JP2001177809A - テレビ電話装置 - Google Patents

テレビ電話装置

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JP2001177809A
JP2001177809A JP36354099A JP36354099A JP2001177809A JP 2001177809 A JP2001177809 A JP 2001177809A JP 36354099 A JP36354099 A JP 36354099A JP 36354099 A JP36354099 A JP 36354099A JP 2001177809 A JP2001177809 A JP 2001177809A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通話者相互の意思伝達を密にすることができ
るテレビ電話装置を提供する。 【解決手段】 通話者を撮像するカメラ120と、通話
相手である通話者を映し出すモニタ110と、通話に使
用される送受話器140とを備える。送受話器140
は、通話者の音声を収集するマイク14aと通話相手で
ある通話者の音声を出力するスピーカ14bとを備え
る。通話者の視線をカメラ120の方向に向けさせるた
めに、モニタ110上にキャプション画像(矢印15
0)が表示され、また、カメラ120の外周部に点灯点
滅装置130を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ電話装置に
関し、特に、送信側通話者と受信側通話者との意思伝達
を密にすることができるテレビ電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ電話装置は、離れて存在する2者
が互いに相手の像を見ながら会話することを可能にする
装置である。従って、両者は、互いにテレビ電話装置の
カメラを注視していることが望ましい。視線がカメラの
位置から大きくずれると、相手側が見る像において、こ
ちらの視線が相手を向いていないことになって、スムー
ズな意思疎通ができなくなる状態も考えられるからであ
る。そして、通話者の視線をカメラに向けさせるテレビ
電話装置として、例えば、特開平6−217298号公
報に記載されたテレビ電話装置(以下、従来のテレビ電
話装置という。)がある。
【0003】従来のテレビ電話装置では、受信側通話者
を映し出す液晶ディスプレイの表示面の後方に、送信側
通話者を撮像するカメラが備えられる。カメラは、例え
ば、液晶ディスプレイの中心部分に設置される。そし
て、液晶ディスプレイ上の特定領域を時間的に透過させ
ることにより、送信側通話者の像がカメラを介して受信
側通話者のテレビ電話装置に対して送信される。この特
定領域は、カメラが撮像のために必要とする領域でもよ
い。
【0004】ここで、テレビ電話装置が通常1秒間に3
0フレームの画像を転送するとする。このとき、1秒間
に2フレーム分の時間だけ液晶ディスプレイの特定領域
を透過状態にする。すると、残りの28フレーム分の時
間(28/30秒)は通常の画像が映し出されるため、
通話者に違和感を与えることがない。また、1秒間に2
フレームの静止画像が受信側のテレビ電話装置に対して
送信される。
【0005】通話者は液晶ディスプレイを見ながら通話
動作を行うのであるから、送信通話者の視線は液晶ディ
スプレイの中央付近に向けられる。よって、液晶ディス
プレイ上に表示される受信側通話者の視線と送信側通話
者の視線は合わさる。受信側通話者の視線も同様であ
る。よって、通話中において、送信側通話者と受信側通
話者との意思伝達は、視線が合うことにより密になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の技術で
は、1秒間に数枚(上記の説明では、2枚)の静止画し
か転送されないので、通話中における液晶ディスプレイ
に表示される画像に動きが少なくなってしまうという課
題がある。
【0007】また、通話中における液晶ディスプレイに
表示される画像に動きを付けようとした場合、1秒間当
たりの液晶ディスプレイ上における特定領域を透過させ
る時間を長くする必要がある。この場合、通話者は、特
定領域が透過されていることを意識してしまい、液晶デ
ィスプレイに表示される画像に違和感を覚えることがあ
