JP2001178266A - 室内が温度管理された格納設備 - Google Patents

室内が温度管理された格納設備

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JP2001178266A
JP2001178266A JP36857499A JP36857499A JP2001178266A JP 2001178266 A JP2001178266 A JP 2001178266A JP 36857499 A JP36857499 A JP 36857499A JP 36857499 A JP36857499 A JP 36857499A JP 2001178266 A JP2001178266 A JP 2001178266A
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靖孝 谷
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透 有井
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度管理された格納設備の室内の温度差(温
度ムラ)をより一層減少させて、室内の温度を均一にす
る。 【解決手段】 移動棚8を設置した室内2の空気を攪拌
する攪拌装置21が設けられ、攪拌装置21は、移動棚
8の前後一対の棚部14a,14b間に長手方向を左右
横向きにして昇降自在に設けられた風導管22と、風導
管22を昇降させる移動装置23とで構成され、風導管
22に、端部から空気を吸い込む吸込口と、棚部14
a,14b側へ向いた吹出口と、室内2の空気を吸込口
から吸い込んで吹出口へ送る送風ファンとが設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棚が設置された室
内に温風や冷風を供給して温度管理されている格納設備
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の格納設備としては例えば
図19に示すように、きのこの菌等を培養する格納設備
81があり、室内82は、天井83に設けられた吹出部
84から吹出される冷風によって、保冷されている。そ
して、室内82には、きのこの菌を培養する複数のビン
を収納するための棚85が複数設置されている。
【0003】これによると、吹出部84から吹出される
冷風によって、室内82は培養に適した温度に保冷され
ているが、室内82の上部と下部とで温度差(温度ム
ラ)が生じてしまい、室内82の温度を均一にすること
が困難であった。特に、棚85の高さが非常に高い場合
には、それに応じて天井83も高くなるため、吹出部8
4から冷風を強い勢いで吹出さなければ、冷風が棚85
の下部まで行き届かなかった。しかしながら、吹出部8
4から冷風を強い勢いで吹出すと、冷風が棚85の上部
に直接に当り、きのこ培養用のビンにかびが発生する恐
れがあった。
【0004】このようなことから、上記のような温度ム
ラを減少させる対策として、室内82の床86に攪拌用
のファン87を設置し、ファン87を回転駆動させるこ
とによって、室内82の下部の空気を上方へ強制的に送
り出して循環させている。しかしながら上記のように床
86に攪拌用のファン87を設けた場合、室内82の上
部と下部との温度差(温度ムラ)はある程度減少する
が、より一層、温度差を少なくして室内82の温度を均
一にすることは困難であった。また、きのこの生育時に
二酸化炭素ガスや生育熱が発生するが、これら二酸化炭
素ガスや生育熱が局部的に篭もってしまうといった問題
も十分に解決されなかった。
【0005】上記のような温度ムラを減少させる対策と
して、特開平9−252714号公報に示されるような
装置がある。すなわち、室内に棚と昇降自在な移動フレ
ームとが設けられ、この移動フレームに循環装置が設け
られている。この循環装置は、筐体(風導管)と、この
筐体に内蔵されてモータにより回転するファンとで構成
されており、上記筐体の棚に向いた面と上面とには吹出
し口が形成され、さらに、筐体の一端横面には吸気口が
形成されている。
【0006】これによると、移動フレームの移動ととも
に循環装置の筐体が昇降し、ファンの回転によって、吸
気口から吸い込まれた室内の空気が上記二方向の吹出し
口から棚側と上側とに吹出される。これにより、室内の
空気を強制的に循環することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来形式では、
筐体内を流れる空気の量は、吸気口に近い位置ほど多量
であり、吸気口から離れた位置ほど吹出し口から吹出さ
れて少量となる。これに対して、筐体の断面は全て同じ
大きさの四角形に形成されているため、筐体内を流れる
空気の流速は、吸気口に近い位置ほど速く、吸気口から
遠ざかるほど遅くなり、流速に大きなばらつきが発生す
るといった問題があった。さらに、このような流速のば
らつきは、各吹出し口から吹き出される空気の量のばら
つきの原因になった。また、筐体の長さが長大化した場
合、筐体の重量が増加し、筐体を昇降させるために大き
な駆動力を必要とした。
【0008】本発明は、風導管内の流通経路を流れる空
気の流速のばらつきを低減して、各吹出口から吹き出さ
れる空気の量のばらつきを抑制し、さらに、風導管の軽
量化を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本第1発明は、棚を設置した室内が温度管理された格
