JP2001180186A - クリップ及びこれを用いた筆記具 - Google Patents
クリップ及びこれを用いた筆記具Info
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- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
- Clips For Writing Implements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 クリップにより胸ポケット等を挟み付けたと
きに、ノック部の軸方移動を規制してペン先の露出によ
る胸ポケットの汚れを防止すること。 【解決手段】 中空筒状の筆記具本体11と、この筆記
具本体11の後端側に設けられたノック部13と、筆記
具本体の11の外周部に設けられたクリップ15とを備
えて筆記具10が構成されている。クリップ15は、筆
記具本体11の外周部に回転可能に連結された支点部1
6と、この支点部16に連なって筆記具10の略軸方向
に延びる本体部17と、この本体部17の先端側に設け
られた挟持部19と、本体部17の後端側に設けられた
フック部20とを備えて構成されている。フック部20
は、筆記具本体11と挟持部19との間に胸ポケットP
等の前生地を挟み込んだときに、ノック部13に引っ掛
かって当該ノック部13の軸方向移動を規制可能に設け
られている。
きに、ノック部の軸方移動を規制してペン先の露出によ
る胸ポケットの汚れを防止すること。 【解決手段】 中空筒状の筆記具本体11と、この筆記
具本体11の後端側に設けられたノック部13と、筆記
具本体の11の外周部に設けられたクリップ15とを備
えて筆記具10が構成されている。クリップ15は、筆
記具本体11の外周部に回転可能に連結された支点部1
6と、この支点部16に連なって筆記具10の略軸方向
に延びる本体部17と、この本体部17の先端側に設け
られた挟持部19と、本体部17の後端側に設けられた
フック部20とを備えて構成されている。フック部20
は、筆記具本体11と挟持部19との間に胸ポケットP
等の前生地を挟み込んだときに、ノック部13に引っ掛
かって当該ノック部13の軸方向移動を規制可能に設け
られている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリップ及びこれ
を用いた筆記具に係り、更に詳しくは、ノック部の不用
意な軸方向移動を規制することのできるクリップ及びこ
れを用いた筆記具に関する。
を用いた筆記具に係り、更に詳しくは、ノック部の不用
意な軸方向移動を規制することのできるクリップ及びこ
れを用いた筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、胸ポケット等に差し込んで携
帯性を良好に保持するため、筆記具の外周部にクリップ
が設けられたものが市販されている。一般的には、例え
ば、図4に示されるタイプのクリップ50が存在する。
帯性を良好に保持するため、筆記具の外周部にクリップ
が設けられたものが市販されている。一般的には、例え
ば、図4に示されるタイプのクリップ50が存在する。
【0003】前記クリップ50は、筆記具51の外周部
における後端側に設けられるとともに、筆記具51の軸
方向に延びる細片若しくは細軸状の本体部53と、この
本体部53の後端側に設けられるとともに、本体部53
と筆記具51とを連結する連結部材54と、本体部53
の先端側に設けられた挟持部55とを備えて構成されて
いる。筆記具51は、その後端側にノック部57を備え
ており、このノック部57は、押圧することにより図示
しないペン先の出没を操作可能に設けられている。クリ
ップ50による胸ポケット等の挟み付け操作は、筆記具
51を胸ポケット内に入れるとともに、筆記具51と挟
持部55との間に胸ポケットの上端縁側を挿入すること
により行われる。
における後端側に設けられるとともに、筆記具51の軸
方向に延びる細片若しくは細軸状の本体部53と、この
本体部53の後端側に設けられるとともに、本体部53
と筆記具51とを連結する連結部材54と、本体部53
の先端側に設けられた挟持部55とを備えて構成されて
いる。筆記具51は、その後端側にノック部57を備え
ており、このノック部57は、押圧することにより図示