るという課題がある。
【0008】さらに、従来のテレビ電話装置の構造は複
雑となり、実施に当たってコストが高くなるという課題
がある。
【0009】そこで、本発明は、以上のような課題を解
決するものであって、通話者相互の意思伝達を密にする
ことができるテレビ電話装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るテレビ電話装置は、撮像部と画像表示部とを備え、通
信回線を介して操作者が相手側と画像および音声のやり
とりを行うテレビ電話装置において、操作者の視線を特
定方向に誘導する視線誘導手段を備えた構成とした。
【0011】請求項2記載の発明に係るテレビ電話装置
では、視線誘導手段は、操作者に対して視線誘導の指示
を行う指示手段を備えた。
【0012】請求項3記載の発明に係るテレビ電話装置
では、マイクロフォンから出力される音声入力信号か
ら、通話中であるか否かを判断し、その結果に応じて指
示手段を制御する制御手段を備えた。
【0013】請求項4記載の発明に係るテレビ電話装置
では、指示手段は、発光により操作者の視線を誘導する
点灯・点滅装置である。
【0014】請求項5記載の発明に係るテレビ電話装置
では、点灯・点滅装置は、撮像部の近傍に備えられる。
【0015】請求項6記載の発明に係るテレビ電話装置
では、指示手段は、テレビ電話装置における画像表示部
上に操作者の視線を特定方向に誘導させるための特殊画
像を表示するキャプション出力装置である。
【0016】請求項7記載の発明に係るテレビ電話装置
では、特殊画像は、撮像部の設置位置を指す矢印であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は、本発明による
テレビ電話装置の外観を示した説明図である。
【0018】図1に示すテレビ電話装置は、モニタ11
0、カメラ120、点灯点滅装置130および送受話器
140を備える。送受話器140は、マイクロフォン
(以下、マイクという。)14aとスピーカ14bとを
備える。モニタ110上には、通話者の視線をカメラ1
20のある方向に向けさせるための矢印150が表示さ
れる。通話者は、モニタ110上に表示される通話相手
である通話者の像を見ながら通話を行うが、視線をカメ
ラ120に向かわせることが可能である。そして、通話
者の像は、カメラ120にて撮像され、通話相手である
通話者のテレビ電話装置に対して送信される。以下、通
話者を送信側通話者、通話相手である通話者を受信側通
話者という。
【0019】通話中に、点灯点滅装置130が動作した
り、モニタ110上に矢印150が表示されることによ
り、送信側通話者は、視線をカメラ120のある方向へ
向けようとする。その結果、受信側通話者は、送信側通
話者が自分を注視しているような画像を見ることができ
る。従って、双方の通話者の意思疎通をよりよくするこ
とができる。ここで、点灯点滅装置130は、カメラ1
20の近傍に備えられるとする。図1に示す例では、点
灯点滅装置130は、カメラ120の外周部分に備えら
れる構成となっている。
【0020】図2は、本発明によるテレビ電話装置の実
施の形態の構成を示すブロック図である。図2に示すテ
レビ電話装置は、スピーカ201、マイク202、音声
処理装置203、音声符号復号装置204、制御装置2
05、点灯点滅装置206、命令入力装置207、画像
出力装置208、画像入力装置209、画像処理装置2
10、画像符号復号装置211、メモリ装置212、回
線接続装置213、電話回線網214、無線装置21
5、アンテナ216およびキャプション生成装置217
を備える。
【0021】マイク202は、送信側通話者の音声を収
集して、音声信号として音声処理装置203に対して出
力する。音声処理装置203は、その音声信号をA−D
変換し、デジタル音声データとして音声符号復号装置2
04に対して出力する。また、音声処理装置203は、
音声信号から通話中であるか否かを判断し、その結果を
制御装置205に対して出力する。音声符号復号装置2
04は、デジタル音声データを符号化し、音声符号デー
タとして制御装置205に対して出力する。
【0022】画像入力装置209は、送信側通話者を撮
像し、その像を画像信号として画像処理装置210に対
して出力する。画像処理装置210は、その画像信号を
A−D変換し、デジタル画像データとして画像符号復号