納設備であって、上記室内の空気を攪拌する攪拌装置が
設けられ、上記攪拌装置は、上記棚のいずれかの面に沿
って移動自在な風導管と、この風導管を移動させる移動
装置とで構成され、上記風導管に、端部から空気を吸い
込む吸込口と、棚側へ向いた複数の吹出口と、室内の空
気を吸込口から吸い込んで各吹出口へ送る送風ファンと
が設けられ、上記送風ファンは風導管内の吸込口側に設
けられ、吹出口は風導管の長手方向に沿って複数形成さ
れ、風導管内の流通経路は、送風ファンから離れるほど
細く絞られているものである。
【0010】これによると、送風ファンを回転駆動させ
ることによって、室内の空気が、吸込口から風導管内に
吸い込まれ、流通経路を流れて、各吹出口から棚に向け
て吹出される。この際、風導管は移動装置によって棚の
いずれかの面に沿って移動しているため、風導管の移動
経路上の様々な箇所の空気が吸込口から吸い込まれて吹
出口から棚側へ吹出されることになり、これにより、室
内の温度差(温度ムラ)を減少させて、室内の温度を均
一にすることができる。
【0011】また、風導管内に吸い込まれた空気は送風
ファンに近い吹出口から順次吹き出されるため、流通経
路を流れる空気の量は、送風ファンに近いほど多量であ
り、送風ファンから遠ざかるほど少量となる。したがっ
て、風導管内の流通経路を送風ファンから離れるほど細
く絞ることにより、風導管内の空気の流速のばらつきが
低減され、各吹出口から吹き出される空気の量のばらつ
きが抑制される。また、風導管の材料が少なくて済み、
風導管の軽量化を図ることができる。
【0012】さらに、二酸化炭素等の不要なガスが発生
した場合、このようなガスは上記各吹出口から吹き出さ
れる空気によって吹き飛ばされて分散するため、不要な
ガスが局所的に溜まることを防止し得る。また、本第2
発明は、吹出口の開口面積を調節する吹出口調節手段が
設けられているものである。
【0013】これによると、吹出口調節手段によって吹
出口の開口面積を増減することにより、各吹出口から棚
へ吹き出される空気の吹き出し量を調節して均等にする
ことができる。また、本第3発明は、風導管は、長手方
向を横にして棚の少なくとも前後いずれかに沿って設け
られ、移動装置によって昇降され、吸込口が棚の両外側
方のうちの少なくとも一方に位置し、上記棚の外側方に
溜まった冷気または暖気が吸込口から吸い込まれて吹出
口から吹き出されるものである。
【0014】これによると、風導管は、長手方向を横向
きにした状態で、移動装置によって棚の少なくとも前後
いずれかの面に沿って昇降しているため、風導管の昇降
経路上の様々な箇所の空気が吸込口から吸い込まれて吹
出口から棚側へ吹き出されることになる。特に、吸込口
が棚の外側方に位置しており、棚の外側方に篭もった冷
気または暖気が吸込口から吸い込まれて吹出口から吹き
出されるため、室内の温度差(温度ムラ)をさらに減少
させて、室内の温度を均一にすることができる。
【0015】また、本第4発明は、風導管は、長手方向
を縦にして棚の少なくとも前後いずれかに沿って設けら
れ、移動装置によって横行移動され、吸込口が風導管の
下端に位置し、室内下部に溜まった空気が吸込口から吸
い込まれて吹出口から吹き出されるものである。
【0016】これによると、風導管は、長手方向を縦向
きにした状態で、移動装置によって棚の少なくとも前後
いずれかの面に沿って横行移動しているため、風導管の
横行経路上の様々な箇所の空気が吸込口から吸い込まれ
て吹出口から棚側へ吹き出されることになる。特に、吸
込口が風導管の下端に位置しており、室内下部に篭もっ
た空気(冷気)が吸込口から吸い込まれて吹出口から吹
き出されるため、室内の温度差(温度ムラ)をさらに減
少させて、室内の温度を均一にすることができる。
【0017】また、本第5発明は、棚は移動棚であり、
風導管と移動装置とが上記移動棚に設けられているもの
である。これによると、移動棚を移動させることによ
り、風導管と移動装置とが上記移動棚と共に移動する。
また、本第6発明は、移動棚は、移動自在な下部フレー
ム体と、下部フレーム体上に立設された前後一対の棚部
とで構成され、風導管は、前後一方の棚部と他方の棚部
との間に設けられ、かつ、これら両棚部に案内されて両
棚部間を昇降するものである。
【0018】これによると、風導管は、両棚部間を昇降
しながら、吸込口から吸い込んだ空気を吹出口から棚部
へ吹き出す。この際、風導管は両棚部に案内されて昇降
するため、移動棚が移動している際に、風導管が前後方
向へずれてしまうのを防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1〜図8に基づいて説明する。図1,図2に示すよ
うに、1は、温度管理された室内2できのこの菌を培養
している格納設備である。上記室内2は、天井3に設け
られた複数の吹出部4から吹き出される冷風によって、
保冷されている。
【0020】上記室内2には棚設備5が設置されてい
る。すなわち、棚設備5は、前後一対の固定棚7と、両
固定棚7間に設けられて前後方向Aへ移動自在な複数の
移動棚8とで構成されている。上記両固定棚7は、室内
2の床9に立設されており、上下方向および左右幅方向
Bに複数の収納部10を有し、前後面が開放されてい
る。
【0021】また、図3に示すように、上記移動棚8
は、複数の車輪11を介して床レール12に支持案内さ
れて移動自在な下部フレーム体13と、下部フレーム体
