JP2001173040A - 給水栓の設置構造 - Google Patents

給水栓の設置構造

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JP2001173040A
JP2001173040A JP36173799A JP36173799A JP2001173040A JP 2001173040 A JP2001173040 A JP 2001173040A JP 36173799 A JP36173799 A JP 36173799A JP 36173799 A JP36173799 A JP 36173799A JP 2001173040 A JP2001173040 A JP 2001173040A
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water supply
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faucet
supply faucet
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Yoshihiro Matsumura
義弘 松村
Hiroshi Yokoi
博 横井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給水栓周り及び給水栓自体の掃除がし易い給
水栓の設置構造を提供する。 【解決手段】 壁面11と壁面11の前方に設けられた
台部12とを有する設置部10に給水栓20を設置する
給水栓20の設置構造である。給水栓20の背面37を
壁面11に当接させ、給水栓20の底面36を台部12
の上面13に当接させる。この給水栓20はカバー30
を備えてもよい。また、給水栓20の前面32、側面若
しくは上面31にシャワーホースの接続口17を設けて
もよい。さらに、給水栓20に内蔵される弁装置27の
軸心が、給水栓20の斜め前方に向けられてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本各発明は、給水栓の設置構
造に関し、詳しくは、壁面と該壁面の前方に設けられた
台部とを有する設置部に給水栓を設置する給水栓の設置
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、台付きタイプの給水栓20で
は、図4(a)に示すように、接続管23を壁面11の
前方に設けられた台部12に挿通すると共に該接続管2
3に取付ナット26を螺着して、台部12の上面13に
設置される。ここで、給水栓20の背面には、シャワー
ホース18の接続口17が設けられている場合もあるた
め、給水栓20と壁面11との間には間隙15が設けら
れるのが通常である。
【0003】また、壁付きタイプの給水栓20では、図
4(b)に示すように、壁面11に設けられた配管端末
具14に接続管23を螺着して、壁面11の前方に突出
するようにして設置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、台付き
タイプの給水栓に関する従来の給水栓の設置構造では、
給水栓20と壁面11との間隙15が狭く、この間隙1
5内を掃除するのが困難であった。また、給水栓の背面
はブラインドとなる部分であるため、給水自体の背面を
掃除するのも困難であった。
【0005】一方、壁付きタイプの給水栓に関する従来
の給水栓の設置構造では、給水栓20の下面がブライン
ドとなり、この下面を掃除するのが困難であった。
【0006】本各発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、給水栓周り及び給水栓自体の掃除がし
易い給水栓の設置構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、先ず、請求項1の発明が採った手段は、「壁面と
該壁面の前方に設けられた台部とを有する設置部に給水
栓を設置する給水栓の設置構造であって、給水栓の背面
を前記壁面に当接させ、給水栓の底面を前記台部の上面
に当接させることを特徴とする給水栓の設置構造」であ
る。
【0008】本発明では、給水栓の背面が壁面に当接さ
れ、底面が台部の上面に当接されるため、ブラインドと
なり掃除がし難い部分である給水栓の背面及び下面は露
呈せず、この部分の掃除を省略することができる。ま
た、給水栓の背面と壁面との間に間隙がないため、給水
栓周りに掃除が困難な領域を生じない。
【0009】尚、本発明での「給水栓」としては、台部
の上面に対して固定される所謂台付きタイプのものであ
ってもよく、壁面に対して固定される所謂壁付きタイプ
のものであってもよいが、例えば特開平10−3064
79号公報に記載のように、給水栓本体を覆うケースが
壁面及び床面に当接状態で設置されることを前提とした
専用の給水栓を示すものではない。即ち、本発明での給