装置211に対して出力する。画像符号復号装置211
は、デジタル画像データを符号化し、画像符号データと
して制御装置205に対して出力する。
【0023】制御装置205は、音声符号データおよび
画像符号データを多重化し、その多重化されたデータを
回線接続装置213を介して電話回線網214に対して
出力し、または、無線装置215およびアンテナ216
を介して無線回線に対して出力する。
【0024】受信側通話者のテレビ電話装置からの信号
は、電話回線網214を介して回線接続装置213にて
受信される。また、無線回線を使用の場合、アンテナ2
16を介して無線装置215にて受信される。回線接続
装置213および無線装置215は、受信側通話者のテ
レビ電話装置からの信号を制御装置205に対して出力
する。
【0025】制御装置205は、受信側通話者のテレビ
電話装置からの信号から、音声成分のデータである音声
符号データと画像成分のデータである画像符号データと
を取得し、それぞれ、音声符号復号装置204、画像符
号復号装置211に対して出力する。音声符号復号装置
204は、音声符号データを復号化し、デジタル音声デ
ータとして、音声処理装置203に対して出力する。画
像符号復号装置211は、画像符号データを復号化し、
デジタル画像データとして画像処理装置210に対して
出力する。
【0026】音声処理装置203は、デジタル音声デー
タをD−A変換し、音声信号としてスピーカ201に対
して出力する。スピーカ201は、その音声信号を基
に、受信側通話者の音声を出力する。画像処理装置21
0は、デジタル画像データをD−A変換し、画像信号と
して画像出力装置208に対して出力する。画像出力装
置208は、その画像信号を基に、受信側通話者の像を
映し出す。
【0027】テレビ電話装置における制御に関する設定
(以下、ユーザ設定という。)は、命令入力装置207
にてなされる。命令入力装置207は、そのユーザ設定
を制御装置205に対して通知する。制御装置205
は、点灯点滅装置206およびキャプション生成装置2
17の制御を行う。
【0028】図3は、音声処理装置203の内部の構成
を示すブロック図である。図4は、音声感知部304の
内部の構成を示すブロック図である。図5は、点灯点滅
装置206の構成の一例を示す説明図である。図6は、
キャプション生成装置217の構成を示すブロック図で
ある。図7は、制御装置205の動作を説明するための
フローチャートである。
【0029】次に、図2に示すテレビ電話装置の動作に
ついて図3〜図7を用いて説明する。ここで、図1に示
すモニタ110を図2に示す画像出力装置208とし、
カメラ120を画像入力装置209とし、スピーカ14
bをスピーカ201とし、マイク14aをマイク202
とし、点灯点滅装置130を点灯点滅装置206とす
る。
【0030】マイク202は、送信側通話者の音声を収
集し、音声信号として音声処理装置203に対して出力
する。音声処理装置203では、マイク202からの音
声信号は、バンドパスフィルタ部301に対して入力さ
れる。バンドパスフィルタ部301は、マイク202か
らの音声信号の不要成分を除去する。例えば、音声信号
における可聴域周波数帯(20〜20KHz)の成分の
みを取り出す。そして、不要成分を除去した信号を音声
感知部304およびA−D変換部303に対して出力す
る。
【0031】音声感知部304は、バンドパスフィルタ
部301からの音声信号を基に、通話中であるか否かを
判断し、その結果を制御装置205に対して出力する。
A−D変換部303は、バンドパスフィルタ部301か
らの音声信号をA−D変換し、デジタル音声データとし
て音声符号復号装置204に対して出力する。
【0032】音声感知部304は、図4に示すように比
較器401で構成される。比較器401には、基準信号
およびバンドパスフィルタ部301からの音声信号が入
力される。そして、比較器401は、音声信号の信号レ
ベルと基準信号の信号レベルとを比較することによっ
て、通話中であるか否かを判断し、その結果を制御装置
205に対して出力する。
【0033】音声符号復号装置204は、A−D変換部
303からのデジタル音声データを符号化し、音声符号
データとして制御装置205に対して出力する。ここ
で、符号化方式として、例えば、国際標準の通信方式で
あるITU−T G.723がある。
【0034】画像入力装置209は、送信側通話者を撮