13上に立設された前後一対の棚部14a,14bとで
構成されている。上記両棚部14a,14bも、固定棚
7と同様に、上下方向および左右幅方向に複数の収納部
10を有し、前後面が開放されている。尚、上記固定棚
7および移動棚8の各収納部10には、被収納物品とし
て、きのこの菌を培養した複数のビンを保持するコンテ
ナ15が収納されている。
【0022】また、図1,図2に示すように、移動棚8
を移動させることによって、互いに隣り合った固定棚7
と移動棚8との間、または、互いに隣り合った一方の固
定棚7と他方の固定棚7との間に、通路16が形成され
る。上記室内2には、固定棚7および移動棚8の各収納
部10に対してコンテナ15を自動的に出し入れする出
し入れ装置17が設けられている。この出し入れ装置1
7は、棚設備5の左右一側方に設置されて前後方向Aへ
走行自在なトラバーサ18と、上記通路16内を左右幅
方向Bへ走行自在なスタッカクレーン19とで構成され
ている。尚、上記スタッカクレーン19は、トラバーサ
18に支持されて、トラバーサ18と共に前後方向Aへ
も移動するように構成されている。また、上記スタッカ
クレーン19は、左右幅方向Bへ走行自在な走行フレー
ム42と、走行フレーム42に昇降自在に設けられた荷
台43と、荷台43に前後出退自在に設けられたフォー
ク44とを有するものである。
【0023】上記固定棚7および移動棚8にはそれぞ
れ、室内2の空気を攪拌する攪拌装置20,21が設け
られている。このうち、図3に示すように、各移動棚8
に設けられた攪拌装置21は、一方の棚部14aと他方
の棚部14bとに案内されてこれら両棚部14a,14
b間を昇降自在な風導管22と、上記風導管22を昇降
させる移動装置23とで構成されている。
【0024】上記風導管22は、図5〜図7に示すよう
に、2本の風導管本体22a,22bが一直線状に連結
されて構成されており、長手方向を左右横向きにして両
棚部14a,14b間に挿入され、内部に空気が流れる
流通経路28を備えた角パイプ状に形成されている。上
記風導管22の両端には、室内2の空気を吸い込む吸込
口24が設けられており、これら両吸込口24は図1に
示すように移動棚8の左右両外側方に位置している。ま
た、風導管22の前後両面には、両棚部14a,14b
に向けて開口されたスリット状の前後一対の吹出口25
が長手方向にわたって複数形成されている。また、風導
管22内の左右両吸込口24側にはそれぞれ、室内2の
空気を吸込口24から吸い込んで吹出口25へ送る送風
ファン26が設けられている。
【0025】上記両風導管本体22a,22bはそれぞ
れ左右一直線状に連結された複数の短管27から構成さ
れ、図7に示すように、流通経路28の上下寸法Hは、
送風ファン26を設けた側の短管27が最も太く、送風
ファン26から離れた位置の短管27ほど徐々に細く形
成されている。これにより、流通経路28の上下寸法H
は、風導管22の左右両端部で最も太く、左右中央部
(すなわち、両風導管本体22a,22bの連結部)で
最も細く形成されている。
【0026】また、図8に示すように、上記風導管22
には、各吹出口25の開口面積を調節する複数のスライ
ド板47(吹出口調節手段の一例)が設けられている。
すなわち、風導管本体22a,22bの外側面にはそれ
ぞれ上記各スライド板47を保持する保持フレーム48
が設けられ、各スライド板47は保持フレーム48に保
持されて左右方向B(風導管22の長手方向)へ移動自
在に構成されている。各スライド板47を左右方向Bへ
移動することによって、各吹出口25の開口面積が増減
される。
【0027】また、図3,図4に示すように、上記移動
装置23は、上記風導管22を吊り下げるチェン29
(索体の一例)と、チェン29に歯合する前後一対のス
プロケット33,34(輪体の一例)と、いずれか一方
のスプロケット33を回転させる正逆回転駆動自在なモ
ータ31(回転駆動装置の一例)と、カウンタウエイト
32とで構成されている。
【0028】上記チェン29とカウンタウエイト32と
はそれぞれ左右幅方向Bに複数設けられ、各チェン29
の一端が風導管22の上面に接続され、他端が各カウン
タウエイト32に連結されている。また、上記前後一対
のスプロケット33,34は、一方の棚部14aの上端
に取付けられ、左右幅方向Bに複数設けられている。ま
た、左右複数のスプロケット33同士は回転軸35によ
って互いに連結され、回転軸35に上記モータ31が接
続されている。
【0029】また、固定棚7に設けられた攪拌装置20
も、上述した移動棚8の攪拌装置21と同様に、風導管
22と、移動装置23とで構成されている。尚、風導管
22は、複数のチェン29によって固定棚7の後側に吊
り下げられ、移動装置23により固定棚7の後面に沿っ
て昇降されるように構成されている。以下、上記構成に
おける作用を説明する。
【0030】図2に示すように、室内2は、吹出部4か
ら吹き出される冷風によって温度管理され、保冷されて
おり、棚設備5に対するコンテナ15の搬入搬出は次の
ように行われる。すなわち、移動棚8を前後方向Aへ移
動させることにより、互いに隣り合った固定棚7と移動
棚8との間(または互いに隣り合った一方の移動棚8と
他方の移動棚8との間)に、通路16を形成する。
【0031】そして、図2に示すように、トラバーサ1
8を前後方向Aへ走行させて、スタッカクレーン19を
上記通路16の一側方まで移送する。その後、スタッカ
