JP2001180201A - キャストホイール - Google Patents

キャストホイール

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JP2001180201A
JP2001180201A JP37146599A JP37146599A JP2001180201A JP 2001180201 A JP2001180201 A JP 2001180201A JP 37146599 A JP37146599 A JP 37146599A JP 37146599 A JP37146599 A JP 37146599A JP 2001180201 A JP2001180201 A JP 2001180201A
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浩史 野呂
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 中空にしたスポーク33の壁34a,3
4aに、外面又は内面若しくは外面及び内面に突出する
外リブ35、内リブ36を設けた。 【効果】 リブによって、スポークの壁の曲げ剛性を高
めることができ、壁にリブを設けない場合に比べて、壁
の固有振動数を変化させることができ、例えば、外部か
らスポークに多い頻度で伝わる振動の振動数から壁の固
有振動数を遠ざけることができるため、スポークの壁の
共振の頻度を少なくし、スポークで発生する騒音、ひい
てはキャストホイールで発生する騒音を抑えることがで
きる。更に、スポークの壁の曲げ剛性が高くなるため、
壁が共振した場合でも、スポーク、キャストホイールか
ら発生する騒音を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポークを中空に
したキャストホイールの軽量化並びに静音化技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】中空構造のキャストホイールとしては、
例えば、特開平9−104201号公報「自動二輪車の
キャストホイール」に記載されたものが知られている。
上記技術には、同公報の図6に示される通り、スポーク
部9の側壁10の内面に複数の上側溝10a及び複数の
下側溝10bを設けたキャストホイールが記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記技術において、例
えば、キャストホイールを装着した車輪をエンジン側の
ドライブスプロケットからドライブチェーン、ドリブン
スプロケットを介して駆動すると、ドライブスプロケッ
トとドライブチェーンとの噛み合いによる振動によっ
て、キャストホイールの側壁10が共振することが考え
られる。
【0004】特に、上記技術の側壁10に複数の上側・
下側溝10a,10bを設けることで、側壁10に多数
の薄肉部が形成され、側壁10が振動しやすい構造であ
るため、上記した共振時には側壁10の振動が大きくな
り、この振動がスポーク部9の中空部で拡大され、大き
な騒音が発生しやすくなる。
【0005】そこで、本発明の目的は、スポークを中空
にしたキャストホイールを対象にそれの軽量化及び静音
化を達成することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、車軸に回転自在に取付けるハブと、タイ
ヤを装着するリムと、これらのハブ及びリムを結合する
複数本のスポークとからなる中空構造のキャストホイー
ルにおいて、中空にした前記スポークの壁に、外面又は
内面若しくは外面及び内面に突出するリブを設けたこと
を特徴とする。
【0007】リブにより、スポークの壁の曲げ剛性を高
める。壁にリブを設けない場合に比べて、壁にリブを突
出させると、壁の固有振動数を変化させることができ、
例えば、外部からスポークに多い頻度で伝わる振動の振
動数から壁の固有振動数を遠ざけることができるため、
スポークの壁の共振の頻度を少なくし、スポークで発生
する騒音、ひいてはキャストホイールで発生する騒音を
抑えることができる。更に、スポークの壁の曲げ剛性が
高くなるため、壁が共振した場合でも、スポーク、キャ
ストホイールから発生する騒音を抑えることができる。
【0008】請求項2は、リブを、ハブとリムとを繋ぐ
形状にしたことを特徴とする。