しないペン先の出没を操作可能に設けられている。クリ
ップ50による胸ポケット等の挟み付け操作は、筆記具
51を胸ポケット内に入れるとともに、筆記具51と挟
持部55との間に胸ポケットの上端縁側を挿入すること
により行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなクリップ50にあっては、筆記具51を胸ポケット
に収容した状態において、ノック部57が不用意に押圧
されてしまう場合が多い。これにより、ペン先が胸ポケ
ット内で露出された状態となり、当該ペン先が胸ポケッ
トに触れて生地を汚してしまうという不都合を生じる。
このような不都合は、水性インクを用いた筆記具51の
場合に、そのインクの浸透性により一層顕出することと
なる。
うなクリップ50にあっては、筆記具51を胸ポケット
に収容した状態において、ノック部57が不用意に押圧
されてしまう場合が多い。これにより、ペン先が胸ポケ
ット内で露出された状態となり、当該ペン先が胸ポケッ
トに触れて生地を汚してしまうという不都合を生じる。
このような不都合は、水性インクを用いた筆記具51の
場合に、そのインクの浸透性により一層顕出することと
なる。
【0005】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、筆記具本体とクリ
ップとの間に胸ポケット等の前生地を挟み込んだとき
に、ノック部の軸方向移動を規制してペン先の露出を回
避することができ、これによって、胸ポケット等の汚れ
を防止することができるクリップ及びこれを用いた筆記
具を提供することにある。
案出されたものであり、その目的は、筆記具本体とクリ
ップとの間に胸ポケット等の前生地を挟み込んだとき
に、ノック部の軸方向移動を規制してペン先の露出を回
避することができ、これによって、胸ポケット等の汚れ
を防止することができるクリップ及びこれを用いた筆記
具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、ノック部を有する筆記具本体の外周部に
設けられたクリップにおいて、前記クリップは、前記外
周部に連なる支点部と、この支点部に連なって筆記具本
体の略軸方向に延びる本体部と、この本体部の先端側に
設けられた挟持部と、前記本体部の後端側に設けられた
フック部とを備え、前記ノック部が後退した位置にあっ
て、且つ、前記筆記具本体と挟持部との間に挟持対象物
を挟み込んだときに、前記フック部がノック部の外周部
分に引っ掛って当該ノック部の軸方向移動を規制する、
という構成が採用されている。このような構成によれ
ば、クリップを胸ポケット等の挟持対象物に引っ掛けて
これを挟み付けた際に、フック部がノック部に自動的に
係り合う状態となって当該ノック部の軸方向移動を規制
することができる。これにより、胸ポケット内に収容さ
れた筆記具のペン先が意図することなく露出してしまう
虞を確実に回避することができ、これにより、胸ポケッ
トの底部領域の生地を汚してしまうという従来の不都合
を排除することが可能となる。
め、本発明は、ノック部を有する筆記具本体の外周部に
設けられたクリップにおいて、前記クリップは、前記外
周部に連なる支点部と、この支点部に連なって筆記具本
体の略軸方向に延びる本体部と、この本体部の先端側に
設けられた挟持部と、前記本体部の後端側に設けられた
フック部とを備え、前記ノック部が後退した位置にあっ
て、且つ、前記筆記具本体と挟持部との間に挟持対象物
を挟み込んだときに、前記フック部がノック部の外周部
分に引っ掛って当該ノック部の軸方向移動を規制する、
という構成が採用されている。このような構成によれ
ば、クリップを胸ポケット等の挟持対象物に引っ掛けて
これを挟み付けた際に、フック部がノック部に自動的に
係り合う状態となって当該ノック部の軸方向移動を規制
することができる。これにより、胸ポケット内に収容さ
れた筆記具のペン先が意図することなく露出してしまう
虞を確実に回避することができ、これにより、胸ポケッ
トの底部領域の生地を汚してしまうという従来の不都合
を排除することが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、前記筆記具本体
の外周とクリップとの間には、常時は、前記フック部が
ノック部から離間する方向に力を付与するばね部材が設
