JP2001182834A - 金属積層形ガスケット - Google Patents
金属積層形ガスケットInfo
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 オープンデッキ型のエンジンに適用する金属
積層形ガスケットにおいて、ガスケットを構成する金属
板の折返し部に挟着するシムを利用し、ガスケットの全
体厚さを容易に確認できる金属積層形ガスケットを提供
する 【解決手段】 燃焼室穴７ａ〜７ｄの穴縁における金属
板３の折返し部３ａにシム１３を挟着する。金属板３の
折返し側の面に、シム１３よりも厚く、シム１３と金属
板３との厚さの和よりも薄い金属板５を折返し部３ａに
重ならない範囲で積層する。シム１３における燃焼室穴
間のシールが不要な部位に、ガスケット厚さを識別する
識別用表示部１５をガスケット下面側から覗見可能に設
ける。
積層形ガスケットにおいて、ガスケットを構成する金属
板の折返し部に挟着するシムを利用し、ガスケットの全
体厚さを容易に確認できる金属積層形ガスケットを提供
する 【解決手段】 燃焼室穴７ａ〜７ｄの穴縁における金属
板３の折返し部３ａにシム１３を挟着する。金属板３の
折返し側の面に、シム１３よりも厚く、シム１３と金属
板３との厚さの和よりも薄い金属板５を折返し部３ａに
重ならない範囲で積層する。シム１３における燃焼室穴
間のシールが不要な部位に、ガスケット厚さを識別する
識別用表示部１５をガスケット下面側から覗見可能に設
ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、オープンデッキ型
エンジンにおけるシリンダヘッドとシリンダブロックと
の間に介装されるシリンダヘッドガスケットとして好適
な金属積層形ガスケットに関するものである。
エンジンにおけるシリンダヘッドとシリンダブロックと
の間に介装されるシリンダヘッドガスケットとして好適
な金属積層形ガスケットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】複数の金属板を積層することにより形成
し、シリンダブロックの燃焼室に対応する複数の燃焼室
穴を備えた金属積層形ガスケットにおいて、各燃焼室穴
の穴縁で一方の外層の金属板を折返すことにより、該燃
焼室穴の周囲のシール部における金属板の積層厚さを調
節して他の平坦部よりも厚く形成し、その部分に締め付
け時の面圧を集中させるようにした金属積層形のガスケ
ットは、内燃機関のシリンダヘッドとシリンダブロック
との間に介装されるシリンダヘッドガスケットとして、
従来より広く知られている。上記シリンダヘッドガスケ
ットにおいては、そのガスケット厚さを微細に調節した
複数種のグレードの製品を製造する場合、それらを目視
では識別することができず、製造後にはそのグレードの
チェックを行うことが困難になる場合が考えられる。
し、シリンダブロックの燃焼室に対応する複数の燃焼室
穴を備えた金属積層形ガスケットにおいて、各燃焼室穴
の穴縁で一方の外層の金属板を折返すことにより、該燃
焼室穴の周囲のシール部における金属板の積層厚さを調
節して他の平坦部よりも厚く形成し、その部分に締め付
け時の面圧を集中させるようにした金属積層形のガスケ
ットは、内燃機関のシリンダヘッドとシリンダブロック
との間に介装されるシリンダヘッドガスケットとして、
従来より広く知られている。上記シリンダヘッドガスケ
ットにおいては、そのガスケット厚さを微細に調節した
複数種のグレードの製品を製造する場合、それらを目視
では識別することができず、製造後にはそのグレードの
チェックを行うことが困難になる場合が考えられる。
【０００３】このような問題を解決するものとして、本
発明者らは、特願平１１−２３９２１号において、第１
の金属板の折返し部により挟着されるシムにおける該折
返し部の端縁部側に、ガスケット厚さを識別するための
識別用表示部を設け、上記第１の金属板における折返し
部と第２の金属板の間から該表示部を目視可能に露出さ
せることにより、ガスケットの全体厚さを容易に確認す
ることができる金属積層形ガスケットを提案している。
上記既提案の金属積層形ガスケットは、シムを挟着した
第１の金属板の厚さを一定にして、全体的な積層厚さの
調整を該第１の金属板の厚さに依存せず、シムと第２の
