アナログ信号をそれぞれ前
記電気部品に供給する第3段階を含む。ここで、第1段
階は、シグマデルタ変調により前記アナログ回路を試験
するための信号を前記デジタルデータの一部として生成
してもよい。その場合、第2段階は低域透過処理又は帯
域透過処理を施すことによって前記デジタルデータの一
部を前記アナログ信号へ変換してもよい。
【0028】なお、上記の発明の概要は、本発明の必要
な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群
のサブコンビネーションもまた発明となりうる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲
に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中
で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決
手段に必須であるとは限らない。
【0030】図4は、本発明の1実施の形態に係る試験
装置の構成を示す図である。本試験装置は、クロック発
生部11と、パターン発生器13と、ピンデータセレク
タ15と、波形整形器17と、ピンエレクトロニクス1
9と、解析部21と、供給時刻設定部の一例としての設
定部23と、表示部25と、入力部27と、ADコンバ
ータ29と、格納制御部31とを有する。
【0031】クロック発生部11は、試験装置全体のタ
イミングを制御するためのクロック信号を発生する。ま
た、クロック発生部11は、前記のクロック信号のm/
n(ただしm,nはm>0、n>1なる整数)の周波数
をもつクロック分周信号を発生する。この分周は、フリ
ップフロップやシフトレジスタ、およびそれらと論理ゲ
ートの組合せによって実現できるほか、PLL(phase
locked loop)によっても実現できる。なお、もとのク
ロック信号およびそれから生成されたクロック分周信号
を総括的に「基準クロック信号」とよび、特に必要がな
い限り、以下区別せずに用いる。
【0032】パターン発生器13は、パターンメモリ1
3Aを有し、基準クロック信号に基づいて、パターンメ
モリ13Aに格納されている複数の試験パターンを発生
する。試験パターンは、基準クロック信号そのものに従
って発生してもよいし、基準クロック信号から所定の時
間遅れて発生してもよい。パターンメモリ13Aは、D
UT100の入力用のアナログピンAPINに供給する
アナログ信号の試験パターンを規定するデータ及びDU
T100の入力用のデジタルピンDPINに供給するデ
ジタル信号の試験パターンを規定するデータを記憶す
る。
【0033】本実施形態では、アナログ信号の試験パタ
ーンを規定するデータとして、DUT100に入力すべ
きアナログ信号の試験パターンをシグマデルタ(ΣΔ)
変調を含むデジタル変換により得られたビット列を用
い、当該ビット列の各ビットをメモリの1つのアドレス
に対応付けている。本実施形態では、当該ビット列を求
めるデジタル変換において基準クロック信号をサンプリ
ングクロックとしている。このため、サンプリングによ
り得られたアナログ信号の試験パターンのデータを、デ
ジタル信号の試験パターンのデータと容易に同期させる
ことができる。また、本実施形態では、パターン発生器
13は、NRZ(nonreturn to zero)形式で試験パタ
ーンを出力する。すなわち、パターン発生器13は、パ
ターンメモリ13Aのデータが論理値”1”の場合に
は、論理値”1”の試験パターンを出し続け、論理値”
0”の場合には、論理値”0”の試験パターンを出し続
ける。なお、シグマデルタ変調は、デルタシグマ(Δ
Σ)変調と呼ばれることもある。シグマデルタ変調につ
いては、例えば、AD/DA変換回路入門(相良岩男著
日刊工業新聞社刊)に記載されている。
【0034】パターン発生器13は、設定部23により
設定された時刻に基づいて各試験パターンを発生する。
本実施形態では、パターン発生器13は或る試験パター
ンを発生する時刻を基準として、他の試験パターンを発
生する時刻とのずれを算出し、当該時刻のずれに基づい
て各試験パターンを発生する。
【0035】ピンデータセレクタ15は、パターン発生
器13から出力された複数の試験パターンをDUT10
0の入力用のピン毎に振り分けて波形整形器17に出力
