JP2001182693A - 送風機 - Google Patents

送風機

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JP2001182693A JP2000359688A JP2000359688A JP2001182693A JP 2001182693 A JP2001182693 A JP 2001182693A JP 2000359688 A JP2000359688 A JP 2000359688A JP 2000359688 A JP2000359688 A JP 2000359688A JP 2001182693 A JP2001182693 A JP 2001182693A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原動機（２）により駆動されるラジアルファン
（３）を備え、このラジアルファンが、ファン軸心
（４）の周りに回転可能なファン輪体（５）とこのファ
ン輪体（５）を少なくとも部分的に囲むファンケーシン
グ（６）とを含み、ファンケーシング（６）がファン軸
心（４）にほぼ垂直に位置するその前側壁（７）にファ
ン軸心（４）の範囲にて吸入口（８）を有する、表面
（１）を清掃する形式の送風機を改良して、運転中の騒
音発生を清掃作用を著しく損なうことなしに低減するこ
とである。 【解決手段】鐘状減衰体（９）を吸入口（８）の範囲に
て前側壁（７）に配置し、この鐘状減衰体（９）が前側
壁（７）にほぼ平行にかつこれに間隔をおいて位置し、
さらに吸入口（８）を覆う減衰壁（１０）と、吸入口
（８）と減衰壁（１０）とを囲む鐘状壁部（１１）とを
有し、その場合鐘状壁部（１１）に吸入窓（１２）が設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、請求項１の前提部分に
記載の構成を有する送風機に関する。
【０００２】
【従来の技術】表面を落ち葉等から清掃するのに用いら
れる送風機は、高い性能のラジアルファンを備えてい
る。高い空気送出効率と回転数のために高い騒音が発生
し、これは使用者のみならず周辺地域にも著しい悪影響
を及ぼす。このため、住居地域や保養のための公園での
このような送風機の使用は限定される。また、次第に厳
しくなる騒音発生規則の遵守が困難となる。送出効率お
よび特に流出速度の構造的制限のために、清掃作用が低
減することになる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上に
記した形式の送風機を改良して、運転中の騒音発生を清
掃作用を著しく損なうことなしに低減することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、請求項１の構成を有する送風機により解決され
る。
【０００５】
【作用および効果】この解決のため、本発明では、ファ
ンケーシングの前側壁にて吸入口の範囲に減衰壁を備え
る鐘状減衰体を配置し、該減衰壁が前側壁にほぼ平行に
かつこれに間隔をおいて位置しそして吸入口を覆うこと
を提案する。この減衰壁により吸入口からほぼ軸方向に
流出する音エネルギーのかなりの部分は、吸入口内に逆
戻りするかまたは減衰壁の材料に吸収される。カラー状
に減衰壁を囲み、減衰壁を前側壁に対し間隔をおいて保
持し、かつ吸入口を囲む鐘状壁部を配置することによ
り、吸入口に、従ってファンに、新鮮な空気を供給する
周側の大きな吸入窓のための場所がつくられる。周側配
置のために、小さい音の流出しか生ぜず、その場合鐘状
壁部に１つだけの吸入窓を設け、これが、送風機の設定
された作業姿勢に関し、清掃すべき表面を指向するよう
に配置するのが有利である。この場合、吸入窓を通って
流出する少しの音波は清掃すべき表面に当り、特にこの
表面が芝床等であるときは、１部はここで吸収される。
それによって、騒音レベルの一層の低減が達成可能であ
る。
【０００６】有利な構成において、吸入窓は、その有効
流動横断面がファンケーシングの吸入口の流動横断面よ
りも大きいように形成されている。それによって、流動
抵抗の高まりによりファンの回転数、従って騒音発生が
増えることが防止される。その場合、吸入窓が大きく構
成されたときも、鐘状減衰体の機械的補強作用を行う支
持リブを設けるのが有利である。さらに支持リブは、大
きな異物に対しファンを保護する保護格子を形成し、ま
た一般の機械保護規則の遵守に役立つものである。
【０００７】前側壁の吸入口を囲むように吸入窓の縁部
および減衰壁と結合されている空気誘導壁を鐘状減衰体
に配置することにより、吸入窓から吸入口への渦巻の少
ない空気流動が達成可能となる。渦巻を低減することに
より、騒音レベルは一層低減される。その場合、前側壁
に載る接合縁にパッキン唇状体を設け、それによって付
加的な空気の吸入を阻止するのが有利である。これは、
渦巻形成の減少に寄与する。空気誘導壁、減衰壁および
鐘状壁部により形成される空間は、固体を伝わる音響の