けられ、このばね部材の力に抗して筆記具本体と挟持部
との間に挟持対象物を挟み込んだときに、前記フック部
がノック部に引っ掛かる方向に回転可能に設けられる、
という構成も採用することができる。このような構成を
採れば、ノック部の押圧操作時において、フック部がノ
ック部に干渉することなくノック部をスムースに押圧す
ることができ、且つ、挟持部の胸ポケットに対する挟み
付け力を強くすることが可能となる。
の外周とクリップとの間には、常時は、前記フック部が
ノック部から離間する方向に力を付与するばね部材が設
けられ、このばね部材の力に抗して筆記具本体と挟持部
との間に挟持対象物を挟み込んだときに、前記フック部
がノック部に引っ掛かる方向に回転可能に設けられる、
という構成も採用することができる。このような構成を
採れば、ノック部の押圧操作時において、フック部がノ
ック部に干渉することなくノック部をスムースに押圧す
ることができ、且つ、挟持部の胸ポケットに対する挟み
付け力を強くすることが可能となる。
【0008】また、筆記具本体の後端側にノック部が設
けられるとともに、外周部にクリップが設けられてなる
筆記具において、前記クリップは、前記外周部に連なる
支点部と、この支点部に連なって筆記具本体の略軸方向
に延びる本体部と、この本体部の先端側に設けられた挟
持部とを備え、前記筆記具本体は、前記ノック部を筆記
具本体内に押圧したときに、当該ノック部の外周部分に
形成された受容部に前記挟持部を引っ掛け可能な窓を備
える、という構成も採用することができる。これによれ
ば、従来の筆記具に用いられるようなノック部の位置決
めを行う内部カム機構が不要となり、部品点数の削減を
通じて製造コストの低減を図ることができる。
けられるとともに、外周部にクリップが設けられてなる
筆記具において、前記クリップは、前記外周部に連なる
支点部と、この支点部に連なって筆記具本体の略軸方向
に延びる本体部と、この本体部の先端側に設けられた挟
持部とを備え、前記筆記具本体は、前記ノック部を筆記
具本体内に押圧したときに、当該ノック部の外周部分に
形成された受容部に前記挟持部を引っ掛け可能な窓を備
える、という構成も採用することができる。これによれ
ば、従来の筆記具に用いられるようなノック部の位置決
めを行う内部カム機構が不要となり、部品点数の削減を
通じて製造コストの低減を図ることができる。
【0009】更に、前記クリップの後端側にフック部が
設けられる一方、前記ノック部の外周部分に凹部が設け
られ、前記ノック部が後退した位置にあって、且つ、前
記筆記具本体と挟持部との間に挟持対象物を挟み込んだ
ときに、前記フック部が凹部に引っ掛かって前記ノック
部の軸方向移動を規制する、という構成も好ましくは採
用される。これによっても、前述と同様に胸ポケットの
汚れを確実に防止するという効果を得ることができる。
設けられる一方、前記ノック部の外周部分に凹部が設け
られ、前記ノック部が後退した位置にあって、且つ、前
記筆記具本体と挟持部との間に挟持対象物を挟み込んだ
ときに、前記フック部が凹部に引っ掛かって前記ノック
部の軸方向移動を規制する、という構成も好ましくは採
用される。これによっても、前述と同様に胸ポケットの
汚れを確実に防止するという効果を得ることができる。
【0010】なお、本明細書において、特に明示しない
限り、「後端」、「後方」若しくは「後」は、筆記具の
ノック部側すなわち図1中上部側について用いられ、
「先端」、「前方」若しくは「前」は筆記具のペン先側
すなわち図1中下部側について用いられる。
限り、「後端」、「後方」若しくは「後」は、筆記具の
ノック部側すなわち図1中上部側について用いられ、
「先端」、「前方」若しくは「前」は筆記具のペン先側
すなわち図1中下部側について用いられる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
説明する。
【0012】図1には、本実施例に係るクリップが適用
された筆記具の要部概略正面図が示され、図2には、前
記筆記具のノック部が筆記具本体内に押圧された状態の
要部概略正面図が示されている。これらの図において、
筆記具10は、前後方向(図中上下方向)に延びる中空
筒状の筆記具本体11と、この筆記具本体11の後端側
において前後方向に移動可能に設けられるとともに、筆