【0009】ハブとリムとをリブで繋ぐことで、ハブと
リムとの間の壁をリブで補強する。この補強により、ス
ポークの全体の壁の曲げ剛性を高めることができるた
め、スポークの長手方向と直交する方向の変形を小さく
することができる。
【0010】従って、スポークの壁にリブを設けない場
合に比べて、スポークの壁の固有振動数を大きくなる側
へ変化させることができる。これにより、スポーク、キ
ャストホイールから発生する騒音を抑えることができ
る。
【0011】請求項3は、リブが、スポーク軸を略中心
とした環状リブであることを特徴とする。
【0012】環状リブにより、スポーク軸を略中心とし
た壁の曲げ剛性を高める。壁の曲げ剛性を高めたこと
で、スポークの壁に環状リブを設けない場合に比べて、
スポークの壁の固有振動数を大きくなる側へ変化させる
ことができる。これにより、スポーク、キャストホイー
ルから発生する騒音を抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るキャストホイールを装
着した自動二輪車の要部側面図であり、自動二輪車10
は、車体フレーム11にエンジン及び変速機からなるパ
ワーユニット12を取付け、このパワーユニット12の
後部にスイング自在にスイングアーム13を取付け、こ
のスイングアーム13の後端部に車軸14を介して後輪
15を回転自在に取付け、パワーユニット12の出力側
となるドライブスプロケット16と後輪15に取付けた
ドリブンスプロケット17とにドライブチェーン18を
掛けた車両である。
【0014】後輪15は、中空のキャストホイール21
と、このキャストホイール21に取付けたタイヤ22と
からなる。ここで、25はマフラ、26はシート、27
はテールランプ、28はリヤフェンダである。
【0015】図2は本発明に係るキャストホイール(第
1の実施の形態)の側面図であり、キャストホイール2
1は、車軸14(図1参照)に回転自在に取付けるハブ
31と、タイヤ22(図1参照)を取付けるリム32
と、これらのハブ31及びリム32を結合するスポーク
33・・・(・・・は複数個を示す。以下同様。)とからな
る。スポーク33は、側壁34の外面にハブ31とリム
32とを繋ぐリブとしての外リブ35,35(奥側の符
号35は不図示)を形成したものである。
【0016】図3は図2の3−3線断面図であり、キャ
ストホイール21は、ハブ31及びスポーク33を中空
に形成した部材であり、スポーク33は、薄肉にした側
壁34の内面にハブ31とリム32とを繋ぐリブとして
の内リブ36,36を形成したものである。ここで、4
1,41は車軸14(図1参照)をベアリングを介して
取付けるための車軸取付け部、42はハブ31の両端部
を繋ぐ筒状連結部、43はハブ31にディスクブレーキ
用ディスクプレートを取付けるためのボルト挿入穴、S
は中空部である。
【0017】図4は図2の4−4線断面図であり、スポ
ーク33は、略楕円形状断面の側壁34を有する。この
側壁34における短軸MAに交わる壁を壁部34a,3
4aとし、長軸LAに交わる壁を壁部34b,34bと
すると、スポーク33は、壁部34a,34aの外面に
外リブ35,35を突出させ、壁部34a,34aの内
面に内リブ36,36を突出させたものである。この場
合、外リブ35,35、内リブ36,36は長軸LAに
交わる壁部34b,34bに設けてもよい。
【0018】以上に述べたキャストホイール21の作用
を次に説明する。図5(a),(b)はキャストホイー
ルの作用を比較する説明図であり、(a)は比較例、
(b)は本実施例を示し、(a),(b)のそれぞれの
図の左側はキャストホイールの要部断面図、右側はそれ
ぞれのキャストホイールの壁における固有振動の状態を
グラフ(縦軸は振幅、横軸は時間を表す。)で示したも
のである。(a)に示した比較例において、中空のキャ
ストホイール100は、スポーク101とリム102と
を備える。103,104はスポーク101の壁であ
る。スポーク101の壁103,104は、外部から所
定の周波数の振動、例えば、キャストホイール100を
装着した車輪をエンジン側のドライブスプロケットから
ドライブチェーン、キャストホイール100に取付けた
ドリブンスプロケットを介して駆動する時のドライブス
プロケットとドライブチェーンとの噛み合いによる振動
等の、車両の通常走行において多い頻度で発生する振動
