JP2005306318A - 自動車用ロードホイール - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車用ロードホイールにおいて、スポーク部の形状を工夫することにより、スポーク部の重量の増加を抑えつつ、ロードホイールの剛性を高くする
【解決手段】スポーク部5のインナ側の表面5iにはスポーク長手方向にリブ6を立設する。リブ6の高さ低減開始箇所9よりもハブ部2側(内周側)ではリブ6の高さを略一定とする。高さ低減開始箇所9よりもリム部4側(外周側)ではリブ6の終端部6rrの高さを、結合箇所8のリブ高さ位置6hとリブ6の終端である結合箇所10の高さ位置6rを結ぶ一点鎖線よりもインナ側に向けて突出するような高さとする。
【選択図】図3

Description

本発明は、ロードノイズを原因とする車内騒音および振動を低減する自動車用ロードホイールに関するものである。
車両走行中には、タイヤと路面間で生じる振動が、ロードホイール、サスペンションを介して車体へ伝達する。この振動はロードノイズといわれ、車室内に騒音および振動をもたらす原因となる。
ロードノイズの伝達経路にあるロードホイールは、一般に200〜300Hzの帯域で固有振動数を有するため、この帯域の振動がタイヤからロードホイールへ入力されると、ロードホイール自身との共振と相俟って、振動伝達が特に大きくなり、車内騒音が悪化することが知られている。
また、200〜300Hzの帯域では、タイヤの固有振動数とも一致し、タイヤの空洞共鳴による振動伝達も相俟って車内騒音がさらに悪化する場合がある。
そこでロードホイールの剛性を高めて固有振動数を200〜300Hzの帯域よりも上げることが、車室内の騒音および振動の低減に有効である。
ところでロードホイールの上記共振中は、ホイールのハブ部とリム部とを結合する複数の放射状スポーク部にねじれや褶曲による図7(a)に示すような「面倒れ現象」が顕著になる。なお、図7(a)中のロードホイールは、ねじれや褶曲を一目瞭然にするため、スポーク部の変形を誇張して表している。
ロードホイールの振動伝達低減対策として具体的には、スポーク部の剛性を高めて「面倒れ現象」が400Hz以上の帯域で生じるよう設計するのが有効であり、このような発明としては従来、例えば特許文献1に記載のごときものが知られている。特許文献1に記載の車両用ホイールは、各ハブボルト孔の両側に一対のスポーク部を設け、これらスポーク部の長手方向に直角な断面積をハブ部に近づくほど大きく構成し、複数の放射状スポーク部の剛性を高めて面倒れ現象が400Hz以上の振動で生じるよう構成したものである。
特開2002−293101号公報
しかし、上記従来のような車両用ホイールにあっては、以下に説明するような問題を生ずる。
つまり、先ず各ハブボルト孔の両側に一対のスポーク部を有する形状のロードホイールにしか適用できないため、ハブボルト孔の2倍のスポーク本数を設ける必要が生じ、デザイン上の制約が大きくなって実施の態様が限定される。
また、スポーク部の上記断面積をハブ部に近づくほど大きくするに際し、スポーク部の長手方向全体に亘って断面積をリム部に向けて一定に減少させるため、以下に説明する問題が内在することを確かめた。
まず、この問題を説明するに先立ち、本願発明者が上記の「面倒れ現象」について更なる研究を行った結果得た技術的考察を説明する。
図7(a)に示すように、面倒れ現象とは、ハブ部およびリム部の間で放射状に配置したスポーク部が、ホイール回転軸方向に振幅をもつ波形で振動・変形するものであるが、この変形は図7(b)に示すような3点支持ばりにモデル化することができる。図7(b)中、Hはハブ部、Oはホイール回転軸、Rはリム部、Sはホイール直径上にあるスポーク部である。面倒れ現象を生じているスポーク部Sは、両端および中心をピンで支持し、中心にモーメントMを作用するモデルに表わすことができる。
図7(b)に示した直径分のスポーク部Sのうち、半径分のスポーク部Sに着目すると、図7(c)に示すようにハブ側を固定端とし、リム側を自由端とする片持ちばりの自由端に、モーメントMをスポーク長さLで割った力Fが作用するモデルと等価である。
片持ちばりの最適解(自由端に作用する力に抗して、少ない体積で大きな剛性を得ることができるはりの立体的形状)は、図8(a)に示すようにはりの横断面の断面形状が円(半径をR,rで示す)であって、その半径は自由端側が固定端側より小さくなる。また、その縦断面形状は図8(b)に実線で示すような図および以下の式で表わすことができる。
Figure 2005306318