像し、画像信号として、画像処理装置210に対して出
力する。画像処理装置210は、A−D変換器およびD
−A変換器で構成され、画像信号をA−D変換し、デジ
タル画像データとして画像符号復号装置211に対して
出力する。
【0035】画像符号復号装置211は、デジタル画像
データを符号化し、画像符号データとして制御装置20
5に対して出力する。ここで、符号化方式として、例え
ば、動画の場合、国際標準の通信方式であるITU−T
H.263、静止画の場合、JPEG(Joint
Picture Experts Group)等があ
る。
【0036】制御装置205は、音声符号データおよび
画像符号データを多重化する。ここで、多重化方式とし
て、例えば、国際標準の通信方式であるITU−T
G.223がある。そして、制御装置205は、メモリ
装置212に記憶されているユーザ設定をもとに、多重
化されたデータを電話回線網214に対して出力する
か、または、無線回線に対して出力するかを決定する。
【0037】電話回線網214に対して出力する場合、
制御装置205は、多重化したデータを回線接続装置2
13に対して出力する。回線接続装置213は、その信
号を電話回線網214を介して受信側通話者のテレビ電
話装置に対して送信する。
【0038】電話回線網214は、ISDN回線網で
も、アナログ回線網でもよい。アナログ回線網である場
合、回線接続装置213は、例えば、モデムで構成され
る。また、回線接続装置213は電話回線網214に対
する回線制御を実行する。その回線制御として、例え
ば、着呼検出がある。
【0039】また、無線回線に対して出力する場合、制
御装置205は、多重化したデータを無線装置215に
対して出力する。無線装置215は、多重化されたデー
タをアンテナ216を介して無線回線に対して送信す
る。そして、多重化されたデータは、無線回線を介して
受信側通話者のテレビ電話装置に対して送信される。
【0040】回線接続装置213は、電話回線網214
を介して、受信側通話者のテレビ電話装置からの信号を
受信し、制御装置205に対して出力する。また、無線
装置215は、アンテナ216を介して受信側通話者の
テレビ電話装置からの信号を受信し、制御装置205に
対して出力する。
【0041】制御装置205は、受信側通話者のテレビ
電話装置からの信号から、音声成分のデータである音声
符号データと画像成分のデータである画像符号データと
を取得し、それぞれ、音声符号復号装置204、画像符
号復号装置211に対して出力する。
【0042】音声符号復号装置204は、音声符号デー
タを復号化し、デジタル音声データとして音声処理装置
203に対して出力する。音声処理装置203では、デ
ジタル音声データは、D−A変換部302に入力され
る。D−A変換部302は、デジタル音声データをD−
A変換し、音声信号としてバンドパスフィルタ部301
に対して出力する。そして、バンドパスフィルタ部30
1を通過した音声信号は、スピーカ201に対して出力
される。スピーカ201は、音声信号をもとに受信側通
話者の音声を出力する。
【0043】画像符号復号装置211は、画像符号デー
タを復号化し、デジタル画像データとして画像処理装置
210に対して出力する。画像処理装置210は、デジ
タル画像データをd−a変換し、画像信号として画像出
力装置208に対して出力する。画像出力装置208
は、受信側通話者の像を映し出す。これにより、送信側
通話者は、画像出力装置208上に映し出される受信側
通話者の像を見ながら通話することができる。
【0044】以下、本発明の特徴部分の動作について説
明する。制御装置205は、音声処理装置203におけ
る音声感知部304からの出力を基に、現在、通話中で
あるか否かを判断する(ステップS701)。通話中で
ない場合(NOの場合)、通話が開始されるまで待機す
る。通話中のとき(YESの場合)、メモリ装置212
の内部に記憶されるユーザ設定を読み出す(ステップS
702)。
【0045】ここで、ユーザ設定は、命令入力装置20
7にて予め設定可能であるとする。また、ユーザ設定と
して、(i)点灯点滅装置206の点灯動作、(ii)
点灯点滅装置206の点滅動作等がある。
【0046】制御装置205は、キャプション生成装置
217が接続されているか否かを判断する(ステップS
703)。キャプション生成装置217は制御装置20