水栓は、台付きタイプのものにあっては、壁面に非当接
状態でも使用することができ、壁付きタイプのものにあ
っては、台部の上面に非当接状態でも使用することがで
きる汎用性を有するものである。
【0010】また、給水栓の固定構造としては、従来技
術に述べたような取付ナットや配管端末具を用いたもの
に限らず、台付きタイプのものであっては、台部の上面
に対して固定できればよく、壁付きタイプのものにあっ
ては、壁面に対して固定できるものであればよく、種々
の構造を適用することができる。
【0011】さらに、本発明での「台部」としては、浴
室の壁面前方に配置されたカウンター部、浴室の壁面と
浴槽との間に設けられたデッキ部、台所の壁面前方に配
置された流し台のデッキ部、洗面化粧台の奥壁面と洗面
ボールとの間に設けられたデッキ部、等を例示できる。
【0012】さらにまた、本発明においては、寸法誤差
や設計上必要なクリアランス等によって形成される給水
栓の背面と壁面との間の間隙や、給水栓の底面と台部の
上面との間の間隙を排除するものではない。しかしなが
ら、間隙が生じる場合には、本発明の趣旨からすると、
この間隙は小さい程好ましく、10mm以内とするのが
よく、好ましくは5mm以内とするのがよく、さらに好
ましくは3mm以内とするのがよい。そして、このよう
な間隙が生じる場合には、この間隙に目地材等を充填し
て、本発明の効果をより確実に得られるようにしてもよ
い。
【0013】次に、請求項2の発明が採った手段は、
「給水栓がカバーを備えることを特徴とする請求項1に
記載の給水栓の設置構造」である。
【0014】本発明では、鋳物等で構成される本体部
と、この本体部を被覆するカバーとで、給水栓を構成す
る態様を意図している。本体部により給水栓の外郭を構
成することとすると、壁面や台部の上面に当接させるた
めに、本体部に無駄な肉を設けたり、切削等の加工数を
増加させなければならなくなる。これに対して、給水栓
がカバーを備えるものである場合には、このカバーによ
り外郭を構成して、カバーを壁面や台部の上面に当接さ
せればよい。このため、本体部に無駄な肉を設けたり、
加工数を増加させる必要がない。
【0015】また、本体部によって外郭部を構成する給
水栓においては、本体部が直に壁面や台部の上面に当接
することになる。よって、給水栓が湯水混合水栓である
場合には、本体部内を通過する熱湯の熱が壁面や台部の
上面に伝達される易くなる。このため、熱変形し易い材
質で形成された設置部に対しては、給水栓を好適に設置
できないという不具合を生ずる。これに対して、本発明
では、壁面や台部の上面にカバーを当接させればよいた
め、本体部を壁面や台部の上面から離間させたり、接触
面積を小さくできる。よって、種々の材質により形成さ
れた設置部に対して、好適に対応することができる。
【0016】さらに、本発明では、カバーによって給水
栓の外郭部を構成するため、給水栓の意匠性の向上を図
ることが容易である。例えば、カバーの外形、色彩、模
様等を設置部に整合させ、給水栓と設置部との一体感を
高めたり、逆に、カバーの外形、色彩、模様等を設置部
と相違させ、カバーによって設置部にアクセントを与え
ることもできる。しかも、このカバーを用いる態様で
は、本体部自体には必ずしも、意匠性が要求されないた
め、本体部の外観の単純化を通じて給水栓の製造コスト
の低廉化を図ることができる。また、種々の外観を備え
た給水栓が、カバーを交換することによって得られる。
このため、種々の給水栓を製造する際に、本体部の共通
化等を図ることができ、この理由からも、給水栓の製造
コストを低減できる。
【0017】次に、請求項3の発明が採った手段は、
「給水栓の前面、側面若しくは上面にシャワーホースの
接続口を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2
の何れかに記載の給水栓の設置構造」である。
【0018】本発明は、請求項1又は2の発明での給水
栓として、シャワーホースが露呈するタイプのシャワー
付きの給水栓を適用することを意図している。そして、
本発明では、給水栓の各面のうちで設置部に当接しない
面、即ち、室内へと露呈する面に接続口を設けているの
で、シャワーホースを、壁面や台部の上面に干渉するこ
となく引き回すことができる。
【0019】尚、本発明においては、特に、上記接続口
を給水栓の前面若しくは上面に設けると、この給水栓に
「左勝手」と「右勝手」を生ずることを回避できる。例
えば、給水栓の左側面に接続口を設けると、給水栓の左
側方にシャワーホースを引き回すことの方が、右側方に
引き回すことよりも容易であることから、シャワーホー
スが左勝手の給水栓となり、逆に、給水栓の右側面に接
続口を設けると、シャワーホースが右勝手の給水栓とな
る。これに対して、接続口を給水栓の前面若しくは上面
に設けた場合には、シャワーホースを給水栓の左右何れ
の方向に引き回しても大差がなく、左右勝手違いを生じ
難いからである。
【0020】最後に、請求項4の発明が採った手段は、