ここで、Lははりの全長、xははりの自由端から長手方向の距離、Rははりの固定端の断面の半径、rははりの自由端から距離xの位置における断面半径とする。これよりはりの表面は、長手方向にわたって3次関数の放物線となる。
つぎに、上記の片持ちばりと同じ体積Vおよび全長Lを持ち、断面形状が一定の図8(b)に一点鎖線で示した中実円筒を考慮するため、そのはりの断面半径Yを求める。
まず、体積Vを求めるに、これは次式から求め得る。
Figure 2005306318

式(2)よりYは、
Figure 2005306318

となる。
上記の片持ちばりと、断面半径Yの中実円筒のはりとを、それぞれの軸が一致するよう重ねて示した図8(b)によれば、スポーク部Sを設計するにあたっては、ハブ側の断面積を略一定で大きくすればよく、リム側の断面積を大きくしてもスポーク部Sの重量が増加するだけで剛性の向上がそれほど期待できないことがわかる。
ここで、両者のはりの自由端から、片持ちはりの断面形状と中実円筒の断面形状が一致する位置までの距離をXeを求めるには、前記(1)式に
Figure 2005306318

を代入することにより、距離Xeを求めることができ、
Figure 2005306318

となる。
また、上記の最適解(自由端に作用する力に抗して、少ない体積で大きな剛性を得ることができるはりの立体的形状)について付言すれば、図9(a)に示すように片持ちばりがその全長にわたって一定幅を持った楔状の場合の最適解も、はりの厚さは自由端側が固定端側より小さくなる。また、その断面形状は図9(b)に実線で示すように以下の式で表わすことができる。
Figure 2005306318

ここで、Dははりの固定端における厚さの半分値、dははりの自由端から距離xの位置における厚さの半分値とする。これよりはりの表面は、長手方向にわたって2次関数の放物線となる。
つぎに、楔状である場合の最適解についても片持ちばりと同じ体積Vおよび全長Lを持ち、断面形状が一定の図14(b)に一点鎖線で示した直方体を考慮し、両者の厚さが一致する位置までの距離Xeを求めると、
Figure 2005306318