クレーン19をトラバーサ18から通路16内へ走行さ
せ、固定棚7または移動棚8の収納部10に対してコン
テナ15を出し入れする。その後、スタッカクレーン1
9を走行させて通路16内からトラバーサ18上へ復帰
させる。
【0032】また、攪拌装置20,21による室内2の
空気の攪拌は以下のようにして行われる。すなわち、図
5〜図7に示すように、各移動棚8の攪拌装置21の各
送風ファン26が回転することによって、室内2の空気
は、吸込口24から吸い込まれて各風導管22内を流
れ、各吹出口25から両棚部14a,14bへ向けて吹
き出される。
【0033】この際、図3,図4に示すように、モータ
31を所定時間ごとに正逆回転駆動させることにより、
回転軸35を介してスプロケット33が所定時間ごとに
正逆回転し、これにより、各チェン29が往復移動し
て、風導管22が両棚部14a,14b間を昇降する。
これにより、風導管22の昇降経路37(図2参照)上
の様々な箇所の空気が吸込口24から吸い込まれて吹出
口25から両棚部14a,14bへ向けて吹き出される
ことになる。特に、図1に示すように、吹出部4から吹
き出される冷気が棚設備5の左右一側方に形成されたト
ラバーサ18の前後走行経路39上の端部スペース40
と反対側である棚設備5の左右他側方の端部スペース4
1とに滞留して、冷気溜りが形成されるが、両吸込口2
4が移動棚8の左右両外側方に位置しているため、上記
両端部スペース40,41に溜まった冷気が各攪拌装置
20,21の吸込口24から吸い込まれて攪拌されるた
め、上記滞留し易い箇所の空気が効果的に攪拌され、室
内2の温度差(温度ムラ)をさらに減少させて、室内2
の温度を均一にすることができる。
【0034】また、固定棚7の攪拌装置20において
も、同様に、送風ファン26が回転することによって、
室内2の空気は、吸込口24から吸い込まれて風導管2
2内を流れ、各吹出口25から固定棚7の後面に向けて
吹き出される。この際、モータ31を所定時間ごとに正
逆回転駆動させることにより、回転軸35を介してスプ
ロケット33が所定時間ごとに正逆回転し、これによ
り、各チェン29が往復移動して、風導管22が固定棚
7の後面に沿って昇降する。
【0035】これにより、風導管22の昇降経路37上
の様々な箇所の空気が吸込口24から吸い込まれて吹出
口25から固定棚7の後面に向けて吹き出されることに
なり、特に、上記両端部スペース40,41に溜まった
冷気が各攪拌装置20,21の吸込口24から吸い込ま
れて攪拌されるため、上記滞留し易い箇所の空気が効果
的に攪拌され、室内2の温度差(温度ムラ)をさらに減
少させて、室内2の温度を均一にすることができる。
【0036】また、きのこの育成時に発生する二酸化炭
素ガスは各吹出口25から吹き出される空気によって吹
き飛ばされて分散するため、不要な二酸化炭素ガスが局
所的に溜まることを防止し得る。また、図6,図7に示
すように、上記各攪拌装置20,21において、風導管
22内に吸い込まれた空気は送風ファン26に近い吹出
口25から順次吹き出されるため、流通経路28を流れ
る空気の量は、送風ファン26に近いほど多量であり、
送風ファン26から遠ざかるほど(すなわち両風導管2
2a,22bの連結部に近付くほど)少量となる。した
がって、風導管22内の流通経路28を送風ファン26
から離れるほど細く絞ることにより、風導管22内の空
気の流速のばらつきが低減され、各吹出口25から吹き
出される空気の量のばらつきが抑制される。また、風導
管22の材料が少なくて済むため、風導管22の軽量化
を図ることができ、風導管22を昇降させるためのモー
タ31の駆動力を低減し得る。
【0037】また、図8に示すように、各スライド板4
7を左右方向Bへ移動することによって、各吹出口25
の開口面積を増減することができるため、各吹出口25
から棚7,8へ吹き出される空気の吹き出し量を調節し
て均等にすることができる。また、図3に示すように、
各移動棚8を前後方向Aへ移動させることにより、攪拌
装置21の風導管22と移動装置23とが移動棚8と共
に移動する。そして、上記風導管22は前後一対の棚部
14a,14bに案内されてこれら両棚部14a,14
b間を昇降するため、移動棚8が前後方向Aへ移動して
いる際に、風導管22が前後方向Aへずれてしまうのを
防止することができる。
【0038】上記実施の形態では、図1,図5,図6に
示すように、2本の風導管本体22a,22bを連結し
て1本の風導管22を形成しているが、各棚7,8の左
右幅が小さい場合は、いずれか1本の風導管本体22a
(または22b)のみを風導管22として用いてもよ
い。上記実施の形態では、固定棚7と移動棚8とを有す
る棚設備5を挙げたが、固定棚7を無くして、全て移動
棚8であってもよく、反対に、移動棚8を無くして、全
て固定棚7であってもよい。
【0039】上記実施の形態では、各棚7,8に収納さ
れる被収納物品として、きのこの菌を培養した複数のビ
ンを保持するコンテナ15を挙げているが、これに限定
されるものではなく、例えば、生鮮食料品を入れたコン
テナ等であってもよい。また、上記実施の形態では、冷
風によって室内2を低温に温度管理しているが、温風に
よって室内2を高温に温度管理する場合においても、同
様な攪拌効果が得られる。
【0040】上記実施の形態では、図2に示すように、
天井3に設けた複数の吹出部4から冷風を吹き出してい
るが、冷風が各棚7,8に収納されているコンテナ15