する。波形整形器17は、ピンデータセレクタ15によ
り振り分けられた各試験パターンの波形を整形してピン
エレクトロニクス19に出力する。
【0036】ピンエレクトロニクス19は、波形整形器
17から出力された各試験パターンをDUT100の所
定の入力用のピンに供給する。ピンエレクトロニクス1
9は、DUT100の入力用のアナログピンAPINに
供給すべき試験パターンについては、アナログ信号に変
換して供給する。また、ピンエレクトロニクス19はD
UT100の出力用のピンから出力信号を受け取り、こ
れを解析部21に出力する。
【0037】図5は、本発明の1実施形態に係るピンエ
レクトロニクスの構成の第1例を示す図である。本ピン
エレクトロニクス19は、DUT100の各ピンに対応
するピン毎エレクトロニクス20を複数有する。各ピン
毎エレクトロニクス20は、ドライバ20Aと、第1の
ローパスフィルタ(LPF)20B、第2のLPF20
Cと、バッファ20Dと、フィルタ切替部20Eと、選
択回路の一例としてのアナログデジタル切替部20F
と、入出力切替部20Gとを有する。
【0038】ドライバ20Aは、高電圧VIHと低電圧
VILの間で動作し、波形整形器17から入力された試
験パターンが論理値”1”の場合には、電圧VIHを出
力する一方、波形整形器17から入力された試験パター
ンが論理値”0”の場合には、電圧VILを出力する。
第1のLPF20Bは、所定のカットオフ周波数以下の
信号を透過させる。第1のLPF20Bによると、入力
されたデジタル信号がアナログ信号へ変換されて出力さ
れる。本実施形態では、第1のLPF20Bはカットオ
フ周波数が20KHzの音声信号用のフィルタである。
第2のLPF20Cは、第1のLPF20Bと特性が異
なるフィルタである。第2のLPF20Cは、ローパス
フィルタであってもよく、またバンドパスフィルタであ
ってもよい。第2のLPF20Cによると、入力された
デジタル信号がアナログ信号へ変換されて出力される。
本実施形態では、第2のLPF20Cは、カットオフ周
波数が6MHzの映像信号用のフィルタである。バッフ
ァ20Dは、前段及び後段の回路間の電気的相互作用に
よる悪影響を防ぐ。
【0039】フィルタ切替部20Eは、ドライバ20A
から出力された信号を第1のLPF20Bまたは第2の
LPF20Cのいずれに導くかを切り替える。本実施形
態では、当該フィルタ切替部20Eの属するピン毎エレ
クトロニクス20に対応するDUT100のピンが音声
信号入力用のアナログピンAPINであれば、ドライバ
20Aから出力された信号が第1のLPF20Bへ導か
れるように設定され、一方、DUT100のピンが映像
信号入力用のアナログピンAPINであれば、ドライバ
20Aから出力された信号が第2のLPF20Cへ導か
れるように設定される。
【0040】アナログデジタル切替部20Fは、DUT
100側に通す信号をアナログ信号またはデジタル信号
のいずれかに切り替える。本実施形態では、当該アナロ
グデジタル切替部20Fの属するピン毎エレクトロニク
ス20に対応するDUT100のピンが入力用のデジタ
ルピンDPINであれば、デジタル信号が通るようドラ
イバ20Aの出力が入出力切替部20Gへ接続される。
一方、DUT100のピンが入力用のアナログピンAP
INであれば、アナログ信号が通るようバッファ20D
の出力が入出力切替部20Gへ接続される。
【0041】入出力切替部20Gは、DUT100のピ
ンに信号を入力するか、またはDUT100のピンから
の出力信号を受け取るかを切り替える。本実施形態で
は、当該入力出力切替部20Gの属するピン毎エレクト
ロニクス20に対応するDUT100のピンが入力用で
あれば、試験パターンがDUT100へ伝えられるよう
アナログデジタル切替部20FとDUT100の間の経
路が接続される。DUT100のピンが出力用であれ
ば、DUT100からの出力信号が解析部21に伝えら
れるよう両者の間の経路が接続される。DUT100の
ピンが入出力共用であれば、以上のふたつの経路がとも
に接続され、試験パターンがDUT100に伝えられる
と共に、DUT100からの出力信号が解析部21へ伝
えられる。
【0042】図4に戻り、解析部21は、ピンエレクト
ロニクス19を経由したDUT100の出力信号に基づ
いて各種解析処理を行う。解析処理としては、前記出力