となる。
すなわち、図8に示した立体形状であっても、図9に示した一定幅の楔状であっても、断面が一致する位置までの距離Xeは略同じ値である。
そして、はりの形状は固定端側で略一定の太さを確保しつつ、自由端側を細くすればよく、自由端側を太くしてもはりの重量が増加するだけで剛性の向上がそれほど期待できない。
従って、以上の技術的考察を考慮すれば、前記したごとくスポーク部の長手方向に直角な断面積がスポーク部の長手方向全体に亘って一定に減少する従来のロードホイールにあっては、スポーク部の剛性を確保しようとすると、リム側の断面積が剛性に寄与しないのに必要以上に大きくなってロードホイールの重量増を招き、かといってこの重量増を回避しようとすると、今度はスポーク部の剛性を要求とおりのものにし得ず、これら重量および剛性の要求を両立させることができないという問題を生ずる。
本発明は、上述した技術的な考察結果に基づき、上記した従来のロードホイールが抱える重量および剛性の両立に関する問題を解消しつつ、ロードノイズを低減可能な自動車用ロードホイールを提案することを目的とする。
この目的のため本発明による自動車用ロードホイールは、請求項1に記載のごとく、
ホイール中心部にあるハブ部と、タイヤを装着するリム部とを、ホイール径方向を長手方向とする複数のスポーク部で結合した自動車用ロードホイールにおいて、
ロードホイールの実用状態で車幅方向内側となる前記スポーク部のインナ面に補強用のリブを、該スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所から前記長手方向へ、スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所とスポーク部インナ面およびリム部間の結合箇所との間における任意の箇所まで延在させて設け、
スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所における該リブの高さを、スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所から遠いリブ終端における該リブの高さより高くし、
該リブの少なくとも一部の高さをスポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所のリブ高さ位置と前記リブ終端のリブ高さ位置を結ぶ線よりも前記車幅方向内側に向けて突出するような高さとしたことを特徴としたものである。
かかる本発明の自動車用ロードホイールによれば、スポーク部のインナ面にスポークの長手方向にまたがるリブを形成しスポーク部の長手方向の曲げ強度を補剛するとともに、ロードホイールの剛性に大きな影響をもたないスポーク部のリム側部分については、これらリブのリブ高さを低くして、あるいはリブを設けず、更に、ロードホイールの剛性に影響をもち、かつ、リブの高さを確保できる部分についてはリブの高さを高くすることにより、
重量の増加を最小限に押さえながら「面倒れ現象」が生じるロードホイールの剛性を高めて固有振動数を上げることができる。
したがって本発明によれば、ロードホイールが抱える重量および剛性の両立に関する問題を解消し、ロードホイールの軽量化に寄与するとともに車内騒音を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の実施例になる自動車用ロードホイールを車幅方向斜め内方から見た斜視図である。
自動車用ロードホイール1の回転中心にあるハブ部2には、図示せざるアクスル部材に取り付けるための複数のハブボルト孔3を、ホイール回転軸に設けたセンタ孔11から等距離に、かつ等間隔に穿設する。
なお、ロードホイール1を車両に取り付ける実用状態で、図1中に表されているハブ部2の端面は車幅内方に向かう。以下、車幅内方へ向かう側をインナ側という。
インナ側と反対にあって、ロードホイール1を車両に取り付ける実用状態で車幅外方に向かう側をアウタ側という。
自動車用ロードホイール1の外周には、図示せざるタイヤを装着する中空円筒状のリム部4を形成する。リム部4の周縁部のうちアウタ側の周縁部4oと、ハブ部2の外周との間を、ロードホイール径方向を長手方向とする複数のスポーク部5で一体に結合する。
スポーク部5の表面のインナ側に向かうインナ面5iには、スポーク部5の曲げ強度を補強するために、幅方向中央で長手方向に延在するよう一定幅のリブ6を設ける。スポーク部5の両側縁には長手方向全長に亘りフランジ7を設ける。
図2は、図1中A−Aで断面とし、矢の方向から見た横断面図であり、スポーク部5の長手方向に直角な断面の形状を示す。なお、A−A断面は、ハブ部2とリム部4との中間部分のスポーク部5横断面である。
フランジ7の側縁7sはインナ側へ向けて折曲し、リブ6の高さにおいて一致する。
また、横断面形状においてスポーク部5のアウタ側の表面5oは、図2(a)に示すように略平面でもよく、あるいは図2(b)に示すようにアウタ側に突出する凸曲面としてもよく、あるいは図2(c)に示すようにインナ側に窪んだ凹曲面としてもよく、デザイン上の自由度を持たせることが可能である。
図3は、図1に示した自動車用ロードホイール1を、B−B面で断面とし、この断面を矢印の方向からみた断面図であり、ハブ部2からスポーク部5を長手方向に経てリム部4に至るまでの縦断面を示すものである。