内のきのこ培養ビンに直接当ると、カビが発生する恐れ
がある。このため、一般に、各棚7,8の真上に位置す
る吹出部4からの冷風の吹出量を少なくし、その分、上
記各棚7,8の両外側方に形成された端部スペース4
0,41(図1参照)の真上に位置する吹出部4からの
冷風の吹出量を増やし、上記端部スペース40,41に
冷気溜りを形成している。尚、上記端部スペース40,
41の真上にのみ吹出部4を設け、各棚7,8の真上に
は吹出部4を設けない構成であってもよい。
【0041】上記実施の形態では、図6に示すように、
全ての吹出口25に対して個々にスライド板47を設け
ているが、特定の吹出口25のみに対してスライド板4
7を設けてもよく、例えば、1つおきの吹出口25に対
してスライド板47を設けたり、あるいは、最もファン
26の近くに位置する吹出口25と最もファン26から
遠くに位置する吹出口25と中間部に位置する吹出口2
5とに対してスライド板47を設けてもよい。
【0042】上記第1の実施の形態では、図5に示すよ
うに、吹出口25を風導管22の前後両面に形成してい
るが、本発明の第2の実施の形態として、図9に示すよ
うに、風導管22の上面(または下面)にも、予備用の
吹出口45を長手方向へ複数形成し、通常時には、上記
各予備用の吹出口45を蓋46で閉じている。これによ
ると、各吹出口25から吹き出される空気の勢いが強過
ぎる場合には、蓋46を風導管22から取外して予備用
の吹出口45を開くことにより、空気が前後両吹出口2
5と予備用の吹出口45とから吹き出すため、各吹出口
25から吹き出される空気が最適な勢いまで弱められ
る。
【0043】上記第1の実施の形態では、図8に示すよ
うに、各吹出口25を全て同じ大きさに形成し、スライ
ド板47を用いて吹出口25の開口面積を調節している
が、本発明の第3の実施の形態として、図10に示すよ
うに、スライド板47を設けず、各吹出口25の大きさ
を異なって形成してもよい。すなわち、送風ファン26
に近い側に位置する吹出口25の長さが長く形成され、
送風ファン26から遠ざかる側に位置するほど吹出口2
5の長さが短く形成されている。これにより、風導管2
2の左右両端部に位置する吹出口25の開口面積が大き
く、風導管22の中央部(すなわち、両風導管本体22
a,22bの連結部)側に位置する吹出口25ほど次第
に開口面積が小さく形成されている。
【0044】これによると、流通経路28内を流れる空
気の量は、送風ファン26から遠ざかるほど減少する
が、風導管22の左右両端部に位置する吹出口25の開
口面積を大きくし、風導管22の中央部側に位置する吹
出口25ほど次第に開口面積を小さく形成しているた
め、各吹出口25からの空気の吹出し量をほぼ均等に調
節することができる。
【0045】上記第3の実施の形態では、全ての吹出口
25の大きさをそれぞれ異なるように形成しているが、
全吹出口25を複数個の吹出口25から成る複数のグル
ープに別け、各グループ別に吹出口25の大きさが異な
るように形成してもよい。また、上記のように各吹出口
25の大きさを異ならせる代わりに、本発明の第4の実
施の形態として、図11に示すように、吹出口25の数
を異ならせてもよい。すなわち、送風ファン26に最も
近い側に位置する短管27には、長さの短い吹出口25
が長手方向に3個並んで形成されており、送風ファン2
6から最も遠い側に位置する短管27には吹出口25が
1個形成され、その他の短管27には吹出口25が2個
形成されている。
【0046】これによると、流通経路28内を流れる空
気の量は、送風ファン26から遠ざかるほど減少する
が、風導管22の左右両端部に位置する短管27に形成
される吹出口25の個数を多くし、風導管22の中央部
(すなわち、両風導管本体22a,22bの連結部)側
に位置する短管27に形成される吹出口25の個数を少
なくしているため、各吹出口25からの空気の吹出し量
をほぼ均等に調節することができる。
【0047】上記第4の実施の形態では、個々の短管2
7に形成される吹出口25の個数を3個,2個,1個と
いうように異ならせているが、これらの個数のみに限定
されるものではなく、例えば、送風ファン26に最も近
い側に位置する短管27に吹出口25を2個形成したも
の等であってもよい。さらに、図8に示すようなスライ
ド板47を設けて、各吹出口25の開口面積を調節可能
にしてもよい。
【0048】次に、本発明の第5の実施の形態を図12
〜図16に基づいて説明する。図12,図13に示すよ
うに、室内2に設置された棚設備5は前後方向Aで対向
する一対の固定棚7a,7bによって構成されており、
両固定棚7a,7b間には通路16が形成されている。
尚、両固定棚7a,7bはそれぞれ、床9に立設されて
おり、上下方向および左右幅方向Bに複数の収納部10
を有し、前後面が開放されている。
【0049】また、上記室内2には、固定棚7a,7b
の各収納部10に対してコンテナ15を自動的に出し入
れする出し入れ装置17が設けられている。この出し入
れ装置17は、上記通路16内を左右幅方向Bへ走行自
在なスタッカクレーン19で構成されている。上記各固
定棚7a,7bの後側にはそれぞれ攪拌装置51が設け
られている。図14,図15に示すように、これら攪拌
装置51は、移動枠60を介して各固定棚7a,7bの
後面に沿って左右幅方向Bへ横行移動自在な風導管52
と、この風導管52を横行移動させる移動装置53とで
構成されている。
【0050】上記風導管52は、長手方向を上下縦向き