金属板の厚さを調整することにより、ガスケットの全体
厚さを所要の厚さに設定できると共に、折返す側の第１
の金属板の折返し部に割れが発生するのを抑止でき、し
かも、シムを挟着した第１の金属板の折返し部と第１及
び第２の金属板の積層部との間の段差を一定に保ちなが
ら、ガスケットの全体厚さ、すなわちグレードを調整す
ることができる点で有効なものであり、そのうえ、特に
クローズドデッキ型のエンジンにおけるシリンダヘッド
とシリンダブロックとの間に介装した場合に、上記ガス
ケットを構成する第１の金属板の折返し部に挟着するシ
ムを利用して、ガスケットの全体厚さを容易に確認する
ことができるものである。
発明者らは、特願平１１−２３９２１号において、第１
の金属板の折返し部により挟着されるシムにおける該折
返し部の端縁部側に、ガスケット厚さを識別するための
識別用表示部を設け、上記第１の金属板における折返し
部と第２の金属板の間から該表示部を目視可能に露出さ
せることにより、ガスケットの全体厚さを容易に確認す
ることができる金属積層形ガスケットを提案している。
上記既提案の金属積層形ガスケットは、シムを挟着した
第１の金属板の厚さを一定にして、全体的な積層厚さの
調整を該第１の金属板の厚さに依存せず、シムと第２の
金属板の厚さを調整することにより、ガスケットの全体
厚さを所要の厚さに設定できると共に、折返す側の第１
の金属板の折返し部に割れが発生するのを抑止でき、し
かも、シムを挟着した第１の金属板の折返し部と第１及
び第２の金属板の積層部との間の段差を一定に保ちなが
ら、ガスケットの全体厚さ、すなわちグレードを調整す
ることができる点で有効なものであり、そのうえ、特に
クローズドデッキ型のエンジンにおけるシリンダヘッド
とシリンダブロックとの間に介装した場合に、上記ガス
ケットを構成する第１の金属板の折返し部に挟着するシ
ムを利用して、ガスケットの全体厚さを容易に確認する
ことができるものである。
【０００４】しかしながら、当該ガスケットをオープン
デッキ型のエンジンに適用した場合には、上記識別用表
示部を目視することができない場合が考えられ、必ずし
もガスケットの全体厚さを容易には確認できない可能性
がある。また、上記ガスケットにおいては、特に上記第
１の金属板に挟着されるシムの外周形状がある程度の対
象性を有する場合、該シムを上記金属板に組み付ける際
に、組み付け方向を間違えることがあり、これがトラブ
ルの原因になる。この場合、一旦誤組を行うと、そのチ
ェックを容易に行うことが困難になることが多い。
デッキ型のエンジンに適用した場合には、上記識別用表
示部を目視することができない場合が考えられ、必ずし
もガスケットの全体厚さを容易には確認できない可能性
がある。また、上記ガスケットにおいては、特に上記第
１の金属板に挟着されるシムの外周形状がある程度の対
象性を有する場合、該シムを上記金属板に組み付ける際
に、組み付け方向を間違えることがあり、これがトラブ
ルの原因になる。この場合、一旦誤組を行うと、そのチ
ェックを容易に行うことが困難になることが多い。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】叙上に鑑みて、本発明
の技術的課題は、２枚の金属板を積層することにより形
成した、オープンデッキ型のエンジンにおけるシリンダ
ヘッドとシリンダブロックとの間に介装される金属積層
形ガスケットにおいて、当該ガスケットを構成する金属
板の折返し部に挟着するシムを利用し、ガスケットの全
体厚さを容易に確認することができる金属積層形ガスケ
ットを提供することにある。また、本発明の他の技術的
課題は、第１の金属板に挟着されるシムの組み付け方向
を容易に確認することができるようにして、該シムの誤
組を容易に確認することができる金属積層形ガスケット
を提供することにある。
の技術的課題は、２枚の金属板を積層することにより形
成した、オープンデッキ型のエンジンにおけるシリンダ
ヘッドとシリンダブロックとの間に介装される金属積層
形ガスケットにおいて、当該ガスケットを構成する金属
板の折返し部に挟着するシムを利用し、ガスケットの全
体厚さを容易に確認することができる金属積層形ガスケ
ットを提供することにある。また、本発明の他の技術的
課題は、第１の金属板に挟着されるシムの組み付け方向
を容易に確認することができるようにして、該シムの誤