インナ面5iとアウタ面5oとは略平行であり、スポーク部5本体の肉厚は略均一である。なお、ハブ部2とリム部5との中間部分でインナ面5icをインナ側に僅かにふくらませて、スポーク部5本体の肉厚を僅かに多くしているが、これはスポーク部5本体に作用する応力を分散させるようにした解析結果による。
リブ6は、ハブ部2とスポーク部5との結合箇所8から、外周側にかけて延在し、スポーク部5とリム部4の結合箇所10までに至り、リブ6のハブ部2側の端部と、リム部4側の端部は、それぞれハブ部2とリム部4と接合している。
車幅内方に向かうインナ側の表面5iにリブ6を立設したことから、リブ6はインナ側へ突出する。この突出量をリブの高さという。
結合箇所8におけるリブの高さ(8と6hとの距離H1)は、この結合箇所8から遠いリブ6の終端(本実施例では結合箇所10)におけるリブの高さ(10と6rとの距離H2)よりも高くし、スポーク部5のリム部4側の剛性よりハブ部2側の剛性を高くする。
さらに、リブ6のリム部4側の部分6rrの高さを、結合箇所8のリブ6の高さ位置6hとリブ終端の高さ位置6rを結ぶ一点鎖線よりもインナ側に向けて突出するような高さとし、上述した(6)式および図9に示した楔状をリブ6に取り入れる。
リブ6が、上述の楔状により近い形状となるようにするために、上述した(5)式および図8(b)中の距離Xeに相当するスポーク部5の長手方向中間位置には高さ低減開始箇所9を設け、この高さ低減開始箇所9を境界としてリブ6の高さを一層低減させる。つまり、リブ6の高さは結合箇所8から長手方向へ低減させ始める。一方、高さ低減開始箇所9よりもリム部4側では、リム部4に近づくにつれて高さを一層低くし、リブ6の終端であるリム部4との結合箇所10の近傍においてリブ6の高さをもっとも低くする。
具体的には結合箇所8から高さ低減開始箇所9までは、リブ6の高さを、(6)式の2次曲線または(1)式の3次曲線として表されるが実際にはほぼ直線のように徐々に低減させ、あるいは、図3に示すようにインナ面5iと対向して設けられるブレーキキャリパとの隙間を確保するよう、リブ6の高さを6bのようにやや低くする。上記した図2にも示したように、フランジ側縁7sの高さとリブ6の高さは、高さ低減開始箇所9からハブ部2(リブ高さ位置6h)にかけて一致する。
高さ低減開始箇所9よりもリム部4側では、リブ6の高さを、(6)式の2次曲線または(1)式の3次曲線等の放物線とし、上記した図3の一点鎖線に対し、終端部6rrがインナ側に突出するようにしつつ、リブ6の高さを滑らかに低減させる。終端の高さ位置6rでは、終端部6rrとリム部4間で応力集中に因る金属疲労および破断が生じるのを防止するため隅肉部6cを設けて、終端部6rrとリム部4を滑らかに結合する。
高さ低減開始箇所9の位置は、上述した(5)式および(6)式の結果に基づき、スポーク部5のインナ面5iおよびハブ部2間の結合箇所8とスポーク部5のインナ面5iおよびリム部4間の結合箇所10との間における中間位置とする。
ここで付言すると、本発明のロードホイール1は、スポーク部5のインナ面5iに長手方向に延在するリブ6を設け、該リブ6の高さを上述した技術的考察の結果得られた(1)式または(6)式に基づき定めるものであるが、これらの式はあくまで上述した技術的な考察結果の本旨を説明するための数値化モデルにすぎず、厳密に(1)式または(6)式に合わせる必要はない。つまり、上述した技術的な考察結果の本旨は、固定端側(ハブ部2側)でスポーク部5の剛性を略一定に確保しつつ、自由端側(リム部4側)でスポーク部5の剛性を低くすればよい、ということである。
この本旨に基づきリブ6の高さを定めることにより、上記した従来のロードホイールが抱える重量および剛性の両立に関する問題を解消することができるのである。したがって例えば、ロードホイール1取り付け時のレイアウトの関係上リブ6の高さを充分確保できない場合には、リブ6の幅を増すことにより、リブ6の剛性を確保してもよいこと勿論である。
また、この本旨に基づけば、リブ6を図3に示したようにスポーク部5の長手方向全体に立設する本実施例の他、
図4の斜視図に示すようにリブ6の終端6eをスポーク部5のインナ面5iおよびハブ部2間の結合箇所8とスポーク部5のインナ面5iおよびリム部4間の結合箇所10との間における中間部分まで延在させて設けてもよい。図4はスポーク部5をインナ側から見た斜視図であり、リブ6の形状の特徴を説明するため模式的に示したもので、リブ6のハブ部2側部分ではリブ6の高さをリム部4に近づくにつれて漸次減少させ、リブ6のリム部4側部分ではリブ6の高さをリム部4に近づくにつれてハブ部2側部分より大きく減少させる。
図4中、スポーク部5の中間位置であって、結合箇所8からスポーク部5全長Lsの40%の距離Laだけ外周側の位置と、結合箇所8からスポーク部5全長Lsの60%の距離Lbだけ外周側の位置との間の区間には、高さ低減開始箇所9を設ける。
そしてリム部4側にある終端6eは、高さ低減開始箇所9とインナ面5iおよびリム部4間の結合箇所10との間とする。
またリブ6の高さを、高さ低減開始箇所9およびリム部4側の終端6eとの間における終端部6rrで、図5(a)中矢で示すように一層低減を行わせて、インナ側にふくらんだ放物線となるよう構成する。
図5(a)は、図4に示した高さ低減開始箇所9から終端6eまでのリブ6形状を拡大して示す斜視図であり、高さ低減開始箇所9よりもリム部4側では、リム部4に近づくにつれてリブ6の高さHを低くする。また、リブ幅Bは一定である。
なお図4(a)に示した他、図4(b)乃至(d)に示すように、高さ低減開始箇所9よりもリム部4側では、リム部4側に向かうにつれてリブ幅Bを小さくしてもよい。