信号がアナログ信号であれば、周波数特性や、群遅延等
を検出してDUT100の性質等を解析する。
【0043】表示部25は、パターンメモリ13aに格
納されている複数の試験パターンを規定するデータに基
づいて、各試験パターンを示すグラフを表示する。本実
施形態では、表示部25は、複数の試験パターンを同一
の時間軸に関するグラフとして表示する。
【0044】図6は、本発明の1実施形態に係る試験装
置の表示部による表示画面の一例を示す図である。表示
画面には、DUT100のデジタルピンDPINであ
る”D1”、”CLOCK”及び、”D2”の各ピンに
入力されるデジタル信号の試験パターンと、DUT10
0のアナログピンAPINである”VDD”、”Ref
1”、”AIN1”の各ピンに入力されるアナログ信号
の試験パターンとが同一の時間軸に関するグラフとして
表示されている。
【0045】設定部23は、複数の試験パターンをDU
T100に供給すべき時刻を受け付ける。本実施形態で
は、マウス、キーボード等の図示しない入力装置により
ユーザから供給すべき時刻を受け付ける。例えば、設定
部23は、図6に示す試験パターンのグラフがマウスに
よりドラッグされて移動された場合に、該当する試験パ
ターンを発生させる時刻として、表示されていた最初の
発生時刻に対して当該移動した距離に相当する時間分を
変更した時刻を受け付ける。
【0046】入力部27は、DUT100に供給すべき
アナログ信号の試験パターンを入力する。ADコンバー
タ29は、入力部27により入力されたアナログ信号の
試験パターンをデジタル変換する。格納制御部31は、
ADコンバータ29により前記アナログ信号の試験パタ
ーンから変換されたデジタル信号の試験パターンのビッ
ト列をパターンメモリ13Aへ格納する。
【0047】図7は、本発明の1実施形態に係るADコ
ンバータの構成の一例を示す図である。本ADコンバー
タ29は、2次ΣΔ変調を行う。ADコンバータ29
は、第1の加算器29A、第2の加算器29Cと、第1
の遅延素子29B、第2の遅延素子29D、第3の遅延
素子29Fと、比較器29Eと、1ビットDA回路29
Gとを有している。第1の遅延素子29Bは、第1の加
算器29Aから出力された信号を遅延させて第1の加算
器29Aに入力する。第2の遅延素子29Dは、第2の
加算器29Cから出力された信号を遅延させて第2の加
算器29Cに入力する。第3の遅延素子29Fは、比較
器29Eから出力された信号を遅延させて、1ビットD
A回路29Gに入力する。1ビットDA回路29Gは、
第3の遅延素子29Fから入力された信号をアナログ信
号に変換して、第1の加算器29A及び第2の加算器2
9Cに入力する。
【0048】第1の加算器29Aは、入力部27から入
力されたアナログ信号に、第1の遅延素子29Bから出
力された信号を加算するとともに、1ビットDA回路2
9Gから出力された信号を減算して出力する。第2の加
算器29Cは、第1の加算器29Aから入力された信号
に、第2の遅延素子29Dから出力された信号を加算す
るとともに、1ビットDA回路29Gから出力された信
号を減算して出力する。比較器29Eは、基準クロック
信号に同期して第2の加算器29Cから出力された信号
を比較し、比較結果を格納制御部31に出力する。オー
バーサンプリングを実現するために、基準クロック信号
の周波数は、入力部27から入力される信号が音声のア
ナログ信号である場合には例えば音声のアナログ信号の
周波数の64倍程度、入力部27から入力される信号が
映像のアナログ信号である場合には例えば映像のアナロ
グ信号の周波数の32〜64倍程度とする。
【0049】図8は、本発明の1実施形態に係る試験装
置におけるアナログ信号の発生手順を示す図である。ま
ず、DUT100に供給する所望のアナログ信号の波形
を選定し(S10)、アナログ信号をサンプリングする
場合のサンプリング周波数fsを決定しておく(S1
2)。ここでサンプリング周波数fsは、基準クロック
信号の周波数とする。そして、選定したアナログ信号
を、例えば、図示しない任意波形発生器により発生させ
て試験装置の入力部27に入力する。
【0050】入力部27から入力されたアナログ信号は
ADコンバータ29に渡され、ADコンバータ29がク
ロック発生部11から供給される基準クロック信号のサ