にして各固定棚7a,7bの後面側に設けられ、内部に
空気が流れる流通経路54を備えた角パイプ状に形成さ
れている。上記風導管52の下端には、室内2の空気を
吸い込む吸込口55が設けられている。また、各風導管
52の前面には、各固定棚7a,7bの後面に向けて開
口されたスリット状の吹出口56が長手方向にわたって
複数形成されている。また、風導管52内の吸込口55
側には、室内2の空気を吸込口55から吸い込んで吹出
口56へ送る送風ファン57が設けられている。尚、上
記風導管52の上端は閉塞されている。
【0051】また、上記風導管52は、上下一直線状に
連結された複数の短管58から構成され、流通経路54
の左右幅寸法Wは、送風ファン57を設けた下端部の短
管58が最も太く、送風ファン26から離れた上方の短
管58ほど徐々に細く形成されている。これにより、流
通経路54の左右幅寸法Wは、風導管52の下端部で最
も太く、上端部で最も細く形成されている。
【0052】また、図16に示すように、上記風導管5
2には、各吹出口56の開口面積を調節する複数のスラ
イド板59(吹出口調節手段の一例)が設けられてい
る。すなわち、風導管52の外側面にはそれぞれ上記各
スライド板59を保持する保持フレーム70が設けら
れ、各スライド板59は保持フレーム70に保持されて
上下方向C(風導管52の長手方向)へ移動自在に構成
されている。各スライド板59を上下方向Cへ移動する
ことによって、各吹出口56の開口面積が増減される。
【0053】上記風導管52は移動枠60によって支持
され、移動枠60は、上下両端部に設けられた複数のロ
ーラ61を介して、上下一対のガイドレール62,63
に支持案内されている。これらガイドレール62,63
はそれぞれ、各固定棚7a,7bの後側に、左右幅方向
Bへ設けられている。そして、上記移動枠60が、移動
装置53によってガイドレール62,63に支持案内さ
れながら左右幅方向Bへ横行移動することで、風導管5
2も一体に横行移動するように構成されている。
【0054】上記移動装置53は、各固定棚7a,7b
の後側の左右両端部に設けられた一対のスプロケット6
4,65(輪体の一例)と、これらスプロケット64,
65間に巻回された左右幅方向Bのチェン66(索体の
一例)と、いずれかのスプロケット64を回転させる正
逆回転駆動自在なモータ67(回転駆動装置の一例)と
で構成されている。
【0055】以下、上記構成における作用を説明する。
図12,図13に示すように、スタッカクレーン19
が、通路16内を左右幅方向Bへ走行して、一方の固定
棚7aまたは他方の固定棚7bの収納部10に対してコ
ンテナ15を出し入れすることによって、コンテナ15
の搬入搬出が行なえる。
【0056】また、攪拌装置51による室内2の空気の
攪拌は以下のようにして行われる。すなわち、図14に
示すように、各攪拌装置51の送風ファン57が回転す
ることによって、室内2の空気は、吸込口55から吸い
込まれて風導管52内を流れ、各吹出口56から固定棚
7a,7bの後面へ向けて吹き出される。この際、図1
5に示すように、モータ67を所定時間ごとに正逆回転
駆動させることにより、スプロケット64が所定時間ご
とに正逆回転し、各チェン66が正逆回動する。これに
より、移動枠60がローラ61を介してガイドレール6
2,63に支持案内されながら左右幅方向Bへ往復移動
し、風導管52も、上記移動枠60に支持されて一体
に、固定棚7a,7bの後面に沿って左右幅方向Bへ往
復移動する。
【0057】これにより、風導管52の横行移動経路6
9上の様々な箇所の空気が吸込口55から吸い込まれて
吹出口56から固定棚7a,7bの後面へ向けて吹き出
されることになる。特に、室内2の下部に溜まった冷気
が吸込口55から吸い込まれて吹出口56から吹き出さ
れるため、室内2の温度差(温度ムラ)を従来よりもさ
らに減少させて、室内2の温度を均一にすることができ
る。
【0058】また、きのこの育成時に発生する二酸化炭
素ガスは各吹出口56から吹き出される空気によって吹
き飛ばされて分散するため、不要な二酸化炭素ガスが局
所的に溜まることを防止し得る。また、図14に示すよ
うに、風導管52内に吸い込まれた空気は送風ファン5
7に近い吹出口56から順次吹き出されるため、流通経
路54を流れる空気の量は、送風ファン57に近いほど
多量であり、送風ファン57から遠ざかるほど(すなわ
ち上方ほど)少量となる。したがって、風導管52内の
流通経路54を送風ファン57から離れるほど細く絞る
ことにより、風導管52内の空気の流速のばらつきが低
減され、各吹出口56から吹き出される空気の量のばら
つきが抑制される。また、風導管52の軽量化を図るこ
とができ、風導管52を横行移動させるためのモータ6
7の駆動力を低減し得る。
【0059】また、図16に示すように、各スライド板
59を上下方向Cへ移動することによって、各吹出口5
6の開口面積を増減することができるため、各吹出口5
6から棚7a,7bへ吹き出される空気の吹き出し量を
調節して均等にすることができる。上記実施の形態で
は、図12に示すように、2台の固定棚7a,7bを設
置し、その間に通路16を形成しているが、3台以上の
固定棚を前後に並べて設置し、これら各固定棚間にそれ
ぞれ通路16を形成してもよく、さらには、1台の固定
棚のみを設置し、この固定棚の前方に通路16を形成し
てもよい。
【0060】上記実施の形態では、攪拌装置51を各固
定棚7a,7bに設けているが、図2に示すような移動