すなわち、図4(b)に示すようにリム部4側に向かうにつれてリブ幅Bの減少率を小さくして、終端6eをリム部4側へ向けて引き伸ばすよう設けてもよい。あるいは図4(c)に示すようにリム部4側に向かうにつれてリブ幅Bの減少率を大きくして、終端6eをリム部4側へ向けて丸めるよう設けてもよい。あるいは図4(d)に示すようにリブ幅Bの減少率を一定にして、終端6eをリム部4側へ向けて尖らすよう設けてもよい。また、図4(a),(b)に示すように終端6eでリブ幅Bを残しておいてもよく、あるいは図4(c),(d)に示すようにリム部4側でリブ幅Bを0となるよう終端6eを鋭くしてもよい。
ところで本実施例においては、ロードホイール1の剛性に大きな影響をもつスポーク部5のハブ部2との結合箇所8から長手方向へ、そのインナ面5iにスポーク部5の補強用のリブ6を立設する。結合箇所8における該リブ6の高さを、結合箇所8から遠いリブ6の終端における該リブ6の高さ6r(または終端6eの高さ)より高くする。そして、このリブ6の少なくとも終端部6rrの高さを図3中、一点鎖線よりもインナ側となるよう突出させてインナ側にふくらんだ放物線となるよう構成するとともにリブ6の幅の減少量をバブ部2側より大きくなるように構成したことから、ロードホイール1の重量の増加を最小限に押さえながらロードホイール1の剛性を高めることが可能となり、重量および剛性の要求を両立させることができる。
また図3に示すようにリブ6をハブ部2からリム部4まで延在させるとともに、一点鎖線を基準としたリブ6の高さを、ハブ部2側6bでアウタ側へ凹ませるような高さとし、リム部側6rrでインナ側へ突出させるような高さとし、リブ6の幅をハブ部2側で大きく、リム部4側で小さくなるようにしたことにより、
上述した技術的な考察結果に基づき、固定端側(ハブ部2側)でスポーク部5の剛性を略一定に確保しつつ、自由端側(リム部4側)でスポーク部5の剛性を低くすることが可能となり、ロードホイール1の重量の増加を最小限に押さえながらロードホイール1の剛性を高めて重量および剛性の要求を両立させることができる。また、ロードホイール1のインナ側に設けたブレーキキャリパとリブ6との間で隙間を確保して、相互に干渉することを防止することができる。
また図3および図4に示すようにリブ6の高さを、結合箇所8からスポーク部5の長手方向へ低減させ始め、この低減量は、結合箇所8から結合箇所8と結合箇所10との間における中間部に設けた高さ低減開始箇所9までの低減量より、高さ低減開始箇所9からリム部4側への低減量を大きくしたことにより、
上述した技術的な考察結果に基づき、リブ6を上記の図9に示した楔形のようにして、効果的にスポーク部5の剛性を高めることができる。
なお、本実施例ではロードホイール1が5本のスポーク部5を有するが、本発明のリブ形状を実施するにあたっては、スポーク本数は5本に限定されない。例えば、周方向幅(横断面積)の大きなスポーク部を3本有する図6(a)に示すように3本タイプのロードホイールであってもよく、あるいは周方向幅(横断面積)の小さなスポーク部を8本有する図6(b)に示すような8本タイプのロードホイールであってもよい。
また、スポーク部5の全長も本実施例に限定されず、本発明のリブ形状を実施するにあたっては例えば、図6(c)に示すようにスポーク部5のホイール径方向全長が相対的に短いディッシュタイプのロードホイール1であってもよい。
また、本実施例では、1本のスポーク部5につき1つのリブ6を立設したが、複数のリブを設けても本発明の効果である重量および剛性の両立を実現すること勿論である。
本発明の実施例になる自動車用ロードホイールを車幅方向斜め内方からみた斜視図である。 同スポーク部を、図1中のA−A面で断面とし、この断面を矢の方向からみた横断面図であって、 (a)は、本実施例を、 (b)および(c)はその他の実施例を示す。 同ロードホイールを、図1中のB−B面で断面とし、この断面を矢の方向からみた縦断面図である。 本発明の他の実施例になる自動車用ロードホイールのスポーク部を車幅方向斜め内方からみた模式図である。 同スポーク部のリブ終端部を拡大して示す斜視図であって、 (a)は、図4に示した他の実施例を、 (b),(c),(d)は更に他の実施例を示す。 本発明の別の実施例になる自動車用ロードホイールを車幅方向からみた正面図であって、 (a)は3本のスポーク部を有する他の実施例を、 (b)は8本のスポーク部を有する他の実施例を、 (c)は6本のスポーク部を有する他の実施例を示す。 スポーク部に生じる「面倒れ現象」を示す図であり、 (a)は、ねじれや褶曲を一目瞭然にするため、スポーク部を誇張して表した斜視図、 (b)は、3点支持ばりにモデル化した線図、 (c)は、片持ちばりにモデル化した線図である。 同片持ちばりの最適な立体的形状を示す図であり、 (a)は、斜視図、 (b)は、同片持ちばりを、同片持ちばりと同じ体積および同じ全長であって断面積一定の中実円筒ばりと重ね合わせて示す平面図である。 同片持ちばりの最適な楔形状を示す図であり、 (a)は、斜視図、 (b)は、同片持ちばりを、同片持ちばりと同じ体積および同じ全長であって断面積一定の長方形ばりと重ね合わせて示す平面図である。
符号の説明
1 ロードホイール
2 ハブ部
3 ハブボルト孔
4 リム部
5 スポーク部
5i スポーク部のインナ面
6 リブ
7 フランジ
9 リブの高さ低減開始箇所