組を容易に確認することができる金属積層形ガスケット
を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、２枚の金属板を積層することにより形成
し、オープンデッキ型のエンジンにおけるシリンダブロ
ックの燃焼室に対応する複数の燃焼室穴を備えた金属積
層形ガスケットにおいて、上記燃焼室穴の穴縁で第１の
金属板を折返し、その折返し部に、燃焼室穴の周りのシ
ール部の全体の厚さを設定するための厚さ調整用のシム
を挟着すると共に、上記第１の金属板の折返し側の面
に、該シムよりも厚く、該シムと第１の金属板との厚さ
の和よりも薄い段差設定用の第２の金属板を、第１の金
属板の折返し部に重ならない範囲において積層すること
により構成し、上記シムにおける燃焼室穴間のシールが
不要な部位に、ガスケット厚さを識別するための識別用
表示部を、ガスケット下面側から覗見可能に設けたこと
を特徴とするものである。
の本発明は、２枚の金属板を積層することにより形成
し、オープンデッキ型のエンジンにおけるシリンダブロ
ックの燃焼室に対応する複数の燃焼室穴を備えた金属積
層形ガスケットにおいて、上記燃焼室穴の穴縁で第１の
金属板を折返し、その折返し部に、燃焼室穴の周りのシ
ール部の全体の厚さを設定するための厚さ調整用のシム
を挟着すると共に、上記第１の金属板の折返し側の面
に、該シムよりも厚く、該シムと第１の金属板との厚さ
の和よりも薄い段差設定用の第２の金属板を、第１の金
属板の折返し部に重ならない範囲において積層すること
により構成し、上記シムにおける燃焼室穴間のシールが
不要な部位に、ガスケット厚さを識別するための識別用
表示部を、ガスケット下面側から覗見可能に設けたこと
を特徴とするものである。
【０００７】本発明の金属積層形ガスケットのさらに具
体的な構成態様においては、第１の金属板の板厚を一定
に、且つ、上記シムと第２の金属板との板厚の差を一定
に保ちながら、該シムと第２の金属板の板厚を変えるこ
とにより、シムを挟着した第１の金属板の折返し部と第
１及び第２の金属板の積層部との間の段差が一定で全体
厚さを異にするガスケット群を構成することができる。
体的な構成態様においては、第１の金属板の板厚を一定
に、且つ、上記シムと第２の金属板との板厚の差を一定
に保ちながら、該シムと第２の金属板の板厚を変えるこ
とにより、シムを挟着した第１の金属板の折返し部と第
１及び第２の金属板の積層部との間の段差が一定で全体
厚さを異にするガスケット群を構成することができる。
【０００８】また、上記金属積層形ガスケットにおいて
は、シムにおける燃焼室穴間のシールが不要な部位に、
該シムの誤組を防止するための誤組防止用表示部を、ガ
スケット下面側から覗見可能に設けるのが適切である。
は、シムにおける燃焼室穴間のシールが不要な部位に、
該シムの誤組を防止するための誤組防止用表示部を、ガ
スケット下面側から覗見可能に設けるのが適切である。
【０００９】上記構成を有する本発明の金属積層形ガス
ケットは、２枚の金属板を積層することにより形成し
た、オープンデッキ型のエンジンにおけるシリンダヘッ
ドとシリンダブロックとの間に介装される金属積層形ガ
スケットにおいて、当該ガスケットを構成する第１の金
属板の折返し部に挟着するシムを利用し、該シムにおけ
る燃焼室穴間のシールが不要な部位に、ガスケット厚さ
を識別するための識別用表示部を、ガスケット下面側か
ら覗見可能に設けているので、ガスケットの全体厚さを
容易に確認することができる。また、上記第１の金属板
に挟着されるシムにおける燃焼室穴間のシールが不要な
部位に、該シムの誤組を防止するための誤組防止用表示
部をガスケット下面側から覗見可能に設けているので、
該シムの組み付け方向を容易に確認することができ、延
いては該シムの誤組を可及的に抑止し、組付け後の誤組
のチェックも容易に行うことができる。
ケットは、２枚の金属板を積層することにより形成し
た、オープンデッキ型のエンジンにおけるシリンダヘッ
ドとシリンダブロックとの間に介装される金属積層形ガ
スケットにおいて、当該ガスケットを構成する第１の金
属板の折返し部に挟着するシムを利用し、該シムにおけ
る燃焼室穴間のシールが不要な部位に、ガスケット厚さ
を識別するための識別用表示部を、ガスケット下面側か