ンプリング周波数fsに従って、当該アナログ信号をサ
ンプリングし、得られたデジタルデータを格納制御部3
1がパターンメモリ13Aに格納する。こうして、DU
T100に供給するアナログ信号として必要な時間分、
例えば、供給するすべてのアナログ信号、または、アナ
ログ信号の1周期分などをパターンメモリ13Aに格納
する(S14、S16)。DUT100に供給するアナ
ログ信号の試験パターンが複数ある場合には、各試験パ
ターン信号について上記処理を繰り返し行う。
【0051】その後、パターン発生器13が基準クロッ
ク信号に基づいて、パターンメモリ13Aから複数の試
験パターンを規定するデータを取り出し、ピンデータセ
レクタ15及び波形整形器17を介してピンエレクトロ
ニクス19に出力する。ピンエレクトロニクス19はア
ナログ信号として供給すべき試験パターンをアナログ信
号に変換してDUT100の入力用のアナログピンAP
INに出力すると共に、デジタル信号として供給する試
験パターンをDUT100の入力用のデジタルピンDP
INに出力する。ここで、パターンメモリ13Aに格納
されているデータがアナログ信号の1周期分であれば、
パターン発生器13はパターンメモリ13Aに格納され
ているデータを繰り返し出力する一方、パターンメモリ
13Aに格納されているデータがアナログ信号の全体で
あれば、パターン発生器13はパターンメモリ13Aに
格納されデータをそれぞれ一度ずつ出力する(S1
8)。
【0052】図9は、本発明の1実施形態に係るピンエ
レクトロニクスの構成の第2例を示す図である。ここで
図5同等の要素には同一の符号を付し、説明を省略す
る。本ピンエレクトロニクス19は、DUTの各ピンに
対応するピン毎エレクトロニクス20を複数有する。各
ピン毎エレクトロニクス20は、ドライバ20Aと、バ
ッファ20Dと、アナログデジタル切替部20Fと、入
出力切替部20Gと、ラッチ回路としてのフリップフロ
ップ20Hと、LPF20Iとを有する。
【0053】フリップフロップ20Hは、波形整形器1
7から出力される試験パターンがDピンに入力され、ク
ロックピンにクロック生成部11から入力されるジッタ
低減用信号(J.R.:jitter reducer)が入力され
る。ジッタ低減用信号は、パターンメモリ13Aにされ
た当該アナログ信号を規定するデータのサンプリング信
号と同一周波数の信号であり、本実施形態では基準クロ
ック信号、またはそれに所定の遅延時間を持たせた信号
を用いる。一般にジッタの大きさはクロックサイクル中
のタイミングに依存する傾向にあり、ここではジッタが
小さくなるタイミングで試験パターンをラッチする。
【0054】フリップフロップ20Hは、ジッタ低減用
信号の上昇エッジごとに試験パターンをラッチして差動
出力する。すなわち、フリップフロップ20Hは、入力
されたジッタ低減用信号に基づいて、Qピンから試験パ
ターンを出力すると共に、当該試験パターンの反転デー
タを/Qピンから出力する。これにより、入力される試
験パターンに発生しているジッタの影響を低減すること
ができる。LPF20Iは、フリップフロップ20Hか
ら出力された試験パターンを差動入力し、当該差動入力
された試験パターンに基づいて、当該試験パターンをア
ナログ信号に変換して出力する。
【0055】図10は、本発明の1実施形態に係るピン
エレクトロニクスの構成の第3例を示す図である。本ピ
ンエレクトロニクス19は、上記した図9に示す第2例
のピンエレクトロニクス19のピン毎エレクトロニクス
20に、増幅器20J、20Kを更に有する。増幅器2
0Jは、フリップフロップ20HのQピンとLPF20
Iの一方の入力ピンとの間に備えられ、フリップフロッ
プ20HのQピンから出力される試験パターンの電圧レ
ベルを増幅して、LPF20Iに入力する。増幅器20
Kは、フリップフロップ20Hの/QピンとLPF20
Iの他方の入力ピンとの間に備えられ、フリップフロッ
プ20Hの/Qピンから出力される反転された試験パタ
ーンの電圧レベルを増幅して、LPF20Iに入力す
る。このピンエレクトロニクス19によると、アナログ
信号に変換されるデジタル信号を増幅することにより、
アナログ信号の電圧レベルを増幅することができ、アナ
ログ信号の電圧レベルを直接増幅させるアナログアンプ
に比べ、構成が簡素化される。