Claims (4)

  1. ホイール中心部にあるハブ部と、タイヤを装着するリム部とを、ホイール径方向を長手方向とする複数のスポーク部で結合した自動車用ロードホイールにおいて、
    ロードホイールの実用状態で車幅方向内側となる前記スポーク部のインナ面に補強用のリブを、該スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所から前記長手方向へ、スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所とスポーク部インナ面およびリム部間の結合箇所との間における任意の箇所まで延在させて設け、
    スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所における該リブの高さを、スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所から遠いリブ終端における該リブの高さより高くし、
    該リブの少なくとも一部の高さを、スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所のリブ高さ位置と前記リブ終端の高さ位置を結ぶ線よりも前記車幅方向内側に向けて突出するような高さとしたことを特徴とする自動車用ロードホイール。
  2. 前記リブの前記リム部側の高さを、前記スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所のリブ高さ位置と前記リブ終端の高さ位置を結ぶ線よりも前記車幅方向内側に突出させるような高さとしたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ロードホイール。
  3. 前記リブを前記ハブ部から前記リム部まで延在させるとともに、前記リブの前記ハブ部側の高さを、前記スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所のリブ高さ位置と前記リブ終端の高さ位置とを結ぶ線よりも車幅方向外側に凹ませるような高さとし、
    前記リブの前記リム部側の高さを、前記スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所のリブ高さ位置と前記リブ終端の高さ位置を結ぶ線よりも前記車幅方向内側に突出させるような高さとしたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ロードホイール。
  4. 前記リブの高さを、前記スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所から前記長手方向へ低減させる低減量は、前記スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所から前記スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所とスポーク部インナ面およびリム部間の結合箇所との中間部までの低減量より、前記スポーク部インナ面およびハブ部間の結合箇所とスポーク部インナ面およびリム部間の結合箇所との中間部から前記リブ終端部まで低減量を大きくしたことを特徴とする前記請求項1乃至3のいずれか一つに記載の自動車用ロードホイール。
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