棚8に設けてもよい。上記第5の実施の形態では、図1
6に示すように、各吹出口56を全て同じ大きさに形成
し、スライド板59を用いて吹出口56の開口面積を調
節しているが、本発明の第6の実施の形態として、図1
7に示すように、スライド板59を設けず、各吹出口5
6の大きさを異なって形成してもよい。すなわち、送風
ファン57に近い側に位置する吹出口56の長さが長く
形成され、送風ファン57から遠ざかる側に位置するほ
ど吹出口56の長さが短く形成されている。これによ
り、風導管52の下端部に位置する吹出口56の開口面
積が大きく、風導管52の上部側に位置する吹出口56
ほど次第に開口面積が小さく形成されている。
【0061】これによると、流通経路54内を流れる空
気の量は、送風ファン57から遠ざかるほど減少する
が、風導管52の下端部に位置する吹出口56の開口面
積を大きく、風導管52の上部側に位置する吹出口56
ほど次第に開口面積を小さく形成しているため、各吹出
口56からの空気の吹出し量をほぼ均等に調節すること
ができる。
【0062】上記第6の実施の形態では、全ての吹出口
56の大きさをそれぞれ異なるように形成しているが、
全吹出口56を複数個の吹出口56から成る複数のグル
ープに別け、各グループ別に吹出口56の大きさが異な
るように形成してもよい。また、上記のように各吹出口
56の大きさを異ならせる代わりに、本発明の第7の実
施の形態として、図18に示すように、吹出口56の数
を異ならせてもよい。すなわち、送風ファン57に最も
近い側に位置する短管58には、長さの短い吹出口56
が長手方向に3個並んで形成されており、送風ファン5
7から最も遠い側に位置する短管58には吹出口56が
1個形成され、その他の中間部に位置する短管58には
吹出口56が2個形成されている。
【0063】これによると、流通経路54内を流れる空
気の量は、送風ファン57から遠ざかるほど減少する
が、風導管52の下端部に位置する短管58に形成され
る吹出口56の個数を多くし、風導管52の上端部側に
位置する短管58に形成される吹出口56の個数を少な
くしているため、各吹出口56からの空気の吹出し量を
ほぼ均等に調節することができる。
【0064】上記第7の実施の形態では、個々の短管5
8に形成される吹出口56の個数を3個,2個,1個と
いうように異ならせているが、これらの個数のみに限定
されるものではなく、例えば、送風ファン57に最も近
い下端側に位置する短管58に吹出口56を2個形成し
たもの等であってもよい。さらに、図16に示すような
スライド板59を設けて、各吹出口56の開口面積を調
節可能にしてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上のように本第1発明によると、送風
ファンによって、吸込口から吸い込まれた空気は、風導
管内を流れ、吹出口から棚の少なくとも前後いずれかの
面に向けて吹出される。この際、風導管は移動装置によ
って棚の少なくとも前後いずれかの面に沿って移動して
いるため、風導管の移動経路上の様々な箇所の空気が吸
込口から吸い込まれて吹出口から棚側へ吹出されること
になり、これにより、室内の温度差(温度ムラ)をさら
に減少させて、室内の温度を均一にすることができる。
【0066】また、風導管内に吸い込まれた空気は送風
ファンに近い吹出口から順次吹き出されるため、流通経
路を流れる空気の量は、送風ファンに近いほど多量であ
り、送風ファンから遠ざかるほど少量となる。したがっ
て、風導管内の流通経路を送風ファンから離れるほど細
く絞ることにより、風導管内の空気の流速のばらつきが
低減され、各吹出口から吹き出される空気の量のばらつ
きが抑制される。また、風導管の材料が少なくて済み、
風導管の軽量化を図ることができる。
【0067】さらに、二酸化炭素等の不要なガスが発生
した場合、このようなガスは上記各吹出口から吹き出さ
れる空気によって吹き飛ばされて分散するため、不要な
ガスが局所的に溜まることを防止し得る。また、本第2
発明によると、吹出口調節手段によって各吹出口の開口
面積を増減することにより、各吹出口から棚へ吹き出さ
れる空気の吹き出し量を調節して均等にすることができ
る。
【0068】また、本第3発明によると、風導管は、長
手方向を横向きにした状態で、移動装置によって棚の少
なくとも前後いずれかの面に沿って昇降しているため、
風導管の昇降経路上の様々な箇所の空気が吸込口から吸
い込まれて吹出口から棚側へ吹き出されることになる。
特に、吸込口が棚の両外側方に位置しており、棚の両外
側方に溜まった冷気または暖気が吸込口から吸い込まれ
て吹出口から吹き出されるため、室内の温度差(温度ム
ラ)をさらに減少させて、室内の温度を均一にすること
ができる。
【0069】また、本第4発明によると、風導管は、長
手方向を縦向きにした状態で、移動装置によって棚の少
なくとも前後いずれかの面に沿って横行移動しているた
め、風導管の横行経路上の様々な箇所の空気が吸込口か
ら吸い込まれて吹出口から棚側へ吹き出されることにな
る。特に、吸込口が風導管の下端に位置しており、室内
下部に溜まった空気(冷気)が吸込口から吸い込まれて
吹出口から吹き出されるため、室内の温度差(温度ム
ラ)をさらに減少させて、室内の温度を均一にすること
ができる。
【0070】また、本第5発明によると、移動棚を移動
させることにより、風導管と移動装置とが上記移動棚と
共に移動する。また、本第6発明によると、風導管は、