ら覗見可能に設けているので、ガスケットの全体厚さを
容易に確認することができる。また、上記第１の金属板
に挟着されるシムにおける燃焼室穴間のシールが不要な
部位に、該シムの誤組を防止するための誤組防止用表示
部をガスケット下面側から覗見可能に設けているので、
該シムの組み付け方向を容易に確認することができ、延
いては該シムの誤組を可及的に抑止し、組付け後の誤組
のチェックも容易に行うことができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の金属積層形ガス
ケットの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する
に、図１及び図２は、本発明を、オープンデッキ型の四
気筒エンジンにおけるシリンダヘッドとシリンダブロッ
クとの間に介装されるシリンダヘッドガスケットに適用
した場合を示している。
ケットの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する
に、図１及び図２は、本発明を、オープンデッキ型の四
気筒エンジンにおけるシリンダヘッドとシリンダブロッ
クとの間に介装されるシリンダヘッドガスケットに適用
した場合を示している。
【００１１】この金属積層形ガスケット１は、図１に示
すように、シリンダブロックの燃焼室に対応する４つの
燃焼室穴７ａ〜７ｄ、並びにそれらの穴７ａ〜７ｄの周
辺に分散して、締付ボルトで締め付けるための必要数の
ボルト穴９及び必要数の水穴及びオイル穴等の流体穴１
１を備え、図２及び図３に明確に示すように、折返し加
工に耐える板厚を有する第１の金属板３と、後述の段差
の調整に供する第２の金属板５を積層することにより形
成されている。そして、上記第１の金属板３における燃
焼室穴７の穴縁において、該金属板３の折返し部３ａ
に、各燃焼室穴７ａ〜７ｄの周りのシール部の全体厚さ
を設定するための厚さ調整用の４連シム１３を挟着する
と共に、上記金属板３の折返し側の面に、該シム１３よ
り厚く、該シム１３と金属板３との厚さの和よりも薄い
段差設定用の第２の金属板５を、第１の金属板３の折返
し部３ａに重ならない範囲において積層することによ
り、上記金属板３における折返し部３ａと第２の金属板
５の積層部との間にガスケット段差（ｔ１＋ｔ３−
ｔ２）を形成し、それにより、上記燃焼室穴７ａ〜７ｄ
の周囲のシール部を他の平坦部よりも厚く形成し、締付
ボルト（図示省略）による締め付け時において、その部
分に面圧を集中させるようにしている。そして、上記第
１の金属板３の板厚を一定に、且つ、上記シム１３と第
２の金属板５との板厚の差を一定に保ちながら、該シム
１３と第２の金属板５の板厚を変えることにより、上記
シム１３を挟着した第１の金属板３の折返し部３ａと第
１の金属板３及び第２の金属板５の積層部との間の段差
が一定で全体厚さＴを異にする各種グレードのガスケッ
ト群が構成される。
すように、シリンダブロックの燃焼室に対応する４つの
燃焼室穴７ａ〜７ｄ、並びにそれらの穴７ａ〜７ｄの周
辺に分散して、締付ボルトで締め付けるための必要数の
ボルト穴９及び必要数の水穴及びオイル穴等の流体穴１
１を備え、図２及び図３に明確に示すように、折返し加
工に耐える板厚を有する第１の金属板３と、後述の段差
の調整に供する第２の金属板５を積層することにより形
成されている。そして、上記第１の金属板３における燃
焼室穴７の穴縁において、該金属板３の折返し部３ａ
に、各燃焼室穴７ａ〜７ｄの周りのシール部の全体厚さ
を設定するための厚さ調整用の４連シム１３を挟着する
と共に、上記金属板３の折返し側の面に、該シム１３よ
り厚く、該シム１３と金属板３との厚さの和よりも薄い
段差設定用の第２の金属板５を、第１の金属板３の折返
し部３ａに重ならない範囲において積層することによ
り、上記金属板３における折返し部３ａと第２の金属板
５の積層部との間にガスケット段差（ｔ１＋ｔ３−
ｔ２）を形成し、それにより、上記燃焼室穴７ａ〜７ｄ
の周囲のシール部を他の平坦部よりも厚く形成し、締付
ボルト（図示省略）による締め付け時において、その部
分に面圧を集中させるようにしている。そして、上記第
１の金属板３の板厚を一定に、且つ、上記シム１３と第
２の金属板５との板厚の差を一定に保ちながら、該シム
１３と第２の金属板５の板厚を変えることにより、上記