別の減衰空間として利用することができる。遮音材料、
特に泡化遮音材料を配置することにより、良好な音響吸
収が可能である。
【０００８】固体を伝わる音響をさらに低減するため
に、減衰壁がその吸入口に向いた側に遮音板を設け、こ
の遮音板が簡単に保持カラー部に形状拘束的に保持され
るようにすることができる。吸入口に向いた側に遮音板
を配置することにより、遮音板は鐘状減衰体により外部
からの機械的損傷に対し保護される。遮音板に汚れにく
い材料を選択することは有利である。
【０００９】空気誘導壁と保持カラーを鐘状減衰体と一
体的に構成することにより、製作兼組立て費用の低減の
他に、振動騒音の防止も達成可能である。鐘状減衰体を
ダイカストされた合成物質、特にポリアミドで構成する
ことにより、高い機械的負荷能力の他に、良好な材料減
衰作用も与えられ、それによって固体を伝わる音響のさ
らなる低減が達成可能となる。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１に示す送風機は、原動機２に
より駆動されるラジアルファン３を有するが、この場合
原動機２は破線により内燃機関として図式的に示されて
いる。ラジアルファン３は、電動機によっても駆動可能
である。ファンケーシング６内には、原動機２と接続さ
れかつファン軸心４の周りに回転するファン輪体５が設
けられており、このファン輪体５はファンケーシング６
と協同して吸入口８を通して空気を吸入しかつ送風管２
３を通し加速して吐出する。吸入口８は、ファン軸心４
の中央にてファンケーシング６の前側壁７に配置されて
いる。送風機を表面１上に置くために、らせん形のファ
ンケーシング６の周側に２つの脚部２５が設けられてい
る。脚部２５に対向して、送風機の携帯と操作のための
取り手２４が設けられている。送風機は、清掃すべき表
面１に関し予定された作業態勢にあるところを示し、そ
の場合送風管２３は表面１に対しゆるやかな角度で傾斜
している。
【００１１】図１に示す送風機のファンケーシング６
は、組み立てられた殻体より形成され、そのうちの１つ
の半殻体２７を図２に斜視図にて示す。半殻体２７に、
送風管２３を収納する吐出接続部２６、脚部２５および
その他の殻体との結合のための多数のねじ孔２８が一体
的に成形されている。前側壁７に、減衰壁１０とこれを
鐘状に囲む鐘状壁部１１とを備える鐘状減衰体９が設け
られている。鐘状減衰体９は、その減衰壁１０でもって
吸入口８（図１）を覆っている。鐘状壁部１１には、支
持リブ１３を設けた吸入窓１２が設けられ、吸入窓１２
の窓方向３０は清掃すべき表面１を指向している。鐘状
壁部１１は、その他の周範囲では薄壁であり、リブ２９
により補強構成されている。鐘状減衰体９は、ファンケ
ーシング６のらせん形にほぼ対応する周輪郭を有する。
鐘状減衰体９の周輪郭は脚部２５の範囲にて平らにさ
れ、それによって原動機２の作動中の送風機を表面１上
に置く場合、吸入窓１２を通しての汚れ粒子の過度な吸
引が防止される。
【００１２】図２に示す鐘状減衰体９とファンケーシン
グ６との結合は、ねじ、ばねクリップ、速成締め金等に
より行うことができる。図３に示す鐘状減衰体９の内面
図から、鐘状減衰体９と一体的に構成されかつファンケ
ーシング６に固定のための２つの自在ボルト３２が、吸
入窓１２の側方で鐘状減衰体９に設けられているのが判
る。鐘状減衰体９は、ラジアルファン３（図１）の保守
作業や清掃作業のため自在ボルト３２の周りに旋回可能
になっており、そして図２に示す閉止位置では、２つの
ねじ結合部３３により保持されている。このため、鐘状
減衰体９と一体的に構成された２つのねじドーム３１が
設けられている。鐘状壁部１１に設けられかつ支持リブ
１３を備える吸入窓１２は、窓方向３０に対しほぼ対称
に周方向に延び、そしてファン軸心４に関して角度範囲
ｂに亘り延びている。角度範囲ｂと図４に詳細に示す間
隔ａとは、吸入窓１２の横断面積が図１の吸入口８の横
断面積よりも大きくなる寸法にされている。吸入窓１２
は、周方向に側部を縁部１４により境界されている。空
気誘導壁１５は、減衰壁１０および縁部１４と結合され
そしてほぼ部分円筒を形成するように形づくられている
ので、図２に示す鐘状減衰体９の閉止状態では、吸入口
８を吸入窓１２に対向する側で囲っている。空気誘導壁
１５は、減衰壁１０および鐘状壁部１１とともに、リブ
３４により区分された減衰室１８を形成し、この減衰室
１８内に特に泡化形成による遮音材料１９が設けられて
いる。
【００１３】図４は、ファン軸心４に対し同心にカラー
部３５により境界されている吸入口８を具備する半殻体
２７を横断面図にて示す。前側壁７に設けられた鐘状減
衰体９は閉止状態にて示されている。減衰壁１０は、前
側壁７に対しほぼ平行に間隔ａを置いて位置し、そして
ファン軸心４の方向に見て吸入口８を覆っている。減衰
壁１０の吸入口８に向いた側に、汚れにくい材料２２よ
りなる遮音板２０が保持カラー２１により形状拘束的に
保持されているが、しかし遮音板２０は粘着によりまた
はばねクリップ等により保持することも可能である。空