が伝わると、例えば、図の矢印a,a又は矢印b,bの
ように共振する。この場合、スポーク101の壁10
3,104が薄肉になれば、共振の振幅はより大きくな
る。ここで、壁103,104の固有振動の周期をT1
とする。
【0019】(b)に示した本実施例において、キャス
トホイール21のスポーク33の側壁34a,34aに
外リブ35及び内リブ36を備えたことで、壁34a,
34aの曲げ剛性を高めることができ、(a)に示した
壁103,104に比較して、壁34a,34aの変形
を小さくすることができ、また、(a)に示した壁10
3,104の固有振動数に比べて、壁34a,34aの
固有振動数を大きい側へ変化させることができる。即
ち、壁34a,34aの固有振動の周期をT2とする
と、T2<T1であり、T2,T1から求められる固有
振動数1/T2,1/T1の関係は、1/T2>1/T
1となる。
【0020】従って、例えば、外部から、(a)の比較
例で説明したのと同一の所定の周波数の振動がスポーク
33に伝わっても、壁34a,34aが共振せず、キャ
ストホイール21から騒音が発生することがない。ま
た、外部からスポーク33に伝わる振動の周波数が変化
して、壁34a,34aの固有振動数と一致し、壁34
a,34aが図の矢印,又は矢印,のように共
振したとしても、壁34a,34aは曲げ剛性が高いた
め、振動の振幅を小さくすることができ、騒音の発生を
抑えることができる。
【0021】以上の図3及び図4に説明したように、本
発明は、車軸14(図1参照)に回転自在に取付けるハ
ブ31と、タイヤ22(図1参照)を装着するリム32
と、これらのハブ31及びリム32を結合する複数本の
スポーク33とからなる中空構造のキャストホイール2
1において、中空にしたスポーク33の壁34a,34
aに、外面に突出する外リブ35及び内面に突出する内
リブ36を設けたことを特徴とする。
【0022】上記構成により、外リブ35、内リブ36
によって、スポーク33の壁34a,34aの曲げ剛性
を高めることができ、壁34a,34aに外リブ35、
内リブ36を設けない場合に比べて、壁34a,34a
の固有振動数を変化させることができ、例えば、外部か
らスポーク33に多い頻度で伝わる振動の振動数から壁
34a,34aの固有振動数を遠ざけることができるた
め、スポーク33の壁34a,34aの共振の頻度を少
なくし、スポーク33から発生する騒音、ひいてはキャ
ストホイール21から発生する騒音を抑えることができ
る。
【0023】更に、スポーク33の壁34a,34aの
曲げ剛性が高くなるため、外部からスポーク33に伝わ
る振動に壁34a,34aが共振した場合でも、壁34
a,34aの振動を小さくすることができ、スポーク3
3、キャストホイール21から発生する騒音を抑えるこ
とができる。
【0024】また、本発明は、外リブ35、内リブ36
を、ハブ31とリム32とを繋ぐ形状にしたことを特徴
とする。上記構成により、ハブ31とリム32との間の
壁34a,34aを外リブ35、内リブ36で補強する
ことができ、スポーク33の全体の壁の曲げ剛性を高め
ることができるため、スポーク33の壁34a,34a
の固有振動数を大きくなる側へ変化させることができ
る。従って、上記したのと同様に、キャストホイール2
1から発生する騒音を抑えることができる。
【0025】図6(a)〜(d)は本発明に係るキャス
トホイール(第2の実施の形態)のスポークの断面図で
ある。なお、(a)〜(d)に示す図の上下方向がキャ
ストホイールの車軸の延びる方向である。(a)は、略
楕円形状断面のスポーク51の側壁52において、短軸
MAに交わる壁を壁部52a,52aとし、長軸LAに
交わる壁を壁部52b,52bとする(以下の(b)〜
(d)についても同様。)と、壁部52a,52aに、
車軸の延びる方向に突出するとともに、壁部52a,5
2aのそれぞれの外面に突出する外リブ35,35を設
けたことを示す。
【0026】上記した壁部52aは、壁部52bよりも
面積が大きく平面に近いので共振が発生しやすいため、
このような壁部52aに外リブ35,35を設けること
によって、その共振を低減する効果が大きくなり、この
結果、キャストホイールの共振による騒音の発生を防ぐ
ことができる。
【0027】(b)は、略楕円形状断面のスポーク51
の壁部52a,52aに、車軸の延びる方向に突出する
とともに、壁部52a,52aのそれぞれの内面に突出