記具本体11の内側に配置されたインク収納筒12の後
端を封止するノック部13と、インク収納筒12の先端
側に連結されるとともに、筆記具本体11の先端に対し
て出没可能に設けられた図示しないペン先と、筆記具本
体11とインク収納筒12との間に設けられる図示しな
い戻しばねと、筆記具本体11の後端側における外周部
に設けられたクリップ15とを備えて構成されている。
ノック部13は、前記ペン先の出没を操作可能に設けら
れている一方、戻しばねは、図2に示された状態におい
て、ペン先、ノック部13を後退させる力を付与するよ
うに設けられている。
された筆記具の要部概略正面図が示され、図2には、前
記筆記具のノック部が筆記具本体内に押圧された状態の
要部概略正面図が示されている。これらの図において、
筆記具10は、前後方向(図中上下方向)に延びる中空
筒状の筆記具本体11と、この筆記具本体11の後端側
において前後方向に移動可能に設けられるとともに、筆
記具本体11の内側に配置されたインク収納筒12の後
端を封止するノック部13と、インク収納筒12の先端
側に連結されるとともに、筆記具本体11の先端に対し
て出没可能に設けられた図示しないペン先と、筆記具本
体11とインク収納筒12との間に設けられる図示しな
い戻しばねと、筆記具本体11の後端側における外周部
に設けられたクリップ15とを備えて構成されている。
ノック部13は、前記ペン先の出没を操作可能に設けら
れている一方、戻しばねは、図2に示された状態におい
て、ペン先、ノック部13を後退させる力を付与するよ
うに設けられている。
【0013】前記クリップ15は、筆記具本体11の外
周側に連結されるとともに、当該筆記具本体11の軸線
を横切る方向に沿って延びる支点部16と、この支点部
16に連なるとともに、筆記具本体11の略軸方向に延
びる本体部17と、この本体部17の先端側における内
面側に設けられた挟持部19と、本体部17の後端側に
設けられたフック部20とを備えて構成されている。前
記支点部16の基端側は、ヒンジに近似した構成として
筆記具本体11に回転可能に支持され、クリップ15の
図1中矢印A及びB方向への回転を許容可能に設けられ
ている。また、本体部17は、その前後方向略中間部分
において支点部16に連なるとともに、その後端側が筆
記具本体11の後端より後方に延びる長さに設けられて
いる。ここで、本体部17と筆記具本体11との間にお
ける支点部16の隣接位置には、ばね部材21が脱落不
能に装着されている。
周側に連結されるとともに、当該筆記具本体11の軸線
を横切る方向に沿って延びる支点部16と、この支点部
16に連なるとともに、筆記具本体11の略軸方向に延
びる本体部17と、この本体部17の先端側における内
面側に設けられた挟持部19と、本体部17の後端側に
設けられたフック部20とを備えて構成されている。前
記支点部16の基端側は、ヒンジに近似した構成として
筆記具本体11に回転可能に支持され、クリップ15の
図1中矢印A及びB方向への回転を許容可能に設けられ
ている。また、本体部17は、その前後方向略中間部分
において支点部16に連なるとともに、その後端側が筆
記具本体11の後端より後方に延びる長さに設けられて
いる。ここで、本体部17と筆記具本体11との間にお
ける支点部16の隣接位置には、ばね部材21が脱落不
能に装着されている。
【0014】前記挟持部19は、図1に示されるよう
に、常時は、筆記具本体11に設けられた窓23内に位
置するとともに、インク収納筒12の外周面に接触した
状態となっている。挟持部19は、本体部17の延出方
向に対して交わる方向に設けられている一方、ノック部
13を筆記具本体11内に押圧したときに、図2に示さ
れるように、インク収納筒12の外周部分に設けられた
受容部24に引っ掛かり可能に設けられている。
に、常時は、筆記具本体11に設けられた窓23内に位
置するとともに、インク収納筒12の外周面に接触した
状態となっている。挟持部19は、本体部17の延出方
向に対して交わる方向に設けられている一方、ノック部
13を筆記具本体11内に押圧したときに、図2に示さ
れるように、インク収納筒12の外周部分に設けられた
受容部24に引っ掛かり可能に設けられている。
【0015】前記フック部20は、図3に示されるよう
に、本体部17の後端側に連なってノック部13側に延
びるとともに、本体部17の延出方向に対して略直交す