5に対して接続されているので、ここでの判断は、YE
Sとなる。
【0047】次に、制御装置205は、点灯点滅装置2
06が接続されているか否かを判断する(ステップS7
04)。点灯点滅装置206も制御装置205に対して
接続されているので、ここでの判断もYESとなる。そ
して、制御装置205は、点灯点滅装置206およびキ
ャプション生成装置217の動作制御を行う(ステップ
S706)。
【0048】点灯点滅装置206は、例えば、発光ダイ
オード(以下、LEDという。)で構成されてもよい。
図5に示す構成では、LEDが4個使用され、それぞ
れ、カメラ120の外周部の上部、下部、左部、右部に
備えられるとする。そして、そのLEDをそれぞれ、L
ED501、LED502、LED503およびLED
504とする。
【0049】図5に示す構成では、LED501は、ア
ノード側は抵抗Rを介して電源Vccに接続され、カソ
ード側はトランジスタ(以下、Trという。)511の
コレクタに接続されている。Tr511のエミッタはグ
ランドに接地されている。そして、LED501は、ベ
ース制御電流(以下、Ibという。)521の制御によ
るTr511のコレクタ電流の変化によって点灯または
点滅動作する。また、他のLED(502〜504)の
周辺の回路構成も同様とする。
【0050】制御装置205は、Ib521〜Ib52
4を制御することにより、LED501〜LED504
を点灯、点滅動作させる。なお、このとき、ユーザ設定
に基づき、LED501〜LED504を点灯または点
滅動作させる。
【0051】キャプション生成装置217は、キャプシ
ョン画像を画像出力装置208上に出力するための情報
を生成する。キャプション画像は、通話者の視線を画像
入力装置209に向けさせるための画像であり、文字、
模様、画面背景の変化であってもよい。ここで、キャプ
ション画像の形態等に関する設定(以下、キャプション
設定という。)は、予め、ユーザ設定にて設定可能であ
るとする。制御装置205は、メモリ装置212の内部
から、キャプション設定を読み出し、キャプション生成
装置217における信号デコード部601に対して出力
する(図6参照)。
【0052】信号デコード部601は、キャプション設
定を解読し、キャプション画像における文字に関する設
定および画像に関する設定を取り出す。文字に関する設
定を文字出力部602、画像に関する設定を画面制御部
603に対して通知する。文字出力部602は、画像出
力装置208上に文字を表示するための文字データを画
像処理装置210に対して出力する。画面制御部603
は、画像出力装置208上に模様等を表示させるための
特殊画像データを画像処理装置210に対して出力す
る。
【0053】画像処理装置210は、文字データおよび
特殊画像データを基に、キャプション画像を生成する。
そして、キャプション画像を表示するための信号は、画
像出力装置208に対して出力される。画像出力装置2
08は、受信側通話者の像を表示するとともにキャプシ
ョン画像を表示する。つまり、画像出力装置208上に
キャプション画像が表示される。ここで、キャプション
画像がカメラ120の方向を示す矢印150であるとす
る。
【0054】点灯点滅装置206の動作、キャプション
画像(矢印150)の表示により、送信側通話者は、視
線を画像入力装置209のある方向へ向けようとする。
その結果、受信側通話者は、送信側通話者が自分を注視
しているような画像を見ることができる。これによっ
て、双方の通話者の意思疎通をよりよくすることができ
る。
【0055】次に、本発明によるテレビ電話装置の他の
実施の形態について説明する。図8は、本発明によるテ
レビ電話装置の他の実施の形態の構成を示すブロック図
である。図8に示すテレビ電話装置は、図2に示すテレ
ビ電話装置からキャプション生成装置217が外された
構成となっている。
【0056】次に、図8に示すテレビ電話装置の動作に
ついて説明する。図7に示すステップS701およびス
テップS702の動作は、図2に示すテレビ電話装置の
動作と同様である。次に、制御装置205は、キャプシ
ョン生成装置217が接続されているか否かを判断する
(ステップS703)。この実施の形態では、キャプシ
ョン生成装置217は制御装置205に対して接続され
ていないので、ここでの判断は、NOとなる。
【0057】次に、制御装置205は、点灯点滅装置2