両棚部間を昇降しながら、吸込口から吸い込んだ空気を
吹出口から棚部へ吹き出す。この際、風導管は両棚部に
案内されて昇降するため、移動棚が移動している際に、
風導管が前後方向へずれてしまうのを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における格納設備の
平面図である。
【図2】同、格納設備の側面図である。
【図3】同、格納設備内に設けられた移動棚と固定棚と
の側面図である。
【図4】同、移動棚の平面図である。
【図5】同、格納設備内に設けられた攪拌装置の風導管
の平面図である。
【図6】同、風導管の正面図である。
【図7】同、風導管の端部の縦断面図である。
【図8】同、風導管のスライド板の正面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における格納設備の
風導管の一部拡大斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態における格納設備
の風導管の正面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態における格納設備
の風導管の正面図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態における格納設備
の平面図である。
【図13】同、格納設備の側面図である。
【図14】同、格納設備に設けられた攪拌装置の風導管
の一部切欠き正面図である。
【図15】同、攪拌装置の概略平面図である。
【図16】同、風導管のスライド板の正面図である。
【図17】本発明の第6の実施の形態における格納設備
の風導管の正面図である。
【図18】本発明の第7の実施の形態における格納設備
の風導管の正面図である。
【図19】従来の格納設備の側面図である。
【符号の説明】
1 格納設備 2 室内 7,7a,7b 固定棚 8 移動棚 13 下部フレーム体 14a,14b 棚部 20,21 攪拌装置 22 風導管 23 移動装置 24 吸込口 25 吹出口 26 送風ファン 28 流通経路 47 スライド板(吹出口調節手段) 51 攪拌装置 52 風導管 53 移動装置 54 流通経路 55 吸込口 56 吹出口 57 送風ファン 59 スライド板(吹出口調節手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有井 透 東京都港区芝2丁目14番5号 株式会社ダ イフク東京本社内 (72)発明者 丸野 精二 和歌山市有家203−18 Fターム(参考) 2B011 CA10 CA12 GA03 GA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棚を設置した室内が温度管理された格納
    設備であって、上記室内の空気を攪拌する攪拌装置が設
    けられ、上記攪拌装置は、上記棚のいずれかの面に沿っ
    て移動自在な風導管と、この風導管を移動させる移動装
    置とで構成され、上記風導管に、端部から空気を吸い込
    む吸込口と、棚側へ向いた複数の吹出口と、室内の空気
    を吸込口から吸い込んで各吹出口へ送る送風ファンとが
    設けられ、上記送風ファンは風導管内の吸込口側に設け
    られ、吹出口は風導管の長手方向に沿って複数形成さ
    れ、風導管内の流通経路は、送風ファンから離れるほど
    細く絞られていることを特徴とする室内が温度管理され
    た格納設備。
  2. 【請求項2】 吹出口の開口面積を調節する吹出口調節
    手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    室内が温度管理された格納設備。
  3. 【請求項3】 風導管は、長手方向を横にして棚の少な
    くとも前後いずれかに沿って設けられ、移動装置によっ
    て昇降され、吸込口が棚の両外側方のうちの少なくとも
    一方に位置し、上記棚の外側方に溜まった冷気または暖
    気が吸込口から吸い込まれて吹出口から吹き出されるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の室内が
    温度管理された格納設備。
  4. 【請求項4】 風導管は、長手方向を縦にして棚の少な
    くとも前後いずれかに沿って設けられ、移動装置によっ
    て横行移動され、吸込口が風導管の下端に位置し、室内
    下部に溜まった空気が吸込口から吸い込まれて吹出口か
    ら吹き出されることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の室内が温度管理された格納設備。
  5. 【請求項5】 棚は移動棚であり、風導管と移動装置と
    が上記移動棚に設けられていることを特徴とする請求項
    1から請求項4のいずれかに記載の室内が温度管理され
    た格納設備。
  6. 【請求項6】 移動棚は、移動自在な下部フレーム体
    と、下部フレーム体上に立設された前後一対の棚部とで
    構成され、風導管は、前後一方の棚部と他方の棚部との
    間に設けられ、かつ、これら両棚部に案内されて両棚部
    間を昇降することを特徴とする請求項5記載の室内が温
    度管理された格納設備。
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