【0056】図11は、本発明の1実施形態に係るピン
エレクトロニクスの構成の第4例を示す図である。ここ
で、DUT100は、入力されるアナログ信号のオフセ
ットを指定するオフセット信号を出力するrefピンを
有するものとする。本ピンエレクトロニクス19のピン
毎エレクトロニクス20は、ドライバ20Aと、LPF
20Lと入出力切替回路20Gとを有する。
【0057】LPF20Lは、所定のカットオフ周波数
以下の信号を透過させることにより、ドライバ20Aか
ら入力されたデジタル信号の試験パターンをアナログ信
号へ変換すると共に、DUT100のrefピンから入
力されたオフセット信号に基づいて、当該アナログ信号
にオフセットを加えてDUT100の所定のピンに出力
する。
【0058】図12は、本発明の1実施形態に係るピン
エレクトロニクスの出力信号を示す図である。図12
は、図11に示すピンエレクトロニクス19により出力
される試験パターンを示す。同図に示すように、ピンエ
レクトロニクス19からオフセット(ref)が加えら
れた試験パターンがDUT100に出力されている。こ
のように本ピンエレクトロニクス19によると、DUT
100に適切な電圧レベルのアナログ信号を供給するこ
とができる。
【0059】図13は、本発明の1実施形態に係るピン
エレクトロニクスの構成の第5例を示す図である。ここ
で、DUT100は、内部の基準の電圧レベルを規定す
る信号を入力すべきrefピンを有するものとする。ピ
ン毎エレクトロニクス20は、ドライバ20Aと、LP
F20Mと、入出力切替回路20Gと、オフセット信号
発生部20Nとを有する。
【0060】オフセット信号発生部20Nは、DUT1
00における基準電圧レベルを規定する信号を、DUT
100のrefピン及びLPF20Mに供給する。LP
F20Mは、所定のカットオフ周波数以下の信号を透過
させることにより、ドライバ20Aから入力されたデジ
タル信号の試験パターンをアナログ信号へ変換すると共
に、オフセット信号発生部20Nから入力された信号に
基づいて、当該アナログ信号にオフセットを加えてDU
T100の所定のピンに出力する。
【0061】本発明は上記の実施形態に限定されるもの
ではなく、種々の変形が可能である。
【0062】第1の例として、上記実施形態では、ピン
エレクトロニクス19のピン毎ピンエレクトロニクス2
0のすべてを同じ構成にしていたが、ピン毎エレクトロ
ニクスの少なくとも1つを上記の構成にしてもよい。
【0063】第2の例として、上記実施形態では、ピン
毎エレクトロニクス20をアナログ信号とデジタル信号
の試験パターンを選択できる構成にしていたが、いずれ
か一方の試験パターンを出力する構成としてもよい。
【0064】第3の例として、図4に示した試験装置の
構成は自由度が高い。たとえば、パターン発生器13と
ピンエレクトロニクス19だけで試験装置を構成するこ
ともできる。それらに加え、図4の任意の要素を追加し
たものも試験装置とすることができる。例えば、解析部
21は試験装置の一部でもよいし、外付けとしてもよ
い。解析部21は、解析全般を制御するCPUなどの制
御ユニットと、DUT100の出力信号とその期待値信
号を比較する比較器と、比較の結果を記録するためのメ
モリなどを含んでもよい。
【0065】第4の例として、図4等においてDUT1
00を搭載する部分にデバイスマウンタを設けてもよ
い。そのマウンタを含むユニットを試験装置の一部とし
てもよいし、試験装置とは別のユニットとしてもよい。
後者の場合、試験装置とマウンタユニットを会わせて試
験システムとしてもよい。
【0066】第5の例として、図5のピンエレクトロニ
クス19の構成も自由度が高い。例えば、ドライバ20
Aは状況によっては不要である。LPFも2個ではなく
3個以上でもよい。また、LPFの代わりに帯域通過フ
ィルタ(バンドパスフィルタ)を用いてもよい。フィル
タ切替部20E、アナログデジタル切替部20F、入出
力切替部20Gはデップスイッチ、ロータリースイッチ
等の一般的な機械スイッチで構成してもよいし、TTL
やMOSのトライステートバッファやMOSスイッチ等
の電気スイッチで構成してもよい。
【0067】第6の例として、図6のタイミングチャー
ト表示において、信号ごとに時間軸の拡大および縮小可
能な構成としてもよい。一般に高速な論理信号に比べて