るように設けられている。フック部20の先端すなわち
図中左端側は、挟持部19と筆記具本体11との間に挟
持対象物としての胸ポケットPを形成する前生地を挟み
込んだときに、ノック部13に設けられた凹部26内に
受容可能に設けられている。
に、本体部17の後端側に連なってノック部13側に延
びるとともに、本体部17の延出方向に対して略直交す
るように設けられている。フック部20の先端すなわち
図中左端側は、挟持部19と筆記具本体11との間に挟
持対象物としての胸ポケットPを形成する前生地を挟み
込んだときに、ノック部13に設けられた凹部26内に
受容可能に設けられている。
【0016】前記ばね部材21は、特に限定されるもの
でないが、本実施例では、板ばねを略U字状に湾曲させ
た形状に設けられている。ばね部材21の図1中左端側
は、筆記具本体11に連結されるとともに、同図中右端
側は本体部17に連結されている。また、ばね部材21
は、当該ばね部材21の前記左右両端を離間する方向の
力を付与し、本体部17を矢印A方向(図1参照)に回
転させてフック部20がノック部13から離れる方向の
力を付与するようになっている。更に、ばね部材21
は、挟持部19をインク収納筒12に対して接触する方
向の力を付与することとなり、ノック部13を筆記具本
体11内に押圧して図2に示される状態まで押し込んだ
ときに、挟持部19が自動的に受容部24内に嵌まり込
むようになっている。
でないが、本実施例では、板ばねを略U字状に湾曲させ
た形状に設けられている。ばね部材21の図1中左端側
は、筆記具本体11に連結されるとともに、同図中右端
側は本体部17に連結されている。また、ばね部材21
は、当該ばね部材21の前記左右両端を離間する方向の
力を付与し、本体部17を矢印A方向(図1参照)に回
転させてフック部20がノック部13から離れる方向の
力を付与するようになっている。更に、ばね部材21
は、挟持部19をインク収納筒12に対して接触する方
向の力を付与することとなり、ノック部13を筆記具本
体11内に押圧して図2に示される状態まで押し込んだ
ときに、挟持部19が自動的に受容部24内に嵌まり込
むようになっている。
【0017】以上の構成において、本実施例におけるク
リップ15は、図3に示されるように、筆記具本体11
と挟持部19との間に胸ポケットPの前生地を挟み込ん
だ場合、フック部20が凹部26内に引っ掛かってノッ
ク部20の軸方向移動を規制することとなる。これによ
り、筆記具10が胸ポケットP内に収容されると同時
に、当該筆記具10のペン先が露出することを防止する
ことが可能となる。また、ばね部材21が前述したよう
に作用することにより、胸ポケットPの前生地が挟持部
19と筆記具本体11の外周部とによりしっかりと挟み
付けられ、筆記具10が位置ずれすることなく安定的に
保持されることとなる。
リップ15は、図3に示されるように、筆記具本体11
と挟持部19との間に胸ポケットPの前生地を挟み込ん
だ場合、フック部20が凹部26内に引っ掛かってノッ
ク部20の軸方向移動を規制することとなる。これによ
り、筆記具10が胸ポケットP内に収容されると同時
に、当該筆記具10のペン先が露出することを防止する
ことが可能となる。また、ばね部材21が前述したよう
に作用することにより、胸ポケットPの前生地が挟持部
19と筆記具本体11の外周部とによりしっかりと挟み
付けられ、筆記具10が位置ずれすることなく安定的に
保持されることとなる。
【0018】また、筆記具10を用いて筆記を行う場
合、図1に示される状態からペン先が突出する方向にノ
ック部13を押圧したときに、図2に示されるように、
挟持部19が受容部24内に受容されることとなる。こ
の際、ノック部13は、筆記具本体11内に設けられた
戻しばねにより後方へ移動する力を付与されるが、挟持
部19及び受容部24との相互嵌まり合いと、ばね部材
21の押圧力により、戻しばねの力だけではノック部1
3を後退させることはできないように設けられている。
また、ペン先を筆記具本体11内に収容する作業は、ば
ね部材21の力に抗して本体部17の後端側を図2中左
方向に押圧することにより、挟持部19及び受容部24
の引っ掛かり状態を解除し、ノック部13が前記戻しば
ねの力により後退することにより行われる。
合、図1に示される状態からペン先が突出する方向にノ