シム１３を挟着した第１の金属板３の折返し部３ａと第
１の金属板３及び第２の金属板５の積層部との間の段差
が一定で全体厚さＴを異にする各種グレードのガスケッ
ト群が構成される。
【００１２】また、上記第１の金属板３における上記折
返し部３ａの端縁部に対向する部分の近辺に位置させ
て、シール用面厚を高めるためのビード３ｂを形成する
と共に、上記シム１３における上記金属板３のビード３
ｂの内側に位置させて、シール用面圧を高めるためのビ
ード１３ａを形成している。これらのビード３ｂ，１３
ａは必ずしも設ける必要はない。
返し部３ａの端縁部に対向する部分の近辺に位置させ
て、シール用面厚を高めるためのビード３ｂを形成する
と共に、上記シム１３における上記金属板３のビード３
ｂの内側に位置させて、シール用面圧を高めるためのビ
ード１３ａを形成している。これらのビード３ｂ，１３
ａは必ずしも設ける必要はない。
【００１３】そして、上記ガスケット１の全体厚さＴを
識別するため、図４に示すように、上記シム１３におけ
るそれぞれの燃焼室穴７ａ〜７ｄ間のシールが不要な部
位には、ガスケット１の下面側から覗見できるように、
穿孔からなる識別用表示部１５を設けている。なお、図
においては、この識別用表示部１５を燃焼室穴７ａ−７
ｂ間、７ｂ−７ｃ間及び７ｃ−７ｄ間に設けているが、
該表示部１５は、それらの燃焼室穴間のいずれか、また
はそれらのうちの複数箇所に設けることにより、当該ガ
スケット１のガスケット厚さ（グレード）を識別するも
のであり、また、それを設ける位置、あるいはその形状
によってガスケット厚さを識別することもできる。
識別するため、図４に示すように、上記シム１３におけ
るそれぞれの燃焼室穴７ａ〜７ｄ間のシールが不要な部
位には、ガスケット１の下面側から覗見できるように、
穿孔からなる識別用表示部１５を設けている。なお、図
においては、この識別用表示部１５を燃焼室穴７ａ−７
ｂ間、７ｂ−７ｃ間及び７ｃ−７ｄ間に設けているが、
該表示部１５は、それらの燃焼室穴間のいずれか、また
はそれらのうちの複数箇所に設けることにより、当該ガ
スケット１のガスケット厚さ（グレード）を識別するも
のであり、また、それを設ける位置、あるいはその形状
によってガスケット厚さを識別することもできる。
【００１４】さらに、上記第１の金属板３の折返し部３
ａで挟着されるシム１３における燃焼室穴７ａ−７ｂ間
のシールが不要な部位には、該シム１３の左右方向の誤
組を防止するため、ガスケット１の下面側から覗見でき
るように、穿孔からなる誤組防止用表示部１７を設けて
いる。この誤組防止用表示部１７は、それを設ける位
置、すなわち該表示部１７がガスケット１の左右方向の
いずれに変位した位置に覗見できるかによって、上記シ
ム１３の組み付け方向を確認することができるものであ
り、燃焼室穴７ａ−７ｂまたは７ｃ−７ｄ間のいずれか
一方に設けることができるものである。
ａで挟着されるシム１３における燃焼室穴７ａ−７ｂ間
のシールが不要な部位には、該シム１３の左右方向の誤
組を防止するため、ガスケット１の下面側から覗見でき
るように、穿孔からなる誤組防止用表示部１７を設けて
いる。この誤組防止用表示部１７は、それを設ける位
置、すなわち該表示部１７がガスケット１の左右方向の
いずれに変位した位置に覗見できるかによって、上記シ
ム１３の組み付け方向を確認することができるものであ
り、燃焼室穴７ａ−７ｂまたは７ｃ−７ｄ間のいずれか
一方に設けることができるものである。
【００１５】上記構成を有する金属積層形ガスケット１
は、当該ガスケット１を構成する第１の金属板３の折返
し部３ａに挟着するシム１３を利用し、該シム１３にお
ける燃焼室穴間７ａ〜７ｄ間のシールが不要な部位に、
ガスケット厚さを識別するための識別用表示部１５を、
ガスケット１の下面側から覗見可能に設けているので、
該ガスケット１の全体厚さを容易に確認することができ
る。また、上記第１の金属板３に挟着されるシム１３に
おける燃焼室穴７ａ−７ｂ間のシールが不要な部位に、
該シム１３の誤組を防止するための誤組防止用表示部１
７をガスケット１の下面側から覗見可能に設けているの
で、該シム１３の組み付け方向を容易に確認することが
でき、延いては該シム１３の誤組を可及的に抑止し、組
付け後の誤組のチェックも容易に行うことができる。