電源電圧の変化などは非常に遅いため、例えば図6の電
源電圧「VDD」のみの表示スケールを例えばミリ秒の
オーダーに設定してもよい。その場合、高速のクロック
信号「CLOCK」を例えばナノ秒のオーダーに設定す
ればよい。
【0068】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更ま
たは改良を加えることができることが当業者に明らかで
ある。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の
技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載
から明らかである。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、容易且つ安価に複数の
アナログ信号を電気部品に供給することができる。ま
た、アナログ信号とデジタル信号とを容易且つ高精度に
同期させて電気部品に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の試験装置の構成を示す図である。
【図2】 従来の任意波形発生部の構成を示す図であ
る。
【図3】 従来の試験装置におけるアナログ信号の発生
手順を示す図である。
【図4】 発明の1実施形態に係る試験装置の構成を示
す図である。
【図5】 本発明の1実施形態に係るピンエレクトロニ
クスの構成の第1例を示す図である。
【図6】 本発明の1実施形態に係る試験装置の表示部
による表示の一例を示す図である。
【図7】 本発明の1実施形態に係るADコンバータの
構成の一例を示す図である。
【図8】 本発明の1実施形態に係る試験装置における
アナログ信号の発生手順を示す図である。
【図9】 本発明の1実施形態に係るピンエレクトロニ
クスの構成の第2例を示す図である。
【図10】 本発明の1実施形態に係るピンエレクトロ
ニクスの構成の第3例を示す図である。
【図11】 本発明の1実施形態に係るピンエレクトロ
ニクスの構成の第4例を示す図である。
【図12】 本発明の1実施形態に係るピンエレクトロ
ニクスの出力するアナログ信号を示す図である。
【図13】 本発明の1実施形態に係るピンエレクトロ
ニクスの構成の第5例を示す図である。
【符号の説明】
11 クロック発生部 13 パターン発生器 13A パターンメモリ 15 ピンデータセレクタ 17 波形整形器 19 ピンエレクトロニクス 21 解析部 23 設定部 25 表示部 27 入力部 29 ADコンバータ 31 格納制御部

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力ピンを有する電気部品の電気
    的試験をする試験装置であって、 前記電気部品に供給する試験パターンを規定するデータ
    に基づいて、前記電気部品の前記複数の入力ピンに対し
    て入力すべき複数の試験パターンをデジタル信号で発生
    するパターン発生器と、 前記複数の試験パターンの少なくとも1つについて発生
    されたデジタル信号をアナログ信号に変換する第1フィ
    ルタと、 を含み、前記アナログ信号の試験パターンを含む複数の
    試験パターンが前記電気部品に供給されることを特徴と
    する試験装置。
  2. 【請求項2】 前記試験パターンを規定するデータを記
    憶するパターンメモりを更に含むことを特徴とする請求
    項1に記載の試験装置。
  3. 【請求項3】 前記パターンメモリは、前記電気部品に
    アナログ信号として供給される前記試験パターンを規定
    するデータ、及び電気部品にデジタル信号として供給さ
    れる前記試験パターンを規定するデータを記憶すること
    を特徴とする請求項2に記載の試験装置。
  4. 【請求項4】 前記電気部品に供給される前記アナログ
    信号の試験パターン、及び前記デジタル信号の試験パタ
    ーンを同一の時間軸に関するグラフとして表示する表示
    部を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の試験
    装置。
  5. 【請求項5】 前記アナログ信号の試験パターン及び前
    記デジタル信号の試験パターンを前記電気部品に供給す