ック部13を押圧したときに、図2に示されるように、
挟持部19が受容部24内に受容されることとなる。こ
の際、ノック部13は、筆記具本体11内に設けられた
戻しばねにより後方へ移動する力を付与されるが、挟持
部19及び受容部24との相互嵌まり合いと、ばね部材
21の押圧力により、戻しばねの力だけではノック部1
3を後退させることはできないように設けられている。
また、ペン先を筆記具本体11内に収容する作業は、ば
ね部材21の力に抗して本体部17の後端側を図2中左
方向に押圧することにより、挟持部19及び受容部24
の引っ掛かり状態を解除し、ノック部13が前記戻しば
ねの力により後退することにより行われる。
【0019】従って、このような実施例によれば、胸ポ
ケットP内においてペン先が露出することがないから、
当該胸ポケットPの内側が汚れてしまう虞を有効に排除
することができる。また、挟持部19が受容部24に受
容されることにより、ペン先の露出姿勢を維持する構成
としたから、挟持部19と筆記具本体11との間に胸ポ
ケットPの前生地を挟み込んだ場合、ペン先が必然的に
筆記具本体11内に収納されることとなる。これによ
り、ペン先が露出した状態で筆記具本体11が胸ポケッ
トP内に収容されることはないので、これによっても、
胸ポケットPの汚れを確実に回避することが可能とな
る。更に、挟持部19と筆記具本体11との間に胸ポケ
ットPの差し込み空間を形成する作業は、本体部17の
後端側を押圧することにより行うことができ、この際、
支点部16が支点とし、本体部17の後端側が力点とし
て作用するのでこの作業をスムースに行うことが可能と
なる。
ケットP内においてペン先が露出することがないから、
当該胸ポケットPの内側が汚れてしまう虞を有効に排除
することができる。また、挟持部19が受容部24に受
容されることにより、ペン先の露出姿勢を維持する構成
としたから、挟持部19と筆記具本体11との間に胸ポ
ケットPの前生地を挟み込んだ場合、ペン先が必然的に
筆記具本体11内に収納されることとなる。これによ
り、ペン先が露出した状態で筆記具本体11が胸ポケッ
トP内に収容されることはないので、これによっても、
胸ポケットPの汚れを確実に回避することが可能とな
る。更に、挟持部19と筆記具本体11との間に胸ポケ
ットPの差し込み空間を形成する作業は、本体部17の
後端側を押圧することにより行うことができ、この際、
支点部16が支点とし、本体部17の後端側が力点とし
て作用するのでこの作業をスムースに行うことが可能と
なる。
【0020】なお、前記実施例において、支点部16を
筆記具本体11に回転可能に連結した場合を図示、説明
したが、本発明は、これに限定されるものでなく、適宜
な樹脂材を用いて支点部16と筆記具本体11とを一体
成形してもよい。この際、支点部16及び筆記具本体1
1は、意図的な外力を付与することにより撓み変形可能
な樹脂材を用いて構成された場合、前記ばね部材21を
省略することも考えられる。
筆記具本体11に回転可能に連結した場合を図示、説明
したが、本発明は、これに限定されるものでなく、適宜
な樹脂材を用いて支点部16と筆記具本体11とを一体
成形してもよい。この際、支点部16及び筆記具本体1
1は、意図的な外力を付与することにより撓み変形可能
な樹脂材を用いて構成された場合、前記ばね部材21を
省略することも考えられる。
【0021】また、前記フック部20は、凹部26内に
おいて引っ掛かけ可能な構成としたが、本発明は、これ
に限られるものでなく、ノック部13より突出する部材
を設け、これをフック部20に引っ掛ける構成等として
もよい。要するに、ノック部13とフック部20とが、
相互に係り合う構造であれば足りる。
おいて引っ掛かけ可能な構成としたが、本発明は、これ
に限られるものでなく、ノック部13より突出する部材
を設け、これをフック部20に引っ掛ける構成等として
もよい。要するに、ノック部13とフック部20とが、
相互に係り合う構造であれば足りる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
筆記具本体と挟持部との間に胸ポケット等の前生地を挟
み込んだときに、フック部がノック部に引っ掛かっり可
能に設けられているから、筆記具を胸ポケット内に収容
すると同時にノック部の軸方向移動を規制することがで