する内リブ36,36を設けたことを示す。これによ
り、内リブ36,36によって、(a)に示した外リブ
35,35と同様の理由で、壁部52aの共振を低減す
る効果が大きくなり、キャストホイールの騒音の発生を
防ぐことができる。
【0028】更に、(b)によれば、内リブ36とした
ことで、キャストホイールの外観に影響を与えることな
く、騒音低減効果を得ることができる。また、かかる中
空ホイールの短軸MAに交わる壁部52a,52aのみ
にリム32(図3参照)とハブ31(図3参照)とを繋
ぐ形状とした外リブ35,35(図(a)参照)又は内
リブ36,36を設けることとした場合には、キャスト
ホイールの軽量化と低騒音化という本発明の目的を最も
効果的に達成することができる。
【0029】(c)は、略楕円形状断面のスポーク51
の壁部52b,52bに、車軸の延びる方向と直交する
方向に突出するとともに、壁部52b,52bのそれぞ
れの外面に突出するリブとしての外リブ54,54を設
けたことを示す。
【0030】(d)は、略楕円形状断面のスポーク51
の壁部52b,52bに、車軸の延びる方向と直交する
方向に突出するとともに、壁部52b,52bのそれぞ
れの内面に突出するリブとしての内リブ55,55を設
けたことを示す。
【0031】これにより、長軸LAに交わる壁部52
b,52bに共振が発生する場合であっても、その共振
を低減することができ、キャストホイールの共振による
騒音の発生を防ぐことができる。上記した(b)の内リ
ブ36,36及び(d)の内リブ55,55については
外部に露出しないため、スポーク51の外観性を向上さ
せることができる。
【0032】図7(a)〜(d)は本発明に係るキャス
トホイール(第3の実施の形態)のスポークの断面図で
ある。(a)は、スポーク61の側壁62に、スポーク
軸SAを中心とした環状リブ63を形成したことを示
す。なお、L1は環状リブ63のスポーク軸SAの延び
る方向の長さであり、側壁62の固有振動数を変化させ
る度合いに応じて適宜変更することができ、必要に応じ
た固有振動数としつつ、軽量なキャストホイールとする
ことができる。
【0033】(b)は、(a)のb−b線断面図であ
り、スポークの側壁62の内面に突出する環状リブ63
を設けたことを示す。このように側壁62の内面に環状
リブ63を設けることで、環状リブ63が外部に露出す
ることがないため、スポーク61の外観性を向上させる
ことができる。
【0034】(c)は、スポーク61の側壁62に、ス
ポーク軸SAを中心とした環状リブ65を形成したこと
を示す。なお、L2は環状リブ65のスポーク軸SAの
延びる方向の長さであり、側壁62の固有振動数を変化
させる度合いに応じて適宜変更しても差し支えない。
(d)は、(c)のd−d線断面図であり、スポークの
側壁62の外面に突出する環状リブ65を設けたことを
示す。
【0035】以上の図7(a)〜(d)で説明したよう
に、本発明は、環状リブ63,65が、スポーク軸SA
を略中心としたリブであることを特徴とする。上記構成
により、スポーク軸SAを略中心とした側壁62の曲げ
剛性を高めることができ、スポーク61の側壁62に環
状リブ63,65を設けない場合に比べて、スポーク6
1の側壁62の固有振動数を大きくなる側へ変化させる
ことができる。従って、キャストホイールのスポーク6
1から発生する騒音を抑えることができる。
【0036】このような環状リブ63,65を、スポー
ク軸SAの延びる方向の一部だけ(例えば、図7(a)
のL1に相当する部分)に設けたので、キャストホイー
ルの軽量化を達成しつつ、側壁の共振を低減し、キャス
トホイールからの騒音の発生を無くすことができる。
【0037】図8(a)〜(c)は本発明に係るキャス
トホイール(第4の実施の形態)のスポークの断面図で
ある。(a)は、スポーク71の側壁72の壁としての
壁部72b,72b間にブリッジ73を一体に渡したこ
とを示す。
【0038】(b)は、(a)のb−b線断面図であ
り、スポーク71の中空部Sの中心にブリッジ73を配
置したことを示す。このようなブリッジ73を設けたこ
とで、壁部72b,72bを一体にすることができ、壁
部72b同士の曲げ剛性をより高めることができる。
【0039】(c)は、スポーク71とハブ75との境
界部分にブリッジ76を設けたことを示す。このブリッ
ジ76と(a),(b)で説明したブリッジ73とを組