    べき時刻を設定する供給時刻設定部を更に備え、 前記パターン発生器は、前記供給すべき時刻に基づいて
    前記試験パターンを発生することを特徴とする請求項3
    または4に記載の試験装置。
  6. 【請求項6】 クロック信号を発生するクロック発生器
    を更に備え、 前記パターン発生器は、前記クロック信号に基づいて、
    前記複数の試験パターンを発生することを特徴とする請
    求項2乃至5のいずれかに記載の試験装置。
  7. 【請求項7】 前記パターンメモリは、前記電気部品に
    アナログ信号として供給される前記試験パターンを規定
    するデータを、自己の1つのアドレスについて1ビット
    ずつ格納し、 前記パターン発生器は、前記クロック信号に基づいて、
    前記各アドレスに格納された1ビットのデータを順次読
    み出して前記試験パターンを発生することを特徴とする
    請求項6に記載の試験装置。
  8. 【請求項8】 前記パターンメモリは、前記電気部品に
    供給すべきアナログ信号の前記試験パターンを、所定の
    サンプリングクロックに従ってデジタル変換して得られ
    るビット列を記憶することを特徴とする請求項2乃至7
    のいずれかに記載の試験装置。
  9. 【請求項9】 前記パターンメモリは、シグマデルタ変
    調を含むデジタル変換により得られるビット列を記憶す
    ることを特徴とする請求項8に記載の試験装置。
  10. 【請求項10】 前記サンプリングクロックは、前記ク
    ロック信号のm/n(ただしm,nはm>0、n>1な
    る整数)の周波数であることを特徴とする請求項8また
    は9に記載の試験装置。
  11. 【請求項11】 前記サンプリングクロックと同一周波
    数のジッタ低減用信号を発生するジッタ低減信号発生器
    と、 前記ジッタ低減用信号に同期して、少なくとも1つの前
    記デジタル信号の試験パターンを出力するラッチ回路と
    を更に備え、 前記第1フィルタは、前記ラッチ回路により出力された
    前記試験パターンをアナログ信号に変換することを特徴
    とする請求項8乃至10のいずれかに記載の試験装置。
  12. 【請求項12】 前記ラッチ回路は、前記ジッタ低減用
    信号に基づいて、前記試験パターンを差動出力し、 前記第1フィルタは、前記差動出力された前記試験パタ
    ーンをアナログ信号に変換することを特徴とする請求項
    11に記載の試験装置。
  13. 【請求項13】 前記ラッチ回路により出力されたデジ
    タル信号の前記試験パターンの電圧レベルを調整して出
    力するドライバを更に有し、 前記第1フィルタは、前記ドライバにより出力された前
    記試験パターンをアナログ信号に変換することを特徴と
    する請求項11または12に記載の試験装置。
  14. 【請求項14】 前記パターン発生器で発生された前記
    デジタル信号の試験パターン、または、前記第1フィル
    タにより前記デジタル信号の試験パターンから変換され
    た前記アナログ信号の試験パターンのいずれかを選択し
    て前記電気部品に提供する選択回路を更に有することを
    特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の試験装
    置。
  15. 【請求項15】 前記第1フィルタと異なる特性を有
    し、前記パターン発生器で発生された前記デジタル信号
    の前記試験パターンをアナログ信号に変換する第2フィ
    ルタと、 前記第1フィルタおよび前記第2フィルタにより変換さ
    れた前記アナログ信号の試験パターンのいずれかを前記
    電気部品に提供するフィルタ切替部と、を更に有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の試
    験装置。
  16. 【請求項16】 前記電気部品は、供給される前記試験
    パターンのオフセットに関するオフセット信号を出力
    し、 前記第1フィルタは、前記オフセット信号に基づいて、
    出力する前記アナログ信号の電圧レベルを調整すること
    を特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の試験