きる。これにより、胸ポケット内のペン先が不用意に露
出して当該胸ポケットの内面側を汚してしまう虞を有効
に排除することが可能となる。
筆記具本体と挟持部との間に胸ポケット等の前生地を挟
み込んだときに、フック部がノック部に引っ掛かっり可
能に設けられているから、筆記具を胸ポケット内に収容
すると同時にノック部の軸方向移動を規制することがで
きる。これにより、胸ポケット内のペン先が不用意に露
出して当該胸ポケットの内面側を汚してしまう虞を有効
に排除することが可能となる。
【0023】また、筆記具とクリップとの間には、ばね
部材が設けられているから、ノック部を指先で押圧操作
する際に、フック部を邪魔に感じることなくこの押圧操
作をスムースに行うことができる。
部材が設けられているから、ノック部を指先で押圧操作
する際に、フック部を邪魔に感じることなくこの押圧操
作をスムースに行うことができる。
【0024】更に、挟持部の先端は、ノック部の外周部
分に引っ掛かり可能に設けられているから、従来のよう
なカム機構を設けることを必要としないため、製造工程
も簡略化でき、コスト的にも有利になる。
分に引っ掛かり可能に設けられているから、従来のよう
なカム機構を設けることを必要としないため、製造工程
も簡略化でき、コスト的にも有利になる。
【0025】また、ノック部の外周部分には凹部が設け
られ、この凹部にフック部が引っ掛かってノック部の移
動を規制可能としたから、前述と同様にして胸ポケット
の汚れを防止することができ、且つ、ノック部の移動規
制をより一層確実に行うことが可能となる。
られ、この凹部にフック部が引っ掛かってノック部の移
動を規制可能としたから、前述と同様にして胸ポケット
の汚れを防止することができ、且つ、ノック部の移動規
制をより一層確実に行うことが可能となる。
【図1】本実施例に係るクリップが適用された筆記具の
要部概略正面図。
要部概略正面図。
【図2】前記筆記具のノック部が筆記具本体内に押圧さ
れた状態の要部概略正面図。
れた状態の要部概略正面図。
【図3】筆記具本体と挟持部との間に胸ポケットの前生
地を挟み込んだ状態の要部概略正面図。
地を挟み込んだ状態の要部概略正面図。
【図4】従来のクリップを示す要部正面図。
10 筆記具 11 筆記具本体 13 ノック部 15 クリップ 16 支点部 17 本体部 19 挟持部 20 フック部 21 ばね部材 23 窓 24 受容部 26 凹部 P 胸ポケット(挟持対象物)
Claims (5)
- 【請求項1】 ノック部を有する筆記具本体の外周部に
設けられたクリップにおいて、 前記クリップは、前記外周部に連なる支点部と、この支
点部に連なって筆記具本体の略軸方向に延びる本体部
と、この本体部の先端側に設けられた挟持部と、前記本
体部の後端側に設けられたフック部とを備え、 前記ノック部が後退した位置にあって、且つ、前記筆記
具本体と挟持部との間に挟持対象物を挟み込んだとき
に、前記フック部がノック部の外周部分に引っ掛って当
該ノック部の軸方向移動を規制することを特徴とするク
リップ。 - 【請求項2】 前記筆記具本体の外周とクリップとの間
には、常時は、前記フック部がノック部から離間する方
向に力を付与するばね部材が設けられ、このばね部材の
力に抗して筆記具本体と挟持部との間に挟持対象物を挟
み込んだときに、前記フック部がノック部に引っ掛かる
方向に回転することを特徴とする請求項1記載のクリッ
プ。 - 【請求項3】 筆記具本体の後端側にノック部が設けら
れるとともに、外周部にクリップが設けられてなる筆記
具において、 前記クリップは、前記外周部に連なる支点部と、この支
点部に連なって筆記具本体の略軸方向に延びる本体部
と、この本体部の先端側に設けられた挟持部とを備え、 前記筆記具本体は、前記ノック部を筆記具本体内に押圧
したときに、当該ノック部の外周部分に形成された受容
部に前記挟持部を引っ掛け可能な窓を備えていることを
特徴とする筆記具。 - 【請求項4】 前記クリップの後端側にフック部が設け
られる一方、前記ノック部の外周部分に凹部が設けら
れ、 前記ノック部が後退した位置にあって、且つ、前記筆記
具本体と挟持部との間に挟持対象物を挟み込んだとき
に、前記フック部が凹部に引っ掛かって前記ノック部の
軸方向移動を規制することを特徴とする請求項3記載の
筆記具。 - 【請求項5】 前記筆記具本体の外周とクリップとの間