「給水栓に内蔵される弁装置の軸心が、給水栓の斜め前
方に向けられることを特徴とする請求項1から請求項3
の何れかに記載の給水栓の設置構造」である。
【0021】請求項1〜請求項3の発明では、弁装置の
軸心を給水栓の横幅方向、高さ方向、若しくは、奥行き
方向に向けて配置する態様も含まれる。しかし、これら
の態様によると、弁装置の収納スペースを確保するため
に、給水栓の横幅、高さ、若しくは、奥行きを大きくす
ることが必要となり、その分、給水栓が大型化すること
になる。これに対して、請求項4の発明では、弁装置の
軸心を給水栓の対角線方向等に向けるため、給水栓の横
幅、高さ、若しくは、奥行きを敢えて大きくしなくて
も、弁装置の収納スペースを十分に確保できる。これに
より、給水栓の小型化を図り、給水栓の設置スペースを
より小さなものとできる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1及び図2に、本各発明に係る
「給水栓の設置構造」の一具体例を示す。この設置構造
は、浴室に設けられた設置部10に給水栓20を設置し
たものであり、設置部10は、浴室の壁面11と、カウ
ンター部を用いて構成された台部12と、を備える。
【0023】給水栓20は、鋳物を用いて構成された本
体部21と、外郭部を構成するカバー30とを備えてい
る。但し、請求項1、3及び4の各発明においては、給
水栓20の外郭部を本体部21によって構成することも
できる。
【0024】給水栓20の上面31の左方側には、カラ
ン16が配置されている。また、給水栓20の前面32
の下方側には、請求項3の発明に従って、接続口17が
突設され、この接続口17にシャワーホース18が接続
されている。尚、本例では、略エルボー状の接続口17
を用いているが、請求項3の発明に係る接続口の形態は
これに限定されない。
【0025】本体部21の左方側には第1の弁装置(図
示を省略)が内蔵され、右方側には第2の弁装置27が
内蔵されている。これらの弁装置(27等)は、請求項
4の発明に従って、その軸心を給水栓20の斜め前方に
向けている。このため、本体部21、ひいては、給水栓
20のコンパクト化が図られている。特に、本例では、
両弁装置(27等)が傾斜状に内蔵されることを利用し
て、給水栓20の前後方向に沿った設置スペースをより
小さなものとしている。即ち、本例では、給水栓20の
奥行きをその底面36方向に向かって序々に狭くし、底
面36において最小としている。このため、本給水栓2
0であれば、仮に、台部12の奥行きがこの「最小の奥
行き」と略一致する程度の狭小なものとなっても、好適
に設置できる。
【0026】また、本例では、本体部21が複数の弁装
置(27等)を内蔵しているが、各弁装置(27等)が
共にその軸心を設置部10の斜め前方に向けながら、横
方向に並設されているため、本体部21が横方向にもコ
ンパクトとなっている。従って、本給水栓20であれ
ば、仮に、台部12の横幅が狭くても、好適に設置でき
る。さらに、本例では、本体部21の上下幅が小さくな
っているため操作部24、25やカラン16と、台部1
2との距離が徒に大きくなることはない。従って、浴室
の洗い場等に着座する使用者にとっても、操作が容易な
給水栓20となる。
【0027】ところで、本例の給水栓20は台付きタイ
プのものであり、本体部21の底面の左右には、給湯用
と給水用の各接続管23が突出されている。そして、各
接続管23は、各々、台部12の下方へと挿入され、台
部12に固定されると共に、給湯用及び給水用の各元配
管50に接続されている。但し、本各発明に係る給水栓
20は、壁付きタイプのものであってもよく、この場合
には、図3(a)に示すように、給水栓20の背面に接
続管23を突出させ、この接続管23を壁面11に固定
すると共に壁面11裏側で元配管50と接続してもよ
い。
【0028】第1の弁装置は、給水栓20の左方側にお
いて斜め前方に突出する操作部24を用いて操作され、
給湯用の接続管23を通じて供給される湯と、給水用の
接続管23を通じて供給される水とを、所望温度に混合
するものである。この第1の弁装置としては、例えば、
(a)ワックスエレメントや形状記憶合金エレメント等
の温度変化に対応して変形する感温素子を用いて構成さ
れ、湯及び水の混合度合いを自動的に調節するサーモス
タット方式、(b)互いに摺動して流路の開閉を行う固
定弁と可動弁とを用いて構成される摺動弁方式、(c)
湯と水との混合度合いを別個のハンドルにより調節する
2ハンドル方式等の種々の方式のものを利用できる。
【0029】第2の弁装置27は、給水栓20の右方側
において斜め前方に突出する第2の操作部25を用いて
操作される。この第2の弁装置27は、第1の弁装置に
て所望温度とされた湯水の「吐水流路の切換」と、「吐
水量調節」と、「吐止水選択」とを行うものである。こ
こで、この第2の弁装置27によって切り換えられる
「吐水流路」は、前述のカラン16を主体とするカラン