    装置。
  17. 【請求項17】 前記電気部品は、供給される前記試験
    パターンのオフセットを規定するオフセット信号を入力
    し、 前記オフセット信号を前記電気部品に供給するオフセッ
    ト信号発生部を更に備え、 前記第1フィルタは、前記オフセット信号に基づいて、
    出力する前記アナログ信号の電圧レベルを調整すること
    を特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の試験
    装置。
  18. 【請求項18】 前記電気部品に供給すべき前記アナロ
    グ信号の試験パターンを入力する入力部と、 入力された前記アナログ信号の試験パターンを、所定の
    サンプリングクロックに従ってデジタル変換してビット
    列を得るコンバータと、 デジタル変換により得られた前記ビット列の格納処理を
    行う試験パターン格納制御部と、 を更に有することを特徴とする請求項1乃至17のいず
    れかに記載の試験装置。
  19. 【請求項19】 前記コンバータは、シグマデルタ変調
    を含むデジタル変換を行うことを特徴とする請求項18
    に記載の試験装置。
  20. 【請求項20】 前記サンプリングクロックは、前記ク
    ロック信号のm/n(ただしm,nはm>0、n>1な
    る整数)の周波数であることを特徴とする請求項18ま
    たは19に記載の試験装置。
  21. 【請求項21】 複数の入力ピンを有する電気部品の電
    気的試験をする試験方法であって、 前記電気部品に供給する試験パターンを規定するデータ
    に基づいて、前記複数の入力ピンに入力すべき複数の試
    験パターンをデジタル信号で発生する段階と、前記複数
    の試験パターンの少なくとも1つについて発生されたデ
    ジタル信号をアナログ信号に変換する段階と、 前記アナログ信号に関する試験パターンを含む複数の試
    験パターンを前記電気部品に供給する段階と、 を備えたことを特徴とする試験方法。
  22. 【請求項22】 前記電気部品に供給される前記アナロ
    グ信号の試験パターン及び前記デジタル信号の試験パタ
    ーンを同一の時間軸に関するグラフとして表示する段階
    を更に備えることを特徴とする請求項21に記載の試験
    方法。
  23. 【請求項23】 前記アナログ信号の試験パターン及び
    前記デジタル信号の試験パターンを前記電気部品に供給
    すべき時刻を設定する段階を更に備えることを特徴とす
    る請求項21または22に記載の試験方法。
  24. 【請求項24】 前記変換する段階は、前記電気部品に
    ついて定まる、前記試験パターンのオフセット値を参照
    して前記アナログ信号の電圧レベルを調整する段階を含
    むことを特徴とする請求項21乃至23のいずれかに記
    載の試験方法。
  25. 【請求項25】 電気部品の電気的試験をする試験方法
    であって、 前記電気部品に含まれるアナログ回路を試験するための
    信号と、前記電気部品に含まれるデジタル回路を試験す
    るための信号を単一のタイミング信号をもとにデジタル
    データの形で生成する第1段階と、 前記デジタルデータのうち前記アナログ回路を試験する
    ための信号に相当する部分をアナログ信号に変換する第
    2段階と、 前記デジタル回路を試験するための信号に相当する部分
    については前記デジタルデータを、前記アナログ回路を
    試験するための信号に相当する部分については前記アナ
    ログ信号をそれぞれ前記電気部品に供給する第3段階
    と、を含むことを特徴とする試験方法。
  26. 【請求項26】 前記第1段階は、シグマデルタ変調に
    より前記アナログ回路を試験するための信号を前記デジ
    タルデータの一部として生成し、 前記第2段階は低域透過処理又は帯域透過処理を施すこ
    とによって前記デジタルデータの一部を前記アナログ信
    号へ変換することを特徴とする請求項25に記載の方
    法。
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