には、常時は、前記フック部がノック部から離間する方
向に力を付与するばね部材が設けられ、このばね部材の
力に抗して筆記具本体と挟持部との間に挟持対象物を挟
み込んだときに、前記フック部がノック部に引っ掛かる
方向に回転することを特徴とする請求項3又は4記載の
筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36619999A JP3664016B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | クリップ及びこれを用いた筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36619999A JP3664016B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | クリップ及びこれを用いた筆記具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001180186A true JP2001180186A (ja) | 2001-07-03 |
JP3664016B2 JP3664016B2 (ja) | 2005-06-22 |
Family
ID=18486175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36619999A Expired - Fee Related JP3664016B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | クリップ及びこれを用いた筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3664016B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007064172A1 (en) * | 2005-12-01 | 2007-06-07 | Posco | Steel sheet for hot press forming having excellent heat treatment and impact property, hot press parts made of it and the method for manufacturing thereof |
JP2008044159A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Zebra Pen Corp | クリップの取付構造 |
JP2015107629A (ja) * | 2013-12-03 | 2015-06-11 | 石田 栄一 | 筆記具クリップ構造 |
-
1999
- 1999-12-24 JP JP36619999A patent/JP3664016B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007064172A1 (en) * | 2005-12-01 | 2007-06-07 | Posco | Steel sheet for hot press forming having excellent heat treatment and impact property, hot press parts made of it and the method for manufacturing thereof |
JP2008044159A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Zebra Pen Corp | クリップの取付構造 |
JP2015107629A (ja) * | 2013-12-03 | 2015-06-11 | 石田 栄一 | 筆記具クリップ構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3664016B2 (ja) | 2005-06-22 |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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