は、当該ガスケット１を構成する第１の金属板３の折返
し部３ａに挟着するシム１３を利用し、該シム１３にお
ける燃焼室穴間７ａ〜７ｄ間のシールが不要な部位に、
ガスケット厚さを識別するための識別用表示部１５を、
ガスケット１の下面側から覗見可能に設けているので、
該ガスケット１の全体厚さを容易に確認することができ
る。また、上記第１の金属板３に挟着されるシム１３に
おける燃焼室穴７ａ−７ｂ間のシールが不要な部位に、
該シム１３の誤組を防止するための誤組防止用表示部１
７をガスケット１の下面側から覗見可能に設けているの
で、該シム１３の組み付け方向を容易に確認することが
でき、延いては該シム１３の誤組を可及的に抑止し、組
付け後の誤組のチェックも容易に行うことができる。
【００１６】なお、上述した実施例においては、上記識
別用表示部１５及び誤組防止用表示部１７を穿孔からな
るものとしたが、それに限定されず、切欠や突起等、そ
れを設ける位置または数、若しくはその形状によって識
別することができる適宜の手段を採用することができる
ものである。また、本発明の金属積層形ガスケットは、
四気筒エンジンに限らず、他の多気筒エンジンにおける
金属積層形ガスケットに適用することもできる。
別用表示部１５及び誤組防止用表示部１７を穿孔からな
るものとしたが、それに限定されず、切欠や突起等、そ
れを設ける位置または数、若しくはその形状によって識
別することができる適宜の手段を採用することができる
ものである。また、本発明の金属積層形ガスケットは、
四気筒エンジンに限らず、他の多気筒エンジンにおける
金属積層形ガスケットに適用することもできる。
【００１７】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明の金属積
層形ガスケットによれば、２枚の金属板を積層すること
により形成した、オープンデッキ型のエンジンにおける
シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に介装される
金属積層形ガスケットにおいて、当該ガスケットを構成
する第１の金属板の折返し部に挟着するシムを利用し、
該シムにおける燃焼室穴間のシールが不要な部位に、ガ
スケット厚さを識別するための識別用表示部を、ガスケ
ット下面側から覗見可能に設けているので、ガスケット
の全体厚さを容易に確認することができる。また、上記
第１の金属板に挟着されるシムにおける燃焼室穴間のシ
ールが不要な部位に、該シムの誤組を防止するための誤
組防止用表示部をガスケット下面側から覗見可能に設け
ているので、該シムの組み付け方向を容易に確認するこ
とができ、延いては該シムの誤組を可及的に抑止し、組
付け後の誤組のチェックも容易に行うことができる。
層形ガスケットによれば、２枚の金属板を積層すること
により形成した、オープンデッキ型のエンジンにおける
シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に介装される
金属積層形ガスケットにおいて、当該ガスケットを構成
する第１の金属板の折返し部に挟着するシムを利用し、
該シムにおける燃焼室穴間のシールが不要な部位に、ガ
スケット厚さを識別するための識別用表示部を、ガスケ
ット下面側から覗見可能に設けているので、ガスケット
の全体厚さを容易に確認することができる。また、上記
第１の金属板に挟着されるシムにおける燃焼室穴間のシ
ールが不要な部位に、該シムの誤組を防止するための誤
組防止用表示部をガスケット下面側から覗見可能に設け
ているので、該シムの組み付け方向を容易に確認するこ
とができ、延いては該シムの誤組を可及的に抑止し、組
付け後の誤組のチェックも容易に行うことができる。
【図１】本発明の金属積層形ガスケットの実施例を示す
平面図である。
平面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線における拡大断面図である。
【図３】図１のＢ−Ｂ線における拡大断面図である。
【図４】本発明の金属積層形ガスケットにおけるシムの
正面図である。
正面図である。
【図５】同識別用表示部及び覗見用表示部の部分拡大正
面図である。
面図である。
１ 金属積層形ガスケット ３，５ 金属板 ７ａ〜７ｄ 燃焼室穴 １３ａ 折返し部 １３ シム １５ 識別用表示部 １７ 誤組防止用表示部