06が接続されているか否かを判断する(ステップS7
07)。この実施の形態では、点灯点滅装置206は制
御装置205に対して接続されているので、ここでの判
断はYESとなる。そして、点灯点滅装置206の動作
を制御する(ステップS708)。点灯点滅装置206
の動作は、図2に示すテレビ電話装置における動作と同
様である。なお、ステップS707での判断がNOであ
った場合、以降の処理を中止する。
【0058】点灯点滅装置206の動作によって、送信
側通話者は、視線を画像入力装置209の方向へ向けよ
うとする。その結果、受信側通話者は、送信側通話者が
自分を注視しているような画像を見ることができる。こ
の実施の形態のように、視線誘導手段として点灯点滅装
置206のみが設けられている場合にも、双方の通話者
の意思疎通をよりよくすることができる。
【0059】次に、本発明によるテレビ電話装置の他の
実施の形態を説明する。図9は、本発明によるテレビ電
話装置の他の実施の形態の構成を示すブロック図であ
る。図9に示すテレビ電話装置は、図2に示すテレビ電
話装置から点灯点滅装置206が外された構成となって
いる。
【0060】次に、図9に示すテレビ電話装置の動作に
ついて説明する。図7に示すステップS701およびス
テップS702の動作は、図2および図8に示すテレビ
電話装置における動作と同様である。制御装置205
は、キャプション生成装置217が接続されているか否
かを判断する(ステップS703)。この実施の形態で
は、キャプション生成装置217は制御装置205に対
して接続されているので、ここでの判断はYESとな
る。
【0061】次に、制御装置205は、点灯点滅装置2
06が接続されているか否かを判断する(ステップS7
04)。この実施の形態では、点灯点滅装置206は制
御装置205に対して接続されていないので、ここでの
判断はNOとなる。そして、制御装置205は、キャプ
ション生成装置217の動作制御を行う(ステップS7
05)。キャプション生成装置217の動作は、図2に
示すテレビ電話装置における動作と同様である。
【0062】このとき、画像出力装置208上にキャプ
ション画像(矢印150)が表示されることにより、送
信側通話者は、視線を画像入力装置209のある方向へ
向けようとする。その結果、受信側通話者は、送信側通
話者が自分を注視しているような画像を見ることがあで
きる。この実施の形態のように、視線誘導手段としてキ
ャプション生成装置217のみが設けられているような
場合にも、双方の通話者の意思疎通をよりよくすること
ができる。
【0063】以上のように、本発明によるテレビ電話装
置によると、点灯点滅装置206の動作または画像出力
装置208上におけるキャプション画像(例えば、矢印
150)の表示により、送信側通話者は、視線を画像入
力装置209のある方向に向けようとする。その結果、
受信側通話者は、送信側通話者が自分を注視しているよ
うな画像を見ることができる。従って、双方の通話者の
意思疎通をよりよくすることができる。
【0064】また、1秒間当たりのフレーム数を間引か
ずにテレビ電話装置の間で送受信が可能であるので、常
に滑らかな画像を受信側通話者のテレビ電話装置に対し
て送信することができる。受信側通話者のテレビ電話装
置も、同様に送信側通話者のテレビ電話装置に対して滑
らかな画像を送信することができる。よって、送信側通
話者と受信側通話者の双方は、テレビ電話装置に映し出
される画像に対して違和感を覚えることがなく通話をす
ることができる。
【0065】さらに、点灯点滅装置206およびキャプ
ション生成装置217の構成が容易なので、実施に当た
って比較的安価で実現できるという利点がある。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、操作者の
視線を特定方向に誘導する視線誘導手段を備えたので、
簡単な構成によって画像上の通話相手の視線が自分を向
くようになって、互いの意思伝達が密になるという効果
を奏する。
【0067】請求項2記載の発明によれば、視線誘導手
段は、操作者に対して視線誘導の指示を行う指示手段を
備えたので、指示手段からの指示によって、操作者の視
線を特定方向に向けさせることができるという効果を奏
する。
【0068】請求項3記載の発明によれば、マイクロフ
ォンから出力される音声入力信号から、通話中であるか