側の吐水流路と、前述のシャワーホース18を主体とす
るシャワー側の吐水流路である。この第2の弁装置27
としては、(d)摺動弁方式、(e)対向する一対の弁
口に対して弁体を進退させて弁口の開閉を行うリフト方
式、(f)弁口とこの弁口方向に付勢されたボール状の
弁体とを有し、弁体と弁口とを相対的に移動させて弁口
の開閉を行うボール弁方式等の種々の方式のものを利用
できる。また、第2の弁装置27は、吐水流路の切換
と、吐水量調節と、吐止水選択とを行うものに限定され
ず、例えば、吐水流路の切換、吐水量調節、若しくは吐
止水選択のうちの1つ、又は2つを行うもの等であって
もよい。
【0030】尚、給水栓が内蔵する弁装置の数や種類等
は本例に限定されず、例えば、湯水の混合調節と、吐水
量調節と、吐止水選択とを行う、単一の弁装置であって
もよい。また、請求項1〜3の各発明においては、弁装
置の軸心を給水栓の横幅方向、高さ方向、若しくは、奥
行き方向に向けることもできる。さらに、本例では、湯
水混合水栓を例示するが、本各発明での給水栓は、例え
ば、単水栓や、浄水器水栓、アルカリイオン水の製造器
等の他のタイプの給水栓であってもよい。
【0031】カバー30は、本給水栓20の外郭部を構
成するものであり、本体部21の底面を除く、略全体を
被覆するものである。尚、このカバー30は、単一のカ
バー体から構成されるものであっても、本体部21の主
要部を被覆する主カバー体と、残部を被覆する1つ以上
の副カバー体とからなる分割型のカバー30であっても
よい。但し、分割型のカバー30を用いると、本体部2
1に対する着脱作業が容易となる。
【0032】このカバー30は、背面37を構成する背
板部38全体を壁面11に衝合状に当接させると共に、
開口部状の底面36を台部12の上面13に衝合状に当
接させている。また、このカバー30は、露呈面とし
て、略水平に配置された上面31と、前面32と、左右
の側面39とを備えている。ここで、前面32は、上方
に傾斜状に形成された上方前面部33と、下方に傾斜状
に形成された下方前面部34とを用いて構成されてお
り、上方前面部33に前述の操作部24、25が突設さ
れ、下方前面部34に前述の接続口17が突設されてい
る。尚、本例では、給水栓20の意匠性の向上等を意図
して、給水栓20の前面32を、屈曲状に一体となる上
方前面部33と下方前面部34とを用いて構成してい
る。このように、本各発明において、給水栓の前面、側
面、若しくは上面の少なくとも何れかを、面方向が異な
る複数の面部分によって構成することもできる。
【0033】このカバー30では、背面37と上面31
との境界に位置する角部40、及び、底面36と前面3
2との境界に位置する角部41が角張った状態となって
おり、背面37及び底面36が設置部10に隙間無く当
接されている。このため、カバー30と設置部10との
間は、水垢、ゴミ、汚れ等が浸入し辛い状態となってい
る。尚、本各発明においては、これらの角部40、41
が丸みを帯びた状態とされてもよく、この場合には、カ
バー30と壁面11との間、及び、カバー30と台部1
2の上面13との間に生じ得る隙間に、目地材等を充填
してもよい。
【0034】このように、本給水栓20はカバー30を
備えたものであり、このカバー30が台部12の上面1
3と壁面11とに当接しているが、本給水栓20は、台
付きタイプのものであり、台部12の上面13のみと当
接し、壁面11には当接しない状態での使用も可能であ
る。また、図3(a)に示すような壁付きタイプのもの
では、壁面11のみと当接し、台部12の上面13には
当接しない状態での使用も可能である。
【0035】本給水栓20では、本体部21が、台部1
2の上面13とは接触するものの、壁面11とは非接触
な状態となっている。よって、壁面11を構成する部材
として、熱変形を重要視する必要はない。また、図3
(a)に示すような壁付きタイプのものでは、本体部
(図示省略)が、壁面11とは接触するものの、台部1
2の上面13とは非接触となるため、この場合には、台
部12の上面13を構成する部材として、熱変形を重要
視する必要はない。
【0036】ところで、本例とは異なり、カバー30の
下方前面部34、上面31若しくは側面39に、両操作
部24、25若しくはその一方を配置することもでき
る。しかしながら、下方前面部34に操作部24、25
を配置すると、各操作部24、25を、台部12の上面
13と下方前面部34とで挟まれた狭い操作空間内で操
作することが必要となり、各操作部24、25の操作性
を損なう虞がある。また、上面31若しくは側面39に
操作部24、25を配置すると、各操作部24、25の
良好な操作性を確保するために、給水栓20のサイズを
大きくして、各操作部24、25を壁面11や台部12
の上面13から十分に離間させなければならなくなる。
これは、各操作部24、25が壁面11や台部12の上
面13に近接すると、各操作部24、25を操作する際
に、使用者の手が壁面11、若しくは台部12の上面1