合わせることで、スポーク71の根元部及びスポーク7
1の中間部の曲げ剛性を高めることができ、より騒音の
発生を抑えることができる。
【0040】尚、本発明のリブは、スポークの外面や内
面の図4、図6に示した位置に限らず、任意の位置に設
けてもよい。このように、リブ、環状リブ、ブリッジの
設置位置、個数、方向はスポークの共振状態を考慮して
適宜決めてよい。また、スポークに、上記したリブ、環
状リブ、ブリッジの中から2種類又は3種類を適宜組合
わせて設けてもよい。更に、図6に示した第2の実施の
形態では、車軸の延びる方向に、スポーク51の略楕円
形状断面の短軸MAに交わる壁部52a,52aを配置
したが、これに限らず、車軸の延びる方向に、スポーク
51の略楕円形状断面の長軸LAに交わる壁部52b,
52bを配置してもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1のキャストホイールは、中空にしたスポ
ークの壁に、外面又は内面若しくは内面及び外面に突出
するリブを設けたので、リブによって、スポークの壁の
曲げ剛性を高めることができ、壁にリブを設けない場合
に比べて、壁の固有振動数を変化させることができ、例
えば、外部からスポークに多い頻度で伝わる振動の振動
数から壁の固有振動数を遠ざけることができるため、ス
ポークの壁の共振の頻度を少なくし、スポークで発生す
る騒音、ひいてはキャストホイールで発生する騒音を抑
えることができる。更に、スポークの壁の曲げ剛性が高
くなるため、壁が共振した場合でも、スポーク、キャス
トホイールから発生する騒音を抑えることができる。
【0042】請求項2のキャストホイールは、リブを、
ハブとリムとを繋ぐ形状にしたので、ハブとリムとの間
の壁をリブで補強することができ、スポークの全体の壁
の曲げ剛性を高めることができるため、スポークの長手
方向と直交する方向の変形を小さくすることができる。
【0043】従って、スポークの壁にリブを設けない場
合に比べて、スポークの壁の固有振動数を大きくなる側
へ変化させることができる。これにより、スポーク、キ
ャストホイールから発生する騒音を抑えることができ
る。
【0044】請求項3のキャストホイールは、リブが、
スポーク軸を略中心とした環状リブであるので、スポー
ク軸を略中心とした壁の曲げ剛性を高めることができ、
スポークの壁に環状リブを設けない場合に比べて、スポ
ークの壁の固有振動数を大きくなる側へ変化させること
ができる。これにより、スポーク、キャストホイールか
ら発生する騒音を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャストホイールを装着した自動
二輪車の要部側面図
【図2】本発明に係るキャストホイール(第1の実施の
形態)の側面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】キャストホイールの作用を比較する説明図
【図6】本発明に係るキャストホイール(第2の実施の
形態)のスポークの断面図
【図7】本発明に係るキャストホイール(第3の実施の
形態)のスポークの断面図
【図8】本発明に係るキャストホイール(第4の実施の
形態)のスポークの断面図
【符号の説明】
10…自動二輪車、14…車軸、21…キャストホイー
ル、22…タイヤ、31…ハブ、32…リム、33…ス
ポーク、34a,52a,52b…壁、35,36,5
4,55,63,65…リブ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸に回転自在に取付けるハブと、タイ
    ヤを装着するリムと、これらのハブ及びリムを結合する
    複数本のスポークとからなる中空構造のキャストホイー
    ルにおいて、中空にした前記スポークの壁に、外面又は
    内面若しくは外面及び内面に突出するリブを設けたこと
    を特徴とするキャストホイール。
  2. 【請求項2】 前記リブは、前記ハブと前記リムとを繋
    ぐ形状にしたことを特徴とする請求項1記載のキャスト
    ホイール。
  3. 【請求項3】 前記リブは、スポーク軸を略中心とした
    環状リブであることを特徴とする請求項1記載のキャス
    トホイール。
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