否かを判断し、その結果に応じて指示手段を制御する制
御手段を備えたので、通話中にのみ、操作者の視線を特
定方向に向けさせるための指示を出すことができるとい
う効果を奏する。
【0069】請求項4記載の発明によれば、指示手段
は、発光により操作者の視線を誘導する点灯・点滅装置
であるので、点灯・点滅装置の点滅または点灯動作によ
って、点灯・点滅装置の方向に操作者の視線を向けさせ
ることができるという効果を奏する。
【0070】請求項5記載の発明によれば、点灯・点滅
装置は、撮像部の近傍に備えられるので、操作者の視線
を撮像部の方向に向けさせることができるという効果を
奏する。
【0071】請求項6記載の発明によれば、指示手段
は、テレビ電話装置における画像表示部上に操作者の視
線を特定方向に誘導させるための特殊画像を表示するキ
ャプション出力装置であるので、特殊画像の表示によっ
て、操作者の視線を特定方向に誘導することができると
いう効果を奏する。
【0072】請求項7記載の発明によれば、特殊画像
は、撮像部の設置位置を指す矢印であるので、操作者が
直感的に撮像部の方向に視線を向けるという状況を構築
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるテレビ電話装置の外観を示す説
明図である。
【図2】 本発明によるテレビ電話装置の実施の形態の
構成を示すブロック図である。
【図3】 音声処理装置203の内部の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】 音声感知部304の内部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】 点灯点滅装置206の構成の一例を示す説明
図である。
【図6】 キャプション生成装置217の内部の構成を
示すブロックである。
【図7】 制御装置205の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図8】 本発明によるテレビ電話装置の他の実施の形
態の構成を示すブロック図である。
【図9】 本発明によるテレビ電話装置の他の実施の形
態の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
110 モニタ 120 カメラ 130 点灯点滅装置 140 送受話器 14a マイク 14b スピーカ 201 スピーカ 202 マイク 203 音声処理装置 204 音声符号復号装置 205 制御装置 206 点灯点滅装置 207 命令入力装置 208 画像出力装置 209 画像入力装置 210 画像処理装置 211 画像符号復号装置 212 メモリ装置 213 回線接続装置 214 電話回線網 215 無線装置 216 アンテナ 217 キャプション生成装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像部と画像表示部とを備え、通信回線
    を介して操作者が相手側と画像および音声のやりとりを
    行うテレビ電話装置において、 操作者の視線を特定方向に誘導する視線誘導手段を備え
    たテレビ電話装置。
  2. 【請求項2】 視線誘導手段は、操作者に対して視線誘
    導の指示を行う指示手段を備えた請求項1記載のテレビ
    電話装置。
  3. 【請求項3】 マイクロフォンから出力される音声入力
    信号から、通話中であるか否かを判断し、その結果に応
    じて指示手段を制御する制御手段を備えた請求項2記載
    のテレビ電話装置。
  4. 【請求項4】 指示手段は、発光により操作者の視線を
    誘導する点灯・点滅装置である請求項3記載のテレビ電
    話装置。
  5. 【請求項5】 点灯・点滅装置は、撮像部の近傍に備え
    られる請求項4記載のテレビ電話装置。
  6. 【請求項6】 指示手段は、テレビ電話装置における画
    像表示部上に操作者の視線を特定方向に誘導させるため
    の特殊画像を表示するキャプション出力装置である請求
    項3ないし請求項5記載のテレビ電話装置。
  7. 【請求項7】 特殊画像は、撮像部の設置位置を指す矢
    印である請求項6記載のテレビ電話装置。
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