3に不用意に接触して操作性を損なうからである。
【0037】これに対して、本例では、使用者にとって
は目立ち易く、しかも、その前方に十分な操作空間を確
保可能な上方前面部33に両操作部24、25に配置し
ているため、各操作部24、25の良好な操作性が確保
される。しかも、各操作部24、25の操作の際に、使
用者の手と、壁面11や台部12の上面13との干渉を
考慮する必要がないため、給水栓20を敢えて大型化す
る必要がない。従って、本例に係る給水栓20は、例え
ば、台部12の奥行きが十分でない、小型の設置部10
等に対しても好適に設置できる。また、本例では、両操
作部24、25を視認し易い個所に設けるため、各操作
部24、25の取り違え等を生じ難くなり、給水栓20
の安全性が高められる。例えば、シャワーを使用中の者
が、第2の操作部25を操作するつもりで誤って第1の
操作部24を操作して熱湯を浴びる等の事故を確実に防
止できる。
【0038】本例では、使用者にとっては目立ち難い、
給水栓20の下方前面部34にシャワーホース18の接
続口17を突設する態様を例示したが、請求項3の発明
においては、上方前面部33、上面31若しくは側面3
9に、この接続口17を突設してもよい。ここで、給水
栓20の側面39も目立ち難い個所であることから、側
面39に接続口17を設けることも好適である。また、
給水栓20の前面32や上面31に接続口17を設ける
場合には、接続口17として、回動自在なエルボー状の
ものを採用するのが好適である。これは、接続口17の
端部を右方向、若しくは、左方向に変更するだけで、シ
ャワーホース18が右勝手な給水栓20と、シャワーホ
ース18が左勝手な給水栓20とを、同一の給水栓20
により実現することができるからである。
【0039】但し、図3(b)に示すように、給水栓2
0の側面39に接続口17を突設させる場合であって
も、請求項2の発明を利用することによって、「左右勝
手違い」に的確に対処できる。例えば、シャワー側の流
出口46が本体部21の右側方に設けられている場合
に、二点鎖線で示すように、給水栓20の右の側面39
に接続口17を突設する形態と、実線で示すように、給
水栓20の左の側面39に接続口17を突設する形態と
を、カバー30内での内部配管47の引き回しにより簡
単に変更することができる。ここで、給水栓20の左の
側面39に接続口17を突設する形態では、内部配管4
7がカバー30で隠蔽され、外部へと露呈しないため、
内部配管47の引き回しによって給水栓20の外観を低
下させることはない。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本各発明によると、給水
栓周り及び給水栓自体の掃除がし易い給水栓の設置構造
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本各発明の給水栓の設置構造を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の概略的な縦断面図である。
【図3】(a)及び(b)は、各々、他の給水栓の設置
構造を示す概略的な縦断面図である。
【図4】(a)及び(b)は、各々、従来例に係る給水
栓の設置構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10;設置部、11;壁面、12;台部、13;上面、
14;配管端末具、15;空き空間、16;カラン、1
7;接続口、18;シャワーホース、20;給水栓、2
1;本体部、22;元配管、23;接続管、24、2
5;操作部、26;取付ナット、27;弁装置、30;
カバー、31;上面、32;前面、33;上方前面部、
34;下方前面部、36;底面、37;背面、38;背
板部、39;側面、40、41;角部、46;シャワー
側の流出口、47;内部配管、50;元配管。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面と該壁面の前方に設けられた台部と
    を有する設置部に給水栓を設置する給水栓の設置構造で
    あって、 給水栓の背面を前記壁面に当接させ、給水栓の底面を前
    記台部の上面に当接させることを特徴とする給水栓の設
    置構造。
  2. 【請求項2】 給水栓がカバーを備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の給水栓の設置構造。
  3. 【請求項3】 給水栓の前面、側面若しくは上面にシャ
    ワーホースの接続口を設けたことを特徴とする請求項1
    又は請求項2の何れかに記載の給水栓の設置構造。
  4. 【請求項4】 給水栓に内蔵される弁装置の軸心が、給
    水栓の斜め前方に向けられることを特徴とする請求項1
    から請求項3の何れかに記載の給水栓の設置構造。
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