Claims (3)
- 【請求項１】２枚の金属板を積層することにより形成
し、オープンデッキ型のエンジンにおけるシリンダブロ
ックの燃焼室に対応する複数の燃焼室穴を備えた金属積
層形ガスケットにおいて、 上記燃焼室穴の穴縁で第１の金属板を折返し、その折返
し部に、燃焼室穴の周りのシール部の全体の厚さを設定
するための厚さ調整用のシムを挟着すると共に、上記第
１の金属板の折返し側の面に、該シムよりも厚く、該シ
ムと第１の金属板との厚さの和よりも薄い段差設定用の
第２の金属板を、第１の金属板の折返し部に重ならない
範囲において積層することにより構成し、 上記シムにおける燃焼室穴間のシールが不要な部位に、
ガスケット厚さを識別するための識別用表示部を、ガス
ケット下面側から覗見可能に設けた、ことを特徴とする
金属積層形ガスケット。 - 【請求項２】請求項１に記載の金属積層形ガスケットに
おいて、 第１の金属板の板厚を一定に、且つ、上記シムと第２の
金属板との板厚の差を一定に保ちながら、該シムと第２
の金属板の板厚を変えることにより、シムを挟着した第
１の金属板の折返し部と第１及び第２の金属板の積層部
との間の段差が一定で全体厚さを異にするガスケット群
を構成可能にした、ことを特徴とする金属積層形ガスケ
ット。 - 【請求項３】請求項１または２に記載の金属積層形ガス
ケットにおいて、 第１の金属板に挟着されるシムにおける燃焼室穴間のシ
ールが不要な部位に、該シムの誤組を防止するための誤
組防止用表示部を、ガスケット下面側から覗見可能に設
けた、ことを特徴とする金属積層形ガスケット。
Priority Applications (4)
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|---|---|---|---|
| JP37057099A JP3751786B2 (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 金属積層形ガスケット |
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ID=18497240
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| JPS6382863U (ja) * | 1986-11-18 | 1988-05-31 | ||
| US4759585A (en) * | 1987-06-26 | 1988-07-26 | Ishikawa Gasket Co., Ltd. | Steel laminate gasket with meshing corrugated beads |
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| JPH0769014B2 (ja) * | 1990-02-28 | 1995-07-26 | 日本ラインツ株式会社 | 積層型ガスケット |
| JPH0450763U (ja) * | 1990-09-03 | 1992-04-28 | ||
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-
1999
- 1999-12-27 JP JP37057099A patent/JP3751786B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2000
- 2000-11-20 US US09/715,062 patent/US6478302B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-11-24 EP EP00125273A patent/EP1113199A3/en not_active Withdrawn
- 2000-12-27 KR KR10-2000-0082580A patent/KR100449279B1/ko not_active IP Right Cessation
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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