気誘導壁１５は、カラー部３５の外方で吸入口８を囲
み、そしてその接合縁部１６でもって前側壁７に載置さ
れている。接合縁部１６にパッキン唇状体１７が設けら
れており、接合縁部１６はこのパッキン唇状体１７によ
り軸方向に前側壁７に対し、そして半径方向に前側壁７
に設けたふくらみ部３６に対し密封されている。鐘状減
衰体９、空気誘導壁１５、保持カラー２１および断面に
て示すリブ３４は、ダイカストされたポリアミドより一
体的に製作されている。
【００１４】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による送風機の実施例の図式図である。
【図２】鐘状減衰体を具備する図１の送風機の部分斜視
図である。
【図３】図２の鐘状減衰体の内面図である。
【図４】図３の線IV−IVによる鐘状減衰体の断面図であ
る。
【符号の説明】
１ 表面 ２ 原動機 ３ ラジアルファン ４ ファン軸心 ５ ファン輪体 ６ ファンケーシン
グ ７ 前側壁 ８ 吸入口 ９ 鐘状減衰体 １０ 減衰壁 １１ 鐘状壁部 １２ 吸入窓 １３ 支持リブ １４ 周縁部 １５ 空気誘導壁 １６ 接合縁 １７ パッキン唇状体 １８ 減衰室 １９ 遮音材料 ２０ 遮音板 ２１ 保持カラー ２２ 汚れにくい材料

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 原動機（２）により駆動されるラジアル
    ファン（３）を備え、このラジアルファンがファン軸心
    （４）の周りに回転可能なファン輪体（５）とこのファ
    ン輪体（５）を少なくとも部分的に囲むファンケーシン
    グ（６）とを含み、その場合ファンケーシング（６）が
    ファン軸心（４）にほぼ垂直に位置するその前側壁
    （７）にファン軸心（４）の範囲にて吸入口（８）を有
    する、表面（１）を清掃するための送風機において、鐘
    状減衰体（９）を前側壁（７）に配置し、この鐘状減衰
    体（９）が前側壁（７）にほぼ平行にそしてこれに間隔
    （ａ）をおいて位置しかつ吸入口（８）を覆う減衰壁
    （１０）を有し、そして鐘状減衰体（９）が吸入口
    （８）と減衰壁（１０）とを囲む鐘状壁部（１１）を含
    み、その場合鐘状壁部（１１）に吸入窓（１２）が設け
    られていることを特徴とする送風機。
  2. 【請求項２】 吸入窓（１２）が清掃すべき表面（１）
    を指向していることを特徴とする、請求項１に記載の送
    風機。
  3. 【請求項３】 吸入窓（１２）の横断面積が吸入口
    （８）の横断面積よりも大きいことを特徴とする、請求
    項１または２に記載の送風機。
  4. 【請求項４】 吸入窓（１２）に支持リブ（１３）が設
    けられていることを特徴とする、請求項１ないし３の１
    つに記載の送風機。
  5. 【請求項５】 鐘状減衰体（９）に、減衰壁（１０）お
    よび吸入窓（１２）の周縁部（１４）と結合されかつ吸
    入口（８）を部分的に囲む空気誘導壁（１５）が配置さ
    れていることを特徴とする、請求項１ないし４の１つに
    記載の送風機。
  6. 【請求項６】 空気誘導壁（１５）が前側壁（７）の方
    に向いた側に接合縁（１６）を有し、この接合縁（１
    ６）に前側壁（７）に接合するパッキン唇状体（１７）
    が設けられていることを特徴とする、請求項５に記載の
    送風機。
  7. 【請求項７】 減衰壁（１０）、鐘状壁部（１１）およ
    び空気誘導壁（１５）が、遮音材料（１９）を設けた減
    衰室（１８）を形成することを特徴とする、請求項５ま
    たは６に記載の送風機。
  8. 【請求項８】 遮音材料（１９）が減衰室（１８）内に
    泡化形成されていることを特徴とする、請求項７に記載
    の送風機。
  9. 【請求項９】 減衰壁（１０）の吸入口（８）の方に向
    いた側に遮音板（２０）が設けられていることを特徴と
    する、請求項１ないし８の１つに記載の送風機。
  10. 【請求項１０】 遮音板（２０）が減衰壁（１０）に設
    けられた保持カラー（２１）により形状拘束的に保持さ
    れていることを特徴とする、請求項９に記載の送風機。
  11. 【請求項１１】 遮音板（２０）が汚れにくい材料（２
    ２）よりなることを特徴とする、請求項９または１０に
    記載の送風機。
  12. 【請求項１２】 鐘状減衰体（９）、空気誘導壁（１
    ５）および保持カラー（２１）が一体的に構成されてい
    ることを特徴とする、請求項１ないし１１の１つに記載
    の送風機。
  13. 【請求項１３】 鐘状減衰体（９）がダイカストされた
    合成物質、特にポリアミドよりなることを特徴とする、
    請求項１ないし１２の１つに記載の送風機。
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